JP2007203546A - 記録装置の制御方法及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い印刷精度を維持しつつ印刷速度を向上することが可能な記録装置の制御方法及び記録装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る記録装置の制御方法は、シート状の媒体である用紙Pを搬送し、搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッド44によって用紙Pに画像を印刷するプリンタ1において、複数枚の用紙Pに印刷を行う際に、先の用紙Pの後端側の余白Y1部分に次の用紙Pを重ね合わせて搬送させて記録ヘッド44によって用紙Pに画像を印刷させるとともに、用紙P同士の重ね合わせ領域Bにおける次の用紙Pへの印刷時に、用紙Pの重ね合わせによる記録ヘッド44との間隔の変化に応じて記録ヘッド44による印刷タイミングを補正する。
【選択図】図8
【解決手段】本発明に係る記録装置の制御方法は、シート状の媒体である用紙Pを搬送し、搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッド44によって用紙Pに画像を印刷するプリンタ1において、複数枚の用紙Pに印刷を行う際に、先の用紙Pの後端側の余白Y1部分に次の用紙Pを重ね合わせて搬送させて記録ヘッド44によって用紙Pに画像を印刷させるとともに、用紙P同士の重ね合わせ領域Bにおける次の用紙Pへの印刷時に、用紙Pの重ね合わせによる記録ヘッド44との間隔の変化に応じて記録ヘッド44による印刷タイミングを補正する。
【選択図】図8
Description
本発明は、用紙等のシート状の媒体に文字や画像を印刷する記録装置の制御方法及び記録装置に関する。
一般に、プリンタなどの記録装置は、用紙を一枚ずつ給紙して記録ヘッドを有する印刷処理部へ搬送し、その後、搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって用紙に文字や画像を印刷して排紙する構造を備えている。
また、この種の記録装置には、用紙への印刷領域から、印刷されない余白の領域を求め、この余白に、次に印刷を行う用紙を重ね合わせて給紙して印刷を行うことにより、印刷速度の向上を図るものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の記録装置には、用紙への印刷領域から、印刷されない余白の領域を求め、この余白に、次に印刷を行う用紙を重ね合わせて給紙して印刷を行うことにより、印刷速度の向上を図るものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、記録ヘッドは、用紙の搬送方向と直交する方向へ移動しながらノズルからインクを吐出する。そのため、吐出されたインクは記録ヘッドの移動方向に慣性を持ち、ノズルから吐出された位置に対して若干の距離だけ記録ヘッドの移動方向にずれた位置で用紙に付着する。したがって、上記のように用紙を重ね合わせると、用紙表面と記録ヘッドのノズルとの間隔が通常より減少し、インクを吐出してから用紙へ付着するまでの用紙へのインクの付着タイミングにずれが生じ、印刷精度が低下してしまう。
そこで、本発明は、高い印刷精度を維持しつつ印刷速度を向上することが可能な記録装置の制御方法及び記録装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決することのできる本発明の記録装置の制御方法は、シート状の媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置の制御方法であって、複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、先の媒体の後端側の余白部分に次の媒体を重ね合わせて搬送させて前記記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷させるとともに、前記媒体同士の重ね合わせ領域における次の媒体への印刷時に、前記媒体の重ね合わせによる前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じて前記記録ヘッドによる印刷タイミングを補正することを特徴とする。
また、上記課題を解決することのできる本発明の記録装置は、シート状の媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置であって、複数枚のシート状の媒体に印刷を行う際に、先の媒体の後端側の余白部分に次の媒体を重ね合わせて搬送させ、前記記録ヘッドによってそれぞれの前記媒体に画像を印刷させる制御手段を備え、前記制御手段は、前記媒体同士の重ね合わせ領域における次の媒体への印刷時に、前記媒体の重ね合わせによる前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じて前記記録ヘッドによる印刷タイミングを補正することを特徴とする。
上記構成の記録装置の制御方法及び記録装置によれば、媒体を重ね合わせて搬送させ、それぞれの媒体に画像を印刷するので、印刷速度を高めてスループットを向上させることができる。このとき、媒体同士の重ね合わせ領域における次の媒体への印刷時に、媒体の重ね合わせによる記録ヘッドとの間隔の変化に応じて記録ヘッドによる印刷タイミングを補正するので、重ね合わせ領域以外の部分との印刷タイミングを合わせて印刷精度の低下を抑制することができる。
また、上記構成の記録装置の制御方法において、複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、印刷指令の印刷データに含まれる印刷コマンドを解析し、前記媒体を重ね合わせずに印刷する通常印刷モード、あるいは前記媒体を重ね合わせて印刷する積層印刷モードの何れかを選択することが好ましい。
この構成によれば、印刷指令の印刷データに含まれるコマンドに基づいて、各種の印刷モードを選択するので、高精細な印刷や高速印刷などの各種の指令に対応することができる。
また、上記構成の記録装置の制御方法において、複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、前記重ね合わせ領域における次の媒体への印刷領域が、前記記録ヘッドの1回の移動により印刷可能な1パス印刷幅の倍数となる重ね合わせ量で互いの媒体を重ね合わせることにより、前記重ね合わせ領域における印刷タイミングの補正を1パス印刷幅単位で行うことが好ましい。
この構成によれば、記録ヘッドの1回の移動による1パス印刷幅の倍数単位で印刷タイミングの補正を行うので、補正処理の簡略化による制御の容易化を図ることができる。
また、上記構成の記録装置の制御方法において、複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、前記記録ヘッドの1回の移動による1パス印刷幅での1パス印刷時に、1パス印刷幅における前記重ね合わせ領域の印刷部分のみ印刷タイミングの補正を行うことが望ましい。
この構成によれば、1パス印刷時に、1パス印刷幅における重ね合わせ領域に対応する部分のみ印刷タイミングの補正を行うので、記録ヘッドの1パス印刷幅に影響されずに媒体同士をより大きく重ね合わせて印刷処理の高速化を図ることができる。
本発明の記録装置の制御方法及び記録装置によれば、先の媒体の後端側の余白部分に次の媒体を重ね合わせて搬送させることで印刷速度を高めてスループットを向上させることができるとともに、媒体同士の重ね合わせ領域における次の媒体への印刷時に記録ヘッドとの間隔の変化に応じて印刷タイミングを補正するので、重ね合わせ領域以外の部分との印刷タイミングを合わせて印刷精度の低下を抑制することができる。
以下、本発明に係る記録装置の制御方法及び記録装置の実施形態の例について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る記録装置の実施の形態の外観斜視図であり、図2は図1に示した記録装置に組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図、図3は記録装置の制御系を示すブロック図である。
本実施の形態のプリンタ(記録装置)1は、フロント給・排紙タイプの業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、下部ケース2と上部ケース3とから構成される装置ケース4の前面中央に、シート状の媒体である用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。
図1は本発明に係る記録装置の実施の形態の外観斜視図であり、図2は図1に示した記録装置に組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図、図3は記録装置の制御系を示すブロック図である。
本実施の形態のプリンタ(記録装置)1は、フロント給・排紙タイプの業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、下部ケース2と上部ケース3とから構成される装置ケース4の前面中央に、シート状の媒体である用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。また、装置ケース4の前面の両側には、動作状態を表示する表示部7やインクカートリッジ収容部8が設けられている。
装置ケース4内には、図2に示すように、円弧状搬送経路A及びこの円弧状搬送経路Aから排紙トレイ6へ繋がる直線状搬送経路Bを形成する搬送機構11を備えており、用紙カセット5と円弧状搬送経路Aと直線状搬送経路Bと排紙トレイ6とによって、用紙カセット5から繰り出された用紙Pを処理した後に前面の排紙トレイ6に戻すU字状搬送経路が形成されている。
搬送機構11は、ASF(オートシートフィーダ)部とPF(ペーパフィーダ)部とを有している。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状の搬送経路に沿って搬送する円弧状搬送部を形成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
PF部は、図2に示すように、円弧状搬送部から搬送されてきた用紙Pを挟持して印刷処理部43のプラテン面51上に送る第1搬送手段40と、印刷処理部43を通過した用紙Pをその下流の排紙トレイ6に挟持して搬送する複数のローラ54を有する第2搬送手段55とを備えている。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状の搬送経路に沿って搬送する円弧状搬送部を形成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
PF部は、図2に示すように、円弧状搬送部から搬送されてきた用紙Pを挟持して印刷処理部43のプラテン面51上に送る第1搬送手段40と、印刷処理部43を通過した用紙Pをその下流の排紙トレイ6に挟持して搬送する複数のローラ54を有する第2搬送手段55とを備えている。
ASF部の用紙繰り出し機構22は、先端に繰り出し用のピックアップローラ21を備えたフレーム25の後端が支持ピン24によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この用紙繰り出し機構22は、フレーム25の上下方向の揺動により、用紙カセット5内の最上部の用紙Pに対してピックアップローラ21を接触させることが可能である。用紙繰り出し機構22は、プリンタ1の休止時には図2に実線で示すようにフレーム25が水平に維持されて、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pから離れた状態に保たれる。そして、給紙時には、支持ピン24を中心とするフレーム25の下方への回動によって、図2に二点鎖線で示すように、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接して、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ中間ローラ31とガイド部34の間に繰り出される。給紙が済んで、印刷処理部43によって印刷が開始される時には、図2に実線で示したように、フレーム25は元の水平状態に戻される。
円弧状搬送経路Aは、図2に示すように、円弧状搬送経路Aの外側(プリンタ1の背面側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面を有するガイド部34と、円弧状搬送経路Aの内側(プリンタ1の前面側)に設けられガイド部34の下方から上方に向かって用紙Pを送る中間ローラ31とを備えた構成である。また、ガイド部34には、下方側に設けられたリタードローラ32と、上方側に設けられたアシストローラ33とが配置されている。そして、ピックアップローラ21によって送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32とによって挟持されて搬送され、さらに中間ローラ31とアシストローラ33とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙Pは、中間ローラ31とガイド部34との間隙として形成された円弧状搬送経路Aに沿って搬送され、その先端部がプリンタ前面側に向けられてU字状搬送経路を構成する直線状搬送経路Bに送り出される。
また、中間ローラ31の上方には、補助ガイド部材35を備えている。この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が揺動されるようになっている。この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを、その上方側から自重により押さえて、用紙Pを直線状搬送経路Bに沿ってプリンタ1の前方側に案内する。
また、中間ローラ31の上方には、後端検出センサ36が設けられており、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pの後端を検出する。
また、中間ローラ31の上方には、後端検出センサ36が設けられており、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pの後端を検出する。
PF部の第1搬送手段40は、図2に示したように、紙送りローラ対41,42a及び紙送り補助ローラ42bにより構成されている。紙送りローラ対41,42aは、円弧状搬送経路Aの出口端(ガイド部34の下流側端部)から装置前面側に所定距離離れた位置に設けられており、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bに送り出されてきた用紙Pを挟持して印刷位置である印刷処理部43に搬送する。そして、回転駆動量を制御することにより、用紙Pを印刷処理部43に対して位置決めすることが可能である。
第1搬送手段40において、紙送りローラ41は、後述する用紙搬送制御部101により回転駆動される駆動ローラである。また、紙送りローラ42a及び紙送り補助ローラ42bは、回転自在に支持された従動ローラで、下流側に位置する紙送り補助ローラ42bは送り出す用紙Pをプラテン面51側に押さえるように配置されている。
第1搬送手段40において、紙送りローラ41は、後述する用紙搬送制御部101により回転駆動される駆動ローラである。また、紙送りローラ42a及び紙送り補助ローラ42bは、回転自在に支持された従動ローラで、下流側に位置する紙送り補助ローラ42bは送り出す用紙Pをプラテン面51側に押さえるように配置されている。
印刷処理部43は、記録ヘッド44が搭載されたキャリッジ45を備えており、このキャリッジ45は、送り込まれた用紙Pに対してその幅方向である主走査方向へ移動可能に支持されている。
この記録ヘッド44は、図2に示すように、用紙Pに向かってインク滴を吐出させる複数の吐出ノズル46を有しており、この吐出ノズル46に対して、プリンタ1の前方側には、用紙Pを検出するとともに、その幅を検出するPWセンサ47が設けられている。このPWセンサ47は、用紙Pに向かって照射した光の反射光を検出することにより、用紙Pの有無を検出し、キャリッジ45の移動により用紙Pの幅を検出する。
次に、上記プリンタ1の制御系について説明する。
図3に示すように、本実施形態のプリンタ1は、搬送機構11、後端検出センサ36、PWセンサ47、データ送受信端子110、操作部111及び表示部112が接続された制御基板100を備えている。
図3に示すように、本実施形態のプリンタ1は、搬送機構11、後端検出センサ36、PWセンサ47、データ送受信端子110、操作部111及び表示部112が接続された制御基板100を備えている。
制御基板100は、プリンタ1の各制御機構部分を統括的に制御する制御手段である。この制御基板100には、用紙搬送制御部101と、印刷制御部102と、コマンド解析部104と、主制御部105と、受信バッファ106と、通信制御部107と、ステータス送信部108とがバス109を介して互いに通信可能に接続されている。
この制御基板100は、ROMから読み出されたファームウェアを起動することにより制御され、ホストコンピュータ200からの各種コマンドに応じて、各種動作を実行する。
用紙搬送制御部101は、ホストコンピュータ200から送信されるコマンドに応じて、搬送機構11を駆動制御するための制御信号を生成する。搬送機構11は、この制御信号に応じて駆動され、ピックアップローラ21、中間ローラ31、リタードローラ32、アシストローラ33及び紙送りローラ41を回転駆動して用紙Pの搬送を行う。
印刷制御部102は、記録ヘッド44を介した印刷を制御する制御部である。印刷制御部102は、外部から送られた印刷指示及び画像データに基づき、キャリッジ45に設けられた記録ヘッド44の吐出ノズル46からのインクの吐出制御、キャリッジ45自身の移動動作制御等を行う。
コマンド解析部104は、外部に設置されたホストコンピュータ200から送られてくる各種制御コマンドの内容を解析する解析部である。コマンド制御部104による解析結果は、その解析結果に応じて用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の各種制御部に送られる。これにより、各制御部は、受け取った制御コマンドに応じた制御を行う。
主制御部105は、制御基板100に設けられた用紙搬送制御部101、印刷制御部102、コマンド解析部104、受信バッファ106、通信制御部107、ステータス送信部108間の信号の受け渡しや統括制御等を行う。
受信バッファ106は、ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドや印刷すべき画像データ等が一時的に保存されるデータ保存領域である。
受信バッファ106は、ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドや印刷すべき画像データ等が一時的に保存されるデータ保存領域である。
通信制御部107は、データ送受信用端子110を介して、ホストコンピュータ200との通信を行うための制御部である。ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドやデータは、この通信制御部107を介して、受信バッファ106に一時保存され、各種制御部及び解析部によって利用される。
ステータス送信部108は、プリンタ1の状態を示すステータス信号を生成し、通信制御部107、データ送受信端子110を介して、ホストコンピュータ200にステータス信号を送信する。ホストコンピュータ200は、このステータス信号を受信することにより、プリンタ1の状態を把握することができる。
また、ステータス送信部108により生成したステータス信号を基に、表示部112を介して表示を行ったり、ステータス情報を用紙出力したりするように構成しても良い。
後端検出センサ36は、前述のように、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pの後端を検出し、検出信号を制御基板100に出力する。この後端検出センサ36から送信される検出信号は、バス109を介して主制御部105に送られる。主制御部105は、この検出信号に応じて、用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の制御を行う。
PWセンサ47は、前述のように検出位置における用紙Pの有無及び用紙Pの幅を検出し、検出信号を制御基板100に出力する。このPWセンサ47から送信される検出信号は、バス109を介して主制御部105に送られる。主制御部105は、この検出信号に応じて、用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の制御を行う。
次に、上記プリンタ1による用紙Pへの印刷動作を、図4〜図10を参照して説明する。
図4は印刷モード選択処理を示すフローチャート図、図5は高精細モードによる印刷動作を示す図、図6は精細モードによる印刷動作を示す図、図7は高速モードにおける処理を説明するフローチャート図、図8は高速モードにおける用紙の重ね合わせ状態を示す図、図9は高速モードによる印刷動作を示す図、図10は最高速モードにおける処理を説明するフローチャート図、図11は最高速モードにおける用紙の重ね合わせ状態を示す図、図12は最高速モードによる印刷動作を示す図である。
図4は印刷モード選択処理を示すフローチャート図、図5は高精細モードによる印刷動作を示す図、図6は精細モードによる印刷動作を示す図、図7は高速モードにおける処理を説明するフローチャート図、図8は高速モードにおける用紙の重ね合わせ状態を示す図、図9は高速モードによる印刷動作を示す図、図10は最高速モードにおける処理を説明するフローチャート図、図11は最高速モードにおける用紙の重ね合わせ状態を示す図、図12は最高速モードによる印刷動作を示す図である。
(印刷モード選択処理)
まず、印刷モード選択処理について、図4のフローチャートに沿って説明する。
ホストコンピュータ200から印刷データを受信すると(ステップS1)、制御基板100のコマンド解析部104が、印刷コマンドの解析を行う(ステップS2)。
そして、コマンド解析部104による解析結果が印刷制御部102へ送信されると、印刷制御部102は、印刷指令が各種の印刷モードの何れであるかを決定する。
ここで、この印刷モードとしては、高精細モード(ステップS3)、精細モード(ステップS4)、高速モード(ステップS5)及び最高速モード(ステップS6)があり、印刷制御部102は、これら各印刷モードから一つの印刷モードを選択して決定する。なお、高精細モード(ステップS3)及び精細モード(ステップS4)は用紙を重ねて搬送しない通常印刷モードであり、高速モード(ステップS5)及び最高速モード(ステップS6)は用紙を重ねて搬送する積層印刷モードである。
これにより、印刷制御部102は、決定した印刷モードで印刷処理を行う。
以下、各印刷モードによる印刷処理について説明する。
まず、印刷モード選択処理について、図4のフローチャートに沿って説明する。
ホストコンピュータ200から印刷データを受信すると(ステップS1)、制御基板100のコマンド解析部104が、印刷コマンドの解析を行う(ステップS2)。
そして、コマンド解析部104による解析結果が印刷制御部102へ送信されると、印刷制御部102は、印刷指令が各種の印刷モードの何れであるかを決定する。
ここで、この印刷モードとしては、高精細モード(ステップS3)、精細モード(ステップS4)、高速モード(ステップS5)及び最高速モード(ステップS6)があり、印刷制御部102は、これら各印刷モードから一つの印刷モードを選択して決定する。なお、高精細モード(ステップS3)及び精細モード(ステップS4)は用紙を重ねて搬送しない通常印刷モードであり、高速モード(ステップS5)及び最高速モード(ステップS6)は用紙を重ねて搬送する積層印刷モードである。
これにより、印刷制御部102は、決定した印刷モードで印刷処理を行う。
以下、各印刷モードによる印刷処理について説明する。
(高精細モード)
高精細モードによる印刷処理が開始されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる。
高精細モードによる印刷処理が開始されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる。
次いで、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が行われる。なお、図5では印刷領域をAで示している。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が行われる。なお、図5では印刷領域をAで示している。
次の用紙Pへの印刷がある場合、先の用紙Pの後端が後端検出センサ36によって検出された時点で、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラを駆動させ、ASF部及びPF部による次の用紙Pの給紙が行われ、図5に示すように、先の用紙Pの後端に対して間隔をあけて次の用紙Pが搬送される。
先の用紙Pでの印刷が終了すると、PWセンサ47による次の用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、次の用紙Pへの印刷が行われる。
(精細モード)
精細モードによる印刷処理が開始されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる。
精細モードによる印刷処理が開始されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる。
次いで、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が行われる。なお、図6では印刷領域をAで示している。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が行われる。なお、図6では印刷領域をAで示している。
次の用紙Pへの印刷がある場合、先の用紙Pの後端が後端検出センサ36によって検出された時点で、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラを駆動させ、ASF部及びPF部による次の用紙Pの給紙が行われ、図6に示すように、先の用紙Pの後端に対して間隔をあけずに次の用紙Pが搬送される。
先の用紙Pでの印刷が終了すると、間隔をあけずに搬送される次の用紙Pに対して、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、次の用紙Pへの印刷が行われる。
(高速モード)
次に、高速モードによる印刷処理を図7のフローチャートに沿って説明する。
高速モードが選択されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる。
次いで、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
次に、高速モードによる印刷処理を図7のフローチャートに沿って説明する。
高速モードが選択されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる。
次いで、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が開始される(ステップS11)。
そして、この高速モードでは、次の用紙Pへの印刷があるか否かを判断する(ステップS12)。
そして、この高速モードでは、次の用紙Pへの印刷があるか否かを判断する(ステップS12)。
次の用紙Pへの印刷がある場合は、先の印刷データ及び次の印刷データからそれぞれの印刷画像の解析を行う(ステップS13)。
そして、この印刷画像の解析結果に基づいて、先の用紙Pへの次の用紙Pの重ね合わせ量を算出する(ステップS14)。
そして、この印刷画像の解析結果に基づいて、先の用紙Pへの次の用紙Pの重ね合わせ量を算出する(ステップS14)。
図8に示すように、重ね合わせ量X1とは、先の用紙Pの印刷領域A1の後端側の余白Y1に次の用紙Pの先端側を副走査方向に重ね合わせる量であり、具体的には、重ね合わせ領域Bにおける次の印刷領域A2の記録ヘッド44の1パス印刷幅(主走査方向への1回の移動により吐出ノズル46で印刷可能な幅)PAの倍数分と次の用紙Pの先端側の余白Y2との合計値である。
重ね合わせ量X1を算出したら、この重ね合わせ量X1に基づいて、次の用紙Pの給紙タイミングを決定する(ステップS15)。つまり、この給紙タイミングは、先の用紙Pに対して、次の用紙Pが重ね合わせ量X1で重なる給紙のタイミングである。
次いで、印刷制御部102は、重ね合わせ領域Bにおける印刷部分の印刷タイミング(ノズルからの吐出タイミング)の補正処理を行う(ステップS16)。
次いで、印刷制御部102は、重ね合わせ領域Bにおける印刷部分の印刷タイミング(ノズルからの吐出タイミング)の補正処理を行う(ステップS16)。
上記のように、給紙タイミングを決定し、印刷タイミングの補正処理を行うと、先の用紙Pの後端が後端検出センサ36によって検出された時点で、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラを駆動させ、ASF部及びPF部による次の用紙Pの給紙が行われ、図9に示すように、先の用紙Pの上面に、次の用紙Pが重ね合わせ量X1で重ね合わされて搬送される。
先の用紙Pにおける印刷領域A1の印刷が終了すると、次の用紙Pにおける印刷領域A2の印刷が開始される。具体的には、記録ヘッド44の吐出ノズル46の1列目(用紙Pの搬送方向前方側の端部に配置された吐出ノズル)が印刷領域A2の先端に位置決めされた状態で、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、次の用紙Pへの印刷が行われる(ステップS17)。
このとき、重ね合わせ領域Bでは、用紙Pが重ね合わされていることより、用紙Pの表面と記録ヘッド44の吐出ノズル46との間隔が、用紙Pを重ねていない通常の状態より減少する。したがって、主走査方向へ移動する記録ヘッド44の吐出ノズル46から吐出されるインクは、用紙Pが1枚の場合と比較して、用紙Pの表面への付着タイミングが早くなり、ノズルから吐出された位置に対して用紙Pに付着する位置のずれ量が通常より減少する。
このため、印刷制御部102は、この重ね合わせ領域Bで印刷される1パス印刷幅PAの倍数分の印刷を行う際に、位置ずれ量が減少する分だけインクの吐出タイミングを遅らせる前述の印刷タイミングの補正処理を行う(ステップS16)。
このため、印刷制御部102は、この重ね合わせ領域Bで印刷される1パス印刷幅PAの倍数分の印刷を行う際に、位置ずれ量が減少する分だけインクの吐出タイミングを遅らせる前述の印刷タイミングの補正処理を行う(ステップS16)。
これにより、重ね合わせ領域Bで印刷される1パス印刷幅PAの倍数分の印刷部分では、記録ヘッド44の全ての吐出ノズル46において補正されたタイミングで印刷が行われ、ノズルから吐出されたインクは用紙Pを重ねていない通常の状態と同じだけ、吐出された位置からずれた位置(つまり正規の位置)に付着する。したがって、用紙Pを重ねていない領域と同じ印刷品質を得ることができる。
重ね合わせ領域Bにおける1パス印刷幅PAの倍数分の印刷後は、補正処理を行わずに印刷が行われる。
その後、次の用紙Pへの印刷がある場合は(ステップS12)、ステップS13〜S17の処理を行う。
重ね合わせ領域Bにおける1パス印刷幅PAの倍数分の印刷後は、補正処理を行わずに印刷が行われる。
その後、次の用紙Pへの印刷がある場合は(ステップS12)、ステップS13〜S17の処理を行う。
(最高速モード)
次に、最高速モードによる印刷処理を図10のフローチャートに沿って説明する。
最高速モードが選択されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による先の用紙Pの給紙が行われる。
次いで、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
次に、最高速モードによる印刷処理を図10のフローチャートに沿って説明する。
最高速モードが選択されると、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラをモータにより駆動させ、ASF部及びPF部による先の用紙Pの給紙が行われる。
次いで、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ、このPWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、記録ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向である主走査方向へ移動しながら記録ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が開始される(ステップS21)。
そして、次の用紙Pへの印刷があるか否かを判断する(ステップS22)。
そして、次の用紙Pへの印刷があるか否かを判断する(ステップS22)。
次の用紙Pへの印刷がある場合は、先の印刷データ及び次の印刷データからそれぞれの印刷画像の解析を行う(ステップS23)。
そして、この印刷画像の解析結果に基づいて、先の用紙Pへの次の用紙Pの重ね合わせ量を算出する(ステップS24)。
そして、この印刷画像の解析結果に基づいて、先の用紙Pへの次の用紙Pの重ね合わせ量を算出する(ステップS24)。
図11に示すように、重ね合わせ量X2とは、先の用紙Pの印刷領域A1の後端側の余白Y1に次の用紙Pの先端側を副走査方向に重ね合わせる量であり、具体的には、先の用紙Pの印刷領域A1の後端に対して所定の間隔Gをあけて次の用紙Pの先端を配置させた際に互いの用紙Pが重なる量である。
ここで、この所定の間隔Gは、記録ヘッド44の吐出ノズル46の少なくとも1列のノズル分の寸法である。
ここで、この所定の間隔Gは、記録ヘッド44の吐出ノズル46の少なくとも1列のノズル分の寸法である。
重ね合わせ量X2を算出したら、この重ね合わせ量X2に基づいて、次の用紙Pの給紙タイミングを決定する(ステップS25)。つまり、この給紙タイミングは、先の用紙Pに対して、次の用紙Pが重ね合わせ量X2で重なる給紙のタイミングである。
次いで、印刷制御部102は、重ね合わせ領域Bにおける印刷部分の印刷タイミングの補正処理を行う(ステップS26)。
次いで、印刷制御部102は、重ね合わせ領域Bにおける印刷部分の印刷タイミングの補正処理を行う(ステップS26)。
上記のように、給紙タイミングを決定し、印刷タイミングの補正処理を行うと、先の用紙Pの後端が後端検出センサ36によって検出された時点で、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラを駆動させ、ASF部及びPF部による次の用紙Pの給紙が行われ、図12に示すように、先の用紙Pの上面に、次の用紙Pが重ね合わせ量X2で重ね合わされて搬送される。
そして、先の用紙Pにおける印刷領域A1の印刷が終了すると、次の用紙Pの印刷領域A2の印刷が開始される。このとき、先の用紙Pの印刷領域A1の後端と次の用紙Pの先端との間には、少なくとも記録ヘッド44の吐出ノズル46の1列分の寸法を有する間隔Gがあけられているので、先の用紙Pへ吐出されたインクが次の用紙Pに付着するような不具合は発生しない。
ここで、図11に示すように、先の用紙Pにおける印刷領域A1の後端を印刷する際に、記録ヘッド44による1パス印刷幅PA内に、次の用紙Pの印刷領域A2が入る場合がある。具体的には、先の用紙Pの最終の印刷パスの1パス印刷幅PAにおいて、先の用紙Pの印刷領域A1の後端よりも用紙Pの搬送方向後方側の余白Y1が、所定間隔Gと次の用紙Pにおける先端側の余白Y2との合計値より大きい場合である。
この場合、先の用紙Pの最終印刷パスによる印刷時に、次の用紙Pの重ね合わせ領域Bにおける印刷領域A2の先端側の印刷を行うこととなる。
前述したように、この重ね合わせ領域Bでは、用紙Pが重ね合わされていることより、用紙Pの表面と記録ヘッド44の吐出ノズル46との間隔が減少する。したがって、主走査方向へ移動する記録ヘッド44の吐出ノズル46から吐出されるインクは、用紙Pが1枚の場合と比較して、用紙Pの表面への付着タイミングが早くなる。
前述したように、この重ね合わせ領域Bでは、用紙Pが重ね合わされていることより、用紙Pの表面と記録ヘッド44の吐出ノズル46との間隔が減少する。したがって、主走査方向へ移動する記録ヘッド44の吐出ノズル46から吐出されるインクは、用紙Pが1枚の場合と比較して、用紙Pの表面への付着タイミングが早くなる。
このため、印刷制御部102は、この重ね合わせ領域Bで印刷を行う分の吐出ノズル46におけるインクの吐出タイミングのみを遅らせる前述の印刷タイミングの補正処理を行う(ステップS26)。
これにより、先の用紙Pの印刷領域A1の後端とともに重ね合わせ領域Bにおける印刷領域A2の先端を印刷する部分では、補正されたタイミングで印刷が行われ、ノズルから吐出されたインクは用紙Pを重ねていない通常の状態と同じだけ、吐出された位置からずれた位置(つまり正規の位置)に付着する。したがって、先の用紙Pの印刷領域A1の後端と印刷領域A2の先端とを同時に印刷しながら同じ印刷品質を得ることができる。
これにより、先の用紙Pの印刷領域A1の後端とともに重ね合わせ領域Bにおける印刷領域A2の先端を印刷する部分では、補正されたタイミングで印刷が行われ、ノズルから吐出されたインクは用紙Pを重ねていない通常の状態と同じだけ、吐出された位置からずれた位置(つまり正規の位置)に付着する。したがって、先の用紙Pの印刷領域A1の後端と印刷領域A2の先端とを同時に印刷しながら同じ印刷品質を得ることができる。
また、重ね合わせ領域Bの後端を印刷する印刷パスでは、重ね合わせ領域Bとともに、重ね合わせ領域Bの後方側の1枚の部分とに跨る場合がある。この場合、印刷制御部102は、この重ね合わせ領域Bで印刷を行う分の吐出ノズル46におけるインクの吐出タイミングのみを遅らせる印刷タイミングの補正処理を行う(ステップS25)。
これにより、重ね合わせ領域Bとともに重ね合わせ領域Bの後方側の1枚の部分(重ね合わせていない部分)を印刷する部分では、重ね合わせ領域Bの部分だけ補正されたタイミングで印刷が行われ、その後は、補正処理を行わずに印刷が行われる。
その後、次の用紙Pへの印刷がある場合は(ステップS22)、ステップS23〜S27の処理を行う。
その後、次の用紙Pへの印刷がある場合は(ステップS22)、ステップS23〜S27の処理を行う。
以上説明したように、上記実施形態に係るプリンタ1からなる記録装置及びその制御方法によれば、用紙Pを重ね合わせて搬送させ、それぞれの用紙Pに画像を印刷するので、印刷速度を高めてスループットを向上させることができる。このとき、用紙P同士の重ね合わせ領域Bにおける次の用紙Pへの印刷時に、用紙Pの重ね合わせによる記録ヘッド44との間隔の変化に応じて記録ヘッド44による印刷タイミングを補正するので、重ね合わせ領域B以外の部分との印刷タイミングを合わせて印刷精度の低下を抑制することができる。これにより、高い印刷精度で印刷速度を高めることができる。
また、印刷指令の印刷データに含まれるコマンドに基づいて、各種の印刷モードを選択するので、高精細な印刷や高速印刷などの各種のオペレータの要求に対応することができる。
また、印刷指令の印刷データに含まれるコマンドに基づいて、各種の印刷モードを選択するので、高精細な印刷や高速印刷などの各種のオペレータの要求に対応することができる。
さらに、高速モードでは、重ね合わせ領域Bにおける次の用紙Pへの印刷領域A2が、記録ヘッド44の1回の移動により印刷可能な1パス印刷幅PAの倍数となる重ね合わせ量X1で互いの用紙Pを重ね合わせることにより、重ね合わせ領域Bにおける印刷タイミングの補正を1パス印刷幅PA単位で行うので、補正処理の簡略化による制御の容易化を図ることができる。
また、最高速モードでは、記録ヘッド44の1回の移動により印刷可能な1パス印刷時に、1パス印刷幅PAにおける重ね合わせ領域Bに対応する印刷部分のみ印刷タイミングの補正を行うので、記録ヘッド44の1パス印刷幅PAに影響されずに用紙P同士をより大きく重ね合わせて印刷処理の高速化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、2枚の用紙Pを重ね合わせて印刷する場合について説明したが、本発明は、3枚以上の用紙Pを重ね合わせる場合にも適用可能であり、1パス印刷幅で3枚以上の用紙Pに対してそれぞれの印刷タイミングの補正を行って印刷することが可能である。
また、重ね合わせ領域Bにおける印刷タイミングの補正は、用紙Pの重ね合わせによる単純な厚さの変化だけでなく、重ね合わせた部分の用紙Pの傾きの影響、すなわちノズルと用紙との間隔が連続的に変化することを考慮して、各吐出ノズル毎にインクを吐出するタイミングを補正することにより、より高精度な補正を行うことができる。なお、ノズルと用紙との間隔の変化の状態は、経験的分析あるいは数値解析により求めることができる。
なお、上記実施形態では、記録装置として、U字状の搬送経路を有するインクジェットプリンタを例にとって説明したが、本発明は、U字状の搬送経路を有するものに限定されず、また、インクジェットタイプに限定されない。具体的には、直線状の搬送経路を有するものにも適用でき、また、ドットインパクトプリンタにも適用できる。
また、上記実施形態では、シート状の媒体として、用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。
また、上記実施形態では、シート状の媒体として、用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。
1:プリンタ(記録装置)、44:記録ヘッド、46:吐出ノズル、100:制御基板(制御手段)、B:重ね合わせ領域、P:用紙(媒体)、PA:1パス印刷幅、X1,X2:重ね合わせ量、Y1,Y2:余白
Claims (5)
- シート状の媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置の制御方法であって、
複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、先の媒体の後端側の余白部分に次の媒体を重ね合わせて搬送させて前記記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷させるとともに、前記媒体同士の重ね合わせ領域における次の媒体への印刷時に、前記媒体の重ね合わせによる前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じて前記記録ヘッドによる印刷タイミングを補正することを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1に記載の記録装置の制御方法であって、
複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、印刷指令の印刷データに含まれる印刷コマンドを解析し、前記媒体を重ね合わせずに印刷する通常印刷モード、あるいは前記媒体を重ね合わせて印刷する積層印刷モードの何れかを選択することを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1または2に記載の記録装置の制御方法であって、
複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、前記重ね合わせ領域における次の媒体への印刷領域が、前記記録ヘッドの1回の移動により印刷可能な1パス印刷幅の倍数となる重ね合わせ量で互いの媒体を重ね合わせることにより、前記重ね合わせ領域における印刷タイミングの補正を1パス印刷幅単位で行うことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項1または2に記載の記録装置の制御方法であって、
複数枚の前記媒体に印刷を行う際に、前記記録ヘッドの1回の移動による1パス印刷幅での1パス印刷時に、1パス印刷幅における前記重ね合わせ領域の印刷部分のみ印刷タイミングの補正を行うことを特徴とする記録装置の制御方法。 - シート状の媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記搬送方向と直交する方向へ移動する記録ヘッドによって前記媒体に画像を印刷する記録装置であって、
複数枚のシート状の媒体に印刷を行う際に、先の媒体の後端側の余白部分に次の媒体を重ね合わせて搬送させ、前記記録ヘッドによってそれぞれの前記媒体に画像を印刷させる制御手段を備え、
前記制御手段は、前記媒体同士の重ね合わせ領域における次の媒体への印刷時に、前記媒体の重ね合わせによる前記記録ヘッドとの間隔の変化に応じて前記記録ヘッドによる印刷タイミングを補正することを特徴とする記録装置。
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