JP2007297890A - ブラシ清掃作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ブラシ清掃作業車1を、進行方向の前部に作業用の前部ブラシ装置7を設けるとともに、進行方向に向かって車体の少なくとも一方の側面に前部ブラシ装置7と略同様の構造の側部ブラシ装置10を設けて構成し、側部ブラシ装置10を、その長手方向と車体2の長手方向とをほぼ平行として、且つ前部ブラシ装置7の、進行方向と直交する直線上での長手方向両端部間を最大車幅Wとする当該最大車幅W内に納まる格納姿勢Aと、最大車幅W外に張り出して作業を行う作業姿勢Bとに切り換え可能な構成とした。
【選択図】図1
Description
このような清掃作業車1は、ブラシロール133を路面に接触させた状態で回転させながら走行させて路面の清掃を行っている。
ところが、ブラシ体を長くすると、ブラシ装置の自重が重くなる。その結果、回送時にブラシ装置を地上から上げるとき、トラックシャーシの前軸加重が大きくなる等、設計上の制限、問題があり、ブラシ体を長くすることには自ずと限度がある。
また、ブラシ体を長くすると、回送時の車両の全長、全幅が大きくなり、車庫等広い場所が必要となる、という問題が生じる。さらに、路面は通常緩やかに中央部が凸状となっているので、ブラシ体が長くなると、接地が不均一となる、という問題も生じる。
図7に示すように、この特許文献1に開示されたスノーブラシ装置210では、車体の前部にスノープラウ207を備える他、前部スノーブラシ装置211および後部スノーブラシ装置212を備え、これらのブラシ装置211,212は、それぞれ油圧シリンダ226,227で、除雪車両200の外側へ移動する作業姿勢に、あるいは除雪車両200の内側へ移動する格納姿勢への変更が可能となっている。
これにより、除雪(清掃)作業においては、幅広の除雪(清掃)が可能となるとともに、回送時には、車幅を小さくして、トンネル等の通過に支障をきたすことがない。
また、格納姿勢において、前部ブラシ装置、および後部ブラシ装置のブラシロールの長手方向が、ほぼ車幅方向あるいは斜め方向のため、車幅内に納めきれない場合がある。そのため、回送時等に道路脇の障害物と接触する恐れが大きい、という問題もある。
さらに、前部ブラシ装置、および後部ブラシ装置が車体の下面に格納されるため、路面とのクリアランスが小さくなり、回送時に路面上の障害物と接触する恐れが大きい、という問題もある。
また、最大車幅とは、進行時の所定角度に設定された前部ブラシ装置の、進行方向と直交する直線上での長手方向両端部間をいう。
また、ブラシ装置の格納時は最大車幅内に格納することが可能となるので、回送時等に車体が通る道路であれば支障なく走行できる。
車体フレーム3の前部には運転室4が設けられ、車体フレーム3の下部には、それぞれ複数の前部走行車輪5、後部走行車輪6が設けられている。
なお、側部ブラシ装置10は、前部ブラシ装置7とほぼ同様の構造でなくてもよく、作業幅をより大きくでき、清掃等の作業効率が上がる構成で、公知の任意のブラシ装置を用いてもよい。
ここで、最大車幅Wとは、前述のように、進行時の所定角度に設定された前部ブラシ装置7の、進行方向と直交する直線上での長手方向両端部間をいう。
第1ブラシ装置11は、図3,4に詳細を示すように、ブラシ取り付け手段15を介して前記車体2の車体フレーム3に取り付けられている。
ブラシ取り付け手段15は、一端が上記車体フレーム3に連結されると共に、他端が第1ブラシ装置11に連結されるアーム機構24と、このアーム機構24を駆動させる油圧機構25とを備えて構成されている。
そして、第1ブラシ装置11は、ブラシ取り付け手段15によって、車体2に対して上下動自在となっており、また、本体部31と連結体20との間に架けわたされた2本の第3油圧シリンダ28,28によって水平面内で回動自在とされている。
アーム体16は、図3に示すように、車体フレーム3の側面に固着されたブラケット8に取り付けられている。
すなわち、アーム体16は、上下に配置された第1リンク17、および第2リンク18からなる平行四辺形リンクで構成され、第1リンク17、第2リンク18の基端が前記ブラケット8に、先端が前記連結体20にそれぞれ取り付けられている。これら第1リンク17、第2リンク18は平面視二股状に構成されている
そして、この第1油圧シリンダ26が伸縮することにより、アーム体16、連結体20等の全体が上下に回動自在となる。
なお、この第2油圧シリンダ27は、現場内での移動等、第1ブラシ装置11を、回送時のように格納姿勢Aに設定するまでもないときに用いられる。
そして、ここにおいて、前記脚34、支持部材35、およびタイヤ36を含み前記脚部32が構成されている。
前記ブラシロール33は垂下部31A間に支持されるとともに、その長手方向の中央部が垂直軸23を介して前記連結体20に取り付けられている。また、垂下部31Aの下端には油圧モータ37が取り付けられ、この油圧モータ37の駆動によりブラシロール33が回転自在となっている。
すなわち、2本の第3油圧シリンダ28,28は、それぞれの一端が本体部31に枢着され、それぞれの他端が連結体20の側面対称位置に枢着されている。そして、これら2本の第3油圧シリンダ28,28の伸縮により、本体部31およびブラシロール33が垂直軸23を中心に回動することになる。
管路41の途中には、第1、第2切換弁42,43が配置されている。第1切換弁42は2位置切換弁であり、第2切換弁43は3位置切換弁である。
そして、第1切換弁42を、ソレノイドの励磁により左の位置42Aに切り換えたとき、管路57,58を介してタンク44へ連通し、また、第1油圧ポンプ40からの圧油もタンク44へ連通する。
この第3切換弁46は2位置切換弁であり、ソレノイドを励磁して左の位置46Aに切り換えたときは、第1パイロットチェック弁45のパイロット管路60を、上記ボトム側室26Bと連通している管路59を介してタンク44へ連通させている。
なお、第1切換弁42および第2切換弁43は、実施形態において直列に接続されているが、並列に接続されてもよい。
まず、作業車1の回送時について説明する。以下には、作業として清掃作業を行う例で説明するが、作業には除雪作業も含むものである。
回送時において、第1ブラシ装置11は、車体2の側面に車体2長手軸線Y−Y(図1参照)に沿って、且つ、前部ブラシ装置7の幅方向両端部で決定される前記最大車幅Wと一致するか、あるいはほぼ収まるように格納される。
格納姿勢Aの状態は、図3に示すように、路面Cから上昇した状態である。
作業車1が清掃現場に到着した後、図3の格納姿勢Aから、図6において、第3切換弁46をソレノイドの励磁により右の位置46Bに切り換えると、第2油圧ポンプ47からの圧油で第1パイロットチェック弁45を開き、第1油圧シリンダ26のロッド側室26Aの油が第1切換弁42を介してタンク44へ戻す。
これにより、第1ブラシ装置11の自重で第1油圧シリンダ26が伸長し、その結果、アーム体16が下方へ回動して、第1ブラシ装置11が下方へ、且つ車幅外方へ張り出す。
この作業姿勢Bは、作業車1に対し前部ブラシ装置7とほぼ同じ角度に設定する。そして、ここでは、図1、図2に示すように、作業車1の斜め左前方へゴミや雪を掃き出すように設定する。
ブラシロール33の接地は、第3切換弁46をソレノイドの励磁により右の位置46Bに切り換え、第1油圧シリンダ26のロッド側室26Aの油をタンク44に戻し、第1油圧シリンダ26をさらに伸長することにより行われる。
この後、第1切換弁42を、ソレノイドの励磁により右の位置42Bに切り換え、第1油圧ポンプ42からの圧油を第1油圧シリンダ26のロッド側室26Aに供給して、アーム体16を上方且つ車体2側へ回動させることにより、第1ブラシ装置11を最大車幅W内に、且つ車体2の長手方向軸線Y−Yにほぼ平行に格納する。
これにより、第1ブラシ装置11を、そのブラシロール33が作業車1の現場内移動時に路面C上の障害物と干渉することなく、また、ブラシロール33を清掃または除雪作業以外のために引きずることがないので、そのブラシロール33の不用意な破損や磨耗を防止できる。
このときは、第3切換弁46をソレノイドの励磁により右の位置46Bに切り換えて、第1パイロットチェック弁45を開き状態に保持することにより、第1油圧シリンダ26のロッド側室26Aおよびボトム側室26Bをタンク44へ連通させるため、アーム体16の回動の支障とならない。
(1)車体2の側面に設けた例えば第1ブラシ装置11が、前部ブラシ装置7を含む最大車幅外へ張り出し可能となっているので、その第1ブラシ装置11の張り出し分だけ作業幅が拡大する。その結果、第1ブラシ装置11と前部ブラシ装置7とが共に作業することで、作業幅を拡大することができ、作業効率の効率を図ることができる。
例えば、前記実施形態では、現場内での移動等、第1ブラシ装置11を、回送時のように格納姿勢Aに設定するまでもないときに、第2油圧シリンダ27を用いていたが、この第2油圧シリンダ27は必ずしも必要なものでない。作業車1の走行(移動)に支障のない第1ブラシ装置11の上昇位置を検出装置により検出し、第1油圧シリンダ26によりその位置まで上昇させ保持してもよい。また、この場合でも検出装置は必ずしも必要ではなく、他の作業員の目視による上昇位置の設定でもよい。
2 車体
3 車体フレーム
7 前部ブラシ装置
10 側部ブラシ装置
11 第1ブラシ装置
12 第2ブラシ装置
15 ブラシ取り付け手段
16 アーム体
20 連結体
24 アーム機構
25 油圧機構
26 第1油圧シリンダ
27 第2油圧シリンダ
31 本体部
33 ブラシロール
A 格納姿勢
B 作業姿勢
C 路面
W 最大車幅
Claims (2)
- 進行方向の前部に作業用の前部ブラシ装置を備えたブラシ清掃作業車において、
進行方向に向且つ車体の少なくとも一方の側面に側部ブラシ装置を装備し、
この側部ブラシ装置を、格納時には車体にほぼ平行で且つ前記前部ブラシ装置を含む最大車幅内に配置すると共に、作業時には前記前部ブラシ装置とほぼ同一の設置状態で且つ前記最大車幅外に張り出した作業姿勢に切り換え可能としたことを特長とするブラシ清掃作業車。 - 前記側部ブラシ装置を、前記車体のフレーム部材にブラシ取り付け手段を介して保持すると共に、このブラシ取り付け手段を、前記側部ブラシ装置を上下動自在に且つ水平面内で回動自在に保持するアーム機構と、このアーム機構を駆動させる油圧機構とを備えて構成したことを特長とする請求項1記載のブラシ清掃作業車。
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