JP2008252252A - 異経路警告装置、異経路警告プログラム及び異経路警告方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め記憶装置に、所定の単位毎に電子メールの正しい通信経路を示す正経路情報を記憶する。そして、ネットワークの所定の箇所を通過した電子メールデータを取得する。取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得する。予め記憶した正経路情報と取得した実経路情報とを比較して、正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。正経路情報と実経路情報とが一致しないと判定した場合、警告を管理者等へ出力する。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば、電子メールを利用した不正が行われた際、即時にその不正を検知し、管理者等に不正を認知させることを目的とする。
電子メールデータを通信装置を介して取得するデータ取得部と、
上記データ取得部が取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得して記憶装置に記憶する経路情報取得部と、
上記正経路情報記憶部が記憶した正経路情報と、上記経路情報取得部が取得した実経路情報とを比較して、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを処理装置により判定する経路判定部と、
上記正経路情報と上記実経路情報とが一致しないと上記経路判定部が判定した場合、警告を処理装置により出力する警告出力部と
を備えることを特徴とする。
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータの送信元のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータの送信元のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータを送信元から送信先まで転送した際に中継したMTAのアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を実経路情報として取得する
ことを特徴とする。
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータのヘッダ情報のsubject句の情報を件名として取得して記憶装置に記憶する分類取得部と、
上記分類取得部が取得した件名が上記正経路情報記憶部が記憶した上記所定の件名であるか否かを処理装置により判定する分類判定部とを備え、
上記分類取得部が取得した件名が上記所定の件名であると上記分類判定部が判定した場合、上記経路判定部は、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータの添付ファイルのファイル名を取得して記憶装置に記憶する分類取得部と、
上記分類取得部が取得したファイル名が上記正経路情報記憶部が記憶した上記所定のファイル名であるか否かを処理装置により判定する分類判定部とを備え、
上記分類取得部が取得したファイル名が上記所定のファイル名であると上記分類判定部が判定した場合、上記経路判定部は、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記異経路警告装置は、さらに、
上記データ取得部が取得した電子メールデータの当初送信元が送信してからの経過時間を処理装置により取得する経過時間取得部と、
上記経過時間取得部が取得した経過時間が上記限度時間を越えているか否かを判定する経過時間判定部と、
上記電子メールデータを上記最終受信者が受信したか否かを処理装置により判定する受信判定部とを備え、
上記経過時間が上記限度時間を越えていると上記経過時間判定部が判定し、かつ、上記最終受信者が受信していないと上記受信判定部が判定した場合、上記警告出力部は、警告を出力する
ことを特徴とする。
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを取得して記憶装置に記憶する送信先取得部と、
上記送信先取得部が取得した送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれているか否かを処理装置により判定する送信先判定部とを備え、
送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれていると上記送信先判定部が判定した場合、上記経路情報取得部は、上記第1のメールアドレス以外の上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記第1のメールアドレスに対する正経路情報が上記実経路情報に含まれるいずれかのメールアドレスと一致するか否かを判定し、
上記第1のメールアドレスに対する第2のメールアドレスが上記実経路情報に含まれるいずれのメールアドレスとも一致しないと上記経路判定部が判定した場合、上記警告出力部は、警告を出力する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との中の上記正経路情報として記憶した情報を実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のユーザに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
正経路情報を入力装置により入力する正経路情報入力部を備え、
上記正経路情報記憶部は、上記正経路情報入力部が入力した正経路情報を記憶する
ことを特徴とする。
電子メールデータを通信装置を介して取得するデータ取得処理と、
上記データ取得処理で取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得して記憶装置に記憶する経路情報取得処理と、
上記正経路情報記憶処理で記憶した正経路情報と、上記経路情報取得処理で取得した実経路情報とを比較して、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを処理装置により判定する経路判定処理と、
上記正経路情報と上記実経路情報とが一致しないと上記経路判定処理で判定した場合、警告を処理装置により出力する警告出力処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータの送信元のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータの送信元のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータを送信元から送信先まで転送した際に中継したMTAのアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を実経路情報として取得する
ことを特徴とする。
上記異経路警告プログラムは、さらに、
上記電子メールデータのヘッダ情報のsubject句の情報を件名として取得して記憶装置に記憶する分類取得処理と、
上記分類取得処理で取得した件名が上記正経路情報記憶処理で記憶した上記所定の件名であるか否かを処理装置により判定する分類判定処理とをコンピュータに実行させ、
上記分類取得処理で取得した件名が上記所定の件名であると上記分類判定処理で判定した場合、上記経路判定処理では、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータの添付ファイルのファイル名を取得して記憶装置に記憶する分類取得処理と、
上記分類取得処理で取得したファイル名が上記正経路情報記憶処理で記憶した上記所定のファイル名であるか否かを処理装置により判定する分類判定処理とをコンピュータに実行させ、
上記分類取得処理で取得したファイル名が上記所定のファイル名であると上記分類判定処理で判定した場合、上記経路判定処理は、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
上記異経路警告プログラムは、さらに、
上記データ取得処理で取得した電子メールデータの当初送信元が送信してからの経過時間を処理装置により取得する経過時間取得処理と、
上記経過時間取得処理で取得した経過時間が上記限度時間を越えているか否かを判定する経過時間判定処理と、
上記電子メールデータを上記最終受信者が受信したか否かを処理装置により判定する受信判定処理とをコンピュータに実行させ、
上記経過時間が上記限度時間を越えていると上記経過時間判定処理で判定し、かつ、上記最終受信者が受信していないと上記受信判定処理で判定した場合、上記警告出力処理では、警告を出力する
ことを特徴とする。
上記異経路警告プログラムは、さらに、
上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを取得して記憶装置に記憶する送信先取得処理と、
上記送信先取得処理で取得した送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれているか否かを処理装置により判定する送信先判定処理とをコンピュータに実行させ、
送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれていると上記送信先判定処理で判定した場合、上記経路情報取得処理では、上記第1のメールアドレス以外の上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記第1のメールアドレスに対する正経路情報が上記実経路情報に含まれるいずれかのメールアドレスと一致するか否かを判定し、
上記第1のメールアドレスに対する第2のメールアドレスが上記実経路情報に含まれるいずれのメールアドレスとも一致しないと上記経路判定処理で判定した場合、上記警告出力処理では、警告を出力する
ことを特徴とする。
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との中の上記正経路情報として記憶した情報を実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のユーザに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする。
正経路情報を入力装置により入力する正経路情報入力処理をコンピュータに実行させ、
上記正経路情報記憶処理では、上記正経路情報入力処理で入力した正経路情報を記憶する
ことを特徴とする。
記憶装置が、上記データ取得ステップで取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得して記憶する経路情報取得ステップと、
処理装置が、記憶装置に記憶した所定の単位毎に電子メールデータの正しい通信経路を示す正経路情報と、上記経路情報取得ステップで取得した実経路情報とを比較して、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する経路判定ステップと、
処理装置が、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致しないと上記経路判定ステップで判定した場合、警告を出力する警告出力ステップと
を備えることを特徴とする。
図1において、サーバ908は、異経路警告装置100の一例である。異経路警告装置100は、複数のPC909(Personal Computer)、メールサーバ910を備える内部ネットワークとスイッチ941等を介して接続される。さらに、サーバ908は、インターネット940を介して、外部サーバA942、外部サーバB943と接続される。また、さらに、外部サーバA942は、LAN944に接続される。また、外部サーバB943は、LAN945に接続される。ここで、内部ネットワークとは、所定の企業等のグループ内のネットワークをいう。また、内部ネットワーク以外のネットワークを外部ネットワークという。
ここで、サーバ908は、コンピュータであり、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disc・Drive)、CDD905(コンパクトディスク装置)などのハードウェア資源を備え、これらのハードウェア資源はケーブルや信号線で接続されている。
図2において、異経路警告装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、LCD901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905などは、入力装置の一例である。
通信ボード915は、通信装置の一例である。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「正経路情報」、「実経路情報」、「〜判定」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース(DB)」の各項目として記憶されている。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
実施の形態1では、電子メールデータが送信されてから受信されるまでの間に実際に通った機器を経路情報として取り扱う異経路警告装置100について説明する。
図3において、外部PC210は外部ネットワークに属するPCであり、内部PC220は内部ネットワークに属するPCである。外部PC210の使用者Aと内部PC220の使用者Bとは互いに電子メールデータを送受信している。そして、外部PC210と内部PC220との間のネットワークに接続された異経路警告装置100は、外部PC210の使用者Aと内部PC220の使用者Bとの間で送受信した電子メールデータのパケットを取得し、記憶装置に記憶する。また、異経路警告装置100は、併せて取得した電子メールデータの送受信経路情報を記憶装置に記憶する。送受信経路は、取得したパケット、若しくはパケットを解析したメールのヘッダ情報から、データベース等の記憶装置に記憶する。
そして、異経路警告装置100は、例えばある一定数以上電子メールデータの送受信があった場合等には、パターン化している経路情報を割り出す。そして、その経路情報を正経路情報としてデータベース等の記憶装置に記憶する。つまり、異経路警告装置100は、記憶装置に記憶した電子メールデータから使用者Aから使用者Bへの電子メールデータの正経路情報を割り出す。異経路警告装置100は、例えば、使用者Aから送信される電子メールデータは、外部PC210から送信される経路が正しい経路であるとする。
その後、使用者Aから使用者Bへ宛てた電子メールデータが外部PC230から送信された場合、異経路警告装置100は正しい経路とは異なる経路により送信された電子メールデータであると判定する。つまり、異経路警告装置100は上記電子メールデータを不正な電子メールデータの可能性があると判定する。そして、異経路警告装置100は電子メールデータ等で管理者や電子メールデータの受信者である使用者B等へ警告を出力する。
以下、特に説明をしない場合には、メールアーカイバサーバは異経路警告装置100とは別に備える構成であるとして説明する。
データ取得部102は、ネットワークの所定の箇所を通過する電子メールデータを即時に(リアルタイムに)通信装置を介して取得する。
経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得して記憶装置に記憶する。
経路判定部106は、後述する正経路情報記憶部110が記憶した正経路情報と、経路情報取得部104が取得した実経路情報とを比較する。そして、経路判定部106は、正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを処理装置により判定する。
警告出力部108は、正経路情報と実経路情報とが一致しないと経路判定部106が判定した場合、警告を処理装置により出力する。
正経路情報記憶部110は、所定の単位毎に電子メールデータの正しい通信経路を示す正経路情報を記憶装置に記憶する。正経路情報記憶部110は、上述したように、異経路警告装置100は、例えばある一定数以上の送受信があった場合等、所定の条件を満たした場合にパターン化している経路情報を割り出す。そして、正経路情報記憶部110は、その経路情報を正経路情報として記憶する。
また、図示していないが、異経路警告装置100は、正経路情報を、適切な権限を有した使用者が登録、変更等行う正経路情報入力部を備えるとしても構わない。つまり、異経路警告装置100は、正経路情報を入力装置により入力する正経路情報入力部を備えており、正経路情報記憶部110は、正経路情報入力部が入力した正経路情報を記憶するとしても構わない。
まず、データ取得処理(S101)では、データ取得部102は電子メールデータを取得する。
次に、経路情報取得処理(S102)では、経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータの送信元のIPアドレスと送信先のIPアドレスとを実経路情報として取得する。
次に、経路判定処理(S103)では、経路判定部106は、電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。
そして、警告出力処理(S104)では、警告出力部108は、正経路情報と実経路情報とが一致しないと経路判定部106が判定した場合、電子メール等により管理者へ警告を出力する。
まず、データ取得処理(S201)では、(S101)と同様に、データ取得部102は電子メールデータを取得する。
次に、経路情報取得処理(S202)では、経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータを送信元から送信先まで転送した際に中継したMTAのアドレスを実経路情報として取得する。
次に、経路判定処理(S203)では、(S103)と同様に、経路判定部106は、電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。
そして、警告出力処理(S204)では、(S104)と同様に、警告出力部108は、正経路情報と実経路情報とが一致しないと経路判定部106が判定した場合、電子メール等により管理者へ警告を出力する。
また、中継したMTAを特定するために、MTAのアドレスを用いるのではなく、MTAのホストネームを用いても構わない。さらに、中継したMTAを特定するために、MTAのアドレスとホストネームとの両方を用いても構わない。
経路情報(正経路情報記憶部110が記憶する正経路情報、及び、経路情報取得部104が取得する実経路情報)として扱う中継したMTAは、少なくとも図7に示す検知の必須箇所Aと検知の必須箇所Bとを含む。検知の必須箇所Aは、送信者の端末を初めに中継するMTAとその次に中継するMTAとである。また、検知の必須箇所Bは、受信者が受信する直近に中継したMTAとその前に中継したMTAとである。通常、電子メールデータはその他多くのMTAに中継されるが、検知の必須箇所A及び検知の必須箇所B以外のMTA(図7における検知の任意箇所)については経路情報に含めても含めなくても構わない。
電子メールデータのヘッダ情報においては、中継したMTAサーバはReceived句を参照することで検知することが可能である。図8に示すように、電子メールデータのヘッダ情報では、最後のReceived句とその前のReceived句とが検知の必須箇所Aを示す。また、初めのReceived句とその次のReceived句とが検知の必須箇所Bを示す。したがって、電子メールデータのヘッダ情報から少なくとも、最後のReceived句とその前のReceived句と、及び、初めのReceived句とその次のReceived句とを抽出することで検知の必須箇所Aと検知の必須箇所BとのMTAの情報を得ることができる。
しかし、正経路情報記憶部110は、送信元のドメイン毎に、電子メールデータの送信元のIPアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報とを正経路情報として記憶するとしても構わない。この場合、経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータの送信元のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の正経路情報として記憶した情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得する。そして、経路判定部106は、電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。
また、正経路情報記憶部110は、送信元のドメイン毎に、電子メールデータの送信元のMACアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報とを正経路情報として記憶するとしても構わない。経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータの送信元のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の正経路情報として記憶した情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得する。そして、経路判定部106は、電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する。
そのため、実施の形態1に係る異経路警告装置100によれば、例えば、他者のなりすましによる不正電子メールについて即時に管理者等が認知することが可能である。
実施の形態2では、電子メールデータの転送経路、宛先の組合せを経路情報として取り扱う異経路警告装置100について説明する。
実施の形態2に係る異経路警告装置100の動作は、概ね実施の形態1に係る異経路警告装置100と同様である。しかし、以下の点で、実施の形態2に係る異経路警告装置100は、実施の形態1に係る異経路警告装置100と異なる。
1つ目に、実施の形態2に係る異経路警告装置100が経路情報として取り扱う対象が異なる。実施の形態1に係る異経路警告装置100は、電子メールデータが送信されてから受信されるまでの間に実際に通った機器を経路として取り扱った。これにより、なりすましなどの不正を検知することを可能とした。しかし、実施の形態2に係る異経路警告装置100は、電子メールデータの転送経路や宛先の組合せを経路情報として取り扱う。つまり、本来の業務フローを逸脱して転送された電子メールデータを不正が介在する可能性がある電子メールデータであるとする。また、例えば、社外等へ送信する際必ず宛先(to句、cc句、bcc句)に加えておかなければならない送信先が宛先に入っていない電子メールデータを不正が介在する可能性がある電子メールデータであるとする。
2つ目に、正経路情報の取得方法が異なる。実施の形態1に係る異経路警告装置100は、記憶装置に蓄積された過去の電子メールデータに基づきパターン化している経路情報を割り出し正経路情報とした。しかし、実施の形態2に係る異経路警告装置100は、原則として、管理者等が予め正経路情報を入力装置等を用いて登録する。もちろん、実施の形態1に係る異経路警告装置100と同様に、記憶装置に蓄積された過去の電子メールデータに基づきパターン化している情報を割り出して正経路情報としても構わない。
分類取得部112は、電子メールデータのヘッダ情報のsubject句の情報を件名として取得して記憶装置に記憶する。ここで、分類取得部112は、subject句の情報から「Re:」や「Fw:」等メーラーによって付加される文字列を取り除いたものを件名とするとしても構わない。
分類判定部114は、分類取得部112が取得した件名が後述する正経路情報記憶部110が記憶した所定の件名であるか否かを処理装置により判定する。
また、正経路情報記憶部110は、所定の件名に対して、電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を正経路情報として記憶する。つまり、正経路情報記憶部110は、件名毎に正経路情報を記憶する。転送経路とは、例えば、「A担当者」から「B課長」へ送信され、「B課長」から「C部長」へ送信されるというような、電子メールデータが送信される経路をいう。また、当初送信者とは、上記例では、初めに電子メールデータを送信した「A担当者」である。最終受信者とは、上記例では、最後に電子メールデータを受信した「C部長」である。
経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を実経路情報として取得する。
そして、経路判定部106は、分類取得部112が取得した件名が所定の件名であると分類判定部114が判定した場合、正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。
つまり、実施の形態2に係る異経路警告装置100は、所定の件名が付された電子メールデータについて、決められた転送経路で転送されたか否かを判定する。そして、決められた転送経路で転送されていない場合には管理者等へ警告を出力する。
また、実施の形態1と同様に、図示していないが、異経路警告装置100は、正経路情報を、適切な権限を有した使用者が登録、変更等行う入力部等を備えるとしても構わない。
まず、データ取得処理(S301)では、(S101)と同様に、データ取得部102は電子メールデータを取得する。
次に、分類取得処理(S302)では、分類取得部112は、電子メールデータのヘッダ情報のsubject句の情報を件名として取得する。
次に、分類判定処理(S303)では、分類判定部114は、分類取得部112が取得した件名が正経路情報記憶部110が記憶した所定の件名であるか否かを判定する。所定の件名であると分類判定部114が判定した場合(S303でYes)、(S304)へ進む。一方、所定の件名でないと分類判定部114が判定した場合(S303でNo)、処理を終了する。
次に、経路情報取得処理(S304)では、経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を実経路情報として取得する。
次に、経路判定処理(S305)では、経路判定部106は、分類取得部112が取得した件名が所定の件名であると分類判定部114が判定した場合、正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。
そして、警告出力処理(S306)では、(S104)と同様に、警告出力部108は、正経路情報と実経路情報とが一致しないと経路判定部106が判定した場合、電子メール等により管理者へ警告を出力する。
分類取得部112は、電子メールデータの添付ファイルのファイル名を取得する。
分類判定部114は、分類取得部112が取得したファイル名が正経路情報記憶部110が記憶した所定のファイル名であるか否かを処理装置により判定する。
正経路情報記憶部110は、所定のファイル名に対して、電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を正経路情報として記憶する。
経過時間取得部116は、データ取得部102が取得した電子メールデータの当初送信元が送信してからデータ取得部102が取得するまでの経過時間を処理装置により取得する。
経過時間判定部118は、経過時間取得部116が取得した経過時間が所定の限度時間を越えているか否かを判定する。
受信判定部120は、電子メールデータを最終受信者が受信したか否かを処理装置により判定する。
また、正経路情報記憶部110は、所定の件名に対して、電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を正経路情報として記憶するとともに、電子メールデータを当初送信者が送信してから最終受信者が受信するまでの所定の限度時間を記憶する。
そして、警告出力部108は、正経路情報と実経路情報とが一致しないと経路判定部106が判定した場合、警告を出力するとともに、経過時間が限度時間を越えていると経過時間判定部118が判定し、かつ、最終受信者が受信していないと受信判定部120が判定した場合、警告を出力する。
(S401)から(S405)までの処理は、それぞれ(S301)から(S305)までの処理と同様である。ここで、(S403でYes)の場合、(S404)と(S406)とへ進む。一方、(S403でNo)の場合、処理を終了する。
経過時間取得処理(S406)では、経過時間取得部116は、データ取得部102が取得した電子メールデータの当初送信元が送信してからの経過時間を取得する。
次に、経過時間判定処理(S407)では、経過時間判定部118は、経過時間取得部116が取得した経過時間が所定の限度時間を越えているか否かを判定する。経過時間が所定の限度時間を越えていると経過時間判定部118が判定した場合(S407でYes)、(S408)へ進む。一方、経過時間が所定の限度時間を越えていないと経過時間判定部118が判定した場合(S407でNo)、処理を終了する。
次に、受信判定処理(S408)では、受信判定部120は、電子メールデータを最終受信者が受信したか否かを判定する。電子メールデータを最終受信者が受信したと判定した場合(S408でYes)、処理を終了する。一方、電子メールデータを最終受信者が受信していないと判定した場合(S408でNo)、(S409)へ進む。
そして、警告出力処理(S409)では、警告出力部108は、正経路情報と実経路情報とが一致しないと経路判定部106が判定した場合、電子メール等により管理者へ警告を出力する。また、警告出力部108は、電子メールデータを最終受信者が受信したと受信判定部120が判定した場合、電子メール等により管理者へ警告を出力する。
正経路情報記憶部110は、所定の件名に対して、「A担当者又はB担当者又はC担当者」から「D課長又はE課長」へ、「D課長又はE課長」から「F部長」へとの転送経路を正経路情報として記憶している。また、正経路情報記憶部110は、上記所定の件名に対して、「A担当者又はB担当者又はC担当者」が送信してから「F部長」が受信するまでの限度時間をN日未満と記憶している。
ここで、上記所定の件名の電子メールデータが「A担当者」から「D課長又はE課長」を経ることなく「F部長」へ送信された場合、警告出力部108は警報を出力する。
また、上記所定の件名の電子メールデータが「A担当者」から「M課長」へ送信された場合、警告出力部108は警報を出力する。
一方、補足すると、上記所定の件名の電子メールデータが「A担当者」から「D課長」へ送信された時点では、警告は出力しない。つまり、正経路情報が記憶した最終受信者まで到達していない電子メールデータであっても、途中の転送経路が正しい電子メールデータは不正が介在していないものと判定する。
送信先取得部122は、電子メールデータの送信先のメールアドレスを取得して記憶装置に記憶する。
送信先判定部124は、送信先取得部122が取得した送信先のメールアドレスに所定のメールアドレス(第1のメールアドレス)が含まれているか否かを処理装置により判定する。
また、正経路情報記憶部110は、電子メールデータの送信先に第1のメールアドレスに対して、第2のメールアドレスを正経路情報として記憶する。
経路情報取得部104は、送信先のメールアドレスに第1のメールアドレスが含まれていると送信先判定部124が判定した場合、第1のメールアドレス以外の電子メールデータの送信先のメールアドレスを実経路情報として取得する。
経路判定部106は、第1のメールアドレスに対する正経路情報が実経路情報に含まれるいずれかのメールアドレスと一致するか否かを判定する。
警告出力部108は、第1のメールアドレスに対する正経路情報が実経路情報に含まれるいずれのメールアドレスとも一致しないと経路判定部106が判定した場合、警告を出力する。
つまり、実施の形態2に係る異経路警告装置100は、所定の宛先が含まれている電子メールデータについて、決められた送信先(メールアドレス)が宛先に含まれているか否かを判定する。そして、決められた送信先が宛先に含まれていない場合には管理者等へ警告を出力する。
また、実施の形態1と同様に、図示していないが、異経路警告装置100は、正経路情報を、適切な権限を有した使用者が登録、変更等行う入力部等を備えるとしても構わない。
まず、データ取得処理(S501)では、(S101)と同様に、データ取得部102は電子メールデータを取得する。
次に、送信先取得処理(S502)では、送信先取得部122は、電子メールデータの送信先のメールアドレスを取得する。
次に、送信先判定処理(S503)では、送信先判定部124は、送信先取得部122が取得した送信先のメールアドレスに第1のメールアドレスが含まれているか否かを判定する。送信先のメールアドレスに第1のメールアドレスが含まれていると送信先判定部124が判定した場合(S503でYes)、(S504)へ進む。一方、送信先のメールアドレスに第1のメールアドレスが含まれていないと送信先判定部124が判定した場合(S503でNo)、処理を終了する。
次に、経路情報取得処理(S504)では、経路情報取得部104は、第1のメールアドレス以外の電子メールデータの送信先のメールアドレスを実経路情報として取得する。
次に、経路判定処理(S505)では、経路判定部106は、第1のメールアドレスに対する正経路情報が実経路情報に含まれるいずれかのメールアドレスと一致するか否かを判定する。
そして、警告出力処理(S506)では、警告出力部108は、第1のメールアドレスに対する第2のメールアドレスが実経路情報に含まれるいずれのメールアドレスとも一致しないと経路判定部106が判定した場合、警告を出力する。
正経路情報記憶部110は、「A担当者又はB担当者又はC担当者」から「Z社」へ送信する場合、「D課長」を宛先に含めることを正経路情報として記憶する。ここで、宛先に含めるとはto句又はcc句にメールアドレスを記載することである。また、場合によっては、bcc句にメールアドレスを記載しても構わない。
ここで、「A担当者」から「Z社」へ電子メールデータを送信した場合に、「D課長」が宛先に入っていない場合、警告出力部108は警報を出力する。
第1のメールアドレスは、例えば、社外のメールアドレス全てとすることができる。この場合、第2のメールアドレスは、例えば、上長のメールアドレスとなる。また、第1のメールアドレスを、取引先の企業毎に指定することもできる。この場合、第2のメールアドレスは、例えば、第1のメールアドレスで指定された企業の担当者のメールアドレスとなる。第1のメールアドレスを、取引先の企業毎に指定する場合には、例えば、ドメインにより各企業のメールアドレスを指定しても、各企業の全てのメールアドレスを指定しても構わない。
そのため、実施の形態2に係る異経路警告装置100によれば、例えば、社内の従業員が、不正経理等の業務上の不正行為を隠蔽する目的で、通常とは異なる経路で電子メールデータを送信した場合には、即時に管理者等が認知することが可能である。また、正しい承認経路から逸脱して電子メールデータの送受信をした場合には、即時に統制担当者等が認知することが可能である。
実施の形態3では、電子メールのメーラー種類、エンコード方式文字コード等を経路情報として取り扱う異経路警告装置100について説明する。
実施の形態3に係る異経路警告装置100の動作は、経路情報として取り扱う対象が異なるという点において、実施の形態1に係る異経路警告装置100とは異なる。
実施の形態3に係る異経路警告装置100は、電子メールのメーラー(電子メール用ソフトウェア)種類、エンコード方式、文字コード等を経路情報として取り扱う。これにより、例えば、不正を行う者が他人になりすまして電子メールデータを送信した場合に、送信元のIPアドレス等を偽装したり、本来の使用者が使用するメーラーと異なるメーラーや通常と異なるエンコード方式や文字コード等を使用する場合が考えられる。このような場合に、不正が介在した可能性があることを認知できる。
正経路情報記憶部110は、送信元のユーザ毎に、メーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との少なくともいずれかを正経路情報として記憶する。
経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との中の上記正経路情報として記憶した情報を実経路情報として取得する。
経路判定部106は、電子メールデータの送信元のユーザに対応する正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。
まず、データ取得処理(S601)では、(S101)と同様に、データ取得部102は電子メールデータを取得する。
次に、経路情報取得処理(S602)では、経路情報取得部104は、データ取得部102が取得した電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードを実経路情報として取得する。
次に、経路判定処理(S603)では、経路判定部106は、電子メールデータの送信元のユーザに対応する正経路情報と実経路情報とが一致するか否かを判定する。
そして、警告出力処理(S604)では、(S104)と同様に、警告出力部108は、正経路情報と実経路情報とが一致しないと経路判定部106が判定した場合、電子メール等により管理者へ警告を出力する。
そのため、実施の形態3に係る異経路警告装置100によれば、他人の端末を使って電子メールデータを送信した場合に、本来の使用者と異なるメーラー等を使用した場合等に、不正が介在した可能性があることを認知できる。
Claims (23)
- 所定の単位毎に電子メールデータの正しい通信経路を示す正経路情報を記憶装置に記憶する正経路情報記憶部と、
電子メールデータを通信装置を介して取得するデータ取得部と、
上記データ取得部が取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得して記憶装置に記憶する経路情報取得部と、
上記正経路情報記憶部が記憶した正経路情報と、上記経路情報取得部が取得した実経路情報とを比較して、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを処理装置により判定する経路判定部と、
上記正経路情報と上記実経路情報とが一致しないと上記経路判定部が判定した場合、警告を処理装置により出力する警告出力部と
を備えることを特徴とする異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、送信元のドメイン毎に、電子メールデータの送信元のIP(Internet Protocol)アドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報とを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータの送信元のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、送信元のドメイン毎に、電子メールデータの送信元のMAC(Media Access Control)アドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報とを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータの送信元のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、送信元のドメイン毎に、電子メールデータを送信元から送信先まで転送する際に中継するMTA(Message Transfer Agent)のアドレスを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータを送信元から送信先まで転送した際に中継したMTAのアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を実経路情報として取得する
ことを特徴とする請求項1記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、所定の件名に対して上記正経路情報を記憶し、
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータのヘッダ情報のsubject句の情報を件名として取得して記憶装置に記憶する分類取得部と、
上記分類取得部が取得した件名が上記正経路情報記憶部が記憶した上記所定の件名であるか否かを処理装置により判定する分類判定部とを備え、
上記分類取得部が取得した件名が上記所定の件名であると上記分類判定部が判定した場合、上記経路判定部は、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項5記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、所定のファイル名に対して上記正経路情報を記憶し、
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータの添付ファイルのファイル名を取得して記憶装置に記憶する分類取得部と、
上記分類取得部が取得したファイル名が上記正経路情報記憶部が記憶した上記所定のファイル名であるか否かを処理装置により判定する分類判定部とを備え、
上記分類取得部が取得したファイル名が上記所定のファイル名であると上記分類判定部が判定した場合、上記経路判定部は、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項5記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、電子メールデータを当初送信者が送信してから最終受信者が受信するまでの限度時間を記憶し、
上記異経路警告装置は、さらに、
上記データ取得部が取得した電子メールデータの当初送信元が送信してからの経過時間を処理装置により取得する経過時間取得部と、
上記経過時間取得部が取得した経過時間が上記限度時間を越えているか否かを判定する経過時間判定部と、
上記電子メールデータを上記最終受信者が受信したか否かを処理装置により判定する受信判定部とを備え、
上記経過時間が上記限度時間を越えていると上記経過時間判定部が判定し、かつ、上記最終受信者が受信していないと上記受信判定部が判定した場合、上記警告出力部は、警告を出力する
ことを特徴とする請求項5記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、第1のメールアドレスに対して、第2のメールアドレスを正経路情報として記憶し、
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを取得して記憶装置に記憶する送信先取得部と、
上記送信先取得部が取得した送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれているか否かを処理装置により判定する送信先判定部とを備え、
送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれていると上記送信先判定部が判定した場合、上記経路情報取得部は、上記第1のメールアドレス以外の上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記第1のメールアドレスに対する正経路情報が上記実経路情報に含まれるいずれかのメールアドレスと一致するか否かを判定し、
上記第1のメールアドレスに対する第2のメールアドレスが上記実経路情報に含まれるいずれのメールアドレスとも一致しないと上記経路判定部が判定した場合、上記警告出力部は、警告を出力する
ことを特徴とする請求項1記載の異経路警告装置。 - 上記正経路情報記憶部は、送信元のユーザ毎に、電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との少なくともいずれかを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得部は、上記データ取得部が取得した電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との中の上記正経路情報として記憶した情報を実経路情報として取得し、
上記経路判定部は、上記電子メールデータの送信元のユーザに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の異経路警告装置。 - 上記異経路警告装置は、さらに、
正経路情報を入力装置により入力する正経路情報入力部を備え、
上記正経路情報記憶部は、上記正経路情報入力部が入力した正経路情報を記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の異経路警告装置。 - 所定の単位毎に電子メールデータの正しい通信経路を示す正経路情報を記憶装置に記憶する正経路情報記憶処理と、
電子メールデータを通信装置を介して取得するデータ取得処理と、
上記データ取得処理で取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得して記憶装置に記憶する経路情報取得処理と、
上記正経路情報記憶処理で記憶した正経路情報と、上記経路情報取得処理で取得した実経路情報とを比較して、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを処理装置により判定する経路判定処理と、
上記正経路情報と上記実経路情報とが一致しないと上記経路判定処理で判定した場合、警告を処理装置により出力する警告出力処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、送信元のドメイン毎に、電子メールデータの送信元のIP(Internet Protocol)アドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報とを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータの送信元のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のIPアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項12記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、送信元のドメイン毎に、電子メールデータの送信元のMAC(Media Access Control)アドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との少なくともいずれかの情報とを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータの送信元のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報と、送信先のMACアドレスとドメイン名とホスト名との中の上記正経路情報として記憶した情報とを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項12記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、送信元のドメイン毎に、電子メールデータを送信元から送信先まで転送する際に中継するMTA(Message Transfer Agent)のアドレスを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータを送信元から送信先まで転送した際に中継したMTAのアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のドメインに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項12記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータの当初送信者から最終受信者までの転送経路を実経路情報として取得する
ことを特徴とする請求項12記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、所定の件名に対して上記正経路情報を記憶し、
上記異経路警告プログラムは、さらに、
上記電子メールデータのヘッダ情報のsubject句の情報を件名として取得して記憶装置に記憶する分類取得処理と、
上記分類取得処理で取得した件名が上記正経路情報記憶処理で記憶した上記所定の件名であるか否かを処理装置により判定する分類判定処理とをコンピュータに実行させ、
上記分類取得処理で取得した件名が上記所定の件名であると上記分類判定処理で判定した場合、上記経路判定処理では、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項16記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、所定のファイル名に対して上記正経路情報を記憶し、
上記異経路警告装置は、さらに、
上記電子メールデータの添付ファイルのファイル名を取得して記憶装置に記憶する分類取得処理と、
上記分類取得処理で取得したファイル名が上記正経路情報記憶処理で記憶した上記所定のファイル名であるか否かを処理装置により判定する分類判定処理とをコンピュータに実行させ、
上記分類取得処理で取得したファイル名が上記所定のファイル名であると上記分類判定処理で判定した場合、上記経路判定処理は、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項16記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、電子メールデータを当初送信者が送信してから最終受信者が受信するまでの限度時間を記憶し、
上記異経路警告プログラムは、さらに、
上記データ取得処理で取得した電子メールデータの当初送信元が送信してからの経過時間を処理装置により取得する経過時間取得処理と、
上記経過時間取得処理で取得した経過時間が上記限度時間を越えているか否かを判定する経過時間判定処理と、
上記電子メールデータを上記最終受信者が受信したか否かを処理装置により判定する受信判定処理とをコンピュータに実行させ、
上記経過時間が上記限度時間を越えていると上記経過時間判定処理で判定し、かつ、上記最終受信者が受信していないと上記受信判定処理で判定した場合、上記警告出力処理では、警告を出力する
ことを特徴とする請求項16記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、第1のメールアドレスに対して、第2のメールアドレスを正経路情報として記憶し、
上記異経路警告プログラムは、さらに、
上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを取得して記憶装置に記憶する送信先取得処理と、
上記送信先取得処理で取得した送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれているか否かを処理装置により判定する送信先判定処理とをコンピュータに実行させ、
送信先のメールアドレスに上記第1のメールアドレスが含まれていると上記送信先判定処理で判定した場合、上記経路情報取得処理では、上記第1のメールアドレス以外の上記電子メールデータの送信先のメールアドレスを実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記第1のメールアドレスに対する正経路情報が上記実経路情報に含まれるいずれかのメールアドレスと一致するか否かを判定し、
上記第1のメールアドレスに対する第2のメールアドレスが上記実経路情報に含まれるいずれのメールアドレスとも一致しないと上記経路判定処理で判定した場合、上記警告出力処理では、警告を出力する
ことを特徴とする請求項12記載の異経路警告プログラム。 - 上記正経路情報記憶処理では、送信元のユーザ毎に、電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との少なくともいずれかを正経路情報として記憶し、
上記経路情報取得処理では、上記データ取得処理で取得した電子メールデータのメーラー種類とエンコード方式と文字コードとreply−to情報とerrors−to情報とreturn−path情報とFrom情報との中の上記正経路情報として記憶した情報を実経路情報として取得し、
上記経路判定処理では、上記電子メールデータの送信元のユーザに対応する正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項12記載の異経路警告プログラム。 - 上記異経路警告プログラムは、さらに、
正経路情報を入力装置により入力する正経路情報入力処理をコンピュータに実行させ、
上記正経路情報記憶処理では、上記正経路情報入力処理で入力した正経路情報を記憶する
ことを特徴とする請求項12記載の異経路警告プログラム。 - 通信装置が、電子メールデータを取得するデータ取得ステップと、
記憶装置が、上記データ取得ステップで取得した電子メールデータの通信経路を示す実経路情報を取得して記憶する経路情報取得ステップと、
処理装置が、記憶装置に記憶した所定の単位毎に電子メールデータの正しい通信経路を示す正経路情報と、上記経路情報取得ステップで取得した実経路情報とを比較して、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致するか否かを判定する経路判定ステップと、
処理装置が、上記正経路情報と上記実経路情報とが一致しないと上記経路判定ステップで判定した場合、警告を出力する警告出力ステップと
を備えることを特徴とする異経路警告方法。
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