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JP2008227157A - 半導体装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

半導体装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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JP2008227157A JP2007063493A JP2007063493A JP2008227157A JP 2008227157 A JP2008227157 A JP 2008227157A JP 2007063493 A JP2007063493 A JP 2007063493A JP 2007063493 A JP2007063493 A JP 2007063493A JP 2008227157 A JP2008227157 A JP 2008227157A
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Abstract

【課題】基板浮遊効果に起因する半導体層の電気的特性の劣化を抑制し、優れた電気的特性を示す半導体装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板、電気光学装置および電子機器を提供する。
【解決手段】基板本体10A上にゲート電極26が形成され、ゲート電極26上に絶縁層2,11を介して単結晶半導体層1が形成され、単結晶半導体層1のゲート電極26が形成された面とは反対側の面に単結晶半導体層1の少なくともチャネル領域1cを覆う非単結晶半導体層4が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板、電気光学装置および電子機器に関するものである。
従来から、絶縁基板上に珪素膜を形成し、その珪素膜に半導体層を形成するSOI(Silicon On Insulator)技術が知られている。このSOI技術としては、単結晶珪素基板上に水素イオンを注入し、これを支持基板と貼り合わせた後、熱処理によって珪素薄膜を単結晶珪素基板の水素注入領域から分離する手法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、表面を多孔質化した珪素基板上に単結晶珪素薄膜をエピタキシャル成長させ、これを支持基板と貼り合わせた後に珪素基板を除去し、多孔質珪素層をエッチングすることにより支持基板上にエピタキシャル単結晶珪素薄膜を形成する手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。上記の貼り合せ法によるSOI基板は通常のバルク半導体基板と異なり、例えば、石英やガラス等、透明な基板を支持基盤として用いることができる。これにより、光透過性を必要とする電気光学装置、例えば、透過型の液晶装置等にも高性能な半導体装置を形成することが可能となる。
米国特許第5374564号明細書 特開平4−346418号公報
しかしながら、上記従来のSOI基板を用いたMIS(Metal Insulator Semiconductor)型半導体装置では、チャネル形成領域の下部が下地絶縁膜により完全に分離されているため、チャネル形成領域を所定の電位に保持することができないという課題がある。これにより、所謂、基板浮遊効果が生じ、チャネル形成領域が電気的に浮いた状態となる。このため、ドレイン電極に高い電圧を印加したとき、ドレイン領域近傍の高電界で加速されたキャリアと結晶格子との衝突によるインパクトイオン化現象により余剰キャリアが発生し、チャネルの下部に蓄積する。チャネルの下部に余剰キャリアが蓄積するとチャネル電位が上昇し、ソース・チャネル・ドレインのNPN(Nチャネル型の場合)構造が見掛け上のバイポーラ型半導体装置として動作する(寄生バイポーラ効果)という問題がある。これにより、異常電流が生じ、半導体装置のソース・ドレイン間耐圧が劣化するなど、半導体装置の電気的な特性が劣化するという問題がある。
そこで、この発明は、基板浮遊効果に起因する半導体層の電気的特性の劣化を抑制し、優れた電気的特性を示す半導体装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板、電気光学装置および電子機器を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体装置は、絶縁基板上に単結晶半導体層を有する薄膜トランジスタを備えた半導体装置であって、前記絶縁基板上にゲート電極が形成され、前記ゲート電極上に絶縁層を介して前記単結晶半導体層が形成され、前記単結晶半導体層の前記ゲート電極が形成された面とは反対側の面に前記単結晶半導体層の少なくともチャネル領域を覆う非単結晶半導体層が形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、薄膜トランジスタのドレインに高い電圧が印加されると、単結晶半導体層のドレイン領域近傍の高電界でキャリアが加速され、結晶格子とキャリアが衝突する。この衝突によるインパクトイオン化現象により余剰キャリアが発生する。発生した余剰キャリアは、単結晶半導体層のチャネル領域を覆う非単結晶半導体層に移動する。非単結晶半導体層に移動した余剰キャリアは、非単結晶半導体層に含まれる結晶欠陥によって捕獲され、結晶欠陥が余剰キャリアの再結合中心として働く。これにより、単結晶半導体層のチャネル領域に余剰キャリアが蓄積することが防止され、チャネル電位の上昇が防止される。
したがって、薄膜トランジスタのチャネル領域が電気的に浮いた状態であっても、チャネル電位の上昇が非単結晶半導体層によって防止され、半導体装置における寄生バイポーラ現象を防止して電気的特性を良好にし、優れた電気的特性を示す半導体装置を得ることができる。
また、本発明の半導体装置は、前記非単結晶半導体層は前記単結晶半導体層の前記チャネル領域上に形成され、前記単結晶半導体層のソース領域およびドレイン領域にそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極が前記単結晶半導体層の前記ゲート電極が形成された面とは反対側の面に設けられ、前記ソース電極および前記ドレイン電極は前記非単結晶半導体層と離間して設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、単結晶半導体層を薄膜トランジスタの能動層として機能させることができる。また、非単結晶半導体層によってチャネル領域に余剰キャリアが蓄積することを防止し、寄生バイポーラ現象を防止できる。さらに、非単結晶半導体層はソース電極およびドレイン電極とは離間して設けられているので、非単結晶半導体層を、例えば接地電位の配線等に連結して接地することができる。これにより、チャネル電位の上昇をより効果的に防止することができる。
あるいは、本発明の半導体装置は、前記非単結晶半導体層は前記単結晶半導体層の前記チャネル領域と前記単結晶半導体層のソース領域およびドレイン領域上を含んで前記単結晶半導体層を覆うように形成され、前記単結晶半導体層の前記ゲート電極とは反対側に設けられたソース電極およびドレイン電極が前記非単結晶半導体層を介して前記ソース領域および前記ドレイン領域にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする。
このように構成することで、非単結晶半導体層によってチャネル領域に余剰キャリアが蓄積することを防止し、寄生バイポーラ現象を防止できる。また、上述のように、非単結晶半導体層をソース電極およびドレイン電極と離間して設ける場合と比較して、薄膜トランジスタの製造工程を簡略化し、半導体装置の生産性を向上させることができる。
本発明の半導体装置は、前記非単結晶半導体層を構成する非単結晶半導体材料は、非晶質シリコンまたは多結晶シリコンであることを特徴とする。
この様に構成することで、非単結晶半導体層が結晶欠陥を含んだ状態で形成される。これにより、非単結晶半導体層に含まれる結晶欠陥によって余剰キャリアを捕獲することができ、単結晶半導体層のチャネル領域に余剰キャリアが蓄積することが防止され、チャネル電位の上昇を防止することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、単結晶半導体基板の一方面側に絶縁層を形成し、前記絶縁層側から前記単結晶半導体基板中にイオン注入を行って所定の深さにイオン注入層を形成する工程と、絶縁基板上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極を覆って第一絶縁層を形成する工程と、前記絶縁基板の前記第一絶縁層側に、前記イオン注入層が形成された前記単結晶半導体基板の前記絶縁層側を貼り合わせた後、前記単結晶半導体基板をイオン注入層の部分で分離し、前記絶縁基板上に前記絶縁層および前記第一絶縁層を介して単結晶半導体層を形成する工程と、前記絶縁基板上に形成された前記単結晶半導体層をパターニングする工程と、パターニングした前記単結晶半導体層を覆う第二絶縁層を形成し、前記第二絶縁層に前記単結晶半導体層のチャネル領域に達する開口部を形成し、少なくとも前記開口部に前記チャネル領域を覆う非単結晶半導体層を形成する工程と、前記非単結晶半導体層上を含む前記第二絶縁層上に第三絶縁層を形成し、前記第三絶縁層および前記第二絶縁層に前記単結晶半導体層のソース領域およびドレイン領域に達するコンタクトホールを形成し、前記ドレイン領域および前記ソース領域に前記コンタクトホールを介してソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、を有することを特徴とする。
このように製造することで、絶縁基板上に第一絶縁層および絶縁層を介して所定の厚みの単結晶半導体層を形成することができる。また、単結晶半導体層のゲート電極とは反対側に、単結晶半導体層のチャネル領域を覆うように非単結晶半導体層を形成することができる。さらに、第二絶縁層に設ける開口部と前記第三絶縁層および前記第二絶縁層に設けるコンタクトホールの位置関係を調整することで、非結晶半導体層とソース電極およびドレイン電極とを離間させて設けることができる。
したがって、薄膜トランジスタのチャネル領域が電気的に浮いた状態であっても、チャネル電位の上昇が非単結晶半導体層によって防止され、半導体装置における寄生バイポーラ現象を防止して電気的特性を良好にし、優れた電気的特性を示す半導体装置を製造することができる。また、非結晶半導体層とソース電極およびドレイン電極とを離間させて設けることができるので、非単結晶半導体層を、例えば接地電位の配線等に連結して接地することができ、チャネル電位の上昇をより効果的に防止することができる半導体装置を製造することができる。
あるいは、本発明の半導体装置の製造方法は、単結晶半導体基板の一方面側に絶縁層を形成し、前記絶縁層側から前記単結晶半導体基板中にイオン注入を行ってイオン注入層を形成する工程と、絶縁基板上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極を覆って第一絶縁層を形成する工程と、前記絶縁基板の前記第一絶縁層側に、前記イオン注入層が形成された前記単結晶半導体基板の前記絶縁層側を貼り合わせた後、前記単結晶半導体基板をイオン注入層の部分で分離し、前記絶縁基板上に前記絶縁層および前記第一絶縁層を介して単結晶半導体層を形成する工程と、前記単結晶半導体層上に前記単結晶半導体層のチャネル領域、ソース領域およびドレイン領域上を含んで非単結晶半導体層を形成する工程と、前記単結晶半導体層と前記非単結晶半導体層を一括してパターニングする工程と、パターニングした前記単結晶半導体層および前記非単結晶半導体層を覆う第二絶縁層を形成し、前記第二絶縁層に前記非単結晶半導体層の前記ソース領域および前記ドレイン領域に達するコンタクトホールを形成し、前記ドレイン領域および前記ソース領域に前記コンタクトホールを介してソース電極およびドレイン電極をそれぞれ形成する工程と、を有することを特徴とする。
このように製造することで、絶縁基板上に第一絶縁層および絶縁層を介して所定の厚みの単結晶半導体層を形成することができる。また、上述のように、非単結晶半導体層をチャネル領域上にソース電極およびドレイン電極と離間して設ける場合、単結晶半導体層のパターニング、第二絶縁層の形成、第二絶縁層のパターニング、非単結晶半導体層の形成、および非単結晶半導体層のパターニングを行う必要がある。一方、本発明の製造方法によれば、単結晶半導体層と非単結晶半導体層のパターニングを一括して行うことができる。加えて、第三絶縁層を設ける必要がない。しかも、上述の場合と同様に単結晶半導体層に形成された薄膜トランジスタのチャネル領域を覆うように、ゲート電極の反対側に非単結晶半導体層を形成することができる。
したがって、非単結晶半導体層をチャネル領域上にソース電極およびドレイン電極と離間して設ける場合と比較して、工程数を著しく削減し、生産性を向上させることができる。また、薄膜トランジスタのチャネル領域が電気的に浮いた状態であっても、チャネル電位の上昇が非単結晶半導体層によって防止され、半導体装置における寄生バイポーラ現象を防止して電気的特性を良好にし、優れた電気的特性を示す半導体装置を製造することができる。
また、本発明のアクティブマトリクス基板は、絶縁基板上に複数の走査線および複数のデータ線が互いに交差して設けられ、前記走査線と前記データ線によって区画された各画素に単結晶半導体層を有する薄膜トランジスタが設けられたアクティブマトリクス基板であって、前記薄膜トランジスタは、前記絶縁基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に絶縁層を介して設けられた前記単結晶半導体層と、前記単結晶半導体層の前記ゲート電極とは反対側に前記単結晶半導体層の少なくともチャネル領域を覆うように形成された非単結晶半導体層と、を有することを特徴とする。
このように構成することで、薄膜トランジスタのドレインに高い電圧が印加された場合、単結晶半導体層のドレイン領域近傍の高電界でキャリアが加速され、結晶格子とキャリアが衝突する。この衝突によるインパクトイオン化現象により余剰キャリアが発生する。発生した余剰キャリアは単結晶半導体層のチャネル領域を覆う非単結晶半導体層に移動する。非単結晶半導体層に移動した余剰キャリアは非単結晶半導体層に含まれる結晶欠陥によって捕獲され、結晶欠陥が余剰キャリアの再結合中心として働く。これにより、単結晶半導体層のチャネル領域に余剰キャリアが蓄積することが防止され、チャネル電位の上昇が防止される。
したがって、薄膜トランジスタのチャネル領域が電気的に浮いた状態であっても、チャネル電位の上昇が非単結晶半導体層によって防止され、寄生バイポーラ現象を防止して、薄膜トランジスタの電気的特性を良好にすることができる。よって、スイッチング素子の信頼性が高く、低消費電力のアクティブマトリクス基板を得ることができる。
また、本発明の電気光学装置は、上記のアクティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス基板に対向する対向基板と、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に挟持された電気光学層と、を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、電気光学装置を構成するアクティブマトリクス基板のスイッチング素子の信頼性を向上させ、低消費電力とすることができるので、高画質かつ低消費電力の電気光学装置を得ることができる。
また、本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、電子機器を構成する電気光学装置の画質を向上させ、低消費電力とすることができるので、高画質かつ低消費電力の品質の高い電子機器となる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
<第一実施形態>
[液晶装置]
図1および図2に示すように、液晶装置100のアクティブマトリクス基板10上には、シール材52が対向基板20の縁に沿うように設けられており、対向基板20の縁の内側には並行して額縁としての遮光膜53(周辺見切り)が設けられている。シール材52の外側の領域には、データ線駆動回路201および外部回路接続端子202がアクティブマトリクス基板10の一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路104がこの一辺に隣接する二辺に沿って設けられている。
さらに、アクティブマトリクス基板10の残る一辺には、画像表示領域Aの両側に設けられた走査線駆動回路104間を接続するための複数の配線105が設けられている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、アクティブマトリクス基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための上下導通材106が設けられている。そして、図2に示すように、図1に示したシール材52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20がシール材52によりアクティブマトリクス基板10に固着されており、アクティブマトリクス基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されている。また、図1に示すシール材52に設けられた開口部は液晶注入口52aであり、封止材25によって封止されている。
また、図2に示すように、アクティブマトリクス基板10の基板本体10Aの上側(液晶層50側)には、例えばITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電性材料からなる画素電極9が平面視でマトリクス状に複数形成されている。画素電極9の上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜18が設けられている。配向膜18はポリイミドなどの有機材料によって形成されている。一方、対向基板20には、基板本体20A上の全面にわたって共通電極21が設けられ、共通電極21の下側(液晶層50側)には、配向膜18と同様に所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。共通電極21も画素電極9と同様、例えばITOなどの透明導電性材料によって形成されている。また配向膜22も配向膜18と同様の有機材料によって形成されている。また、対向基板20の基板本体20Aの液晶層50と反対側には、偏光子(図示省略)が形成されている。
このように構成され、画素電極9と共通電極21とが対面するように配置されたアクティブマトリクス基板10と対向基板20との間には、シール材52により囲まれた空間に液晶が封入され、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9からの電界が印加されていない状態で、配向膜18、22により所定の配向状態をとる。また、液晶層50は、例えば一種または数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなる。
[アクティブマトリクス基板]
図3(a)および図3(b)に示すように、アクティブマトリクス基板10上の画像表示領域A(図1参照)内には、複数の透明な画素電極9がマトリクス状に設けられている。アクティブマトリクス基板10上には、画素電極9の縦横の境界に各々沿って、データ線6及び走査線3が設けられている。データ線6はy方向に延在し、複数本がx方向に所定間隔をおいて設けられている。また、これらデータ線6に交差してx方向に延在する複数本の走査線3がy方向に所定間隔をおいて設けられている。そして、隣り合う2本のデータ線6及び走査線3により囲まれた領域が画素領域C(図中の一点差線9’で示す領域)となっている。このような画素領域Cがアクティブマトリクス基板10上にマトリクス状に形成されている。
各画素領域C内には、例えばITO等の透明導電性材料からなる平面視略矩形状の画素電極9が設けられている。薄膜トランジスタ(以下、TFT30という)は、データ線6及び走査線3との交差部の近傍に設けられている。TFT30は、基板本体10A上に形成された走査線3からy方向に分岐して形成されたゲート電極26上に、単結晶半導体層1、データ線6および画素電極9が積層されて形成されている。
データ線6および画素電極9は、一部が単結晶半導体層1上に平面的に重なるように、x方向に凸状に延出させて設けられている。データ線6および画素電極9は、それぞれコンタクトホール5,8を介して、後述するソース電極およびドレイン電極にそれぞれ電気的に接続されている。画素電極9は、後述する単結晶半導体層1のドレイン領域にドレイン電極を介して電気的に接続されている。データ線6は、後述する単結晶半導体層1のソース領域にソース電極を介して電気的に接続されている。
[半導体装置]
図4に示すように、アクティブマトリクス基板10の基板本体10A上には、ゲート電極26が形成されている。ゲート電極26は上述のように走査線3から分岐して設けられ、例えば金属等の導電性材料によって形成されている。基板本体10Aは、例えば、石英等の透明絶縁材料によって形成されている。基板本体10A上には、ゲート電極26を覆って第一絶縁層11が形成されている。第一絶縁層11は、例えば、SiO(シリコン酸化物)等の透明絶縁材料によって形成されている。第一絶縁層11上には、絶縁層2を介して単結晶半導体層1が形成されている。絶縁層2は、例えば、SiO等によって形成され、単結晶半導体層1は、例えば、単結晶のSi(シリコン)等によって形成されている。
単結晶半導体層1のゲート電極26に対向する部分がTFT30のチャネル領域1cとなっている。また、単結晶半導体層1には、チャネル領域1cに隣接して不純物が微量添加されたソース領域1sおよびドレイン領域1dが形成されている。TFT30はLDD(Lightly Doped Drain)構造を採用しており、ソース領域1sおよびドレイン領域1dに、それぞれ不純物濃度が相対的に高い高濃度領域と、相対的に低い低濃度領域(LDD領域)とが形成されている。すなわち、チャネル領域1c側から順に形成された低濃度ソース領域と高濃度ソース領域とがソース領域1sを構成し、チャネル領域1c側から順に形成された低濃度ドレイン領域と高濃度ドレイン領域とがドレイン領域1dを構成している。
絶縁層2上には、単結晶半導体層1を覆って第二絶縁層12が形成されている。第二絶縁層12は、第一絶縁層11と同様に、例えば、SiO等の透明絶縁材料によって形成されている。第二絶縁層12には、単結晶半導体層1のチャネル領域1cに達する開口部12hが設けられている。開口部12hには非単結晶半導体層4が形成されている。非単結晶半導体層4としては、例えば、非晶質シリコンや、多結晶シリコン等の結晶欠陥を含む半導体材料によって形成されている。
第二絶縁層12上には、非単結晶半導体層4を覆って第三絶縁層13が形成されている。第三絶縁層13は、第一絶縁層11と同様に、例えば、SiO等の透明絶縁材料によって形成されている。非単結晶半導体層4から離間して、第三絶縁層13および第二絶縁層12を貫通し、単結晶半導体層1のソース領域1sおよびドレイン領域1dに達するコンタクトホール14,15が形成されている。単結晶半導体層1のゲート電極26とは反対側には、ソース電極16およびドレイン電極17が形成されている。ソース電極16およびドレイン電極17は、それぞれコンタクトホール14,15を介して単結晶半導体層1のソース領域1sおよびドレイン領域1dに電気的に接続されている。
ソース電極16およびドレイン電極17には、前述したように、それぞれデータ線6および画素電極9がコンタクトホール5,8を介して電気的に接続されている(図3参照)。
以上のように、単結晶半導体層1のゲート電極26が形成された面とは反対側の面に、単結晶半導体層1の少なくともチャネル領域1cを覆うように非単結晶半導体層4が形成されている。本実施形態では、特に、非単結晶半導体層4が単結晶半導体層1のチャネル領域上1cに形成され、非単結晶半導体層4はソース電極16およびドレイン電極17とは離間して設けられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図4に示すように、TFT30のドレイン領域1dに高い電圧が印加されると、単結晶半導体層1のドレイン領域1d近傍の高電界でキャリアが加速され、結晶格子とキャリアが衝突する。この結晶格子とキャリア衝突によるインパクトイオン化現象により余剰キャリアが発生する。発生した余剰キャリアは、単結晶半導体層1のチャネル領域1cを覆う非単結晶半導体層4に移動する。
非単結晶半導体層4に移動した余剰キャリアは、非単結晶半導体層4に含まれる結晶欠陥によって捕獲され、結晶欠陥が余剰キャリアの再結合中心として働く。これにより、単結晶半導体層1のチャネル領域1cに余剰キャリアが蓄積することが防止され、チャネル電位の上昇が防止される。したがって、TFT30の単結晶半導体層1が絶縁層2上に形成され、チャネル領域1cが電気的に浮いた状態であっても、余剰キャリアの蓄積によるチャネル電位の上昇が非単結晶半導体層4によって防止される。よって、TFT30における寄生バイポーラ現象を防止してTFT30の電気的特性を良好にすることができる。
さらに、ソース電極16およびドレイン電極17が、それぞれ単結晶半導体層1のソース領域1sおよびドレイン領域1dに接続され、非単結晶半導体層4はソース電極16およびドレイン電極17とは離間して設けられている。したがって、単結晶半導体層1をTFT30の能動層として機能させることができる。また、非単結晶半導体層4を、例えば接地電位の配線等に連結して接地することができる。これにより、TFT30の応答性、電気特性を向上させ、チャネル電位の上昇をより効果的に防止することができる。
[半導体装置の製造方法]
次に、本実施形態のTFT30の製造方法について説明する。
図5(a)に示すように、単結晶のSi等の単結晶半導体材料によって形成された単結晶半導体基板1mの一方面側を、例えば、1000℃程度の酸素雰囲気下で熱酸化し、SiOからなる絶縁層2を形成する。次いで、絶縁層2側から単結晶半導体基板1mに水素イオン(H)を注入し、水素イオン注入層1b(イオン注入層)を形成する。
その結果、図5(b)に示すように、単結晶半導体基板1mの内部には、所定の深さにイオン注入層1bが形成される。このときの水素イオン注入条件としては、例えば、加速エネルギを60〜150keV、ドーズ量を5×1016atoms/cm〜15×1016atoms/cmとする。なお、水素イオンの加速電圧を変えて水素イオンの注入深さを変えることで、膜厚の異なる単結晶半導体層1を形成することができる。
次に、図6(a)に示すように、石英等の透明絶縁材料からなる基板本体10A上に、例えば、スパッタ法、フォトリソグラフィ法等によりゲート電極26を形成する。さらに、基板本体10A上にゲート電極26を覆って、例えば、低圧化学気相堆積法(LPCVD)法やプラズマ化学気相堆積法(PECVD法)により、SiO等の透明絶縁材料からなる第一絶縁層11を形成する。次いで、図6(b)に示すように、第一絶縁層11の表面を、例えば、CMP(化学的機械的研磨)により平坦化する。
次に、図7(a)、図7(b)に示すように、基板本体10Aの第一絶縁層11側に、水素イオン注入層1bが形成された単結晶半導体基板1mの絶縁層2側を接合させ、基板本体10A上に単結晶半導体基板1mを、例えば、室温〜200℃程度の温度で貼り合せる。本実施形態では、単結晶半導体基板1m側の絶縁層2と基板本体10A側の第一絶縁層11が、それぞれSiOによって形成されているので、上記の接合を良好に行うことができる。
次に、図7(c)に示すように、単結晶半導体基板1mを水素イオン注入層1bの部分で分離し、基板本体10A上に絶縁層2および第一絶縁層11を介して単結晶半導体層1を形成する。これにより、石英等によって形成された基板本体10A上に第一絶縁層11および絶縁層2を介して所定の厚みの単結晶半導体層1を形成することができる。単結晶半導体基板1mの分離は、熱処理によって行うことができる。具体的には、図7(b)に示すように貼り合わされた基板本体10Aと単結晶半導体基板1mとを、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で、例えば、350℃〜700℃の熱処理を施す。
これにより、水素イオン注入層1bに形成された欠陥層領域にイオンが注入されてマイクロキャビティを生じ、半導体結晶の結合が分断される。その結果、水素イオン注入層1bにおけるイオン濃度のピーク位置において単結晶半導体基板1mは分離される。分離後の単結晶半導体層1の表面には数nm程度の凹凸が残っているため、例えば、CMP法を用いて表面を微量(研磨量10nm未満)に研磨するタッチポリッシュを用いて平坦化する。
次に、図8(a)に示すように、基板本体10A上に形成され、平坦化された単結晶半導体層1をフォトリソグラフィ法等によって、図8(b)に示すようにアイランド状にパターニングする。
さらに、フォトレジストをマスクとして単結晶半導体層1にドナーまたはアクセプタとなる不純物イオンを注入し、ソース領域1s、ドレイン領域1dを形成する。また、ゲート電極26と対向する部分がチャネル領域1cとなる。ここで、ソース領域1s、ドレイン領域1dには、それぞれ不純物濃度が相対的に高い高濃度領域と、相対的に低い低濃度領域(LDD領域)とを形成する。
次に、図8(c)に示すように、パターニングした単結晶半導体層1を覆うように、例えば、LPCVD法やPECVD法により、SiO等の絶縁材料によって第二絶縁層12を形成する。次いで、第二絶縁層12に、例えば、フォトリソグラフィ法等により、単結晶半導体層1のチャネル領域1cに達する開口部12hを形成する。次いで、開口部12hによって露出した単結晶半導体層1のチャネル領域1c上を含む第二絶縁層12上を覆うように、例えば、LPCVD法により、非晶質シリコンや多結晶シリコン等の結晶欠陥を含む半導体材料層を形成する。
次に、図9(a)に示すように、第二絶縁層12上の非単結晶半導体材料層をフォトリソグラフィ法等によりパターニングして非単結晶半導体層4を形成する。これにより、単結晶半導体層1のゲート電極26が形成された面とは反対側の面に、単結晶半導体層1のチャネル領域1cを覆うように非単結晶半導体層4を形成することができる。
次に、図9(b)に示すように、非単結晶半導体層4上を含む第二絶縁層12上に、例えば、LPCVD法やPECVD法により、SiO等の絶縁材料によって第三絶縁層13を形成する。次いで、フォトリソグラフィ法等により、第三絶縁層13および第二絶縁層12を貫通し、単結晶半導体層1のソース領域1sおよびドレイン領域1dに達するコンタクトホール14,15を形成する。次いで、コンタクトホール14,15の内部を含む第三絶縁層13上に金属等の導電性材料層を、例えば、スパッタ法等により形成し、フォトリソグラフィ法等によりパターニングする。
これにより、図9(c)に示すように、コンタクトホール14,15を介してソース領域1sおよびドレイン領域1dに接続されたソース電極16およびドレイン電極17が形成される。このように、第二絶縁層12に設ける開口部12hと第三絶縁層13および第二絶縁層12に設けるコンタクトホール14,15の位置関係を調整することで、非単結晶半導体層4とソース電極16およびドレイン電極17とを離間させて設けることができる。
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、TFT30のチャネル領域1cを覆う非単結晶半導体層4が形成される。したがって、TFT30のチャネル領域1cが電気的に浮いた状態であっても、チャネル電位の上昇が非単結晶半導体層4によって防止され、TFT30における寄生バイポーラ現象を防止して電気的特性を良好にし、優れた電気的特性を示すTFT30を製造することができる。また、非単結晶半導体層4とソース電極16およびドレイン電極17とを離間させて設けることができるので、非単結晶半導体層4を、例えば接地電位の配線等に連結して接地することができ、チャネル電位の上昇をより効果的に防止すること可能となる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図1〜図7を援用し、図10〜図12を用いて説明する。本実施形態では上述の第一実施形態で説明した非単結晶半導体層4が単結晶半導体層1のソース領域1s上およびドレイン領域1d上を含んで形成され、ソース電極16およびドレイン電極17が非単結晶半導体層4に接続されている点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
[半導体装置]
図10に示すように、非単結晶半導体層4は単結晶半導体層1のチャネル領域1cと単結晶半導体層1のソース領域1sおよびドレイン領域1d上を含んで単結晶半導体層1を覆うように形成されている。単結晶半導体層1のゲート電極26が形成された面とは反対側に設けられたソース電極16およびドレイン電極17は、非単結晶半導体層4を介して単結晶半導体層1のソース領域1sおよびドレイン領域1dにそれぞれ電気的に接続されている。
したがって、上述の第一実施形態と同様に、非単結晶半導体層4によってチャネル領域1cに余剰キャリアが蓄積することを防止し、寄生バイポーラ現象を防止できる。また、上述の第一実施形態のように、非単結晶半導体層4をソース電極16およびドレイン電極17と離間して設ける場合と比較して、TFT30の製造工程を簡略化し、生産性を向上させることができる。
[半導体装置の製造方法]
次に、本実施形態のTFT30の製造方法について説明する。
図5〜図7に示すように、上述の第一実施形態と同様に、石英等によって形成された基板本体10A上に第一絶縁層11および絶縁層2を介して所定の厚みの単結晶半導体層1を形成し、図11(a)に示すように、単結晶半導体層1の表面を、例えばCMP法を用いて平坦化する。次いで、図11(b)に示すように、LPCVD法等により、単結晶半導体層1上の略全面に非単結晶半導体層4を形成する。非単結晶半導体層4は、第一実施形態と同様に、例えば、非晶質シリコンや多結晶シリコン等の結晶欠陥を含む半導体材料によって形成する。
次に、図11(c)に示すように、フォトリソグラフィ法等により、単結晶半導体層1と非単結晶半導体層4を一括してパターニングする。次いで、第一実施形態と同様に、単結晶半導体層1にソース領域1s、ドレイン領域1dおよびチャネル領域1cを形成する。これにより、単結晶半導体層1はチャネル領域1c、ソース領域1dおよびドレイン領域1d上を含んで非単結晶半導体層4に覆われた状態になる。次いで、図12(a)に示すように、パターニングした単結晶半導体層1および非単結晶半導体層4を覆うように、例えば、LPCVD法やPECVD法等により、SiO等の絶縁材料を用いて第二絶縁層12を形成する。
次いで、図12(b)に示すように、フォトリソグラフィ法等により、第二絶縁層12を貫通し非単結晶半導体層4のソース領域1sおよびドレイン領域1dに達するコンタクトホール14,15を形成する。そして、コンタクトホール14,15の内部を含む第二絶縁層12上に、例えば金属材料等の導電性材料層をスパッタ法等により形成し、フォトリソグラフィ法等によりパターニングする。これにより、図12(c)に示すように、ソース領域1sおよびドレイン領域1dにコンタクトホール14,15を介してソース電極16およびドレイン電極17がそれぞれ形成される。
このように製造することで、第一実施形態と同様に石英等の絶縁材料によって形成された基板本体10A上に第一絶縁層11および絶縁層2を介して所定の厚みの単結晶半導体層1を形成することができる。また、第一実施形態のように、非単結晶半導体層4をチャネル領域1c上にソース電極16およびドレイン電極17と離間して設ける場合、単結晶半導体層1のパターニング、第二絶縁層12の形成、第二絶縁層12のパターニング、非単結晶半導体層4の形成、および非単結晶半導体層4のパターニングをそれぞれ個別に行う必要がある。
一方、本実施形態の製造方法によれば、単結晶半導体層1と非単結晶半導体層4のパターニングを一括して行うことができる。加えて、第三絶縁層13を設ける必要がない。しかも、第一実施形態と同様に単結晶半導体層1に形成されたチャネル領域1cを覆うように、ゲート電極26の反対側に非単結晶半導体層4を形成することができる。
したがって、非単結晶半導体層4をチャネル領域1c上にソース電極16およびドレイン電極17と離間して設ける場合と比較して、工程数を著しく削減し、生産性を向上させることができる。また、TFT30のチャネル領域1cが電気的に浮いた状態であっても、チャネル電位の上昇が非単結晶半導体層4によって防止され、TFT30における寄生バイポーラ現象を防止して電気的特性を良好にし、優れた電気的特性を示すTFT30を製造することができる。
[電子機器]
次に、上述の実施形態において説明した液晶装置を備えた電子機器の例について説明する。
図13(a)に示すように、携帯電話500は上述の実施形態において説明した液晶装置100を用いた液晶表示部501をそなえている。また、図13(b)に示すようにワープロ、パソコン等の情報処理装置600はキーボード601などの入力部、情報処理装置本体603および上述の実施形態において説明した液晶装置100を用いた液晶表示部602を備えている。また、図13(c)に示すように腕時計700は上述の実施形態において説明した液晶装置100を用いた液晶表示部701を備えている。
このように図13(a)〜図13(c)に示す電子機器は、表示部に上述の実施形態において説明した液晶装置100を備えているので、表示部の画質を向上させ、表示部を低消費電力化することができる。したがって、上述の各電子機器500,600,700は高画質かつ低消費電力の品質の高い電子機器となる。
図14に示す投射型液晶表示装置(電子機器)800では、上述した液晶装置100を含む液晶モジュールが、RGB用のライトバルブ822、823、824として採用されている。この液晶プロジェクタ800では、メタルハライドランプなどの白色光源のランプユニット812から光が出射されると、3枚のミラー815,816,817および2枚のダイクロイックミラー813,814によって、R、G、Bの3原色に対応する光成分R、G、Bに分離され、対応するライトバルブ822、823、824(液晶装置)に各々導かれる。この際に、光成分Bは、光路が長いので、光損失を防ぐために入射レンズ818、リレーレンズ819、および出射レンズ820からなるリレーレンズ系821を介して導かれる。そして、ライトバルブ822、823、824によって各々変調された3原色に対応する光成分R、G、Bは、ダイクロイックプリズム825(光合成手段)に3方向から入射して再度合成された後、投射レンズ826を介してスクリーン827などにカラー画像として投射される。
上記の構成によれば、上述の実施形態において説明した液晶装置100からなるRGB用のライトバルブ822、823、824を備えているため、投射型液晶表示装置は表示する画像をより高品質化することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本発明は、反射型液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス(EL)、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD、登録商標)、あるいはプラズマ発光や電子放出による蛍光等を用いた、さまざまな電気光学素子を用いた電気光学装置および該電気光学装置を備えた電子機器に対しても適用可能である。
また、単結晶半導体基板の一方面に絶縁層を形成する方法としては、上述の熱酸化に代えてLPCVD法や、プラズマ化学気相堆積法(PECVD法)によって形成してもよい。また、基板本体上に形成される第一絶縁層の表面は上述の実施形態のように平坦化することが望ましいが、第一絶縁層の形成時に表面の十分な平坦性が確保できれば、平坦化を省略してもよい。また、単結晶半導体基板から分離後の単結晶半導体層の平坦化の手法としては上述のCMPの他にも水素雰囲気中にて熱処理を行う水素アニール法を用いることもできる。また、TFTはLDD(Lightly Doped Drain)構造でなく、通常のTFTを形成してもよい。
本発明の第一実施形態における液晶装置の概略構成を表す平面図である。 図1のH−H’線に沿う断面図である。 アクティブマトリクス基板の画素領域を模式的に表す平面図である。 第一実施形態における薄膜トランジスタの概略構成を表す断面図である。 同、薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。 同、薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。 同、薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。 同、薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。 同、薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。 第二実施形態における薄膜トランジスタの概略構成を表す断面図である。 同、薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。 同、薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。 電子機器の例を示す斜視図である。 電子機器の一例である投射型液晶表示装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 単結晶半導体層、1b イオン注入層、1c チャネル領域、1d ドレイン領域、1m 単結晶半導体基板、1s ソース領域、2 絶縁層、3 走査線、4 非単結晶半導体層、6 データ線、10 アクティブマトリクス基板、10A 基板本体(絶縁基板)、11 第一絶縁層(絶縁層)、12 第二絶縁層、12h 開口部、13 第三絶縁層、14 コンタクトホール、15 コンタクトホール、16 ソース電極、17 ドレイン電極、20 対向基板、26 ゲート電極、30 TFT(薄膜トランジスタ)、50 液晶層(電気光学層)、100 液晶装置(電気光学装置)、500 携帯電話(電子機器)、600 情報処理装置(電子機器)、700 腕時計(電子機器)、800 プロジェクタ(電子機器)、C 画素領域(画素)

Claims (9)

  1. 絶縁基板上に単結晶半導体層を有する薄膜トランジスタを備えた半導体装置であって、
    前記絶縁基板上にゲート電極が形成され、前記ゲート電極上に絶縁層を介して前記単結晶半導体層が形成され、前記単結晶半導体層の前記ゲート電極が形成された面とは反対側の面に前記単結晶半導体層の少なくともチャネル領域を覆う非単結晶半導体層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記非単結晶半導体層は前記単結晶半導体層の前記チャネル領域上に形成され、前記単結晶半導体層のソース領域およびドレイン領域にそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極が前記単結晶半導体層の前記ゲート電極が形成された面とは反対側の面に設けられ、前記ソース電極および前記ドレイン電極は前記非単結晶半導体層と離間して設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記非単結晶半導体層は前記単結晶半導体層の前記チャネル領域と前記単結晶半導体層のソース領域およびドレイン領域上を含んで前記単結晶半導体層を覆うように形成され、前記単結晶半導体層の前記ゲート電極とは反対側に設けられたソース電極およびドレイン電極が前記非単結晶半導体層を介して前記ソース領域および前記ドレイン領域にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記非単結晶半導体層を構成する非単結晶半導体材料は、非晶質シリコンまたは多結晶シリコンであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 単結晶半導体基板の一方面側に絶縁層を形成し、前記絶縁層側から前記単結晶半導体基板中にイオン注入を行って所定の深さにイオン注入層を形成する工程と、
    絶縁基板上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極を覆って第一絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁基板の前記第一絶縁層側に、前記イオン注入層が形成された前記単結晶半導体基板の前記絶縁層側を貼り合わせた後、前記単結晶半導体基板をイオン注入層の部分で分離し、前記絶縁基板上に前記絶縁層および前記第一絶縁層を介して単結晶半導体層を形成する工程と、
    前記絶縁基板上に形成された前記単結晶半導体層をパターニングする工程と、
    パターニングした前記単結晶半導体層を覆う第二絶縁層を形成し、前記第二絶縁層に前記単結晶半導体層のチャネル領域に達する開口部を形成し、少なくとも前記開口部に前記チャネル領域を覆う非単結晶半導体層を形成する工程と、
    前記非単結晶半導体層上を含む前記第二絶縁層上に第三絶縁層を形成し、前記第三絶縁層および前記第二絶縁層に前記単結晶半導体層のソース領域およびドレイン領域に達するコンタクトホールを形成し、前記ドレイン領域および前記ソース領域に前記コンタクトホールを介してソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 単結晶半導体基板の一方面側に絶縁層を形成し、前記絶縁層側から前記単結晶半導体基板中にイオン注入を行ってイオン注入層を形成する工程と、
    絶縁基板上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極を覆って第一絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁基板の前記第一絶縁層側に、前記イオン注入層が形成された前記単結晶半導体基板の前記絶縁層側を貼り合わせた後、前記単結晶半導体基板をイオン注入層の部分で分離し、前記絶縁基板上に前記絶縁層および前記第一絶縁層を介して単結晶半導体層を形成する工程と、
    前記単結晶半導体層上に前記単結晶半導体層のチャネル領域、ソース領域およびドレイン領域上を含んで非単結晶半導体層を形成する工程と、
    前記単結晶半導体層と前記非単結晶半導体層を一括してパターニングする工程と、
    パターニングした前記単結晶半導体層および前記非単結晶半導体層を覆う第二絶縁層を形成し、前記第二絶縁層に前記非単結晶半導体層の前記ソース領域および前記ドレイン領域に達するコンタクトホールを形成し、前記ドレイン領域および前記ソース領域に前記コンタクトホールを介してソース電極およびドレイン電極をそれぞれ形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 絶縁基板上に複数の走査線および複数のデータ線が互いに交差して設けられ、前記走査線と前記データ線によって区画された各画素に単結晶半導体層を有する薄膜トランジスタが設けられたアクティブマトリクス基板であって、
    前記薄膜トランジスタは、前記絶縁基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に絶縁層を介して設けられた前記単結晶半導体層と、前記単結晶半導体層の前記ゲート電極とは反対側に前記単結晶半導体層の少なくともチャネル領域を覆うように形成された非単結晶半導体層と、を有することを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  8. 請求項7記載のアクティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス基板に対向する対向基板と、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に挟持された電気光学層と、を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項8記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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