JP2004015299A - 画像読み取り装置、原稿送り装置、および原稿読み取り方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原稿束から原稿を給紙する原稿トレイ11と、この原稿トレイ11により給紙された原稿を搬送する第1搬送路31と、搬送される原稿の一方の側から原稿の片面の画像を読み取るスキャナ装置70と、この一方の側とは搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取るCIS50とを備え、原稿の両面読み取りを行う際、スキャナ装置70とCIS50とを同時に用いて両面を読み取るモードと、CIS50を用いずに、第3搬送路33、第4搬送路34、第5搬送路35を用いて原稿を反転させてスキャナ装置70だけで原稿の両面読み取りを行うモードとを設けた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージセンサにより原稿画像を読み取る画像読み取り装置等に関し、より詳しくは、表裏両面の原稿画像を読み取ることができる画像読み取り装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やファクシミリ等の読み取り装置、コンピュータ入力用のスキャナ等として、原稿における表裏両面の画像情報をユーザの介在なしに自動的に読み取る画像読み取り装置(自動両面読み取り装置)が広く用いられている。これらの自動両面読み取り装置としては、原稿反転部にて原稿を表裏反転させて読み取る方法が最も広く採用されている。即ち、この従来の方法にて表裏両面の画像情報を入力する際には、原稿読み取り部で片面を読み取った後、排出された原稿を表裏反転させて再び原稿読み取り部に搬送し、この原稿読み取り部にて他の片面を読み取っている。
【0003】
しかし、この表裏反転による自動両面読み取りでは、一旦、原稿を排出した後に反転させて再度、原稿読み取り部に搬送する必要があることから、両面読み取りに際して時間が多くかかり、両面読み取りに際して生産性が劣ってしまう。また、原稿反転部では、原稿を表裏反転させるために複雑な機構が必要となり、この原稿反転部での原稿づまり(JAM)の発生割合が他の搬送部と比べて高く、信頼性を向上させることが要求されていた。更には、狭いスペースにて自動両面読み取り装置を設計する場合に、原稿を反転させ、また排紙時に原稿のページ数を揃える必要性等から、原稿を小さな径にて急激に反転させる必要性が生じる場合がある。その結果、坪量の大きな所定の厚紙からなる原稿を搬送することが難しかった。
【0004】
そこで、1回の搬送にて、両面を自動的に読み取る技術が検討されている。例えば、特開平1−171360号公報や特開平1−293757号公報では、原稿を搬送する原稿パスの表裏両面側に2つのイメージセンサを設け、原稿を表裏反転させることなく、1回の原稿搬送にて原稿の両面を自動的に読み取ることを可能としている。
【0005】
ここで、一般に、原稿の読み取りに際しては、例えば、蛍光灯を光源とする光を原稿に照射させ、その反射光を縮小光学系を介して光センサで読み取る方式が採用されている。かかる方式におけるセンサには、例えば、1次元のCCD(Charge Coupled Device)センサが用いられ、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、原稿を主走査方向とは直交する方向(副走査方向)に微小距離移動し、次のラインを読み取る。これを原稿サイズ全体に亘って繰り返し、1ページの原稿読み取りを完了させる。また、原稿を移動させずに副走査方向への順次読み取りを行う方法として、フルレートキャリッジやハーフレートキャリッジといった移動体によって、複数のミラーを移動させて副走査方向への読み取りを順次行う方法もある。
【0006】
この読み取り方式では、上述のように、光源を原稿に当てその反射光を幾つかのミラーを介してCCDセンサで読み取る必要があることから、ユニット全体が大きくなりがちであった。特に、原稿を反転させずに両面を読み取るために複数のイメージセンサを設ける必要がある場合には、このようなCCDセンサを複数、設けることは、スペース上の問題から難しい。そこで、かかるスペース上の問題を解決するために、形状の小さいLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を光源に利用し、例えばセルフォックレンズを介してリニアセンサで画像を直接、読み取る、CIS(Contact Image Sensor)と呼ばれるイメージセンサを用いることが検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このCISを用いた読み取り方式では、焦点深度が非常に浅く、CISと原稿面との距離が少しでも狂うと、焦点がずれてしまい、読み取った画像がボケてしまう。即ち、装置全体の縮小化は図れるものの、シャープな画像の実現が困難となる。特に、カラー画像の読み取りに際しては、色ずれ等が起こり易く、画質の低下が著しい。また、CCDセンサによる読み取りとCISによる読み取りとの両者を用いて原稿の両面を自動読み取りしようとする場合には、CCDセンサ側とCIS側とで画質を合わせることが困難となり、例えば、この自動両面読み取り装置にて読み取られた画像をプリントアウトすると、表裏にて異なった画質からなる画像が出力されることとなる。このような画質合わせの問題は、特に、カラー画像にて顕著に現れる。その中でも、例えば、カラー色が少ない(プラスワンカラー等)ような、所謂ビジネスカラー的なものでは対応できる場合もあるが、カタログ画像や写真画像等では、画質のずれが特に大きくなり、CCDセンサとCISとの両者を用いた自動両面読み取りは、画質を重視する場合に実用的なものとは言い得ない。
【0008】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、両面原稿読み取りに際して使い勝手に優れた画像読み取り装置、原稿送り装置を提供することにある。
また他の目的は、画像読み取りの高速化や高画質化等の要求に適切に対応することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明が適用される画像読み取り装置では、原稿束から原稿を給紙する給紙部と、この給紙部により給紙された原稿を搬送する搬送路と、この搬送路の一方の側から原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、この一方の側とは搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサとを備え、この第1のセンサを用いて原稿における表裏両面の画像を順次読み取る第1の両面読み取りモードと、第1のセンサおよび第2のセンサを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で原稿における表裏両面の画像を読み取る第2の両面読み取りモードとを有している。ここで、この第1の両面読み取りモードは、第1のセンサを用いて原稿の片面を読み取った後、搬送路にて原稿を表裏反転させ、第1のセンサを用いて原稿の他の片面を読み取ることを特徴としている。
【0010】
また、第2のセンサは、第1のセンサとは解像特性が異なるセンサであること、例えば、第1のセンサは、縮小光学系を介して原稿の反射光を読み取るイメージセンサであり、第2のセンサは、原稿の反射光を第1のセンサよりも近接した位置から読み取るイメージセンサとすることができ、例えば被写界深度(焦点深度)の異なるセンサを用いて表裏両面の画像を読み取ることができる。
【0011】
一方、本発明が適用される画像読み取り装置は、搬送路の一方の側に配置された第1のセンサを用いて原稿の第1面を読み取った後、この第1のセンサを再度用いて原稿の第2面を読み取る第1の両面読み取り手段と、この第1のセンサと搬送路の他方の側に設けられた第2のセンサとを用いて原稿の第1面および第2面を読み取る第2の両面読み取り手段と、原稿の読み取りに際して、この第1の両面読み取り手段および第2の両面読み取り手段の何れか一方を選択する選択手段と、第1の両面読み取り手段による読み取りと第2の両面読み取り手段による読み取りとで原稿の搬送経路を切り替える搬送経路切り替え手段とを含む。
【0012】
ここで、この選択手段は、カラー画像データの出力に際しては第1の両面読み取り手段を選択し、白黒画像データの出力に際しては第2の両面読み取り手段を選択することができる。また、この選択手段は、高画質化を優先する際には第1の両面読み取り手段を選択し、高速化を優先する際には第2の両面読み取り手段を選択することを特徴とすることができる。これらの選択は、ユーザによる選択の他、画像読み取りの設定、原稿の認識等によって実行される。
【0013】
また、他の観点から捉えると、本発明は、原稿を読み取る読み取り装置に備えられる原稿送り装置であって、原稿を搬送して原稿の第1面を読み取り装置により読み取った後、この原稿を再度搬送してこの原稿の第2面を読み取り装置により読み取るための第1の両面読み取り搬送経路と、読み取り装置とは原稿の搬送路を介して対向する位置に設けられ、読み取り装置による原稿の第1面の読み取りとほぼ同時期にこの原稿の第2面を読み取る読み取りセンサと、この読み取りセンサを用いて第2面を読み取る際に、第1の両面読み取り搬送経路とは異なる搬送路を用いて原稿を搬送する第2の両面読み取り搬送経路とを含んでいる。ここで、第1の両面読み取り搬送経路と第2の両面読み取り搬送経路とは、原稿の搬送路の一部が共有されることを特徴とすることができる。また、読み取りセンサは、CIS(Contact Image Sensor)であり、センサ面を下向きにして配置されることを特徴とすることができる。
【0014】
更に本発明は、原稿送り装置によって搬送された原稿の両面を読み取り、カラー画像データを出力可能な原稿読み取り方法であって、白黒画像データを出力するか否かを判断し、白黒画像データを出力すると判断される場合には、第1のセンサおよびこの第1のセンサとは搬送路を介して対向する位置にある第2のセンサを用いて原稿の両面を読み取り、また、カラー画像データを出力するか否かを判断し、カラー画像データを出力すると判断される場合には、この第2のセンサを用いずに第1のセンサを用いて原稿の両面を読み取ることを特徴としている。
【0015】
また更に、本発明は、原稿送り装置によって搬送された原稿の両面を読み取る原稿読み取り方法であって、高画質な画像データを出力すべきか否かを判断し、高画質なデータを出力すべきと判断される場合には、第1のセンサにより原稿の第1面を読み取った後、この原稿を反転させてこの原稿の第2面を第1のセンサにより読み取り、高画質なデータを出力しなくてもよいと判断される場合には、第1のセンサおよびこの第1のセンサとは搬送路を介して対向する位置にある第2のセンサを用いて一度の原稿送りで原稿の両面を読み取ることを特徴とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。この画像読み取り装置は、大きく、積載された原稿束から原稿を順次、搬送する原稿送り装置10、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置70、および、読み込まれた画像信号を処理する処理装置80に大別される。
【0017】
原稿送り装置10は、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ11、原稿トレイ11を上昇および下降させるトレイリフタ12を備えている。また、トレイリフタ12により上昇された原稿トレイ11の原稿を搬送するナジャーロール13、ナジャーロール13により搬送された原稿を更に下流側まで搬送するフィードロール14、ナジャーロール13により供給される原稿を1枚づつ捌くリタードロール15を備えている。最初に原稿が搬送される第1搬送路31には、一枚づつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール16、原稿を更に下流側のロールまで搬送すると共にループ作成を行うプレレジロール17、一旦、停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給するレジロール18、読み込み中の原稿搬送をアシストするプラテンロール19、読み込まれた原稿を更に下流に搬送するアウトロール20を備えている。また、第1搬送路31には、搬送される原稿のループ状態に応じて支点を中心として回動するバッフル41を備えている。更に、プラテンロール19とアウトロール20との間には、本実施の形態における第2のセンサである、CIS(Contact Image Sensor)50を備えている。
【0018】
アウトロール20の下流側には、第2搬送路32および第3搬送路33が設けられ、これらの搬送路を切り替える搬送路切替ゲート42、読み込みが終了した原稿を積載させる排出トレイ40、排出トレイ40に対して原稿を排出させる第1排出ロール21を備えている。また、第3搬送路33を経由した原稿に対してスイッチバックさせる第4搬送路34、第4搬送路34に設けられ、実際に原稿のスイッチバックを行うインバータロール22およびインバータピンチロール23、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を再度、プレレジロール17等を備える第1搬送路31に導く第5搬送路35、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を排出トレイ40に排出する第6搬送路36、第6搬送路36に設けられ、反転排出される原稿を第1排出ロール21まで搬送する第2排出ロール24、第5搬送路35および第6搬送路36の搬送経路を切り替える出口切替ゲート43を備えている。
【0019】
ナジャーロール13は、待機時にはリフトアップされて退避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して原稿トレイ11上の最上位の原稿を搬送する。ナジャーロール13およびフィードロール14は、フィードクラッチ(図示せず)の連結によって原稿の搬送を行う。プレレジロール17は、停止しているレジロール18に原稿先端を突き当ててループを作成する。レジロール18では、ループ作成時に、レジロール18に噛み込んだ原稿先端をニップ位置まで戻している。このループが形成されると、バッフル41は支点を中心として開き、原稿のループを妨げることのないように機能している。また、テイクアウェイロール16およびプレレジロール17は、読み込み中におけるループを保持している。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、読み込み時における原稿搬送に伴うスキューを抑制して、位置合わせの調整機能を高めることができる。読み込みの開始タイミングに合わせて、停止されていたレジロール18が回転を開始し、プラテンロール19によって、第2プラテンガラス72B(後述)に押圧されて、下面方向から画像データが読み込まれる。
【0020】
搬送路切替ゲート42は、片面原稿の読み取り終了時、および両面原稿の両面同時読み取りの終了時に、アウトロール20を経由した原稿を第2搬送路32に導き、排出トレイ40に排出するように切り替えられる。一方、この搬送路切替ゲート42は、両面原稿の順次読み取り時には、原稿を反転させるために、第3搬送路33に原稿を導くように切り替えられる。インバータピンチロール23は、両面原稿の順次読み取り時に、フィードクラッチ(図示せず)がオフの状態でリトラクトされてニップが開放され、原稿をインバータパス(第4搬送路34)へ導いている。その後、このインバータピンチロール23はニップされ、インバータロール22によってインバートする原稿をプレレジロール17へ導き、また、反転排出する原稿を第6搬送路36の第2排出ロール24まで搬送している。
【0021】
スキャナ装置70は、上述した原稿送り装置10を備えることができると共に、この原稿送り装置10を装置フレーム71によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送された原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置70は、筐体を形成する装置フレーム71に、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス72A、原稿送り装置10によって搬送中の原稿を読み取るための光の開口部を形成する第2プラテンガラス72Bが設けられている。
【0022】
また、スキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、および第1プラテンガラス72Aの全体に亘ってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73、フルレートキャリッジ73から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが備えられている。更に、ハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが備えられている。更に、スキャナ装置70は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ77、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78、CCDイメージセンサ78を備える駆動基板79を備え、CCDイメージセンサ78によって得られた画像信号は駆動基板79を介して処理装置80に送られる。
【0023】
ここで、まず、第1プラテンガラス72Aに載置された原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、主走査方向とは直交する方向(副走査方向)にフルレートキャリッジ73を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿サイズ全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
【0024】
一方、第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置10によって搬送される原稿がこの第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とは、図1に示す実線の位置に停止した状態にある。まず、原稿送り装置10のプラテンロール19を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、本実施の形態における第1のセンサであるCCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。即ち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に到達した後、原稿が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの読み取りが完了する。
【0025】
本実施の形態では、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とを停止させ、第2プラテンガラス72BにてCCDイメージセンサ78により原稿の第1面の読み取りを行う原稿の搬送時に、同時(時間の完全一致ではなく、同一の原稿搬送時程度の意味)に第2のセンサであるCIS50によって、原稿の第2面の読み取りを行うことが可能である。即ち、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78と第2のセンサであるCIS50とを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で、この原稿における表裏両面の画像を読み取ることを可能としている。
【0026】
図2は、CIS50を用いた読み取り構造を説明するための図である。図2に示すように、CIS50は、プラテンロール19とアウトロール20との間に設けられる。原稿の片面(第1面)は、第2プラテンガラス72Bに押し当てられ、この第1面の画像はCCDイメージセンサ78にて読み込まれる。一方、CIS50では、原稿を搬送する搬送路を介して対向する他方の側から、片面(第2面)の画像が読み込まれる。このCIS50は、ガラス51と、このガラス51を透過して原稿の第2面に光を照射するLED(Light Emitting Diode)52と、LED52からの反射光を集光するレンズアレイであるセルフォックレンズ53と、このセルフォックレンズ53により集光された光を読み取るイメージセンサであるラインセンサ54を備えている。ラインセンサ54としては、CCDやCMOSセンサ、密着型センサ等を用いることができ、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。CIS50では、縮小光学系を用いずに、セルフォックレンズ53とラインセンサ54を用いて画像の取り込みを行うことから、構造をシンプルにすることができ、且つ、筐体を小型化し、消費電力を低減することができる。尚、カラー画像を読み込む場合には、LED52にR(赤)G(緑)B(青)の3色のLED光源を組み合わせ、ラインセンサ54としてRGB3色用の3列一組のセンサを用いれば良い。
【0027】
また、CIS50による画像読み取りに際して、この読み取り部を構成する搬送路に、CIS50の筐体から延びる制御部材55、制御部材55によって押し付けられた用紙を突き当てる突き当て部材60を備えている。また、この突き当て部材60の下流側にはガイド部材61が設けられ、このガイド部材61と突き当て部材60との間には開口部63を構成し、更に、ガイド部材61の下部であって開口部63に連続する箇所には、原稿の表面に付着してきたごみや汚れを溜めるごみ溜め部62が設けられている。制御部材55および突き当て部材60は、原稿の搬送路に直交する方向に(即ち、原稿送り装置の前面から後面の方向に)、原稿送り装置の前面から後面まで、搬送路の位置に対応して設けられている。
【0028】
CIS50は、光学結像レンズにセルフォックレンズ53を採用していることから、焦点(被写界)深度が浅い。図3は、レンズ結像性能として焦点深度を説明するための図である。この図3には、本実施の形態におけるスキャナ装置70等の縮小光学系を用いたレンズ深度(7.8Lp/mm)のMTF(Modulation Transfer Function)、およびセルフォックレンズ53を用いたレンズ深度(6Lp/mm)のMTFの一例が示されている。この「Lp/mm」は、1mmの間に黒と白とのラダーパターンが幾つ存在するか、を示した値である。また、MTFは、被写体の持つ空間的な情報(コントラスト)を、低周波域(粗い稿目)から高周波域(細かい縞目)まで如何に忠実に再現するかを周波数特性で表したものである。図3の縦軸はMTF(%)を示し、横軸は、プラテンガラス上等のベストとなるピント位置から、1mmずつ離した状態、1mmずつ近付けた状態を示している。
【0029】
例えば、原稿の読み取りに際してMTF20%以上を目標とすると、本実施の形態におけるスキャナ装置70を用いた場合には、±4mm程度でも一定のピントが合い、被写界深度を深くとることができる。一方、セルフォックレンズ53を用いた場合には、MTF20%以上を目標とすると、被写界深度が±0.3mm程度と浅く、スキャナ装置70を用いた場合に比べて約1/13以下の深度となっている。即ち、本実施の形態におけるCIS50による読み取りに際しては、原稿の読み取り位置を所定の狭い範囲内に定めることが要求される。
【0030】
そこで、本実施の形態では、制御部材55を設け、原稿を制御部材55によって突き当て部材60に押し当てて搬送し、プラテンロール19とアウトロール20との間にある原稿の姿勢を安定的に制御できるように構成した。図2の実線矢印に示す「用紙の動きB」は、制御部材55が存在しない場合の用紙の動きを示したものであり、二点鎖線矢印に示す「用紙の動きA」は、制御部材55を設けた場合の用紙の動きを示したものである。「用紙の動きA」では、原稿が突き当て部材60に押し当てられて搬送されることが理解できる。即ち、制御部材55によって搬送される原稿を突き当て部材60に押し当てられた状態にて読み取ることで、被写界深度の浅いCIS50を用いた場合のピントの甘さを改善している。
【0031】
次に、図2に示す処理装置80について説明する。
図4は、処理装置80を説明するためのブロック図である。本実施の形態が適用される処理装置80は、大きく、センサ(CCDイメージセンサ78およびラインセンサ54)から得られた画像情報を処理する信号処理部81と、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御する制御部90とを備えている。信号処理部81は、アナログ信号の処理を行うAFE(Analog Front End)82、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)83、ディジタル信号に対してシェーディング補正やオフセット補正等の各種処理を施すディジタル処理部84を備え、ディジタル処理部84により処理されたディジタル信号は、ホストシステムへ出力され、例えば、プリンタへ画像情報として出力される。
【0032】
一方、制御部90は、各種両面読み取りの制御や片面読み取りの制御等を含め、原稿送り装置10およびスキャナ装置70の全体を制御する画像読み取りコントロール91、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78およびCIS50を制御するCCD/CISコントロール92、読み取りタイミングに合わせてCIS50のLED52やフルレートキャリッジ73の照明ランプ74を制御するランプコントロール93、スキャナ装置70におけるモータのオン/オフなどを行いフルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とのスキャン動作を制御するスキャンコントロール94、原稿送り装置10におけるモータの制御、各種ロールの動作やフィードクラッチの動作、ゲートの切り替え動作等を制御する搬送機構コントロール95を備えている。これらの各種コントロールからは、原稿送り装置10およびスキャナ装置70に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、これらの動作制御が可能となる。画像読み取りコントロール91は、ホストシステムからの制御信号や、例えば自動選択読み取り機能に際して検出されるセンサ出力、ユーザからの選択等に基づいて、読み取りモードを設定し、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御している。
【0033】
ここで、本実施の形態では、原稿送り装置10による原稿搬送によって画像を読み取る際、第2プラテンガラス72Bを介してプラテンロール19に搬送される原稿をスキャナ装置70(CCDイメージセンサ78)を用いて読み取ることが可能であると共に、原稿送り装置10に設けられたCIS50を用いて読み取ることが可能である。しかしながら、前述のように、スキャナ装置70の機構を用いたCCDイメージセンサ78による読み取りと、CIS50のセルフォックレンズ53を用いた読み取りの場合とでは、その焦点深度の深さが異なり、解像特性に差が生じてしまう。特に、写真等のカラー画像を読み込む場合には、両者の読み込みにて色合わせが困難となり、両者の読み込みにて得られる画質が異なってしまう。そこで、本実施の形態では、複数の読み取りモードを準備し、装置の設定状態、原稿の種類、ユーザの選択等に基づいて、最適なモードの選択を可能としている。
【0034】
図5は、図4に示す画像読み取りコントロール91によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。画像読み取りコントロール91では、まず、搬送される原稿が片面原稿か否かが判断される(ステップ101)。この判断は、例えば、スキャナ装置70上に設けられたコントロールパネル(図示せず)を用いたユーザからの選択や、例えば自動選択読み取り機能が働いている場合には、画像読み込み前の第1搬送路31上の搬送路両側に設けられたセンサ(図示せず)等によって認識することができる。また、ホストシステムからの要請や、ネットワーク等を介したユーザからの選択なども考えられる。このステップ101で片面原稿であると判断される場合には、1パス(反転パスを用いない1回だけの原稿搬送パス)による片面読み取りが行われる(ステップ102)。この1パスによる片面読み取りでは、CCDイメージセンサ78による読み取りとCIS50による読み取りとをどちらを選択しても良いが、より高画質な画像読み取りを実現する場合には、CCDイメージセンサ78による読み取りを選択することが好ましい。かかる際には、原稿トレイ11上に、上向きに片面の原稿部分が存在すると共に原稿の1ページ目が上に来るように載置し、この1ページ目から原稿を搬送して順に読み取られる。
【0035】
ここで、ステップ101で片面原稿ではない場合、即ち、両面原稿である場合には、原稿が白・黒原稿であるか否かが判断される(ステップ103)。このステップ103の判断は、ステップ101と同様に、ユーザからの選択または自動選択読み取り機能によって判断される。カラー原稿であってもユーザが白・黒読み取りを望む場合もある。白・黒読み取りを行わない場合、即ち、カラー読み取りを行う場合には、画質が重視されるか否かが判断される(ステップ104)。例えば、カラー写真やパンフレット等のカラー画像の場合には、一般に、読み取り速度を上げる生産性よりも画質が重視される。かかる判断もユーザの設定等によってなされる。このステップ104で画質を重視すると判断される場合には、第1の両面読み取りモードである、反転パスによる両面読み取りが実行される(ステップ105)。即ち、CIS50による読み取りを行わず、原稿の第1面および原稿の第2面を共に第1のセンサであるCCDイメージセンサ78によって読み取るのである。これによって、原稿の第1面および原稿の第2面に対し、共に、焦点深度の深い読み取り手段を用いた高画質な両面読み取りが可能となる。
【0036】
一方、ステップ103で白・黒読み取りを行う場合、または、ステップ104で、カラー画像出力を必要とする場合であっても、例えばビジネスカラー等の微妙な色合い等が重視されない場合や、プラス1カラーの場合(黒以外に赤や青等、他の1色のカラーを含む場合)など、画質をあまり重視せず、生産性等の他の要因が重視される場合には、第2の両面読み取りモードである、反転パスを用いない、1パスによる両面同時読み取りが行われる(ステップ106)。即ち、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78によって第1面を読み取り、この読み取りの搬送パスに際して、同じ搬送パスにてCIS50による第2面の読み取りが行われる。これによって、同一の読み取り部へ原稿を2度、搬送する必要がなく、原稿読み取りスピードを向上させることができると共に、搬送パスが簡潔化されることで、原稿づまり(JAM)等の原稿搬送トラブルを抑制することができる。尚、前述したように、「同時読み取り」とは、必ずしも時間的に一致する場合を意味するものではなく、両面を1回のパスにてほぼ同時期に読み取るという意味である。
【0037】
尚、図5に示す処理フローを簡潔化し、両面原稿読み取りにおいて、白黒原稿の読み取りの場合には、ステップ106の両面同時読み取りを実行し、カラー原稿の場合には、ステップ105の反転パスによって順次、原稿を読み取るように構成することも可能である。また、原稿面の種類に応じて、これらのモードをミックスして用いることもできる。
【0038】
次に、各原稿読み取りモードにおける原稿の搬送方法について、図6および図7を用いて説明する。
図6(a),(b)は、図5のステップ102に示した1パスによる片面読み取りモードと、ステップ106に示した1パスによる両面同時読み取りである第2の両面読み取りモードの原稿パスを示した図である。図6(a)に示すように、原稿トレイ11に載置された原稿は、ナジャーロール13、フィードロール14およびリタードロール15、テイクアウェイロール16によって、第1搬送路31に順次、供給される。供給された原稿は、図6(b)に示すように、プラテンロール19の読み取り部およびCIS50の読み取り部を経由して、搬送路切替ゲート42によって第2搬送路32に移動し、排出トレイ40に、順次、排出される。片面読み取りの場合には、プラテンロール19の箇所にて、下方から、図1に示すスキャナ装置70のCCDイメージセンサ78を用いた読み取りがなされる。但し、前述のように、CIS50を用いた片面読み取りも可能である。また、1パスによる両面同時読み取りの場合には、スキャナ装置70のCCDイメージセンサ78を用いて第1面を読み取り、同一搬送時にCIS50を用いて第2面を読み取る。これによって、1回の原稿パスによって両面の原稿読み取りを行うことが可能となる。
【0039】
図7(a)〜(d)は、図5のステップ105に示した反転パスによる両面読み取り、即ち、第1の両面読み取りモードを説明するための図である。図7(a)に示すように、原稿トレイ11に載置された原稿は、第1搬送路31に順次、供給され、図1に示すスキャナ装置70のCCDイメージセンサ78を用いて、プラテンロール19の箇所にて下方から読み取りがなされる。そして、搬送路切替ゲート42によって第3搬送路33を経由し、第4搬送路34へ移動する。第3搬送路33を完全に抜けた原稿は、図7(b)に示すように、インバータロール22およびインバータピンチロール23によってスイッチバックし、第5搬送路35に供給される。
【0040】
第5搬送路35に供給された原稿は、再度、第1搬送路31に供給される。そして、図7(c)に示すように、原稿がスキャナ装置70のCCDイメージセンサ78によって下方から読み取られる。このとき、原稿は、図7(a)に示す場合とは表裏が反転した状態にあり、第1面とは表裏を異ならせる第2面が読み取られることとなる。第2面が読み取られた原稿は、表裏が反転された状態にあり、そのまま排出トレイ40に排出すると積載された読み取り後の原稿のページ順が狂うことになる。そこで、図7(c)に示すように、第2面の読み取りが完了した原稿を搬送路切替ゲート42を用いて第3搬送路33を経由させ、第4搬送路34に移動する。第4搬送路34に供給され、出口切替ゲート43の部分を完全に通過した原稿は、図7(d)に示すように出口切替ゲート43によって第6搬送路36を経由し排出トレイ40に排出される。これによって、原稿における表裏両面の画像を順次、読み取る第1の両面読み取りモードにおいて、読み取り後の原稿のページ順を揃えることが可能となる。
【0041】
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78を用いて原稿の片面(第1面)を読み取った後、原稿を反転させて他の片面(第2面)をこの第1のセンサで順次、読み取る第1の両面読み取りモードと、この第1のセンサと共に、第1のセンサとは搬送路を介して対向する他方の側に設けられる第2のセンサであるCIS50を用いて、原稿を一度の搬送で表裏両面(第1面および第2面)を読み取る第2の両面読み取りモードを準備した。そして、これらのモードを、必要に応じ、自動的に、またはユーザの指定等に基づいて、選択可能に構成した。これによって、例えば、白黒の出力かカラーの出力か、スピード(生産性)を重視するのか、画質を重視するのか等の用途に応じて、両面読み取りモードを適切に選択し、これらのモードを利用することができる。
【0042】
尚、本実施の形態では、読み取りモードの選択を処理装置80の画像読み取りコントロール91によって実行するように説明したが、これらの処理は、例えば、ディジタルカラー複写機等の画像処理装置の全体を制御するホストシステム等によって実行されることも可能である。
【0043】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、両面原稿読み取りに際して、使い勝手に優れた画像読み取り装置、原稿送り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。
【図2】CISを用いた読み取り構造を説明するための図である。
【図3】レンズ結像性能として焦点深度を説明するための図である。
【図4】処理装置を説明するためのブロック図である。
【図5】画像読み取りコントロールによって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
【図6】(a),(b)は、1パスによる片面読み取りモードと、1パスによる両面同時読み取りである第2の両面読み取りモードの原稿パスを説明するための図である。
【図7】(a)〜(d)は、反転パスによる両面読み取りを説明するための図である。
【符号の説明】
10…原稿送り装置、11…原稿トレイ、13…ナジャーロール、19…プラテンロール、20…アウトロール、22…インバータロール、23…インバータピンチロール、31…第1搬送路、32…第2搬送路、33…第3搬送路、34…第4搬送路、35…第5搬送路、36…第6搬送路、40…排出トレイ、41…バッフル、42…搬送路切替ゲート、43…出口切替ゲート、50…CIS(Contact Image Sensor)、51…ガラス、52…LED(Light Emitting Diode)、53…セルフォックレンズ、54…ラインセンサ、55…制御部材、60…突き当て部材、70…スキャナ装置、72A…第1プラテンガラス、72B…第2プラテンガラス、73…フルレートキャリッジ、74…照明ランプ、75…ハーフレートキャリッジ、76A…第1ミラー、76B…第2ミラー、76C…第3ミラー、77…結像用レンズ、78…CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、80…処理装置、81…信号処理部、90…制御部
Claims (15)
- 原稿束から原稿を給紙する給紙部と、
前記給紙部により給紙された原稿を搬送する搬送路と、
前記搬送路の一方の側から原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、
前記一方の側とは前記搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサとを備え、
前記第1のセンサを用いて原稿における表裏両面の画像を順次読み取る第1の両面読み取りモードと、
前記第1のセンサおよび前記第2のセンサを用いて、前記搬送路への原稿の一度の搬送で当該原稿における表裏両面の画像を読み取る第2の両面読み取りモードとを有する画像読み取り装置。 - 前記第1の両面読み取りモードは、前記第1のセンサを用いて原稿の片面を読み取った後、前記搬送路にて当該原稿を表裏反転させ、当該第1のセンサを用いて当該原稿の他の片面を読み取ることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 前記第2のセンサは、前記第1のセンサとは解像特性が異なるセンサであることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 前記第1のセンサは、縮小光学系を介して原稿の反射光を読み取るイメージセンサであり、
前記第2のセンサは、原稿の反射光を前記第1のセンサよりも近接した位置から読み取るイメージセンサであることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。 - 前記第2の両面読み取りモードは、白黒画像データを出力する際に用いられることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 搬送路の一方の側に配置された第1のセンサを用いて原稿の第1面を読み取った後、当該第1のセンサを再度用いて当該原稿の第2面を読み取る第1の両面読み取り手段と、
前記第1のセンサと前記搬送路の他方の側に設けられた第2のセンサとを用いて原稿の第1面および第2面を読み取る第2の両面読み取り手段と、
原稿の読み取りに際して、前記第1の両面読み取り手段および前記第2の両面読み取り手段の何れか一方を選択する選択手段と
を含む画像読み取り装置。 - 前記選択手段は、カラー画像データの出力に際しては前記第1の両面読み取り手段を選択し、白黒画像データの出力に際しては前記第2の両面読み取り手段を選択することを特徴とする請求項6記載の画像読み取り装置。
- 前記選択手段は、高画質化を優先する際には前記第1の両面読み取り手段を選択し、高速化を優先する際には前記第2の両面読み取り手段を選択することを特徴とする請求項6記載の画像読み取り装置。
- 前記第1の両面読み取り手段による読み取りと前記第2の両面読み取り手段による読み取りとで原稿の搬送経路を切り替える搬送経路切り替え手段を更に含むことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り装置。
- 原稿を読み取る読み取り装置に備えられる原稿送り装置であって、
原稿を搬送して当該原稿の第1面を前記読み取り装置により読み取った後、当該原稿を再度搬送して当該原稿の第2面を当該読み取り装置により読み取るための第1の両面読み取り搬送経路と、
前記読み取り装置とは原稿の搬送路を介して対向する位置に設けられ、当該読み取り装置による原稿の第1面の読み取りとほぼ同時期に当該原稿の第2面を読み取る読み取りセンサと、
前記読み取りセンサを用いて前記第2面を読み取る際に、前記第1の両面読み取り搬送経路とは異なる搬送路を用いて原稿を搬送する第2の両面読み取り搬送経路と
を含む原稿送り装置。 - 前記第1の両面読み取り搬送経路と前記第2の両面読み取り搬送経路とは、原稿の搬送路の一部が共有されることを特徴とする請求項10記載の原稿送り装置。
- 前記読み取りセンサは、CIS(Contact Image Sensor)であり、センサ面を下向きにして配置されることを特徴とする請求項10記載の原稿送り装置。
- 原稿送り装置によって搬送された原稿の両面を読み取り、カラー画像データを出力可能な原稿読み取り方法であって、
白黒画像データを出力するか否かを判断し、
白黒画像データを出力すると判断される場合には、第1のセンサおよび当該第1のセンサとは搬送路を介して対向する位置にある第2のセンサを用いて原稿の両面を読み取ることを特徴とする原稿読み取り方法。 - カラー画像データを出力するか否かを判断し、
カラー画像データを出力すると判断される場合には、前記第2のセンサを用いずに前記第1のセンサを用いて原稿の両面を読み取ることを特徴とする請求項13記載の原稿読み取り方法。 - 原稿送り装置によって搬送された原稿の両面を読み取る原稿読み取り方法であって、
高画質な画像データを出力すべきか否かを判断し、
高画質なデータを出力すべきと判断される場合には、第1のセンサにより原稿の第1面を読み取った後、当該原稿を反転させて当該原稿の第2面を当該第1のセンサにより読み取り、
高画質なデータを出力しなくてもよいと判断される場合には、前記第1のセンサおよび当該第1のセンサとは搬送路を介して対向する位置にある第2のセンサを用いて一度の原稿送りで原稿の両面を読み取ることを特徴とする原稿読み取り方法。
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