JP2003146926A - 新規な4−置換シクロヘキシリデンビスフェノール類 - Google Patents
新規な4−置換シクロヘキシリデンビスフェノール類Info
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Abstract
ル置換シクロアルキル基を有する新規な4−置換シクロ
ヘキシリデンビスフェノール類を提供する。 【解決手段】本発明による新規な4−置換シクロヘキシ
リデンビスフェノール類は、一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数1〜12のアルキル基を示
し、R2 は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、pは
4〜6の整数を示し、m及びnはそれぞれ独立に0〜3
の整数を示す。)で表される。
Description
クロヘキシリデンビスフェノール類に関する。詳しく
は、シクロヘキシリデン基の4−位にヒドロキシフェニ
ル置換シクロアルキル基を有する4−置換シクロヘキシ
リデンビスフェノール類に関する。 【0002】このような4−置換シクロヘキシリデンビ
スフェノール類は、液晶ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリウレタン等の合成樹脂原料、電子表示素子や半
導体等のフォトレジスト原料等として有用である。 【0003】 【従来の技術】従来、4−置換シクロヘキシリデンビス
フェノール類に関しては、例えば、特開平4−2823
34号公報には、アルキル置換シクロヘキサノンとフェ
ノールとを酸触媒の存在下で反応させて、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシクロヘキ
サンと1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−4
−t−ブチルシクロヘキサンを得ることが記載されてい
る。また、特開平02−129155号公報には、4−
n−プロピルシクロヘキサノンとフェノールを原料とし
て、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−n
−プロピルシクロヘキサンを得ることが記載されてい
る。更に、特開2000−63308公報には、4−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサノンとフェノ
ールを原料として、1,4,4−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサンを得ることが記載されてい
る。 【0004】このような4−置換シクロヘキシリデンビ
スフェノール類は、液晶性樹脂原料、ポリカーボネート
等合成樹脂原料、電子表示素子や半導体等のフォトレジ
スト原料等の分野において有用である。しかし、これら
の分野においては、4−置換シクロヘキシリデンビスフ
ェノール類に要求される性能も益々多様化、高度化して
きており、上述したように、従来より知られているもの
は、例えば、耐熱性、親油性等において十分でない。そ
こで、近年、特に、耐熱性等の改善された4−置換シク
ロヘキシリデンビスフェノール類が強く要望されてい
る。 【0005】本発明者らは、上述した要望に応えるべ
く、鋭意、研究した結果、シクロヘキシリデンビスフェ
ノール類のシクロヘキシル基の4−位にヒドロキシフェ
ニル置換シクロアルキル基を導入することによって、耐
熱性や親油性の改善が期待できる新規な4−置換シクロ
ヘキシリデンビスフェノール類を得ることができること
を見出して、本発明に至ったものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、シ
クロヘキシル基の4−位にヒドロキシフェニル置換シク
ロアルキル基を有する新規な4−置換シクロヘキシリデ
ンビスフェノール類を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明による新規な4−
置換シクロヘキシリデンビスフェノール類は、一般式
(I) 【0008】 【化2】 【0009】(式中、R1 は炭素原子数1〜12のアル
キル基を示し、R2 は炭素原子数1〜4のアルキル基を
示し、pは4〜6の整数を示し、m及びnはそれぞれ独
立に0〜3の整数を示す。)で表される。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明による新規な4−置換シク
ロヘキシリデンビスフェノール類は、上記一般式(I)
で表される。ここに、pはシクロヘキシリデン基の4−
位に結合している炭素原子と共にシクロアルキリデン基
を形成するメチレン基の数であって、4〜6の整数であ
り、m及びnはそれぞれ独立して0〜3の整数である。
pが4〜6の整数であるとき、上記シクロアルキリデン
基は、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基又
はシクロヘプチリデン基であり、好ましくは、pがそれ
ぞれ4又は5であるシクロペンチリデン基又はシクロヘ
キシリデン基である。R 1 は、このシクロアルキリデン
基が有していてもよいアルキル基を示し、具体的には、
鎖状のメチル基、エチル基、プロピル、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基
等であり、炭素原子数3以上のアルキル基は直鎖状でも
分岐鎖状でもよい。しかし、好ましくは、R1 は炭素原
子数1〜6、特に好ましくは、炭素原子数1〜4のアル
キル基である。同様に、R2 は、シクロヘキシリデン基
の1−位に結合しているヒドロキシフェニル基が有して
いてもよいアルキル基を示し、具体的には、メチル基、
エチル基、プロピル基又はブチル基であり、プロピル基
とブチル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよい。 【0011】従って、本発明による4−置換シクロヘキ
シリデンビスフェノール類の具体例としては、例えば、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンチル〕シクロヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4
−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−(3−メチルシ
クロペンチル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−(2−エチルシクロペンチル)〕シクロヘキ
サン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−
〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−(3−イソプロピ
ルシクロペンチル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロ
キシフェニル)−(3−イソブチルシクロペンチル)〕
シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−(2,
4−ジメチルシクロペンチル)〕シクロヘキサン、1,
1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4
−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンチル〕
シクロヘキサン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス
(3−エチルー4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンチル〕シクロヘ
キサン、1,1−ビス(3−イソプロピルー4−ヒドロ
キシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンチル〕シクロヘキサン、1,1−ビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンチ
ル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロ
キシフェニル)(3−メチルシクロペンチル)〕シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(2,3,5−トリメチル−4
−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシ
フェニル)(3−メチルシクロペンチル)〕シクロヘキ
サン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−
〔1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル〕シ
クロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(2−メ
チルシクロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロ
キシフェニル)(3−メチルシクロヘキシル)〕シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(4−メチルシ
クロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)(3−エチルシクロヘキシル)〕シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−
〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(4−イソプロピル
シクロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシ
フェニル)(4−イソブチルシクロヘキシル)〕シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(4−ペンチル
シクロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシ
フェニル)(4−ヘキシルシクロヘキシル)〕シクロヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4
−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(4−オクチルシ
クロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)(4−ノニルシクロヘキシル)〕シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−
〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(2,4−ジメチル
シクロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシ
フェニル)(3,3,5−トリメチルシクロヘキシ
ル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)
(2,3,5−トリメチルシクロヘキシル)〕シクロヘ
キサン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキシル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(3−イソ
プロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル〕シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(3−イソブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキシル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル〕シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(2,3,5−トリメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキシル〕シクロヘキサン、1,1−ビス
(3−メチル−6−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キシル〕シクロヘキサン、1,1−ビス(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−(4−メチルシクロヘキシル)〕シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)
(2,4−ジメチルシクロヘキシル)〕シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)
(4−エチルシクロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,
1−ビス(2,3,5−トリメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(3
−メチルシクロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−
ビス(2,3,6−トリメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)(4−メ
チルシクロヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス
(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−
(4−ヒドロキシフェニル)(4−イソプロピルシクロ
ヘキシル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(3−n−
プロピル−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4
−ヒドロキシフェニル)(4−イソブチルシクロヘキシ
ル)〕シクロヘキサン、1,1−ビス(3−イソブチル
−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロ
キシフェニル)(4−イソプロピルシクロヘキシル)〕
シクロヘキサン、1,1−ビス(3、5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒド
ロキシフェニル)(4−エチルシクロヘキシル)〕シク
ロヘキサン等を挙げることができる。 【0012】このような、本発明による4−置換シクロ
ヘキシリデンビスフェノール類は、例えば、一般式(I
I) 【0013】 【化3】 【0014】(式中、R1、p及びmは前記と同じであ
る。)で表される置換シクロヘキサノン類と一般式(II
I) 【0015】 【化4】 【0016】(式中、R2 及びnは前記と同じであ
る。)で表される(アルキル)フェノール類を反応溶媒
中、酸触媒の存在下に脱水縮合反応させることによって
得ることができる。 【0017】上記置換シクロヘキサノン類とその製造方
法は、特開2001−192352号公報に記載されて
いる。 【0018】上記置換シクロヘキサノン類の具体例とし
て、例えば、1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1−(4
−オキソシクロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン、1−(4−オキソシクロヘキシ
ル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルシ
クロペンタン、1−(4−オキソシクロヘキシル)−1
−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルシクロヘキ
サン、1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−(4−
ヒドロキシフェニル)−3−メチルシクロペンタン、1
−(4−オキソシクロヘキシル)−1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−3−メチルシクロヘキサン、1−(4−
オキソシクロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルシクロヘキサン、1−(4−オキソシ
クロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−3
―イソプロピルシクロペンタン、1−(4−オキソシク
ロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−4−
イソプロピルシクロヘキサン、1−(4−オキソシクロ
ヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−イ
ソブチルシクロペンタン、1−(4−オキソシクロヘキ
シル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソブ
チルシクロヘキサン、1−(4−オキソシクロヘキシ
ル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,4−ジメ
チルシクロペンタン、1−(4−オキソシクロヘキシ
ル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,4―ジメ
チルシクロヘキサン、1−(4−オキソシクロヘキシ
ル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,4−ジエ
チルシクロヘキサン、1−(4−オキソシクロヘキシ
ル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、1−(4−オキソシクロヘ
キシル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、等を挙げることができ
る。 【0019】また、上記(アルキル)フェノール類の具
体例として、例えば、フェノール、o−クレゾール、m
−クレゾール、2,3−キシレノール、2,5−キシレ
ノール、2,6−キシレノール、3,5−キシレノー
ル、2,3,5−トリメチルフェノール、2,3,6−
トリメチルフェノール、3−メチル−6−t−ブチル−
フェノール、2−エチルフェノール、2−イソプロピル
フェノール、2−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−
t−ブチルフェノール等を挙げることができる。 【0020】上記置換シクロヘキサノン類は、例えば、
一般式(IV) 【0021】 【化5】【0022】(式中、R1、p及びmは前記と同じであ
る。)で表されるビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロアルカン類を反応溶媒中、パラジウム触媒の存在下に
選択的水素化することによって得ることができる。 【0023】上記置換シクロヘキサノン類と(アルキ
ル)フェノール類との反応において、(アルキル)フェ
ノール類は、置換シクロヘキサノン1モル部に対して、
通常、4〜20モル部の範囲で用いられる。 【0024】上記置換シクロヘキサノン類と(アルキ
ル)フェノール類との反応において、反応溶媒は用いて
もよく、また、用いなくてもよい。反応溶媒を用いる場
合、例えば、脂肪族アルコール、芳香族炭化水素又はこ
れらの混合溶媒が用いられる。アルコールとしては、用
いる反応原料、得られる生成物の溶解度、反応条件、反
応の経済性等を考慮して、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、t−
ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブチル
アルコール等を挙げることができる。また、芳香族炭化
水素溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、クメ
ン等を挙げることができる。このような溶媒は、通常、
用いる置換シクロヘキサノン100重量部に対して、1
00〜500重量部の範囲で用いられるが、これに限定
されるものではない。 【0025】上記酸触媒としては、塩酸又は乾燥塩化水
素ガスが好ましく用いられる。しかし、これに限定され
るものではなく、例えば、硫酸、無水硫酸、p−トルエ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタン
スルホン酸、シュウ酸、ギ酸、リン酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸等も用いられる。更に、本発明に
よれば、反応を促進するために、メルカプタン等(例え
ば、オクチルメルカプタン)の助触媒を用いることがで
きる。 【0026】反応は、通常、20℃から80℃、好まし
くは、20〜50℃にて、反応器中の反応混合物に塩酸
を添加するか、又は乾燥塩化水素ガスを吹き込みなが
ら、撹拌下に、2〜48時間程度、通常、6〜24時間
程度行えばよい。 【0027】反応終了後、通常、得られた反応混合物に
アルカリを加えて、酸触媒を中和した後、油層に適宣の
晶析溶剤を加えるか、又は水層を分離除去し、必要に応
じて、得られた有機層を常圧又は減圧下に蒸留した後、
これに適宣の晶析溶剤を加えるかして、粗結晶を析出さ
せ、次いで、この粗結晶を濾取し、これを更に適宣の晶
析溶媒から晶析させることによって、目的とする4−置
換シクロヘキシリデンビスフェノール類の高純度品を得
ることができる。 【0028】上記晶析溶媒としては、具体的には、晶析
条件、精製効果、経済性等を考慮して、適宣に選ばれる
が、芳香族炭化水素としては、例えば、トルエン、キシ
レン、クメン等が用いられる。また、脂肪族アルコール
としては、メタノール、エタノール等、脂肪族ケトンと
しては、例えば、アセトン、メチルイソプロピルケト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ
イソプロピルケトン等、環状エーテルとしては、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等が用いられる。 【0029】本発明による新規な4−置換シクロヘキシ
リデンビスフェノール類は、分子中に3つの芳香環を有
し、また、分子中にシクロヘキサン環とシクロアルキル
置換基を有するので、高い耐熱性、親油性及び溶媒親和
性を有することが期待される。更に、本発明による4−
置換シクロヘキシリデンビスフェノール類は、これを原
料として、種々の反応、例えば、フェノール性芳香環に
対する置換反応や、水添反応、フェノール性水酸基に対
する反応等を行うことによって、種々の誘導体とするこ
とができる。 【0030】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。以下において、本発明の目的物である反応生成物の
純度は液体クロマトグラフィーによる面積百分率の値で
ある。 【0031】実施例1 (1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1
−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル〕シクロ
ヘキサンの製造) 温度計、滴下漏斗、還流冷却管及び攪拌機を備えた2L
容量四つ口フラスコにフェノール28.0g(0.3モ
ル)と35%塩酸56.5gを仕込み、反応容器内を窒
素置換した後、常圧下、温度40℃に昇温した。 【0032】1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン40.0g
(0.15モル、ガスクロマトグラフィーによる純度9
8.1%)をフェノール85.0g(0.9モル)に加
えて、スラリーを調製した。上記フラスコ内に攪拌下、
40℃を保ちながら、このスラリーを2時間かけて滴下
した。滴下終了後、温度を50℃に昇温して、更に、2
1時間、撹拌下に反応を行った。 【0033】反応終了後、得られたスラリー状の反応混
合物に16%水酸化ナトリウム水溶液とメチルイソブチ
ルケトンを加えて、反応混合物を中和すると共に、反応
生成物を溶解させた。このように中和した後の反応混合
物から水層を分液除去し、油層を得た。次いで、この油
層から減圧下にメチルイソブチルケトンを一部留去し
て、濃縮残留物を得、これを冷却して、析出した結晶を
濾別、乾燥して、目的とする1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキシル〕シクロヘキサンの粗結晶41.4
g(純度94.4%)を得た。 【0034】この粗結晶に更にメチルイソブチルケトン
を加え、晶析濾過し、乾燥して、純度97.7%の1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル〕シクロヘキサ
ンの精製物24.6gを白色結晶として得た。1−(4
−オキソシクロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサンに対する収率は37.6モル%で
あった。 【0035】融点(示差熱分析法):276℃ 分子量(質量分析法、M+):442 赤外線吸収スペクトル(KBr法): 水酸基:3244.0cm-1 ベンゼン環:1612.4〜1511.1cm-1 シクロヘキサン環:1446.5cm-1 プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d): 【0036】 【化6】 【0037】 【表1】 【0038】実施例2 (1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1
−(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンチル〕シクロ
ヘキサンの製造) 温度計、滴下漏斗、還流冷却管及び攪拌機を備えた1L
容量の四つ口フラスコにフェノール22.0g(0.2
3モル)と35%塩酸43.7gを仕込み、反応容器内
を窒素置換した後、常圧下、温度40℃に昇温した。 【0039】1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン30.0g
(0.12モル、ガスクロマトグラフィーによる純度1
00.0%)をフェノール65.5g(0.7モル)に
加えて、スラリーを調製した。上記フラスコ内に攪拌
下、40℃を保ちながら、このスラリーを2時間かけて
滴下した。滴下終了後、更に、温度40℃において21
時間撹拌下に反応を行った。 【0040】反応終了後、得られたスラリー状の反応混
合物に16%水酸化ナトリウム水溶液とメチルイソブチ
ルケトンを加えて、反応混合物を中和すると共に、反応
生成物を溶解させた。このように中和した後の反応混合
物から水層を分液除去し、油層を得た。次いで、この油
層から減圧下にメチルイソブチルケトンを一部留去し
て、濃縮残留物を得、これを冷却して、析出した結晶を
濾別、乾燥して、目的とする1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンチル〕シクロヘキサンの粗結晶37.2
g(純度94.9%)を得た。 【0041】この粗結晶に更にメタノールと水との混合
溶液を加え、晶析濾過し、得られた晶析物を乾燥して、
純度97.8%の1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)シクロペ
ンチル〕シクロヘキサンの精製物19.1gを白色結晶
として得た。1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタンに対する収
率は37.5モル%であった。 【0042】融点(示差熱分析法):241℃ 分子量(質量分析法、M+):428 赤外線吸収スペクトル(KBr法): 水酸基:3244.0cm-1 ベンゼン環:1613.3〜1511.1cm-1 シクロヘキサン環:1444.6cm-1 プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d): 【0043】 【化7】 【0044】 【表2】 【0045】参考例1 (1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロヘキサン
の製造) 4,4’−(4−イソプロピルシクロヘキシリデン)ビ
スフェノール100g(0.318モル)、2−ブタノ
ール150g及びナトリウム1〜1.5重量%とパラジ
ウム5重量%をカーボン粉末に担持させてなるナトリウ
ム含有パラジウム/カーボン触媒3g(含水触媒の乾燥
重量換算量)を1L容量のガラス製オートクレーブに仕
込み、系内を95℃まで昇温した後、内圧(ゲージ圧)
を開放して、圧力を0MPaとした。オートクレーブを
密閉し、内温を130℃まで昇温した後、オートクレー
ブ内に水素を0.4MPaまで導入し、その後、水素圧
力をこの圧力に保つように水素を適宣、系内に補充しな
がら、4,4’−(4−イソプロピルシクロヘキシリデ
ン)ビスフェノールの水素化を行い、系内での水素の吸
収が止んだ時点(反応の開始から2.4時間、理論水素
吸収量の96%)で反応を終了した。その結果、原料の
転化率は95.2%、目的物の選択率は89.6%であ
った。 【0046】反応終了後、系内を70℃まで降温し、窒
素ガス置換した後、ジメチルスルホキシド250gを加
えて、触媒を濾別した。濾液を室温まで冷却し、析出し
た結晶を濾取し、乾燥して1−(4−オキソシクロヘキ
シル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)−4−イソ
プロピルシクロヘキサン70.1g(純度99.1%)
を得た。4,4’−(4−イソプロピルシクロヘキシリ
デン)ビスフェノールに対する収率は68.6%であっ
た。 【0047】融点(光透過法):202.0℃ 分子量(質量分析法):314(M+) 赤外線吸収スペクトル分析(cm-1): 3423、1698、1516、1219 プロトン核磁気共鳴スペクトル分析(400MHz、溶
媒DMSO−d) 【0048】 【化8】 【0049】 【表3】【0050】実施例3 (1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1
−(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソプロピルシ
クロヘキシル)〕シクロヘキサンの製造) 温度計、滴下漏斗、還流冷却管及び攪拌機を備えた2L
容量の四つ口フラスコにフェノール35.9g(0.3
8モル)と35%塩酸71.7gを仕込み、反応容器内
を窒素置換した後、常圧下、温度40℃に昇温した。 【0051】1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)―4−イソプロピルシクロ
ヘキサン60g(0.19モル、ガスクロマトグラフィ
ー二より純度98.1%)をフェノール107.7g
(1.15モル)に加えて、スラリーを調製した。上記
フラスコ内に攪拌下、40℃を保ちながら、このスラリ
ーを2時間かけて滴下した。滴下終了後、温度を60℃
に昇温して、更に、22時間、撹拌下に反応を行った。 【0052】反応終了後、得られたスラリー状の反応混
合物に16%水酸化ナトリウム水溶液とメチルイソブチ
ルケトンを加えて、反応混合物を中和すると共に、反応
生成物を溶解させた。このように中和した後の反応混合
物から水層を分液除去し、油層を得た。次いで、この油
層から減圧下にメチルイソブチルケトンを一部留去し
て、濃縮残留物を得、これを冷却して、析出した結晶を
濾別、乾燥して、目的とする1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)〕シク
ロヘキサンの粗結晶48.4g(純度98.5%)を得
た。 【0053】この粗結晶に更にメタノールを加え、晶析
濾過し、得られた晶析物を乾燥して、純度99.5%の
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−
(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソプロピルシク
ロヘキシル)〕シクロヘキサンの精製物33.8gを白
色結晶として得た。1−(4−オキソシクロヘキシル)
−(4−ヒドロキシフェニル)―4―イソプロピルシク
ロヘキサンに対する収率は37.1モル%であった。 【0054】融点(示差熱分析法):263℃ 分子量(質量分析法、M+):484 赤外線吸収スペクトル(KBr法): 水酸基:3264.3cm-1 ベンゼン環:1613.3〜1511.1cm-1 シクロヘキサン環:1448.4cm-1 プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d): 【0055】 【化9】 【0056】 【表4】【0057】参考例2 (1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)−4−エチルシクロヘキサンの製造 4,4’−(4−エチルシクロヘキシリデン)ビスフェ
ノール100g(0.333モル)、酢酸エチル150
g及びナトリウム1〜1.5重量%とパラジウム5重量
%とをカーボン粉末に担持させてなるナトリウム含有パ
ラジウム/カーボン触媒3g(含水触媒の乾燥重量換算
量)を1L容量のガラス製オートクレーブに仕込み、系
内を95℃まで昇温した後、内圧(ゲージ圧)を開放し
て、圧力を0MPaとした。 【0058】オートクレーブを密閉し、内温を130℃
まで昇温した後、オートクレーブ内に水素を0.4MP
aまで導入し、その後、水素圧力をこの圧力に保つよう
に水素を適宣、系内に補充しながら、4,4’−(4−
エチルシクロヘキシリデン)ビスフェノールの水素化を
行い、系内での水素の吸収が止んだ時点(反応の開始か
ら4時間、理論水素吸収量の98%)で反応を終了し
た。その結果、原料の転化率は96.7%、目的物の選
択率は85.8%であった。 【0059】反応終了後、系内を70℃まで降温し、窒
素ガス置換した後、ジメチルスルホキシド100gを加
えて、触媒を濾別した。濾液を室温まで冷却し、析出し
た結晶を濾取し、乾燥して1−(4−オキソシクロヘキ
シル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)−4−エチ
ルシクロヘキサン61.0g(純度97.9%)を得
た。4,4’−(4−エチルシクロヘキシリデン)ビス
フェノールに対する収率58.9%であった。 【0060】融点(光透過法):156.3℃ 分子量(質量分析法):300(M+) 赤外線吸収スペクトル分析(cm-1): 3449、1693、1515、1270 プロトン核磁気共鳴スペクトル分析(400MHz、溶
媒DMSO−d6 ) 【0061】 【化10】 【0062】 【表5】 【0063】実施例4 (1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−
(4−エチルシクロヘキシル)〕シクロヘキサンの製
造) 温度計、滴下漏斗、還流冷却管及び攪拌機を備えた2L
容量の四つ口フラスコに2,6−ジメチルフェノール3
6.6g(0.3モル)を仕込み、反応容器内を窒素置
換した後、常圧下、温度50℃に昇温した。これに乾燥
塩化水素ガスを吹き込みながら、1−(4−オキソシク
ロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−4−
エチルシクロヘキサン45.0g(0.15モル、ガス
クロマトグラフィーによる純度97.9%)を2,6−
ジメチルフェノール109.8g(0.9モル)に加え
て調製したスラリーを上記フラスコ内に攪拌下、50℃
を保ちながら、2時間かけて滴下した。滴下終了後、温
度40℃において、更に、20時間、撹拌下に反応を行
った。 【0064】反応終了後、得られたスラリー状の反応混
合物に16%水酸化ナトリウム水溶液とメチルイソブチ
ルケトンを加えて、反応混合物を中和すると共に、反応
生成物を溶解させた。このように中和した後の反応混合
物から水層を分液除去し、油層を得た。次いで、この油
層から減圧下にメチルイソブチルケトンと2,6−ジメ
チルフェノールとを留去して、蒸留残留物を得た。これ
にメタノールと酢酸ブチルとの混合溶液を加えて、溶解
させ、得られた溶液を冷却し、晶析濾過し得られた晶析
物を濾取、乾燥して、目的とする1,1−ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−
(4−ヒドロキシフェニル)−(4−エチルシクロヘキ
シル)〕シクロヘキサンの粗結晶30.6g(純度9
1.3%)を得た。 【0065】この粗結晶に更にメタノールと酢酸ブチル
との混合溶液を加え、晶析濾過し、得られた晶析物を乾
燥して、純度97.7%の1,1−ビス(3,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシフェニル)−4−〔1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−(4−エチルシクロヘキシ
ル)〕シクロヘキサンの精製物18.2gを白色結晶と
して得た。1−(4−オキソシクロヘキシル)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)−4―エチルシクロヘキサ
ンに対する収率は23.0モル%であった。 【0066】融点(示差熱分析法):244℃、261
℃ 分子量(質量分析法、M+):526 赤外線吸収スペクトル(KBr法): 水酸基:3577.7cm-1 ベンゼン環:1614.3〜1515.0cm-1 シクロヘキサン環:1447.5cm-1 プロトンNMR(400MHz、溶媒DMSO−d): 【0067】 【化11】 【0068】 【表6】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数1〜12のアルキル基を示
し、R2 は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、pは
4〜6の整数を示し、m及びnはそれぞれ独立に0〜3
の整数を示す。)で表される4−置換シクロヘキシリデ
ンビスフェノール類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001346055A JP4022388B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 新規な4−置換シクロヘキシリデンビスフェノール類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001346055A JP4022388B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 新規な4−置換シクロヘキシリデンビスフェノール類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003146926A true JP2003146926A (ja) | 2003-05-21 |
JP4022388B2 JP4022388B2 (ja) | 2007-12-19 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011207785A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Sagami Chemical Research Institute | 4−シクロペンチルシクロヘキサノン誘導体及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-11-12 JP JP2001346055A patent/JP4022388B2/ja not_active Expired - Fee Related
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