JP2005266857A - 座席管理方法及び座席管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 利用者に座席の譲渡を促すと共に、交通機関の運営者側にとって馴染み易い座席管理方法を提供する。
【解決手段】 報奨情報生成手段33が、乗降車情報記憶手段31から非優先者の乗降車情報を抽出する(ステップS1)。そして、抽出された乗降車情報の乗車駅から降車駅までの範囲に着席駅及び離席駅が含まれる離着席情報を離着席情報記憶手段32から抽出する(ステップS2)。その後、抽出された離着席情報の内、抽出された乗降車情報と同一の利用者識別情報を有する離着席情報と、この離着席情報と同一の座席識別情報を有し、優先者に対する離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の離着席情報の離席駅と降車の離着席情報の着席駅とが一致していれば、非優先者の利用者識別情報に報奨を対応付けた報奨情報を生成する(ステップS3)。
【選択図】 図1
【解決手段】 報奨情報生成手段33が、乗降車情報記憶手段31から非優先者の乗降車情報を抽出する(ステップS1)。そして、抽出された乗降車情報の乗車駅から降車駅までの範囲に着席駅及び離席駅が含まれる離着席情報を離着席情報記憶手段32から抽出する(ステップS2)。その後、抽出された離着席情報の内、抽出された乗降車情報と同一の利用者識別情報を有する離着席情報と、この離着席情報と同一の座席識別情報を有し、優先者に対する離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の離着席情報の離席駅と降車の離着席情報の着席駅とが一致していれば、非優先者の利用者識別情報に報奨を対応付けた報奨情報を生成する(ステップS3)。
【選択図】 図1
Description
本発明は座席管理方法及び座席管理システムに関し、特に、乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理方法及び座席管理システムに関する。
現在、電車などの交通機関では、高齢者、身体に障害を有する者、及び妊婦など、優先的に座席を譲られるべき優先者に割当てられた優先席として、例えばシルバーシートが用意されている。特に、日本では将来的に高齢化社会の到来が想定されており、電車内を全席シルバーシートとする構想を出している会社もある。
しかしながら、上記のように全席をシルバーシートとしたところで、席を譲る人が増加するとは限らない。本来、席を譲る行為は無償の行為であるが、席を譲った人に対して何らかの見返りを与えれば、単なる優先席の増設に比して、座席を譲る行為が促されると考えられる。
従来、ユーザが占有する座席の予約状況をサーバによって管理し、座席の譲渡が成立した際、席を譲ったユーザに対して所定のポイントを提供する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この技術では、座席を占有するユーザと周囲のユーザとが携帯端末を用いた交信を通じて座席の譲渡を交渉し、座席の譲渡が成立した場合、交渉の成立をシステムに送信する。そして、これを受信したシステムにより、譲渡者に対して所定のポイントが付与される。
また、座席の譲渡を促す別の技術としては、今までに、特願2003−89222のような、システム側で座席の譲渡者、被譲渡者及び座席位置を決定する座席管理装置が出願されている。
この座席管理装置では、システム側で譲渡者、被譲渡者、及び座席位置が決定される。その後、座席を譲られるべき優先者が乗車してきた際、パネル表示によって、決定された譲渡者に対して上記優先者に座席を譲るよう促される。
特開2003−99654号公報(段落番号〔0017〕〜〔0018〕、図1)
しかしながら、上記の座席管理装置では、譲渡対象となる座席位置と共に譲渡者及び被譲渡者もシステム側によって特定されてしまうため、利用者に対するシステム側の強制力が強く、公共の場である交通機関を運営する側にとっては馴染み難いという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、利用者に座席の譲渡を促すと共に、交通機関の運営者側にとって馴染み易い座席管理方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、利用者に座席の譲渡を促すと共に、交通機関の運営者側にとって馴染み易い座席管理システムを提供することである。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すように、乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理方法において、報奨情報生成手段33が、利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録され、前記利用者の前記座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含む乗降車情報が格納されている乗降車情報記憶手段31を参照し、前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出する第1のステップS1と、報奨情報生成手段33が、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録され、前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含む離着席情報が格納されている離着席情報記憶手段32を参照し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を抽出する第2のステップS2と、報奨情報生成手段33が、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する第3のステップS3と、を有することを特徴とする座席管理方法が提供される。
上記の方法によれば、報奨情報生成手段33が、利用者の乗り物への乗り降りに関する情報が記録され、利用者の座席に対する優先権の有無と、利用者の乗車駅及び降車駅とを含む乗降車情報が格納されている乗降車情報記憶手段31を参照し、優先権を持たない非優先者の乗降車情報を抽出する。そして、利用者の座席に対する離着席に関する情報が記録され、優先権の有無と、利用者の着席駅及び離席駅とを含む離着席情報が格納されている離着席情報記憶手段32を参照し、抽出された乗降車情報の乗車駅から降車駅までの範囲に着席駅及び離席駅が含まれる離着席情報を抽出する。その後、抽出された離着席情報の内、非優先者に対する離着席情報と、離着席情報と同一座席に対応し、優先権を有する優先者に対する離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の離着席情報の離席駅と後者の離着席情報の着席駅とが一致していれば、非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する。
また、本発明では上記課題を解決するために、図1に示すように、乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理システムにおいて、利用者から乗車券の購入を受け付け、前記利用者の前記座席に対する優先権の要否を取得する受付手段11と、前記優先権の要否に対応した前記優先権の有無を含み、前記利用者に関する利用者情報を格納した情報記憶手段を有する前記乗車券を発行する乗車券発行手段12と、前記優先権を持たない非優先者に付与された報奨を要求する報奨要求手段13と、から構成される乗車券購入端末1と、前記利用者の乗り降りを前記乗車券を介して検出する乗降車検出手段41からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を作成する乗降車処理手段21と、前記利用者の離着席を前記乗車券を介して検出する離着席検出手段42からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を作成する離着席処理手段22と、から構成される制御装置2と、作成された前記乗降車情報を格納する乗降車情報記憶手段31と、作成された前記離着席情報を格納する離着席情報記憶手段32と、乗降車情報記憶手段31から前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を離着席情報記憶手段32から抽出し、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する報奨情報生成手段33と、生成された前記報奨情報を格納する報奨情報記憶手段34と、乗車券購入端末1からの報奨要求を受け取ると、報奨情報記憶手段34を参照し、要求された前記非優先者の前記報奨情報に含まれる前記報奨を乗車券購入端末1に送信する報奨送信手段35と、から構成される座席管理センタ3と、を有することを特徴とする座席管理システムが提供される。
上記の構成によれば、乗車券購入端末1では、受付手段11が、利用者から乗車券の購入を受け付け、利用者の座席に対する優先権の要否を取得し、乗車券発行手段12が、優先権の要否に対応した優先権の有無を含み、利用者に関する利用者情報を格納した情報記憶手段を有する乗車券を発行し、報奨要求手段13が、優先権を持たない非優先者に付与された報奨を要求する。また、制御装置2では、乗降車処理手段21が、利用者の乗り降りを乗車券を介して検出する乗降車検出手段41からの通知に基づき、利用者情報に含まれる優先権の有無と、利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、利用者の乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を作成し、離着席処理手段22が、利用者の離着席を乗車券を介して検出する離着席検出手段42からの通知に基づき、利用者情報に含まれる優先権の有無と、利用者の着席駅及び離席駅とを含み、利用者の座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を作成する。座席管理センタ3では、乗降車情報記憶手段31が、作成された乗降車情報を格納し、離着席処理手段22が、作成された離着席情報を格納する。そして、報奨情報生成手段33が、乗降車情報記憶手段31から優先権を持たない非優先者の乗降車情報を抽出し、抽出された乗降車情報の乗車駅から降車駅までの範囲に着席駅及び離席駅が含まれる離着席情報を離着席情報記憶手段32から抽出し、抽出された離着席情報の内、非優先者に対する離着席情報と、離着席情報と同一座席に対応し、優先権を有する優先者に対する離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の離着席情報の離席駅と後者の離着席情報の着席駅とが一致していれば、非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成し、報奨情報記憶手段34が、生成された報奨情報を格納する。ここで、報奨送信手段35が、乗車券購入端末1からの報奨要求を受け取ると、報奨情報記憶手段34を参照し、要求された非優先者の報奨情報に含まれる報奨を乗車券購入端末1に送信する。
本発明に係る座席管理方法によれば、離着席情報記憶手段に格納された離着席情報を用いることで、座席の譲渡を判定し、その結果を基に報奨を与えることが可能となり、利用者に座席の譲渡を促すと共に、運営者側にとって馴染み易いように座席を管理することができる。
また、本発明に係る座席管理システムによれば、離着席情報記憶手段に格納された離着席情報を用いることで、座席の譲渡を判定し、その結果を基に報奨を与えることが可能となり、利用者に座席の譲渡を促すと共に、運営者側にとって馴染み易いように座席を管理することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の座席管理システムの原理を示す原理構成図である。以下、この図1を用いて本実施の形態の概要について説明する。
図1は、本発明の座席管理システムの原理を示す原理構成図である。以下、この図1を用いて本実施の形態の概要について説明する。
図1に示す座席管理システムは、乗車券購入端末1、制御装置2、及び座席管理センタ3を有している。この座席管理システムは、例えば電車などの乗り物に設けられた座席を管理するシステムとして構築されている。
乗車券購入端末1は、受付手段11、乗車券発行手段12、及び報奨要求手段13によって構成される。
受付手段11は、乗り物を利用する利用者から乗車券の購入を受け付ける。その際、優先して座席に座るための優先権の要否を利用者から取得する。
受付手段11は、乗り物を利用する利用者から乗車券の購入を受け付ける。その際、優先して座席に座るための優先権の要否を利用者から取得する。
乗車券発行手段12は、利用者を一意に識別する利用者識別情報を利用者に付与する。そして、受付手段11が取得した利用者の優先権の要否に対応した優先権の有無と、利用者識別情報とを含む利用者情報を生成する。ここで、利用者が購入する乗車券には、例えばICタグなどの情報記憶手段が備えられている。乗車券発行手段12は、この情報記憶手段に上記利用者情報を格納した乗車券を発行する。
報奨要求手段13は、優先権を持たない非優先者からの要求に対して、非優先者の利用者識別情報を送信し、非優先者に付与された報奨を要求する。なお、報奨を要求する際、非優先者が報奨付与の対象になっているかどうか問い合わせるようにしてもよい。また、このような報奨としては、例えばキャッシュバックが挙げられる。
また、制御装置2は、乗降車処理手段21及び離着席処理手段22によって構成される。
乗降車処理手段21は、利用者の乗り降りを乗車券を介して検出する乗降車検出手段41からの通知を受ける。この通知には、乗車及び降車を示す情報などが含まれる。そして、乗降車処理手段21は、乗車券の情報記憶手段に格納された利用者識別情報及び優先権の有無の他に、利用者の乗車駅及び降車駅を含む乗降車情報を作成する。この乗降車情報には、利用者の乗り物に対する乗り降りに関する情報が記録される。
乗降車処理手段21は、利用者の乗り降りを乗車券を介して検出する乗降車検出手段41からの通知を受ける。この通知には、乗車及び降車を示す情報などが含まれる。そして、乗降車処理手段21は、乗車券の情報記憶手段に格納された利用者識別情報及び優先権の有無の他に、利用者の乗車駅及び降車駅を含む乗降車情報を作成する。この乗降車情報には、利用者の乗り物に対する乗り降りに関する情報が記録される。
離着席処理手段22は、座席に対する利用者の離着席を乗車券を介して検出する離着席検出手段42からの通知を受ける。この通知には、着席及び離席を示す情報や座席を識別する座席識別情報などが含まれる。そして、離着席処理手段22は、乗車券の情報記憶手段に格納された利用者識別情報及び優先権の有無の他、座席を識別する座席識別情報と、利用者が着席した駅を示す着席駅及び利用者が離席した駅を示す離席駅とを含む離着席情報を作成する。この離着席情報には、利用者の座席に対する離着席に関する情報が記録される。
また、座席管理センタ3は、乗降車情報記憶手段31、離着席情報記憶手段32、報奨情報生成手段33、報奨情報記憶手段34、及び報奨送信手段35によって構成される。この座席管理センタ3は、例えば、各乗り物及び各駅の情報を統括するセンタとしての機能を有する。
乗降車情報記憶手段31は、乗降車処理手段21によって作成された乗降車情報を格納する。なお、作成された乗降車情報に、運行される乗り物に対して一意に割り振られた識別情報などを含めてから乗降車情報記憶手段31に格納してもよい。また、制御装置2内に記憶手段を設けて、作成された乗降車情報を一旦ここに格納し、例えば乗り物の運行終了に合わせて、上記記憶手段に格納された全乗降車情報を乗降車情報記憶手段31に格納するようにしてもよい。
離着席情報記憶手段32は、離着席処理手段22によって作成された離着席情報を格納する。なお、上記と同様に、作成された離着席情報に、乗り物に対して割り振られた識別情報などを含めてから離着席情報記憶手段32に格納してもよい。また、制御装置2内に設けられた記憶手段に作成された離着席情報を一旦格納しておき、例えば乗り物の運行終了に合わせて、上記記憶手段内の全離着席情報を離着席情報記憶手段32に格納するようにしてもよい。
報奨情報生成手段33は、乗降車情報記憶手段31から非優先者の乗降車情報を抽出する。そして、所定の条件の下に、抽出された乗降車情報に乗り降りが記録された非優先者が、優先者に対して座席を譲渡したかどうかを判定する。座席の譲渡がなされていれば、その非優先者の利用者識別情報に報奨を対応付けた報奨情報を生成する。
報奨情報記憶手段34は、報奨情報生成手段33によって生成された報奨情報を格納する。
報奨送信手段35は、乗車券購入端末1からの報奨要求を受け取る。この時、非優先者の利用者識別情報も共に受け取る。そして、報奨情報記憶手段34を参照し、受信した利用者識別情報を含む報奨情報に含まれる報奨を乗車券購入端末に送信する。
報奨送信手段35は、乗車券購入端末1からの報奨要求を受け取る。この時、非優先者の利用者識別情報も共に受け取る。そして、報奨情報記憶手段34を参照し、受信した利用者識別情報を含む報奨情報に含まれる報奨を乗車券購入端末に送信する。
次に、この座席管理システムの動作について説明する。
まず、乗車券購入端末1では、受付手段11が、乗り物を利用する利用者から乗車券の購入を受け付け、利用者から優先権の要否を取得する。そして、乗車券発行手段12が、利用者識別情報と、利用者の優先権の要否に対応した優先権の有無とを含む利用者情報を格納した情報記憶手段を有する乗車券を発行する。
まず、乗車券購入端末1では、受付手段11が、乗り物を利用する利用者から乗車券の購入を受け付け、利用者から優先権の要否を取得する。そして、乗車券発行手段12が、利用者識別情報と、利用者の優先権の要否に対応した優先権の有無とを含む利用者情報を格納した情報記憶手段を有する乗車券を発行する。
このような乗車券を保持する利用者が乗り物を利用すると、制御装置2では、乗降車処理手段21が、乗降車検出手段41から利用者の乗り降りに関する通知を受ける。その後、乗車券の情報記憶手段に格納された利用者識別情報及び優先権の有無の他に、利用者の乗車駅及び降車駅を含む乗降車情報を作成する。
また、離着席処理手段22が、離着席検出手段42から利用者の座席に対する離着席に関する通知を受ける。その後、乗車券の情報記憶手段に格納された利用者識別情報及び優先権の有無の他に、その座席に付与された座席識別情報と、利用者が着席した駅を示す着席駅及び利用者が離席した駅を示す離席駅とを含む離着席情報を作成する。
座席管理センタ3では、乗降車情報記憶手段31が上記作成された乗降車情報を格納し、離着席情報記憶手段32が上記作成された離着席情報を格納する。
そして、報奨情報生成手段33が、以下のような処理を行う。
そして、報奨情報生成手段33が、以下のような処理を行う。
まず、乗降車情報記憶手段31から非優先者の乗降車情報を抽出する(ステップS1)。そして、抽出された乗降車情報の乗車駅から降車駅までの範囲に着席駅及び離席駅が含まれる離着席情報を離着席情報記憶手段32から抽出する(ステップS2)。その後、抽出された離着席情報の内、抽出された乗降車情報と同一の利用者識別情報を有する離着席情報と、この離着席情報と同一の座席識別情報を有し、優先者に対する離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の離着席情報の離席駅と降車の離着席情報の着席駅とが一致したものとする。この時、非優先者から優先者への座席の譲渡がなされたと判定し、非優先者の利用者識別情報に報奨を対応付けた報奨情報を生成する(ステップS3)。
その後、報奨情報記憶手段34が、報奨情報生成手段33によって生成された報奨情報を格納する。
一方、報奨送信手段35が、乗車券購入端末1からの報奨要求を受け取ると、報奨情報記憶手段34を参照する。そして、受信した利用者識別情報を含む報奨情報に含まれる報奨を乗車券購入端末に送信する。
一方、報奨送信手段35が、乗車券購入端末1からの報奨要求を受け取ると、報奨情報記憶手段34を参照する。そして、受信した利用者識別情報を含む報奨情報に含まれる報奨を乗車券購入端末に送信する。
このように、離着席情報記憶手段32に離着席情報を履歴として格納しておき、所定の条件下での抽出後、同一座席での離着席情報を調べることで、座席の譲渡を自動的に判定し、その結果を基にして座席を譲渡した非優先者に報奨を与えることが可能となる。これにより、報奨によって利用者に座席の譲渡を促すと共に、利用者に対するシステムからの強制が不要となるので、交通機関の運営者側にとって馴染み易いように座席を管理することができる。
なお、上記の説明では、非優先者の離席駅と優先者の着席駅との一致によって報奨情報を生成したが、この条件成立後、さらに、譲渡された座席周囲の所定範囲内で、該当座席以外の全ての座席が満席となっていることを調べ、この条件の成立によって報奨情報を生成してもよい。
次に、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図2は、本発明を適用した座席管理システムの全体構成を示す図である。
本実施の形態の座席管理システムは、図2に示すように、車両100を連結して成る列車1000の座席を管理するシステムとして構成されている。
図2は、本発明を適用した座席管理システムの全体構成を示す図である。
本実施の形態の座席管理システムは、図2に示すように、車両100を連結して成る列車1000の座席を管理するシステムとして構成されている。
この座席管理システムは、1両の列車1000に対して1台ずつ設けられた制御装置110及び通信装置120、座席管理センタ50、並びに乗車券購入端末60によって構成される。座席管理センタ50と各列車1000に設けられた通信装置120とは、例えば無線などを利用したネットワーク210によって接続される。また、各乗車券購入端末60は、例えば全国の駅に配置されており、これらの乗車券購入端末60と座席管理センタ50とは、ネットワーク220によって接続される。
座席管理センタ50は、各列車1000からの情報を統括するセンタとして機能する。本実施の形態では、利用者に対する報奨としてキャッシュバックを行う。座席管理センタ50では、各列車1000からの情報がデータベースに格納され、さらに、これらの情報を基に算出された各利用者のキャッシュバック金額がデータベースに格納される。そして、乗車券購入端末60からの要求に応じて、キャッシュバック金額を送信する。
乗車券購入端末60は、利用者から乗車券の購入を受け付ける。その際、優先して座席に座るための優先権の要否を利用者から取得する。本実施の形態に用いる乗車券は、ICタグを有しており、乗車券購入端末60は、このICタグに対して、上記優先権の有無やチャージ金額などの情報を書き込んだ乗車券を発行する。従って、優先権を持つ利用者とそうでない利用者との識別は、乗車券に書き込まれた優先権の有無によって可能となる(以後、必要の際には、優先権を持つ利用者を優先者、優先権を持たない利用者を非優先者と称する)。
制御装置110は、列車1000の運行中、各車両100に設けられた乗り降りや離着席を検出するセンサからの通知を受けて、利用者の乗り降りに関する乗降車情報及び離着席に関する離着席情報を作成し、内部のデータベースに格納する。
このような座席管理システムが構築されているとき、乗車券を所持する利用者が列車1000に乗り降りすると、車両100に設けられたセンサがそれを察知し、制御装置110に通知する。これを受けて、制御装置110は乗降者情報及び離着席情報を作成し、内部のデータベースに一旦格納する。これらの情報は、列車1000の運行終了後、通信装置120を介して座席管理センタ50に送信される。
座席管理センタ50は、各列車1000から送信される乗降車情報及び離着席情報をデータベースに格納する。そして、各データベースから抽出された情報を基に、各利用者のキャッシュバック金額を算出し、その金額を利用者と対応付けてデータベースに格納する。
一方、乗車券購入端末60からキャッシュバックに関する要求を受けると、キャッシュバック金額を格納したデータベースを参照し、乗車券購入端末60に利用者のキャッシュバック金額を送信する。
乗車券購入端末60では、座席管理センタ50から受け取ったキャッシュバック金額を基に、利用者に対するキャッシュバックが実施される。
このようにして、座席の譲渡を自動的に判定し、その判定結果に基づいたキャッシュバックを実施することが可能となる。
このようにして、座席の譲渡を自動的に判定し、その判定結果に基づいたキャッシュバックを実施することが可能となる。
以下、上記処理の実現方法について具体的に説明する。
図3は、車両の構造を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態の車両100は、座席101、離着席センサ102、座席群移動センサ103、及び乗降車センサ104を有している。これらの各センサは、乗車券が備えるICタグを検出し、これに書き込まれた情報を読み書きする機能を有している。
図3は、車両の構造を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態の車両100は、座席101、離着席センサ102、座席群移動センサ103、及び乗降車センサ104を有している。これらの各センサは、乗車券が備えるICタグを検出し、これに書き込まれた情報を読み書きする機能を有している。
離着席センサ102は、各座席101に対して設けられている。各座席101には、運行される列車1000内で一意となる座席IDが付与されており、離着席センサ102も、対応する座席101と同一の座席IDを保持している。離着席センサ102は、座席101に対する利用者の着席及び離席を検出し、制御装置110に通知する。
座席群移動センサ103は、各座席群105に対して設けられている。
座席群105は、所定範囲の座席101をまとめたものとして定義される。各座席群105には、運行される列車1000内で一意となる座席群IDが付与されている。なお、座席群105の範囲は、車両構造に応じて自由に設定することができる。
座席群105は、所定範囲の座席101をまとめたものとして定義される。各座席群105には、運行される列車1000内で一意となる座席群IDが付与されている。なお、座席群105の範囲は、車両構造に応じて自由に設定することができる。
座席群移動センサ103は、座席群105の区切りとなる場所に配置され、座席群移動センサ103を介して隣接する座席群105にそれぞれ付与された各座席群IDを保持している。利用者が別の座席群105に移動した際、座席群移動センサ103はその向きを検出し、移動前後の座席群105の座席群IDを制御装置110に通知する。
乗降車センサ104は、本実施の形態では、車両100に備えられたドアの下部に設けられている。乗降車センサ104は、ドアから乗り降りする利用者が乗車するのか降車するのかを検出し、制御装置110に通知する。
次に、本実施の形態を実施するために、制御装置110、座席管理センタ50、及び乗車券購入端末60が備える機能について説明する。
図4は、本実施の形態に用いる制御装置の機能を示す機能ブロック図である。
図4は、本実施の形態に用いる制御装置の機能を示す機能ブロック図である。
この図では、制御装置110が備える機能と共に、制御装置110に接続され、1つの座席群105に含まれる各センサを示している。
本実施の形態では、1つの座席群105に対し、2つの乗降車センサ104、1つの座席群移動センサ103、及び座席群105に含まれる各座席101に対応する各離着席センサ102が含まれる。なお、1つの座席群105に対し、複数の座席群移動センサ103を含めて構成してもよい。これらの各センサには、該当する座席群の座席群IDがそれぞれ付与される。ただし、座席群移動センサ103は、隣接する座席群の座席群IDも保持する。
本実施の形態では、1つの座席群105に対し、2つの乗降車センサ104、1つの座席群移動センサ103、及び座席群105に含まれる各座席101に対応する各離着席センサ102が含まれる。なお、1つの座席群105に対し、複数の座席群移動センサ103を含めて構成してもよい。これらの各センサには、該当する座席群の座席群IDがそれぞれ付与される。ただし、座席群移動センサ103は、隣接する座席群の座席群IDも保持する。
そして、離着席センサ102及び座席群移動センサ103に対しては、離着席情報一時記憶部106、及び座席群情報一時記憶部107がそれぞれ設けられる。これらの一時記憶部は、例えば半導体メモリなどの記憶素子によって構成される。
離着席情報一時記憶部106には、制御装置110によって、利用者の離着席情報が一時的に格納され、利用者の離席と共に削除される。
座席群情報一時記憶部107には、制御装置110によって、該当座席群105に存在する優先者についての情報が格納され、優先者が別の座席群105に移動すると共に削除される。
座席群情報一時記憶部107には、制御装置110によって、該当座席群105に存在する優先者についての情報が格納され、優先者が別の座席群105に移動すると共に削除される。
以下、制御装置110を構成する各機能について説明する。
図4に示す制御装置110は、乗降車情報データベース111、離着席情報データベース112、乗降車処理部113、離着席処理部114、座席群処理部115、列車運行状態管理部116、運行終了時処理部117、及び乗降車情報一時記憶部118を有している。
図4に示す制御装置110は、乗降車情報データベース111、離着席情報データベース112、乗降車処理部113、離着席処理部114、座席群処理部115、列車運行状態管理部116、運行終了時処理部117、及び乗降車情報一時記憶部118を有している。
乗降車情報データベース111及び離着席情報データベース112には、それぞれ乗降車情報及び離着席情報が格納される。乗降車情報は、利用者を識別する利用者ID、利用者の乗車駅及び降車駅、優先権の有無など、利用者の乗り降りに関する情報を有している。離着席情報は、利用者ID、利用者が着席した時の駅を示す着席駅、利用者が離席した時の駅を示す離席駅、及び座席IDなど、利用者の離着席に関する情報を有している。なお、乗降車情報及び離着席情報の詳細な内容については後述する。
乗降車処理部113は、乗降車センサ104からの通知を受けて、乗降車情報一時記憶部118に乗降車情報を作成する。そして、利用者の乗り降りに応じて、その乗降車情報に乗車駅及び降車駅を書き込む。なお、乗車駅及び降車駅は、列車運行状態管理部116から取得する。そして、利用者が降車した場合は、乗降車情報一時記憶部118から乗降車情報データベース111へ乗降車情報を移す。
また、本実施の形態の乗降車処理部113は、優先者の乗り降りに応じて、該当座席群105の座席群情報一時記憶部107に対する更新を行う。即ち、優先者が乗車した際には、乗車時の乗降車センサ104を含む座席群105の座席群情報一時記憶部107に情報を作成し、優先者が降車した際には、降車時の乗降車センサ104を含む座席群105の座席群情報一時記憶部107に作成されている情報を削除する。
離着席処理部114は、離着席センサ102からの通知を受けて、該当座席101の離着席情報一時記憶部106に離着席情報を作成する。そして、利用者の離席及び着席に応じて、その離着席情報に離席駅及び着席駅を書き込む。なお、離席駅及び着席駅は、列車運行状態管理部116から取得する。利用者が離席した場合は、離着席情報一時記憶部106から離着席情報データベース112へ離着席情報を移す。
座席群処理部115は、優先者が別の座席群105に移動した際、座席群移動センサ103からの通知を受けて、移動前後の各座席群105に対応付けられた座席群情報一時記憶部107をそれぞれ更新する。
列車運行状態管理部116は、列車1000が現在どの駅に停車しているのか、あるいはどの駅とどの駅の間を移動しているのかなどを駅情報として管理し、列車1000の運行に合わせて随時更新する。そして、乗降車処理部113、離着席処理部114及び座席群処理部115からの取得要求に応じて駅情報を渡す。また、列車1000の運行終了時には、運行終了時処理部117に通知する。
運行終了時処理部117は、列車運行状態管理部116からの通知を受け取ると、乗降車情報データベース111及び離着席情報データベース112に記憶された全情報を取得し、通信装置120に送信する。これらの情報は、ネットワーク210を介して、座席管理センタ50に渡される。
図5は、本実施の形態に用いる座席管理センタ及び乗車券購入端末の機能を示す機能ブロック図である。
図5に示す座席管理センタ50は、乗降車情報データベース51、離着席情報データベース52、キャッシュバック情報データベース53、乗降車情報取得部54、離着席情報取得部55、キャッシュバック情報生成部56、及びキャッシュバック金額送信部57を有している。
図5に示す座席管理センタ50は、乗降車情報データベース51、離着席情報データベース52、キャッシュバック情報データベース53、乗降車情報取得部54、離着席情報取得部55、キャッシュバック情報生成部56、及びキャッシュバック金額送信部57を有している。
乗降車情報データベース51、離着席情報データベース52、及びキャッシュバック情報データベース53には、乗降車情報、離着席情報、及びキャッシュバック情報がそれぞれ格納される。乗降車情報及び離着席情報については、制御装置110の各データベースに格納される乗降車情報及び離着席情報と同様の構成であるため、説明を省略する。キャッシュバック情報は、利用者IDやキャッシュバック金額など、利用者のキャッシュバックに関する情報を有している。なお、キャッシュバック情報の詳細な内容については後述する。
乗降車情報取得部54は、制御装置110から送信された乗降車情報を取得し、乗降車情報データベース51に格納する。
離着席情報取得部55は、制御装置110から送信された離着席情報を取得し、離着席情報データベース52に格納する。
離着席情報取得部55は、制御装置110から送信された離着席情報を取得し、離着席情報データベース52に格納する。
キャッシュバック情報生成部56は、乗降車情報データベース51及び離着席情報データベース52から抽出された情報を基に、非優先者が優先者に対して座席を譲渡したかどうかを、所定の条件を用いて判定すると共に、利用者のキャッシュバック金額を算出する。座席101の譲渡がなされていれば、算出されたキャッシュバック金額を利用者IDに対応付けてキャッシュバック情報を生成し、キャッシュバック情報データベース53に格納する。
キャッシュバック金額送信部57は、乗車券購入端末60からキャッシュバックに関する要求を受けると、キャッシュバック情報データベース53を参照する。そして、利用者がキャッシュバックの対象者かどうかを通知すると共に、キャッシュバックの対象者であれば、利用者のキャッシュバック金額を送信する。
また、乗車券購入端末60は、受付部61、乗車券発行部62、及びキャッシュバック対象要求部63を有している。
受付部61は、利用者からの乗車券の購入を、例えばタッチパネルなどを用いた表示画面から受け付ける。その際、優先権の要否を利用者から取得する。
受付部61は、利用者からの乗車券の購入を、例えばタッチパネルなどを用いた表示画面から受け付ける。その際、優先権の要否を利用者から取得する。
乗車券発行部62は、利用者を識別する利用者ID、利用者の優先権の有無、及びチャージ金額など、乗車券を購入した利用者に関する利用者情報を、乗車券のICタグに書き込む。なお、ICタグ内に格納される利用者情報の詳細な内容については後述する。
キャッシュバック対象要求部63は、受付部61を介して、利用者からキャッシュバック対象の問い合わせを受けると、座席管理センタ50に利用者IDを送信し、利用者がキャッシュバックの対象者かどうかの通知を要求する。利用者がキャッシュバックの対象者であって、座席管理センタ50からキャッシュバック金額を受信すると、これを乗車券発行部62に渡す。
次に、乗車券のICタグに格納される利用者情報、及び上記の座席管理システムに用いられる各一時記憶部及びデータベースのデータ構成について説明する。
図6は、ICタグに格納される利用者情報のデータ構成例を示す図である。
図6は、ICタグに格納される利用者情報のデータ構成例を示す図である。
図6に示す利用者情報は、共通部及び個別部によって構成される。
共通部は、利用者を一意に識別する利用者IDが格納される「利用者ID」、利用者の優先権の有無が「有り」あるいは「無し」で格納される「優先権表示」、及び利用者が乗車券に保持する金額が格納される「チャージ金額」の各項目によって構成される。
共通部は、利用者を一意に識別する利用者IDが格納される「利用者ID」、利用者の優先権の有無が「有り」あるいは「無し」で格納される「優先権表示」、及び利用者が乗車券に保持する金額が格納される「チャージ金額」の各項目によって構成される。
個別部は、「出発駅」、「目的駅」、「運賃」、及び「着席履歴」の各項目によって構成される。
「出発駅」及び「目的駅」には、乗車券を購入した時の駅及び行き先となる駅がそれぞれ格納される。なお、行き先となる駅は、例えば、乗車券購入端末60の画面を通じて入力される。「運賃」には、出発駅から目的駅までの運賃が格納される。
「出発駅」及び「目的駅」には、乗車券を購入した時の駅及び行き先となる駅がそれぞれ格納される。なお、行き先となる駅は、例えば、乗車券購入端末60の画面を通じて入力される。「運賃」には、出発駅から目的駅までの運賃が格納される。
「着席履歴」には、利用者が乗車した列車1000で座席101に着席した場合に「有り」が格納される。その後、利用者がその列車1000から降車すると「無し」にクリアされる。このように、「着席履歴」では、利用者が1回の乗降車の間に座席に座ったかどうかが管理される。
図7は、乗降車情報一時記憶部のデータ構成例を示す図である。
図7に示す乗降車情報一時記憶部118は、共通部及び個別部を有している。
共通部は、列車1000が運行された年月日が格納される「年月日」、及び「列車ID」の各項目によって構成される。「列車ID」には、例えば、一日に運行される各々の列車1000に対して一意に割り振られた列車IDが格納される。
図7に示す乗降車情報一時記憶部118は、共通部及び個別部を有している。
共通部は、列車1000が運行された年月日が格納される「年月日」、及び「列車ID」の各項目によって構成される。「列車ID」には、例えば、一日に運行される各々の列車1000に対して一意に割り振られた列車IDが格納される。
個別部は、上記列車IDが示す列車に乗り降りする各利用者の利用者IDが格納される「利用者ID」、利用者が乗車した駅が格納される「乗車駅」、利用者が降車した駅が格納される「降車駅」、及び利用者の優先権の有無が格納される「優先権表示」の各項目によって構成される。
図8は、座席群情報一時記憶部のデータ構成例を示す図である。
図8に示す座席群情報一時記憶部107は、共通部及び個別部を有している。
共通部は、上記と同様の「年月日」及び「列車ID」の他、該当座席群105に付与された座席群IDが格納される「座席群ID」の各項目によって構成される。
図8に示す座席群情報一時記憶部107は、共通部及び個別部を有している。
共通部は、上記と同様の「年月日」及び「列車ID」の他、該当座席群105に付与された座席群IDが格納される「座席群ID」の各項目によって構成される。
個別部は、上記座席群IDが示す座席群105内に存在する各優先者の利用者IDが格納される「利用者ID」、優先者が該当座席群105に入った時の駅が格納される「入場駅」、及び「譲渡対象表示」の各項目によって構成される。
「譲渡対象表示」には、該当座席群105に優先者が入った時の駅が現在の駅である場合、「有り」が格納される。その後、本実施の形態では、列車が次の駅に停車すると「無し」が格納される。このように、「譲渡対象表示」では、優先者が席を譲られるべき人かどうかが管理される。これにより、自分の意志でずっと立っている優先者への座席101の譲渡や、何駅も過ぎた後での座席101の譲渡などを無効とすることが可能となり、座席101の譲渡をより正確に判定することができる。
図9は、離着席情報一時記憶部のデータ構成例を示す図である。
図9に示す離着席情報一時記憶部106は、共通部及び個別部を有している。
共通部は、上記と同様の「年月日」及び「列車ID」に加えて、該当座席101に付与された座席IDが格納される「座席ID」、該当座席101を含む座席群105に付与された座席群IDが格納される「座席群ID」、及び「座席状態」の各項目によって構成される。
図9に示す離着席情報一時記憶部106は、共通部及び個別部を有している。
共通部は、上記と同様の「年月日」及び「列車ID」に加えて、該当座席101に付与された座席IDが格納される「座席ID」、該当座席101を含む座席群105に付与された座席群IDが格納される「座席群ID」、及び「座席状態」の各項目によって構成される。
「座席状態」には、該当座席101に利用者が着席していれば「着席」、着席していなければ「離席」がそれぞれ格納される。
個別部は、上記座席IDが示す座席101を使用する利用者の利用者IDが格納される「利用者ID」の他、「優先権表示」、「譲渡対象表示」、「着席駅」、「離席駅」、及び「離席時座席群状態」の各項目によって構成される。
個別部は、上記座席IDが示す座席101を使用する利用者の利用者IDが格納される「利用者ID」の他、「優先権表示」、「譲渡対象表示」、「着席駅」、「離席駅」、及び「離席時座席群状態」の各項目によって構成される。
「優先権表示」及び「譲渡対象表示」には、利用者の優先権の有無及び譲渡対象の有無がそれぞれ格納される。
「着席駅」及び「離席駅」には、利用者が着席した駅及び離席した駅がそれぞれ格納される。さらに、「離席時座席群状態」には、利用者が離席した時、その座席101を含む座席群105にて、該当座席101以外の全ての座席101が満席であるかどうかが格納される。
「着席駅」及び「離席駅」には、利用者が着席した駅及び離席した駅がそれぞれ格納される。さらに、「離席時座席群状態」には、利用者が離席した時、その座席101を含む座席群105にて、該当座席101以外の全ての座席101が満席であるかどうかが格納される。
図10は、乗降車情報データベースのデータ構成例を示す図である。この図では、制御装置110に含まれる乗降車情報データベース111のデータ構成を示している。
図10に示す乗降車情報データベース111は、「年月日」、「列車ID」、「利用者ID」、「優先権表示」、「乗車駅」、「降車駅」、及び「タイムスタンプ」の各項目によって構成される。
図10に示す乗降車情報データベース111は、「年月日」、「列車ID」、「利用者ID」、「優先権表示」、「乗車駅」、「降車駅」、及び「タイムスタンプ」の各項目によって構成される。
「タイムスタンプ」を除く各項目には、上記乗降車情報一時記憶部118の対応する各項目に格納されたデータが格納される。この時、「年月日」及び「列車ID」には、乗降車情報一時記憶部118の共通部に格納されたデータが格納される。「タイムスタンプ」には、各レコードが作成された時刻が格納される。
図11は、離着席情報データベースのデータ構成例を示す図である。この図では、制御装置110に含まれる離着席情報データベース112のデータ構成を示している。
図11に示す離着席情報データベース112は、「年月日」、「列車ID」、「座席ID」、「利用者ID」、「優先権表示」、「譲渡対象表示」、「着席駅」、「離席駅」、「離席時座席群状態」、及び「タイムスタンプ」の各項目によって構成される。
図11に示す離着席情報データベース112は、「年月日」、「列車ID」、「座席ID」、「利用者ID」、「優先権表示」、「譲渡対象表示」、「着席駅」、「離席駅」、「離席時座席群状態」、及び「タイムスタンプ」の各項目によって構成される。
「タイムスタンプ」を除く各項目には、上記離着席情報一時記憶部106の対応する各項目に格納されたデータが格納される。「タイムスタンプ」には、各レコードが作成された時刻が格納される。
ところで、制御装置110の乗降車情報データベース111及び離着席情報データベース112に格納された全レコードは、列車の運行終了時に座席管理センタ50に送信され、座席管理センタ50内部の乗降車情報データベース51及び離着席情報データベース52にそれぞれ格納される。従って、座席管理センタ50の乗降車情報データベース51及び離着席情報データベース52のデータ構成は、全列車1000のデータが集約されること以外、制御装置110の乗降車情報データベース111及び離着席情報データベース112と同様の構成であるため、その説明を省略する。
図12は、キャッシュバック情報データベースのデータ構成例を示す図である。
図12に示すキャッシュバック情報データベース53は、「年月日」、「列車ID」、「利用者ID」、及び「キャッシュバック金額」の各項目によって構成される。
図12に示すキャッシュバック情報データベース53は、「年月日」、「列車ID」、「利用者ID」、及び「キャッシュバック金額」の各項目によって構成される。
「利用者ID」には、キャッシュバック対象となる利用者の利用者IDが格納される。さらに、「年月日」、「列車ID」、及び「キャッシュバック金額」には、利用者が座席を譲渡した年月日、その時の列車の列車ID、及び座席管理センタ50によって算出されたキャッシュバック金額がそれぞれ格納される。
次に、上記のように構成される座席管理システムでの処理内容について説明する。
図13は、乗車券購入端末で利用者が乗車券を購入した際の処理を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図13は、乗車券購入端末で利用者が乗車券を購入した際の処理を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS10]乗車券購入端末60の受付部61は、タッチパネルなどによって構成される入力画面上で、利用者が乗車券を初めて購入するのかどうかを尋ねる。そして、利用者の入力結果を判定し、利用者が乗車券を初めて購入するのであればステップS11に処理を進め、そうでなければステップS12に処理を進める。
[ステップS11]乗車券発行部62は、利用者に利用者IDを付与すると共に、その利用者IDを有する利用者情報を生成し、この利用者情報がICタグ内に書き込まれた乗車券を発行する。そして、ステップS12に処理を進める。
[ステップS12]受付部61は、所定の入力画面上で、利用者が優先権を必要とするか否かを尋ねる。そして、利用者の優先権の要否を取得して乗車券発行部62に渡し、ステップS13に処理を進める。
[ステップS13]乗車券発行部62は、受付部61から取得した優先権の要否を受けて、利用者が優先権を必要としていれば、利用者情報の「優先権表示」に「有り」を書き込み、優先権を必要としていなければ、「優先権表示」に「無し」を書き込む。そして、ステップS14に処理を進める。
[ステップS14]受付部61は、所定の入力画面上で、利用者がキャッシュバック対象の問い合わせを行うかどうかを尋ねる。そして、利用者の入力結果を取得し、利用者が問い合わせを行うのであればステップS15に処理を進め、そうでなければステップS16に処理を進める。
[ステップS15]キャッシュバック対象要求部63は、利用者がキャッシュバック対象になっているかどうかを座席管理センタ50に問い合わせる。そして、座席管理センタ50から、キャッシュバック対象かどうかの通知と共に、キャッシュバック対象であれば、利用者のキャッシュバック金額も受信する。また、キャッシュバック金額を受信した場合は、それを乗車券発行部62に渡す。乗車券発行部62は、キャッシュバック金額を利用者情報のチャージ金額に加算し、その金額を所定の画面に表示する。その後、ステップS16に処理を進める。なお、この処理の詳細な内容については、キャッシュバック実施処理として後述する。
[ステップS16]受付部61は、所定の入力画面上で、利用者が乗車券を購入するかどうかを尋ねる。そして、利用者の入力結果を取得し、乗車券を購入するのであればステップS17に処理を進め、そうでなければ処理を終了する。
[ステップS17]乗車券発行部62は、利用者情報の「出発駅」に購入時の駅を書き込み、「目的駅」に利用者の行き先として入力された駅を書き込む。そして、ステップS18に処理を進める。
[ステップS18]乗車券発行部62は、利用者情報の出発駅及び目的駅から運賃を計算して利用者情報の「運賃」に書き込み、その金額を「チャージ金額」の金額から減算する。
以上の処理により、乗車券の購入に際し、利用者からの要求に応じてキャッシュバックを実施すると共に、利用者が購入する乗車券に対して、利用者の優先権の有無などを記録することが可能となる。
次に、上記のような乗車券を所持する利用者が、列車1000に乗降車する際の処理について説明する。
図14は、利用者が列車に乗降車した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図14は、利用者が列車に乗降車した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS20]利用者が列車1000に乗降車した際、乗降車センサ104がそれを察知し、乗り降りを判定するための判定情報を制御装置110に送信する。同時に、乗降車センサ104は、乗車券の「利用者ID」及び「優先権表示」に書き込まれたデータを読み取り、それらを制御装置110に送る。
[ステップS21]制御装置110の乗降車処理部113は、乗降車センサ104から送られた判定情報及び乗車券の各データを取得する。その後、乗降車処理部113は、判定情報を基に、利用者が乗車したのか降車したのかを判定する。その結果、利用者が乗車したのであればステップS22に処理を進め、利用者が降車したのであればステップS25に処理を進める。
[ステップS22]乗降車処理部113は、ステップS20で察知された利用者に対応する乗降車情報として、乗降車情報一時記憶部118にレコードを作成する。そして、このレコードの「利用者ID」及び「優先権表示」に、ステップS21で取得した利用者ID及び優先権の有無を書き込む。また、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、上記レコードの「乗車駅」に取得した駅情報を書き込む。そして、ステップS23に処理を進める。
[ステップS23]乗降車処理部113は、ステップS21で取得した優先権が「有り」ならばステップS24に処理を進め、「無し」ならば処理を終了する。
[ステップS24]乗降車処理部113は、座席群情報一時記憶部107にレコードを作成し、そのレコードの「利用者ID」に上記利用者IDを書き込む。また、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、上記レコードの「入場駅」に取得した駅情報を書き込み、さらに「譲渡対象表示」に「有り」を書き込んだ後、処理を終了する。ここでは、利用者が乗車した場合のため、「入場駅」には乗車した時の駅が書き込まれる。
[ステップS24]乗降車処理部113は、座席群情報一時記憶部107にレコードを作成し、そのレコードの「利用者ID」に上記利用者IDを書き込む。また、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、上記レコードの「入場駅」に取得した駅情報を書き込み、さらに「譲渡対象表示」に「有り」を書き込んだ後、処理を終了する。ここでは、利用者が乗車した場合のため、「入場駅」には乗車した時の駅が書き込まれる。
[ステップS25]乗降車処理部113は、ステップS21で取得した利用者IDをキーにして乗降車情報一時記憶部118を検索すると共に、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、該当レコードの「降車駅」に取得した駅情報を書き込む。その後、乗降車情報データベース111にレコードを作成し、これに上記該当レコードを格納すると共に、その時の時刻を「タイムスタンプ」に書き込む。また、この時、乗降車情報一時記憶部118の共通部に格納されている年月日及び列車IDを、上記作成されたレコードの対応する項目にそれぞれ書き込む。そして、乗降車情報一時記憶部118の該当レコードを削除し、ステップS26に処理を進める。
[ステップS26]乗降車処理部113は、ステップS21で取得した優先権が「有り」ならばステップS27に処理を進め、「無し」ならば処理を終了する。
[ステップS27]乗降車処理部113は、乗降車センサ104に対して、上記利用者IDが記録された乗車券の「着席履歴」を書き換えるよう指示する。これを受けて、乗降車センサ104は、該当乗車券の利用者情報に含まれる「着席履歴」を「無し」に書き換える。その後、ステップS28に処理を進める。
[ステップS27]乗降車処理部113は、乗降車センサ104に対して、上記利用者IDが記録された乗車券の「着席履歴」を書き換えるよう指示する。これを受けて、乗降車センサ104は、該当乗車券の利用者情報に含まれる「着席履歴」を「無し」に書き換える。その後、ステップS28に処理を進める。
[ステップS28]乗降車処理部113は、上記利用者IDをキーにして座席群情報一時記憶部107を検索し、該当レコードを削除した後、処理を終了する。
以上の処理により、利用者の乗り降りに関する情報を乗降車情報として作成し、運行されている列車1000に乗り降りした利用者の乗降車情報を、乗降車情報データベース111に格納しておくことが可能となる。
以上の処理により、利用者の乗り降りに関する情報を乗降車情報として作成し、運行されている列車1000に乗り降りした利用者の乗降車情報を、乗降車情報データベース111に格納しておくことが可能となる。
次に、列車1000に乗車した利用者が座席群105を移動する際の処理について説明する。
図15は、利用者が座席群を移動した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図15は、利用者が座席群を移動した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS30]利用者が座席群105を移動した際、座席群移動センサ103は、利用者がどの向きに移動したかを察知し、移動前後の座席群105に付与された各座席群IDを制御装置110に送信する。同時に、座席群移動センサ103は、乗車券の「利用者ID」、「優先権表示」、及び「着席履歴」に書き込まれたデータを読み取り、それらを制御装置110に送る。
[ステップS31]制御装置110の座席群処理部115は、座席群移動センサ103から送られた移動前後の座席群ID、及び乗車券に書き込まれた各データを取得する。その後、座席群処理部115は、取得した優先権が「有り」であればステップS32に処理を進め、「無し」であれば処理を終了する。
[ステップS32]座席群処理部115は、ステップS31で取得した移動前の座席群IDを用いて、移動前の座席群105に対応付けられた座席群情報一時記憶部107を参照する。そして、ステップS31で取得した利用者IDをキーにして検索し、該当レコードを削除した後、ステップS33に処理を進める。
[ステップS33]座席群処理部115は、ステップS31で取得した着席履歴が「無し」であればステップS34に処理を進め、「有り」であればステップS35に処理を進める。
[ステップS34]座席群処理部115は、ステップS31で取得した移動後の座席群IDを用いて、移動後の座席群105に対応付けられた座席群情報一時記憶部107を参照し、レコードを作成する。そして、そのレコードの「利用者ID」に上記利用者IDを書き込む。また、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、上記レコードの「入場駅」に取得した駅情報を書き込む。なお、取得した駅情報により列車1000が移動中だったと判定された場合は、直前の停車駅を「入場駅」に書き込む。さらに「譲渡対象表示」に「有り」を書き込んだ後、処理を終了する。
[ステップS35]座席群処理部115は、上記と同様にして、移動後の座席群105の座席群情報一時記憶部107を参照し、レコードを作成する。そして、そのレコードの「利用者ID」に上記利用者IDを書き込む。また、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、上記レコードの「入場駅」に取得した駅情報を書き込み、さらに「譲渡対象表示」に「無し」を書き込んだ後、処理を終了する。
以上の処理により、座席群105を移動する利用者の情報を座席群移動センサ103によって読み取り、優先権を有する利用者が別の座席群105に移動するごとに、移動前後の座席群105に対応付けられた座席群情報一時記憶部107を更新することができる。この時、「着席履歴」に応じて「譲渡対象表示」の有無を設定することで、その利用者が席を譲られるべき人かどうかをより確実に決定することが可能となる。
次に、利用者が座席101に離着席した際の処理について説明する。
図16は、利用者が座席に離着席した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図16は、利用者が座席に離着席した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS40]利用者が座席101を離着席した際、離着席センサ102がそれを察知し、離着席を判定するための判定情報を制御装置110に送信する。同時に、離着席センサ102は、乗車券の「利用者ID」及び「優先権表示」に書き込まれたデータを読み取り、それらのデータに加えて、離着席センサ102に付与された座席ID及び座席群IDを制御装置110に送る。
[ステップS41]制御装置110の離着席処理部114は、離着席センサ102から送られた判定情報、座席ID及び座席群ID、並びに乗車券に書き込まれた各データを取得する。その後、離着席処理部114は、判定情報を基に利用者が着席したのか離席したのかを判定し、利用者が着席したのであればステップS42に処理を進め、利用者が離席したのであればステップS47に処理を進める。
[ステップS42]離着席処理部114は、ステップS41で取得した座席IDを用いて、該当座席101に対応付けられた離着席情報一時記憶部106を参照し、その「座席状態」に「着席」を書き込む。そして、ステップS43に処理を進める。
[ステップS43]離着席処理部114は、ステップS41で取得した「優先権表示」が「有り」であればステップS44に処理を進め、「無し」であればステップS45に処理を進める。
[ステップS44]離着席処理部114は、該当座席101の離着席センサ102に対して、乗車券の「着席履歴」を書き換えるように指示する。これを受けて、離着席センサ102は、該当乗車券の「着席履歴」を「有り」に書き換える。その後、離着席処理部114は、ステップS45に処理を進める。
[ステップS45]離着席処理部114は、ステップS41で取得した座席群IDを用いて、該当座席群105に対応付けられた座席群情報一時記憶部107を参照する。そして、ステップS41で取得した利用者IDをキーにして検索し、該当レコードの「譲渡対象表示」のデータを取得する。そして、ステップS46に処理を進める。
[ステップS46]離着席処理部114は、ステップS40で察知された利用者に対応する離着席情報として、該当座席101に対応付けられた離着席情報一時記憶部106にレコードを作成する。そして、このレコードの「利用者ID」及び「優先権表示」に、ステップS41で取得した利用者ID及び優先権の有無を書き込む。また、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、上記レコードの「着席駅」に取得した駅情報を書き込む。なお、取得した駅情報により列車1000が移動中だったと判定された場合は、直前の停車駅を「着席駅」に書き込む。さらに「譲渡対象表示」にステップS45で取得した譲渡対象の有無を書き込んだ後、処理を終了する。
[ステップS47]離着席処理部114は、該当座席101の離着席情報一時記憶部106を参照し、その「座席状態」に「離席」を書き込む。そして、ステップS48に処理を進める。
[ステップS48]離着席処理部114は、ステップS41で取得した座席群IDを用いて、これと同一の座席群IDが付与された離着席情報一時記憶部106、即ち、上記座席群IDが付与された座席群105内の各座席101に対応付けられた離着席情報一時記憶部106を全て参照する。そして、それらの「座席状態」を調べて、ステップS49に処理を進める。
[ステップS49]離着席処理部114は、ステップS48で参照した全ての離着席情報一時記憶部106の内、該当座席101の離着席情報一時記憶部106以外の離着席情報一時記憶部106の「座席状態」が全て「着席」であれば、ステップS50に処理を進める。また、全て「着席」でなければ、ステップS51に処理を進める。
[ステップS50]離着席処理部114は、該当座席101の離着席情報一時記憶部106の「離席時座席群状態」を「満席」とし、ステップS52に処理を進める。
[ステップS51]離着席処理部114は、該当座席101の離着席情報一時記憶部106の「離席時座席群状態」を「空席」とし、ステップS52に処理を進める。
[ステップS51]離着席処理部114は、該当座席101の離着席情報一時記憶部106の「離席時座席群状態」を「空席」とし、ステップS52に処理を進める。
[ステップS52]離着席処理部114は、列車運行状態管理部116から駅情報を取得し、該当座席101の離着席情報一時記憶部106の「離席駅」に、取得した駅情報を書き込む。なお、取得した駅情報により列車1000が移動中だったと判定された場合は、次の停車駅を「離席駅」に書き込む。さらに、「離席時座席群状態」に上記決定された「満席」あるいは「空席」のいずれかを書き込み、ステップS53に処理を進める。
[ステップS53]離着席処理部114は、離着席情報データベース112にレコードを作成し、このレコードに、該当座席101の離着席情報一時記憶部106のレコードを格納すると共に、その時の時刻を「タイムスタンプ」に書き込む。また、この時、離着席情報一時記憶部106の共通部に格納されている年月日、列車ID、及び座席IDを、上記作成されたレコードの対応する項目にそれぞれ書き込む。そして、該当座席101の離着席情報一時記憶部106からレコードを削除し、処理を終了する。
以上の処理により、利用者の離着席に関する情報を離着席情報として作成し、運行されている列車1000内で離着席した利用者の離着席情報を、離着席情報データベース112に格納しておくことが可能となる。
次に、列車1000が駅に停車した際の処理について説明する。
図17は、列車が駅に停車した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図17は、列車が駅に停車した際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS60]列車1000が駅に停車すると、制御装置110の列車運行状態管理部116は、駅情報を停車した駅に更新する。そして、更新された駅情報と共に、列車1000の停車を座席群処理部115に通知する。
[ステップS61]座席群処理部115は、列車運行状態管理部116からの通知と共に駅情報を取得すると、列車1000内の全ての座席群情報一時記憶部107に問い合わせ、各々の個別部に作成されている各レコードの「入場駅」を参照し、ステップS62に処理を進める。
[ステップS62]座席群処理部115は、ステップS61で参照した各「入場駅」が、ステップS61で取得した駅情報に記録された現在の停車駅かどうかを調べる。そして、「入場駅」が停車した駅になっているレコードがあれば、そのレコードを抽出し、ステップS63に処理を進める。また、そのようなレコードがなければ、ステップS64に処理を進める。
[ステップS63]座席群処理部115は、ステップS62で抽出された各レコードの「譲渡対象表示」に「有り」を書き込み、処理を終了する。
[ステップS64]座席群処理部115は、「入場駅」が停車した駅になっていない各レコードの「譲渡対象表示」に「無し」を書き込み、処理を終了する。
[ステップS64]座席群処理部115は、「入場駅」が停車した駅になっていない各レコードの「譲渡対象表示」に「無し」を書き込み、処理を終了する。
以上の処理により、列車1000が駅に停車する毎に優先者が席を譲られるべき人かどうかが判定されるので、乗車してから立ち続けている優先者に対する座席101の譲渡を無効とし、座席101の譲渡をより正確に判定することができる。なお、本実施の形態では、乗車してから一駅経過した時点で「譲渡対象表示」を「無し」としたが、この判定に要する駅の区間をさらに広げてもよい。
次に、列車1000の運行終了時の処理について説明する。
図18は、列車の運行終了時の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図18は、列車の運行終了時の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS70]列車1000の運行が終了すると、制御装置110の列車運行状態管理部116は、運行終了時処理部117に列車1000の運行終了を通知する。その後、運行終了時処理部117は、乗降車情報データベース111の全レコードを取り出し、通信装置120を介して座席管理センタ50に送信する。その後、乗降車情報データベース111をクリアし、ステップS71に処理を進める。
[ステップS71]運行終了時処理部117は、離着席情報データベース112の全レコードを取り出し、通信装置120を介して座席管理センタ50に送信する。その後、離着席情報データベース112をクリアし、処理を終了する。
以上の処理により、列車1000の運行終了と共に、その列車1000の運行中に記録された全ての乗降車情報及び離着席情報を座席管理センタ50に送信することが可能となる。
次に、上記のように送信された乗降者情報及び離着席情報を用いて、座席管理センタ50がキャッシュバック情報を生成する際の処理について説明する。
図19は、キャッシュバック情報を生成する際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図19は、キャッシュバック情報を生成する際の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS80]座席管理センタ50のキャッシュバック情報生成部56は、乗降車情報データベース51を参照し、処理対象となる年月日が記録されたレコードを抽出する。そして、ステップS81に処理を進める。
[ステップS81]キャッシュバック情報生成部56は、乗降車情報データベース51を「列車ID」、「タイムスタンプ」の順でソートし、離着席情報データベース52を「列車ID」、「座席ID」、「タイムスタンプ」の順でソートする。そして、ステップS82に処理を進める。
[ステップS82]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS82でソートされた乗降車情報データベース51から、「優先権表示」が「無し」のレコードを抽出する。そして、ステップS83に処理を進める。
[ステップS83]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS82で抽出されたレコードの内、1つのレコードを選択する。これにより、非優先者の乗降車情報が選択される。そして、選択されたレコードと列車IDが一致し、その乗車駅及び降車駅の範囲に着席駅及び離席駅が含まれるレコードを、ステップS81でソートされた離着席情報データベース52から抽出する。これにより、上記列車IDを有する列車1000での、上記乗車駅及び上記降車駅までの間の全ての離着席情報が、座席IDごとにタイムスタンプの順で抽出される。そして、ステップS84に処理を進める。
[ステップS84]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS83で抽出されたレコードの内容を基に、キャッシュバック金額を算出する。なお、この処理の詳細な内容は、キャッシュバック金額算出処理として後述する。そして、ステップS85に処理を進める。
[ステップS85]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS84で算出されたキャッシュバック金額があればステップS86に処理を進め、キャッシュバック金額がなければステップS87に処理を進める。
[ステップS86]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS83で選択された非利用者に対応するキャッシュバック情報として、キャッシュバック情報データベース53にレコードを作成する。そして、そのレコードの「年月日」に処理を行った年月日、「列車ID」及び「利用者ID」に上記乗降車情報の列車ID及び利用者IDを書き込み、さらに「キャッシュバック金額」にステップS84で算出されたキャッシュバック金額を書き込む。そして、ステップS87に処理を進める。
[ステップS87]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS82で抽出された全てのレコードに対して処理したかどうか調べる。全てのレコードに対して処理していれば処理を終了し、処理していなければ、ステップS83に処理を進める。
続いて、上記ステップS84で行われるキャッシュバック金額算出処理の内容について説明する。
図20は、キャッシュバック金額算出処理の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図20は、キャッシュバック金額算出処理の処理手順を示すフローチャートである。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS90]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS83で離着席情報データベース52から抽出されたレコードの内、1つのレコードを参照し、ステップS83で選択された乗降車情報と利用者IDが一致するかどうか調べる。利用者IDが一致すれば、そのレコードを選択し、ステップS91に処理を進める。利用者IDが一致しなければ、ステップS98に処理を進める。
[ステップS91]キャッシュバック情報生成部56は、後述する加算処理が行われた後かどうか調べ、加算処理後であればステップS92に処理を進め、加算処理後でなければステップS93に処理を進める。
[ステップS92]キャッシュバック情報生成部56は、加算処理後のため、ステップS90で選択したレコードの着席駅からステップS83で選択された乗降車情報の降車駅まで、一旦座席101を譲渡した非優先者が再度座っていたと仮定する。そして、上記着席駅から上記降車駅までの範囲に対応するキャッシュバック金額を、既に算出されているキャッシュバック金額から減算し、ステップS93に処理を進める。
[ステップS93]キャッシュバック情報生成部56は、上記選択したレコードの次のレコード(以下、次レコードと称す)が同じ座席IDかどうか調べ、同じ座席IDならばステップS94に処理を進め、同じ座席IDでなければステップS98に処理を進める。
[ステップS94]キャッシュバック情報生成部56は、次レコードの「優先権表示」及び「譲渡対象表示」が共に「有り」かどうか調べる。共に「有り」であればステップS95に処理を進め、共に「有り」でなければステップS98に処理を進める。
[ステップS95]キャッシュバック情報生成部56は、次レコードの着席駅が、ステップS90で選択したレコードの離席駅に対して一致するかあるいは一駅前かどうか調べる。一致あるいは一駅前であればステップS96に処理を進め、そうでなければステップS98に処理を進める。なお、列車1000の移動中に離席した場合、離席駅には次の停車駅が設定される。従って、移動中の座席101の譲渡を判定するため、着席駅が離席駅に対して一駅前であることを条件に加える。
[ステップS96]キャッシュバック情報生成部56は、上記選択したレコードの「離席時座席群状態」が「満席」であるかどうか調べる。「満席」であればステップS97に処理を進め、「満席」でなければステップS98に処理を進める。
[ステップS97]キャッシュバック情報生成部56は、上記選択したレコードの離席駅からステップS83で選択された乗降車情報の降車駅まで、座席101を譲渡した非優先者が立っていたと仮定する。そして、上記離席駅から上記降車駅までの範囲に対応するキャッシュバック金額を加算する。なお、既に算出されているキャッシュバック金額があれば、その金額に上記キャッシュバック金額を加算する。その後、ステップS98に処理を進める。
これにより、非優先者が立っていた区間に応じたキャッシュバック金額が算出される。ここで、上記記載したように、列車1000の移動中での離席駅に次の停車駅を設定することで、次の停車駅が降車駅であって、列車1000の移動中に座席101を譲渡した場合、座席101の譲渡がなされたと判定されても、立っていた区間が無しと判定される。従って、キャッシュバック金額は加算されず、非優先者の実績をより正確に評価することができる。
[ステップS98]キャッシュバック情報生成部56は、ステップS83で離着席情報データベース52から抽出された全てのレコードに対して処理したかどうか調べる。全てのレコードに対して処理していれば、キャッシュバック金額算出処理を終了し、処理していなければステップS90に処理を進める。
以上の処理により、座席101の譲渡を自動的に判定し、座席101を譲った非優先者の実績として、非優先者が立っていた区間に応じたキャッシュバック金額を算出することが可能となる。
また、座席101を譲渡する利用者の「離席時座席群状態」が「満席」であるかどうかを調べることで、周囲に空席があった場合が除外され、座席101の譲渡をより正確に判定することが可能となる。
以下、上記処理を具体例を挙げて説明する。
図21は、キャッシュバック金額算出処理を説明するための具体例を示す図であり、(A)は乗車してから降車するまでの間の利用者の離着席を説明するための図、(B)は離着席情報データベースから抽出されたレコードを示す図である。
図21は、キャッシュバック金額算出処理を説明するための具体例を示す図であり、(A)は乗車してから降車するまでの間の利用者の離着席を説明するための図、(B)は離着席情報データベースから抽出されたレコードを示す図である。
図21(A)は、列車ID「T01」の列車1000に対して、A駅で乗車しF駅で降車した非優先者(利用者ID「AAA」)の離着席を示している。図に示すように、この非優先者は、A駅で乗車後に着席し、B駅で優先者に座席101を譲っている。次のC駅では、B駅で座席101を譲った優先者が立ったため、再度同じ座席101に着席している。そして、D駅で再度優先者に座席101を譲った後、E駅で別の座席101に着席し、F駅で降車している。
図21(B)は、離着席情報データベース52から抽出された、列車ID「T01」でのA駅からF駅までの間の離着席情報の例を示している。なお、実際にはさらに多数の離着席情報が抽出される。
上記のように抽出された離着席情報に対して、キャッシュバック情報生成部56は、1番目のレコードを参照する。このレコードの利用者IDが「AAA」であるので、さらに2番目のレコードを調べる。その結果、上述したステップS93〜S96に示した条件が成立しているので、キャッシュバック金額を加算する。ここでは、離席駅(B駅)から降車駅(F駅)まで上記非優先者が立っていたとみなし、この区間に対応するキャッシュバック金額を加算する。なお、この例では、上記区間に対応するキャッシュバック金額として60円が加算され、合計のキャッシュバック金額は60円となる。
次に、キャッシュバック情報生成部56は、抽出された離着席情報を参照し、利用者IDが「AAA」のレコードを調べる。その結果、3番目のレコードが該当する。そして、上記加算処理が行われた後なので、その着席駅(C駅)から降車駅(F駅)まで上記非優先者が座っていたとみなし、この区間に対応するキャッシュバック金額を減算する。なお、この例では、上記区間に対応するキャッシュバック金額として30円が減算され、合計のキャッシュバック金額は30円となる。
続いて、キャッシュバック情報生成部56は、4番目のレコードを参照する。その結果、上述したステップS93〜S96に示した条件が成立しているので、キャッシュバック金額を加算する。ここでは、離席駅(D駅)から降車駅(F駅)まで上記非優先者が立っていたとみなし、この区間に対応するキャッシュバック金額を加算する。なお、この例では、上記区間に対応するキャッシュバック金額として20円が加算され、合計のキャッシュバック金額は50円となる。
次に、キャッシュバック情報生成部56は、抽出された離着席情報を参照する。その結果、5番目のレコードが利用者ID「AAA」で該当するので、上記と同様に、キャッシュバック金額を減算する。ここでは、着席駅(E駅)から降車駅(F駅)までの区間に対応するキャッシュバック金額を減算する。なお、この例では、上記区間に対応するキャッシュバック金額として10円が減算され、合計のキャッシュバック金額は40円となる。
さらに、キャッシュバック情報生成部56は6番目のレコードを調べるが、このレコードは5番目のレコードと座席IDが異なるため、処理をスキップする。その後、利用者ID「AAA」で該当するレコードはないため、利用者ID「AAA」の非優先者に対するキャッシュバック金額は、40円と算出される。
このようにして、優先者に座席を譲渡した非優先者が立っていた区間、即ち、B駅からC駅までの区間、及びD駅からE駅までの区間に応じたキャッシュバック金額を算出することができる。
次に、上記のように算出されるキャッシュバック金額を用いて利用者にキャッシュバックを実施する際、上述したステップS15で行われる乗車券購入端末60のキャッシュバック実施処理、及びこれに応じて座席管理センタ50で行われる処理について説明する。
図22は、乗車券購入端末のキャッシュバック実施処理及びこれに対応して座席管理センタが行う処理を示すシーケンス図である。以下、この図に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS100]乗車券購入端末60は、利用者からキャッシュバック対象の問い合わせを受けて、キャッシュバック実施処理を開始する。キャッシュバック対象要求部63は、利用者IDを座席管理センタ50に送信し、利用者がキャッシュバック対象となっているかどうかの通知を要求する。
[ステップS101]座席管理センタ50のキャッシュバック金額送信部57は、乗車券購入端末60から送られた利用者IDを受け取ると、キャッシュバック情報データベース53を参照する。そして、ステップS102に処理を進める。
[ステップS102]キャッシュバック金額送信部57は、キャッシュバック情報データベース53に、ステップS101で取得した利用者IDに対応するレコードがあるかどうか調べる。該当レコードがあればステップS103に処理を進め、該当レコードがなければステップS104に処理を進める。
[ステップS103]キャッシュバック金額送信部57は、乗車券購入端末60に対し、利用者がキャッシュバック対象になっていることを通知すると共に、上記利用者IDに対応付けられたキャッシュバック金額及び年月日を送信する。その後、該当レコードをキャッシュバック情報データベース53より削除する。
[ステップS104]キャッシュバック金額送信部57は、利用者がキャッシュバック対象にはなっていないことを乗車券購入端末60に通知する。
[ステップS105]キャッシュバック対象要求部63は、座席管理センタ50からの通知を受けて、利用者がキャッシュバック対象であれば、キャッシュバック金額及び年月日を取得し、ステップS106に処理を進める。利用者がキャッシュバック対象でなければ、ステップS107に処理を進める。
[ステップS105]キャッシュバック対象要求部63は、座席管理センタ50からの通知を受けて、利用者がキャッシュバック対象であれば、キャッシュバック金額及び年月日を取得し、ステップS106に処理を進める。利用者がキャッシュバック対象でなければ、ステップS107に処理を進める。
[ステップS106]キャッシュバック対象要求部63は、取得した年月日と共に、所定の表示画面に「座席を譲った履歴あり」の旨のメッセージを表示した後、取得したキャッシュバック金額を乗車券発行部62に渡す。
[ステップS107]キャッシュバック対象要求部63は、所定の表示画面に「座席を譲った履歴なし」の旨のメッセージを表示し、キャッシュバック実施処理を終了する。
[ステップS108]乗車券発行部62は、乗車券の「チャージ金額」にキャッシュバック金額を加算する。また、ステップS106で表示された表示画面の所定の欄に、上記加算されたチャージ金額及びキャッシュバック金額を表示する。そして、キャッシュバック実施処理を終了する。
[ステップS108]乗車券発行部62は、乗車券の「チャージ金額」にキャッシュバック金額を加算する。また、ステップS106で表示された表示画面の所定の欄に、上記加算されたチャージ金額及びキャッシュバック金額を表示する。そして、キャッシュバック実施処理を終了する。
以上の処理により、利用者からの問い合わせに応じてキャッシュバックを実施し、その結果を画面に表示することが可能となる。
図23は、利用者がキャッシュバック対象であった場合の表示画面の構成例を示す図であり、図24は、利用者がキャッシュバック対象ではなかった場合の表示画面の構成例を示す図である。
図23は、利用者がキャッシュバック対象であった場合の表示画面の構成例を示す図であり、図24は、利用者がキャッシュバック対象ではなかった場合の表示画面の構成例を示す図である。
利用者がキャッシュバック対象であった場合、図23に示すように、乗車券購入端末60の表示画面には、その利用者の利用者IDと共に「座席を譲った履歴あり」の旨のメッセージが表示され、さらに座席を譲渡した年月日が表示される。また、座席管理センタ50から受信したキャッシュバック金額、及びキャッシュバック金額加算後のチャージ金額も同時に表示される。
また、利用者がキャッシュバック対象ではなかった場合、図24に示すように、乗車券購入端末60の表示画面には、その利用者の利用者IDと共に「座席を譲った履歴なし」の旨のメッセージを表示する。
以上説明したように、本実施の形態の座席管理システムでは、運行される全列車1000の離着席情報が格納された離着席情報データベース52から、非優先者の乗車駅及び降車駅の範囲に含まれる離着席情報を抽出し、その中から同一座席101の離着席情報を調べることで、座席101の譲渡を自動的に判定し、非優先者が立っていた区間に応じたキャッシュバックを与えることが可能となる。従って、キャッシュバックによって利用者に座席101の譲渡を促すと共に、座席101の譲渡に際してシステム側からの強制が不要となるので、交通機関の運営者側にとって馴染み易いように座席101を管理することが可能となる。
また、座席101の譲渡判定に際し、譲渡された座席101を含む座席群105内で、該当座席101以外の全ての座席101が満席となっていることを調べることで、座席101の譲渡の際、周囲が満席の状態であったかどうかを反映することが可能となり、より正確に座席101の譲渡を判定することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、制御装置110、座席管理センタ50、及び乗車券購入端末60が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、プログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) 乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理方法において、
報奨情報生成手段が、利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録され、前記利用者の前記座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含む乗降車情報が格納されている乗降車情報記憶手段を参照し、前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出する第1のステップと、
前記報奨情報生成手段が、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録され、前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含む離着席情報が格納されている離着席情報記憶手段を参照し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を抽出する第2のステップと、
前記報奨情報生成手段が、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する第3のステップと、
を有することを特徴とする座席管理方法。
報奨情報生成手段が、利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録され、前記利用者の前記座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含む乗降車情報が格納されている乗降車情報記憶手段を参照し、前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出する第1のステップと、
前記報奨情報生成手段が、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録され、前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含む離着席情報が格納されている離着席情報記憶手段を参照し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を抽出する第2のステップと、
前記報奨情報生成手段が、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する第3のステップと、
を有することを特徴とする座席管理方法。
(付記2) 前記第3のステップでは、前記報奨情報生成手段が、さらに、前記同一座席を含む座席群において、前記非優先者が離席した際、前記同一座席を除く全ての前記座席が満席であった場合に前記報奨情報を生成することを特徴とする付記1記載の座席管理方法。
(付記3) 前記第3のステップでは、前記報奨情報生成手段が、さらに、前記優先者が前記座席を含む座席群に入ってから経過した区間が所定範囲内であった場合に前記報奨情報を生成することを特徴とする付記1記載の座席管理方法。
(付記4) 前記報奨は、前記非優先者が立っていた区間に応じて決定されることを特徴とする付記1記載の座席管理方法。
(付記5) 乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理システムにおいて、
利用者から乗車券の購入を受け付け、前記利用者の前記座席に対する優先権の要否を取得する受付手段と、
前記優先権の要否に対応した前記優先権の有無を含み、前記利用者に関する利用者情報を格納した情報記憶手段を有する前記乗車券を発行する乗車券発行手段と、
前記優先権を持たない非優先者に付与された報奨を要求する報奨要求手段と、
から構成される乗車券購入端末と、
前記利用者の乗り降りを前記乗車券を介して検出する乗降車検出手段からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を作成する乗降車処理手段と、
前記利用者の離着席を前記乗車券を介して検出する離着席検出手段からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を作成する離着席処理手段と、
から構成される制御装置と、
作成された前記乗降車情報を格納する乗降車情報記憶手段と、
作成された前記離着席情報を格納する離着席情報記憶手段と、
前記乗降車情報記憶手段から前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を前記離着席情報記憶手段から抽出し、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する報奨情報生成手段と、
生成された前記報奨情報を格納する報奨情報記憶手段と、
前記乗車券購入端末からの報奨要求を受け取ると、前記報奨情報記憶手段を参照し、要求された前記非優先者の前記報奨情報に含まれる前記報奨を前記乗車券購入端末に送信する報奨送信手段と、
から構成される座席管理センタと、
を有することを特徴とする座席管理システム。
(付記5) 乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理システムにおいて、
利用者から乗車券の購入を受け付け、前記利用者の前記座席に対する優先権の要否を取得する受付手段と、
前記優先権の要否に対応した前記優先権の有無を含み、前記利用者に関する利用者情報を格納した情報記憶手段を有する前記乗車券を発行する乗車券発行手段と、
前記優先権を持たない非優先者に付与された報奨を要求する報奨要求手段と、
から構成される乗車券購入端末と、
前記利用者の乗り降りを前記乗車券を介して検出する乗降車検出手段からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を作成する乗降車処理手段と、
前記利用者の離着席を前記乗車券を介して検出する離着席検出手段からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を作成する離着席処理手段と、
から構成される制御装置と、
作成された前記乗降車情報を格納する乗降車情報記憶手段と、
作成された前記離着席情報を格納する離着席情報記憶手段と、
前記乗降車情報記憶手段から前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を前記離着席情報記憶手段から抽出し、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する報奨情報生成手段と、
生成された前記報奨情報を格納する報奨情報記憶手段と、
前記乗車券購入端末からの報奨要求を受け取ると、前記報奨情報記憶手段を参照し、要求された前記非優先者の前記報奨情報に含まれる前記報奨を前記乗車券購入端末に送信する報奨送信手段と、
から構成される座席管理センタと、
を有することを特徴とする座席管理システム。
(付記6) 乗り物を利用するための乗車券を扱う乗車券購入端末において、
利用者から前記乗車券の購入を受け付け、前記利用者の座席に対する優先権の要否を取得する受付手段と、
前記優先権の要否に対応した前記優先権の有無を含み、前記利用者に関する利用者情報を格納した情報記憶手段を有する前記乗車券を発行する乗車券発行手段と、
前記優先権を持たない非優先者に付与された報奨を要求する報奨要求手段と、
を有することを特徴とする乗車券購入端末。
利用者から前記乗車券の購入を受け付け、前記利用者の座席に対する優先権の要否を取得する受付手段と、
前記優先権の要否に対応した前記優先権の有無を含み、前記利用者に関する利用者情報を格納した情報記憶手段を有する前記乗車券を発行する乗車券発行手段と、
前記優先権を持たない非優先者に付与された報奨を要求する報奨要求手段と、
を有することを特徴とする乗車券購入端末。
(付記7) 乗り物に設けられ、利用者の乗り降りや座席に対する離着席を察知する制御装置において、
前記利用者の乗り降りを乗車券を介して検出する乗降車検出手段からの通知に基づき、前記乗車券に含まれる前記利用者の前記座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を作成する乗降車処理手段と、
前記利用者の離着席を前記乗車券を介して検出する離着席検出手段からの通知に基づき、前記乗車券に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を作成する離着席処理手段と、
を有することを特徴とする制御装置。
前記利用者の乗り降りを乗車券を介して検出する乗降車検出手段からの通知に基づき、前記乗車券に含まれる前記利用者の前記座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を作成する乗降車処理手段と、
前記利用者の離着席を前記乗車券を介して検出する離着席検出手段からの通知に基づき、前記乗車券に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を作成する離着席処理手段と、
を有することを特徴とする制御装置。
(付記8) 乗り物に設けられた制御装置からの情報を受信し、前記乗り物を利用するための乗車券を扱う乗車券購入端末と通信する座席管理センタにおいて、
前記制御装置によって作成され、利用者の座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を格納する乗降車情報記憶手段と、
前記制御装置によって作成され、前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を格納する離着席情報記憶手段と、
前記乗降車情報記憶手段から前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を前記離着席情報記憶手段から抽出し、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する報奨情報生成手段と、
生成された前記報奨情報を格納する報奨情報記憶手段と、
前記乗車券購入端末から前記非優先者の報奨要求を受け取ると、前記報奨情報記憶手段を参照し、要求された前記非優先者の前記報奨情報に含まれる前記報奨を前記乗車券購入端末に送信する報奨送信手段と、
を有することを特徴とする座席管理センタ。
前記制御装置によって作成され、利用者の座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を格納する乗降車情報記憶手段と、
前記制御装置によって作成され、前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を格納する離着席情報記憶手段と、
前記乗降車情報記憶手段から前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を前記離着席情報記憶手段から抽出し、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する報奨情報生成手段と、
生成された前記報奨情報を格納する報奨情報記憶手段と、
前記乗車券購入端末から前記非優先者の報奨要求を受け取ると、前記報奨情報記憶手段を参照し、要求された前記非優先者の前記報奨情報に含まれる前記報奨を前記乗車券購入端末に送信する報奨送信手段と、
を有することを特徴とする座席管理センタ。
(付記9) 前記報奨生成手段は、さらに、前記同一座席を含む座席群において、前記非優先者が離席した際、前記同一座席を除く全ての前記座席が満席であった場合に前記報奨情報を生成することを特徴とする付記8記載の座席管理センタ。
(付記10) 前記報奨生成手段は、さらに、前記優先者が前記座席を含む座席群に入ってから経過した区間が所定範囲内であった場合に前記報奨情報を生成することを特徴とする付記8記載の座席管理センタ。
1,60 乗車券購入端末
2,110 制御装置
3,50 座席管理センタ
11 受付手段
12 乗車券発行手段
13 報奨要求手段
21 乗降車処理手段
22 離着席処理手段
31 乗降車情報記憶手段
32 離着席情報記憶手段
33 報奨情報生成手段
34 報奨情報記憶手段
35 報奨送信手段
41 乗降車検出手段
42 離着席検出手段
51,111 乗降車情報データベース
52,112 離着席情報データベース
53 キャッシュバック情報データベース
56 キャッシュバック情報生成部
57 キャッシュバック金額送信部
61 受付部
62 乗車券発行部
63 キャッシュバック対象要求部
100 車両
101 座席
102 離着席センサ
103 座席群移動センサ
104 乗降車センサ
113 乗降車処理部
114 離着席処理部
2,110 制御装置
3,50 座席管理センタ
11 受付手段
12 乗車券発行手段
13 報奨要求手段
21 乗降車処理手段
22 離着席処理手段
31 乗降車情報記憶手段
32 離着席情報記憶手段
33 報奨情報生成手段
34 報奨情報記憶手段
35 報奨送信手段
41 乗降車検出手段
42 離着席検出手段
51,111 乗降車情報データベース
52,112 離着席情報データベース
53 キャッシュバック情報データベース
56 キャッシュバック情報生成部
57 キャッシュバック金額送信部
61 受付部
62 乗車券発行部
63 キャッシュバック対象要求部
100 車両
101 座席
102 離着席センサ
103 座席群移動センサ
104 乗降車センサ
113 乗降車処理部
114 離着席処理部
Claims (3)
- 乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理方法において、
報奨情報生成手段が、利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録され、前記利用者の前記座席に対する優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含む乗降車情報が格納されている乗降車情報記憶手段を参照し、前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出する第1のステップと、
前記報奨情報生成手段が、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録され、前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含む離着席情報が格納されている離着席情報記憶手段を参照し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を抽出する第2のステップと、
前記報奨情報生成手段が、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する第3のステップと、
を有することを特徴とする座席管理方法。 - 前記第3のステップでは、前記報奨情報生成手段が、さらに、前記同一座席を含む座席群において、前記非優先者が離席した際、前記同一座席を除く全ての前記座席が満席であった場合に前記報奨情報を生成することを特徴とする請求項1記載の座席管理方法。
- 乗り物に設けられた座席の管理を行う座席管理システムにおいて、
利用者から乗車券の購入を受け付け、前記利用者の前記座席に対する優先権の要否を取得する受付手段と、
前記優先権の要否に対応した前記優先権の有無を含み、前記利用者に関する利用者情報を格納した情報記憶手段を有する前記乗車券を発行する乗車券発行手段と、
前記優先権を持たない非優先者に付与された報奨を要求する報奨要求手段と、
から構成される乗車券購入端末と、
前記利用者の乗り降りを前記乗車券を介して検出する乗降車検出手段からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の乗車駅及び降車駅とを含み、前記利用者の前記乗り物への乗り降りに関する情報が記録された乗降車情報を作成する乗降車処理手段と、
前記利用者の離着席を前記乗車券を介して検出する離着席検出手段からの通知に基づき、前記利用者情報に含まれる前記優先権の有無と、前記利用者の着席駅及び離席駅とを含み、前記利用者の前記座席に対する離着席に関する情報が記録された離着席情報を作成する離着席処理手段と、
から構成される制御装置と、
作成された前記乗降車情報を格納する乗降車情報記憶手段と、
作成された前記離着席情報を格納する離着席情報記憶手段と、
前記乗降車情報記憶手段から前記優先権を持たない非優先者の前記乗降車情報を抽出し、抽出された前記乗降車情報の前記乗車駅から前記降車駅までの範囲に前記着席駅及び前記離席駅が含まれる前記離着席情報を前記離着席情報記憶手段から抽出し、抽出された前記離着席情報の内、前記非優先者に対する前記離着席情報と、前記離着席情報と同一座席に対応し、前記優先権を有する優先者に対する前記離着席情報とが時系列の順番となる場合、前者の前記離着席情報の前記離席駅と後者の前記離着席情報の前記着席駅とが一致していれば、前記非優先者に報奨を対応付けた報奨情報を生成する報奨情報生成手段と、
生成された前記報奨情報を格納する報奨情報記憶手段と、
前記乗車券購入端末からの報奨要求を受け取ると、前記報奨情報記憶手段を参照し、要求された前記非優先者の前記報奨情報に含まれる前記報奨を前記乗車券購入端末に送信する報奨送信手段と、
から構成される座席管理センタと、
を有することを特徴とする座席管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004073832A JP2005266857A (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | 座席管理方法及び座席管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004073832A JP2005266857A (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | 座席管理方法及び座席管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005266857A true JP2005266857A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35091386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004073832A Pending JP2005266857A (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | 座席管理方法及び座席管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005266857A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008282120A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Sony Corp | 情報処理方法および端末装置 |
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CN113627971A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-11-09 | 中国铁道科学研究院集团有限公司电子计算技术研究所 | 票额分配方法和装置 |
-
2004
- 2004-03-16 JP JP2004073832A patent/JP2005266857A/ja active Pending
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CN113627971B (zh) * | 2021-06-30 | 2024-04-02 | 中国铁道科学研究院集团有限公司电子计算技术研究所 | 票额分配方法和装置 |
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Date | Code | Title | Description |
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