JP2007283619A - Rfidプリンタ - Google Patents
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Abstract
複数の小ピッチのRFIDラベルが隣接している場合であっても、読み書き対象のRFIDラベルに対してのみ読み書きを行うことができるRFIDプリンタを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明のRFIDプリンタ1は、搬送方向前後にスライドする金属板32によってRFIDラベル10を通信不能に調節できる金属板スライド部6を有し、この金属板スライド部6によってRFIDリーダーライター部5の通信領域内にあってRFIDリーダーライター部5が通信する目的以外の隣接RFIDラベルLを通信不能に調節できることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
このRFIDプリンタ60は、RFIDプリンタ60毎に設定された仕様に基づいて加工されたRFIDラベル55に対して、RFIDリーダーライター部58で情報の書き込み及び読み取りを行い、印字部59でRFIDラベル55の表面への印字を行っている。
一方、RFIDラベル55は、金属を接触又は極めて近いところに設置することにより、RFIDリーダーライター部58からの書き込み及び読み取りが不能、つまりRFIDラベル55の通信が不能になることが知られている。
RFIDインレットの周波数帯が13.56HzのRFIDラベルであってもUHF帯のRFIDラベルであっても金属を接触又は極めて近いところに設置すると上記説明と同様に通信が不能となる。
上記の理由によって、RFIDリーダーライター部58の通信領域内であって、RFIDリーダーライター部58で通信を行う目的のRFIDラベル55に隣接しているRFIDラベル55(以下、隣接RFIDラベルLとする。)、つまりRFIDリーダーライター部58の通信領域内であって、通信を行う目的のRFIDラベル55の搬送方向前後のRFIDラベル55にもRFIDリーダーライター部58の通信に応答し、情報の書き込み及び読み取りが行われてしまうことがあった。
よって隣接RFIDラベルLに通信を行ってしまうことを防止するために、RFIDリーダーライター部58の通信領域内に複数のRFIDラベル55が入らないだけの搬送方向への間隔をもってRFIDラベル55を剥離紙64に仮着することが行われている。
しかしながら、RFIDリーダーライター部58の通信領域に複数のRFIDラベル55が入らないように、隣接するRFIDラベル55の間隔を搬送方向に長くして剥離紙64に仮着することは、剥離紙64の搬送方向に対してRFIDラベル55が仮着されていない領域が長くなり剥離紙64に無駄が生じ、また、1枚のRFIDラベル55を搬送する距離が長くなるため、RFIDラベル55にRFIDリーダーライター部58で通信を行い、印字部59でRFIDラベル55の表面に印字を行うことに時間がかかるという問題があった。
また、金属板スライド部は、RFIDラベルの通信を不能にする金属板と、この金属板を支持する金属板受け部と、金属板をスライド可能に金属板受け部に接続する調節螺子と、を有することを特徴とする。
また、RFIDリーダーライター部の通信領域内のRFIDラベルの搬送経路が、単枚のRFIDラベルのピッチ分以外は金属板となるように金属板スライド部を調節することを特徴とする。
また、金属板スライド部は、RFIDリーダーライター部の上部に設置することを特徴とする。
RFIDラベル10は、剥離紙12に粘着剤を介して紙、フィルムなどから成るラベルが貼り付けられており、剥離紙12とラベルの間にはICチップ及びアンテナからなるRFID(Radio Frequency Identification)インレットが配置され構成されている。このRFIDラベル10は、剥離紙12に対して搬送方向に等間隔で仮着されている。
剥離紙12は、表面に剥離剤が塗布してあり、RFIDラベル10を粘着剤を介して仮着している。
また、剥離紙12は、RFIDラベル10を一枚ごとに切断できる搬送方向への長さを持った(少なくともRFIDラベル10のピッチより長い)間隔で搬送方向と直交する方向にミシン目が形成されており、RFIDラベル10を貼付する面とは反対の面(裏面)に検出マークが所定の間隔で印刷されている。
この検出マークの印刷する位置は、搬送方向に対してRFIDラベル10の一枚分の位置に印刷される場合や、若しくは、RFIDラベル10の間隔(ギャップ)に印刷される場合など使用形態によって適宜変更する。
印字中、インクリボン19を印字用紙11より速く搬送し、インクリボン19未使用領域を印字に使用しないで搬送するというインクリボン19の無駄遣いすることや、インクリボン19を印字用紙11より遅く搬送し、インクリボン19の使用済み領域を印字に使用し、印字抜けが起こることを防止するために、リボン巻取部18で巻き取るインクリボン19の搬送速度は、印字用紙11の搬送速度と同一にすることが好ましい。
また、金属板スライド部6を後述するRFIDラベル10の1枚分のピッチに調節後に、書き込み及び読み取りを目的とするRFIDラベル10がRFIDリーダーライター部5と通信できる位置に搬送するように印字部4のプラテンローラー22を回転駆動させるものとする。
なお、プラテンローラー22による回転駆動速度は、印字速度やRFIDリーダーライター部5のRFIDラベル10への情報の書き込み及び読み取りの速度(処理速度)によって変更できるものとする。
アンテナ27は、印字用紙11の搬送経路中で、用紙保持部2と印字部4との間のRFIDラベル10が通過する領域に対向する位置に配置され、RFIDラベル10のRFIDインレットに対して、書き込み及び読み取りの電波を出力するものである。この電波には、RFIDインレットに対して書き込み及び読み取りができる範囲である通信領域がある。この通信領域の範囲は、搬送方向と搬送方向に直行する方向に対しては、アンテナ27の面積と略同一の範囲であり、高さ方向には、アンテナ27の中央部を最大として端部にかけて弱くなる。
また、図1、図2、図3ではアンテナ27はRFIDラベル10の下面に配置されているが、上面であっても良い。
通信部28は、後述する制御部7(CPU45)からの信号を受け、アンテナ27にRFIDラベル10のRFIDインレットに対する書き込み及び読み取りの電波を出力させる制御を行うものである。
また、通信部28は、アンテナ27及び制御部7と接続できるところであればRFIDプリンタ1の何れの場所に配置しても良い。
RFIDラベル10が小ピッチであるために、剥離紙12に仮着された複数のRFIDラベル10同士の搬送方向への間隔が狭くなり、RFIDリーダーライター部5と通信する目的以外である隣接RFIDラベルLがRFIDリーダーライター部5の通信領域内に入ってしまい、隣接RFIDラベルLに書き込み及び読み取りすることを防止するために、隣接RFIDラベルLの剥離紙12側(RFIDラベルの下面)に金属板スライド部6を形成し、隣接RFIDラベルLをRFIDリーダーライター部5から通信不能にしている。
この金属板スライド部6は、RFIDリーダーライター部5の上面(サーマルヘッド23側)に設置し、印字用紙11の搬送経路の一部を形成している。
金属板スライド部6は、RFIDラベル10のラベル側(上面)に設置してもよく、また、RFIDリーダーライター部5の設置状況や印字部4の搬送方法によっては、図1、図2、図3ではRFIDリーダーライター部5の搬送方向下流側となっているが、RFIDリーダーライター部5の搬送方向上流側に設置しても良い。つまり金属板スライド部6は、RFIDリーダーライター部5の通信領域内にある隣接RFIDラベルLを通信不能にできる場所に設置してあれば良い。
また、図1、図2、図3では、金属板スライド部6で通信不能にする隣接RFIDラベルLは単枚だが、RFIDラベル55のピッチによっては、複数の隣接RFIDラベルLを金属板スライド部6で通信不能にする場合もある。
この金属板32の大きさは、隣接RFIDラベルLをRFIDリーダーライター部5の通信から通信不能にできる縦横の大きさ(搬送方向と搬送方向に直行する大きさ)があり、厚みは、RFIDプリンタ1の他の構成に邪魔にならない厚みであれば良い。
スライド溝35は、金属板32の幅方向(搬送方向と直交する方向)の両端に形成してあり、RFIDリーダーライター部5の通信領域内に入ってくる隣接RFIDを通信不能するために、RFIDラベル10の搬送方向への長さ(RFIDラベルのピッチ)に合わせて金属板32をスライドして調節する。
また、金属板32はRFIDラベル10の剥離紙12の下面に配置され印字用紙11の搬送経路の一部を形成している。
また、金属板32をRFIDラベル10の剥離紙12の下面に配置した場合、RFIDリーダーライター部5からの通信も遮蔽することができる。よって金属板32をRFIDラベル10の剥離紙12の下面に配置すると、隣接RFIDラベル10の通信機能を不能にすると同時に、RFIDリーダーライター部5からの通信も遮蔽できる。
スライド目盛37は、金属板受け部33の金属板32を支持している両端に表示することによって金属板32の両端が同じ長さだけスライドできるようにしている。
RFIDリーダーライター部5の通信領域内に入ってくる隣接RFIDラベルLを通信不能するために、スライド目盛37を見ながら金属板32をRFIDラベル10のピッチ分スライドさせると(図3では1.2cm)、RFIDリーダーライター部5の通信領域内の搬送経路が、単枚のRFIDラベル10のピッチ分以外は金属板32になるため、RFIDリーダーライター部5の通信領域に入っている隣接RFIDラベルLの搬送経路は金属板32となり、RFIDリーダーライター部5によって隣接RFIDラベルLに書き込み及び読み取りが不能となる。
また、金属板受け部33は、金属板32と擦れ合ったり、後述する調節螺子34と螺合しているため、確りとした硬質の樹脂や金属などで形成することが好ましい。
また、スライド目盛37の目盛は1ミリ刻みとなっているが、使用するRFIDラベルの種類や使用用途に応じて目盛の刻みを適宜変更できるものとする。例えば極小ピッチのRFIDラベルを使用する場合に於いては、目盛の刻みが0.1mm刻みであっても良い。
この調節螺子34の調節方法は、調節螺子34の螺子軸40と金属板受け部33の雌螺子とを金属板32のスライド溝35を介して螺合させ、回転摘み41を時計回りに回転させると金属板係止部材42が金属板32を金属板受け部33に押圧し、金属板32が係止状態となる。また、金属板32が係止状態の時に回転摘み41を反時計回りに回転させると金属板係止部材42の押圧が解除され、よって金属板32と金属板スライド部6の係止状態が開放されて金属板32はスライドできる状態になる。
また、調節螺子34及び金属板係止部材42は、金属板32及び金属板受け部32の変形や磨耗を防ぐために、金属板32より硬度の低い樹脂や金属で形成してもよく、金属板32に接するところのみ金属板32より硬度の低い樹脂や金属、具体的にはゴム等で形成することが好ましい。
また、金属板32が磨耗や変形などによって交換が必要な場合は、調節螺子34を金属板受け部33から取り外すことによって金属板32と金属板受け部33の接続が開放されて、金属板32を金属板受け部33から取り外すことができる。
なお、金属板32をスライドさせて調節する長さは、RFIDラベル10とRFIDラベル10の間隔(ギャップ)や印字用紙11の搬送の微少なずれ等を考慮し、ラベルピッチ分より長いことが好ましく、且つ、隣接RFIDラベルLが通信領域に入ってこない範囲にする。
また、RAM46は、各種フラグの値を記憶するフラグ記憶エリアと、作業用データーを記憶するワークエリアと、印字すべき文字等のビットマップイメージデーターを展開して印字フォーマットを形成するための印字展開エリアと、により構成される。
この用紙搬送制御回路48によって、金属板スライド部6をRFIDラベル101枚分のピッチに合わせて調節後に、RFIDラベル10がRFIDリーダーライター部5と通信できる位置に搬送されるように制御される。
このインタフェース51によって、ホストコンピューターからの印字データーやRFIDラベル10に書き込む情報などを受信することができる。
2 用紙保持部
3 インクリボンユニット
4 印字部
5 RFIDリーダーライター部
6 金属板スライド部
7 制御部
10 RFIDラベル
11 印字用紙
12 剥離紙
17 リボン供給部
18 リボン巻取部
19 インクリボン
22 プラテンローラー
23 サーマルヘッド
27 アンテナ
28 通信部
32 金属板
33 金属板受け部
34 調節螺子
35 スライド溝
37 スライド目盛
40 螺子軸
41 回転摘み
42 金属板係止部材
45 CPU
46 ROM
47 RAM
48 用紙搬送制御回路
49 サーマルヘッド制御回路
50 RFIDリーダーライター部制御回路
51 インタフェース
52 データーバス
55 RFIDラベル
56 アンテナ
57 通信部
58 RFIDリーダーライター
59 印字部
60 RFIDプリンタ
64 剥離紙
65 印字用紙
L 隣接RFIDラベル
Claims (3)
- RFIDラベルが剥離紙に一定の間隔で仮着された印字用紙を搬送し、RFIDラベルの表面に印字を行う印字部と、RFIDラベルに対して情報の読み取り及び書き込みの通信を行うRFIDリーダーライター部と、を有するRFIDプリンタにおいて、
搬送方向前後にスライドする金属板によってRFIDラベルの通信不能に調節する金属板スライド部を有し、この金属板スライド部によって、RFIDリーダーライター部の通信領域内にあってRFIDリーダーライター部が通信する目的のRFIDラベルに隣接したRFIDラベルを通信不能に調節することができるRFIDプリンタ。 - 金属板スライド部は、RFIDラベルの通信を不能にする金属板と、この金属板を支持する金属板受け部と、金属板をスライド可能に金属板受け部に接続する調節螺子と、を有することを特徴とする請求項1記載のRFIDプリンタ。
- RFIDリーダーライター部の通信領域内のRFIDラベルの搬送経路を、単枚のRFIDラベルのピッチ分以外は金属板となるように金属板スライド部を調節することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載のRFIDプリンタ。
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