JP2005004260A - 病院経営支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、様々な種類の統計資料を柔軟に提供できる病院経営支援システムを提供することにある。
【解決手段】本発明にかかる病院経営支援システムは、病院内で発生した医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報から、所定の複数の項目から構成される複数のレコードを作成するレコード構築部29と、複数のレコードを保管する分析用データシステム21と、分析用データシステムに保管されている複数のレコードを任意の検索条件に従って検索し、検索条件に対応する複数のレコードを選択的に読み出す検索部35と、読み出された複数のレコードを対象として任意の分析条件に応じた複数の統計値を計算する統計計算部37と、複数の統計値からグラフを作成するグラフ作成部39と、作成されたグラフをグラフィカルユーザインタフェースとともに表示するGUIプロセッサ14とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかる病院経営支援システムは、病院内で発生した医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報から、所定の複数の項目から構成される複数のレコードを作成するレコード構築部29と、複数のレコードを保管する分析用データシステム21と、分析用データシステムに保管されている複数のレコードを任意の検索条件に従って検索し、検索条件に対応する複数のレコードを選択的に読み出す検索部35と、読み出された複数のレコードを対象として任意の分析条件に応じた複数の統計値を計算する統計計算部37と、複数の統計値からグラフを作成するグラフ作成部39と、作成されたグラフをグラフィカルユーザインタフェースとともに表示するGUIプロセッサ14とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院経営を支援するための統計資料を出力する病院経営支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、医療機関の飽和及び診療報酬算出方式の切り替え等の周辺環境の急激な変化によりより高位な病院経営手腕が必要とされている。経営方針を決めるにあたって、様々な視点から現在の経営状態を把握することが重要である。
【0003】
特開2001−319041号公報、特開2001−243344号公報には、1枚のレセプト(診療報酬点数の請求明細書)当たりの収入を病院間で比較する統計資料、1枚のレセプト当たりの投薬料を病院間で比較する統計資料、患者一人一日当たりの収入病院間で比較する統計資料等様々な病院間の比較情報を提供することができる発明が開示されている。このような統計資料から各病院の経営状態を客観的に判断することができる。
【0004】
これら特開2001−319041号公報、特開2001−243344号公報の発明では、各病院内の詳細な統計資料を提供することはできない。多くの病院では、HIS(病院総合情報システム)で管理する各種の病院内情報から統計資料を出力することができるようになっている。
【0005】
しかし、従来ではある決まった種類の統計結果を出力できるに止まっており、別の種類の統計結果が必要であれば、それに応じたプログラムコードの導入が必要とされる。病院経営者としては、プログラムコード提供側のお仕着せでない、その時々の独自の視点で様々な種類の統計資料を柔軟に使い分けて参照できる環境を希望している。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−319041号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−243344号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、様々な種類の統計資料を柔軟に提供できる病院経営支援システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる病院経営支援システムは、病院内で発生した医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報から、前記医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報に含まれる所定の複数の項目から構成される複数のレコードを作成する手段と、前記複数のレコードを保管するデータベースと、前記データベースに保管されている複数のレコードを任意の検索条件に従って検索し、前記検索条件に対応する複数のレコードを選択的に読み出す手段と、前記読み出された複数のレコードを対象として任意の分析条件に応じた複数の統計値を計算する手段と、前記複数の統計値からグラフを作成する手段と、前記作成されたグラフをグラフィカルユーザインタフェースとともに表示する手段とを具備する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による病院経営支援システムを好ましい実施形態により説明する。図1は本発明の実施形態に係る病院経営支援システムを含む全体システムの構成略図である。病院経営支援システム1は、病院内通信網3を介して、医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9、およびその他の部門システムに接続される。なお、病院経営支援システム1は、病院内通信網3と切り離してスタンドアローンシステムでも良く、つまり医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9、およびその他の部門システムに対して病院内通信網3で繋がっていない構成であってもよい。
【0011】
図2に示すように、病院経営支援システム1には、入院に関する医事会計データと外来に関する医事会計データとが医事会計部門システム5から取り込まれる。病院経営支援システム1には、患者病歴データが患者病歴管理部門システム7から取り込まれる。病院経営支援システム1には、財務データが財務会計部門システム9から取り込まれる。病院経営支援システム1を病院内通信網3と切り離してオフラインで使用する場合は、医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9から病院経営支援システム1のデータは、病院内LANによる通信の他に、光ディスク等の記録媒体により配送するようにしても良い。
【0012】
なお、医事会計データは病院の収入に関わる情報を表している。逆に、財務データは病院の支出(費用)に関わる情報を表している。医事会計データは、病院が月毎に保険組合などに請求する診療報酬額、正常出産などで支払う私費などが含まれている。一方、財務データは損益計算書などの月毎の収支データで、収入と支出の情報が含まれている。
【0013】
病院経営支援システム1は、取り込んだ医事会計データ、患者病歴データ、財務データから、データ分析のために組まれた分析用データベースを構築するとともに、その分析データベースを分析して、病院経営にとって有益な様々な分析結果(複数の統計値)を計算し、複数の統計値からグラフを作成し、表示する機能、分析結果データ又は分析に用いたデータを汎用の表計算プログラムコードで扱うことのできるファイル形式に変換して、出力する機能、さらには分析結果データ又は分析に用いたデータを暗号化し、出力する機能を備えている。
【0014】
分析用データベースは複数のレコードから構成される。レコードは、通院開始から通院終了までの一連の外来、入院開始から退院までの1回の入院を一診療単位として患者ごとに構築される。レコードは、図3に示すように、患者番号、誕生日、年齢、性別コード、主治医コード、カルテ番号等の書誌的な項目とともに、病名(疾病)コード、入院/外来区別コード、手術区分、手術日、入院日、退院日、在院日数、手術前在院日数、手術後在院日数、再入院区分コード、院内死亡区分コード、診察開始日、最新来院日、診療終了日、通院日数、検査コード、標榜診療科、レセプト診療科、診療報酬区分コード、DPC導入前の従前の診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、DPC導入後の新たな診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、費用等の診療実質的な項目とから構成される。なお、DPC(DIAGNOSIS PROSEDURE COMBIBATION)導入後の診療報酬算出方式とは、一日包括定額払い形式により診療報酬が定額で決定される包括払い方式をいう。一方、DPC導入前の診療報酬算出方式とは、診療識別毎に入院、指導、検査、処置、投薬、手術等の種類で診療報酬が決定される出来高払い方式をいう。
【0015】
図4には、病院経営支援システム1の機能ブロック図を示している。病院経営支援システム1は、システムコントローラ13に対してデータ/制御バス12を介して、通信装置11、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)プロセッサ14、入力デバイス15、表示部17、印刷部19を有する。GUIプロセッサ14は、入力デバイス15のポインティングデバイスによるポインタ操作可能なコマンド対応のアイコン等のグラフィカルユーザインタフェースを含む画面を構築するために設けられている。
【0016】
病院経営支援システム1には、分析用データベースを保管するための分析データベースシステム21とともに、シミュレーション用データベースシステム25とが装備される。実際的な経営状態を分析するためのプラクティスモードでは、分析データベースシステム21に保管されている分析用データベースに対して分析が行われる。シミュレーションモードは、プラクティスモードと択一的であり、分析データベースシステム21からシミュレーション用データベースシステム25に複写された分析用データに対して、レコード削除や数値変更等の各種の加工を行った上で模擬的な分析を行う作業モードである。シミュレーション用データベースシステム25に複写された分析用データに対してシミュレーションを行うようにしたことで、分析用データシステム21の分析用データはオリジナルのままで維持され得る。なお、単一のデータベースシステムの記憶領域が分析用データ、シミュレーション用データベースのために領域分割されていてもよいが、ここでは説明の便宜上別システムとして説明する。
【0017】
なお、廉価のシステム(スタンドアロン型システム)では1台のコンピュータに全ての機能を組み込まれているが、高級なシステム(クライアント/サーバーシ型システム)では、サーバーがデータ管理機能、クライアントが表示・印刷などの機能を担当する。クライアントは最小単位が1台で、無限に増設可能な設定になっている。このような場合、クライアントとサーバーは院内のネットワークを使って通信する。この場合、具体的には、システム21,23,25がサーバー側、左記意外の機能がクライアント側に搭載される。なお、19はクライアントもしくはWEBビューアおよびサーバーそれぞれに組み込まれてお互いの制御を行う。
【0018】
さらに病院経営支援システム1は、データ取り込み部27、リソースデータ記憶部23、分析用データ構築部29、データメンテナンス部31を有している。データ取り込み部27には、定期的又は適時に医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9およびその他の部門システムから通信装置11を経由して医事会計データ、患者病歴データ及び財務データが取り込まれる。取り込まれたデータをリソースデータという。データ取り込み部27は、データ自動取り込み機能とともに、取り込んだデータの破損をそのパリティコードに基づいて検査し、また取り込んだデータの異常値(エラー)を検査する機能を有している。破損又はエラーが発見されたとき、データ取り込み部27は対応項目に、破損コード又はエラーコードを付加する。取り込まれた医事会計データ、患者病歴データ及び財務データは、そのままの状態でリソースデータとしてリソースデータ記憶部23に破損コード又はエラーコードとともに記憶される。
【0019】
データメンテナンス部31は、管理者が例えば破損コード、エラーコードを参照してデータ整備するためのインストラクションを入力したとき、そのインストラクションに従ってリソースデータを修正するために設けられている。分析用データベース構築部29は、修正されたリソースデータから、上記図3の所定項目から構成される複数のレコードを作成し、複数のレコードから分析用データを構築する。
【0020】
病院経営支援システム1は、分析用データに対して分析を実行するためのデータ分析部33をさらに有する。データ分析部33は、検索部35、統計計算部37、グラフ作成部39及び診療報酬計算部41を有する。検索部35は、入力デバイス15を介して任意に設定された検索条件に従って、分析用データを検索して、検索条件に合致する複数のレコードを選択的に読み出すために設けられている。統計計算部37は、入力デバイス15を介して任意に設定された分析条件に従って、選択的に読み出された複数のレコードを分析して、分析条件に応じた複数の統計値を計算するために設けられている。グラフ作成部39は、計算された複数の統計値からグラフを作成するために設けられている。診療報酬計算部41は、選択的に読み出された複数のレコードから、診療報酬点数を計算するために設けられており、特にDPC導入後の診療報酬算出方式(包括払い方式)と、DPC導入前の診療報酬算出方式(出来高払い方式)との少なくとも2種類の算出方式に対応している。
【0021】
本実施形態の動作は、大きく、データ取り込み段階、データメンテナンス段階、分析用データベースの構築段階、データ分析段階、データ出力段階に分かれている。各段階について順番に説明する。
【0022】
図5は、本実施形態のデータ取り込み段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。データ取り込みは、基本メニューの中のデータ取り込みボタンのクリックに伴って起動する。画面内には、取り込むデータの対象年月の始期と終期とを指定する欄が、取り込んだ各種のデータを格納するリソースデータ記憶部23内の格納フォルダを指定する欄とともに設けられる。また、画面内には、過去のリソースデータの取り込みに関するリソースデータ管理情報と、過去の分析用データベースの作成に関する分析用データベース管理情報の時系列一覧が表示される。
【0023】
取り込むデータの対象年月の始期と終期との指定が、各データの格納フォルダの指定とともに完了した後に、実行ボタンのクリックを契機として、データ取り込み部27から医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9に対して指定期間内のデータ出力要求が出される。この要求に呼応して患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9から、データ取り込み部27に対して、当該指定期間内に発生した医事会計データ、患者病歴データ、財務データが送信される。データ取り込み部27は、受信した医事会計データ、患者病歴データ、財務データを、エラーチェックを経て、リソースデータ記憶部23のそれぞれ対応する格納フォルダに格納する。
【0024】
図6は、本実施形態のデータメンテナンス段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。データメンテナンスは、基本メニューの中のデータメンテナンスのクリックに伴って起動する。画面内には、データメンテナンス対象のリソースデータを検索する検索条件の入力欄が設けられる。検索条件には、入退院期間とともに、データ区分として、全体、正常、エラー、破損(ワーニング)、エラー及び破損の選択肢が用意されている。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0025】
任意のデータ区分のチェックが、入退院期間の始期と終期の指定とともに完了した後に、検索ボタンのクリックを契機として、データメンテナンス部31は、指定したデータ区分、指定した期間により、リソースデータ記憶部23に記憶されているリソースデータを検索する。検索されたリソースデータはデータメンテナンス部31内の揮発性メモリの作業用記憶領域に一時的に記憶され、診療単位で時系列に配列され一覧で表示される。管理者は、必要に応じて、列表示選択コマンドにより、一覧表示する項目を任意に切り替える。一覧から指定されたリソースデータがデータ修正エリアに表示される。このデータ修正エリア上で、任意項目のデータ値が、管理者が入力する値に修正される。なお、修正されたリソースデータは、作業用記憶領域に保持され、リソースデータ記憶部23に記憶されているリソースデータは、エラーや破損が存在するオリジナルの状態のままで維持される。なお、リソースデータ記憶部23のリソースデータを直接修正するようにしてもよい。
【0026】
図7は、本実施形態の分析用データベース構築段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。分析用データは、メンテナンスされたリソースデータに基づいて作成される。分析用データ構築は、基本メニューの中の分析データ作成ボタンのクリックに伴って起動する。画面内には、分析用データ構築条件(分析データ作成条件)の入力欄が設けられる。分析用データ構築条件には、対象年月の始期及び終期とともに、データ区分として入院と外来の選択肢が用意されている。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0027】
任意のデータ区分のチェックが、対象期間の始期と終期の指定とともに完了した後に、作成ボタンのクリックを契機として、分析用データ構築部29は、メンテナンスされたリソースデータから、分析用データを構築する。
【0028】
分析用データベースは、上述したように、複数のレコードから構成される。レコードは、図3に示したように、通院開始から通院終了までの一連の外来、入院開始から退院までの1回の入院を一診療単位として患者ごとに構築される。レコードは、図3に示すように、患者番号、誕生日、年齢、性別コード、主治医コード、カルテ番号等の書誌的な項目とともに、病名(疾病)コード、入院/外来区別コード、手術区分、手術日、入院日、退院日、在院日数、手術前在院日数、手術後在院日数、再入院区分コード、院内死亡区分コード、診察開始日、最新来院日、診療終了日、通院日数、検査コード、標榜診療科、レセプト診療科、診療報酬区分コード、DPC導入前の従前の診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、DPC導入後の新たな診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、費用等の診療実質的な項目とから構成される。分析用データ構築部29は、メンテナンスされたリソースデータから、上記項目のデータを拾い出し、診療単位でレコードにまとめ、これを繰り返すことで分析用データベースを構築する。分析用データベースは、分析用データシステム21に保管される。
【0029】
図8は、本実施形態のデータ分析段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。データ分析は、基本メニューの中のデータ分析ボタンのクリックに伴って起動する。データ分析とは、分析対象レコードを任意条件で分類し、任意項目の値を集計し、それら集計値からグラフを作成して表示することをいう。データ分析は、分析データベースシステム21に保管されている分析用データベースを対象として実際的な経営状態を分析するためのプラクティスモードと、基本データベースシステム21からシミュレーションデータベースシステム25に複写され、必要に応じてレコード削除や項目の数値変更等の各種の加工を施した分析用データベース(シミュレーション用データベース)を対象として模擬的な分析を行うシミュレーションモードとが用意されている。シミュレーションモードが用意されていることにより、オリジナルの分析用データベースが不要に書き換えられてしまう事態を回避して、オリジナルの状態のままの分析用データベースを確保することができる。
【0030】
データ分析用操作画面には、プラクティスモードとシミュレーションモードとの選択用チェックボックスが、分析用データベース又はシミュレーション用データベースから分析対象レコードを絞り込むための検索条件入力欄及び分析条件入力欄とともに設けられる。検索条件には、レコード区分と、対象期間とが含まれる。レコード区分には、操作支援のために、入院、外来、入院外来の選択肢がプルダウンメニューで提示される(図9参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。対象期間の始期、終期についても、操作支援のために、その月単位の選択肢がプルダウンメニューで提示される(図10、図11参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。レコード区分として例えば入院が選択され、対象期間として2001年1月〜2001年12月が指定されたとき、分析用データベースから、入院コードがつけられ、入院日が2001年1月〜2001年12月の範囲内である複数のレコードが、検索部35により分析データベースシステム21又はシミュレーションデータベースシステム25から選択的に読み出される。
【0031】
分析条件には、レコードの分類方法を定義する分類条件と、分類されたレコードをどのように集計するかを定義する集計条件とが含まれる。
【0032】
分類条件には、期間的分類条件と、診療内容による分類条件とが用意されている。期間分類条件の定義領域は、画面上で分析モードの表記で提供され、例えば退院患者数を検索条件の対象期間の全期間にわたって集計する、つまり期間別の集計は実質的に行わないことを定義する期間サマリと、例えば退院患者数(集計種別)を一ヶ月等の単位期間ごとに集計することを定義する“時系列”とのいずれかから選択可能である。
【0033】
分析カテゴリと表記された定義領域では、診療内容による分類条件と、集計方法とが定義される。診療内容による分類条件には、分類対象範囲条件と分類区分条件とが用意されている。分類対象範囲条件により、分類対象のレコードの範囲が定義され、この分類対象範囲条件により絞り込まれたレコードを対象として、分類区分により分類される。分類対象範囲条件は、その選択肢として全科、循環器内科、呼吸器内科、内科、小児科、外科、形成外科、脳神経外科がプルダウンメニューで提供される(図18参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0034】
分類区分条件により、レコードが診療科別/疾病別/手術別/特定疾病等の分類区分に従って分類される。分類区分は、選択された分析モードに依存して変化する選択肢がプルダウンメニューで提供される(図16、図17参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0035】
分析モードとして期間サマリが選択されたとき、分類区分の選択肢として、診療科、疾病(上位10)、手術(上位10)が提供される。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。分析モードとして時系列が選択されたとき、分類区分の選択肢として、診療科、老人性白内障、ラパコレが提供される。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。さらに、図19に示すように、分類対象範囲条件として外科が選択されたとき、さらに細分類区分としての疾病別/手術別の選択肢のチェックボックスが選択可能状態になる。
【0036】
集計方法は、集計対象によって決まり、つまり分類されたレコードの数又はレコード内の項目値が集計対象に従って集計される。集計対象には多くの選択肢が含まれており、この選択操作の効率化を図るために、集計対象は予め集計種別に応じて分類されている。集計種別として、患者統計、医療の質、収益という3種類の選択肢がプルダウンメニューで提示される(図12参照)。
【0037】
図13、図14、図15に示すように、選択された集計種別に従って絞り込まれた少ない数の集計対象の選択肢がプルダウンメニューで提供される。例えば、集計種別として“患者統計”が選択されたとき、集計対象の選択肢として、在院日数、退院患者数、平均在院日数、手術前後平均在院日数が提供される。集計種別として“医療の質”が選択されたとき、集計対象の選択肢として、院内死亡、再入院が提供される。集計種別として“収益”が選択されたとき、集計対象の選択肢として、対象期間内の総計的な収入/費用(支出)、一件(一医療単位)当たりの収入/費用(支出)、一日当たりの収入/費用(支出)、コスト構造が提供される。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0038】
上述のように分析条件を任意に定義可能に提供することで、病院経営者は数十又は数百といったバリエーションの中から独自の視点で分析条件を設定することができる。例えば、図20に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年9月〜2002年3月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。選択的に読み出された複数のレコードの全てが、分類対象範囲“全科”に従って分類対象とされ、統計計算部37により、診療科別に分類される。集計対象として在院日数が定義されているので、分類されたレコードの在院日数項目の数値(在院日数)が統計計算部37により合計される。この分析により、特定期間内の入院に関する診療科別の在院日数という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、診療科別の在院日数が棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。
【0039】
グラフは各統計値に応じた長さを有するここでは棒状の複数の要素から構成される。グラフ上の任意の要素上にポインタが配置され、その位置でマウスが右クリックされると、GUIプロセッサ14の制御のもとで、“元データ表示”と表記されたコマンドを含むポップアップメニューが開かれる。当該コマンドがクリックされたとき、そのコマンドを受けた統計計算部37により、ポインタにより選択された当該要素の統計値集計に使用した複数のレコード、つまり当該要素に対応する分類に含まれる複数のレコードの全て又は所定の一部項目に関するレコード別リストが作成され、図21に示すように、別ウインドウで表示される。右クリックにより表示されるポップアップメニューとして、“元データリスト表示”と表記されたコマンド、“元データグラフ表示”と表記されたコマンドを用意しても良い。“元データリスト表示”と表記されたコマンドが選択されたとき、図21と同様に項目情報がリスト表示され、“元データグラフ表示”と表記されたコマンドが選択されたとき、各レコードの集計対象の項目、ここでは在院日数が個別に棒グラフとして表示される。
【0040】
また、図22に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年7月〜2002年8月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。選択的に読み出された複数のレコードの中から“内科”に該当する複数のレコードが抽出され、抽出されたレコードが、統計計算部37により、疾病別に分類される。ここでは、集計対象として収入/費用が定義されているので、疾病別に分類された内科レコードの収入と費用(支出)とがそれぞれ個別に統計計算部37により合計される。この分析により、特定期間内の内科診療の入院に関する疾病別の収入/費用という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、内科入院に関する疾病別の収入/費用が棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。
【0041】
図22のグラフの任意の要素上にポインタが配置され、その位置でマウスが右クリックされると、GUIプロセッサ14の制御のもとで、“元データ表示”と表記されたコマンドを含むポップアップメニューが開かれる。当該コマンドがクリックされたとき、そのコマンドを受けた統計計算部37により、当該要素の統計値集計に使用した複数のレコードに関する特定項目のレコード別リストが作成され、図23に示すように、別ウインドウで表示される。ここでは、特定項目には、患者番号、入院日数、病名、現状収入データ(DPC適用前診療報酬基準による診療報酬点数)、DPC時収入データ(DPC適用後診療報酬基準による診療報酬点数)が含まれる。現状収入データとDPC時収入データとの少なくとも一方が、レコードの該当項目に欠落しているとき、診療報酬計算部41により当該レコードの関連項目のデータに基づいて収入データ(診療報酬点数)が計算され、当該リストに補充される。
【0042】
また、図24に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2003年7月〜2003年12月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。ここでは分析モードとして時系列が選択されている。選択的に読み出された複数のレコードの中から“ラパコレ(手術名)”に該当する複数のレコードが抽出され、抽出されたレコードが、統計計算部37により、月別で分類される。ここでは、集計対象として在院日数が定義されているので、月別に分類されたラパコレ関連のレコードの在院日数が統計計算部37により合計される。この分析により、ラパコレによる入院の月別の在院日数という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、ラパコレによる入院の月別の在院日数に応じた長さを有するグラフ要素が時間配列され棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。
【0043】
また、図25に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年1月〜2001年12月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。ここでは分析モードとして時系列が選択されている。選択的に読み出された複数のレコードを対象として、統計計算部37により、月別で分類される。ここでは、集計対象として収入が定義されているので、月別に分類された全科にわたるレコードの収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)とが統計計算部37により合計される。この分析により、病院全体の月別の収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、2種類の収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)との推移が棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)の棒グラフとともに、費用の棒グラフも並んで表示される。
【0044】
また、図26に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年1月〜2001年12月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。ここでは分析モードとして期間サマリが選択されている。選択的に読み出された複数のレコードの中から“外科”に該当する複数のレコードが抽出され、抽出されたレコードが、統計計算部37により、手術別に分類される。ここでは、集計対象として収入/費用が定義されているので、手術別に分類された外科レコードの収入と費用(支出)とがそれぞれ個別に統計計算部37により合計される。この分析により、外科に関する手術別の収入/費用という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39は、収入が高いものから順番に上位所定数個、ここでは上位10位にランクされる統計値が選択される。選択された外科に関する手術別の収入/費用に応じた長さを有するグラフ要素が、収入の高低に従って配列された棒グラフが作成され、表示される。
【0045】
このグラフ表示領域の任意の位置にポインタが配置され、マウスが右クリックされると、GUIプロセッサ14の制御のもとで、“詳細データ表示”と表記されたコマンドを含むポップアップメニューが開かれる。当該コマンドがクリックされたとき、そのコマンドを受けた統計計算部37により、手術別の詳細項目情報が作成され、別ウインドウで表示される。ここでは、詳細項目には、手術名、在院日数合計、退院患者数、平均在院日数、収入、費用、1レコード当たりの収入等が含まれる。これら以外にも本システムで表示される棒グラフのデータ値が出力されることもある。
【0046】
図27には、外科に関する平均在院日数の時間的推移を示すグラフが表示されている。この種のグラフ又は他の任意のグラフに対して、任意の2種の基準線を重ねることが可能である。基準線としては、例えば、損益分岐点又は複数病院の標準点を示すベンチマークライン、目標点を示すターゲットラインが含まれる。例えば基準線追加コマンドが入力されたとき、GUIプロセッサ14により基準線追加メニューが開かれる。この基準線追加メニューには、損益分岐点、複数病院の標準点、目標点等を入力する入力欄が設けられており、それぞれ任意の数値が入力されることにより、それに応じてベンチマークライン及びターゲットラインが作成され、グラフに重ねられる。なお、ベンチマークライン、ターゲットラインとともに、他の種類のラインをグラフに重ねられ得る。つまり、ユーザは設定により3本、4本、それ以上の任意の本数で自由にラインを表示させることができる。また、ユーザは、画面右下のチェックボックスのチェックのON/OFFでラインの表示/非表示を選択することが可能である。
【0047】
次にシミュレーションモードについて説明する。図28にはシミュレーションモードの画面の変遷を示している。シミュレーションモードが選択されると、システムコントローラ13の制御のもとで、分析データベースシステム21からシミュレーション用データベースシステム25に分析用データが複写される。シミュレーションモードでは、シミュレーション用データベースシステム25に複写された分析用データベースに対して、上述した様々な分析、つまり検索、分類、集計、グラフ作成及び表示がなされる。
【0048】
例えば図28に示すように、外科に関する平均在院日数の時間推移を表示させたと仮定する。このグラフ要素の中で特定月(4月)の平均在院日数が異常値を示している。当該4月のグラフ要素上にポインタを移動して、元データ表示をすると、そのグラフ要素の統計値計算に使用したレコードの項目情報リストが表示される。シミュレーションモードでは、項目情報リストに、チェックボックスがレコードごとに表示される。初期的には、全てのレコードに対してチェックが入った状態で表示される。病院経営者等の操作者は、4月の統計が異常値を示した原因と考えられるレコードのチェックを外す。また、特定のレコードの特定の項目の値を任意の値に書き換える。チェックを外されたレコードは、分析対象から除外される。そのためにシミュレーション用データベースシステム25のシミュレーション用データベースから当該レコードが削除される。書き換えられた項目の値に、シミュレーション用データベースが更新される。
【0049】
リスト画面上に用意されている“再分析”ボックスのクリックを契機として、統計計算部37は、当該チェックを外されたレコードが削除され、及び/又は特定項目の値が任意の値に書き換えられたシミュレーション用データベースを分析対象として、検索、分類、集計を再度実行する。再計算された統計値に基づいてグラフが再度作成され、表示される。病院経営者にとっては異常値を引き起こす原因となったレコード、つまり診療行為を特定することができ、また、それが無かった状態を想定した場合の正常診療行為の元での統計情報を確認することができる。また、このシミュレーションモードを使って、レコード削除や項目の値の書き換えを繰り返し試行しながら、上記ベンチマークラインやターゲットラインに近似させるための対応策を探ることもできる。
【0050】
このシミュレーションモードで作成した分析結果データは、図30に示すように、シミュレーション用データベースシステム25において、ユーザごとに割り当てられ、選択部49による認証管理のもとで読出し制限がかけられた個人データベース領域45〜47に保存される。
【0051】
次にデータ出力段階について説明する。出力対象には、分析用データベースと分析結果(集計結果)としてのデータが含まれる。例えば図31にはデータ出力のための操作画面例を示している。データ出力は、基本メニューの中の分析用データ出力ボタンのクリックに伴って起動する。画面内には、出力対象のデータの区分を入院/外来/入院+外来から選択するチェックボックス、対象年月の始期と終期とを指定する欄が、出力データの形態を科別集計データ/分析用データから選択するチェックボックスが、データの出力先を指定する欄とともに設けられる。科別集計が選択されたとき、診療科別の在院日数又は患者数が集計される。図示しないが、患者毎ごと集計が選択されたとき、患者ごとの在院日数が集計される。また、画面内には、過去のリソースデータの取り込みに関するリソースデータ管理情報と、過去の分析用データベースの作成に関する分析用データベース管理情報の時系列一覧が表示される。
【0052】
出力データの区分、対象年月の始期と終期、出力形態の指定が、各データの出力先の指定とともに完了した後に、実行ボタンのクリックを契機として、出力用データファイル作成部43は、分析用データベースシステム21の分析用データベースを検索して、出力データの区分、対象年月の始期と終期に該当する複数のレコードを選択的に取り込む。出力用データファイル作成部43は、取り込んだ複数のレコードを科別に集計し、又はそのままで、一般的な汎用の表計算プログラムコードで扱い得るファイル形式に変換して、図32に例示する出力データファイルを作成して、データ出力ボタンのクリックを契機として、指定出力先に出力する。出力用データファイル作成部43は、出力データファイルを暗号化する機能を備えている。必要に応じて出力データファイルを暗号化することにより、情報漏洩に対する安全性を向上することができる。
【0053】
データ出力は、分析用データベースに限定されず、図33に示すように、分析段階において、元データ表示機能によりグラフ要素の統計値集計に使用されたレコードのリストデータを出力することも可能である。GUIプロセッサ14の制御のもとで、ツールバーの“ファイル”から“保存”コマンドが指定されると、保存先指定ウインドウがポップアップされる。保存先フォルダを指定し、実行をすると、当該リストデータが一般的な汎用の表計算プログラムコードで扱い得るファイル形式に変換され、指定フォルダに保存される。保存対象データとしては、リストデータに限定されず、例えば図34に示すように、グラフデータも含まれる。
【0054】
なお、分析結果のグラフを表示する度に、分析データベースシステムからデータを呼び出し、集計および表示を行うようにしてもよいが、この方法では指示からグラフ表示までに非常に時間を有する。そこで、好ましくは、表示のスピードを上げる目的で、診療科毎、疾病毎、手術毎、月毎など表示の最小単位の集計結果をデータ取り込みと同時に作成する(患者単位情報と表示の集計結果との中間データ)。例えば、図9の例で説明すると、データを取り込んだと同時に、小児科の疾病毎に平均在院日数を月単位で集計し表示用のデータベースに保存する。そして、図9の選択条件が設定される上記データ呼びだされ表示される。このような集計された項目を幾つか表示用データベースに保存しておき、設定条件に応じで表示させる。これにより、条件が設定されてから表示までに間の集計作業が大幅意に減少する。
【0055】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、様々な種類の統計資料を柔軟に提供する病院経営支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る病院経営支援システムの設置環境を示す図。
【図2】図1の病院経営支援システムのデータ入出力の概要を示す図。
【図3】本実施形態において、分析用データベースの1レコードを構成する項目を例示する図。
【図4】図1の病院経営支援システムの機能ブロック図。
【図5】本実施形態において、データ取り込み段階の画面例を示す図。
【図6】本実施形態において、リソースデータのメンテナンス段階の画面例を示す図。
【図7】本実施形態において、分析用データベースの構築段階の画面例を示す図。
【図8】本実施形態において、データ分析段階の画面例を示す図。
【図9】図8の検索条件(データ区分)に対応するプルダウンメニューを例示する図。
【図10】図8の検索条件(対象期間の始期)に対応するプルダウンメニューを例示する図。
【図11】図8の検索条件(対象期間の終期)に対応するプルダウンメニューを例示する図。
【図12】図8の集計種別のプルダウンメニューを例示する図。
【図13】図8の集計種別(患者統計)に対応する集計対象のプルダウンメニューを例示する図。
【図14】図8の集計種別(医療の質)に対応する集計対象のプルダウンメニューを例示する図。
【図15】図8の集計種別(収益)に対応する集計対象のプルダウンメニューを例示する図。
【図16】図8の分析モード(期間サマリ)に対応する分類区分のプルダウンメニューを例示する図。
【図17】図8の分析モード(時系列)に対応する分類区分のプルダウンメニューを例示する図。
【図18】図8の分類対象範囲のプルダウンメニューを例示する図。
【図19】図8の分類対象範囲の外科に応じて選択可能となる分類区分を例示する図。
【図20】本実施形態において、データ分析段階で表示される診療科別の在院日数グラフの所望グラフ要素上での右クリックに対応するポップアップメニューを例示する図。
【図21】図20の「元データ表示」の指定に応じて表示される元データリストウインドウを示す図。
【図22】本実施形態において、データ分析段階で表示される内科に関する疾病別の損益グラフの所望グラフ要素上での右クリックに対応するポップアップメニューを例示する図。
【図23】図22の「元データ表示」の指定に応じて表示される2種類の医療報酬点数に関するリストウインドウを示す図。
【図24】本実施形態において、期間ごとの手術「ラパコレ」に伴う在院日数の推移を示すグラフを示す図。
【図25】本実施形態において、全診療科にわたる2種類の収入の推移グラフを示す図。
【図26】本実施形態において、外科の手術別の損益(収入/費用(支出))の上位10に関するグラフとその詳細リストとを示す図。
【図27】本実施形態において、グラフに重ねられるベンチマークラインとターゲットラインを示す図。
【図28】本実施形態において、シミュレーション処理手順を示す図。
【図29】本実施形態において、プラクティスモードとシミュレーションモードでのデータベースの切り替えを示す図。
【図30】本実施形態において、シミュレーション用データベースの個人別保存エリアの割り当てを示す図。
【図31】本実施形態において、出力用データファイル作成の操作画面例を示す図。
【図32】本実施形態において、出力用データファイルの確認画面例を示す図。
【図33】本実施形態において、出力用データファイルの確認画面例を示す図。
【図34】本実施形態において、出力用データファイル(グラフ)の確認画面例を示す図。
【符号の説明】
1…病院経営支援システム、3…病院内通信網、5…医事会計部門システム、7…患者病歴部門システム、9…財務会計部門システム、11…通信装置、12…データ/制御バス、13…システムコントローラ、14…グラフィカルユーザインタフェースプロセッサ、15…入力デバイス、17…表示部、19…印刷部、21…分析用データシステム、23…リソースデータ記憶部、25…シミュレーション用データベースシステム、27…データ取り込み部、29…分析用データベース構築部、31…データメンテナンス部、33…データ分析部、35…検索部、37…統計計算部、39…グラフ作成部、41…診療報酬計算部、43…出力用データファイル作成部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院経営を支援するための統計資料を出力する病院経営支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、医療機関の飽和及び診療報酬算出方式の切り替え等の周辺環境の急激な変化によりより高位な病院経営手腕が必要とされている。経営方針を決めるにあたって、様々な視点から現在の経営状態を把握することが重要である。
【0003】
特開2001−319041号公報、特開2001−243344号公報には、1枚のレセプト(診療報酬点数の請求明細書)当たりの収入を病院間で比較する統計資料、1枚のレセプト当たりの投薬料を病院間で比較する統計資料、患者一人一日当たりの収入病院間で比較する統計資料等様々な病院間の比較情報を提供することができる発明が開示されている。このような統計資料から各病院の経営状態を客観的に判断することができる。
【0004】
これら特開2001−319041号公報、特開2001−243344号公報の発明では、各病院内の詳細な統計資料を提供することはできない。多くの病院では、HIS(病院総合情報システム)で管理する各種の病院内情報から統計資料を出力することができるようになっている。
【0005】
しかし、従来ではある決まった種類の統計結果を出力できるに止まっており、別の種類の統計結果が必要であれば、それに応じたプログラムコードの導入が必要とされる。病院経営者としては、プログラムコード提供側のお仕着せでない、その時々の独自の視点で様々な種類の統計資料を柔軟に使い分けて参照できる環境を希望している。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−319041号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−243344号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、様々な種類の統計資料を柔軟に提供できる病院経営支援システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる病院経営支援システムは、病院内で発生した医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報から、前記医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報に含まれる所定の複数の項目から構成される複数のレコードを作成する手段と、前記複数のレコードを保管するデータベースと、前記データベースに保管されている複数のレコードを任意の検索条件に従って検索し、前記検索条件に対応する複数のレコードを選択的に読み出す手段と、前記読み出された複数のレコードを対象として任意の分析条件に応じた複数の統計値を計算する手段と、前記複数の統計値からグラフを作成する手段と、前記作成されたグラフをグラフィカルユーザインタフェースとともに表示する手段とを具備する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による病院経営支援システムを好ましい実施形態により説明する。図1は本発明の実施形態に係る病院経営支援システムを含む全体システムの構成略図である。病院経営支援システム1は、病院内通信網3を介して、医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9、およびその他の部門システムに接続される。なお、病院経営支援システム1は、病院内通信網3と切り離してスタンドアローンシステムでも良く、つまり医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9、およびその他の部門システムに対して病院内通信網3で繋がっていない構成であってもよい。
【0011】
図2に示すように、病院経営支援システム1には、入院に関する医事会計データと外来に関する医事会計データとが医事会計部門システム5から取り込まれる。病院経営支援システム1には、患者病歴データが患者病歴管理部門システム7から取り込まれる。病院経営支援システム1には、財務データが財務会計部門システム9から取り込まれる。病院経営支援システム1を病院内通信網3と切り離してオフラインで使用する場合は、医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9から病院経営支援システム1のデータは、病院内LANによる通信の他に、光ディスク等の記録媒体により配送するようにしても良い。
【0012】
なお、医事会計データは病院の収入に関わる情報を表している。逆に、財務データは病院の支出(費用)に関わる情報を表している。医事会計データは、病院が月毎に保険組合などに請求する診療報酬額、正常出産などで支払う私費などが含まれている。一方、財務データは損益計算書などの月毎の収支データで、収入と支出の情報が含まれている。
【0013】
病院経営支援システム1は、取り込んだ医事会計データ、患者病歴データ、財務データから、データ分析のために組まれた分析用データベースを構築するとともに、その分析データベースを分析して、病院経営にとって有益な様々な分析結果(複数の統計値)を計算し、複数の統計値からグラフを作成し、表示する機能、分析結果データ又は分析に用いたデータを汎用の表計算プログラムコードで扱うことのできるファイル形式に変換して、出力する機能、さらには分析結果データ又は分析に用いたデータを暗号化し、出力する機能を備えている。
【0014】
分析用データベースは複数のレコードから構成される。レコードは、通院開始から通院終了までの一連の外来、入院開始から退院までの1回の入院を一診療単位として患者ごとに構築される。レコードは、図3に示すように、患者番号、誕生日、年齢、性別コード、主治医コード、カルテ番号等の書誌的な項目とともに、病名(疾病)コード、入院/外来区別コード、手術区分、手術日、入院日、退院日、在院日数、手術前在院日数、手術後在院日数、再入院区分コード、院内死亡区分コード、診察開始日、最新来院日、診療終了日、通院日数、検査コード、標榜診療科、レセプト診療科、診療報酬区分コード、DPC導入前の従前の診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、DPC導入後の新たな診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、費用等の診療実質的な項目とから構成される。なお、DPC(DIAGNOSIS PROSEDURE COMBIBATION)導入後の診療報酬算出方式とは、一日包括定額払い形式により診療報酬が定額で決定される包括払い方式をいう。一方、DPC導入前の診療報酬算出方式とは、診療識別毎に入院、指導、検査、処置、投薬、手術等の種類で診療報酬が決定される出来高払い方式をいう。
【0015】
図4には、病院経営支援システム1の機能ブロック図を示している。病院経営支援システム1は、システムコントローラ13に対してデータ/制御バス12を介して、通信装置11、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)プロセッサ14、入力デバイス15、表示部17、印刷部19を有する。GUIプロセッサ14は、入力デバイス15のポインティングデバイスによるポインタ操作可能なコマンド対応のアイコン等のグラフィカルユーザインタフェースを含む画面を構築するために設けられている。
【0016】
病院経営支援システム1には、分析用データベースを保管するための分析データベースシステム21とともに、シミュレーション用データベースシステム25とが装備される。実際的な経営状態を分析するためのプラクティスモードでは、分析データベースシステム21に保管されている分析用データベースに対して分析が行われる。シミュレーションモードは、プラクティスモードと択一的であり、分析データベースシステム21からシミュレーション用データベースシステム25に複写された分析用データに対して、レコード削除や数値変更等の各種の加工を行った上で模擬的な分析を行う作業モードである。シミュレーション用データベースシステム25に複写された分析用データに対してシミュレーションを行うようにしたことで、分析用データシステム21の分析用データはオリジナルのままで維持され得る。なお、単一のデータベースシステムの記憶領域が分析用データ、シミュレーション用データベースのために領域分割されていてもよいが、ここでは説明の便宜上別システムとして説明する。
【0017】
なお、廉価のシステム(スタンドアロン型システム)では1台のコンピュータに全ての機能を組み込まれているが、高級なシステム(クライアント/サーバーシ型システム)では、サーバーがデータ管理機能、クライアントが表示・印刷などの機能を担当する。クライアントは最小単位が1台で、無限に増設可能な設定になっている。このような場合、クライアントとサーバーは院内のネットワークを使って通信する。この場合、具体的には、システム21,23,25がサーバー側、左記意外の機能がクライアント側に搭載される。なお、19はクライアントもしくはWEBビューアおよびサーバーそれぞれに組み込まれてお互いの制御を行う。
【0018】
さらに病院経営支援システム1は、データ取り込み部27、リソースデータ記憶部23、分析用データ構築部29、データメンテナンス部31を有している。データ取り込み部27には、定期的又は適時に医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9およびその他の部門システムから通信装置11を経由して医事会計データ、患者病歴データ及び財務データが取り込まれる。取り込まれたデータをリソースデータという。データ取り込み部27は、データ自動取り込み機能とともに、取り込んだデータの破損をそのパリティコードに基づいて検査し、また取り込んだデータの異常値(エラー)を検査する機能を有している。破損又はエラーが発見されたとき、データ取り込み部27は対応項目に、破損コード又はエラーコードを付加する。取り込まれた医事会計データ、患者病歴データ及び財務データは、そのままの状態でリソースデータとしてリソースデータ記憶部23に破損コード又はエラーコードとともに記憶される。
【0019】
データメンテナンス部31は、管理者が例えば破損コード、エラーコードを参照してデータ整備するためのインストラクションを入力したとき、そのインストラクションに従ってリソースデータを修正するために設けられている。分析用データベース構築部29は、修正されたリソースデータから、上記図3の所定項目から構成される複数のレコードを作成し、複数のレコードから分析用データを構築する。
【0020】
病院経営支援システム1は、分析用データに対して分析を実行するためのデータ分析部33をさらに有する。データ分析部33は、検索部35、統計計算部37、グラフ作成部39及び診療報酬計算部41を有する。検索部35は、入力デバイス15を介して任意に設定された検索条件に従って、分析用データを検索して、検索条件に合致する複数のレコードを選択的に読み出すために設けられている。統計計算部37は、入力デバイス15を介して任意に設定された分析条件に従って、選択的に読み出された複数のレコードを分析して、分析条件に応じた複数の統計値を計算するために設けられている。グラフ作成部39は、計算された複数の統計値からグラフを作成するために設けられている。診療報酬計算部41は、選択的に読み出された複数のレコードから、診療報酬点数を計算するために設けられており、特にDPC導入後の診療報酬算出方式(包括払い方式)と、DPC導入前の診療報酬算出方式(出来高払い方式)との少なくとも2種類の算出方式に対応している。
【0021】
本実施形態の動作は、大きく、データ取り込み段階、データメンテナンス段階、分析用データベースの構築段階、データ分析段階、データ出力段階に分かれている。各段階について順番に説明する。
【0022】
図5は、本実施形態のデータ取り込み段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。データ取り込みは、基本メニューの中のデータ取り込みボタンのクリックに伴って起動する。画面内には、取り込むデータの対象年月の始期と終期とを指定する欄が、取り込んだ各種のデータを格納するリソースデータ記憶部23内の格納フォルダを指定する欄とともに設けられる。また、画面内には、過去のリソースデータの取り込みに関するリソースデータ管理情報と、過去の分析用データベースの作成に関する分析用データベース管理情報の時系列一覧が表示される。
【0023】
取り込むデータの対象年月の始期と終期との指定が、各データの格納フォルダの指定とともに完了した後に、実行ボタンのクリックを契機として、データ取り込み部27から医事会計部門システム5、患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9に対して指定期間内のデータ出力要求が出される。この要求に呼応して患者病歴管理部門システム7、財務会計部門システム9から、データ取り込み部27に対して、当該指定期間内に発生した医事会計データ、患者病歴データ、財務データが送信される。データ取り込み部27は、受信した医事会計データ、患者病歴データ、財務データを、エラーチェックを経て、リソースデータ記憶部23のそれぞれ対応する格納フォルダに格納する。
【0024】
図6は、本実施形態のデータメンテナンス段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。データメンテナンスは、基本メニューの中のデータメンテナンスのクリックに伴って起動する。画面内には、データメンテナンス対象のリソースデータを検索する検索条件の入力欄が設けられる。検索条件には、入退院期間とともに、データ区分として、全体、正常、エラー、破損(ワーニング)、エラー及び破損の選択肢が用意されている。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0025】
任意のデータ区分のチェックが、入退院期間の始期と終期の指定とともに完了した後に、検索ボタンのクリックを契機として、データメンテナンス部31は、指定したデータ区分、指定した期間により、リソースデータ記憶部23に記憶されているリソースデータを検索する。検索されたリソースデータはデータメンテナンス部31内の揮発性メモリの作業用記憶領域に一時的に記憶され、診療単位で時系列に配列され一覧で表示される。管理者は、必要に応じて、列表示選択コマンドにより、一覧表示する項目を任意に切り替える。一覧から指定されたリソースデータがデータ修正エリアに表示される。このデータ修正エリア上で、任意項目のデータ値が、管理者が入力する値に修正される。なお、修正されたリソースデータは、作業用記憶領域に保持され、リソースデータ記憶部23に記憶されているリソースデータは、エラーや破損が存在するオリジナルの状態のままで維持される。なお、リソースデータ記憶部23のリソースデータを直接修正するようにしてもよい。
【0026】
図7は、本実施形態の分析用データベース構築段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。分析用データは、メンテナンスされたリソースデータに基づいて作成される。分析用データ構築は、基本メニューの中の分析データ作成ボタンのクリックに伴って起動する。画面内には、分析用データ構築条件(分析データ作成条件)の入力欄が設けられる。分析用データ構築条件には、対象年月の始期及び終期とともに、データ区分として入院と外来の選択肢が用意されている。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0027】
任意のデータ区分のチェックが、対象期間の始期と終期の指定とともに完了した後に、作成ボタンのクリックを契機として、分析用データ構築部29は、メンテナンスされたリソースデータから、分析用データを構築する。
【0028】
分析用データベースは、上述したように、複数のレコードから構成される。レコードは、図3に示したように、通院開始から通院終了までの一連の外来、入院開始から退院までの1回の入院を一診療単位として患者ごとに構築される。レコードは、図3に示すように、患者番号、誕生日、年齢、性別コード、主治医コード、カルテ番号等の書誌的な項目とともに、病名(疾病)コード、入院/外来区別コード、手術区分、手術日、入院日、退院日、在院日数、手術前在院日数、手術後在院日数、再入院区分コード、院内死亡区分コード、診察開始日、最新来院日、診療終了日、通院日数、検査コード、標榜診療科、レセプト診療科、診療報酬区分コード、DPC導入前の従前の診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、DPC導入後の新たな診療報酬算出方式に従って計算された診療報酬点数、費用等の診療実質的な項目とから構成される。分析用データ構築部29は、メンテナンスされたリソースデータから、上記項目のデータを拾い出し、診療単位でレコードにまとめ、これを繰り返すことで分析用データベースを構築する。分析用データベースは、分析用データシステム21に保管される。
【0029】
図8は、本実施形態のデータ分析段階においてGUIプロセッサ14で作成され、表示部17に表示される操作画面例を示している。データ分析は、基本メニューの中のデータ分析ボタンのクリックに伴って起動する。データ分析とは、分析対象レコードを任意条件で分類し、任意項目の値を集計し、それら集計値からグラフを作成して表示することをいう。データ分析は、分析データベースシステム21に保管されている分析用データベースを対象として実際的な経営状態を分析するためのプラクティスモードと、基本データベースシステム21からシミュレーションデータベースシステム25に複写され、必要に応じてレコード削除や項目の数値変更等の各種の加工を施した分析用データベース(シミュレーション用データベース)を対象として模擬的な分析を行うシミュレーションモードとが用意されている。シミュレーションモードが用意されていることにより、オリジナルの分析用データベースが不要に書き換えられてしまう事態を回避して、オリジナルの状態のままの分析用データベースを確保することができる。
【0030】
データ分析用操作画面には、プラクティスモードとシミュレーションモードとの選択用チェックボックスが、分析用データベース又はシミュレーション用データベースから分析対象レコードを絞り込むための検索条件入力欄及び分析条件入力欄とともに設けられる。検索条件には、レコード区分と、対象期間とが含まれる。レコード区分には、操作支援のために、入院、外来、入院外来の選択肢がプルダウンメニューで提示される(図9参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。対象期間の始期、終期についても、操作支援のために、その月単位の選択肢がプルダウンメニューで提示される(図10、図11参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。レコード区分として例えば入院が選択され、対象期間として2001年1月〜2001年12月が指定されたとき、分析用データベースから、入院コードがつけられ、入院日が2001年1月〜2001年12月の範囲内である複数のレコードが、検索部35により分析データベースシステム21又はシミュレーションデータベースシステム25から選択的に読み出される。
【0031】
分析条件には、レコードの分類方法を定義する分類条件と、分類されたレコードをどのように集計するかを定義する集計条件とが含まれる。
【0032】
分類条件には、期間的分類条件と、診療内容による分類条件とが用意されている。期間分類条件の定義領域は、画面上で分析モードの表記で提供され、例えば退院患者数を検索条件の対象期間の全期間にわたって集計する、つまり期間別の集計は実質的に行わないことを定義する期間サマリと、例えば退院患者数(集計種別)を一ヶ月等の単位期間ごとに集計することを定義する“時系列”とのいずれかから選択可能である。
【0033】
分析カテゴリと表記された定義領域では、診療内容による分類条件と、集計方法とが定義される。診療内容による分類条件には、分類対象範囲条件と分類区分条件とが用意されている。分類対象範囲条件により、分類対象のレコードの範囲が定義され、この分類対象範囲条件により絞り込まれたレコードを対象として、分類区分により分類される。分類対象範囲条件は、その選択肢として全科、循環器内科、呼吸器内科、内科、小児科、外科、形成外科、脳神経外科がプルダウンメニューで提供される(図18参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0034】
分類区分条件により、レコードが診療科別/疾病別/手術別/特定疾病等の分類区分に従って分類される。分類区分は、選択された分析モードに依存して変化する選択肢がプルダウンメニューで提供される(図16、図17参照)。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0035】
分析モードとして期間サマリが選択されたとき、分類区分の選択肢として、診療科、疾病(上位10)、手術(上位10)が提供される。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。分析モードとして時系列が選択されたとき、分類区分の選択肢として、診療科、老人性白内障、ラパコレが提供される。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。さらに、図19に示すように、分類対象範囲条件として外科が選択されたとき、さらに細分類区分としての疾病別/手術別の選択肢のチェックボックスが選択可能状態になる。
【0036】
集計方法は、集計対象によって決まり、つまり分類されたレコードの数又はレコード内の項目値が集計対象に従って集計される。集計対象には多くの選択肢が含まれており、この選択操作の効率化を図るために、集計対象は予め集計種別に応じて分類されている。集計種別として、患者統計、医療の質、収益という3種類の選択肢がプルダウンメニューで提示される(図12参照)。
【0037】
図13、図14、図15に示すように、選択された集計種別に従って絞り込まれた少ない数の集計対象の選択肢がプルダウンメニューで提供される。例えば、集計種別として“患者統計”が選択されたとき、集計対象の選択肢として、在院日数、退院患者数、平均在院日数、手術前後平均在院日数が提供される。集計種別として“医療の質”が選択されたとき、集計対象の選択肢として、院内死亡、再入院が提供される。集計種別として“収益”が選択されたとき、集計対象の選択肢として、対象期間内の総計的な収入/費用(支出)、一件(一医療単位)当たりの収入/費用(支出)、一日当たりの収入/費用(支出)、コスト構造が提供される。これら選択肢は初期状態であり、ユーザが任意に追加削除等の修正をすることが可能である。
【0038】
上述のように分析条件を任意に定義可能に提供することで、病院経営者は数十又は数百といったバリエーションの中から独自の視点で分析条件を設定することができる。例えば、図20に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年9月〜2002年3月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。選択的に読み出された複数のレコードの全てが、分類対象範囲“全科”に従って分類対象とされ、統計計算部37により、診療科別に分類される。集計対象として在院日数が定義されているので、分類されたレコードの在院日数項目の数値(在院日数)が統計計算部37により合計される。この分析により、特定期間内の入院に関する診療科別の在院日数という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、診療科別の在院日数が棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。
【0039】
グラフは各統計値に応じた長さを有するここでは棒状の複数の要素から構成される。グラフ上の任意の要素上にポインタが配置され、その位置でマウスが右クリックされると、GUIプロセッサ14の制御のもとで、“元データ表示”と表記されたコマンドを含むポップアップメニューが開かれる。当該コマンドがクリックされたとき、そのコマンドを受けた統計計算部37により、ポインタにより選択された当該要素の統計値集計に使用した複数のレコード、つまり当該要素に対応する分類に含まれる複数のレコードの全て又は所定の一部項目に関するレコード別リストが作成され、図21に示すように、別ウインドウで表示される。右クリックにより表示されるポップアップメニューとして、“元データリスト表示”と表記されたコマンド、“元データグラフ表示”と表記されたコマンドを用意しても良い。“元データリスト表示”と表記されたコマンドが選択されたとき、図21と同様に項目情報がリスト表示され、“元データグラフ表示”と表記されたコマンドが選択されたとき、各レコードの集計対象の項目、ここでは在院日数が個別に棒グラフとして表示される。
【0040】
また、図22に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年7月〜2002年8月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。選択的に読み出された複数のレコードの中から“内科”に該当する複数のレコードが抽出され、抽出されたレコードが、統計計算部37により、疾病別に分類される。ここでは、集計対象として収入/費用が定義されているので、疾病別に分類された内科レコードの収入と費用(支出)とがそれぞれ個別に統計計算部37により合計される。この分析により、特定期間内の内科診療の入院に関する疾病別の収入/費用という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、内科入院に関する疾病別の収入/費用が棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。
【0041】
図22のグラフの任意の要素上にポインタが配置され、その位置でマウスが右クリックされると、GUIプロセッサ14の制御のもとで、“元データ表示”と表記されたコマンドを含むポップアップメニューが開かれる。当該コマンドがクリックされたとき、そのコマンドを受けた統計計算部37により、当該要素の統計値集計に使用した複数のレコードに関する特定項目のレコード別リストが作成され、図23に示すように、別ウインドウで表示される。ここでは、特定項目には、患者番号、入院日数、病名、現状収入データ(DPC適用前診療報酬基準による診療報酬点数)、DPC時収入データ(DPC適用後診療報酬基準による診療報酬点数)が含まれる。現状収入データとDPC時収入データとの少なくとも一方が、レコードの該当項目に欠落しているとき、診療報酬計算部41により当該レコードの関連項目のデータに基づいて収入データ(診療報酬点数)が計算され、当該リストに補充される。
【0042】
また、図24に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2003年7月〜2003年12月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。ここでは分析モードとして時系列が選択されている。選択的に読み出された複数のレコードの中から“ラパコレ(手術名)”に該当する複数のレコードが抽出され、抽出されたレコードが、統計計算部37により、月別で分類される。ここでは、集計対象として在院日数が定義されているので、月別に分類されたラパコレ関連のレコードの在院日数が統計計算部37により合計される。この分析により、ラパコレによる入院の月別の在院日数という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、ラパコレによる入院の月別の在院日数に応じた長さを有するグラフ要素が時間配列され棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。
【0043】
また、図25に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年1月〜2001年12月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。ここでは分析モードとして時系列が選択されている。選択的に読み出された複数のレコードを対象として、統計計算部37により、月別で分類される。ここでは、集計対象として収入が定義されているので、月別に分類された全科にわたるレコードの収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)とが統計計算部37により合計される。この分析により、病院全体の月別の収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39により、2種類の収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)との推移が棒グラフとして画面内のグラフ表示領域に表示される。収入(出来高(DPC適用前))と収入(DPC適用後)の棒グラフとともに、費用の棒グラフも並んで表示される。
【0044】
また、図26に示すように、対象データとして、入院コード区分であって、入院時期が2001年1月〜2001年12月の期間内に該当する複数のレコードが検索部35により分析用データベースから選択的に読み出される。ここでは分析モードとして期間サマリが選択されている。選択的に読み出された複数のレコードの中から“外科”に該当する複数のレコードが抽出され、抽出されたレコードが、統計計算部37により、手術別に分類される。ここでは、集計対象として収入/費用が定義されているので、手術別に分類された外科レコードの収入と費用(支出)とがそれぞれ個別に統計計算部37により合計される。この分析により、外科に関する手術別の収入/費用という統計値が計算される。グラフ表示と表記されたボタンがクリックされると、グラフ作成部39は、収入が高いものから順番に上位所定数個、ここでは上位10位にランクされる統計値が選択される。選択された外科に関する手術別の収入/費用に応じた長さを有するグラフ要素が、収入の高低に従って配列された棒グラフが作成され、表示される。
【0045】
このグラフ表示領域の任意の位置にポインタが配置され、マウスが右クリックされると、GUIプロセッサ14の制御のもとで、“詳細データ表示”と表記されたコマンドを含むポップアップメニューが開かれる。当該コマンドがクリックされたとき、そのコマンドを受けた統計計算部37により、手術別の詳細項目情報が作成され、別ウインドウで表示される。ここでは、詳細項目には、手術名、在院日数合計、退院患者数、平均在院日数、収入、費用、1レコード当たりの収入等が含まれる。これら以外にも本システムで表示される棒グラフのデータ値が出力されることもある。
【0046】
図27には、外科に関する平均在院日数の時間的推移を示すグラフが表示されている。この種のグラフ又は他の任意のグラフに対して、任意の2種の基準線を重ねることが可能である。基準線としては、例えば、損益分岐点又は複数病院の標準点を示すベンチマークライン、目標点を示すターゲットラインが含まれる。例えば基準線追加コマンドが入力されたとき、GUIプロセッサ14により基準線追加メニューが開かれる。この基準線追加メニューには、損益分岐点、複数病院の標準点、目標点等を入力する入力欄が設けられており、それぞれ任意の数値が入力されることにより、それに応じてベンチマークライン及びターゲットラインが作成され、グラフに重ねられる。なお、ベンチマークライン、ターゲットラインとともに、他の種類のラインをグラフに重ねられ得る。つまり、ユーザは設定により3本、4本、それ以上の任意の本数で自由にラインを表示させることができる。また、ユーザは、画面右下のチェックボックスのチェックのON/OFFでラインの表示/非表示を選択することが可能である。
【0047】
次にシミュレーションモードについて説明する。図28にはシミュレーションモードの画面の変遷を示している。シミュレーションモードが選択されると、システムコントローラ13の制御のもとで、分析データベースシステム21からシミュレーション用データベースシステム25に分析用データが複写される。シミュレーションモードでは、シミュレーション用データベースシステム25に複写された分析用データベースに対して、上述した様々な分析、つまり検索、分類、集計、グラフ作成及び表示がなされる。
【0048】
例えば図28に示すように、外科に関する平均在院日数の時間推移を表示させたと仮定する。このグラフ要素の中で特定月(4月)の平均在院日数が異常値を示している。当該4月のグラフ要素上にポインタを移動して、元データ表示をすると、そのグラフ要素の統計値計算に使用したレコードの項目情報リストが表示される。シミュレーションモードでは、項目情報リストに、チェックボックスがレコードごとに表示される。初期的には、全てのレコードに対してチェックが入った状態で表示される。病院経営者等の操作者は、4月の統計が異常値を示した原因と考えられるレコードのチェックを外す。また、特定のレコードの特定の項目の値を任意の値に書き換える。チェックを外されたレコードは、分析対象から除外される。そのためにシミュレーション用データベースシステム25のシミュレーション用データベースから当該レコードが削除される。書き換えられた項目の値に、シミュレーション用データベースが更新される。
【0049】
リスト画面上に用意されている“再分析”ボックスのクリックを契機として、統計計算部37は、当該チェックを外されたレコードが削除され、及び/又は特定項目の値が任意の値に書き換えられたシミュレーション用データベースを分析対象として、検索、分類、集計を再度実行する。再計算された統計値に基づいてグラフが再度作成され、表示される。病院経営者にとっては異常値を引き起こす原因となったレコード、つまり診療行為を特定することができ、また、それが無かった状態を想定した場合の正常診療行為の元での統計情報を確認することができる。また、このシミュレーションモードを使って、レコード削除や項目の値の書き換えを繰り返し試行しながら、上記ベンチマークラインやターゲットラインに近似させるための対応策を探ることもできる。
【0050】
このシミュレーションモードで作成した分析結果データは、図30に示すように、シミュレーション用データベースシステム25において、ユーザごとに割り当てられ、選択部49による認証管理のもとで読出し制限がかけられた個人データベース領域45〜47に保存される。
【0051】
次にデータ出力段階について説明する。出力対象には、分析用データベースと分析結果(集計結果)としてのデータが含まれる。例えば図31にはデータ出力のための操作画面例を示している。データ出力は、基本メニューの中の分析用データ出力ボタンのクリックに伴って起動する。画面内には、出力対象のデータの区分を入院/外来/入院+外来から選択するチェックボックス、対象年月の始期と終期とを指定する欄が、出力データの形態を科別集計データ/分析用データから選択するチェックボックスが、データの出力先を指定する欄とともに設けられる。科別集計が選択されたとき、診療科別の在院日数又は患者数が集計される。図示しないが、患者毎ごと集計が選択されたとき、患者ごとの在院日数が集計される。また、画面内には、過去のリソースデータの取り込みに関するリソースデータ管理情報と、過去の分析用データベースの作成に関する分析用データベース管理情報の時系列一覧が表示される。
【0052】
出力データの区分、対象年月の始期と終期、出力形態の指定が、各データの出力先の指定とともに完了した後に、実行ボタンのクリックを契機として、出力用データファイル作成部43は、分析用データベースシステム21の分析用データベースを検索して、出力データの区分、対象年月の始期と終期に該当する複数のレコードを選択的に取り込む。出力用データファイル作成部43は、取り込んだ複数のレコードを科別に集計し、又はそのままで、一般的な汎用の表計算プログラムコードで扱い得るファイル形式に変換して、図32に例示する出力データファイルを作成して、データ出力ボタンのクリックを契機として、指定出力先に出力する。出力用データファイル作成部43は、出力データファイルを暗号化する機能を備えている。必要に応じて出力データファイルを暗号化することにより、情報漏洩に対する安全性を向上することができる。
【0053】
データ出力は、分析用データベースに限定されず、図33に示すように、分析段階において、元データ表示機能によりグラフ要素の統計値集計に使用されたレコードのリストデータを出力することも可能である。GUIプロセッサ14の制御のもとで、ツールバーの“ファイル”から“保存”コマンドが指定されると、保存先指定ウインドウがポップアップされる。保存先フォルダを指定し、実行をすると、当該リストデータが一般的な汎用の表計算プログラムコードで扱い得るファイル形式に変換され、指定フォルダに保存される。保存対象データとしては、リストデータに限定されず、例えば図34に示すように、グラフデータも含まれる。
【0054】
なお、分析結果のグラフを表示する度に、分析データベースシステムからデータを呼び出し、集計および表示を行うようにしてもよいが、この方法では指示からグラフ表示までに非常に時間を有する。そこで、好ましくは、表示のスピードを上げる目的で、診療科毎、疾病毎、手術毎、月毎など表示の最小単位の集計結果をデータ取り込みと同時に作成する(患者単位情報と表示の集計結果との中間データ)。例えば、図9の例で説明すると、データを取り込んだと同時に、小児科の疾病毎に平均在院日数を月単位で集計し表示用のデータベースに保存する。そして、図9の選択条件が設定される上記データ呼びだされ表示される。このような集計された項目を幾つか表示用データベースに保存しておき、設定条件に応じで表示させる。これにより、条件が設定されてから表示までに間の集計作業が大幅意に減少する。
【0055】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、様々な種類の統計資料を柔軟に提供する病院経営支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る病院経営支援システムの設置環境を示す図。
【図2】図1の病院経営支援システムのデータ入出力の概要を示す図。
【図3】本実施形態において、分析用データベースの1レコードを構成する項目を例示する図。
【図4】図1の病院経営支援システムの機能ブロック図。
【図5】本実施形態において、データ取り込み段階の画面例を示す図。
【図6】本実施形態において、リソースデータのメンテナンス段階の画面例を示す図。
【図7】本実施形態において、分析用データベースの構築段階の画面例を示す図。
【図8】本実施形態において、データ分析段階の画面例を示す図。
【図9】図8の検索条件(データ区分)に対応するプルダウンメニューを例示する図。
【図10】図8の検索条件(対象期間の始期)に対応するプルダウンメニューを例示する図。
【図11】図8の検索条件(対象期間の終期)に対応するプルダウンメニューを例示する図。
【図12】図8の集計種別のプルダウンメニューを例示する図。
【図13】図8の集計種別(患者統計)に対応する集計対象のプルダウンメニューを例示する図。
【図14】図8の集計種別(医療の質)に対応する集計対象のプルダウンメニューを例示する図。
【図15】図8の集計種別(収益)に対応する集計対象のプルダウンメニューを例示する図。
【図16】図8の分析モード(期間サマリ)に対応する分類区分のプルダウンメニューを例示する図。
【図17】図8の分析モード(時系列)に対応する分類区分のプルダウンメニューを例示する図。
【図18】図8の分類対象範囲のプルダウンメニューを例示する図。
【図19】図8の分類対象範囲の外科に応じて選択可能となる分類区分を例示する図。
【図20】本実施形態において、データ分析段階で表示される診療科別の在院日数グラフの所望グラフ要素上での右クリックに対応するポップアップメニューを例示する図。
【図21】図20の「元データ表示」の指定に応じて表示される元データリストウインドウを示す図。
【図22】本実施形態において、データ分析段階で表示される内科に関する疾病別の損益グラフの所望グラフ要素上での右クリックに対応するポップアップメニューを例示する図。
【図23】図22の「元データ表示」の指定に応じて表示される2種類の医療報酬点数に関するリストウインドウを示す図。
【図24】本実施形態において、期間ごとの手術「ラパコレ」に伴う在院日数の推移を示すグラフを示す図。
【図25】本実施形態において、全診療科にわたる2種類の収入の推移グラフを示す図。
【図26】本実施形態において、外科の手術別の損益(収入/費用(支出))の上位10に関するグラフとその詳細リストとを示す図。
【図27】本実施形態において、グラフに重ねられるベンチマークラインとターゲットラインを示す図。
【図28】本実施形態において、シミュレーション処理手順を示す図。
【図29】本実施形態において、プラクティスモードとシミュレーションモードでのデータベースの切り替えを示す図。
【図30】本実施形態において、シミュレーション用データベースの個人別保存エリアの割り当てを示す図。
【図31】本実施形態において、出力用データファイル作成の操作画面例を示す図。
【図32】本実施形態において、出力用データファイルの確認画面例を示す図。
【図33】本実施形態において、出力用データファイルの確認画面例を示す図。
【図34】本実施形態において、出力用データファイル(グラフ)の確認画面例を示す図。
【符号の説明】
1…病院経営支援システム、3…病院内通信網、5…医事会計部門システム、7…患者病歴部門システム、9…財務会計部門システム、11…通信装置、12…データ/制御バス、13…システムコントローラ、14…グラフィカルユーザインタフェースプロセッサ、15…入力デバイス、17…表示部、19…印刷部、21…分析用データシステム、23…リソースデータ記憶部、25…シミュレーション用データベースシステム、27…データ取り込み部、29…分析用データベース構築部、31…データメンテナンス部、33…データ分析部、35…検索部、37…統計計算部、39…グラフ作成部、41…診療報酬計算部、43…出力用データファイル作成部。
Claims (19)
- 病院内で発生した医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報から、前記医事会計情報、患者病歴情報及び財務情報に含まれる所定の複数の項目から構成される複数のレコードを作成する手段と、
前記複数のレコードを保管するデータベースシステムと、
前記データベースに保管されている複数のレコードを任意の検索条件に従って検索し、前記検索条件に対応する複数のレコードを選択的に読み出す手段と、
前記読み出された複数のレコードを対象として任意の分析条件に応じた複数の統計値を計算する手段と、
前記複数の統計値からグラフを作成する手段と、
前記作成されたグラフをグラフィカルユーザインタフェースとともに表示する手段とを具備することを特徴とする病院経営支援システム。 - 前記表示されたグラフの任意要素に対応する統計値の計算に使用した複数のレコードの全て又は一部の項目に関する情報リストを作成する手段と、前記作成されたリストを表示する手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記表示されたグラフの任意要素に対応する統計値の計算に使用した複数のレコードの全て又は一部の項目に関する情報のデータを特定のファイル形式に変換する手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記グラフ又は前記グラフを含む画面を特定のファイル形式に変換する手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記データベースに保管されている複数のレコードから任意の少なくとも一つのレコードが除去された複数のレコードを保管する他のデータベースシステムをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記グラフィカルユーザインタフェースには、前記検索対象を、前記データベースシステムから前記他のデータベースシステムに切り替えるためのアイコンが含まれることを特徴とする請求項5記載の病院経営支援システム。
- 前記グラフィカルユーザインタフェースには、前記検索条件に関する複数の検索条件候補を含むプルダウンメニューと、前記分析条件に関する複数の分析条件候補を含むプルダウンメニューとが含まれることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記検索条件には、入院、外来に関連する区別と、対象期間とが含まれることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記分析条件には、分類区分と集計対象が含まれることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記集計対象は分類種別に従って分類されていることを特徴とする請求項9記載の病院経営支援システム。
- 前記分析種別には、患者統計、医療の質、収益が含まれることを特徴とする請求項10記載の病院経営支援システム。
- 前記集計対象には、退院患者数、在院日数、平均在院日数、院内死亡数、再入院数、1件当たりの収入支出、1日当たりの収入支出が含まれることを特徴とする請求項9記載の病院経営支援システム。
- 前記分類区分には、診療科別、疾病別、手術別が含まれることを特徴とする請求項9記載の病院経営支援システム。
- 前記統計値は、診療科又は疾病ごとの退院患者数を表していることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記統計値は、診療科又は疾病ごとの収入と支出との少なくとも一方を表していることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記統計値は、任意の診療科又は疾病に関する単位期間ごとの収入と支出との少なくとも一方の推移を表していることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記グラフは、前記計算された複数の統計値の中の上位所定数個の統計値を対象として作成されることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記グラフには、少なくとも2種類の基準線が重ねられることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
- 前記読み出された複数のレコードの情報に基づいて少なくとも2種の診療報酬算出方式に従ってそれぞれの診療報酬点数を計算する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の病院経営支援システム。
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