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JP2002049689A - 診療パターン分析支援装置、方法、および記憶媒体ならびに図表 - Google Patents

診療パターン分析支援装置、方法、および記憶媒体ならびに図表

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Publication number
JP2002049689A
JP2002049689A JP2000157296A JP2000157296A JP2002049689A JP 2002049689 A JP2002049689 A JP 2002049689A JP 2000157296 A JP2000157296 A JP 2000157296A JP 2000157296 A JP2000157296 A JP 2000157296A JP 2002049689 A JP2002049689 A JP 2002049689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hospital
medical
chart
patient
pattern
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000157296A
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English (en)
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Kazuhisa Tanida
一久 谷田
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MERCURY KK
Original Assignee
MERCURY KK
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Publication date
Application filed by MERCURY KK filed Critical MERCURY KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 病院の概況を全体的、かつ視覚的に捉えやす
くすることにより、容易に病院の診療機能、および病別
診療パターンなどの現状を把握する。 【解決手段】 入力手段2から入力された診療データD
を主制御部6が演算処理し、病院の機能を表現する図表
を生成する。たとえば、病院の入院機能を表現する図表
は、縦軸に在院期間を表す係数を、横軸に診療密度を表
す係数をとった2次元グラフでる。在院期間を表す係数
は入院期間が短ければ点数を高く、短ければ低く設定す
る。診療密度を表す係数は各々の患者に固有の診断や治
療行為を点数化したものであり、患者に対する積極的な
医療行為を点数化したものとなる。この図表にプロット
される点が患者一人一人のデータとなる。これにより、
月間の入院患者数を実数で捉え、入院期間と積極的医療
と収入ベースで換算したものとなり、病院の概況をパタ
ーン化して視覚的に捉えやすくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院の機能評価技
術に関し、特に、診療明細報酬の情報を用いた病院にお
ける診療機能、および疾病別診療のパターン化に適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、病
院経営にあたっては、損益計算書や貸借対照表といった
財務データと、患者数や職員数といった病院統計データ
となどに基づいて、病院全体における1日あたりの診療
単価、平均在院日数などの平均値からなる様々な数値情
報を求め、これら数値情報を分析することによって自院
の現状、および将来の方向について定めてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な病院経営における分析技術では、次のような問題点が
あることが本発明者により見い出された。
【0004】すなわち、前述した数値情報の解析して病
院の機能評価を行うには、多額の費用、および時間が必
要であり、コストや工数が大幅に増加してしまうという
問題がある。
【0005】また、数値情報は、平均値の統計データで
あるので、必ずしも実際の病院における機能や傷病の診
療パターンなどを示していないというばかりでなく、診
療を担当する医師や看護婦には、それら数値情報を理解
することが困難であり、経営参画意識が小さくなってし
まうという問題もある。
【0006】本発明の目的は、病院の概況を全体的、か
つ視覚的に捉えやすくすることにより、容易に病院の診
療機能、および病別診療パターンなどの現状を把握する
ことのできる診療パターン分析支援装置、方法、および
記憶媒体ならびに図表を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の診療パターン分
析支援装置は、患者の診療データを入力する入力手段
と、該入力手段に入力された診療データを格納する第1
の格納部と、該第1の格納部に格納された診療データ
を、個々の患者毎に予め設定された分析パターン毎に分
類する第1の演算部と、該第1の演算部に分類された分
析パターン毎に病院の機能を表現する図表を生成する第
2の演算部と、該第2の演算部に生成された図表を格納
する第2の格納部と、該第2の格納部に格納された図表
を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の診療パターン分析支援装置
は、他病院の機能を表現する図表を格納する第3の格納
部を設け、該第3の格納部に格納された図表が出力手段
から出力されることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の診療パターン分析支援装
置は、前記第2の演算部が生成する図表の分析パターン
が、病院別、診療科別、病棟別、傷病別、ならびに月別
であることを特徴とする。
【0010】また、本発明の診療パターン分析支援装置
は、前記第2の演算部が生成する図表の分析パターン
が、患者が入院してから退院するまでを通算した主診断
別であることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の診療パターン分析支援方
法は、患者の診療データを入力する工程と、その診療デ
ータを個々の患者毎に予め設定された分析パターン毎に
分類する工程と、分類された分析パターン毎に病院の機
能を表現する図表を生成する工程とを有することを特徴
とする。
【0012】また、本発明の診療パターン分析支援方法
は、生成された分析パターン毎における病院の機能を表
現する図表を格納する工程を有することを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の診療パターン分析支援方
法は、分類される分析パターンが、病院別、診療科別、
病棟別、傷病別、ならびに月別よりなることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の診療パターン分析支援方法
は、前記分類される分析パターンが、患者が入院してか
ら退院するまでを通算した主診断別であることを特徴と
する。
【0015】さらに、本発明の記憶媒体は、入力された
患者の診療データを個々の患者毎に予め設定された分析
パターン毎に分類する工程と、分類された分析パターン
毎に病院の機能を表現する図表を生成する工程とを有す
るプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0016】また、本発明の記憶媒体は、前記分析パタ
ーン毎における病院の機能を表現する図表を格納する工
程を有するプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の図表は、第1の方向に直
線状に延び、在院期間を表す係数からなるパラメータが
表示された第1の表示線と、第1の方向に直交する第2
の方向に直線状に延び、診療密度を表す係数からなるパ
ラメータが表示された第2の表示線と、それら第1,第
2の表示線によって形成された2次元グラフにおけるパ
ラメータの値に対応してプロットされる複数の変化表示
部とを有することを特徴とする。
【0018】以上のことにより、診療パターン分析支援
装置が、病院における機能を図表として視覚的に捉えや
すくパターン化して表現できるので、病院の経営分析な
どを容易に、かつ正確に行うことができ、経営効率を大
幅に向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施の形態による診療
パターン分析支援装置のブロック図、図2は、本発明の
一実施の形態による診療パターン分析支援装置における
フローチャート、図3は、病院の入院機能を表現する図
表の説明図、図4は、分割された病院の入院機能を表現
する図表における領域の説明図、図5は、病院の入院機
能を表現する図表の一例を示す説明図、図6は、病院の
入院機能を表現する図表の他の例を示す説明図、図7
は、病院の外来機能を表現する図表の説明図、図8
(a)〜(c)は、同じ病院の異なる月における入院機
能の比較を表現する図表の一例を示す説明図、図9
(a),(b)は、自院と同規模程度の異なる病院とに
おける入院機能の比較を表現する図表の一例を示す説明
図、図10(a),(b)は、異なる診療科間における
入院機能の比較を表現する図表の一例を示す説明図、図
11(a),(b)は、自院と規模の異なる病院との間
における入院機能の比較を表現する図表の一例を示す説
明図、図12は、本発明の一実施の形態による診療パタ
ーン分析支援装置が、病院における他の機能を表現する
図表を生成する際におけるフローチャート、図13は、
病院の退院患者における入院機能を表現する図表の説明
図、図14は、診療パターン分析支援装置が、病院にお
ける他の機能を表現する図表を生成する際におけるフロ
ーチャートである。
【0021】本実施の形態において、診療パターン分析
支援装置1は、入力される診療データDに基づいて病院
の診療機能、および病別診療パターンを出力する。この
診療パターン分析支援装置1は、入力手段2、表示手段
3、出力部(出力手段)4、入出力制御部5、主制御部
(第1、第2の演算部)6、ならびにデータ格納部(第
1〜第3の格納部、記憶媒体)7から構成されている。
【0022】入力手段2は、キーボードや、フロッピー
(登録商標)ディスク、CD−ROMなどの記憶媒体に
格納されたデータを読み出す読み出し装置などからな
り、この入力手段2から診療データDが入力される。表
示手段3は、たとえばモニタなどであり、入出力制御部
5を介して入力手段2、および主制御部6から入出力さ
れた情報などを表示する。
【0023】出力部4は、入力手段2から入力された指
示に基づいて図表、および文字などの情報をプリントア
ウトする。入出力制御部5は、主制御部6と、入力手段
2、表示手段3、ならびに出力部4とのデータ入出力を
制御する。
【0024】主制御部6は、該診療パターン分析支援装
置1におけるすべての制御を司る。また、主制御部6
は、入力された診療データDやデータ格納部7に格納さ
れた様々なデータに基づいて演算処理を行う。
【0025】データ格納部7には、該入力手段2から入
力された診療データD、主制御部6により演算処理され
た結果、ならびに主制御部6における演算処理のプログ
ラムなどの様々な情報が格納されている。
【0026】次に、本実施の形態における作用につい
て、図1、および図2のフローチャートを用いて説明す
る。
【0027】まず、ユーザは、入力手段2から診療デー
タDを入力する(ステップS101)。この診療データ
Dは、診療報酬明細書記載事項、あるいはそれに付帯す
る事項のうち、入院の場合、患者の認識番号、総点数、
医療行為に関する点数、入院時医学管理料点数、入院日
数、病名(ICD(International Cl
assification Desease:国際疾病
分類)による主診断)、診療科、病棟、および病院コー
ドなどである。
【0028】また、外来の場合における診療データD
は、患者識別番号、総点数、医療行為に関数点数、実日
数、病名(ICDによる主診断)、診療科、病棟、およ
び病院コードなどである。
【0029】入力手段2から入力された診療データD
は、主制御部6により入出力制御部5を介してデータ格
納部7に格納される(ステップS102)。そして、ユ
ーザは、病院の機能評価を行うコマンドを入力手段2か
ら入力する。このとき、入院/外来、比較期間、病院間
比較、あるいは傷病別比較など比較対象がある場合に
は、比較種類を選択し、入力手段2を用いて選択する。
【0030】主制御部6は、データ格納部7に格納され
た演算処理のプログラムに基づいて、同じくデータ格納
部7に格納された診療データDを用いて演算処理を行
い、分析パターン毎に図表を生成し(ステップS10
3)、それら図表をデータ格納部7に格納するとともに
(ステップS104)、表示手段3に表示する(ステッ
プS105)。また、ステップS103の処理における
分析パターンは、病院別、診療科別、病棟別、傷病別、
ならびに月別などである。
【0031】また、表示手段3に表示された図表は、プ
リントするコマンドを入力手段2から入力することによ
って出力部4からプリントアウトすることができる。こ
れら出力された図表に基づいて、ユーザは、経営分析を
行う。
【0032】次に、診療パターン分析支援装置1により
生成された図表について説明する。
【0033】図3は、病院の入院機能を表現する図表で
ある。この図3において、縦軸(第1の表示線)には院
期間を表す係数を、横軸(第2の表示線)には診療密度
を表す係数をそれぞれとった2次元グラフであり、月単
位の分析となる。
【0034】縦軸の在院期間を表す係数は、患者の在院
期間に応じて割り当てられる係数である。本実施の形態
においては、在院期間が短い場合には係数を高くし、在
院期間が長い場合には係数を低く設定している。
【0035】また、横軸の診療密度を表す係数は、投
薬、注射、検査、画像診断などであり、各々の患者に固
有の診断や治療行為を点数化したものである。よって、
この点数は、個々の患者に対する積極的な医療行為を点
数化したものとなる。
【0036】そして、図3にプロットされる点(変化表
示部)が、在院期間を表す係数と、診療密度を表す係数
とで示される患者一人一人のデータとなる。これによ
り、月間の入院患者数を延べ人数ではなく、実数で捉
え、入院期間と積極的医療と収入ベースで換算したもと
なり、病院の概況を、全体的、総合的に、かつパターン
化して視覚的に捉えやすくすることができる。
【0037】さらに、診療パターン分析支援装置1が生
成した図表における分析方法について説明する。
【0038】分析図表は、図4に示すように、9つの領
域R1〜R9に分割されており、それぞれの領域R1〜
R9にプロットされている点の分布から現在の病院にお
ける状況を知ることができる。
【0039】また、これら領域R1〜R9における意味
を説明する。
【0040】まず、在院期間を表す係数が高く、診療密
度を表す係数が低い領域R1は、入院期間が短く、積極
的な医療行為が施されておらず、比較的軽傷の入院患者
の領域となる。また、領域R1の右側に位置する領域R
2は、入院期間が短く、医療行為が中程度であり、通常
の入院間もない患者の領域である。
【0041】領域R2の右側に位置する領域R3は、入
院期間が短く、相当に医療行為を実施しており、重傷の
入院、特殊な検査、または緊急手術などを伴う入院患者
の領域である。
【0042】さらに、領域R1の下方に位置する領域R
4は、入院期間が中程度であり、医療行為がそれほど施
されておらず、病状の安定した入院患者や退院直前の患
者の領域となる。
【0043】領域R4の右側に位置する領域R5は、入
院期間、医療行為ともに中程度であり、慢性疾患患者の
症状の増悪や、過程をみながらの手術実施の領域であ
る。領域R5の右側に位置する領域R6は、入院期間が
中程度で、医療行為がかなり積極的であり、レベルの高
い医療が行われている領域となる。
【0044】領域R4の下方に位置する領域R7は、入
院期間が長期化し、かつ積極的な医療行為が施されてお
らず、典型的な社会的入院患者の領域である。領域R7
の右側に位置する領域R8は、比較的長期入院患者で、
医療行為が中程度であり、特殊な慢性疾患患者や、長期
入院患者の急変や増悪などの領域である。
【0045】領域R8の右側に位置する領域R9は、長
期入院期間で相当な医療行為がなされており、収束期の
医療、過剰診療、あるいは長期の加療が必要な難治性に
おける患者の領域となる。
【0046】たとえば、ある病院において、図5に示す
ような入院患者の分布を示す図表が、診療パターン分析
支援装置1により生成されたとする。この場合、長期の
入院患者がかなりの数存在するが、全体として積極的医
療行為が相当行われていることがわかる。
【0047】図5における分析から、さらなる急性期医
療の特化をめざし、そのことを平均在院日数の短縮を院
長が指示する。数ヶ月後、通常の算式に基づく平均在院
日数に短縮がみられ、かつ病床利用率がわずかに下がっ
たものの、診療単価がそれを補うだけ増加したとする。
【0048】そこで、再び診療パターン分析支援装置1
により図表を生成すると、図6に示すように、プロット
の点におけるばらつきが明らかに上下に2分されて図表
が出力されたとする。
【0049】図6において、上方における点の集団は、
在院期間を表す係数が最高値となる期間の患者群であ
り、その期間における入院患者の点の配置は一列に並
び、下方における点の集団は、在院期間を表す係数が低
く設定されている長期、あるいは超長期の患者群であ
る。
【0050】平均在院日数の短縮という指示は、退院さ
せやすい患者を積極的に退院させる一方、入院の長期化
しそうな患者は敬遠し、超短期間で退院しそうな軽症患
者を選択的に入院させるという結果を招いたことにな
る。また、当然のことながら退院を薦めても簡単には退
院してもらえない長期の入院患者については手つかずの
状態となっている。
【0051】よって、急性期医療への一層の特化が達成
されていないことになるので、図6に示す図表を医師た
ちに見せることにより、自院の状況をパターン化して視
覚的に理解させることができる。
【0052】次に、病院における他の機能を表現する図
表を診療パターン分析支援装置1が生成する場合につい
て、図7〜図11の図表の説明図、ならびに図12のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0053】この場合、ユーザは、入力手段2から診療
データDを入力し(ステップS201)、その診療デー
タDをデータ格納部7に格納する(ステップS20
2)。そして、ユーザは、病院の機能評価を行うコマン
ド、ならびに入院/外来、あるいは比較期間、病院間比
較、傷病別比較など比較対象を入力手段2から入力する
(ステップS203)。
【0054】主制御部6は、データ格納部7に格納され
た演算処理のプログラムに基づいて、同じくデータ格納
部7に格納された診療データDを用いて演算処理を行
い、病院別、診療科別、病棟別、傷病別、月別に図表を
生成する(ステップS203)。
【0055】また、主制御部6は、予めデータ格納部7
に格納された入力された他の病院における図表を読み出
し(ステップS204)、ステップS203の処理にお
いて生成された図表をデータ格納部7に格納する(ステ
ップS205)。
【0056】そして、ステップS203,S204の処
理において生成された図表を表示手段3に表示する(ス
テップS206)。また、データ格納部7に予め格納さ
れたデータが、他の病院における図表を生成するための
データの場合には、そのデータから比較対象となる図表
を生成し、これらの図表を表示手段3に表示する。
【0057】同様に、表示手段3に表示された図表は、
プリントするコマンドを入力手段2から入力することに
よって出力部4からプリントアウトすることができる。
これら出力された図表に基づいて、ユーザが経営分析を
行う。
【0058】図7は、病院の外来機能を表現する図表で
あり、縦軸には治療密度を表す係数が、横軸には診断密
度を表す係数がそれぞれとられており、この場合の治療
密度を表す係数とは、投薬、注射、処置、手術、理学療
法などの医学行為に設定されている点数であり、診断密
度を表す係数は、検査料、画像診断料などの医療行為に
設定されている点数である。
【0059】これらは、いずれもすべての外来患者を対
象として、診療報酬明細書から1日あたりの点数を割り
出し、座標上にプロットされており、この図表により、
病院の外来機能における評価を容易に、かつ性格に行う
ことができる。
【0060】また、図8(a)〜(c)は、自院の異な
る月(3期)における入院機能の比較であり、図9
(a),(b)は、自院と同規模程度の異なる病院とに
おける入院機能の比較である。
【0061】図10(a),(b)は、たとえば、自院
における異なる診療科間における入院機能の比較であ
り、図11(a),(b)は、自院と規模の異なる病院
間における入院機能の比較である。これらの図表によ
り、さまざまな病院における機能の比較評価を行うこと
ができる。
【0062】さらに、診療パターン分析支援装置1が退
院患者対象の機能を表現する図表を生成する場合につい
て、図13のフローチャート、ならびに図14の図表の
説明図を用いて説明する。
【0063】ユーザは、入力手段2から診療データDを
入力し(ステップS301)、その診療データDをデー
タ格納部7に格納する(ステップS302)。この場
合、入力手段2から入力される診療データDは、患者の
入院月から退院月までの診療データである。
【0064】ここで、診療データDは、診療報酬明細書
記載事項、あるいはそれに付帯する事項のうち、患者の
認識番号、総点数、医療行為に関する点数、入院時医学
管理料点数、入院日数、病名(ICDによる主診断、副
診断、ならびに処置)、診療科、病棟、および病院コー
ドなどである。
【0065】また、この場合の在院期間を表す係数と
は、患者の在院期間に応じて割り当てられる係数であ
り、診療密度を表す係数とは、投薬、注射、検査、画像
診断などの医療行為を点数化したものである。
【0066】そして、ユーザは、病院の機能評価を行う
コマンドを入力手段2から入力する。このとき、病院間
比較などの比較対象がある場合には、比較種類を選択
し、入力手段2を用いて選択する。
【0067】主制御部6は、データ格納部7に格納され
た演算処理のプログラムに基づいて、同じくデータ格納
部7に格納された診療データDを用いて演算処理を行
い、図14に示すような分析パターンの図表を生成する
(ステップS303)。
【0068】ステップS303の処理において生成され
た図表はデータ格納部7に格納されるとともに(ステッ
プS304)、表示手段3に表示される(ステップS3
05)。
【0069】また、表示手段3に表示された図表は、プ
リントするコマンドを入力手段2から入力することによ
って出力部4からプリントアウトすることができる。こ
れら出力された図表に基づいて、ユーザは、経営分析を
行う。
【0070】図14は、病院の入院機能を表現する図表
である。縦軸には在院期間を表す係数を、横軸(第2の
表示線)には診療密度を表す係数をそれぞれとってお
り、患者の入院月から退院月までの主診断別の分析とな
る。図14にプロットされる点が、在院期間を表す係数
と、診療密度を表す係数とで示される患者一人一人のデ
ータとなる。
【0071】ここで、図14の分析方法について説明す
る。
【0072】たとえば、主診断がICDで同一コードの
疾病について、図14に示すように、カテゴリC1〜C
4の4つの集積群が存在する場合、それらカテゴリC1
〜C4の位置(重心)、および集積度合い(偏差)を病
院間、あるいは同一病院の診療科間、医師間などにおい
て比較する。
【0073】この比較において、ばらつきが少ない場合
には、診療の標準化がなされていることになり、ばらつ
きが大きい場合には、様々な治療を試行するような医療
機関や標準化がなされておらず、気まぐれな診療が行わ
れていることになる。
【0074】また、診療データDとして入力したICD
による副診療コード、処置コード、または患者年齢など
からばらつきの理由を探ることもできる。たとえば、カ
テゴリC1〜C4について、カテゴリC1は非手術群、
カテゴリC2は手術群、カテゴリC3は高年齢者手術
群、カテゴリC4は高年齢者非手術群といった分類など
が可能となる。
【0075】よって、患者のデータを入院月から退院月
まで通算することにより、月末入院手術、翌月退院など
の月をまたぐ入院患者(複数月入院している患者)の連
続性を確保することができ、診療における標準化の進展
状況を確認することができる。
【0076】それにより、本実施の形態によれば、診療
パターン分析支援装置1が生成する図表により、病院に
おける外来/入院の機能評価を全体的、総合的に、かつ
パターン化して視覚的に捉えやすくなり、病院の経営分
析などを容易に、かつ正確に行うことができるので、経
営効率を大幅に向上することができる。
【0077】また、診療パターン分析支援装置1が、退
院した患者の入院月から退院月までの診療データを通算
し、主診断別に図表を生成することによって、データの
連続性を確保でき、診療の標準化の進展状況を容易に確
認することができる。
【0078】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0079】たとえば、電話回線や専用回線などを用い
て複数の病院間に設けられた診療パターン分析支援装置
をオンライン接続するようにしてもよい。これにより、
病院間における機能の比較評価を容易に行うことができ
る。
【0080】
【発明の効果】(1)本発明によれば、病院における機
能を図表として視覚的に捉えやすくパターン化して表現
できるので、病院の機能分析などを容易に、かつ正確に
行うことができる。 (2)また、本発明では、様々な分析パターン毎に病院
の機能を表現する図表を生成することができるので、病
院の状況を正確に把握することができる。 (3)さらに、本発明においては、上記(1)、(2)
により、病院における経営を効率を大幅に向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による診療パターン分析
支援装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による診療パターン分析
支援装置におけるフローチャートである。
【図3】病院の入院機能を表現する図表の説明図であ
る。
【図4】分割された病院の入院機能を表現する図表にお
ける領域の説明図である。
【図5】病院の入院機能を表現する図表の一例を示す説
明図である。
【図6】病院の入院機能を表現する図表の他の例を示す
説明図である。
【図7】病院の外来機能を表現する図表の説明図であ
る。
【図8】(a)〜(c)は、同じ病院の異なる月におけ
る入院機能の比較を表現する図表の一例を示す説明図で
ある。
【図9】(a),(b)は、自院と同規模程度の異なる
病院とにおける入院機能の比較を表現する図表の一例を
示す説明図である。
【図10】(a),(b)は、異なる診療科間における
入院機能の比較を表現する図表の一例を示す説明図であ
る。
【図11】(a),(b)は、自院と規模の異なる病院
との間における入院機能の比較を表現する図表の一例を
示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態による診療パターン分
析支援装置が、病院における他の機能を表現する図表を
生成する際におけるフローチャートである。
【図13】診療パターン分析支援装置が、病院における
他の機能を表現する図表を生成する際におけるフローチ
ャートである。
【図14】病院の退院患者における入院機能を表現する
図表の説明図である。
【符号の説明】
1 診療パターン分析支援装置 2 入力手段 3 表示手段 4 出力部(出力手段) 5 入出力制御部 6 主制御部(第1、第2の演算部) 7 データ格納部(第1〜第3の格納部、記憶媒体) D 診療データ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の診療データを入力する入力手段
    と、 前記入力手段に入力された診療データを格納する第1の
    格納部と、 前記第1の格納部に格納された診療データを、個々の患
    者毎に予め設定された分析パターン毎に分類する第1の
    演算部と、 前記第1の演算部に分類された分析パターン毎に病院の
    機能を表現する図表を生成する第2の演算部と、 前記第2の演算部に生成された図表を格納する第2の格
    納部と、 前記第2の格納部に格納された図表を出力する出力手段
    とを備えたことを特徴とする診療パターン分析支援装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の診療パターン分析支援装
    置において、他病院の機能を表現する図表を格納する第
    3の格納部を設け、前記第3の格納部に格納された図表
    が前記出力手段から出力されることを特徴とする診療パ
    ターン分析支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の診療パターン分
    析支援装置において、前記第2の演算部が生成する図表
    の分析パターンが、病院別、診療科別、病棟別、傷病
    別、ならびに月別であることを特徴とする診療パターン
    分析支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の診療パターン分
    析支援装置において、前記第2の演算部が生成する図表
    の分析パターンが、患者が入院してから退院するまでを
    通算した主診断別であることを特徴とする診療パターン
    分析支援装置。
  5. 【請求項5】 患者の診療データを入力する工程と、 前記診療データを個々の患者毎に予め設定された分析パ
    ターン毎に分類する工程と、 分類された分析パターン毎に病院の機能を表現する図表
    を生成する工程とを有することを特徴とする診療パター
    ン分析支援方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の診療パターン分析支援方
    法において、生成された前記分析パターン毎における病
    院の機能を表現する図表を格納する工程を有することを
    特徴とする診療パターン分析支援方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の診療パターン分
    析支援方法において、前記分類される分析パターンが、
    病院別、診療科別、病棟別、傷病別、ならびに月別であ
    ることを特徴とする診療パターン分析支援方法。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載の診療パターン分
    析支援方法において、前記分類される分析パターンが、
    患者が入院してから退院するまでを通算した主診断別で
    あることを特徴とする診療パターン分析支援方法。
  9. 【請求項9】 入力された患者の診療データを個々の患
    者毎に予め設定された分析パターン毎に分類する工程
    と、 分類された分析パターン毎に病院の機能を表現する図表
    を生成する工程とを有することを特徴とするプログラム
    を記憶したコンピュータ読みとり可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の記憶媒体において、生
    成された前記分析パターン毎における病院の機能を表現
    する図表を格納する工程を有することを特徴とするプロ
    グラムを記憶したコンピュータ読みとり可能な記憶媒
    体。
  11. 【請求項11】 第1の方向に直線状に延び、在院期間
    を表す係数からなるパラメータが表示された第1の表示
    線と、 第1の方向に直交する第2の方向に直線状に延び、特掲
    密度を表す係数からなるパラメータが表示された第2の
    表示線と、 前記第1,第2の表示線によって形成された2次元グラ
    フにおけるパラメータの値に対応してプロットされる複
    数の変化表示部とを有することを特徴とする図表。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005004260A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Toshiba Corp 病院経営支援システム
JP2005275886A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Mitsubishi Research Institute Inc 治療計画立案支援および病院経営支援装置
JP2007249443A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Fujitsu Ltd 入院在院日数短縮化インセンティブ付与方法
JP2007310519A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Shimizu Corp 医療機関の管理システム

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