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JP2004511489A - ポリヒドロキシアルキル基およびポリヒドロキシシクロアルキル基を有するセリンプロでアーゼの低分子インヒビター - Google Patents

ポリヒドロキシアルキル基およびポリヒドロキシシクロアルキル基を有するセリンプロでアーゼの低分子インヒビター Download PDF

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JP2004511489A JP2002534325A JP2002534325A JP2004511489A JP 2004511489 A JP2004511489 A JP 2004511489A JP 2002534325 A JP2002534325 A JP 2002534325A JP 2002534325 A JP2002534325 A JP 2002534325A JP 2004511489 A JP2004511489 A JP 2004511489A
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ヘルムート マック
ヴェルナー ザイツ
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Abstract

本発明は、新規アミジンおよびグアニジン、その製造およびトリプシンタイプセリンプロテアーゼ、特にトロンビンおよび補体プロテアーゼC1およびC1rの競合インヒビターとしての使用に関する。本発明はまた、前記化合物を活性成分として含有する医薬品、さらにトロンビンインヒビター、抗凝血薬、補体インヒビター、抗炎症薬としての使用に関する。この新規組成物は、アミジンまたはグアニジン官能基を有するセリンプロテアーゼの、2つ以上のヒドロキシル官能基を有するアルキル基への結合により特徴付けられ、前記アルキル基は、糖誘導体から誘導される。幾つかの糖構造成分または糖から誘導される製品はしたがって相互に結合できる。結合糖誘導体のこのような原理により、経口活性化合物が得られる。

Description

【0001】
本発明は、新規アミジンおよびグアニジン、その製法およびそれらのトリプシン−様セリンプロテアーゼ、特にトロンビンおよび補体プロテアーゼC1sおよびC1rの競合インヒビターとしての使用に関する。
【0002】
本発明は、活性成分として前記化合物を含有する製薬学的組成物にも関し、前記化合物のトロンビンインヒビター、抗凝血剤、補体インヒビター、または抗炎症薬としての使用に関する。新規化合物の特徴は、アミジンまたはグアニジン官能基を有するセリンプロテアーゼインヒビターを、2つ以上のヒドロキシ官能基を有しかつ糖誘導体から誘導されるアルキル基へ結合させる能力である。従って、多くの糖の構成単位または糖から誘導される構成単位が結合できる。糖誘導体の結合原理により、経口活性化合物がもたらされる。
【0003】
有利な糖誘導体は、インヒビターの末端アミン官能基と還元的に反応するあらゆる種類の還元糖を含む。
【0004】
還元糖は溶液中でCu(II)イオンをCu(I)オキシドへ還元できる糖である。
【0005】
還元糖には以下のものが含まれる:
−任意のアルドース(開−鎖または環の形)(例えばトリオース;またはテトラオース、例えばエリトロースおよびトレオース;ペントース、例えばアラビノース、キシロース、ラムノース、フコース、およびリボース;またはヘキソース、例えばグルコース、マンノース、ガラクトース、および2−デオキシ−D−グルコース等);
−任意の(ヒドロキシ)ケトース。ヒドロキシケトースにはHOCH−CO基が含まれる。フルクトースおよびリブロースがその例である。
【0006】
−ジサッカライド、オリゴサッカライドおよびポリサッカライド、これにはヘミアセタール、例えばラクトース、メリビオース、マルトース、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトヘキサオース、またはセルロースオリゴマー、例えばセロビオース、セロトリオースまたはデキストランオリゴマーまたはプルランオリゴマーまたはイヌリンオリゴマー等が含まれる。
【0007】
−糖誘導体および複合オリゴサッカライド、これにはヘミアセタール、例えばグルクロン酸、ガラクツロン酸、2−デオキシ−D−グルコース、2−デオキシ−2−フルオロ−D−グルコース、グルコサミン、N−アセチル−D−グルコサミン、ペクチンおよびヒアルロン酸のオリゴマーが含まれる。
【0008】
有利な糖誘導体の例は、アシル官能基を介してインヒビターの末端アミンと反応する糖酸である。
【0009】
トロンビンはセリンプロテアーゼ群に属し、血液凝固カスケードの最終的な酵素として中心的な役割を果たしている。内因系および外因系の凝血カスケードの両方で、多くの補足的過程を介して、プロトロンビンからトロンビンが形成される。フィブリノーゲンがトロンビンに触媒されて分解し、フィブリンを生じることにより、血液凝固、血小板の凝集が起こり、次に血小板因子3および血液凝固因子XIIIの結合および一連の高活性メディエーター全体の働きにより、トロンビン形成が増加する。
【0010】
トロンビンの形成および機能は、動脈白色血栓および静脈赤色血栓の両方の発生過程における中心的事象であるので、薬剤の有効な攻撃点となり得る。トロンビンインヒビターはヘパリンと異なり、補因子に関係なく、遊離したトロンビンおよび血小板へ結合したトロンビンの働きを、同時に完全に阻害することができる。トロンビンインヒビターは、急性期に、経皮的冠動脈形成術(PTCA)および細胞溶解後の血栓塞栓症を抑制し、体外再循環(心肺装置、血液透析)での抗凝血剤として使用できる。一般的な方法で、例えば外科手術後の血栓症の予防にも使用できる。
【0011】
トロンビンの阻害は、以下の疾患の治療および予防に適している:
−病原機構がトロンビンの蛋白質分解に直接または間接的に関連する疾患、
−病原機構がレセプターおよびシグナルトランスダクションのトロンビン−依存的活性化に基づく疾患、
−体細胞での遺伝子発現の刺激または阻害を伴う疾患、
−トロンビンの細胞分裂誘起作用に基づく疾患、
−上皮細胞の伸縮性および透過性にトロンビン−依存性の変化を引き起こす疾患、
−トロンビン−依存性の血栓塞栓症、
−播種性血液凝固(DIC)、
−再閉塞、および血栓溶解剤の併用時の再灌流時間の短縮化のため、
−PTCA後の初期再閉塞および後期再狭窄、
−トロンビンにより誘導される平滑筋細胞の増殖、
−活性トロンビンのCNSへの蓄積、
−腫瘍の成長、ならびに腫瘍細胞の定着および癌症化の阻止のため。
【0012】
in vitroで良好なトロンビン阻害を示すD−Phe−Pro−Argタイプの種々のトロンビンインヒビターは公知であり、記載されている:WO9702284−A、WO9429336−A1、WO9857932−A1、WO9929664−A1、US5939392−A、WO200035869−A1、WO200042059−A1、DE4421052−A1、DE4443390−A1、DE19506610−A1、WO9625426−A1、DE19504504−A1、DE19632772−A1、DE19632773−A1、WO9937611−A1、WO9937668−A1、WO9523609−A1、US5705487−1、WO9749404−A1、EP−669317−A1、WO9705108−A1、EP0672658。しかし、これらの化合物のあるものは経口活性が低い。
【0013】
WO9965934およびBioorg. Med. Chem. Lett., 9(14), 2013〜2018, 1999には、長いスペーサーでペンタサッカライドへ結合され、それ故に抗血栓作用を倍増して有するNAPAPタイプのベンズアミジンが記載される。しかし、これらの化合物が経口活性を有さないことが記載されている。
【0014】
補体系の活性化は、約30のタンパク質カスケードを介し、最終的には特に細胞の溶解を誘導する。同時に、C5aのように、炎症反応を導く分子を遊離させる。生理条件下では、補体系は外来種、例えばウイルス、真菌、バクテリアまたは癌細胞に対する防衛機構に関与する。種々の経路からの活性化がまずプロテアーゼを介して起こる。活性化することでこれらのプロテアーゼは補体系の他の分子を活性化でき、順にプロテアーゼが不活化すると思われる。生理条件下で、血液凝固と同様に、系は制御タンパク質を調節することで、補体系の過剰な活性化を防御している。このようなケースでは、補体系阻害の手段を採択することが有利とは言えない。
【0015】
しかし、ある場合には補体系が過剰に反応して疾患の病理生理学に影響を及ぼすことがある。このような場合には、過剰増殖反応を抑制するかまたは変化させるような治療作用を補体系に施すのが望ましい。補体系の阻害は、種々のエフェクターの阻害により補体のあらゆるレベルで可能である。文献には、C1エステラーゼインヒビターを用いたC1レベルでのセリンプロテアーゼの阻害ならびに可溶性補体レセプターCR1(sCR1)を用いたC3またはC5コンベルターゼレベルでの阻害、抗体を用いたC5レベルでの阻害、抗体または拮抗剤を用いたC5aレベルでの阻害が例として挙げられている。前記例で阻害を達成するために使用されるツールはタンパク質である。本発明では低分子物質を記載し、これを補体系の阻害に使用する。
【0016】
補体系のそのような阻害のために、様々な活性化経路で働く数種のプロテアーゼが特に好適である。トロンビン−様セリンプロテアーゼのクラスの中でも、プロテアーゼは、古典経路では例えば補体プロテアーゼC1rおよびC1sであり、第二経路ではD因子およびB因子であり、MBL経路ではMASPIおよびMASPIIである。これらのプロテアーゼを阻害することにより、前記の疾患および病態での補体系の生理学的制御が再構築される。
【0017】
一般的に、好中球性血液細胞の移入を伴う炎症障害は補体系の活性化を含むと考えられる。従って、これらの障害全てにおいて、補体系の一部を阻害することにより病態が改善されると予測される。
【0018】
補体の活性化は以下の疾患または病態に関連する:
−虚血後の再灌流症候群;心肺装置を使用する手術中に起こる虚血状態;多量の出血を回避するために一般的に血管を圧迫する手術;心筋梗塞;血栓塞栓脳梗塞;肺動脈血栓症、等;
−臓器の劇症拒絶;特に外来移植の場合、
−臓器の損傷、例えば臓器の多重障害またはARDS(成人性呼吸促進症候群);
−損傷(頭蓋骨損傷)または多重障害により引き起こされる疾患、例えば熱傷(火傷)およびアナフィラキシーショック;
−敗血症;敗血症を併発し、生物学的薬剤、例えばインターロイキン2による治療後、または移植後の“血液浸出症候群(vascular leak syndrom)”;
−アルツハイマー症候群および他の炎症性神経障害、例えば重症筋無力症、多発性硬化症、大脳狼瘡(cerebral lupus)、ギャンバレー症候群;髄膜炎、encaphilitis、
−全身性エリテマトーデス(SLE)、
−リウマチ様関節炎および他のリウマトイド疾患周期の炎症疾患、例えばベーチェット症候群;若年性関節リウマチ;
−発症源の様々な腎炎、例えば糸球体腎炎、またはループス腎炎;
−膵臓炎、
−喘息;慢性気管支炎;
−腎機能不全症のための透析でおこる合併症;脈管炎;甲状腺炎;
−潰瘍性大腸炎および他の胃腸管炎症性疾患;
−自己免疫疾患、
−補体系の阻害;例えば、本発明のC1sインヒビターの使用は、補体系の活性化をベースとする薬剤の副作用を軽減し、結果的に高感受性反応を低下させる。
【0019】
従って、前記疾患または病態を補体インヒビターで治療するのが望ましく、特に低分子インヒビターでの治療が望まれる。
【0020】
PUTおよびFUT誘導体は、それぞれアミジノフェノールエステルおよびアミジノナフトールエステルであり、補体インヒビターとして記載される(例えばImmunology (1983), 49(4), 685〜91)。
【0021】
C1sおよび/またはC1rを阻害するがD因子を阻害しないインヒビターが望ましい。有利に、t−PAおよびプラスミン等の分解酵素は阻害されるべきでない。
【0022】
特に有利であるのは、トロンビンまたはC1sおよびC1rを効果的に阻害する物質である。
【0023】
薬理学的例
例A
トロンビン時間
試薬:トロンビン試薬(リストNo.126594、Boehringer, Mannheim, Germany)。
【0024】
シトレート血漿の製造:
橈側皮静脈からのヒト静脈血9部をクエン酸ナトリウム溶液(0.11mol/L)1部と混合し、遠心分離した。血漿は−20℃で貯蔵できる。
【0025】
実験方法:
試験プローブ溶液10μlおよびシトレート血漿50μlを37℃で2分インキュベートする(CL8、ボールタイプ、Bender & Hobein, Munich, FRG)。次に、トロンビン試薬100μl(37℃)を添加する。血餅が生じるまでの時間を測定する。EC100値はトロンビン時間が2倍となる濃度である。
【0026】
例B
トロンビンインヒビターの色素産生法
試薬:ヒト血漿トロンビン(No.T8885, Sigma, Deisenhofen, Germany)
基質:H−D−Phe−Pip−Arg−pNA2HCl(S−2238, Chromogenix, Moelndahl, Sweden)
バッファー:Tris50mmol/L、NaCl 154mmol/L、pH8.0。
【0027】
実験法:
色素産生試験はマイクロタイタープレートで実施できる。基質のジメチルスルホキシド中の10μlの溶液を、トロンビンを含有するバッファー250μlへ添加し(終濃度0.1NIH単位/ml)、20〜28℃で5分インキュベートする。試験はバッファー中の基質溶液50μlの添加で開始され(終濃度100μmol/l)、混合物を28℃で5分インキュベートし、試験をクエン酸(35%)50μlの添加により停止させた。吸収を405/630nmで測定した。
【0028】
例C
血小板富有血漿での血小板凝集
試薬:ヒト血漿トロンビン(NO.T−8885, Sigma, Deisenhofen, Germany)
シトレート富有血小板富有血漿の製造:
健康な薬物を投与されていない被検者の橈側皮静脈の静脈血を集める。血液を0.13M クエン酸三ナトリウムと9:1で混合する。
【0029】
血小板−富有血漿(PRP)を250×g(室温で10分)の遠心分離により製造する。血小板−欠乏血漿(PPP)を3600×gで20分遠心分離することにより製造する。PRPおよびPPPを密封したPE容器に室温で3時間放置してよい。血小板濃度を血球計数器で計数し、2.5〜2.8・10 /mlであるべきである。
【0030】
実験法:
血小板凝集を、タービトリメトリック滴定(turbitrimetric titration)により37℃で測定する(PAP4、Biodata Corporation, Horsham, PA, USA)。トロンビンを添加する前に、PRP215.6μlを試験プローブ2.2μlと3分インキュベートし、次いで1000rpmで2分攪拌する。終濃度が0.15NIH単位/mlになった時点でトロンビン溶液2.2μlは37℃/1000rpmで最大凝集効果を示す。試験プローブの阻害効果は、試験物質無しのトロンビン凝集速度(勾配)と試験物質有りのトロンビン凝集速度(勾配)とを、種々の濃度で比較することにより測定される。
【0031】
実験D
C1r阻害のための色物質試験
試薬:
活性化された、2本鎖形である、ヒト血漿由来のC1r(SDSゲルで、純度:約95%)。外来プロテアーゼ活性は検出できなかった。
【0032】
基質:Cbz−Gly−Arg−S−Bzl、製品番号WBAS012(ポリペプチド、D38304, Wolfenbuettel, Germany)。
【0033】
色試薬:DTNB(5.5’−ジニトロ−ビス(2−ニトロ安息香酸))(No.43760、Fluka, CH 9470 Buchs, Switzerland)。
【0034】
バッファー:150mM Tris/HCl、pH7.50。
【0035】
試験法:
C1s活性を測定するために色物質試験を96穴マイクロタイタープレートで実施する。
【0036】
20%濃度のジメチルスルホキシド溶液中のインヒビター10μl(ジメチルスルホキシドは15mM Tris/HCl、pH7.50で希釈されている)を、終濃度が0.013U/mlのC1sと終濃度が0.27mM/lのDTNBとを含有する試験バッファー140μlへ添加する。インキュベーションは20〜25℃で10分実施された。
【0037】
試験は、30%濃度のジメチルスルホキシド中の1.5mM基質溶液50μlを添加することにより開始される(終濃度0.375mM/l)。20〜25℃で30分インキュベートした後に、各ウェルの405nmでの吸収を、複光束マイクロタイタープレート光度計を用い、空試験(酵素なし)に対して測定する。
【0038】
測定基準:
IC50:アミド分解C1r活性を50%まで低下させるのに必要とされるインヒビターの濃度。
【0039】
統計結果:
計算は、インヒビター濃度の関数として吸収を基礎に実施する。
【0040】
例E
材料および方法:C1s阻害のための色物質
試薬:
活性化された、2本鎖形である、ヒト血漿由来のC1s(SDSゲルで、純度:約95%)。外来プロテアーゼ活性は検出できなかった。
【0041】
基質:Cbz−Gly−Arg−S−Bzl、製品番号WBAS012(ポリペプチド、D38304, Wolfenbuettel, Germany)。
【0042】
色試薬:DTNB(5.5’−ジニトロ−ビス(2−ニトロ安息香酸))(No.43760、Fluka, CH 9470 Buchs, Switzerland)。
【0043】
バッファー:150mM Tris/HCl、pH7.50。
【0044】
試験法:
C1s活性を測定するために色物質試験を96穴マイクロタイタープレートで実施する。
【0045】
20%濃度のジメチルスルホキシド中のインヒビター溶液10μl(ジメチルスルホキシドは15mM Tris/HCl、pH7.50で希釈されている)を、終濃度が0.013U/mlのC1sと終濃度が0.27mM/lのDTNBとを含有する試験バッファー140μlへ添加する。インキュベーションを20〜25℃で10分実施する。試験は、30%濃度のジメチルスルホキシド中の1.5mM基質溶液50μlを添加することにより開始される(終濃度0.375mM/l)。20〜25℃で30分インキュベートした後に、各ウェルの405nmでの吸収を、複光束マイクロタイタープレート光度計を用い、空試験(酵素なし)に対して測定する。
【0046】
測定基準:
IC50:アミド分解C1s活性を50%まで低下させるのに必要とされるインヒビターの濃度。
【0047】
統計結果:
計算は、インヒビター濃度の関数として吸収を基礎に実施する。
【0048】
例F
溶血試験を使用した古典経路による補体阻害の確認
潜在的な補体インヒビターを測定するために、診断試験の方法で、古典経路を測定するための試験を実施する(文献:Complement, A practical Approach; Oxford University Press; 1997; p. 20 et seq)。この目的のために使用する補体の源はヒト血清である。同じように、多種血清に対しても、同様の概要を有する試験を実施する。使用する系の例にはヒツジの赤血球が含まれる。抗体−依存性の細胞分解とヘモグロビンの出現が補体活性の測定手段である。
【0049】
【表1】
Figure 2004511489
【0050】
生体成分:
−ヒツジ赤血球(SRBC):去勢雄羊の血液を、アルセバー溶液で1:1(v/v)に混合し、ガラスウールを通して濾過した。EDTA貯蔵溶液を1/10体積およびペニシリンをスパーテル一匙分添加した。ヒト血清:血餅部分を4℃で遠心分離した後、上清を分注して−70℃で貯蔵した。全ての測定は1つのバッチで行った。他の被検体の血清でも実質的な変動は見られなかった。
【0051】
方法:
1. 赤血球の感作:
SRBCをGVBSバッファーで3回洗浄した。多くの細胞を、GVBS/EDAバッファー中で5.00E+08細胞/mlに調節した。両受体を1:600に希釈して添加し、次に攪拌しながら37℃で30分インキュベートすることによりSRBCを抗体で感作した。細胞をGVBSバッファーを用いて4℃で3回洗浄し、GVBS++バッファー中に吸収し、細胞数5×10に調節した。
【0052】
2. 分解バッチ:
インヒビターをGVBS++中で、種々の濃度の適当に希釈したヒト血清または他種血清100μl体積と37℃で10分予めインキュベートした(例えば、ヒト血清で1:80;適当な希釈の1つでは、血清で可能な最大細胞分解の約80%が達成される)。GVBS++中の感作SRBC50μlを添加した。攪拌しながら37℃で1時間インキュベートした後、SRBCを遠心分離により除去した(2500rpm、4℃で5分)。細胞不含上清130μlを96穴プレートのウェルへ移行した。結果は、GVBS++バッファーに対して540nmで測定することにより得られた。
【0053】
評価は540nmでの吸収値に基づく。
【0054】
(1):バックグラウンド;血清なしの細胞
(3):100%細胞分解;血清ありの細胞
(x):試験プローブでの測定
計算:
【0055】
【化62】
Figure 2004511489
【0056】
例G
プロテアーゼD因子の阻害を試験するためのインヒビター
D因子は、補体系の第二経路で中心的な役割を果たしている。D因子の血漿濃度が低いことから、補体を活性化する第二経路では、D因子によるB因子分解の酵素工程が律速工程となる。第二経路でこの酵素が果たす役割が限定されているため、D因子は補体系の阻害の標的となる。
【0057】
市販の基質Z−Lys−S−Bzl*HClは酵素D因子により変換される(文献:C. M. Kam et al., J. Biol. Chem. 262 3444〜3451, 1987)。分解された基質の検出は、エルマン試薬を用いた反応で実施される。得られた生成物は分光光度計により検出される。反応はオンラインでモニターできる。これにより酵素動態の読み取りが可能となる。
【0058】
【表2】
Figure 2004511489
【0059】
バッチを、マイクロタイタープレートへピペットで注入する。バッファー、基質およびエルマン試薬(必要であればインヒビター)を混合した後、それぞれD因子5μlを添加することにより酵素反応を開始する。インキュベーションは室温で60分行う。
【0060】
読み取り:
3分おきに、1時間に亘って405nmで読み取りを行う。
【0061】
評価:
結果をグラフにプロットする。インヒビターの比較のために1分毎の吸収の変化(一分あたりのΔOD;上昇)を観察し、この吸収の変化からインヒビターのK値を把握することができる。
【0062】
この試験では、セリンプロテアーゼインヒビターFUT−175(Futhan, Torii;日本)を、有効なインヒビターとして一緒に使用した。
【0063】
例H
第二経路による補体の阻害を、溶血試験で確認した(文献:Complement, A practical Approach; Oxford University Press; 1997, p. 20 et seq)。
【0064】
試験は、臨床試験に倣って実施される。試験は、例えばチモザンまたはコブラ毒因子を用いてさらに活性化することにより、変化させることが可能である。
【0065】
【表3】
Figure 2004511489
【0066】
ヒト血清を様々な業者(例えばSigma)から入手してもよく、BASF Suedの総合診療所の被験者から得てもよい。
【0067】
モルモットの血液を抽出し、シトレート溶液で2:8に希釈した。装置を変えず、幾つかのバッチを使用した。
【0068】
【表4】
Figure 2004511489
【0069】
方法:
1. 細胞の製造:
上清が透明になるまで、モルモット血液の赤血球を遠心分離(1000rpmで5分)によりGTBで複数回洗浄した。細胞数を2・10細胞/mlに調節した。
【0070】
2. 方法:個々のバッチを攪拌しながら37℃で30分インキュベートした。氷冷した生理食塩水(一般的な塩の物理溶液)480μlでアッセイを終了させ、5000rpmで5分間遠心することにより、細胞を除去した。上清200μlをマイクロタイタープレートに移行し、405nmで測定し、マイクロタイタープレート光度計で評価した。
【0071】
【表5】
Figure 2004511489
【0072】
結果:
OD値を使用して評価を行った。
【0073】
(1):バックグラウンド;血清なしの細胞
(3):100%細胞溶解+D因子;血清ありの細胞
(x):試験プローブでの読み取り
計算:
【0074】
【化63】
Figure 2004511489
【0075】
例I:
ラットの薬物動態および凝固パラメーター
覚醒状態のSDラットへ投与する直前に試験プローブを等張塩溶液へ溶解する。投与量は、尾の静脈への静脈内ボーラス投与で、1ml/kgであり、咽頭チューブを介して行う経口投与で10ml/kgである。場合によっては、試験プローブまたは相当の賦形剤(コントロール用)を、21.5mg・kg で経口投与または1.0mg・kg で静脈内投与した1時間後に、血液を採取する。血液採取の5分前に、生理食塩水中の25%濃度のウレタン溶液(用量1g・kg  i.p.)を腹腔内投与することにより動物を麻酔した。頸動脈を調整してカテーテルを挿入し、血液サンプル(2ml)をシトレートチューブ(シトレート1.5部+血液8.5部)に回収する。血液回収直後、全血のエカリン凝血時間(ecarin clotting time、ECT)を測定する。遠心分離により血漿を調製した後に、血漿トロンビン時間および活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を凝血測定装置を用いて測定する。
【0076】
エカリン凝固時間(ECT):シトレート血液100μlを凝血測定装置中で(CL8、ボールタイプ、Bender & Hobein, Munich, German Federal Republic)、37℃で2分インキュベートする。加熱した(37℃)エカリン試薬(Pentapharm)100μlの添加後、血餅が形成される時間を測定する。
【0077】
活性化トロンボプラスチン時間(APTT):シトレート血漿50μlおよびPTT試薬(Pathrombin, Behring)50μlを混合し、凝血測定装置中で(CL8、ボールタイプ、Bender & Hobein, Munich, German Federal Republic)、37℃で2分インキュベートする。加熱した(37℃)塩化カルシウム50μlを添加後に、血餅が形成される時間を測定する。
【0078】
トロンビン時間(TT):シトレート処理した血漿100μlを、凝血測定装置中で(CL8、ボールタイプ、Bender & Hobein, Munich, German Federal Republic)、37℃で2分インキュベートする。加熱した(37℃)トロンビン試薬(Boehringer Mannheim)100μlの添加後に、血餅の形成される時間を測定する。
【0079】
例J:
イヌの薬物動態および凝固パラメーター
雑種の犬に投与する直前に、試験プローブを等張塩溶液へ溶解する。投与量は、静脈内ボーラス投与で0.1ml/kgであり、咽頭チューブを介して行う経口投与で1ml/kgである。1.0mg/kgを静脈投与する直前および投与5、10、20、30、45、60、90、120、180、240、300および360分後に、ならびに4.64mg/kgを経口投与する直前および投与10、20、30、60、120、180、240、300、360、480分および24時間後に、静脈血サンプル(2ml)をシトレートチューブに回収する。血液採取直後、全血のエカリン凝固時間(ECT)を測定する。遠心分離により血漿を調製した後、血漿トロンビン時間および活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を凝血測定装置を用いて測定する。
【0080】
さらに、色素産生(S2238)トロンビンアッセイを測定して血漿中の抗−F−IIaから抗−F−IIa活性(ATU/ml)および基質濃度を決定し、この際、r−ヒルジンおよび試験物質の検量線を使用する。
【0081】
試験プローブの血漿濃度は、薬物動態パラメーター算出の基礎となる:最大血漿濃度に対する時間(Tmax)、最大血漿濃度、血漿半減期、t0.5;曲線下面積(AUC);および試験プローブの吸収部(F)。
【0082】
凝固パラメーター:
エカリン血液凝固時間(ECT):シトレート処理した血液100μlを、血液凝固測定装置中で(CL8、ボールタイプ、Bender & Hobein, Munich, German Federal Republic)、37℃で2分インキュベートする。加熱した(37℃)エカリン試薬(Pentapharm)100μlの添加後に、血餅が形成される時間を測定する。
【0083】
活性化トロンボプラスチン時間(APTT):シトレート処理血漿50μlおよびPTT試薬(Pathrombin, Behring)50μlを混合し、凝血測定装置中で(CL8、ボールタイプ、Bender & Hobein, Munich, German Federal Republic)、37℃で2分インキュベートする。加熱した(37℃)塩化カルシウム50μlの添加後に、血餅が形成される時間を測定する。
【0084】
トロンビン時間(TT):シトレート処理した血漿100μlを、凝血測定装置中で(CL8、ボールタイプ、Bender & Hobein, Munich, German Federal Republic)、37℃で2分インキュベートする。加熱した(37℃)トロンビン試薬(Boehringer Mannheim)100μlの添加後に、血餅の形成される時間を測定する。
【0085】
本発明は、ペプチド物質およびペプチド類似物質、その製造およびトロンビンインヒビターまたは補体インヒビターとしての使用に関する。特に、関連を有する物質は、片方の末端にアミジン基を有し、他方の第2末端基として、幾つかの単位を含有してよいポリヒドロキシアルキルまたはポリヒドロキシシクロアルキル基を含有する物質である。
【0086】
本発明は、これらの新規物質のトロンビンインヒビター、補体インヒビター、および特にC1sおよびC1rのインヒビターとしての使用に関する。
【0087】
特に、本発明は、トロンビンまたはC1sおよび/またはC1rの部分的または完全な阻害、特に選択的阻害により軽減または治療できる疾患の治療および予防のための医薬品を製造するのに使用される、一般式Iの化学的に安定な物質、その互変異性体および薬理学的に相溶性の塩およびプロドラッグに関する。
【0088】
式(I)は以下の一般的構造を有する:
A−B−D−E−G−K−L     (I)
式中、
Aは、H、CH、H−(RA1Aを表し、
ここで
A1
【0089】
【化64】
Figure 2004511489
【0090】
を意味し、
A2は、H、NH、NH−COCH、F、またはNHCHOであり、
A3は、HまたはCHOHであり、
A4は、H、CHまたはCOOHであり、
Aは、1〜20であり、
Aは、0、1または2であり、
Aは、2または3であり、
Aは、0または1であり、
Aは、0、1または2であり、
Aは、0、1または2であり、
基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっており、
Bは、
【0091】
【化65】
Figure 2004511489
【0092】
であり、A−Bは、
【0093】
【化66】
Figure 2004511489
【0094】
であり、
またはカルボキシル官能基で結合したノイラミン酸基またはN−アセチルノイラミン酸基であり、
ここで
B1は、H、CHOHまたはC〜C−アルキルであり、
B2は、H、NH、NH−COCH、F、またはNHCHOであり、
B3は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOH、F、NH−COCH、またはCONHであり、
B4は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOHまたはCHOであり、後者の場合に分子内アセタールが形成されていてよく、
B5は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)またはCOOHであり、
Bは、0または1であり、
Bは、0、1、2または3であり(A=RB1=RB3=H、B=B=0およびDが結合であるとき、B≠0)、
Bは、0、1、2、3または4であり、
Bは、0、1、2または3であり、
B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルを表し、
B7は、H、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルを表し、
Dは、結合または
【0095】
【化67】
Figure 2004511489
【0096】
であり、ここで
D1は、HまたはC〜C−アルキルであり、
D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
D3は、
【0097】
【化68】
Figure 2004511489
【0098】
であり、ここで
Dは、1、2、3、4、5または6であり、
D5は、H、C〜C−アルキルまたはClであり、
D6は、HまたはCHであり、
ここで別の芳香環または脂肪族環がRD3で定義される環系へ縮合していてよく、
D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
Eは、
【0099】
【化69】
Figure 2004511489
【0100】
であり、ここで
Eは、0、1または2であり、
Eは、0、1または2であり、
Eは、0、1、2または3であり、
Eは、0、1または2であり、
Eは、0、1または2であり、
E1は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール(特にフェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール(特にピリジル、チエニル、イミダゾリルまたはインドリル)、基がC〜C−アルキル、OH、O−C〜C−アルキル、F、ClおよびBrから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよい、フェニル環が縮合しているC〜C−シクロアルキルであり、
E1は、RE4OCO−CH−(RE4は、H、C〜C12−アルキルまたはC〜C−アルキルアリールである)であり、
E2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール(特にフェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール(特にピリジル、フリル、チエニル、イミダゾリルまたはインドリル)、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ジフェニルメチル、ジシクロヘキシルメチル、基がC〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClおよびBrから選択される3つまでの置換基を有していてよい、フェニル環の縮合したC〜C−シクロアルキル、およびCH(CH)OHまたはCH(CFであり、RE3は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール(特にフェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール(特にピリジル、チエニル、イミダゾリルまたはインドリル)、基がC〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClおよびBrから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよい、フェニル環の縮合したC〜C−シクロアルキルであり、
E1およびRE2の基は、結合により内部結合していてよく、RE2およびRE3も結合により内部結合していてよく、
E2はまた、CORE5(RE5は、OH、O−(C〜C−アルキル)またはO−(C〜Cアルキルアリール)であり)、CONRE6E7(RE6およびRE7は、H、C〜C−アルキルまたはC〜C−アルキルアリールである)またはNRE6E7であってよく、
Eはまた、D−Asp、D−Glu、D−Lys、D−Orn、D−His、D−Dab、D−DapまたはD−Argであってよく、
Gは、
【0101】
【化70】
Figure 2004511489
【0102】
であり、ここで
Gは、2、3、4または5であり、環中のCH基の1つがO、S、NH、N(C〜C−アルキル)、CHOH、CHO(C〜C−アルキル)、C(C〜C−アルキル)、CH(C〜C−アルキル)、CHF、CHClまたはCFで置換されていてよく、
Gは、0、1または2であり、
Gは、0、1または2であり、
Gは、0、1、2、3または4であり、
G1は、H、C〜C−アルキルまたはアリールであり、
G2は、H、C〜C−アルキルまたはアリールであり、
G1およびRG2は、一緒になって−CH=CH−CH=CH−鎖を形成してよく、
Gはまた、
【0103】
【化71】
Figure 2004511489
【0104】
であってよく、
Gは、0、1または2であり、
Gは、0、1または2であり、
G3は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキルまたはアリールであり、
G4は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキルまたはアリール(特にフェニルまたはナフチル)であり、
Kは、NH−(CHK−Qであり、
ここで
Kは、0、1、2または3であり、
は、2つまでのCH基がOまたはSで置換されていてよい、C〜C−アルキルであり、
はまた、
【0105】
【化72】
Figure 2004511489
【0106】
であり、
K1は、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClまたはBrであり、
K2は、H、C〜C−アルキル、O−(C〜C−アルキル)、F、ClまたはBrであり、
は、O、S、NH、N−(C〜C−アルキル)であり、
は、
【0107】
【化73】
Figure 2004511489
【0108】
であり、
は、
【0109】
【化74】
Figure 2004511489
【0110】
であり、
は、
【0111】
【化75】
Figure 2004511489
【0112】
であり、
は、
【0113】
【化76】
Figure 2004511489
【0114】
であり、
は、
【0115】
【化77】
Figure 2004511489
【0116】
であり、
しかし後者ではLはグアニジン基であってはならず、
Kは、0、1または2であり、
Kは、0、1または2であり、
Kは、1または2であり、
Lは、
【0117】
【化78】
Figure 2004511489
【0118】
であり、
L1は、H、OH、O−(C〜C−アルキル)、O−(CH −フェニル、CO−(C〜C−アルキル)、CO−(C〜C−アルキル)またはCO−(C〜C−アルキルアリール)である。
【0119】
以下の一般式(I):
A−B−D−E−G−K−L        (I)
[式中、
Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで
A1は、
【0120】
【化79】
Figure 2004511489
【0121】
であり、
A4は、H、CHまたはCOOHであり、
Aは、1〜6であり、
Aは、0、1または2であり、
Aは、2または3であり、
Aは、0、1または2であり、
Aは、0、1または2であり、
基RA1は、Aが1より大きい場合に同一または異なっており;
Bは、
【0122】
【化80】
Figure 2004511489
【0123】
であり、
A−Bは、
【0124】
【化81】
Figure 2004511489
【0125】
であり、ここで
B1は、HまたはCHOHであり、
B2は、H、NH、NH−COCHまたはFであり、
B3は、H、CH、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOHであり、
B4は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOHまたはCHOであり、後者の場合に内部アセタールが形成されていてよく、。
【0126】
B5は、H、CH、CH−O−(C〜C−アルキル)またはCOOHであり、
Bは、0または1であり、
Bは、0、1、2または3であり(A=RB1=RB3=H、B=B=0およびDが結合である時にB≠0である)、
Bは、0、1、2または3であり、
Bは、0、1、2または3であり、
B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
B7は、H、C〜C−アルキル、フェニル、またはベンジルであり、
Dは、結合または
【0127】
【化82】
Figure 2004511489
【0128】
であり、
D1は、HまたはC〜C−アルキルであり、
D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
D3は、
【0129】
【化83】
Figure 2004511489
【0130】
であり、
D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
Eは、
【0131】
【化84】
Figure 2004511489
【0132】
であり、
Eは、0、1または2であり、
Kは、0、1、2または3であり、
E1は、H、C〜C−アルキルまたはC〜C−シクロアルキルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OHおよびO−C〜C−アルキルから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく、RE2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール(特にフェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール(特にピリジル、フリルまたはチエニル)、テトラヒドロピラニル、ジフェニルメチル、またはジシクロヘキシルメチルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClおよびBrから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく、およびCH(CFであり;
E3は、H、C〜C−アルキルまたはC〜C−シクロアルキルであり、
E2は、CORE5(RE5は、OH、O−C〜C−アルキルまたはO−(C〜C−アルキルアリール)である)、CONRE6E7(RE6およびRE7は、それぞれH、C〜C−アルキルまたはC〜C−アルキルアリールである)またはNRE6E7であり;
Eは、D−Asp、D−Glu、D−Lys、D−Orn、D−His、D−Dab、D−Dap、またはD−Argであり;
Gは、
【0133】
【化85】
Figure 2004511489
【0134】
であり、ここで
Gは、2、3または4であり、環中のCH基の1つがO、S、NH、N(C〜C−アルキル)、CHOHまたはCHO(C〜C−アルキル)で置換されていてよく、
Gは、0、1または2であり;
Gは、0または1であり;
Kは、NH−(CHK−Qであり、ここで、
Kは、1または2であり、
は、
【0135】
【化86】
Figure 2004511489
【0136】
であり、
K1は、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClまたはBrであり、
K2は、H、C〜C−アルキル、O−(C〜C−アルキル)、F、ClまたはBrであり、
は、O、S、NH、N−(C〜C−アルキル)であり、
は、
【0137】
【化87】
Figure 2004511489
【0138】
であり、
は、
【0139】
【化88】
Figure 2004511489
【0140】
は、
【0141】
【化89】
Figure 2004511489
【0142】
であり、
Lは、
【0143】
【化90】
Figure 2004511489
【0144】
であり、
L1は、H、OH、O−(C〜C−アルキル)またはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物が有利である。
【0145】
有利なトロンビンインヒビターは、一般式(I):
A−B−D−E−G−K−L       (I)
[式中、
Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで
A1は、
【0146】
【化91】
Figure 2004511489
【0147】
A4は、HまたはCOOHであり、
Aは、1〜6であり、
Aは、0または1であり、
Aは、2または3であり、
Aは、1または2であり、
基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっており;
Bは、
【0148】
【化92】
Figure 2004511489
【0149】
であり、
B3は、H、CHまたはCOOHであり、
B4は、H、CH、COOHまたはCHOであり、後者の場合に分子内アセタールが形成されていてよく、
Bは、0または1であり、
Bは、1、2または3であり、
Bは、0、1、2または3であり、
Bは、1、2または3であり、
Dは、結合であり、
Eは、
【0150】
【化93】
Figure 2004511489
【0151】
であり、
Eは、0または1であり、
E2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ジフェニルメチル、またはジシクロヘキシルメチルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OH、O−CH、FおよびClから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく;
Gは、
【0152】
【化94】
Figure 2004511489
【0153】
であり、ここで
Gは、2、3または4であり、環中のCH基の1つがO、S、NHまたはN(C〜C−アルキル)で置換されていてよく、
Gは、0または1であり;
Kは、NH−CH−Qであり、ここで
は、
【0154】
【化95】
Figure 2004511489
【0155】
であり、
K1は、H、CH、OH、O−CH、FまたはClであり、
は、O、S、NH、N−CHであり、
は、
【0156】
【化96】
Figure 2004511489
【0157】
であり、
は、
【0158】
【化97】
Figure 2004511489
【0159】
であり、
Lは、
【0160】
【化98】
Figure 2004511489
【0161】
であり、
L1は、H、OHまたはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物である。
【0162】
有利な補体インヒビターは、一般式(I):
A−B−D−E−G−K−L        (I)
[式中、
Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで
A1は、
【0163】
【化99】
Figure 2004511489
【0164】
であり、
A4は、HまたはCOOHであり、
Aは、1〜6であり、
Aは、0または1であり、
Aは、2または3であり、
Aは、1または2であり、
基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっていてよく、
Bは、
【0165】
【化100】
Figure 2004511489
【0166】
であり、
A−Bは、
【0167】
【化101】
Figure 2004511489
【0168】
であり、
B3は、H、CH、COOHであり、
B4は、H、CH、COOHまたはCHOであり、後者の場合には分子内アセタールが形成されていてよく、
Bは、0または1であり、
Bは、1、2または3であり、
Bは、0、1、2または3であり、
Bは、1、2または3であり、
B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
B7は、H、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
Dは、
【0169】
【化102】
Figure 2004511489
【0170】
であり、
D1は、HまたはC〜C−アルキルであり、
D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
D3は、
【0171】
【化103】
Figure 2004511489
【0172】
であり、
D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
D6は、HまたはCHであり、
Eは、
【0173】
【化104】
Figure 2004511489
【0174】
であり、
Eは、0または1であり、
E2は、H、C〜C−アルキル、またはC〜C−シクロアルキルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OH、O−CH、FおよびClから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく;
Gは、
【0175】
【化105】
Figure 2004511489
【0176】
であり、
Gは、2、3または4であり、環中のCH基の1つがO、S、NHまたはN(C〜C−アルキル)で置換されていてよく、
Gは、0または1であり;
Kは、NH−CH−Qであり、
ここで、
は、
【0177】
【化106】
Figure 2004511489
【0178】
であり、
K1は、H、CH、OH、O−CH、FまたはClであり、
は、O、S、NH、N−CHであり、
は、
【0179】
【化107】
Figure 2004511489
【0180】
であり、
は、
【0181】
【化108】
Figure 2004511489
【0182】
であり、
Lは、
【0183】
【化109】
Figure 2004511489
【0184】
であり、
L1は、H、OH、またはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物である。
【0185】
特に有利なトロンビンインヒビターは、一般式I:
A−B−D−E−G−K−L     (I)
[式中、
Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで、
A1は、
【0186】
【化110】
Figure 2004511489
【0187】
であり、
Aは、1〜6であり、
Aは、0または1であり、
Aは、1または2であり、
基RA1は、Aが1より大きい場合に同一または異なっており;
Bは、
【0188】
【化111】
Figure 2004511489
【0189】
であり、
Bは、1、2または3であり、
Bは、1または2であり、
Dは、結合であり、
Eは、
【0190】
【化112】
Figure 2004511489
【0191】
であり、ここで、
Eは、0または1であり、
E2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ジフェニルメチル、またはジシクロヘキシルメチルであり、
構成単位Eは有利にD立体配置を示し、
Gは、
【0192】
【化113】
Figure 2004511489
【0193】
であり、構成単位Gは有利にL立体配置を示し、
Kは、NH−CH−Qであり、ここで、
は、
【0194】
【化114】
Figure 2004511489
【0195】
であり、
Lは、
【0196】
【化115】
Figure 2004511489
【0197】
であり、ここで、
L1は、H、OHまたはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物である。
【0198】
特に有利な補体インヒビターは、一般式(I):
A−B−D−E−G−K−L       (I)
[式中、
Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで、
A1は、
【0199】
【化116】
Figure 2004511489
【0200】
であり、ここで、
A4は、HまたはCOOHであり、
Aは、1〜6であり、
Aは、0または1であり、
Aは、2または3であり、
Aは、1または2であり、
基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっており、
Bは、
【0201】
【化117】
Figure 2004511489
【0202】
であり、
A−Bは、
【0203】
【化118】
Figure 2004511489
【0204】
であり、ここで、
B3は、H、CHまたはCOOHであり、
B4は、H、CH、COOHまたはCHOであり、後者の場合に分子内アセタールが形成されていてよく、
Bは、0または1であり、
Bは、1、2または3であり、
Bは、0、1、2または3であり、
Bは、1、2または3であり、
B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
B7は、H、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
Dは、
【0205】
【化119】
Figure 2004511489
【0206】
であり、ここで、
D1は、Hであり、
D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
D3は、
【0207】
【化120】
Figure 2004511489
【0208】
であり、
D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
Eは、
【0209】
【化121】
Figure 2004511489
【0210】
であり、
Eは、0または1であり、
E2は、H、C〜C−アルキル、またはC〜C−シクロアルキルであり、この際、基がFおよびClから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく、
Gは、
【0211】
【化122】
Figure 2004511489
【0212】
であり、ここで、
Gは、2であり、
Gは、0であり、
Kは、NH−CH−Qであり、
は、
【0213】
【化123】
Figure 2004511489
【0214】
であり、ここで、
は、Sであり、
は、=CH−または=N−であり、
は、=CH−または=N−であり、
Lは、
【0215】
【化124】
Figure 2004511489
【0216】
であり、ここで、
L1は、HまたはOHである]の化合物である。
【0217】
有利な構成単位A−Bは以下のものである:
【0218】
【表6】
Figure 2004511489
【0219】
【表7】
Figure 2004511489
【0220】
【表8】
Figure 2004511489
【0221】
【表9】
Figure 2004511489
【0222】
【表10】
Figure 2004511489
【0223】
【表11】
Figure 2004511489
【0224】
【表12】
Figure 2004511489
【0225】
【表13】
Figure 2004511489
【0226】
【表14】
Figure 2004511489
【0227】
【表15】
Figure 2004511489
【0228】
【表16】
Figure 2004511489
【0229】
【表17】
Figure 2004511489
【0230】
【表18】
Figure 2004511489
【0231】
【表19】
Figure 2004511489
【0232】
【表20】
Figure 2004511489
【0233】
【表21】
Figure 2004511489
【0234】
【表22】
Figure 2004511489
【0235】
【表23】
Figure 2004511489
【0236】
【表24】
Figure 2004511489
【0237】
【表25】
Figure 2004511489
【0238】
【表26】
Figure 2004511489
【0239】
【表27】
Figure 2004511489
【0240】
【表28】
Figure 2004511489
【0241】
【表29】
Figure 2004511489
【0242】
【表30】
Figure 2004511489
【0243】
【表31】
Figure 2004511489
【0244】
【表32】
Figure 2004511489
【0245】
【表33】
Figure 2004511489
【0246】
【表34】
Figure 2004511489
【0247】
【表35】
Figure 2004511489
【0248】
用語“C〜Cアルキル”は、1〜x個の炭素原子を有する任意の直鎖または分枝鎖アルキル鎖を表す。
【0249】
用語“C〜Cアルキル”は、3〜8個の炭素原子を有する飽和炭素環式基である。
【0250】
用語“アリール”は、6〜14個の炭素原子を有する芳香族炭素環式基、特にフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルである。
【0251】
用語“ヘテロアリール”は、少なくとも1つのヘテロ原子N、OまたはSを含有する5員環および6員環であり、特にピリジル、チエニル、フリル、チアゾリルおよびイミダゾリルを表し;芳香環の2つは、インドール、N−(C〜C−アルキル)インドール、ベンゾチオフェン、ベンゾチアゾール、ベンズイミダゾール、キノリンおよびイソキノリンとして縮合していてよい。
【0252】
用語“C〜Cアルキルアリール”は、x、x+1…y−1、またはy個の炭素原子を有するアルキル基を介して骨格へ結合した芳香族炭素環を意味する。
【0253】
式Iの化合物は、それ自体で、または生理学的に使用可能な酸との塩として存在してよい。このような酸の例は:塩酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、ヒドロキシコハク酸、硫酸、グルタル酸、アスパラギン酸、ピルビン酸、安息香酸、グルクロン酸、シュウ酸、アスコルビン酸およびアセチルグリシンである。
【0254】
式Iの新規化合物は、トロンビンまたは補体系、特にC1sおよびC1rの競合的インヒビターである。
【0255】
本発明の化合物は慣用の方法で、経口または非経口的に(皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、または直腸投与)投与できる。投与は鼻後方空間に吸入または噴霧適用により実施してもよい。
【0256】
投与量は、患者の年齢、病態および体重、さらに投与形態によって変化する。患者に対する活性成分の一般的な日用量は、経口投与の場合に約10〜2000mg、非経口投与の場合に約1〜200mgである。投与は、1回量を1日に2〜4回投与しても、またはデポー剤として一度に投与してもよい。
【0257】
化合物を常用のガレヌス固形剤または液体剤形で使用でき、例えばタブレット、フィルムタブレット、カプセル、粉末、顆粒、糖衣、座薬、溶液、軟膏、クリームまたはスプレーであってよい。これらは慣用の方法で製造される。活性物質を慣用のガレヌス助剤、例えば錠剤結合剤、充填剤、保存剤、錠剤崩壊剤、流動性調節剤、可塑化剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、溶剤、遅延剤、抗酸化剤および/または燃料ガスと配合してもよい(H. Sucker et al: Pharmazeutische Tdchnologie, Thieme−Verlag, Stuttgart, 1978)。得られた投与形は一般的に0.1〜99質量%の濃度で活性物質を含有する。
【0258】
用語“プロドラッグ”は、一般式Iの薬理学的に活性な化合物へin vivoで変換される化合物を意味する(例えば初回通過作用)。
【0259】
式Iの化合物の中でRL1が水素でない各物質はプロドラッグであり、in vivo条件下にこの化合物から遊離アミジンまたはグアニジン化合物が形成される。エステル官能基が式Iに存在するのであれば、化合物はin vivoでプロドラッグとして働き、それから相当のカルボン酸が形成される。
【0260】
実施例の物質以外に、以下の化合物も特に非常に有利であり、前記製法に従って製造できる:
【0261】
【表36】
Figure 2004511489
【0262】
【表37】
Figure 2004511489
【0263】
【表38】
Figure 2004511489
【0264】
【表39】
Figure 2004511489
【0265】
【表40】
Figure 2004511489
【0266】
【表41】
Figure 2004511489
【0267】
【表42】
Figure 2004511489
【0268】
【表43】
Figure 2004511489
【0269】
【表44】
Figure 2004511489
【0270】
【表45】
Figure 2004511489
【0271】
【表46】
Figure 2004511489
【0272】
【表47】
Figure 2004511489
【0273】
【表48】
Figure 2004511489
【0274】
【表49】
Figure 2004511489
【0275】
実験セクション
式Iの化合物はスキームIおよびIIで表すことができる。
【0276】
構成単位A−B、D、E、GおよびKは有利に別々に製造され、好適な保護形で使用される(スキームI参照、これは、使用する合成法に適合した直交保護基(PまたはP*)の使用について詳細している)。
【0277】
【化125】
Figure 2004511489
【0278】
P=保護基、(P)=保護基または水素
スキームIは、P−K−L(Lは、CONH、CSNH、CN、C(=NH)NH−COORであり;Rは保護基またはスペーサーを有するポリマー担体(固相合成))から保護基を除き、アミンH−K−LをN−保護アミノ酸P−G−OHへ結合させ、P−G−K−Lを形成し、H−G−K−LからN−末端保護基を切断し、N−保護アミノ酸P−E−OHと結合させてP−E−G−K−Lを製造し、H−E−G−K−LからN−末端保護基を再度切断し、最終生成物が構成単位Dを有するのであれば場合によりN−保護構成単位P−D−U(U=脱離基)へ再度結合させてP−D−E−G−K−Lを形成することにより得られる分子Iの線状の構造を示すものである。
【0279】
合成工程でL*がアミド、チアミドまたはニトリル基である場合、所望の最終生成物に応じて相当のアミジンまたはヒドロキシアミジン基に変換される。相当のカルボン酸アミド、ニトリル、カルボキシチオアミド、およびヒドロキシアミジンを出発物質とする、構造タイプIのベンズアミジン、ピコリルアミジン、チエニルアミジン、フリルアミジン、およびチアゾリルアミジン化合物のためのアミジン合成は、多くの特許明細書に記載されている(例えばWO95/35309、WO96/178860、WO96/24609、WO96/25426、WO98/06741およびWO98/09950)。
【0280】
保護基Pを分離して、H−(D)−E−G−K−L(Lは、C(=NH)NH、C(=NOH)NH、または(=NH)NH−COORであり;Rは、保護基またはスペーサーを有する担体であり(固相合成))を形成した後に、任意に保護された(P)−A−B−U構成単位(U=脱離基)へ結合させるか、または(P)−A−B’−U(U=アルデヒド、ケトン)でヒドロアルキル化することにより、(P)−A−B−(D)−E−G−K−Lを製造する。
【0281】
残留した保護基を除く。LがC(=NH)NHスペーサーポリマーサポートを意味する場合、これらの化合物を最終工程でポリマーサポートから除き、活性物質を遊離させる。
【0282】
【化126】
Figure 2004511489
【0283】
スキームIIは、集中合成による化合物Iの製造のための別の経路を記載するものである。場合により保護された構成単位P−D−E−OHおよびH−G−K−Lは相互に結合し、得られる中間生成物P−D−E−G−K−LはP−D−E−G−K−Lへと変換され(Lは、C(=NH)NH、C(=NOH)NHまたは(=NH)NH−COORであり;Rは、保護基でありスペーサーを有するポリマーサポートである(固相合成))、N末端保護基を除き、得られた生成物H−D−E−G−K−LをスキームIに従って最終生成物へ変換する。
【0284】
使用するN−末端保護基はBoc、Cbz、またはFmocであり、C−末端保護基は、メチル、tert−ブチルおよびベンジルエステルである。固相合成のためのアミジン保護基は、有利にBoc、Cbzおよび誘導基である。中間生成物がオレフィン性二重結合を有するのであれば、水素化分解で除去される保護基は好適でない。
【0285】
保護基の付与および除去に必要な結合反応および慣用の反応は、ペプチド化学の分野で標準的な条件下に実施される(M. Bodanszky, A. Bodanszky, ”The Practice of Peptide Synthesis”, 2nd Edition, Springer Verlag Heidelberg, 1994参照)。
【0286】
Boc保護基はジオキサン/HClまたはTFA/DCMにより除去され、Cbz保護基は水素化分解またはHFで除去され、Fmoc保護基はピペリジンで除去される。エステル基のけん化はアルコール溶剤中またはジオキサン/水中のLiOHで実施される。tert−ブチルエステルはTFAまたはジオキサン/HClで分解される。
【0287】
反応はDCでモニターされ、その際、以下の移動溶剤を一般的に使用する:
A. DCM/MeOH     95:5
B. DCM/MeOH      9:1
C. DCM/MeOH      8:2
D. DCM/MeOH/HOAc  50%  40:10:5
E. DCM/MeOH/HOAc  50%  35:15:5。
【0288】
カラムでの分離の場合、これらの分離はシリカゲル上で実施され、その際前記移動溶剤を使用した。
【0289】
逆相HPLC分離をアセトニトリル/水およびHOAcバッファーで実施した。
【0290】
出発物質は以下の方法で製造できる。
【0291】
構成単位A−B:
構成単位A−Bとして使用される化合物は、多くの場合市販される糖誘導体である。これらの化合物が数種の官能基を有する場合、保護基を所望の部位に導入する。所望であれば、官能基を反応基または脱離基へ変換し(例えばカルボン酸を活性エステル、混合無水物等へ)、他の構成単位に適当な化学結合が起こるようにする。糖誘導体のアルデヒドまたはケト基を構成単位DまたはEの末端窒素のヒドロアルキル化に直接使用してよい。
【0292】
構成単位Dの合成を以下のように実施する:
構成単位Dである4−アミノシクロヘキサン酸、4−アミノ安息香酸、4−アミノメチル安息香酸、4−アミノメチルフェニル酢酸および4−アミノフェニル酢酸は、市販されている。
【0293】
構成単位Eの合成を以下のように実施した:
構成単位Eである化合物、グリシン、(D)−または(L)−アラニン、(D)−または(L)−バリン、(D)−フェニルアラニン、(D)−シクロヘキシルアラニン、(D)−シクロヘプチルグリシン、D−ジフェニルアラニン等は、遊離アミノ酸またはBoc保護化合物または相当のメチルエステルとして市販されている。
【0294】
シクロヘプチルグリシンおよびシクロペンチルグリシンの製造は、公知の文献に従い、それぞれシクロヘプタノンまたはシクロペンタノンとエチルイソシアニドアセテートとの反応により実施された(H. −J. Praetorius, J. Flossdorf, M. Kula, Chem. Ber. 1985, 108, 3079またはU. Schoellkopf and R. Meyer, Liebigs Ann. Chem, 1977, 1174)。(D)−ジシクロヘキシルアラニンの製造は、水素化により実施された(T. J. Tucker et al. J. Med. Chem. 1997, 40., 3687〜3693)。
【0295】
前記アミノ酸は、要求に応じて、公知の方法により、N−末端またはC−末端保護基が付与された。
【0296】
構成単位Gの合成は以下のようにして実施された:
構成単位Gである化合物、(L)−プロリン、(L)−ピペコリン酸、(L)−4,4−ジフルオロプロリン、(L)−3−メチルプロリン、(L)−5−メチルプロリン、(L)−3,4−デヒドロプロリン、(L)−オクタヒドロインドール−2−カルボン酸、(L)−チアゾリジン−4−カルボン酸および(L)−アゼチジンカルボン酸は、遊離酸としてまたはBoc保護化合物としてあるいは相当のメチルエステルとして市販されている。
【0297】
(L)−メチルチアゾリジン−2−カルボキシレートは、R. L. Johnson、E. E. Smissman、J. Med. Chem. 21, 165(1978)に従って製造された。
【0298】
構成単位Kの合成は以下のようにして実施された:
p−シアノベンジルアミン
この構成単位の製造は、WO95/35309のようにして実施された。
【0299】
3−(6−シアノ)ピコリルアミン
この構成単位の製造は、WO96/25426またはWO96/24609のようにして実施された。
【0300】
5−アミノメチル−2−シアノチオフェン
この構成単位の製造は、WO95/23609のようにして実施された。
【0301】
5−アミノメチル−3−シアノチオフェン
この構成単位の製造は、2−ホルミル−4−シアノチオフェンを出発物質として、2−ホルミル−5−シアノチオフェン(WO95/23609)に記載したのと同様の方法で実施した。
【0302】
2−アミノメチルチアゾール−4−チオカルボキサミド
製造は、G. Videnov, D. Kaier, C. Kempter and G. Jung, Angew. Chemie (1996) 108, 1604のようにして実施され、この際、前記文献に記載されたN−Boc−保護化合物は、ジクロロメタン中のエーテル性塩酸で脱保護された。
【0303】
5−アミノメチル−2−シアノフラン
この構成単位の製造は、WO96/17860のようにして実施された。
【0304】
5−アミノメチル−3−シアノフラン
この構成単位の製造は、WO96/17860のようにして実施された。
【0305】
5−アミノメチル−3−メチルチオフェン−2−カルボニトリル
この構成単位の製造は、WO99/37668のようにして実施された。
【0306】
5−アミノメチル−3−クロロチオフェン−2−カルボニトリル
この構成単位の製造はWO99/37668のようにして実施された。
【0307】
5−アミノメチル−4−メチルチオフェン−3−チオカルボキサミド
この構成単位の製造はWO99/37668のようにして実施された。
【0308】
5−アミノメチル−4−クロロチオフェン−3−チオカルボキサミド
この構成単位の製造はWO99/37668のようにして実施された。
【0309】
2−アミノメチル−4−シアノチアゾール:
a)Boc−2−アミノメチルチアゾール−4−カルボキサミド
エタノール3.9リットル中のBoc−グリシンチオアミド(370g、1.94mol)溶液へ、エチルブロモピルベート(386g、1.98mol)を10℃で滴加し、混合物を20〜25℃で5時間攪拌した。次に25%濃度の水性アンモニア299mlを添加した。
【0310】
この混合物940ml(総体積19.9%に等しい)を集め、エタノール380mlを蒸留により除去し、その後、25%濃度の水性アンモニア908mlを添加し、混合物を20〜25℃で110時間攪拌した。混合物を0℃まで冷却し、固体を濾別し、水で2回洗浄し、乾燥させた。HPLCで測定して純度97.9面積%のBoc−保護チアゾールカルボキサミド60.1gが得られ、これは二段階での収率として60.5%に相当した。
【0311】
【外1】
Figure 2004511489
【0312】
b)2−アミノメチル−4−シアノチアゾールヒドロクロリド
Boc−2−アミノメチルチアゾール4−カルボキサミド(75.0g、0.29mol)をジクロロメタン524mlへ懸濁し、トリエチルアミン(78.9g、0.78mol)およびトリフルオロ酢酸無水物79.5g(0.38mol)をここへ−5℃〜0℃で添加した。攪拌を1時間継続し、混合物を20〜25℃へ加熱し、水1190mlを添加し、相を分離させた。有機相へ5〜6Nのイソプロパノール性塩酸160mlを添加し、混合物を沸点で3時間加熱し、20〜25℃で一晩攪拌し、その後、−5〜0℃へ2.5時間冷却し、固体を濾別する。この固体分をジクロロメタンで洗浄し、乾燥させる。HPLCで99.4面積%の純度を有する2−アミノメチル−4−シアノチアゾール48.1gを取得し、これは二段階の収率として94.3%に相当した。
【0313】
【外2】
Figure 2004511489
【0314】
5−アミノメチル−3−アミジノチオフェンビスヒドロクロリド
この化合物の合成を、5−アミノメチル−3−シアノチオフェンから出発して、(Boc)Oと反応させることにより、5−tert−ブチル−オキシカルボニルアミノメチル−3−シアノチオフェンを形成し、ニトリル基を相当のチアミドへ硫化水素の添加により変換し、チアミド基をヨードメタンでメチル化し、酢酸アンモニウムとの反応により相当のアミジンを製造し、イソプロパノール中の塩酸により保護基を除去して、5−アミノメチル−3−アミジノチアフェンビスヒドロクロリドを製造する。
【0315】
固相合成のための構成単位
3−アミジノ−5−[N−1−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソシクロヘキシリデン)エチル]アミノメチルチオフェンヒドロクロリド
3−アミジノ−5−アミノメチルチオフェンビスヒドロクロリド(1.3g、5.7mmol)をDMF(15ml)中に導入し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.884g、6.84mmol)を添加した。室温で5分攪拌した後、アセチルジメドン(1.25g、6.84mmol)およびトリメトキシメタン(3.02g、28.49mmol)を添加した。室温で2.5時間攪拌を続け、その後、DMFを高真空で除去し、残留物をDCM(5ml)および石油エーテル(20ml)と攪拌した。淡黄色の生成物から溶剤をデカントし、固体分を真空中で40℃で乾燥させた。収量:1.84g(5.2mmol、91%)。
【0316】
【外3】
Figure 2004511489
【0317】
構成単位H−G−K−CNの合成
H−G−K−CN構成単位の合成は、WO95/35309に記載されるプロリル−4−シアノベンジルアミド、WO98/06740に記載される3,4−デヒドロプロピル−4−シアノベンジルアミドおよびWO98/06741に記載される3,4−デヒドロプロリル−5−(2−シアノ)チエニルメチルアミドを手本にした。3,4−デヒドロプロリル−5−(3−シアノ)チエニルメチルアミドの合成は、Boc−3,4−デヒドロプロリンを5−アミノメチル−3−シアノチオフェンヒドロクロリドへ結合させ、保護基を除去することにより、同様に実施される。
【0318】
3,4−デヒドロプロリル−[2(4−シアノ)チアゾールメチル]アミドヒドロクロリドの合成を、Boc−3,4−デヒドロプロリンと2−アミノメチル−4−シアノチアゾールヒドロクロリドと結合させ、保護基を除去することにより実施した。
【0319】
H−E−G−K−C(=NOH)NH
構成単位H−E−G−K−C(=NOH)NHの合成は、H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)thiazを手本とした。
【0320】
a)(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−シアノ)チアゾリル]メチルアミド
(Boc)−(D)−Cha−OH(21.3g、271.4mmol)およびH−Pyr−NH−CH−2(4−CN)−thiazヒドロクロリド(21.3g、270.7mmol)をジクロロメタン(750ml)へ懸濁し、懸濁液へエチルジイソプロピルアミン(50.84g、67.3ml、393.4mmol)を添加し、透明で僅かに赤い溶液を得た。反応混合物を約10℃に冷却し、酢酸エチル中の50%濃度のプロピルホスホン酸無水物溶液(78.6ml、102.3mmol)を滴加した。室温で一晩攪拌した後、混合物を真空濃縮し、残留物を水へ回収し、混合物を30分攪拌して、過剰なプロ−イルホスホン酸無水物を加水分解させた。酸溶液を酢酸エチルで3回およびジクロロメタンで1回抽出し、有機相を水で洗浄し、乾燥し、回転エバポレーター中で真空で蒸発させた。2種類の残留物を合し、ジクロロメタン中に溶解し、n−ペンタンで沈澱させた。この方法を繰り返し、(Boc)−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−CN)thiaz33.4g(収率87%)を白色固体として得た。
【0321】
b)(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−ヒドロキサジミノ)チアゾリル]メチルアミド
(Boc)−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−CN)−thiaz(26.3g、53.9mmol)をメタノール(390ml)に溶解し、溶液へ、ヒドロキシルアミンヒドロクロリド(9.37g、134.8mmol)を添加し、懸濁液へジイソプロピルエチルアミン(69,7g、91.7ml、539.4mmol)をゆっくりと滴加し、(水浴で)冷却した。室温で3時間攪拌した後、反応溶液を回転エバポレーターで真空中で蒸発させ、残留物を酢酸エチル/水へ回収し、水相を2Nの塩酸でpH3に調節し、酢酸エチルで3回ジクロロメタンで1回抽出した。有機相を水で数回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、回転エバポレーター中で真空中で蒸発させた。2種の残留物を合し、n−ペンタンと攪拌して、(Boc)−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2(4−ham)thiaz26.8g(収率95%)を白色固体として得た。
【0322】
c)(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(−4−ヒドロキサミジノ)チアゾリル]メチルアミド
(Boc)−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2(4−ham)tiaz(5.0g、9.6mmol)をイソプロパノール(50ml)およびジクロロメタン(50ml)から成る混合物中に溶解し、溶液へジオキサン中のHCl(4M溶液、24ml、96mmol)を添加し、室温で3時間攪拌した。出発物質が残存するので、ジオキサン中のHCl(4M溶液、12ml、48mmol)を再度添加し、混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を回転エバポレーター中で真空で蒸発させ、エーテルおよびジクロロメタンで数回共留することにより付着塩酸を除去した。残留物を少量のメタノールに溶解し、大量のエーテルで沈澱させた。H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2(4−ham)thiazヒドロクロリド4.3g(収率98%)を得た。
【0323】
H−E−G−K−C(=NH)NH
H−E−G−K−C(=NH)NH構成単位の合成を、H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2(4−am)thiazの合成
a)(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−アミジノ)チアゾリル]メチルアミド
(Boc)−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−CN)thiaz(27.0g、55.4mmol)およびN−アセチル−L−システイン(9.9g、60.9mmol)をメタノール(270ml)へ溶解し、還流下に加熱し、同時にアンモニアを8時間導入した。DCで確認した後に反応が非−定量的であったので、N−アセチル−L−システイン(2.0g、12.0mmol)を再添加し、混合物を還流下にアンモニアを導入しながら8時間加熱した。反応混合物を次に真空濃縮し、残留物をエーテルおよびジクロロメタン/エーテル(9:1)中で連続して攪拌した。得られた粗生成物(Boc)−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2(4−am)thiazはまだN−アセチル−L−システインを含んでおり、これを精製せずに次工程で使用する。
【0324】
b)(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−アミジノ)チアゾリル]メチルアミド
(Boc)−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2(4−am)thiaz(粗生成物、前記参照)をメタノール(20ml)とジクロロメタン(400ml)とから成る混合物へ溶解し、この溶液へジオキサン中のHCl(4Mの溶液、205ml、822mmol)を添加し、室温で一晩攪拌を継続する。
【0325】
出発材料が残存するので、ジオキサン中のHClを再添加し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を回転エバポレーター中で真空で蒸発させ、エーテルおよびジクロロメタンで数回共留して、付着塩酸を除く。残留物を水へ回収し、ジクロロメタンで20回抽出して、N−アセチル−L−システインを除き、水相を凍結乾燥した。凍結乾燥したものをエーテル中で攪拌し、H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2(4−am)thiazジヒドロクロリド31.8g(2工程での収率:81%)を得た。
【0326】
構成単位H−E−G−K−C(=NH)NHH−(D)−Chg−Aze−NH4ambの製造を、WO94/29336の例55に記載されるように実施した。H−(D)−Chg−Pyr−NH−CH5−(3−am)thiophをH−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)thiazで利用する方法と同様にして合成し、WO9806741の例1に記載される相当のニトリル前駆体Boc−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−CN)thiophを使用し、中間工程Boc−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3CSNH)thiophおよびBoc−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−C(=NH)S−CH)−thiophを介してアミジンの形成を行う。
【0327】
例1:
(D)−Arabino−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz xCHCOOH
H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz ジヒドロクロリド(2.0g、4.19ミリモル)をメタノール(30ml)中に溶解させ、D(−)−アラビノース(0.63g、4.19ミリモル)およびモレキュラシーブ(4Å)と混合して1時間室温で攪拌し、引き続き少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムを添加したところ、わずかに気体が発生した。一晩室温で攪拌した後モレキュラシーブを吸引濾過し、濾液を真空中で濃縮し、残留物をアセトン中で攪拌した。吸引濾過した粗生成物をMPLC(RP 18−カラム、アセトニトリル/水/酢酸)を用いて精製し、引き続き凍結乾燥し、(D)−Arabino−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz xCHCOOH 840mgを白色固体として(収率34%)得た。
【0328】
ESI−MS:M+H:539
例2:
(L)−Arabino−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz xCHCOOH
上記化合物をL−(+)−アラビノースを出発物質として例1と同様に製造した。
【0329】
ESI−MS:M+H:539
例3:
(D)−Erythro−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz xCHCOOH
上記化合物をD−(+)−エリトロースを出発物質として例1と同様に製造した。
【0330】
ESI−MS:M+H:509
例4:
(L)−Erythro−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz xCHCOOH
上記化合物をL−(+)−エリトロースを出発物質として例1と同様に製造した。
【0331】
ESI−MS:M+H:509
例5:
(D)−Glycer−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz xCHCOOH
上記化合物をD−(+)−グリセリンアルデヒドを出発物質として例1と同様に製造した。
【0332】
ESI−MS:M+H:479
例6:
(L)−Glycer−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz xCHCOOH
上記化合物をL−(+)−グリセリンアルデヒドを出発物質として例1と同様に製造した。
【0333】
ESI−MS:M+H:479
例7:
(L)−Rhamno−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz x HCl
上記化合物をL ラムノースを出発物質として例1と同様に製造した。
【0334】
L−ラムノース(0.82g、5ミルモル)を室温で水(20ml)中に溶解させ、H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz ジヒドロクロリド(2.4g、5ミリモル)を攪拌しながら添加した。澄明な溶液は20分後に粘稠となった。少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を4時間に亘って添加し、その際白色の沈殿物が生じ、この沈殿物はエタノール(2ml)を添加することにより溶解した。1M HCl 5mlでpH3に調節し、アセトン各300mlで3回沈殿させた。固体を遠心分離し、水(100ml)中に溶解させ、凍結乾燥させることにより(L)−Rhamno−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz x HCl 2.6gを白色粉末として得た。
【0335】
例8:
(D)−Melibio−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz x HCl
上記化合物をD−メリビオースを出発物質として例7と同様に製造した。
【0336】
D−メリビオース(1.8g、5ミルモル)を室温で水(20ml)中に溶解させ、H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz ジヒドロクロリド(2.4g、5ミルモル)を攪拌しながら添加した。澄明で淡黄色の溶液は20分後に粘稠となった。少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を4時間に亘って添加した。白色の沈殿物が生じ、エタノール2mlを添加した後澄明な溶液となった。1M HCl 5mlでpH5に調節し、アセトン各300mlで3回沈殿させた。遠心分離し、その後沈降物を水100ml中に回収し、溶液を凍結乾燥させた。収量:(D)−Melibio−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−am)−thiaz x HCl 3.2g
例9:
(D)−Gluco−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph x HCl
上記化合物をD−グルコースを出発物質として例7と同様に製造した。
【0337】
D−グルコース(1.0g、5.6ミリモル)を室温で水20ml中に溶解させ、H−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph ジヒドロクロリド(3.0g、6.5ミリモル)を攪拌しながら添加した。澄明な溶液は10分後に粘稠となった。少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を4時間に亘って添加し、白色の沈殿物が生じた。氷浴中で冷却した後、HO 3 x 5mlで振盪して抽出し、沈降物をHO 20ml中に回収し、0.1M NaOH 約5mlでpH5.0に調節した。1回目はアセトン300mlで沈殿。2回目の沈殿:沈降物をHO 30ml中に回収し、アセトン300mlと混合し、沈降物をHO中に溶解させ、1M HCl 2mlで中和し;溶液を凍結乾燥させた。収量:白色粉末としての(D)−Gluco−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph x HCl 1.52g
例10:
Maltohexao−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph x HCl
上記化合物をマルトヘキサオースを出発物質として例7と同様に製造した。
【0338】
マルトヘキサオース(2g、2ミリモル)を室温で水(20ml)中に溶解させ、H−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph ジヒドロクロリド(0.92g、2ミリモル)を攪拌しながら添加した。澄明な溶液は10分後に粘稠となった;少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を4時間に亘って添加し;氷浴中で冷却した後、8倍体積量のエタノールで沈殿させた。沈降物をエタノール300mlで再度沈殿させ、この沈降物を水中に溶解させ;溶液を凍結乾燥させた。収量:Maltohexao−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph x HCl 2.6g
例11:
(D)−Cellobio−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph x HCl
上記化合物をセロビオースを出発物質として例7と同様に製造した。
【0339】
セロビオース(2g、6ミルモル)を50℃で水(20ml)中に攪拌しながら添加し、これにH−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph ジヒドロクロリド(2.8g、6ミルモル)を添加した。少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を4時間に亘って添加したところ、混濁溶液は粘稠となった。50℃で約1時間、後攪拌した。1M HCl 約10mlをpH3になるまで添加した。その後、アセトン300mlで2回沈殿させた。氷浴中で冷却した後、沈降物を水60ml中に回収し、アセトン600mlで再度沈殿させ、沈降物を水中に溶解させ;溶液を凍結乾燥した。収量:(D)−Cellobio−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph x HCl 4.4g
例12:
(D)−Glucuronic−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph
上記化合物をD−グルクロン酸ナトリウム塩を出発物質として例7と同様に製造した。
【0340】
D−グルクロン酸ナトリウム塩 x HO(1.4g、6ミルモル)を室温で水(20ml)中に溶解させ、H−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph ジヒドロクロリド(2.8g、6ミルモル)を室温で攪拌しながら添加した。澄明な溶液は10分後には淡黄色となった。少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウム330mgの等モル量を4時間に亘って添加し;固形の緊密な沈殿物が生じた。0.1M NaOH 4mlを添加し、上澄液をデカントし、沈殿物をアセトン中で攪拌した。沈降物をHO 40ml中に回収し、1M HCl 3ml をpH約4になるまで添加した。化合物は溶解した。アセトン400mlで沈殿させた。その後、沈降物を水中に溶解させ;溶液を凍結乾燥した。収量:(D)−Glucuronic−(D)−Chg−Pyr−NH−CH−5−(3−am)−thioph 3.1g
例13:
(D)−Gluco−(D)−Chg−Aze−NH−4−amb x HCl
上記化合物をD−グルコースを出発物質として例7と同様に製造した。
【0341】
D−グルコース(2.5g、14ミリモル)を室温で水(40ml)中に溶解させ、H−(D)−Chg−Aze−NH−4−amb(WO94/29336 例55;6.8g;15.4ミリモル)を攪拌しながら添加した。その後少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を4時間に亘って添加し、引き続き一晩攪拌した。粘性の粘稠な乳濁液が生じた。水50mlを添加し、その後エタノールを溶液が澄明になるまで添加した。0.1M HCl 約15mlでpH4.0に調節した。1回目はアセトン600mlで沈殿。2回目の沈殿:沈降物を水50ml中に回収し、アセトン600mlを添加し;沈降物を再度水中に溶解させ;溶液を凍結乾燥させた。収量:(D)−Gluco−(D)−Chg−Aze−NH−4−amb x HCl 7.8g
例14:
Malto−(D)−Chg−Aze−NH−4−amb x HCl
上記化合物をマルトースを出発物質として例7と同様に製造した。
【0342】
マルトース x HO(5g、14ミリモル)を室温で水40ml中に溶解させ、H−(D)−Chg−Aze−NH−4−amb(6.8g;15.4ミリモル)を攪拌しながら添加した。その後少量ずつシアノ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を4時間に亘って添加したところ、初めは澄明で粘稠であった溶液はゆっくりと粘性の粘稠な乳濁液へと移行した。水50mlを添加し、0.1M HCl 約15mlをpH4.0になるまで添加した。1回目はアセトン600mlで沈殿。2回目の沈殿:沈降物を水50ml中に回収し、アセトン600mlを添加し;沈降物を再度水中に溶解させ、溶液を凍結乾燥させた。収量:Malto−(D)−Chg−Aze−NH−4−amb x HCl 10.1g
例15:
(L)−Erythro−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiaz xCHCOOH
上記化合物をL−(+)−エリトロースおよびH−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiazを出発物質として例1と同様に製造した。
【0343】
ESI−MS:M+H:525
例16:
(L)−Arabino−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiaz xCHCOOH
上記化合物をL−(+)−アラビノースおよびH−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiazを出発物質として例1と同様に製造した。
【0344】
ESI−MS:M+H:555
例17:
Malto−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiaz
上記化合物をマルトースおよびH−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiazを出発物質として例1と同様に製造した。
【0345】
マルトース x HO(2.2g、6ミルモル)を室温で水40mlおよびエタノール60ml中に溶解させ、H−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiaz(2.8g、6.6ミルモル)を攪拌しながら添加した。その後少量ずつ水素化ホウ素ナトリウムの等モル量を8時間に亘って添加したところ、著しく粘稠で澄明な褐色の溶液となった。1回目はアセトン500mlで沈殿。沈降物を水50ml中に溶解させ、0.1M HClでpH7.5に調節し、その後アセトン500mlで沈殿させた。沈降物を水100ml中に溶解させ、溶液を凍結乾燥した。収量:Malto−(D)−Cha−Pyr−NH−CH−2−(4−ham)−thiaz 3.6g
以下の化合物について、トロンビン時間を例Aに従って測定した:
【0346】
【表50】
Figure 2004511489

Claims (10)

  1. 一般式(I):
    A−B−D−E−G−K−L     (I)
    [式中、
    Aは、H、CH、H−(RA1Aを表し、
    ここで
    A1
    Figure 2004511489
    を意味し、
    A2は、H、NH、NH−COCH、F、またはNHCHOであり、
    A3は、HまたはCHOHであり、
    A4は、H、CHまたはCOOHであり、
    Aは、1〜20であり、
    Aは、0、1または2であり、
    Aは、2または3であり、
    Aは、0または1であり、
    Aは、0、1または2であり、
    Aは、0、1または2であり、
    基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっており、
    Bは、
    Figure 2004511489
    であり、A−Bは、
    Figure 2004511489
    であり、
    またはカルボキシル官能基で結合したノイラミン酸基またはN−アセチルノイラミン酸基であり、
    ここで
    B1は、H、CHOHまたはC〜C−アルキルであり、
    B2は、H、NH、NH−COCH、F、またはNHCHOであり、
    B3は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOH、F、NH−COCH、またはCONHであり、
    B4は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOHまたはCHOであり、後者の場合に分子内アセタールが形成されていてよく、
    B5は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)またはCOOHであり、
    Bは、0または1であり、
    Bは、0、1、2または3であり(A=RB1=RB3=H、B=B=0およびDが結合であるとき、B≠0)、
    Bは、0、1、2、3または4であり、
    Bは、0、1、2または3であり、
    B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルを表し、
    B7は、H、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルを表し、
    Dは、結合または
    Figure 2004511489
    であり、ここで
    D1は、HまたはC〜C−アルキルであり、
    D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
    D3は、
    Figure 2004511489
    であり、ここで
    Dは、1、2、3、4、5または6であり、
    D5は、H、C〜C−アルキルまたはClであり、
    D6は、HまたはCHであり、
    ここで別の芳香環または脂肪族環がRD3で定義される環系へ縮合していてよく、
    D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
    Eは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで
    Eは、0、1または2であり、
    Eは、0、1または2であり、
    Eは、0、1、2または3であり、
    Eは、0、1または2であり、
    Eは、0、1または2であり、
    E1は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、基がC〜C−アルキル、OH、O−C〜C−アルキル、F、ClおよびBrから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよい、フェニル環が縮合しているC〜C−シクロアルキルであり、
    E1は、RE4OCO−CH−(RE4は、H、C〜C12−アルキルまたはC〜C−アルキルアリールである)であり、
    E2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、インドリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ジフェニルメチル、ジシクロヘキシルメチル、基がC〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClおよびBrから選択される3つまでの置換基を有していてよい、フェニル環が縮合しているC〜C−シクロアルキル、およびCH(CH)OHまたはCH(CFであり、
    E3は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、基がC〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClおよびBrから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよい、フェニル環が縮合しているC〜C−シクロアルキルであり、
    E1およびRE2の基は、結合により内部結合していてよく、RE2およびRE3も結合により内部結合していてよく、
    E2はまた、CORE5(RE5は、OH、O−(C〜C−アルキル)またはO−(C〜Cアルキルアリール)である)、CONRE6E7(RE6およびRE7は、H、C1〜C6−アルキルまたはC〜C−アルキルアリールである)またはNRE6E7であってよく、
    Eはまた、D−Asp、D−Glu、D−Lys、D−Orn、D−His、D−Dab、D−DapまたはD−Argであってよく、
    Gは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで
    Gは、2、3、4または5であり、環中のCH基の1つがO、S、NH、N(C〜C−アルキル)、CHOH、CHO(C〜C−アルキル)、C(C〜C−アルキル)、CH(C〜C−アルキル)、CHF、CHClまたはCFで置換されていてよく、
    Gは、0、1または2であり、
    Gは、0、1または2であり、
    Gは、0、1、2、3または4であり、
    G1は、H、C〜C−アルキルまたはアリールであり、
    G2は、H、C〜C−アルキルまたはアリールであり、
    G1およびRG2は、一緒になって−CH=CH−CH=CH−鎖を形成してよく、
    Gはまた、
    Figure 2004511489
    であってよく、
    Gは、0、1または2であり、
    Gは、0、1または2であり、
    G3は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキルまたはアリールであり、
    G4は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキルまたはアリール(特にフェニルまたはナフチル)であり、
    Kは、NH−(CHK−Qであり、
    ここで
    Kは、0、1、2または3であり、
    は、2つまでのCH基がOまたはSで置換されていてよい、C〜C−アルキルであり、
    はまた、
    Figure 2004511489
    であり、
    K1は、H、C〜C−アルキル、OH、O−C〜C−アルキル、F、ClまたはBrであり、
    K2は、H、C〜C−アルキル、O−(C〜C−アルキル)、F、ClまたはBrであり、
    は、O、S、NH、N−(C〜C−アルキル)であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    しかし後者ではLはグアニジン基であってはならず、
    Kは、0、1または2であり、
    Kは、0、1または2であり、
    Kは、1または2であり、
    Lは、
    Figure 2004511489
    であり、
    L1は、H、OH、O−(C〜C−アルキル)、O−(CH −フェニル、CO−(C〜C−アルキル)、CO−(C〜C−アルキル)またはCO−(C〜C−アルキルアリール)である]の化合物およびその互変異性体、立体異性体、製薬学的に使用可能な酸または塩基との塩、およびプロドラッグ。
  2. 式(I):
    A−B−D−E−G−K−L        (I)
    [式中、
    Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで
    A1は、
    Figure 2004511489
    であり、
    A4は、H、CHまたはCOOHであり、
    Aは、1〜6であり、
    Aは、0、1または2であり、
    Aは、2または3であり、
    Aは、0、1または2であり、
    Aは、0、1または2であり、
    基RA1は、Aが1より大きい場合に同一または異なっており;
    Bは、
    Figure 2004511489
    であり、
    A−Bは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで
    B1は、HまたはCHOHであり、
    B2は、H、NH、NH−COCHまたはFであり、
    B3は、H、CH、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOHであり、
    B4は、H、C〜C−アルキル、CH−O−(C〜C−アルキル)、COOHまたはCHOであり、後者の場合に分子内アセタールが形成されていてよく、
    B5は、H、CH、CH−O−(C〜C−アルキル)またはCOOHであり、
    Bは、0または1であり、
    Bは、0、1、2または3であり(A=RB1=RB3=H、B=B=0およびDが結合である時にB≠0である)、
    Bは、0、1、2または3であり、
    Bは、0、1、2または3であり、
    B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
    B7は、H、C〜C−アルキル、フェニル、またはベンジルであり、
    Dは、結合または
    Figure 2004511489
    であり、
    D1は、HまたはC〜C−アルキルであり、
    D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
    D3は、
    Figure 2004511489
    であり、
    D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
    Eは、
    Figure 2004511489
    であり、
    Eは、0、1または2であり、
    Eは、0、1、2または3であり、
    E1は、H、C〜C−アルキルまたはC〜C−シクロアルキルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OHおよびO−C〜C−アルキルから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく、RE2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、テトラヒドロピラニル、ジフェニルメチル、またはジシクロヘキシルメチルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClおよびBrから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく、およびCH(CFであり;
    E3は、H、C〜C−アルキルまたはC〜C−シクロアルキルであり、
    E2は、CORE5(RE5は、OH、O−C〜C−アルキルまたはO−(C〜C−アルキルアリール)である)、CONRE6E7(RE6およびRE7は、それぞれH、C〜C−アルキルまたはC〜C−アルキルアリールである)またはNRE6E7であり;
    Eは、D−Asp、D−Glu、D−Lys、D−Orn、D−His、D−Dab、D−Dap、またはD−Argであり;
    Gは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで
    Gは、2、3または4であり、環中のCH基の1つがO、S、NH、N(C〜C−アルキル)、CHOHまたはCHO(C〜C−アルキル)で置換されていてよく、
    Gは、0、1または2であり;
    Gは、0または1であり;
    Kは、NH−(CHK−Qであり、ここで、
    Kは、1または2であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    k1は、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、F、ClまたはBrであり、
    K2は、H、C〜C−アルキル、O−(C〜C−アルキル)、F、ClまたはBrであり、
    は、O、S、NH、N−(C〜C−アルキル)であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    は、
    Figure 2004511489
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    Lは、
    Figure 2004511489
    であり、
    L1は、H、OH、O−(C〜C−アルキル)またはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物およびその互変異性体、立体異性体、製薬学的に使用可能な酸または塩基との塩、およびプロドラッグ。
  3. 一般式(I):
    A−B−D−E−G−K−L       (I)
    [式中、
    Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで
    A1は、
    Figure 2004511489
    A4は、HまたはCOOHであり、
    Aは、1〜6であり、
    Aは、0または1であり、
    Aは、2または3であり、
    Aは、1または2であり、
    基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっており;
    Bは、
    Figure 2004511489
    であり、
    B3は、H、CHまたはCOOHであり、
    B4は、H、CH、COOHまたはCHOであり、後者の場合に分子内アセタールが形成されていてよく、
    Bは、0または1であり、
    Bは、1、2または3であり、
    Bは、0、1、2または3であり、
    Bは、1、2または3であり、
    Dは、結合であり、
    Eは、
    Figure 2004511489
    であり、
    Eは、0または1であり、
    E2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、アリール、フェニル、ジフェニルメチルまたはジシクロヘキシルメチルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OH、O−CH、FおよびClから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく;
    Gは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで
    Gは、2、3または4であり、環中のCH基の1つがO、S、NHまたはN(C〜C−アルキル)で置換されていてよく、
    Gは、0または1であり;
    Kは、NH−CH−Qであり、ここで
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    K1は、H、CH、OH、O−CH、FまたはClであり、
    は、O、S、NH、N−CHであり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    Lは、
    Figure 2004511489
    であり、
    L1は、H、OHまたはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物およびその互変異性体、立体異性体、製薬学的に使用可能な酸または塩基との塩、およびそのプロドラッグ。
  4. 一般式(I):
    A−B−D−E−G−K−L        (I)
    [式中、
    Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで
    A1は、
    Figure 2004511489
    であり、
    A4は、HまたはCOOHであり、
    Aは、1〜6であり、
    Aは、0または1であり、
    Aは、2または3であり、
    Aは、1または2であり、
    基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっていてよく、
    Bは、
    Figure 2004511489
    であり、
    A−Bは、
    Figure 2004511489
    であり、
    B3は、H、CHまたはCOOHであり、
    B4は、H、CH、COOHまたはCHOであり、後者の場合には分子内アセタールが形成されていてよく、
    Bは、0または1であり、
    Bは、1、2または3であり、
    Bは、0、1、2または3であり、
    Bは、1、2または3であり、
    B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
    B7は、H、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
    Dは、
    Figure 2004511489
    であり、
    D1は、HまたはC〜C−アルキルであり、
    D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
    D3は、
    Figure 2004511489
    であり、
    D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
    D6は、HまたはCHであり、
    Eは、
    Figure 2004511489
    であり、
    Eは、0または1であり、
    E2は、H、C〜C−アルキル、またはC〜C−シクロアルキルであり、この際、基がC〜C−アルキル、OH、O−CH、FおよびClから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく;
    Gは、
    Figure 2004511489
    であり、
    Gは、2、3または4であり、環中のCH基の1つがO、S、NHまたはN(C〜C−アルキル)で置換されていてよく、
    Gは、0または1であり;
    Kは、NH−CH−Qであり、
    ここで、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    K1は、H、CH、OH、O−CH、FまたはClであり、
    は、O、S、NH、N−CHであり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    Lは、
    Figure 2004511489
    であり、
    L1は、H、OH、またはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物、その互変異性体、立体異性体、製薬学的に使用可能な酸または塩基との塩、そのプロドラッグ。
  5. 一般式(I):
    A−B−D−E−G−K−L     (I)
    [式中、
    Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで、
    A1は、
    Figure 2004511489
    であり、
    Aは、1〜6であり、
    Aは、0または1であり、
    Aは、1または2であり、
    基RA1は、Aが1より大きい場合に同一または異なっており;
    Bは、
    Figure 2004511489
    であり、
    Bは、1、2または3であり、
    Bは、1または2であり、
    Dは、結合であり、
    Eは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    Eは、0または1であり、
    E2は、H、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ジフェニルメチル、またはジシクロヘキシルメチルであり、
    構成単位Eは有利にD立体配置を示し、
    Gは、
    Figure 2004511489
    であり、構成単位Gは有利にL立体配置を示し、
    Kは、NH−CH−Qであり、ここで、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、
    Lは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    L1は、H、OHまたはCO−(C〜C−アルキル)である]の化合物およびその互変異性体、立体異性体、製薬学的に使用可能な酸または塩基との塩、およびそのプロドラッグ。
  6. 一般式(I):
    A−B−D−E−G−K−L       (I)
    [式中、
    Aは、HまたはH−(RA1Aであり、ここで、
    A1は、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    A4は、HまたはCOOHであり、
    Aは、1〜6であり、
    Aは、0または1であり、
    Aは、2または3であり、
    Aは、1または2であり、
    基RA1は、Aが1よりも大きい場合に同一または異なっており、
    Bは、
    Figure 2004511489
    であり、
    A−Bは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    B3は、H、CHまたはCOOHであり、
    B4は、H、CH、COOHまたはCHOであり、後者の場合に分子内アセタールが形成されていてよく、
    Bは、0または1であり、
    Bは、1、2または3であり、
    Bは、0、1、2または3であり、
    Bは、1、2または3であり、
    B6は、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
    B7は、H、C〜C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
    Dは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    D1は、Hであり、
    D2は、結合またはC〜C−アルキルであり、
    D3は、
    Figure 2004511489
    であり、
    D4は、結合、C〜C−アルキル、CO、SOまたは−CH−COであり、
    Eは、
    Figure 2004511489
    であり、
    Eは、0または1であり、
    E2は、H、C〜C−アルキル、またはC〜C−シクロアルキルであり、この際、基がFおよびClから成る群より選択される3つまでの同一または異なる置換基を有していてよく、
    Gは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    Gは、2であり、
    Gは、0であり、
    Kは、NH−CH−Qであり、
    は、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    は、Sであり、
    は、=CH−または=N−であり、
    は、=CH−または=N−であり、
    Lは、
    Figure 2004511489
    であり、ここで、
    L1は、HまたはOHである]の化合物、その互変異性体、立体異性体、薬理学的に使用可能な酸または塩基との塩、およびそのプロドラッグ。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物を含有する医薬品。
  8. 1種以上のセリンプロテアーゼを阻害することにより軽減できる疾患の治療または予防のための医薬品の製造において、請求項1から6までのいずれか1項に記載の1種以上の化合物を使用する方法。
  9. 請求項1から3および5までのいずれか1項に記載の化合物に対するセリンプロテアーゼがトロンビンであることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 請求項1、2、4または6のいずれか1項に記載の化合物に対するセリンプロテアーゼがC1sまたはC1rであることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
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