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JP2007327756A - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

蛍光x線分析装置 Download PDF

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JP2007327756A JP2006156821A JP2006156821A JP2007327756A JP 2007327756 A JP2007327756 A JP 2007327756A JP 2006156821 A JP2006156821 A JP 2006156821A JP 2006156821 A JP2006156821 A JP 2006156821A JP 2007327756 A JP2007327756 A JP 2007327756A
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Abstract

【課題】 偏光を利用した蛍光X線分析装置において、多種類の2次ターゲットを用意する必要を無くし、試料表面の微小部を効率よく測定すること。
【解決手段】 本発明に係る蛍光X線分析装置は、X線を発生するX線管球1と、前記X線を受ける試料3を支持するための図示しない試料支持部と、前記X線を受けて試料3から発生するX線を受ける偏光フィルタ5と、偏光フィルタ5からのX線を検出する検出器4で構成されている。そして、X線管球1から試料3に向かう光路、試料3から偏光フィルタ5に向かう光路、及び偏光フィルタ5から検出器4に向かう光路の3光路が互いに90度となるようにX線管球1、試料3、偏光フィルタ5、検出器4が順に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、X線の偏光を利用して取得スペクトルのバックグランド成分を軽減する手段を搭載した蛍光X線分析装置に関する。
蛍光X線分析において、試料中で発生した蛍光X線を検出することは重要だが、X線管球で発生したX線を検出しても分析時に不要なバックグランド成分となるだけである。そのため、不要なX線に対する必要な蛍光X線成分の強度比(S/N比)を上げるために、いくつかの方法が採用されている。X線の偏光を利用する方法も、そのひとつである。従来の偏光を利用した蛍光X線分析装置では、カルテシアン配置と呼ばれる偏光光学系を構成するように、X線管球、2次ターゲット、試料、検出器を配置する。この配置を取ることで、X線管球で発生したX線が検出器に到達することを防ぐことができる。
具体的には、X線管球、2次ターゲット、試料、検出器に至るX線の光路において、以下のような物理現象が生じている。その現象を図2を用いて、X線光路に沿って説明する。図2には、以下の説明で使用するx、y、zの方向、部品配置、及びX線管球から発せられたX線の偏光成分が示されている。
(1)X線管球1から発せられたX線は、管球内部で電子線が管球ターゲットに照射されることで発生し、xとyの2方向の偏光成分を含んでいる。
(2)2次ターゲットでは、X線管球1から発せられたX線が散乱される現象と、X線管球1から発せられたX線で励起された2次ターゲット2内元素からの蛍光X線が発せられる現象の2種の現象が起きる。カルテシアン配置では散乱角度が90度となる方向に試料3を設置するので、試料3方向に散乱されたX線にはx方向の偏光成分が含まれない。これは、X線に対する2次ターゲットの屈折率が空気の屈折率よりも少しだけ小さいことから生ずる現象である。また、2次ターゲット内元素から発せられた蛍光X線は、yとzの2方向の偏光成分を含んでいる。
(3)試料では、2次ターゲット2から発せられた上記散乱X線と蛍光X線が散乱される現象と、2次ターゲット2から発せられた上記散乱X線と蛍光X線で励起された試料3内元素からの蛍光X線が発せられる現象の2種の現象が起きる。カルテシアン配置では散乱角度が90度、かつ試料3から検出器4に向かう方向がX線管球1から2次ターゲット2に向かう方向に対して90度となる方向に検出器4を設置するので、検出器4方向に散乱されたX線にはy方向の偏光成分が含まれない。これは、X線に対する試料3の屈折率が空気の屈折率よりも少しだけ小さいことから生ずる現象である。また、試料3内元素から発せられた蛍光X線は、zとxの2方向の偏光成分を含んでいる。
(4)検出器4に到達するX線は、2次ターゲット内で発生した蛍光X線のz方向の偏光成分と、試料内で発生した蛍光X線のz方向とx方向の偏光成分のみとなる。X線管球1から発せられたX線は、2次ターゲット2と試料3での2回の散乱の結果、xとyの両成分共に検出器4まで到達できない。
上記に示した物理現象により、検出器4に到達するX線は、2次ターゲット2と試料3で発生する蛍光X線のみとなり、バックグランドの非常に少ない測定結果を得ることができる。(例えば、特許文献1参照)。
US3944822A1(請求項3)
従来の配置では、2次ターゲットから発せられた散乱X線と蛍光X線で試料中の元素を励起する。また、2次ターゲットで発生する蛍光X線のエネルギーが試料元素の励起エネルギーよりわずかに上回るように2次ターゲット材料を選び、蛍光X線による励起効率を高める必要がある。逆に2次ターゲットで発生した蛍光X線のエネルギーと、試料元素の励起エネルギーが離れているなどの状況では、試料元素の励起効率が極端に悪くなる。そのような状況を避けるためには、試料元素に合わせた2次ターゲットを多種類用意して、切り替えて使用する必要があった。
また、2次ターゲットから発せられた散乱X線と蛍光X線は共に四方八方に発散する。発散してくるX線の多くを試料に照射させる必要があるので、試料表面の微小部を測定するためにコリメータを利用するとX線照射量が激減してしまうという問題があった。コリメータの代わりにX線用レンズを利用して試料表面の微小部にX線を集光しようとすると、偏光光学系の条件を崩してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決し、2次ターゲットを多種類用意する必要がなく、試料表面の微小部測定を容易にさせることを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の蛍光X線分析装置では、2次ターゲットと試料の順番を反対にした偏光光学系を採用する。この場合、2次ターゲットという呼び方はふさわしくないので、偏光フィルタと呼ぶ。偏光フィルタは多種類ではなく、1種類、または少数種類だけ用意する。すなわち、本発明の蛍光X線分析装置は、X線を発生するX線管球と、このX線を受ける試料を支持するための試料支持部と、X線を受けて試料から発生するX線を受ける偏光フィルタと、この偏光フィルタからのX線を検出する検出器とからなり、X線管球から試料、試料から偏光フィルタ、偏光フィルタから検出器に向かう3光路が互いに90度となるようにX線管球、試料支持部、偏光フィルタ、及び検出器が配置されている。
また、上記の偏光フィルタとして、湾曲形状のものを使用し、試料から発散するX線の多くに対して、偏光光学系が有効となる配置とすることが望ましい。
また、上記の湾曲した偏光フィルタの形状として、その表面がひとつの円の円周に沿うように湾曲し、その円周上の180度離れた位置に試料と検出器、または検出器コリメータを配置することが望ましい。この時、X線管球から試料に向かうX線の方向が上記円の作る面に垂直となるようにX線管球を設置することが望ましい。
また、上記の円周に沿うように湾曲した偏光フィルタの形状として、円柱表面に密着するような形状の一部を利用することが望ましい。
また、X線管球のX線発生源と、検出器または検出器コリメータを球面上の180度離れた位置に配置し、その球面上にあり、検出器または検出器コリメータ位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周に沿うように湾曲した複数の偏光フィルタを配置し、これらの円に対して検出器または検出器コリメータから180度離れた円周上に試料を配置することが望ましい。
また、上記複数の円の円周上に配置された試料、上記X線発生源、および上記検出器または上記検出器コリメータを別の円の円周上に並ぶように配置することが望ましい。
また、上記の偏光フィルタとして、複数個の平面状偏光フィルタをそれらの表面がひとつの円の円周に沿うように配置し、その円周上の180度離れた位置に試料と検出器、または検出器コリメータを配置し、試料から発散するX線の多くに対して、偏光光学系が有効となる配置とすることが望ましい。この時、X線管球から試料に向かうX線の方向が上記円の作る面に垂直となるようにX線管球を設置することが望ましい。
また、上記の円周に沿うように配置された複数個の平面状偏光フィルタの並べ方として、円柱表面に接するように配置されることが望ましい。
また、X線管球のX線発生源と、検出器または検出器コリメータを球面上の180度離れた位置に配置し、その球面上にあり、検出器または検出器コリメータ位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周に沿うように複数の平面状偏光フィルタを配置し、これらの円に対して検出器または検出器コリメータから180度離れた円周上に試料を配置することが望ましい。
また、上記複数の円の円周上に配置された試料、上記X線発生源、および上記検出器または上記検出器コリメータを別の円の円周上に並ぶように配置することが望ましい。
また、試料内で発生した蛍光X線が、偏光フィルタでコンプトン散乱された後の成分を測定する測定手段を搭載することが望ましい。
また、上記偏光フィルタは、原子番号が14以下の元素を主成分とする材料で作られていることが望ましい。
また、上記偏光フィルタは、原子番号が8以下の元素を主成分とする材料で作られていることが望ましい。
また、X線管球と試料の間にX線管球からのX線を集束するX線用レンズを設置して、試料表面の微小部測定を行なうことが望ましい。
また、X線管球から試料に向かうX線光路、試料から偏光フィルタに向かうX線光路、および偏光フィルタから検出器に向かうX線光路の3光路が互いに90度となるようにX線管球、試料、偏光フィルタ、検出器を配置する分析方法とすることが望ましい。
また、上記偏光フィルタでコンプトン散乱された後の成分を測定することが望ましい。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
試料より後段に設置される偏光フィルタには、2次ターゲットに対して要求されるような各試料に合わせた種類選択を行なう必要が無いので、交換が不要になる。仮に交換を行なうとしても、偏光フィルタの種類は少数で済み、簡易な交換機構で実現することが可能となる。また、2次ターゲットと試料の順番を交換しても、X線管球から発せられたX線の偏光成分に対する影響は同じで、X線管球のX線が検出器に到達するのを防ぎ、バックグランド成分を軽減させる効果は、従来例と同様である。
そして、偏光フィルタの形状を単純な平面ではく、湾曲状にすることで、偏光光学系の効果を上げることができる。試料から散乱、発散したX線は偏光フィルタに到達し、そこで散乱されたX線の一部が検出器に到達するが、検出される全X線が偏光フィルタでの散乱角度90度を満たすわけではない。偏光フィルタの形状を湾曲状にすることで、90度からのずれ幅を小さくして、X線管球からのX線が検出器まで到達することを抑える効果を上げることができる。
さらに、偏光フィルタの表面をひとつの円の円周に沿うように湾曲させ、その円周上の180度離れた位置に試料と検出器、または検出器コリメータを配置することで、さらに測定効率を上げることができる。この配置においては、X線管球から発せられ、試料で散乱されたX線は、偏光フィルタの円周に重なる部分のどこで次の散乱を受けようと、検出器に向かう散乱角度は常に90度となる。偏光フィルタの形状をひとつの円の円周に沿った湾曲状にすることで、広い範囲に発散する試料からのX線を利用し、測定効率を上げることができる。この時、X線管球から試料に向かうX線の方向が上記円の作る面に垂直となるようにX線管球を設置することで、X線管球から発せられたX線が試料で散乱して偏光フィルタに向かう時の散乱角度を常に90度としてカルテシアン配置条件を満たすことができ、X線管球からのX線が検出器まで到達することを抑えることができる。
さらに、偏光フィルタの表面を円柱表面に密着するような湾曲形状とすることで、上記円の作る面に垂直な方向に外れた部分の偏光フィルタで散乱されたX線に対しても散乱角度90度からのずれ幅を小さくして、X線管球からのX線が検出器まで到達することを抑える効果を上げることができる。
また、X線管球のX線発生源と、検出器または検出器コリメータを球面上の180度離れた位置に配置し、その球面上にあり、検出器または検出器コリメータ位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周に沿うように湾曲した複数の偏光フィルタを配置し、これらの円に対して検出器または検出器コリメータから180度離れた円周上に試料を配置することで、さらに測定効率を上げることができる。この配置は、一組のX線管球と検出器に対して、上記のひとつの円の円周に沿うように湾曲させた偏光フィルタ複数個と各偏光フィルタに対応する試料複数個を配置することを意味する。この結果、カルテシアン配置条件を満たしたまま、1台のX線管球で複数位置に設置された試料を励起し、測定効率を複数倍に上げることができる。
さらに、上記複数の円の円周上に配置された試料、上記X線発生源、および上記検出器または上記検出器コリメータを別の円の円周上に並ぶように配置することで、上記複数の円が交差しない配置をとれるので、装置構成を単純化することができる。
また、複数の平面状偏光フィルタをひとつの円の円周に沿うように並べ、その円周上の180度離れた位置に試料と検出器、または検出器コリメータを配置することで、測定効率を上げることができる。この配置においては、X線管球から発せられ、試料で散乱されたX線は、どの偏光フィルタで次の散乱を受けようと、検出器に向かう散乱角度は常にほぼ90度となる。複数の平面状偏光フィルタを円周に沿うように並べることで、広い範囲に発散する試料からのX線を利用し、測定効率を上げることができる。この時、X線管球から試料に向かうX線の方向が上記円の作る面に垂直となるようにX線管球を設置することで、X線管球から発せられたX線が試料で散乱して偏光フィルタに向かう時の散乱角度を常に90度としてカルテシアン配置条件を満たすことができ、X線管球からのX線が検出器まで到達することを抑えることができる。
さらに、円柱表面に接するように複数の偏光フィルタを並べることで、上記円の作る面に垂直な方向に外れた部分の偏光フィルタで散乱されたX線に対しても散乱角度90度からのずれ幅を小さくして、X線管球からのX線が検出器まで到達することを抑える効果を上げることができる。
また、X線管球のX線発生源と、検出器または検出器コリメータを球面上の180度離れた位置に配置し、その球面上にあり、検出器または検出器コリメータ位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周に沿うように複数の平面状偏光フィルタを配置し、これらの円に対して検出器または検出器コリメータから180度離れた円周上に試料を配置することで、さらに測定効率を上げることができる。この配置は、一組のX線管球と検出器に対して、上記のひとつの円の円周に沿うように並べた複数の平面状偏光フィルタ複数組と各偏光フィルタの組に対応する試料複数個を配置することを意味する。この結果、カルテシアン配置条件を満たしたまま、1台のX線管球で複数位置に設置された試料を励起し、測定効率を複数倍に上げることができる。
さらに、上記複数の円の円周上に配置された試料、上記X線発生源、および上記検出器または上記検出器コリメータを別の円の円周上に並ぶように配置することで、上記複数の円が交差しない配置をとれるので、装置構成を単純化することができる。
また、偏光フィルタでコンプトン散乱された後の蛍光X線を測定する測定手段を搭載することで、測定効率を上げることができる。蛍光X線が偏光フィルタで散乱されるとき、エネルギーを保存したまま散乱されるレーリー散乱とエネルギーを少し失って散乱されるコンプトン散乱が起きるが、フィルタ材質によっては、コンプトン散乱の強度がレーリー散乱の強度の数十倍になるなどの現象が見られるので、測定効率を上げることができる。
さらに、上記偏光フィルタがアルミニウムや石英(SiO2)など、主成分元素の原子番号が14以下の材料で作られていることで、コンプトン散乱強度を上げることができる。
さらに、上記偏光フィルタがプラスチック(CxOyHz)など、主成分元素の原子番号が8以下の材料で作られていることで、コンプトン散乱強度をさらに上げることができる。
また、通常の偏光を利用した蛍光X線分析装置に対して、2次ターゲットと試料の順番を交換することで微小部分析への対応を容易にすることができる。ここでは、X線管球と試料の間にX線用レンズを設置するが、その光路中でのX線は2方向の偏光状態をどちらも持っており、偏光状態を保存する必要が無いので、X線用レンズを問題なく利用することができ、微小部分析を効率よく行なうことができる。
また、X線管球から試料に向かうX線光路、試料から偏光フィルタに向かうX線光路、および偏光フィルタから検出器に向かうX線光路の3光路が互いに90度となるようにX線管球、試料、偏光フィルタ、検出器を配置することで、X線管球から発せられたX線を検出器まで到達させないようにする偏光光学系の効果を保ったまま、偏光フィルタを少数種類しか用意する必要の無い分析方法とすることができる。
また、上記偏光フィルタでコンプトン散乱された後の成分を測定することで、測定効率を上げた分析方法とすることができる。
本発明は、X線を発生するX線管球と、前記X線を受ける試料を支持するための試料支持部と、前記X線を受けて試料から発生するX線を受ける偏光フィルタと、前記偏光フィルタからのX線を検出する検出器とからなる蛍光X線分析装置において、前記X線管球から試料、試料から偏光フィルタ、偏光フィルタから検出器に向かう3光路が互いに90度となるようにX線管球、試料支持部、偏光フィルタ、及び検出器が配置されていることを特徴とするものである。以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して各実施例について説明する。ただし、以下の実施形態は、本発明を限定するものではない。
図3は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例1を示した図で、X線管球1、図示しない試料支持部に支持された試料3、偏光フィルタ5、及び検出器4の位置関係を示している。図2に示した従来の偏光を利用した装置構成と比べると2次ターゲット2と試料3の順番が異なるが、X線管球1から発せられたX線の偏光成分に対する影響は同じで、X線管球1のX線が検出器4に到達するのを防ぎ、バックグランド成分を軽減させる効果は、従来例と同様である。
図4は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例2を示した図で、湾曲状の偏光フィルタ6を用いた例を示している。また、比較のために、平面状の偏光フィルタ19を用いた配置図を図5に示した。図4、図5共に、X線管球から試料に向かう軸と同じ方向(z方向)から部品配置を見た場合の断面図である。これらの図では、実施例1の説明図の図3と同じ座標を用いている。また、試料上のX線照射部7、及び検出器センサ9を明示して、偏光フィルタでの散乱角を明確に示すようにした。図5の平面状偏光フィルタ19を使用した例では、試料上のX線照射部7から発せられ、偏光フィルタで散乱され、検出器センサ9まで到達するX線の散乱角度に注目すると、散乱角度90度の条件を満たすのは検出器に到達するX線の一部に過ぎないことがわかる。図4の本発明の実施例2では、偏光フィルタの端で散乱されるX線の散乱角度8が、図5の散乱角度11と比較して90度に近づくことがわかる。この散乱角度が90度に近いほど、X線管球からのX線が検出器まで到達することを効果的に防止することができる。
図6は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例3を示した図で、偏光フィルタの表面を円周16に沿うように湾曲させ、その円周16上の180度離れた位置に試料上のX線照射部7と検出器コリメータ12を配置した様子を示している。図6では、実施例2の説明図の図4で検出器センサ9が担っていた検出器に到達するXの角度を制限するという役割を検出器コリメータ12が担っている。図6では、図4で示した偏光フィルタの湾曲面を円周16に沿うように、また試料上のX線照射部7と検出器コリメータ12がその円周16上に上記条件で配置されている様子が示されている。また、円周16の中心付近に、X線照射部から発せられるX線が直接、検出器センサ9に到達するのを防ぐための遮蔽体30を設置する。
この配置においては、X線管球から発せられ、試料上のX線照射部7で散乱されたX線は、偏光フィルタの円周16に重なる部分13のどこで次の散乱を受けようと、検出器コリメータ12に向かう散乱角度は常に90度となることがわかる。したがって、図4の場合と比較して偏光フィルタの合計面積が大きくなる分、広い範囲に発散する試料からのX線を利用でき、かつ散乱角度90度を保つことができ、高効率な測定が可能となる。この時、X線管球から試料に向かうX線の方向が図6の紙面に垂直となるようにX線管球を設置することで、X線管球から発せられたX線が試料上のX線照射部7で散乱して偏光フィルタに向かう時の散乱角度を常に90度としてカルテシアン配置条件を満たすことができる。
図1は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例4を示した図で、円柱表面に密着するような形状の面15を偏光フィルタとした様子を示している。図1は、実施例3の説明図の図6に対してz方向の構造を加えて示した立体図である。図6の円周16からz方向(紙面に垂直な方向)に外れた部分の偏光フィルタで散乱されたX線に対してもカルテシアン配置条件から大きくずれないようにすることができ、高効率な測定が可能となる。図1には、X線管球から発せられたX線が試料の限定範囲のみを照射するように光路を制限するためのコリメータ14も示されている。
図7は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例5を示した図で、X線管球のX線発生源10と検出器コリメータ12を球面20上の180度離れた位置に配置し、その球面20上にあり、検出器コリメータ12の位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周16、17、18に沿うように湾曲した複数の偏光フィルタを配置し、これらの円に対して検出器コリメータ12から180度離れた円周上にX線照射部7を配置した様子を示している。図7には個々の偏光フィルタを示してはいないが、実施例4の説明図の図1と同様の円柱表面に密着するような形状や、球20の表面に密着するような形状の偏光フィルタを設置する。この時、各円に対して、そのX線照射部7に向かうX線の方向、X線照射部から偏光フィルタに向かうX線の方向、及び偏光フィルタから検出器コリメータ12に向かうX線の方向は、常に互いに90度となり、カルテシアン配置条件を満たすことができる。
図8は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例6を示した図で、実施例5の説明図の図7における複数の円の円周16、17、18上に配置された複数のX線照射部7、X線発生源10、および検出器コリメータ12を別の円の円周29上に並ぶように配置した様子を示した図である。また、図9は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例6を示した図で、図8と同じ配置を円周29の作る面に垂直な方向から見た様子を示した図である。
図10は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例7を示した図で、複数の平面状偏光フィルタ21を円周16に沿うように並べ、その円周16上の180度離れた位置に試料上のX線照射部7と検出器コリメータ12を配置した様子を示している。図10では、実施例1の比較例の図5で示した偏光フィルタ19を円周16に沿うように、また試料上のX線照射部7と検出器コリメータ12がその円周16上に上記条件で配置されている様子が示されている。
この配置においては、X線管球から発せられ、試料上のX線照射部7で散乱されたX線は、どの偏光フィルタで次の散乱を受けようと、検出器コリメータ12に向かう散乱角度は常にほぼ90度となることがわかる。したがって、図5の場合と比較して偏光フィルタの合計面積が大きくなる分、広い範囲に発散する試料からのX線を利用でき、かつ散乱角度90度をほぼ保つことができ、高効率な測定が可能となる。この時、X線管球から試料に向かうX線の方向が図10の紙面に垂直となるようにX線管球を設置することで、X線管球から発せられたX線が試料上のX線照射部7で散乱して偏光フィルタに向かう時の散乱角度を常に90度としてカルテシアン配置条件を満たすことができる。
図11は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例8を示した図で、円柱表面に接するように複数の平面状偏光フィルタ21を並べた様子を示している。図11は、実施例7の説明図の図10に対してz方向の構造を加えて示した立体図である。図10の円周16からz方向(紙面に垂直な方向)に外れた部分の偏光フィルタで散乱されたX線に対してもカルテシアン配置条件から大きくずれないようにすることができ、高効率な測定が可能となる。図11には、X線管球から発せられたX線が試料の限定範囲のみを照射するように光路を制限するためのコリメータ14も示されている
図12は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例9を示した図で、X線管球のX線発生源10と検出器コリメータ12を球面20上の180度離れた位置に配置し、その球面20上にあり、検出器コリメータ12の位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周16、17、18に沿うように複数の平面状偏光フィルタを配置し、これらの円に対して検出器コリメータ12から180度離れた円周上にX線照射部7を配置した様子を示している。図12には個々の偏光フィルタを示してはいないが、実施例8の説明図の図11と同様に円柱表面に接するように配置する、または球20の表面に接するように配置する。この時、各円に対して、そのX線照射部7に向かうX線の方向、X線照射部から偏光フィルタに向かうX線の方向、及び偏光フィルタから検出器コリメータ12に向かうX線の方向は、常に互いにほぼ90度となり、カルテシアン配置条件を満たすことができる。ちなみに、図12は、偏光フィルタを示していないので、実施例5の説明図の図7と全く同じ図になっている。同様に、実施例6の説明図の図8に相当する配置を、複数の平面状偏光フィルタを利用して実現することもできる。
図13は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例10を示した図で、偏光フィルタでコンプトン散乱された後の蛍光X線を測定する方法を示している。図13は、グラファイト製偏光フィルタ22を使用する点、X線の角度広がりを抑えるための検出器コリメータ14を備える点が、実施例1の説明図の図3と異なる点である。蛍光X線が偏光フィルタで散乱されるとき、エネルギーを保存したまま散乱されるレーリー散乱とエネルギーを少し失って散乱されるコンプトン散乱が起きるが、フィルタ材質によっては、コンプトン散乱の強度がレーリー散乱の強度の数十倍になるなどの現象が見られる。この目的のためには、偏光フィルタの材料としてグラファイト、プラスチック等の軽元素で構成された材料が適している。即ち、実施例10を構成する偏光フィルタは、主成分元素の原子番号が14以下のアルミニウムや石英(SiO2)などの材料、または主成分元素の原子番号が8以下のプラスチック(CxOyHz)など材料で作られていることが望ましい。
通常の蛍光X線分析でのコンプトン散乱としては、X線管球の管球ターゲット材に起因する特性X線が試料内でコンプトン散乱されたものが主となるので、それを用いた分析は考えられない。しかし、本発明のように試料の後段に光学素子(偏光フィルタ)が置かれたような構成では、試料内元素が発した全ての蛍光X線に対してコンプトン散乱が発生するので、蛍光X線そのものを用いて分析する代わりに、あるいは蛍光X線そのものによる分析に加えて、コンプトン散乱ピークを利用しての分析も可能となる。ただし、通常の蛍光X線分析で見られるコンプトン散乱ピークは蛍光X線ピークよりも太く分解能が良くないので、そのままでは利用価値が低い。コンプトン散乱ピークの広がりは、試料でコンプトン散乱したX線が広い角度範囲で検出されているからである。
しかし、偏光系を利用する本発明では、試料、及び偏光フィルタでの散乱角度90度を満たしたX線のみを利用するために、その光路上にコリメータ等を設置して角度の広がりを押さえた測定を行なう。したがって、装置構成しだいでは、観察されるコンプトン散乱のピーク幅を蛍光X線のピーク幅と同程度にすることができ、コンプトン散乱ピークのみを利用しての分析、あるいはコンプトン散乱ピークを併用しての分析を行なうことが可能になる。装置構成や測定条件によっては、散乱角の広がりを抑えてX線利用効率を下げることで、コンプトン散乱ピークをシャープにすると同時にそのバックグランドを軽減するという方法が可能になる。
図14(a)に、通常の蛍光X線分析で観察されるコンプトン散乱ピーク23と蛍光X線ピーク24を示した。図14(b)に、散乱角の広がりを抑えて同じスペクトルを測定した場合に観察されるコンプトン散乱ピーク25と蛍光X線ピーク26を示した。これらの図より、散乱角の広がりを抑えることで、バックグランドが軽減されると同時に、蛍光X線ピークも小さくなっていく様子がわかる。また、コンプトン散乱ピークに関しては、その面積は減少するものの、形状がシャープになることがわかる。
図15は、本発明による蛍光X線分析装置の実施例11を示した図で、微小部分析を行う場合の装置構成を示した図である。一方、従来例の説明図である図16は、通常の装置構成で微小部分析を行う方法を示した図である。図16では、偏光状態を保存するためには試料前でX線用レンズを使用できないので、コリメータ28を利用して試料3上の励起範囲を制限している。したがって、試料を励起するために利用できるX線が極端に減少するので、測定効率も同様に悪くなってしまう。一方、実施例11の説明図である図15では、X線管球1と試料3の間にX線管球1からのX線を集束するX線用レンズ27を設置するが、その光路中でのX線は2方向の偏光状態をどちらも持っており、偏光状態を保存する必要が無いので、X線用レンズ27を問題なく利用することができる様子を示している。したがって、本発明の装置構成では、効率を落とすことなく、微小部分析を行うことができる。
本発明における蛍光X線分析装置の実施例4を示す図である。 従来の蛍光X線装置におけるカルテシアン配置を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例1を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例2を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例1の比較例を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例3を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例5を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例6を示す図である。 図8の本発明における蛍光X線分析装置の実施例6を平面的に示した図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例7を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例8を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例9を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例10を示す図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例10による測定スペクトルを説明する図である。 本発明における蛍光X線分析装置の実施例11を示す図である。 従来の蛍光X線装置における微小部分析用の配置を示す図である。
符号の説明
1 X線管球
2 2次ターゲット
3 試料
4 検出器
5 偏光フィルタ
6 湾曲状の偏光フィルタ
7 試料上のX線照射部
8、11 偏光フィルタの端で散乱されるX線の散乱角度
9 検出器センサ
10 X線管球のX線発生源
12 検出器コリメータ
13 偏光フィルタの円周に重なる部分
14 試料上のX線照射範囲を限定するためのコリメータ
15 偏光フィルタ(円柱表面に密着するような形状の面)
16、17、18 円周
19 平面状の偏光フィルタ
20 球面
21 複数の平面状偏光フィルタ
22 グラファイト製偏光フィルタ
23、25 コンプトン散乱ピーク
24、26 蛍光X線ピーク
27 X線用レンズ
28 コリメータ
29 球面上の複数試料、X線発生源、及び検出器コリメータを含む円周
30 遮蔽体

Claims (16)

  1. X線を発生するX線管球と、前記X線を受ける試料を支持するための試料支持部と、前記X線を受けて試料から発生するX線を受ける偏光フィルタと、前記偏光フィルタからのX線を検出する検出器とからなり、前記X線管球から試料、試料から偏光フィルタ、偏光フィルタから検出器に向かう3光路が互いに90度となるようにX線管球、試料支持部、偏光フィルタ、及び検出器が配置されている蛍光X線分析装置。
  2. 前記偏光フィルタとして、前記試料からのX線を受ける受光面が試料側に湾曲する形状のものを使用することを特徴とする請求項1記載の蛍光X線分析装置。
  3. 前記偏光フィルタの形状として、前記受光面がひとつの円の円周に沿うように湾曲し、その円周上の180度離れた位置に試料と、検出器または検出器コリメータを配置すること、及びX線管球から試料に向かうX線の方向が上記円の作る面に垂直となるようにX線管球を設置することを特徴とする請求項2記載の蛍光X線分析装置。
  4. 前記円周に沿うように湾曲した偏光フィルタの形状として、円柱表面に密着するような形状の一部を利用することを特徴とする請求項3記載の蛍光X線分析装置。
  5. 前記X線管球のX線発生源と、前記検出器または前記検出器コリメータを球面上の180度離れた位置に配置し、その球面上にあり、前記検出器または前記検出器コリメータ位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周に沿うように湾曲した複数の偏光フィルタを配置し、前記複数の円に対して前記検出器または前記検出器コリメータから180度離れた円周上に前記試料を配置することを特徴とする請求項2記載の蛍光X線分析装置。
  6. 前記複数の円の円周上に配置された試料、前記X線発生源、および前記検出器または前記検出器コリメータを別の円の円周上に並ぶように配置することを特徴とする請求項5記載の蛍光X線分析装置。
  7. 前記偏光フィルタとして、複数個の平面状偏光フィルタをそれらの受光面がひとつの円の円周に沿うように配置し、その円周上の180度離れた位置に試料と、検出器または検出器コリメータを配置すること、及びX線管球から試料に向かうX線の方向が上記円の作る面に垂直となるようにX線管球を設置することを特徴とする請求項1記載の蛍光X線分析装置。
  8. 前記複数個の平面状偏光フィルタを、円柱表面に接するように並べることを特徴とする請求項7記載の蛍光X線分析装置。
  9. 前記X線管球のX線発生源と、前記検出器または前記検出器コリメータを球面上の180度離れた位置に配置し、その球面上にあり、前記検出器または前記検出器コリメータ位置を通り、かつその球直径よりも小さな直径の複数の円の円周に沿うように複数の平面状偏光フィルタを配置し、前記複数の円に対して前記検出器または前記検出器コリメータから180度離れた円周上に前記試料を配置することを特徴とする請求項1記載の蛍光X線分析装置。
  10. 前記複数の円の円周上に配置された試料、前記X線発生源、および前記検出器または前記検出器コリメータを別の円の円周上に並ぶように配置することを特徴とする請求項9記載の蛍光X線分析装置。
  11. 前記試料内で発生した蛍光X線が、前記偏光フィルタでコンプトン散乱された後の成分を測定する測定手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の蛍光X線分析装置。
  12. 前記偏光フィルタが、原子番号が14以下の元素を主成分とする材料で作られていることを特徴とする請求項11記載の蛍光X線分析装置。
  13. 前記偏光フィルタが、原子番号が8以下の元素を主成分とする材料で作られていることを特徴とする請求項12記載の蛍光X線分析装置。
  14. 前記X線管球と前記試料の間に、前記X線管球からのX線を集束するX線用レンズを設置したことを特徴とする請求項1から請求項4、請求項7、又は請求項8のいずれか1項に記載の蛍光X線分析装置。
  15. X線管球から試料に向かうX線光路、試料から偏光フィルタに向かうX線光路、および偏光フィルタから検出器に向かうX線光路の3光路が互いに90度となるようにX線管球、試料、偏光フィルタ、検出器を配置することを特徴とする蛍光X線分析方法。
  16. 前記偏光フィルタでコンプトン散乱された後の成分を測定することを特徴とする請求項15記載の蛍光X線分析方法。
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