JP2004350592A - アロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料 - Google Patents
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Abstract
【課題】コ−ヒ−の濃縮液に緑茶の濃縮液とアロエの濃縮液を混合し、この混合液を所定単位に分けて個別的に単位容器にシ−ルして収納し、飲むときに10倍以上に水で希釈して、所望の濃度で飲むことができるアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料を提案する。
【解決手段】アロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料100は、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶を水で10倍以上に希釈して飲むことができる濃度まで濃縮した各濃縮液を混合した混合液101と、この混合液を所定単位に分けて個別的に封鎖収納する単位容器102とを具えて成るものである。
【選択図】図2
【解決手段】アロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料100は、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶を水で10倍以上に希釈して飲むことができる濃度まで濃縮した各濃縮液を混合した混合液101と、この混合液を所定単位に分けて個別的に封鎖収納する単位容器102とを具えて成るものである。
【選択図】図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、アロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料に係り、詳しくは、コ−ヒ−の濃縮液に緑茶の濃縮液とアロエの濃縮液を混合し、この混合液を所定単位に分けて個別的に単位容器にシ−ルして収納し、飲むときに10倍以上に水で希釈して、所望の濃度で飲むことができるアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料に係る。
【0002】
【従来の技術】
現在、家庭ではもちろんオフィスでも、今やコ−ヒ−は欠かせないものとなって、とくに夏季になると、所謂アイスコ−ヒ−といわれる氷などで冷やしたコ−ヒ−飲料が盛んに用いられるようになっている。
【0003】
すなわち、会議のときなど、以前はよく緑茶が出されたが、最近はコ−ヒ−の登場もめずらしいことではなく、夏季になると氷などを入れたアイスコ−ヒ−が出されることが多く、会社などの廊下におかれた自動販売機でも、あたたかいコ−ヒ−とつめたいコ−ヒ−が自由に選択できるようになっている。
【0004】
一方、最近では、「現代人の血液は酸性に傾いております。当店独自のアルカリブレンドのコ−ヒ−で中和させ、健康を保ってください。」などとメニュ−に書かれた喫茶店もあらわれている。食生活が以前にも増して欧米化されている現在飲料としてコ−ヒ−の果たす役割はますます大きくなっている。
【0005】
このような普及にともなって、体調を整えるという意味合いからコ−ヒ−そのものにも健康飲料として役割を持たせる改善が望まれ、後にのべるアロエ入りコ−ヒ−のような健康飲料も提案されている。
【0006】
いずれにしても、現在コ−ヒ−はレギュラ−、インスタントを問わず、自然な飲み物として、人々の生活に浸透し、日本でも日常にも欠かせない飲み物となっている。いれたてのコ−ヒ−がかもしだす芳香やカフェインによる興奮作用をもつ飲料がほかに見当らないし、このような飲料に氷を入れて冷やしたアイスコ−ヒ−は夏季の飲料として欠かせないものとなっている。すなわち、朝、起きぬけに飲む一杯のコ−ヒ−は、1日の始まりを活気づけ、仕事の合い間のコ−ヒ−・タイムは、張りつめた気持ちにゆとりをもたらし、このような飲料がほかに見当らないし、さらに、夏季の清涼飲料水の一つとしてアイスコ−ヒ−は欠かせないものとなっている。
【0007】
また、健康の維持や増進のために、種々の健康食品が開発され、多くの人々の利用するところとなっている。この中で古くから薬効が認められているものの一つとしてアロエが知られている。アロエはユリ科の植物であって、以前からキダチアロエやアロエベラ、さらに、ケ−プアロエなどを利用した多くの健康食品が提示されている。このところに沿って、コ−ヒ−飲料でもいわゆるアロエコ−ヒ−と称されるものも提案され、コ−ヒ−飲料の分野でも、アロエによる、いわゆるダイエット効果を利用することが行なわれている。
【0008】
しかし、アロエは、古くから苦味健胃薬や下剤として利用されているもので、この薬効成分のバルバロイン(アロエの主成分の一つのアロインからの抽出成分)そのものがきわめて苦く、バルバロインの薬効は高く評価されているにもかかわらず、このところが欠点といわれている。このため、アロエ入りコ−ヒ−は、バルバロインによる苦味などの緩和又は解消が不十分であるものが多く、かえって、アロエの配合によりコ−ヒ−のもつ風味や香り、さらに、コ−ヒ−飲料の本質的な味や旨味が破壊され、現在のところでは、コ−ヒ−飲料としての特性を失なわずにアロエコ−ヒ−として飲めるものは提案も提示もされていない。この理由は、アロエは苦いほど薬効が大きいものでアロエであっても苦味のない部位は全く薬効がないといわれるほど、アロエの薬効を利用するときには、どうしても苦くならざるを得ないからである。
【0009】
我が国では、薬剤やその処方、品質などの標準は、日本薬局方によって与えられているが、この日本薬局方の制定当初から記録されている生薬の一つがアロエ(少なくともキダチアロエ)である。
【0010】
すなわち、日本薬局方によると、アロエには「アロインとアロエエモジンという、成分が含まれ、この成分によって下痢、健胃剤、通経剤の作用などの薬効がある」と認められている。このため、現在提案されているアロエコ−ヒ−も、このような成分と薬効を利用し、健胃作用や瀉下作用によってダイエット効果が達成できるものとしている。しかし、アロエはあくまで苦味健胃剤であって、ダイエット効果を達成するのには、どうしてもアロエ成分中のバルバロインによる弊害、つまり、激しい苦さをさけては通れない。しかし、この弊害を本質的に除去したアロエ入りコ−ヒ−は未だ提案されていない。何故ならば、俗に「良薬口に苦し」といわれるとおり、アロエでダイエットその他の薬効を達成するにはどうしても激しい苦味のあるバルバロインを所定量配合し、その苦味がコ−ヒ−飲料に残るからである。
【0011】
更にくわしく説明すると、日本薬局方にアロエが記録されたのは、その設定されたとき(明治19年、1886年)である。その内容は現在まで変ることなく先にのべたとおりである。そのときの成分は、「アロインとアロエエモジン」であったが、アロエの研究はいちぢるしく進み、このほかに薬効成分として、アロエチン、アロエウルシン、アロミナンなどが含まれていることがわかった。また、設定当初からの成分のアロインはさらに精製すると、バルバロインが得られることがわかり、バルバロインが下剤健胃剤、通経剤などの薬効をもつこともわかり、アロエが苦いといわれるのは非常に苦いバルバロインであることもわかった。
【0012】
さらに、アロエは、例えば、アロエベラ、キダチアロエ又はケ−プアロエのいずれであっても、緑の皮の部分とゼリ−状部分とから成って、バルバロインはほとんど緑の皮の部分に含まれていることもわかった。
【0013】
例えば、アロエの葉を折ると、緑の皮の部分から黄色い液汁が出るが、これをちょっとなめただけでも非常に苦い。この苦味成分がバルバロインであって、日本薬局方では現在でもアロインと規定されているが、このバルバロインそのものが下剤、健胃剤、通経剤として認められるものであって、アメリカなどの諸外国の薬局方でも同様に医薬品として認められている。
【0014】
このため、アロエを配合すると、どうしても健康飲料そのものがきわめてにがくなり、とくに、コ−ヒ−飲料のように特有の風味、味、香りが持味のものは、その本質、特性が損なわれる。
【0015】
このため、コ−ヒ−飲料のほかに、広く現在提案又は市販されている飲食物をみても、ほとんどのものが苦味の強い緑の皮部分を配合せずに主としてゼリ−部分を配合したものである。したがって、このようなアロエ入りのものはアロエ本来の薬効をほとんど利用してないもので、ダイエット効果はそれほど達成できないものである。
【0016】
換言すると、現在販売又は提案されているアロエ入り健康食品や飲料は、アロエの主成分の一つのバルバロインをあまり利用せずに、多糖類からなるゼリ−部分を利用したものである。このため、日本薬局方で規定される薬効、ちなみに、下剤健胃剤や通経剤(下剤)などの薬効とはほど遠いものでダイエット効果は不十分である。
【0017】
なお、つけ加えるならば、このところから、アロエに関しては、アメリカなどでは緑の皮の部分を利用せずにバルバロインが含まれていないものについては、その旨を表示することが求められている。
【0018】
このようなところから、最近、バルバロインが含まれる緑の皮部分も利用する処理方法は提案され、その一例として、特開平10−30483号公報には、アロエ抽出液に茶類(主として緑茶)の抽出液を混合し、この混合液をコ−ヒ−抽出液などの飲料液に混合する方法が提案されている。すなわち、この方法は、コ−ヒ−粉末からの抽出液に対しアロエ成分抽出液と茶類の抽出液とを混合し、さらに、この混合液に自然水を混ぜて沸騰させてコ−ヒ−飲料を製造する方法である。
【0019】
この方法は、コ−ヒ−豆を炒って挽かれたコ−ヒ−粉末からコ−ヒ−抽出液を抽出し、このコ−ヒ−抽出液にアロエ成分抽出液と緑茶などの抽出液の混合液を混合し、この混合液をさらに自然水で希釈してアロエ入りコ−ヒ−飲料を製造する方法である。
【0020】
この方法においては、アロエ抽出液はバルバロインをほとんど含まないゼリ−状部分から調製し、アロエ抽出液を加えてもコ−ヒ−液は苦くなく飲み易いようにするか、又は苦い皮の部分を含めてアロエ抽出液を調製しても、これにタンニンなどのカテキン類を多く含む茶の抽出液を加えるとともに水で希釈し、アロエの苦味、厳格にいうとバルバロインの苦味を緩和するようにしている。
【0021】
しかしながら、前者のアロエ液の調製では、健胃剤や下剤としての薬効のバルバロインをほとんど含まない。それにもかかわらず、あたかもアロエのバルバロインによるダイエット効果が達成できるとしている。とくに、主たる薬効成分のバルバロインを含まないアロエ抽出液を混合させただけで、ダイエット効果をもつアロエ入りコ−ヒ−と称することは好ましくなく、とくに、これをダイエット健康飲料として消費者に販売するのはあまり好ましくない。
【0022】
また、後者のアロエ抽出液の調製は、水や茶抽出液によってバルバロインを希釈しうすめるものである。しかし、はげしい苦味を緩和するのには相当水で薄める必要があり、茶抽出液で希釈するには、含まれるカテキン類などの渋味が加わり、さらに、カテキン類の酸化、没食子酸との結び付きによるエステル化、カテキン類とアミノ酸類の共存によってのかっ変物の生成などによって、苦味にさらに加わるようになって、かえって飲料に適さないものになる。
【0023】
また、コ−ヒ−は入れたときに発生する芳じゅんな香りや風味が生命ともいわれ、揮発性化合物による香りや風味は抽出後時間があまり経つと失なわれる。
【0024】
また、コ−ヒ−の香りや風味は豆の中に含まれる脂質(通常11〜15%程度)が重要な役割を果し、焙せんの間に脂肪酸に分解され、他の成分と結び付いて香りや風味を引き出すともいわれている。
【0025】
しかし、コ−ヒ−抽出液にアロエ抽出液や茶抽出液を加え、さらに水を加えて希釈すると、焙せんの間に生成した脂肪酸などは酸化し、香りや風味は失なわれる。
【0026】
さらに、夏季になると、所謂アイスコ−ヒ−として用いることが多い。しかし、コ−ヒ−抽出液にアロエ抽出液と茶抽出液とが配合され、これを水で希釈されたものであると、コ−ヒ−および茶からのカテキン類や糖類、さらに糖類はアロエのゼリ−状部分からの糖類が多量に加わる。このため、時間が経過すると、これらが水と反応し、飲料の色や風味、味も変わり易く、アイスコ−ヒ−として用いることもできない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記欠点を解決することを目的とし、具体的には、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶の濃縮液又は濃縮エキスをそのまま混合してこの混合液を所定単位毎に分けて個別的に収納シ−ルし、飲むときにこのシ−ルされたパック内の混合液に水や氷を加えてアイスコ−ヒ−として飲むことのできるアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料を提案する。
【0028】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料は、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶を水で10倍以上に希釈して飲むことができる濃度まで濃縮した各濃縮液を混合した混合液と、この混合液を所定単位に分けて個別的に封鎖収納する単位容器とを具えることを特徴とする。
【0029】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液が容積百分率でコ−ヒ−濃縮液80〜95%とアロエ濃縮液4〜10%と緑茶濃縮液3〜9%とからなることを特徴とする。
【0030】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、陳皮の細片若しくは粉又はその濃縮液を混合させることを特徴とする。
【0031】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、アロエをキダチアロエ、アロエベラ又はケ−プアロエとすることを特徴とする。
【0032】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、ナツメ、ウィキョウ、ドグダミまたはテン茶のうちの少なくとも一つの濃縮エキスを混合することを特徴とする。
【0033】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、ゲン米又はゴ−ヤのうちの少なくとも一つの濃縮エキスを混合することを特徴とする。
【0034】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、コラ−ゲン又はキトサンのうちの少なくとも一つを配合することを特徴とする。
【0035】
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について、図1および図2に示す一つの実施例を通じて更に説明すると、つぎのとおりである。
【0036】
なお、図1は本発明の一つの実施例に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料の平面図である。
【0037】
図2は図1の矢視A−A線上からの横断面図である。
【0038】
まず、図1ならびに図2において、符号100は本発明の一つの実施例に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料を示す。この濃縮飲料100には、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶などの濃縮液又は濃縮エキスを混合した混合液101と、この混合液101を所定単位に分けて個別的に収納シ−ルされた単位容器102が設けられている。
【0039】
混合液101は、後で示すとおり、コ−ヒ−、アロエ、緑茶、所望に応じて、ナツメ、ウィキョウ、ドクダミ、テン茶などの濃縮液又は濃縮エキスを濃縮状態のままで混合して調製する。
【0040】
また、単位容器102は所定単位毎に混合液101を区分けしてシ−ルして収納する容器であって、混合液101が収納できればいずれのものからも構成できる。
【0041】
すなわち、図1および図2に示す単位容器102が複数個一体に結合されて構成されているものである。飲むときには、一つの単位容器102を例えば切りとり線103を介して切り離し、その中の混合液101をコップなどに移し、水や氷で希釈してアイスコ−ヒ−として飲むことができる。このように混合液101をコ−ヒ−などの濃縮液から構成し、しかも、それぞれの濃縮液は抽出後水などを加えることなく収縮シ−ルして成るものであるため、飲むときに自由にコ−ヒ−濃度やアロエの濃度が調整でき、加える水や氷の量にかかわらず、コ−ヒ−の風味や味を損なうことがなく、さらに、飲む人の体質、体調に合わせてアロエの非常にすぐれた薬効を自由に調整できる。
【0042】
すなわち、アロエは、非常にすぐれた薬効があり、さまざまな症状に効果がある。使う人の体質やそのときの体調によっても効き方が違ってくる。とくに、生薬としてそのまま用いる場合には、有効成分以外の物質による副作用についても、常に注意を払う必要がある。
【0043】
例えば、アロエの葉の部分に含まれるバルバロインは、胃腸の働きを活発にする作用がある反面、適量をこすと当然下痢などの副作用が起こる。適量は飲む人それぞれ違ってくるところが問題である。
【0044】
つまり、アロエのバルバロインは苦味健胃薬であって、芳味健胃薬でない。苦味健胃薬は、弱い体質の人には量を少なめに用いることが重要である。
【0045】
この点、本発明においては上記のとおり構成されているため、飲むときに体質に合わせて加える水や氷の量を調整すれば、アロエによる副作用は防げ、美味しいアイスコ−ヒ−を飲むことができる。
【0046】
一方、コ−ヒ−は入れたときに発生する芳じゅんな香りや風味が持味である。この香りは揮発性化合物であって、焙せんの度合によって左右される。しかしながら、本発明はコ−ヒ−などの濃縮液は入れたときに一回の飲む量毎に分けて収納・シ−ルされているため、揮発性の香りは容器の中にとじ込められ、入れたときからある程度時間(例えば、賞味期間内など)が経っても香りや風味が飛散することなく、水や氷などを加えて飲むときに充分に味わうことができる。
【0047】
さらに、コ−ヒ−の香りや風味は、コ−ヒ−豆の中の脂質が焙せんの間に脂肪酸になり、これが他の成分と結び付いたものから引き出されるともいわれるが、本発明では、コ−ヒ−などは濃縮液又は濃縮エキスのままで収納され、全く水を加えていないため、焙せんの間に生成した脂肪酸は酸化することなく他の成分を結び付き、芳香や風味を保持できる。
【0048】
次に、単位容器102内に収納する各成分の濃縮液又は濃縮エキスは、飲むときに10倍以上、好ましくは20倍内外程度に氷や水で希釈して飲むことができる濃度まで濃縮して調製する一方、この濃縮液を混合して混合液101を調製する。この場合、これら各濃縮液又は濃縮エキスはコ−ヒ−、アロエ、緑茶の各濃縮液から構成する。
【0049】
また、各濃縮液は容積百分率でコ−ヒ−濃縮液80〜95%、アロエ濃縮液4〜10%、緑茶濃縮液3〜9%の割合で、混合するのが好ましい。さらに、所望に応じて、上記のナツメ、ウィキョウ、ドグダミ、テン茶、さらにゲン米、ゴ−ヤなどの濃縮液又は濃縮エキスを混合するほか、コラ−ゲン、キトサンなども所望に応じて配合する。
【0050】
さらに、コ−ヒ−、アロエ、緑茶などの混合液に対し、陳皮の粉末、微細片を添加するか、又は、精油などの濃縮液(乃至濃縮エキス)を混合し、コ−ヒ−液に果実様風味を与えるとともに、後にのべるとおり、コ−ヒ−、緑茶やアロエの薬効を一層向上させる。
【0051】
そこで、これら濃縮液、濃縮エキスやコラ−ゲン、キトサンなどの配合物について説明するとつぎのとおりである。
【0052】
まず、コ−ヒ−濃縮液は、コ−ヒ−豆を乾燥し、これを粉砕して粉末にしたものから抽出し、この抽出液を飲むときに10倍以上、とくに20倍程度の氷や水で希釈する濃度まで濃縮する。この濃縮は、例えば、エスプレッソコ−ヒ−のように、通常高温蒸気などによりコ−ヒ−粉から高濃度にコ−ヒ−液を抽出し、さらに濃縮することによって行なうことができる。
【0053】
また、コ−ヒ−粉は、コ−ヒ−生豆を天日乾燥、外皮除去した後に例えば、200〜300℃×15〜20分程度の条件で焙せんし、これを細かく摩砕することによって調製できる。
【0054】
また、コ−ヒ−粉にはきわめて多種の成分が含まれるが、主な成分はタンニン(4.0〜6.0wt%)とカフェイン(カフェオ−ルも含み、1.0〜2.0wt%)であるが、このほかに、糖分(1〜2.0wt%)、脂肪分(13〜15wt%)、タンパク質(13〜16wt%)、鉱物質(4〜6.0wt%)、粗繊維分(25〜35%)が含まれている。このため、コ−ヒ−濃縮液にはこれらの成分の一部が溶出されるが、その主なものはカフェインおよびカテキン類(タンニンなど)であって、このほかに含まれる、脂質、脂肪酸によってコ−ヒ−特有の香りや風味が引き出されている。
【0055】
この中でカフェインは含窒素植物塩基であって、カフェインであって、脳、筋肉などを刺激して興奮作用を起こさせて、利尿、強心などの作用がある。ちなみに、茶葉に含まれるアルカロイド類などに較べると、きわめて強い興奮作用や利尿作用があるため、ダイエット飲料として、コ−ヒ−濃縮液はなるべく多いのが望ましく、この意味でコ−ヒ−濃縮液は容量で少なくとも80%以上混合するのが好ましい。
【0056】
なお、コ−ヒ−濃縮液中にはタンニンなどのカテキン類も含まれ、これにより後の緑茶のところで示す薬効が示されるが、先にのべたとおり、脂質や脂肪酸による香りや風味の上からも、容量でコ−ヒ−濃縮液は80%以上混合することが必要である。
【0057】
次に、コ−ヒ−濃縮液に対し緑茶濃縮液を混合する。この緑茶は、中に含まれる酸化酵素による発酵をとめて乾燥して調製したものであって、酸化酵素によって発酵させた紅茶や酸化酵素による発酵を途中にとどめるウ−ロン茶などと区別される。
【0058】
緑茶には、タンパク質(ポリフェノ−ルオキシダ−ゼなどその他の酸化酵素などを含む)20〜30%、テアニンなどの有機アミノ酸1〜4%、カフェインその他のアルカロイド類3〜5%、カテキン類(タンニンなど)その他のポリフェノ−ル類20〜35%、ペクチンその他の炭水化物7%前後、有機酸3%以下、脂肪8%以下、クロロフィルなどの色素1%以下およびビタミン類0.6〜1.0%が含まれ、これら有機成分とともに無機成分として水溶性物質2〜4%と不溶性物質1.5〜3%とが含まれている。
【0059】
このような成分が緑茶の濃縮液に溶出する。したがって、緑茶の濃縮液には、主として、ポリフェノ−ル類に属するカテキン類と呈味成分としてのテアニンなどのアミノ酸や、テオフィリンなどのカフェインアルカロイドとを含むほかに、酸化酵素(ポリフェノ−ルオキシダ−ゼ)働きは死活されているが、死活されているといっても、ある程度は残り、この働きとカテキンの酸化によって、緑茶の味などが左右されている。
【0060】
緑茶では酸化酵素を死活させている。このため、他の茶類に較べると、カテキン類が酸化される割合は少ない。
【0061】
すなわち、緑茶は、コ−ヒ−濃縮液に較べカテキン類が多く、それにより多くの薬効がもたらされるのでなるべく多いのが望ましく、ダイエットの上からはとくに望ましい。しかし、一般的にいって、二番葉やそれ以後の三番葉などには没食子酸(gallic acid)が含まれ、これにカテキン類が結びつきエステル型、例えば、エピカテキン、エピカテキンガレ−ト、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレ−トに移行するため、渋味がつよくなり、緑茶濃縮液の混合量をふやすと、それにより、コ−ヒ−として風味や味が失なわれることとなる。さらに、緑茶は特有の味として滋味(うま味)があるが、この滋味の由来物のテアニンも失なわれる。換言すると、テアニンは根で生成する。しかし、テアニンなどのアミノ酸類は葉に移行する間に日光などのエネルギ−で酸化されてカテキンになり、渋味がつよくなり、茶特有の滋味も失なわれる。
【0062】
このところからすると、ダイエット効果の上からは、緑茶濃縮液の混合量はなるべく多いのが望ましいが、濃縮のときに渋味の多いエステル型カテキンが多くなり、渋味の多い緑茶濃縮液をコ−ヒ−濃縮液に混合すると、コ−ヒ−本来の味や風味は損なわれ、コ−ヒ−液とはいえないものになる。このため、緑茶濃縮液の混合量の上限を容量で9%とする。
【0063】
次に、コ−ヒ−濃縮液に対し、緑茶の濃縮液を混合するとともに、アロエの濃縮液を容量で4〜10%混合する。
【0064】
すなわち、アロエの薬効は、すでに説明したとおり、下痢、利尿、健胃剤、通経剤のほかに種々の薬効が認められている。これら薬効のうちで主たる、瀉下や通経などの薬効はバルバロイン(又はアロイン)によることも知られ、アロエ濃縮液の混合量が多いほどアロエ入りの薬効が高められて好ましい。
【0065】
このところから、本発明では生アロエの緑の皮部分とゼリ−状部分を含めて全体を絞って濃縮して調製するほか、乾燥アロエをボイルして濃縮して調製することもできる。とくに後者のように調製すると、乾燥の間にゼリ−状部分が除去させて緑の皮の部分のみから調製したものであって、しかも、アロエ本来の薬効が濃縮されているために、バルバロインによる薬効を充分に発揮できダイエット効果を一層高めることができる。
【0066】
更に説明すると、アロエ成分は主として緑の皮部分に含まれる植物フェノ−ル系成分(アロイン、バルバロインなど)とゼリ−状部分を中心として含まれる多糖類成分とから成っている。前者の植物フェノ−ル系成分、つまり、バルバロインには鎮静鎮痛、細菌繁殖防止、酸素活性抑制などの作用がある。
【0067】
また、ゼリ−状部分の多糖類系成分には、消化吸収、ケガなどの皮膚組織の再生、血糖値降下、抗ガン、消炎、細胞活性化、殺菌その他の作用がある。
【0068】
このように数多く薬効があるところからアロエは“医者いらず”ともいわれ、日本薬局方制定当初から記録され、消えることなく現在に至っている。
【0069】
日本薬局方に記録されるアロインはほとんどが緑の皮部分に含まれ、その精製物のバルバロインがきわめて苦い。とくに、アロエというのはアラビア語でずばり「苦い」という意味であることからもわかる。
【0070】
さらに、アロエの葉を折ると、緑の皮の部分から黄色い液汁が出るが、これをちょっとなめただけでも非常に苦いことがわかる。
【0071】
この苦味の成分がバルバロインであり、日本薬局方の規定どおり、下剤、健胃剤、通経剤として認められ、日本以外にアメリカなどの諸外国の薬局方でも認められている。
【0072】
このため、アロエを健康食品や飲料に利用することは古くから提案実施されているが、苦味の強いバルバロインを除去することとなり、緑の皮部分を除去しないときでも多糖類から成るゼリ−部分と一体として利用し、その苦味を緩和して利用することとなる。
【0073】
ダイエット効果を目的としてアロエの本来的薬効を利用するために、有効成分のアロイン(バルバロイン)、アロエシンやそのエステル類を分離してとり出した乾燥アロエを用いるのが好ましいが、生のアロエ全体からの抽出液を用いることもできる。
【0074】
なお、アロエとしてはバルバロインの少ないアロエベラも用いることができるが、通常はキダチアロエで十分であり、これ以外のものケ−プアロエであっても用いることができる。
【0075】
次に、このようにアロエのバルバロインやコ−ヒ−、さらに緑茶などの薬効を高め、さらに、アロエの健胃剤といっても苦味であるところを緩和するという欠点を除去するために、陳皮を添加し、その補薬的効果によってダイエットなどの薬効をさらに高める。
【0076】
すなわち、上記のとおり、コ−ヒ−、アロエならびに緑茶などの濃縮液を混合した混合液に、所望に応じて陳皮を添加し、さらに、所望に応じて、ナツメ、ウィキョウ、ドグダミ、テン茶、さらに、コラ−ゲン、キトサン、ゲン米又はゴ−ヤなどの濃縮液乃至エキスを混合することもできる。
【0077】
まず、陳皮はウンシュウミカンの果皮であって、通常、これを熱湯などにより浸出濃縮させてとり出す。また、この場合、果皮からの陳皮液の抽出が不十分のときは、その細片や粉末粒子として可溶な範囲内で混合することもできる。
【0078】
このように陳皮を混合すると、コ−ヒ−、アロエ、緑茶など各成分の薬効は補足されて高められ、陳皮そのものの果実的な香りや風味も加えられて、アロエのもつ苦味は大巾に緩和され、要するに俗にフル−ティといわれる風味や香りをもったきわめて美味しいコ−ヒ−飲料となる。
【0079】
換言すると、陳皮は、豊富に含むリモネンその他の精油成分による芳香性、胃液分泌の促進、胃運動促進などの効果を達成する。しかし、これに併せて、陳皮はコ−ヒ−、緑茶、アロエのもつ個々の薬効、とくに、健胃、利尿、瀉下などのダイエット効果やカテキン類のもつ薬効に対し補薬的効果を発揮し苦味も大巾に緩和する。さらに、それによってアロエのもつ苦味を芳香性によってカバ−し、美味しいコ−ヒ−飲料としてのむと、ダイエット効果を一層高められる。
【0080】
つまり、陳皮としては、我が国ではウンシュウミカンの果皮が用いられている。主成分として精油およびヘスペリジンを含み、このほかにビタミンB1を含んでいる。精油成分として含まれるリモネン、テルピネオ−ルはレモン様芳香を発生し、胃液の分泌を促して胃腸の動きを強め、腸内ガスを排出させ、毛細血管収縮作用、毛細血管の抵抗力を向上させる。
【0081】
このように陳皮がこのようにそれ自体でアロエの苦味にすぐれた薬効をもつほかに、コ−ヒ−や緑茶、さらにアロエなどに対し補薬的効果をもっているが、このようなところはつぎのとおりのところから予測し、これにもとずいて研究して、この結果として陳皮を添加したところに本発明の特徴の一つがある。
【0082】
従来から、「四君子湯」は人参、じゅつ(オケラ)、生きょう(ショウガ)、甘草などの生薬が配合されたものであることは知られている。しかし、この「四君子湯」に陳皮を添加すると、人参の主成分のサボニンに認められる薬効、すなわち、疲労防止および回復、抗ストレス作用、各種機能の低下の抑制などの薬効が一層高められ、じゅつの主成分の精油成分に認められる健胃、利尿などの薬効がさらに高められ、陳皮の補薬的効果が確かめられる。
【0083】
また、「二陳湯」の主成分は、半夏、ぶくりょう、甘草、生姜であって、これに陳皮が配合されている。この場合、主成分の一つの半夏の薬効は、陳皮によってこの薬効は増加し、「二陳湯」はたん飲、悪心嘔吐、動悸、めまい、胃部のつかえ、消化不良など薬剤として適応されている。
【0084】
さらに、また、「平胃散」の主成分は、びゃくじゅつ、こうぼく、甘草、たいそう、乾きょうであって、これら主成分の薬効は陳皮によって高められ強化され、「平胃散」は胃腸障害、食欲不振、胃部の痞えなどに適用される。
【0085】
また、「ぶくりょう飲」の主成分は、ぶくりょう、人参、じゅつ、きじゅつおよび生きょうであって、主成分の人参の利水、利尿などの薬効は陳皮によって強され、たん飲が一切できないときや、胃部膨満して食べることができないときに用いられる。
【0086】
このように陳皮は適切な主成分の生薬に組合わせると、病気の治りょうに当り病気の本質を見きわめ、主成分の生薬(つまり、生薬)の補薬的効果を発揮し、主薬の薬効を一層高めている、つまり、補薬であることがわかる。ちなみに、瀉薬に対し陳皮を配合すると、瀉薬の瀉下効果はさらに向上し、反対に、升薬に対し陳皮を配合すると、その薬効を高められ、さらに降薬に陳皮を配合すると、降薬の薬効は一層降下する。
【0087】
このところから、本発明者は、コ−ヒ−粉、緑茶およびアロエの濃縮液に陳皮の濃縮エキスや細片又は粉末を混合したときに、上にのべた漢方事例と同じように、これらのもつ利尿、利水、瀉下などの効果が向上し、ダイエットが達成できるかどうかを検討し、考察を重ねた。
【0088】
この結果、コ−ヒ−粉や緑茶、さらに、アロエ、なかでもバルバロインに対し、陳皮が補薬的効果を発揮し、アロエを全体として用いても、さらに主として、アロエの緑の皮部分を用いても苦味は十分に緩和でき、かえって芳香性が付加されてフル−ティなコ−ヒ−液となることがわかった。このような補薬的効果は容量で0.5%、好ましくは1.0%以上混合すると良く、あまり多いと、コ−ヒ−液はかえって果実にも近くなるため、6%程度にするのが好ましかった。
【0089】
次に、所望に応じて、ナツメ、ウィキョウ、ドグダミ、テン茶、さらに、コラ−ゲン、キトサン、ゲン米、ゴ−ヤなどのうちから選んだ少なくとも1つの濃縮液や濃縮エキスを混合できる。
【0090】
ナツメは大そうといわれ、一般に滋養、強壮、鎮静剤として用いられるが、陳皮と同じように、コ−ヒ−、アロエ、緑茶の濃縮液や濃縮エキスの薬効、とくに利尿剤としての薬効を高め、ダイエット効果は一層向上させる。
【0091】
ドグダミは、民間的に古くから解熱、解毒、消炎などの作用があり、整腸剤として用いられていたが、葉には強心作用や利尿作用があってダイエット効果を高める上からこの濃縮エキスは所望に応じて混合するのが好ましい。
【0092】
ウィキョウの果実はアロエと異なって芳香性健胃剤として知られ、3〜8%程度含まれる精油は香味剤として知られる。主成分の一つとしてアロエ濃縮液(先にのべたとおり、反対の苦味健胃剤である。)を混合する場合には、ウィキョウの濃縮エキスなどを所望に応じて混合する。
【0093】
テン茶は花粉症の改善に有効であるため、必要に応じて混合することができる。
【0094】
米、とくにゲン米は、ビタミンB1やEなどの栄養分が多く含まれ、通経性も向上させるので、これらの濃縮エキスなどを所望に応じて混合することもできる。
【0095】
ゴ−ヤはウリ科の植物の一つであるが、中に含まれる薬効成分で血糖値を低下させるため、この濃縮液を所望に応じて混合するのが好ましい。
【0096】
また、このような植物由来物のほか、コラ−ゲン、キトサンなどの動物由来物も液状でなくとも、粉末状、細片状として添加又は混合できる。
【0097】
コラ−ゲンは動物界にひろく存在する繊維性タンパク質で、骨、軟骨、皮ふなどの結合組織であって、皮ふの一部を新しく形成し、美容効果がきわめて大きい。このため、この目的達成のために、所望に応じて、混合することもできる。
【0098】
キトサンはエビ、カニなどの甲殻類の外殻を構成するキチンの脱アセチル化物であって、現在まで多くの薬効が確かめられ、ダイエット効果や美容効果まで確かめられている。すなわち、キチンは一種の多糖類であって、一つの糖にアセチル基をもち、これが直鎖状に結合されたものであり、この構造からして体内の代謝を促進し、ダイエット効果がきわめて高い。これに対し、キトサンはキチンのアセチル基を水素で置換し、アセチル基を除いたもので、キチンの構造をほとんど持ったままで水にとけるため、濃縮液に混合し易い。このため、キトサンが加えられると、脂肪分をつつみ込んで体外に排出し、体脂肪の除去によりダイエット効果を一層高めることができ、さらに、抗腫よう効果まで認められ、免疫力も高められる。このため、キトサンを混合するのが好ましい。
【0099】
以上のとおり、混合液に対し、ダイエット、それに伴う利尿、通経その他の目的で所望に応じて上記の成分を混合又は加えることができるが、このほかにも主として利尿、通経などを目的として他に生薬や、植物又は動物の由来物などを、所望に応じて混合又は添加することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上くわしく説明したとおり、本発明は、10倍以上に水で希釈して飲むことができる濃度まで濃縮したコ−ヒ−、アロエおよび緑茶の各濃縮液又は濃縮エキスが混合された混合液が、所定単位に分けて単位容器に個別的に収納シ−ルされたものであって、飲むときに自由にコ−ヒ−濃度やアロエの濃度が調整でき、加える水や氷の量にかかわらず、コ−ヒ−の風味や味を損なうことがなく、さらに、飲む人の体質、体調に合わせてアロエの非常にすぐれた薬効を自由に調整できる。
【0101】
すなわち、アロエは、非常にすぐれた薬効があり、さまざまな症状に効果がある。使う人の体質やそのときの体調によっても効き方が違ってくる。とくに、生薬としてそのまま用いる場合には、有効成分以外の物質による副作用についても、常に注意を払う必要がある。
【0102】
例えば、アロエの葉の部分に含まれるバルバロインは、胃腸の働きを活発にする作用がある反面、適量をこすと当然下痢などの副作用が起こる。適量は飲む人それぞれ違ってくるところが問題である。
【0103】
この点、本発明においては上記のとおり構成されているため、飲むときに体質に合わせて加える水や氷の量を調整すれば、アロエによる副作用は防げ、美味しいアイスコ−ヒ−を飲むことができる。
【0104】
さらに、コ−ヒ−は入れたときに発生する芳じゅんな香りや風味が持味である。
【0105】
また、混合液に対し陳皮を混合すると、アロエなどの混合量をふやさずに一定限度量としてもその薬効は十分に高められているため、健胃、ダイエットなどの効果は十分に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料の平面図である。
【図2】図1の矢視A−A線上からの横断面図である。
【符号の説明】
100 アロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料
101 混合液
102 単位容器
103 切りとり線
【産業上の利用分野】
本発明は、アロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料に係り、詳しくは、コ−ヒ−の濃縮液に緑茶の濃縮液とアロエの濃縮液を混合し、この混合液を所定単位に分けて個別的に単位容器にシ−ルして収納し、飲むときに10倍以上に水で希釈して、所望の濃度で飲むことができるアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料に係る。
【0002】
【従来の技術】
現在、家庭ではもちろんオフィスでも、今やコ−ヒ−は欠かせないものとなって、とくに夏季になると、所謂アイスコ−ヒ−といわれる氷などで冷やしたコ−ヒ−飲料が盛んに用いられるようになっている。
【0003】
すなわち、会議のときなど、以前はよく緑茶が出されたが、最近はコ−ヒ−の登場もめずらしいことではなく、夏季になると氷などを入れたアイスコ−ヒ−が出されることが多く、会社などの廊下におかれた自動販売機でも、あたたかいコ−ヒ−とつめたいコ−ヒ−が自由に選択できるようになっている。
【0004】
一方、最近では、「現代人の血液は酸性に傾いております。当店独自のアルカリブレンドのコ−ヒ−で中和させ、健康を保ってください。」などとメニュ−に書かれた喫茶店もあらわれている。食生活が以前にも増して欧米化されている現在飲料としてコ−ヒ−の果たす役割はますます大きくなっている。
【0005】
このような普及にともなって、体調を整えるという意味合いからコ−ヒ−そのものにも健康飲料として役割を持たせる改善が望まれ、後にのべるアロエ入りコ−ヒ−のような健康飲料も提案されている。
【0006】
いずれにしても、現在コ−ヒ−はレギュラ−、インスタントを問わず、自然な飲み物として、人々の生活に浸透し、日本でも日常にも欠かせない飲み物となっている。いれたてのコ−ヒ−がかもしだす芳香やカフェインによる興奮作用をもつ飲料がほかに見当らないし、このような飲料に氷を入れて冷やしたアイスコ−ヒ−は夏季の飲料として欠かせないものとなっている。すなわち、朝、起きぬけに飲む一杯のコ−ヒ−は、1日の始まりを活気づけ、仕事の合い間のコ−ヒ−・タイムは、張りつめた気持ちにゆとりをもたらし、このような飲料がほかに見当らないし、さらに、夏季の清涼飲料水の一つとしてアイスコ−ヒ−は欠かせないものとなっている。
【0007】
また、健康の維持や増進のために、種々の健康食品が開発され、多くの人々の利用するところとなっている。この中で古くから薬効が認められているものの一つとしてアロエが知られている。アロエはユリ科の植物であって、以前からキダチアロエやアロエベラ、さらに、ケ−プアロエなどを利用した多くの健康食品が提示されている。このところに沿って、コ−ヒ−飲料でもいわゆるアロエコ−ヒ−と称されるものも提案され、コ−ヒ−飲料の分野でも、アロエによる、いわゆるダイエット効果を利用することが行なわれている。
【0008】
しかし、アロエは、古くから苦味健胃薬や下剤として利用されているもので、この薬効成分のバルバロイン(アロエの主成分の一つのアロインからの抽出成分)そのものがきわめて苦く、バルバロインの薬効は高く評価されているにもかかわらず、このところが欠点といわれている。このため、アロエ入りコ−ヒ−は、バルバロインによる苦味などの緩和又は解消が不十分であるものが多く、かえって、アロエの配合によりコ−ヒ−のもつ風味や香り、さらに、コ−ヒ−飲料の本質的な味や旨味が破壊され、現在のところでは、コ−ヒ−飲料としての特性を失なわずにアロエコ−ヒ−として飲めるものは提案も提示もされていない。この理由は、アロエは苦いほど薬効が大きいものでアロエであっても苦味のない部位は全く薬効がないといわれるほど、アロエの薬効を利用するときには、どうしても苦くならざるを得ないからである。
【0009】
我が国では、薬剤やその処方、品質などの標準は、日本薬局方によって与えられているが、この日本薬局方の制定当初から記録されている生薬の一つがアロエ(少なくともキダチアロエ)である。
【0010】
すなわち、日本薬局方によると、アロエには「アロインとアロエエモジンという、成分が含まれ、この成分によって下痢、健胃剤、通経剤の作用などの薬効がある」と認められている。このため、現在提案されているアロエコ−ヒ−も、このような成分と薬効を利用し、健胃作用や瀉下作用によってダイエット効果が達成できるものとしている。しかし、アロエはあくまで苦味健胃剤であって、ダイエット効果を達成するのには、どうしてもアロエ成分中のバルバロインによる弊害、つまり、激しい苦さをさけては通れない。しかし、この弊害を本質的に除去したアロエ入りコ−ヒ−は未だ提案されていない。何故ならば、俗に「良薬口に苦し」といわれるとおり、アロエでダイエットその他の薬効を達成するにはどうしても激しい苦味のあるバルバロインを所定量配合し、その苦味がコ−ヒ−飲料に残るからである。
【0011】
更にくわしく説明すると、日本薬局方にアロエが記録されたのは、その設定されたとき(明治19年、1886年)である。その内容は現在まで変ることなく先にのべたとおりである。そのときの成分は、「アロインとアロエエモジン」であったが、アロエの研究はいちぢるしく進み、このほかに薬効成分として、アロエチン、アロエウルシン、アロミナンなどが含まれていることがわかった。また、設定当初からの成分のアロインはさらに精製すると、バルバロインが得られることがわかり、バルバロインが下剤健胃剤、通経剤などの薬効をもつこともわかり、アロエが苦いといわれるのは非常に苦いバルバロインであることもわかった。
【0012】
さらに、アロエは、例えば、アロエベラ、キダチアロエ又はケ−プアロエのいずれであっても、緑の皮の部分とゼリ−状部分とから成って、バルバロインはほとんど緑の皮の部分に含まれていることもわかった。
【0013】
例えば、アロエの葉を折ると、緑の皮の部分から黄色い液汁が出るが、これをちょっとなめただけでも非常に苦い。この苦味成分がバルバロインであって、日本薬局方では現在でもアロインと規定されているが、このバルバロインそのものが下剤、健胃剤、通経剤として認められるものであって、アメリカなどの諸外国の薬局方でも同様に医薬品として認められている。
【0014】
このため、アロエを配合すると、どうしても健康飲料そのものがきわめてにがくなり、とくに、コ−ヒ−飲料のように特有の風味、味、香りが持味のものは、その本質、特性が損なわれる。
【0015】
このため、コ−ヒ−飲料のほかに、広く現在提案又は市販されている飲食物をみても、ほとんどのものが苦味の強い緑の皮部分を配合せずに主としてゼリ−部分を配合したものである。したがって、このようなアロエ入りのものはアロエ本来の薬効をほとんど利用してないもので、ダイエット効果はそれほど達成できないものである。
【0016】
換言すると、現在販売又は提案されているアロエ入り健康食品や飲料は、アロエの主成分の一つのバルバロインをあまり利用せずに、多糖類からなるゼリ−部分を利用したものである。このため、日本薬局方で規定される薬効、ちなみに、下剤健胃剤や通経剤(下剤)などの薬効とはほど遠いものでダイエット効果は不十分である。
【0017】
なお、つけ加えるならば、このところから、アロエに関しては、アメリカなどでは緑の皮の部分を利用せずにバルバロインが含まれていないものについては、その旨を表示することが求められている。
【0018】
このようなところから、最近、バルバロインが含まれる緑の皮部分も利用する処理方法は提案され、その一例として、特開平10−30483号公報には、アロエ抽出液に茶類(主として緑茶)の抽出液を混合し、この混合液をコ−ヒ−抽出液などの飲料液に混合する方法が提案されている。すなわち、この方法は、コ−ヒ−粉末からの抽出液に対しアロエ成分抽出液と茶類の抽出液とを混合し、さらに、この混合液に自然水を混ぜて沸騰させてコ−ヒ−飲料を製造する方法である。
【0019】
この方法は、コ−ヒ−豆を炒って挽かれたコ−ヒ−粉末からコ−ヒ−抽出液を抽出し、このコ−ヒ−抽出液にアロエ成分抽出液と緑茶などの抽出液の混合液を混合し、この混合液をさらに自然水で希釈してアロエ入りコ−ヒ−飲料を製造する方法である。
【0020】
この方法においては、アロエ抽出液はバルバロインをほとんど含まないゼリ−状部分から調製し、アロエ抽出液を加えてもコ−ヒ−液は苦くなく飲み易いようにするか、又は苦い皮の部分を含めてアロエ抽出液を調製しても、これにタンニンなどのカテキン類を多く含む茶の抽出液を加えるとともに水で希釈し、アロエの苦味、厳格にいうとバルバロインの苦味を緩和するようにしている。
【0021】
しかしながら、前者のアロエ液の調製では、健胃剤や下剤としての薬効のバルバロインをほとんど含まない。それにもかかわらず、あたかもアロエのバルバロインによるダイエット効果が達成できるとしている。とくに、主たる薬効成分のバルバロインを含まないアロエ抽出液を混合させただけで、ダイエット効果をもつアロエ入りコ−ヒ−と称することは好ましくなく、とくに、これをダイエット健康飲料として消費者に販売するのはあまり好ましくない。
【0022】
また、後者のアロエ抽出液の調製は、水や茶抽出液によってバルバロインを希釈しうすめるものである。しかし、はげしい苦味を緩和するのには相当水で薄める必要があり、茶抽出液で希釈するには、含まれるカテキン類などの渋味が加わり、さらに、カテキン類の酸化、没食子酸との結び付きによるエステル化、カテキン類とアミノ酸類の共存によってのかっ変物の生成などによって、苦味にさらに加わるようになって、かえって飲料に適さないものになる。
【0023】
また、コ−ヒ−は入れたときに発生する芳じゅんな香りや風味が生命ともいわれ、揮発性化合物による香りや風味は抽出後時間があまり経つと失なわれる。
【0024】
また、コ−ヒ−の香りや風味は豆の中に含まれる脂質(通常11〜15%程度)が重要な役割を果し、焙せんの間に脂肪酸に分解され、他の成分と結び付いて香りや風味を引き出すともいわれている。
【0025】
しかし、コ−ヒ−抽出液にアロエ抽出液や茶抽出液を加え、さらに水を加えて希釈すると、焙せんの間に生成した脂肪酸などは酸化し、香りや風味は失なわれる。
【0026】
さらに、夏季になると、所謂アイスコ−ヒ−として用いることが多い。しかし、コ−ヒ−抽出液にアロエ抽出液と茶抽出液とが配合され、これを水で希釈されたものであると、コ−ヒ−および茶からのカテキン類や糖類、さらに糖類はアロエのゼリ−状部分からの糖類が多量に加わる。このため、時間が経過すると、これらが水と反応し、飲料の色や風味、味も変わり易く、アイスコ−ヒ−として用いることもできない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記欠点を解決することを目的とし、具体的には、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶の濃縮液又は濃縮エキスをそのまま混合してこの混合液を所定単位毎に分けて個別的に収納シ−ルし、飲むときにこのシ−ルされたパック内の混合液に水や氷を加えてアイスコ−ヒ−として飲むことのできるアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料を提案する。
【0028】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料は、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶を水で10倍以上に希釈して飲むことができる濃度まで濃縮した各濃縮液を混合した混合液と、この混合液を所定単位に分けて個別的に封鎖収納する単位容器とを具えることを特徴とする。
【0029】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液が容積百分率でコ−ヒ−濃縮液80〜95%とアロエ濃縮液4〜10%と緑茶濃縮液3〜9%とからなることを特徴とする。
【0030】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、陳皮の細片若しくは粉又はその濃縮液を混合させることを特徴とする。
【0031】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、アロエをキダチアロエ、アロエベラ又はケ−プアロエとすることを特徴とする。
【0032】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、ナツメ、ウィキョウ、ドグダミまたはテン茶のうちの少なくとも一つの濃縮エキスを混合することを特徴とする。
【0033】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、ゲン米又はゴ−ヤのうちの少なくとも一つの濃縮エキスを混合することを特徴とする。
【0034】
また、このアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料において、混合液に対し、コラ−ゲン又はキトサンのうちの少なくとも一つを配合することを特徴とする。
【0035】
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について、図1および図2に示す一つの実施例を通じて更に説明すると、つぎのとおりである。
【0036】
なお、図1は本発明の一つの実施例に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料の平面図である。
【0037】
図2は図1の矢視A−A線上からの横断面図である。
【0038】
まず、図1ならびに図2において、符号100は本発明の一つの実施例に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料を示す。この濃縮飲料100には、コ−ヒ−、アロエおよび緑茶などの濃縮液又は濃縮エキスを混合した混合液101と、この混合液101を所定単位に分けて個別的に収納シ−ルされた単位容器102が設けられている。
【0039】
混合液101は、後で示すとおり、コ−ヒ−、アロエ、緑茶、所望に応じて、ナツメ、ウィキョウ、ドクダミ、テン茶などの濃縮液又は濃縮エキスを濃縮状態のままで混合して調製する。
【0040】
また、単位容器102は所定単位毎に混合液101を区分けしてシ−ルして収納する容器であって、混合液101が収納できればいずれのものからも構成できる。
【0041】
すなわち、図1および図2に示す単位容器102が複数個一体に結合されて構成されているものである。飲むときには、一つの単位容器102を例えば切りとり線103を介して切り離し、その中の混合液101をコップなどに移し、水や氷で希釈してアイスコ−ヒ−として飲むことができる。このように混合液101をコ−ヒ−などの濃縮液から構成し、しかも、それぞれの濃縮液は抽出後水などを加えることなく収縮シ−ルして成るものであるため、飲むときに自由にコ−ヒ−濃度やアロエの濃度が調整でき、加える水や氷の量にかかわらず、コ−ヒ−の風味や味を損なうことがなく、さらに、飲む人の体質、体調に合わせてアロエの非常にすぐれた薬効を自由に調整できる。
【0042】
すなわち、アロエは、非常にすぐれた薬効があり、さまざまな症状に効果がある。使う人の体質やそのときの体調によっても効き方が違ってくる。とくに、生薬としてそのまま用いる場合には、有効成分以外の物質による副作用についても、常に注意を払う必要がある。
【0043】
例えば、アロエの葉の部分に含まれるバルバロインは、胃腸の働きを活発にする作用がある反面、適量をこすと当然下痢などの副作用が起こる。適量は飲む人それぞれ違ってくるところが問題である。
【0044】
つまり、アロエのバルバロインは苦味健胃薬であって、芳味健胃薬でない。苦味健胃薬は、弱い体質の人には量を少なめに用いることが重要である。
【0045】
この点、本発明においては上記のとおり構成されているため、飲むときに体質に合わせて加える水や氷の量を調整すれば、アロエによる副作用は防げ、美味しいアイスコ−ヒ−を飲むことができる。
【0046】
一方、コ−ヒ−は入れたときに発生する芳じゅんな香りや風味が持味である。この香りは揮発性化合物であって、焙せんの度合によって左右される。しかしながら、本発明はコ−ヒ−などの濃縮液は入れたときに一回の飲む量毎に分けて収納・シ−ルされているため、揮発性の香りは容器の中にとじ込められ、入れたときからある程度時間(例えば、賞味期間内など)が経っても香りや風味が飛散することなく、水や氷などを加えて飲むときに充分に味わうことができる。
【0047】
さらに、コ−ヒ−の香りや風味は、コ−ヒ−豆の中の脂質が焙せんの間に脂肪酸になり、これが他の成分と結び付いたものから引き出されるともいわれるが、本発明では、コ−ヒ−などは濃縮液又は濃縮エキスのままで収納され、全く水を加えていないため、焙せんの間に生成した脂肪酸は酸化することなく他の成分を結び付き、芳香や風味を保持できる。
【0048】
次に、単位容器102内に収納する各成分の濃縮液又は濃縮エキスは、飲むときに10倍以上、好ましくは20倍内外程度に氷や水で希釈して飲むことができる濃度まで濃縮して調製する一方、この濃縮液を混合して混合液101を調製する。この場合、これら各濃縮液又は濃縮エキスはコ−ヒ−、アロエ、緑茶の各濃縮液から構成する。
【0049】
また、各濃縮液は容積百分率でコ−ヒ−濃縮液80〜95%、アロエ濃縮液4〜10%、緑茶濃縮液3〜9%の割合で、混合するのが好ましい。さらに、所望に応じて、上記のナツメ、ウィキョウ、ドグダミ、テン茶、さらにゲン米、ゴ−ヤなどの濃縮液又は濃縮エキスを混合するほか、コラ−ゲン、キトサンなども所望に応じて配合する。
【0050】
さらに、コ−ヒ−、アロエ、緑茶などの混合液に対し、陳皮の粉末、微細片を添加するか、又は、精油などの濃縮液(乃至濃縮エキス)を混合し、コ−ヒ−液に果実様風味を与えるとともに、後にのべるとおり、コ−ヒ−、緑茶やアロエの薬効を一層向上させる。
【0051】
そこで、これら濃縮液、濃縮エキスやコラ−ゲン、キトサンなどの配合物について説明するとつぎのとおりである。
【0052】
まず、コ−ヒ−濃縮液は、コ−ヒ−豆を乾燥し、これを粉砕して粉末にしたものから抽出し、この抽出液を飲むときに10倍以上、とくに20倍程度の氷や水で希釈する濃度まで濃縮する。この濃縮は、例えば、エスプレッソコ−ヒ−のように、通常高温蒸気などによりコ−ヒ−粉から高濃度にコ−ヒ−液を抽出し、さらに濃縮することによって行なうことができる。
【0053】
また、コ−ヒ−粉は、コ−ヒ−生豆を天日乾燥、外皮除去した後に例えば、200〜300℃×15〜20分程度の条件で焙せんし、これを細かく摩砕することによって調製できる。
【0054】
また、コ−ヒ−粉にはきわめて多種の成分が含まれるが、主な成分はタンニン(4.0〜6.0wt%)とカフェイン(カフェオ−ルも含み、1.0〜2.0wt%)であるが、このほかに、糖分(1〜2.0wt%)、脂肪分(13〜15wt%)、タンパク質(13〜16wt%)、鉱物質(4〜6.0wt%)、粗繊維分(25〜35%)が含まれている。このため、コ−ヒ−濃縮液にはこれらの成分の一部が溶出されるが、その主なものはカフェインおよびカテキン類(タンニンなど)であって、このほかに含まれる、脂質、脂肪酸によってコ−ヒ−特有の香りや風味が引き出されている。
【0055】
この中でカフェインは含窒素植物塩基であって、カフェインであって、脳、筋肉などを刺激して興奮作用を起こさせて、利尿、強心などの作用がある。ちなみに、茶葉に含まれるアルカロイド類などに較べると、きわめて強い興奮作用や利尿作用があるため、ダイエット飲料として、コ−ヒ−濃縮液はなるべく多いのが望ましく、この意味でコ−ヒ−濃縮液は容量で少なくとも80%以上混合するのが好ましい。
【0056】
なお、コ−ヒ−濃縮液中にはタンニンなどのカテキン類も含まれ、これにより後の緑茶のところで示す薬効が示されるが、先にのべたとおり、脂質や脂肪酸による香りや風味の上からも、容量でコ−ヒ−濃縮液は80%以上混合することが必要である。
【0057】
次に、コ−ヒ−濃縮液に対し緑茶濃縮液を混合する。この緑茶は、中に含まれる酸化酵素による発酵をとめて乾燥して調製したものであって、酸化酵素によって発酵させた紅茶や酸化酵素による発酵を途中にとどめるウ−ロン茶などと区別される。
【0058】
緑茶には、タンパク質(ポリフェノ−ルオキシダ−ゼなどその他の酸化酵素などを含む)20〜30%、テアニンなどの有機アミノ酸1〜4%、カフェインその他のアルカロイド類3〜5%、カテキン類(タンニンなど)その他のポリフェノ−ル類20〜35%、ペクチンその他の炭水化物7%前後、有機酸3%以下、脂肪8%以下、クロロフィルなどの色素1%以下およびビタミン類0.6〜1.0%が含まれ、これら有機成分とともに無機成分として水溶性物質2〜4%と不溶性物質1.5〜3%とが含まれている。
【0059】
このような成分が緑茶の濃縮液に溶出する。したがって、緑茶の濃縮液には、主として、ポリフェノ−ル類に属するカテキン類と呈味成分としてのテアニンなどのアミノ酸や、テオフィリンなどのカフェインアルカロイドとを含むほかに、酸化酵素(ポリフェノ−ルオキシダ−ゼ)働きは死活されているが、死活されているといっても、ある程度は残り、この働きとカテキンの酸化によって、緑茶の味などが左右されている。
【0060】
緑茶では酸化酵素を死活させている。このため、他の茶類に較べると、カテキン類が酸化される割合は少ない。
【0061】
すなわち、緑茶は、コ−ヒ−濃縮液に較べカテキン類が多く、それにより多くの薬効がもたらされるのでなるべく多いのが望ましく、ダイエットの上からはとくに望ましい。しかし、一般的にいって、二番葉やそれ以後の三番葉などには没食子酸(gallic acid)が含まれ、これにカテキン類が結びつきエステル型、例えば、エピカテキン、エピカテキンガレ−ト、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレ−トに移行するため、渋味がつよくなり、緑茶濃縮液の混合量をふやすと、それにより、コ−ヒ−として風味や味が失なわれることとなる。さらに、緑茶は特有の味として滋味(うま味)があるが、この滋味の由来物のテアニンも失なわれる。換言すると、テアニンは根で生成する。しかし、テアニンなどのアミノ酸類は葉に移行する間に日光などのエネルギ−で酸化されてカテキンになり、渋味がつよくなり、茶特有の滋味も失なわれる。
【0062】
このところからすると、ダイエット効果の上からは、緑茶濃縮液の混合量はなるべく多いのが望ましいが、濃縮のときに渋味の多いエステル型カテキンが多くなり、渋味の多い緑茶濃縮液をコ−ヒ−濃縮液に混合すると、コ−ヒ−本来の味や風味は損なわれ、コ−ヒ−液とはいえないものになる。このため、緑茶濃縮液の混合量の上限を容量で9%とする。
【0063】
次に、コ−ヒ−濃縮液に対し、緑茶の濃縮液を混合するとともに、アロエの濃縮液を容量で4〜10%混合する。
【0064】
すなわち、アロエの薬効は、すでに説明したとおり、下痢、利尿、健胃剤、通経剤のほかに種々の薬効が認められている。これら薬効のうちで主たる、瀉下や通経などの薬効はバルバロイン(又はアロイン)によることも知られ、アロエ濃縮液の混合量が多いほどアロエ入りの薬効が高められて好ましい。
【0065】
このところから、本発明では生アロエの緑の皮部分とゼリ−状部分を含めて全体を絞って濃縮して調製するほか、乾燥アロエをボイルして濃縮して調製することもできる。とくに後者のように調製すると、乾燥の間にゼリ−状部分が除去させて緑の皮の部分のみから調製したものであって、しかも、アロエ本来の薬効が濃縮されているために、バルバロインによる薬効を充分に発揮できダイエット効果を一層高めることができる。
【0066】
更に説明すると、アロエ成分は主として緑の皮部分に含まれる植物フェノ−ル系成分(アロイン、バルバロインなど)とゼリ−状部分を中心として含まれる多糖類成分とから成っている。前者の植物フェノ−ル系成分、つまり、バルバロインには鎮静鎮痛、細菌繁殖防止、酸素活性抑制などの作用がある。
【0067】
また、ゼリ−状部分の多糖類系成分には、消化吸収、ケガなどの皮膚組織の再生、血糖値降下、抗ガン、消炎、細胞活性化、殺菌その他の作用がある。
【0068】
このように数多く薬効があるところからアロエは“医者いらず”ともいわれ、日本薬局方制定当初から記録され、消えることなく現在に至っている。
【0069】
日本薬局方に記録されるアロインはほとんどが緑の皮部分に含まれ、その精製物のバルバロインがきわめて苦い。とくに、アロエというのはアラビア語でずばり「苦い」という意味であることからもわかる。
【0070】
さらに、アロエの葉を折ると、緑の皮の部分から黄色い液汁が出るが、これをちょっとなめただけでも非常に苦いことがわかる。
【0071】
この苦味の成分がバルバロインであり、日本薬局方の規定どおり、下剤、健胃剤、通経剤として認められ、日本以外にアメリカなどの諸外国の薬局方でも認められている。
【0072】
このため、アロエを健康食品や飲料に利用することは古くから提案実施されているが、苦味の強いバルバロインを除去することとなり、緑の皮部分を除去しないときでも多糖類から成るゼリ−部分と一体として利用し、その苦味を緩和して利用することとなる。
【0073】
ダイエット効果を目的としてアロエの本来的薬効を利用するために、有効成分のアロイン(バルバロイン)、アロエシンやそのエステル類を分離してとり出した乾燥アロエを用いるのが好ましいが、生のアロエ全体からの抽出液を用いることもできる。
【0074】
なお、アロエとしてはバルバロインの少ないアロエベラも用いることができるが、通常はキダチアロエで十分であり、これ以外のものケ−プアロエであっても用いることができる。
【0075】
次に、このようにアロエのバルバロインやコ−ヒ−、さらに緑茶などの薬効を高め、さらに、アロエの健胃剤といっても苦味であるところを緩和するという欠点を除去するために、陳皮を添加し、その補薬的効果によってダイエットなどの薬効をさらに高める。
【0076】
すなわち、上記のとおり、コ−ヒ−、アロエならびに緑茶などの濃縮液を混合した混合液に、所望に応じて陳皮を添加し、さらに、所望に応じて、ナツメ、ウィキョウ、ドグダミ、テン茶、さらに、コラ−ゲン、キトサン、ゲン米又はゴ−ヤなどの濃縮液乃至エキスを混合することもできる。
【0077】
まず、陳皮はウンシュウミカンの果皮であって、通常、これを熱湯などにより浸出濃縮させてとり出す。また、この場合、果皮からの陳皮液の抽出が不十分のときは、その細片や粉末粒子として可溶な範囲内で混合することもできる。
【0078】
このように陳皮を混合すると、コ−ヒ−、アロエ、緑茶など各成分の薬効は補足されて高められ、陳皮そのものの果実的な香りや風味も加えられて、アロエのもつ苦味は大巾に緩和され、要するに俗にフル−ティといわれる風味や香りをもったきわめて美味しいコ−ヒ−飲料となる。
【0079】
換言すると、陳皮は、豊富に含むリモネンその他の精油成分による芳香性、胃液分泌の促進、胃運動促進などの効果を達成する。しかし、これに併せて、陳皮はコ−ヒ−、緑茶、アロエのもつ個々の薬効、とくに、健胃、利尿、瀉下などのダイエット効果やカテキン類のもつ薬効に対し補薬的効果を発揮し苦味も大巾に緩和する。さらに、それによってアロエのもつ苦味を芳香性によってカバ−し、美味しいコ−ヒ−飲料としてのむと、ダイエット効果を一層高められる。
【0080】
つまり、陳皮としては、我が国ではウンシュウミカンの果皮が用いられている。主成分として精油およびヘスペリジンを含み、このほかにビタミンB1を含んでいる。精油成分として含まれるリモネン、テルピネオ−ルはレモン様芳香を発生し、胃液の分泌を促して胃腸の動きを強め、腸内ガスを排出させ、毛細血管収縮作用、毛細血管の抵抗力を向上させる。
【0081】
このように陳皮がこのようにそれ自体でアロエの苦味にすぐれた薬効をもつほかに、コ−ヒ−や緑茶、さらにアロエなどに対し補薬的効果をもっているが、このようなところはつぎのとおりのところから予測し、これにもとずいて研究して、この結果として陳皮を添加したところに本発明の特徴の一つがある。
【0082】
従来から、「四君子湯」は人参、じゅつ(オケラ)、生きょう(ショウガ)、甘草などの生薬が配合されたものであることは知られている。しかし、この「四君子湯」に陳皮を添加すると、人参の主成分のサボニンに認められる薬効、すなわち、疲労防止および回復、抗ストレス作用、各種機能の低下の抑制などの薬効が一層高められ、じゅつの主成分の精油成分に認められる健胃、利尿などの薬効がさらに高められ、陳皮の補薬的効果が確かめられる。
【0083】
また、「二陳湯」の主成分は、半夏、ぶくりょう、甘草、生姜であって、これに陳皮が配合されている。この場合、主成分の一つの半夏の薬効は、陳皮によってこの薬効は増加し、「二陳湯」はたん飲、悪心嘔吐、動悸、めまい、胃部のつかえ、消化不良など薬剤として適応されている。
【0084】
さらに、また、「平胃散」の主成分は、びゃくじゅつ、こうぼく、甘草、たいそう、乾きょうであって、これら主成分の薬効は陳皮によって高められ強化され、「平胃散」は胃腸障害、食欲不振、胃部の痞えなどに適用される。
【0085】
また、「ぶくりょう飲」の主成分は、ぶくりょう、人参、じゅつ、きじゅつおよび生きょうであって、主成分の人参の利水、利尿などの薬効は陳皮によって強され、たん飲が一切できないときや、胃部膨満して食べることができないときに用いられる。
【0086】
このように陳皮は適切な主成分の生薬に組合わせると、病気の治りょうに当り病気の本質を見きわめ、主成分の生薬(つまり、生薬)の補薬的効果を発揮し、主薬の薬効を一層高めている、つまり、補薬であることがわかる。ちなみに、瀉薬に対し陳皮を配合すると、瀉薬の瀉下効果はさらに向上し、反対に、升薬に対し陳皮を配合すると、その薬効を高められ、さらに降薬に陳皮を配合すると、降薬の薬効は一層降下する。
【0087】
このところから、本発明者は、コ−ヒ−粉、緑茶およびアロエの濃縮液に陳皮の濃縮エキスや細片又は粉末を混合したときに、上にのべた漢方事例と同じように、これらのもつ利尿、利水、瀉下などの効果が向上し、ダイエットが達成できるかどうかを検討し、考察を重ねた。
【0088】
この結果、コ−ヒ−粉や緑茶、さらに、アロエ、なかでもバルバロインに対し、陳皮が補薬的効果を発揮し、アロエを全体として用いても、さらに主として、アロエの緑の皮部分を用いても苦味は十分に緩和でき、かえって芳香性が付加されてフル−ティなコ−ヒ−液となることがわかった。このような補薬的効果は容量で0.5%、好ましくは1.0%以上混合すると良く、あまり多いと、コ−ヒ−液はかえって果実にも近くなるため、6%程度にするのが好ましかった。
【0089】
次に、所望に応じて、ナツメ、ウィキョウ、ドグダミ、テン茶、さらに、コラ−ゲン、キトサン、ゲン米、ゴ−ヤなどのうちから選んだ少なくとも1つの濃縮液や濃縮エキスを混合できる。
【0090】
ナツメは大そうといわれ、一般に滋養、強壮、鎮静剤として用いられるが、陳皮と同じように、コ−ヒ−、アロエ、緑茶の濃縮液や濃縮エキスの薬効、とくに利尿剤としての薬効を高め、ダイエット効果は一層向上させる。
【0091】
ドグダミは、民間的に古くから解熱、解毒、消炎などの作用があり、整腸剤として用いられていたが、葉には強心作用や利尿作用があってダイエット効果を高める上からこの濃縮エキスは所望に応じて混合するのが好ましい。
【0092】
ウィキョウの果実はアロエと異なって芳香性健胃剤として知られ、3〜8%程度含まれる精油は香味剤として知られる。主成分の一つとしてアロエ濃縮液(先にのべたとおり、反対の苦味健胃剤である。)を混合する場合には、ウィキョウの濃縮エキスなどを所望に応じて混合する。
【0093】
テン茶は花粉症の改善に有効であるため、必要に応じて混合することができる。
【0094】
米、とくにゲン米は、ビタミンB1やEなどの栄養分が多く含まれ、通経性も向上させるので、これらの濃縮エキスなどを所望に応じて混合することもできる。
【0095】
ゴ−ヤはウリ科の植物の一つであるが、中に含まれる薬効成分で血糖値を低下させるため、この濃縮液を所望に応じて混合するのが好ましい。
【0096】
また、このような植物由来物のほか、コラ−ゲン、キトサンなどの動物由来物も液状でなくとも、粉末状、細片状として添加又は混合できる。
【0097】
コラ−ゲンは動物界にひろく存在する繊維性タンパク質で、骨、軟骨、皮ふなどの結合組織であって、皮ふの一部を新しく形成し、美容効果がきわめて大きい。このため、この目的達成のために、所望に応じて、混合することもできる。
【0098】
キトサンはエビ、カニなどの甲殻類の外殻を構成するキチンの脱アセチル化物であって、現在まで多くの薬効が確かめられ、ダイエット効果や美容効果まで確かめられている。すなわち、キチンは一種の多糖類であって、一つの糖にアセチル基をもち、これが直鎖状に結合されたものであり、この構造からして体内の代謝を促進し、ダイエット効果がきわめて高い。これに対し、キトサンはキチンのアセチル基を水素で置換し、アセチル基を除いたもので、キチンの構造をほとんど持ったままで水にとけるため、濃縮液に混合し易い。このため、キトサンが加えられると、脂肪分をつつみ込んで体外に排出し、体脂肪の除去によりダイエット効果を一層高めることができ、さらに、抗腫よう効果まで認められ、免疫力も高められる。このため、キトサンを混合するのが好ましい。
【0099】
以上のとおり、混合液に対し、ダイエット、それに伴う利尿、通経その他の目的で所望に応じて上記の成分を混合又は加えることができるが、このほかにも主として利尿、通経などを目的として他に生薬や、植物又は動物の由来物などを、所望に応じて混合又は添加することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上くわしく説明したとおり、本発明は、10倍以上に水で希釈して飲むことができる濃度まで濃縮したコ−ヒ−、アロエおよび緑茶の各濃縮液又は濃縮エキスが混合された混合液が、所定単位に分けて単位容器に個別的に収納シ−ルされたものであって、飲むときに自由にコ−ヒ−濃度やアロエの濃度が調整でき、加える水や氷の量にかかわらず、コ−ヒ−の風味や味を損なうことがなく、さらに、飲む人の体質、体調に合わせてアロエの非常にすぐれた薬効を自由に調整できる。
【0101】
すなわち、アロエは、非常にすぐれた薬効があり、さまざまな症状に効果がある。使う人の体質やそのときの体調によっても効き方が違ってくる。とくに、生薬としてそのまま用いる場合には、有効成分以外の物質による副作用についても、常に注意を払う必要がある。
【0102】
例えば、アロエの葉の部分に含まれるバルバロインは、胃腸の働きを活発にする作用がある反面、適量をこすと当然下痢などの副作用が起こる。適量は飲む人それぞれ違ってくるところが問題である。
【0103】
この点、本発明においては上記のとおり構成されているため、飲むときに体質に合わせて加える水や氷の量を調整すれば、アロエによる副作用は防げ、美味しいアイスコ−ヒ−を飲むことができる。
【0104】
さらに、コ−ヒ−は入れたときに発生する芳じゅんな香りや風味が持味である。
【0105】
また、混合液に対し陳皮を混合すると、アロエなどの混合量をふやさずに一定限度量としてもその薬効は十分に高められているため、健胃、ダイエットなどの効果は十分に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係るアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料の平面図である。
【図2】図1の矢視A−A線上からの横断面図である。
【符号の説明】
100 アロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料
101 混合液
102 単位容器
103 切りとり線
Claims (7)
- コ−ヒ−、アロエおよび緑茶を水で10倍以上に希釈して飲むことができる濃度まで濃縮した各濃縮液を混合した混合液と、この混合液を所定単位に分けて個別的に封鎖収納する単位容器とを具えることを特徴とするアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料。
- 前記混合液が容積百分率でコ−ヒ−濃縮液80〜95%とアロエ濃縮液4〜10%と緑茶濃縮液3〜9%とからなることを特徴とする請求項1記載のアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料。
- 前記混合液に対し、陳皮の細片若しくは粉又はその濃縮液を混合させることを特徴とする請求項1又は2記載のアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料。
- 前記アロエをキダチアロエ又はアロエベラとすることを特徴とする請求項1、2又は3記載のアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料。
- 前記混合液に対し、ナツメ、ウィキョウ、ドグダミまたはテン茶のうちの少なくとも一つの濃縮エキスを混合することを特徴とする請求項1、2又は3記載のアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料。
- 前記混合液に対し、ゲン米又はゴ−ヤのうちの少なくとも一つの濃縮エキスを混合することを特徴とする請求項1、2又は3記載のアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料。
- 前記混合液に対し、コラ−ゲン又はキトサンのうちの少なくとも一つを配合することを特徴とする請求項1、2又は3記載のアロエ入りコ−ヒ−濃縮飲料。
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JP2009136225A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-25 | Kao Corp | 容器詰コーヒー飲料 |
JP2012095616A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Kao Corp | 苦味抑制剤 |
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-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003152760A patent/JP2004350592A/ja active Pending
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