JP5570442B2 - 水中油型乳化組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、一般に油性成分と水性成分とを長期間安定な状態で分散させることは難しく、水系化粧料にクリーム又は乳液などに用いるような油性成分を配合した上で、みずみずしくさっぱりとした使用感を得ることは難しい。
しかし、トラネキサム酸エステル又はその塩は、水及び油に対する溶解度が低いために製剤中で凝集物を形成しやすく、製剤中に安定な状態で配合させることが難しいといった問題がある。
上記のように、水系媒体中に油性成分を微細な乳化粒子の形態で分散させることができれば、水系化粧料の使用感と油性成分が配合された化粧料の使用感とを両立させることが可能である。しかも、この方法によれば、トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩を安定な状態で分散させることができるので、得られた組成物は、皮膚等に対する美白効果を有しうる。このような組成物は、医薬品、医薬部外品及び化粧品等の外用組成物として好適に用いることができる。
本発明者は、このように特殊な装置を用いることなく通常の攪拌操作により微細な乳化粒子を調製できるのは、トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩及び両親媒性物質によって、油性物質と水系媒体との界面張力が著しく低下したためであると考察した。そして、この考察に基づき、微細な乳化粒子を形成できる条件を鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。
A)トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩;
B)両親媒性物質;及び
C)油性物質
を含み、前記成分A:Bの重量比が、1:0.5〜2.5の範囲であり、前記成分A:Cの重量比が、1:1〜5.0の範囲である組成物。
[2]前記トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩におけるトラネキサム酸エステルが、下記式(1)
[式中、Rは、水酸基及びアミノ基から選ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を表す。]
で示される、[1]記載の組成物。
[3]前記トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩がトラネキサム酸セチルエステル塩酸塩を含む、[1]又は[2]記載の組成物。
[4]前記両親媒性物質が、炭素鎖長6〜22を有するアルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸エーテル、グリセリン脂肪酸エステル及びグリセリンモノアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の組成物。
[5]前記両親媒性物質が有する炭素鎖長が12〜22である、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の組成物。
[6]前記トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩が有する炭素鎖長が12〜18であり、前記両親媒性物質が有する炭素鎖長が12〜22である、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の組成物。
[7]乳化粒子の平均粒子径(メディアン径)が12nm〜100nmである、[1]〜[6]のいずれか1項に記載の組成物。
[8]水中油型乳化組成物の製造方法であって、
A)トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩;
B)両親媒性物質;
C)油性物質;及び
D)水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物
を含み、前記成分A:Bの重量比が、1:0.5〜2.5の範囲であり、前記成分A:Cの重量比が、1:1〜5.0の範囲であり、前記成分A:Dの重量比が、1:0.2〜5.0である油相を調製し、前記油相を
E)水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物
を含む水相に添加する工程を含む、方法。
[9]前記油相:水相の重量比が、1:1〜30の範囲である、[8]記載の方法。
[10]前記工程において、前記油相を前記水相に添加する前に、前記油相及び前記水相をそれぞれ75℃〜95℃に保持しておく、[8]又は[9]記載の方法。
[11]しみ又は色素沈着を薄くするために皮膚を色素沈着抑制及び/又は美白するための[1]〜[7]のいずれか1項に記載の組成物の化粧料としての使用。
[12][1]〜[7]のいずれか1項に記載の組成物を皮膚に局所適用することを含む、皮膚を色素沈着抑制及び/又は美白するための化粧方法。
[13][8]〜[10]のいずれか1項に記載の方法で得られた平均粒子径(メディアン径)が12nm〜100nmである乳化粒子。
A)トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩;
B)両親媒性物質;及び
C)油性物質
を含み、前記成分A:Bの重量比が、1:0.5〜2.5の範囲であり、前記成分A:Cの重量比が、1:1〜5.0の範囲であることを特徴とする。
本発明に用いるトラネキサム酸エステル塩におけるトラネキサム酸エステルは、下記式(1)で示されるものが好ましい。
[式中、Rは、水酸基及びアミノ基から選ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を表す。]
脂肪族炭化水素基は、非環式であってもよいし、環式であってもよい。脂肪族炭化水素基が非環式の場合には、直鎖でもよいし、分岐鎖でもよい。脂肪族炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルキルジエニル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキルアルキル基などが含まれる。これらの中でも、アルキル基が好ましい。炭素数は8〜20が好ましく、特に12〜18が好ましい。
トラネキサム酸エステル塩は1種単独で用いても、2種以上用いてもよい。
本発明に用いる両親媒性物質は、親水性基と疎水性基とを持つ物質であれば特に限定されない。本発明に用いる両親媒性物質としては、外用組成物に汎用されているものなどが好ましく挙げられる。具体的には、炭素鎖長6〜22、好ましくは炭素鎖長12〜22を有する、高級アルコール、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸エーテル、グリセリン脂肪酸エステル及びグリセリンモノアルキルエーテル等が挙げられる。これらの中でも、両親媒性物質としては高級アルコールが好ましい。特に、炭素鎖長6〜22、好ましくは炭素鎖長12〜22を有する高級アルコールが好ましい。
本発明に用いる油性物質は、水に不溶性又は難溶性で、且つ、油に溶解しやすい性質を有する物質をいう。本発明に用いる油性物質としては、外用組成物に汎用されている低粘性の液体油脂、固体油脂、ロウ類、炭化水素油、合成エステル油、シリコーン油、シリコーンエラストマーなどが好ましく挙げられる。
これらの油性物質は、1種単独で用いても、2種以上用いてもよい。
本発明の水中油型乳化組成物において、特殊な装置による高いせん断力を必要とすることなく、微細な乳化粒子を得ることができるのは、分子内に親水基と親油基を持つトラネキサム酸エステル塩が界面活性剤として機能し、油性成分と水系媒体との界面近傍の界面自由エネルギーを小さくするためであると考えられる。すなわち、本発明は、水に対しても油に対しても溶解度が低いトラネキサム酸エステル塩の性質を逆に利用したものである。これによって、水系化粧料の使用感と油性成分が配合された化粧料の使用感を両立できるだけでなく、トラネキサム酸エステル塩を安定な状態で製剤化することにより、本発明の水中油型乳化組成物にトラネキサム酸エステル塩による美白効果をも付与することができると考えられる。
本発明の水中油型乳化組成物において、上記乳化粒子は、水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物を含む水系媒体中に分散される。
本発明に用いる水溶性有機溶媒は、特に制限されなく、外用組成物において汎用されているものが好ましく挙げられる。例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール(好ましくは炭素数1〜5のアルコール);エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコール等が挙げられる。
これらの水溶性有機溶媒は、1種単独で用いても、2種以上用いてもよい。
本発明の水中油型乳化組成物は、所望により、本発明の目的及び効果を損なわない範囲で、上記以外の成分を任意に含むことができる。例えば、医薬品、医薬部外品又は化粧品等の外用組成物に配合可能な成分を含むことができる。
中でも、トラネキサム酸エステル塩と相溶性が良いノニオン性又はカチオン性の水溶性高分子からなる群から選ばれる水溶性高分子が好ましい。とりわけ、ローカストビーンガム、グァーガム、タラガム、タマリンドガム及びヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロイルエステルからなる群から選ばれる水溶性高分子が好ましい。
酢酸トコフェロール、ソルビン酸トコフェロール、その他のトコフェロールのエステルなどのトコフェロール及びその誘導体;ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)及びブチルヒドロキシアニソール(BHA);没食子酸エステル;リン酸;クエン酸;マレイン酸;マロン酸;スクシン酸;フマル酸;ケファリン;ヘキサメタリン酸塩;フィチン酸;エチレンジアミンテトラ酢酸:及びアイリッシュモス(Chondrus crispus)、ロディオラ属(Rhodiola)、高度好熱菌、マテ茶葉、オーク材、カユ・ラペ樹皮(kayu rapet bark)、サクラ葉、イランイラン葉(ylang ylang leaves)などの植物エキスが挙げられる。
有機日焼け防止剤としては、ブチルメトキシジベンゾイルメタンなどのジベンゾイルメタン誘導体(HOFFMANN LA ROCHEより「Parsol 1789」の名称で市販されているものなど);メトキシケイヒ酸オクチルなどのケイヒ酸誘導体(HOFFMANN LA ROCHEより「Parsol MCX」の名称で市販されているものなど);サリチル酸塩;パラアミノ安息香酸;β,β’−ジフェニルアクリレート誘導体;ベンゾフェノン誘導体;テレフタリリデンジカンファースルホン酸などのベンジリデンカンファー誘導体;フェニルベンジイミダゾール誘導体;トリアジン誘導体;フェニルベンゾトリアゾール誘導体;アントラニル酸誘導体などが挙げられる。これらは被覆又はカプセル化されていてもよい。
無機日焼け防止剤としては、顔料あるいは金属酸化物を任意に被覆してなるナノ顔料などが挙げられる。ナノ顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化セリウムなどが挙げられる。これらの化合物はいずれもUV光防御剤としてよく知られている。
A)トラネキサム酸エステル塩;
B)両親媒性物質;
C)油性物質;及び
D)水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物
を含み、前記成分A:Bの重量比が、1:0.5〜2.5の範囲であり、前記成分A:Cの重量比が、1:1〜5.0の範囲であり、前記成分A:Dの重量比が、1:0.2〜5.0である油相を調製し、
次に、得られた油相を
E)水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物
を含む水相に添加することにより製造することができる。
水相に用いる水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物の量は特に制限されないが、本発明の水中油型乳化組成物の全重量に対して、水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物と水溶性成分の含有量の和が、40〜95重量%、さらには50〜90重量%、特に60〜80重量%となる範囲になるように調整されることが好ましい。溶媒の使用量は、水中油型乳化組成物の用途等に応じて適宜決定すればよい。水相には、あらかじめ水溶性の任意成分が添加されていてもよい。
油相及び水相を混合した後は、攪拌しながら室温まで冷却することによって、乳化組成物を得ることができる。得られた乳化組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、任意成分をさらに含有させても良い。
本発明の好ましい態様によれば、本発明の水中油型乳化組成物における乳化粒子の平均粒子径は、12nm〜100nmであり、12nm〜80nmが好ましく、12nm〜60nmがより好ましい。
本発明の好ましい態様によれば、本発明の水中油型乳化組成物を化粧料として用いることにより、皮膚を色素沈着抑制及び/又は美白して、しみ又は色素沈着を薄くすることができるといった効果を得ることができる。
表1に示す組成の外用組成物を次のとおり調製した。なお、攪拌は、攪拌棒を用いて手で攪拌した。
1)成分1〜6を85±5℃にて加熱攪拌溶解した(油相成分である混合物1)。
2)次に、成分7を85±5℃に保ち撹拌しながら、上記混合物1を徐々に加えた。
3)その後、得られた混合物を撹拌しながら室温(25±5℃)まで冷却した。
調製後の各外用組成物を室温(20〜25℃)にて一晩放置後、目視にて分離の有無及び透明性を確認した。また、その粒子径を知るために、レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−7000、SHIMADZU社製)にて粒度分布を測定した。
あらかじめ蒸留水で満たし循環させてあるフローセル中に試料を投入すると、その投入量に応じて光強度分布が変化する。その光強度分布の最大値が35〜75%になる適正濃度まで試料を投入し、粒度分布を測定した。目視にて確認した外観及び粒度分布測定値を表2に示した。
表3に示す組成の外用組成物を次のとおり調製した。なお、攪拌は、攪拌棒を用いて手で攪拌した。
1)油相成分1〜10を85±5℃に加熱撹拌溶解した(油相成分である混合物1)。
2)水相成分11〜13を85±5℃に加熱撹拌溶解した(水相成分である混合物2)。
3)85±5℃に保った混合物2に混合物1を攪拌しながら加えた。
4)その後、得られた混合物を攪拌しながら室温(25±5℃)まで冷却した。
調製後の各外用組成物を室温(20〜25℃)にて一晩放置後、目視にて分離の有無及び透明性を確認した。また、前記と同様の方法でレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−7000、SHIMADZU社製)にて粒子径の粒度分布を測定した。目視にて確認した外観、デジタルカメラで撮影した外観写真及び粒度分布測定値を表4に示した。
本発明の外用組成物は、油性成分を配合しているにもかかわらず半透明な外観を示すことから、保湿性の高い化粧水又は美容液としても用いることができ、製剤型が広がった。
表5に示す組成の油性物質が配合された化粧水1〜4である外用組成物を次のとおり調製した。なお、攪拌は、攪拌棒を用いて手で攪拌した。
1)油相成分1〜9を85±5℃に加熱撹拌溶解した(油相成分である混合物1)。
2)水相成分10〜15を85±5℃に加熱撹拌溶解した(水相成分である混合物2)。
3)85±5℃に保った混合物2に混合物1を攪拌しながら加えた(混合物3)。
4)混合物3を攪拌しながら冷却を開始し、30±5℃にて、有効成分である成分16〜19及び成分20(香料)を順次加えた。
調製後の各化粧水組成物を室温(20〜25℃)にて一晩放置後、目視にて分離の有無及び透明性を確認した。また、前記と同様の方法でレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−7000、SHIMADZU社製)にて粒子径の粒度分布を測定した。目視にて確認した外観及び粒度分布測定値を表6に示した。
表7に示す組成の美容液である外用組成物を次のとおり調製した。なお、攪拌は、攪拌棒を用いて手で攪拌した。
1)油相成分1〜12を85±5℃に加熱撹拌溶解した(油相成分である混合物1)。
2)水相成分13〜15を85±5℃に加熱撹拌溶解した(水相成分である混合物2)。
3)85±5℃に保った混合物2に混合物1を攪拌しながら加えた(混合物3)。
4)混合物3を攪拌しながら冷却を開始し、30±5℃にて、有効成分である成分16〜19及び成分20(香料)を順次加えた。
調製後の各美容液組成物を室温(20〜25℃)にて一晩放置後、目視にて分離の有無及び透明性を確認した。また、前記と同様の方法でレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−7000、SHIMADZU社製)にて粒子径の粒度分布を測定した。目視にて確認した外観及び粒度分布測定値を表8に示した。
表9に示す組成の外観が半透明ジェル状の乳液である外用組成物を次のとおり調製した。なお、攪拌は、攪拌棒を用いて手で攪拌した。
1)油相成分1〜10を85±5℃に加熱撹拌溶解した(油相成分である混合物1)。
2)水相成分11〜15を85±5℃に加熱撹拌溶解した(水相成分である混合物2)。
3)85±5℃に保った混合物2に混合物1を攪拌しながら加えた(混合物3)。
4)混合物3を攪拌しながら冷却を開始し、水溶性高分子である成分16〜19のいずれかを撹拌しながら加えた。
5)さらに、30±5℃にて、有効成分である成分20〜23及び成分24(フェノキシエタノール)、成分25(シリコーンパウダー)、成分26(香料)を順次加えた。
調製後の各乳液組成物を室温(20〜25℃)にて一晩放置後、目視にて分離の有無及び透明性を確認した。また、前記と同様の方法でレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−7000、SHIMADZU社製)にて粒子径の粒度分布を測定した。目視にて確認した外観及び粒度分布測定値を表10に示した。
表11に示す組成の外観が半透明ジェル状のクリームである外用組成物を次のとおり調製した。なお、攪拌は、粘度が高いため、プロペラ式攪拌棒(スリーワンモーター、600−800rpm)を用いて攪拌した。
1)油相成分1〜11を85±5℃に加熱撹拌溶解した(油相成分である混合物1)。
2)水相成分12〜15を85±5℃に加熱撹拌溶解した(水相成分である混合物2)。
3)85±5℃に保った混合物2に混合物1を攪拌しながら加えた(混合物3)。
4)混合物3を攪拌しながら冷却を開始し、30±5℃にて、成分16(香料)を順次加えた。
調製後の各クリーム組成物を室温(20〜25℃)にて一晩放置後、目視にて分離の有無及び透明性を確認した。また、前記と同様の方法でレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−7000、SHIMADZU社製)にて粒子径の粒度分布を測定した。目視にて確認した外観及び粒度分布測定値を表12に示した。
Claims (12)
- 水中油型乳化組成物であって、
A)トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩;
B)両親媒性物質;及び
C)油性物質
を含み、前記成分A:Bの重量比が、1:0.5〜2.5であり、前記成分A:Cの重量比が、1:1〜5.0の範囲であり、乳化粒子の平均粒子径(メディアン径)が12nm〜100nmである組成物。 - 前記トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩におけるトラネキサム酸エステルが、下記式(1)
[式中、Rは、水酸基及びアミノ基から選ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を表す。]
で示される、請求項1記載の組成物。 - 前記トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩がトラネキサム酸セチルエステル塩酸塩を含む、請求項1又は2記載の組成物。
- 前記両親媒性物質が、炭素鎖長6〜22を有するアルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸エーテル、グリセリン脂肪酸エステル及びグリセリンモノアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記両親媒性物質が有する炭素鎖長が12〜22である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩が有する炭素鎖長が12〜18であり、前記両親媒性物質が有する炭素鎖長が12〜22である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
- 水中油型乳化組成物の製造方法であって、
A)トラネキサム酸エステルの生理学的に許容される塩;
B)両親媒性物質;
C)油性物質;及び
D)水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物
を含み、前記成分A:Bの重量比が、1:0.5〜2.5の範囲であり、前記成分A:Cの重量比が、1:1〜5.0の範囲であり、前記成分A:Dの重量比が、1:0.2〜5.0である油相を調製し、前記油相を
E)水、水溶性有機溶媒又はこれらの混合物
を含む水相に添加する工程を含む、方法。 - 前記油相:水相の重量比が、1:1〜30の範囲である、請求項7記載の方法。
- 前記工程において、前記油相を前記水相に添加する前に、前記油相及び前記水相をそれぞれ75℃〜95℃に保持しておく、請求項7又は8記載の方法。
- しみ又は色素沈着を薄くするために皮膚を色素沈着抑制及び/又は美白するための請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物の化粧料としての使用。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物を皮膚に局所適用することを含む、皮膚を色素沈着抑制及び/又は美白するための化粧方法。
- 請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法で得られた平均粒子径(メディアン径)が12nm〜100nmである乳化粒子。
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