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JP2002292947A - 印刷装置および印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置および印刷装置の制御方法

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Publication number
JP2002292947A
JP2002292947A JP2001086094A JP2001086094A JP2002292947A JP 2002292947 A JP2002292947 A JP 2002292947A JP 2001086094 A JP2001086094 A JP 2001086094A JP 2001086094 A JP2001086094 A JP 2001086094A JP 2002292947 A JP2002292947 A JP 2002292947A
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JP
Japan
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medium
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Pending
Application number
JP2001086094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Takenoshita
博敬 竹之下
Tsutomu Sawa
勉 澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
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Priority to US10/063,106 priority patent/US6669382B2/en
Publication of JP2002292947A publication Critical patent/JP2002292947A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/20Platen adjustments for varying the strength of impression, for a varying number of papers, for wear or for alignment, or for print gap adjustment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/28Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing downwardly on flat surfaces, e.g. of books, drawings, boxes, envelopes, e.g. flat-bed ink-jet printers
    • B41J3/283Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing downwardly on flat surfaces, e.g. of books, drawings, boxes, envelopes, e.g. flat-bed ink-jet printers on bank books or the like

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置の印刷品質を高く維持し、且つその
印刷速度を高くできる技術を提供する。 【解決手段】 現印刷行(第N行)における印刷終了位
置(Xn)または次印刷行(第N+1行)の印刷開始位
置(Xn+1)に停止し、押付圧力を解除した状態で被
印刷媒体を送り、押付圧力を復帰した状態で次印刷行の
印刷を行う場合の印刷時間T2と、現印刷行における印
刷の終了後、印刷ヘッドを被印刷媒体が存在する領域以
外の位置(W)に停止し、押付圧力を解除することなく
被印刷媒体を送り、次印刷行の印刷を行う場合の印刷時
間T1を計算するステップ59と、T2がT1より大き
いかを判断するステップ60とを含み、判断の結果が偽
の場合には、現印刷行における印刷の終了後印刷ヘッド
を現印刷行の印刷終了位置または次印刷行の印刷開始位
置に停止し(ステップ63)、押付圧力を解除し(ステ
ップ64)、被印刷媒体を送り(ステップ65)、押付
圧力を復帰する(ステップ66)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置およびそ
の制御方法に関し、金融機関で使用される通帳、カーボ
ン紙や感圧紙などの複数枚から成る帳票類等に印刷を行
う印刷装置の印刷速度向上に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムの出力装置の1つ
として用いられる印刷装置(プリンタ)には、紙等の被
印刷媒体に文字または画像を印刷する印刷ヘッドと、印
刷媒体を送る送り機構(フィード機構)と、それらを制
御する制御回路とを有する。印刷ヘッドは被印刷媒体の
送り方向に直交する方向に移動し、この移動によって1
行の文字列あるいは1行分の画像を印刷する。1行の印
刷が行われた後、送り機構によって被印刷媒体が改行さ
れ、1行印刷および改行を繰り返し、1頁の印刷が行わ
れる。
【0003】被印刷媒体が通常の用紙に限定される場合
は、紙厚の許容範囲が狭いため、前記した基本的な構成
でプリンタが構成できる。しかし、被印刷媒体の厚さが
変化し、かつ最大厚みが厚い用紙の場合は、紙厚が変化
した際にもヘッドと被印刷媒体との間の間隔(ギャッ
プ)を一定に保つための工夫が必要になる。つまり、被
印刷媒体がたとえば預金通帳の場合、被印刷媒体を単に
送り機構によって送り、印刷ヘッドに相対させるだけで
は、印刷ヘッドと被印刷媒体との間のギャップを一定に
保つことができない。また、横書き横開きのパスポート
や海外の銀行預金通帳の場合等、ヘッドの移動方向で紙
厚が変化する場合や、被印刷媒体に折り目がついている
ような場合には、印字ヘッドを印字方向に移動しながら
ヘッドギャップを一定に保つために逐一印字ヘッドある
いはプラテンを動かし、ヘッドギャップを一定に保つ仕
組みが必要となる。
【0004】このようなギャップの変化、あるいは折り
目に起因する空気層が存在すると、印刷品質を低下させ
ることになる。そこで、従来以下の2つの代表的な対策
が施されている。すなわち、第1の対策方法は、印刷領
域に開口を持つ当て付けバーをプラテン機構と印刷ヘッ
ドの間に配置し、この当て付けバーとプラテンとの間に
被印刷媒体を挿入し、ヘッドによる印刷が行われる時に
はプラテン機構によって当て付けバーに被印刷媒体を押
し付ける方法である。この場合、被印刷媒体の印刷面は
プラテン機構によって押さえつけられるため、当て付け
バーの下面に一致する高さに固定される。予め、当て付
けバーの下面を基準にヘッド位置を設定することにより
ヘッドギャップを一定に保ち、良好な印刷品質を得るこ
とが可能になる。
【0005】第2の方法は、ヘッドの移動方向に回転す
るローラを配置し、このローラとプラテン機構の間に被
印刷媒体を挿入する方法である。プラテン機構には常に
ローラへの押付圧力が加わるように構成し、被印刷媒体
に折り目や厚さの相違が存在した場合でもローラによっ
て被印刷媒体を押し付けることにより、空気層を排除
し、ギャップを一定に保つことが可能になる。これによ
り良好な印刷品質を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した第1
の方法では、被印刷媒体を改行する場合に、プラテンバ
ーの押付圧力を解放し、被印刷媒体が移動可能な状態に
してから送り機構を動作させる必要がある。つまり、被
印刷媒体の改行動作の際には必ずプラテンバーの押付を
解放し、その後プラテンバーを押し付ける動作を行わな
ければならない。この結果、改行動作に時間がかかり、
トータルの印刷時間が延びてしまうという問題がある。
【0007】一方、第2の方法では、ヘッドローラとプ
ラテン機構の間に被印刷媒体が存在する場合には、被印
刷媒体を改行する送り動作を行うことはできない。つま
り、被印刷媒体がプラテン機構によりヘッドローラに押
し付けられている状態で改行動作を行うと被印刷媒体に
しわが寄り、あるいは被印刷媒体がカーボン紙等の場合
にはローラで押し付けられている部分に引きずった跡が
付く。よってしわによる搬送障害や印字品質の低下が発
生する。このため被印刷媒体の改行(送り動作)は、ヘ
ッドローラが被印刷媒体を外れてプラテンバーの端部に
ある状態で行う必要がある。この場合、1行内の印刷が
僅かの場合、つまり1行内に多くの空白部分が存在する
場合でもヘッドは必ずプラテンバー端部まで移動する必
要があり、実際には印刷ヘッドによる印刷を行っていな
い時間もヘッドの移動に費やす必要がある。
【0008】一方、プリンタ動作はユーザにとっては待
ち時間であり、ユーザの利便性を考慮すればその動作速
度を向上することが望ましいことは勿論である。
【0009】本発明の目的は、被印刷媒体にその厚さの
相違がある場合や折り目が存在する場合であっても、印
刷装置の印刷品質を高く維持し、且つその印刷速度を高
くできる技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明の概略を説明
すれば、以下の通りである。すなわち、本発明の印刷装
置は、被印刷媒体上を移動しながら印刷をする印刷ヘッ
ドと、印刷ヘッドの移動方向に回転移動可能なギャップ
ローラと、印刷ヘッドおよびギャップローラに対向して
設置されるプラテンバーと、印刷ヘッドの被印刷媒体上
での印刷終了位置に応じて、プラテンバーによるギャッ
プローラへの押付圧力を制御するための制御手段とを有
する。また、本発明の印刷装置はさらに、被印刷媒体を
印刷ヘッドとプラテンバーの間で移動させるための送り
手段を含み、制御手段は、現印刷行における印刷の終了
後印刷ヘッドが被印刷媒体上の現印刷行の印刷終了位置
または次印刷行の印刷開始位置に停止する場合には、押
付圧力を解除し送り手段が被印刷媒体を送った後に押付
圧力を復帰し、現印刷行における印刷の終了後印刷ヘッ
ドが被印刷媒体が存在する領域以外の位置に停止する場
合には、押付圧力を解除しないことを特徴とする。そし
て、押付圧力を解除し送り手段が被印刷媒体を送った後
に押付圧力を復帰する場合の現印刷行および次印刷行の
印刷にかかる第1時間と押付圧力を解除しない場合の現
印刷行および次印刷行の印刷にかかる第2時間とを計算
する手段と、第1時間が第2時間より短いかを判断する
手段とを有し、制御手段は第1または第2時間の何れか
短い方の制御を実行する。
【0011】このような印刷装置によれば、押付圧力を
解除し送り手段が被印刷媒体を送った後に押付圧力を復
帰する場合の印刷時間あるいは押付圧力を解除しない場
合の印刷時間の何れの印刷時間が短いかを各行の印刷ご
とに判断するので、ページ全体での印刷処理時間を短く
することができる。また、何れの印刷制御においても、
被印刷媒体に印刷されている時にはプラテン機構からの
押付圧力が印加されるので印刷品質を高く維持すること
ができ、一方、被印刷媒体を改行する時、つまり送り動
作を行う時には、プラテン機構からの押付圧力が解除さ
れ、あるいはヘッドローラが被印刷媒体の存在領域外に
あるので、送り動作によるしわの発生や、カーボン紙の
発色はない。
【0012】なお、第1および第2時間を計算する手段
には、現印刷行の印刷終了予定位置を取得する手段と、
次印刷行の印刷開始予定位置を取得する手段とを有し、
第1時間(T1)は、T1=(|Xa−Xb|/Vh)
+max(Tb,Td)+Tf−t+Tu+Ta、第2
時間(T2)は、T2=(|Xa−Xw|/Vh)+
(|Xb−Xw|/Vh)+max(Tb,Tf)+T
a、の計算式に基づいて計算できる。ただし、Xaは印
刷終了予定位置、Xbは印刷開始予定位置、Xwは被印
刷媒体の存在領域外の位置、Vhは印刷ヘッドの移動速
度、Tbは印刷ヘッドの減速開始から停止までに要する
時間、Tdは制御手段が押付圧力を解除するに要する時
間、Tfは送り手段が被印刷媒体を次印刷行まで送るに
要する時間、tはTdとTfとの重複可能時間、Tuは
制御手段が押付圧力を復帰するに要する時間、Taは印
刷ヘッドの加速開始から印刷可能速度に達するまでの時
間であり、max(a,b)はaまたはbの何れか大き
い方の値を選択する関数である。
【0013】また、前記制御手段は、プラテンの下部に
その一端が軸支され、プラテンバーの移動方向に垂直な
回転軸を中心に回動可能な複数のレバーと、プラテンバ
ーに対し平行に延在し、各レバーの他端に軸支された単
一のリンクとを有し、リンクがレバーの回動方向に移動
することによりプラテンバーをリンクの移動方向と垂直
な方向に移動させるもの、いわゆる平行リンクを採用で
きる。このような制御手段では、複数のレバーが1本の
リンクに協働して同じ角度で回転するので、プラテンバ
ーが移動(上下移動)する際の平行度を高くすることが
できる。この結果、印刷ヘッドに対する平行度を高めて
印刷品質を高くすることができる。なお、制御手段に
は、プラテンバーが上昇する第1方向にレバーを回動さ
せる第1バネと、第1方向とは逆の第2方向にレバーを
回動させるように、レバーの他端またはリンクに力を加
える駆動手段とを有することにより、通常状態ではヘッ
ドローラに押し付けられている状態にし、駆動手段が作
動した時には押付圧力を解除するように構成できる。ま
た、レバーの他端または平行リンクと駆動手段の間に弾
性体(たとえば弦巻ばね)を配置して、駆動の衝撃を緩
衝することができる。
【0014】なお、前記印刷ヘッドは、ワイヤドットプ
リントヘッド、バブルジェットプリントヘッド、インク
ジェットプリントヘッド、熱転写型プリントヘッドまた
は熱昇華型プリントヘッドとすることができ、印刷ヘッ
ドには、被印刷媒体の端辺を検出するセンサを備えるこ
とができる。また、被印刷媒体は、印刷ヘッドの往復移
動動作の方向において、その厚さが異なるものとするこ
とができる。
【0015】本発明は、印刷装置の制御方法として把握
することも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異
なる態様で実施することが可能であり、本実施の形態の
記載内容に限定して解釈すべきではない。なお、実施の
形態の全体を通して同じ要素には同じ番号を付するもの
とする。
【0017】図1は、本発明の一実施の形態である印刷
装置1の全体を示した図である。(a)は上部カバー2
を取り外した状態を示す図であり、(b)は、フロント
パネル3の部分を透明にして内部機構の概要を示した図
である。被印刷媒体たとえば紙は、トレー4に乗せられ
矢印5で示す方向に搬送(シートフィード)される。な
お、被印刷媒体はほぼ長方形等の方形が仮定されてお
り、斜めに搬送された時にはシートフィード機構がこれ
を検知し、被印刷媒体を搬出する。これら機構には斜め
に搬送されたことを検知するセンサ等を有するが、ここ
での詳細な説明は省略する。
【0018】印刷装置1の内部には印刷ヘッド6を有す
る。印刷ヘッド6は、矢印7で示す方向に往復移動が可
能であり、1回の移動によって被印刷媒体に1行の印刷
を行う。ここでは印刷ヘッド6としてワイヤードットヘ
ッドを例示する。しかし印刷ヘッド6は、ワイヤードッ
ト式には限られず、バブルジェットプリントヘッド、イ
ンクジェットプリントヘッド、熱転写型プリントヘッド
または熱昇華型プリントヘッド等を例示できる。
【0019】図2は、印刷装置1の底面カバー8を取り
外した状態を示す図である。底面カバー8には制御回路
9が備えられる。制御回路9は演算機能やデータ記憶機
能を有する半導体素子を備え、電子回路を構成する。な
お、制御回路9は、印刷装置1が有するシートフィード
機構、印刷ヘッド移動機構、印刷ヘッド、プラテン機構
等を制御する機能を持つが、これら制御に関しては後に
詳しく説明する。
【0020】図3は、印刷装置1からプラテン機構10
を取り外した状態を示す図である。プラテン機構10
は、印刷ヘッド6の下部に設置されている。また、プラ
テン機構10には、後に説明する様に、上下移動が可能
なプラテンバー11を備える。プラテンバー11は、印
刷ヘッド6の移動範囲以上の長さを有し、たとえば樹脂
や硬質ゴムで構成される。プラテンバーをある程度の弾
性を有する樹脂や硬質ゴムで構成することにより、特に
ワイヤードットで印刷ヘッドを構成した場合の印刷品質
を良好にすることができる。
【0021】図4は、印刷ヘッド6の部分を拡大して示
した図である。また、同図の円内に示した図は印刷ヘッ
ド6の部分を横方向から見た図であり、プラテンバー1
1と印刷ヘッド6との位置関係を表す。印刷ヘッド6に
は、印刷ヘッド6の移動方向(矢印7の方向)に回転可
能なようにヘッドギャップローラ12が備えられる。ヘ
ッドギャップローラ12の回転軸13は印刷ヘッド6に
固定されるので、ヘッドギャップローラ12の外周面で
印刷ヘッド6のギャップが規定される。本実施の形態で
は、そのギャップは0.28〜0.33mmに調整され
る。なお、実際には被印刷媒体と印刷ヘッド6との間に
インクリボンが挿入されるが、ここでは省略している。
【0022】図5は、印刷ヘッドとプラテンバー11と
の間に被印刷媒体14が挿入された状態を模式的に示し
た側面図であり、図6はその正面図である。なお、図5
には被印刷媒体14のフィード機構であるフロントフィ
ードローラ15およびバックフィードローラ16を同時
に示している。フロントフィードローラ15およびバッ
クフィードローラ16が回転することにより被印刷媒体
14が搬送または排出される。また、印刷ヘッド6には
光学センサ6aを備える。光学センサ6aは被印刷媒体
14の存在を検知し、端辺を検出する機能を持つ。
【0023】プラテンバー11は、後に説明する駆動機
構で解除されない限り、スプリング17によって常に上
方向(ヘッドギャップローラ12の方向)の圧力が加え
られる。このため、被印刷媒体14は、ヘッドギャップ
ローラ12に押し付けられた状態となる。これにより被
印刷媒体の折り目や空気層が排除され、被印刷媒体14
と印刷ヘッド6とのギャップは前記範囲に調整される。
また、図6に示すように、被印刷媒体14が印刷ヘッド
6の移動方向に厚さが異なる場合でも被印刷媒体14と
印刷ヘッド6とのギャップは適正範囲に調整される。図
6(a)は、印刷ヘッド6が被印刷媒体14の厚い領域
にある場合を示し、図6(b)は、印刷ヘッド6が被印
刷媒体14の薄い領域にある場合を示す。図6(a)に
示す状態では、ヘッドギャップローラ12によって被印
刷媒体14を介しプラテンバー11が押し下げられ、図
6(b)では、プラテンバー11が押し上げられる。こ
のように被印刷媒体14の厚さが相違しても、プラテン
バー11の高さが適正に調整され、常に被印刷媒体14
と印刷ヘッド6とのギャップが適正範囲に調整される。
【0024】なお、前記した構成では、印刷ヘッド6が
受けるプラテンバー11からの反力はプラテンバー11
の位置によってその大きさが違う。プラテンバーの左右
端が最小値で中央付近がスプリング17のモーメントの
合力となるため、最大値となる。そのため、用紙が何枚
も重なった通帳がプラテンバー11の中央付近を印字し
ようとした場合、被印刷媒体14はヘッドギャップロー
ラ12によって強い反力によって押さえ込まれて凹み、
ヘッド先端とプラテンバー11との距離が狭くなり、印
刷品質を低下させる傾向がある。そこで、本実施の形態
では、図7に示すプラテン機構を採用する。
【0025】図7は、本実施の形態のプラテン機構の一
例を示す図である。本実施の形態のプラテン機構10
は、レバー18とリンクバー19を有し、レバー18は
軸20で回転可能に構成される。また、レバー18は点
21でプラテンバー11の底部に軸支され、点22でリ
ンクバー19に軸支される。すなわち、リンクバー19
が矢印23の方向に移動することによりプラテンバー1
1は矢印24の方向に移動する。なお、図7では省略し
ている右側部分にも同様のレバー18を有する。このよ
うな構成を用いることにより、プラテンバー11の何れ
の位置に圧力を受けてもリンクバー19により形成され
る平行リンクの特性によりプラテンバー11の平行度が
保たれ、プラテンバー11の押圧は位置によらず一定な
値を得ることができる。
【0026】また、本実施の形態では、スプリング2
5、スプリング26、ソレノイド27、ストッパ28を
備える。スプリング25は、レバー18を矢印24の逆
方向に回転するような力を常に発生するように構成し、
スプリング26は、ソレノイド27の動きを緩衝するた
めに備える。ソレノイド27は、その動作によってリン
クバー19が矢印23の方向に移動する力を発生し、ス
プリング26を介してレバー18を矢印24の方向に回
転させる。つまりソレノイド27が動作することにより
プラテンバー11が下げられた状態を得ることができ
る。このソレノイド27の動きがレバー18に伝えられ
るためには、スプリング26の弾性係数がスプリング2
5の弾性係数に比較して十分大きいことは言うまでもな
い。また、ストッパ28はプラテンバー11の高さの上
限を規定する。
【0027】このようなプラテン機構10を採用するこ
とにより、プラテンバー11の1点にかかる押し下げ圧
力に対して、その圧力印加位置に係らず、レバー18と
リンクバー19によって平行を維持し、また、押し下げ
圧力に対する反発力はスプリング25によって得ること
ができる。また、ソレノイド27によってプラテンバー
11が下げられた状態を得ることができる。図8はソレ
ノイド27が非動作状態であり、プラテンバー11が上
がっている状態を示した図であり、図9はソレノイド2
7が動作状態であり、プラテンバー11が下がっている
状態を示した図である。なお、ここではプラテンバー1
1の移動機構としてソレノイドを例示するが、回転モー
タ等その他の駆動機構を用いても良い。
【0028】図10は、本実施の形態の印刷装置の機能
の一例を模式的に示したブロック図である。本実施の形
態の印刷装置1は、インタフェイス手段30、プリンタ
制御手段31、演算手段32、フロントパネル33、印
刷信号生成手段34、印刷ヘッド駆動制御手段35、プ
ラテン駆動制御手段36、シートフィーダ駆動制御手段
37、シート端検出手段38、データ記憶手段39を有
する。
【0029】インタフェイス手段30は、ホスト装置4
0とのインタフェイスを行う。ホスト装置40からの各
種制御信号、データ等はプリンタ制御手段31に送信さ
れる。プリンタ制御手段31は印刷装置1の全体を制御
する。演算手段32は、たとえば後に説明するような計
算等各種の演算を行う。フロントパネル33はユーザか
ら直接操作される制御信号を受け付ける。印刷信号生成
手段34は印刷ヘッド6に送信される印刷信号を生成す
る。たとえばワイヤードットの各ワイヤを駆動する信号
を生成する。印刷ヘッド駆動制御手段35は、印刷ヘッ
ド6を図1の矢印7で示す方向に駆動するためのモータ
等駆動手段41への信号を生成する。プラテン駆動制御
手段36は、たとえば前記したソレノイド27への制御
信号を生成する。シートフィーダ駆動制御手段37は、
たとえば前記したフロントフィードローラ15およびバ
ックフィードローラ16を駆動するモータへの制御信号
を生成する。シート端検出手段38は、たとえば前記し
た光学センサ6aからの信号を受取り、被印刷媒体のシ
ート端を検出する。データ記憶手段39にはRAM(Ra
ndom access memory)、ROM(Read only memory)が
含まれ、RAMにはたとえばホスト装置40からのデー
タが蓄積され、ROMにはたとえば本印刷装置を制御す
る制御プログラムが記録される。
【0030】図11は、本実施の形態の印刷制御方法の
一例を示したフローチャートである。以下1ページ分の
印刷制御の一例を示す。
【0031】まず、ホスト装置から1ページ分のデータ
を受信する(ステップ50)。受信データは前記データ
記憶手段39に記録できる。また、受信した1ページ分
のデータからこのページの行数Mを取得し、これを記録
する(ステップ51)。なお、ここで取得したデータM
や以後の説明で登場する計算データ等が前記データ記憶
手段39に記録できることは勿論である。また、ここで
はページの印字データを全て受信した上で制御する方法
を述べるが、少なくとも先行する2行の印字データをも
とに、逐一制御を決定する方法を取ることも勿論可能で
ある。
【0032】次に、第1行目の印刷を実行する(ステッ
プ52)。この1行目の印刷においては、印刷ヘッド6
が移動可能な範囲の全域に渡って印刷ヘッド6を移動す
る。これにより被印刷媒体の端辺の計測を行う(ステッ
プ53)。被印刷媒体の端辺の計測は前記シート端検出
手段38によって行う。検出した被印刷媒体の端辺か
ら、その被印刷媒体の端辺より外側の位置にヘッド停止
予定位置Wを設定する(ステップ54)。この位置W
は、被印刷媒体14が存在しない場所であり、位置Wに
印刷ヘッド6がある場合にはプラテンバーを下げること
なく被印刷媒体の送り動作が可能になる位置である。な
お、この第1行目の印刷およびヘッド移動が行われた後
のヘッド位置は位置Wであり、プラテンバーを下げるこ
となく改行動作を行うことができる(ステップ52)。
【0033】次に、N=2として(ステップ55)、第
N行目の印刷を開始する(ステップ56)。印刷動作の
開始によって、所定の印刷開始位置までヘッドを移動
し、ヘッドワイヤを駆動して印刷動作を行う。この印刷
動作の開始から終了まで、一般に数100msecの時
間を要する。そのため、この間に以下の計算および判断
が可能である。
【0034】計算および判断は以下のとおりである。ま
ず第N行目の印刷終了位置を計算する。印刷終了位置は
ステップ50で受信した1ページ分のデータから第N行
目のデータを抽出し、その文字列の最終位置から計算で
きる。その後、減速距離を加えて印刷終了時にヘッドを
停止した場合のヘッド停止位置Xnを得る(ステップ5
7)。一般に印刷ヘッド6には、停止状態から印刷可能
な一定速度状態になるまでの加速状態、一定速度状態お
よび一定速度状態から停止状態になるまでの減速状態が
ある。図12はヘッド移動状態を模式的に示したグラフ
である。時刻Taで加速を開始し、時刻Tbに達するま
で加速状態となる。時刻Tbから時刻Tcではヘッド速
度は一定速度Vhに維持され、この期間が印刷可能であ
る。時刻Tcで印刷を終了し、ヘッド停止の動作に入
り、時刻Tdでヘッドが停止する。印刷が終了して直ち
にヘッド停止の動作に入ってもこの減速期間(Tc〜T
d)の間にある程度のヘッド移動が存在し、これが前記
減速距離となる。
【0035】次に、第N+1行目の印刷開始位置を計算
する。印刷開始位置はステップ50で受信した1ページ
分のデータから第N+1行目のデータを抽出し、その文
字列の最初の位置から計算できる。なお、この最初や前
記した最終位置の最終の意味は、ヘッドが移動する方向
における最初や最終の意味である。その後、加速距離を
加えてヘッド停止状態からの印刷開始位置Xn+1を得
る(ステップ58)。
【0036】次に、ヘッドを前記位置Wまで移動させた
場合の第N行と第N+1行の印刷時間T1とヘッドを位
置XnまたはXn+1に停止させた場合の第N行と第N
+1行の印刷時間T2とを計算する(ステップ59)。
この計算の結果、時間T1と時間T2の大小関係を比較
する(ステップ60)。
【0037】時間T1の方が小さい場合には、以下の処
理を行う。第N行目の印刷が終了後、ヘッドを印刷終了
位置で停止することなく、そのまま位置Wまで移動す
る。そして位置Wでヘッドを停止させる(ステップ6
1)。その後、プラテンを降下することなく(つまりプ
ラテンバーはそのままで)改行(シートフィード)を行
う(ステップ62)。
【0038】時間T2の方が小さい場合には、N行目の
印刷が終了後、直ちにヘッド移動を停止して位置Xnに
ヘッドを停止させるか、あるいは位置Xn+1まで移動
させてヘッドを停止する(ステップ63)。その後、プ
ラテン機構のソレノイドを動作させてプラテンバーを下
降し(ステップ64)、改行動作を行う(ステップ6
5)。その後、プラテン機構のソレノイドを非動作にし
てプラテンバーを上昇する(ステップ66)。
【0039】上記のとおり、印刷にかかる時間を判断
し、制御にかかる時間が短い方を選択して、ヘッドを被
印刷媒体の端外に移動して改行動作を行うか、あるいは
プラテンバーを下降させて改行動作を行うかの制御を行
う。このような制御方法を採用することにより、印刷時
間を短縮できる。
【0040】ステップ62あるいはステップ66の終了
後、N=N+1とし(ステップ67)、NがMより大き
いか、すなわち当該ページの処理を全て終了したかを判
断して(ステップ68)、NがMより大きい時には処理
を終了し、小さい時にはステップ56に返って前記処理
を繰り返す。このようにして1ページ分の印刷処理が行
える。
【0041】次に、時刻T1および時刻T2の計算の詳
細について説明する。図13は時刻T1の計算処理の一
例を示したフローチャートであり、図14は時刻T2の
計算処理の一例を示したフローチャートである。
【0042】時刻T1の計算は、まず、|Xn−W|の
間をヘッドが移動する時間Tm1を計算する(ステップ
70)。次に|Xn+1−W|の間をヘッドが移動する時
間Tm2を計算する(ステップ71)。その後、Tm1
+Tm2にヘッド加速時間Taとヘッド減速時間Tbを
加えてTmとする(ステップ72)。さらに、Tmにフ
ィード時間Tfを加えてT1とする(ステップ73)。
時刻T2の計算は、まず、|Xn−Xn+1|の間をヘッ
ドが移動する時間Tm3を計算する(ステップ74)。
次に、Tm3にヘッド加速時間Taとヘッド減速時間T
bを加えてTmとする(ステップ75)。さらに、Tm
にプラテン降下時間Tpd、フィード時間Tf、および
プラテンバー上昇時間Tpuを加えてT2とする(ステ
ップ76)。
【0043】図15は、前記T1およびT2の場合のヘ
ッド軌跡の一例を示した図である。ヘッドを位置Wまで
移動させる場合の軌跡は破線で、ヘッドを位置Xn+1
で停止させる場合のヘッド軌跡は実線で示している。位
置Wまで移動させる場合は空白部分のヘッド移動距離
(|Xn−W|および|Xn+1−W|)が位置Xn+1
で停止させる場合の距離(|Xn−Xn+1|)より長
い。この距離の差を移動するに要する時間とプラテンバ
ーの上下動作に要する時間の短い方の処理を選択するこ
とになる。
【0044】図16は、前記2通りの処理の一例を示し
たタイムチャートである。実際には、減速開始から直ち
にシートフィードまたはプラテンバー降下が可能であ
り、また、プラテンバー降下に重ねてシートフィードが
可能である。このため、その重複部分の時間を短縮でき
る。
【0045】よって、時間T1と時間T2の計算は、 T1=(|Xa−Xb|/Vh)+max(Tb,T
d)+Tf−t+Tu+Ta、 T2=(|Xa−Xw|/Vh)+(|Xb−Xw|/
Vh)+max(Tb,Tf)+Ta、 の計算式に基づいて計算できる。
【0046】ただし、Xaは印刷終了予定位置、Xbは
印刷開始予定位置、Xwは被印刷媒体の存在領域外の位
置、Vhは印刷ヘッドの移動速度、Tbは印刷ヘッドの
減速開始から停止までに要する時間、Tdはプラテン機
構が押付圧力を解除するに要する時間、Tfは送り機構
が被印刷媒体を次印刷行まで送るに要する時間、tはT
dとTfとの重複可能時間、Tuはプラテン機構が押付
圧力を復帰するに要する時間、Taは印刷ヘッドの加速
開始から印刷可能速度に達するまでの時間であり、ma
x(a,b)はaまたはbの何れか大きい方の値を選択
する関数である。
【0047】図17は、前記制御方法を採用した場合の
ヘッド軌跡の一例を示した図である。被印刷媒体14上
に印刷ヘッド6がある場合はプラテンバーを降下して改
行し、被印刷媒体14の外に印刷ヘッド6がある時には
プラテンバーを降下せずに改行を行う。
【0048】本実施の形態の印刷装置および制御方法に
よれば、折り目や厚さの相違がある被印刷媒体であって
も印刷品質を良好に保ちつつ、印刷速度を向上できる。
【0049】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
【0050】たとえば、被印刷媒体として折り目や厚さ
が相違するたとえば預金通帳のような媒体を例示した
が、普通紙やカーボン紙等でも良い。また、ヘッドロー
ラとして円柱形のものを例示したが、円錐形、球形のも
のでも良い。
【0051】
【発明の効果】本願で開示される発明のうち、代表的な
ものによって得られる効果は、以下の通りである。すな
わち、印刷装置の印刷品質を高く維持し、且つその印刷
速度を高くできる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である印刷装置1の全体
を示した図である。
【図2】印刷装置1の底面カバー8を取り外した状態を
示す図である。
【図3】印刷装置1からプラテン機構10を取り外した
状態を示す図である。
【図4】印刷ヘッド6の部分を拡大して示した図であ
る。
【図5】印刷ヘッドとプラテンバー11との間に被印刷
媒体14が導入された状態を模式的に示した側面図であ
る。
【図6】印刷ヘッドとプラテンバー11との間に被印刷
媒体14が導入された状態を模式的に示した正面図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態であるプラテン機構の一
例を示す図である。
【図8】ソレノイド27が非動作状態であり、プラテン
バー11が上がっている状態を示した図である。
【図9】ソレノイド27が動作状態であり、プラテンバ
ー11が下がっている状態を示した図である。
【図10】本発明の一実施の形態である印刷装置の機能
の一例を模式的に示したブロック図である。
【図11】本発明の一実施の形態である印刷制御方法の
一例を示したフローチャートである。
【図12】ヘッド移動状態を模式的に示したグラフであ
る。
【図13】時刻T1の計算処理の一例を示したフローチ
ャートである。
【図14】時刻T2の計算処理の一例を示したフローチ
ャートである。
【図15】T1およびT2の場合のヘッド軌跡の一例を
示した図である。
【図16】T1およびT2の場合の2通りの処理の一例
を示したタイムチャートである。
【図17】本実施の形態の制御方法を採用した場合のヘ
ッド軌跡の一例を示した図である。
【符号の説明】 1…印刷装置、2…上部カバー、3…フロントパネル、
4…トレー、5…矢印、6…印刷ヘッド、6a…光学セ
ンサ、7…矢印、8…底面カバー、9…制御回路、10
…プラテン機構、11…プラテンバー、12…ヘッドギ
ャップローラ、13…回転軸、14…被印刷媒体、15
…フロントフィードローラ、16…バックフィードロー
ラ、17…スプリング、18…レバー、19…リンクバ
ー、20…固定軸、21…プラテンバー回転軸、22…
プラテンリンク軸、23…矢印、24…矢印、25…ス
プリング、26…スプリング、27…ソレノイド、28
…ストッパ、30…インタフェイス手段、31…プリン
タ制御手段、32…演算手段、33…フロントパネル、
34…印刷信号生成手段、35…印刷ヘッド駆動制御手
段、36…プラテン駆動制御手段、37…シートフィー
ダ駆動制御手段、38…シート端検出手段、39…デー
タ記憶手段、40…ホスト装置、41…モータ等駆動手
段、Tf…フィード時間、Tpd…プラテン降下時間、
Tpu…プラテン上昇時間、Vh…ヘッド移動速度、W
…被印刷媒体外のヘッド停止予定位置、Xa…印刷終了
予定位置、Xb…印刷開始予定位置、t…重複可能時
間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹之下 博敬 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 澤 勉 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 2C058 DC04 DC09 DC21 2C059 BB06 BB07 BB11 BB12 BB13 BB21 2C480 CA01 CA10 CA37 CA39 CA40 CB27 CB31 CB45 EA02 EA05 EA06 EA08 EB14 3F049 AA10 CA01 DA12 EA21 LA07 LB03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷媒体上を移動しながら印刷をする
    印刷ヘッドと、 前記印刷ヘッドの移動方向に回転移動可能なギャップロ
    ーラと、 前記印刷ヘッドおよび前記ギャップローラに対向して設
    置されるプラテンバーと、 前記印刷ヘッドの前記被印刷媒体上での印刷終了位置に
    応じて、前記プラテンバーによる前記ギャップローラへ
    の押付圧力を制御するための制御手段と、を有する印刷
    装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記被印刷媒体を前記印刷ヘッ
    ドと前記プラテンバーの間で移動させるための送り手段
    を含み、前記制御手段は、 現印刷行における印刷の終了後、前記印刷ヘッドが前記
    被印刷媒体上の前記現印刷行の印刷終了位置または次印
    刷行の印刷開始位置に停止する場合に前記押付圧力を解
    除し、前記送り手段が前記被印刷媒体を送った後に前記
    押付圧力を復帰し、 現印刷行における前記印刷の終了後、前記印刷ヘッドが
    前記被印刷媒体が存在する領域以外の位置に停止する場
    合には前記押付圧力を解除しないことを特徴とする、 請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記押付圧力を解除し前記送り手段が前
    記被印刷媒体を送った後に前記押付圧力を復帰する場合
    の前記現印刷行および次印刷行の印刷にかかる第1時
    間、および、前記押付圧力を解除しない場合の前記現印
    刷行および次印刷行の印刷にかかる第2時間、を計算す
    る手段と、 前記第1時間が前記第2時間より短いかを判断する手段
    と、を有し、 前記制御手段は、前記第1または第2時間の何れか短い
    方の制御を実行する請求項2記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2時間を計算する手段
    には、 前記現印刷行の印刷終了予定位置を取得する手段と、 前記次印刷行の印刷開始予定位置を取得する手段と、を
    有し、 前記第1時間(T1)を、 T1=(|Xa−Xb|/Vh)+max(Tb,T
    d)+Tf−t+Tu+Ta、 の計算式(ただし、Xaは前記印刷終了予定位置、Xb
    は前記印刷開始予定位置、Vhは前記印刷ヘッドの移動
    速度、Tbは前記印刷ヘッドの減速開始から停止までに
    要する時間、Tdは前記制御手段が前記押付圧力を解除
    するに要する時間、Tfは前記送り手段が前記被印刷媒
    体を前記次印刷行まで送るに要する時間、tは前記Td
    とTfとの重複可能時間、Tuは前記制御手段が前記押
    付圧力を復帰するに要する時間、Taは前記印刷ヘッド
    の加速開始から印刷可能速度に達するまでの時間であ
    り、max(a,b)はaまたはbの何れか大きい方の
    値を選択する関数である。)に基づいて計算し、 前記第2時間(T2)を、 T2=(|Xa−Xw|/Vh)+(|Xb−Xw|/
    Vh)+max(Tb,Tf)+Ta、 の計算式(ただし、Xwは前記被印刷媒体の存在領域外
    の位置、その他は前記と同様である。)に基づいて計算
    する請求項3記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 前記プラテンバーの下部にその一端が軸支され、前記プ
    ラテンバーの移動方向に垂直な回転軸を中心に回動可能
    な複数のレバーと、 前記プラテンバーに対し平行に延在し、前記各レバーの
    他端に軸支された単一の平行リンクとを有し、 前記平行リンクが前記レバーの回動方向に移動すること
    により前記プラテンバーを前記平行リンクの移動方向と
    垂直な方向に平行移動させるものである請求項1記載の
    印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段には、 前記プラテンバーが上昇する第1方向に前記レバーを回
    動させる第1バネと、 前記第1方向とは逆の第2方向に前記レバーを回動させ
    るように、前記レバーの他端または前記平行リンクに力
    を加える駆動手段と、 を有する請求項5記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記レバーの他端または前記平行リンク
    と前記駆動手段との間に弾性体を有する請求項6記載の
    印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記印刷ヘッドは、ワイヤドットプリン
    トヘッド、バブルジェット(登録商標)プリントヘッ
    ド、インクジェットプリントヘッド、熱転写型プリント
    ヘッドまたは熱昇華型プリントヘッドの何れかのプリン
    トヘッドである請求項1記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記印刷ヘッドには、前記被印刷媒体の
    端辺を検出するセンサを備える請求項8記載の印刷装
    置。
  10. 【請求項10】 前記被印刷媒体は、前記印刷ヘッドの
    移動方向において、その厚さが異なる請求項1記載の印
    刷装置。
  11. 【請求項11】 被印刷媒体上を移動しながら印刷をす
    る印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの移動方向に回転移動
    可能なギャップローラと、前記印刷ヘッドおよび前記ギ
    ャップローラに対向して設置されるプラテンバーと、前
    記印刷ヘッドの前記被印刷媒体上での印刷終了位置に応
    じて、前記プラテンバーによる前記ギャップローラへの
    押付圧力を制御するための制御手段と、前記被印刷媒体
    を前記印刷ヘッドと前記プラテンバーの間で移動させる
    ための送り手段と、を有する印刷装置の制御方法であっ
    て、 現印刷行の印刷を開始するステップと、 現印刷行における印刷の終了後、前記印刷ヘッドが前記
    被印刷媒体上の前記現印刷行の印刷終了位置または次印
    刷行の印刷開始位置に停止し、前記押付圧力を解除し、
    前記送り手段が前記被印刷媒体を送った後に前記押付圧
    力を復帰する場合の前記現印刷行および次印刷行の印刷
    にかかる第1時間を計算するステップと、 現印刷行における前記印刷の終了後、前記印刷ヘッドが
    前記被印刷媒体が存在する領域以外の位置に停止し、前
    記押付圧力を解除しないで前記送り手段が前記被印刷媒
    体を送る場合の前記現印刷行および次印刷行の印刷にか
    かる第2時間を計算するステップと、 前記第1時間が前記第2時間より短いかを判断するステ
    ップと、 を含む印刷装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記第1時間が前記第2時間より短い
    かの判断の結果が真の場合には、 前記現印刷行における前記印刷の終了後、前記印刷ヘッ
    ドを前記現印刷行の印刷終了位置または次印刷行の印刷
    開始位置に停止するステップ、および、 前記押付圧力を解除するステップ、および、 前記被印刷媒体を送り改行を行うステップ、および、 前記押付圧力を復帰するステップ、および、 前記次印刷行の印刷を開始するステップ、を実行し、 前記判断が偽の場合には、 前記現印刷行における前記印刷の終了後、前記印刷ヘッ
    ドを前記被印刷媒体が存在する領域以外の位置に停止す
    るステップ、および、 前記押付圧力を解除することなく前記被印刷媒体を送り
    改行を行うステップ、および、 前記次印刷行の印刷を開始するステップ、を実行する請
    求項11記載の印刷装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記印刷ヘッドには、前記被印刷媒体
    の端辺を検出するセンサを備え、 前記被印刷媒体への最初の行の印刷において前記被印刷
    媒体の2つの端辺を検出するステップと、 前記端辺間の領域以外の位置を、前記被印刷媒体の存在
    領域外の位置として記録するステップと、をさらに有す
    る請求項12記載の印刷装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2時間を計算するス
    テップには、 前記現印刷行の印刷終了予定位置を取得するステップ
    と、 前記次印刷行の印刷開始予定位置を取得するステップ
    と、を有し、 前記第1時間(T1)は、 T1=(|Xa−Xb|/Vh)+max(Tb,T
    d)+Tf−t+Tu+Ta、 の計算式(ただし、Xaは前記印刷終了予定位置、Xb
    は前記印刷開始予定位置、Vhは前記印刷ヘッドの移動
    速度、Tbは前記印刷ヘッドの減速開始から停止までに
    要する時間、Tdは前記制御手段が前記押付圧力を解除
    するに要する時間、Tfは前記送り手段が前記被印刷媒
    体を前記次印刷行まで送るに要する時間、tは前記Td
    とTfとの重複可能時間、Tuは前記制御手段が前記押
    付圧力を復帰するに要する時間、Taは前記印刷ヘッド
    の加速開始から印刷可能速度に達するまでの時間であ
    り、max(a,b)はaまたはbの何れか大きい方の
    値を選択する関数である。)に基づいて計算され、 前記第2時間(T2)は、 T2=(|Xa−Xw|/Vh)+(|Xb−Xw|/
    Vh)+max(Tb,Tf)+Ta、 の計算式(ただし、Xwは前記被印刷媒体の存在領域外
    の位置、その他は前記と同様である。)に基づいて計算
    される請求項13記載の印刷装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記印刷ヘッドは、ワイヤドットプリ
    ントヘッド、バブルジェットプリントヘッド、インクジ
    ェットプリントヘッド、熱転写型プリントヘッドまたは
    熱昇華型プリントヘッドの何れかのプリントヘッドであ
    る請求項11記載の印刷装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記被印刷媒体は、前記印刷ヘッドの
    前記往復移動動作の方向において、その厚さが異なる請
    求項11記載の印刷装置の制御方法。
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