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JP2002335032A - 光学装置およびその製造方法 - Google Patents

光学装置およびその製造方法

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Publication number
JP2002335032A
JP2002335032A JP2001137739A JP2001137739A JP2002335032A JP 2002335032 A JP2002335032 A JP 2002335032A JP 2001137739 A JP2001137739 A JP 2001137739A JP 2001137739 A JP2001137739 A JP 2001137739A JP 2002335032 A JP2002335032 A JP 2002335032A
Authority
JP
Japan
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submount
solder
melting point
optical device
heat sink
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001137739A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Taniguchi
正 谷口
Takashi Kobayashi
高志 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体発光素子チップからの熱放散特性を向上
することができる光学装置とその製造方法を提供する。 【解決手段】半導体レーザチップLDなどの半導体発光
素子チップ、サブマウントSMおよびヒートシンクHS
が順に接合された構成の光学装置において、半導体発光
素子チップLDが第1の融点を有する第1のハンダSJ
aによりサブマウントSMに接合されており、かつ、サ
ブマウントSMが第1の融点よりも低い第2の融点を有
する第2のハンダにSJbよりヒートシンクHSに接合
されている構成とする。半導体発光素子チップLDを第
1のハンダSJaによりサブマウントSMに接合した
後、サブマウントSMを第2のハンダSJbによりヒー
トシンクHSに接合して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置およびそ
の製造方法に関し、特に、CD(コンパクトディス
ク)、MD(ミニディスク)、DVD(デジタル多用途
ディスク)などの光ディスクシステム、バーコードリー
ダおよびレーザディスプレイなどの表示装置、あるい
は、レーザビームプリンタなどの電子機器に適用可能な
光学装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD、MD、DVDなどの光ディ
スクシステムにおいては、その光源として半導体レーザ
や、半導体レーザを受光素子や光学部品と一体化した集
積光学装置が用いられている。
【0003】例えば、CDおよびMDでは780nm帯
の半導体レーザが採用され、一方、DVDでは660n
m帯の半導体レーザが採用されている。さらに、次世代
光ディスクの光源としては、400nm帯で発光するI
II族窒化物半導体レーザの採用が有望視されている。
【0004】図12(a)は、上記の半導体レーザをC
ANパッケージ化した形態の一例の一部切欠斜視図であ
り、図12(b)は要部拡大斜視図である。例えばAl
GaAs系、AlGaInP系、あるいはAlGaN系
の半導体からなる半導体レーザチップLDが、ハンダ接
合SJによりサブマウントSMに接合されている。また
サブマウントSMは、半導体レーザチップLDの接合面
の裏面側から、銀ペースト接合AJによりヒートシンク
HSに接合されている。ヒートシンクHSはパッケージ
部材PKと一体に形成されて、半導体レーザチップL
D、サブマウントSMおよびヒートシンクHSなどを収
容している。パッケージ部材には窓WDが設けられてお
り、半導体レーザチップLDに所定の電圧が印加される
と所定の波長のレーザ光が窓WDを透過して外部に出射
される。サブマウントSMは、フォトダイオードPDが
形成された半導体ブロックであり、半導体レーザチップ
LDの裏面側に出射されたレーザ光を受光してパワーを
モニターすることが可能となっている。
【0005】上記のCANパッケージ形態の半導体レー
ザを製造するには、まず、サブマウント上に半導体レー
ザチップを位置決めしてハンダ接合により固定し、次
に、半導体レーザチップが接合されたサブマウントをヒ
ートシンク上に位置決めして銀ペーストを用いて接着固
着する。
【0006】上記の構造を有するCANパッケージ形態
などの半導体レーザにおいて、半導体レーザチップから
の熱の放散特性が半導体レーザの動作や寿命に大きな影
響を与えており、半導体レーザの安定駆動および長寿命
化のためには半導体レーザチップからの放熱特性を確保
する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の形態の半導体レーザでは、サブマウントとヒート
シンクの接合に、ハンダと比較して熱伝導性の低い銀ペ
ーストを用いていることから、半導体レーザチップから
の熱の放散が不十分であるという問題が生じてきてい
る。銀ペーストは、熱伝導率が約4W/K・mで、10
μmの膜厚で用いられ、一方、例えばSn−Pb系のハ
ンダは熱伝導率が約50W/K・mで、4μmの膜厚で
用いられ、銀ペーストはハンダより熱伝導率が低い上に
厚膜で用いられるので、熱の放散が低いものとなってし
まう。特に、半導体レーザが使用される光ディスクの開
発においては、ROMからRAMへの流れと、2倍、4
倍との高速化の流れとがあり、これに従って半導体レー
ザの高出力化と高駆動電流化が求められ、さらなる熱放
散性の確保が要求されるようになる。また、次世代光デ
ィスクシステムにおいて光源として採用が有望視されて
いるIII族窒化物半導体レーザは、発光波長が短波長
化に応じて駆動電圧および駆動電力が高くなり、半導体
レーザの発熱量が益々増大していく。このため、半導体
レーザチップからの熱放散性を向上させる必要がある。
【0008】サブマウントとヒートシンクとの接合を、
半導体レーザチップとサブマウントの接合と同様にハン
ダにより行うことにより、熱伝導性の低い銀ペーストの
使用を回避して、熱放散性を向上させることが可能であ
るが、この場合、サブマウントとヒートシンクの間と、
半導体レーザチップとサブマウントの間の接合を同時に
位置決めして固着するので、位置ずれを起こさないよう
に高精度に制御することが必要となる。また、半導体レ
ーザチップとサブマウント間を予めハンダ接合した後
に、サブマウントとヒートシンクとの間の接合を行う場
合には、上記の位置ずれの問題の他、半導体レーザチッ
プとサブマウント間のハンダが再溶融されるので、半導
体レーザチップへのストレスの印加が起こったり、半導
体レーザチップの電極が剥がれてしまうなどの悪影響を
及ぼしてしまう。
【0009】本発明は、上記の状況に鑑みてなされたも
のであり、従って本発明の目的は、半導体レーザチップ
などの半導体発光素子チップ、サブマウントおよびヒー
トシンクが順に接合された構成の光学装置において、半
導体発光素子チップからの熱放散特性を向上することが
できる光学装置と、その製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の光学装置は、半導体発光素子チップと、上
記半導体発光素子チップが接合されたサブマウントと、
上記サブマウントが接合されたヒートシンクとを有し、
上記半導体発光素子チップが第1の融点を有する第1の
ハンダにより上記サブマウントに接合されており、上記
サブマウントが上記第1の融点よりも低い第2の融点を
有する第2のハンダにより上記ヒートシンクに接合され
ている。
【0011】上記本発明の光学装置は、好適には、上記
基板上に、上記サブマウントが、上記半導体発光素子チ
ップの接合された面の裏面側から上記ヒートシンクに接
合されている。
【0012】上記本発明の光学装置は、好適には、上記
基板上に、上記サブマウントに受光素子が形成されてい
る。また、好適には、上記ヒートシンクは受光素子が形
成された半導体素子である。また、好適には、上記ヒー
トシンクに受光素子が形成された半導体素子が接合され
ている。
【0013】上記本発明の光学装置は、好適には、上記
基板上に、上記ヒートシンクが固着されているパッケー
ジ部材に収容されている。さらに好適には、上記パッケ
ージ部材に、レンズ、プリズムあるいは回折光学素子な
どを含む光学部材がさらに固着されている
【0014】上記本発明の光学装置は、半導体レーザチ
ップなどの半導体発光素子チップ、サブマウントおよび
ヒートシンクが順に接合された構成の光学装置におい
て、半導体発光素子チップが第1の融点を有する第1の
ハンダにより上記サブマウントに接合されており、か
つ、サブマウントが上記第1の融点よりも低い第2の融
点を有する第2のハンダにより上記ヒートシンクに接合
されているので、半導体発光素子チップからの熱放散特
性を向上することができる。ここで、第1のハンダと第
2のハンダの融点が異なり、サブマウントおよびヒート
シンク間の第2のハンダの方が融点が低いので、サブマ
ウントに対する半導体発光素子チップの位置決めを行っ
て接合した後、この接合ハンダを再溶融することなく、
ヒートシンクに対するサブマウントの位置決めを行って
接合することができる。
【0015】また、上記の目的を達成するため、本発明
の光学装置の製造方法は、第1の融点を有する第1のハ
ンダにより、半導体発光素子チップをサブマウントに接
合する工程と、上記第1の融点よりも低い第2の融点を
有する第2のハンダにより、上記サブマウントをヒート
シンクに接合する工程とを有する。
【0016】上記の本発明の光学装置の製造方法は、好
適には、上記サブマウントを上記ヒートシンクに接合す
る工程においては、上記第1の融点未満かつ上記第2の
融点以上の温度の熱処理を施す。
【0017】上記の本発明の光学装置の製造方法は、好
適には、上記サブマウントを上記ヒートシンクに接合す
る工程においては、上記サブマウントの上記半導体発光
素子チップが接合された面の裏面側から接合する。
【0018】上記の本発明の光学装置の製造方法は、好
適には、上記半導体発光素子チップを上記サブマウント
に接合する工程の前に、上記サブマウントの一の面上に
上記第1のハンダを成膜する工程をさらに有し、上記半
導体発光素子チップをサブマウントに接合する工程の
後、上記サブマウントを上記ヒートシンクに接合する工
程の前に、上記サブマウントの上記一の面の裏の面上に
上記第2のハンダを成膜する工程をさらに有する。
【0019】上記の本発明の光学装置の製造方法は、好
適には、上記半導体発光素子チップを上記サブマウント
に接合する工程の前に、上記サブマウントの一の面上に
上記第1のハンダを成膜する工程と、上記サブマウント
の上記一の面の裏の面上に上記第2のハンダを成膜する
工程をさらに有する。さらに好適には、上記半導体発光
素子チップを上記サブマウントに接合する工程におい
て、上記第2のハンダの成膜面を中空に浮かせた状態で
上記第1の融点以上の温度の熱処理を施す。
【0020】上記の本発明の光学装置の製造方法は、好
適には、上記半導体発光素子チップを上記サブマウント
に接合する工程においては、複数個のサブマウントが集
積されたサブマウント集積ウェーハに対応する個数の上
記半導体発光素子チップを接合し、上記半導体発光素子
チップをサブマウントに接合する工程の後、上記サブマ
ウントを上記ヒートシンクに接合する工程の前に、上記
サブマウント集積ウェーハを個片処理する工程をさらに
有する。
【0021】さらに好適には、上記半導体発光素子チッ
プを上記サブマウント集積ウェーハに接合する工程の前
に、上記サブマウント集積ウェーハの一の面上に上記第
1のハンダを成膜する工程をさらに有し、上記半導体発
光素子チップをサブマウント集積ウェーハに接合する工
程の後、上記サブマウントを個片処理する工程の前に、
上記サブマウント集積ウェーハの上記一の面の裏の面上
に上記第2のハンダを成膜する工程をさらに有する。
【0022】また、さらに好適には、上記半導体発光素
子チップを上記サブマウント集積ウェーハに接合する工
程の前に、上記サブマウント集積ウェーハの一の面上に
上記第1のハンダを成膜する工程と、上記サブマウント
集積ウェーハの上記一の面の裏の面上に上記第2のハン
ダを成膜する工程をさらに有し、さらに好適には、上記
半導体発光素子チップを上記サブマウント集積ウェーハ
に接合する工程において、上記第2のハンダの成膜面を
中空に浮かせた状態で上記第1の融点以上の温度の熱処
理を施す。
【0023】上記の本発明の光学装置の製造方法は、第
1の融点を有する第1のハンダにより、半導体発光素子
チップをサブマウントに接合し、次に、第1の融点より
も低い第2の融点を有する第2のハンダにより、サブマ
ウントをヒートシンクに接合する。上記本発明の光学装
置の製造方法では、半導体発光素子チップとサブマウン
トとをハンダによりに接合し、サブマウントとヒートシ
ンクとをハンダにより接合しているので、半導体発光素
子チップからの熱放散特性を向上することができる。さ
らに、サブマウントに対する半導体発光素子チップの位
置決めを行って接合した後、第1の融点未満かつ第2の
融点以上の温度で熱処理することにより、この接合ハン
ダを再溶融することなく、ヒートシンクに対するサブマ
ウントの位置決めを行って接合することができる。
【0024】サブマウントに第1および第2のハンダを
それぞれ供給した後に半導体発光素子チップを位置決め
して接合する場合、第2のハンダの面は中空に浮かせて
おくことなどにより第2のハンダを未使用のまま保つこ
とができる。さらに、サブマウント集積ウェーハを用い
ることにより、複数個のサブマウントに対して、各ハン
ダの成膜および半導体発光素子チップの接合を同時に行
うことができ、製造の効率を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。
【0026】第1実施形態 図1(a)は、本実施形態に係るCANパッケージ化し
た形態の半導体レーザの一部切欠斜視図であり、図1
(b)は要部拡大斜視図である。例えばAlGaAs
系、AlGaInP系、あるいはAlGaN系の半導体
からなる半導体レーザチップLDが、第1ハンダ接合S
JaによりサブマウントSMに接合されている。またサ
ブマウントSMは、半導体レーザチップLDの接合面の
裏面側から、第2ハンダ接合SJbによりヒートシンク
HSに接合されている。ヒートシンクHSはパッケージ
部材PKと一体に形成されて、半導体レーザチップL
D、サブマウントSMおよびヒートシンクHSなどを収
容している。パッケージ部材には窓WDが設けられてお
り、半導体レーザチップLDに所定の電圧が印加される
と所定の波長のレーザ光が窓WDを透過して外部に出射
される。サブマウントSMは、フォトダイオードPDが
形成された半導体ブロックであり、半導体レーザチップ
LDの裏面側に出射されたレーザ光を受光してパワーを
モニターすることが可能となっている。
【0027】上記の構造において、第1ハンダ接合SJ
aを構成する第1ハンダと第2ハンダ接合SJbを構成
する第2ハンダは融点が異なっており、第1ハンダの融
点(第1融点)よりも第2ハンダの融点(第2融点)の
方が低い。
【0028】上記の第1ハンダおよび第2ハンダの例と
しては、例えば、高融点側の第1ハンダとして、Pb−
5Sn、Pb−10Snなどの通常ハンダ、あるいは、
Sn−Ag、Sn−Sb、Sn−Pb−Agなどの高温
ハンダを用い、低融点側の第2ハンダとして、Sn−P
b−In、Sn−Bi、Sn−Pb−Biなどの低融点
ハンダを用いることができる。
【0029】本実施形態のCANパッケージ形態の半導
体レーザは、半導体レーザチップLDがハンダによりサ
ブマウントSMに接合されており、かつ、サブマウント
SMがハンダによりヒートシンクHSに接合されている
ので、半導体レーザチップLDからの熱放散特性を向上
することができる。
【0030】上記のCANパッケージ形態の半導体レー
ザの製造方法について、図2および図3の斜視図を用い
て説明する。まず、図2(a)に示すように、予めフォ
トダイオードPDや電極などが形成された半導体ブロッ
クなどからなるサブマウントSMの半導体レーザチップ
接合箇所に、真空蒸着などの方法により第1ハンダSL
aを成膜する。次に、成膜された第1ハンダSLa上
に、半導体レーザチップLDを位置決めしてマウントす
る。
【0031】次に、図2(b)に示すように、テーブル
TB上にて、第1ハンダSLaの融点以上の熱処理を施
すことにより第1ハンダSLaを溶融し、冷却すること
で固化させ、形成される第1ハンダ接合SJaにより、
半導体レーザチップLDとサブマウントSMとを接合す
る。サブマウントSMの半導体レーザチップLDの接合
された面の裏面側にはハンダなどは形成されていないの
で、テーブルTB上に戴置して熱処理しても何ら問題は
生じない。
【0032】まず、図3(a)に示すように、サブマウ
ントSMの半導体レーザチップLDの接合された面の裏
面側に、真空蒸着などの方法により第2ハンダSLbを
成膜する。上記の第2ハンダSLbとしては、その融点
(第2融点)が第1ハンダSLaの融点(第1融点)よ
りも低いものを用いる。
【0033】次に、成膜された第2ハンダSLb側から
サブマウントSMを位置決めしてヒートシンクHS上に
マウントし、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度
で熱処理を施すことにより、第1ハンダ接合SJaのハ
ンダを再溶融することなく、第2ハンダSLbのみを溶
融させることができ、これを固化させることで、ヒート
シンクに対するサブマウントの位置決めを行って接合す
ることができる。以降は、パッケージ部材などを組み立
てることで、図1に示すCANパッケージ形態の半導体
レーザを製造することができる。
【0034】本実施形態に係るCANパッケージ形態の
半導体レーザの製造方法では、半導体レーザチップLD
とサブマウントSMとをハンダによりに接合し、サブマ
ウントSMとヒートシンクHSとをハンダにより接合し
ているので、半導体レーザチップLDからの熱放散特性
を向上することができる。さらに、サブマウントSMに
対する半導体レーザチップLDの位置決めを行って接合
した後、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度で熱
処理することにより、このハンダ接合SJaを再溶融す
ることなく、ヒートシンクHSに対するサブマウントS
Mの位置決めを行って接合することができる。
【0035】第2実施形態 本実施形態は、第1実施形態と同様、CANパッケージ
化した形態の半導体レーザに係り、その構造は実質的に
第1実施形態と同様である。
【0036】上記のCANパッケージ形態の半導体レー
ザの製造方法について図4の斜視図を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すように、予めフォトダイオード
PDや電極などが形成された半導体ブロックなどからな
るサブマウントSMの半導体レーザチップ接合箇所に、
真空蒸着などの方法により第1ハンダSLaを成膜す
る。さらに、サブマウントSMの半導体レーザチップ接
合面の裏面側に、真空蒸着などの方法により第2ハンダ
SLbを成膜する。上記の第2ハンダSLbとしては、
その融点(第2融点)が第1ハンダSLaの融点(第1
融点)よりも低いものを用いる。次に、成膜された第1
ハンダSLa上に、半導体レーザチップLDを位置決め
してマウントする。
【0037】次に、図4(b)に示すように、第2ハン
ダSLbの成膜面がテーブルなどに接触しないように、
サブマウントSMを保持具HDにより中空に保持しなが
ら、第1ハンダSLaの融点以上の熱処理を施すことに
より第1ハンダSLaを溶融し、冷却することで固化さ
せ、形成される第1ハンダ接合SJaにより、半導体レ
ーザチップLDとサブマウントSMとを接合する。
【0038】上記の熱処理により、第2ハンダSLbも
溶融するが、第2ハンダSLbの成膜面がテーブルなど
に接触していないので、第2ハンダSLbを未使用のま
ま保つことができる。溶融状態での第2ハンダSLbの
酸化などを防止するために、窒素などの不活性ガスを吹
きつけることも好ましく行うことができる。
【0039】以降は、図3(b)に示す第1実施形態と
同様に、第2ハンダSLb側からサブマウントSMを位
置決めしてヒートシンクHS上にマウントし、第1の融
点未満かつ第2の融点以上の温度で熱処理を施して、第
1ハンダ接合SJaのハンダを再溶融することなく、第
2ハンダ接合SJbを形成し、さらにパッケージ部材な
どを組み立てることで、本実施形態に係るCANパッケ
ージ形態の半導体レーザを製造することができる。
【0040】本実施形態に係るCANパッケージ形態の
半導体レーザの製造方法では、半導体レーザチップLD
とサブマウントSMとをハンダによりに接合し、サブマ
ウントSMとヒートシンクHSとをハンダにより接合し
ているので、半導体レーザチップLDからの熱放散特性
を向上することができる。さらに、サブマウントSMに
対する半導体レーザチップLDの位置決めを行って接合
した後、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度で熱
処理することにより、このハンダ接合SJaを再溶融す
ることなく、ヒートシンクHSに対するサブマウントS
Mの位置決めを行って接合することができる。
【0041】第3実施形態 本実施形態は、第1実施形態と同様、CANパッケージ
化した形態の半導体レーザに係り、その構造は実質的に
第1実施形態と同様である。
【0042】上記のCANパッケージ形態の半導体レー
ザの製造方法について図5および図6の斜視図を用いて
説明する。まず、図5(a)に示すように、シリコン半
導体ウェーハ上に、複数個のサブマウント領域毎にフォ
トダイオードや電極などを形成して、サブマウント集積
ウェーハSSを形成する。次に、サブマウント集積ウェ
ーハSSの各サブマウント領域における半導体レーザチ
ップ接合箇所に、真空蒸着などの方法により第1ハンダ
SLaを成膜する。次に、各サブマウント領域におい
て、成膜された第1ハンダSLa上に、半導体レーザチ
ップLDを位置決めしてマウントする。
【0043】次に、図5(b)に示すように、テーブル
TB上にて、第1ハンダSLaの融点以上の熱処理を施
すことにより第1ハンダSLaを溶融し、冷却すること
で固化させ、形成される第1ハンダ接合SJaにより、
半導体レーザチップLDとサブマウントSMとを接合す
る。サブマウント集積ウェーハSSの半導体レーザチッ
プLDの接合された面の裏面側にはハンダなどは形成さ
れていないので、テーブルTB上に戴置して熱処理して
も何ら問題は生じない。
【0044】まず、図6(a)に示すように、サブマウ
ント集積ウェーハSSの半導体レーザチップLDの接合
された面の裏面側に、真空蒸着などの方法により第2ハ
ンダSLbを成膜する。上記の第2ハンダSLbとして
は、その融点(第2融点)が第1ハンダSLaの融点
(第1融点)よりも低いものを用いる。
【0045】次に、図6(b)に示すように、サブマウ
ント集積ウェーハSSを各サブマウントSM領域毎にダ
イシング(個片処理)する。以上で、第1実施形態と同
様の図3(a)に示す形態と同じ形態となり、この工程
以降は第1実施形態と同様に、第2ハンダSLb側から
サブマウントSMを位置決めしてヒートシンクHS上に
マウントし、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度
で熱処理を施して、第1ハンダ接合SJaのハンダを再
溶融することなく、第2ハンダ接合SJbを形成し、さ
らにパッケージ部材などを組み立てることで、本実施形
態に係るCANパッケージ形態の半導体レーザを製造す
ることができる。
【0046】本実施形態に係るCANパッケージ形態の
半導体レーザの製造方法では、半導体レーザチップLD
からの熱放散特性を向上し、サブマウントSMに対する
半導体レーザチップLDの位置決めを行って接合した
後、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度で熱処理
することにより、このハンダ接合SJaを再溶融するこ
となく、ヒートシンクHSに対するサブマウントSMの
位置決めを行って接合することができることに加えて、
さらに、サブマウント集積ウェーハSSを用いることに
より、複数個のサブマウントSMに対して、各ハンダの
成膜および半導体レーザチップLDの接合を同時に行う
ことができ、製造の効率を向上させることができる。
【0047】第4実施形態 本実施形態は、第3実施形態と同様にサブマウント集積
ウェーハSSを用いるCANパッケージ化した形態の半
導体レーザの製造方法である。
【0048】まず、図7(a)に示すように、シリコン
半導体ウェーハ上に、複数個のサブマウント領域毎にフ
ォトダイオードや電極などを形成して、サブマウント集
積ウェーハSSを形成する。次に、サブマウント集積ウ
ェーハSSの各サブマウント領域における半導体レーザ
チップ接合箇所に、真空蒸着などの方法により第1ハン
ダSLaを成膜する。さらに、サブマウント集積ウェー
ハSSの半導体レーザチップLD接合面の裏面側に、真
空蒸着などの方法により第2ハンダSLbを成膜する。
上記の第2ハンダSLbとしては、その融点(第2融
点)が第1ハンダSLaの融点(第1融点)よりも低い
ものを用いる。次に、各サブマウント領域において、成
膜された第1ハンダSLa上に、半導体レーザチップL
Dを位置決めしてマウントする。
【0049】次に、図7(b)に示すように、第2ハン
ダSLbの成膜面がテーブルなどに接触しないように、
サブマウント集積ウェーハSSを支持体SPにより中空
に保持しながら、第1ハンダSLaの融点以上の熱処理
を施すことにより第1ハンダSLaを溶融し、冷却する
ことで固化させ、形成される第1ハンダ接合SJaによ
り、半導体レーザチップLDとサブマウント集積ウェー
ハSSの各サブマウントとを接合する。
【0050】上記の熱処理により、第2ハンダSLbも
溶融するが、第2ハンダSLbの成膜面がテーブルなど
に接触していないので、第2ハンダSLbを未使用のま
ま保つことができる。溶融状態での第2ハンダSLbの
酸化などを防止するために、窒素などの不活性ガスを吹
きつけることも好ましく行うことができる。
【0051】以降は、第3実施形態と同様に、サブマウ
ント集積ウェーハSSを各サブマウントSM領域毎にダ
イシング(個片処理)した後、第2ハンダSLb側から
サブマウントSMを位置決めしてヒートシンクHS上に
マウントし、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度
で熱処理を施して、第1ハンダ接合SJaのハンダを再
溶融することなく、第2ハンダ接合SJbを形成し、さ
らにパッケージ部材などを組み立てることで、本実施形
態に係るCANパッケージ形態の半導体レーザを製造す
ることができる。
【0052】本実施形態に係るCANパッケージ形態の
半導体レーザの製造方法では、半導体レーザチップLD
からの熱放散特性を向上し、サブマウントSMに対する
半導体レーザチップLDの位置決めを行って接合した
後、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度で熱処理
することにより、このハンダ接合SJaを再溶融するこ
となく、ヒートシンクHSに対するサブマウントSMの
位置決めを行って接合することができることに加えて、
さらに、サブマウント集積ウェーハSSを用いることに
より、複数個のサブマウントSMに対して、各ハンダの
成膜および半導体レーザチップLDの接合を同時に行う
ことができ、製造の効率を向上させることができる。
【0053】第5実施形態 図8(a)は本実施形態に係るレーザカプラの模式構成
図であり、図8(b)は要部拡大斜視図である。例え
ば、シリコンの単結晶を切り出した基板である集積回路
基板PDICをヒートシンクHSとして、この上面にモ
ニター用の光検出素子としてのPINダイオードPD3
が形成されたサブマウントSMが配置され、さらに、こ
のサブマウントSM上に、半導体レーザチップLDが配
置されている。ここで、半導体レーザチップLDとサブ
マウントSMは、第1ハンダ接合SJaにより接合さ
れ、一方、サブマウントSMと集積回路基板PDICは
第2ハンダ接合SJbにより接合されている。第1ハン
ダ接合SJaを構成する第1ハンダと第2ハンダ接合S
Jbを構成する第2ハンダは融点が異なっており、第1
ハンダの融点(第1融点)よりも第2ハンダの融点(第
2融点)の方が低い。
【0054】集積回路基板PDICには、例えば第1フ
ォトダイオードPD1,および第2フォトダイオードP
D2が形成され、この第1および第2フォトダイオード
(PD1,PD2)上に、半導体レーザチップLDと所
定間隔をおいて、プリズムPRが搭載されている。上記
の構成が、第1パッケージ部材PK1の凹部に装填さ
れ、ガラスなどの透明な第2パッケージ部材PK2によ
り封止されている。
【0055】半導体レーザチップLDから出射されたレ
ーザ光LTは、プリズムPRの分光面Sで反射して進行
方向を屈曲し、第2パッケージ部材PK2から出射方向
に出射され、例えば対物レンズなどを介して光ディスク
(CD)などの被照射対象物に照射される。上記の被照
射対象物からの反射光は、被照射対象物への入射方向と
反対方向に進み、レーザカプラからの出射方向からプリ
ズムPRの分光面Sに入射する。このプリズムPRの上
面で焦点を結びながら、プリズムPRの下面となる集積
回路基板PDIC上に形成された第1フォトダイオード
PD1および第2フォトダイオードPD2に入射する。
第1フォトダイオードPD1および第2フォトダイオー
ドPD2から、入射した光の量に応じた電気信号に変換
され、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号
および光記録信号などが検出される。
【0056】また、サブマウントSM上に形成されたP
INダイオードPD3は、半導体レーザチップLDのリ
ア側に出射されたレーザ光LT’を感知し、レーザ光の
強度を測定して、レーザ光の強度が一定となるように駆
動電流を制御するAPC(Automatic Power Control )
制御が行われる。
【0057】本実施形態に係るレーザカプラは、CD、
DVDあるいはその他の光ディスクシステムの光学ピッ
クアップ装置を構成するのに好適な複合光学装置であ
る。上記レーザカプラにおいて、半導体レーザチップL
DがハンダによりサブマウントSMに接合されており、
かつ、サブマウントSMがハンダによりヒートシンクH
Sとなる集積回路基板PDICに接合されているので、
半導体レーザチップLDからの熱放散特性を向上するこ
とができる。
【0058】本実施形態に係るレーザカプラは、半導体
レーザチップLD、サブマウントSMおよび集積回路基
板PDICの部分に関しては、第1実施形態と同様の方
法で製造することができる。即ち、サブマウントSMに
対する半導体レーザチップLDの位置決めを行って接合
した後、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度で熱
処理することにより、このハンダ接合SJaを再溶融す
ることなく、集積回路基板PDICに対するサブマウン
トSMの位置決めを行って接合することができる。
【0059】第6実施形態 図9は本実施形態に係るレーザカプラの模式構成図であ
る。例えば、パッケージ部材PKの一部を構成するヒー
トシンクHS上に、サブマウントSMが配置され、さら
に、このサブマウントSM上に半導体レーザチップLD
が配置されている。また、ヒートシンクHS上に、集積
回路基板PDICが配置されている。ここで、半導体レ
ーザチップLDとサブマウントSMは、第1ハンダ接合
SJaにより接合され、一方、サブマウントSMと集積
回路基板PDICは第2ハンダ接合SJbにより接合さ
れている。第1ハンダ接合SJaを構成する第1ハンダ
と第2ハンダ接合SJbを構成する第2ハンダは融点が
異なっており、第1ハンダの融点(第1融点)よりも第
2ハンダの融点(第2融点)の方が低い。
【0060】パッケージ部材PKの開口部は、レンズ
(LS1,LS2,LS3)を備えたマルチレンズと、
偏光分離面などの分光面(Sa,Sb,Sc,Sd)を
有するマルチプリズムMPが配置されて、これによりパ
ッケージ内部が封止されている。
【0061】半導体レーザチップLDから出射されたレ
ーザ光LTは、マルチプリズムMPの分光面Saを透過
して出射方向に出射され、例えば対物レンズなどを介し
て光ディスク(MD)などの被照射対象物に照射され
る。上記の被照射対象物からの反射光は、被照射対象物
への入射方向と反対方向に進み、レーザカプラからの出
射方向から入射して、マルチプリズムMPの分光面Sa
で反射し、さらに分光面(Sa,Sb,Sc)において
それぞれ入射光の一部が透過し、残部が反射して集積回
路基板PDICのフォトダイオードに入射する構成であ
る。
【0062】本実施形態に係るレーザカプラは、MDあ
るいはその他の光ディスクシステムの光学ピックアップ
装置を構成するのに好適な複合光学装置である。上記レ
ーザカプラにおいて、半導体レーザチップLDがハンダ
によりサブマウントSMに接合されており、かつ、サブ
マウントSMがハンダによりヒートシンクHSに接合さ
れているので、半導体レーザチップLDからの熱放散特
性を向上することができる。
【0063】本実施形態に係るレーザカプラは、半導体
レーザチップLD、サブマウントSMおよびヒートシン
クHSの部分に関しては、第1実施形態と同様の方法で
製造することができる。即ち、サブマウントSMに対す
る半導体レーザチップLDの位置決めを行って接合した
後、第1の融点未満かつ第2の融点以上の温度で熱処理
することにより、このハンダ接合SJaを再溶融するこ
となく、ヒートシンクHSに対するサブマウントSMの
位置決めを行って接合することができる。
【0064】第7実施形態 図10は本実施形態に係るレーザカプラの模式構成図で
ある。例えば、集積回路基板PDICをヒートシンクH
Sとして、この上面にサブマウントSMが配置され、さ
らに、このサブマウントSM上に半導体レーザチップL
Dが配置されている。ここで、半導体レーザチップLD
とサブマウントSMは、第1ハンダ接合SJaにより接
合され、一方、サブマウントSMと集積回路基板PDI
Cは第2ハンダ接合SJbにより接合されている。第1
ハンダ接合SJaを構成する第1ハンダと第2ハンダ接
合SJbを構成する第2ハンダは融点が異なっており、
第1ハンダの融点(第1融点)よりも第2ハンダの融点
(第2融点)の方が低い。
【0065】集積回路基板PDIC上に、半導体レーザ
チップLDと所定間隔をおいて、プリズムPRが搭載さ
れ、パッケージ部材PKの開口部は、回折格子(GR
1,GR2)および異方性光学プリズムIPを有する光
学部材によりパッケージ内部が封止されている。
【0066】半導体レーザチップLDから出射されたレ
ーザ光LTは、回折格子(GR1,GR2)を経て出射
方向に出射され、例えば対物レンズなどを介して光ディ
スクなどの被照射対象物に照射され、上記の被照射対象
物からの反射光は、被照射対象物への入射方向と反対方
向に進み、レーザカプラからの出射方向から入射して、
回折格子GR2で進行方向を屈曲させ、異方性光学プリ
ズムIPにより分割されながら、集積回路基板PDIC
のフォトダイオードに入射する構成である。
【0067】本実施形態に係るレーザカプラは、光ディ
スクシステムの光学ピックアップ装置を構成するのに好
適な複合光学装置である。上記レーザカプラにおいて、
半導体レーザチップLDがハンダによりサブマウントS
Mに接合されており、かつ、サブマウントSMがハンダ
によりヒートシンクHSに接合されているので、半導体
レーザチップLDからの熱放散特性を向上することがで
きる。
【0068】本実施形態に係るレーザカプラは、半導体
レーザチップLD、サブマウントSMおよびヒートシン
クHSとなる集積回路基板PDICの部分に関しては、
第1実施形態と同様の方法で製造することができる。即
ち、サブマウントSMに対する半導体レーザチップLD
の位置決めを行って接合した後、第1の融点未満かつ第
2の融点以上の温度で熱処理することにより、このハン
ダ接合SJaを再溶融することなく、集積回路基板PD
ICに対するサブマウントSMの位置決めを行って接合
することができる。
【0069】本実施形態のレーザカプラは、図11に示
すように、ヒートシンクHS上にサブマウントSMと半
導体レーザチップLDが接合され、また、ヒートシンク
HS上の他の部分に集積回路基板PDICが固着されて
いる構成とすることも可能である。
【0070】本発明は、上記の実施の形態に限定されな
い。上記の各実施形態では、半導体発光素子としては半
導体レーザに限らず、LEDなどの半導体発光素子を用
いてもよい。第1のハンダおよび第2のハンダは、例示
したハンダに限らず、融点が異なっており、その間の温
度の熱処理で一方が溶融し、他方が溶融しない温度を選
択できれば、どのようなハンダを用いてもよい。その
他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更をする
ことができる。
【0071】
【発明の効果】本発明の光学装置によれば、半導体レー
ザチップなどの半導体発光素子チップ、サブマウントお
よびヒートシンクが順に接合された構成の光学装置にお
いて、半導体発光素子チップが第1の融点を有する第1
のハンダにより上記サブマウントに接合されており、か
つ、サブマウントが上記第1の融点よりも低い第2の融
点を有する第2のハンダにより上記ヒートシンクに接合
されているので、半導体発光素子チップからの熱放散特
性を向上することができる。
【0072】また、本発明光学装置の製造方法によれ
ば、サブマウントに対する半導体発光素子チップの位置
決めを行って接合した後、第1の融点未満かつ第2の融
点以上の温度で熱処理することにより、この接合ハンダ
を再溶融することなく、ヒートシンクに対するサブマウ
ントの位置決めを行って接合することができ、例えばサ
ブマウントに接合された半導体レーザチップを発光させ
ながらサブマウントごと位置合わせして、数μm程度に
まで高精度に位置決め可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1実施形態に係る光学
装置の一部切欠斜視図であり、図1(b)は要部拡大斜
視図である。
【図2】図2は図1に示す光学装置の製造方法の製造工
程を示す斜視図であり、(a)は半導体レーザチップの
マウント工程まで、(b)は第1ハンダ接合を形成する
熱処理工程までを示す。
【図3】図3は図2の続きの工程を示す斜視図であり、
(a)は第2ハンダを成膜する工程まで、(b)は第2
ハンダ接合を形成する熱処理工程までを示す。
【図4】図4は第2実施形態に係る光学装置の製造方法
の製造工程を示す斜視図であり、(a)は半導体レーザ
チップのマウント工程まで、(b)は第1ハンダ接合を
形成する熱処理工程までを示す。
【図5】図5は第3実施形態に係る光学装置の製造方法
の製造工程を示す斜視図であり、(a)は半導体レーザ
チップのマウント工程まで、(b)は第1ハンダ接合を
形成する熱処理工程までを示す。
【図6】図6は図5の続きの工程を示す斜視図であり、
(a)は第2ハンダを成膜する工程まで、(b)はダイ
シング工程までを示す。
【図7】図7は第4実施形態に係る光学装置の製造方法
の製造工程を示す斜視図であり、(a)は半導体レーザ
チップのマウント工程まで、(b)は第1ハンダ接合を
形成する熱処理工程までを示す。
【図8】図8(a)は第5実施形態に係る光学装置の模
式構成図であり、図8(b)は要部拡大斜視図である。
【図9】図9は、第6実施形態に係る光学装置の模式構
成図である。
【図10】図10は、第7実施形態に係る光学装置の模
式構成図である。
【図11】図11は、第7実施形態に係る光学装置の模
式構成図である。
【図12】図12(a)は、従来の光学装置の一部切欠
斜視図であり、図12(b)は要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
AJ…銀ペースト接合、GR1,GR2…回折格子、H
D…保持具、HS…ヒートシンク、IP…異方性光学プ
リズム、LD…半導体レーザチップ、LS1,LS2,
LS3…レンズ、LT…光、ML…マルチレンズ、MP
…マルチプリズム、PD,PD1,PD2,PD3…フ
ォトダイオード、PDIC…集積回路基板、PK,PK
1,PK2…パッケージ部材、PR…プリズム、S,S
a,Sb,Sc,Sd…分光面、SLa,SLb…ハン
ダ、SJ,SJa,SJb…ハンダ接合、SM…サブマ
ウント、SP…支持体、SS…サブマウント集積ウェー
ハ、TB…テーブル、WD…窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D119 AA33 AA36 AA38 BA01 FA05 FA28 FA32 NA04 5F073 AB21 AB25 AB27 BA04 EA29 FA02 FA06 FA13 FA22 FA23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体発光素子チップと、 上記半導体発光素子チップが接合されたサブマウント
    と、 上記サブマウントが接合されたヒートシンクとを有し、 上記半導体発光素子チップが第1の融点を有する第1の
    ハンダにより上記サブマウントに接合されており、 上記サブマウントが上記第1の融点よりも低い第2の融
    点を有する第2のハンダにより上記ヒートシンクに接合
    されている光学装置。
  2. 【請求項2】上記サブマウントが、上記半導体発光素子
    チップの接合された面の裏面側から上記ヒートシンクに
    接合されている請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】上記サブマウントに受光素子が形成されて
    いる請求項1に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】上記ヒートシンクは受光素子が形成された
    半導体素子である請求項1に記載の光学装置。
  5. 【請求項5】上記ヒートシンクに受光素子が形成された
    半導体素子が接合されている請求項1に記載の光学装
    置。
  6. 【請求項6】上記ヒートシンクが固着されているパッケ
    ージ部材に収容されている請求項1に記載の光学装置。
  7. 【請求項7】上記パッケージ部材に光学部材がさらに固
    着されている請求項6に記載の光学装置。
  8. 【請求項8】上記光学部材は、レンズを含む請求項7に
    記載の光学装置。
  9. 【請求項9】上記光学部材は、プリズムを含む請求項7
    に記載の光学装置。
  10. 【請求項10】上記光学部材は、回折光学素子を含む請
    求項7に記載の光学装置。
  11. 【請求項11】第1の融点を有する第1のハンダによ
    り、半導体発光素子チップをサブマウントに接合する工
    程と、 上記第1の融点よりも低い第2の融点を有する第2のハ
    ンダにより、上記サブマウントをヒートシンクに接合す
    る工程とを有する光学装置の製造方法。
  12. 【請求項12】上記サブマウントを上記ヒートシンクに
    接合する工程においては、上記第1の融点未満かつ上記
    第2の融点以上の温度の熱処理を施す請求項11に記載
    の光学装置の製造方法。
  13. 【請求項13】上記サブマウントを上記ヒートシンクに
    接合する工程においては、上記サブマウントの上記半導
    体発光素子チップが接合された面の裏面側から接合する
    請求項11に記載の光学装置の製造方法。
  14. 【請求項14】上記半導体発光素子チップを上記サブマ
    ウントに接合する工程の前に、上記サブマウントの一の
    面上に上記第1のハンダを成膜する工程をさらに有し、 上記半導体発光素子チップをサブマウントに接合する工
    程の後、上記サブマウントを上記ヒートシンクに接合す
    る工程の前に、上記サブマウントの上記一の面の裏の面
    上に上記第2のハンダを成膜する工程をさらに有する請
    求項11に記載の光学装置の製造方法。
  15. 【請求項15】上記半導体発光素子チップを上記サブマ
    ウントに接合する工程の前に、上記サブマウントの一の
    面上に上記第1のハンダを成膜する工程と、上記サブマ
    ウントの上記一の面の裏の面上に上記第2のハンダを成
    膜する工程をさらに有する請求項11に記載の光学装置
    の製造方法。
  16. 【請求項16】上記半導体発光素子チップを上記サブマ
    ウントに接合する工程において、上記第2のハンダの成
    膜面を中空に浮かせた状態で上記第1の融点以上の温度
    の熱処理を施す請求項15に記載の光学装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】上記半導体発光素子チップを上記サブマ
    ウントに接合する工程においては、複数個のサブマウン
    トが集積されたサブマウント集積ウェーハに対応する個
    数の上記半導体発光素子チップを接合し、 上記半導体発光素子チップをサブマウントに接合する工
    程の後、上記サブマウントを上記ヒートシンクに接合す
    る工程の前に、上記サブマウント集積ウェーハを個片処
    理する工程をさらに有する請求項11に記載の光学装置
    の製造方法。
  18. 【請求項18】上記半導体発光素子チップを上記サブマ
    ウント集積ウェーハに接合する工程の前に、上記サブマ
    ウント集積ウェーハの一の面上に上記第1のハンダを成
    膜する工程をさらに有し、 上記半導体発光素子チップをサブマウント集積ウェーハ
    に接合する工程の後、上記サブマウントを個片処理する
    工程の前に、上記サブマウント集積ウェーハの上記一の
    面の裏の面上に上記第2のハンダを成膜する工程をさら
    に有する請求項17に記載の光学装置の製造方法。
  19. 【請求項19】上記半導体発光素子チップを上記サブマ
    ウント集積ウェーハに接合する工程の前に、上記サブマ
    ウント集積ウェーハの一の面上に上記第1のハンダを成
    膜する工程と、上記サブマウント集積ウェーハの上記一
    の面の裏の面上に上記第2のハンダを成膜する工程をさ
    らに有する請求項17に記載の光学装置の製造方法。
  20. 【請求項20】上記半導体発光素子チップを上記サブマ
    ウント集積ウェーハに接合する工程において、上記第2
    のハンダの成膜面を中空に浮かせた状態で上記第1の融
    点以上の温度の熱処理を施す請求項19に記載の光学装
    置の製造方法。
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