JP2009183045A - ブラシホルダの製造方法、ブラシホルダおよびモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接続端子31を備えたコネクタ接続部と、接続端子35,36を備えたモータ内部接続部と、コネクタ接続部とモータ内部接続部とを連結する連結部と、を有し、接続端子35,36が、連結部からそれぞれ異なる方向に屈曲して形成されているブラシホルダの製造方法において、接続部71を有するインサート端子連結体62を形成する工程と、接続端子35,36を保持する第一中子部材73および第二中子部材81、並びに接続端子31を保持する第三中子部材91を組み付けてインサート端子一体品95を形成する工程と、第一〜第三中子部材が組み付けられた状態で、インサート端子一体品の接続部を切断する工程と、各接続端子における端子接続部以外を樹脂材料にて覆う工程と、を有する。
【選択図】図10
Description
近年、ブラシホルダの小型化・構造の複雑化により端子の細線化が進み、端子の位置決めのための押し代確保や部品挿入の簡略化などを図るため、端子間を接続した状態で、かつ、この接続部分を露出させた状態で成型を行い、後にこの接続部分を切断するといった方法が提案されている。
また、上述の端子に接続部分を設けたブラシホルダの製造方法は、端子の保持・位置決めなどには有効な方法であるが、端子の露出部分の短絡や腐食などを防ぐために端子の接続部分の切断後に再度樹脂材料でその部分を閉塞しなくてはならず、生産効率が悪いという問題があった。また、この露出部分を覆う部分は、その周囲の成型部品とは一体成形されないため、強度的にも劣ってしまう虞があった。
このように構成することで、接続用インサート端子を第一中子部材および第二中子部材により確実に位置決めをすることができる。
このように構成することで、ブラシホルダの成型時に樹脂材料が傾斜面を伝って金型内に流し込むことができる。したがって、ブラシホルダの成型時に中子部材を確実に一体成形することができる。
このように構成することで、モータ内部接続部の接続用インサート端子が連結部から異なる方向に屈曲されるため、ブラシホルダ内におけるインサートターミナルの取り回しを簡素化することができる。また、接続用インサート端子を2方向に分岐させることで、一方をモータ給電用(電力線)、他方をセンサ用(信号線)として使用することができ、ブラシホルダ内のレイアウト性が向上される。したがって、ブラシホルダの小型化を図ることができる。また、接続用インサート端子を第一中子部材および第二中子部材により確実に位置決めをすることができ、外部インサート端子を第三中子部材により確実に位置決めをすることができる。
このように構成することで、小型化し、かつ、所望の強度を確保したブラシホルダを有しているため、モータを小型化することができ、かつ、所望の強度を確保した高品質なモータを実現することができる。
(パワーウインドウ装置)
図1は本発明に係る直流モータ2が適用された車両のパワーウインドウ装置1の構成を示す断面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3はコイルの巻き方の概念図、図4は図1のB−B線に沿う断面図である。
セグメント15は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント15のアーマチュアコア8側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ16が一体形成されている。ライザ16には、アーマチュアコイル9の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線14が掛け回され、巻線14はヒュージングによりライザ16に固定されている。これによりセグメント15とこれに対応するアーマチュアコイル9とが電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、巻線14の巻回方法としては重ね巻きが採用されている。具体的には、図3に示すように、ある一つのセグメント15(例えば、No.8のセグメント)から巻き始められた巻線14が、アーマチュアコア8のNo.2のティース12とNo.3のティース12との間に形成されたスロット13に挿通され、その巻線14をNo.6のティース12とNo.7のティース12との間に形成されたスロット13に巻き回した後、No.9のセグメント15に巻き戻され、巻き終わるように巻回されている。同様に一つずつ位置をずらすようにして巻線14が巻かれている。
次に、ブラシホルダ50について説明する。
図5に示すように、ブラシホルダ50は、樹脂により一体成形された本体部61と、本体部61内に埋設され、両端部が露出したインサート端子連結体62の複数の導電材(インサート端子)と、ホール素子(不図示)が取付けられるホール素子ホルダ63と、を備えている。インサート端子連結体62は、複数の導電材で形成されており、一端が接続端子31、他端が接続端子35,36として構成されている。
次に、ブラシホルダ50の製造方法について説明する。
ブラシホルダ50は、複数の部品で構成されている。まず、各部品について図6〜図9を用いて説明する。
ここで、第一中子部材73、第二中子部材81および第三中子部材91は全て同じ樹脂材料にて形成されている。
図10に示すように、インサート端子連結体62に、第一中子部材73、第二中子部材81および第三中子部材91を各接続端子に取付けることで、インサート端子一体品95が製造される。
例えば、本実施形態では接続部をインサート端子の一部(接続端子36側)のみに形成したが、全てのインサート端子が接続部で一体になっているものを後に切断するように構成してもよい。
また、本実施形態ではブラシを板バネに取りつけた場合の説明をしたが、板バネの代わりにスプリングを設けて、ブラシをセグメント(コンミテータ)に対して付勢するように構成してもよい。
また、本実施形態では本体部にホール素子ホルダを後に取りつける構成を説明したが、ホール素子ホルダを本体部と一体成形するように構成してもよい。
Claims (5)
- 外部コネクタが接続される外部インサート端子を備えたコネクタ接続部と、
モータ内部における接続用インサート端子を備えたモータ内部接続部と、
前記コネクタ接続部と前記モータ内部接続部とを連結する連結部と、を有し、
前記接続用インサート端子が、前記連結部からそれぞれ異なる方向に屈曲して形成され、
前記外部インサート端子および前記接続用インサート端子における端子接続部以外が樹脂材料により覆われているブラシホルダの製造方法において、
前記連結部において複数の前記インサート端子を接続する接続部を有するインサート端子連結体を形成する工程と、
前記インサート端子連結体の前記モータ内部接続部において、それぞれ異なる方向から前記接続用インサート端子を保持する第一中子部材および第二中子部材、並びに前記インサート端子連結体の前記コネクタ接続部において、前記外部インサート端子を保持する第三中子部材をそれぞれ組み付けてインサート端子一体品を形成する工程と、
前記第一中子部材、前記第二中子部材および前記第三中子部材が組み付けられた状態で、前記インサート端子一体品の前記接続部を切断する工程と、
前記外部インサート端子および前記接続用インサート端子における端子接続部以外を前記樹脂材料にて覆う工程と、を有することを特徴とするブラシホルダの製造方法。 - 前記第一中子部材と前記第二中子部材とが係合可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシホルダの製造方法。
- 前記第一中子部材および前記第二中子部材の外面における前記樹脂材料が覆われる領域に傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシホルダの製造方法。
- 外部コネクタが接続される外部インサート端子を備えたコネクタ接続部と、
モータ内部における接続用インサート端子を備えたモータ内部接続部と、
前記コネクタ接続部と前記モータ内部接続部とを連結する連結部と、を有し、
前記外部インサート端子および前記接続用インサート端子における端子接続部以外が樹脂材料により覆われているブラシホルダにおいて、
前記接続用インサート端子が、前記連結部からそれぞれ異なる方向に屈曲し、
前記接続用インサート端子の両側から挿通させて係合することで、前記接続用インサート端子を保持することができる第一中子部材および第二中子部材と、前記コネクタ接続部において前記外部インサート端子を保持する第三中子部材と、が設けられていることを特徴とするブラシホルダ。 - 請求項4に記載のブラシホルダを備えたことを特徴とするモータ。
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