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JP2005157743A - 負荷駆動装置及び負荷駆動システム - Google Patents

負荷駆動装置及び負荷駆動システム Download PDF

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JP2005157743A JP2003395402A JP2003395402A JP2005157743A JP 2005157743 A JP2005157743 A JP 2005157743A JP 2003395402 A JP2003395402 A JP 2003395402A JP 2003395402 A JP2003395402 A JP 2003395402A JP 2005157743 A JP2005157743 A JP 2005157743A
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Abstract

【課題】レギュレータ等の負荷駆動回路の熱破壊を防止することができる負荷駆動装置及び負荷駆動システムを提供する。
【解決手段】レギュレータ1の抵抗R1、R2の直列回路により出力電圧Voutを分圧した分圧電圧Vdと基準電圧Vr1とが演算増幅器AMP1で比較され、出力電圧Voutが一定値に制御されるとともに、レギュレータ1の出力電流の検出を行う負荷抵抗Rmの検出電圧と基準電源VR2または基準電源VR3の電圧とが演算増幅器AMP2により比較され、電流制限が行われる。一方、入力電圧Vinを分圧した分圧電圧Vcと基準電圧Vr4とが比較器CMP1で比較され、分圧電圧Vcが基準電圧Vr4より低いとき、スイッチSW1が基準電源VR2側に切り替えられ、分圧電圧Vcが基準電圧Vr4より高くなると、スイッチSW1が基準電源VR3側に切り替えられることにより、電流制限回路2の電流制限値が切り替えられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電圧を負荷に供給するレギュレータやドライバ回路等の負荷駆動装置及び負荷駆動システム、特に電流制限機能を備えた負荷駆動装置及び負荷駆動システムに関する。
従来、負荷に電源を供給する場合、ドライバ回路を介して負荷に電圧を供給したり、リップル分等の変動要素を多く含んだ安定でない電源から負荷に電源を供給する場合には、入力される電圧を定電圧に安定化して出力するレギュレータを用いている。このようなドライバ回路やレギュレータのような負荷駆動装置において、負荷に異常電流が流れたり、あるいは出力端子の接地電圧へのショートや低抵抗接続により、出力端子から大きな電流が流れた場合、回路部品の破損や、大電流による部品の発熱に起因する不具合が発生する。このような不具合を防止するため、負荷駆動装置には、必要以上の電流が流れないようにするために、電流制限機能が付加されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−113476号公報
図28は従来の負荷駆動装置を示す図であり、レギュレータ1と電流制限回路2により構成されている。レギュレータ1は出力電圧Voutの制御を行うPNP形のトランジスタTr1と、トランジスタTr1のベースにコレクタが接続されたNPN形のトランジスタTr2と、出力電圧Voutを分圧して分圧電圧Vdを生成して出力する抵抗R1、R2の直列回路と、所定の基準電圧Vr1を出力する基準電源VR1と、分圧電圧Vdと基準電圧Vr1を比較し、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う、エラーアンプとしての演算増幅器AMP1とから構成されている。
一方、電流制限回路2はレギュレータ1の出力電流の検出を行うための負荷抵抗Rmと、基準電源VR2と、負荷抵抗Rmの検出電圧と基準電源VR2の電圧Vr2とを比較し、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う、電流制限アンプとしての演算増幅器AMP2とから構成されており、電流制限値Ilimは、Ilim=Vr2/Rmである。
また、図29はカレントミラー回路を用いた従来の負荷駆動装置であり、レギュレータ1の出力トランジスタTr1とトランジスタTr4がカレントミラー回路を構成し、トランジスタTr4の出力電流が電流制限回路2に入力される。電流制限回路2は抵抗R5よりなる負荷電流に応じた電圧の発生回路と、基準電圧Vr2を出力する基準電源VR2と、演算増幅器AMP2とにより構成され、カレントミラー回路のカレントミラー比をn:1とすると、抵抗R5には出力電流Ioutの1/nの電流が流れる。過電流時には電流制限アンプAMP2により抵抗R5(抵抗値R5、以下同様に抵抗Riの抵抗値をRiとする)の両端の電圧がVr2になるように制御されるので、電流制限値Ilimは、Ilim=n・Vr2/R5となる。
従来の負荷駆動装置は、上記のように構成され、電流制限回路の電流制限値Ilimは出力トランジスタが流すことができる最大電流値に設定されるが、大電流を出力するレギュレータの場合、その出力トランジスタで消費される電力が大きくなる。
レギュレータの消費電力は、出力電流と入出力電圧差で決まるため、出力電流や入出力電圧差が大きくなると消費電力が大きくなり、この消費電力がパッケージの許容損失を超えてしまうと、熱破壊を起こす場合がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、レギュレータ等の負荷駆動回路の熱破壊を防止することができる負荷駆動装置及び負荷駆動システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る負荷駆動装置(1)は、
負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
装置への入力電圧を検出する入力電圧検出手段を備え、
上記入力電圧検出手段により検出した入力電圧に応じて上記電流制限手段における電流制限値を切り替えることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(2)は、負荷駆動装置(1)において、
上記電流制限手段が、
出力トランジスタに直列に挿入された抵抗と、
上記抵抗により検出された出力電流を基準値と比較する比較手段とよりなり、
上記入力電圧検出手段の出力により上記基準値を切り替えることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(3)は、負荷駆動装置(1)において、
上記電流制限手段が、
出力トランジスタとカレントミラーを構成するトランジスタにより検出された電流が入力される抵抗と、
上記抵抗により検出された電圧を基準値と比較する比較手段とよりなり、
上記入力電圧検出手段の出力により上記抵抗の抵抗値を切り替えることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(4)は、負荷駆動装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、
上記入力電圧検出手段が複数の入力電圧検出レベルを有し、
上記入力電圧検出手段の出力により電流制限値を段階的に切り替えることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(5)は、負荷駆動装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、
上記入力電圧検出手段がヒステリシス特性を有していることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(6)は、
負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
装置の入出力電圧差を検出する入出力電圧差検出手段を備え、
上記入出力電圧差検出手段の出力により上記電流制限手段における電流制限値を切り替えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る負荷駆動装置(7)は、負荷駆動装置(6)において、
上記入出力電圧差検出手段がヒステリシス特性を有していることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(8)は、
負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
装置への入力電圧に応じて上記電流制限手段の電流制限値を変化させる電流制限値制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(9)は、
負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
装置の入出力電圧の差に応じて上記電流制限手段の電流制限値を変化させる電流制限値制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動装置(10)は、
負荷に供給する出力電圧を外部から切り替えることができるとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
上記出力電圧の切替に応じて上記電流制限手段の電流制限値を変化させることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動システム(1)は、
負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置を複数個備えた負荷駆動システムにおいて、
各負荷駆動装置の動作を停止する信号により他の負荷駆動装置の電流制限手段の電流制限値を切り替えることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動システム(2)は、
負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置を複数個備えた負荷駆動システムにおいて、
各負荷駆動装置の入力を検知する入力検知手段を備え、
上記入力検知手段の出力により他の負荷駆動装置の電流制限手段の電流制限値を切り替えることを特徴とする。
また、本発明に係る負荷駆動システム(3)は、負荷駆動システム(2)において、
上記入力検知手段が複数の入力検知レベルを有し、
上記入力検知手段の出力により他の負荷駆動装置の電流制限値を段階的に切り替えることを特徴とする。
本発明に係る負荷駆動装置(1)〜(3)によれば、入力電圧に応じて電流制限手段における電流制限値が切り替えられるので、負荷駆動装置の消費電力を一定値以下に保つことができ、負荷駆動装置の熱破壊を防止することができる。
また、本発明に係る負荷駆動装置(4)によれば、入力電圧検出手段が複数の入力電圧検出レベルを有し、電流制限値を段階的に細かく設定することが可能となるので、負荷駆動装置の許容範囲内での最大能力を発揮させることができる。
さらに、本発明に係る負荷駆動装置(5)によれば、入力電圧検出手段がヒステリシス特性を有しているので、入力電圧が検出電圧付近のときでも、電流制限値を安定に維持することができる。
また、本発明に係る負荷駆動装置(6)によれば、装置の入出力電圧差に応じて電流制限手段における電流制限値が切り替えられるので、負荷駆動装置の出力電圧が変動しても負荷駆動装置の消費電力を一定値以下に保つことができ、負荷駆動装置の熱破壊を防止することができる。
さらに、本発明に係る負荷駆動装置(7)によれば、入出力電圧差検出手段がヒステリシス特性を有しているので、入出力電圧差が検出電圧付近のときでも、電流制限値を安定に維持することができる。
また、本発明に係る負荷駆動装置(8)、(9)によれば、入力電圧または入出力電圧差に応じて電流制限手段の電流制限値を連続的に変化させることができるので、負荷駆動装置の許容範囲内での最大能力を発揮させることができるとともに、熱破壊を防止することができる。
さらに、本発明に係る負荷駆動装置(10)によれば、負荷に供給する出力電圧を外部から切り替えることができる負荷駆動装置の熱破壊を簡単に防止することができる。
また、本発明に係る負荷駆動システム(1)〜(3)によれば、複数の負荷駆動装置の入力電圧に応じて他の負荷駆動装置の電流制限回路の電流制限値が切り替えられるので、負荷駆動システムの全体の消費電力を許容損失内に収まるようにすることが可能となる。
以下、本発明の負荷駆動装置の実施例について、図面を用いて説明する。図1は本発明の負荷駆動装置を示すブロック図であり、図2は負荷駆動装置の入力電圧と電流制限値との関係を示す図である。
図1に示すように、この負荷駆動装置は、入力される電圧を定電圧に安定化して出力するレギュレータ1と、負荷に必要以上の電流が流れないようにするための電流制限回路2と、入力電圧Vinを検出する入力電圧検出回路3と、入力電圧検出回路3の出力により駆動され、電流制限回路2の電流制限値を切り替える電流制限値切替回路4とにより構成されている。
レギュレータ1の入力電圧をVin、出力電圧をVout、出力電流をIoutとすると、レギュレータ1の消費電力PwはPw=(Vin−Vout)*Ioutであるので、レギュレータ1の出力電圧Voutが5Vに設定されている場合、図2に示すように、入力電圧検出回路3は入力電圧Vinが10V以下か否かを検出し、10Vより低い場合には、電流制限値Ilimを0.4Aと大きくする。一方、入力電圧Vinが10Vより高くなると、電流制限値切替回路4により電流制限値Ilimを0.2Aに切り替える。
これにより、図2に示すように、入力電圧Vinが15Vを超えない限り、消費電力Pwは2W以下に保たれ、レギュレータ1の熱破壊を防止することができる。
図3は図1の負荷駆動装置の詳細回路の一例を示す図であり、図に示すように、レギュレータ1は出力電圧Voutの制御を行うPNP形のトランジスタTr1と、トランジスタTr1のベースにコレクタが接続されたNPN形のトランジスタTr2と、出力電圧Voutを分圧して分圧電圧Vdを生成して出力する抵抗R1、R2の直列回路と、所定の基準電圧Vr1を出力する基準電源VR1と、分圧電圧Vdと基準電圧Vr1とを比較し、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う演算増幅器AMP1とから構成されている。
一方、電流制限回路2はレギュレータ1の出力電流の検出を行うための負荷抵抗Rm、基準電圧Vr2を出力する基準電源VR2、基準電圧Vr3を出力する基準電源VR3、及び、負荷抵抗Rmの両端の電圧と基準電源VR2または基準電源VR3の電圧とを比較し、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う演算増幅器AMP2とから構成されており、基準電源VR2と基準電源VR3とを切り替える切替スイッチSW1が電流制限値切替回路4を構成している。なお、基準電圧Vr2と基準電圧Vr3は、Vr2>Vr3の関係に設定されている。
また、入力電圧検出回路3は、入力電圧Vinを分圧して分圧電圧Vcを生成して出力する抵抗R3、R4の直列回路と、所定の基準電圧Vr4を出力する基準電源VR4と、分圧電圧Vcと基準電圧Vr4とを比較する比較器CMP1とから構成されている。
次に、図3の負荷駆動装置の動作について説明する。
レギュレータ1の抵抗R1、R2の直列回路により出力電圧Voutを分圧した分圧電圧Vdと基準電源VR1からの基準電圧Vr1とが演算増幅器AMP1で比較され、この演算増幅器AMP1の出力がトランジスタTr2のベース電圧を制御し、このトランジスタTr2の出力によりトランジスタTr1の駆動電流が制御されて出力電圧Voutが一定値に制御される。
そして、電流制限回路2においては、レギュレータ1の出力電流の検出を行う負荷抵抗Rmの検出電圧と基準電源VR2または基準電源VR3の電圧とが演算増幅器AMP2により比較され、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御が行われる。
一方、入力電圧検出回路3の抵抗R3、R4の直列回路により入力電圧Vinを分圧した分圧電圧Vcと基準電源VR4からの基準電圧Vr4とが比較器CMP1で比較され、分圧電圧Vcが基準電圧Vr4より低いとき、スイッチSW1が基準電源VR2側に切り替えられ、分圧電圧Vcが基準電圧Vr4より高くなると、スイッチSW1が基準電源VR3側に切り替えられる。
これにより、入力電圧Vinが高いときには、電流制限値Ilim1がIlim1=Vr3/Rmとなって、電流制限値が小さく設定され、入力電圧Vinが低くなると、電流制限値Ilim2がIlim2=Vr2/Rmとなり、電流制限値が大きい値に切り替えられる。
図3の実施例では、電流制限回路に二つの基準電源を用いたが、定電流源を用いて電流制限回路を構成することもでき、図4は定電流源を用いた負荷駆動装置の実施例を示す図である。
図に示すように、電流制限回路2は、レギュレータ1の出力電流の検出を行うための負荷抵抗Rmと、抵抗R5、トランジスタTr3、ダイオードD1及び定電流I1、I2を発生する定電流源OC1、OC2よりなる電流制限値切替回路4と、レギュレータ1の出力電流と電流制限値を比較し、この比較結果に応じてレギュレータ1のトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う演算増幅器AMP2とから構成されている。
そして、入力電圧検出回路3の比較器CMP1の出力によってトランジスタTr3のオン、オフが制御されて電流制限値が切り替えられる。すなわち、入力電圧Vinが高いときには、トランジスタTR3がオンしており、抵抗R5の両端の電圧V5は、V5=R5*I1となり、電流制限値Ilim1はIlim1=R5*I1/Rmとなる。一方、入力電圧Vinが規定値以下になると、トランジスタTR3がオフし、定電流I2が抵抗R5を流れるので、抵抗R5の両端の電圧V5は、V5=R5*(I1+I2)となり、電流制限値Ilim2はIlim2=R5*(I1+I2)/Rmとなって、電流制限値が大きい値に切り替えられる。
図3、図4の実施例では、レギュレータに直列接続された負荷抵抗により負荷電流を検出したが、カレントミラー回路を用いて負荷電流を検出することも可能であり、このカレントミラー回路を用いた実施例について図5により説明する。
図5において、レギュレータ1の出力トランジスタTr1とトランジスタTr4がカレントミラー回路を構成し、トランジスタTr4の出力電流が電流制限回路2に入力される。電流制限回路2は負荷電流に応じた電圧を発生する抵抗R5と、抵抗R6、トランジスタTr5よりなる電流制限値切替回路4と、基準電圧Vr5を出力する基準電源VR5と、演算増幅器AMP2とにより構成されている。
入力電圧Vinが高く、トランジスタTr5がオフしているときには、電流検出抵抗はR5になり、カレントミラー回路のカレントミラー比をn:1とすると、電流制限値Ilim1は、Ilim1=n・Vr5/R5となる。一方、入力電圧Vinが低くなると、トランジスタTr5がオンし、電流検出抵抗が抵抗R5、R6の並列抵抗となるので、電流制限値Ilim2は、Ilim2=n・Vr5/{(R5・R6)/(R5+R6)}となって、電流制限値が大きい値に切り替えられる。
以上の実施例では、入力電圧検出レベルが一つで、電流制限値を大小いずれかに切り替える例を説明したが、入力電圧検出回路に複数の入力電圧検出レベルを設定し、入力電圧に応じて電流制限値を段階的に切り替えることも可能である。このように入力電圧に応じて電流制限値を段階的に切り替える負荷駆動装置の実施例を図6、図7により説明する。
図6の負荷駆動装置に示すように、入力電圧検出回路3は、入力電圧Vinを分圧して分圧電圧Vc1、Vc2を生成して出力する抵抗R8、R9、R10の直列回路と、所定の基準電圧Vr4を出力する基準電源VR4と、分圧電圧Vc1、Vc2と基準電圧Vr4とを比較する比較器CMP1、CMP2とから構成され、入力電圧Vinを大中小の三段階で検出する。また、電流制限値切替回路4は、抵抗R5、R6、R7、トランジスタTr5、Tr6よりなり、入力電圧に応じて電流制限値を三段階に切り替える。すなわち、入力電圧Vinが高く、トランジスタTr5、Tr6がともにオフのときは、電流制限値Ilim1はIlim1=n・Vr5/R5となり、トランジスタTr6がオンのときは、電流制限値Ilim2は、Ilim2=n・Vr5/{(R5・R6)/(R5+R6)}となり、さらに、トランジスタTr5、Tr6がともにオンになると、電流制限値Ilim3は、Ilim3=n・Vr5/{(R5・R6・R7)/(R5・R6+R6・R7+R7・R5)}となる。
図7は図6の負荷駆動装置の入力電圧と電流制限値の関係の例を示したグラフであり、図の例では、入力電圧が10Vよりも低いときには、電流制限値を0.4Aに設定し、入力電圧が10〜15Vの間にあるときには、電流制限値を0.2Aに設定し、入力電圧が15Vよりも高いときには、電流制限値を0.13Aに設定する。このような設定にするには、入力電圧Vinが10Vを超えると、Tr5がオフし、入力電圧Vinが15Vを超えると、Tr5、Tr6がともにオフになるとともに、各場合の電流制限値が0.4A、0.2A、0.13Aになるように、基準電源VR4、VR5の電圧及び抵抗R5〜R10の抵抗値の値を決定する。
上記のように設定すると、レギュレータ1の出力電圧Voutが5Vに設定されている場合、入力電圧Vinが20Vを超えない限り、消費電力Pwは2W以下に保たれるので、レギュレータ1の熱破壊を防止することができるとともに、電流制限値を段階的に細かく設定することが可能となるので、許容範囲内でレギュレータの最大能力を発揮させることができる。
なお、上記の実施例は、図5の負荷駆動装置の電流制限値を多段階に切り替えたものであるが、図3、図4の負荷駆動装置の電流制限値を多段階に切り替えるようにすることも可能である。
また、上記の実施例では、電流制限値を三段階に切り替えたが、入力電圧検出回路の比較器をn個用い、電流制限値を(n+1)段階に切り替えるようにしてもよい。
次に、レギュレータの出力電圧が変動しても、レギュレータの消費電力が一定値を越えないように、負荷駆動装置の入出力電圧差に応じて電流制限値を切り替える負荷駆動装置の実施例について図8〜図10により説明する。
図8に示すように、この負荷駆動装置は、入力される電圧を定電圧に安定化して出力するレギュレータ1と、負荷に必要以上の電流が流れないようにするための電流制限回路2と、入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧差を検出する入出力電圧差検出回路5と、入出力電圧差検出回路5の出力により駆動され、電流制限回路2の電流制限値を切り替える電流制限値切替回路4とにより構成され、電流制限値切替回路4は入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧差が小さい場合には、電流制限値を大きくし、入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧差が大きくなると、電流制限値が小さな値に切り替えられる。
これにより、レギュレータ1の出力電圧が変動しても、レギュレータの消費電力が一定値を越えないようにすることができるので、レギュレータの熱破壊を防止することができる。
図9は図8の負荷駆動装置の詳細回路の一例を示す図であり、図に示すように、入出力電圧差検出回路5は基準電源VR6と比較器CMP1よりなり、入力電圧Vinから基準電源VR6の基準電圧Vr6だけ低い電圧と出力電圧Voutを比較器CMP1により比較し、入出力電圧差が大きい場合(Vin−Vout>Vr6)はトランジスタTr3をオフし、電流検出抵抗を抵抗R5のみと大きくして電流制限値Ilim1をIlim1=n×Vr5/R5と小さくする。一方、入出力電圧差が小さい場合(Vin−Vout<Vr6)はトランジスタTr3をオンし、電流検出抵抗を抵抗R5と抵抗R6の並列抵抗にして小さくし、電流制限値Ilim2がIlim2=n・Vr5/{(R5・R6)/(R5+R6)}となり、電流制限値が大きい値に切り替えられる。
図10は図9の負荷駆動装置の入出力電圧差と電流制限値の関係の例を示したグラフであり、図の例では、入出力電圧差が5Vよりも小さいときには、電流制限値を0.4Aに設定し、入出力電圧差が5Vよりも大きいときには、電流制限値を0.2Aに設定するので、入出力電圧差が10Vを超えない限り、消費電力Pwは2W以下に保たれ、レギュレータ1の熱破壊を防止することができる。
なお、上記の実施例は、図5の負荷駆動装置の電流制限回路に入出力電圧差検出回路を設けたものであるが、図3、図4の負荷駆動装置の電流制限回路に入出力電圧差検出回路を設け、入出力電圧差に応じて電流制限値を切り替えることも可能である。
また、上記の実施例では、入出力電圧差が一定値より大きいか否かを検出したが、比較器をn個用いることにより電流制限値を(n+1)段階に切り替えるようにすることも可能である。
以上の実施例の入力電圧検出回路または入出力電圧差検出回路では、単に比較器のみを用いて電圧を検出したが、検出回路にヒステリシスがないと、入力電圧が検出電圧付近のときに、検出回路の出力論理が安定せず、電流制限値が不安定になってしまう。これを防止するため、入力電圧検出回路または入出力電圧差検出回路にヒステリシス特性を持たせることが好ましい。
図11、図12はこのようなヒステリシス特性を有する電圧検出回路の一例を示す図である。
図11に示す電圧検出回路は、入力電圧Vinを分圧して分圧電圧Vcを生成して出力する抵抗R3、R4の直列回路と、所定の基準電圧Vr4を出力する基準電源VR4と、分圧電圧Vcと基準電圧Vr4とを比較する比較器CMP1と、抵抗R11と、スイッチSW2と、定電流I3を流す定電流源OC3とから構成されている。
抵抗R3、R4の直列回路により入力電圧Vinを分圧した分圧電圧Vcと基準電源VR4からの基準電圧Vr4とが比較器CMP1で比較され、分圧電圧Vcが閾値Vthである基準電圧Vr4より高くなると、比較器CMP1の出力がローレベルになり、スイッチ2がオンするので、比較器CMP1の閾値VtlはVtl=Vr4−R13*I3となって、閾値が下がり、入力電圧Vinが多少変動しても、比較器CMP1の出力はハイレベルには反転しない。したがって、入力電圧が検出電圧付近のときでも、電流制限値を安定に維持することができる。
また、図12に示すヒステリシス特性を有する電圧検出回路は、入力電圧Vinを分圧して分圧電圧Vcを生成して出力する抵抗R3、R4の直列回路と、所定の基準電圧Vr4を出力する基準電源VR4と、分圧電圧Vcと基準電圧Vr4とを比較する比較器CMP1と、抵抗R12、R13と、トランジスタTr7と、反転回路INB1とから構成されている。
この電圧検出回路では、抵抗R3、R4の直列回路により入力電圧Vinを分圧した分圧電圧Vcと基準電源VR4からの基準電圧Vr4とが比較器CMP1で比較され、分圧電圧Vcが比較器CMP1の閾値Vthである基準電圧Vr4より高くなると、比較器CMP1の出力がローレベルになり、反転回路INB1を介してトランジスタTr7がオンするので、比較器CMP1の閾値VtlはVtl=Vr4*R13/(R12+R13)となって、閾値が下がり、上記と同様にヒステリシス特性を持たせることができる。
上記の実施例では、入力電圧検出回路にヒステリシス特性を有する電圧検出回路を用いた例を説明したが、入出力電圧差検出回路にヒステリシス特性を有する電圧検出回路を用いることもでき、このようにすれば、入出力電圧差が検出電圧付近のときでも、電流制限値を安定に維持することができる。
これまでの実施例では、入力電圧または入出力電圧差に応じて電流制限値を段階的に切り替えたが、入力電圧または入出力電圧差に応じて電流制限値を連続的に変化させるようにすることも可能であり、このように電流制限値を連続的に変化させる実施例について、図13〜図18により説明する。
図13は入力電圧に応じて電流制限値を連続的に変化させる負荷駆動装置のブロック図であり、この負荷駆動装置は、入力される電圧を定電圧に安定化して出力するレギュレータ1、負荷に必要以上の電流が流れないようにするための電流制限回路2、及び入力電圧Vinに応じて電流制限回路2の制限電流値を連続的に変化させる電流制限値制御回路6により構成されている。
図14は図13の負荷駆動装置の詳細回路の一例を示す図であり、図に示すように、電流制限回路2はレギュレータ1の出力電流の検出を行うための負荷抵抗Rm、抵抗R5、定電流源OC1、及び、負荷抵抗Rmの両端の電圧と抵抗R5の両端の電圧VRとを比較し、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う演算増幅器AMP2とから構成されている。
また、電流制限値制御回路6は、抵抗R14、演算増幅器AMP5、トランジスタTr5、基準電源VR7よりなるV/I変換回路が用いられ、入力電圧Vinに応じてV/I変換回路の電流I4が変化し、電流制限回路2の基準電圧VRが変化する。ここで、
I4=(Vin−Vr7)/R14
VR=R5*(I1−I4)=R5*{I1−(Vin−Vr7)/R14}
であるので、電流制限値Ilimは
Ilim=VR/Rm=R5*{I1−(Vin−Vr7)/R14}/Rm
となり、入力電圧と電流制限値との関係の例を示す図15のグラフに示すように、入力電圧Vinが電圧Vr7より高くなると、電流制限回路2の基準電圧VRが減少して、電流制限値が小さくなる。
一方、図16は入出力電圧差に応じて電流制限値を連続的に変化させる負荷駆動装置のブロック図であり、この負荷駆動装置は、入力される電圧を定電圧に安定化して出力するレギュレータ1、負荷に必要以上の電流が流れないようにするための電流制限回路2、及び入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧の差に応じて電流制限回路2の電流制限値を連続的に変化させる電流制限値制御手段6により構成されている。
図17は図16の負荷駆動装置の詳細回路の一例を示す図であり、図に示すように、レギュレータ1の出力トランジスタTr1とトランジスタTr4がカレントミラー回路を構成し、トランジスタTr4の出力電流が電流制限回路2に入力される。電流制限回路2は、負荷電流に応じた電圧を発生する抵抗R5と、基準電圧Vr5を出力する基準電源VR5と、演算増幅器AMP2とにより構成され、電流制限値制御回路6は、上記と同様に、抵抗R14、演算増幅器AMP5、トランジスタTr5、基準電源VR7よりなるV/I変換回路が用いられ、入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧の差に応じてV/I変換回路の電流I4が変化する。ここで、
I4=(Vin−Vout−Vr7)/R14
であり、電流制限回路2の抵抗R5に流れる電流IRは
IR=Iout/n+I4
であり、電流制限値をIlimとすると、
Vr5=R5*IR=R5*{(Vin−Vout−Vr7)/R14+Ilim/n}
であるので、
Ilim=n*{Vr5/R5−(Vin−Vout−Vr7)/R14}
となり、入出力電圧差と電流制限値との関係の例を示す図17のグラフに示すように、入出力電圧差が電圧Vr7より大きくなると、電流制限値が小さくなる。
以上のように、入力電圧あるいは入出力電圧差に応じて電流制限値を連続的に変化させれば、許容範囲内でレギュレータの最大能力を発揮させることができるとともに、レギュレータの熱破壊を防止することができる。
一方、負荷駆動装置にはレギュレータの出力電圧を外部から切り替えることができるものがあり、このようにレギュレータの出力電圧を切り替えることができる負荷駆動回路に本発明を適用した実施例について図19、図20を用いて説明する。
図19に示すように、この負荷駆動装置は、入力される電圧を定電圧に安定化して出力するレギュレータ1、負荷に必要以上の電流が流れないようにするための電流制限回路2、電流制限回路2の電流制限値を切り替える電流制限値切替回路4及びレギュレータ1の出力電圧を切り替える出力電圧切替回路7から構成され、外部からの出力電圧切替信号が出力電圧切替回路7及び電流制限値切替回路4に入力され、出力電圧が高い場合は、電流制限回路2の電流制限値が大きい値に切り替えられ、出力電圧が低い場合は、電流制限値が小さい値に切り替えられる。
例えば、レギュレータ1の許容損失Pdが1Wで、入力電圧Vinが5Vの場合、出力電圧Voutが3.3Vなら電流制限回路2の電流制限値Ilim1は、
Ilim1=Pd/(Vin−Vout)=1/(5−3.3)=0.59mA
に設定し、出力電圧Voutが2.5Vなら電流制限回路2の電流制限値Ilim2は、
Ilim2=Pd/(Vin−Vout)=1/(5−2.5)=0.4mA
に設定することが望ましい。
図20は図19の負荷駆動装置の詳細回路の一例を示す図であり、図に示すように、レギュレータ1は出力電圧Voutの制御を行うPNP形のトランジスタTr1と、トランジスタTr1のベースにコレクタが接続されたNPN形のトランジスタTr2と、出力電圧Voutを分圧して分圧電圧Vdを生成して出力する抵抗R1、R2の直列回路と、所定の基準電圧Vr8、Vr9を出力する基準電源VR8、VR9と、分圧電圧Vdと基準電圧Vr8、Vr9のいずれかとを比較し、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う演算増幅器AMP1よりなり、基準電源VR8、VR9が出力電圧切替回路7としてのスイッチSW3により出力電圧切替信号に応じて切り替えられる。
一方、電流制限回路2はレギュレータ1の出力電流の検出を行うための負荷抵抗Rm、基準電圧Vr2を出力する基準電源VR2、基準電圧Vr3を出力する基準電源VR3及び負荷抵抗Rmの両端の電圧と基準電源VR2または基準電源VR3の電圧とを比較し、この比較結果に応じてトランジスタTr2のベース電圧の制御を行う演算増幅器AMP2とから構成され、基準電源VR2と基準電源VR3とが電流制限値切替回路4としての切替スイッチSW3により出力電圧切替信号に応じて切り替えられる。
そして、上記の例のように、出力電圧切替信号により出力電圧を3.3V(Vr8)に設定する場合は電流制限値が0.59mAに、出力電圧を2.5V(Vr9)に設定する場合には、電流制限値が0.4mAになるように、抵抗Rmの抵抗値及び基準電源VR2、VR3の電圧値Vr2、Vr3を設定する。
なお、上記の実施例では、レギュレータの出力電圧を2値に切り替える場合の例について説明したが、出力電圧を3値以上に切り替えることができるレギュレータの場合にも、本発明を適用することができる。
次に、本発明の負荷駆動システムを複数のレギュレータを備えた集積回路に適用した実施例について、図21〜図27を用いて説明する。
図21は2個のレギュレータを内蔵した集積回路のブロック図であり、図に示すように、この集積回路はレギュレータ10とレギュレータ20を備え、それぞれのレギュレータはパワーオン/オフ回路11、21、電流制限回路12、22を備えている。パワーオン/オフ回路11、21には、集積回路の外部からパワーオン信号Pon1、Pon2がそれぞれ入力されるとともに、このパワーオン信号Pon1、Pon2が他方のレギュレータの電流制限回路に電流制限値切替信号として入力され、パワーオン信号Pon1、Pon2がハイのとき、それぞれの電流制限回路の電流制限値が小に切り替えられる。
次に、図21の集積回路の動作について、図22の動作状態図も用いて説明する。
図21に示すように、レギュレータ10、20ともにパワーオン(Pon:H)の場合、レギュレータ10、20とも電流制限値が小(両レギュレータの消費電力のトータルが集積回路の許容損失内に収まるような値)になる。一方、図22に示すように、レギュレータ10がパワーオン(Pon1:H)、レギュレータ20がパワーオフ(Pon2:L)の場合、レギュレータ10の電流制限回路12の電流制限値が大(レギュレータ10の消費電力が集積回路の許容損失内に収まるような値)に切り替えられる。逆に、レギュレータ20がパワーオン(Pon2:H)、レギュレータ10がパワーオフ(Pon1:L)の場合、レギュレータ20の電流制限回路22の電流制限値が大に切り替えられる。
このように、複数のレギュレータを備えた集積回路の場合、各レギュレータの入力電圧に応じて他のレギュレータの電流制限回路の電流制限値を切り替えることにより、集積回路の全体の消費電力が集積回路の許容損失内に収まるようにすることができる。
図23は図21の集積回路のパワーオン/オフ回路11、21の代わりに入力検知回路13、23を設けたものであり、入力検知回路13、23の出力が他方のレギュレータの電流制限回路に電流制限値切替信号として入力される。
図23に示すように、レギュレータ10、20ともに入力が入っている場合、レギュレータ10、20とも電流制限回路12、22の電流制限値が小(両レギュレータの消費電力のトータルが集積回路の許容損失内に収まるような値)になる。一方、図24に示すように、レギュレータ10に入力が入っており、レギュレータ20に入力が入っていない場合、レギュレータ10の電流制限回路12の電流制限値が大(レギュレータ10の消費電力が集積回路の許容損失内に収まるような値)に切り替えられる。逆に、レギュレータ20の入力が入っており、レギュレータ10の入力が入っていない場合、レギュレータ20の電流制限回路22の電流制限値が大に切り替えられる。
また、図25は図23の集積回路の入力検知回路として、例えば、図6に示す入力電圧検出回路のように、入力レベルを複数段階で検知可能なものを使用し、電流制限回路の電流制限値を複数段階で切り替えることができるようにしたものである。
図25に示すように、レギュレータ10、20ともに入力電圧が高電圧の場合、レギュレータ10、20とも電流制限回路12、22の電流制限値が小になる。一方、図26に示すように、レギュレータ10の入力電圧が高電圧であり、レギュレータ20の入力電圧が低電圧(例えば、レギュレータ10の出力Vout1)の場合、レギュレータ10の電流制限回路12の電流制限値が中、レギュレータ20の電流制限回路22の電流制限値が小(両レギュレータの消費電力のトータルが集積回路の許容損失内に収まるような値)に切り替えられる。また、図27に示すように、レギュレータ10に入力が入っており、レギュレータ20に入力が入っていない場合、レギュレータ10の電流制限回路12の電流制限値が大に切り替えられる。
この実施例では、入力レベルを三段階で検知できるようにしたが、四段階以上のレベルを検出できる入力検知回路を用い、電流制限値を四段階以上に切り替えることようにすることも可能である。
また、上記の実施例では、複数の負荷駆動装置を備えた負荷駆動システムを複数のレギュレータを有する一つの集積回路で構成した例について説明したが、複数のレギュレータを別々の集積回路に設けたものについても本発明の負荷駆動システムを適用することができ、更には、複数のレギュレータが集積化されていないものについても、本発明の負荷駆動システムを適用することができる。
さらに、以上の実施例では、レギュレータの出力トランジスタとして、PNP形のトランジスタを使用したが、NPN形のトランジスタやPチャンネルMOS、NチャンネルMOSを用いることも可能である。
また、以上の実施例では、入力電圧検出回路として比較器を用いたが、電圧を検出できるその他の回路を用いることができ、さらに、電流制限値切替回路のスイッチとしてNPN形のトランジスタを使用したが、MOSトランジスタ等を使用することもできる。
本発明の負荷駆動装置の実施例を示すブロック図である。 図1の負荷駆動装置の入力電圧と電流制限値との関係を示す図である。 図1の負荷駆動装置の詳細回路を示す図である。 図1の負荷駆動装置の他の詳細回路を示す図である。 図1の負荷駆動装置のさらに他の詳細回路を示す図である。 本発明の負荷駆動装置の他の実施例を示すブロック図である。 図6の負荷駆動装置の入力電圧と電流制限値との関係を示す図である。 本発明の負荷駆動装置の他の実施例を示すブロック図である。 図8の負荷駆動装置の詳細回路を示す図である。 図8の負荷駆動装置の入出力電圧差と電流制限値との関係を示す図である。 ヒステリシス特性を有する電圧検出回路を示す図である。 ヒステリシス特性を有する電圧検出回路の他の例を示す図である。 本発明の負荷駆動装置のさらに他の実施例を示すブロック図である。 図13の負荷駆動装置の詳細回路を示す図である。 図14の負荷駆動装置の入力電圧と電流制限値との関係を示す図である。 本発明の負荷駆動装置のさらに他の実施例を示すブロック図である。 図16の負荷駆動装置の詳細回路を示す図である。 図17の負荷駆動装置の入力電圧と電流制限値との関係を示す図である。 本発明の負荷駆動装置のさらに他の実施例を示すブロック図である。 図19の負荷駆動装置の詳細回路を示す図である。 本発明の負荷駆動システムを実施した集積回路を示すブロック図である。 図21の集積回路の動作状態を示す図である。 本発明の負荷駆動システムを実施した集積回路の他の例を示すブロック図である。 図23の集積回路の動作状態を示す図である。 本発明の負荷駆動システムを実施した集積回路のさらに他の例を示すブロック図である。 図25の集積回路の動作状態を示す図である。 図25の集積回路の別の動作状態を示す図である。 従来の負荷駆動装置を示す回路図である。 従来の負荷駆動装置の他の例を示す回路図である。
符号の説明
1、10、20 レギュレータ
2、12、22 電流制限回路
3 入力電圧検出回路
4 電流制限値切替回路
5 入出力電圧差検出回路
6 電流制限値制御回路
7 出力電圧切替回路
11、21 パワーオン/オフ回路
13、23 入力検知回路

Claims (13)

  1. 負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
    装置への入力電圧を検出する入力電圧検出手段を備え、
    上記入力電圧検出手段により検出した入力電圧に応じて上記電流制限手段における電流制限値を切り替えることを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 上記電流制限手段が、
    出力トランジスタに直列に挿入された抵抗と、
    上記抵抗により検出された出力電流を基準値と比較する比較手段とよりなり、
    上記入力電圧検出手段の出力により上記基準値を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 上記電流制限手段が、
    出力トランジスタとカレントミラーを構成するトランジスタにより検出された電流が入力される抵抗と、
    上記抵抗により検出された電圧を基準値と比較する比較手段とよりなり、
    上記入力電圧検出手段の出力により上記抵抗の抵抗値を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  4. 上記入力電圧検出手段が複数の入力電圧検出レベルを有し、
    上記入力電圧検出手段の出力により電流制限値を段階的に切り替えることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の負荷駆動装置。
  5. 上記入力電圧検出手段がヒステリシス特性を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の負荷駆動装置。
  6. 負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
    装置の入出力電圧差を検出する入出力電圧差検出手段を備え、
    上記入出力電圧差検出手段の出力により上記電流制限手段における電流制限値を切り替えることを特徴とする負荷駆動装置。
  7. 上記入出力電圧差検出手段がヒステリシス特性を有していることを特徴とする請求項6に記載の負荷駆動装置。
  8. 負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
    装置への入力電圧に応じて上記電流制限手段の電流制限値を変化させる電流制限値制御手段を備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  9. 負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
    装置の入出力電圧の差に応じて上記電流制限手段の電流制限値を変化させる電流制限値制御手段を備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  10. 負荷に供給する出力電圧を外部から切り替えることができるとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置において、
    上記出力電圧の切替に応じて上記電流制限手段の電流制限値を変化させることを特徴とする負荷駆動装置。
  11. 負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置を複数個備えた負荷駆動システムにおいて、
    各負荷駆動装置の動作を停止する信号により他の負荷駆動装置の電流制限手段の電流制限値を切り替えることを特徴とする負荷駆動システム。
  12. 負荷に電源を供給するとともに、負荷への電流を制限する電流制限手段を備えた負荷駆動装置を複数個備えた負荷駆動システムにおいて、
    各負荷駆動装置の入力を検知する入力検知手段を備え、
    上記入力検知手段の出力により他の負荷駆動装置の電流制限手段の電流制限値を切り替えることを特徴とする負荷駆動システム。
  13. 上記入力検知手段が複数の入力検知レベルを有し、
    上記入力検知手段の出力により他の負荷駆動装置の電流制限値を段階的に切り替えることを特徴とする、請求項12に記載の負荷駆動システム。
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