JP2006081820A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数のリールと、複数のストップボタンとを備えたスロットマシンにおいて、複数のリールの前面に配置したスクリーン手段(映写/透過板40)と、遊技に関係するコンテンツ情報を、スクリーン手段の前面側から投映するコンテンツ情報投映手段(コンテンツ送出器32、反射鏡33)とを備え、スクリーン手段は、少なくとも複数のリールの外周面に対向した部分であるリール対向部分(液晶パネル部43)が、透過状態または不透過状態に制御可能な部材からなる構成としてある。
【選択図】 図2
Description
そして、停止表示された図柄の組み合わせが所定の組み合わせとなった場合には、賞としての遊技メダルが払い出され、また、停止表示された図柄の組み合わせが所定の特別入賞態様となったことを開始条件として、一般遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技(ボーナスゲーム等)が行われるようになっている。
図9は、従来の演出用表示装置を備えたスロットマシン(表示装置付きスロットマシン)の一例を示す外観斜視図である。
同図に示すように、従来の表示装置付きスロットマシンDSMは、筐体100と、開閉可能な前面扉200とを備えている。
前面扉200には、リールの図柄等を表示可能な前面パネル210と、スタートレバー等を備えた操作部220と、前述の表示装置であるキャラクター表示器230及び配当表示器240と、メダル払出し部250(メダル払出し口251とメダル受け皿252)とが備えられている。
前面パネル210の正面には、縦長の3個の表示窓212(212a,212b,212c)が設けられ、表示窓212の奥には、それぞれリール213(213a,213b,213c)が配設され、表示窓212を介して各リール213の外周表面に描かれた図柄が視認可能になっている。
なお、表示窓212は、縦長3個の表示窓以外にも、例えば3個のリール213を同時に視認可能な大きさの横長の1個の表示窓で構成される場合もある。
これらのカウント表示器214、クレジット表示器215、ペイアウト表示器216は、例えば、それぞれ7セグメントのLED等で構成される。
操作部220には、3個のリール213を回転開始させるスタートレバー221と、回転中の個々のリールをそれぞれ停止させるストップボタン222(222a,222b,222c)と、1回の遊技に投入されるメダル数を決めるメダルBETスイッチ223と、メダル投入口224とが配設されている。
ここで、演出キャラクターとしては、例えば、図10(a),(b),(c)に示すものがある。
図10(a)は、小役当りの際に表示される「ギャング」であり、図10(b)は、ボーナスの際に表示される「キスマーク」であり、図10(c)は、ボタンを押すタイミングが上手くいった際に表示される「心電図波形」である。
なお、キャラクター表示器230としては、発光ダイオード以外にも、液晶表示装置で構成されるものもある。
なお、配当表示器240としては、液晶表示装置に替えて発光ダイオード等で構成される場合もある。
配当表示器240の左右に配置されたスピーカ241a,241bからは、遊技中の興趣を盛り上げる演出や、「ボーナスゲーム開始」の際におけるアナウンス等の音声や音楽,効果音等が送出される。
例えば、特許文献1には、変動表示手段(リール)と、該変動表示手段と所定の角度をもって配設された演出画像を表示するための演出画像表示手段(液晶表示装置)との間に、所定の傾斜角度でハーフミラーを配設するものが提案されている。
このような構成により、ハーフミラーによって、変動表示手段に表示される図柄に対して、演出画像表示手段に表示される演出画像を重ね合わせて表示することが可能となった。
これは、遊技機に内蔵された小型の液晶パネルに演出用の動画を映し出し、これを液晶プロジェクタで拡大投映して遊技機内部から遊技機正面側のスクリーンに拡大投映するというもので、上述したこれまでの演出用の表示装置(図9参照)よりも更に大きな演出表示が可能となった。
まず、図9に示した表示装置付きスロットマシンは、キャラクター表示器や配当表示器の位置が固定され、表示されるキャラクター・文字・数字の配置や大きさ等の設計上の自由度がきわめて少なく、パターン化された一定の演出表示しか行えなかった。
また、カウント表示器214、クレジット表示器215、ペイアウト表示器216は7セグメントにより構成されていたため、単に文字や数字が表示されるだけで、魅力ある演出表示とは言えなかった。
さらに、特許文献2記載の提案では、リールを含めたスロットマシンのすべて動画映像で表示されるものであり、「リールは樹脂等のハードウェアで構成しなければならない」という現行法規の規制に抵触するだけでなく、機械的リールが存在せず、すべてが動画映像で表示される遊技機では、もはやスロットマシンとは呼べないものであり、特に日本国内の遊技ホールでは採用不可能なアイディアに過ぎなかった。
このようにすれば、図3(a)に示すように、スクリーン手段(映写/透過板40)として広い領域を確保することが可能となる。従って、コンテンツ情報投映手段(コンテンツ送出器32)から様々な図柄(文字・数字・キャラクター等)を大きな自由度(文字等の大きさ・位置・態様等)でスクリーン手段に投映できる。スクリーン手段に投映される図柄等の映像は静止映像・動画映像のいずれであっても良い。
以上の構成を図示すると、例えば図2,図3に示すようになる。
このようにすれば、液晶表示パネルに印加する電圧を制御することにより、液晶表示パネルを透過させたり、不透過(例えば、白色)にすることが可能となる。従って、液晶を透過させた場合は、図3(b)に示すように、リールの図柄を視認することが可能となり、液晶を不透過とした場合は、図5に示すように、映写/透過板40全体を不透過(白色スクリーン)にして、例えば、遊技開始前画面23を表示させることが可能となる。
以上の構成を図示すると、例えば図3(a),図6に示すように、リール対向部分以外の部分(図3(a)のスクリーン部41)は広い領域となるので、この領域に、コンテンツ情報投映手段(コンテンツ送出器32)から様々な図柄(文字・数字・キャラクター等)を大きな自由度(文字等の大きさや位置,態様)で、リール対向部分以外の部分に投映できる。
以上の構成を図示すると、例えば図3,図5に示すようになる。
このようにすれば、図5に示すように、リール対向部分(液晶パネル部43)及びリール対向部分以外の部分(図3(a)のスクリーン部41)の双方を不透過(白色スクリーン)にして、例えば、遊技開始前画面23を表示させることが可能となる。これにより、前面パネルの全面に亘る広い領域に任意の静止映像や動画映像を投映,表示することができ、従来にはない斬新な演出表示等が可能となる。
このような側面遮光板を設けることによって、映写/透過板の表面への外来光の侵入を遮断・防止することができ、スクリーン手段に鮮明な映像を表示させることができる。これにより、より色鮮やかで鮮明な投映画像による魅力ある演出等が行えるようになるとともに、外部への光の放射を防止することもできる。
また、スクリーン手段を構成する液晶表示装置に印加する電圧を制御することにより、液晶を透過させたり、不透過(例えば、白色)にすることが可能となるので、液晶を透過させた場合は、リールの図柄を視認することが可能となり、液晶を不透過とした場合は、スクリーン手段全体を不透過(白色スクリーン)にして、任意のコンテンツ情報等を表示させることが可能となる。
また、リール対向部分及びリール対向部分以外の部分の双方を不透過(白色スクリーン)にして、例えば、遊技開始前画面等をスロットマシン全面パネル部の全面に表示させることが可能となる。
このようにして、本発明のスロットマシンによれば、プロジェクタや液晶パネル等の簡易かつ安価な構造によって、スロットマシンの前面パネルの全体に亘って任意のコンテンツ情報等を表示することが可能となり、従来には存在しない斬新で魅力のある演出表示等が行えるスロットマシンを実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの概略正面図であり、図2は、同じく本発明の一実施形態に係るスロットマシンの要部断面図である。
図3は、本実施形態における映写/透過板を説明する図であって、(a)は映写可能領域を示す図、(b)は映写可能領域にコンテンツを映写した一例を示す図である。
また、図4は、投映手段となるプロジェクタで表示・投映される文字・数字・図柄等を指定するコンテンツ送出器を示すブロック図である。
なお、以下の説明において、上述した図9の従来のスロットマシンと同一の構成や機能については、同一符号を付して重複説明を省略する。
頭部10には、例えば、メーカ名,入賞の図柄態様等が予め印刷表示されている。
図2に示すように、頭部10及び前面パネル部20の内部には、前面扉200及び筐体100に亘って光学表示装置30が配設されている。
投映口34は、前面扉200の頭部10の突出部下側面に形成された貫通口で、筐体内外に連通しており、反射鏡33で反射された投映光を筐体外部に導出するようになっている。
液晶パネル31bには、コンテンツ送出器32(後述する図4参照)から所定のコンテンツ情報(例えば、キャラクター)が送られ、液晶パネル31bにそのコンテンツ情報がカラー表示される。
そして、カラー表示されたコンテンツ情報は、光源ランプ31cにより投映レンズ31aを介して拡大されて反射鏡33で反射されるとともに、投映口34を介して筐体外部に導出されて映写/透過板40に投影され、これによって、拡大された所定のコンテンツ情報等がカラー映像で投映されるようになっている。
文字・数字・図柄メモリ32aに格納されるデータとしては、例えば、後述する図5に示す遊技開始前画面23や、図7に示す内部大当たり告知画面25等の任意の画像データが格納される。格納される画像データは、静止画像であると動画像であるとを問わない。
そして、CPU32bには、いずれのコンテンツを表示するかの指令(コンテンツ送出指令)や、ペイアウトやカウントやクレジットのどれを表示するかの指令(クレジット等送出指令)が入力可能になっており、例えば、図5に示す遊技開始前画面23を投映すべき指令を受けると、文字・数字・図柄メモリ32aから遊技開始前画面23を読み出し、プロジェクタ31の液晶パネル31bに表示させる。
この液晶パネル31bに表示されたコンテンツ情報が拡大投映されて、後述するスクリーン部41と白色不透過状態の液晶パネル部43に投映されることになる。
この映写/透過板40は、図2に示すように、スロットマシン前面側から順に、スクリーン部41,アクリル板部42,液晶パネル部43からなる積層構造により構成されている。なお、スクリーン部41は、アクリル板部42への白色印刷や表面の梨地処理等によって形成することでき、このようにすると、映写/透過板40全体の厚みを薄くすることができ好ましい。
また、映写/透過板40は、リール213の前面側に所定角度で筐体内側に傾斜して配置されている。この映写/透過板40の傾斜角度は、映写/透過板40と反射鏡33と液晶パネル31bと投映レンズ31aとが平行となるような角度に設定されている。このように映写/透過板40等を平行配置することにより、液晶パネル31bに表示されたコンテンツ情報の歪が、少ない状態で映写/透過板40に投映されるようになる。
なお、映写/透過板40に投映される映像は、プロジェクタ31が角度,距離等を微調整できるようになっており、鮮明な最適映像が投映されるようになっている。
この側面遮光板21によって、映写/透過板40の表面は外来光から遮断され、後述するスクリーン部41及び不透過に制御した液晶パネル部43に鮮明な映像を表示させることができる。
なお、遮光効果を高めて投映状態を良好なものとするために、側面遮光板21を構成する前面パネル部20の内壁面は不透過とし、例えば暗色系の色で彩色,形成することが好ましい。
アクリル板部42は、従来のスロットマシンの表示窓に相当する領域に配設される透明なアクリル板からなっている。
液晶パネル部43は、従来のスロットマシンの表示窓に相当する3個のリールに対向する領域部分が、透過/白色不透過の制御が可能な液晶パネルからなっている。
この液晶パネル部43は、所定の電圧が印加されると透明になり、別の所定電圧が印加されると白色不透明になる。すなわち、液晶パネル部43が白色不透明になった場合は、スクリーン部41と液晶パネル部43の両者が白色スクリーンを構成するようになっている。
このような映写/透過板40を備えることで、図3(b)に示すように、液晶パネル部43を透過状態に電圧制御した場合には、リールが筐体外部から視認可能となり、リール表面に描かれたキャラクターや数字等が視認できるとともに、それ以外のリール周囲のスクリーン部41の領域には任意の映像が表示される。
なお、図3(b)は表示内容の一例であり、クレジット表示部45aやカウント表示部45b等の表示位置や表示態様,表示の大きさ等の表示内容は任意のものとすることができる(後述する図5〜図8参照)。
表示内容は、投映手段であるコンテンツ送出器32に記憶させるコンテンツ情報に応じて、表示内容や各表示内容における構成要素の表示位置や大きさ・態様等は所望の内容等に変えることができる。表示内容は静止映像であってもよく、また動画映像であってもよい。これによって、キャラクターや文字・数字の表示位置や大きさを、遊技者のニーズ,開発者の希望,メーカのコンセプト等に応じて変えることができるようになる。
表示器35は、クレジット表示器35a,カウント表示器35b,ペイアウト表示器35cを備えている。クレジット表示器35aは、遊技可能なメダル枚数(クレジット)を表示し、カウント表示器35bは、ボーナスゲーム中のゲーム数を表示し、また、ペイアウト表示器35cは、入賞役に応じた払い出し枚数を表示する。これら各表示器は、従来のスロットマシンと同様、例えば、それぞれ7セグメントのLED等で構成される。このような表示器35を備えることにより、映写/透過板40の全面にコンテンツ情報が表示されてクレジット表示部45aやカウント表示部45b,ペイアウト表示部45cが視認できない場合でも(図5又は図7参照)、遊技者は表示器35の各表示器35a〜35cを見てクレジット数や払出し数等を確認することができる。
図5は、スロットマシンの遊技開始前の表示状態を示す図、図6は、遊技中の表示状態を示す図、図7は、内部大当たり告知の表示状態を示す図、図8は、大当たりの表示状態を示す図である。
次いで、メダルの投入→メダルBETスイッチ223の押下→スタートレバー221の操作により、図6に示す遊技中画面24となる。このときは、液晶パネル部43は所定電圧に制御されて透明状態になっている。従って、リール表面の図柄を遊技客は視認することができる。
なお、図6には示していないが、液晶パネル部43以外のスクリーン部41の領域には、任意の演出画像を表示させることも勿論可能である。
さらに、大当たり入賞となった場合には、図8に示すように、大当たり画面26が表示される。このときは、映写/透過板40は、前記図6と同じく、液晶パネル部43が透明になり、大当たり入賞したリール([7・7・7])が視認可能に表示される。
また、映写/透過板40を構成する液晶パネル部43に印加する電圧を制御することにより、液晶を透過・不透過(例えば、白色)にすることができ、液晶を透過させた場合にはリールの図柄を視認でき、液晶を不透過とした場合には前面パネルの全面に亘って任意のコンテンツ情報等を表示できる。
例えば、上述した実施形態で示したコンテンツ情報の表示例(図5〜図8参照)は、本発明のスロットマシンで表示可能な映像の一例であり、表示内容がこれらに限定されるものではない。
20 前面パネル部
23 遊技開始前画面
24 遊技中画面
25 内部大当たり告知画面
26 大当たり画面
30 光学表示装置
31 プロジェクタ
31a 投映レンズ
31b 液晶パネル
31c 光源ランプ
32 コンテンツ送出器
33 反射鏡
40 映写/透過板
41 スクリーン部
42 アクリル板部
43 液晶パネル部
100 筐体
200 前面扉
210 前面パネル
Claims (5)
- スタート操作により回転駆動する複数のリールと、当該複数のリールに対応して設けられた複数のストップボタンとを備えるスロットマシンであって、
前記複数のリールの前面に配設されたスクリーン手段と、
前記スクリーン手段に前方から映像を投映する投映手段とを備え、
前記スクリーン手段は、前記複数のリールに対向する部分が、リールを視認可能な透過状態及び前記スクリーン手段からの映像を投影可能な不透過状態に制御可能な透過/不透過制御部材からなることを特徴とするスロットマシン。 - 前記スクリーン手段の透過/不透過制御部材が、液晶表示パネルからなる請求項1記載のスロットマシン。
- 前記スクリーン手段の前記リール対向部分以外の部分に、前記投映手段から投映される映像を表示する請求項1又は2記載のスロットマシン。
- 前記スクリーン手段の、不透過状態に制御された前記リール対向部分及び当該リール対向部分以外の部分の双方に、前記投映手段から投映される映像を表示する請求項1又は2記載のスロットマシン。
- 前記スクリーン手段の前方側面を覆う側面遮光板を備える請求項1,2,3又は4記載のスロットマシン。
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