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JP2006093682A - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製造方法 Download PDF

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JP2006093682A JP2005242790A JP2005242790A JP2006093682A JP 2006093682 A JP2006093682 A JP 2006093682A JP 2005242790 A JP2005242790 A JP 2005242790A JP 2005242790 A JP2005242790 A JP 2005242790A JP 2006093682 A JP2006093682 A JP 2006093682A
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Yasuaki Yoshida
保明 吉田
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Abstract

【課題】 エッチングストッパ層により、発光効率が低下しない改良されたリッジを有する半導体レーザとその製造方法を提案する。
【解決手段】 エッチングストッパを用いない半導体レーザまたは発光効率を低下させることのないエッチングストッパを用いた半導体レーザが提案される。リッジは第3クラッド層をエッチングするエッチング工程により形成される。このエッチング工程は、ドライエッチングを行なう第1エッチング工程と、ウエットウッチングを行なう第2エッチング工程を含む。第1エッチング工程は、第2クラッド層の直上まで、第3クラッド層をドライエッチングし、第2エッチング工程はその仕上げのエッチングを行なう。
【選択図】図2

Description

この発明は、光ディスクシステムあるいは光通信などに利用されるリッジを持った半導体レーザに関するものである。
この種のリッジを持った半導体レーザとして、リッジ型半導体レーザと、リッジ埋め込み型半導体レーザがある。リッジ型半導体レーザは、リッジの両側に溝が形成され、電流がリッジに集中するように構成される。また、リッジ埋め込み型半導体レーザは、リッジの両側に電流ブロック層が形成され、リッジに電流が集中するように構成される。
リッジ型半導体レーザは、この出願と同じ発明者による特願2003−21319号(特開2004−235382号公報)に開示される。この特願2003−21319号に開示されたリッジ型半導体レーザは、n型のGaAs基板の上に、下クラッド層、多重量子井戸構造の活性層、第1上クラッド層、エッチングストッパ層、第2上クラッド層が順次積層され、この第2上クラッド層の中央部にリッジが形成され、その両側に溝が形成されている。エッチングストッパ層は、第2上クラッド層にリッジを形成するためのエッチングを、そのエッチングストッパ層によりストップするために配置される。
リッジ埋め込み型半導体レーザは、特開2003−69154号公報に開示されている。この特開2003−69154号公報に開示されたリッジ埋め込み型半導体レーザでは、リッジはドライエッチングとそれに続くウエットエッチングにより形成されるが、ウエットエッチングをストップさせるために、エッチングストップ層を有している。
また、ウエットエッチングでリッジを形成する場合、エッチングストッパ層には、ウエットエッチングのレートがクラッド層と比べて小さい材料を用いる必要があるが、青色レーザでは、このような材料が見つかっていないため、通常、上記のようなエッチングストッパ層がない構造が用いられる。特開2000−294875公報には、エッチングストッパ層を用いずに、活性層上の第1のp型窒化物半導体層の上にストライプ状の開口部を有する絶縁膜を形成し、その開口部上に第2の窒化物半導体層を成長させ、リッジを形成するものが開示されている。
特願2003−21319号出願 特開2003−69154号公報 特開2000−294875号公報
このように、前記特許文献1、2に開示された半導体レーザは、いずれもエッチングストッパ層またはエッチングストップ層を使用するものである。しかも特許文献1のエッチングストッパ層は、下クラッド層、第1上クラッド層および第2クラッド層よりもAl組成比が小さい。また特許文献2のエッチングストップ層は、Alを含まないGaAs、GaInP、またはAlGaInPで構成され、そのAl組成比は小さいと考えられる。これらのエッチングストッパ層またはエッチングストップ層は、屈折率が大きいために、このエッチングストッパ層またはエッチングストップ層の側に光分布が偏り、このため発光効率が低下し、特性が悪くなる課題が残る。
また、特許文献3では、エッチングストッパ層を使用しないが、絶縁膜の形成の前後に2度の半導体成長を行なう必要があり、生産性が低くなる問題点がある。
この発明は、このような課題を改善することのできる改良された半導体レーザとその製造方法を提案するものである。
この発明の第1の観点における半導体レーザは、第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に形成された第2導電型の第3クラッド層とを有し、少なくとも前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザであって、前記第3クラッド層が前記第2クラッド層上に直接接合して形成されたことを特徴とする。
また、この発明の第2の観点における半導体レーザは、第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成されたAlを含む第2導電型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に形成されたAlを含むエッチングストッパ層と、このエッチングストッパ層上に形成されたAlを含む第2導電型の第3クラッド層とを有し、前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザであって、前記エッチングストッパ層のAl組成比が前記第3クラッド層のAl組成比よりも大きいことを特徴とする。
また、この発明の第1の観点における半導体レーザの製造方法は、第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に直接接合して形成された第2導電型の第3クラッド層とを有し、少なくとも前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザの製造方法であって、前記リッジを形成するエッチング工程を含み、このエッチング工程は、前記第3クラッド層を前記第2クラッド層の近くの所定の厚さまでドライエッチングする第1エッチング工程と、この第1エッチング工程の後で前記第3クラッド層をウエットエッチングする第2エッチング工程を含むことを特徴とする。
さらに、この発明の第2の観点における半導体レーザの製造方法は、第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成されたAlを含む第2導電型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に形成されたAlを含むエッチングストッパ層と、このエッチングストッパ層上に形成されたAlを含む第2導電型の第3クラッド層とを有し、前記エッチングストッパ層のAl組成比が前記第3クラッド層のAl組成比よりも大きく、前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザの製造方法であって、前記リッジを形成するエッチング工程を含み、このエッチング工程は、前記第3クラッド層を前記エッチングストッパ層の近くの所定の厚さまでドライエッチングする第1エッチング工程と、この第1エッチング工程の後で前記エッチングストッパ層が露出するまで前記第3クラッド層をウエットエッチングする第2エッチング工程を含むことを特徴とする。
この発明の第1の観点における半導体レーザでは、第2の導電型の第2クラッド層上に形成される第2導電型の第3クラッド層が、第2クラッド層に直接接合して形成されており、これらの第2クラッド層と、第3クラッド層の間に、従来のようなエッチングストップ層が存在しない。従って、エッチングストップ層により、光分布がエッチングストップ層の側に偏ることがなくなり、発光効率が向上し、より高い光出力を持った半導体レーザを得ることができる。
また、この発明の第2の観点における半導体レーザでは、Alを含む第2導電型の第2クラッド層上に形成されたAl含むエッチングストッパ層が、その上に形成されたAlを含む第2導電型の第3クラッド層よりも大きなAl組成比を有するので、このエッチングストッパ層による光分布の偏りが少なくなり、発光効率が向上し、より高い光出力を持った半導体レーザを得ることができる。
また、この発明の第1の観点における半導体レーザの製造方法では、リッジを形成するエッチング工程が、前記第3クラッド層を第2クラッド層の近くまでドライエッチングする第1エッチング工程と、この第1エッチング工程の後で前記第3クラッド層をウエットエッチングする第2エッチング工程を含み、第2エッチング工程では、残り少しの第3クラッド層を充分な制御性のもとにウエットエッチングすることができ、その結果として、エッチングストッパ層を使用することなく、リッジを形成できるので、光分布がエッチングストップ層の側に偏ることがなくなり、発光効率が向上し、より高い光出力を持った半導体レーザを得ることができる。また、第1クラッド層、活性層、第2、第3クラッド層を一度の結晶成長工程で生産性良く形成できる。
さらに、この発明の第2の観点における半導体レーザの製造方法では、リッジを形成するエッチング工程が、第3クラッド層を所定の厚さまでドライエッチングする第1エッチング工程と、この第1エッチング工程の後で前記エッチングストッパ層が露出するまで前記第3クラッド層をウエットエッチングする第2エッチング工程を含むので、第1エッチング工程で効率良くエッチングを行なった後、第2エッチング工程をエッチングストッパ層が露出した状態で確実にストップすることができ、併せて、Alを含むエッチングストッパ層を使用し、このエッチングストッパ層が、Alを含む第2導電型の第3クラッド層よりも大きなAl組成比を持つので、光分布がこのエッチングストッパ層の側に偏るのを改善し、より発光効率が良く、より高い光出力の半導体レーザを得ることができる。また、第1クラッド層、活性層、第2クラッド層、エッチングストッパ層、第3クラッド層を一度の結晶成長工程で生産性良く形成できる。
以下この発明のいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の第1の観点による半導体レーザの実施の形態1を一部切断して示す斜視図、図2はそのA−A線による断面図である。この実施の形態1の半導体レーザは、リッジ型半導体レーザであり、具体的にはリッジ型半導体赤色発光レーザである。
この実施の形態1の半導体レーザ10は、薄いほぼ矩形形状に作られており、相対向する一対の端面11、12と、相対向する一対の側面13、14を有する。端面11、12は発光端面である。半導体レーザ10の上面の中央には、ストライプ状のリッジ15が形成される。このリッジ15は、端面11と端面12との間を延びるように形成される。リッジ15の両側には、一対の溝16、17がリッジ15に沿って形成され、この溝16、17のさらに両側には、一対の側壁18、19が形成される。
半導体レーザ10は、n型のGaAsからなる半導体基板20を用いて作られる。この半導体基板20の上には、n型のAlGaInPからなる第1クラッド層21が半導体基板20に直接接合するように形成され、この第1クラッド層21の上には活性層22が第1クラッド層21に直接接合するように形成される。この活性層22は、GaInPを井戸層、AlGaInPをバリア層とする多重量子井戸構造(MQW構造)とされる。活性層22の上には、p型のAlGaInPからなる第2クラッド層23が活性層22に直接接合するように形成され、さらにこの第2クラッド層23の上には、p型のAlGaInPからなる第3クラッド層24が第2クラッド層23に直接接合するように形成される。
これらの半導体基板20、第1クラッド層21、活性層22、第2クラッド層23および第3クラッド層24は、端面11、12および側面13、14に露出するように形成される。第1クラッド層21の厚さは1.5〜4.0μm、そのキャリア濃度は0.3〜0.8×1018cm−3である。第2クラッド層23の厚さは0.1〜1.0μm、そのキャリア濃度は0.3〜1.0×1018cm−3である。第3クラッド層24の厚さは0.5〜2.0μm、そのキャリア濃度は0.3〜1.0×1018cm−3である。
各クラッド層21、23、24を構成するAlGaInPの組成は、正確には、(AlGa1−x0.5In0.5Pとされ、各クラッド層21、23、24とも、Al組成比は0.5〜0.7とされる。
第3クラッド層24は、ストライプ状のリッジ15と、一対の側壁18、19を構成する。リッジ15と、一対の側壁18、19との間には、溝16、17がエッチング工程により形成される。第3クラッド層24には、エッチング工程により、溝16、17が形成され、この溝16、17により、リッジ15と、一対の側壁18、19に分離される。溝16、17は少なくとも第3クラッド層24を貫通する深さで形成される。この溝16、17の深さは、ちょうど第2クラッド層23の表面に達する深さ、または第2クラッド層23の表面部分に達するように形成される。
半導体レーザ10の端面11、12には、窓領域25が形成される。この窓領域25は、第3クラッド層24から第2クラッド層23、活性層22を経て第1クラッド層21に達する深さで形成される。この窓領域25は、端面11、12に隣接する部分に、Zn拡散などにより形成され、活性層22を無秩序化する。
リッジ15の頂面には、p型のGaAsからなるコンタクト層26が形成される。リッジ15の両側側面、溝16、17の底面、側壁18、19の溝16、17に隣接する側面、および側壁18、19の頂面は、シリコン窒化膜などの絶縁膜27で覆われる。この絶縁膜27の上に、p側電極28が形成され、このp側電極28はコンタクト層26に低抵抗接合する。半導体基板20の底部には、n側電極29が接合される。
半導体レーザ10は、p型電極28からn型電極29へ駆動電流を供給することにより、端面11、12から光出力Lを発生する。
さて、実施の形態1による半導体レーザの製造方法について説明する。まず、n型のGaAsからなる半導体基板20を準備する。このGaAs基板20の上に、MOCVD法などの結晶成長法により、第1クラッド層21、活性層22、第2クラッド層23、第3クラッド層24、コンタクト層26を順次形成する。この状態では、矩形形状の半導体基板20の上面に、第1クラッド層21、活性層22、第2クラッド層23、第3クラッド層24およびコンタクト層26が順次積層される。
次に、端面11、12の近傍に、上面からZnなどを選択的に拡散して、窓領域25を形成する。続いて、リッジ15の頂面にだけコンタクト層26が残るように、エッチングによりコンタクト層26を選択的に除去する。この状態で、第3クラッド層24に、リッジ15、一対の側壁18、19を形成するためのエッチング工程を行なう。
このエッチング工程は、第3クラッド層24に溝16、17を形成する選択エッチングであり、このエッチング工程は、ドライエッチングを行なう第1エッチング工程と、その後にウエットエッチングを行なう第2エッチング工程を含む。このエッチング工程は、コンタクト層26のエッチングに続いて実行され、リッジ15の頂面と、一対の側壁18、19の頂面をマスクした状態で、第3クラッド層24に溝16、17を形成する。このエッチング工程では、最初にドライエッチングを行なう第1エッチング工程が実行され、その後にウエットエッチングを行なう第2エッチング工程が実行される。
第1エッチング工程では、第2クラッド層23の直上まで、第3クラッド層24がドライエッチングされる。この第1エッチング工程が終わった状態で、第3クラッド層24に残される厚さを残存厚さと言う。第2エッチング工程は、第1エッチング工程に続き、仕上げのエッチングとして、第3クラッド層24をウエットエッチングし、前記残存厚さを除去する。第1エッチング工程のドライエッチングは、サイドエッチングが少なく、リッジ15の側面をほぼ垂直な側面とするのに有効である。第2エッチング工程のウエットエッチングは、第1エッチング工程のドライエッチングによるエッチング面のダメージを除去するのに有効である。
第1エッチング工程で第3クラッド層24の残される残存厚さは、予め所定の設定値に設定される。この残存厚さの設定値の許容範囲は、0nmから200nmであり、この許容範囲の中の好ましい好適範囲は、10nmから100nmの範囲である。10nmから100nmの好適範囲は、第2エッチング工程のウエットエッチングにより、第1エッチング工程のドライエッチングによるダメージを充分に除去し、且つ第2エッチング工程におけるウエットエッチングのバラツキの影響が残らないようにするための範囲である。残存厚さが0nmとされる場合には、第2エッチング工程のウエットエッチングにより第2クラッド層23の表面部分が少しエッチングされ、溝16、17が第2クラッド層23の表面部分に達する結果となる。
この実施の形態1の具体的実施例では、前記残存厚さの設定値が、前記好適範囲の中で、30nmの厚さに設定された。第3クラッド層24の厚さを、例えば1μmとすると、第1エッチング工程では、その97%の厚さがエッチングされる。この実施の形態1では、残存厚さは、レーザ装置からレーザ光を照射することにより、監視され、制御される。
具体的には、製造途中にある半導体レーザ10の上部にレーザ装置が配置され、このレーザ装置からのレーザ光が半導体基板20に向かって照射される。この半導体基板20に向かって照射されるレーザ光を入射光として、この入射光と、活性層22からの反射光との干渉に基づき、第3クラッド層24のエッチングされたエッチング厚さを測定し、このエッチング厚さから前記残存厚さが監視され、制御される。その結果、残存厚さが所定の設定値に制御され、実施の形態1の具体的実施例では、残存厚さが設定値30nmになった時点で、第1エッチング工程によるドライエッチングが終了される。
第1エッチング工程によるドライエッチングは、例えばICPプラズマエッチング装置を用い、SiCl/Arガスをエッチングガスとして使用し、0.5Pa程度の圧力で実行される。
第1エッチング工程が終了した後、製造中の半導体レーザ10は、ウエットエッチング液に浸漬され、第3クラッド層24に対する第2エッチング工程が実行される。ウエットエッチング液には、例えば弗酸が用いられる。
第2エッチング工程によるウエットエッチングは、前記第1エッチング工程による第3クラッド層24の残存厚さに見合って、この残存厚さをエッチングするのに必要なエッチング時間を設定し、このエッチング時間だけ実行される。実施の形態1の具体的実施例では、残存厚さが30nmと設定されるので、第2エッチング工程のウエットエッチング時間は、この30nmの残存厚さをエッチングする時間に設定される。
前記残存厚さが0nmと設定された場合には、第2エッチング工程によるエッチング時間は、単に、第1エッチング工程のドライエッチングによるエッチング表面のダメージを除去するために、例えば5〜10nmのウエットエッチングを行なうように、そのエッチング時間が設定される。
エッチング工程の終了した後、半導体レーザ10の上面の全面に、絶縁膜27が被着され、この絶縁膜27は、リッジ15の頂面部分においてエッチング除去され、コンタクト層26を露出させる。その後に、p側電極28、n側電極29を形成する。
図3は実施の形態1による半導体レーザの屈折率と光出力分布を示すグラフである。図3において、横軸は、半導体レーザ10の厚さの方向における位置を示す。曲線30は屈折率を示し、中央の凹凸部分31が活性層22に対応する屈折率の変化部分を示す。また曲線35は、この屈折率の変化に対応する光出力分布を示し、活性層22に対応する部分にピーク36を持った、このピーク36の両側でほぼ対称な、なだらかな曲線となっている。
図4は、図3との対比のために、従来のリッジ型半導体レーザについて、図3と同様に屈折率と、光出力分布を示すグラフである。従来の半導体レーザは、各クラッド層21、23、24よりも屈折率の大きいエッチングストッパ層を持っているため、図4に示すように、凹凸部分31の左側、すなわち凹凸部分31よりも上表面側に、屈折率の極大部分32を持つ。この極大部分は、エッチングストッパ層の屈折率である。従来の半導体レーザでは、屈折率に極大部分32が存在するため、光出力分布にも極大部分37が現われ、光出力分布35が極大部分37側、すなわちフリーキャリア吸収の大きいp型クラッド層側に偏る。このために、発光効率が低下し、発光特性が悪くなる。
実施の形態1では、従来使用していたエッチングストッパ層またはエッチングストップ層を使用しないので、光出力分布が極大部分37側に偏ることがなくなり、図3に示すように、光出力分布はピーク36の両側でほぼ対称となり、ピーク36の両側でともになだらかな曲線となるので、発光出力を増大し、発光効率を改善することができる。また、この実施の形態1では、半導体基板20上に、各層21〜24、26が互いに積層して結晶成長されるので、各層21〜24、26を、一度の結晶成長工程で形成することができ、生産性を向上することができる。
エッチングストッパ層またはエッチングストップ層を有する従来の半導体レーザでも、光出力が50mW程度であれば、発光効率の低下は認められないが、光出力が100mWを超える高出力レーザにあると、エッチングストッパ層またはエッチングストップ層に起因する発光効率の低下が問題となる。とくに、高出力化のために、共振器長を1000μm以上とした、内部損失の割合が大きい長共振器レーザでは、発光効率の低下が顕著である。この発明の実施の形態1では、このような高出力レーザ、とくに長共振器レーザにおいても、エッチングストッパ層またはエッチングストップ層による発光効率の低下を解消することができる。
図5は、半導体レーザ10の光出力特性を示し、横軸は駆動電流(mA)、縦軸は光出力(mW)である。この図5は電流に対する光出力を計算により求めたものである。曲線40は実施の形態1による半導体レーザ10の光特性であり、曲線41は対比のために、エッチングストッパ層を有する従来のリッジ型半導体レーザの光特性である。実施の形態1では、曲線40に示すように、曲線41に比べて光出力が増加し、とくに駆動電流の大きな領域では、光出力がより大きく増加する。
なお、実施の形態1では、半導体レーザ10の上部にレーザ装置からのレーザ光を照射し、その半導体レーザ10への入射光と活性層22からの反射光との干渉に基づき、第1エッチング工程のドライエッチングによる第3クラッド層24のエッチング厚さを測定し、その残存厚さを監視するが、入射光と半導体基板20からの反射光との干渉に基づいて、第1エッチング工程のドライエッチングによる第3クラッド層24のエッチング厚さを測定し、その残存厚さを監視することも可能である。また、第2クラッド層23と、第3クラッド層24の組成が相違している場合には、それらのクラッド層23、24の反射率の違いに基づく反射光の変化の変化から、第3クラッド層24のエッチング厚さ、その残存厚さを測定し、第1エッチング工程のドライエッチングの終了時点を決めることもできる。
実施の形態2.
図6はこの発明の第2の観点による半導体レーザの実施の形態2を一部切断して示す斜視図、図7はそのB−B線による断面図である。この実施の形態2の半導体レーザも、リッジ型半導体レーザであり、具体的にはリッジ型半導体赤色発光レーザである。
この実施の形態2による半導体レーザ10Aは、第2クラッド層23と、第3クラッド層24との間に、エッチングストッパ層234を持っているが、このエッチングストッパ層234は、第3クラッド層24よりも、大きなAl組成比を持ち、その屈折率は小さい。
エッチングストッパ層234は、具体的には、AlInPから構成され、その厚さは20nmである。第1クラッド層21、第2クラッド層23、および第3クラッド層24は、実施の形態1と同じである。第1クラッド層21は、n型の(AlGa1−x0.5In0.5Pで構成され、そのAl組成比は0.5〜0.7、不純物キャリア濃度は0.3〜0.8×1018cm−3、厚さは1.5〜4.0μmである。第2クラッド層23はp型の(AlGa1−x0.5In0.5Pで構成され、そのAl組成比は0.5〜0.7、不純物キャリア濃度は0.3〜1.0×1018cm−3、厚さは0.1〜1.0μmである。また第3クラッド層24は、p型の(AlGa1−x0.5In0.5Pで構成され、そのAl組成比は0.5〜0.7、不純物キャリア濃度は0.3〜1.0×1018cm−3、厚さは0.5〜2.0μmである。エッチングストッパ層234のAl組成比は、第3クラッド層24のAl組成比よりも大きく、0.5〜1.0の範囲にあり、具体的には、第2、第3クラッド層23、24のAl組成比を0.6とし、エッチングストッパ層234のAl組成比を0.8としている。
この実施の形態2でも、第3クラッド層24に溝16、17を形成するエッチング工程は、実施の形態1と同じに実行される。このエッチング工程は、第3クラッド層24の残存厚さが、0〜200nmの許容範囲、10〜100nmの好適範囲の中の例えば30nmになるまで、第1エッチング工程のドライエッチングによりエッチングされ、その後の仕上げに、第2エッチング工程でウエットエッチングを行なう。エッチングストッパ層234は、第2エッチング工程のウエットエッチングをストップさせるもので、溝16、17からエッチングストッパ層234が露出したときに、第2エッチング工程のウエットエッチングを停止させる。
実施の形態2では、半導体レーザ10Aの上部にレーザ装置からのレーザ光を照射し、第3クラッド層24とエッチングストッパ層234からの反射光の違いに基づき、第1エッチング工程のドライエッチングによる第3クラッド層24のエッチング厚さを測定し、その残存厚さを監視する。しかし、レーザ装置からの入射光と、活性層22からの反射光または半導体基板20からの反射光との干渉に基づいて、第1エッチング工程のドライエッチングによる第3クラッド層24のエッチング厚さを測定し、その残存厚さを監視することも可能である。
なお、エッチングストッパ層234を配置した点、および第3クラッド層24のエッチング厚さを、第3クラッド層24とエッチングストッパ層234からの反射光の違いに基づき測定する点以外は、実施の形態2は実施の形態1と同じに形成され、また実施の形態1と同じ方法で製造される。
図8は実施の形態2による半導体レーザの屈折率と光出力分布を示すグラフである。図8において、横軸は、半導体レーザ10Aの厚さの方向における位置を示す。図3と同様に、曲線30は屈折率を示し、中央の凹凸部分31が活性層22に対応する屈折率の変化部分を示し、この凹凸部分31の左側に、エッチングストッパ層234に対応した屈折率の小さい部分34を有する。また曲線35は、この屈折率の変化に対応する光出力分布を示し、活性層22に対応する部分にピーク36を持ち、このピーク36の両側でほぼ対称な、なだらかな曲線となっている。
実施の形態2は、エッチングストッパ層234を有するものの、このエッチングストッパ層234のAl組成比は第3クラッド層24よりも大きく、屈折率は第3クラッド層24よりも小さいので、光出力分布は曲線35のように、ピーク36の両側でほぼ対称で、なだらかであるので、光出力分布がエッチングストッパ層234側に偏ることはなく、実施の形態1と同様に、発光効率を増大し、光出力特性を改善することができる。また、この実施の形態2では、半導体基板20上に、各層21〜23、234、24、26が互いに積層して結晶成長されるので、各層21〜23、234、24、26を、一度の結晶成長工程で形成することができ、生産性を向上することができる。
なお、実施の形態1、2は、リッジ型赤色半導体レーザであるが、p型のクラッド層23、24のフリーキャリア吸収が光出力分布に影響するリッジ型半導体レーザであって、横基本モード発振のためリッジ幅とリッジ形状を制御する必要のある980nm半導体レーザおよび青色レーザなどにも、同様に適用できる。この場合、リッジ幅が狭く、垂直形状のリッジを形成することができるので、キングレベルの高い半導体レーザを得ることができる。また、リッジ型半導体レーザ以外にリッジ埋め込み型半導体レーザにも同様に適用できる。
例えば980nm半導体レーザでは、半導体基板20がGaAs、第1クラッド層21がn型のAlGaAs、第2、第3クラッド層23、24がp型のAlGaAsで構成する。この980nm半導体レーザでも、実施の形態1と同様に、第3クラッド層24を第2クラッド層23に直接接合し、それらの間のエッチングストッパ層を使用しない構成または、実施の形態2と同様に、エッチングストッパ層234を用いながら、このエッチングストッパ層234のAl組成比を第3クラッド層24のAl組成比よりも大きくする構成を採用する。
また、上記各実施の形態はいずれも単一の半導体チップで半導体レーザ10,10Aを構成するものであるが、複数の半導体チップを並べた高出力の800−1000nm帯アレイレーザにも同様に適用できる。この場合には、発光効率が向上するので、動作電流の小さいアレイレーザを得ることができる。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3による窒化物系半導体レーザのリッジを含む中央部分の断面図である。この実施の形態3の半導体レーザも、この発明の第2の観点によるリッジ型半導体レーザである。この実施の形態3の窒化物系半導体レーザ10Bは、リッジ構造およびSCH構造を有する青色発光レーザである。図9に示すように、この実施の形態3による窒化物系半導体レーザ10Bにおいては、GaNからなる半導体基板40が使用され、その一主面であるGa面上に直接接合して、n型のバッファ層41を形成している。このn型のバッファ層41は、GaN半導体基板40上の表面の凹凸を低減し、その上層をできるだけ平坦に積層するために配置される。
このn型のバッファ層41上に、n型の第1クラッド層42、n側の光ガイド層43、多重量子井戸構造の活性層44、p型の電子障壁層45、p側の光ガイド層46、p型のクラッド層47、およびp型のコンタクト層48が順次積層されている。n型のバッファ層41は、具体的には、n型のGaNで構成され、その厚さは0〜10μmで、具体的には、例えば1μmとされ、n型不純物としてシリコンSiがドープされる。
n型の第1クラッド層42は、n型のバッファ層41上に直接接合して形成され、具体的には、Alx1Gay1In1−x1−y1N(0≦x1≦1,0≦y1≦1)で構成される。この第1クラッド層42のAl組成比x1は、0.05〜0.20で、具体的には、例えば0.10とされる。また、第1クラッド層42のGa組成比y1は、0.80〜0.95とされ、具体的には、例えば0.90とされる。この第1クラッド層42のAl組成比x1を0.10とし、Ga組成比y1を0.90とした場合、In組成比は0となり、第1クラッド層42は、AlGaNで構成される。この第1クラッド層42の厚さは、0.5〜4.0μmとされ、具体的には、例えば1.0μmとされ、そのn型不純物として、例えばシリコンSiがドープされる。n側の光ガイド層43は、第1クラッド層42上に直接接合して形成され、具体的には、n型のGaNで構成される。
多重量子井戸構造の活性層44は、n側の光ガイド層43上に直接接合して形成され、具体的には、Inz1Ga1−z1N/Inz2Ga1−z2Nで構成される。この活性層44は、障壁層としてのInz1Ga1−z1N層と、井戸層としてのInz2Ga1−z2N層とが交互に積層されたもので、具体的には、障壁層としてのInz1Ga1−z1N層は、その厚さが7nmで、In組成比z1=0.02とされ、井戸層としてのInz2Ga1-z2N層は、その厚さが3.5nmで、In組成比z2=0.14、井戸数が3とされる。活性層44は、両端に井戸層がある場合とバリア層がある場合のどちらでも良い。
p型の電子障壁層45は、活性層44上に直接接合して形成され、具体的には、AlGaNで構成される。この電子障壁層45は、厚さが0〜40nmで、具体的には、例えば10nmとされ、そのAl組成比は0〜0.3、具体的には、例えば0.18である。p側の光ガイド層46は、電子障壁層45上に直接接合して形成され、具体的には、p型のGaNで構成される。このp側の光ガイド層46は、厚さが50〜200nmで、具体的には、例えば100nmとされる。
p型のクラッド層47は、p型の第2クラッド層471と、p型の第3クラッド層472と、これらの第2、第3クラッド層471、472に挟まれたエッチングストッパ層473の3つの層から成る。第2クラッド層471は、p側の光ガイド層46上に直接接合して形成される。第2、第3クラッド層471、472は、具体的には、ともにAlx2Gay2In1−x2−y2N(0≦x2≦1,0≦y2≦1)で構成される。第2、第3クラッド層471、472のAl組成比x2は、0.05〜0.20で、具体的には、例えば0.07とされる。また第2、第3クラッド層471、472のGa組成比y2は、0.80〜0.95とされ、具体的には、例えば0.93とされる。この第2、第3クラッド層471、472のAl組成比x2を0.07とし、Ga組成比y2を0.93とした場合、In組成比は0となり、第2、第3クラッド層471、472は、ともにAlGaNで構成される。第2クラッド層471は、その厚さが50〜500nmで、例えば100nmとされ、p型不純物として例えばMgがドープされる。第3クラッド層472は、エッチングストッパ層473上に直接接合して形成され、その厚さが200nm〜4μmで、具体的には、例えば400nmとされ、p型不純物として例えばMgがドープされる。
エッチングストッパ層473は、第2クラッド層471上に直接接合して形成され、具体的には、Alx3Gay3In1−x3−y3N(0≦x3≦1,0≦y3≦1)で構成される。このエッチングストッパ層473のAl組成比x3は、第2、第3クラッド層471、472のAl組成比x2よりも大きくされる。具体的には、このエッチングストッパ層473のAl組成比x3は、0.06〜0.30で、具体的には、例えば0.10とされる。また、エッチングストッパ層473のGa組成比y3は、0.70〜0.94で、具体的には、例えば0.90とされる。このエッチングストッパ層473のAl組成比x3を0.10とし、またGa組成比y3を0.90とした場合、In組成比は0となり、エッチングストッパ層473はAlGaNで構成される。エッチングストッパ層473は、その厚さが2.0nm〜40nmで、具体的には、例えば10nmとされ、p型不純物は、ドープまたはアンドープのどちらでも良い。また、エッチングストッパ層473のAl組成比x3を第2、第3クラッド層のAl組成比x2よりも大きくし、エッチングストッパ層473の屈折率を、第2、第3クラッド層471、472の屈折率よりも小さくするならば、エッチングストッパ層473を、AlGaN以外のAlGaInN、または他のGaN系半導体で構成しても良い。
p型のコンタクト層48は、第3クラッド層472上に直接接合して形成され、具体的には、p型のGaNで構成される。このコンタクト層48は、その厚さが50〜500nmで、具体的には、例えば100nmとされ、p型不純物として例えばMgがドープされる。
コンタクト層48、第3クラッド層472およびエッチングストッパ層473には、例えば〈1−100〉方向に向かって、エッチングにより、実施の形態1、2と同様に、リッジ15が形成されている。このリッジ15の幅は1〜5μmで、具体的には、例えば2.2μmとされる。このリッジ15は、GaN半導体基板40上にストライプ状に形成された数μm〜数十μm幅の高転位領域の間にある低欠陥領域に形成される。
このリッジ15の側面部あるいはリッジ16の横底面部の表面保護、および電気的絶縁のために、例えば厚さ200nmのSiO膜のような絶縁膜27が、リッジ15の両側面と溝16、17を覆うように形成されている。この絶縁膜27のリッジ15上の部分には、開口27aが設けられており、この開口27aにより、p側電極28とp型のコンタクト層48との電気的接触が図られている。p側電極28は、例えばPdおよびAu膜を順次積層した構造となっている。またGaN半導体基板40の一主面であるGa面とは反対側の底面であるN面には、n側電極29が形成されている。このn型電極29は例えばTiおよびAu膜を順次積層した構造となっている。
次に、この実施の形態3による窒化物系半導体レーザの製造方法について説明する。まず予め、サーマルクリーニングなどにより表面を清浄化したGaN半導体基板40上に有機金属化学気相成長(MOCVD)法により、例えば1000゜Cの成長温度でn型のバッファ層41を成長させ、その後、同じくMOCVD法により、n型の第1クラッド層42、n側の光ガイド層43、多重量子井戸構造の活性層44、p型の電子障壁層45、p側の光ガイド層46、p型の第2クラッド層471、エッチングストッパ層473、p型の第3クラッド層472およびp型のコンタクト層48を順次積層する。ここで、これらの各層の成長温度は、例えば、第1クラッド層42およびn側の光ガイド層43については1000゜C、活性層44については740゜C、電子障壁層45からコンタクト層48までの各層については1000゜Cとする。
以上の結晶成長が終了したウエハの全面に、レジストを塗布し、リソグラフィーにより溝16、17の形状に対応した所定形状のレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとして、例えばRIE法によりp型の第3クラッド層472とエッチングストッパ層473のエッチングを行なう。このエッチングにより、光導波構造となるリッジ15を作製する。このRIEのエッチングガスとしては例えば塩素系ガスを用いる。このエッチング工程は、ドライエッチングを行なう第1エッチング工程と、その後にウエットエッチングを行なう第2エッチング工程を含む。
第1エッチング工程では、エッチングストッパ層473の最上部、内部または最下部までドライエッチングが行なわれる。また、必要な場合は、第2クラッド層471の一部までエッチングすることもできる。第2エッチング工程は、第1エッチング工程に続き、仕上げのエッチングとして、エッチングストップ層473をウエットエッチングして除去する。必要な場合は、第2クラッド層471の一部までエッチングすることもできる。第1エッチング工程のドライエッチングは、サイドエッチングが少なく、リッジ15の側面をほぼ垂直な側面とするのに有効である。第2エッチング工程のウエットエッチングは、第1エッチング工程のドライエッチングによるエッチング面のダメージを除去するのに有効である。
第1エッチング工程におけるエッチング厚さは、レーザ装置からレーザ光を照射することにより、監視され、制御される。具体的には、半導体レーザの上部にレーザ装置からのレーザ光を照射し、第3クラッド層472とエッチングストップ層473からの、例えばAlの反射光の強度の違いにより、エッチングの終点を検出する。第1エッチング工程によるドライエッチングは、例えばICPプラズマエッチング装置を用い、SiCl/Arガスをエッチングガスとして使用し、0.5Pa程度の圧力で実行される。
第1エッチング工程が終了した後、製造中の半導体レーザは、ウエットエッチング液に浸漬され、第3クラッド層472に対する第2エッチング工程が実行される。ウエットエッチング液には、例えば弗酸が用いられる。エッチング工程に続き、マスクとして用いたレジストパターンを残したまま、再び基板40の上面全面に、例えばCVD法、真空蒸着法、スパッタリング法などにより、例えば厚さが0.2μmのSiO2 膜27を形成し、レジスト除去と同時にリッジ上にあるSiO2 膜を除去する、いわゆるリフトオフを行なう。これにより、リッジ上の開口27aが形成される。
次に、基板40の上面全面に、例えば真空蒸着法によりPtおよびAu膜を順次形成した後、レジスト塗布およびリソグラフィーおよび、ウエットエッチングあるいはドライエッチングにより、上面のp側電極28を形成する。その後、基板40の底面全面に、真空蒸着法によりTiおよびAl膜を順次形成し、続いてn側電極29をオーミック接触させるためのアロイ処理を行なう。この後、この基板40を劈開などによりバー状に加工して両共振器端面を形成し、更にこれらの共振器端面に端面コーティングを施した後、このバーを劈開などによりチップ化する。以上により、本発明を用いた実施の形態3の窒化物系半導体レーザ10Bが製造される。
図10は、実施の形態3による半導体レーザの屈折率と光出力分布を示すグラフである。図10(a)の縦軸は屈折率分布を、また図10(b)の縦軸は光出力分布を示す。この図10(a)(b)において、横軸は、ともに半導体レーザ10Bの厚さの方向における位置を示す。図10(a)において、符号50〜58、571〜573は、実施の形態3の半導体レーザ10Bにおける各層の屈折率を示す。符号50〜58は、半導体基板40〜コンタクト層48のそれぞれの屈折率を、また符号571〜573は、層471〜473の屈折率を示す。図10(b)は、実施の形態3の半導体レーザ10Bの光出力分布を、図10(a)の屈折率に対応して示す。
実施の形態3では、実施の形態2と同様に、エッチングストッパ層473を用いるものの、そのAl組成比x3を、第2、第3クラッド層471、472のAl組成比x2よりも大きくしているので、図10(a)の光出力分布は、活性層44に対応する部分にピークを持ち、このピークの両側でほぼ対称な、なだらかな曲線となっている。活性層44に対応するピークの左側では、エッチングストッパ層473のAl組成比x3が0.10と大きく、エッチングストッパ層471の屈折率が小さくなるため、光出力分布が抑えられ、ピークの右側とほぼ対称な光出力分布が得られる。
図11(a)(b)は、図10(a)(b)との対比のために、従来の青色半導体レーザについて、図10(a)(b)と同様に屈折率と、光出力分布を示すグラフである。従来の半導体レーザは、屈折率の小さいエッチングストップ層473を持たないため、実施の形態3に比べ、光出力分布がフリーキャリア吸収の大きいp型クラッド層47側に偏る。このために、発光効率が低下し、発光特性が悪くなる。
実施の形態3では、半導体基板40上に、各層41〜48が互いに積層して結晶成長されるので、各層41〜48を、一度の結晶成長工程で形成することができ、生産性を向上することができる。
なお、実施の形態3では、第3クラッド層472とエッチングストッパ層473からのAlの反射光強度の違いにより、エッチングの終点を検出した。しかし、レーザ装置からの入射光と、活性層44からの反射光または半導体基板40からの反射光との干渉に基づいて、第1エッチング工程のドライエッチングによる第3クラッド層472のエッチング厚さを測定し、元の厚さからの残存厚さから、エッチングの終点を決めることも可能である。このエッチング終了検出方法によれば、実施の形態1にように、エッチングストップ層473が存在しない場合でも、精度良くエッチングの終点を決めることができる。
この発明は、リッジを有する半導体レーザ、例えばリッジ型半導体レーザまたはリッジ埋め込み型半導体レーザに適用することができる。
図1はこの発明による半導体レーザの実施の形態1を一部切断して示す斜視図である。 図2は図1のA−A線による断面図である。 図3は実施の形態1の屈折率と光出力分布を示すグラフである。 図4は従来の半導体レーザの屈折率と光出力分布を示すグラフである。 図5は実施の形態1の光出力特性を示すグラフである。 図6はこの発明による半導体レーザの実施の形態2を一部切断して示す斜視図である。 図7は図6のB−B線による断面図である。 図8は実施の形態2の屈折率と光出力分布を示すグラフである。 図9はこの発明による半導体レーザの実施の形態3のリッジを含む中央部分の断面図である。 図10は実施の形態3の屈折率と光出力分布を示すグラフである。 図11は従来の半導体レーザの屈折率と光出力分布を示すグラフである。
符号の説明
10、10A、10B:半導体レーザ、11、12:端面、15:リッジ、
16、17:溝、
20、40:半導体基板、21、42:第1クラッド層、22、44:活性層、
23、471:第2クラッド層、24、472:第3クラッド層、
234、473:エッチングストッパ層。

Claims (14)

  1. 第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に形成された第2導電型の第3クラッド層とを有し、少なくとも前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザであって、前記第3クラッド層が前記第2クラッド層上に直接接合して形成されたことを特徴とする半導体レーザ。
  2. 請求項1記載の半導体レーザであって、前記リッジが前記第3クラッド層を貫通する溝により形成されたことを特徴とする半導体レーザ。
  3. 請求項1記載の半導体レーザであって、前記リッジが前記第3クラッド層から前記第2クラッド層の表面部分にまで達する溝により形成されたことを特徴とする半導体レーザ。
  4. 請求項1記載の半導体レーザであって、前記第1クラッド層がn型のAlGaInPで構成され、前記第2、第3クラッド層がp型のAlGaInPで構成されたことを特徴とする半導体レーザ。
  5. 第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成されたAlを含む第2導電型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に形成されたAlを含むエッチングストッパ層と、このエッチングストッパ層上に形成されたAlを含む第2導電型の第3クラッド層とを有し、前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザであって、前記エッチングストッパ層のAl組成比が前記第3クラッド層のAl組成比よりも大きいことを特徴とする半導体レーザ。
  6. 請求項5記載の半導体レーザであって、前記第1クラッド層がn型のAlGaInPで構成され、前記第2、第3クラッド層がp型のAlGaInPで構成されたことを特徴とする半導体レーザ。
  7. 請求項5記載の半導体レーザであって、前記第1クラッド層がn型のAlx1Gay1In1−x1−y1N(0≦x1≦1、0≦y1≦1)で構成され、前記第2、第3クラッド層がp型のAlx2Gay2In1−x2−y2N(0≦x2≦1、0≦y2≦1)で構成されたことを特徴とする半導体レーザ。
  8. 第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に直接接合して形成された第2導電型の第3クラッド層とを有し、少なくとも前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザの製造方法であって、前記リッジを形成するエッチング工程を含み、このエッチング工程は、前記第3クラッド層を所定の厚さまでドライエッチングする第1エッチング工程と、この第1エッチング工程の後で前記第3クラッド層をウエットエッチングする第2エッチング工程を含むことを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  9. 第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成されたAlを含む第2導電型p型の第2クラッド層と、前記第2クラッド層上に形成されたAlを含むエッチングストッパ層と、このエッチングストッパ層上に形成されたAlを含む第2導電型の第3クラッド層とを有し、前記エッチングストッパ層のAl組成比が前記第3クラッド層のAl組成比よりも大きく、前記第3クラッド層にリッジが形成された半導体レーザの製造方法であって、前記リッジを形成するエッチング工程を含み、このエッチング工程は、前記第3クラッド層を所定の厚さまでドライエッチングする第1エッチング工程と、この第1エッチング工程の後で前記エッチングストッパ層が露出するまで前記第3クラッド層をウエットエッチングする第2エッチング工程を含むことを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  10. 請求項8または9記載の半導体レーザの製造方法であって、前記第1エッチング工程では、半導体レーザの前記第3クラッド層に向かって照射レーザ光を与え、この照射レーザ光の入射光と、半導体レーザの内部からの反射光との干渉に基づき、前記ドライエッチングによるエッチング厚さを制御することを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  11. 請求項10記載の半導体レーザの製造方法であって、前記第1エッチング工程では、前記入射光と、前記活性層からの反射レーザ光との干渉に基づき、前記ドライエッチングによるエッチング厚さを制御することを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  12. 請求項10記載の半導体レーザの製造方法であって、前記第1エッチング工程では、前記入射光と、前記半導体基板からの反射レーザ光との干渉に基づき、前記ドライエッチングによるエッチング厚さを制御することを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  13. 請求項8記載の半導体レーザの製造方法であって、前記第1エッチング工程では、半導体レーザの前記第3クラッド層に向かって照射レーザ光を与え、この照射レーザ光に対する前記第2クラッド層と第3クラッド層との反射率の違いに基づき、前記ドライエッチングによるエッチング厚さを制御することを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  14. 請求項9記載の半導体レーザの製造方法であって、前記第1エッチング工程では、半導体レーザの前記第3クラッド層に向かって照射レーザ光を与え、この照射レーザ光に対する前記エッチングストッパ層と第3クラッド層との反射率の違いに基づき、前記ドライエッチングによるエッチング厚さを制御することを特徴とする半導体レーザの製造方法。
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