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JP2007303352A - 内燃機関の失火判定装置 - Google Patents

内燃機関の失火判定装置 Download PDF

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JP2007303352A JP2006131959A JP2006131959A JP2007303352A JP 2007303352 A JP2007303352 A JP 2007303352A JP 2006131959 A JP2006131959 A JP 2006131959A JP 2006131959 A JP2006131959 A JP 2006131959A JP 2007303352 A JP2007303352 A JP 2007303352A
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Abstract

【課題】運転状態に応じて失火の判定を適切に行うことができ、それにより、失火の判定精度を向上させることができる内燃機関の失火判定装置を提供する。
【解決手段】気筒3a内に発生する筒内圧PCYLFに応じて内燃機関3の失火を判定する内燃機関3の失火判定装置1であって、筒内圧を検出する筒内圧検出手段20、2と、モータリング圧PCYLMDLKを推定するモータリング圧推定手段2と、検出された内燃機関3の運転状態に応じて判定タイミングθPmaxを設定する判定タイミング設定手段2と、内燃機関3の運転状態に基づいてしきい値PCYLLMTを設定するしきい値設定手段2と、設定された判定タイミングで得られた筒内圧およびモータリング圧PCYLMDLKとしきい値PCYLLMTとの比較結果に基づいて、内燃機関3が失火しているか否かを判定する失火判定手段2と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、気筒内に発生する筒内圧に応じて内燃機関の失火を判定する内燃機関の失火判定装置に関する。
従来の内燃機関の失火判定装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この内燃機関はガソリンエンジンであり、各気筒に筒内圧を検出する筒内圧センサが設けられている。この失火判定装置では、内燃機関の回転数および吸入空気量に基づいて、膨張行程開始時の上死点後の所定のクランク角度(例えば40°)において得られるべき筒内圧の下限値を失火判定値として算出する。そして、その所定のクランク角度において検出された筒内圧が失火判定値よりも小さいときに、内燃機関が失火していると判定する。
しかし、筒内圧の変化の仕方は、必ずしも一定ではなく、内燃機関の運転状態に応じて異なる。例えば、高負荷運転状態のときには、筒内圧は燃焼によって急激に増大し、より早いタイミングでピークに達し、その後、急激に減少する。これに対し、従来の失火判定装置では、所定のクランク角度で検出された筒内圧に基づいて失火判定を行うので、上記のような高負荷運転状態では、筒内圧の急激な減少により、所定のクランク角において筒内圧が失火判定値を下回る結果、失火していると誤判定するおそれがある。逆に、低負荷運転状態のときには、より遅いタイミングでピークに達するため、所定のクランク角度までに筒内圧が上がりきらず、やはり失火と誤判定するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、運転状態に応じて失火の判定を適切に行うことができ、それにより、失火の判定精度を向上させることができる内燃機関の失火判定装置を提供することを目的とする。
特許第2623921号公報
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、気筒3a内に発生する筒内圧(実施形態における(以下、本項において同じ)最終筒内圧PCYLF)に応じて内燃機関3の失火を判定する内燃機関3の失火判定装置1であって、筒内圧を検出する筒内圧検出手段(筒内圧センサ20、ECU2)と、気筒3a内で燃焼が行われていないときに発生する筒内圧を、モータリング圧PCYLMDLKとして推定するモータリング圧推定手段(ECU2)と、内燃機関3の運転状態を検出する運転状態検出手段(ECU2)と、検出された内燃機関3の運転状態に応じて判定タイミング(筒内圧最大角度θPmax)を設定する判定タイミング設定手段(ECU2、ステップ2)と、内燃機関3の運転状態に基づいてしきい値PCYLLMTを設定するしきい値設定手段(ECU2、ステップ22〜28)と、設定された判定タイミングで得られた筒内圧およびモータリング圧PCYLMDLKとしきい値PCYLLMTとの比較結果に基づいて、内燃機関3が失火しているか否かを判定する失火判定手段(ECU2、ステップ4〜6)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の失火判定装置によれば、筒内圧検出手段は、気筒内に発生する筒内圧を検出し、モータリング圧推定手段は、気筒内で燃焼が行われていないときに発生する筒内圧を、モータリング圧として推定する。判定タイミング設定手段は、検出された内燃機関の運転状態に応じて判定タイミングを設定し、しきい値設定手段は、内燃機関の運転状態に基づいてしきい値を設定する。失火判定手段は、判定タイミングで得られた筒内圧およびモータリング圧としきい値との比較結果に基づいて、内燃機関の失火を判定する。
筒内圧検出手段で検出された筒内圧には、燃焼によって生じる燃焼圧とモータリング圧が含まれる。したがって、モータリング圧を失火判定のパラメータの1つとして用いることによって、筒内圧に含まれるモータリング圧の影響を加味しながら、内燃機関の失火を適切に判定することができる。また、前述したように、筒内圧の変化の仕方は内燃機関の運転状態に応じて異なるので、内燃機関の運転状態に応じて失火の判定タイミングを設定することによって、筒内圧の変化の仕方に応じた適切なタイミングで失火の判定を行うことができる。さらに、内燃機関の運転状態が変化すると、燃焼圧の大きさが変化するのに伴って、筒内圧とモータリング圧の関係も変化する。このため、内燃機関の運転状態に基づいてしきい値を設定することによって、筒内圧とモータリング圧の関係を加味しながら適切なしきい値を設定することができる。したがって、運転状態に応じて失火の判定をさらに適切に行うことができ、以上により、失火の判定精度を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の失火判定装置1において、判定タイミング設定手段は、判定タイミングを筒内圧のピークが発生したタイミングに設定することを特徴とする。
この構成によれば、失火の判定タイミングを、燃焼状態が最も明確に現れる筒内圧のピークが発生したタイミングに設定するので、検出された筒内圧の実際のピーク値を用いて、しきい値と比較することによって、失火の判定を適確に行うことができ、その判定精度をさらに向上させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の失火判定装置1において、判定タイミング設定手段は、判定タイミングを筒内圧のピークが発生したタイミングを含む所定の区間(開始角度CAST〜終了角度CAEND)に設定することを特徴とする。
この構成によれば、失火の判定タイミングを、筒内圧のピークが発生したタイミングを含む所定の区間に設定するので、請求項2に係る発明と同様、燃焼状態が明確に現れる筒内圧を用いて、失火の判定を適確に行うことができる。また、判定タイミングを点ではなく区間として設定することによって、ノイズなどに起因する検出筒内圧の一時的な変動の影響を排除できるので、それによる誤判定を回避できるなど、失火の判定精度をさらに向上させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の内燃機関3の失火判定装置1において、失火判定手段は、所定の区間で検出された筒内圧とモータリング圧PCYLMDLKとの圧力比を算出する算出手段(ECU2)と、圧力比の平均値RATPAVRを算出する平均値算出手段(ECU2、ステップ46)と、を有し、圧力比の平均値RATPAVRがしきい値PCYLLMTよりも小さいときに内燃機関3が失火していると判定することを特徴とする。
この構成によれば、平均値算出手段により、所定の区間で検出された筒内圧とモータリング圧との圧力比の平均値を算出するとともに、算出した平均値がしきい値よりも小さいときに内燃機関が失火していると判定する。内燃機関が失火状態に近づくほど、筒内圧とモータリング圧との圧力比は値1に近づくので、圧力比の平均値がしきい値よりも小さいときには、内燃機関が失火していると適切に判定することができる。また、圧力比の平均値を用いることによって、ノイズなどに起因する筒内圧の一時的な変動による影響を排除でき、失火判定の精度をより一層、向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による失火判定装置1、およびこれを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。エンジン3は、例えば4つの気筒3a(1つのみ図示)を有するガソリンエンジンであり、各気筒3aのピストン3bとシリンダヘッド3cとの間には、燃焼室3eが形成されている。
シリンダヘッド3cには、吸気管4および排気管5がそれぞれ接続され、吸気弁4aおよび排気弁5aが設けられるとともに、点火プラグ6が、燃焼室3eに臨むように取り付けられている。点火プラグ6は、後述するECU2からの駆動信号により点火時期IGLOGに応じたタイミングで高電圧が加えられ、次に遮断されることによって、放電し、それにより、各気筒3a内で混合気の点火が行われる。
点火プラグ6には、筒内圧センサ20が一体に取り付けられている。筒内圧センサ20(筒内圧検出手段)は、リング状の圧電素子で構成され、点火プラグ6とともにシリンダヘッド3cにねじ込まれることによって、点火プラグ6とシリンダヘッド3cの間に挟み付けられており、エンジン3の気筒3a内の圧力の変化量DPVを表す検出信号をECU2に出力する。
エンジン3の吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8には、複数の吸気カム7aおよび排気カム8a(ともに1つのみ図示)が、一体に設けられている。吸気カムシャフト7は、タイミングチェーン(図示せず)を介して、クランクシャフト3dに連結されており、クランクシャフト3dが2回転するごとに1回転する。吸気カムシャフト7の回転に伴う吸気カム7aの回転によって、吸気弁4aが開閉駆動される。
同様に、排気カムシャフト8は、タイミングチェーン(図示せず)を介してクランクシャフト3dに連結されており、クランクシャフト3dが2回転するごとに1回転し、この回転に伴う吸気カム8aの回転によって、排気弁5aが開閉駆動される。
さらに、図示しないが、吸気カム7aおよび排気カム8aの各々は、低速カムと、低速カムよりも高いカムプロフィールを有する高速カムとで構成されている。これらの低速カムおよび高速カムは、カムプロフィール切換機構9によって切り換えられ、それにより、吸気弁4aおよび排気弁5aのバルブタイミングが、低速バルブタイミング(以下「LO.VT」という)と高速バルブタイミング(以下「HI.VT」という)に切り換えられる。HI.VTのときには、LO.VTのときよりも、吸気弁4aおよび排気弁5aの開弁期間、および両者のバルブオーバーラップが長くなるとともに、バルブリフト量も大きくなることにより、充填効率が高められる。このカムプロフィール切換機構9は、ECU2からの駆動信号により電磁制御弁9aを制御し、カムプロフィール切換機構9に供給される油圧を変化させることによって、制御される。
エンジン3のクランクシャフト3dには、気筒判別センサ21およびクランク角センサ22が設けられている。これらのセンサ21,22はいずれもマグネットロータおよびMREピックアップで構成されており、それぞれの所定クランク角度位置でパルス信号を出力する。具体的には、気筒判別センサ21は、特定の気筒3aの所定のクランク角度位置で、気筒判別信号CYL(以下「CYL信号」という)を発生する。
クランク角センサ22は、クランクシャフト3dの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号およびTDC信号を発生する。CRK信号は、所定のクランク角(例えば1°)ごとに出力され、ECU2は、このCRK信号に基づいて、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。TDC信号は、各気筒3aのピストン3bが吸気行程開始時のTDC付近の所定クランク角度位置にあることを表す信号であり、4気筒タイプの本例では、クランク角180°ごとに出力される。
吸気管4には、上流側から順に、スロットル弁10および燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)11が設けられている。スロットル弁10には、例えば直流モータで構成されたアクチュエータ10aが接続されている。スロットル弁10の開度(以下「スロットル開度」という)THは、アクチュエータ10aに供給される電流のデューティ比をECU2で制御することによって、制御される。また、インジェクタ11の燃料の噴射量および噴射タイミングは、ECU2からの駆動信号によって制御される。
また、排気管5には、触媒装置12が設けられている。この触媒装置12は、NOx触媒と三元触媒を組合わせたものであり、このNOx触媒は、エンジン3に供給される混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンの場合には、排ガス中のNOxを吸着することによって浄化するとともに、空燃比が理論空燃比よりもリッチの場合には、吸着したNOxを還元するという特性を有する。また、三元触媒は、酸化還元作用により、排ガス中のCO、HCおよびNOxを浄化する。
吸気管4には、スロットル弁10の上流側にエアフローセンサ23が、スロットル弁10の下流側に吸気温センサ24が設けられている。エアフローセンサ23は吸入空気量QAを検出し、吸気温センサ24は吸気管4内の温度(以下「吸気温」という)TAを検出し、それらの検出信号はECU2に出力される。
さらに、ECU2には、アクセル開度センサ25から、アクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、出力される。
ECU2は、本実施形態において、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。前述した各種のセンサ20〜25からの検出信号はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに出力される。なお、本実施形態では、ECU2が、筒内圧検出手段、モータリング圧推定手段、運転状態検出手段、判定タイミング設定手段、しきい値設定手段、失火判定手段、算出手段および平均値算出手段に相当する。
CPUは、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、モータリング圧PCYLMDLKおよび最終筒内圧PCYLFを以下のように算出する。
具体的には、このモータリング圧PCYLMDLK(n)は、気筒3a内で燃焼が行われていないときに発生する筒内圧であり、吸入空気量QA(n)、吸気温TA(n)、および、気筒3aの容積Vc(n)に応じ、気体の状態方程式を用いることによって算出される。この気筒3aの容積Vc(n)は、シリンダヘッド3c、気筒3aおよびピストン3bで囲まれた空間の容積であり、燃焼室3eの容積、ピストン3bの断面積、クランク角度CA、コンロッドの長さ、クランクシャフト3dのクランク長さに応じて算出される。なお、記号nは離散化した時間を表しており、記号(n)付きの各離散データは、CRK信号が発生するごとに算出またはサンプリングされたものである。この点は、以下の離散データ(時系列データ)についても同様である。以下の説明では、この記号(n)を適宜、省略する。
また、最終筒内圧PCYLFは、次のようにして算出される。すなわち、まず、筒内圧センサ20の出力DPVをチャージアンプで積分した後、その積分値を焦電補正することなどによって、筒内圧の暫定値PCYLTを算出する。次いで、算出した暫定値PCYLTを次のようにして補正することにより、最終筒内圧PCYLFを算出する。
この補正は、筒内圧センサ20の経時劣化に起因する実際の筒内圧に対する暫定値PCYLTのずれを補正するためのものであり、次のような観点に基づいて行われる。すなわち、圧縮行程の開始時から点火時期IGLOGの直前までの期間(以下「非燃焼圧縮期間」という)では、燃焼が行われないことから、モータリング圧PCYLMDLKが実際の筒内圧と等しくなる。また、この非燃焼圧縮期間では、燃焼が同様に行われない吸気行程中および排気行程中と比較して、ピストン3bによる気筒3a内の容積Vcの圧縮によって筒内圧が大きく変化するので、実際の筒内圧に対する暫定値PCYLTのずれが明確に表れる。以上の理由から、上記の暫定値PCYLTの補正は、非燃焼圧縮期間において得られた暫定値PCYLTおよびモータリング圧PCYLMDLKを用いて行われる。
暫定値PCYLT(n)と同定値PCYLT_HAT(n)との関係は、次式(1)によって定義される。この同定値PCYLT_HATは、筒内圧センサ20の経時劣化に起因するずれが補正された暫定値PCYLTを表す。まず、非燃焼圧縮期間において、同式(1)のモデルパラメータK1(n)およびC1(n)のベクトルθ(n)を、次式(2)〜(8)に示す逐次型最小2乗法により同定する。
Figure 2007303352
ここで、式(2)のKP(n)はゲイン係数のベクトル、ide(n)は同定誤差である。また、式(3)のθ(n)Tは、θ(n)の転置行列である。また、式(2)の同定誤差ide(n)は、式(4)により算出され、式(5)のζ(n)は、その転置行列が式(6)のように表されるベクトルである。さらに、上記ゲイン係数のベクトルKP(n)は、式(7)により算出され、この式(7)のP(n)は、式(8)で定義される2次の正方行列である。また、式(8)の重みパラメータλ1およびλ2は、値1に設定されている。
以上の式(2)〜(8)に示すアルゴリズムによって、ベクトルθ(n)は、同定誤差ide(n)が最小になるように算出される。すなわち、同定値PCYLT_HAT(n)がモータリング圧PCYLMDLK(n)になるように、ベクトルθ(n)が同定される。なお、エンジン3の始動時には、式(2)などで用いられるベクトルの前回値θ(n−1)として、所定値が用いられる。
次いで、求めたモデルパラメータK1(n)およびC1(n)を学習するとともに、学習したK1(n)およびC1(n)に応じ、次式(9)により暫定値PCYLT(n)を補正することによって、最終筒内圧PCYLFを算出する。
Figure 2007303352
なお、今回の非燃焼圧縮期間の終了後、次回のベクトルθ(n)の同定が行われるまでの間は、今回の非燃焼圧縮期間において最終的に求めたモデルパラメータK1(n),C1(n)が、最終筒内圧PCYLFの算出に用いられる。
前述したように、非燃焼圧縮期間ではモータリング圧PCYLMDLKが実際の筒内圧と等しいのに対し、式(1)で示されるモデルのモデルパラメータK1,C1は、同定値PCYLT_HATがこのPCYLMDLK値になるように求められる。したがって、K1,C1は、PCYLT_HATが実際の筒内圧になるように求められたものといえる。したがって、式(1)のPCYLT_HATを最終筒内圧PCYLFに置き換えた式(9)によって、最終筒内圧PCYLFを筒内圧として精度良く算出することができる。
図2は、筒内圧センサ20が経時劣化している場合における、(a)暫定値PCYLTなどの推移の一例、(b)最終筒内圧PCYLFなどの推移の一例を示している。同図(a)に示すように、暫定値PCYLTが、経時劣化により出力DPVが低下していることと、モデルパラメータK1,C1により補正されていないことから、PCYLT値は、実際の筒内圧PCYLACTよりも非常に小さくなっている。
これに対し、最終筒内圧PCYLFは、実際の筒内圧PCYLACTとほぼ一致しており、誤差がほとんどなく、その精度は非常に高い。
また、CPUは、算出した最終筒内圧PCYLFを用いて、エンジン3の失火判定を実行する。この失火判定は、CYL信号に基づいて気筒3aごとに行われる。なお、以下の説明では、気筒3aごとに同じ処理を行うため、説明の便宜上、1つの気筒3aについて説明を行うものとする。
図3は、本発明の第1実施形態によるエンジン3の失火判定処理を示すフローチャートである。本処理は、CRK信号の発生に同期して実行される。本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、現在のクランク角CAが第1角度CA1以上でかつ第2角度CA2以下であるか否かを判別する。この第1角度CA1および第2角度CA2は、最終筒内圧θPmaxのピークが発生したクランク角度(以下「筒内圧最大角度」という)θPmaxの算出区間(以下「筒内圧最大角度算出区間」という)を定めるものである。第1角度CA1は、点火時期IGLOGに相当するクランク角度に、第2角度CA2は、膨張行程終了時のクランク角度に設定されている。このステップ1の判別結果がNOで、CA<CA1またはCA>CA2のときには、本処理を終了する。
一方、ステップ1の判別結果がYESで、クランク角CAが筒内圧最大角度算出区間内にあるときには、筒内圧最大角度θPmaxを算出する(ステップ2)。
この筒内圧最大角度θPmaxは、図4に示す算出処理によって算出される。まずステップ11では、クランク角CAが、前記ステップ1と同様、第1角度CA1以上でかつ第2角度CA2以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。一方、ステップ11の判別結果がYESのときには、クランク角CAが第1角度CA1と等しいか否かを判別する(ステップ12)。この判別結果がYESで、今回が筒内圧最大角度算出区間の開始時に相当するときには、そのときの最終筒内圧PCYLF(n)を最大筒内圧PCYLFMAXの暫定値PCYLFMAXTとしてセットする(ステップ13)とともに、そのときのクランク角CAである第1角度CA1を、筒内圧最大角度θPmaxの暫定値θPmaxtとしてセットした(ステップ14)後、ステップ15に進む。また、前記ステップ12の判別結果がNOのときには、前記ステップ13および14をスキップし、ステップ15に直接、進む。
このステップ15では、最終筒内圧PCYLF(n)が最大筒内圧の暫定値PCYLFMAXTよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESで、PCYLF(n)>PCYLFMAXTのときには、最大筒内圧の暫定値PCYLFMAXTを最終筒内圧PCYLF(n)に更新する(ステップ16)とともに、筒内圧最大角度の暫定値θPmaxtを、そのときのクランク角CA(n)に更新した(ステップ17)後、ステップ18に進む。一方、ステップ15の判別結果がNOのときには、ステップ18に直接、進む。
このステップ18では、クランク角CAが第2角度CA2と等しいか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。一方、ステップ18の判別結果がYESで今回が筒内圧最大角度算出区間の終了時に相当するときには、そのときまでに得られている暫定値PCYLFMAXTを最終的な最大筒内圧PCYLFMAXとしてセットする(ステップ19)とともに、暫定値θPmaxtを最終的な筒内圧最大角度θPmaxとしてセットし(ステップ20)、本処理を終了する。
図3に戻り、前記ステップ2に続くステップ3では、筒内圧最大角度θPmaxにおけるモータリング圧PCYLMDLKを算出する。次に、前記ステップ19でセットした最大筒内圧PCYFLMAXとこのモータリング圧PCYLMDLKとの圧力比(PCYLFMAX/PCYLMDLK)が、しきい値PCYLLMT以上であるか否かを判別する(ステップ4)。
このしきい値PCYLLMTは、図5に示す算出処理によって算出される。本処理は、TDC信号の発生に同期して実行される。まずステップ21では、後述するタイマ値TMDLが値0であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、エンジン3がアイドル運転中であるか否かを判別する(ステップ22)。この判別結果がYESのときには、エンジン3が始動直後における触媒装置12の暖機運転(以下「触媒暖機運転」という)中であるか否かを判別する(ステップ23)。
この判別結果がYESで、エンジン3の触媒暖機運転中には、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAに基づき、図6に示すマップを検索することによって、暖機運転用のマップ値PCYLFRを求め、このマップ値PCYLFRをしきい値PCYLLMTとしてセットする(ステップ24)。
このマップでは、マップ値PCYLFRは、エンジン回転数NEが低いほど、および吸入空気量QAが多いほど、より大きな値に設定されている。これは次の理由による。すなわち、前述したように、筒内圧センサ20は、点火プラグ6とシリンダヘッド3cの間に挟み付けられた状態で設けられているため、ピストン3bの下降時には、筒内圧センサ20に圧力が残る。また、エンジン回転数NEが低いほど、ピストン3bの移動速度が小さくなるため、この圧力の残留度合いは大きくなり、それに応じて最終筒内圧PCYLFが高めに検出されるからである。また、吸入空気量QAが少ないほど、燃焼圧が小さくなるので、最終筒内圧PCYLFはモータリング圧PCYLMDLKにより近づくからである。以上のように、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAに応じてマップ値PCYLFRを設定することによって、運転状態に応じてしきい値PCYLLMTを適切に設定することができる。
図5に戻り、前記ステップ23の判別結果がNOのときには、前記ステップ24と同様、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAに基づき、マップからアイドル運転用のマップ値PCYLIDを検索し、しきい値PCYLLMTとしてセットする(ステップ25)。図示しないが、このマップにおいても、マップ値PCYLIDは、前述した理由から、エンジン回転数NEが低いほど、および吸入空気量QAが多いほど、大きな値に設定されている。また、このマップ値PCYLIDは、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAの全領域において、暖機運転用のマップ値PCYLFRよりも大きな値に設定されている。これは、アイドル運転中では、触媒暖機運転中よりも点火時期IGLOGが進角側に制御され、最終筒内圧PCYLFがより大きくなるためである。
一方、前記ステップ22の判別結果がNOで、エンジン3がアイドル運転中でないときには、エンジン3がLO.VT運転中であるか否かを判別する(ステップ26)。この判別結果がYESのときには、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAに基づき、マップからLO.VT運転用のマップ値PCYLLOを検索し、しきい値PCYLLMTとしてセットする(ステップ27)。図示しないが、このマップにおいても、マップ値PCYLLOは、前述した理由から、エンジン回転数NEが低いほど、および吸入空気量QAが多いほど、大きな値に設定されている。また、このマップ値PCYLLOは、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAの全領域において、アイドル運転用のマップ値PCYLIDよりも大きな値に設定されている。これは、LO.VT運転中には、アイドル運転中よりもエンジン3の負荷が高く、最終筒内圧PCYLFが全体として高くなるからである。
一方、ステップ26の判別結果がNOのときには、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAに基づき、マップからHI.VT運転用のマップ値PCYLHIを検索し、しきい値PCYLLMTとしてセットする(ステップ28)。図示しないが、このマップにおいても、マップ値PCYLHIは、前述した理由から、エンジン回転数NEが低いほど、および吸入空気量QAが多いほど、大きな値に設定されている。また、このマップ値PCYLHIは、エンジン回転数NEおよび吸入空気量QAの全領域において、LO.VT運転用のマップ値PCYLLOよりも大きな値に設定されている。これは、HI.VT運転中には、LO.VT運転中よりもエンジン3の負荷が高く、最終筒内圧PCYLFが全体として高くなるからである。
前記ステップ24、25、27または28に続くステップ29では、エンジン3の運転状態が、上述した4つの運転(アイドル、触媒暖機、LO.VTおよびHI.VT)の任意の2つの間で相互に切り換えられた直後か否かを判別する。
この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。一方、ステップ29の判別結果がYESで、運転状態が切り換えられた直後のときには、ダウンカウント式のタイマ(図示せず)のタイマ値TMDLを所定時間TTM(例えば0.5sec)にセットする(ステップ30)。そして、前回のしきい値PCYLLMT(n−1)をしきい値PCYLLMTとしてセットし(ステップ31)、本処理を終了する。
また、前記ステップ21の判別結果がNOのとき、すなわちエンジン3の運転状態が切り換えられてから所定時間TTM、経過していないときには、そのまま本処理を終了する。これにより、運転状態の切り換え後、所定時間TTMが経過するまで前回のしきい値PCYLLMT(n−1)が保持される。
図7は、エンジン3がアイドル運転からLO.VT運転に切り換えられた場合の、図5の処理によって得られる動作例を示す。同図に示すように、まずタイミングt1以前のアイドル運転中には、しきい値PCYLLMTは、アイドル運転用のマップ値PCYLIDに設定されるとともに、スロットル開度THがほぼ全閉状態、点火時期IGLOGは所定の時期に設定されている。t1において、アクセルペダルが踏みこまれ、エンジン3の運転状態がLO.VT運転に切り換えられると、タイマ値TMDLが所定時間TTMにセットされ、タイマがスタートする。この運転状態の切り換えに伴い、点火時期IGLOGおよびスロットル開度THがLO.VT運転用の値に徐々に変化するように制御される。エンジン3の運転状態の切り換え後、所定時間TTMが経過するまでは、ステップ21の判別結果がNOになることで、しきい値PCYLLMTはアイドル運転用のマップ値PCYLIDに保持される。その後、運転状態の切り換えから所定時間TTMが経過したときに(t2)、タイマ値TMDLが値0になることによって、しきい値PCYLLMTがLO.VT運転用のマップ値PCYLLOに設定される。このように、運転状態の切り換え後、所定時間TTMが経過したときに、切り換え先のしきい値PCYLLMTに切り換えることによって、切り換え先のエンジン3の運転状態が確実に安定するのを待ってしきい値PCYLLMTを適用できる。
図3に戻り、前記ステップ4の判別結果がYESで、PCYLFMAX/PCYLMDLK≧PCYLLMTのときには、最終筒内圧PCYLFとモータリング圧PCYLMDLKとの圧力比が大きいため、エンジン3が失火していないと判定し、失火フラグF_MFを「0」にセットし(ステップ5)、本処理を終了する。
一方、ステップ4の判別結果がNOで、PCYLFMAX/PCYLMDLK<PCYLLMTのときには、エンジン3が失火していると判定し、失火フラグF_MFを「1」にセットし(ステップ6)、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、筒内圧最大角度θPmaxで得られた最大筒内圧PCYLFMAXとモータリング圧PCYLMDLKとの圧力比(PCYLFMAX/PCYLMDLK)としきい値PCYLLMTを比較することによって、エンジン3の失火判定を行う。前述したように、最終筒内圧PCYLFには、燃焼によって生じる燃焼圧とモータリング圧PCYLMDLKが含まれ、エンジン3が失火状態に近づくほど、燃焼圧が小さくなり、圧力比は値1に近づく。したがって、上記の判定方法により、モータリング圧PCYLMDLKの影響を加味しながら、エンジン3の失火を適切に判定することができる。
また、失火の判定タイミングを、燃焼状態が最も明確に現れる筒内圧最大角度θPmaxに設定するとともに、検出された最大筒内圧PCYLFMAXを用いて、しきい値PCYLLMTと比較するので、失火の判定を適確に行うことができる。さらに、しきい値PCYLLMTをエンジン3の運転状態ごとに設定するので、運転状態に応じて失火の判定をさらに適切に行うことができ、以上により、失火の判定精度を向上させることができる。
さらに、実施形態では、モータリング圧PCYLMDLKに基づいて最終筒内圧PCYLFを補正するので、筒内圧センサ20の経時劣化に起因する出力特性のずれによる影響を排除でき、それにより、失火判定の精度をさらに向上させることができる。
図8は、本発明の第2実施形態によるエンジン3の失火判定処理を示すフローチャートである。本処理では、まずステップ41において、図3のステップ1と同様、クランク角CAが第1角度CA1と第2角度CA2で定められる筒内圧最大角度算出区間内にあるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ41の判別結果がYESで、筒内圧最大角度算出区間内にあるときには、現在の最終筒内圧PCYLFを、そのときのクランク角CAiに対応させてPCYLFiとして記憶する(ステップ42)。次いで、第1実施形態と同様、図4の処理によって筒内圧最大角度θPmaxを算出する(ステップ43)とともに、この筒内圧最大角度θPmaxに応じて、失火判定区間の開始角度CASTおよび終了角度CAENDを算出する(ステップ44)。この開始角度CASTおよび終了角度CAENDは、筒内圧最大角度算出区間内において、図9に示すように、筒内圧最大角度θPmaxを中心として所定角度だけ、進角側および遅角側の値にそれぞれ設定されている。
次に、失火判定区間内のクランク角CAi(i=CAST〜CAEND)に相当するモータリング圧PCYLMDLKiを算出する(ステップ45)。
次いで、最終筒内圧PCYLFiとモータリング圧PCYLMDLKiとの圧力比の平均値RATPAVRを算出する(ステップ46)。この平均値RATPAVRは、失火判定区間内における最終筒内圧PCYLFiとモータリング圧PCYLMDLKiとの圧力比の積算値を、算出回数(CAEND−CAST)で除算することによって、算出される。
次に、算出した平均値RATPAVRがしきい値PCYLLMT以上であるか否かを判別する(ステップ47)。このしきい値PCYLLMTは、第1実施形態と同様、図5の処理によって算出される。
この判別結果がYESで、平均値RATPAVRがしきい値PCYLLMT以上のときには、失火判定区間における最終筒内圧PCYLFとモータリング圧PCYLMDLKとの圧力比が大きく、エンジン3が失火していないと判定し、失火フラグF_MFを「0」にセットし(ステップ48)、本処理を終了する。
一方、ステップ47の判別結果がNOのときには、最終筒内圧PCYLFとモータリング圧PCYLMDLKとの圧力比が小さく、エンジン3が失火していると判定し、失火判定フラグF_MFを「1」にセットし(ステップ49)、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、筒内圧最大角度θPmaxを中心とする失火判定区間で得られた最終筒内圧PCYLFとモータリング圧PCYLMDLKとの圧力比の平均値RATPAVRとしきい値PCYLLMTを比較することによって、前述した第1実施形態と同様、失火の判定を適確に行うことができる。また、本実施形態では、失火の判定タイミングを、筒内圧最大角度θPmaxを中心とする失火判定区間として設定するとともに、この区間で得られた圧力比の平均値RATPAVRを用いる。このため、ノイズなどに起因する最終筒内圧PCYLFの一時的な変動による影響を排除でき、失火判定の精度をより一層、向上させることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく種々の態様で実施することができる。例えば、第1および第2実施形態では、失火判定の角度および区間を、筒内圧最大角度θPmaxに基づいて設定しているが、これに限らず、運転状態ごとに、例えばしきい値PCYLLMTを設定した4つの運転状態ごとにそれぞれ設定してもよい。また、実施形態では、失火判定を、最終筒内圧PCYLFとモータリング圧PCYLMDLKの圧力比を用いて行っているが、これに限らず、例えば両者の偏差を用いてもよい。
さらに、実施形態は、本発明をガソリンエンジンに適用した例であるが、本発明は、これに限らず、ガソリンエンジン以外の各種のエンジン、例えば、ディーゼルエンジンやクランク軸を鉛直方向に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンに適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本発明の失火判定装置を備えた内燃機関の概略構成を示す図である。 筒内圧センサが経時劣化している場合における、(a)暫定値などの推移の一例、(b)最終筒内圧などの推移の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態による失火判定処理を示すフローチャートである。 筒内圧最大角度の算出処理を示すフローチャートである。 しきい値の算出処理を示すフローチャートである。 図5の処理で用いられる、暖機用のマップ値を算出するためのマップである。 エンジンがアイドル運転からLO.VT運転に切り換えられた場合の、図5の処理によって得られる動作例を示す図である。 本発明の第2実施形態による失火判定処理を示すフローチャートである。 最終筒内圧およびモータリング圧の推移の一例を示す図である。
符号の説明
1 失火判定装置
2 ECU(筒内圧検出手段、モータリング圧推定手段、運転状態検出手
段、判定タイミング設定手段、しきい値設定手段、失火判定手段、算
出手段および平均値算出手段)
3 内燃機関
3a 気筒
20 筒内圧センサ(筒内圧検出手段)
PCYLF 最終筒内圧(筒内圧)
PCYLMDLK モータリング圧
PCYLLMT しきい値
CAST 開始角度(所定の区間)
CAEND 終了角度(所定の区間)
RATPAVR 平均値
θPmax 筒内圧最大角(判定タイミング)

Claims (4)

  1. 気筒内に発生する筒内圧に応じて内燃機関の失火を判定する内燃機関の失火判定装置であって、
    前記筒内圧を検出する筒内圧検出手段と、
    前記気筒内で燃焼が行われていないときに発生する筒内圧を、モータリング圧として推定するモータリング圧推定手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    当該検出された内燃機関の運転状態に応じて判定タイミングを設定する判定タイミング設定手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいてしきい値を設定するしきい値設定手段と、
    前記設定された判定タイミングで得られた前記筒内圧および前記モータリング圧と前記しきい値との比較結果に基づいて、前記内燃機関が失火しているか否かを判定する失火判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の失火判定装置。
  2. 前記判定タイミング設定手段は、前記判定タイミングを前記筒内圧のピークが発生したタイミングに設定することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の失火判定装置。
  3. 前記判定タイミング設定手段は、前記判定タイミングを前記筒内圧のピークが発生したタイミングを含む所定の区間に設定することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の失火判定装置。
  4. 前記失火判定手段は、
    前記所定の区間で検出された前記筒内圧と前記モータリング圧との圧力比を算出する算出手段と、
    当該圧力比の平均値を算出する平均値算出手段と、を有し、
    当該圧力比の平均値が前記しきい値よりも小さいときに前記内燃機関が失火していると判定することを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関の失火判定装置。
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