JP2005060388A - プロスタグランジン含有製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体を含む水性液剤を、ポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器に保存することにより、水性液剤中の該プロスタグランジン誘導体の含有率の低下を抑制したプロスタグランジン含有製品である。
【選択図】 なし
Description
(1)容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体を含む水性液剤を、ポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器に保存することにより、水性液剤中の該プロスタグランジン誘導体の含有率の低下を抑制したプロスタグランジン含有製品、
(2)容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体が、フッ素原子を分子内に有するプロスタグランジンF2α誘導体またはその塩である前(1)記載のプロスタグランジン含有製品、
(3)フッ素原子を分子内に有するプロスタグランジンF2α誘導体が、ジフルオロプロスタグランジンF2α誘導体である前(2)記載のプロスタグランジン含有製品、
(4)ポリマーアロイにおけるポリエチレンテレフタレートとポリアリレートの成分割合が、ポリエチレンテレフタレート/ポリアリレート=1/4〜4/1である前(1)記載のプロスタグランジン含有製品、
(5)水性液剤中に非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする前(1)記載のプロスタグランジン含有製品、
(6)非イオン性界面活性剤がポリソルベート80またはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60である前(5)記載のプロスタグランジン含有製品、
(7)水性液剤が点眼液である前(1)〜(6)記載のプロスタグランジン含有製品、
(8)容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体を含む水性液剤を、ポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器に保存することにより、水性液剤中の該プロスタグランジン誘導体の含有率の低下を抑制する方法、
(9)容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体を含む水性液剤を保存するためのポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器、に関する。
(1)点眼液の調製
本プロスタグランジン誘導体の代表例として、0.0015%の16−フェノキシ−15−デオキシ−15,15−ジフルオロ−17,18,19,20−テトラノルプロスタグランジンF2α イソプロピルエステル(以下、本化合物という)を使用した。非イオン性界面活性剤(ポリソルベート80)を用いて本化合物を精製水に溶解し、その後点眼液に通常用いられる浸透圧調整剤等を配合して、浸透圧が約1で、また、pHが約6の点眼液を得た。
本発明の樹脂製容器は、ポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイ[U−8000(ユニチカ社製):ポリエチレンテレフタレート約45%,ポリアリレート約55%]をインジェクションブローにて成形加工して得た。また、比較のための樹脂製容器は、ポリエチレン[ペトロセン175K(東ソー社製),低密度ポリエチレン]、ポリプロピレン[J−225W(三井化学社製)]およびポリエチレンテレフタレート[PIFG5H(カネボウ合繊社製)]をそれぞれインジェクションブローにて成形加工して得た。容器は全て同形の点眼液用容器である。
「(2)樹脂製容器の製造」で得た各樹脂製容器に滅菌処理を施した後、「(1)点眼液の調製」で得た点眼液を入れた。ついで、これらの試料をアルミ製の防湿袋に入れて、60℃で一週間保存後、高速液体クロマトグラフィー法にて各樹脂製容器中の本化合物の含有率を測定した。これらの結果を表1に示す。なお、表中の実施例および比較例は各3例の平均値を示す。また、本化合物の含有率は、「(1)点眼液の調製」で得た点眼液をガラス製容器に加え密封し、5℃で一週間保存した後の本化合物の含有率を基準(100%)として、求めた。
*2:ペトロセン175K(東ソー社製)
*3:J−225W(三井化学社製)
*4:PIFG5H(カネボウ合繊社製)
表1から明らかなように、本化合物をポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器に保存すれば、ポリエチレン製容器、ポリプロピレン製容器、ポリエチレンテレフタレート製容器に保存する場合よりも本化合物の含有率が高く、保存安定性に優れている。
Claims (9)
- 容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体を含む水性液剤を、ポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器に保存することにより、水性液剤中の該プロスタグランジン誘導体の含有率の低下を抑制したプロスタグランジン含有製品。
- 容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体が、フッ素原子を分子内に有するプロスタグランジンF2α誘導体またはその塩である請求項1記載のプロスタグランジン含有製品。
- フッ素原子を分子内に有するプロスタグランジンF2α誘導体が、ジフルオロプロスタグランジンF2α誘導体である請求項2記載のプロスタグランジン含有製品。
- ポリマーアロイにおけるポリエチレンテレフタレートとポリアリレートの成分割合が、ポリエチレンテレフタレート/ポリアリレート=1/4〜4/1である請求項1記載のプロスタグランジン含有製品。
- 水性液剤中に非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1記載のプロスタグランジン含有製品。
- 非イオン性界面活性剤がポリソルベート80またはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60である請求項5記載のプロスタグランジン含有製品。
- 水性液剤が点眼液である請求項1〜6記載のプロスタグランジン含有製品。
- 容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体を含む水性液剤を、ポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器に保存することにより、水性液剤中の該プロスタグランジン誘導体の含有率の低下を抑制する方法。
- 容器に吸着しやすく、且つ、水に難溶性のプロスタグランジン誘導体を含む水性液剤を保存するためのポリエチレンテレフタレートとポリアリレートのポリマーアロイを用いて成形した樹脂製容器。
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JP2011508724A (ja) * | 2007-10-16 | 2011-03-17 | サン、ファーマ、アドバンスト、リサーチ、カンパニー、リミテッド | 新規眼科用組成物 |
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