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JP2007151024A - スイッチトキャパシタアンプ回路及びそのゲイン誤差補正方法 - Google Patents

スイッチトキャパシタアンプ回路及びそのゲイン誤差補正方法 Download PDF

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JP2007151024A JP2005345995A JP2005345995A JP2007151024A JP 2007151024 A JP2007151024 A JP 2007151024A JP 2005345995 A JP2005345995 A JP 2005345995A JP 2005345995 A JP2005345995 A JP 2005345995A JP 2007151024 A JP2007151024 A JP 2007151024A
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Abstract

【課題】高精度、かつ高速性および経済性に優れたスイッチトキャパシタアンプ回路を提供する
【解決手段】スイッチトキャパシタアンプ回路1に、オペアンプ10と、オペアンプ10に入力される入力電圧をサンプリングする入力サンプリングキャパシタ21と、オペアンプ10に並列に設けられ、入力サンプリングキャパシタ21によりサンプリングされた入力電圧に対応する電荷が入力サンプリングキャパシタ21から転送される転送キャパシタ22と、一端が入力サンプリングキャパシタ21に接続されるとともに他端が転送キャパシタ22に接続され、オペアンプ10から出力される電圧をサンプリングするとともに、入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷を用いてオペアンプ10から出力される電圧を補正する出力サンプリングキャパシタ23と、を具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された入力電圧を所定のゲインで増幅した出力電圧を出力するスイッチトキャパシタアンプ回路の技術に関する。
より詳細には、スイッチトキャパシタアンプ回路に生じるゲイン誤差を補正する技術に関する。
従来、キャパシタ、オペアンプおよび複数のスイッチを具備し、当該複数のスイッチを切り替えることにより、キャパシタに入力電圧をサンプリングまたはホールドするスイッチトキャパシタアンプ回路の技術は公知となっている。
スイッチトキャパシタアンプ回路を構成するオペアンプのゲイン(DCゲイン;直流利得倍数)は通常、ゲイン誤差と呼ばれる誤差を含んでいる。ゲイン誤差は当該オペアンプのゲインが有限の値であることに起因して生じる誤差である。
ゲイン誤差を小さくする程、スイッチトキャパシタアンプ回路の変換精度は高くなる(ゲイン誤差が入力電圧と出力電圧の比に及ぼす影響が小さくなる)ことから、高い変換精度が要求されるスイッチトキャパシタアンプ回路においては、ゲイン誤差を極力小さくすることが求められる。
ここで、ゲイン誤差は一般にはスイッチトキャパシタアンプ回路のゲインの逆数の項を含むことから、スイッチトキャパシタアンプ回路にゲインの大きいオペアンプを用いることにより、ゲイン誤差を小さくすることが可能である。
一方、オペアンプに接続されるキャパシタ群の配置により、ゲイン誤差が入力電圧と出力電圧の比に及ぼす影響を小さくするスイッチトキャパシタアンプ回路も検討されている。例えば特許文献1に記載の如くである。
図6および図7に示す従来のスイッチトキャパシタアンプ回路101は、オペアンプ110に入力電圧を入力するための入力線111に並列に設けられ、入力電圧をサンプリングする二つのキャパシタ121・122を具備するものである。
スイッチトキャパシタアンプ回路101は、サンプリングフェーズ(図6)ではスイッチ131・133・135が閉じ、スイッチ132・134が開くことにより、キャパシタ121・122に入力電圧に対応する電荷が蓄えられる、すなわち、入力電圧がサンプリングされる。
スイッチトキャパシタアンプ回路101は、ホールディングフェーズ(図7)ではスイッチ131・133・135が開き、スイッチ132・134が閉じることにより、先のサンプリングフェーズにおいてキャパシタ121・122に蓄えられた電荷をキャパシタ121にホールドし、キャパシタ121の静電容量およびキャパシタ121にホールドされた電荷との関係で定まる出力電圧を出力線112に出力する。
図8および図9に示す特許文献1に記載のスイッチトキャパシタアンプ回路201は、オペアンプ210に入力電圧を入力するための入力線211に並列に設けられ、入力電圧をサンプリングする二つのキャパシタ221・222と、キャパシタ221・222に比べて小さい(例えば、1000分の1程度の)静電容量を有しキャパシタ221・222に並列に接続されるキャパシタ223を具備するものである。
スイッチトキャパシタアンプ回路201は、サンプリングフェーズ(図8)ではスイッチ231・233・235が閉じ、スイッチ232・234が開くことにより、キャパシタ221・222・223に入力電圧に対応する電荷が蓄えられる、すなわち、入力電圧がサンプリングされる。
スイッチトキャパシタアンプ回路201は、ホールディングフェーズ(図9)ではスイッチ231・233・235が開き、スイッチ232・234が閉じることにより、先のサンプリングフェーズにおいてキャパシタ221・222・223に蓄えられた電荷をキャパシタ221にホールドし、キャパシタ221の静電容量およびキャパシタ221にホールドされた電荷との関係で定まる出力電圧を出力線212に出力する。
特許文献1に記載のスイッチトキャパシタアンプ回路201は、従来のスイッチトキャパシタアンプ回路101と比べると、相対的にはゲイン誤差が入力電圧と出力電圧の比に及ぼす影響を小さくすることが可能である。
また、ゲイン誤差に対応する電荷を別途サンプリングし、これを用いて出力電圧を補正することによりゲイン誤差を解消するスイッチトキャパシタアンプ回路も検討されている。例えば、特許文献2に記載の如くである。
特開2000−13189号公報 特表2005−502255号公報
しかし、特許文献1に記載のスイッチトキャパシタアンプ回路201は、従来のスイッチトキャパシタアンプ回路101と同様に、本質的にはゲイン誤差を完全に無くすことができないという問題がある。
例えば、スイッチトキャパシタアンプ回路201のオペアンプ210のゲインを1000倍(60dB)とし、キャパシタ221の静電容量C1およびキャパシタ222の静電容量C2を同じとし(C1=C2)、キャパシタ223の静電容量C3をキャパシタ221・222の静電容量の1000分の1とする(C3=(1/1000)×C1)と、ゲイン誤差は7bit(図5参照)となるため、変換精度が16bit程度の高精度のAD変換器等にはそのままでは適用することができない。
仮に、オペアンプ210のゲインを大きくすることによりスイッチトキャパシタアンプ回路201のゲイン誤差を16bit程度とするためには、オペアンプ210のゲインを316万倍(130dB)以上とする必要があり、オペアンプ210が高価なものとなるとともに、スイッチトキャパシタアンプ回路201を用いた回路の複雑化・大面積化の要因となるため好ましくない。
また、特許文献2に記載のスイッチトキャパシタアンプ回路は、ゲイン誤差に対応する電荷を、主となるオペアンプとは別のオペアンプによりサンプリングする構成であるため、動作速度が遅く(フェーズの切り替えに要する時間が長く)、高価なものとなること、およびこのように別のオペアンプを用いた場合でも、やはり主となるオペアンプにゲイン誤差の影響が残ってしまうという問題がある。
本発明は以上の如き状況に鑑み、高精度(ゲイン誤差が入力電圧と出力電圧の比に及ぼす影響を小さくすることが可能)化が可能なスイッチトキャパシタアンプ回路、およびスイッチトキャパシタアンプ回路のゲイン誤差補正方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
入力される入力電圧を増幅して出力電圧として出力する増幅手段と、
該増幅手段に入力される入力電圧をサンプリングする入力サンプリングキャパシタと、
前記増幅手段から出力される電圧をサンプリングする出力サンプリングキャパシタと、
スイッチを有し、該スイッチが閉じられると前記入力サンプリングキャパシタと前記出力サンプリングキャパシタとが接続される補正手段と、
を具備するものである。
請求項2においては、
前記増幅手段に並列に設けられ、前記入力サンプリングキャパシタによりサンプリングされた入力電圧に対応する電荷が前記入力サンプリングキャパシタから転送される転送キャパシタを具備し、
前記出力サンプリングキャパシタは、
一端が前記入力サンプリングキャパシタに接続されるとともに他端が前記転送キャパシタに接続されるものである。
請求項3においては、
前記回路入力端子と前記入力サンプリングキャパシタとの間に設けられる第一スイッチと、
前記入力サンプリングキャパシタと前記入力線における転送キャパシタの接続部との間に設けられる第二スイッチと、
前記転送キャパシタと並列に設けられる第三スイッチと、
前記出力線における転送キャパシタの接続部と前記出力サンプリングキャパシタの接続部との間に設けられる第四スイッチと、
前記出力線における出力サンプリングキャパシタの接続部と前記回路出力端子との間に設けられる第五スイッチと、
前記入力線における第一スイッチと入力サンプリングキャパシタとの間の部分と、前記出力サンプリングキャパシタとの間に設けられる第六スイッチと、
前記入力線における入力サンプリングキャパシタと第二スイッチとの間の部分と、グラウンドとの間に設けられる第七スイッチと、
前記出力サンプリングキャパシタの入力線側とグラウンドとの間に設けられる第八スイッチと、
を具備し、
前記増幅手段は、
前記入力電圧を入力するための入力線に接続される反転入力端子、グラウンドに接続される非反転入力端子、および前記出力電圧を出力するための出力線に接続される出力端子を有するオペアンプであり、
前記入力線において前記反転入力端子に接続されない方の端部を回路入力端子とするとともに、前記出力線において前記出力端子に接続されない方の端部を回路出力端子とし、
前記入力サンプリングキャパシタは、
前記入力線の中途部に設けられ、
前記転送キャパシタは、
一端が前記入力サンプリングキャパシタと前記増幅手段の反転入力端子との間に接続されるとともに、他端が前記出力線の中途部に接続され、
前記出力サンプリングキャパシタは、
一端が前記回路入力端子と前記入力サンプリングキャパシタとの間に接続されるとともに、他端が前記出力線における前記転送キャパシタの接続部と前記回路出力端子との間に接続され、
前記補正手段は、
前記入力サンプリングキャパシタと前記出力サンプリングキャパシタとを接続する配線および当該配線の中途部に設けられる前記第六スイッチとを合わせたものからなり、
前記第一スイッチを閉じ、前記第二スイッチを開き、前記第三スイッチを閉じ、前記第四スイッチを開き、前記第五スイッチを開き、前記第六スイッチを開き、前記第七スイッチを閉じ、前記第八スイッチを閉じることにより、入力線から入力された入力電圧に対応する電荷を前記入力サンプリングキャパシタに蓄える第一フェーズと、
前記第一スイッチを開き、前記第二スイッチを閉じ、前記第三スイッチを開き、前記第四スイッチを閉じ、前記第五スイッチを開き、前記第六スイッチを閉じ、前記第七スイッチを開き、前記第八スイッチを閉じることにより、前記入力サンプリングキャパシタに蓄えられた電荷を前記転送キャパシタに転送し、前記入力サンプリングキャパシタに残留する電荷により前記入力サンプリングキャパシタに生ずる電圧および前記転送キャパシタに転送された電荷により前記転送キャパシタに生ずる電圧を合わせた電圧に対応する電荷を前記出力サンプリングキャパシタに蓄える第二フェーズと、
前記第一スイッチを開き、前記第二スイッチを開き、前記第三スイッチを開き、前記第四スイッチを開き、前記第五スイッチを閉じ、前記第六スイッチを閉じ、前記第七スイッチを閉じ、前記第八スイッチを開くことにより、前記第二フェーズにおいて前記出力サンプリングキャパシタに蓄えられた電荷を前記入力サンプリングキャパシタに残留する電荷で補正し、前記出力サンプリングキャパシタに蓄えられた補正後の電荷に対応する電圧を出力電圧として出力線に出力する第三フェーズと、
に順に切り替わるものである。
請求項4においては、
増幅手段に入力される入力電圧をサンプリングする入力サンプリングキャパシタと、前記増幅手段から出力される電圧をサンプリングする出力サンプリングキャパシタと、の間にスイッチを有する補正手段を設け、
該補正手段のスイッチを閉じて前記入力サンプリングキャパシタと前記出力サンプリングキャパシタとを接続するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
請求項2においては、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
請求項3においては、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
請求項4においては、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
以下では、図1を用いて、本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路の実施の一形態であるスイッチトキャパシタアンプ回路1の構成について説明する。
スイッチトキャパシタアンプ回路1は、所定の入力電圧をサンプリングおよびホールドし、入力電圧をホールドしている間に所定のゲイン(DCゲイン;直流利得倍数)で増幅した出力電圧を出力するものである。
スイッチトキャパシタアンプ回路1は主としてオペアンプ10、入力サンプリングキャパシタ21、転送キャパシタ22、出力サンプリングキャパシタ23、第一スイッチ31、第二スイッチ32、第三スイッチ33、第四スイッチ34、第五スイッチ35、第六スイッチ36、第七スイッチ37、第八スイッチ38等を具備する。
オペアンプ(Operational Amplifier;演算増幅器)10は本発明に係る増幅手段の実施の一形態であり、入力される入力電圧を増幅して出力電圧として出力するためのデバイスである。
オペアンプ10は入力された入力電圧を増幅して出力電圧として出力するためのデバイスであれば良く、専用品でも良いが、市販のオペアンプを用いて達成することも可能である。また、オペアンプ10は真空管やトランジスタ、抵抗器等を組み合わせたものでも良く、ICチップ(IC化されたもの)で達成することも可能である。
オペアンプ10は反転入力端子10a、非反転入力端子10b、出力端子10cを有する。
反転入力端子10aは入力線11に接続される。
入力線11は、入力電圧をオペアンプ10に入力するための配線である。入力線11の一方の端部は回路入力端子11aとされて図示せぬ外部の回路(スイッチトキャパシタアンプ回路1に入力電圧を入力するための回路)に接続され、入力線11の他方の端部は反転入力端子10aに接続される。
非反転入力端子10bは配線13を介してグラウンドに接続される。
出力端子10cは出力線12に接続される。
出力線12は、出力電圧を外部に出力するための配線である。出力線12の一方の端部は回路出力端子12aとされて図示せぬ外部の回路(出力電圧が供される回路)に接続され、出力線12の他方の端部は出力端子10cに接続される。
入力サンプリングキャパシタ21は、入力線11からオペアンプ10に入力される入力電圧をサンプリングする、すなわち入力電圧に対応する電荷を蓄えるものである。入力サンプリングキャパシタ21は通常はコンデンサ等で構成され、入力線11の中途部に設けられる。
転送キャパシタ22は、オペアンプ10に並列に接続されるものであり、通常はコンデンサ等で構成される。
より詳細には、転送キャパシタ22は配線14の中途部に設けられ、配線14の一端は入力線11において入力サンプリングキャパシタ21とオペアンプ10の反転入力端子10aとの間となる位置である接続点43に接続され、配線14の他端は出力線12において中途部となる位置である接続点46に接続される。
出力サンプリングキャパシタ23は、オペアンプ10から出力される電圧をサンプリングする、すなわちオペアンプ10から出力される電圧に対応する電荷を蓄えるものであり、通常はコンデンサ等で構成される。
出力サンプリングキャパシタ23の一端は入力サンプリングキャパシタ21に接続され、出力サンプリングキャパシタ23の他端は前記転送キャパシタに接続される。
より詳細には、出力サンプリングキャパシタ23は配線15の中途部に設けられ、配線15の一端は入力線11における回路入力端子11aと入力サンプリングキャパシタ21との間となる位置である接続点41に接続されるとともに、配線15の他端は出力線12における転送キャパシタ22の接続部(接続点46)と回路出力端子12aとの間となる位置である接続点47に接続される。
第一スイッチ31は、入力線11において回路入力端子11aと入力サンプリングキャパシタ21との間に設けられるスイッチである。
より詳細には、第一スイッチ31は、入力線11において回路入力端子11aと接続点41との間に設けられる。
第二スイッチ32は、入力サンプリングキャパシタ21と入力線11における転送キャパシタ22の接続部(接続点43)との間に設けられるスイッチである。
第三スイッチ33は、転送キャパシタ22と並列に設けられるスイッチである。
より詳細には、第三スイッチ33は配線16の中途部に設けられ、配線16の一端は配線14において転送キャパシタ22と接続点43との間となる位置である接続点44に接続され、配線16の他端は配線14において転送キャパシタ22と接続点46との間となる位置である接続点45に接続される。
第四スイッチ34は、出力線12における転送キャパシタ22の接続部(接続点46)と出力サンプリングキャパシタ23の接続部(接続点47)との間に設けられるスイッチである。
第五スイッチ35は、出力線12における出力サンプリングキャパシタ23の接続部(接続点47)と回路出力端子12aとの間に設けられるスイッチである。
第六スイッチ36は、入力線11における第一スイッチ31と入力サンプリングキャパシタ21との間の部分(接続点41)と、出力サンプリングキャパシタ23との間に設けられるスイッチである。
より詳細には、第六スイッチ36は配線15の中途部に設けられ、配線15の一端は接続点41に接続されるとともに、配線15の他端は接続点47に接続される。
第七スイッチ37は、入力線11における入力サンプリングキャパシタ21と第二スイッチ32との間の部分(接続点42)と、グラウンドとの間に設けられるスイッチである。
より詳細には、第七スイッチ37は配線17の中途部に設けられ、配線17の一端は接続点42に接続されるとともに、配線17の他端はグラウンドに接続される。
第八スイッチ38は、出力サンプリングキャパシタ23の入力線側とグラウンドとの間に設けられるスイッチである。
より詳細には、第八スイッチ38は配線18の中途部に設けられ、配線18の一端は配線15において第六スイッチ36と出力サンプリングキャパシタ23との間となる位置である接続点48に接続されるとともに、配線18の他端はグラウンドに接続される。
なお、本実施例の入力線11、出力線12、配線13・配線14・配線15・配線16・配線17・配線18は通常、絶縁体(樹脂等)により被覆された銅線等のケーブルからなるが、本発明に係る入力線、出力線および配線群はこれに限定されず、基板上にプリントされたものや、半導体素子内に形成された回路等、導通可能なものであれば他の構成でも良い。
また、本実施例では、第一スイッチ31、第二スイッチ32、第三スイッチ33、第四スイッチ34、第五スイッチ35、第六スイッチ36、第七スイッチ37、および第八スイッチ38がMOSFET(金属−酸化物−半導体電界効果トランジスタ)やバイポーラ型トランジスタ等のスイッチング素子からなる構成としたが、本発明に係る第一スイッチ、第二スイッチ、第三スイッチ、第四スイッチ、第五スイッチ、第六スイッチ、第七スイッチ、第八スイッチはこれに限定されず、これらのスイッチが接続される配線等の導通および遮断の切り替えが可能であれば他の構成でも良い。
以下では、図1乃至図3を用いて、スイッチトキャパシタアンプ回路1の動作について説明する。
スイッチトキャパシタアンプ回路1は、第一スイッチ31、第二スイッチ32、第三スイッチ33、第四スイッチ34、第五スイッチ35、第六スイッチ36、第七スイッチ37、および第八スイッチ38を協動的に切り替えることにより、第一フェーズ→第二フェーズ→第三フェーズ→第一フェーズ→第二フェーズ→第三フェーズ→第一フェーズ・・・の順にスイッチトキャパシタアンプ回路1の状態が切り替わる。
以下では第一フェーズ(φ1)について説明する。
スイッチトキャパシタアンプ回路1は、第一スイッチ31を閉じ、第二スイッチ32を開き、第三スイッチ33を閉じ、第四スイッチ34を開き、第五スイッチ35を開き、第六スイッチ36を開き、第七スイッチ37を閉じ、第八スイッチ38を閉じることにより、図3に示す第三フェーズから図1に示す第一フェーズに切り替わる。
第一フェーズにおいては、入力線11から入力された入力電圧に対応する電荷が入力サンプリングキャパシタ21に蓄えられる。すなわち、入力電圧が入力サンプリングキャパシタ21にサンプリングされる。
入力電圧をVin、入力サンプリングキャパシタ21の静電容量をC1、第一フェーズにおいて入力サンプリングキャパシタ21に蓄えられる電荷をQ1とすると、これらの間には以下の数1の関係が成立する。
Figure 2007151024
第一フェーズに切り替わってから所定の時間経過後、第二フェーズに切り替わる。
以下では第二フェーズ(φ2)について説明する。
スイッチトキャパシタアンプ回路1は、第一スイッチ31を開き、第二スイッチ32を閉じ、第三スイッチ33を開き、第四スイッチ34を閉じ、第五スイッチ35を開き(第一フェーズからそのままの状態を維持し)、第六スイッチ36を閉じ、第七スイッチ37を開き、第八スイッチ38を閉じる(第一フェーズからそのままの状態を維持する)ことにより、図1に示す第一フェーズから図2に示す第二フェーズに切り替わる。
第二フェーズにおいては、第二スイッチ32を閉じ、第三スイッチ33および第七スイッチ37を開くことにより、入力サンプリングキャパシタ21に蓄えられた電荷Q1が転送キャパシタ22に転送され、オペアンプ10に入力される入力電圧が保持(ホールド)される。
従って、第二フェーズにおける転送キャパシタ22の電圧をV2(φ2)、転送キャパシタ22の静電容量をC2とすると、以下の数2が成立する。
Figure 2007151024
また、第二フェーズにおいては、入力サンプリングキャパシタ21には、オペアンプ10のゲイン誤差に起因する電荷Qgerrが残留する。
従って、第二フェーズにおける入力サンプリングキャパシタ21の電圧をV1(φ2)とすると、以下の数3が成立する。
Figure 2007151024
第二フェーズにおいては、転送キャパシタ22の出力線12側の端子と出力サンプリングキャパシタ23の出力線12側の端子とが同電位となる。従って、第二フェーズにおける出力サンプリングキャパシタ23の電圧をV3(φ2)、第二フェーズにおける出力サンプリングキャパシタ23の電荷をQ3(φ2)とすると、以下の数4が成立する。
Figure 2007151024
数4より、出力サンプリングキャパシタ23にサンプリングされる電圧V3(φ2)は、入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷Qgerrに対応する電圧V1(φ2)の分だけ誤差を含んでいることになる。
第二フェーズに切り替わってから所定の時間経過後、第三フェーズに切り替わる。
以下では第三フェーズ(φ3)について説明する。
スイッチトキャパシタアンプ回路1は、第一スイッチ31を開き(第二フェーズからそのままの状態を維持し)、第二スイッチ32を開き、第三スイッチ33を開き(第二フェーズからそのままの状態を維持し)、第四スイッチ34を開き、第五スイッチ35を閉じ、第六スイッチ36を閉じ(第二フェーズからそのままの状態を維持し)、第七スイッチ37を閉じ、第八スイッチ38を開くことにより、図2に示す第二フェーズから図3に示す第三フェーズに切り替わる。
第三フェーズにおいては、第二スイッチ32、第四スイッチ34および第八スイッチ38を開き、第五スイッチ35、第六スイッチ36および第七スイッチ37を開くことにより、グラウンドから互いに直列に接続された入力サンプリングキャパシタ21および出力サンプリングキャパシタ23を経て出力線12に至る回路が形成される。
その結果、入力サンプリングキャパシタ21に残留していた電荷Qgerrが出力サンプリングキャパシタ23に移動する。このことは、出力サンプリングキャパシタ23に蓄えられていた電荷Q3(φ2)を入力サンプリングキャパシタ21に残留していた電荷Qgerrを用いて補正することを意味し、ひいては出力線12から外部に出力される出力電圧Voutを補正することを意味する。
第三フェーズにおいて出力サンプリングキャパシタ23に蓄えられる電荷、すなわち、出力サンプリングキャパシタ23の補正後の電荷Q3(φ3)は、以下の数5で表される。
Figure 2007151024
第三フェーズにおいては、入力サンプリングキャパシタ21に生じる電圧V1(φ3)と出力サンプリングキャパシタ23に生じる電圧V3(φ3)の和が出力電圧Voutとして出力されることとなる。出力電圧Voutは以下の数6で表される。
Figure 2007151024
従って、スイッチトキャパシタアンプ回路1に入力される入力電圧Vinとスイッチトキャパシタアンプ回路1から出力される出力電圧Voutとの間には、上記数1乃至数6を用いて以下の数7の関係が成立する。
Figure 2007151024
上記数7から、入力サンプリングキャパシタ21の静電容量C1と出力サンプリングキャパシタ23の静電容量C3を同じ大きさとする(C1=C3)ことにより、オペアンプ10のゲインの値の大小に関わらず、ゲイン誤差に起因して入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷Qgerrがスイッチトキャパシタアンプ回路1の変換精度(入力電圧と出力電圧の比)に及ぼす影響を完全に除去することが可能であり、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
すなわち、入力サンプリングキャパシタ21の静電容量C1と出力サンプリングキャパシタ23の静電容量C3を同じ大きさとする(C1=C3)ことにより、ゲインの大きなオペアンプを用いなくとも、ゲイン誤差がスイッチトキャパシタアンプ回路1の変換精度(入力電圧と出力電圧の比)に及ぼす影響を完全に除去することが可能である。
なお、C1≠C3の場合でも、C1およびC3が互いに近い値である場合(C1≒C3)には、電荷Qgerrがスイッチトキャパシタアンプ回路1の変換精度(入力電圧と出力電圧の比)に及ぼす影響を十分に小さくすることが可能であり、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
本実施例では、入力サンプリングキャパシタ21と出力サンプリングキャパシタ23とを接続する配線(入力線11のうち接続点41から入力サンプリングキャパシタ21との接点までの部分、配線15および出力線12のうち接続点47から出力サンプリングキャパシタ23との接点までの部分)および配線15の中途部に設けられる第六スイッチ36とを合わせたものが、本発明に係る補正手段の実施の一形態に相当し、第六スイッチ36が閉じられると入力サンプリングキャパシタ21と出力サンプリングキャパシタ23とが接続され、スイッチトキャパシタアンプ回路のゲイン誤差を補正することができる。
以下では、図4および図5を用いて従来のスイッチトキャパシタアンプ回路101および本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路1を用いてアルゴリズミックAD変換器を構成した場合における変換精度への影響について説明する。
図4に示す如く、アルゴリズミックAD変換器1001は、サンプルホールド用アンプ1100、二倍アンプ1200、比較器1300を具備する。アルゴリズミックAD変換器1001を16bit変換器(16bitの変換精度が要求される変換器)と仮定する。
サンプルホールド用アンプ1100として従来のスイッチトキャパシタアンプ回路101を用いた場合には、アルゴリズミックAD変換器1001を16bit変換器とするためにはオペアンプ110のゲインを約316万倍としなければならない。
一方、サンプルホールド用アンプ1100として本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路1を用いた場合には、オペアンプ10のゲインに関わらずアルゴリズミックAD変換器1001を16bit変換器とすることが可能である。
以上の如く、スイッチトキャパシタアンプ回路1は、
入力される入力電圧を増幅して出力電圧として出力するオペアンプ10と、
オペアンプ10に入力される入力電圧をサンプリングする入力サンプリングキャパシタ21と、
オペアンプ10から出力される電圧をサンプリングする出力サンプリングキャパシタ23と、
第六スイッチ36を有し、第六スイッチ36が閉じられると入力サンプリングキャパシタ21と出力サンプリングキャパシタ23とが接続される補正手段と、
を具備するものである。
このように構成することにより、オペアンプ10のゲイン誤差に起因して入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷Qgerrがスイッチトキャパシタアンプ回路1の変換精度、すなわち入力電圧Vinと出力電圧Voutの比に及ぼす影響を十分に小さくすることが可能であり、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
また、ゲインが大きいオペアンプを用いる必要が無いので、スイッチトキャパシタアンプ回路の製造コストの削減が可能であり経済性に優れるとともに、簡素化、集積化(小面積化)を可能とする。
さらに、動作の各局面(フェーズ)において電荷を蓄えるのがいずれもキャパシタ(入力サンプリングキャパシタ21、転送キャパシタ22および出力サンプリングキャパシタ23)であるため、スイッチトキャパシタアンプ回路の動作速度が速く高速性に優れる。
また、スイッチトキャパシタアンプ回路1は、
オペアンプ10に並列に設けられ、入力サンプリングキャパシタ21によりサンプリングされた入力電圧に対応する電荷が入力サンプリングキャパシタ21から転送される転送キャパシタ22を具備し、
出力サンプリングキャパシタ23は、
一端が入力サンプリングキャパシタ21に接続されるとともに他端が転送キャパシタ22に接続されるものである。
このように構成することにより、オペアンプ10のゲイン誤差に起因して入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷Qgerrがスイッチトキャパシタアンプ回路1の変換精度、すなわち入力電圧Vinと出力電圧Voutの比に及ぼす影響を十分に小さくすることが可能であり、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
また、ゲインが大きいオペアンプを用いる必要が無いので、スイッチトキャパシタアンプ回路の製造コストの削減が可能であり経済性に優れるとともに、簡素化、集積化(小面積化)を可能とする。
さらに、動作の各局面(フェーズ)において電荷を蓄えるのがいずれもキャパシタ(入力サンプリングキャパシタ21、転送キャパシタ22および出力サンプリングキャパシタ23)であるため、スイッチトキャパシタアンプ回路の動作速度が速く高速性に優れる。
また、スイッチトキャパシタアンプ回路1は、
入力線11において回路入力端子11aと入力サンプリングキャパシタ21との間に設けられる(より詳細には、入力線11において回路入力端子11aと接続点41との間に設けられる)第一スイッチ31と、
入力サンプリングキャパシタ21と入力線11における転送キャパシタ22の接続部(接続点43)との間に設けられる第二スイッチ32と、
転送キャパシタ22と並列に設けられる第三スイッチ33と、
出力線12における転送キャパシタ22の接続部(接続点46)と出力サンプリングキャパシタ23の接続部(接続点47)との間に設けられる第四スイッチ34と、
出力線12における出力サンプリングキャパシタ23の接続部(接続点47)と回路出力端子12aとの間に設けられる第五スイッチ35と、
入力線11における第一スイッチ31と入力サンプリングキャパシタ21との間の部分(接続点41)と、出力サンプリングキャパシタ23との間に設けられる第六スイッチ36と、
入力線11における入力サンプリングキャパシタ21と第二スイッチ32との間の部分(接続点42)と、グラウンドとの間に設けられる第七スイッチ37と、
出力サンプリングキャパシタ23の入力線側とグラウンドとの間に設けられる第八スイッチ38と、
を具備し、
オペアンプ10は、
入力電圧を入力するための入力線11に接続される反転入力端子10a、グラウンドに接続される非反転入力端子10b、および出力電圧を出力するための出力線12に接続される出力端子10cを有するオペアンプであり、
入力線11において反転入力端子10aに接続されない方の端部を回路入力端子11aとするとともに、出力線12において出力端子10cに接続されない方の端部を回路出力端子12aとし、
入力サンプリングキャパシタ21は、
入力線11の中途部に設けられ、
転送キャパシタ22は、
一端が入力サンプリングキャパシタ21とオペアンプ10の反転入力端子10aとの間(接続点43)に接続されるとともに、他端が出力線12の中途部に接続され、
出力サンプリングキャパシタ23は、
一端が回路入力端子11aと入力サンプリングキャパシタ21との間(接続点41)に接続されるとともに、他端が出力線12における転送キャパシタ22の接続部(接続点46)と回路出力端子12aとの間に接続され、
前記補正手段は、
入力サンプリングキャパシタ21と出力サンプリングキャパシタ23とを接続する配線(入力線11のうち接続点41から入力サンプリングキャパシタ21との接点までの部分、配線15および出力線12のうち接続点47から出力サンプリングキャパシタ23との接点までの部分)および配線15の中途部に設けられる第六スイッチ36とを合わせたものからなり、
第一スイッチ31を閉じ、第二スイッチ32を開き、第三スイッチ33を閉じ、第四スイッチ34を開き、第五スイッチ35を開き、第六スイッチ36を開き、第七スイッチ37を閉じ、第八スイッチ38を閉じることにより、入力線11から入力された入力電圧に対応する電荷を入力サンプリングキャパシタ21に蓄える第一フェーズ(φ1)と、
第一スイッチ31を開き、第二スイッチ32を閉じ、第三スイッチ33を開き、第四スイッチ34を閉じ、第五スイッチ35を開き、第六スイッチ36を閉じ、第七スイッチ37を開き、第八スイッチ38を閉じることにより、入力サンプリングキャパシタ21に蓄えられた電荷を転送キャパシタ22に転送し、入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷により入力サンプリングキャパシタ21に生ずる電圧および転送キャパシタ22に転送された電荷により転送キャパシタ22に生ずる電圧を合わせた電圧に対応する電荷を出力サンプリングキャパシタ23に蓄える第二フェーズ(φ2)と、
第一スイッチ31を開き、第二スイッチ32を開き、第三スイッチ33を開き、第四スイッチ34を開き、第五スイッチ35を閉じ、第六スイッチ36を閉じ、第七スイッチ37を閉じ、第八スイッチ38を開くことにより、第二フェーズ(φ2)において出力サンプリングキャパシタ23に蓄えられた電荷を入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷で補正し、出力サンプリングキャパシタ23に蓄えられた補正後の電荷に対応する電圧を出力電圧として出力線12に出力する第三フェーズ(φ3)と、
に順に切り替わるものである。
このように構成することにより、オペアンプ10のゲイン誤差に起因して入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷Qgerrがスイッチトキャパシタアンプ回路1の変換精度、すなわち入力電圧Vinと出力電圧Voutの比に及ぼす影響を十分に小さくすることが可能であり、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
また、ゲインが大きいオペアンプを用いる必要が無いので、スイッチトキャパシタアンプ回路の製造コストの削減が可能であり経済性に優れるとともに、簡素化、集積化(小面積化)を可能とする。
さらに、動作の各局面(フェーズ)において電荷を蓄えるのがいずれもキャパシタ(入力サンプリングキャパシタ21、転送キャパシタ22および出力サンプリングキャパシタ23)であるため、スイッチトキャパシタアンプ回路の動作速度が速く高速性に優れる。
また、本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路のゲイン誤差補正方法の実施の一形態は、
オペアンプ10に入力される入力電圧をサンプリングする入力サンプリングキャパシタ21と、オペアンプ10から出力される電圧をサンプリングする出力サンプリングキャパシタ23と、の間に第六スイッチ36を有する補正手段を設け、
該補正手段の第六スイッチ36を閉じて入力サンプリングキャパシタ21と出力サンプリングキャパシタ23とを接続するものである。
このように構成することにより、オペアンプ10のゲイン誤差に起因して入力サンプリングキャパシタ21に残留する電荷Qgerrがスイッチトキャパシタアンプ回路1の変換精度、すなわち入力電圧Vinと出力電圧Voutの比に及ぼす影響を十分に小さくすることが可能であり、スイッチトキャパシタアンプ回路の高精度化に寄与する。
また、ゲインが大きいオペアンプを用いる必要が無いので、スイッチトキャパシタアンプ回路の製造コストの削減が可能であり経済性に優れるとともに、簡素化、集積化(小面積化)を可能とする。
さらに、動作の各局面(フェーズ)において電荷を蓄えるのがいずれもキャパシタ(入力サンプリングキャパシタ21、転送キャパシタ22および出力サンプリングキャパシタ23)であるため、スイッチトキャパシタアンプ回路の動作速度が速く高速性に優れる。
本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路の第一フェーズを示す図。 本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路の第二フェーズを示す図。 本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路の第三フェーズを示す図。 アルゴリズミックAD変換器を示す図。 従来および本発明に係るスイッチトキャパシタアンプ回路の変換精度を示す図。 従来のスイッチトキャパシタアンプ回路の一実施例のサンプリングフェーズを示す図。 従来のスイッチトキャパシタアンプ回路の一実施例のホールディングフェーズを示す図。 従来のスイッチトキャパシタアンプ回路の別実施例のサンプリングフェーズを示す図。 従来のスイッチトキャパシタアンプ回路の別実施例のホールディングフェーズを示す図。
符号の説明
1 スイッチトキャパシタアンプ回路
10 オペアンプ
21 入力サンプリングキャパシタ
22 転送キャパシタ
23 出力サンプリングキャパシタ

Claims (4)

  1. 入力される入力電圧を増幅して出力電圧として出力する増幅手段と、
    該増幅手段に入力される入力電圧をサンプリングする入力サンプリングキャパシタと、
    前記増幅手段から出力される電圧をサンプリングする出力サンプリングキャパシタと、
    スイッチを有し、該スイッチが閉じられると前記入力サンプリングキャパシタと前記出力サンプリングキャパシタとが接続される補正手段と、
    を具備するスイッチトキャパシタアンプ回路。
  2. 前記増幅手段に並列に設けられ、前記入力サンプリングキャパシタによりサンプリングされた入力電圧に対応する電荷が前記入力サンプリングキャパシタから転送される転送キャパシタを具備し、
    前記出力サンプリングキャパシタは、
    一端が前記入力サンプリングキャパシタに接続されるとともに他端が前記転送キャパシタに接続される請求項1に記載のスイッチトキャパシタアンプ回路。
  3. 前記回路入力端子と前記入力サンプリングキャパシタとの間に設けられる第一スイッチと、
    前記入力サンプリングキャパシタと前記入力線における転送キャパシタの接続部との間に設けられる第二スイッチと、
    前記転送キャパシタと並列に設けられる第三スイッチと、
    前記出力線における転送キャパシタの接続部と前記出力サンプリングキャパシタの接続部との間に設けられる第四スイッチと、
    前記出力線における出力サンプリングキャパシタの接続部と前記回路出力端子との間に設けられる第五スイッチと、
    前記入力線における第一スイッチと入力サンプリングキャパシタとの間の部分と、前記出力サンプリングキャパシタとの間に設けられる第六スイッチと、
    前記入力線における入力サンプリングキャパシタと第二スイッチとの間の部分と、グラウンドとの間に設けられる第七スイッチと、
    前記出力サンプリングキャパシタの入力線側とグラウンドとの間に設けられる第八スイッチと、
    を具備し、
    前記増幅手段は、
    前記入力電圧を入力するための入力線に接続される反転入力端子、グラウンドに接続される非反転入力端子、および前記出力電圧を出力するための出力線に接続される出力端子を有するオペアンプであり、
    前記入力線において前記反転入力端子に接続されない方の端部を回路入力端子とするとともに、前記出力線において前記出力端子に接続されない方の端部を回路出力端子とし、
    前記入力サンプリングキャパシタは、
    前記入力線の中途部に設けられ、
    前記転送キャパシタは、
    一端が前記入力サンプリングキャパシタと前記増幅手段の反転入力端子との間に接続されるとともに、他端が前記出力線の中途部に接続され、
    前記出力サンプリングキャパシタは、
    一端が前記回路入力端子と前記入力サンプリングキャパシタとの間に接続されるとともに、他端が前記出力線における前記転送キャパシタの接続部と前記回路出力端子との間に接続され、
    前記補正手段は、
    前記入力サンプリングキャパシタと前記出力サンプリングキャパシタとを接続する配線および当該配線の中途部に設けられる前記第六スイッチとを合わせたものからなり、
    前記第一スイッチを閉じ、前記第二スイッチを開き、前記第三スイッチを閉じ、前記第四スイッチを開き、前記第五スイッチを開き、前記第六スイッチを開き、前記第七スイッチを閉じ、前記第八スイッチを閉じることにより、入力線から入力された入力電圧に対応する電荷を前記入力サンプリングキャパシタに蓄える第一フェーズと、
    前記第一スイッチを開き、前記第二スイッチを閉じ、前記第三スイッチを開き、前記第四スイッチを閉じ、前記第五スイッチを開き、前記第六スイッチを閉じ、前記第七スイッチを開き、前記第八スイッチを閉じることにより、前記入力サンプリングキャパシタに蓄えられた電荷を前記転送キャパシタに転送し、前記入力サンプリングキャパシタに残留する電荷により前記入力サンプリングキャパシタに生ずる電圧および前記転送キャパシタに転送された電荷により前記転送キャパシタに生ずる電圧を合わせた電圧に対応する電荷を前記出力サンプリングキャパシタに蓄える第二フェーズと、
    前記第一スイッチを開き、前記第二スイッチを開き、前記第三スイッチを開き、前記第四スイッチを開き、前記第五スイッチを閉じ、前記第六スイッチを閉じ、前記第七スイッチを閉じ、前記第八スイッチを開くことにより、前記第二フェーズにおいて前記出力サンプリングキャパシタに蓄えられた電荷を前記入力サンプリングキャパシタに残留する電荷で補正し、前記出力サンプリングキャパシタに蓄えられた補正後の電荷に対応する電圧を出力電圧として出力線に出力する第三フェーズと、
    に順に切り替わる請求項2に記載のスイッチトキャパシタアンプ回路。
  4. 増幅手段に入力される入力電圧をサンプリングする入力サンプリングキャパシタと、前記増幅手段から出力される電圧をサンプリングする出力サンプリングキャパシタと、の間にスイッチを有する補正手段を設け、
    該補正手段のスイッチを閉じて前記入力サンプリングキャパシタと前記出力サンプリングキャパシタとを接続するスイッチトキャパシタアンプ回路のゲイン誤差補正方法。
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