JP2006290762A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 クリーム状あるいはジェル状を呈するような高い粘度を有し、且つ皮膚に塗布した際にみずみずしくさっぱりとした使用感を付与することのできる水中油型乳化組成物を提供する。
【解決手段】 (A)20℃で液状の油分と、(B)アニオン性界面活性剤とを含有する水中油型乳化組成物であって、(A)液状油分の配合量が組成物全量中30.0質量%以上であり、(A)液状油分と(B)アニオン性界面活性剤の配合量比(A):(B)が質量比で5:1〜50:1であり、油滴粒子の平均粒子径が0.3μm以下であることを特徴とする水中油型乳化組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】 (A)20℃で液状の油分と、(B)アニオン性界面活性剤とを含有する水中油型乳化組成物であって、(A)液状油分の配合量が組成物全量中30.0質量%以上であり、(A)液状油分と(B)アニオン性界面活性剤の配合量比(A):(B)が質量比で5:1〜50:1であり、油滴粒子の平均粒子径が0.3μm以下であることを特徴とする水中油型乳化組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明は水中油型乳化組成物、特にその粘度の向上及び皮膚に塗布する際のみずみずしさ、さっぱり感の改善に関する。
近年、微粒子化した油分を配合した水中油型乳化化粧料の開発が広く行なわれており、スキンケア商品、メーキャップ商品およびヘアケア商品等において幅広く用いられるようになってきている。しかしながら、微粒子化した油分を配合した製剤のほとんどは、粘度の低い化粧水状のものであり、クリーム状やジェル状といったある程度高い粘度を必要とする製剤への応用はなされていない。粘度の高い水中油型の乳化製剤については、例えば常温で固体の油分を多量に配合した例が、従来技術において散見される(例えば、特許文献1,2参照)が、固体油分の配合によって塗布後のさっぱり感が欠如してしまう(べたついてしまう)といった使用感触上の問題があった。
本発明は、以上に述べたような従来技術の課題に対してなされたものであり、クリーム状あるいはジェル状を呈するような高い粘度を有し、且つ皮膚に塗布した際にみずみずしくさっぱりとした使用感を付与することのできる水中油型乳化組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、液状油分を多量に配合した製剤を比較的少量のアニオン性界面活性剤により乳化し、さらに油滴粒子を充分に微細化することによって、クリーム状あるいはジェル状といった粘度の高い系とすることができ、さらにこれを皮膚に塗布した際にはみずみずしくさっぱりとした使用感触が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる水中油型乳化組成物は、(A)20℃で液状の油分と、(B)アニオン性界面活性剤とを含有する水中油型乳化組成物であって、(A)液状油分の配合量が組成物全量中30.0質量%以上であり、(A)液状油分と(B)アニオン性界面活性剤の配合量比(A):(B)が質量比で5:1〜50:1であり、油滴粒子の平均粒子径が0.3μm以下であることを特徴とするものである。
また、前記水中油型乳化組成物において、25℃における粘度が5,000〜200,000mPa・sが好適である。また、前記水中油型乳化組成物において、20℃で固形又は半固形の油分を実質的に含有しないこと好適である。また、前記水中油型乳化組成物において、水溶性高分子を実質的に含有しないことが好適である。また、前記水中油型乳化組成物において、さらに(C)非イオン性界面活性剤を含有することが好適である。また、前記水中油型乳化組成物において、(A)液状油分としてシリコーン油を含むことが好適である。
また、前記水中油型乳化組成物において、(B)アニオン性界面活性剤が、アミノ酸誘導体、タウリン誘導体、リン酸誘導体から選ばれる一種または二種以上であることが好適である。また、前記水中油型乳化組成物において、(C)非イオン性界面活性剤が、HLB8以下の親油性界面活性剤であることが好適である。また、前記水中油型乳化組成物において、油滴粒子の平均粒子径が0.15μm以下であることが好適である。また、前記水中油型乳化組成物において、25℃における粘度が10,000〜100,000mPa・sであることが好適である。
本発明にかかる水中油型乳化組成物によれば、クリーム状あるいはジェル状を呈するような粘度の高い系であり、且つ皮膚に塗布した際にみずみずしくさっぱりとした使用感を付与することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳述する。
本発明の水中油型乳化組成物に用いられる(A)20℃で液状の油分は、通常、皮膚外用剤に配合できるものであれば特に制限されず、天然物由来のものでも合成のものでもよい。例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリイソオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、イソパルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ミリスチル、オクタン酸イソセチル、イソオクタン酸セチル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸イソデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オレイル、エルカ酸イソステアリル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、セバシン酸ジオクチル、12−ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、ステアロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、アジピン酸ジオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、メトキシケイ皮酸オクチル、乳酸オクチルドデシル、乳酸イソステアリル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、流動パラフィン、スクワラン、イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、揮発性環状シリコーン、揮発性ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルシリコーン、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール等の液体油脂が挙げられる。これらは一種を単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の水中油型乳化組成物に用いられる(A)20℃で液状の油分は、通常、皮膚外用剤に配合できるものであれば特に制限されず、天然物由来のものでも合成のものでもよい。例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリイソオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、イソパルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ミリスチル、オクタン酸イソセチル、イソオクタン酸セチル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸イソデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オレイル、エルカ酸イソステアリル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、セバシン酸ジオクチル、12−ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、ステアロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、アジピン酸ジオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、メトキシケイ皮酸オクチル、乳酸オクチルドデシル、乳酸イソステアリル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、流動パラフィン、スクワラン、イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、揮発性環状シリコーン、揮発性ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルシリコーン、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール等の液体油脂が挙げられる。これらは一種を単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
さらに(A)液状油分として、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサンなどの揮発性環状シリコーン油、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ヘキサデカメチルヘプタシロキサンなどの揮発性ジメチルポリシロキサンを単独あるいは他の油分と組み合わせることにより、よりさっぱりとした良好な使用感を有する水中油型乳化組成物が得られる。
本発明の水中油型乳化組成物に用いられる(A)液状油分の配合量は、組成物全量に対して、30.0質量%以上である。(A)液状油分の配合量が30.0質量%未満では粘度が低くなりすぎてしまい、組成物をジェル状またはクリーム状とすることができない。さらに好ましくは30.0〜60.0%質量%であり、60.0質量%を越えると皮膚や髪に塗布した場合に、みずみずしさよりも油っぽさを感じてしまうために好ましくない。
本発明の水中油型乳化組成物において用いられる(B)アニオン性界面活性剤としては、アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、脂肪酸セッケン、アルキルエーテル酢酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩、脂肪酸アミドスルホン酸塩、脂肪酸リン酸エステル塩、スルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩等が挙げられる。これらのアニオン性界面活性剤は一種を単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの(B)アニオン性界面活性剤のうち、安定性に優れ、供給が十分確保でき、皮膚外用剤として汎用されているアミノ酸系界面活性剤とタウリン系界面活性剤とリン酸系界面活性剤が特に好ましい。アミノ酸系界面活性剤としては、アミノ基とカルボキシル基を有する界面活性剤であれば特に制限されず、具体的にはN−アシルアミノ酸系界面活性剤、アミドアミノ酸系(イミダゾリン系)界面活性剤、アミノジ酢酸系界面活性剤等が挙げられる。具体的にはN−メチルグリシン、N−メチル−β−アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、サルコシン、バリン、セリン、フェニルアラニン等のアミノ酸(D型、L型を問わない)及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩などの塩と、ラウリン酸、ヤシ油脂肪酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などの高級脂肪酸とからなるアニオン性界面活性剤であり、特にL−グルタミン酸およびその塩と天然脂肪酸とから作られるアニオン性界面活性剤が好適に用いられる。タウリン系界面活性剤としては、N−アルキルタウリン、N−ジアルキルタウリン、N−アシルタウリン、N−アシルアルキルタウリン等のタウリン酸及びアルキルグルタミン酸塩、アシルタウリン塩、アシルアルキルタウリン塩及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩、タウリン酸塩等のアニオン性界面活性剤が挙げられる。特にN−アシル−N−アルキルタウリン塩を用いるのが好ましい。リン酸系界面活性剤としては、モノアルキルリン酸、ジアルキルリン酸、トリアルキルリン酸等のリン酸誘導体及びそれらの塩が挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物に用いられる(B)アニオン性界面活性剤の配合量は特に限定されるものではないが、組成物全量に対して0.6〜10.0質量%であることが好ましく、さらに好ましくは1.0〜1.5質量%である。0.6質量%未満では、充分な効果が得られる程度の液状油分を乳化することができず、また10.0質量%を越えると、使用感触の点で劣るほか、皮膚に対する刺激が強くなり好ましくない。
また、本発明の水中油型乳化組成物において、(A)液状油分と(B)アニオン性界面活性剤の配合量比(A):(B)は、質量比で5:1〜50:1である。(B)アニオン性界面活性剤の配合量が(A)液状油分の1/5倍量よりも多い場合、相対的に(B)アニオン性界面活性剤の配合量が多くなりすぎてしまい、使用感触の点で劣るほか、皮膚に対する刺激が強くなり好ましくない。一方で、(A)液状油分の1/50倍量よりも少ない場合において、充分な効果が得られる程度の液状油分を乳化することができなくなる。
また、本発明の水中油型乳化組成物において、油滴粒子の平均粒子径は、0.3μm以下であり、特に好ましくは0.15μm以下である。油滴粒子の平均粒子径が0.3μmを超えると、皮膚に塗布した際に重い感触となってしまい、みずみずしくさっぱりとした使用感を付与することができない。なお、本発明の水中油型乳化組成物においては、上記の必須成分を有する混合分散液を、例えば、ホモミキサー、マントンゴーリン、フレンチプレス、コロイドミル、マイクロフルイダイザー、あるいは超音波乳化機等の公知の乳化装置で処理することによって、油滴粒子の平均粒子径を0.3μm以下となるように調製することができる。水中油型乳化組成物における油滴粒子の平均粒子径は、例えば、粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子社製)等の市販の粒径測定装置を用いて測定することができる。
以上のようにして得られる本発明の水中油型乳化組成物は、通常、固系油分等の増粘成分を配合しない場合であっても、25℃における粘度が5,000〜200,000mPa・s程度となる。すなわち、本発明にかかる水中油型乳化組成物によれば、従来用いられてきたような固形油分等の増粘成分を配合せずとも、粘度の高い系とすることが可能となる。なお、本発明において、25℃における粘度とは、単一円筒型回転式B型粘度計(ローター番号No.6,回転数10rpm)で測定したもののことであり、例えば、ビスメトロン(芝浦システム株式会社製)等の市販のB型粘度計を用いて測定することができる。また、本発明の水中油型乳化組成物においては、使用感触上の観点から、25℃における粘度が10,000〜100,000mPa・sであることが特に好適である。
また、本発明の水中油型乳化組成物においては、20℃で固形又は半固形の油分を実質的に含有しないことが好適である。水中油型乳化組成物において20℃で固形又は半固形の油分を実質的に含有している場合、べたつき感が生じてしまい、みずみずしくさっぱりとした使用感を付与することができない。なお、本発明において「20℃で固形又は半固形の油分を実質的に含有しない」とは、20℃で固形又は半固形の油分を使用感触に影響の無い程度の極微量含有するものまでを排除するものではなく、より具体的には、20℃で固形又は半固形の油分を組成物全量中0.1質量%以下までなら配合していても構わない。また、20℃で半固形又は固形の油分としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂;ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、ポリオキシエチレン(以下「POE」と略す)ラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロウ類;ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ルナセラ、オゾケライト等の炭化水素系ワックス;セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の脂肪酸グリセリルエーテル;アセトグリセライド、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド等の脂肪酸グリセリド等が挙げられる。
また、本発明の水中油型乳化組成物においては、水溶性高分子を実質的に含有しないことが好適である。水中油型乳化組成物において水溶性高分子を実質的に含有している場合、べたつき感が生じてしまい、みずみずしくさっぱりとした使用感を付与することができない。なお、本発明において「水溶性高分子を実質的に含有しない」とは、水溶性高分子を使用感触に影響の無い程度の極微量含有するものまでを排除するものではなく、より具体的には、水溶性高分子を組成物全量中0.1質量%以下までなら配合していても構わない。また、水溶性高分子としては、例えば、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、アルブミン、コラーゲンなどの天然高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、分子量数万以上のポリエチレングリコール、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体等の合成高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等の半合成高分子等が挙げられる。
また、本発明の水中油型乳化組成物においては、さらに(C)非イオン性界面活性剤を配合することが好適である。さらに(C)非イオン性界面活性剤を添加することにより、その経時的安定性の強化を図ることができる。(C)非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下「POE」と略す)ソルビタン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POEアルキルフェニルエーテル、POE・ポリオキシプロピレン(以下「POP」と略す)アルキルエーテル、POEヒマシ油又は硬化ヒマシ油誘導体、POE蜜ロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。これらは一種を単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
また、(C)非イオン性界面活性剤として、HLB8以下の親油性界面活性剤を用いることによって、乳化の経時的安定性をより高めることができる。HLB8以下の親油性界面活性剤としては、例えば、POE(10〜50モル)2−オクチルドデシルエーテル、POE(10〜50モル)デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)オレイルエーテル、POE(10〜50モル)セチルエーテル、POE(20〜60モル)ソルビタンモノオレート、POE(10〜60モル)ソルビタンモノイソステアレート、POE(10〜50モル)ジヒドロコレステロールエーテル、POE(20〜100)硬化ヒマシ油誘導体、POE(5〜30モル)POP(5〜30モル)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)POP(2〜30モル)セチルエーテル、POE(10〜80モル)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜30モル)グリセリルモノステアレート等のエチレンオキサイド付加型界面活性剤や、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタントリオレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル類、ジグリセリルジステアレート、ジグリセリルジイソステアレート、テトラグリセリルモノステアレート、テトラグリセリルモノオレート、デカグリセリルトリステアレート、デカグリセリルトリオレート、デカグリセリルペンタステアレート、デカグリセリルペンタオレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、プロピレングリコールモノステアレート等のアルキレングリコール脂肪酸エステル類が挙げられる。
また、本発明においては、さらに油相中に紫外線吸収剤を好適に配合することができる。紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,1−カンファー、3−ベンジリデン−d,1−カンファー、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤が挙げられる。
また、本発明においては、さらに油相中に油溶性薬剤又は香料を好適に配合することができる。油溶性薬剤としては、例えば、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、リボフラビン酪酸エステル、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、ジラウリン酸ピリドキシン、ジパルミチン酸アスコルビル、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、トコフェロール類、酢酸トコフェロール、メナジオン、ニコチン酸ベンジル、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、グリチルレチン酸ステアリル、γ−オリザノール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物においては、一般的な皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン類;ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール類;フルクトース、グルコース、ガラクトース、マルトース、ラクトース、トレハロース等の糖類;タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト等の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)等の無機赤色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック等の黒色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素;アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、ビタミンB6塩酸塩、パントテニルエチルエーテル等のビタミン類;紫外線吸収剤、キレート剤、殺菌剤、消炎剤、防腐剤、植物抽出液、アミノ酸、清涼剤等の薬剤;エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
本発明にかかる水中油型乳化組成物は、皮膚外用剤や毛髪化粧料として用いることができる。より具体的には、例えば、スキンケアを目的としたジェル、美容液、乳液、クリームとして用いる他、サンスクリーン基剤、サンタン基剤、洗浄基剤等の皮膚外用剤、また、ヘアクリームやトリートメント等の毛髪化粧料として用いることができる。特には、皮膚外用剤として好適に用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量の単位はすべて質量%である。
最初に本発明に用いた評価方法について説明する。
最初に本発明に用いた評価方法について説明する。
(1)粘度の測定
粘度の測定は、ビスメトロン(単一円筒型回転式B型粘度計、芝浦システム株式会社製)を用い、25℃,ローター番号No.6,ローター回転数10rpmの条件で測定を行なった。
(2)粒子径の測定
粒度分布測定は、粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子株式会社製)を用いて行ない、粒度分布の平均値を粒子径とした。
粘度の測定は、ビスメトロン(単一円筒型回転式B型粘度計、芝浦システム株式会社製)を用い、25℃,ローター番号No.6,ローター回転数10rpmの条件で測定を行なった。
(2)粒子径の測定
粒度分布測定は、粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子株式会社製)を用いて行ない、粒度分布の平均値を粒子径とした。
(3)長期安定性の評価
長期安定性は、0℃、室温、37℃、50℃の各温度条件とし、以下の基準に従って評価した。
◎:各試験温度で粘度、粒子径の変化等異常は全く認められない。
○:50℃,1ヶ月で僅かに粘度、粒子径の変化等異常が認められる。
△:37℃,1ヶ月で粘度、粒子径の変化等異常が認められる。
×:室温、0℃で粘度、粒子径の変化等異常が認められる。
(4)使用性の評価
本発明の組成物を皮膚に塗布する使用テストを女性パネル20名で行ない、組成物の使用意欲を以下の基準に従って評価した。
◎:是非使用したいと評価したパネルが16名以上
○:是非使用したいと評価したパネルが10〜15名
△:是非使用したいと評価したパネルが6〜9名
×:是非使用したいと評価したパネルが5名以下
長期安定性は、0℃、室温、37℃、50℃の各温度条件とし、以下の基準に従って評価した。
◎:各試験温度で粘度、粒子径の変化等異常は全く認められない。
○:50℃,1ヶ月で僅かに粘度、粒子径の変化等異常が認められる。
△:37℃,1ヶ月で粘度、粒子径の変化等異常が認められる。
×:室温、0℃で粘度、粒子径の変化等異常が認められる。
(4)使用性の評価
本発明の組成物を皮膚に塗布する使用テストを女性パネル20名で行ない、組成物の使用意欲を以下の基準に従って評価した。
◎:是非使用したいと評価したパネルが16名以上
○:是非使用したいと評価したパネルが10〜15名
△:是非使用したいと評価したパネルが6〜9名
×:是非使用したいと評価したパネルが5名以下
実施例1−1〜6、比較例1−1〜7
下記表1および表2に示す処方によりジェル状組成物を調製し、粘度、粒子径を測定し、さらに長期安定性および使用テストを前記の基準により評価した。結果を表1および表2に併せて示す。
下記表1および表2に示す処方によりジェル状組成物を調製し、粘度、粒子径を測定し、さらに長期安定性および使用テストを前記の基準により評価した。結果を表1および表2に併せて示す。
(製法)70℃で混合したAの水相と、同じく70℃で混合したBの油相とを70℃で混合し、高圧ホモジナイザーNS2006(ニロソアビ社製)を用いて処理圧1,000bar、処理回数7回の条件で乳化処理を行なった。得られた組成物を室温まで冷却し、ジェル状組成物を得た。但し、比較例1−2の乳化組成物については、高圧処理の替わりに、回転数9,000回転/分、2分の条件でホモミキサー処理を行なった。また比較例1−7の組成物については、Aの水相とBの油相とから得られる組成物と、予め室温でよく混合したCの水相とを室温で混合、乳化処理して、ジェル状組成物を得た。
表1の結果より、本発明にかかる実施例1−1〜6の乳化組成物においては、高い経時安定性と良好な使用感触とを有していることが明らかとなった。特に、実施例1−3のように液状油分としてシリコーン油を用いた場合には、軽くみずみずしい感触のジェル状組成物が得られた。
一方で、表2の結果より、カチオン性界面活性剤を用いた比較例1−1の乳化組成物においては、塗布時のみずみずしさは得られるものの、皮膚に対する刺激性が高くなってしまい好ましくなかった。また、粒子径が1.5μmである比較例1−2の乳化組成物においては、塗布時に重い使用感触となりみずみずしさが失われてしまうのみならず、経時による乳化安定性も確保できなかった。また、液状油分の配合量が15.0%である比較例1−3の乳化組成物は、塗布時のみずみずしさに欠けているだけでなく、粘度が低いために充分な使用感触を得ることができなかった。また、アニオン性界面活性剤の配合量が液状油分に対して1/4倍量である比較例1−4の乳化組成物は、塗布時のみずみずしさが得られないほか、皮膚に対する刺激性を生じてしまった。
また、20℃で固形又は半固形の油分を配合した比較例1−5,6の乳化組成物は、塗布時にべたつき感を生じてしまい、使用感触の点で好ましくなかった。さらに水溶性高分子を配合した比較例1−7の乳化組成物においても、べたつき感を生じてしまうほか、経時安定性の点でも好ましくない傾向にあった。
また、20℃で固形又は半固形の油分を配合した比較例1−5,6の乳化組成物は、塗布時にべたつき感を生じてしまい、使用感触の点で好ましくなかった。さらに水溶性高分子を配合した比較例1−7の乳化組成物においても、べたつき感を生じてしまうほか、経時安定性の点でも好ましくない傾向にあった。
以下、本発明にかかる水中油型乳化物のその他の実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
実施例2−1(透明感のある保湿クリーム) 質量%
A.水相
イオン交換水 40.47
ポリエチレングリコール400 0.1
グリセリン 12.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
エデト酸ナトリウム 0.01
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.04
メチルパラベン 0.1
N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.8
B.油相
流動パラフィン 35.0
メドウフォーム油 3.0
メトキシケイ皮酸オクチル 3.0
2−ヘプチルウンデカン酸 0.2
イソステアリン酸 0.2
グリチルレチン酸ステアリル 0.02
香料 0.05
実施例2−1(透明感のある保湿クリーム) 質量%
A.水相
イオン交換水 40.47
ポリエチレングリコール400 0.1
グリセリン 12.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
エデト酸ナトリウム 0.01
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.04
メチルパラベン 0.1
N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.8
B.油相
流動パラフィン 35.0
メドウフォーム油 3.0
メトキシケイ皮酸オクチル 3.0
2−ヘプチルウンデカン酸 0.2
イソステアリン酸 0.2
グリチルレチン酸ステアリル 0.02
香料 0.05
(製法)70℃で混合したAの水相と、同じく70℃で混合したBの油相とを70℃で混合し、処理圧1,000bar、処理回数7回の条件で高圧乳化処理を行なった。得られた組成物を室温まで冷却し、透明感のあるクリーム状組成物を得た。得られたクリーム状組成物は、粘度が60,500mPa・s、平均粒子径が0.12μm、安定性評価が◎、使用テスト総合評価が◎であった。
実施例2−2(ジェル状乳液) 質量%
A.水相
イオン交換水 49.3
グリセリン 10.0
メチルグルセス−10 8.0
メタリン酸ナトリウム 0.03
メチルパラベン 0.1
L−アルギニン 0.02
チオタウリン 0.02
POE(60モル)硬化ヒマシ油 0.2
リン酸ジミリスチルナトリウム塩 0.8
B.油相
メチルポリシロキサン(20cs) 20.0
イソノナン酸イソノニル 10.0
POE(20モル)ソルビタン
モノイソステアレート 0.1
ホホバ油 1.0
オレイルアルコール 0.3
酢酸トコフェロール 0.1
パルミチン酸レチノール 0.01
ジパルミチン酸ピリドキシン 0.01
香料 0.01
A.水相
イオン交換水 49.3
グリセリン 10.0
メチルグルセス−10 8.0
メタリン酸ナトリウム 0.03
メチルパラベン 0.1
L−アルギニン 0.02
チオタウリン 0.02
POE(60モル)硬化ヒマシ油 0.2
リン酸ジミリスチルナトリウム塩 0.8
B.油相
メチルポリシロキサン(20cs) 20.0
イソノナン酸イソノニル 10.0
POE(20モル)ソルビタン
モノイソステアレート 0.1
ホホバ油 1.0
オレイルアルコール 0.3
酢酸トコフェロール 0.1
パルミチン酸レチノール 0.01
ジパルミチン酸ピリドキシン 0.01
香料 0.01
(製法)70℃で混合したAの水相と、同じく70℃で混合したBの油相とを70℃で混合し、処理圧1,250bar、処理回数5回の条件で高圧乳化処理を行なった。得られた組成物を室温まで冷却し、透明感のあるジェル状組成物を得た。得られたジェル状組成物は、粘度が12,000mPa・s、平均粒子径が0.15μm、安定性評価が◎、使用テスト総合評価が◎であった。
実施例2−3(透明感のある保湿ジェル) 質量%
A.水相
イオン交換水 34.71
1,3−ブチレングリコール 10.0
グリセリン 10.0
キシリトール 3.0
尿素 2.0
ベタイン 2.0
L−アルギニン 0.02
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.05
メチルパラベン 0.2
トラネキサム酸 0.5
パルミトイルメチルタウリンナトリウム 1.2
B.油相
α−オレフィンオリゴマー 35.0
グリセリンモノイソステアレート 0.3
セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.8
トリオレイン酸ソルビタン 0.2
セラミド 0.01
(CeramideII;Quest International社製)
フィトステロール 0.01
A.水相
イオン交換水 34.71
1,3−ブチレングリコール 10.0
グリセリン 10.0
キシリトール 3.0
尿素 2.0
ベタイン 2.0
L−アルギニン 0.02
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.05
メチルパラベン 0.2
トラネキサム酸 0.5
パルミトイルメチルタウリンナトリウム 1.2
B.油相
α−オレフィンオリゴマー 35.0
グリセリンモノイソステアレート 0.3
セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.8
トリオレイン酸ソルビタン 0.2
セラミド 0.01
(CeramideII;Quest International社製)
フィトステロール 0.01
(製法)70℃で混合したAの水相と、同じく70℃で混合したBの油相とを70℃で混合し、処理圧1,400bar、処理回数5回の条件で高圧乳化処理を行なった。得られた組成物を室温まで冷却し、透明感のあるジェル状組成物を得た。得られたジェル状組成物は、粘度が88,000mPa・s、平均粒子径が0.10μm、安定性評価が◎、使用テスト総合評価が◎であった。
実施例2−4(頭髪用ジェル) 質量%
A.水相
イオン交換水 46.18
1,3−ブチレングリコール 8.0
プロピレングリコール 8.0
エリスリトール 0.5
キシリトール 2.0
ベタイン 2.0
L−アルギニン 0.02
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.05
メチルパラベン 0.2
トラネキサム酸 0.5
パルミトイルメチルタウリンナトリウム 1.2
B.油相
メチルポリシロキサン(5000cs) 30.0
アミノ変性メチルポリシロキサン 0.5
マイクロクリスタリンワックス 0.8
トコフェロール 0.05
A.水相
イオン交換水 46.18
1,3−ブチレングリコール 8.0
プロピレングリコール 8.0
エリスリトール 0.5
キシリトール 2.0
ベタイン 2.0
L−アルギニン 0.02
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.05
メチルパラベン 0.2
トラネキサム酸 0.5
パルミトイルメチルタウリンナトリウム 1.2
B.油相
メチルポリシロキサン(5000cs) 30.0
アミノ変性メチルポリシロキサン 0.5
マイクロクリスタリンワックス 0.8
トコフェロール 0.05
(製法)70℃で混合したAの水相と、同じく70℃で混合したBの油相とを70℃で混合し、処理圧1,000bar、処理回数10回の条件で高圧乳化処理を行なった。得られた組成物を室温まで冷却し、透明感のあるジェル状組成物を得た。得られたジェル状組成物は、粘度が15,000mPa・s、平均粒子径が0.16μm、経時安定性が◎であった。伸びが良いために髪に塗布しやすく、また髪が滑らかになるジェルであった。
Claims (10)
- (A)20℃で液状の油分と、
(B)アニオン性界面活性剤と
を含有する水中油型乳化組成物であって、
(A)液状油分の配合量が組成物全量中30.0質量%以上であり、
(A)液状油分と(B)アニオン性界面活性剤の配合量比(A):(B)が質量比で5:1〜50:1であり、
油滴粒子の平均粒子径が0.3μm以下であることを特徴とする水中油型乳化組成物。 - 請求項1に記載の水中油型乳化組成物において、25℃における粘度が5,000〜200,000mPa・sであることを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1又は2に記載の水中油型乳化組成物において、20℃で固形又は半固形の油分を実質的に含有しないことを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1から3のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、水溶性高分子を実質的に含有しないことを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1から4のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、さらに(C)非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1から5のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、(A)液状油分としてシリコーン油を含むことを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1から6のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、(B)アニオン性界面活性剤が、アミノ酸誘導体、タウリン誘導体、リン酸誘導体から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1から7のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、(C)非イオン性界面活性剤が、HLB8以下の親油性界面活性剤であることを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1から8のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、油滴粒子の平均粒子径が0.15μm以下であることを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1から9のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、25℃における粘度が10,000〜100,000mPa・sであることを特徴とする水中油型乳化組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005111016A JP2006290762A (ja) | 2005-04-07 | 2005-04-07 | 水中油型乳化組成物 |
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-
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- 2005-04-07 JP JP2005111016A patent/JP2006290762A/ja not_active Withdrawn
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