Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2007036279A - 半導体基板の作製方法 - Google Patents

半導体基板の作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007036279A
JP2007036279A JP2006266518A JP2006266518A JP2007036279A JP 2007036279 A JP2007036279 A JP 2007036279A JP 2006266518 A JP2006266518 A JP 2006266518A JP 2006266518 A JP2006266518 A JP 2006266518A JP 2007036279 A JP2007036279 A JP 2007036279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
layer
mark
soi
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006266518A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyobumi Sakaguchi
清文 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006266518A priority Critical patent/JP2007036279A/ja
Publication of JP2007036279A publication Critical patent/JP2007036279A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

【課題】 付着パーティクルが少なく、又マーキングが容易な半導体基板及びその作製方法を提供する。
【解決手段】 支持基板1の上方に絶縁層2を介して設けられた半導体層3を有する半導体基板において、半導体層3の表面領域以外の領域に、マーク4を形成する。具体的には、第1の基板を用意し、第2の基板の周辺部にマークを形成し、マークのある部分では貼り合わないように、第1及び第2の基板を貼り合わせ、第1の基板の不要部を除去することで、第1の基板の移設層を移設してSOI基板を作る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体メモリー、マイクロプロセッサ、システムLSI他の半導体集積回路装置の製造に用いられる半導体基板とその作製方法に関し、特に、半導体基板の識別等に用いられるマークが形成された半導体基板とその作製方法の技術分野に属する。
半導体基板には、インゴッドからスライスした円盤状の基板の少なくとも一面を研磨したミラーウエハ、ミラーウエハの表面上にエピタキシャル成長により単結晶半導体層を形成したエピタキシャルウエハなどがある。
これとは別に絶縁体上或いは絶縁層を有する基板上に単結晶半導体層を形成する技術は、シリコンオンインシュレーター或いはセミコンダクターオンインシュレーターと呼ばれSOI技術として広く知られており、それにより形成された半導体基板はSOI基板或いはSOIウエハと呼ばれている。
最近では、以下の3つがSOI基板の代表例である。
(1)サイモックス(SIMOX:Seperation by Ion Implanted Oxygen)と称されるSi単結晶基板中に酸素のイオン注入によりSiO 層を形成する方法である。
(2)スマートカット法と称される方法で、Si単結晶基板中に水素のイオン注入を行った後、別の基板に貼り合せ、熱処理することによりイオン注入された層に形成されるマイクロバブルを成長させてSi単結晶基板を分離する方法である。この方法で得られたSOI基板はユニボンドとして知られている。詳細は特開平5−211128号公報やその対応のUSP5374564号の明細書に開示されている。
また、この方法に変形で、水素プラズマからSi単結晶基板中に水素のイオン注入を行った後、別の基板に貼り合せ、側壁に高圧窒素ガスを付与することにより、室温でイオン注入された層においてSi単結晶基板を分離する方法も知られている。
(3)最後に説明するSOI基板は、多孔質体上に形成された多孔質半導体層を別の基板に移設する方法であり、多孔質体上にエピタキシャル成長により半導体層を形成できること等から最も品質の良いSOI基板が得られる方法として知られている。具体的には、特許第2608351号公報或いはその対応のUSP5371037号の明細書、特開平7−302889号公報やその対応のUSP5856229号の明細書、特許第2877800号公報やその対応のEP0867917号公報に開示されている。これらに開示された方法は、SOI層の膜厚均一性が優れていること、SOI層の結晶欠陥密度を低く押さえることが容易な事、SOI層の表面平坦性がよい事、製造に際し高価な特殊仕様の装置がいらない事、数100オングストロームから10ミクロン程度までの広いSOI膜厚範囲に対し同一の装置で製造可能な事などの点で非常に優れたものである。
ところで、ウエハを半導体集積回路装置の製造工程(デバイス工程)を流す時に、ウエハを個々に識別できるようにすることが望ましい。こうした識別は、ウエハ1枚1枚の工程履歴を管理する上で非常に有効な手段で、不良解析や、工程の最適化や、製造上の管理等に使用されている。ミラーウエハの識別には、ウエハの表面をレーザー光により加工して描かれたマークによってなされる。
図18は、このようなレーザーマーキング後のウエハの断面を示している。
レーザー光によってウエハの表面のレーザー照射領域は熔かされ凹部となり、熔かされて凹部からはじき出されたウエハの構成材料は凹部の周辺に盛り上がって再度固まる。すなわち図18に示す外輪山となる。
例えば、レーザーパワーを220mWとしドット状にシリコンウエハ表面に照射した場合、変形した領域の最大径X1は0.04mm〜0.05mmとなり、中央の凹部の径X2は0.02mm〜0.03mm、凹部の深さY1は2μm〜3μm、凸部の高さY2は0.5μm〜1.0μmとなる。
これらの値は、レーザーパワーによって変化する。実際には、レーザーをパルス状に出力して、多数のドットをつなげるか、あるいは並べて、マークを描く。
このミラーウエハへのマークは、通常英数字の10桁前後の文字からなり、ウエハ1枚毎に割り当てられた固有のIDナンバーとなる。この規格は、SEMIの国際規格にも定められており、標準的な方法である。
レーザの出力、駆動周波数、ショット数等を調整すれば、熔けた基板材料の殆どを弾き飛ばして外輪山が形成されないようにすることも可能である。例えば、レーザ出力を高くすれば、熔けた基板材料を吹き飛ばして外輪山のない深いマークを形成し易く、レーザ出力を低くすれば外輪山のある浅いマークを形成し易い。
このようなレーザーマーキングは、通常Siのミラーウエハを想定しており、その印字位置までもSEMIの標準の中に記載されている。
図19はマークが描かれたミラーウエハ21の上面図であり、図20はそのマーク付近の断面図である。
たとえば、図19に示す様に8インチウエハでは、例えばノッチ12を上にしてウエハ中心100をxy座標の(0、0)点とした時に、印字領域24は、
X:−9.25〜+9.25mm
Y:+93.7〜+96.5mm
となり、高さL2が2.8mm、長さL1が18.5mmの矩形領域24内にマーク4を印字する様に上記規格にて定められている。
この規格を、SOIウエハに当てはめると、SOIウエハでは、絶縁層上の半導体層(SOI層)が存在する半導体層の表面領域内になってしまう。
図21はマークが描かれたSOIウエハの上面図であり、図22はそのマーク付近の断面図である。さらに、レーザーの出力条件等は、Siミラーウエハ上でパーティクルが飛び出ないように設計され定められた条件であるため、上記SEMI規格でSOIウエハ上にマーキングした場合には、その多層構造と、SiOの蓄熱層としての働きにより、パーティクルが生じ、また、ドットの径も変わってしまうことがある。深いマークにすれば、この問題は尚更重大である。
この状態を図23に模式的に示す。例えば、図18の例の場合と同じレーザー照射条件下でSOI層の厚さが100〜200nm、埋め込み絶縁層の厚さが100〜200nmのSOIウエハにレーザー照射する場合には、内側の凸部の径X1が約0.045mm、凹部の径X2が約0.04mm、内側と外側の凸部の間隔X3が0.02mm〜0.03mm、凹部の深さY1が2.5μm〜3.0μm、内側の凸部の高さY2が1.0μm〜1.5μm、外側の凸部の高さY3が0.8μm〜1.5μm、凹部の深さY1、Y2、Y3のおおよその値である。
SOI層表面に文字をマーキングした場合には、凹部からなる文字の太さが太くなり、且つ文字の周辺にパーティクル25が図23に示されるように飛び散っていることがわかる。たとえパーティクルの飛び散らない様な条件は、SOIの層構造や各層の厚さに依存するため、条件設定が大変複雑で多大な労力を必要とする。又パーティクルの飛び散りを抑えられるような弱いレーザー出力では、レーザーで掘れる凹部の深さが浅くなり、ひいてはマークの読み取りを困難にする。
本発明の目的は、マークの読み取りが容易であり、付着パーティクルが少なく、又マーキングが容易な半導体基板及びその作製方法を提供することにある。
本発明は、支持基板の上方に絶縁層又は材料の異なる少なくとも一つの層を介して設けられた半導体層を有する半導体基板の作製方法であって、前記支持基板の周辺領域の傾斜面に、マークを形成する工程を含むことを特徴とする半導体基板の作製方法。
本発明は、半導体基板の作製方法であって、
第1の基板を用意する工程と、
第2の基板を用意する工程と、
前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
前記第1の基板と前記第2の基板を貼り合わせる工程と、
前記第1の基板の不要部を除去することで、前記第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、半導体基板の作製方法であって、
第1の基板を用意する工程と、
第2の基板を用意する工程と、
前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
前記マークのある部分では貼り合わないように、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程と、
前記第1の基板の不要部を除去することで、該第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、半導体基板の作製方法であって、
第1の基板を用意する工程と、
第2の基板を用意する工程と、
前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
前記マークのある部分より内方にコンタクトエッヂ又はボンディングエッヂが存在するように、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程と、
前記第1の基板の不要部を除去することで、前記第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、半導体基板の作製方法であって、
第1の基板を用意する工程と、
第2の基板を用意する工程と、
前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
前記マークのある部分より内方にボンディングエッヂが存在するように、ボンディングエッヂを局所的に内方に後退させて、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程と、
前記第1の基板の不要部を除去することで、前記第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、支持基板の上方に絶縁層を介して設けられた半導体層を有する半導体基板において、前記半導体層の表面領域以外の領域に、マークが形成されていることを特徴とする。
本発明は、支持基板の上方に絶縁層を介して設けられた半導体層を有する半導体基板の作製方法において、前記半導体層の表面領域以外の領域に、マークを形成する工程を含むことを特徴とする。
本発明は、支持基板の上方に材料の異なる少なくとも一つの層を介して半導体層が形成された半導体基板において、前記半導体層の表面領域以外の領域に、マークが形成されていることを特徴とする。
本発明は、支持基板の上方に材料の異なる少なくとも一つの層を介して設けられた半導体層を有する半導体基板の作製方法において、前記半導体層の表面領域以外の領域に、マークを形成する工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、IDマークの読み取りが容易になり、付着パーティクルが少なく、又マーキングが容易な半導体基板を提供することができる。
I.半導体基板の構成
まず、本発明による半導体基板の実施形態について説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明による半導体基板の一部の上面を、図2はそのAA’線による断面を示している。
符号1は単結晶シリコンウエハのような支持基板、2は酸化シリコンのような埋め込み絶縁層、3は単結晶シリコンのような半導体層(SOI層)である。これらによりSOI基板が構成されている。
符号5は半導体層3の表面領域であり、この中に集積回路などの半導体デバイスが製造される。符号6は半導体基板の周辺領域13内にある表面がほぼ平坦な領域であり、この領域6にマーク4が描かれている。符号12はノッチである。
SOI層3の表面領域5のエッジ(周辺領域の内縁)は半径R2の円によって示される。又、基板の外周端(周辺領域の外縁)は、半径R1の円によって示される。半径R2の円の外であって、半径R1の円の内側が周辺領域13である。
以下詳しく説明するに、現在、手に入れることの出来る一般的なSOIウエハは、通常ウエハ外周端から数mm内側に入った領域はデバイスを作り込まない領域を有しており、これをエッジイクスクルージョン(Edge Exclusion)と称している。
たとえは、SIMOXでは、外周端と外周端から数mm内側に入った個所までの領域のSOI層は、イオン注入の均一性に因り、規格外の膜厚、欠陥等をもつ領域となる。
又、はり合わせSOIウエハでは、出発材料となる元のウエハの周辺部のだれによって、周辺数mmは貼り合わないので、この周辺部はSOI構造とならない。また、SOI層のエッジの輪郭は滑らかではない。そこで、パターニングなどの方法で、人為的にSOI層のエッジを当初より内側になるように除去することも行われる。
このようなSOIウエハ上にマークを付与するには、SOI構造となっていない領域にマーキングすることが重要である。そのために、貼り合せウエハのように、周辺領域にSOI層がない場合には、図1、図2に示すように、その周辺領域13にマーキングする。この方法は、SOI層を除去する場合に比べて、工程が少ない点、SOI領域に作製されるチップの取れ数が減少しない点で、有利である。
(実施形態2)
図3は、本発明による半導体基板の一部の上面を、図4はそのBB‘線による断面を示している。
半導体層(SOI層)3及び絶縁層2が部分的にくり抜かれて除去されて支持基板1の一部が表出している表出領域14が上面から見て半導体層3のエッヂより内方、即ち、支持基板1から周辺領域13を除いた領域(内部領域)に形成されている。
この表出領域14にマーク4が描かれている。図では、マーク4として文字としてのアルファベットの場合を図示しているが、バーコードと、数字や文字や記号と、の組み合わせであってもよい。
SOI層3の表面領域5のエッジ(周辺領域の内縁)は半径R2の円によって示される。又、基板の外周端(周辺領域の外縁)は、半径R1の円によって示される。本実施の形態では半径R2の円の内側にマークが形成されている。
本実施の形態による半導体基板の作製方法は、SOIウエハのような半導体基板を用意し、表出領域14を形成すべき部分以外をマスクで覆って、マスクから露出した半導体層3の表出領域14を形成すべき部分をエッチングなどで除去する。
更に、その下の絶縁層2をエッチングなどで除去して支持基板1の半導体表面を表出させる。
表出領域14にレーザー等によりマーキングを行う。
こうして図3,図4に示したようなSOI基板が得られる。
(実施形態3)
本実施の形態は、支持基板の裏面にマーキングするものである。
本実施の形態では、ミラーウエハの表面へマーキングの様子を示した図19、図20と同様にして、マークをSOI基板の支持基板の裏面にマークを付与する。マークは支持基板の裏面に形成されるので、支持基板の表面側にあるSOI層の有効面積を減らすことはない。
(実施形態4)
本実施の形態による半導体基板のマークが形成された周辺領域付近の構造を図5,図6に示す。
図5は、周辺領域付近の上面図、図6は周辺領域付近の断面図である。
符号34は埋め込み絶縁層2のエッヂ、35はSOI層3のエッヂを示している。本実施形態では、絶縁層2のエッヂ34をSOI層3のエッヂ35より外方に延長させることにより、絶縁層2がエッチング性洗浄液を用いた洗浄等によりアンダーエッチングされ、SOI層がチッピングを起こすことを抑制しているが、これは必須ではない。更に好ましくは、SOI層3の角部や埋め込み絶縁層2の角部を面取りしたり、鈍角となるように加工してもよい。
マーク4は周辺領域13の中でも外方に偏在しており、図5の符号33’で示された仮想ラインより外方に描かれている。
ここで、ライン33’を図7を参照して説明する。
図7は、貼り合せSOI基板を作るために2枚の基板を貼り合せた、貼り合せ基板の断面図である。図では、符号33で示した位置より外方にマーク4が描かれている。このマーク4の描かれている面は、基板上面の平坦・平滑な面であって、ベベリングにより大きく傾斜した傾斜面ではないが、微小な勾配により基板30とは貼り合っていない面である。マーキングはこのような面に形成することが好ましいが、マークを読取れるのであれば、マークの一部がベベリングによる傾斜面にかかっていてもよい。
2枚の基板を密着させた状態における貼り合せ界面のエッヂは符号32で示した位置にあり、これをコンタクトエッヂと呼ぶ。その後、貼り合せ基板の貼り合せ強度を高めるための熱処理、いわゆるボンディングアニールを施すと貼り合せ界面のエッヂは符号33で示した位置にまで延びる。即ち貼り合せ界面の面積が増大する。
その後、基板30の不要な部分を取り除いて、基板30を薄層化してSOI基板を作るわけである。こうして得られたSOI基板の支持基板1の表面において、かつてボンディングエッヂ33が存在していた位置が仮想ライン33’で、かつてコンタクトエッヂ32が存在していた位置が仮想ライン32’で示されている。
符号31は、完成したSOI層3のエッヂ35となるべき位置を示している。支持基板1の外周端からの距離L31は、3mm以下、より望ましくは3mmより更にできる限り小さい値になるようにするとよい。
コンタクトエッヂ32は、使用する基板1、30の外周部のべべリング加工による形状に依存して、その位置が決まる。つまり、支持基板1の外周端からコンタクトエッヂ32までの距離L32が外周部のべべリング加工による形状に依存して変化する。同様に、ボンディングエッヂ33も若干移動する。
もし、各基板の貼り合せ面のコンタクトエッヂ32付近に、凹凸や異物粒子が存在すると、そこでは貼り合い難くなり、コンタクトエッジ32が同様に、ボンディングエッヂ33も若干内方に移動する恐れがある。そうすると、十分な貼り合せ強度が得られる位置が内方に移動してしまい、必然的にSOI層3のエッヂ35も十分な貼り合せ強度を確保できる位置まで内方に後退させざるを得ない。これでは、距離L31を短くすることができない。
本発明によるマークは、支持基板の外周端からSOI層のエッヂまでの部分に形成可能であるが、より好ましくは、コンタクトエッジ32があった位置32’よりも外方に形成するとよい。更には、本実施の形態のように、ボンディングエッジ33があった位置33’よりも外方に形成しておくことも好ましいものである。
又、マークを形成すべき部分付近のみ、ボンディングエッヂ33或いはコンタクトエッヂ32の少なくともいずれか一方を内方に局所的に後退させて、そこにマークを形成すれば、いたずらにSOI層の有効面積を減らす恐れもないので、好ましいものである。
以上、本発明の半導体基板の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されることはなく、本発明の目的を達成しうる範囲内において、各構成要件の均等物への置換がなされたものも含む。
本発明に用いられる支持基板としては、Si,Ge,SiC,GaAs,GaAlAs,GaN,InP等の半導体基板が好ましく用いられるが,表面にマークが形成できるものであれば、これらの材料に限定されることはない。
本発明に用いられる絶縁層としては、酸化シリコンの他に窒化シリコン、酸化窒化シリコンなどから選択される少なくとも一種を用いることができる。絶縁層は単一の層であっても、複数の積層体であってもよい。その厚さは、例えば1nm〜10μmとすることができる。
本発明に用いられる半導体層としては、Si,Ge,SiC,GaAs,GaAlAs,GaN,InP等から選択される少なくとも一種の半導体が用いられる。この半導体層としては単一の層であっても複数の積層体であってもよい。その厚さは、例えば1nm〜10μmとすることができる。
本発明の半導体基板の形状としては、図1に示したようなノッチウエハに限らず、例えばオリエンテーションフラット付きウエハなど他のウエハであっても良い。本発明の半導体基板としてSOI基板を用いる場合には、SIMOXウエハのような非貼り合せ基板でもよいが、貼り合わせSOI基板がより好ましいものである。
マークを描く領域は、ノッチやオリエンテーションフラットの付近でも、それと対向する位置でも、或いはそれ以外の位置でも構わない。
マーキングは、前述したように周辺領域内になされ、より好ましくはその中の表面がほぼ平坦な領域になされても、ベベリングにより若干傾斜した領域になされてもよい。或いは、半導体層を一部除去して表出した表出領域にマーキングしてもよい。
マーキングは、Nd:YAGレーザーやCO2レーザーなどで行うとよい。或いはダイヤモンドペンを用いることもできる。
マークの凹部の深さは、例えば1μm〜数百μmであり、この深さはレーザ出力などで調整可能である。
マークとしては、数字、文字、記号、バーコードなどの群から選択された少なくとも一種であり得、これらを混在させたものであってもよい。文字としては、アルファベット、かな、ギリシア文字等である。
特定用途であれば、SEMI規格を適用しなくても構わない。マークとなる数字、文字、記号は、直線状に並んでいても良いし、ウエハの外周端に沿ってカーブしていても良い。半導体層を除去して形成される周辺除去領域が狭い場合や、マークの桁数が多い場合には、外周端に沿ってカーブさせた方がSOI層に干渉する恐れが少ない。
マークしたウエハはその後、そのまま梱包出荷される。あるいは、洗浄、検査の少なくともいずれかを行った後梱包出荷される。
あるいは、マークしたウエハはその後、そのままデバイスの製造工程に投入したり、あるいは、洗浄、検査の少なくともいずれかを行った後デバイスの製造工程投入してもよい。
II.半導体基板の作製方法
つぎに、上述した半導体基板を作製するための、本発明による半導体基板の作製方法の実施形態について説明する。
本発明の半導体基板の作製方法は、支持基板の上方に絶縁層を介して設けられた半導体層を有する半導体基板を用意し、前記半導体層の表面領域以外の領域にマークを形成する工程を含む。
本発明に用いられる半導体基板としては、前述したものが用いられるが、より好ましくは、酸素及び/又は窒素のイオン注入と熱処理により形成された絶縁層を有する非貼り合せSOI基板や、第1の基板に水素及び/又は不活性ガスのイオン注入し、第1の基板を支持基板となる第2の基板に貼り合せ、前記イオン注入により形成された分離層において分離する工程を含む方法により形成される貼り合わせSOI基板や、多孔質体上に形成された非多孔質半導体層を支持基板に移設して形成された半導体層を有する貼り合わせSOI基板を用いるとよい。
又、本発明の別の半導体基板の製造方法は、SOI構造を形成する前に、ハンドルウエハのような支持基板にマーキングを施す工程を含む。
(実施形態5)
図8,図9を参照して半導体基板の作製方法について説明する。
単結晶シリコンウエハのような第1の基板30の表面に陽極化成処理を施し、多孔質シリコンのような多孔質層37を形成する。必要に応じて、多孔質シリコン層の孔内壁を熱酸化して酸化シリコンの保護膜を形成した後、水素雰囲気中で熱処理を行い多孔質層37の層表面にある表面開口を封止する。
CVDなどのエピタキシャル成長により、多孔質層37上に単結晶シリコンのような非多孔質の半導体層38を形成する。この半導体層38が移設層となる。
更に、必要に応じて、第1の基板30を熱酸化して絶縁層39を形成する。
このように図9の工程S11、S12を経て、図8の(a)に示すような構造体が得られる。
次に、工程S21で、単結晶シリコンウエハのような第2の基板を用意して、工程S22で、その表面の周辺部に、マーキングを施す。更に必要に応じて第2の基板の表面を熱酸化して絶縁膜を形成しておいてもよい。或いは、第2の基板の裏面の任意の部位にマーキングを施してもよい。
単結晶シリコンウエハの製造方法は、一般に単結晶シリコンインゴッドのスライス工程、スライスされたウエハのラッピング工程、ラッピングされたウエハの表面エッチング工程、エッチングされたウエハの研磨工程を含む。深いマーキングの場合には、ラッピング工程の前又は後でマーキングすることが、浅いマーキングの場合には、研磨工程の後に行われる。
工程S13において、図8の(b)に示すように貼り合せる。更に、必要に応じて、酸化性雰囲気中などで熱処理を行い貼り合せ強度を高める。マーキングを表面側に施す場合には、前述したように、工程S13におけるコンタクトエッヂより外方,或いはボンディングエッヂより外方に形成しておくと良い。
工程S14において、第1の基板の不要な部分を除去する。詳しくは、図8の(c)に示すように、第1の基板の裏面側の非多孔質部分36を研削、研磨、エッチング、分離などから選択される少なくとも一種の方法により、貼り合せ基板から取り除く。
更に、第2の基板上に貼り合っている半導体層38の表面(かつての裏面)に残留している多孔質層37を、研磨、エッチング、水素アニールにより取り除いたり、非多孔質化したりする。こうして、半導体層38の移設が完了する。
工程S15においては、SOI基板の周辺部を成形する。具体的には、図8の(e)に示すように、半導体層38の露出面上にシール材、ホトレジストなどのエッチングマスクを施し、SOI層となる半導体層38のエッヂが図5〜7で説明した位置31になるように、半導体層38の周辺部をエッチング除去する。更に、絶縁層39の周辺部もエッチング除去して成形する。この時のエッチングに代えて、研磨により成形してもよい。
こうして、図8の(f)に示したようなSOI基板が得られる。
このSOI基板のマークは、図1、2、5、6に示したような位置に描かれている。
(実施形態6)
図10を参照して半導体基板の作製方法について説明する。
上述した実施形態5との相違点は、マークを形成する工程が,第1の基板の不要部の除去工程の途中にある点である。
実施形態同様に工程S11、S12を経た第1の基板を、マーキングを施さない第2の基板と貼り合せる。(工程S13)
そして、工程S14において、第1の基板の不要部のうちの一部を除去する。詳しくは、図8の(c)に示すように、第1の基板の裏面側の非多孔質部分36を研削、研磨、エッチング、分離などから選択される少なくとも一種の方法により、貼り合せ基板から取り除く。
その後、工程S15にてマーキングを、第2の基板の表面側周辺部に施す。この時、マーキングにより飛び散った異物が第2の基板の表面側に付着しても、次の工程にて表面側にある多孔質層37を除去するので、SOI層となる半導体層の表面領域は当該異物により汚染され難くなる。或いは、第2の基板の裏面にマーキングを施してもよい。
更に、工程S16において、第2の基板上に貼り合っている半導体層38の表面(かつての裏面)に残留している多孔質層37を、研磨、エッチング、水素アニールにより取り除いく。こうして、半導体層38の移設が完了する。
その後は、工程S17においては、SOI基板の周辺部を成形する。
こうして、図8の(f)に示したようなSOI基板が得られる。このSOI基板のマークは、図1、2、5、6に示したような位置に描かれている。
(実施形態7)
図11を参照して半導体基板の作製方法について説明する。
上述した実施形態5との相違点は、マークを形成する工程が、第1の基板の不要部の除去工程後であって、周辺部の成形工程前に行われる点である。
実施形態同様に工程S11、S12を経た第1の基板を、マーキングを施さない第2の基板と貼り合せる。(工程S13)
そして、工程S14において、第1の基板の不要部を除去する。詳しくは、図8の(c)に示すように、第1の基板の裏面側の非多孔質部分36を研削、研磨、エッチング、分離などから選択される少なくとも一種の方法により、貼り合せ基板から取り除く。更に、図8の(d)に示すように、第2の基板上に貼り合っている半導体層38の表面(かつての裏面)に残留している多孔質層37を、研磨、エッチング、水素アニールにより取り除いたり、非多孔質化したりする。こうして、半導体層38の移設が完了する。
非多孔質部分の分離の際に、多孔質層の半導体層38側界面に亀裂が入り、分離後、半導体層38上に多孔質層が残留しないこともある。
その後、半導体層38の表面領域上に図8の(e)に示すようにマスクMKを付与した状態で、工程S15にてマーキングを第2の基板の表面側周辺部に施す。この時、マーキングにより飛び散った異物が第2の基板の表面側に付着しても、次の工程にて表面側にあるマスクMKを除去するので、SOI層となる半導体層の表面領域は当該異物により汚染され難くなる。或いは、第2の基板の裏面にマーキングを施してもよい。
更に、工程S16においては、マスクMKを利用してSOI基板の周辺部を成形する。
こうして、図8の(f)に示したようなSOI基板が得られる。このSOI基板のマークは、図1、2、5、6に示したような位置に描かれている。
(実施形態8)
図12を参照して半導体基板の作製方法について説明する。
上述した実施形態7との相違点は、マークを形成する工程が、周辺部を成形した後、成形に用いたマスクMKを剥がさずに、実施形態7と同様のマーキングを施す点にある。
本実施形態でも、こうして、図8の(f)に示したようなSOI基板が得られる。
このSOI基板のマークは、図1、2、5、6に示したような位置に描かれている。
(実施形態9)
図13を参照して、イオン注入層を分離層として用いた貼り合わせ半導体基板の作製方法について説明する。
単結晶シリコンウエハのような第1の基板30の表面を熱酸化して、酸化シリコンのような絶縁層39を形成する。水素イオン、或いはヘリウムイオン、ネオンイオンのような不活性ガスのイオンを所定の深さに打ち込み、当該深さ付近に打ち込まれたイオン種の濃度が局所的に高くなっているイオン注入層40を形成する。イオン注入層40の上の部分の半導体層38が移設層となる。こうして得られた第1の基板30の構造を図13の(a)に示す。
一方、単結晶シリコンウエハのような第2の基板を用意して、その表面側の周辺部にマーキングを施す。或いは、第2の基板の裏面側にマーキングしてもよい。
これら第1の基板と第2の基板を半導体層38が内側になるように貼り合せる。こうして、図13の(b)に示すような構造体が得られる。
次に、400℃〜600℃或いはそれ以上の温度で熱処理すると、貼り合せ強度が高まるとともに、イオン注入層40において、亀裂が発生し、第1の基板の部分36が貼り合せ基板から分離し、図13の(e)に示すように、半導体層38が第2の基板に移設される。
半導体層38の露出した分離面を研磨する。この時、図13の(d)の構造体となるように層38、39の周辺部を同時に除去しても良い。或いは、研磨に代えて水素アニールを施したり、研磨後水素アニールを施してもよい。
そして、SOI基板の周辺部を成形する。具体的には、図13の(e)に示すように、半導体層38の露出面上にシール材、ホトレジストなどのエッチングマスクMKを施し、SOI層となる半導体層38のエッヂが図5〜7で説明した位置31になるように、半導体層38の周辺部をエッチング除去する。更に、絶縁層39の周辺部もエッチング除去して成形する。この時のエッチングに代えて、研磨により成形してもよい。
こうして、図13の(f)に示したようなSOI基板が得られる。このSOI基板のマークは、図1、2、5、6に示したような位置に描かれている。
又、図13の(c)の工程から(d)を経ることなく(e)の工程に移ってもよい。
(実施形態10)
本実施形態は、上述した実施形態9とは、マーキングを施すタイミングが異なる。それ以外は実施形態9と同じであり、図13の(e)に示すようにマスクMKで覆った状態で、半導体層38の周辺部を除去する前に、支持基板1の表面側の周辺領域にマーキングを施す。
こうして、図13の(f)に示したようなSOI基板が得られる。このSOI基板のマークは、図1、2、5、6に示したような位置に描かれている。
或いは、支持基板の裏面にマーキングを施してもよい。
(実施形態11)
本実施形態は、上述した実施形態9とは、マーキングを施すタイミングが異なる。それ以外は実施例9と同じであり、図13の(e)に示すようにマスクMKで覆った状態で、半導体層38の周辺部を除去した後に、マスクMKを除去する前に、支持基板1の表面側の周辺領域にマーキングを施す。
こうして、図13の(f)に示したようなSOI基板が得られる。このSOI基板のマークは、図1、2、5、6に示したような位置に描かれている。
或いは、支持基板の裏面にマーキングを施してもよい。
(実施形態12)
図14、図15を参照して、非貼り合わせ法による半導体基板の作製方法について説明する。
図15の工程S11において、図14の(a)のように、単結晶シリコンウエハのような半導体基板1を用意する。
そして、図15の工程S12において、半導体基板の表面側の周辺領域にマーキングを施す。或いは、半導体基板の裏面側にマーキングを施すこともできる。
図14の(b)のように、半導体基板1の表面を熱酸化して、酸化シリコンのような絶縁層41を形成する。
図15の工程S13において、酸素イオンのような絶縁物形成イオン種を所定の深さに打ち込み、当該深さ付近に打ち込まれたイオン種の濃度が局所的に高くなっているイオン注入層を形成する。ここで熱処理を施し、打ち込まれた酸素とシリコンの化合物からなる埋め込み絶縁層2を形成する。この絶縁層2の上の部分の半導体層3がSOI層となる。こうして得られたSOI基板の構造を図14の(c)に示す。
そして、図15の工程S14において、不要部である、少なくともSOI層の表面側にある絶縁層41を剥がせば、マーキングが施されたSOI基板となる。表面側にマーキングが施された場合には、マーキング後のイオン注入と熱処理により、マーク部分も凹凸を有するSOI構造となり、表面側からマークの認識が可能である。
この場合は、図14の(d)に示す工程は、不要である。
又、変形例として、マークされた部分を避けて、イオン注入を行うことにより、表面側周辺部にSOI構造でないマークを形成することもできる。
(実施形態13)
図14、図16を参照して半導体基板の作製方法について説明する。本実施形態が上述した実施形態と異なる点は、マーキングを施すタイミングであり、それ以外は実施形態12と同じである。
図16の工程S11において、図14の(a)のように、単結晶シリコンウエハのような半導体基板1を用意する。
図14の(b)のように、半導体基板1の表面を熱酸化して、酸化シリコンのような絶縁層41を形成する。
そして、図16の工程S12において、酸素イオンのような絶縁物形成イオン種を所定の深さに打ち込み、当該深さ付近に打ち込まれたイオン種の濃度が局所的に高くなっているイオン注入層を形成する。ここで熱処理を施し、打ち込まれた酸素とシリコンの化合物からなる埋め込み絶縁層2を形成する。この絶縁層2の上の部分の半導体層3がSOI層となる。こうして得られたSOI基板の構造を図14の(c)に示す。
そして、図16の工程13において、図14の(d)に示すように、マスクMKを付与し、必要に応じて絶縁層41を除去して、マーキングを施す。このときマークの凹部が半導体層3を通って絶縁層2の下方にまで到達するようにする。
図16の工程S14において、図14の(e)に示すように、マスクMKと不要な絶縁層41を除去して、SOI基板を得る。
この場合には、レーザーマークによるパーティクルが飛散しても、マスクによりSOI層の表面が保護されているので、パーティクル汚染は防止できる。
(実施形態14)
図17を参照して半導体基板の作製方法について説明する。本実施形態が上述した実施形態と異なる点は、マーキングを施すタイミングであり、それ以外は実施形態13と同じである。
図17の工程S11、S12は実施形態13と同じである。
図17の工程13において、こうして得られたSOI基板から、図14の(e)に示すように、不要な絶縁層41を除去して、SOI基板を得る。
図17の工程S14において、半導体層の表面領域をマスクで覆い、SOI基板の表面側の周辺領域に、マーキングを施す。このときマークの凹部が半導体層3を通って絶縁層2の下方にまで到達するようにする。
この場合には、レーザーマークによるパーティクルが飛散しても、マスクによりSOI層の表面が保護されているので、パーティクル汚染は防止できる。
(実施形態15)
再び図8を参照して貼り合わせ半導体基板の作製方法について説明する。
比抵抗0.01Ω・cmのP型或いはN型の第1の単結晶Si基板を、第1の基板として用意し、HF含有溶液中において陽極化成を行ない、分離層となる多孔質層37を形成する。
単一の多孔質シリコンからなる多孔質層37を形成するための陽極化成条件は例えば以下のとおりである。
電流密度:7(mA・cm−2
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:11(分)
多孔質層の厚み:12(μm)
多孔質層の厚さは、これに限らず、化成時間を調整して、数百μmから0.1μm程度まで変えることができる。
或いは、複数の多孔質シリコン層からなる多孔質層を形成する場合には、以下のような第1段階の陽極化成に続いて第2段階の陽極化成を行ってもよい。
第1段階
電流密度:7(mA・cm−2
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:5(分)
第1の多孔質Si層の厚み:5.5(μm)
第2段階
電流密度:30(mA・cm−2
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:10(秒)
第2の多孔質Si層の厚み:0.2(μm)
先に低電流で陽極化成した表面層の多孔質Si層は高品質エピタキシャルSi層を形成させるために用い、そして後で高電流で陽極化成した下層の多孔質Si層は分離をし易くする層として用いる機能分離を行う。したがって、多孔質Si層の厚さはこれに限っておらず、数百μmから0.1μm程度まで使用できる。
また、2層目の多孔質Si層形成後に3層目以降の多孔質層を形成しておいても何ら問題はない。
この基板を例えば酸素雰囲気中300℃〜600℃で酸化する。この酸化により多孔質シリコンの孔の内壁は熱酸化膜からなる保護膜で覆われる。この多孔質層37の表面をフッ酸で処理し、孔の内壁の酸化膜を残して、多孔質層37の表面の酸化膜のみ除去する。その上にCVD法によりエピタキシャル成長層38を形成する。この時のCVDの条件は例えば以下のとおり。
ソースガス:SiHCl/H
ガス流量:0.5/180 l/min
ガス圧力:1.1×10Pa(約80Torr)
温度:950℃
成長速度:0.3μm/min
エピタキシャル成長に先立ってエピタキシャル装置内でH雰囲気により多孔質層37の熱処理(プリベークを行う。これは、エピタキシャル成長層38の結晶の品質を向上させるために必要である。実際にこの処理により、エピタキシャル成長層38の結晶欠陥は、10cm−2以下に低減できる。こうして得られたエピタキシャル成長層38が移設層となる。
さらに、絶縁層39として、このエピタキシャル成長層表面に熱酸化により20nm〜2μmのSiO層を形成する。こうして図8の(a)に示す構造体が得られる。
該絶縁層39表面と別に用意した第2のSi基板1の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1100℃の温度で2時間の熱処理をし、貼り合わせをおこなう。こうして図8の(b)に示す構造体が得られる。
こうして得られた多層構造体から多孔質層37を除去してエピタキシャル成長層38が第2の基板1上に移設されたSOI基板を得る。その為には、第1のSi基板の部分36を研削、研磨、エッチングなどにより除去して、多孔質層37を露出させた後、この多孔質層37をエッチングにより除去する。或いは、多層構造体を多孔質層37において分離して、第2の基板1上に移設されたエピタキシャル成長層38の分離面に多孔質体が残留する場合にはそれをエッチングや水素アニールなどで除去する。
分離方法には、
基板間にくさびを挿入する方法
ウエハを相互に引張る方法
せん断力を加える方法
ウォータージェットやガスジェットや静圧流体などによる流体くさび効果を用いる方法
超音波を印可する方法
昇温冷却の熱応力による方法
がある。
こうして図8の(c)に示す構造体が得られる。
その後、第2の基板1上に残留する多孔質Si層37を弗酸と過酸化水素水と水の混合液で選択エッチングする。非多孔質の単結晶Siからなる半導体層38はエッチングされずに残り、この層38をエッチ・ストップの材料として、多孔質Siは選択エッチングされ、完全に除去される。こうして図8の(d)に示す構造体が得られる。
非多孔質Si単結晶の該エッチング液に対するエッチング速度は、極めて低く、多孔質層のエッチング速度との選択比は十の五乗以上にも達し、非多孔質層におけるエッチング量(数十オングストローム程度)は実用上無視できる膜厚減少である。
すなわち、絶縁層39上に0.2μmの厚みを持った単結晶Siからなる半導体層38が形成できた。多孔質Siの選択エッチングによっても単結晶Si層には何ら変化はなかった。形成された半導体層38の膜厚を面内全面について100点を測定すると、膜厚の均一性は201nm±4nm程度になる。
透過電子顕微鏡による断面観察の結果、Si層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認できる。
さらに水素中で1100℃で熱処理を行うと、表面が平滑になる。
酸化膜は、エピタキシャル層表面でなく、第2の基板表面に形成しても、あるいは、その両者に形成しても同様の結果が得られる。
図8の(e)に示すように、マスクMKを付与して、半導体層38の表面領域を覆い、その後、周辺部の形状を整えるために、外周端から1mm〜3mmの幅の周辺領域の半導体層38および絶縁層39をパターニングして除去する。この周辺パターニングは無くてもよい。
その周辺領域のノッチあるいはオリフラ付近にレーザーマーク装置にて所定数の桁の英数字を印字する。上述したとおり、記号やバーコードであってもよい。
文字はSEMI規格に準ずるものとしなくてもよく、文字の大きさは、一般的なレーザーマーク装置の場合、およそ0.8mm刻みで調整できるので、小さくてもよいし、読み取りやすいように大きくも出来る。
又、先に行った表面平滑化のための水素雰囲気中での熱処理(水素アニール)は、このレーザーマークをした後に行っても良い。
その後、マスクMKを剥がして、SOI基板の洗浄、検査を行って梱包出荷する。
また、第1の基板の基板部分36側に残った多孔質Siもその後、弗酸と過酸化水素水と水の混合液で撹はんしながら選択エッチングする。その後、水素アニール、あるいは表面研磨等の表面処理を施して再び第1の基板30としてあるいは第2の基板1として使用することができる。
(実施形態16)
再び図13を参照して分離層としてのイオン注入層を利用した貼り合わせ半導体基板の作製方法について説明する。
単結晶Siウエハなどの第1の基板30上に熱酸化により200nmのSiOからなる絶縁層39を形成する。
表面の絶縁層39を通して水素の正イオンを50keVで5×1016cm−2イオン注入する。水素イオンに代えてヘリウムなどの不活性ガスのイオンであってもよい。こうして図13の(a)に示すような構造体が得られる。
該絶縁層表面と別に用意した単結晶Siウエハなどの第2の基板1の表面とを重ね合わせ、接触させる。こうして、図13の(b)に示すような構造体が得られる。
その後、600℃でアニールしたところ、イオン注入の投影飛程付近(イオン注入層40)で2枚に分離される。熱処理により分離される際のイオン注入層40は多孔質状になっているため、分離した表面は荒れている。第2の基板1側の表面は、少なくとも研磨、水素アニールのいずれかにより平滑化できる。こうして図13の(c)或いは(d)のような構造体が得られる。
更に必要に応じて、平滑化の前又は後に、貼り合わせ強度を高めるための熱処理(ボンディングアニール)を施すことも好ましいものである。
すなわち、絶縁層39上に0.2μmの厚みを持った非多孔質の単結晶Siからなる半導体層38が形成できる。形成された半導体層38の膜厚を面内全面について100点を測定すると、膜厚の均一性は201nm±6nm程度となる。
さらに水素中で1100℃で熱処理を1時間施し、表面粗さを原子間力顕微鏡で評価したところ、50μm角の領域での平均2乗粗さはおよそ0.2nmとなり、通常市販されている単結晶Siのミラーウエハと同等になる。
透過電子顕微鏡による断面観察の結果、半導体層38には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認できる。
その後、周辺部の形状を整えるために、図13の(e)に示すように、外周端から幅3mmの周辺領域の半導体層38および絶縁層39を露出するマスクMKを付与して、露出した部分をパターニングして除去する。
その外周の3mmの領域のノッチあるいはオリフラ付近にレーザーマーク装置にて12桁の英数字を印字する。上述したとおり、記号やバーコードであってもよい。その際にSOIウエハ上のパーティクルの増加はない。
その時のレーザーパワーは、220mW程度にする。もちろん、マークの深さや形状に応じて、パワーは調整すべきである。
英数字の大きさは、上述したSEMI規格とする。文字の大きさは、一般的なレーザーマーク装置の場合、およそ0.8mm刻みで調整できるので、小さくてもよいし、読み取りやすいように大きくも出来る。
その後、マスクMKを除去して、洗浄、検査を行って、図13の(f)に示したような構造のSOI基板を梱包出荷する。
同時に第1の基板の基板部分36側に残ったイオン注入層もその後、少なくともエッチング、研磨、アニールのいずれかににより平坦化され、イオン注入層も除去された。再び第1の基板30としてあるいは第2の基板1として投入することができる。
又、変形例として、本実施形態においては、第1の基板上に前もってCVD法により単結晶Siを0.50μmエピタキシャル成長しておいてもよい。
その時の成長条件は、例えば以下の通りである。
ソ−スガス: SiHCl/H
ガス流量: 0.5/180l/min
ガス圧力:1.1×10Pa(約80Torr)
温度: 950℃
成長速度: 0.30μm/min
この場合、再び第1の基板として投入するときには、ウエハ厚減少分をエピタキシャル層で補うことにより、半永久的に再利用可能となる。すなわち、繰り返しの2回目以降はエピタキシャル膜厚は、0.50μmでなくウエハ厚減少分となり、イオン注入層はエピタキシャル層の内部に形成される。
更には、イオン注入を行った後、熱処理で分離することなく、実施形態16と同様に、分離のための外力を加えて、貼り合わせ基板の端から亀裂を成長させて、分離を行ってもよい。
又、平滑化工程をマーキングの後に行っても良い。
(実施形態17)
再び図14の(a),(b),(c),(e)を参照して、非貼り合わせ法による半導体基板の作製方法について説明する。
図14の(a)、(b)に示すように、第1の単結晶CZ−Siウエハからなる基板1を用意し、その上に熱酸化により50nmのSiO2からなる酸化膜41を形成する。この酸化膜は、イオン注入時の表面荒れを防止することが目的であり、なくても良い。
表面の酸化膜41を通してOを180keVで4×1017cm−2イオン注入する。注入時の温度は、550℃とした。これによって、エピタキシャル層と元の基板界面付近に濃度ピークを持つ酸素イオン注入層が形成される。酸素イオンに追加して、或いは酸素イオンに代えて窒素イオンを注入してもよい。
この後、基板をO(10%)/Ar雰囲気中で1350℃で4時間の熱処理を行なう。
この後、更にO(70%)/Ar雰囲気中で1350℃で4時間の熱処理を行って、図14の(c)に示したようなSOI層300nm/埋め込み酸化膜90nmのSOI基板が出来上がる。
図14(d)に示すようにマスクMKを半導体層3の表面領域に付与して、
基板のノッチを上にしてウエハ中心を(0、0)とした時に、
X:−9.25〜+9.25mm
Y:+93.7〜+96.5mm
の高さ2.8mm長さ18.5mmのマスクから露出した区域内の半導体層3と絶縁層2をパターニング・エッチング除去し、下地の支持基板を表出させる。
そのマスクで半導体層3の表面領域を覆ったまま、その印字領域に、10桁のIDコードをレーザーマーク装置にて印字する。
その時のレーザーパワーは、220mW、英数字の大きさは、上記SEMI規格とする。文字の大きさは、およそ0.8mm刻みで調整できるので、小さくてもよいし、読み取りやすいように大きくも出来る。またその場合に、パターニングしてSOI構造を除去した領域の大きさを変えても良い。特に文字を小さくした時は、無駄にパターニングで除去した領域が増加するので、領域を小さくしてチップの取れ数を増やす。
特定用途であれば、SEMI規格でなくても構わない。
そして、マスクMKを除去した後、表面酸化膜41を除去すると、SOI層200nm/埋め込み酸化膜120nmのSOIウエハが出来上がる。その後更に水素アニールしてもよい。(図14の(e))
その後、洗浄、検査を行って梱包出荷する。
以上各実施形態を例に挙げて説明した本発明に用いられるマーキング方法としては、前述したとおり、Nd:YAGレーザーやCO2レーザーなどのレーザー、或いはダイヤモンドペンなどを用いたマーキングが挙げられる。また、マーク形成後に、適当なタイミングで、マークの凸部を研磨などにより除去してもよい。
各実施形態において使用するマスクはSOI層表面のパーティクル防止に非常に効果があるが、マスクを用いずにマーキングを行い、その後にパーティクル除去工程を行うこともできる。パーティクル除去工程としては、ウエット洗浄、ブラシ洗浄、スクラブ洗浄、超音波洗浄、研磨、エッチングなどである。
貼り合せ法の場合には、貼り合せ前に、貼り合せ面をプラズマ処理して、純水リンスしてから貼り合せたり、或いは、貼り合せ後に、酸素又は窒素のいずれか少なくとも一方を含む雰囲気中で400℃〜1100℃のボンディングアニールを施すことも好ましいものである。
水素雰囲気での熱処理は、800℃〜1150℃或いはそれ以上で行っても良い。
(実施例1)
図3、4に示すように市販の8インチSOIウエハにノッチを上にしてウエハ中心100を(0、0)とした時に、
X:−9.25〜+9.25mm
Y:+93.7〜+96.5mm
の位置の、幅L2が2.8mm、長さL1が18.5mmの半導体層3及び絶縁層2の部分(エッヂエクスクルージョン以外の部分)をエッチング除去し、下地の支持基板を表出させた。
その表出領域14に、10桁のIDコードをNEC製のレーザマーカSL473Fを用いて印字した。
その時のレーザーパワーは、220mWであった。
英数字の大きさは、
高さ:1.624±0.025mm
幅:0.812±0.025mm
線の太さ:0.200+0.050mm〜0.200−0.150mm
文字間隔:1.420±0.025mm
のSEMI規格とした。
文字の大きさは、およそ0.8mm刻みで調整できるので、小さくてもよいし、読み取りやすいように大きくも出来る。またその場合に、パターニングしてSOI層及び絶縁層を除去した領域の大きさを変えても良い。特に文字を小さくした時は、無駄にパターニングで除去した領域が増加するので、印字領域を小さくしてチップの取れ数を増やすことができる。
(実施例2)
図1、2に示すように、市販の貼り合わせSOIウエハの下地の支持基板が表出している周辺領域13に、12桁のIDコードをレーザーマーク装置にて印字した。その際12桁の文字は直線状に並んで印字した。
レーザーパワーは、220mWとした。
英数字の大きさは、
高さ:1.624±0.025mm
幅:0.812±0.025mm
線の太さ:0.200+0.050mm〜0.200−0.150mm
文字間隔:1.420±0.025mm
のSEMI規格とした。
文字の大きさは、およそ0.8mm刻みで調整できるので、小さくてもよいし、読み取りやすいように大きくも出来る。これも周辺除去領域の幅が狭くなってくると小さい文字の方が好ましい。
(実施例3)
市販のSOIウエハの下地の支持基板が酸化膜のみで覆われている周辺領域に、12桁のIDコードをレーザーマーク装置にて印字した。
その時のレーザーパワーは、300mWとした。レーザーにより形成された凹部は、酸化膜を貫通して支持基板まで届いていた。
英数字の大きさは、
高さ:1.624±0.025mm
幅:0.812±0.025mm
線の太さ:0.200+0.050mm〜0.200−0.150mm
文字間隔:1.420±0.025mm
のSEMI規格とした。
文字の大きさは、およそ0.8mm刻みで調整できるので、小さくてもよいし、読み取りやすいように大きくも出来る。これも周辺除去が狭くなってくると小さい文字の方が好ましい。
特定用途であれば、SEMI規格でなくても構わない。
(実施例4)
比抵抗0.01Ω・cmのP型の第1の単結晶Si基板を、HF溶液中において陽極化成を行った。
陽極化成条件は以下のとおりであった。
電流密度:7(mA・cm−2
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:11(分)
多孔質Si層の厚み:12(μm)
多孔質Si層の厚さは、これに限らず、数百μmから0.1μm程度までの中から選択して使用できる。
この基板を酸素雰囲気中400℃で1時間酸化した。この酸化により多孔質Siの孔の内壁は熱酸化膜で覆われた。この多孔質Si層の表面をフッ酸で処理し、孔の内壁の酸化膜を残して、多孔質Si層の表面の酸化膜のみ除去した後、多孔質Si上にCVD法により単結晶Siを0.3μmエピタキシャル成長した。成長条件は以下の通りである。
ソースガス:SiHCl/H
ガス流量:0.5/180l/min
ガス圧力:1.1×10Pa(約80Torr)
温度:950℃
成長速度:0.3μm/min
ソースガス導入によるエピタキシャル成長に先立って、エピタキシャル装置内でH2雰囲気により熱処理(プリベーク)した。
さらに、絶縁層として、このエピタキシャルSi層表面に熱酸化により200nmの酸化膜(SiO層)を形成した。
該SiO層表面と別に用意した第2のSi基板の表面とを重ね合わせ、接触させた後、酸素含有雰囲気中で1100℃の温度で2時間の熱処理をし、貼り合わせをおこなった。
上記のようにして形成された貼合せ基板の第1の基板側の大部分を、研削し、その後、残りの部分を反応性イオンエッチングにより除去し、多孔質Si層を表出させた。
その後、第2の基板上に移設された多孔質Si層をHF濃度49wt%の弗酸とH濃度30wt%の過酸化水素水と水の混合液で撹はんしながらエッチングした。単結晶Siはエッチングされずに残った。多孔質Siは選択エッチングされ、完全に除去された。
こうして、Si酸化膜上に0.2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成できた。多孔質Siの選択エッチングによっても単結晶Si層には何ら変化はなかった。形成された単結晶Si層の膜厚を面内全面について100点を測定したところ、膜厚の均一性は201nm±4nmであった。
透過電子顕微鏡による断面観察の結果、Si層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認された。
さらに水素中で1100℃で水素アニールを1時間行い、表面粗さを原子間力顕微鏡で評価したところ、50μm角の領域での平均2乗粗さはおよそ0.2nmで通常市販されているSiウエハと同等であった。
その後、周辺部の形状を整えるために、外周端から幅3mmの周辺領域にあるSi層およびSiO層をパターニングして除去した。
その幅3mmの周辺領域のノッチ付近にレーザーマーク装置にて12桁の英数字を印字した。その際にSOIウエハ上のパーティクルの増加はなかった。
(実施例5)
比抵抗0.01Ω・cmのP型の第1の単結晶Si基板を、HF溶液中において陽極化成を行った。
陽極化成条件は以下のとおりであった。
第1段階
電流密度:7(mA・cm−2
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:5(分)
表面側の第1の多孔質Si層の厚み:5.5(μm)
第2段階
電流密度:30(mA・cm−2)
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:10(秒)
第1の多孔質Si層より下方の第2の多孔質Si層の厚み:0.2(μm)
この基板を酸素雰囲気中400℃で1時間酸化した。この酸化により第1及び第2多孔質Si層の孔の内壁は熱酸化膜で覆われた。この多孔質Si層の表面をフッ酸で処理し、孔の内壁の酸化膜を残して、多孔質Si層の表面の酸化膜のみ除去した後、多孔質Si上にCVD法により単結晶Siを0.3μmエピタキシャル成長した。成長条件は以下の通りである。
ソースガス:SiHCl/H
ガス流量:0.5/180l/min
ガス圧力:1.1×10Pa(約80Torr)
温度:950℃
成長速度:0.3μm/min
エピタキシャル成長に先立ってエピタキシャル装置内でH雰囲気により熱処理された。実際にこの処理により、エピ層の結晶欠陥は、10cm−2以下に低減できた。
さらに、絶縁層として、このエピタキシャルSi層表面に熱酸化により200nmの酸化膜(SiO層)を形成した。
該SiO層表面と別に用意した第2のSi基板の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1100℃の温度で2時間の熱処理をし、貼り合わせをおこなった。
上記のようにして形成された貼合せ基板を、第1及び第2の多孔質Si層の界面に沿って、第2の多孔質層Si層内で分離した。分離方法としては、固体くさびを挿入する方法とウォータージェットによる水クサビ挿入する方法を用いた。
その後、第2の基板上に移設された多孔質Si層をHF濃度49wt%の弗酸とH濃度30wt%の過酸化水素水と水の混合液で撹はんしながら選択エッチングした。
こうして、Si酸化膜上に0.2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成できた。多孔質Siの選択エッチングによっても単結晶Si層には何ら変化はなかった。形成された単結晶Si層の膜厚を面内全面について100点を測定したところ、膜厚の均一性は201nm±4nmであった。
透過電子顕微鏡による断面観察の結果、Si層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認された。
さらに水素中で1100℃で熱処理を1時間行い、表面粗さを原子間力顕微鏡で評価したところ、50μm角の領域での平均2乗粗さはおよそ0.2nmで通常市販されているSiウエハと同等であった。
その後、周辺部の形状を整えるために、外周端から幅2.5mmの周辺領域のSi層およびSiO層をパターニングして除去した。
その周辺領域のノッチ付近にレーザーマーク装置にて12桁の英数字を印字した。その際にSOIウエハ上のパーティクルの増加はなかった。
その時のレーザーパワーは、220mWであった。
英数字の大きさは、
高さ:1.624±0.025mm
幅:0.812±0.025mm
線の太さ:0.200+0.050mm〜0.200−0.150mm
文字間隔:1.420±0.025mm
のSEMI規格とした。
また、第1の基板側に残った多孔質Siもその後、上記弗酸と過酸化水素水と水の混合液で撹はんしながら選択エッチングする。その後、水素アニールを施して再び第1の基板としてあるいは第2の基板として使用できる状態に戻した。
(実施例6)
比抵抗0.01Ω・cmのP型の第1の単結晶Si基板を、HF溶液中において陽極化成を行った。
陽極化成条件は以下のとおりであった。
第1段階
電流密度:7(mA・cm−2
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:5(分)
表面側の第1の多孔質Si層の厚み:5.5(μm)
第2段階
電流密度:30(mA・cm−2
陽極化成溶液:フッ酸:水:エタノール=1:1:1
時間:10(秒)
第1の多孔質Si層より下方の第2の多孔質Si層の厚み:0.2(μm)
この基板を酸素雰囲気中400℃で1時間酸化した。この酸化により第1及び第2多孔質Si層の孔の内壁は熱酸化膜で覆われた。この多孔質Si層の表面をフッ酸で処理し、孔の内壁の酸化膜を残して、多孔質Si層の表面の酸化膜のみ除去した後、多孔質Si上にCVD法により単結晶Siを0.3μmエピタキシャル成長した。成長条件は以下の通りである。
ソースガス:SiHCl/H
ガス流量:0.5/180l/min
ガス圧力:1.1×10Pa(約80Torr)
温度:950℃
成長速度:0.3μm/min
エピタキシャル成長に先立ってエピタキシャル装置内でH雰囲気により熱処理された。実際にこの処理により、エピ層の結晶欠陥は、10cm−2以下に低減できた。
さらに、絶縁層として、このエピタキシャルSi層表面に熱酸化により200nmの酸化膜(SiO層)を形成した。
もう一つのSi基板を用意して、ノッチ付近の基板の周辺領域のコンタクトエッヂより外方になるであろう部分、即ちベベリング加工により、若干傾斜したSi基板の周辺部表面に、レーザーマーク装置にて12桁の英数字を印字した。
その時のレーザーパワーは、220mWであった。
英数字の大きさは、
高さ:1.624±0.025mm
幅:0.812±0.025mm
線の太さ:0.200+0.050mm〜0.200−0.150mm
文字間隔:1.420±0.025mm
のSEMI規格としたその後、洗浄を施した。
第1のSi基板上の該SiO層表面と、マーキングした第2のSi基板の表面とを重ね合わせ、接触させた後、1100℃の温度で2時間の熱処理をし、貼り合わせをおこなった。後に分析したところ、この時、マーキングした部分では貼り合っていなかったことがわかった。
上記のようにして形成された貼合せ基板を、第1の多孔質層と第2の多孔質層との界面に沿って第2の多孔質Si層の内部で分離した。分離方法としては、固体くさびを挿入する方法とウォータージェットによる水クサビ挿入する方法を用いた。
その後、第2の基板上に移設された第1及び第2の多孔質Si層をHF濃度49wt%の弗酸とH濃度30wt%の過酸化水素水と水の混合液で撹はんしながら選択エッチングした。
こうして、Si酸化膜上に0.2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成できた。多孔質Siの選択エッチングによっても単結晶Si層には何ら変化はなかった。形成された単結晶Si層の膜厚を面内全面について100点を測定したところ、膜厚の均一性は201nm±4nmであった。
透過電子顕微鏡による断面観察の結果、Si層には新たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認された。
さらに水素中で1100℃で熱処理を1時間行い、表面粗さを原子間力顕微鏡で評価したところ、50μm角の領域での平均2乗粗さはおよそ0.2nmで通常市販されているSiウエハと同等であった。
その後、周辺部の形状を整えるために、外周端から幅2.5mmの周辺領域のSOI層をパターニング除去し、又外周端から幅2.3mmのSiO層をパターニングして除去した。
マーク部分は、最初から貼り合っていないために、分離、エッチングなどの工程経ても殆ど変形していなかった。
以上詳述したように、各実施例によれば、SOI多層構造になっていない領域にレーザーマークするためパーティクルの発生がおさえられる。また、SOIの層厚の組み合せによってレーザーパワーを調節最適化する必要も無くなり。どんなSOI構造でも、一様の条件でマーキングすることが出来る。
パーティクルの発生は、デバイス異歩留りを落とす大きな原因となっている。とくに、最近の0.1ミクロン以下のルールにとっては、少しのパーティクルあるいは小さなパーティクルも許されない状況になってくる。このような状況下で、SOI膜厚構成に応じてレーザーパワー等を最適化していくということは、パーティクルの発生を多少抑制できる。しかし、これは、量産の際に歩留りを落とす形で影響を及ぼす。したがって、SOI膜厚構成が多少異なっていても一様の条件でマーキングすることができれば、考えうる限り最小限のパーティクル増加に抑えることが出来る。
本発明の一実施の形態による半導体基板の一部の上面図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の一部の断面図。 本発明の一実施の形態による別の半導体基板の一部の上面図。 本発明の一実施の形態による別の半導体基板の一部の断面図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の一部の上面図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の一部の断面図。 本発明の一実施の形態による貼り合わせ基板の一部の断面図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程を説明するための断面図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程のフローチャートを示す図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程のフローチャートを示す図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程のフローチャートを示す図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程のフローチャートを示す図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程を説明するための断面図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程を説明するための断面図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程のフローチャートを示す図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程のフローチャートを示す図。 本発明の一実施の形態による半導体基板の製造工程のフローチャートを示す図。 レーザーマークの断面形状を示す図。 半導体基板の一部の上面図。 半導体基板の一部の断面図。 SOI基板の一部の上面図。 SOI基板の一部の断面図。 レーザーマークの断面形状を示す図。
符号の説明
1 支持基板
2 絶縁層
3 半導体層(SOI層)
4 マーク

Claims (5)

  1. 支持基板の上方に設けられた半導体層を有する半導体基板の作製方法であって、前記支持基板の周辺領域の傾斜面に、マークを形成する工程を含むことを特徴とする半導体基板の作製方法。
  2. 半導体基板の作製方法であって、
    第1の基板を用意する工程と、
    第2の基板を用意する工程と、
    前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
    前記第1の基板と前記第2の基板を貼り合わせる工程と、
    前記第1の基板の不要部を除去することで、前記第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする半導体基板の作製方法。
  3. 半導体基板の作製方法であって、
    第1の基板を用意する工程と、
    第2の基板を用意する工程と、
    前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
    前記マークのある部分では貼り合わないように、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程と、
    前記第1の基板の不要部を除去することで、該第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする半導体基板の作製方法。
  4. 半導体基板の作製方法であって、
    第1の基板を用意する工程と、
    第2の基板を用意する工程と、
    前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
    前記マークのある部分より内方にコンタクトエッジ又はボンディングエッジが存在するように、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程と、
    前記第1の基板の不要部を除去することで、前記第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする半導体基板の作製方法。
  5. 半導体基板の作製方法であって、
    第1の基板を用意する工程と、
    第2の基板を用意する工程と、
    前記第2の基板の周辺部にマークを形成する工程と、
    前記マークのある部分より内方にボンディングエッジが存在するように、ボンディングエッジを局所的に内方に後退させて、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程と、
    前記第1の基板の不要部を除去することで、前記第1の基板の移設層を移設する工程と、を含むことを特徴とする半導体基板の作製方法。
JP2006266518A 2000-01-07 2006-09-29 半導体基板の作製方法 Pending JP2007036279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006266518A JP2007036279A (ja) 2000-01-07 2006-09-29 半導体基板の作製方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000001478 2000-01-07
JP2006266518A JP2007036279A (ja) 2000-01-07 2006-09-29 半導体基板の作製方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001000633A Division JP2001257139A (ja) 2000-01-07 2001-01-05 半導体基板とその作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007036279A true JP2007036279A (ja) 2007-02-08

Family

ID=37795051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006266518A Pending JP2007036279A (ja) 2000-01-07 2006-09-29 半導体基板の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007036279A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067815A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Semiconductor Energy Lab Co Ltd Soi基板の作製方法
US7989315B2 (en) 2008-11-28 2011-08-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
JP2013172124A (ja) * 2012-02-23 2013-09-02 Mitsubishi Electric Corp Soiウエハおよびその製造方法
JP5459224B2 (ja) * 2008-12-22 2014-04-02 株式会社ニコン ウエハ処理方法およびウエハ処理装置
KR20200026736A (ko) * 2018-08-29 2020-03-11 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 절연체 상 반도체(soi) 기판을 형성하는 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0837137A (ja) * 1994-05-16 1996-02-06 Sony Corp Soi構造の半導体基板管理方法、識別マーク印字装置および識別マーク読取装置
JPH09153603A (ja) * 1995-09-28 1997-06-10 Nec Corp Soi基板およびその製造方法
JPH09213593A (ja) * 1996-01-29 1997-08-15 Sumitomo Sitix Corp 接着基板及びその製造方法
JPH09312244A (ja) * 1995-12-04 1997-12-02 Mitsubishi Materials Shilicon Corp 張り合わせ半導体ウェ−ハおよびその製造方法
JPH10256105A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Super Silicon Kenkyusho:Kk レーザマークを付けたウェーハ
JPH1187203A (ja) * 1997-09-11 1999-03-30 Sony Corp 基板の貼り合わせ方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0837137A (ja) * 1994-05-16 1996-02-06 Sony Corp Soi構造の半導体基板管理方法、識別マーク印字装置および識別マーク読取装置
JPH09153603A (ja) * 1995-09-28 1997-06-10 Nec Corp Soi基板およびその製造方法
JPH09312244A (ja) * 1995-12-04 1997-12-02 Mitsubishi Materials Shilicon Corp 張り合わせ半導体ウェ−ハおよびその製造方法
JPH09213593A (ja) * 1996-01-29 1997-08-15 Sumitomo Sitix Corp 接着基板及びその製造方法
JPH10256105A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Super Silicon Kenkyusho:Kk レーザマークを付けたウェーハ
JPH1187203A (ja) * 1997-09-11 1999-03-30 Sony Corp 基板の貼り合わせ方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067815A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Semiconductor Energy Lab Co Ltd Soi基板の作製方法
US7989315B2 (en) 2008-11-28 2011-08-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
JP5459224B2 (ja) * 2008-12-22 2014-04-02 株式会社ニコン ウエハ処理方法およびウエハ処理装置
JP2013172124A (ja) * 2012-02-23 2013-09-02 Mitsubishi Electric Corp Soiウエハおよびその製造方法
KR20200026736A (ko) * 2018-08-29 2020-03-11 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 절연체 상 반도체(soi) 기판을 형성하는 방법
KR102330115B1 (ko) 2018-08-29 2021-11-26 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 절연체 상 반도체(soi) 기판을 형성하는 방법
US11495489B2 (en) 2018-08-29 2022-11-08 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method for forming a semiconductor-on-insulator (SOI) substrate
US11830764B2 (en) 2018-08-29 2023-11-28 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method for forming a semiconductor-on-insulator (SOI) substrate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6953948B2 (en) Semiconductor substrate and process for its production
US6884696B2 (en) Method for producing bonding wafer
EP1635396B1 (en) Laminated semiconductor substrate and process for producing the same
EP0938129B1 (en) Composite member, its separation method, and preparation method of semiconductor substrate by utilization thereof
KR100933897B1 (ko) 분리가능 기판 또는 분리가능 구조체 및 그 생산방법
US7855129B2 (en) Method for manufacturing direct bonded SOI wafer and direct bonded SOI wafer manufactured by the method
EP1189266B1 (en) Production method for silicon wafer and soi wafer, and soi wafer
US6417108B1 (en) Semiconductor substrate and method of manufacturing the same
US6426270B1 (en) Substrate processing method and method of manufacturing semiconductor substrate
US20020171080A1 (en) Thin films and production methods thereof
JP5926527B2 (ja) 透明soiウェーハの製造方法
JP2009267427A (ja) 制御された機械的保持力を有する剥離可能な基板、およびその製造方法
JP6168143B2 (ja) ハイブリッド基板の製造方法
KR20000062520A (ko) 기판 및 그의 제조방법
EP2402983B1 (en) Method for manufacturing soi wafer
JP2007317988A (ja) 貼り合わせウエーハの製造方法
JP2002305292A (ja) Soiウエーハおよびその製造方法
JP2001257139A (ja) 半導体基板とその作製方法
JP2007036279A (ja) 半導体基板の作製方法
KR20040060990A (ko) 접합 웨이퍼의 제조 방법
JP3013932B2 (ja) 半導体部材の製造方法および半導体部材
EP1523773B1 (en) Method of smoothing the outline of a useful layer of material transferred onto a support substrate
JP2005079109A (ja) 貼合せsoiウェーハの製造方法及び該方法により製造された貼合せsoiウェーハ
JP2005347301A (ja) 基板の作製方法
JP5368000B2 (ja) Soi基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080815

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120703