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JP2009069968A - サービスの制御装置、及び方法 - Google Patents

サービスの制御装置、及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 他のネットワークに存在するサービスを利用するために、そのネットワークに接続しても、利用したいサービスが開始されていないと、サービスの提供を受けることができない。
【解決手段】 コントローラ32は、セッション接続要求(F101)を受信すると、ネットワーク内に存在するサービス(ストレージサーバ31)をデータ要求待ち状態に設定する(F106)。そして、そのサービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから(F108)、最終応答(F109)を送信する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、第1のネットワークと第2のネットワークとを接続して実行するサービスを制御する制御方法に関する。
近年、デジタルテレビ、ハードディスクレコーダ、パーソナルコンピュータなどの家電機器を家庭内等でネットワークシステム化し、それら各機器を連動させてマルチメディアデータを取り扱うことが可能となっている。このようなネットワークには、例えば、無線LANや有線LANがあり、LAN上でデータをやり取りする仕様として、DLNA(Digital Living Network Alliance Home)で仕様化されているプロトコルがある。
一方、通信装置間で確立された仮想的な通信路(セッション)に基づいて、IP網上における通信を実現する技術が普及しつつある(例えば、特許文献1)。ここで、通信装置間のセッションの確立、維持、切断を制御するためのセッション制御プロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol;RFC3261)と呼ばれるプロトコルがある。その仕様はIETF(Internet Engineering Task Force)により公開されている。
特開2005−33528号公報
しかしながら、他のネットワークに存在するサービスを実行する場合、以下のような問題が生じる。
即ち、ネットワーク同士を接続しても、利用したいサービスが開始されていない状態では、サービスの提供を受けることができない。
ここで、例として、セッションの確立に基づき、DLNAで規定されているDMP機能をもったデジタルテレビと、DLNAで規定されているDMS機能をもったストレージサーバとの間で行われるサービスを挙げる。尚、DMPはDigital Media Playerであり、コンテンツを再生するクライアントである。また、DMSはDigital Media Serverであり、コンテンツを提供するサーバである。
このとき、ストレージサーバのサービスが未稼動の状態であると、デジタルテレビは、ストレージサーバからサービスを受けることができない。
また、SIPを用いると、他の機器を呼び出すことができるが、呼び出すことができるのは、SIPに対応した機器に限られる。
また、サービスを行う機器に対して、データを提供できる状態にするためのコマンドがわからない場合がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワーク同士の接続完了前に、接続されるネットワーク内のサービスをデータが提供できる状態にすることである。
また、本発明の目的は、セッションの接続に関するプロトコルに対応していない機器のサービスを受けられるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の通信装置は、以下の構成を有する。即ち、第1のネットワークに接続された通信装置であって、第2のネットワークから送信される接続要求を受信する受信手段と、前記接続要求の受信に応じて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定手段と、前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記接続要求に対する応答を送信する送信手段とを有する。
また、本発明の通信装置は、第2のネットワークに接続された通信装置であって、第1のネットワークへ接続要求を送信する送信手段と、前記接続要求に対する応答を受信する受信手段と、前記第2のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定手段とを有し、前記送信手段は、前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記応答に対する応答確認を送信する。
本発明によれば、ネットワーク同士の接続完了前に、接続されるネットワーク内のサービスをデータが提供できる状態にすることができる。
また、本発明によれば、データを提供できる状態にするためのコマンドが未知のサービスを、データが提供できる状態に設定することができる。
また、本発明によれば、セッションの接続に関するプロトコルに対応していない機器のサービスを受けられるようにすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るネットワークシステムの構成図である。
同図において、1及び3は、それぞれルータ13及び33を介してインターネット2に接続されるホームネットワークである。ホームネットワークは、無線LANでも、有線LANであっても良い。
11は、ホームネットワーク1に接続され、DLNAで規定されているDMP機能をもったデジタルテレビである。デジタルテレビ11は、ホームネットワーク1内のサービスを提供する機器である。
31は、ホームネットワーク3に接続され、DLNAで規定されているDMS機能をもったストレージサーバである。ストレージサーバ31は、ホームネットワーク3内のサービスを提供する機器である。
12及び32は、それぞれホームネットワーク1およびホームネットワーク3に接続され、DLNAで規定されているCP(Control Point)機能をもったコントローラである。DLNAでは、CPはデバイス(デジタルテレビ、ストレージサーバ)を操作する機能として定義されている。また、コントローラ12およびコントローラ32は、リモートのネットワークとのセッションの確立、即ち、コントローラ12とコントローラ32の間(ホームネットワーク1とホームネットワーク3の間)の接続を、SIPによって実行する機能を有する。コントローラ12、32は、ネットワーク(ホームネットワーク1、3)に接続された通信装置である。
2は、インターネットである。ただし2は、IP網であれば、例えば通信キャリア網やNGN網等であっても構わない。
13及び33は、インターネット2とホームネットワーク1及び3との間に位置し、NAT(Network Address Translation)トラバーサルや、ファイアウォールなどの通信転送機能を有するルータである。尚、コントローラ12、32の機能の一部を、ルータ13、33が行うようにしても良い。
21は、インターネット2の中にあり、SIPによるアドレス解決やメッセージの転送など、各種セッション制御サービスを提供するセッション制御サーバである。
図2は、本実施形態におけるコントローラ12、及び32のハードウェア構成を示したものである。コントローラ12、32は、ネットワーク(ホームネットワーク1、3)に接続された通信装置である。
尚、コントローラ12、及び32は、PC(パーソナルコンピュータ)などのコンピュータシステムには限られない。すなわち、コンピュータシステム以外に、ワークステーション、ノートブックPC、パームトップPC、コンピュータを内蔵した各種家電製品、通信機能を有するゲーム機、携帯電話、PDA、リモートコントローラ等でも実施可能である。また、コントローラ12、及び32は、データ受信サービス、及びデータ供給サービスを提供する装置と一体となっていても構わない。
201は、コンピュータシステムの制御をつかさどる中央演算装置(以下CPUと記す)である。202は、ランダムアクセスメモリ(以下RAMと記す)であり、CPU201の主メモリとして、及び実行プログラムの領域や該プログラムの実行エリアならびにデータエリアとして機能する。
203は、CPU201の動作処理手順を記録しているリードオンリーメモリ(以下ROMと記す)である。ROM203には、コンピュータシステムの機器制御を行うシステムプログラムである基本ソフト(OS)を記録したプログラムROMとシステムを稼動するために必要な情報などが記録されたデータROMがある。ROM203の代わりに後述のHDD209を用いる場合もある。
204は、ネットワークインターフェース(以下NETIFと記す)であり、ネットワーク(例えば、ホームネットワーク1)を介してコンピュータシステム間のデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。コントローラ12のNETIF204は、ホームネットワーク1内のデジタルテレビ11との間で信号を送受信する。すなわちコントローラ12は、例えば本実施形態でデジタルテレビ11との間で行われる、DLNAに基づくサービス検索、サービス情報取得、サービス開始要求の各工程における信号の送受信を、NETIF204から行う。また、コントローラ12は、サービス提供機器やコントローラ32から送信されるデータ要求の信号の受信、及び転送を、NETIF204から行う。
また、コントローラ12のNETIF204は、ルータ13、インターネット2、ルータ33を介して、コントローラ32との間の信号の送受信を行う。すなわちコントローラ12は、例えば本実施形態でコントローラ32との間で行われる、SIPの接続要求、最終応答、応答確認等の信号の送受信を、NETIF204から行う。
コントローラ32のNETIF204は、ホームネットワーク3内のストレージサーバ31との間で信号を送受信する。すなわちコントローラ32は、例えば本実施形態でストレージサーバ31との間で行われる、DLNAに基づくサービス検索、サービス情報取得、サービス開始要求の各工程における信号の送受信を、NETIF204から行う。また、コントローラ32は、サービス提供機器やコントローラ12から送信されるデータ要求の信号の受信、及び転送を、NETIF204から行う。
また、コントローラ32のNETIF204は、ルータ33、インターネット2、ルータ13を介して、コントローラ12との間の信号の送受信を行う。すなわちコントローラ32は、例えば本実施形態でコントローラ12との間で行われる、SIPの接続要求、最終応答、応答確認等の信号の送受信を、NETIF204から行う。
205は、ビデオRAM(以下VRAMと記す)であり、コンピュータシステムの稼動状態を示す後述するCRT206の画面に表示される画像を展開し、その表示の制御を行う。206は、表示装置であって、例えば、ディスプレイである。以下CRTと記す。
207は、後述する外部入力装置208からの入力信号を制御するコントローラである。208は、コンピュータシステムの利用者がコンピュータシステムに対して行う操作を受け付けるための外部入力装置であり、例えば、キーボードなどである。
209は、記憶装置を示し、例えば、ハードディスクなどである。アプリケーションプログラムや、画像情報などのデータ保存用に用いられる。本実施形態におけるアプリケーションプログラムとは、本実施形態を構成する、セッションの確立手順中にサービス開始の指示を行うソフトウェアプログラムなどである。
210は、外部入出力装置であって、例えばフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CD−ROMドライブなどのリムーバブル記憶メディアを入出力するものであり、上述したアプリケーションプログラムの媒体からの読み出しなどに用いられる。以下、FDDと記す。なお、HDD209に格納するアプリケーションプログラムやデータをFDD210に格納して使用することも可能である。
200は、上述した各ユニット間の接続するための入出力バス(アドレスバス、データバス、及び制御バス)である。
次に、本実施形態に関する、コントローラ12、32のソフトウェア構成について、説明する。図12は、本実施形態に係るソフトウェア構成を示した図である。尚、当該ソフトウェアは、例えばHDD209に記憶され、CPU201から必要に応じて適宜RAM202に読み出され、実行される。
1201は、サービスの制御などを行うアプリケーション部であり、後述するサービス種別判断部1201a、サービス起動制御部1201bを含む。
サービス種別判断部1201aは、サービスを提供する機器(ストレージサーバ31、デジタルテレビ11)のサービス種別が、データを供給するサービスかデータを受信するサービスかを判断する。
サービス起動制御部1201bは、サービス種別判断部1201aの判断結果に基づいて、サービスを開始させるための指示を行う。
1202は、サービスを提供する機器の発見や、サービスの開始を指示するために、DLNAで規定された各種プロトコルに従い、制御メッセージの送受信を行うDLNA制御部である。また、DLNA制御部1202は、サービスを提供する機器からの応答を受信することにより、当該機器のサービスが開始されたことを確認する。
1203は、コントローラ12、32間でセッションを確立するために、SIPの規定に従い、制御メッセージの送受信を行うSIP制御部である。
1204は、通信ネットワークで標準的に使用されるTCP/IPのプロトコルを用いて、DLNA制御部1202や、SIP制御部1203でやり取りするメッセージの伝送を行うTCP/IPである。
コントローラ12のアプリケーション部1201は、DLNA制御部1202、TCP/IP1204を介して、コントローラ32との間で通信を行う。また、コントローラ12のアプリケーション部1201は、SIP制御部1203、TCP/IP1204を介して、デジタルテレビ11との間で通信を行う。コントローラ32のアプリケーション部1201は、DLNA制御部1202、TCP/IP1204を介して、コントローラ12との間で通信を行う。また、コントローラ32のアプリケーション部1201は、SIP制御部1203、TCP/IP1204を介して、ストレージサーバ31との間で通信を行う。
次に、本実施形態におけるサービス開始手順について、データ供給サービスがストレージサーバ、データ受信サービスがデジタルテレビ、セッション制御プロトコルがSIPである場合の手順を説明する。
まず、セッション接続の要求が、デジタルテレビ11側ネットワークに接続されるコントローラ12によって発信される場合のサービス開始手順について、図3を用いて説明する。図3は、ホームネットワーク1が、発信側ネットワーク(第2のネットワーク)であり、ホームネットワーク3が、着信側ネットワーク(第1のネットワーク)の場合のサービス開始手順を示す。この場合、接続要求であるINVITEリクエストはホームネットワーク1からホームネットワーク3に送信される。詳細には、ユーザが、コントローラ12に、コントローラ32のSIPURI(SIP Uniform Resouse Identifier)を入力する。そして、呼制御サーバ21が、SIPURIをIPアドレスに変換し、コントローラ12からのメッセージをコントローラ32に転送する。
また、INVITEリクエストに対する応答である200 OKレスポンスは、ホームネットワーク3からホームネットワーク1に送信される。
同図のF101において、ホームネットワーク1に接続するコントローラ12のSIP制御部1203は、ユーザAの指示に基づき、ホームネットワーク3に接続するコントローラ32に対し、SIPのINVITEリクエスト(接続要求)を送信する。すなわち、コントローラ32のSIP制御部1203は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により、接続要求をNETIF204から送信する。このときユーザAは、例えば、ビデオの視聴を指示し、コントローラ12のSIP制御部1203は、ユーザAによるビデオの視聴の指示に基づいてSDP情報を生成し、INVITEリクエストのボディに付加する。尚、SDPとは、Service Discription Protocolであり、SDP情報には、例えばメディア種別等のメディア情報や、データの通信方向の情報等が示される。INVITEリクエストに付加されるSDP情報の例を図11に示す。同図において、メディア情報が1101、メディア種別の情報(メディア情報の一部)が1102、データの通信方向が1103に当たる。本実施形態のようなビデオの視聴の場合は、例えば、メディア種別1102に「video」、データの通信方向1103に「recvonly」が示される。ここで「recvonly」は、IETFが策定し公開している仕様により、主に「受信サービスである」ということを示している。
コントローラ32のSIP制御部1203は、ネットワーク(ホームネットワーク1)から送信される接続要求であるINVITEリクエストを受信する。すなわち、コントローラ32のSIP制御部1203は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により送信された接続要求をNETIF204から受信する。そして、SIP制御部1203でINVITEリクエストを受信したコントローラ32のDLNA制御部1202は、後述するSSDPの処理で得られた情報により、ホームネットワーク3上の、ストレージサーバ31を発見する(F103)。尚、SSDPは、Simple Service Discovery Protocolである。
そして、コントローラ32のDLNA制御部1202は、ストレージサーバ31に対し、サービス情報の取得要求を行い、ストレージサーバ31のサービスを制御するコマンドの情報等を取得する(F104)。尚、F103、F104におけるサービスの発見やサービス情報等の取得は、INVITEリクエスト(F101)の受信後に行っても、受信前に予め行っていても構わない。また、F103、F104の処理の詳細に関しては後述する。
さらに、コントローラ32のサービス種別判断部1201aは、INVITEリクエストのSDP情報に含まれるデータの通信方向の情報「recvonly」から、ホームネットワーク1側から要求されるサービスの種別を判断する(F105)。本実施形態の場合、当該サービスの種別はデータ供給サービスであると判断される。
この場合、コントローラ32のサービス起動制御部1201bは、そのデータ供給サービスを提供するストレージサーバ31に対し、サービスの開始を指示するコマンド(サービス開始要求)をNETIF204から送信する(F106)。すなわち、コントローラ32のサービス起動制御部1201bは、接続要求であるINVITEリクエスト(F101)の受信に応じて、ネットワーク(ホームネットワーク3)内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する。ここで、コントローラ32のサービス起動制御部1201bは、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコル(DLNA)を用いて、ネットワーク(ホームネットワーク3)内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する。尚、サービス開始要求のコマンドは、F104で取得されている。
サービス開始要求を受けたストレージサーバ31は、自身のサービスの開始処理を行い、データ要求待ち状態に設定する(F107)。
ストレージサーバ31は、サービスの開始処理を完了し、データ要求待ち状態に設定されると、コントローラ32のDLNA制御部1202に対して応答を送信する(F108)。ここで、ストレージサーバ31は、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコル(DLNA)を用いて、DLNA制御部1202に対して応答を送信する。
コントローラ32のDLNA制御部1202は、NETIF204経由で応答(F108)を受け取ることで、ストレージサーバ31がデータ要求待ち状態に設定されたことを確認する。そして、コントローラ32のSIP制御部1203は、コントローラ12のSIP制御部1203に対し、INVITEリクエストに対する許諾を意味するSIPの200 OKレスポンス(最終応答)をNETIF204から送信する(F109)。すなわち、コントローラ32のSIP制御部1203は、サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから、INVITEリクエスト(接続要求)に対する応答(200 OKレスポンス)を送信する。ここで、コントローラ32のSIP制御部1203は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により、接続要求に対する応答をNETIF204から送信する。
コントローラ32のSIP制御部1203は、INVITEリクエスト(F101)を受信してから、200 OKレスポンス(F109)を送信するまでの任意のタイミングで1xxレスポンス(暫定応答)を送信する(F102)。このようにすることで、ストレージサーバ31が検索中、又は、サービスの開始処理の途中であることを、接続要求を発信したネットワーク側で知ることができる。ただし、1xxレスポンス(F102)は送信しなくても良い。
また、コントローラ32のSIP制御部1203は、ストレージサーバ31を発見できなかった場合、F109において、INVITEリクエストに対する拒絶を意味する4xxレスポンス(最終応答)を返す。また、ストレージサーバ31を発見したが、サービスを提供できない状態の場合、ストレージサーバ31のサービスを提供させない場合、また、ストレージサーバ31がサービス開始処理に失敗した場合なども、同様である。そして、4xxレスポンスを受取ったコントローラ12のSIP制御部1203は、セッションの接続に失敗したと判断し、接続処理を終了する。このようにすることで、セッションの接続要求はコントローラ32に届いたが、サービスが受けられない状態であることを、接続要求を発信したネットワーク側で知ることができる。ただし、4xxレスポンスは送信しなくても良い。
INVITEリクエストに対する200 OKレスポンスをSIP制御部1203で受取ったコントローラ12のサービス起動制御部1201bは、デジタルテレビ11に対し、サービス開始要求を行う(F112)。ここで、ホームネットワーク1上のデジタルテレビ11の発見は、INVITEリクエスト(F101)送信後のF110において、F103と同様の手順により発見する。また、デジタルテレビ11のサービス開始要求のコマンドは、INVITEリクエスト(F101)送信後のF111において、F104と同様の手順により、デジタルテレビ11から取得する。ただし、F110、F111のようなサービスの発見、及びコマンドの取得は、予め行っておいても良いし、F109の最終応答を受信したときに行うようにしても良い。
サービス開始要求を受信したデジタルテレビ11は、データ受信サービス開始処理を行う(F113)。さらに、データ受信サービスの開始処理が完了したデジタルテレビ11は、コントローラ12に対して応答を送信する(F114)。
F114で送信される応答をDLNA制御部1202で受取ったコントローラ12のSIP制御部1203は、コントローラ32のSIP制御部1203へSIPのACKリクエスト(応答確認)を送信する(F115)。
そして、デジタルテレビ11は、F114において応答を送信後、ストレージサーバ31に対してデータ要求のためのアクセスを行う(F116)。このとき、コントローラ12のSIP制御部1203は、データ要求(F116)を、コントローラ32のSIP制御部1203に転送し、コントローラ32のDLNA制御部1202は、そのデータ要求(F116)をストレージサーバ31に転送する。尚、デジタルテレビ11は、このデータ要求(F116)をマルチキャストで送信すれば良い。このように、コントローラ32がDLNAのコマンドを利用することにより、サービスを提供する機器(ストレージサーバ31)がセッションの接続のプロトコル(SIP)に対応していない場合であっても、サービスを利用することができる。
また、実施形態2のDLNA制御部1202は、F106、F112のサービスの開始要求の前に、ストレージサーバ31やデジタルテレビ11の機器に、NETIF204からその機器の状態を問い合わせる。そして、機器の電源がOFFになっている、電源はONだがサービスを提供できない等のサービスの状態を確認し、確認された状態に応じてデータ要求待ち状態に設定するためのコマンドを選択する。
このように、データ受信サービス側ネットワークからデータ供給サービス側ネットワークへセッションの接続要求を行い、サービスを開始する際に、データ受信サービスを開始する前に、データ供給サービスが開始される。このことにより、セッションの確立に基づき、データ受信サービスがデータを要求するときに、データ供給サービスがデータを提供できる状態とすることができる。
次に、セッションの接続要求が、ストレージサーバ31側のネットワークに接続されるコントローラ32によって発信される場合のサービス開始手順について、図4を用いて説明する。図4は、ホームネットワーク3が、発信側ネットワーク(第2のネットワーク)であり、ホームネットワーク1が、着信側ネットワーク(第1のネットワーク)の場合のサービス開始手順を示す。この場合、接続要求であるINVITEリクエストはホームネットワーク3からホームネットワーク1に送信され、INVITEリクエストに対する応答である200 OKレスポンスはホームネットワーク1からホームネットワーク3に送信される。
同図のF201において、ホームネットワーク3に接続するコントローラ32のSIP制御部1203は、ユーザBの指示に基づき、ホームネットワーク1に接続するコントローラ12に対し、SIPのINVITEリクエスト(接続要求)を送信する。すなわち、F201では、コントローラ32のSIP制御部1203が、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により、ホームネットワーク1に対して接続要求をNETIF204から送信する。このときユーザBは、例えば、ビデオの供給を指示し、コントローラ32は、ユーザBによるビデオの供給の指示に基づいて前述のSDP情報を生成し、INVITEリクエストに付加する。このとき、例えばSDP情報のメディア種別は、「video」、データの通信方向の情報は「sndonly」となる。ここで、「sndonly」とは、IETFが策定し公開している仕様により、主に「供給サービスである」ということを示している。
SIP制御部1203でINVITEリクエストを受信したコントローラ12のDLNA制御部1202は、後述するSSDPの処理で得られた情報により、ホームネットワーク1上の、デジタルテレビ11を発見する(F203)。
そして、コントローラ12のDLNA制御部1202は、デジタルテレビ11に対し、サービス情報の取得要求を行い、デジタルテレビ11のサービスを制御するコマンドの情報等を取得する(F204)。尚、F203、F204におけるサービスの発見やサービス情報等の取得は、INVITEリクエスト(F201)の受信後に行っても、受信前に予め行っていても構わない。また、F203、F204の処理の詳細に関しては後述する。
さらに、コントローラ12のサービス種別判断部1201aは、INVITEリクエストのSDP情報に含まれるデータの通信方向の情報「sndonly」から、ホームネットワーク1側から要求されるサービスの種別を判断する(F205)。本実施形態の場合、当該サービスの種別はデータ受信サービスであると判断される。
そこで、コントローラ12のサービス起動制御部1201bは、データ受信サービスに対応するデジタルテレビ11のサービスを開始させる前に、コントローラ32に対し、INVITEリクエストに対する200 OKレスポンス(最終応答)を送信する(F206)。
SIP制御部1203で200 OKレスポンス(最終応答)を受取ったコントローラ32のサービス起動制御部1201bは、ストレージサーバ31に対し、サービスの開始を指示するコマンド(サービス開始要求)を送信する(F207)。すなわち、コントローラ32のSIP制御部1203は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により送信された、接続要求に対する応答をNETIF204で受信する。さらに、コントローラ32のサービス起動制御部1201bは、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコル(DLNA)を用いて、ネットワーク(ホームネットワーク3)に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する。ここで、ホームネットワーク3上のストレージサーバ31の発見は、INVITEリクエスト(F201)送信後のF207において、F203と同様の手順により発見する。また、ストレージサーバ31のサービス開始要求のコマンドは、INVITEリクエスト(F201)送信後のF208において、F204と同様の手順により、ストレージサーバ31から取得する。ただし、F207、F208のようなサービスの発見、及びコマンドの取得は、予め行っておいても良いし、F206で送信される最終応答を受信したときに行うようにしても良い。
サービス開始要求のコマンドを受取ったストレージサーバ31は、サービス開始処理を行い、データ要求待ち状態に設定する(F210)。そして、ストレージサーバ31はデータ要求待ち状態に設定されると、コントローラ32に対して応答を送信する(F211)。
コントローラ32のDLNA制御部1202は、当該応答を受け取ることで、ストレージサーバ31がデータ要求待ち状態に設定されたことを確認する。そして、コントローラ32のSIP制御部1203は、コントローラ12へ、SIPのACKリクエスト(応答確認)を送信する(F212)。すなわち、コントローラ32のSIP制御部1203は、ネットワーク(ホームネットワーク3)に存在するサービスがデータ要求待ち状態になったことを確認してから、応答(200 OKレスポンス)に対する応答確認(ACKリクエスト)を送信する。ここで、コントローラ32のSIP制御部1203は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により、応答に対する応答確認を、NETIF204から送信する。
コントローラ12のサービス種別判断部1201aは、F205において、要求されるサービスがデータ受信サービスであると判断している。この場合、SIP制御部1203にてACKリクエストを受信したコントローラ12のサービス起動制御部1201bは、デジタルテレビ11から取得したサービスを制御するコマンドを用いてデジタルテレビ11に対してサービス開始要求を行う(F213)。
サービス開始要求を受けたデジタルテレビ11は、データ受信サービス開始処理を行う(F214)。
さらに、データ受信サービスの開始が完了したデジタルテレビ11は、応答をコントローラ12のDLNA制御部1202へ送信する(F215)。
F215において応答を送信したデジタルテレビ11は、ストレージサーバ31に対してデータ要求のためのアクセスを行う(F216)。
すなわち、ネットワーク(ホームネットワーク1)で行うサービスがデータ受信サービスの場合、コントローラ12のSIP制御部1203は、接続要求(INVITEリクエスト)に対する応答(200 OKレスポンス)を送信する。さらにコントローラ12のサービス起動制御部1201bは、応答(200 OKレスポンス)に対する応答確認(ACKリクエスト)を受信してから、データ受信サービスにデータ要求を開始させる。
このとき、コントローラ12のSIP制御部1203は、このデータ要求(F216)を、コントローラ32のSIP制御部1203に転送し、コントローラ32のDLNA制御部1202は、このデータ要求(F216)をストレージサーバ31に転送する。尚、デジタルテレビ11は、このデータ要求(F216)をマルチキャストで送信すれば良い。このように、コントローラ12がDLNAのコマンドを利用することにより、サービスを提供する機器(デジタルテレビ11)がセッションの接続のプロトコル(SIP)に対応していない場合であっても、サービスを利用することができる。
このように、データ供給サービス側ネットワークからデータ受信サービス側ネットワークへセッションの接続要求を行い、サービスを開始する場合において、デジタルテレビ11のデータ受信サービスを開始する前に、ストレージサーバ31のサービスを開始させる。このことにより、データ受信サービスは、自身のサービス開始後、データ供給サービスに対してデータ要求を行うことが可能となる。
ここで、ストレージサーバ31のサービス開始(F210)は、F206の200 OKレスポンスを受信する前に、コントローラ32やストレージサーバ31の操作によって行っても良い。このようにすることで、200 OKレスポンス(F206)を受信してからACKリクエスト(F212)を送信するまでの時間を短くすることができる。
また、本実施形態において、図3のデジタルテレビ11、および図4のストレージサーバ31は、それぞれコントローラ12、32のサービス起動制御部1201bからのサービス開始要求(F112、F207)を受けて、サービスを開始している。しかし、サービスのためのリソース等の確保や、スタンバイ状態に設定することは、サービス開始要求(F112、F209)が送信される前に、予め行っても良い。設定の方法として、コントローラ32のDLNA制御部1202から送信するサービス制御コマンドによる方法や、ユーザによる、デジタルテレビ11、及びストレージサーバ31への操作等がある。このようにすることで、200 OKレスポンスを受信してからACKリクエストを送信するまでの時間を短くすることができる。
次に、コントローラ12、及びコントローラ32のDLNA制御部1202が、それぞれのホームネットワークに接続されているサービスの発見、及びサービスの種別やサービスを制御するためのコマンドの情報を取得する手順について図5を用いて説明する。尚、ここでは図3の場合を例にとって説明するが、図4におけるコントローラ12、及び32のDLNA制御部1202も、以下の説明と同様の手順により、サービスの種別とサービスを制御するためのコマンドの情報を取得する。
図5において、コントローラ12のDLNA制御部1202は、ネットワーク(ホームネットワーク1)に接続されているサービスを検索するため、サービス発見プロトコルのM−Search(検索)メッセージをマルチキャスト送信する(F001)。尚、サービス発見プロトコルは、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)である。そして、M−Searchメッセージを受信したデジタルテレビ11は、自身のデバイス情報へアクセス可能なURLなどを記載したNOTIFY(通知)メッセージをコントローラ12のDLNA制御部1202へ返信する(F002)。
NOTIFYメッセージを受信したコントローラ12のDLNA制御部1202は、デジタルテレビ11のデバイス情報の取得を行うために、NOTIFYメッセージに記載されているURLへ、HTTPのGETコマンドを送信する(F003)。このURLには、デジタルテレビ11内の、デバイス情報が格納されているファイルのアドレスが示されている。GETコマンドを受信したデジタルテレビ11は、URLに基づき、自身のデバイスタイプ<deviceType>や、サービスリスト<serviceList>等のデバイス情報を読み出す。そして、読み出されたデバイス情報を含む200 OKレスポンスをコントローラ12のDLNA制御部1202に返信する(F004)。
コントローラ12のDLNA制御部1202は、F004でデジタルテレビ11から送信された200 OKレスポンスを受信することにより、デジタルテレビ11のサービスをデータ要求待ち状態に設定するためのコマンドの入手先を取得する。
なお、サービスリストには、サービス毎のサービス種別<serviceType>、サービス記述URL<SCPDURL>、コントロールURL<controlURL>、などが記載されている。
図8に、F004にて返信される、200 OKレスポンスの例を示す。
同図において、801は、デジタルテレビ11のデバイスの種別を示している。
802は、デジタルテレビ11がサポートしているサービスの種別を示している。
803は、デジタルテレビ11がサポートしているサービスの詳細情報を記述しているファイル名を含むURLを示している。803は、サービス記述URLであり、コマンドの入手先を示す。
804は、SOAPリクエストの送信先URLを示している。ここで、SOAPとは、Simple Object Access Protocolである。
F004において、コントローラ12のDLNA制御部1202は、200 OKレスポンスを受信する。そして、コントローラ12のDLNA制御部1202は、サービスの詳細情報、サービスを制御するためのコマンドに関する詳細情報等を取得するために、サービスリストの中に記載されている各URLへ、HTTPのGETコマンドを送信する(F005)。GETコマンドを受信したデジタルテレビ11は、URLに基づき、コントローラ12から指定された情報を記載した200 OKレスポンスをコントローラ12に返信する。そして、コントローラ12のDLNA制御部1202は、デジタルテレビ11から送信された200 OKレスポンスを受信する(F006)。
図9に、サービス記述URL803へ送信したGETコマンドに対する、デジタルテレビ11の200 OKレスポンスの例を示す。
同図において、901、及び902は、サービスを実行するためのコマンド名を示している。
また、903は、コマンドを実行する際の引数名および戻り値名を示している。
以上の処理によって、コントローラ12のDLNA制御部1202は、取得されたコマンドの入手先(サービス記述URL803)から、サービスをデータ要求待ち状態に設定するためのコマンドの取得を行う。
そして、コントローラ12のサービス起動制御部1201bは、以上の処理によって取得された、データ要求待ち状態に設定するためのコマンドにより、デジタルテレビ11のサービスをデータ要求待ち状態に設定する。
また、コントローラ32のDLNA制御部1202は、コントローラ12と同様の手順により、ホームネットワーク2に接続されているサービスを発見し、サービスの種別やサービスを制御するためのコマンドを取得する。
尚、図5の機器検索(F001)、及び存在通知(F002)の処理が、図3のF110の処理に、デバイス記述取得(F003)から応答(F006)までの処理がサービス情報取得(F111)にそれぞれ対応する。また、図5の機器検索(F007)、及び存在通知(F008)の処理が図3のサービス検索(F103)の処理に、デバイス記述取得(F009)から応答(F012)までの処理がサービス情報取得(F104)にそれぞれ対応する。
また、サービス検索(F103、F110)、サービス情報取得(F104、F111)は、INVITEリクエスト(F101)の送信前に予め行っていても良い。また、図4のサービス検索(F203、F207)、サービス情報取得(F204、F208)も同様に、INVITEリクエスト(F201)の送信前に予め行うようにしても良い。
コントローラ12、及び32のサービス起動制御部1201bは、上述のような手順により発見したサービス提供装置から取得したコマンド情報を用いて、サービス提供装置へコマンドを送信するために使用するSOAPメッセージを作成することができる。
尚、コマンドには、DLNAで規定されているコマンドや、サービス提供装置固有のコマンドなどがある。
次に、本実施形態における、コントローラがINVITEリクエスト(セッション接続要求)受信時に行う処理の流れについて説明する。
図6は、INVITEリクエストを受信した図3のコントローラ32、及び図4のコントローラ12が行う処理(図3および図4のS11部分)の流れを示したフローチャートである。図6は、コンピュータであるCPU201が実行するプログラムの一部を示す。このプログラムは、CPU201が読み出すことができるように、記憶媒体であるHDD209に、記憶されている。
S101(受信手順)において、SIP制御部1203が、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により送信された接続要求であるINVITEリクエストを受信すると、S102に進む。
S102において、DLNA制御部1202は、INVITEリクエストに含まれるSDP情報と、図5で説明したSSDPの処理で得られた情報とにより、着信対象サービスの発見、及びサービスの着信可否チェックを行う。またS102において、コントローラのサービス種別判断部1201aは、着信対象サービスのサービス種別の判断を行う。SDP情報により特定される着信対象サービスが着信可能であると判断した場合は、S103へ進む。一方、着信対象サービスがない場合、サービスを提供できない場合、サービスを提供しないと判断した場合は、S107に進む。
S103において、コントローラのサービス種別判断部1201aは、S102で判断された着信対象となるサービス提供装置のサービス種別を確認する。ここで、サービス種別がデータ供給サービス(ストレージサーバ31)であると確認された場合(図3の場合)は、S104へ進み、データ受信サービス(デジタルテレビ11)であると確認された(図4の場合)はS106に進む。
S104(設定手順)において、サービス起動制御部1201bは、ストレージサーバ31に対し、サービスの開始を指示するコマンド(サービス開始要求)を送信し、ネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定して、S105に進む。すなわち、サービス起動制御部1201bは、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコル(DLNA)を用いて、ネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する。尚、サービス開始要求のコマンドは、図3のF104でDLNA制御部1202によって取得される。
S105において、DLNA制御部1202は、ストレージサーバ31からの応答(F108)に基づき、サービス開始結果を判定する。ここで、ストレージサーバ31のサービスが正常に開始され、データ要求待ち状態に設定されたことが確認された場合は、S106に進む。一方、S105において、サービスが正常に開始されなかった場合は、S107に進む。
S106(送信手順)では、SIP制御部1203が、INVITEリクエストに対して承諾する200 OKレスポンスを送信する。すなわち、SIP制御部1203は、サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから、INVITEリクエストに対する応答である200 OKレスポンスを送信する。ここで、SIP制御部1203は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により、接続要求に対する応答を送信する。
S107では、SIP制御部1203が、INVITEリクエストに対して拒絶する4xxレスポンスを送信する。
次に、本実施形態における、コントローラがセッションの接続要求の発信側コントローラから応答確認(ACKリクエスト)を受信したときに行う処理の流れについて説明する。図7は、コンピュータであるCPU201が実行するプログラムの一部を示す。このプログラムは、CPU201が読み出すことができるように、記憶媒体であるHDD209に、記憶されている。
図7は、ACKリクエストを受信した図3のコントローラ32、及び図4のコントローラ12が行う処理(図3および図4のS13部分)の流れを示したフローチャートである。
S201において、SIP制御部1203がACKリクエスト(応答確認)を受信するとS202に進む。S202では、コントローラのサービス種別判断部1201aが、着信対象サービスのサービス種別を確認する。尚、着信対象サービスのサービス種別は、INVITEリクエスト(接続要求)受信時に、SDP情報を参照することで、すでに判定を行っている。しかし、このタイミングで、サービス種別判断部1201aが改めてSDP情報を参照してサービス種別の確認を行っても構わない。
S202において、サービス種別判断部1201aがサービス種別をデータ供給サービス(ストレージサーバ)であると判断した場合(図3の場合)は、処理を終了する。一方、サービス種別がデータ受信サービス(デジタルテレビ)と判断した場合(図4の場合)は、S203へ進む。そして、S203では、図4のF204で取得したサービス開始要求のコマンドにより、サービス起動制御部1201bがデジタルテレビ11のサービスを開始させる。S204では、DLNA制御部1202が、デジタルテレビ11からの応答(F215)に基づいてサービス開始結果を判定する。ここで、デジタルテレビ11のサービスが正常に開始された場合は処理を終了する。一方、正常に開始されなかった場合は、S205へ進み、SIP制御部1203からSIPのBYEリクエスト(セッションの切断要求)をコントローラ32に対して送信する。
尚、本実施形態のS102、S103、S202において、コントローラのサービス種別判断部1201aは、サービス種別の判断をINVITEリクエストに含まれるSDP情報によって行っていた。しかし、サービス種別判断部1201aは、S103、S202において、前述したSSDPの処理によって取得されるデバイス種別801の情報やサービスの種別802の情報によってサービス種別を判断しても良い。例えば、図8におけるデバイス種別801の情報「MediaRenderer」は、そのデバイスが提供するサービスがデータ受信サービスであることを示している。また、サービスの種別802の情報からサービスの種別を判断できる場合もある。
次に、本実施形態における、コントローラが接続要求に対する応答(200 OKレスポンス)受信時に行う処理の流れについて説明する。
図10は、200 OKレスポンスを受信した図3のコントローラ12、及び図4のコントローラ32が行う処理(図3及び図4のS12部分)の流れを示したフローチャートである。図10は、コンピュータであるCPU201が実行するプログラムの一部を示す。このプログラムは、CPU201が読み出すことができるように、記憶媒体であるHDD209に、記憶されている。なお、この図10の処理の前には、ネットワークへ接続要求であるINVITEリクエストを送信する第1の送信手順が実行されている。
S301(受信手順)において、SIP制御部1203が、200 OKレスポンス(接続要求に対する応答)を受信すると、S302に進む。すなわち、コントローラのSIP制御部1203は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により送信される接続要求をNETIF204から受信する。
そして、S302(設定手順)において、サービス起動制御部1201bは、実行すべきサービスを開始させ、ネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定し、S303に進む。すなわち、コントローラのサービス起動制御部1201bは、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコル(DLNA)を用いて、ネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する。
S303では、DLNA制御部1202が、実行すべきサービスからの応答(F114、F211)に基づいて、サービス開始結果を判定する。ここで、サービスが正常に開始されたと判定された場合は、S304に進み、正常に開始されなかった場合は、S305に進む。
S304(第2の送信手順)では、SIP制御部1204が200 OKレスポンスの送信元に対してACKリクエスト(応答確認)を送信し、処理を終了する。すなわち、SIP制御部1204は、セッションを接続するためのプロトコル(SIP)により応答に対する応答確認を送信する。このように、本形態では、DLNA制御部1202が、サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことをS303で確認してから、SIP制御部1203がOKレスポンスに対する応答確認(ACKリクエスト)を送信する。
S305では、SIP制御部1203がSIPのBYEリクエスト(セッションの切断要求)を200 OKレスポンスの送信元に対して送信し、処理を終了する。
<その他の実施形態>
尚、本実施形態では、説明の簡単のために、1つのコントローラに接続されるサービス提供装置の数が1つであったが、2つ以上の装置を接続することも可能である。また、インターネット2に接続されるホームネットワークの数を2つとしたが、2つ以上のホームネットワークを構成することも可能である。
また、本実施形態では、データ供給サービスをストレージサーバ、データ受信サービスをデジタルテレビとしたが、これに限るものではない。データ供給サービスの例として、例えば、各種コンテンツデータを記憶したPC、ワークステーション、ノートブックPC、パームトップPC、携帯電話、PDA、また、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の各種家電製品が考えられる。また、データ受信サービスの例として、例えば、コンテンツデータ等の出力が可能なPC、ワークステーション、ノートブックPC、パームトップPC、携帯電話、PDA、プリンタ、また、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の各種家電製品が考えられる。
ここで、データ供給サービスを提供するデジタルカメラのネットワーク側から、データ受信サービスを提供するプリンタのネットワークに対して接続要求を送信し、セッションの確立に基づいて画像データを送信し、画像の印刷を行う場合を考える。このとき、プリンタのサービスが開始されているにも関わらず、プリンタに適切なサイズの用紙がセットされていない、インク切れ等の理由により、印刷を行うことができない場合がある。このような場合、プリンタから、接続要求送信側ネットワークにいるユーザに対して、エラーメッセージを送信するようにしても良い。このようにすることで、ユーザは、プリンタのデータ受信サービスは開始されているが、印刷を行うことができない状態であることを知ることができる。
また、データ供給サービスとしてのHDレコーダが接続されるネットワークから、データ受信サービスとしてのDVDレコーダが接続されるネットワークに対して接続要求を送信する場合を考える。このとき、セッションの確立に基づいて、HDレコーダから動画データを送信し、受信側のDVDレコーダで記録を行う。このとき、DVDレコーダのサービスが開始されているにも関わらず、動画データを記憶するのに十分なサイズの記憶領域が確保できない等の理由により、記録を行うことができない場合がある。このような場合、DVDレコーダから、接続要求送信側ネットワークにいるユーザに対して、エラーメッセージを送信するようにしても良い。このようにすることで、ユーザは、DVDレコーダのデータ受信サービスは開始されているが、記録を行うことができない状態であることを知ることができる。
また、本実施形態では、INVITEリクエスト(接続要求)を受けるコントローラと、サービスを提供する装置が別の装置である場合の例を示したが、これらが同一の機器である場合あっても本発明は実現可能である。
また、本実施形態では、INVITEリクエスト(接続要求)に含まれるSDP情報に基づいて、着信対象となるサービスの種別を判断した。しかしながら、この方法に限らず、例えば、予め着信側のコントローラに、着番号に対応するサービス種別情報を登録しておき、判断しても良い。
また、本発明の目的は、次の形態によっても達成される。すなわち、前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する形態である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、本発明は、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現される形態には限られない。すなわち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOperating System(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、本発明には、以下の形態も含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される形態である。
実施形態1におけるネットワーク構成 コントローラのハードウェア構成 セッション接続要求の発信がデータ受信サービス側の場合のサービス開始シーケンス セッション接続要求の発信がデータ供給サービス側の場合のサービス開始シーケンス ホームネットワーク内のサービスに関する情報を取得するためのシーケンス セッションの接続要求を受信した際の処理フローチャート 応答確認を受信した際の処理フローチャート F004で送信される、デバイス情報を含んだ応答の例 サービス記述URL803へ送信したGETコマンドの応答例 最終応答を受信した際の処理フローチャート 本実施形態における、SDP情報の例 コントローラ12、32のソフトウェア構成
符号の説明
1、3 ホームネットワーク
2 インターネット
11 デジタルテレビ
12、32 コントローラ
13、33 ルータ
21 セッション制御サーバ
31 ストレージサーバ
801 デバイス種別
802 サービスの種別
803 サービスの詳細情報
804 SOAPリクエストの送信先URL
901、902 コマンド名
903 コマンド実行のための引数名及び戻り値

Claims (16)

  1. 第1のネットワークに接続された通信装置であって、
    第2のネットワークから送信される接続要求を受信する受信手段と、
    前記接続要求の受信に応じて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定手段と、
    前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記接続要求に対する応答を送信する送信手段と
    を有することを特徴とする前記第1のネットワークに接続された通信装置。
  2. 第2のネットワークに接続された通信装置であって、
    第1のネットワークへ接続要求を送信する送信手段と、
    前記接続要求に対する応答を受信する受信手段と、
    前記第2のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定手段とを有し、
    前記送信手段は、前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記応答に対する応答確認を送信する
    ことを特徴とする前記第2のネットワークに接続された通信装置。
  3. 前記接続要求の受信に応じて前記第1のネットワークで行うサービスがデータ受信サービスである場合、前記送信手段は前記接続要求に対する応答を送信し、前記設定手段は当該応答に対する応答確認を受信してから前記データ受信サービスにデータ要求を開始させる
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記設定手段は、前記受信手段による受信に基づいて前記サービスを検索し、前記サービスをデータ要求待ち状態に設定するためのコマンドの入手先を取得する検索手段と、
    前記検索手段によって取得されたコマンドの入手先からコマンドを入手するコマンド入手手段を有し、
    前記設定手段におけるデータ要求待ち状態への設定は、前記コマンド入手手段で入手された前記コマンドに基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうち、いずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記設定手段は、前記サービスの状態を確認する確認手段と、
    前記設定手段におけるデータ要求待ち状態への設定に用いるコマンドを、前記確認手段で確認された、前記サービスの状態に基づいて選択する選択手段と
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のうち、いずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記受信手段は、セッションを接続するためのプロトコルにより送信された前記接続要求を受信し、前記設定手段は、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコルを用いて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定し、前記送信手段は、前記セッションを接続するためのプロトコルにより前記応答を送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  7. 前記送信手段は、セッションを接続するためのプロトコルにより前記接続要求、及び前記応答に対する応答確認を送信し、前記受信手段は、前記セッションを接続するためのプロトコルにより送信された前記接続要求に対する応答を受信し、前記設定手段は、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコルを用いて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  8. 第1のネットワークに接続された通信装置を制御する制御方法であって、
    第2のネットワークから送信される接続要求を受信する受信工程と、
    前記接続要求の受信に応じて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定工程と、
    前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記接続要求に対する応答を送信する送信工程と
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 第2のネットワークに接続された通信装置を制御する制御方法であって、
    第1のネットワークへ接続要求を送信する第1の送信工程と、
    前記接続要求に対する応答を受信する受信工程と、
    前記第2のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定工程と、
    前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記応答に対する応答確認を送信する第2の送信工程と
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. 前記接続要求の受信に応じて前記第1のネットワークで行うサービスがデータ受信サービスである場合、前記接続要求に対する応答を送信し、当該応答に対する応答確認を受信してから前記データ受信サービスにデータ要求を開始させる
    ことを特徴とする請求項6記載の制御方法。
  11. 前記設定工程は、前記受信工程における受信に基づいて前記サービスを検索し、前記サービスをデータ要求待ち状態に設定するためのコマンドの入手先を取得する検索工程と、
    前記検索工程によって取得されたコマンドの入手先からコマンドを入手するコマンド入手工程を有し、
    前記設定工程におけるデータ要求待ち状態への設定は、前記コマンド入手工程で入手された前記コマンドに基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項6乃至8のうち、いずれか1項に記載の制御方法。
  12. 前記設定工程は、前記サービスの状態を確認する確認工程と、
    前記設定工程におけるデータ要求待ち状態への設定に用いるコマンドを、前記確認工程で確認された、前記サービスの状態に基づいて選択する選択工程と
    を有することを特徴とする請求項6乃至9のうち、いずれか1項に記載の制御方法。
  13. 前記受信工程は、セッションを接続するためのプロトコルにより送信された前記接続要求を受信し、前記設定工程は、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコルを用いて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定し、前記送信工程は、前記セッションを接続するためのプロトコルにより前記応答を送信することを特徴とする請求項8記載の通信方法。
  14. 前記送信工程は、セッションを接続するためのプロトコルにより前記接続要求、及び前記応答に対する応答確認を送信し、前記受信工程は、前記セッションを接続するためのプロトコルにより送信された前記接続要求に対する応答を受信し、前記設定工程は、ローカルネットワーク内において機器を制御するためのプロトコルを用いて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定することを特徴とする請求項2記載の通信方法。
  15. 第1のネットワークに接続されたコンピュータに、
    第2のネットワークから送信される接続要求を受信する受信手順と、
    前記接続要求の受信に応じて、前記第1のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定手順と、
    前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記接続要求に対する応答を送信する送信手順と
    を実行させるためのプログラム。
  16. 第2のネットワークに接続されたコンピュータに、
    第1のネットワークへ接続要求を送信する第1の送信手順と、
    前記接続要求に対する応答を受信する受信手順と、
    前記第2のネットワーク内に存在するサービスをデータ要求待ち状態に設定する設定手順と、
    前記サービスがデータ要求待ち状態に設定されたことを確認してから前記応答に対する応答確認を送信する第2の送信手順と
    を実行させるためのプログラム。
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