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JP2017019753A - 毛髪用乳化組成物の製造方法 - Google Patents

毛髪用乳化組成物の製造方法 Download PDF

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JP2017019753A JP2015139838A JP2015139838A JP2017019753A JP 2017019753 A JP2017019753 A JP 2017019753A JP 2015139838 A JP2015139838 A JP 2015139838A JP 2015139838 A JP2015139838 A JP 2015139838A JP 2017019753 A JP2017019753 A JP 2017019753A
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Abstract

【課題】毛髪に良好に密着し、毛髪にツヤ、滑らかさ、コシ、柔らかさなどを付与することにより毛髪の状態を良好にすることができ、毛髪の帯電防止効果に優れ、並びに乳化安定性が良好な毛髪用乳化組成物が得られる毛髪用乳化組成物の製造方法の提供。【解決手段】(A)油分を含有する油相と、(B)両性界面活性剤及び水を含有する水相と、を高圧乳化装置により圧力が0.5MPa以上で乳化する高圧乳化工程を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪用乳化組成物の製造方法に関する。
従来から、毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ等の毛髪の状態を良好にする目的で、ヘアトリートメント、ヘアクリーム等の毛髪用乳化組成物が使用されている。前記毛髪用乳化組成物は、界面活性剤と水とを含む水相と、油分を含む油相とを乳化させることで製造される。前記界面活性剤としては、主に第四級アンモニウム塩のカチオン性界面活性剤が用いられているが、前記第四級アンモニウム塩のカチオン性界面活性剤は、皮膚刺激性があること、及びその生分解性の低さから将来的な環境への悪影響が懸念され、その使用が制限される恐れがある。そこで、前記第四級アンモニウム塩のカチオン性界面活性剤に代わり、両性界面活性剤を用いた毛髪用乳化組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、単にカチオン性界面活性剤を両性界面活性剤に代えて製造した前記毛髪用乳化組成物では、毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ、毛髪のきしみ感の低減効果、及び毛髪の帯電防止効果の全てについて十分満足できる性能を有するものではなく、更なる改良、開発が望まれている。
特開2002−53435号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、毛髪に良好に密着し、毛髪にツヤ、滑らかさ、コシ、柔らかさなどを付与することにより毛髪の状態を良好にすることができ、毛髪の帯電防止効果に優れ、並びに乳化安定性が良好な毛髪用乳化組成物が得られる毛髪用乳化組成物の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、(A)油分を含有する油相と、(B)両性界面活性剤及び水を含有する水相と、を高圧乳化装置により圧力が0.5MPa以上で乳化する高圧乳化工程を含む毛髪用乳化組成物の製造方法により得られる毛髪用乳化組成物が、毛髪に良好に密着し、毛髪にツヤ、滑らかさ、コシ、柔らかさなどを付与することにより毛髪の状態を良好にすることができ、毛髪の帯電防止効果に優れ、並びに乳化安定性が良好であることを知見した。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)油分を含有する油相と、(B)両性界面活性剤及び水を含有する水相と、を高圧乳化装置により圧力が0.5MPa以上で乳化する高圧乳化工程を含むことを特徴とする毛髪用乳化組成物の製造方法である。
<2> 前記圧力が、1MPa以上120MPa以下である前記<1>に記載の毛髪用乳化組成物の製造方法である。
<3> 前記両性界面活性剤が、アミノ酸系両性界面活性剤及びイミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤のいずれかである前記<1>から<2>のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法である。
<4> 前記両性界面活性剤が、N−〔3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル〕−L−アルギニン塩酸塩、N−ラウロイル−L−アルギニン、及び2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインのいずれかである前記<1>から<3>のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法である。
<5> 前記両性界面活性剤の含有量が、1質量%以上10質量%以下である前記<1>から<4>のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法である。
<6> 前記油分の含有量が、2.5質量%以上40質量%以下である前記<1>から<5>のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法である。
<7> 前記油分の含有量(質量%)と、前記両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(油分/両性界面活性剤)が、1以上5以下である前記<1>から<6>のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、毛髪に良好に密着し、毛髪にツヤ、滑らかさ、コシ、柔らかさなどを付与することにより毛髪の状態を良好にすることができ、毛髪の帯電防止効果に優れ、並びに乳化安定性が良好な毛髪用乳化組成物が得られる毛髪用乳化組成物の製造方法を提供することができる。
図1は、高圧乳化装置の一例を示す概略図である。
(毛髪用乳化組成物の製造方法)
本発明の毛髪用乳化組成物の製造方法は、高圧乳化工程を含み、必要に応じてその他の工程を含む。前記毛髪用乳化組成物の製造方法により、毛髪用乳化組成物が得られる。
<高圧乳化工程>
前記高圧乳化工程は、(A)油相と、(B)水相とを高圧乳化装置を用いて圧力が0.5MPa以上で高圧乳化処理する工程である。前記高圧乳化工程により、水相中の油相が微粒化され、粒子が均質化される。前記高圧乳化工程により、水相中の油相の粒径を更に細かくすることができ、水相中における油相の粒度分布の標準偏差を小さくすることができる。
前記高圧乳化装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、高圧ホモジナイザーなどが挙げられる。前記高圧ホモジナイザーとしては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、圧力式ホモジナイザー(APV Gaulin社製)、マイクロフルイダイザー(株式会社パウレック製)、ナノヴェイタ(吉田機械興業株式会社製)などが挙げられる。
前記高圧乳化工程において、乳化時の圧力は、0.5MPa以上であり、1MPa以上120MPa以下が好ましく、30MPa以上120MPa以下がより好ましい。前記圧力が、0.5MPa未満であると、油相の均質化が不十分となり、得られた毛髪用乳化組成物を用いた際の毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のきしみ感の低減、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ、及び毛髪の帯電防止効果が不十分となることがある。
前記高圧乳化工程の回数としては、1回でもよいが、複数回でもよい。前記回数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1回以上10回以下が好ましく、1回以上5回以下がより好ましい。
−(A)油相−
前記(A)成分の油相は、油分を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有する。前記油分は、得られた毛髪用乳化組成物を用いた際の毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ、及び毛髪の帯電防止効果を向上させ、毛髪のきしみ感を低減させるために含有される。
−−油分−−
前記油分としては、通常の毛髪用乳化組成物に用いられる油分であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、天然動植物油脂類、半合成油脂、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油、フッ素系油分などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、毛髪のツヤ、毛髪のコシ、及び毛髪の滑らかさの点から、シリコーン油が好ましい。
前記天然動植物油脂類及び前記半合成油脂としては、例えば、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、精製キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、スクワラン、スクワレン、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、メドウフォーム油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記炭化水素油としては、直鎖状、分岐状、更に揮発性の炭化水素油等が挙げられ、例えば、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン・ポリプロピレンワックス、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、流動パラフィン、流動イソパラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記エステル油としては、例えば、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、ラウロイルサルコシンイソプロピルエステルリンゴ酸ジイソステアリル等;アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等のグリセライド油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、トリストリメチルシロキシメチルシラン、カプリリルメチコン、フェニルトリメチコン、テトラキストリメチルシロキシシラン、メチルフェニルポリシロキサン,メチルヘキシルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度の直鎖又は分岐状のオルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン,テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン等の環状オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ピロリドン変性オルガノポリシロキサン、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状アミノ変性オルガノポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴム、シリコーンガムやゴムの環状オルガノポリシロキサン溶液、トリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸の環状シロキサン溶液、ステアロキシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、長鎖アルキル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコーン樹脂の溶解物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記フッ素系油剤としては、例えば、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記油分の含有量は、前記毛髪用乳化組成物全量に対して、0.8質量%以上55質量%以下が好ましく、2.5質量%以上40質量%以下がより好ましい。前記油分の含有量が、前記好ましい数値範囲であれば、前記毛髪用乳化組成物を用いた際の毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のコシ、及び毛髪の柔らかさが良好であり、毛髪のきしみ感が減少すると共に、安定な乳化物が得られる。
−−その他の成分−−
前記その他の成分としては、前記油分に溶解させることができれば、特に制限はなく、毛髪用乳化組成物の油相に通常用いられている成分の中から適宜選択して添加することができる。
前記その他の成分としては、例えば、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収乃至散乱剤、ビタミン類、殺菌剤、フケ防止剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記保湿剤としては、例えば、モノラウリン酸ポリグリセリル、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、α−トコフェロール、ブチルヒドロキシアニールなどが挙げられる。
前記紫外線吸収乃至散乱剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルクなどが挙げられる。
前記ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸、又はその誘導体などが挙げられる。
前記殺菌剤としては、例えば、トリクロサン、トリクロロカルバンなどが挙げられる。
前記フケ防止剤としては、例えば、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオンなどが挙げられる。
−(B)水相−
前記(B)成分の水相は、両性界面活性剤及び水を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
−−両性界面活性剤−−
前記両性界面活性剤は、前記油相と前記水相とを乳化させるために含有される。
前記両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベタイン系両性界面活性剤、アミノプロピオン酸系両性界面活性剤、アミノ酸系両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、得られた毛髪用乳化組成物の毛髪への親和性の点から、アミノ酸系両性界面活性剤、及びベタイン系両性界面活性剤が好ましく、アミノ酸系両性界面活性剤及びイミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤がより好ましい。
前記アミノ酸系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミノ脂肪酸、又はこれらの誘導体や塩などが挙げられる。前記アルキルアミノ脂肪酸としては、例えば、ラウリルアミノ脂肪酸(アルキル基の炭素数12)、ミリスチルアミノ脂肪酸(アルキル基の炭素数14)、パルミチルアミノ脂肪酸(アルキル基の炭素数16)、ステアリルアミノ脂肪酸(アルキル基の炭素数18)、及びその誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、アルキル基が12及び14であるN−〔3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル〕−L−アルギニンとその誘導体、及びラウリルアミノ脂肪酸とその誘導体が好ましく、N−〔3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル〕−L−アルギニン塩酸塩、及びN−ラウロイル−L−アルギニンがより好ましい。
前記塩の対イオンとしては、例えば、アルカリ金属イオンが好ましく、ナトリウムイオン、カリウムイオンがより好ましく、ナトリウムイオンが特に好ましい。
前記アミノ酸系両性界面活性剤としては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:アミセーフLMA−60(N−〔3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル〕−L−アルギニン塩酸塩)、商品名:アミセーフAL−01(N−ラウロイル−L−アルギニン)、(以上、味の素株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤、スルホベタイン系両性界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤が好ましい。
前記イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが好ましい。
前記イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤としては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:アンヒトール20Y−B(2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、花王株式会社製)などが挙げられる。
前記アルキルベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。前記アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミドベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミドプロピルベタインなどが挙げられる。前記アルキルアミドプロピルベタインとしては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記スルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヒドロキシスルホベタイン系両性界面活性剤、アミドスルホベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。
前記ヒドロキシスルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミドスルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ドデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、オクタデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ホスホベタイン系界面活性剤としては、例えば、アルキルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。前記アルキルヒドロキシホスホベタインとしては、例えば、ラウリルヒドロキシホスホベタイン、ミリスチルヒドロキシホスホベタイン、ステアリルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミノプロピオン酸系両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記両性界面活性剤の含有量は、毛髪用乳化組成物全量に対して、0.2質量%以上10質量%以下が好ましく、1質量%以上10質量%以下がより好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、乳化が困難になることがあり、10質量%を超えると、毛髪のべたつき感が生じることがある。
前記油分の含有量(質量%)と、前記両面活性剤の含有量(質量%)との質量比(油分/両性界面活性剤)は、0.5以上10以下が好ましく、1以上5以下がより好ましい。前記油分の含有量と前記両面活性剤の含有量との質量比(油分/両性界面活性剤)が上記範囲内であれば、得られる毛髪用乳化組成物を用いた際に、毛髪の状態を良好にすることができる。
−−水−−
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水などが挙げられる。
前記水の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、毛髪用乳化組成物全量に対して40質量%以上90質量%以下が好ましい。
−−その他の成分−−
前記その他の成分としては、前記水相に溶解させることができれば、特に制限はなく、毛髪用乳化組成物の水相に通常用いられている成分の中から適宜選択して添加することができる。前記その他の成分としては、例えば、キレート剤、酸化防止剤、pH調整剤、ビタミン類、アミノ酸類、抗炎症剤、防腐剤、香料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸塩などが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸などが挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、クエン酸、塩酸、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コハク酸、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、などが挙げられる。
前記ビタミン類としては、例えば、ビタミンB群などが挙げられる。
前記アミノ酸類としては、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン、又はこれらの誘導体などが挙げられる。
前記抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸ジカリウムなどが挙げられる。
前記防腐剤としては、例えば、メチルクロロイソチアゾリノン、パラベン類、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
前記高圧乳化工程における、前記油相と前記水相の割合は、前記水相が50質量%以上99質量%以下、前記油相が1質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
<その他の工程>
前記その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、予備乳化工程などが挙げられる。
−予備乳化工程−
前記予備乳化工程とは、高圧乳化処理の前に前記油相と前記水相とを撹拌する工程である。前記予備乳化工程により、前記水相中に前記油相が乳化した組成物を得ることができる。
前記予備乳化工程に用いる装置としては、前記油相を前記水相に分散させた組成物が得られれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断と全体混合できる複数の撹拌羽根(プロペラ、タービン、ディスパーなど)を備えた撹拌装置などが挙げられる。
ここで、図1は、本発明の毛髪用乳化組成物の製造方法に用いられる高圧乳化装置の一例を示す概略図である。この高圧ホモジナイザーの主要構造は試料液を一定圧で供給する加圧部及びホモジナイゼーションを発生するホモバルブ部で構成されている。加圧部は定量性の高いプランジャーポンプが使用され、ホモバルブ部はバルブ4、バルブシート3及びインパクトリング5から成り立っている。バルブはバルブシートに対してスプリングと油圧で一定に圧着されている。ポンプによって加圧された高圧ホモジナイザー処理前の粗粒子1はバルブとバルブシートの間隙を通過し(この試料液は300m/secの高速流となる)、さらに試料液はバルブを取り囲んでいるインパクトリングに衝突する。このバルブとバルブシート間隙で発生する高エネルギーが分散相を効率よく剪断することにより微粒化が起こり、高圧ホモジナイザー処理前の粗粒子1から目的とする高圧ホモジナイザー処理後の微粒子2が得られる。
<毛髪用乳化組成物>
前記毛髪用乳化組成物は、本発明の毛髪用乳化組成物の製造方法により得られたものである。
−散乱強度分布による平均粒子径−
前記毛髪用乳化組成物の体積平均粒子径としては、0.2μm以上2μm以下が好ましく、0.4μm以上1μm以下がより好ましい。前記体積平均粒子径が0.2μm以上2μm以下の範囲内であると、得られる毛髪用乳化組成物の毛髪への吸着が向上し、すすぎ時の毛髪の滑らかさを向上させることができる。
前記体積平均粒子径は、例えば、動的光散乱法(ELSZ1000ZS、大塚電子株式会社製)を用いて測定することができる。
−pH−
前記毛髪用乳化組成物の25℃におけるpHとしては、3以上7.5以下が好ましく、4以上6以下がより好ましい。前記pHが、3未満であると、地肌への刺激が生じることがあり、7.5を超えると、前記両性界面活性剤が正の電荷をもたなくなるため、前記毛髪用乳化組成物の毛髪への吸着力が低下することがある。なお、前記pHとしては、医薬部外品原料規格一般試験法pH測定法に準拠して測定することができる。
前記pHは、pH調整剤で調整することができる。前記pH調整剤としては、毛髪用乳化組成物に通常使用されるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リン酸、塩酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−用途−
前記毛髪用乳化組成物は、毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ、毛髪の帯電防止効果、及び毛髪のきしみ感の低減効果に優れているため、例えば、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、ヘアクリームなどに好適である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例及び比較例の各成分の含有量は、純分換算量である。
(実施例1)
イオン交換水97質量部に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)1質量部を混合して、水相とした。前記水相98質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)2質量部とを、ホモミキサー(HOMOMIXER MARII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例1の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例1)
実施例1において、高圧乳化処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例1の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例2)
イオン交換水94.5質量部に、両性界面活性剤としての2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(アンヒトール20Y−B、花王株式会社製)3質量部と、塩酸0.5質量部(関東化学株式会社製)とを混合して、水相とした。前記水相98質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)2質量部とを、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例2の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例2)
実施例2において、高圧乳化処理を行わなかった以外は、実施例2と同様にして、比較例2の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例3)
イオン交換水96.5質量部に、両性界面活性剤としてのN−ラウロイル−L−アルギニン(アミセーフAL−01、味の素株式会社製)1質量部と塩酸0.5質量部(関東化学株式会社製)とを混合して、水相とした。前記水相98質量部と、油相としてのホホバ油(和光純薬工業株式会社製)2質量部とを、それぞれ80℃に加熱し、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例3の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例3)
実施例3において、高圧乳化処理を行わなかった以外は、実施例3と同様にして、比較例3の毛髪用乳化組成物を得た。
実施例1〜3、及び比較例1〜3の各毛髪用乳化組成物のpH、粘度、体積平均粒子径を以下のように測定した。結果を表1に示す。
前記pHは、pHメーター(pH/ION/COND METER F−74、株式会社堀場製作所製)を用いて25℃で測定した。
前記平均粒子径は、動的光散乱法(ELSZ1000ZS、大塚電子株式会社製)により測定した。
実施例1〜3、及び比較例1〜3の各毛髪用乳化組成物について、以下のようにして、「塗布時の毛髪への密着感」、「毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪の櫛通り」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつきのなさ」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を評価した。結果を表1に示す。
<塗布時の毛髪への密着感、毛髪のきしみ感、毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪の櫛通り、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ、毛髪のまとまり、毛髪のさらさら感、及び毛髪のべたつきのなさ>
女性専門パネル20名について、市販のシャンプーで頭髪全体を洗髪した後、各毛髪用乳化組成物を5g塗布し、「塗布時の毛髪への密着感」を、以下の評価基準に基づき評価した。前記塗布した毛髪用乳化組成物を流水ですすぎ、「毛髪のきしみ感」を、以下の評価基準に基づき評価した。その後、頭髪をドライヤーで乾燥させた。乾燥後の、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪の櫛通り」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、及び「毛髪のべたつきのなさ」について、下記の評価基準に基づき評価を行った。
前記「毛髪のきしみ感」とは、すすぎ時に毛髪同士がこすれあいまたは絡み合うことで、生じる、なめらかではない、ひっかかるような感触をさす。
−塗布時の毛髪への密着感−
◎:塗布時に、毛髪に毛髪用乳化組成物がよく密着していると回答した者が20名中18名以上
○:塗布時に、毛髪に毛髪用乳化組成物がよく密着していると回答した者が20名中14名以上17名以下
△:塗布時に、毛髪に毛髪用乳化組成物がよく密着していると回答した者が20名中8名以上13名以下
×:塗布時に、毛髪に毛髪用乳化組成物がよく密着していると回答した者が20名中7名以下
−シャンプー後の毛髪のきしみ感の評価基準−
◎:シャンプー後の毛髪のきしみ感がないと回答した者が20名中18名以上
○:シャンプー後の毛髪のきしみ感がないと回答した者が20名中14名以上17名以下
△:シャンプー後の毛髪のきしみ感がないと回答した者が20名中8名以上13名以下
×:シャンプー後の毛髪のきしみ感がないと回答した者が20名中7名以下
−毛髪のツヤの評価基準−
◎:毛髪にツヤがあると回答した者が20名中18名以上
○:毛髪にツヤがあると回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪にツヤがあると回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪にツヤがあると回答した者が20名中7名以下
−毛髪の滑らかさの評価基準−
◎:毛髪が滑らかであると回答した者が20名中18名以上
○:毛髪が滑らかであると回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪が滑らかであると回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪が滑らかであると回答した者が20名中7名以下
−毛髪の櫛通りの評価基準−
◎:毛髪の櫛通りがよいと回答した者が20名中18名以上
○:毛髪の櫛通りがよいと回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪の櫛通りがよいと回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪の櫛通りがよいと回答した者が20名中7名以下
−毛髪のコシの評価基準−
◎:毛髪にコシがあると回答した者が20名中18名以上
○:毛髪にコシがあると回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪にコシがあると回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪にコシがあると回答した者が20名中7名以下
−毛髪の柔らかさの評価基準−
◎:毛髪が柔らかいと回答した者が20名中18名以上
○:毛髪が柔らかいと回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪が柔らかいと回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪が柔らかいと回答した者が20名中7名以下
−毛髪のまとまりの評価基準−
◎:毛髪のまとまりがよいと回答した者が20名中18名以上
○:毛髪のまとまりがよいと回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪のまとまりがよいと回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪のまとまりがよいと回答した者が20名中7名以下
−毛髪のさらさら感の評価基準−
◎:毛髪にさらさら感があると回答した者が20名中18名以上
○:毛髪にさらさら感があると回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪にさらさら感があると回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪にさらさら感があると回答した者が20名中7名以下
−毛髪のべたつきの評価基準−
◎:毛髪がべたつかないと回答した者が20名中18名以上
○:毛髪がべたつかないと回答した者が20名中14名以上17名以下
△:毛髪がべたつかないと回答した者が20名中8名以上13名以下
×:毛髪がべたつかないと回答した者が20名中7名以下
<毛髪の帯電防止効果>
人毛(中国人、株式会社ビューラックス)としては、長さ250mm、量15g〜16gを使用した。市販のシャンプーで毛髪全体を洗髪した後、各毛髪用乳化組成物を0.5g塗布し、流水ですすぎ、ドライヤーで乾燥させた。乾燥後の毛髪全体を、幅50mm、厚み2mmとなるようコーミングテスター(SK−3A、株式会社テクノ・ハシモト製)に挟み、毛髪の表面帯電量を測定した。得られた毛髪の表面帯電量の平均値から、以下の基準に基づき、毛髪の帯電防止効果を評価した。
−毛髪の帯電防止効果の評価基準−
◎:毛髪の表面帯電量の平均値が8kV以上
○:毛髪の表面帯電量の平均値が4kV以上8kV未満
△:毛髪の表面帯電量の平均値が0kV以上4kV未満
×:毛髪の表面帯電量の平均値が0kV未満
<乳化安定性>
得られた毛髪用乳化組成物を透明スクリュー管(製品名:Vials With Screw Cap/SV−100、日電理化硝子株式会社製)に80g入れ、密封した状態とし、25℃で1ヶ月放置した。1ヶ月放置後の乳化組成物の外観を観察し、以下の基準に基づき評価した。
−乳化安定性の評価基準−
◎:分離は見られなかった
○:クリーミングが見られた
△:クリーミング及び油浮きが見られた
×:油と水が完全に二相にわかれた
前記クリーミングとは、油相と水相の比重差により、油分が多いエマルジョンが浮くことを指す。
表1の結果より、高圧乳化処理を行った実施例1〜3の毛髪用乳化組成物は、両性界面活性剤の種類が相違しても、高圧乳化処理を行わなかった比較例1〜3の毛髪用乳化組成物に比べて、評価結果が向上していることが示された。特に、実施例1の毛髪の滑らかさの評価、実施例2の毛髪のきしみ感低減、実施例3の毛髪の柔らかさは、評価結果が2段階向上した。
以上より、本発明の毛髪用乳化組成物の製造方法により得られた毛髪用乳化組成物は、毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のきしみ感の低減効果、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ、及び毛髪の帯電防止効果が優れていることが明らかになった。
(実施例4)
イオン交換水94質量部に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)1質量部を混合して、水相とした。前記水相95質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)5質量部とを、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、0.5MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例4の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例5〜10)
実施例4において、高圧乳化処理の圧力を表2に示す圧力で処理した以外は、実施例4と同様にして実施例5〜10の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例4)
実施例4において、0.1MPaの圧力で高圧乳化処理した以外は、実施例4と同様にして、比較例4の毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例4〜10、及び比較例4の毛髪用乳化組成物の、pH、及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
(実施例11)
イオン交換水93.5質量部に、両性界面活性剤としての2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(アンヒトール20Y−B、花王株式会社製)1質量部と、塩酸0.5質量部(関東化学株式会社製)とを混合して、水相とした。前記水相95質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)5質量部とを、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、0.5MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例11の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例12〜17)
実施例11において、高圧乳化処理の圧力を表3に示す圧力で処理した以外は、実施例11と同様にして、実施例12〜17の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例5)
実施例11において、0.1MPaの圧力で高圧乳化処理した以外は、実施例11と同様にして、比較例5の毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例11〜17、及び比較例5の毛髪用乳化組成物の、pH、及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表3に示す。
(実施例18)
イオン交換水93.5質量部に、両性界面活性剤としてのN−ラウロイル−L−アルギニン(アミセーフAL−01、味の素株式会社製)1質量部と塩酸0.5質量部(関東化学株式会社製)とを混合して、水相とした。前記水相95質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)5質量部とを、それぞれ80℃に加熱し、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、0.5MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例18の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例19〜24)
実施例18において、表4に示す圧力で高圧乳化処理した以外は、実施例18と同様にして、実施例19〜24の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例6)
実施例18において、0.1MPaの圧力で高圧乳化処理した以外は、実施例18と同様にして、比較例6の毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例18〜24、及び比較例6の毛髪用乳化組成物の、pH、及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表4に示す。
(実施例25〜46)
表5〜8に基づき、実施例25〜46の毛髪用乳化組成物を製造した。具体的には、イオン交換水に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)、メチルパラベン(メッキンス−M、上野製薬株式会社製)、及びブチレングリコール(1.3−ブチレングリコール、株式会社ダイセル製)を混合して、水相とした。前記水相と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)とフェノキシエタノール(2−フェノキシエタノールS、小林香料株式会社製)とを、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例25〜46の毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例25〜46の毛髪用乳化組成物の、pH、及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表5〜8に示す。
(実施例47)
イオン交換水94質量部に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)1質量部を混合して、水相とした。前記水相95質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)5質量部とを、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例47の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例48〜52)
実施例47において、高圧乳化処理の回数を表9に示す回数に変えて高圧乳化処理を行った以外は、実施例47と同様にして、実施例48〜52の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例7)
実施例47において、高圧乳化処理を行わなかった以外は、実施例47と同様にして、比較例7の毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例47〜52、及び比較例7の毛髪用乳化組成物の、体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、前記毛髪用乳化組成物のゼータ電位を(製品名:ELSZ1000ZS、大塚電子株式会社製)を用いて測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表9に示す。
(実施例53)
イオン交換水89質量部に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)1質量部を混合して、水相とした。前記水相90質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)10質量部とを、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例53の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例54〜58)
実施例53において、高圧乳化処理の回数を表9に示す回数に変えて高圧乳化処理を行った以外は、実施例53と同様にして、実施例54〜58の毛髪用乳化組成物を得た。
(比較例8)
実施例53において、高圧乳化処理を行わなかった以外は、実施例53と同様にして、比較例8の毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例53〜58、及び比較例8の毛髪用乳化組成物の、体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、前記毛髪用乳化組成物のゼータ電位を(製品名:ELSZ1000ZS、大塚電子株式会社製)を用いて測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表10に示す。
(実施例59)
イオン交換水94.8質量部に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)1質量部、メチルパラベン0.2質量部、ブチレングリコール3質量部を混合して、水相とした。前記水相99.5質量部と、油相としてのジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)0.8質量部とフェノキシエタノール0.2質量部を、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌した。その後、得られた混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例59の毛髪用乳化組成物を得た。
(実施例60〜68)
実施例59において、両性界面活性剤及びジメチルポリシロキサンの量を表11及び表12に示す量に変えた以外は、実施例59と同様にして、実施例60〜68の毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例59〜68の毛髪用乳化組成物の、pH及び体積平均粒子径を実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表11及び12に示す。
(実施例69:クリーム状毛髪用乳化組成物)
流動パラフィン(White Mineral Oil、Hangzhou Petrochemical Company Limited製)40質量部と、水添ポリイソブテン(PERMETHYL 102A、日本光研株式会社製)4質量部と、オリブ油(CROPUREOL−LQ−(JP)、クローダジャパン株式会社製)2.5質量部と、ステアリン酸(NAA−176、日油株式会社製)2.5質量部と、を混合して油相とした。
イオン交換水48質量部に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)を3質量部混合して、水相とした。
前記水相51質量部及び前記油相49質量部を、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌し、その後、前記混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、実施例69のクリーム状毛髪用乳化組成物を得た。
得られた実施例69のクリーム状毛髪用乳化組成物の、pH及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表13に示す。
(実施例70:クリーム状毛髪用乳化組成物)
ミリスチン酸オクトデシル(ODM、進栄化学株式会社製)0.5質量部とセタノール(NAA−44、日油株式会社製)3.5質量部を油相とした。
イオン交換水80.7質量部に、ステアリン酸グリセリル(レオドールMS−165、花王株式会社製)1質量部と、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60、味の素株式会社製)4.8質量部とを混合して水相とした。
前記水相86.5質量部及び前記油相4質量部を、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌し、その後、前記混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、乳化組成物を得た。
得られた乳化組成物を80℃に加熱し、ヒドロキシエチルセルロール(HEC−SE400、ダイセルファインケム株式会社製)0.5質量部をイオン交換水5質量部に溶解させた混合物、メチルパラベン(メッキンス−M、上野製薬株式会社製)0.3質量部をブチレングリコール(1.3−ブチレングリコール、株式会社ダイセル製)3質量部に溶解させた混合物、を添加し、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)で混合することにより、実施例70のクリーム状毛髪用乳化組成物を調製した。
得られた実施例70のクリーム状毛髪用乳化組成物の、pH及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表13に示す。
(実施例71:クリーム状毛髪用乳化組成物)
ジメチルポリシロキサン(SH200、東レ株式会社製)2質量部を油相とした。
両性界面活性剤としての2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(アンヒトール20Y−B、花王株式会社製)3質量部と、塩酸(関東化学株式会社製)0.1質量部と、をイオン交換水86.7質量部に混合して水相とした。
前記水相89.8質量部及び前記油相2質量部を、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌し、その後、前記混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、乳化組成物を得た。
得られた乳化組成物を80℃に加熱し、セタノール(NAA−44、日油株式会社製)3.5質量部、ステアリルアルコール(NAA−45、日油株式会社製)1.2質量部、ベヘニルアルコール(べへニルアルコール65、日光ケミカルズ株式会社製)0.2質量部を80℃で溶解した混合物及び、メチルパラベン(メッキンス−M、上野製薬株式会社製)0.3質量部をグリセリン(化粧品用濃グリセリン、坂本薬品工業株式会社製)3質量部に溶解した混合物、をホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌することにより、実施例71のクリーム状毛髪用乳化組成物を調製した。
得られた実施例71のクリーム状毛髪用乳化組成物の、pH及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表13に示す。
(実施例72:クリーム状毛髪用乳化組成物)
ホホバ油(和光純薬工業株式会社製)2質量部を油相とした。
両性界面活性剤としてのN−ラウロイル−L−アルギニン(アミセーフAL−01、味の素株式会社製)3質量部とイオン交換水88.5質量部を混合して水相とした。
80℃に加熱した前記水相91.5質量部及び前記油相2質量部を、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌し、その後、前記混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、乳化組成物を得た。
得られた乳化組成物を80℃に加熱し、ソルビトール(ソルビトールF、物産フードサイエンス株式会社製)3質量部と、ブチレングリコール(1.3−ブチレングリコール、ダイセル化学工業株式会社製)2.5質量部との混合物、セタノール(商品名:NAA−44、日油株式会社製)4.2質量部、ステアリルアルコール(NAA−45、日油株式会社製)0.5質量部、フェノキシエタノール(2−フェノキシエタノールS、小林香料株式会社製)0.25質量部をホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)で混合することにより、実施例72のクリーム状毛髪用乳化組成物を調製した。
得られた実施例72のクリーム状毛髪用乳化組成物の、pH及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表13に示す。
(実施例73:ジェル状毛髪用乳化組成物)
ジメチルポリシロキサン(ジメチコン;SH200、東レ株式会社製)0.5質量部を油相とした。
イオン交換水74.7質量部に、両性界面活性剤としてのアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩(アミセーフLMA−60)を0.3質量部混合して、水相とした。
80℃に加熱した前記水相75質量部及び前記油相0.5質量部を、ホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)に入れ、4,000rpmで5分間撹拌し、その後、前記混合物を高圧乳化装置(LAB2000、APV Gaulin社製)に入れ、50MPaの圧力で高圧乳化処理を行い、乳化組成物を得た。
得られた乳化組成物に、イオン交換水20質量部にカルボマー(カーボポール980、日光ケミカルズ株式会社製)0.5質量部を分散させてトリエタノールアミン(トリエタノールアミンcare、BASFジャパン株式会社製)0.5質量部を加えて中和した混合物、ブチレングリコール(1,3−ブチレングリコール、株式会社ダイセル製)3質量部、メチルパラベン(メッキンス−M、上野製薬株式会社製)0.3質量部をホモミキサー(HOMOMIXER MARKII Model2.5、プライミクス株式会社製)で混合することにより、実施例73のジェル状毛髪用乳化組成物を調製した。
得られた実施例73のジェル状毛髪用乳化組成物の、pH及び体積平均粒子径を、実施例1と同様にして測定し、「塗布時の毛髪への密着感」、「シャンプー後の毛髪のきしみ感」、「毛髪のツヤ」、「毛髪の滑らかさ」、「毛髪のコシ」、「毛髪の柔らかさ」、「毛髪のまとまり」、「毛髪のさらさら感」、「毛髪のべたつき感」、「毛髪の帯電防止効果」、及び「乳化安定性」を、実施例1と同様にして評価した。結果を表13に示す。
本発明の毛髪用乳化組成物の製造方法により得られる毛髪用乳化組成物は、毛髪のツヤ、毛髪の滑らかさ、毛髪のきしみ感の低減効果、毛髪のコシ、毛髪の柔らかさ、及び毛髪の帯電防止効果が優れているので、例えば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントなどに好適である。
1 高圧ホモジナイザー処理前の粗粒子
2 高圧ホモジナイザー処理後の微粒子
3 シート
4 バルブ
5 インパクトリング

Claims (7)

  1. (A)油分を含有する油相と、
    (B)両性界面活性剤及び水を含有する水相と、を高圧乳化装置により圧力が0.5MPa以上で乳化する高圧乳化工程を含むことを特徴とする毛髪用乳化組成物の製造方法。
  2. 前記圧力が、1MPa以上120MPa以下である請求項1に記載の毛髪用乳化組成物の製造方法。
  3. 前記両性界面活性剤が、アミノ酸系両性界面活性剤及びイミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤のいずれかである請求項1から2のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法。
  4. 前記両性界面活性剤が、N−〔3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル〕−L−アルギニン塩酸塩、N−ラウロイル−L−アルギニン、及び2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインのいずれかである請求項1から3のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法。
  5. 前記両性界面活性剤の含有量が、1質量%以上10質量%以下である請求項1から4のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法。
  6. 前記油分の含有量が、2.5質量%以上40質量%以下である請求項1から5のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法。
  7. 前記油分の含有量(質量%)と、前記両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(油分/両性界面活性剤)が、1以上5以下である請求項1から6のいずれかに記載の毛髪用乳化組成物の製造方法。
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