JP2004022732A - 回路基板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体装置等の高周波領域での安定動作を低いコストで実現し得る回路基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】支持基板10と、支持基板上に積層された複数の絶縁層12a〜12f、26a〜26fと、複数の絶縁層のいずれかである一の絶縁層12bに埋め込まれ、上面の高さが一の絶縁層の上面の高さとほぼ等しいキャパシタ部品14とを有している。支持基板上に積層された複数の絶縁層のいずれかにキャパシタ部品が埋め込まれているため、半導体装置等とキャパシタとを、配線を引き回すことなく極めて短い距離で接続することができる。このため、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。従って、半導体装置等の高周波領域での安定動作に寄与し得る回路基板を提供することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】支持基板10と、支持基板上に積層された複数の絶縁層12a〜12f、26a〜26fと、複数の絶縁層のいずれかである一の絶縁層12bに埋め込まれ、上面の高さが一の絶縁層の上面の高さとほぼ等しいキャパシタ部品14とを有している。支持基板上に積層された複数の絶縁層のいずれかにキャパシタ部品が埋め込まれているため、半導体装置等とキャパシタとを、配線を引き回すことなく極めて短い距離で接続することができる。このため、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。従って、半導体装置等の高周波領域での安定動作に寄与し得る回路基板を提供することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板及びその製造方法に係り、特に半導体装置等の高周波領域での安定動作を実現し得る回路基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、マイクロプロセッサをはじめとするデジタルLSI(Large Scale Integrated circuit)等において、動作速度の高速化、低消費電力化が図られている。
【0003】
GHz帯の高周波領域で、しかも低電圧でLSIを安定して動作させるためには、LSIの負荷インピーダンスの急激な変動等に起因して生ずる電源電圧変動を抑制するとともに、電源の高周波ノイズを除去することが極めて重要である。
【0004】
従来は、回路配線基板上に実装されたLSI等の近傍に、デカップリングキャパシタを実装することにより、電源電圧変動の抑制や、高周波ノイズの除去を図っていた。デカップリングキャパシタは、回路配線基板と別個の基板を用いて構成されており、回路配線基板上に適宜実装されていた。
【0005】
しかしながら、回路配線基板上に実装されたLSIの近傍にデカップリングキャパシタを実装する場合には、回路配線基板に形成された配線を介してLSIとデカップリングキャパシタとが電気的に接続されるため、配線の引き回しに起因する大きなインダクタンスが存在する。LSIとデカップリングキャパシタとの間に大きなインダクタンスが存在すると、電源電圧変動を十分に抑制することができず、高周波ノイズを十分に除去することができない。電源電圧変動を十分に抑制し、高周波ノイズを十分に除去するためには、LSIとデカップリングキャパシタとの間の等価直列抵抗(ESR、Equivalent Series Resistance)や等価直列インダクタンス(ESL、Equivalent Series Inductance)を小さくすることが必要である。
【0006】
そこで、特開平4−211191号公報や特開平7−176453号公報では、回路配線基板とLSIとの間にインタポーザ型のデカップリングキャパシタを挿入する技術が提案されている。回路配線基板とLSIとの間にインタポーザ型のデカップリングキャパシタを挿入すれば、LSIとデカップリングキャパシタとの間の配線の引き回しを短くすることができ、電源電圧変動の抑制や高周波ノイズの除去を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インタポーザ型のデカップリングキャパシタを製造するためには、支持基板に貫通孔を形成し、貫通孔内にビアを埋め込まなければならない。しかも、ビアと支持基板との絶縁を確保するため、貫通孔内には絶縁膜を形成しなければならない。このように、インタポーザ型のデカップリングキャパシタは、製造工程が複雑であり、製造に長時間を要するため、高価であった。また、電源電圧変動の抑制や高周波ノイズの除去を効果的に行うためには、キャパシタの誘電体膜として高誘電体膜や強誘電体膜を用いることが望ましいが、高誘電体膜や強誘電体膜を用いる場合には、膜質を向上するための高温の熱処理が必要とされる。このため、インタポーザ型のデカップリングキャパシタでは、支持基板の材料として、高温の熱処理に耐え得る材料を用いなければならなかった。このため、安価な基板である有機樹脂基板を用いることはできなかった。しかも、上述した提案されている技術では、回路配線基板と別個にインタポーザ型のデカップリングキャパシタを要するため、全体として高価となってしまっていた。
【0008】
本発明の目的は、半導体装置等の高周波領域での安定動作を低いコストで実現し得る回路基板及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、支持基板と、前記支持基板上に積層された複数の絶縁層と、前記複数の絶縁層のいずれかである一の絶縁層に埋め込まれ、上面の高さが前記一の絶縁層の上面の高さとほぼ等しいキャパシタ部品とを有することを特徴とする回路基板により達成される。
【0010】
また、上記目的は、支持基板上に複数の絶縁層が積層された回路基板の製造方法であって、支持基板上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に開口部を形成する工程と、前記開口部内にキャパシタ部品を埋め込む工程とを有することを特徴とする回路基板の製造方法により達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による回路基板及びその製造方法を図1乃至図9を用いて説明する。図1は、本実施形態による回路基板を示す断面図である。図1(a)は、本実施形態による回路基板の全体構成を示す断面図であり、図1(b)は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品を示す断面図である。
【0012】
(回路基板)
図1(a)に示すように、本実施形態による回路基板は、支持基板10上に積層された複数の絶縁層12のいずれかにキャパシタ部品14が埋め込まれた構成となっている。
【0013】
なお、ここでは、支持基板10上に絶縁層12と配線16とが多数積層されて成るビルドアップ基板を例に説明するが、本発明は、ビルドアップ基板のみならず、他のあらゆる回路基板に適用することが可能である。
【0014】
まず、本実施形態による回路基板を説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタ部品14について図1(b)を用いて説明する。
【0015】
図1(b)に示すように、例えばSiより成る部品用支持基板100上には、下部電極102が形成されている。下部電極102は、例えば、膜厚100nmのTiN膜と、膜厚50nmのTi膜と、膜厚200nmのPt膜とを順次積層することにより構成されている。
【0016】
下部電極102上には、例えば膜厚120nmのBST((Ba,Sr)TiO3)より成る誘電体膜104が形成されている。
【0017】
誘電体膜104上には、例えば膜厚200nmのPtより成る上部電極106が形成されている。
【0018】
これら下部電極102、誘電体膜104及び上部電極106により、キャパシタ素子108が構成されている。
【0019】
キャパシタ素子108が形成された部品用支持基板100上には、例えば膜厚2μmのポリイミドより成る保護膜110が形成されている。
【0020】
保護膜110には、下部電極102に達するコンタクトホール112と、上部電極106に達するコンタクトホール114がそれぞれ形成されている。
【0021】
コンタクトホール112、114内には、Cuより成る導体プラグ116a、116bが埋め込まれている。
【0022】
キャパシタ部品14の全体の厚さは、キャパシタ部品14が埋め込まれる絶縁層12b(図1(a)参照)の厚さより若干薄くなっている。キャパシタ部品14の全体の厚さを、キャパシタ部品14が埋め込まれる絶縁層12bの厚さより若干薄くしているのは、キャパシタ部品14が固定される配線16b(図1(b)参照)の厚さや、キャパシタ部品14を配線16bに接着する際に用いられる接着剤の厚さを考慮しているためである。即ち、キャパシタ部品14を絶縁層12bに埋め込んだ際にキャパシタ部品14の上面の高さと絶縁層12bの上面の高さがほぼ等しくなるように、キャパシタ部品14の厚さが設定されている。
【0023】
こうして本実施形態で用いられるキャパシタ部品14が構成されている。
【0024】
次に、本実施形態による回路基板について図1(a)を用いて説明する。
【0025】
図1(a)に示すように、コア基板である支持基板10には、ビアホール18が形成されている。支持基板10は、例えばBTレジンにガラス繊維(図示せず)を埋め込んで構成されている。
【0026】
ビアホール18の内面には、例えばCuより成る導電膜20が形成されている。内面に導電膜20が形成されたビアホール18内には、樹脂22が充填されている。樹脂22が埋め込まれたビアホール18の上下には、例えばCuより成るランド24がそれぞれ形成されている。
【0027】
支持基板10上には、例えば有機樹脂より成る絶縁層12aが形成されている。絶縁層12aの材料としては、例えばエポキシ樹脂シートが用いられている。
【0028】
絶縁層12a上には、例えばCuより成る配線16a〜16cが形成されている。配線16a〜16cは、絶縁層12aにそれぞれ形成されたコンタクトホールを介して、ランド24に接続されている。
【0029】
配線16a〜16cが形成された絶縁層12a上には、絶縁層12bが形成されている。絶縁層12bの材料としては、絶縁層12aと同様の材料が用いられている。
【0030】
絶縁層12bには、上述したキャパシタ部品14が埋め込まれている。キャパシタ部品14の部品用支持基板100(図1(b)参照)は、導電性接着剤(図示せず)を用いて配線16bに接着されている。キャパシタ部品14の上面の高さは、絶縁層12bの上面の高さとほぼ等しくなっている。キャパシタ部品14の上面の高さを、絶縁層12bの上面の高さとほぼ等しくしているのは、回路基板全体の平坦性を確保するためである。
【0031】
キャパシタ部品14が埋め込まれた絶縁層12b上には、配線16d〜16fが形成されている。
【0032】
配線16eは、キャパシタ部品14の導体プラグ116a(図1(b)参照)を介して、例えば下部電極102(図1(b)参照)に電気的に接続されている。
【0033】
配線16cは、キャパシタ部品14の導体プラグ116b(図1(b)参照)を介して、例えば上部電極106(図1(b)参照)に電気的に接続されている。
【0034】
配線16d〜16fが形成された絶縁層12b上には、更に絶縁層12c〜12f及び配線16が順次積層されている。
【0035】
配線16、16a〜16fは、絶縁層12c〜12fに形成されたコンタクトホールを介して、他の配線16、16a〜16f等に適宜接続されている。配線16、16a〜16fの層数は、例えば5層となっている。
【0036】
また、支持基板10の下面側にも、絶縁層26a〜26f及び配線28が順次積層されている。配線28は、絶縁層26a〜26fに形成されたコンタクトホールを介して、他の配線26a〜26f等に適宜接続されている。配線28の層数は、例えば5層となっている。
【0037】
絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側には、それぞれ電極30が形成されている。電極30は、絶縁層12f、26fにそれぞれ形成されたコンタクトホールを介して、配線16、28に接続されている。
【0038】
電極30が形成された絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側には、それぞれソルダーレジスト膜32が形成されている。
【0039】
ソルダーレジスト膜32には、電極30に達する開口部34がそれぞれ形成されている。
【0040】
開口部34内の電極30上には、半田バンプ36がそれぞれ形成されている。
【0041】
こうして本実施形態による回路基板11が構成されている。
【0042】
こうして構成された回路基板11上には、LSI(図示せず)等の半導体素子(図示せず)が実装される。
【0043】
このように本実施形態によれば、支持基板10上に積層された複数の絶縁層12a〜12fのいずれかにキャパシタ部品14が埋め込まれているため、LSIとキャパシタとを、配線を引き回すことなく、極めて短い距離で接続することができる。このため、本実施形態によれば、LSI等とキャパシタとの間の等価直列インダクタンスや等価直列抵抗を極めて小さくすることができる。このため、本実施形態によれば、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。従って、本実施形態によれば、半導体装置等の高周波領域での安定動作に寄与し得る回路基板を提供することができる。
【0044】
また、本実施形態によれば、支持基板10と別個に形成されたキャパシタ部品14を支持基板10上に実装するため、キャパシタ素子108の誘電体膜104として誘電率の高い高誘電体膜や強誘電体膜を用いることができる。即ち、高誘電体膜や強誘電体膜は膜質を向上するための高温の熱処理が必要なため、高温の熱処理に耐え得ない有機樹脂基板上に高誘電体膜や強誘電体膜を形成することはできないが、本実施形態では、支持基板10と別個に形成されたキャパシタ部品14を支持基板10上に実装するため、高温の熱処理に耐え得ない有機樹脂等を支持基板10の材料として用いた場合であっても、キャパシタの誘電体膜として高誘電体膜や強誘電体膜を用いることができる。本実施形態によれば、静電容量の大きいキャパシタを接続することができるため、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。
【0045】
有機樹脂より成る支持基板10は、安価であり、しかもドリル等を用いて容易にビアホール等を形成することができるものである。本実施形態によれば、支持基板10の材料として、安価でしかも容易に加工し得る材料を用いることができるため、キャパシタが内蔵された回路基板11を安価に提供することができる。
【0046】
また、本実施形態によれば、回路基板11と別個にインタポーザ型のキャパシタを設けることを要しないため、構成を簡略化することができるとともに、全体として低コスト化を実現することができる。
【0047】
(回路基板の製造方法)
次に、本実施形態による回路基板の製造方法について図2乃至図9を用いて説明する。
【0048】
本実施形態による回路基板の製造方法を説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法について図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図である。
【0049】
図2(a)に示すように、まず、例えば厚さ0.3mmのSiより成る部品用支持基板100を用意する。
【0050】
次に、全面に、例えばスパッタ法により、膜厚100nmのTiN膜、膜厚50nmのTi膜、及び膜厚200nmのPt膜を順次積層する。Pt膜を形成する際の基板温度は、例えば550℃とする。こうして、図2(b)に示すように、積層膜より成る下部電極102が形成される。
【0051】
次に、図2(c)に示すように、全面に、例えばスパッタ法により、膜厚120nmのBSTより成る誘電体膜104を形成する。成膜条件は、例えば以下のとおりとする。基板温度は、例えば650℃とする。成膜する際におけるArガスとO2ガスとの流量比は、例えば30:4とする。真空度は、例えば10mTorrとする。RF印加電力は、例えば100Wとする。このような成膜条件で形成し、更に後述する熱処理を行うと、例えば比誘電率が500の誘電体膜104が得られる。下部電極102に用いられているPtは(111)に自己配向しやすい材料であるため、下部電極102上には、結晶方位の揃った誘電体膜104が形成される。
【0052】
次に、図2(d)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用い、誘電体膜104に開口部118を形成する。
【0053】
次に、図2(e)に示すように、例えばスパッタ法により、全面に、例えば膜厚200nmのPt膜より成る上部電極106を形成する。上部電極106を形成する際の基板温度は、例えば300℃とする。
【0054】
次に、図2(f)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用い、上部電極106、誘電体膜104及び下部電極102をパターニングする。パターニングの際には、例えばアルゴンイオンミリングを用いる。アルゴンイオンの入射角は、部品用支持基板100に対して例えば20度とする。
【0055】
次に、例えば450℃、O2雰囲気中、15分の熱処理を行う。これにより、誘電体膜104の膜質が向上する。こうして下部電極102、誘電体膜104及び上部電極106から成るキャパシタ108が形成される。
【0056】
次に、図3(a)に示すように、全面に、例えばスピンコート法により、例えば膜厚2μmのポリイミドより成る保護膜110を形成する。
【0057】
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、保護膜110に、下部電極102に達するコンタクトホール112と、上部電極106に達するコンタクトホール114とをそれぞれ形成する。
【0058】
次に、全面に、例えばスパッタ法により、膜厚50nmのCuより成るシード層(図示せず)を形成する。
【0059】
次に、保護膜110上にフォトレジスト膜120を形成する。この後、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術により、フォトレジスト膜120をパターニングする。
【0060】
次に、図3(c)に示すように、例えば電解めっき法により、コンタクトホール112、114内にCuより成る導体プラグ116a、116bを埋め込む。
【0061】
次に、図3(d)に示すように、フォトレジスト膜120を除去する。この後、シード層(図示せず)をエッチング除去する。
【0062】
次に、部品用支持基板100の裏面側を研磨することにより、部品用支持基板100を薄くする。
【0063】
こうして本実施形態で用いられるキャパシタ部品14が製造される。
【0064】
次に、本実施形態による回路基板の製造方法を図4乃至図9を用いて説明する。図4乃至図9は、本実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図である。
【0065】
まず、図4(a)に示すように、例えば厚さ0.6mmのBTレジンより成るコア基板の両面に銅箔(図示せず)を形成して成る支持基板10を用意する。
【0066】
次に、支持基板10にビアホール18を形成する。ビアホール18は、例えばドリルを用いて形成することができる。また、例えばサブトラクティブ法により、銅箔より成る配線(図示せず)を形成する。
【0067】
次に、ビアホール18の内面に、例えば電解めっき法により、膜厚20μmのCuより成る導電膜20を形成する。
【0068】
次に、内面に導電膜20が形成されたビアホール18内に、樹脂22を充填する。
【0069】
次に、ビアホール18の上下に、例えば電解めっき法により、膜厚20μmのCuより成るランド24をそれぞれ形成する。
【0070】
次に、図4(b)に示すように、例えばラミネート法により、支持基板10の上面側及び下面側に、例えば厚さ50μmのエポキシ樹脂シートを貼り付ける。これにより、エポキシ樹脂シートより成る絶縁層12a、12bが形成される。
【0071】
次に、図4(c)に示すように、例えばUV−YAGレーザを用いて、絶縁層12a、12bに、ランド14に達するコンタクトホール38を形成する。
【0072】
次に、図4(d)に示すように、全面に、例えば無電解めっき法により、厚さ0.5μmのCuよりなるシード層40を形成する。
【0073】
次に、図5(a)に示すように、例えばラミネート法により、支持基板10の上面側及び下面側に、ドライフィルムレジスト膜42を貼り付ける。この後、フォトリソグラフィ技術を用い、ドライフィルムレジスト膜42をパターニングする。これにより、ドライフィルムレジスト膜42に、配線16a〜16c、28を形成するための開口部44が形成される。
【0074】
次に、図5(b)に示すように、電解めっき法により、開口部44内に、例えばCuより成る配線16a〜16c、28を形成する。
【0075】
次に、図5(c)に示すように、ドライフィルムレジスト膜42を除去する。
【0076】
次に、図6(a)に示すように、シード層40をエッチング除去する。なお、図6(a)乃至図9(b)においては、シード層40の図示を省略している。
【0077】
次に、図6(b)に示すように、例えばラミネート法により、絶縁層12aの上面側及び絶縁層26aの下面側に、例えば厚さ30μmのエポキシ樹脂シートを貼り付ける。これにより、エポキシ樹脂シートより成る絶縁層12b、26bが形成される。
【0078】
次に、図6(c)に示すように、例えばUV−YAGレーザを用いて、絶縁層12bに配線16a、16cに達するコンタクトホール46を形成するとともに、絶縁層12bに配線16bに達する開口部48を形成する。開口部48は、キャパシタ部品14を埋め込むためのものである。また、同様にして、絶縁層26bに、配線28に達するコンタクトホール46を形成する。この後、デスミア処理を行う。
【0079】
次に、図7(a)に示すように、開口部48内にキャパシタ部品14を埋め込む。具体的には、キャパシタ部品14の部品用支持基板100の下面側を接着剤を用いて配線16cに接着する。接着剤としては、例えば銅ペーストを用いることができる。本実施形態では、接着剤を用いてキャパシタ部品14を固定するため、はんだ付けを行うことなく、キャパシタ部品14を容易に固定することができる。
【0080】
次に、図7(b)に示すように、配線16d〜16f、28を形成する。配線16d〜16f、28は、上記と同様にして形成することができる。配線16dは、例えば、キャパシタ部品14の導体プラグ116bを介して例えば上部電極106に電気的に接続される。また、配線16eは、例えば、キャパシタ部品14の導体プラグ116aを介して下部電極102に電気的に接続される。
【0081】
この後、上記と同様にして、配線16、28及び絶縁層12c〜12f、26c〜26fを順次積層する(図7(b)及び図8(a)参照)。
【0082】
次に、図8(a)に示すように、絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側に、コンタクトホールを介して配線16、28にそれぞれ接続される電極30を形成する。
【0083】
次に、図8(b)に示すように、絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側に、それぞれソルダーレジスト膜32を形成する。
【0084】
次に、図9(a)に示すように、ソルダーレジスト膜32に、電極30に達する開口部34を形成する。
【0085】
次に、図9(b)に示すように、電極30の上面側及び下面側に、それぞれ半田バンプ36を形成する。
【0086】
こうして、本実施形態による回路基板11が製造される。
【0087】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による回路基板及びその製造方法を図10乃至図15を用いて説明する。図10は、本実施形態による回路基板を示す断面図である。図10(a)は、本実施形態による回路基板の全体構成を示す断面図である。図10(b)は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品を示す断面図である。図1乃至図9に示す第1実施形態による回路基板及びその製造方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
【0088】
(回路基板)
本実施形態による回路基板は、キャパシタ部品の支持基板として導電性を有する支持基板が用いられており、この導電性を有する支持基板を介して下部電極と配線とが電気的に接続されていることに主な特徴がある。
【0089】
まず、本実施形態による回路基板について説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタ部品14aについて図10(b)を用いて説明する。
【0090】
図10(b)に示すように、本実施形態では、キャパシタ部品14aに導電性を有する部品用支持基板100aが用いられている。導電性を有する部品用支持基板100aとしては、例えば不純物が導入されたSiより成る支持基板を用いることができる。部品用支持基板100aの比抵抗は、例えば10Ω・cm以下となっている。
【0091】
部品用支持基板100a上には、下部電極102と誘電体膜104と上部電極106とから成るキャパシタ素子108が形成されている。
【0092】
キャパシタ素子108が形成された部品用支持基板100a上には、保護膜110が形成されている。保護膜110には、上部電極106に達するコンタクトホール114aが形成されている。コンタクトホール114a内には、導体プラグ116cが埋め込まれている。
【0093】
本実施形態で用いられるキャパシタ部品14aでは、導電性を有する部品用支持基板100aが用いられているため、部品用支持基板100aを介して下部電極102と配線16b(図10(a)参照)とを電気的に接続することが可能となる。
【0094】
こうして、本実施形態で用いられているキャパシタ部品14aが構成されている。
【0095】
次に、本実施形態による回路基板について図10を用いて説明する。
【0096】
図10に示すように、絶縁層12bには、キャパシタ部品14bが埋め込まれている。キャパシタ部品14bの部品用支持基板100aは、導電性接着剤(図示せず)により配線16bに接着されている。こうして、キャパシタ部品14aの下部電極102が部品用支持基板100aを介して配線16bに電気的に接続されている。導電性接着剤としては、例えば銅ペーストを用いることができる。
【0097】
キャパシタ14aが埋め込まれた絶縁層12b上には、配線16eが形成されている。配線16eは、キャパシタ部品14aの導体プラグ116cを介して上部電極106に電気的に接続されている。
【0098】
こうして本実施形態による回路基板11aが構成されている。
【0099】
このように、キャパシタ部品14aに導電性を有する部品用支持基板100aを用いてもよい。
【0100】
このように本実施形態によれば、キャパシタ部品14aに導電性を有する部品用支持基板100aが用いられているため、下部電極102を部品用支持基板100aを介して配線16bに電気的に接続することができる。このため、本実施形態によれば、設計の自由度を向上することができる。
【0101】
(回路基板の製造方法)
次に、本実施形態による回路基板の製造方法を図11乃至図15を用いて説明する。
【0102】
本実施形態による回路基板の製造方法を説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタの製造方法を図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図である。
【0103】
図11に示すように、まず、導電性を有する部品用支持基板100aを用意する。導電性を有する部品用支持基板100aとしては、例えば不純物が導入されたSiより成る支持基板を用いることができる。部品用支持基板100aの厚さは例えば0.3mmとし、部品用支持基板100aの比抵抗は例えば10Ω・cm以下とする。
【0104】
この後の図11(b)及び図11(c)に示すキャパシタの製造方法は、図2(b)及び図2(c)を用いて上述したキャパシタの製造方法と同様であるので説明を省略する。
【0105】
次に、図11(d)に示すように、例えばスパッタ法により、全面に、例えば膜厚200nmのPt膜より成る上部電極106を形成する。この後、上記と同様にして、誘電体膜104の膜質を向上するための熱処理を行う。この後、上記と同様にして、上部電極106、誘電体膜104及び下部電極102をパターニングする。こうして下部電極102、誘電体膜104及び上部電極106から成るキャパシタ素子108が形成される。
【0106】
次に、図11(e)に示すように、全面に、例えばスピンコート法により、例えば膜厚2μmのポリイミドより成る保護膜110を形成する。
【0107】
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、保護膜110に、上部電極106に達するコンタクトホール114aを形成する。
【0108】
次に、上記と同様にして、全面に、例えば膜厚50nmのCuより成るシード層(図示せず)を形成する。
【0109】
次に、図11(f)に示すように、保護膜110上にフォトレジスト膜120aを形成する。この後、フォトリソグラフィ技術により、フォトレジスト膜120aをパターニングする。
【0110】
次に、図12(a)に示すように、例えば電解めっき法により、コンタクトホール114a内にCuより成る導体プラグ116cを埋め込む。
【0111】
次に、図12(b)に示すように、フォトレジスト膜120aを除去する。この後、シード層(図示せず)をエッチング除去する。
【0112】
次に、上記と同様にして、部品用支持基板100aの裏面側を研磨することにより、部品用支持基板100aを薄くする。
【0113】
こうして本実施形態で用いられるキャパシタ部品14aが製造される。
【0114】
次に、本実施形態による回路基板の製造方法について図13乃至図15を用いて説明する。図13乃至図15は、本実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図である。
【0115】
まず、絶縁層12b、26bに、配線16a、16c、28に達するコンタクトホール46及び開口部48を形成する工程までは、図4(a)乃至図6(c)に示す回路基板の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
【0116】
次に、図13(a)に示すように、開口部48内にキャパシタ部品14aを埋め込む。具体的には、キャパシタ部品14aの部品用支持基板100aの下面側を導電性接着剤(図示せず)を用いて配線16bに接着する。導電性接着剤としては、例えば銅ペーストを用いることができる。これにより、キャパシタ部品14aの下部電極102が部品用支持基板100aを介して配線16bに電気的に接続される。
【0117】
次に、図13(b)に示すように、絶縁層12b上に、配線16d〜16fを形成する。配線16eは、キャパシタ部品14aの導体プラグ116cを介して上部電極106に電気的に接続される。
【0118】
この後の図13(c)乃至図15(b)に示す回路基板の製造方法は、図7(c)乃至図9(b)に示す回路基板の製造方法と同様であるので説明を省略する。
【0119】
こうして、本実施形態による回路基板11aが製造される。
【0120】
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0121】
例えば、上記実施形態では、誘電体膜104の材料としてBSTを用いたが、誘電体膜104の材料はBSTに限定されるものではなく、他のあらゆる高誘電体膜又は強誘電体膜を用いてもよい。例えば、Sr、Ba、Pb、Zr、Bi、Ta、Ti、Mg又はNbの少なくともいずれかの元素を含む複合酸化物より成る高誘電体膜又は強誘電体膜を適宜用いることができる。具体的には、例えば(Ba,Sr)TiO3、Pb(Zr,Ti)O3、SrBi2Ta2O9、Pb(Mg,Nb)O3、Ta2O5等を適宜用いることができる。また、誘電体膜104は、高誘電体膜又は強誘電体膜に限定されるものではなく、他のあらゆる誘電体膜を適宜用いてもよい。但し、高誘電体膜や強誘電体膜を用いれば、容量が大きくしかも小型のキャパシタ部品を構成できるため有利である。
【0122】
また、上記実施形態では、導電性接着剤として銅ペーストを用いたが、導電性接着剤は銅ペーストに限定されるものではなく、他のあらゆる導電性接着剤を適宜用いることができる。例えば、Ag、Cu、Au又はPd等を含む導電性接着剤を用いてもよい。
【0123】
また、上記実施形態では、下部電極102や上部電極106にPt等を用いたが、下部電極102や上部電極106の材料はPtに限定されるものではなく、他のあらゆる電極材料を適宜用いることができる。たとえば、下部電極102や上部電極106の材料として、Au、Cu、Pd、Ru、Ru酸化物、Ir、Ir酸化物又はCr等を用いてもよい。
【0124】
また、上記実施形態では、1箇所のみにキャパシタ部品を埋め込んだが、複数の箇所にキャパシタ部品を適宜埋め込んでもよい。即ち、電源電圧変動の抑制や高周波ノイズの除去等を要する箇所に、必要に応じてキャパシタ部品を適宜埋め込めばよい。
【0125】
また、第2実施形態では、導電性の部品用支持基板100a上に、下部電極102、誘電体膜104、上部電極106を順次形成したが、導電性の部品用支持基板100a上に下部電極を形成することなく、誘電体膜102と上部電極104とを順次形成してもよい。即ち、導電性の支持基板102が、下部電極を兼ねるように構成してもよい。
【0126】
(付記1) 支持基板と、
前記支持基板上に積層された複数の絶縁層と、
前記複数の絶縁層のいずれかである一の絶縁層に埋め込まれ、上面の高さが前記一の絶縁層の上面の高さとほぼ等しいキャパシタ部品と
を有することを特徴とする回路基板。
【0127】
(付記2) 付記1記載の回路基板において、
前記支持基板は、有機樹脂より成り、
前記絶縁層は、有機樹脂より成る
ことを特徴とする回路基板。
【0128】
(付記3) 付記1又は2記載の回路基板において、
前記一の絶縁層上に形成された第1の配線と第2の配線とを更に有し、
前記キャパシタ部品は、部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記第1の配線は、前記下部電極に電気的に接続されており、
前記第2の配線は、前記上部電極に電気的に接続されている
ことを特徴とする回路基板。
【0129】
(付記4) 付記1又は2記載の回路基板において、
前記一の絶縁層下に形成された第1の配線と、
前記一の絶縁層上に形成された第2の配線とを更に有し、
前記キャパシタ部品は、導電性を有する部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記第1の配線は、前記部品用支持基板を介して前記下部電極に電気的に接続されており、
前記第2の配線は、前記上部電極に電気的に接続されている
ことを特徴とする回路基板。
【0130】
(付記5) 付記4記載の回路基板において、
前記部品用支持基板は、前記キャパシタ素子の前記下部電極を兼ねる
ことを特徴とする回路基板。
【0131】
(付記6) 付記4又は5記載の回路基板において、
前記部品用支持基板の比抵抗は、10Ω・cm以下である
ことを特徴とする回路基板。
【0132】
(付記7) 付記4乃至6のいずれかに記載の回路基板において、
前記部品用支持基板は、導電性接着剤を用いて前記第1の配線に固定されている
ことを特徴とする回路基板。
【0133】
(付記8) 付記7記載の回路基板において、
前記導電性接着剤は、Ag、Cu、Au又はPdを含む
ことを特徴とする回路基板。
【0134】
(付記9) 付記3乃至8のいずれかに記載の回路基板において、
前記誘電体膜は、Sr、Ba、Pb、Zr、Bi、Ta、Ti、Mg又はNbの少なくともいずれかの元素を含む複合酸化物より成る
ことを特徴とする回路基板。
【0135】
(付記10) 付記3乃至9のいずれかに記載の回路基板において、
前記下部電極及び前記上部電極の少なくともいずれかは、Pt、Au、Cu、Pd、Ru、Ru酸化物、Ir、Ir酸化物又はCrより成る
ことを特徴とする回路基板。
【0136】
(付記11) 支持基板上に複数の絶縁層が積層された回路基板の製造方法であって、
支持基板上に絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層に開口部を形成する工程と、
前記開口部内にキャパシタ部品を埋め込む工程と
を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
【0137】
(付記12) 付記11記載の回路基板の製造方法において、
前記絶縁層を形成する工程の前に配線を形成する工程を更に有し、
前記キャパシタ部品は、導電性を有する部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記キャパシタを埋め込む工程では、前記部品用支持基板を導電性接着剤を用いて前記第1の配線に接着することにより、前記下部電極と前記第1の配線とを前記部品用支持基板を介して電気的に接続する
ことを特徴とする回路基板の製造方法。
【0138】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、支持基板上に積層された複数の絶縁層のいずれかにキャパシタ部品が埋め込まれているため、LSIとキャパシタとを、配線を引き回すことなく、極めて短い距離で接続することができる。このため、本発明によれば、LSI等とキャパシタとの間の等価直列インダクタンスや等価直列抵抗を極めて小さくすることができる。このため、本発明によれば、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。従って、本発明によれば、半導体装置等の高周波領域での安定動作に寄与し得る回路基板を提供することができる。
【0139】
また、本発明によれば、支持基板と別個に形成されたキャパシタ部品を支持基板上に実装するため、高温の熱処理に耐え得ない有機樹脂等を支持基板の材料として用いる場合であっても、キャパシタの誘電体膜として高誘電体膜や強誘電体膜を用いることができる。本発明によれば、静電容量の大きいキャパシタを接続することができるため、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。
【0140】
また、本発明によれば、支持基板の材料として、安価でしかも容易に加工し得る有機樹脂等の材料を用いることができるため、キャパシタが内蔵された回路基板を安価に提供することができる。
【0141】
また、本発明によれば、回路基板と別個にインタポーザ型のキャパシタを設けることを要しないため、構成を簡略化することができるとともに、全体として低コスト化を実現することができる。
【0142】
また、本発明によれば、キャパシタ部品に導電性を有する部品用支持基板が用いられているため、下部電極を部品用支持基板を介して配線に電気的に接続することができる。このため、本発明によれば、設計の自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による回路基板を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図5】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図6】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図7】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図8】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図9】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その6)である。
【図10】本発明の第2実施形態による回路基板を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図12】本発明の第2実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図13】本発明の第2実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図14】本発明の第2実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図15】本発明の第2実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【符号の説明】
10…支持基板
11、11a…回路基板
12a〜12f…絶縁層
14、14a…キャパシタ部品
16、16a〜16f…配線
18…ビアホール
20…導電膜
22…樹脂
24…ランド
26a〜26f…絶縁層
28…配線
30…電極
32…ソルダーレジスト膜
34…開口部
36…半田バンプ
38…コンタクトホール
40…シード層
42…ドライフィルムレジスト膜
44…開口部
46…コンタクトホール
48…開口部
100、100a…部品用支持基板
102…下部電極
104…誘電体膜
106…上部電極
108…キャパシタ素子
110…保護膜
112…コンタクトホール
114、114a…コンタクトホール
116a、116b、116c…導体プラグ
118…開口部
120、120a…フォトレジスト膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板及びその製造方法に係り、特に半導体装置等の高周波領域での安定動作を実現し得る回路基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、マイクロプロセッサをはじめとするデジタルLSI(Large Scale Integrated circuit)等において、動作速度の高速化、低消費電力化が図られている。
【0003】
GHz帯の高周波領域で、しかも低電圧でLSIを安定して動作させるためには、LSIの負荷インピーダンスの急激な変動等に起因して生ずる電源電圧変動を抑制するとともに、電源の高周波ノイズを除去することが極めて重要である。
【0004】
従来は、回路配線基板上に実装されたLSI等の近傍に、デカップリングキャパシタを実装することにより、電源電圧変動の抑制や、高周波ノイズの除去を図っていた。デカップリングキャパシタは、回路配線基板と別個の基板を用いて構成されており、回路配線基板上に適宜実装されていた。
【0005】
しかしながら、回路配線基板上に実装されたLSIの近傍にデカップリングキャパシタを実装する場合には、回路配線基板に形成された配線を介してLSIとデカップリングキャパシタとが電気的に接続されるため、配線の引き回しに起因する大きなインダクタンスが存在する。LSIとデカップリングキャパシタとの間に大きなインダクタンスが存在すると、電源電圧変動を十分に抑制することができず、高周波ノイズを十分に除去することができない。電源電圧変動を十分に抑制し、高周波ノイズを十分に除去するためには、LSIとデカップリングキャパシタとの間の等価直列抵抗(ESR、Equivalent Series Resistance)や等価直列インダクタンス(ESL、Equivalent Series Inductance)を小さくすることが必要である。
【0006】
そこで、特開平4−211191号公報や特開平7−176453号公報では、回路配線基板とLSIとの間にインタポーザ型のデカップリングキャパシタを挿入する技術が提案されている。回路配線基板とLSIとの間にインタポーザ型のデカップリングキャパシタを挿入すれば、LSIとデカップリングキャパシタとの間の配線の引き回しを短くすることができ、電源電圧変動の抑制や高周波ノイズの除去を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インタポーザ型のデカップリングキャパシタを製造するためには、支持基板に貫通孔を形成し、貫通孔内にビアを埋め込まなければならない。しかも、ビアと支持基板との絶縁を確保するため、貫通孔内には絶縁膜を形成しなければならない。このように、インタポーザ型のデカップリングキャパシタは、製造工程が複雑であり、製造に長時間を要するため、高価であった。また、電源電圧変動の抑制や高周波ノイズの除去を効果的に行うためには、キャパシタの誘電体膜として高誘電体膜や強誘電体膜を用いることが望ましいが、高誘電体膜や強誘電体膜を用いる場合には、膜質を向上するための高温の熱処理が必要とされる。このため、インタポーザ型のデカップリングキャパシタでは、支持基板の材料として、高温の熱処理に耐え得る材料を用いなければならなかった。このため、安価な基板である有機樹脂基板を用いることはできなかった。しかも、上述した提案されている技術では、回路配線基板と別個にインタポーザ型のデカップリングキャパシタを要するため、全体として高価となってしまっていた。
【0008】
本発明の目的は、半導体装置等の高周波領域での安定動作を低いコストで実現し得る回路基板及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、支持基板と、前記支持基板上に積層された複数の絶縁層と、前記複数の絶縁層のいずれかである一の絶縁層に埋め込まれ、上面の高さが前記一の絶縁層の上面の高さとほぼ等しいキャパシタ部品とを有することを特徴とする回路基板により達成される。
【0010】
また、上記目的は、支持基板上に複数の絶縁層が積層された回路基板の製造方法であって、支持基板上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に開口部を形成する工程と、前記開口部内にキャパシタ部品を埋め込む工程とを有することを特徴とする回路基板の製造方法により達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による回路基板及びその製造方法を図1乃至図9を用いて説明する。図1は、本実施形態による回路基板を示す断面図である。図1(a)は、本実施形態による回路基板の全体構成を示す断面図であり、図1(b)は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品を示す断面図である。
【0012】
(回路基板)
図1(a)に示すように、本実施形態による回路基板は、支持基板10上に積層された複数の絶縁層12のいずれかにキャパシタ部品14が埋め込まれた構成となっている。
【0013】
なお、ここでは、支持基板10上に絶縁層12と配線16とが多数積層されて成るビルドアップ基板を例に説明するが、本発明は、ビルドアップ基板のみならず、他のあらゆる回路基板に適用することが可能である。
【0014】
まず、本実施形態による回路基板を説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタ部品14について図1(b)を用いて説明する。
【0015】
図1(b)に示すように、例えばSiより成る部品用支持基板100上には、下部電極102が形成されている。下部電極102は、例えば、膜厚100nmのTiN膜と、膜厚50nmのTi膜と、膜厚200nmのPt膜とを順次積層することにより構成されている。
【0016】
下部電極102上には、例えば膜厚120nmのBST((Ba,Sr)TiO3)より成る誘電体膜104が形成されている。
【0017】
誘電体膜104上には、例えば膜厚200nmのPtより成る上部電極106が形成されている。
【0018】
これら下部電極102、誘電体膜104及び上部電極106により、キャパシタ素子108が構成されている。
【0019】
キャパシタ素子108が形成された部品用支持基板100上には、例えば膜厚2μmのポリイミドより成る保護膜110が形成されている。
【0020】
保護膜110には、下部電極102に達するコンタクトホール112と、上部電極106に達するコンタクトホール114がそれぞれ形成されている。
【0021】
コンタクトホール112、114内には、Cuより成る導体プラグ116a、116bが埋め込まれている。
【0022】
キャパシタ部品14の全体の厚さは、キャパシタ部品14が埋め込まれる絶縁層12b(図1(a)参照)の厚さより若干薄くなっている。キャパシタ部品14の全体の厚さを、キャパシタ部品14が埋め込まれる絶縁層12bの厚さより若干薄くしているのは、キャパシタ部品14が固定される配線16b(図1(b)参照)の厚さや、キャパシタ部品14を配線16bに接着する際に用いられる接着剤の厚さを考慮しているためである。即ち、キャパシタ部品14を絶縁層12bに埋め込んだ際にキャパシタ部品14の上面の高さと絶縁層12bの上面の高さがほぼ等しくなるように、キャパシタ部品14の厚さが設定されている。
【0023】
こうして本実施形態で用いられるキャパシタ部品14が構成されている。
【0024】
次に、本実施形態による回路基板について図1(a)を用いて説明する。
【0025】
図1(a)に示すように、コア基板である支持基板10には、ビアホール18が形成されている。支持基板10は、例えばBTレジンにガラス繊維(図示せず)を埋め込んで構成されている。
【0026】
ビアホール18の内面には、例えばCuより成る導電膜20が形成されている。内面に導電膜20が形成されたビアホール18内には、樹脂22が充填されている。樹脂22が埋め込まれたビアホール18の上下には、例えばCuより成るランド24がそれぞれ形成されている。
【0027】
支持基板10上には、例えば有機樹脂より成る絶縁層12aが形成されている。絶縁層12aの材料としては、例えばエポキシ樹脂シートが用いられている。
【0028】
絶縁層12a上には、例えばCuより成る配線16a〜16cが形成されている。配線16a〜16cは、絶縁層12aにそれぞれ形成されたコンタクトホールを介して、ランド24に接続されている。
【0029】
配線16a〜16cが形成された絶縁層12a上には、絶縁層12bが形成されている。絶縁層12bの材料としては、絶縁層12aと同様の材料が用いられている。
【0030】
絶縁層12bには、上述したキャパシタ部品14が埋め込まれている。キャパシタ部品14の部品用支持基板100(図1(b)参照)は、導電性接着剤(図示せず)を用いて配線16bに接着されている。キャパシタ部品14の上面の高さは、絶縁層12bの上面の高さとほぼ等しくなっている。キャパシタ部品14の上面の高さを、絶縁層12bの上面の高さとほぼ等しくしているのは、回路基板全体の平坦性を確保するためである。
【0031】
キャパシタ部品14が埋め込まれた絶縁層12b上には、配線16d〜16fが形成されている。
【0032】
配線16eは、キャパシタ部品14の導体プラグ116a(図1(b)参照)を介して、例えば下部電極102(図1(b)参照)に電気的に接続されている。
【0033】
配線16cは、キャパシタ部品14の導体プラグ116b(図1(b)参照)を介して、例えば上部電極106(図1(b)参照)に電気的に接続されている。
【0034】
配線16d〜16fが形成された絶縁層12b上には、更に絶縁層12c〜12f及び配線16が順次積層されている。
【0035】
配線16、16a〜16fは、絶縁層12c〜12fに形成されたコンタクトホールを介して、他の配線16、16a〜16f等に適宜接続されている。配線16、16a〜16fの層数は、例えば5層となっている。
【0036】
また、支持基板10の下面側にも、絶縁層26a〜26f及び配線28が順次積層されている。配線28は、絶縁層26a〜26fに形成されたコンタクトホールを介して、他の配線26a〜26f等に適宜接続されている。配線28の層数は、例えば5層となっている。
【0037】
絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側には、それぞれ電極30が形成されている。電極30は、絶縁層12f、26fにそれぞれ形成されたコンタクトホールを介して、配線16、28に接続されている。
【0038】
電極30が形成された絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側には、それぞれソルダーレジスト膜32が形成されている。
【0039】
ソルダーレジスト膜32には、電極30に達する開口部34がそれぞれ形成されている。
【0040】
開口部34内の電極30上には、半田バンプ36がそれぞれ形成されている。
【0041】
こうして本実施形態による回路基板11が構成されている。
【0042】
こうして構成された回路基板11上には、LSI(図示せず)等の半導体素子(図示せず)が実装される。
【0043】
このように本実施形態によれば、支持基板10上に積層された複数の絶縁層12a〜12fのいずれかにキャパシタ部品14が埋め込まれているため、LSIとキャパシタとを、配線を引き回すことなく、極めて短い距離で接続することができる。このため、本実施形態によれば、LSI等とキャパシタとの間の等価直列インダクタンスや等価直列抵抗を極めて小さくすることができる。このため、本実施形態によれば、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。従って、本実施形態によれば、半導体装置等の高周波領域での安定動作に寄与し得る回路基板を提供することができる。
【0044】
また、本実施形態によれば、支持基板10と別個に形成されたキャパシタ部品14を支持基板10上に実装するため、キャパシタ素子108の誘電体膜104として誘電率の高い高誘電体膜や強誘電体膜を用いることができる。即ち、高誘電体膜や強誘電体膜は膜質を向上するための高温の熱処理が必要なため、高温の熱処理に耐え得ない有機樹脂基板上に高誘電体膜や強誘電体膜を形成することはできないが、本実施形態では、支持基板10と別個に形成されたキャパシタ部品14を支持基板10上に実装するため、高温の熱処理に耐え得ない有機樹脂等を支持基板10の材料として用いた場合であっても、キャパシタの誘電体膜として高誘電体膜や強誘電体膜を用いることができる。本実施形態によれば、静電容量の大きいキャパシタを接続することができるため、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。
【0045】
有機樹脂より成る支持基板10は、安価であり、しかもドリル等を用いて容易にビアホール等を形成することができるものである。本実施形態によれば、支持基板10の材料として、安価でしかも容易に加工し得る材料を用いることができるため、キャパシタが内蔵された回路基板11を安価に提供することができる。
【0046】
また、本実施形態によれば、回路基板11と別個にインタポーザ型のキャパシタを設けることを要しないため、構成を簡略化することができるとともに、全体として低コスト化を実現することができる。
【0047】
(回路基板の製造方法)
次に、本実施形態による回路基板の製造方法について図2乃至図9を用いて説明する。
【0048】
本実施形態による回路基板の製造方法を説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法について図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図である。
【0049】
図2(a)に示すように、まず、例えば厚さ0.3mmのSiより成る部品用支持基板100を用意する。
【0050】
次に、全面に、例えばスパッタ法により、膜厚100nmのTiN膜、膜厚50nmのTi膜、及び膜厚200nmのPt膜を順次積層する。Pt膜を形成する際の基板温度は、例えば550℃とする。こうして、図2(b)に示すように、積層膜より成る下部電極102が形成される。
【0051】
次に、図2(c)に示すように、全面に、例えばスパッタ法により、膜厚120nmのBSTより成る誘電体膜104を形成する。成膜条件は、例えば以下のとおりとする。基板温度は、例えば650℃とする。成膜する際におけるArガスとO2ガスとの流量比は、例えば30:4とする。真空度は、例えば10mTorrとする。RF印加電力は、例えば100Wとする。このような成膜条件で形成し、更に後述する熱処理を行うと、例えば比誘電率が500の誘電体膜104が得られる。下部電極102に用いられているPtは(111)に自己配向しやすい材料であるため、下部電極102上には、結晶方位の揃った誘電体膜104が形成される。
【0052】
次に、図2(d)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用い、誘電体膜104に開口部118を形成する。
【0053】
次に、図2(e)に示すように、例えばスパッタ法により、全面に、例えば膜厚200nmのPt膜より成る上部電極106を形成する。上部電極106を形成する際の基板温度は、例えば300℃とする。
【0054】
次に、図2(f)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用い、上部電極106、誘電体膜104及び下部電極102をパターニングする。パターニングの際には、例えばアルゴンイオンミリングを用いる。アルゴンイオンの入射角は、部品用支持基板100に対して例えば20度とする。
【0055】
次に、例えば450℃、O2雰囲気中、15分の熱処理を行う。これにより、誘電体膜104の膜質が向上する。こうして下部電極102、誘電体膜104及び上部電極106から成るキャパシタ108が形成される。
【0056】
次に、図3(a)に示すように、全面に、例えばスピンコート法により、例えば膜厚2μmのポリイミドより成る保護膜110を形成する。
【0057】
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、保護膜110に、下部電極102に達するコンタクトホール112と、上部電極106に達するコンタクトホール114とをそれぞれ形成する。
【0058】
次に、全面に、例えばスパッタ法により、膜厚50nmのCuより成るシード層(図示せず)を形成する。
【0059】
次に、保護膜110上にフォトレジスト膜120を形成する。この後、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術により、フォトレジスト膜120をパターニングする。
【0060】
次に、図3(c)に示すように、例えば電解めっき法により、コンタクトホール112、114内にCuより成る導体プラグ116a、116bを埋め込む。
【0061】
次に、図3(d)に示すように、フォトレジスト膜120を除去する。この後、シード層(図示せず)をエッチング除去する。
【0062】
次に、部品用支持基板100の裏面側を研磨することにより、部品用支持基板100を薄くする。
【0063】
こうして本実施形態で用いられるキャパシタ部品14が製造される。
【0064】
次に、本実施形態による回路基板の製造方法を図4乃至図9を用いて説明する。図4乃至図9は、本実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図である。
【0065】
まず、図4(a)に示すように、例えば厚さ0.6mmのBTレジンより成るコア基板の両面に銅箔(図示せず)を形成して成る支持基板10を用意する。
【0066】
次に、支持基板10にビアホール18を形成する。ビアホール18は、例えばドリルを用いて形成することができる。また、例えばサブトラクティブ法により、銅箔より成る配線(図示せず)を形成する。
【0067】
次に、ビアホール18の内面に、例えば電解めっき法により、膜厚20μmのCuより成る導電膜20を形成する。
【0068】
次に、内面に導電膜20が形成されたビアホール18内に、樹脂22を充填する。
【0069】
次に、ビアホール18の上下に、例えば電解めっき法により、膜厚20μmのCuより成るランド24をそれぞれ形成する。
【0070】
次に、図4(b)に示すように、例えばラミネート法により、支持基板10の上面側及び下面側に、例えば厚さ50μmのエポキシ樹脂シートを貼り付ける。これにより、エポキシ樹脂シートより成る絶縁層12a、12bが形成される。
【0071】
次に、図4(c)に示すように、例えばUV−YAGレーザを用いて、絶縁層12a、12bに、ランド14に達するコンタクトホール38を形成する。
【0072】
次に、図4(d)に示すように、全面に、例えば無電解めっき法により、厚さ0.5μmのCuよりなるシード層40を形成する。
【0073】
次に、図5(a)に示すように、例えばラミネート法により、支持基板10の上面側及び下面側に、ドライフィルムレジスト膜42を貼り付ける。この後、フォトリソグラフィ技術を用い、ドライフィルムレジスト膜42をパターニングする。これにより、ドライフィルムレジスト膜42に、配線16a〜16c、28を形成するための開口部44が形成される。
【0074】
次に、図5(b)に示すように、電解めっき法により、開口部44内に、例えばCuより成る配線16a〜16c、28を形成する。
【0075】
次に、図5(c)に示すように、ドライフィルムレジスト膜42を除去する。
【0076】
次に、図6(a)に示すように、シード層40をエッチング除去する。なお、図6(a)乃至図9(b)においては、シード層40の図示を省略している。
【0077】
次に、図6(b)に示すように、例えばラミネート法により、絶縁層12aの上面側及び絶縁層26aの下面側に、例えば厚さ30μmのエポキシ樹脂シートを貼り付ける。これにより、エポキシ樹脂シートより成る絶縁層12b、26bが形成される。
【0078】
次に、図6(c)に示すように、例えばUV−YAGレーザを用いて、絶縁層12bに配線16a、16cに達するコンタクトホール46を形成するとともに、絶縁層12bに配線16bに達する開口部48を形成する。開口部48は、キャパシタ部品14を埋め込むためのものである。また、同様にして、絶縁層26bに、配線28に達するコンタクトホール46を形成する。この後、デスミア処理を行う。
【0079】
次に、図7(a)に示すように、開口部48内にキャパシタ部品14を埋め込む。具体的には、キャパシタ部品14の部品用支持基板100の下面側を接着剤を用いて配線16cに接着する。接着剤としては、例えば銅ペーストを用いることができる。本実施形態では、接着剤を用いてキャパシタ部品14を固定するため、はんだ付けを行うことなく、キャパシタ部品14を容易に固定することができる。
【0080】
次に、図7(b)に示すように、配線16d〜16f、28を形成する。配線16d〜16f、28は、上記と同様にして形成することができる。配線16dは、例えば、キャパシタ部品14の導体プラグ116bを介して例えば上部電極106に電気的に接続される。また、配線16eは、例えば、キャパシタ部品14の導体プラグ116aを介して下部電極102に電気的に接続される。
【0081】
この後、上記と同様にして、配線16、28及び絶縁層12c〜12f、26c〜26fを順次積層する(図7(b)及び図8(a)参照)。
【0082】
次に、図8(a)に示すように、絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側に、コンタクトホールを介して配線16、28にそれぞれ接続される電極30を形成する。
【0083】
次に、図8(b)に示すように、絶縁層12fの上面側及び絶縁層26fの下面側に、それぞれソルダーレジスト膜32を形成する。
【0084】
次に、図9(a)に示すように、ソルダーレジスト膜32に、電極30に達する開口部34を形成する。
【0085】
次に、図9(b)に示すように、電極30の上面側及び下面側に、それぞれ半田バンプ36を形成する。
【0086】
こうして、本実施形態による回路基板11が製造される。
【0087】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による回路基板及びその製造方法を図10乃至図15を用いて説明する。図10は、本実施形態による回路基板を示す断面図である。図10(a)は、本実施形態による回路基板の全体構成を示す断面図である。図10(b)は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品を示す断面図である。図1乃至図9に示す第1実施形態による回路基板及びその製造方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
【0088】
(回路基板)
本実施形態による回路基板は、キャパシタ部品の支持基板として導電性を有する支持基板が用いられており、この導電性を有する支持基板を介して下部電極と配線とが電気的に接続されていることに主な特徴がある。
【0089】
まず、本実施形態による回路基板について説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタ部品14aについて図10(b)を用いて説明する。
【0090】
図10(b)に示すように、本実施形態では、キャパシタ部品14aに導電性を有する部品用支持基板100aが用いられている。導電性を有する部品用支持基板100aとしては、例えば不純物が導入されたSiより成る支持基板を用いることができる。部品用支持基板100aの比抵抗は、例えば10Ω・cm以下となっている。
【0091】
部品用支持基板100a上には、下部電極102と誘電体膜104と上部電極106とから成るキャパシタ素子108が形成されている。
【0092】
キャパシタ素子108が形成された部品用支持基板100a上には、保護膜110が形成されている。保護膜110には、上部電極106に達するコンタクトホール114aが形成されている。コンタクトホール114a内には、導体プラグ116cが埋め込まれている。
【0093】
本実施形態で用いられるキャパシタ部品14aでは、導電性を有する部品用支持基板100aが用いられているため、部品用支持基板100aを介して下部電極102と配線16b(図10(a)参照)とを電気的に接続することが可能となる。
【0094】
こうして、本実施形態で用いられているキャパシタ部品14aが構成されている。
【0095】
次に、本実施形態による回路基板について図10を用いて説明する。
【0096】
図10に示すように、絶縁層12bには、キャパシタ部品14bが埋め込まれている。キャパシタ部品14bの部品用支持基板100aは、導電性接着剤(図示せず)により配線16bに接着されている。こうして、キャパシタ部品14aの下部電極102が部品用支持基板100aを介して配線16bに電気的に接続されている。導電性接着剤としては、例えば銅ペーストを用いることができる。
【0097】
キャパシタ14aが埋め込まれた絶縁層12b上には、配線16eが形成されている。配線16eは、キャパシタ部品14aの導体プラグ116cを介して上部電極106に電気的に接続されている。
【0098】
こうして本実施形態による回路基板11aが構成されている。
【0099】
このように、キャパシタ部品14aに導電性を有する部品用支持基板100aを用いてもよい。
【0100】
このように本実施形態によれば、キャパシタ部品14aに導電性を有する部品用支持基板100aが用いられているため、下部電極102を部品用支持基板100aを介して配線16bに電気的に接続することができる。このため、本実施形態によれば、設計の自由度を向上することができる。
【0101】
(回路基板の製造方法)
次に、本実施形態による回路基板の製造方法を図11乃至図15を用いて説明する。
【0102】
本実施形態による回路基板の製造方法を説明するに先立って、本実施形態で用いられるキャパシタの製造方法を図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12は、本実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図である。
【0103】
図11に示すように、まず、導電性を有する部品用支持基板100aを用意する。導電性を有する部品用支持基板100aとしては、例えば不純物が導入されたSiより成る支持基板を用いることができる。部品用支持基板100aの厚さは例えば0.3mmとし、部品用支持基板100aの比抵抗は例えば10Ω・cm以下とする。
【0104】
この後の図11(b)及び図11(c)に示すキャパシタの製造方法は、図2(b)及び図2(c)を用いて上述したキャパシタの製造方法と同様であるので説明を省略する。
【0105】
次に、図11(d)に示すように、例えばスパッタ法により、全面に、例えば膜厚200nmのPt膜より成る上部電極106を形成する。この後、上記と同様にして、誘電体膜104の膜質を向上するための熱処理を行う。この後、上記と同様にして、上部電極106、誘電体膜104及び下部電極102をパターニングする。こうして下部電極102、誘電体膜104及び上部電極106から成るキャパシタ素子108が形成される。
【0106】
次に、図11(e)に示すように、全面に、例えばスピンコート法により、例えば膜厚2μmのポリイミドより成る保護膜110を形成する。
【0107】
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、保護膜110に、上部電極106に達するコンタクトホール114aを形成する。
【0108】
次に、上記と同様にして、全面に、例えば膜厚50nmのCuより成るシード層(図示せず)を形成する。
【0109】
次に、図11(f)に示すように、保護膜110上にフォトレジスト膜120aを形成する。この後、フォトリソグラフィ技術により、フォトレジスト膜120aをパターニングする。
【0110】
次に、図12(a)に示すように、例えば電解めっき法により、コンタクトホール114a内にCuより成る導体プラグ116cを埋め込む。
【0111】
次に、図12(b)に示すように、フォトレジスト膜120aを除去する。この後、シード層(図示せず)をエッチング除去する。
【0112】
次に、上記と同様にして、部品用支持基板100aの裏面側を研磨することにより、部品用支持基板100aを薄くする。
【0113】
こうして本実施形態で用いられるキャパシタ部品14aが製造される。
【0114】
次に、本実施形態による回路基板の製造方法について図13乃至図15を用いて説明する。図13乃至図15は、本実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図である。
【0115】
まず、絶縁層12b、26bに、配線16a、16c、28に達するコンタクトホール46及び開口部48を形成する工程までは、図4(a)乃至図6(c)に示す回路基板の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
【0116】
次に、図13(a)に示すように、開口部48内にキャパシタ部品14aを埋め込む。具体的には、キャパシタ部品14aの部品用支持基板100aの下面側を導電性接着剤(図示せず)を用いて配線16bに接着する。導電性接着剤としては、例えば銅ペーストを用いることができる。これにより、キャパシタ部品14aの下部電極102が部品用支持基板100aを介して配線16bに電気的に接続される。
【0117】
次に、図13(b)に示すように、絶縁層12b上に、配線16d〜16fを形成する。配線16eは、キャパシタ部品14aの導体プラグ116cを介して上部電極106に電気的に接続される。
【0118】
この後の図13(c)乃至図15(b)に示す回路基板の製造方法は、図7(c)乃至図9(b)に示す回路基板の製造方法と同様であるので説明を省略する。
【0119】
こうして、本実施形態による回路基板11aが製造される。
【0120】
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0121】
例えば、上記実施形態では、誘電体膜104の材料としてBSTを用いたが、誘電体膜104の材料はBSTに限定されるものではなく、他のあらゆる高誘電体膜又は強誘電体膜を用いてもよい。例えば、Sr、Ba、Pb、Zr、Bi、Ta、Ti、Mg又はNbの少なくともいずれかの元素を含む複合酸化物より成る高誘電体膜又は強誘電体膜を適宜用いることができる。具体的には、例えば(Ba,Sr)TiO3、Pb(Zr,Ti)O3、SrBi2Ta2O9、Pb(Mg,Nb)O3、Ta2O5等を適宜用いることができる。また、誘電体膜104は、高誘電体膜又は強誘電体膜に限定されるものではなく、他のあらゆる誘電体膜を適宜用いてもよい。但し、高誘電体膜や強誘電体膜を用いれば、容量が大きくしかも小型のキャパシタ部品を構成できるため有利である。
【0122】
また、上記実施形態では、導電性接着剤として銅ペーストを用いたが、導電性接着剤は銅ペーストに限定されるものではなく、他のあらゆる導電性接着剤を適宜用いることができる。例えば、Ag、Cu、Au又はPd等を含む導電性接着剤を用いてもよい。
【0123】
また、上記実施形態では、下部電極102や上部電極106にPt等を用いたが、下部電極102や上部電極106の材料はPtに限定されるものではなく、他のあらゆる電極材料を適宜用いることができる。たとえば、下部電極102や上部電極106の材料として、Au、Cu、Pd、Ru、Ru酸化物、Ir、Ir酸化物又はCr等を用いてもよい。
【0124】
また、上記実施形態では、1箇所のみにキャパシタ部品を埋め込んだが、複数の箇所にキャパシタ部品を適宜埋め込んでもよい。即ち、電源電圧変動の抑制や高周波ノイズの除去等を要する箇所に、必要に応じてキャパシタ部品を適宜埋め込めばよい。
【0125】
また、第2実施形態では、導電性の部品用支持基板100a上に、下部電極102、誘電体膜104、上部電極106を順次形成したが、導電性の部品用支持基板100a上に下部電極を形成することなく、誘電体膜102と上部電極104とを順次形成してもよい。即ち、導電性の支持基板102が、下部電極を兼ねるように構成してもよい。
【0126】
(付記1) 支持基板と、
前記支持基板上に積層された複数の絶縁層と、
前記複数の絶縁層のいずれかである一の絶縁層に埋め込まれ、上面の高さが前記一の絶縁層の上面の高さとほぼ等しいキャパシタ部品と
を有することを特徴とする回路基板。
【0127】
(付記2) 付記1記載の回路基板において、
前記支持基板は、有機樹脂より成り、
前記絶縁層は、有機樹脂より成る
ことを特徴とする回路基板。
【0128】
(付記3) 付記1又は2記載の回路基板において、
前記一の絶縁層上に形成された第1の配線と第2の配線とを更に有し、
前記キャパシタ部品は、部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記第1の配線は、前記下部電極に電気的に接続されており、
前記第2の配線は、前記上部電極に電気的に接続されている
ことを特徴とする回路基板。
【0129】
(付記4) 付記1又は2記載の回路基板において、
前記一の絶縁層下に形成された第1の配線と、
前記一の絶縁層上に形成された第2の配線とを更に有し、
前記キャパシタ部品は、導電性を有する部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記第1の配線は、前記部品用支持基板を介して前記下部電極に電気的に接続されており、
前記第2の配線は、前記上部電極に電気的に接続されている
ことを特徴とする回路基板。
【0130】
(付記5) 付記4記載の回路基板において、
前記部品用支持基板は、前記キャパシタ素子の前記下部電極を兼ねる
ことを特徴とする回路基板。
【0131】
(付記6) 付記4又は5記載の回路基板において、
前記部品用支持基板の比抵抗は、10Ω・cm以下である
ことを特徴とする回路基板。
【0132】
(付記7) 付記4乃至6のいずれかに記載の回路基板において、
前記部品用支持基板は、導電性接着剤を用いて前記第1の配線に固定されている
ことを特徴とする回路基板。
【0133】
(付記8) 付記7記載の回路基板において、
前記導電性接着剤は、Ag、Cu、Au又はPdを含む
ことを特徴とする回路基板。
【0134】
(付記9) 付記3乃至8のいずれかに記載の回路基板において、
前記誘電体膜は、Sr、Ba、Pb、Zr、Bi、Ta、Ti、Mg又はNbの少なくともいずれかの元素を含む複合酸化物より成る
ことを特徴とする回路基板。
【0135】
(付記10) 付記3乃至9のいずれかに記載の回路基板において、
前記下部電極及び前記上部電極の少なくともいずれかは、Pt、Au、Cu、Pd、Ru、Ru酸化物、Ir、Ir酸化物又はCrより成る
ことを特徴とする回路基板。
【0136】
(付記11) 支持基板上に複数の絶縁層が積層された回路基板の製造方法であって、
支持基板上に絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層に開口部を形成する工程と、
前記開口部内にキャパシタ部品を埋め込む工程と
を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
【0137】
(付記12) 付記11記載の回路基板の製造方法において、
前記絶縁層を形成する工程の前に配線を形成する工程を更に有し、
前記キャパシタ部品は、導電性を有する部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記キャパシタを埋め込む工程では、前記部品用支持基板を導電性接着剤を用いて前記第1の配線に接着することにより、前記下部電極と前記第1の配線とを前記部品用支持基板を介して電気的に接続する
ことを特徴とする回路基板の製造方法。
【0138】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、支持基板上に積層された複数の絶縁層のいずれかにキャパシタ部品が埋め込まれているため、LSIとキャパシタとを、配線を引き回すことなく、極めて短い距離で接続することができる。このため、本発明によれば、LSI等とキャパシタとの間の等価直列インダクタンスや等価直列抵抗を極めて小さくすることができる。このため、本発明によれば、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。従って、本発明によれば、半導体装置等の高周波領域での安定動作に寄与し得る回路基板を提供することができる。
【0139】
また、本発明によれば、支持基板と別個に形成されたキャパシタ部品を支持基板上に実装するため、高温の熱処理に耐え得ない有機樹脂等を支持基板の材料として用いる場合であっても、キャパシタの誘電体膜として高誘電体膜や強誘電体膜を用いることができる。本発明によれば、静電容量の大きいキャパシタを接続することができるため、電源電圧変動を効果的に抑制することができ、また、電源の高周波ノイズを効果的に除去することができる。
【0140】
また、本発明によれば、支持基板の材料として、安価でしかも容易に加工し得る有機樹脂等の材料を用いることができるため、キャパシタが内蔵された回路基板を安価に提供することができる。
【0141】
また、本発明によれば、回路基板と別個にインタポーザ型のキャパシタを設けることを要しないため、構成を簡略化することができるとともに、全体として低コスト化を実現することができる。
【0142】
また、本発明によれば、キャパシタ部品に導電性を有する部品用支持基板が用いられているため、下部電極を部品用支持基板を介して配線に電気的に接続することができる。このため、本発明によれば、設計の自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による回路基板を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図5】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図6】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図7】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図8】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図9】本発明の第1実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その6)である。
【図10】本発明の第2実施形態による回路基板を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図12】本発明の第2実施形態で用いられるキャパシタ部品の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図13】本発明の第2実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図14】本発明の第2実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図15】本発明の第2実施形態による回路基板の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【符号の説明】
10…支持基板
11、11a…回路基板
12a〜12f…絶縁層
14、14a…キャパシタ部品
16、16a〜16f…配線
18…ビアホール
20…導電膜
22…樹脂
24…ランド
26a〜26f…絶縁層
28…配線
30…電極
32…ソルダーレジスト膜
34…開口部
36…半田バンプ
38…コンタクトホール
40…シード層
42…ドライフィルムレジスト膜
44…開口部
46…コンタクトホール
48…開口部
100、100a…部品用支持基板
102…下部電極
104…誘電体膜
106…上部電極
108…キャパシタ素子
110…保護膜
112…コンタクトホール
114、114a…コンタクトホール
116a、116b、116c…導体プラグ
118…開口部
120、120a…フォトレジスト膜
Claims (9)
- 支持基板と、
前記支持基板上に積層された複数の絶縁層と、
前記複数の絶縁層のいずれかである一の絶縁層に埋め込まれ、上面の高さが前記一の絶縁層の上面の高さとほぼ等しいキャパシタ部品と
を有することを特徴とする回路基板。 - 請求項1記載の回路基板において、
前記支持基板は、有機樹脂より成り、
前記絶縁層は、有機樹脂より成る
ことを特徴とする回路基板。 - 請求項1又は2記載の回路基板において、
前記一の絶縁層上に形成された第1の配線と第2の配線とを更に有し、
前記キャパシタ部品は、部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記第1の配線は、前記下部電極に電気的に接続されており、
前記第2の配線は、前記上部電極に電気的に接続されている
ことを特徴とする回路基板。 - 請求項1又は2記載の回路基板において、
前記一の絶縁層下に形成された第1の配線と、
前記一の絶縁層上に形成された第2の配線とを更に有し、
前記キャパシタ部品は、導電性を有する部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記第1の配線は、前記部品用支持基板を介して前記下部電極に電気的に接続されており、
前記第2の配線は、前記上部電極に電気的に接続されている
ことを特徴とする回路基板。 - 請求項4記載の回路基板において、
前記部品用支持基板は、前記キャパシタ素子の前記下部電極を兼ねる
ことを特徴とする回路基板。 - 請求項4又は5記載の回路基板において、
前記部品用支持基板の比抵抗は、10Ω・cm以下である
ことを特徴とする回路基板。 - 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の回路基板において、
前記部品用支持基板は、導電性接着剤を用いて前記第1の配線に固定されている
ことを特徴とする回路基板。 - 支持基板上に複数の絶縁層が積層された回路基板の製造方法であって、
支持基板上に絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層に開口部を形成する工程と、
前記開口部内にキャパシタ部品を埋め込む工程と
を有することを特徴とする回路基板の製造方法。 - 請求項8記載の回路基板の製造方法において、
前記絶縁層を形成する工程の前に配線を形成する工程を更に有し、
前記キャパシタ部品は、導電性を有する部品用支持基板と、前記部品用支持基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極とを有しており、
前記キャパシタを埋め込む工程では、前記部品用支持基板を導電性接着剤を用いて前記第1の配線に接着することにより、前記下部電極と前記第1の配線とを前記部品用支持基板を介して電気的に接続する
ことを特徴とする回路基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002174341A JP2004022732A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 回路基板及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=31173336
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JP (1) | JP2004022732A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016047941A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-07 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 | 高分子自己組織化膜による銅の酸化防止と導電性向上技術 |
-
2002
- 2002-06-14 JP JP2002174341A patent/JP2004022732A/ja active Pending
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