JP2004179977A - データ放送用ヘッドエンド装置及びcatvシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】データ放送に含まれる複数のコンテンツの一つをテレビ放送信号に変換して端末側に送信するヘッドエンド装置において、チューナが受信動作を停止しても、再開後は、元のコンテンツの画像を確実に生成できるようにする。
【解決手段】ヘッドエンド装置10には、チューナ21、22を用いて異なるコンテンツを選択し、その映像及び音声信号を変調器26に交互に入力することにより地上波のテレビ放送信号として端末側に出力する選局部20が設けられている。データ放送の下位の階層のコンテンツを選択するチューナ22は、放送電波の降雨減衰等で受信動作を停止すると、復帰後に元のコンテンツを選択できないことから、制御装置30にて、映像信号の信号レベルからその受信動作を監視し、受信動作が停止した際には、学習リモコン32を動作させて受信動作復帰時にチューナ22が元のコンテンツを選択するよう制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】ヘッドエンド装置10には、チューナ21、22を用いて異なるコンテンツを選択し、その映像及び音声信号を変調器26に交互に入力することにより地上波のテレビ放送信号として端末側に出力する選局部20が設けられている。データ放送の下位の階層のコンテンツを選択するチューナ22は、放送電波の降雨減衰等で受信動作を停止すると、復帰後に元のコンテンツを選択できないことから、制御装置30にて、映像信号の信号レベルからその受信動作を監視し、受信動作が停止した際には、学習リモコン32を動作させて受信動作復帰時にチューナ22が元のコンテンツを選択するよう制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階層化された複数のコンテンツからなるデータ放送を受信し、受信信号の中からコンテンツの一つを選択してテレビ表示用の映像信号を生成し、その映像信号を所定チャンネルのテレビ放送信号に変換して端末側に配信するデータ放送用ヘッドエンド装置、及び、このデータ放送用ヘッドエンド装置を備えたCATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
BSデジタル放送や地上波デジタル放送では、地上波のアナログ放送とは異なり、一つの放送局から、テレビやラジオ等の基本放送に加えて、ニュース、気象情報、…といった各種情報(コンテンツ)を配信するデータ放送が行われる。
【0003】
そこで、ホテル等の宿泊施設では、受信アンテナにて受信したテレビ放送信号を各部屋に配信する共同受信システムのヘッドエンド装置に、データ放送受信用のチューナと、このチューナにて選択されたコンテンツの映像及び音声信号からNTSC方式のテレビ信号を生成し、これを所定チャンネルのテレビ放送信号に変換して出力する変調器とを設け、この変調器から出力されるテレビ放送信号を、受信アンテナにて受信した他のテレビ放送信号と共に各部屋に伝送することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そして、このシステムによれば、ヘッドエンド装置にて、データ放送で配信される任意のコンテンツを、既存のテレビ受信機で選局・再生可能なNTSC方式のテレビ放送信号に変換し、端末側に再送信することから、宿泊客は、各部屋に設置されたテレビ受信機で気象情報等のデータ放送を見ることができるようになり、宿泊施設にとっては、利用者に対するサービスを向上できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−247546号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうしたシステムを構築するためにヘッドエンド装置に設けるデータ放送受信用のチューナには、BSデジタルチューナ等の市販のチューナを用いることができるが、この種のチューナは、例えば、放送電波の降雨減衰等によって受信アンテナからの受信信号レベルが低下し、所望のデータ放送を受信できなくなると、データ放送の受信動作を停止して、その旨を表すメッセージ画像を映像信号として出力し、その後、受信信号レベルが正常レベルに復帰すると、データ放送の受信動作を再開するようにされているため、例えば、ヘッドエンド装置から端末側に配信すべき情報が、データ放送のメイン画像で得られる情報でない場合には、チューナの受信動作が復帰しても、端末側に再送信される情報が元の情報に戻らないといった問題があった。
【0007】
つまり、チューナによるデータ放送の受信機能は、チューナが、データ放送の放送信号に含まれるメイン画像用のデータに基づき、アイコンを付与した情報画像を生成してテレビ表示用の映像信号として出力することにより実現され、チューナに対してメインの情報画像よりも下位の階層の情報画像を生成させるには、利用者がリモコン装置を利用して、メイン画像から下位の階層の情報画像へと順にアイコンを指定してゆく必要があることから、降雨減衰等によってチューナがデータ放送の受信動作を一旦中止すると、その後、チューナの受信動作が再開されても、チューナにて映像信号に変換される画像は、データ放送のメイン画像となってしまい、端末側に再送信すべき情報画像が、メイン画像よりも下位の階層の情報画像である場合には、端末側に元の情報を配信することができなくなってしまうのである。
【0008】
なお、この問題は、ヘッドエンド装置が停電等で一時的に動作を停止したときにも同様に発生する。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、データ放送にて配信される複数のコンテンツの一つを所定チャンネルのテレビ放送信号に変換して端末側に再送信するヘッドエンド装置において、放送電波の降雨減衰や停電等でチューナがデータ放送の受信動作を停止しても、受信動作の再開後は、端末側に伝送すべきコンテンツの画像を確実に生成できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載のデータ放送用ヘッドエンド装置は、階層化された複数のコンテンツからなるデータ放送を行う放送局からの放送信号を受信し、そのデータ放送にて配信されるコンテンツの中から予め設定された特定コンテンツを選択して、テレビ表示用の映像信号を生成する受信手段と、この受信手段にて生成された映像信号を所定チャンネルのテレビ放送信号に変換する変調手段とを備え、変調手段からのテレビ放送信号を他チャンネルのテレビ放送信号と共にCATVシステムの伝送線上に送出する。
【0010】
そして、特に、請求項1記載のデータ放送用ヘッドエンド装置においては、監視手段が、受信手段から出力される映像信号の信号レベルに基づき、受信手段によるデータ放送の受信動作を監視し、監視手段にて受信手段によるデータ放送の受信動作が停止したと判断されると、制御手段が、予め設定された制御データに従い受信手段を制御することにより、受信手段に対して特定コンテンツを選択させる。
【0011】
したがって、本発明のヘッドエンド装置においては、放送電波の降雨減衰や停電等によって受信手段が一時的にデータ放送の受信動作を停止したとしても、その後、受信手段が、データ放送の受信動作を再開した際には、制御手段の動作によって、受信手段が選択するコンテンツが、予め設定された特定コンテンツに自動で設定されることになる。
【0012】
よって、本発明のヘッドエンド装置によれば、受信手段が選択すべき特定コンテンツとして、データ放送を選局した際に得られる最上位のコンテンツであるメイン画像よりも下位の階層の情報画像が設定されている場合であっても、受信手段がデータ放送の受信動作を再開した直後から、受信手段に特定コンテンツを選択させることができるようになり、その特定コンテンツにて得られる情報画像の配信を確実に行うことができる。
【0013】
ここで、受信手段が複数のコンテンツの中から選択するコンテンツを制御する制御手段としては、受信手段の内部回路を直接制御するようにしてもよい。しかし、このようにすると、一般に市販されているチューナをそのまま受信手段として用いることができず、そのチューナの改造等が必要になる。
【0014】
一方、受信手段として利用可能な市販のチューナには、通常、無線式(一般に赤外線式)の専用のリモートコントロール装置(以下、単に専用リモコンともいう)が付属しており、使用者がその専用リモコンを操作して専用リモコンから所望の指令信号を送信させれば、チューナは、その指令信号に従い、選択するコンテンツを切り換える。このため、制御手段が受信手段が選択するコンテンツを制御する際には、受信手段として用いられるチューナに付属している専用リモコンを利用するようにしてもよい。
【0015】
しかし、専用リモコンを利用して受信手段を制御できるようにするには、専用リモコンの操作ボタンを押下するためのアクチュエータを設けて、制御手段がそのアクチュエータを制御するようにする必要がある。
そこで、このように、受信手段が専用のリモートコントロール装置(専用リモコン)から送信された指令信号に従いコンテンツを選択可能に構成されている場合には、請求項2に記載のように、制御手段に、その専用リモコンに代わって、制御データに従い受信手段に対して特定コンテンツを選択させるのに必要な指令信号を送信する指令信号送信手段を設けるとよい。
【0016】
つまり、このようにすれば、制御手段は、指令信号送信手段に制御データを出力するだけで、受信手段に対して特定コンテンツを選択させることができるようになり、制御手段を簡単に構成できる。
なお、この場合、指令信号送信手段が送信する指令信号にて受信手段を制御できるように、指令信号送信手段に入力する制御データを受信手段の仕様に合わせて設定する必要があるが、請求項3に記載のように、指令信号送信手段として、専用リモコンから送信された指令信号を制御データとして記憶可能な学習機能を有するもの(例えば、汎用の学習リモコン)を利用すれば、こうした制御データの設定も不要となり、本発明のヘッドエンド装置を極めて簡単に構築できるようになる。
【0017】
ところで、受信手段が選択するコンテンツを特定コンテンツに設定する場合、特定コンテンツが、データ放送のメイン画像となる最上位のコンテンツよりも下位の階層にあれば、メイン画像やメイン画像から特定コンテンツに至る中間階層のコンテンツの画像上で、特定コンテンツもしくは特定コンテンツが属する上位のコンテンツのアイコンを選択する必要がある。
【0018】
そして、このアイコンの選択は、通常、特定コンテンツよりも上位のコンテンツの画像上で、選択するアイコンを順に変更することによって行うようにされているため、受信手段が選択する特定コンテンツを制御手段にて制御するには、制御手段から受信手段に、上位のコンテンツの画像上で選択するアイコンを変更するためのアイコン切換指令を何度も送信する必要があり、制御手段側でのアイコン切換指令の送信ミスや受信手段側でのアイコン切換指令の受信ミスが一回でも起こると、特定コンテンツを選択できなくなってしまう。
【0019】
また、受信手段に特定コンテンツを選択させるのに必要なアイコン切換指令の送信回数は、放送局から配信されるコンテンツの種類やコンテンツを表示した画像上でのアイコンの配置が固定されていれば、一度設定しておけば変化することはないが、例えば、緊急放送や特別放送等のために、放送局側から配信されるコンテンツの数や画像上でのアイコンの配置が変更されると、特定コンテンツを選択するのに必要なアイコン切換指令の送信回数も変化することから、このような状態で受信手段が一時的に受信動作を停止した際には、受信手段がデータ放送の受信動作を再開しても、特定コンテンツの情報画像を端末側に配信できなくなってしまう。
【0020】
このため、制御手段がデータ放送の受信動作を再開した際に、受信手段が選択するコンテンツを所望の特定コンテンツに確実に設定できるようにするには、アイコン切換指令の送信回数ができるだけ少なくなるように制御データを設定することが望ましい。
【0021】
そして、特に、受信手段が、専用のリモートコントロール装置を使って同一階層の複数のコンテンツの中から一つのコンテンツを指定するのに必要な複数回のボタン操作を特定のボタンを利用した一回のボタン操作に置き換える操作置換機能を有する場合には、その操作置換機能を利用して、一回のボタン操作で同一階層のコンテンツの中から1つのコンテンツを指定するようにするとよく、請求項3に記載のデータ放送ヘッドエンド装置であれば、請求項4に記載のように、指令信号送信手段に、受信手段の操作置換機能を利用して専用のリモートコントロール装置から送信された指令信号を制御データとして記憶することが望ましい。
【0022】
つまり、例えば、BSデジタルチューナの場合、専用リモコンに設けられた4つのカラーボタンを利用して、データ放送を表示した画像上の特定のアイコンを直接指定できるように構成されていることから、受信手段がこうした専用リモコンの操作置換機能を有する場合には、その機能を利用してメイン画像等に表示される下位コンテンツ選択用のアイコンを直接指定するように制御手段を構成するのである。
【0023】
そして、このようにすれば、特定コンテンツよりも上位のコンテンツを表示した画像上で、特定コンテンツを選択するのに要する特定アイコンを、指令信号を一回送信するだけで選択できることから、放送局から配信されるコンテンツの種類やコンテンツを表示した画像上でのアイコンの配置が変化しても、受信手段に対して特定コンテンツを確実に選択させることができる。
【0024】
また、制御手段から受信手段への指令信号の送信回数を少なくすることができるので、制御手段側での指令信号の送信ミスや受信手段側での指令信号の受信ミスが発生するのを抑制できる。
一方、本発明のヘッドエンド装置では、データ放送にて配信された特定コンテンツを、端末側のテレビ受信機で選局・再生可能な所定チャンネルのテレビ放送信号に変換し、このテレビ放送信号を他チャンネルのテレビ放送信号と共にCATVシステムの伝送線上に送出するが、データ放送にて配信されるコンテンツの情報は頻繁に変化するものではないため、受信手段にて選択するコンテンツを1つに固定すると、端末側でそのコンテンツに対応したテレビ放送信号を選局・再生しても、表示画像が殆ど変化しないものとなってしまう。
【0025】
したがって、本発明のヘッドエンド装置を用いてCATVシステムを構築する場合には、データ放送の特定コンテンツを再送信する放送チャンネルでは、複数のコンテンツを所定時間毎に切り換えて再送信するようにするとよい。つまり、このようにすれば、CATVシステムのサービスを向上できる。
【0026】
そして、ヘッドエンド装置をこのように構成するためには、例えば、制御手段によって、受信手段が選択する特定コンテンツを所定時間毎に切り換えるようにしてもよいが、受信手段によるコンテンツの切り換えは瞬時にできるものではなく、その切り換えにはある程度の時間がかかり、端末側へのデータ放送の配信サービスが一時的に中断してしまう。
【0027】
そこで、ヘッドエンド装置から1つの放送チャンネルで配信するデータ放送のコンテンツを切り換えるようにするには、請求項5に記載のように、受信手段として、データ放送にて配信されるコンテンツの中から互いに異なる特定コンテンツを選択する複数の受信手段を設けると共に、その複数の受信手段にてそれぞれ生成された複数の映像信号の一つを変調手段に選択的に入力すると共にその入力する映像信号を所定時間毎に順次切り換える切換手段を設け、監視手段及び制御手段については、複数の受信手段の少なくとも1つに(詳しくは、データ放送の受信停止からの復帰時に特定コンテンツを選択できない受信手段に対して)設けるようにするとよい。
【0028】
つまり、このようにすれば、複数の受信手段の各々が、予め設定された特定コンテンツを選択し、切換手段が、その復元された特定コンテンツの映像信号の1つを変調手段に入力することから、テレビ放送信号として端末側に配信するコンテンツの切り換えを瞬時に行うことができるようになり、コンテンツの切り換えに伴いデータ放送の配信サービスが中断するのを防止できる。
【0029】
なお、端末側に配信するコンテンツの切り換えをより良好に行うには、映像信号の切り換え時に、それまで変調器に出力していた映像信号と新たに出力する映像信号との同期を一致させる所謂タイムベースコレクタとしての機能を、切換手段に付加することが望ましい。
【0030】
一方、請求項6記載のCATVシステムは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のデータ放送用ヘッドエンド装置を備え、このデータ放送用ヘッドエンド装置から伝送線上に送出されたアナログテレビ放送信号を、伝送線を介して複数の端末まで伝送することを特徴とする。
【0031】
そして、このCATVシステムによれば、ヘッドエンド装置に設けられた受信手段が、放送電波の降雨減衰や停電等によってデータ放送の受信動作を停止して、その特定コンテンツの端末側への伝送が中断したとしても、その後、受信手段がデータ放送の受信動作を再開した際には、受信手段に特定コンテンツを選択させて、その特定コンテンツの情報画像を端末側への伝送できることから、端末側へのデータ放送の配信サービスが低下するのを防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された実施例のCATVシステム全体の構成を表す構成図である。
【0033】
本実施例のCATVシステムは、ホテル等の宿泊施設で、各部屋にラジオやテレビ放送の放送信号を再送信するものであり、図1に示すように、ヘッドエンド装置10側に、VHFテレビ放送(アナログ放送)を行う地上局からの放送電波を受信するVHFアンテナ2、UHFテレビ放送(アナログ放送)を行う地上局からの放送電波を受信するUHFアンテナ4、CS放送用の通信衛星(CS)からの放送電波を受信し、その受信信号を所定の中間周波数帯のCS受信信号に周波数変換して出力するCSアンテナ6、及び、BSデジタル放送を行う放送衛星(BS)からの放送電波を受信し、その受信信号を所定の中間周波数帯のBS受信信号に周波数変換して出力するBSアンテナ8を備える。
【0034】
そして、これら各アンテナからの受信信号は、それぞれ、ヘッドエンド装置10に設けられた送出装置12にて、信号レベルが適正レベルとなるように調整されると共に、必要に応じて予め設定されたチャンネル(周波数帯)の伝送信号に周波数変換されて、同軸ケーブルからなる伝送線L上に送出される。
【0035】
また、伝送線L上には、ヘッドエンド装置10(詳しくは送出装置12)から送出された各チャンネルの伝送信号を所定レベルまで増幅する増幅器14が設けられ、更に、この増幅器14よりも端末側には、伝送線Lを流れる伝送信号を各部屋に分岐若しくは分配する分岐器16や分配器18が設けられている。また、各部屋には、受信端末として、宿泊施設専用の料金徴収可能なチューナ19a、及び、テレビ受信機19bが設置されている。
【0036】
一方、ヘッドエンド装置10には、BSアンテナ8から入力されるBS受信信号を複数に分配(本実施例では3分配)する分配器11が設けられており、この分配器11にて分配されたBS受信信号の一つは、送出装置12に直接入力され、他の2つのBS受信信号は、ヘッドエンド装置10に設けられたデータ放送選局部20に入力される。
【0037】
データ放送選局部20は、分配器11を介して入力されるBS受信信号の中から、予め設定された放送チャンネルのデータ放送を選局し、その選局した放送信号に含まれる複数のコンテンツの一つを選択して、テレビ表示用の映像及び音声信号を生成する、2つのBSデジタルチューナ(本発明の受信手段に相当する)21、22と、BSデジタルチューナ21、22で生成された映像及び音声信号の一方を選択的に出力する映像音声切換器(本発明の切換手段に相当する)24と、この映像音声切換器24から選択的に出力される映像及び音声信号を、VHF若しくはUHFのテレビ放送信号として伝送可能な所定チャンネルのテレビ放送信号(本実施例ではNTSC方式)に変換して送出装置12に出力する変調器(本発明の変調手段に相当する)26と、を備える。
【0038】
なお、映像音声切換器24は、2つのBSデジタルチューナ21、22で復元されたコンテンツの映像及び音声信号を、予め設定された時間間隔で交互に切り換えながら変調器26に出力するように構成されており、その切り換え時に端末側で再生した画像が乱れることのないように、BSデジタルチューナ21、22から出力された映像信号の同期を一致させるタイムベースコレクタとしての機能を有する。
【0039】
また、BSデジタルチューナ21、22は、データ放送の受信機能を有する市販のチューナであり、利用者は、付属のリモコン装置を操作して、データ放送のメイン画像やメイン画像よりも下位の階層の情報画像上に表示されるアイコンを指定することにより、メイン画像よりも下位の階層の情報画像(コンテンツ)を選択させることができる。
【0040】
そして、本実施例では、2つのBSデジタルチューナ21、22の内、一方のBSデジタルチューナ21は、データ放送を選局した際に最初に復元される最上位のコンテンツを選択するように設定されており、他方のBSデジタルチューナ22は、この最上位のコンテンツよりも下位の階層のコンテンツを選択するように設定されている。
【0041】
ところで、BSデジタルチューナ21、22は、使用者が付属のリモコン装置を操作することにより、データ放送の放送信号に含まれる複数のコンテンツの中から選択すべきコンテンツとして、メイン画像表示用の最上位のコンテンツよりも下位の階層のコンテンツを予め設定しておいても、放送電波の降雨減衰や停電等でデータ放送の受信動作を一旦停止すると、その後、受信動作を再開した際には、最上位のコンテンツを選択する初期状態に戻ってしまう。また、BSデジタルチューナ21、22は、放送電波の降雨減衰や停電等でデータ放送の受信動作を停止すると、その旨を表すメッセージ画像を映像信号として出力する。
【0042】
そこで、本実施例のデータ放送選局部20には、映像音声切換器24から変調器26に出力される映像信号の一部をマイクロコンピュータ(マイコン)からなる制御装置30に分岐する分岐回路28が設けられ、制御装置30が、映像音声切換器24が変調器26への出力を切り換える時間間隔よりも充分短い所定時間毎に、図2に示す映像監視・選局制御を実行するようにされている。
【0043】
つまり、制御装置30は、図2に示す映像監視・選局制御を所謂タイマ割込にて所定時間毎に実行するようにされており、この制御を開始すると、まずS110(Sはステップを表す)にて、分岐回路28で分岐された映像信号の信号レベルが予め設定された閾値よりも低い低レベルであるか否かを判断する。
【0044】
そして、制御装置30は、S110にて、映像信号の信号レベルが低レベルでないと判断すると、そのまま当該制御を終了し、逆に、映像信号の信号レベルが低レベルであると判断すると、S120に移行して、当該制御の起動後、予め設定された判定時間が経過したか否かを判断し、判定時間が経過していなければ、再度S110に移行することにより、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止しているか否かを監視する。
【0045】
なお、このようにS110及びS120の処理で信号レベルが閾値よりも低い低レベルとなる時間を判定するのは、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止した際に出力するメッセージ画像が、データ放送の受信時にBSデジタルチューナ21、22から出力される画像(つまり、コンテンツを復元した情報画像)に比べて暗く、映像信号の信号レベルが低レベルとなる期間が通常時よりも長くなるためである。そして、本実施例では、このようにBSデジタルチューナ21、22によるデータ放送の受信動作を監視するS110及びS120の処理が、本発明の監視手段に相当する。
【0046】
次に、制御装置30は、S120にて判定時間が経過したと判断すると、BSデジタルチューナ21、22はデータ放送の受信動作を停止しているものとして、S130に移行し、BSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを予め設定された下位階層のコンテンツ(特定コンテンツ)に初期設定(チューナリセット)するための指令信号を学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に送信させ、当該制御を終了する。
【0047】
この結果、放送電波の降雨減衰や停電等でBSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を一旦停止し、その後、通常の受信状態に復帰するまでの間は、学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に、BSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを特定コンテンツに初期設定するための指令信号が繰り返し送信されることになり、BSデジタルチューナ22は、通常の受信状態に復帰した直後に、その指令信号によって、特定コンテンツを選択するように初期設定されることになる。
【0048】
なお、停電によりBSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止した際には、制御装置30も動作を停止するが、給電が再開されれば、BSデジタルチューナ21、22も制御装置30も再起動されることから、制御装置30の動作プログラムは、再起動直後にBSデジタルチューナ22を確実に初期設定できるように、再起動直後の初期化処理でも、学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に上記指令信号を送信させるように設定されている。そして、本実施例では、上記のように学習リモコン32から指令信号を送信させるS130の処理が本発明の制御手段に相当し、学習リモコン32が本発明の指令信号送信手段に相当する。
【0049】
ところで、本実施例では、制御装置30からの指令に従い学習リモコン32がBSデジタルチューナ22に指令信号を送信することによって、BSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを予め設定された特定コンテンツに制御するようにされているが、この学習リモコン32には、BSデジタルチューナ22の初期設定時に、BSデジタルチューナ22に付属の専用リモコンから送信した指令信号が制御データとして記憶されており、学習リモコン32は、その制御データに従い、初期設定時に専用リモコンがBSデジタルチューナ22に送信した指令信号を出力することにより、BSデジタルチューナ22を初期設定する。
【0050】
以下、この学習リモコン32の構成及び学習リモコン32によるBSデジタルチューナ22の初期設定動作について説明する。
図3(a)に示す如く、学習リモコン32は、使用者が各種指令を入力するための各種操作ボタンからなる操作部41と、学習リモコン32の動作モード等の状態を表示するための表示部42と、BSデジタルチューナ22に付属の専用リモコン等から送信された指令信号(赤外光)を受信するための赤外線受光部43と、学習した指令信号(赤外光)を送信するための赤外線発光部44とを備える。
【0051】
また、学習リモコン32には、CPU51、ROM52、RAM53、入出力部54、および、これら各部を接続するデータバス55等からなるマイクロコンピュータが内蔵されており、操作部41から入力された指令信号は、指令信号処理部45を介して入出力部54に入力され、赤外線受光部43からの受光信号は、受光信号処理部47を介して入出力部54に入力される。
【0052】
そして、CPU51は、操作部41から入力される指令信号により学習リモコン32の動作モードが学習モードに設定されている場合には、ROM52内に記憶された学習用の制御プログラムに従い動作し、受光信号処理部47及び入出力部54を介して赤外線受光部43からの受光信号を2値データとして取り込み、その取り込んだデータを、他のリモコンが送信した指令信号を表す制御データとして、RAM53内に格納する、学習制御を実行する。
【0053】
また、CPU51は、操作部41から入力される指令信号により学習リモコン32の動作モードが通常モードに設定されている場合には、ROM52内に記憶された指令信号送信用の制御プログラムに従い動作し、RAM53内に記憶されている制御データに基づき駆動部48を介して赤外線発光部44を発光させることにより、制御データに対応した指令信号を送信させる、指令信号の送信制御を実行する。
【0054】
なお、これらの制御実行時には、CPU51は、入出力部54を介して駆動部46に表示データを出力することにより、表示部42に学習リモコン32の動作状態を表示させる表示制御も同時に実行する。
そして、本実施例では、この学習リモコン32のRAM53内に、例えば、図3(b)に示す手順でBSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを設定するための制御データが登録されており、学習リモコン32(詳しくはCPU51)は、制御装置30から入出力部54に指令信号の送信指令が入力されると、その制御データに従い、赤外線発光部44からBSデジタルチューナ22に指令信号を送信させる。
【0055】
ここで、図3(b)に示す手順は、BSデジタルチューナ22が選択すべきデータ放送のコンテンツが、図4に示すように、所定チャンネル(図ではCH×○)で配信される天気情報に属する特定沿岸地域(図では北海道の○○○地方)の天気予報である場合に設定されたものである。
【0056】
すなわち、図4は、BSデジタルチューナ22がデータ放送の受信動作を開始した際に「北海道○○○地方」の天気予報の情報画像D(コンテンツ)を選択するように設定するためには、BSデジタルチューナ22が選局するデータ放送(天気情報)のメイン画像A(最上位のコンテンツ)上で、「沿岸地域の予報」のアイコンを指定することにより、「沿岸地域の予報・地域選択」の情報画像B(コンテンツ)を呼び出し(手順1)、次に、その呼び出した情報画像上で「北海道」のアイコンを指定することにより、「北海道」に属する地域選択用の情報画像C(コンテンツ)を呼び出し(手順2)、更に、その情報画像上で「○○○地方」のアイコンを選択して(手順3)、確定する(手順4)する必要があることを表しており、学習リモコン32には、このように各画像上でアイコンを指定するための手順1〜手順4を表す制御データが記憶されているのである。
【0057】
そして、図3(b)に示す手順1〜手順4の内、手順2は、情報画像Bが表示された際に初期状態として画像の最上部に位置する「北海道」のアイコンが選択されるので、そのまま専用リモコンの決定ボタンを押下して手順2を学習させたことを表し、手順3及び手順4は、情報画像Cが表示された際に初期状態として画像の最上部に位置する「○△×地方」のコンテンツが選択され、この情報画像C上で選択すべきアイコンは画像の最下部に位置する「○○○地方」のアイコンであるため、専用リモコンの上矢印ボタンを押下してそのアイコンを選択し、その後、専用リモコンの決定ボタンを押下することによって、手順3及び手順4を学習させたことを表している。
【0058】
また、手順1は、メイン画像A上で「沿岸地域の予報」のアイコンを選択して決定するためのリモコン操作を、専用リモコンの矢印ボタンや決定ボタンの操作を行うことなく、一回のボタン操作で簡単且つ確実に行えるようにするために、「沿岸地域の予報」のアイコンの選択・決定操作を、専用リモコンに設けられた4つのカラーボタンの内の「青」のボタンに割り当て、これをBSデジタルチューナ22に登録した後、専用リモコンの「青」ボタンを押下することによって手順1を学習させたことを表している。
【0059】
つまり、既述したように、BSデジタルチューナでは、専用リモコンに設けられた4つのカラーボタンを利用して、データ放送を表示した画像上の特定のアイコンを直接指定できるようにする操作置換機能があるため、本実施例では、その機能を利用してメイン画像A上で「沿岸地域の予報」アイコンを直接指定するように、手順1が学習リモコン32に登録されているのである。
【0060】
このため、メイン画像A上でのアイコンの配置が、台風情報等のために通常時とは異なる配置に変更されたとしても、メイン画像A上で選択すべきアイコンである「沿岸地域の予報」のアイコンを確実に指定することができるようになる。以上説明したように、本実施例のCATVシステムにおいては、ヘッドエンド装置10に、BSデジタル放送を受信するBSアンテナ8からのBS受信信号の中から、予め設定された放送チャンネルのデータ放送を選局し、そのデータ放送にて配信される複数のコンテンツの中から、予め設定された特定コンテンツを選択して、テレビ表示用の映像信号と音声信号とを生成する2つのBSデジタルチューナ21、22を設け、各BSデジタルチューナ21、22で生成された映像及び音声信号を所定時間間隔で交互にVHF若しくはUHFのテレビ放送信号に変換して、他のテレビ放送信号と共に端末側に伝送するようにされている。
【0061】
このため、端末側では、データ放送の放送チャンネルを選局することにより、データ放送で配信される2種類のコンテンツ(本実施例では所定データ放送のメイン画像と特定沿岸地域の天気予報を表す情報画像)を視聴できる。そして、こうしたコンテンツの切り換えを行う映像音声切換器24は、タイムベースコレクタ機能を有し、コンテンツの切り換え時に変調器26に入力される映像信号の同期をとるので、その切り換え時に端末側で再生画像が乱れるのを防止できる。
【0062】
また、本実施例では、制御装置30が、映像音声切換器24から変調器26に出力される映像信号の信号レベルに基づき、BSデジタルチューナ21、22のデータ放送の受信動作を監視し、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止した際には、メイン画像に対して下位の階層に属するコンテンツを選択するように設定されたBSデジタルチューナ22が、受信動作の再開時にそのコンテンツを確実に選択できるように、学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に指令信号を送信させる。
【0063】
したがって、本実施例のヘッドエンド装置においては、放送電波の降雨減衰や停電等によってBSデジタルチューナ21、22が一時的にデータ放送の受信動作を停止したとしても、その後、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を再開した際には、BSデジタルチューナ21、22が予め設定されたコンテンツの映像及び音声信号を生成することになり、端末側にテレビ放送信号として再送信されるコンテンツが変化するのを防止できる。
【0064】
また、BSデジタルチューナ22が受信動作を再開したときの初期設定には、BSデジタルチューナ22に付属の専用リモコンを操作することによって制御データを記憶させた学習リモコン32が用いられることから、BSデジタルチューナ22を制御するための設定動作を極めて簡単に行うことができる。
【0065】
また学習リモコン32には、専用リモコンのカラーボタンを利用してBSデジタルチューナ22を初期設定するための手順が登録されていることから、BSデジタルチューナ22の初期設定を正確に行うことができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
【0066】
例えば、上記実施例では、学習リモコン32を使ってBSデジタルチューナ22を初期設定するものとして説明したが、制御装置30に赤外線受光部43及び赤外線発光部44を設けることによって、制御装置30自体を学習リモコン32として動作させるようにしてもよい。
【0067】
また、上記実施例では、ヘッドエンド装置10には、一つのデータ放送選局部20を設けるものとして説明したが、ヘッドエンド装置10に複数のデータ放送選局部20を設けて、各データ放送選局部20にて、データ放送で配信される異なるコンテンツの映像及び音声信号を異なる放送チャンネルのテレビ放送信号として生成し、その生成した複数のテレビ放送信号を他のテレビ放送信号と共に端末側に伝送するようにしてもよい。
【0068】
また、上記実施例では、データ放送選局部20には、2つのBSデジタルチューナ21、22を設けるものとして説明したが、データ放送選局部20に設けるBSデジタルチューナの数は、1個であっても、あるいは3個以上であってもよい。また、データ放送選局部20に設けるチューナは、BSデジタルチューナに限るものでなく、データ放送を受信して映像信号を生成可能なチューナであればよい。
【0069】
また、上記実施例のCATVシステムは、ホテル等の宿泊施設にて構築されるものとして説明したが、本発明は、契約している加入者宅にテレビ放送等を再送信するCATVシステムであっても、或いは、自主放送を含む放送信号を加入者宅に配信するCATVシステムであっても、上記実施例と同様に適用して、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のCATVシステム全体の構成を表す構成図である。
【図2】制御装置(マイコン)による映像信号の監視動作を表すフローチャートである。
【図3】学習リモコンの構成及びメモリ(RAM)に格納されたリモコン送信用の制御データを表す説明図である。
【図4】学習リモコンに記憶された制御データに対応したテレビ画像の遷移を表す説明図である。
【符号の説明】
2…VHFアンテナ、4…UHFアンテナ、6…CSアンテナ、8…BSアンテナ、10…ヘッドエンド装置、11…分配器、12…送出装置、14…増幅器、16…分岐器、18…分配器、19a…チューナ、19b…テレビ受信機、20…データ放送選局部、21,22…BSデジタルチューナ、24…映像音声切換器、26…変調器、28…分岐回路、30…制御装置、32…学習リモコン、L…伝送線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、階層化された複数のコンテンツからなるデータ放送を受信し、受信信号の中からコンテンツの一つを選択してテレビ表示用の映像信号を生成し、その映像信号を所定チャンネルのテレビ放送信号に変換して端末側に配信するデータ放送用ヘッドエンド装置、及び、このデータ放送用ヘッドエンド装置を備えたCATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
BSデジタル放送や地上波デジタル放送では、地上波のアナログ放送とは異なり、一つの放送局から、テレビやラジオ等の基本放送に加えて、ニュース、気象情報、…といった各種情報(コンテンツ)を配信するデータ放送が行われる。
【0003】
そこで、ホテル等の宿泊施設では、受信アンテナにて受信したテレビ放送信号を各部屋に配信する共同受信システムのヘッドエンド装置に、データ放送受信用のチューナと、このチューナにて選択されたコンテンツの映像及び音声信号からNTSC方式のテレビ信号を生成し、これを所定チャンネルのテレビ放送信号に変換して出力する変調器とを設け、この変調器から出力されるテレビ放送信号を、受信アンテナにて受信した他のテレビ放送信号と共に各部屋に伝送することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そして、このシステムによれば、ヘッドエンド装置にて、データ放送で配信される任意のコンテンツを、既存のテレビ受信機で選局・再生可能なNTSC方式のテレビ放送信号に変換し、端末側に再送信することから、宿泊客は、各部屋に設置されたテレビ受信機で気象情報等のデータ放送を見ることができるようになり、宿泊施設にとっては、利用者に対するサービスを向上できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−247546号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうしたシステムを構築するためにヘッドエンド装置に設けるデータ放送受信用のチューナには、BSデジタルチューナ等の市販のチューナを用いることができるが、この種のチューナは、例えば、放送電波の降雨減衰等によって受信アンテナからの受信信号レベルが低下し、所望のデータ放送を受信できなくなると、データ放送の受信動作を停止して、その旨を表すメッセージ画像を映像信号として出力し、その後、受信信号レベルが正常レベルに復帰すると、データ放送の受信動作を再開するようにされているため、例えば、ヘッドエンド装置から端末側に配信すべき情報が、データ放送のメイン画像で得られる情報でない場合には、チューナの受信動作が復帰しても、端末側に再送信される情報が元の情報に戻らないといった問題があった。
【0007】
つまり、チューナによるデータ放送の受信機能は、チューナが、データ放送の放送信号に含まれるメイン画像用のデータに基づき、アイコンを付与した情報画像を生成してテレビ表示用の映像信号として出力することにより実現され、チューナに対してメインの情報画像よりも下位の階層の情報画像を生成させるには、利用者がリモコン装置を利用して、メイン画像から下位の階層の情報画像へと順にアイコンを指定してゆく必要があることから、降雨減衰等によってチューナがデータ放送の受信動作を一旦中止すると、その後、チューナの受信動作が再開されても、チューナにて映像信号に変換される画像は、データ放送のメイン画像となってしまい、端末側に再送信すべき情報画像が、メイン画像よりも下位の階層の情報画像である場合には、端末側に元の情報を配信することができなくなってしまうのである。
【0008】
なお、この問題は、ヘッドエンド装置が停電等で一時的に動作を停止したときにも同様に発生する。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、データ放送にて配信される複数のコンテンツの一つを所定チャンネルのテレビ放送信号に変換して端末側に再送信するヘッドエンド装置において、放送電波の降雨減衰や停電等でチューナがデータ放送の受信動作を停止しても、受信動作の再開後は、端末側に伝送すべきコンテンツの画像を確実に生成できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載のデータ放送用ヘッドエンド装置は、階層化された複数のコンテンツからなるデータ放送を行う放送局からの放送信号を受信し、そのデータ放送にて配信されるコンテンツの中から予め設定された特定コンテンツを選択して、テレビ表示用の映像信号を生成する受信手段と、この受信手段にて生成された映像信号を所定チャンネルのテレビ放送信号に変換する変調手段とを備え、変調手段からのテレビ放送信号を他チャンネルのテレビ放送信号と共にCATVシステムの伝送線上に送出する。
【0010】
そして、特に、請求項1記載のデータ放送用ヘッドエンド装置においては、監視手段が、受信手段から出力される映像信号の信号レベルに基づき、受信手段によるデータ放送の受信動作を監視し、監視手段にて受信手段によるデータ放送の受信動作が停止したと判断されると、制御手段が、予め設定された制御データに従い受信手段を制御することにより、受信手段に対して特定コンテンツを選択させる。
【0011】
したがって、本発明のヘッドエンド装置においては、放送電波の降雨減衰や停電等によって受信手段が一時的にデータ放送の受信動作を停止したとしても、その後、受信手段が、データ放送の受信動作を再開した際には、制御手段の動作によって、受信手段が選択するコンテンツが、予め設定された特定コンテンツに自動で設定されることになる。
【0012】
よって、本発明のヘッドエンド装置によれば、受信手段が選択すべき特定コンテンツとして、データ放送を選局した際に得られる最上位のコンテンツであるメイン画像よりも下位の階層の情報画像が設定されている場合であっても、受信手段がデータ放送の受信動作を再開した直後から、受信手段に特定コンテンツを選択させることができるようになり、その特定コンテンツにて得られる情報画像の配信を確実に行うことができる。
【0013】
ここで、受信手段が複数のコンテンツの中から選択するコンテンツを制御する制御手段としては、受信手段の内部回路を直接制御するようにしてもよい。しかし、このようにすると、一般に市販されているチューナをそのまま受信手段として用いることができず、そのチューナの改造等が必要になる。
【0014】
一方、受信手段として利用可能な市販のチューナには、通常、無線式(一般に赤外線式)の専用のリモートコントロール装置(以下、単に専用リモコンともいう)が付属しており、使用者がその専用リモコンを操作して専用リモコンから所望の指令信号を送信させれば、チューナは、その指令信号に従い、選択するコンテンツを切り換える。このため、制御手段が受信手段が選択するコンテンツを制御する際には、受信手段として用いられるチューナに付属している専用リモコンを利用するようにしてもよい。
【0015】
しかし、専用リモコンを利用して受信手段を制御できるようにするには、専用リモコンの操作ボタンを押下するためのアクチュエータを設けて、制御手段がそのアクチュエータを制御するようにする必要がある。
そこで、このように、受信手段が専用のリモートコントロール装置(専用リモコン)から送信された指令信号に従いコンテンツを選択可能に構成されている場合には、請求項2に記載のように、制御手段に、その専用リモコンに代わって、制御データに従い受信手段に対して特定コンテンツを選択させるのに必要な指令信号を送信する指令信号送信手段を設けるとよい。
【0016】
つまり、このようにすれば、制御手段は、指令信号送信手段に制御データを出力するだけで、受信手段に対して特定コンテンツを選択させることができるようになり、制御手段を簡単に構成できる。
なお、この場合、指令信号送信手段が送信する指令信号にて受信手段を制御できるように、指令信号送信手段に入力する制御データを受信手段の仕様に合わせて設定する必要があるが、請求項3に記載のように、指令信号送信手段として、専用リモコンから送信された指令信号を制御データとして記憶可能な学習機能を有するもの(例えば、汎用の学習リモコン)を利用すれば、こうした制御データの設定も不要となり、本発明のヘッドエンド装置を極めて簡単に構築できるようになる。
【0017】
ところで、受信手段が選択するコンテンツを特定コンテンツに設定する場合、特定コンテンツが、データ放送のメイン画像となる最上位のコンテンツよりも下位の階層にあれば、メイン画像やメイン画像から特定コンテンツに至る中間階層のコンテンツの画像上で、特定コンテンツもしくは特定コンテンツが属する上位のコンテンツのアイコンを選択する必要がある。
【0018】
そして、このアイコンの選択は、通常、特定コンテンツよりも上位のコンテンツの画像上で、選択するアイコンを順に変更することによって行うようにされているため、受信手段が選択する特定コンテンツを制御手段にて制御するには、制御手段から受信手段に、上位のコンテンツの画像上で選択するアイコンを変更するためのアイコン切換指令を何度も送信する必要があり、制御手段側でのアイコン切換指令の送信ミスや受信手段側でのアイコン切換指令の受信ミスが一回でも起こると、特定コンテンツを選択できなくなってしまう。
【0019】
また、受信手段に特定コンテンツを選択させるのに必要なアイコン切換指令の送信回数は、放送局から配信されるコンテンツの種類やコンテンツを表示した画像上でのアイコンの配置が固定されていれば、一度設定しておけば変化することはないが、例えば、緊急放送や特別放送等のために、放送局側から配信されるコンテンツの数や画像上でのアイコンの配置が変更されると、特定コンテンツを選択するのに必要なアイコン切換指令の送信回数も変化することから、このような状態で受信手段が一時的に受信動作を停止した際には、受信手段がデータ放送の受信動作を再開しても、特定コンテンツの情報画像を端末側に配信できなくなってしまう。
【0020】
このため、制御手段がデータ放送の受信動作を再開した際に、受信手段が選択するコンテンツを所望の特定コンテンツに確実に設定できるようにするには、アイコン切換指令の送信回数ができるだけ少なくなるように制御データを設定することが望ましい。
【0021】
そして、特に、受信手段が、専用のリモートコントロール装置を使って同一階層の複数のコンテンツの中から一つのコンテンツを指定するのに必要な複数回のボタン操作を特定のボタンを利用した一回のボタン操作に置き換える操作置換機能を有する場合には、その操作置換機能を利用して、一回のボタン操作で同一階層のコンテンツの中から1つのコンテンツを指定するようにするとよく、請求項3に記載のデータ放送ヘッドエンド装置であれば、請求項4に記載のように、指令信号送信手段に、受信手段の操作置換機能を利用して専用のリモートコントロール装置から送信された指令信号を制御データとして記憶することが望ましい。
【0022】
つまり、例えば、BSデジタルチューナの場合、専用リモコンに設けられた4つのカラーボタンを利用して、データ放送を表示した画像上の特定のアイコンを直接指定できるように構成されていることから、受信手段がこうした専用リモコンの操作置換機能を有する場合には、その機能を利用してメイン画像等に表示される下位コンテンツ選択用のアイコンを直接指定するように制御手段を構成するのである。
【0023】
そして、このようにすれば、特定コンテンツよりも上位のコンテンツを表示した画像上で、特定コンテンツを選択するのに要する特定アイコンを、指令信号を一回送信するだけで選択できることから、放送局から配信されるコンテンツの種類やコンテンツを表示した画像上でのアイコンの配置が変化しても、受信手段に対して特定コンテンツを確実に選択させることができる。
【0024】
また、制御手段から受信手段への指令信号の送信回数を少なくすることができるので、制御手段側での指令信号の送信ミスや受信手段側での指令信号の受信ミスが発生するのを抑制できる。
一方、本発明のヘッドエンド装置では、データ放送にて配信された特定コンテンツを、端末側のテレビ受信機で選局・再生可能な所定チャンネルのテレビ放送信号に変換し、このテレビ放送信号を他チャンネルのテレビ放送信号と共にCATVシステムの伝送線上に送出するが、データ放送にて配信されるコンテンツの情報は頻繁に変化するものではないため、受信手段にて選択するコンテンツを1つに固定すると、端末側でそのコンテンツに対応したテレビ放送信号を選局・再生しても、表示画像が殆ど変化しないものとなってしまう。
【0025】
したがって、本発明のヘッドエンド装置を用いてCATVシステムを構築する場合には、データ放送の特定コンテンツを再送信する放送チャンネルでは、複数のコンテンツを所定時間毎に切り換えて再送信するようにするとよい。つまり、このようにすれば、CATVシステムのサービスを向上できる。
【0026】
そして、ヘッドエンド装置をこのように構成するためには、例えば、制御手段によって、受信手段が選択する特定コンテンツを所定時間毎に切り換えるようにしてもよいが、受信手段によるコンテンツの切り換えは瞬時にできるものではなく、その切り換えにはある程度の時間がかかり、端末側へのデータ放送の配信サービスが一時的に中断してしまう。
【0027】
そこで、ヘッドエンド装置から1つの放送チャンネルで配信するデータ放送のコンテンツを切り換えるようにするには、請求項5に記載のように、受信手段として、データ放送にて配信されるコンテンツの中から互いに異なる特定コンテンツを選択する複数の受信手段を設けると共に、その複数の受信手段にてそれぞれ生成された複数の映像信号の一つを変調手段に選択的に入力すると共にその入力する映像信号を所定時間毎に順次切り換える切換手段を設け、監視手段及び制御手段については、複数の受信手段の少なくとも1つに(詳しくは、データ放送の受信停止からの復帰時に特定コンテンツを選択できない受信手段に対して)設けるようにするとよい。
【0028】
つまり、このようにすれば、複数の受信手段の各々が、予め設定された特定コンテンツを選択し、切換手段が、その復元された特定コンテンツの映像信号の1つを変調手段に入力することから、テレビ放送信号として端末側に配信するコンテンツの切り換えを瞬時に行うことができるようになり、コンテンツの切り換えに伴いデータ放送の配信サービスが中断するのを防止できる。
【0029】
なお、端末側に配信するコンテンツの切り換えをより良好に行うには、映像信号の切り換え時に、それまで変調器に出力していた映像信号と新たに出力する映像信号との同期を一致させる所謂タイムベースコレクタとしての機能を、切換手段に付加することが望ましい。
【0030】
一方、請求項6記載のCATVシステムは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のデータ放送用ヘッドエンド装置を備え、このデータ放送用ヘッドエンド装置から伝送線上に送出されたアナログテレビ放送信号を、伝送線を介して複数の端末まで伝送することを特徴とする。
【0031】
そして、このCATVシステムによれば、ヘッドエンド装置に設けられた受信手段が、放送電波の降雨減衰や停電等によってデータ放送の受信動作を停止して、その特定コンテンツの端末側への伝送が中断したとしても、その後、受信手段がデータ放送の受信動作を再開した際には、受信手段に特定コンテンツを選択させて、その特定コンテンツの情報画像を端末側への伝送できることから、端末側へのデータ放送の配信サービスが低下するのを防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された実施例のCATVシステム全体の構成を表す構成図である。
【0033】
本実施例のCATVシステムは、ホテル等の宿泊施設で、各部屋にラジオやテレビ放送の放送信号を再送信するものであり、図1に示すように、ヘッドエンド装置10側に、VHFテレビ放送(アナログ放送)を行う地上局からの放送電波を受信するVHFアンテナ2、UHFテレビ放送(アナログ放送)を行う地上局からの放送電波を受信するUHFアンテナ4、CS放送用の通信衛星(CS)からの放送電波を受信し、その受信信号を所定の中間周波数帯のCS受信信号に周波数変換して出力するCSアンテナ6、及び、BSデジタル放送を行う放送衛星(BS)からの放送電波を受信し、その受信信号を所定の中間周波数帯のBS受信信号に周波数変換して出力するBSアンテナ8を備える。
【0034】
そして、これら各アンテナからの受信信号は、それぞれ、ヘッドエンド装置10に設けられた送出装置12にて、信号レベルが適正レベルとなるように調整されると共に、必要に応じて予め設定されたチャンネル(周波数帯)の伝送信号に周波数変換されて、同軸ケーブルからなる伝送線L上に送出される。
【0035】
また、伝送線L上には、ヘッドエンド装置10(詳しくは送出装置12)から送出された各チャンネルの伝送信号を所定レベルまで増幅する増幅器14が設けられ、更に、この増幅器14よりも端末側には、伝送線Lを流れる伝送信号を各部屋に分岐若しくは分配する分岐器16や分配器18が設けられている。また、各部屋には、受信端末として、宿泊施設専用の料金徴収可能なチューナ19a、及び、テレビ受信機19bが設置されている。
【0036】
一方、ヘッドエンド装置10には、BSアンテナ8から入力されるBS受信信号を複数に分配(本実施例では3分配)する分配器11が設けられており、この分配器11にて分配されたBS受信信号の一つは、送出装置12に直接入力され、他の2つのBS受信信号は、ヘッドエンド装置10に設けられたデータ放送選局部20に入力される。
【0037】
データ放送選局部20は、分配器11を介して入力されるBS受信信号の中から、予め設定された放送チャンネルのデータ放送を選局し、その選局した放送信号に含まれる複数のコンテンツの一つを選択して、テレビ表示用の映像及び音声信号を生成する、2つのBSデジタルチューナ(本発明の受信手段に相当する)21、22と、BSデジタルチューナ21、22で生成された映像及び音声信号の一方を選択的に出力する映像音声切換器(本発明の切換手段に相当する)24と、この映像音声切換器24から選択的に出力される映像及び音声信号を、VHF若しくはUHFのテレビ放送信号として伝送可能な所定チャンネルのテレビ放送信号(本実施例ではNTSC方式)に変換して送出装置12に出力する変調器(本発明の変調手段に相当する)26と、を備える。
【0038】
なお、映像音声切換器24は、2つのBSデジタルチューナ21、22で復元されたコンテンツの映像及び音声信号を、予め設定された時間間隔で交互に切り換えながら変調器26に出力するように構成されており、その切り換え時に端末側で再生した画像が乱れることのないように、BSデジタルチューナ21、22から出力された映像信号の同期を一致させるタイムベースコレクタとしての機能を有する。
【0039】
また、BSデジタルチューナ21、22は、データ放送の受信機能を有する市販のチューナであり、利用者は、付属のリモコン装置を操作して、データ放送のメイン画像やメイン画像よりも下位の階層の情報画像上に表示されるアイコンを指定することにより、メイン画像よりも下位の階層の情報画像(コンテンツ)を選択させることができる。
【0040】
そして、本実施例では、2つのBSデジタルチューナ21、22の内、一方のBSデジタルチューナ21は、データ放送を選局した際に最初に復元される最上位のコンテンツを選択するように設定されており、他方のBSデジタルチューナ22は、この最上位のコンテンツよりも下位の階層のコンテンツを選択するように設定されている。
【0041】
ところで、BSデジタルチューナ21、22は、使用者が付属のリモコン装置を操作することにより、データ放送の放送信号に含まれる複数のコンテンツの中から選択すべきコンテンツとして、メイン画像表示用の最上位のコンテンツよりも下位の階層のコンテンツを予め設定しておいても、放送電波の降雨減衰や停電等でデータ放送の受信動作を一旦停止すると、その後、受信動作を再開した際には、最上位のコンテンツを選択する初期状態に戻ってしまう。また、BSデジタルチューナ21、22は、放送電波の降雨減衰や停電等でデータ放送の受信動作を停止すると、その旨を表すメッセージ画像を映像信号として出力する。
【0042】
そこで、本実施例のデータ放送選局部20には、映像音声切換器24から変調器26に出力される映像信号の一部をマイクロコンピュータ(マイコン)からなる制御装置30に分岐する分岐回路28が設けられ、制御装置30が、映像音声切換器24が変調器26への出力を切り換える時間間隔よりも充分短い所定時間毎に、図2に示す映像監視・選局制御を実行するようにされている。
【0043】
つまり、制御装置30は、図2に示す映像監視・選局制御を所謂タイマ割込にて所定時間毎に実行するようにされており、この制御を開始すると、まずS110(Sはステップを表す)にて、分岐回路28で分岐された映像信号の信号レベルが予め設定された閾値よりも低い低レベルであるか否かを判断する。
【0044】
そして、制御装置30は、S110にて、映像信号の信号レベルが低レベルでないと判断すると、そのまま当該制御を終了し、逆に、映像信号の信号レベルが低レベルであると判断すると、S120に移行して、当該制御の起動後、予め設定された判定時間が経過したか否かを判断し、判定時間が経過していなければ、再度S110に移行することにより、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止しているか否かを監視する。
【0045】
なお、このようにS110及びS120の処理で信号レベルが閾値よりも低い低レベルとなる時間を判定するのは、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止した際に出力するメッセージ画像が、データ放送の受信時にBSデジタルチューナ21、22から出力される画像(つまり、コンテンツを復元した情報画像)に比べて暗く、映像信号の信号レベルが低レベルとなる期間が通常時よりも長くなるためである。そして、本実施例では、このようにBSデジタルチューナ21、22によるデータ放送の受信動作を監視するS110及びS120の処理が、本発明の監視手段に相当する。
【0046】
次に、制御装置30は、S120にて判定時間が経過したと判断すると、BSデジタルチューナ21、22はデータ放送の受信動作を停止しているものとして、S130に移行し、BSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを予め設定された下位階層のコンテンツ(特定コンテンツ)に初期設定(チューナリセット)するための指令信号を学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に送信させ、当該制御を終了する。
【0047】
この結果、放送電波の降雨減衰や停電等でBSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を一旦停止し、その後、通常の受信状態に復帰するまでの間は、学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に、BSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを特定コンテンツに初期設定するための指令信号が繰り返し送信されることになり、BSデジタルチューナ22は、通常の受信状態に復帰した直後に、その指令信号によって、特定コンテンツを選択するように初期設定されることになる。
【0048】
なお、停電によりBSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止した際には、制御装置30も動作を停止するが、給電が再開されれば、BSデジタルチューナ21、22も制御装置30も再起動されることから、制御装置30の動作プログラムは、再起動直後にBSデジタルチューナ22を確実に初期設定できるように、再起動直後の初期化処理でも、学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に上記指令信号を送信させるように設定されている。そして、本実施例では、上記のように学習リモコン32から指令信号を送信させるS130の処理が本発明の制御手段に相当し、学習リモコン32が本発明の指令信号送信手段に相当する。
【0049】
ところで、本実施例では、制御装置30からの指令に従い学習リモコン32がBSデジタルチューナ22に指令信号を送信することによって、BSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを予め設定された特定コンテンツに制御するようにされているが、この学習リモコン32には、BSデジタルチューナ22の初期設定時に、BSデジタルチューナ22に付属の専用リモコンから送信した指令信号が制御データとして記憶されており、学習リモコン32は、その制御データに従い、初期設定時に専用リモコンがBSデジタルチューナ22に送信した指令信号を出力することにより、BSデジタルチューナ22を初期設定する。
【0050】
以下、この学習リモコン32の構成及び学習リモコン32によるBSデジタルチューナ22の初期設定動作について説明する。
図3(a)に示す如く、学習リモコン32は、使用者が各種指令を入力するための各種操作ボタンからなる操作部41と、学習リモコン32の動作モード等の状態を表示するための表示部42と、BSデジタルチューナ22に付属の専用リモコン等から送信された指令信号(赤外光)を受信するための赤外線受光部43と、学習した指令信号(赤外光)を送信するための赤外線発光部44とを備える。
【0051】
また、学習リモコン32には、CPU51、ROM52、RAM53、入出力部54、および、これら各部を接続するデータバス55等からなるマイクロコンピュータが内蔵されており、操作部41から入力された指令信号は、指令信号処理部45を介して入出力部54に入力され、赤外線受光部43からの受光信号は、受光信号処理部47を介して入出力部54に入力される。
【0052】
そして、CPU51は、操作部41から入力される指令信号により学習リモコン32の動作モードが学習モードに設定されている場合には、ROM52内に記憶された学習用の制御プログラムに従い動作し、受光信号処理部47及び入出力部54を介して赤外線受光部43からの受光信号を2値データとして取り込み、その取り込んだデータを、他のリモコンが送信した指令信号を表す制御データとして、RAM53内に格納する、学習制御を実行する。
【0053】
また、CPU51は、操作部41から入力される指令信号により学習リモコン32の動作モードが通常モードに設定されている場合には、ROM52内に記憶された指令信号送信用の制御プログラムに従い動作し、RAM53内に記憶されている制御データに基づき駆動部48を介して赤外線発光部44を発光させることにより、制御データに対応した指令信号を送信させる、指令信号の送信制御を実行する。
【0054】
なお、これらの制御実行時には、CPU51は、入出力部54を介して駆動部46に表示データを出力することにより、表示部42に学習リモコン32の動作状態を表示させる表示制御も同時に実行する。
そして、本実施例では、この学習リモコン32のRAM53内に、例えば、図3(b)に示す手順でBSデジタルチューナ22が選択するコンテンツを設定するための制御データが登録されており、学習リモコン32(詳しくはCPU51)は、制御装置30から入出力部54に指令信号の送信指令が入力されると、その制御データに従い、赤外線発光部44からBSデジタルチューナ22に指令信号を送信させる。
【0055】
ここで、図3(b)に示す手順は、BSデジタルチューナ22が選択すべきデータ放送のコンテンツが、図4に示すように、所定チャンネル(図ではCH×○)で配信される天気情報に属する特定沿岸地域(図では北海道の○○○地方)の天気予報である場合に設定されたものである。
【0056】
すなわち、図4は、BSデジタルチューナ22がデータ放送の受信動作を開始した際に「北海道○○○地方」の天気予報の情報画像D(コンテンツ)を選択するように設定するためには、BSデジタルチューナ22が選局するデータ放送(天気情報)のメイン画像A(最上位のコンテンツ)上で、「沿岸地域の予報」のアイコンを指定することにより、「沿岸地域の予報・地域選択」の情報画像B(コンテンツ)を呼び出し(手順1)、次に、その呼び出した情報画像上で「北海道」のアイコンを指定することにより、「北海道」に属する地域選択用の情報画像C(コンテンツ)を呼び出し(手順2)、更に、その情報画像上で「○○○地方」のアイコンを選択して(手順3)、確定する(手順4)する必要があることを表しており、学習リモコン32には、このように各画像上でアイコンを指定するための手順1〜手順4を表す制御データが記憶されているのである。
【0057】
そして、図3(b)に示す手順1〜手順4の内、手順2は、情報画像Bが表示された際に初期状態として画像の最上部に位置する「北海道」のアイコンが選択されるので、そのまま専用リモコンの決定ボタンを押下して手順2を学習させたことを表し、手順3及び手順4は、情報画像Cが表示された際に初期状態として画像の最上部に位置する「○△×地方」のコンテンツが選択され、この情報画像C上で選択すべきアイコンは画像の最下部に位置する「○○○地方」のアイコンであるため、専用リモコンの上矢印ボタンを押下してそのアイコンを選択し、その後、専用リモコンの決定ボタンを押下することによって、手順3及び手順4を学習させたことを表している。
【0058】
また、手順1は、メイン画像A上で「沿岸地域の予報」のアイコンを選択して決定するためのリモコン操作を、専用リモコンの矢印ボタンや決定ボタンの操作を行うことなく、一回のボタン操作で簡単且つ確実に行えるようにするために、「沿岸地域の予報」のアイコンの選択・決定操作を、専用リモコンに設けられた4つのカラーボタンの内の「青」のボタンに割り当て、これをBSデジタルチューナ22に登録した後、専用リモコンの「青」ボタンを押下することによって手順1を学習させたことを表している。
【0059】
つまり、既述したように、BSデジタルチューナでは、専用リモコンに設けられた4つのカラーボタンを利用して、データ放送を表示した画像上の特定のアイコンを直接指定できるようにする操作置換機能があるため、本実施例では、その機能を利用してメイン画像A上で「沿岸地域の予報」アイコンを直接指定するように、手順1が学習リモコン32に登録されているのである。
【0060】
このため、メイン画像A上でのアイコンの配置が、台風情報等のために通常時とは異なる配置に変更されたとしても、メイン画像A上で選択すべきアイコンである「沿岸地域の予報」のアイコンを確実に指定することができるようになる。以上説明したように、本実施例のCATVシステムにおいては、ヘッドエンド装置10に、BSデジタル放送を受信するBSアンテナ8からのBS受信信号の中から、予め設定された放送チャンネルのデータ放送を選局し、そのデータ放送にて配信される複数のコンテンツの中から、予め設定された特定コンテンツを選択して、テレビ表示用の映像信号と音声信号とを生成する2つのBSデジタルチューナ21、22を設け、各BSデジタルチューナ21、22で生成された映像及び音声信号を所定時間間隔で交互にVHF若しくはUHFのテレビ放送信号に変換して、他のテレビ放送信号と共に端末側に伝送するようにされている。
【0061】
このため、端末側では、データ放送の放送チャンネルを選局することにより、データ放送で配信される2種類のコンテンツ(本実施例では所定データ放送のメイン画像と特定沿岸地域の天気予報を表す情報画像)を視聴できる。そして、こうしたコンテンツの切り換えを行う映像音声切換器24は、タイムベースコレクタ機能を有し、コンテンツの切り換え時に変調器26に入力される映像信号の同期をとるので、その切り換え時に端末側で再生画像が乱れるのを防止できる。
【0062】
また、本実施例では、制御装置30が、映像音声切換器24から変調器26に出力される映像信号の信号レベルに基づき、BSデジタルチューナ21、22のデータ放送の受信動作を監視し、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を停止した際には、メイン画像に対して下位の階層に属するコンテンツを選択するように設定されたBSデジタルチューナ22が、受信動作の再開時にそのコンテンツを確実に選択できるように、学習リモコン32からBSデジタルチューナ22に指令信号を送信させる。
【0063】
したがって、本実施例のヘッドエンド装置においては、放送電波の降雨減衰や停電等によってBSデジタルチューナ21、22が一時的にデータ放送の受信動作を停止したとしても、その後、BSデジタルチューナ21、22がデータ放送の受信動作を再開した際には、BSデジタルチューナ21、22が予め設定されたコンテンツの映像及び音声信号を生成することになり、端末側にテレビ放送信号として再送信されるコンテンツが変化するのを防止できる。
【0064】
また、BSデジタルチューナ22が受信動作を再開したときの初期設定には、BSデジタルチューナ22に付属の専用リモコンを操作することによって制御データを記憶させた学習リモコン32が用いられることから、BSデジタルチューナ22を制御するための設定動作を極めて簡単に行うことができる。
【0065】
また学習リモコン32には、専用リモコンのカラーボタンを利用してBSデジタルチューナ22を初期設定するための手順が登録されていることから、BSデジタルチューナ22の初期設定を正確に行うことができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
【0066】
例えば、上記実施例では、学習リモコン32を使ってBSデジタルチューナ22を初期設定するものとして説明したが、制御装置30に赤外線受光部43及び赤外線発光部44を設けることによって、制御装置30自体を学習リモコン32として動作させるようにしてもよい。
【0067】
また、上記実施例では、ヘッドエンド装置10には、一つのデータ放送選局部20を設けるものとして説明したが、ヘッドエンド装置10に複数のデータ放送選局部20を設けて、各データ放送選局部20にて、データ放送で配信される異なるコンテンツの映像及び音声信号を異なる放送チャンネルのテレビ放送信号として生成し、その生成した複数のテレビ放送信号を他のテレビ放送信号と共に端末側に伝送するようにしてもよい。
【0068】
また、上記実施例では、データ放送選局部20には、2つのBSデジタルチューナ21、22を設けるものとして説明したが、データ放送選局部20に設けるBSデジタルチューナの数は、1個であっても、あるいは3個以上であってもよい。また、データ放送選局部20に設けるチューナは、BSデジタルチューナに限るものでなく、データ放送を受信して映像信号を生成可能なチューナであればよい。
【0069】
また、上記実施例のCATVシステムは、ホテル等の宿泊施設にて構築されるものとして説明したが、本発明は、契約している加入者宅にテレビ放送等を再送信するCATVシステムであっても、或いは、自主放送を含む放送信号を加入者宅に配信するCATVシステムであっても、上記実施例と同様に適用して、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のCATVシステム全体の構成を表す構成図である。
【図2】制御装置(マイコン)による映像信号の監視動作を表すフローチャートである。
【図3】学習リモコンの構成及びメモリ(RAM)に格納されたリモコン送信用の制御データを表す説明図である。
【図4】学習リモコンに記憶された制御データに対応したテレビ画像の遷移を表す説明図である。
【符号の説明】
2…VHFアンテナ、4…UHFアンテナ、6…CSアンテナ、8…BSアンテナ、10…ヘッドエンド装置、11…分配器、12…送出装置、14…増幅器、16…分岐器、18…分配器、19a…チューナ、19b…テレビ受信機、20…データ放送選局部、21,22…BSデジタルチューナ、24…映像音声切換器、26…変調器、28…分岐回路、30…制御装置、32…学習リモコン、L…伝送線。
Claims (6)
- 階層化された複数のコンテンツからなるデータ放送を行う放送局からの放送信号を受信し、該データ放送にて配信されるコンテンツの中から予め設定された特定コンテンツを選択して、テレビ表示用の映像信号を生成する受信手段と、
該受信手段にて生成された映像信号を所定チャンネルのテレビ放送信号に変換する変調手段と、
を備え、該変調手段からのテレビ放送信号を他チャンネルのテレビ放送信号と共にCATVシステムの伝送線上に送出するデータ放送用ヘッドエンド装置であって、
前記受信手段から出力される映像信号の信号レベルに基づき、前記受信手段によるデータ放送の受信動作を監視する監視手段と、
前記監視手段にて前記受信手段によるデータ放送の受信動作が停止したと判断されると、予め設定された制御データに従い前記受信手段を制御することにより、前記受信手段に前記特定コンテンツを選択させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするデータ放送用ヘッドエンド装置。 - 前記受信手段は、専用のリモートコントロール装置から送信された指令信号に従いコンテンツを選択可能に構成されており、
前記制御手段は、前記専用のリモートコントロール装置に代わって、前記制御データに従い、前記受信手段に対して前記特定コンテンツを選択させるのに必要な指令信号を送信する指令信号送信手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のデータ放送用ヘッドエンド装置。 - 前記指令信号送信手段は、前記専用のリモートコントロール装置から送信された指令信号を前記制御データとして記憶可能な学習機能を有することを特徴とする請求項2記載のデータ放送用ヘッドエンド装置。
- 前記受信手段は、前記専用のリモートコントロール装置を使って同一階層の複数のコンテンツの中から一つのコンテンツを指定するのに必要な複数回のボタン操作を特定のボタンを利用した一回のボタン操作に置き換える操作置換機能を有し、
前記指令信号送信手段には、前記受信手段の操作置換機能を利用して専用のリモートコントロール装置から送信された指令信号が、前記制御データとして記憶されていることを特徴とする請求項3記載のデータ放送用ヘッドエンド装置。 - 前記受信手段として、前記データ放送にて配信されるコンテンツの中から互いに異なる特定コンテンツを選択する複数の受信手段を備えると共に、
該複数の受信手段にてそれぞれ生成された複数の映像信号の一つを、前記変調手段に選択的に入力すると共に、該変調手段に入力する映像信号を所定時間毎に順次切り換える切換手段を備え、
更に、前記監視手段及び制御手段は、前記複数の受信手段の少なくとも一つに設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項4何れか記載のデータ放送用ヘッドエンド装置。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載のデータ放送用ヘッドエンド装置を備え、該データ放送用ヘッドエンド装置から伝送線上に送出された多チャンネルの伝送信号を、該伝送線を介して、複数の端末まで伝送することを特徴とするCATVシステム。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006332906A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Maspro Denkoh Corp | Catvシステム |
EP1785967A1 (en) * | 2005-11-10 | 2007-05-16 | Cheertek Inc. | A learning method of a remote controller |
JP2008541562A (ja) * | 2005-05-02 | 2008-11-20 | トムソン ライセンシング | 入力信号を複数のチューナに分配する装置および方法 |
JP2010049452A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Kenwood Corp | 車載器 |
JP2014060661A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Nec Corp | 無線放送システム及び無線放送方法 |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002344017A patent/JP2004179977A/ja active Pending
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