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JP2008226875A - 半導体レーザ素子の製造方法、半導体レーザ素子、光ディスク装置 - Google Patents

半導体レーザ素子の製造方法、半導体レーザ素子、光ディスク装置 Download PDF

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JP2008226875A JP2007058341A JP2007058341A JP2008226875A JP 2008226875 A JP2008226875 A JP 2008226875A JP 2007058341 A JP2007058341 A JP 2007058341A JP 2007058341 A JP2007058341 A JP 2007058341A JP 2008226875 A JP2008226875 A JP 2008226875A
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Abstract

【課題】リッジストライプ形成の際の加工形状の制御性とエッチング深さの制御性とを両立させることができ、かつ、終点検出層が存在することによる特性劣化や歩留りの低下を防ぐことができる半導体レーザ素子の製造方法を提供する。
【解決手段】コンタクト層109上に、第1開口部を有する第1マスクを形成して、第1開口部から露出しているコンタクト層109をエッチングする。そして、第1マスクを除去した後、エッチングされたコンタクト層109の部分の上に位置するモニタリング用開口部131aと、リッジストライプを形成するための第2開口部131bとを有する第2マスクを、コンタクト層109上に形成する。そして、モニタリング用開口部131aへ光を照射して、モニタリング用開口部131aからの反射光による反射干渉波形をモニタリングしながら、第2マスクを用いたドライエッチングを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体レーザ素子の製造方法、および、その半導体レーザ素子に関し、より詳しくは、半導体レーザ素子を製造する際のエッチング方法に関する。さらに、本発明は、上記半導体レーザ素子を備えた光ディスク装置に関する。
半導体レーザ素子においては、導波構造としてリッジストライプを設けることが一般的に行われる。このリッジストライプの形成する方法としては、一旦、基板上に、複数の半導体層を含む半導体層群を積層形成した後、半導体層群の一部をエッチング除去する方法が一般的である。上記リッジストライプの形状は半導体レーザ素子の特性を大きく左右するために、リッジストライプを形成するためのエッチングには厳密な制御性が必要とされている。
上記制御性を向上させるために、異方性エッチングが可能なドライエッチング法を用いることが一般的に行われており、そのことによって大きな効果を得ることができる。
しかしながら、上記ドライエッチング法では、従来のウエットエッチング法で容易に実施できた選択エッチングの手法が適用しづらいため、深さ制御性についてはウエットエッチングに劣りがちという側面がある。
上記ドライエッチング法でのエッチング深さの制御性を改善する手法としては、上記半導体層群を積層形成する際、ドライエッチングを停止させたい地点に予め終点検出層を形成しておき、ドライエッチング実行中に上記終点検出層からの信号を検出した時点で、ドライエッチングを終了させる方法がある。
上記信号を検出する手法としては、終点検出層を構成する材料固有の発光を観察する方法や、半導体層群に照射した光の反射干渉波形の変化を元に終点検出層が露出したと判断する方法などがある。
これらの方法では、その原理上、ドライエッチングが終点検出層に到達し、終点検出層をドライエッチングし始めた時点をもって初めてドライエッチングが終点検出層にまで到達したことを知ることができる。
したがって、上記ドライエッチングを終了させると、終点検出層が露出しているか、終点検出層がエッチング除去されて終点検出層下の半導体層が露出した状態となっている。
現実的には、半導体レーザ素子の光学設計にできるだけ影響を与えないように、終点検出層は概ね50nm以下といった非常に薄い厚みの層とすることが一般的であるため、終点検出層を検出してドライエッチングを終了させたときには既に終点検出層がエッチング除去されて終点検出層下の半導体層が若干エッチングされた状態となっている。
ところが、上記終点検出層を用いる場合、ドライエッチング加工を行った後に必要となるところの化学エッチングによってドライエッチング時の反応生成物やエッチングダメージ導入部を除去する工程において、一般的に上記終点検出層のエッチング速度が、周囲の半導体層群のエッチング速度と異なるために図8A,図8Bに示したような問題が生じる。
図8A,図8Bに、上記化学エッチングを終えた後のリッジストライプおよびその周辺部の断面模式図を示す。
上述したように、終点検出層800のエッチング速度が周囲の半導体層のエッチング速度と異なるため、化学エッチング終了後においては、リッジストライプ820から終点検出層800が、図8Aのように出っ張ったり、または、図8Bのように引っ込んだりして、折角ドライエッチング法を用いて改善したはずのリッジストライプ820の加工形状が乱れるという問題が生じてしまう。
上記リッジストライプ820の加工形状が乱れることで、半導体レーザ素子の特性が悪化すると共に、リッジストライプ820中の終点検出層800に出っ張りや引っ込みがあると、リッジストライプ820を形成した後の工程である絶縁膜形成工程や電極金属形成工程の際に段切れが発生し、製造歩留りをも低下させてしまう。
また、上記終点検出層800を設けること自体による理想的な光学設計からのずれも完全にゼロにはできないという問題もある。
特開2004−63522号公報
そこで、本発明の課題は、リッジストライプ形成の際の加工形状の制御性とエッチング深さの制御性とを両立させることができ、かつ、終点検出層が存在することによる特性劣化や歩留りの低下を防ぐことができる半導体レーザ素子の製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の課題は、そのような製造方法を用いることにより、良好な特性を有する半導体レーザ素子を提供すると共に、そのような半導体レーザ素子を備えた光ディスク装置を提供することにある。
本発明は、以下の手段を講じることにより、リッジストライプ形成の際の加工形状の制御性とエッチング深さの制御性を両立させることができ、かつ、終点検出層が存在することによる特性劣化や歩留りの低下を防ぐできる半導体レーザ素子の製造方法を提供するものである。
すなわち、上記課題を解決するため、本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、
基板上に順次形成された下クラッド層、活性層、上クラッド層およびコンタクト層を少なくとも含む半導体層群を形成する工程と、
上記コンタクト層上に、第1開口部を有する第1マスクを形成する工程と、
上記第1開口部から露出している上記コンタクト層の一部分をエッチングする工程と、
上記第1マスクを除去した後、エッチングされた上記コンタクト層の部分の上に少なくとも一部が位置するモニタリング用開口部と、リッジストライプを形成するための第2開口部とを有する第2マスクを、上記コンタクト層上に形成する工程と、
上記モニタリング用開口部へ光を照射して、上記モニタリング用開口部からの反射光による反射干渉波形をモニタリングしながら、上記第2マスクを用いたドライエッチングを行う工程と、
上記活性層をエッチングした際に発生する反射干渉波形を観測した時点、または、その時点以降に、上記ドライエッチングを停止させる工程と
を備えたことを特徴としている。
ここで、上記下クラッド層および上クラッド層のそれぞれは、いわゆるガイド層を含むものであってもよい。
また、上記コンタクト層とは、半導体レーザ素子に電流注入する際に必要な電極金属と半導体層群との間に良好なオーミック接合を実現するために設けられる半導体層のことである。
また、上記第1,第2マスクとは、フォトリソグラフィー技術を用いて半導体層群上に転写された所望のパターンのことで、感光性を有するフォトレジストを用いて作製されるレジストマスクの他、SiOやSiNなどからなるマスクのことである。
上記構成の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記ドライエッチングを実施する前に、ドライエッチング深さをモニタリングするためのモニタリング用開口部を、エッチングされたコンタクト層の部分の上に少なくとも一部が位置するように形成しておく。これにより、上記ドライエッチングを実施したときには、第2開口部下の活性層よりも先に、モニタリング用開口部下の活性層が露出する。
このような方法によって、上記活性層を終点検出層として利用することが可能になり、また、活性層はその光学的性質上、周囲のクラッド層に対して屈折率が大きく異なるため、反射干渉波形を利用した終点検出層として非常に適している。
したがって、上記方法を用いることにより、特別な終点検出層を追加形成しなくとも、活性層を終点検出層として利用したドライエッチング深さ制御が実現できるようになる。
当然ながら、上記リッジストライプが終点検出層を有さないため、ドライエッチング工程に続いて実施される化学エッチング工程を行っても終点検出層が出っ張ったり、引っ込んだりするようなことは無くなる。
したがって、上記リッジストライプの加工形状の制御性が乱れたり、歩留りが低下したりするのを防ぐことができる。
また、上記終点検出層の存在による光学特性のズレを考慮する必要も無くなる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、
基板上に順次形成された下クラッド層、活性層、上クラッド層およびコンタクト層を少なくとも含む半導体層群を形成する工程と、
上記コンタクト層上に、第1開口部を有するマスクを形成する工程と、
上記第1開口部から露出している上記コンタクト層の一部分をエッチングした後、上記マスクの上記第1開口部以外の部分に、リッジストライプを形成するための第2開口部を形成する工程と、
上記第1開口部へ光を照射して、上記第1開口部からの反射光による反射干渉波形をモニタリングしながら、上記第1,第2開口部が形成されたマスクを用いて、ドライエッチングを行う工程と、
上記活性層をエッチングした際に発生する反射干渉波形を観測した時点、または、その時点以降に、上記ドライエッチングを停止させる工程と
を備えたことを特徴としている。
ここで、上記下クラッド層および上クラッド層のそれぞれは、いわゆるガイド層を含むものであってもよい。
また、上記コンタクト層とは、半導体レーザ素子に電流注入する際に必要な電極金属と半導体層群との間に良好なオーミック接合を実現するために設けられる半導体層のことである。
また、上記マスクとは、フォトリソグラフィー技術を用いて半導体層群上に転写された所望のパターンのことで、感光性を有するフォトレジストを用いて作製されるレジストマスクの他、SiOやSiNなどからなるマスクのことである。
上記構成の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記ドライエッチングを実施する前に、第1開口部から露出しているコンタクト層の一部分をエッチングしておく。これにより、上記ドライエッチングを実施したときには、第2開口部下の活性層よりも先に、第1開口部下の活性層が露出する。
このような方法によって、上記活性層を終点検出層として利用することが可能になり、また、活性層はその光学的性質上、周囲のクラッド層に対して屈折率が大きく異なるため、反射干渉波形を利用した終点検出層として非常に適している。
したがって、上記方法を用いることにより、特別な終点検出層を追加形成しなくとも、活性層を終点検出層として利用したドライエッチング深さ制御が実現できるようになる。
当然ながら、上記リッジストライプが終点検出層を有さないため、ドライエッチング工程に続いて実施される化学エッチング工程を行っても終点検出層が出っ張ったり、引っ込んだりするようなことは無くなる。
したがって、上記リッジストライプの加工形状の制御性が乱れたり、歩留りが低下したりするのを防ぐことができる。
また、上記終点検出層の存在による光学特性のズレを考慮する必要も無くなる。
一実施形態の半導体レーザ素子の製造方法では、
上記コンタクト層は、上記ドライエッチングの停止後において上記第2開口部下の上記上クラッド層の厚みと略等しい厚みを有するように形成する。
ここで、上記ドライエッチングの停止後において第2開口部下の上クラッド層の厚みとは、一般に『残し厚』と呼ばれる半導体レーザ素子の光学特性を左右する重要なパラメータのことである。
上記実施形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記残し厚と等しい厚みとなるようにコンタクト層を予め積層しておけば、第1開口部から露出したコンタクト層の一部分だけエッチング除去することによって、所望のエッチング深さに到達したことを検出するための開口部(モニタリング用開口部または第1開口部)から露出する半導体層群の表面と、半導体レーザ素子のリッジストライプが形成される第2開口部から露出する半導体層群の表面との間に、丁度、上記残し厚分に相当する高低差が生じている。
このような状態で、上記ドライエッチングを行い、エッチングが活性層まで到達したことを示す干渉波形が観測された時点でドライエッチングを停止させることで、第2開口部下の領域においては、活性層上に所望の残し厚を有する上クラッド層が形成された状態が実現できる。
したがって、別途終点検出層を形成することなく、所望の残し厚制御、すなわち所望のエッチング深さ制御を実現する半導体レーザ素子の製造方法を提供することができる。
なお、もちろん所望の残し厚とコンタクト層の厚みは厳密に等しく形成する必要は無く、製造上のマージン等を考慮して若干の相違を設けて形成しても構わない。
一実施形態の半導体レーザ素子の製造方法では、
上記コンタクト層の一部分のエッチングは、上記上クラッド層に対する上記コンタクト層の選択エッチングである。
ここで、上記選択エッチングとは、あるエッチャントに対してほとんどエッチングされない層の上に、容易にエッチングされる層を形成し、当該エッチャントを用いてエッチングすることにより、上記容易にエッチングされる層だけを除去し、もってそのエッチング深さを制御する方法のことをいい、上記エッチング深さは上記容易にエッチングされる層の厚みにほぼ等しくなる。
上記実施形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記エッチング深さ制御性に優れた選択エッチング法を用いて第1開口部から露出するコンタクト層の一部分を除去することで、所望のエッチング深さに到達したことを検出するための開口部(モニタリング用開口部または第1開口部)から露出する半導体層群の表面と、第2開口部から露出する半導体層群の表面との間に、コンタクト層の厚み分だけの高低差を正確に生じさせることができる。
したがって、上記ドライエッチング停止後の第2開口部下の領域における上クラッド層の厚み制御もまた精密に行うことができるようになる。
一実施形態の半導体レーザ素子の製造方法では、
上記コンタクト層がGaAsとInGaAsとの少なくとも一方を含み、
上記上クラッド層がAlGa1−xAs(0<x<1)を含む。
上記実施形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記コンタクト層がGaAsとInGaAsとの少なくとも一方を含むことによって、コンタクト層上に電極金属を形成すると、コンタクト層と電極金属との間に良好なオーミック接合を形成することができる。
また、上記上クラッド層がAlGa1−xAs(0<x<1)を含むことによって、上クラッド層に対してコンタクト層を選択エッチング除去することが可能になる。
一実施形態の半導体レーザ素子の製造方法では、
上記上クラッド層に対する上記コンタクト層の選択エッチャントとして、アンモニアと過酸化水素水と水との混合液を用いる。
上記実施形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記コンタクト層と上クラッド層の材料の組み合わせに対しては、アンモニアと過酸化水素水と水との混合液が選択エッチャントとして好適に使用できる。
一実施形態の半導体レーザ素子の製造方法では、
上記コンタクト層がGaAsとInGaAsとの少なくとも一方を含み、
上記上クラッド層がAlGa1−yInP(0≦Y<1)を含む。
上記実施形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記コンタクト層がGaAsとInGaAsとの少なくとも一方を含み、かつ、上クラッド層がAlGa1−yInP(0≦Y<1)を含むことによっても、上クラッド層に対して上記コンタクト層を選択エッチング除去することが可能となる。
一実施形態の半導体レーザ素子の製造方法では、
上記上クラッド層に対する上記コンタクト層の選択エッチャントとして、硫酸と過酸化水素水と水の混合液、または、アンモニアと過酸化水素水と水との混合液を用いる。
上記実施形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、上記コンタクト層がGaAsとInGaAsとの少なくとも一方を含み、かつ、上クラッド層がAlyGa1−yInP(0≦Y<1)を含む場合には、硫酸と過酸化水素水と水の混合液、または、アンモニアと過酸化水素水と水との混合液が選択エッチャントとして好適に使用することができる。
本発明の半導体レーザ素子は、
上述した半導体レーザ素子の製造方法で製造された半導体レーザ素子であって、
上記リッジストライプの側方にある上記上クラッド層の厚みと、上記コンタクト層の厚みとが略等しいことを特徴としている。
上記構成の半導体レーザ素子によれば、上述した半導体レーザ素子の製造方法で製造されるので、リッジストライプ形成の際の加工形状の制御性と深さの制御性を両立でき、かつ、終点検出層が存在することによる特性劣化や歩留りの低下を防ぐことができる。
本発明の光ディスク装置は、
上述した半導体レーザ素子の製造方法を用いて製造された半導体レーザ素子を備えたことを特徴としている。
上記構成の光ディスク装置によれば、良好な特性を有する半導体レーザ素子を備えた光ディスク装置を提供することができる。
本発明によれば、リッジストライプを形成するためのドライエッチング工程において特別な終点検出層を形成しなくとも精密なエッチング深さ制御が可能となるので、リッジストライプ形成の際の加工形状の制御性とエッチング深さの制御性とを両立させることができ、かつ、終点検出層が存在することによる特性劣化や歩留りの低下を防ぐことができる。
また、このようにして製造された半導体レーザ素子は、リッジストライプの形状加工性の乱れや終点検出層の存在に起因する特性劣化や歩留りの低下が、従来の半導体レーザ素子に比べて小さい。
さらに、本発明によれば、従来よりも特性、歩留りともに優れた半導体レーザ素子を備えた光ディスク装置を提供することが可能になる。
以下、本発明の半導体レーザ素子の製造方法、半導体レーザ素子、光ディスク装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
なお、以下の説明では、「n−」はn型を表し、「p−」はp型を表す。また、本明細書を通じて、「上」とは基板から離れる方向を意味し、「下」とは基板へ近づく方向を意味する。結晶成長は「下」から「上」の方向へ進行する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態の半導体レーザ素子の模式断面図を示す。
この半導体レーザ素子は、出射光の波長が650nmである赤色の半導体レーザ素子であり、n−GaAs基板101と、このn−GaAs基板101上に形成された半導体層群150とを備える。
上記半導体層群150は、n−GaAsバッファ層102、n−(Al0.7Ga0.30.5In0.5P下クラッド層103、(Al0.545Ga0.4550.5In0.5P下ガイド層104、多重歪量子井戸活性層105、(Al0.545Ga0.4550.5In0.5P上ガイド層106、p−(Al0.7Ga0.30.5In0.5P上クラッド層107、p−Ga0.51In0.49P中間層108およびp−GaAsコンタクト層109を含む。なお、上記下クラッド層103および下ガイド層104が下クラッド層の一例を構成している。また、上記上ガイド層106および上クラッド層107が上クラッド層の一例を構成している。
この半導体層群150のうち、コンタクト層109、中間層108および上クラッド層107の一部はストライプ状にエッチング加工されて、リッジストライプ120およびリッジテラス121が形成されている。すなわち、上記リッジストライプ120およびリッジテラス121のそれぞれは、コンタクト層109、中間層108および上クラッド層107の一部から成っている。
上記上クラッド層107は、コンタクト層109および中間層108と共にリッジストライプ120およびリッジテラス121を形成する上クラッド上部層107aと、上クラッド上部層107aの下の領域に形成されて上ガイド層106の一側端から上ガイド層106の他側端まで延びる上クラッド下部層107bとから構成されている。なお、図1では、上記上クラッド上部層107aと上クラッド下部層107bとの境界を点線で示している。
上記リッジテラス121は、ジャンクションダウン実装、すなわちコンタクト層109側を底部としてステムやパッケージにマウントする際に、リッジストライプ120が破損しないように設けられるものである。
また、上記リッジストライプ120およびリッジテラス121が形成されていない領域において、上クラッド層107の厚みT1と上ガイド層106の厚みT2との和を残し厚と称する。
上記リッジテラス121上には、SiOからなる絶縁膜110が形成されている。この絶縁膜110は、リッジテラス121のリッジストライプ120側の側面と、リッジストライプ120の両側面を覆うと共に、リッジストライプ120とリッジテラス121との間における上クラッド下部層107bの上面も覆っている。また、上記絶縁膜110およびp−GaAsコンタクト層109の上には、p側電極111が形成されている。また、上記n−GaAs基板101の下面(半導体層群150が積層されている側と反対側の面)にはn側電極112が形成されている。
次に、図2から図5を参照しながら、図1の半導体レーザ素子の製造方法を説明する。
まず、図2に示すように、3インチ径のn−GaAs基板(ウエハ)101上に、n−GaAsバッファ層102(層厚:500nm)、n−(Al0.7Ga0.30.5In0.5P下クラッド層103(層厚:2.8μm)、(Al0.545Ga0.4550.5In0.5P下ガイド層104(層厚:55nm)、多重歪量子井戸活性層105、(Al0.545Ga0.4550.5In0.5P上ガイド層106(層厚:55nm)、p−(Al0.7Ga0.30.5In0.5P上クラッド層107(層厚:1.5μm)、p−Ga0.51In0.49P中間層108(層厚:35nm)およびp−GaAsコンタクト層109(層厚:300nm)を順次、MOCVD(有機金属気相成長法)にて結晶成長させて、半導体層群150をn−GaAs基板101上に得る。
上記多重歪量子井戸活性層105は、Ga0.445In0.555P量子井戸層(層厚:5nm、4層)と(Al0.545Ga0.4550.5In0.5P障壁層(層厚:6.3nm、3層)を交互に配して形成される。なお、上記多重歪量子井戸活性層105の構造は、本発明の本質とは直接関係無いため、多重歪量子井戸活性層105の詳細な断面構造は図示していない。
次に、図3に示すように、上記半導体層群150が結晶成長された3インチ径のn−GaAs基板(ウエハ)101上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィー技術を用いてウエハの中央付近に5mm角のレジスト抜き領域つまり第1開口部130aを有する第1マスク130を形成する。
その後、上記第1開口部130aから露出しているコンタクト層109を28%のアンモニア水溶液と31%の過酸化水素水溶液と水を1:30:50の体積比で混合した混合液(エッチャント)を用いてエッチング除去した。このエッチャントはp−Ga0.51In0.49P中間層108およびp−(Al0.7Ga0.30.5In0.5P上クラッド層107をほとんどエッチングしないため、結果としてp−GaAsコンタクト層109のみを選択的に除去することができる。
このようにして、上記第1開口部130aから露出するコンタクト層109のみをエッチングした後、第1マスク130を除去する。
続いて、上記基板101の上記半導体層群150を積層した側にプラズマCVD法を用いてSiO膜(膜厚:400nm)を成膜し、フォトリソグラフィー技術を用いて、図4に示す第2マスク131を形成する。ここで、上記SiO膜のパターニングには、RIE(反応性イオンエッチング)法を用いた。
上記第2マスクは131は、第1開口部130aと同じ位置、同じ大きさを有するモニタリング用開口部131aと、リッジストライプ120を形成するための第2開口部131bとを有している。
次に、上記第2マスク131およびICP(誘導結合プラズマ)エッチャー装置を用いて、モニタリング用開口部131aと第2開口部131bとから露出した半導体層群150に対するドライエッチングを開始する。
上記ドライエッチングを行っている最中は、モニタリング用開口部131aには可視光を照射し、反射干渉光の強度を観察することによってドライエッチングの進行状況をモニタリングする方法を行う。
この方法によれば、上記ドライエッチングエッチングが進行して、ある半導体層の厚みが薄くなっていくにしたがって、ある半導体層の表面からの反射光とその下の半導体層との界面からの反射光の光路長差に起因して干渉光強度が大きくなっていく。そして、ある半導体層の厚みがゼロになった時点で干渉光強度がゼロになるため、ある半導体層のエッチングの完了を知ることができる。
次に、上記方法によって、モニタリング用開口部131aと重なる領域において、多重歪量子井戸活性層105が有する量子井戸層上に形成されたAlGaInP材料からなる上クラッド層107および上ガイド層106がエッチング除去されたことを観測した時点、つまり、多重歪量子井戸活性層105が露出した時点を検出すると、その時点でドライエッチングを終了させる。
上記ドライエッチングを終了させると、第2開口部131bと重なる領域においては、コンタクト層109と中間層108と上クラッド上部層107aがエッチング除去されている。
すなわち、上記モニタリング用開口部131aと重なる領域において、多重歪量子井戸活性層105上の上クラッド層107および上ガイド層106の厚みがゼロになるまでエッチングすると、第2開口部131bと重なる領域においては、コンタクト層109と同じ厚みを有する上クラッド下部層107bと上ガイド層106からなる残し厚部分(厚み:300nm)が自動的に形成される。
したがって、上記基板101上に半導体層群150の一部(最終層)として積層形成されるコンタクト層109の厚みを所望の半導体レーザ素子の光学設計上の残し厚の最適値と同じに形成しておくことにより、前述の製造工程を経ることによって、リッジストライプ部分の残し厚を狙い通りに作製することが可能になる。
なお、上記ドライエッチングエッチングは、エッチングガスをCl、ガス圧を0.05Torrにして行ったが、SiClやBClなどの塩素系ガスも使用することができる。また、上記ドライエッチングエッチングの進行状況をモニタリングするために照射する可視光としては400〜700nm程度の単色光が適切であるが、白色光を照射した後、その反射光を分光する方法を用いてもよい。
ドライエッチング法を用いてリッジストライプを形成する場合、被エッチング材料、マスク材料およびエッチングガス構成材料がエッチング中に相互に反応して、反応生成物がリッジストライプの側面等に付着して残ることが多いが、本実施形態においては、液温15℃のバッファードフッ酸中に10秒間浸漬させることで、この反応生成物を除去することができた。この工程を行っても、リッジストライプの断面形状自体にはほとんど変化がなかった。
続いて、図5に示すように、プラズマCVD法を用いて厚さ150nmのSiOを成膜し、フォトリソグラフィー技術を用いて、リッジストライプ120上部のコンタクト層109が露出するようにパターニングして絶縁膜110を形成する。
さらに、上記コンタクト層109および絶縁膜110上に、Ti薄膜、Pt薄膜、Au薄膜をこの順に蒸着形成して、Ti薄膜、Pt薄膜およびAu薄膜から成るp側電極111を得る。
次に、上記基板101の裏面(半導体層群150が形成されていない側の面)から所望の厚み(約100μm)までの部分をラッピング法により研削して、基板101を図1に示すようにする。
次に、上記基板101の裏面に、抵抗加熱蒸着法を用いてAuGe合金(Au88%とGe12%の合金)、Ni、Auをこの順で積層形成し、N雰囲気中で390℃1分間の加熱を行い、n側電極材料をアロイする。これにより、上記基板101下に、AuGe合金、NiおよびAuから成るn側電極112が形成される。
次に、上記n側電極112の形成工程を終えたn−GaAs基板101を、所望の共振器長(ここでは、1500μm)を有する複数のバーにへき開・分割した後、上記バーのへき開端面にコーティングを行い、さらに上記バーをチップ(1500μm×200μm)に分割する。分割後のチップをサブマウントに実装した後、サブマウントごとステムにダイボンドし、更にワイヤーボンディングを実施して半導体レーザ素子が完成する。
上記第1実施形態においては、GaAsコンタクト層109を選択エッチングするためのエッチャントとして28%のアンモニア水溶液と31%の過酸化水素水溶液と水を1:30:50の体積比で混合したアンモニア系の混合液を使用したが、V族元素としてPだけを含むGaInPやAlGaInP材料に対してGaAsを選択的にエッチング除去する際には、硫酸と過酸化水素水と水との混合水溶液(硫酸系エッチャント)を好適に使用することができる。この際、電極の接触抵抗をさらに低減するために、GaAsコンタクト層に換えてInGaAsコンタクト層を用いたり、GaAsコンタクト層と電極金属との間にInGaAsからなるコンタクト層を追加したりしても良く、その際にも、上記アンモニア系または硫酸系のエッチャントを用いることによって、GaInP中間層やAlGaInP上クラッド層に対する選択エッチングを実現することができる。
また、上記第1実施形態においては、第2マスク131に、第1開口部130aと同じ位置、同じ大きさを有するモニタリング用開口部131aを形成していたが、第1開口部130aと異なる大きさを有するモニタリング用開口部を形成してもよい。このモニタリング用開口部は、第1開口部130aによるエッチングで露出した結晶面の少なくとも一部が第2マスク131で覆われないように形成すればよい。つまり、上記モニタリング用開口部は、第1開口部130aがあった領域の少なくとも一部を含む領域に形成すればよい。
また、上記第1実施形態においては、第1マスク130としてレジストマスク、第2マスク131としてSiOマスクを使用したが、第1,第2マスク130,131のそれぞれのマスク材料はこれらに限定されるわけではない。例えば、上記第1マスク130としてレジストマスクを使用し、第2マスク131としてレジストマスクを使用してもよい。また、上記第1マスク130としてSiOマスクを使用して、GaAsコンタクト層109の一部をエッチングした後、そのSiOマスクを除去せずに、リッジストライプ120を形成するための第2開口部をSiOマスクに形成してもよい。つまり、上記第1実施形態では、リッジストライプ120を形成するために、2枚の第1,第2マスク130,131を使用したが、1枚のマスクを使用するようにしてもよい。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法においては、SiN膜からなるマスクも使用することができる。
図6に、上記第1実施形態の変形例の赤外半導体レーザ素子の構造を示す。また、図6において、図1に示した上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
この半導体レーザ素子は、n−GaAs基板101と、このn−GaAs基板101上に形成された半導体層群150’とを備える。
上記半導体層群150’は、n−GaAsからなるバッファ層102と、n−Al0.4Ga0.6Asからなる下クラッド層103’と、Al0.4Ga0.6Asからなる下ガイド層104’と、InGaAsからなる活性層105’と、Al0.4Ga0.6Asからなる上ガイド層106’と、p−Al0.4Ga0.6Asからなる上クラッド層107’と、p−GaAsコンタクト層109とを含む。この上クラッド層107’、p−GaAsコンタクト層109が、リッジストライプ120’およびリッジテラス121’を形成している。また、上記上クラッド層107’は、上クラッド上部層107aと上クラッド下部層107bとから構成されている。なお、上記下クラッド層103’および下ガイド層104’が下クラッド層の一例を構成している。また、上記上ガイド層106’および上クラッド層107’が上クラッド層の一例を構成している。
上記半導体レーザ素子を製造する際には、選択エッチングでコンタクト層109の一部を除去するための第1開口部と、リッジストライプを形成するための第2開口部とを有するマスクを形成する。この第1開口部は、ドライエッチング時にエッチング深さが所望の深さに到達したか否かを検出するためのものでもある。
このようなマスクを用いて、第1開口部下の活性層がエッチングされたことを示す信号が検知されるまでドライエッチングすることによって、コンタクト層109と同じ厚みの残し厚(第2開口部下の上ガイド層106’の厚みと第2開口部下の上クラッド下部層107b’の厚みとの和)をリッジストライプ120’外の領域で得ることができる。なお、図6では、上記上クラッド上部層107a’と上クラッド下部層107b’との境界を点線で示している。
上記半導体レーザ素子のコンタクト層としては、GaAsの他に、InGaAsも使用することができ、さらに、GaAs層とInGaAs層との間に、InとGaの組成が連続的に変化するp−InGa1−xAsグレーディッド層を有していてもよい。AlGaAsからなるガイド層・クラッド層に対して、GaAsまたはInGaAsからなるコンタクト層を選択的にエッチング除去するためには、アンモニア系エッチャントを使用することが好ましい。さらに、この場合、アンモニア水と過酸化水素水の体積混合比としては、1:20〜1:80の間を用いることによって十分な選択比を有するエッチングが可能となる。
上記第1実施形態およびその変形例によれば、ドライエッチングを用いてリッジストライプを形成しているためにその加工形状の制御性が増し、さらに特別な終点検出層を追加することなくエッチングの深さ制御を実現できるため、リッジストライプ形成工程後に終点検出層が部分的にサイドエッチングされたり、逆に出っ張ったりすることがなく、また、終点検出層を追加することによる光学設計の調整も必要なくなる。
したがって、このようにして製造された半導体レーザ素子はリッジストライプの形状加工性の乱れや終点検出層の存在に起因する特性劣化や歩留りの低下が無いものとできる。
以上、本発明の一実施形態を上記第1実施形態に基づき詳述してきたが、本発明の内容はここに挙げた実施形態の内容に限定されるものではない。例えば、井戸層・障壁層の層厚や層数等、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論のことである。また、上記第1実施形態においては、リッジストライプの両側に掘り込みがあって、更にその外側にリッジストライプと同じ高さの半導体積層構造(リッジテラス)を残した、いわゆるダブルチャネル構造を有しているが、このリッジテラス部分が無くリッジストライプだけを有する構造であっても、本発明の内容が適用可能であることも言うまでもない。
さらに、上記第1実施形態においては、ドライエッチング手法としてICP(誘導結合プラズマ)法を使用しているが、ECR(電子サイクロトロン共鳴)法やその他の反応性イオンエッチング法を用いても同様のドライエッチングが可能である。
(第2実施形態)
図7に、本発明の第2実施形態の光ディスク装置200の構造を示す。
上記光ディスク装置200では、光ディスク201にデータを書き込んだり、書き込まれたデータを再生したりするためのものであり、その際用いられる発光素子として、先に説明した第1実施形態の構成を使用して製造した波長650nm帯で発振する半導体レーザ素子202を備えている。
以下、上記光ディスク装置200についてさらに詳しく説明する。
上記光ディスク201にデータを書き込む際は、半導体レーザ素子202から出射された信号光Lがコリメートレンズ203により平行光とされ、ビームスプリッタ204を透過しλ/4偏光板205で偏光状態が調節された後、対物レンズ206で集光されて光ディスク201に照射される。
上記光ディスク201に書き込まれたデータを読み出す際は、データ信号がのっていないレーザ光がデータの書き込み時と同じ経路をたどって光ディスク201に照射される。このレーザ光がデータの記録された光ディスク201の表面で反射され、対物レンズ206、λ/4偏光板205を経た後、ビームスプリッタ204で反射されて90°角度を変えた後、受光素子用対物レンズ207で集光され、信号検出用受光素子208に入射する。この信号検出用受光素子208内で入射したレーザ光の強弱によって記録されたデータ信号が電気信号に変換され、信号光再生回路209において元の信号に再生される。
上記光ディスク装置200は、従来よりも特性、歩留りともに優れた半導体レーザ素子202を備えているので、光ディスク201に対するデータの読み出しおよび書き込みの信頼性を高めることができる。
なお、ここでは波長650nmで発振する半導体レーザ素子202を記録再生型の光ディスク装置に適用した例について説明したが、第1実施形態の製造方法を適用して作製した他の波長帯(例えば780nm帯)の半導体レーザ素子を備えた光ディスク装置にも適用可能であることはいうまでもない。
図1は本発明の第1実施形態の半導体レーザ素子の模式断面図である。 図2は上記第1実施形態の半導体レーザ素子の製造方法を説明するための模式図である。 図3は上記第1実施形態の半導体レーザ素子の製造方法を説明するための模式図である。 図4は上記第1実施形態の半導体レーザ素子の製造方法を説明するための模式図である。 図5は上記第1実施形態の半導体レーザ素子の製造方法を説明するための模式図である。 図6は上記第1実施形態の変形例の半導体レーザ素子の模式断面図である。 図7は本発明の第2実施形態の光ディスク装置の概略構成図である。 図8Aは従来の半導体レーザ素子の製造方法の一工程におけるリッジストライプおよびその周辺部の断面模式図である。 図8Bは従来の半導体レーザ素子の製造方法の一工程におけるリッジストライプおよびその周辺部の断面模式図である。
符号の説明
101 … n−GaAs基板
102 … n−GaAsバッファ層
103 … n−AlGaInP下クラッド層
103’ … n−AlGaAs下クラッド層
104 … AlGaInP下ガイド層
104’ … AlGaAs下ガイド層
105 … 多重歪量子井戸活性層
105’ … InGaAs活性層
106 … AlGaInP上ガイド層
106’ … AlGaAs上ガイド層
107 … p−AlGaInP上クラッド層
107’ … p−AlGaAs上クラッド層
107a,107a’ … 上クラッド上部層
107b,107b’ … 上クラッド下部層
108 … p−GaInP中間層
109 … p−GaAsコンタクト層
110 … 絶縁層
111 … p側電極
112 … n側電極
120,120’ … リッジストライプ
121,121’ … リッジテラス
130 … 第1マスク
131 … 第2マスク
150,150’ … 半導体層群
200 … 光ディスク装置
201 … 光ディスク
202 … 半導体レーザ素子
203 … コリメートレンズ
204 … ビームスプリッタ
205 … λ/4偏光板
206 … レーザ光照射用対物レンズ
207 … 受光素子用対物レンズ
208 … 信号検出用受光素子
209 … 信号光再生回路

Claims (10)

  1. 基板上に順次形成された下クラッド層、活性層、上クラッド層およびコンタクト層を少なくとも含む半導体層群を形成する工程と、
    上記コンタクト層上に、第1開口部を有する第1マスクを形成する工程と、
    上記第1開口部から露出している上記コンタクト層の一部分をエッチングする工程と、
    上記第1マスクを除去した後、エッチングされた上記コンタクト層の部分の上に少なくとも一部が位置するモニタリング用開口部と、リッジストライプを形成するための第2開口部とを有する第2マスクを、上記コンタクト層上に形成する工程と、
    上記モニタリング用開口部へ光を照射して、上記モニタリング用開口部からの反射光による反射干渉波形をモニタリングしながら、上記第2マスクを用いたドライエッチングを行う工程と、
    上記活性層をエッチングした際に発生する反射干渉波形を観測した時点、または、その時点以降に、上記ドライエッチングを停止させる工程と
    を備えたことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  2. 基板上に順次形成された下クラッド層、活性層、上クラッド層およびコンタクト層を少なくとも含む半導体層群を形成する工程と、
    上記コンタクト層上に、第1開口部を有するマスクを形成する工程と、
    上記第1開口部から露出している上記コンタクト層の一部分をエッチングした後、上記マスクの上記第1開口部以外の部分に、リッジストライプを形成するための第2開口部を形成する工程と、
    上記第1開口部へ光を照射して、上記第1開口部からの反射光による反射干渉波形をモニタリングしながら、上記第1,第2開口部が形成されたマスクを用いて、ドライエッチングを行う工程と、
    上記活性層をエッチングした際に発生する反射干渉波形を観測した時点、または、その時点以降に、上記ドライエッチングを停止させる工程と
    を備えたことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    上記コンタクト層は、上記ドライエッチングの停止後において上記第2開口部下の上記上クラッド層の厚みと略等しい厚みを有するように形成することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    上記コンタクト層の一部分のエッチングは、上記上クラッド層に対する上記コンタクト層の選択エッチングであることを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    上記コンタクト層がGaAsとInGaAsとの少なくとも一方を含み、
    上記上クラッド層がAlGa1−xAs(0<x<1)を含むことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  6. 請求項5に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    上記上クラッド層に対する上記コンタクト層の選択エッチャントとして、アンモニアと過酸化水素水と水との混合液を用いることを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  7. 請求項4に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    上記コンタクト層がGaAsとInGaAsとの少なくとも一方を含み、
    上記上クラッド層がAlGa1−yInP(0≦Y<1)を含むことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    上記上クラッド層に対する上記コンタクト層の選択エッチャントとして、硫酸と過酸化水素水と水の混合液、または、アンモニアと過酸化水素水と水との混合液を用いることを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の半導体レーザ素子の製造方法で製造された半導体レーザ素子であって、
    上記リッジストライプの側方にある上記上クラッド層の厚みと、上記コンタクト層の厚みとが略等しいことを特徴とする半導体レーザ素子。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の半導体レーザ素子の製造方法を用いて製造された半導体レーザ素子を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
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