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JP2002244760A - プログラマブル表示器 - Google Patents

プログラマブル表示器

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JP2002244760A
JP2002244760A JP2001043372A JP2001043372A JP2002244760A JP 2002244760 A JP2002244760 A JP 2002244760A JP 2001043372 A JP2001043372 A JP 2001043372A JP 2001043372 A JP2001043372 A JP 2001043372A JP 2002244760 A JP2002244760 A JP 2002244760A
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Haruhiko Kondo
治彦 近藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラマブル表示器の操作セキュリティの
向上及び操作性の向上を図る。 【解決手段】 操作者の保有する外部記憶装置を非接触
で検出し、該外部記憶装置に格納されている操作者の情
報を認識する認識手段と、この認識手段により認識され
た操作者の情報に基づき、プログラマブル表示器を操作
可能か否かを判断する判断手段と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示画面への情
報表示を制御するプログラマブル表示器に関わり、特
に、操作者の有無を検出し、操作者がプログラマブル表
示器のある一定距離内にいるときのみ操作可能としたと
同時に、操作者の操作権限を検出可能にし、また、操作
者の操作内容を外部記憶装置に記憶するプログラマブル
表示器の表示制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のプログラマブル表示器の構
成と動作について以下に説明する。図12は、従来のプ
ログラマブル表示器の構成を示すブロック図であり、図
において、1は操作者の手が触れて入力されるタッチキ
ー、2は情報を表示すべく設けられた表示手段であり、
例えば液晶表示デバイス2a及びバックライト照明2b
から構成されている。3Aはこれらタッチキー1、表示
手段2を制御する制御部で、タッチキー1の入力により
表示手段2の画面を切り替えや入出力情報の制御を行う
ものである。通常プログラマブル表示器は、機械装置な
どの操作盤として用いられることが多く、タッチキーに
触れるだけで機械の運転や、停止、その他の動作を可能
とする。
【0003】図13は、操作者の有無を検出し、操作者
がプルグラマブル表示器の近くにいるときだけ、タッチ
キー1による操作を可能としたプログラマブル表示器で
ある。18は人の動作を検知する赤外線センサであり、
一般に発光部と受光部から構成される反射型センサであ
る。なお、赤外線センサ18は、人を検出している間は
出力を出したままである。この赤外線センサ18の信号
は制御部3Aに入力され、タッチキー1の入力を制限す
る。赤外線センサ18の信号が出力されている間はタッ
チキー1入力により表示制御を行うが、赤外線センサ1
8の出力がなくなるとタッチキー1の入力を無視する。
【0004】図14は従来の非接触で読み書き可能な外
部記憶装置のアンテナから発生する電界強度と送受信可
能距離を示す図であり、送受信機の送受信可能な電界強
度レベルを受信機スレッシュレベルとすると、受信機ス
レッシュレベル以上の電解強度すなわち、ある一定の距
離以内であれば送受信可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、センサを用い
て操作者の有無を検出し、液晶表示デバイス2等の電源
管理を行ったり、タッチキー1入力の有効性の判断を行
うことは可能であるが、センサにより検出した操作者が
どのような操作権限を持った操作者がいるかは検出不可
能である。
【0006】また、装置に通電した状態で点検などを行
う際、プログラマブル表示器に近づいた場合、誤って、
タッチパネルに触れ、不用意に装置が動作し、装置の稼
動部に巻き込まれ、挟まれなどの災害が発生するおそれ
があった。
【0007】また、同一の複数装置において、操作者が
プログラマブル表示器に対する同一操作や、装置の設定
を行う場合、操作ミスや設定ミスが発生する場合もあ
る。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、非接触で読み書き可能な外部記憶装置
とその外部記憶装置とデータ交信を行うプログラマブル
表示器の表示制御に関し、セキュリティ向上と操作性向
上を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるプログラ
マブル表示器は、操作者の保有する外部記憶装置を非接
触で検出し、該外部記憶装置に格納されている操作者の
情報を認識する認識手段と、この認識手段により認識さ
れた操作者の情報に基づき、プログラマブル表示器を操
作可能か否かを判断する判断手段と、を備えたものであ
る。
【0010】また、操作者の保有する外部記憶装置を非
接触で検出する際に、プログラマブル表示器に設けられ
たアンテナと、上記外部記憶装置のアンテナとの電界強
度に基づき、双方による送受信可能距離を定めたもので
ある。
【0011】さらに、外部記憶装置側アンテナからの信
号を検出するための電界強度の検出レベルを設定する感
度調整回路を設けたものである。
【0012】また、操作者のプログラマブル表示器に対
する操作履歴を記憶する記憶手段を有し、外部記憶装置
の記憶手段に記憶させるべく送信するものである。
【0013】さらにまた、外部記憶装置への記憶は、操
作者による操作画面ごとの操作状況及び操作時間を記憶
するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形
態1におけるプログラマブル表示器の構成を示すブロッ
ク図であり、図において、1は操作者の手が触れて入力
されるタッチキー、2は情報を表示すべく設けられた表
示手段であり、例えば液晶表示デバイス2a及びバック
ライト照明2bから構成されている。3はタッチキー
1、表示手段2を制御する制御部、4は制御部からの情
報をアンテナ5を経由して外部記憶装置6とデータ交信
を行う送受信回路、5は外部記憶装置6と交信をするた
めのアンテナである。なお、本実施の形態では、タッチ
キー1及び液晶表示デバイス2a並びにバックライト照
明2bにおいて説明するが、タッチキー1の代わりにキ
ーボード、マウス等の入力デバイス、液晶表示デバイス
2a並びにバックライト照明2bの代わりにCRT等の
表示手段なら同様である。
【0015】図2は、プログラマブル表示器の構成を示
した斜視図及びプログラマブル表示器とアンテナの配置
を示す部分断面図であり、図において表示手段2の前面
にタッチキー1が配置され、その周囲にアンテナ5がル
ープ状に配置される。
【0016】図3は、プログラマブル表示器における送
受信回路4と外部記憶装置6の内部ブロック図を示す図
であり、送受信回路4は制御部3と内部バスで接続され
ている。送受信回路4において、7は内部バスから書き
込まれたパラレルデータをシリアルデータに変換するパ
ラレルシリアル変換回路、8はシリアルに変換されたデ
ータを送信周波数で変調する変復調回路、9は変調され
た信号を増幅し、アンテナ5へ出力する増幅回路、10
はアンテナから発生する電界強度を調整する回路であ
り、電界強度を調整することにより、外部記憶装置6が
受信可能な距離が決定される。なお、電界強度の特性は
増幅回路9及びアンテナ5の特性で決定される。
【0017】11はプログラマブル表示器のアンテナ5
から送信される信号を受信する外部記憶装置内に設置さ
れたアンテナ、12はアンテナ11で受信した信号を増
幅する増幅回路、13は増幅された信号を復調する変復
調回路、14はデータを記憶しておくメモリ、15は復
調された信号をパラレルに変換するパラレルシリアル変
換回路、16はパラレルに変換されたデータからメモリ
アドレスを計算しメモリ14に書き込むタイミングを生
成するメモリI/F回路、17は受信した電解強度が一
定レベルより高い場合、変調回路13へ変調禁止信号を
出力するレベル検出回路である。
【0018】図4は、送受信回路4のアンテナの電界強
度と、外部記憶装置6と表示器との距離を示す特性図で
ある。
【0019】図5は、外部記憶装置6とプログラマブル
表示器間の距離がある一定以上になると交信できなくす
べく構成された感度調整回路10における感度調整を示
したフローチャートである。
【0020】図6、7は、プログラマブル表示器と外部
記憶装置との距離を自動的に調整するための設定画面で
ある。
【0021】図8は、外部記憶装置に操作手順を記憶す
る方法を示す図である。
【0022】図9は、外部記憶装置に操作手順を記憶す
るためのプログラマブル表示器の内部処理を示すフロー
チャートである。
【0023】図10は、図9による手順にて外部記憶装
置に格納されたデータを示す図である。
【0024】図11は、外部記憶装置に格納された操作
者の操作を再現するためのフローチャートである。
【0025】つぎに、図1〜図7の動作について説明す
る。図1において、外部記憶装置6は操作者が携帯して
おり、外部記憶装置内のメモリには予め、操作者の操作
権限が格納されているものとする。プログラマブル表示
器は、常時、制御部3から送信回路4へ外部記憶装置有
無人信号を発生する。その信号は送受信回路4で変調さ
れアンテナ5を経由してプログラマブル表示器外部に発
信され、外部記憶装置6が受信可能かチェックをする。
操作者が、プログラマブル表示器から離れている、もし
くは近づきすぎていて、外部記憶装置6が受信可能と判
断されない場合、制御部6は、たとえタッチキー1の信
号が入力されても受け付けない。つまり、操作者が離れ
ている場合、もしくは近づきすぎている場合、タッチキ
ー入力は受け付けられない。
【0026】次に、操作者が外部記憶装置6の受信可能
エリア内に近づいたとする。操作者がプログラマブル表
示器に近づき、外部記憶装置6が受信可能であれば、外
部記憶装置6とデータ交信を開始する。この状態でタッ
チキーが入力され、そのタッチキーにセキュリティ情報
(特定の操作者しか操作できない操作)例えば、保全者
しか設定変更を許されないような装置のパラメータ(温
度条件など)や装置内部のプログラム変更、あるいは、
装置稼動部の位置設定データなどの変更など操作者を固
定するための情報が割り付けられていなければ、キー入
力に基づき、所定の動作を行う。一方、タッチキーにセ
キュリティ情報が割り付けられていれば、その情報に基
づき、外部記憶装置6のデータを読み出す。読み出した
情報がタッチキーに割り付けられたセキュリティ情報と
一致、すなわち操作可能な操作者と判断すれば所定の動
作を行うが、一致しなければタッチキー入力は無視され
る。
【0027】次に、図3によりプログラマブル表示器内
の送信回路4及び外部記憶装置6の動作について説明す
る。プログラマブル表示器の制御部3は、送信回路4内
のパラレルシリアル変換回路7へ外部記憶装置6の有無
を検出する外部記憶装置有無人信号を定期的に発信す
る。この信号は、パラレルシリアル変換回路7でシリア
ルデータに変換され、変復調回路8で送信に必要なキャ
リア周波数と合成される。そして、キャリア周波数と合
成された信号は、増幅器9で増幅されアンテナ5へ出力
される。外部記憶装置6が受信可能な距離まで近づく
と、外部記憶装置6は有無を問い合わせる外部記憶装置
有無人信号に対し応答を返す。また、外部記憶装置6
は、受信した信号を増幅回路12により増幅し、変調回
路13及びレベル検出回路17出力する。レベル検出回
路17は、受信した信号レベルが設定されたレベルより
高い場合、変調回路13へ変調禁止信号を出力する。従
って、外部記憶装置6がプログラマブル表示機に対し、
ある距離の範囲内に設置された場合のみ、応答信号を送
信する。この応答によりプログラマブル表示器は外部記
憶装置6すなわち操作者がプログラマブル表示器のある
一定距離内に居ることを検出する。
【0028】次に、図4によりプログラマブル表示機の
送受信回路4の特性について説明する。外部記憶装置6
の受信感度は、破線で示す電界強度以上、すなわち、受
信機スレッシュ以上のときである。従って、A特性のと
き、アンテナの電界強度が外部記憶装置6の受信感度以
上になる送受信可能距離Aの範囲内に外部記憶装置6が
あれば受信可能となる。次に感度調整回路10によりア
ンテナ5から出力される電界強度をつよめた場合(ゲイ
ン大)の場合、電界強度特性がBに移行する。電界強度
の特性が変化しても外部記憶装置6の受信感度は一定で
あるため、電界強度が受信感度以上になる距離、すなわ
ち送受信可能距離Bの範囲内で送受信可能となる。つま
り、A特性時に比べ、距離が離れても受信可能となる。
この状態であればプログラマブル表示器表面から送受信
可能となる
【0029】次に、外部記憶装置6内のレベル検出回路
17の動作について説明する。レベル検出回路17の検
出レベルを変化することで外部記憶装置6の最短送受信
距離を設定することができる。
【0030】以上のようにアンテナの電界強度及び外部
記憶装置のレベル検出回路17の検出レベルを調整する
ことで外部記憶装置6が受信可能な距離を調整すること
ができる。また、近距離時、レベル検出回路17の検出
レベルを下げることにより、プログラマブル表示器と外
部記憶装置の最小送受信距離を設定することができる。
【0031】次に、図5により感度調整の手順について
説明する。まず、外部記憶装置を検出したい一番遠い距
離に設置し、図6に示す感度調整画面の開始ボタンを押
すと、図5のフォローチャートに示す感度調整プログラ
ムが起動される。まず、ステップS1でゲインを最大値
にセットし、ステップS2で外部記憶装置6から受信可
能かチェックを行う。受信可能であれば、ステップS3
でゲインが調整範囲内かチェックを行う。もし調整範囲
内でなければステップS11へ移行し、エラーメッセー
ジをセットして感度調整プログラムを終了する。一方、
調整範囲内であれば、ゲインを減少させ、ステップS2
へ戻り、ステップS2からステップS4の処理を外部記
憶装置6から受信できなくなるまで繰り返す。
【0032】ステップS2で受信できなくなると、ステ
ップS5に移行し、外部記憶装置のレベル検出回路の検
出レベルを最大に設定する。その後、ステップS6に移
行し、プログラマブル表示器の表示に完了と次の手順を
促すメッセージ(図7にその表示例を示す)を表示す
る。ステップS7にて開始ボタンを押すと、次の処理ス
テップS8に移行する。ステップS8では受信可能かチ
ェックし、受信可能であればステップS9にて検出レベ
ルが調整範囲内かチェックする。調整範囲内であれば、
ステップS10に移行し、検出レベルを下げてステップ
S8に移行する。そして、検出レベルで受信できなくな
るまでステップS8からステップS10の処理を繰り返
す。以上のようにゲインと検出レベルを調整することで
送受信可能距離を設定する。
【0033】次に、図8から図11により操作者の操作
手順を記憶する方法とその手順を再現する方法について
説明する。図8に示すようにプログラマブル表示器の表
示内容は通常装置の操作内容に応じて複数の操作画面
と、画面上に配置されたスイッチやランプなどの図形表
示により構成される。ここで、ランプやスイッチは、操
作画面ごとに異なる位置に配置されたり、そのスイッチ
の機能が異なるよう設定される。なお、これらのスイッ
チやランプなどの表示は予め、ユーザの設定により行わ
れているものとする。また、表示画面はそれぞれの操作
内容により複数画面設定される。操作者が操作画面1に
てスイッチ1、スイッチ3、スイッチ2の順に操作をし
たとする。この操作により外部記憶装置には操作画面1
の画面番号と操作者が操作したタッチスイッチの番号が
それぞれ操作した順番に格納される(動作については図
9を用いて後述する)。
【0034】次に表示画面が操作画面2に切り換ったと
する。ここで操作者がスイッチ4、スイッチ5、スイッ
チ6の順で操作したとする。すると外部記憶装置には、
同様に操作画面の画面番号と操作者が操作したタッチス
イッチの番号がそれぞれ操作した順番に格納される。以
上のように、画面番号とタッチスイッチの番号を操作し
た順に記憶することで、操作者の操作内容を外部記憶装
置に記憶することができる。別の装置にて外部記憶装置
に格納された操作手順を読み出すことで操作者の操作手
順を再現することができる。
【0035】図9により具体的な手順について説明す
る。手順記憶がスタートされると図9に示す処理を開始
する。なお、手順記憶スタートや終了は通常画面上に設
定されたタッチキー入力により開始される。ステップS
20にて終了キー入力の有無をチェックする。ここで、
終了キー入力があればステップS31にて終了キーコー
ドを書き込み終了する。一方、終了キー入力がなけれ
ば、ステップS21にて現在表示中の画面番号を取得
し、ステップS22にて画面番号を制御部内の内部メモ
リに格納する。その後、ステップS23にて再度終了キ
ー入力の有無をチェックし、終了キー入力があればステ
ップS31にて終了キーコードを書き込み終了する。こ
のステップ23における終了キー入力有無の判定処理は
2回目以降のキー操作を記憶する場合においてタッチキ
ー記憶処理を中断するためのものである。2回目以降の
キー操作記憶を行う際ステップ20から開始しても良い
が、S21やS22の処理を再度繰り返し処理速度悪化
を防止するためである。
【0036】ステップS23の結果、終了キー入力がな
ければ、ステップS24に移行し、操作者によるタッチ
キー入力の間隔を計測する。このため、タイマーをリセ
ットスタートし、ステップS25で該タイマーをカウン
トアップする。そして、ステップS26でタッチキー入
力の有無を検出し、タッチキー入力がなければステップ
S25にてそのまま時間計測を継続するが、タッチキー
入力があればステップS27にて内部メモリにタッチキ
ー入力されたときのタイマー値を格納し、ステップS2
8にて操作者により入力されたタッチキー番号を内部メ
モリに格納する。タッチキーの入力間隔を記憶すること
により、装置の処理時間、例えば、装置に対して上位の
機器からデータが送られてくる時間や、装置に接続され
たバーコードリーダーなど外部に接続された機器からデ
ータを取り込むための時間を待って次の操作に移る場合
などの動作を再現することができる。
【0037】その後、ステップS29では画面切り換え
の有無を確認し、画面切り換えがあればステップS30
にてステップS21で取得した画面番号、及び、ステッ
プS27、28で取得したタイマー値及びタッチキー番
号を外部記憶装置に書き込み実施する。終了コード書き
込み時に記憶した全ての操作内容を一括して書き込んで
もよいが、記憶した操作手順が多い場合、外部記憶装置
への書き込みに時間がかかるため、その間、次の操作が
できなくなるなど操作性が低下するので、本実施の形態
では、画面切り換えごとに外部記憶装置にアクセスし、
アクセス頻度を減らすことで処理性能を向上することが
できる。通常、プログラマブル表示器では1画面の中で
操作する操作回数は限られており、また、画面切り換え
時は、タッチキーの操作が入らないためその間に外部記
憶装置に書き込むことで操作者に書き込み時間を意識さ
せることがない。
【0038】その後、画面切り換えがなければステップ
S23へ移行し、上述した処理を繰り返すことにより、
操作者が終了キー入力を行うまでのキー操作手順を外部
記憶装置に書き込む。
【0039】以上の処理により外部記憶装置に書き込ま
れたデータ例を図10に示す。画面番号を先頭に、操作
者が操作した順番にタッチキー番号が格納され、画面切
り換えが発生するごとに画面番号が格納される。最後に
は終了コードが格納され、一連の操作手順が終了したこ
とを示す。
【0040】次に、上記処理にて画面切り換えが発生し
た場合の外部記憶装置への書き込み手順について図3に
より説明する。図3において、上記操作手順を記憶した
内部メモリは内部バスを通して送信回路4と接続されて
いる。内部メモリから送られてきたデータはパラレルシ
リアル変換回路7にてシリアルデータに変換される。シ
リアルデータに変換されたデータは変調回路8によりキ
ャリア信号と合成され増幅回路9へ送られる。増幅回路
6は感度調整回路10の出力に応じて信号レベルを増幅
し、アンテナ5を経由して気中に放射される。
【0041】外部記憶装置6は、アンテナ5から出力さ
れる信号をアンテナ11で受信し、受信したデータは増
幅回路12にて一旦増幅される。増幅された信号はレベ
ル検出回路17と変調回路13へ出力され、レベル検出
回路17では増幅された信号の尊号レベルを比較し、設
定値以上であれば変調回路13へ変調禁止信号を出力す
る。一方、設定値以下であれば、変調回路13は増幅回
路12から送られてきた信号からキャリア信号を取り除
き、パラレルシリアル変換回路15によりパラレル信号
に変換する。変換されたデータはメモリI/F回路16
にてメモリアドレスを付加すると同時に書き込みのタイ
ミングを決定する制御信号により、メモリ14の特定の
エリアに書き込みを実施する。
【0042】次に図11により、複数の装置において同
一動作条件などを設定する場合などの外部記憶装置に格
納された操作手順を再生する場合の処理について説明す
る。装置によっては装置の段取り換えに際し、温度条件
の設定や、材料配合条件の設定など数十から数百の設定
を行う必要がある。これらの設定を間違いなく行うのは
非常に困難である。また、装置が操作ミスにより誤動作
した場合や、装置により製造された製品に品質的な不具
合が発生した場合など、原因の究明を行う必要がある。
手順再生がスタートされると図11に示す処理を開始す
る。手順再生スタートや中断は通常画面上に設定された
タッチキー入力により開始される。処理が開始されると
まず、ステップS41にて外部記憶装置より、記憶され
た操作手順データがプログラマブル表示器内部に一括し
て読み出される。なお、読み出す手順は外部記憶装置へ
のデータ書き込みと逆の手順にて行われる。読み出した
手順データは、ステップS42によりプログラマブル表
示器内部のメモリに格納される。その後、ステップS4
3にて表示画面番号の取得が行われ、ステップS44に
て記憶された手順データの画面番号と現在表示中の画面
番号を比較する。
【0043】ステップS45による比較判定の結果、一
致していない場合はステップS54でエラーをセットし
処理を終了する。これは、プログラマブル表示器では通
常複数の画面が登録され、画面によって同じタッチキー
に異なる機能を割り当てることがあり、そのまま記憶し
たタッチキー処理を実行すると誤動作を引き起こす可能
性があるためである。
【0044】一方、記憶された画面番号と現在表示して
いる画面番号が一致していれば、ステップS46にて内
部メモリよりタイマー値を取得し、さらにステップS4
7でタッチキー番号を取得する。その後、ステップS4
8にて、ステップS46及び47で取得したデータが終
了コードかどうかチェックする。終了コードであればそ
のまま処理を終了し、終了コードでなければステップS
49でタイマーにタイマー値をセットし、ステップS5
0でタイマーを起動する。
【0045】ステップS51でタイマーの状態をチェッ
クし、カウントアップすると次のステップS52移行し
て、タッチキー番号をキー入力処理へ出力する。そし
て、ステップS53で中断キー入力の有無をチェック
し、中断でなければステップS46へ移行し、上述した
処理を終了コードもしくは中断キーが入力されるまで継
続する。
【0046】本実施の形態によれば、操作者の有無を検
出し操作の許可禁止を行うとともに操作者の操作権限を
検出し、各操作の許可/禁止を設定できるため安全性が
向上する。また、検出距離を任意に簡単に設定できるた
め、装置に近づきすぎた場合、操作を禁止し、装置の動
作を止めることができるため、装置の点検時等、誤って
プログラマブル表示器上のタッチパネルに触れ、装置が
誤動作することを防止できる。また、同一の装置が複数
設置される工場等で、製作する製品の段取り換えなどを
行う場合、温度データや、材料配合条件など種種の設定
を複数の装置に対して行う場合、最初の装置における操
作者の操作内容を外部記憶装置が記憶し、別の装置に設
置されたプログラマブル表示器で読み出し、同一の操作
を再現することで、操作者の操作ミスを排除し、繰り返
す場合、設定ミスによる装置の誤動作を防止することが
できる。さらに、装置が操作ミスにより誤動作した場合
や、装置により製造された製品に品質的な不具合が発生
した場合など、原因の究明を行う場合において、外部記
憶装置が記憶している操作手順を解析することにより、
何れの操作により異常等が発生したかの故障解析を容易
に実施することができる。さらにまた、操作者が操作し
たタッチキーの情報だけでなく、時間要素を加えて保存
することで、より実操作に近い操作状態を記憶すること
ができるため、装置の処理時間、例えば、装置に対して
上位の機器からデータ-が送られてくる時間や、装置に
接続されたバーコードリーダーなど外部に接続された機
器からデータ-を取り込むための時間を待って次の操作
に移るため、外部機器からのデータの取りこぼし等が発
生せず動作を再現することができる。また、工作機械な
どにおいて、同じ装置で操作者ごとに異なる製品を加工
する場合など、操作者の識別が可能でかつ、操作手順を
記憶可能なため、操作者が交代するごとに装置の加工情
報等の設定を再入力すること無に操作が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
操作者の有無を検出し操作の許可禁止を行うとともに操
作者の操作権限を検出し、各操作の許可/禁止を設定で
きるため第三者の不用意な操作による装置の動作を防止
することができる。また、検出距離を任意に簡単に設定
できるため、操作者がプログラマブル表示器に対し適正
な距離のみ操作を許可し、操作者の安全を確保すること
ができる。また、操作者の操作内容を記憶できるので、
別のプログラマブル表示器で読み出すことも可能であ
り、複数装置で同じ設定等を繰り返す場合、設定ミスに
よる装置の誤動作を防止することがでる。また、装置に
異常が発生した場合、操作手順を解析することにより、
故障解析を容易に実施することができる。さらに、操作
者が操作したタッチキーの情報だけでなく、時間要素を
加えて保存することで、より実操作に近い操作状態を記
憶することができ、外部機器とのデータ授受などが発生
する場合、データ授受に要する時間を確保しながら操作
手順を再現することができる。また、同一の装置で操作
者ごとに異なる製品を加工する場合などにおいて、加工
情報等の設定を再入力すること無に操作が可能なため、
設定時間の短縮や設定ミスによる製品の不具合発生等を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるプログラマブル表示器の構成
を示すブロック図である。
【図2】 プログラマブル表示器とアンテナの配置を示
す図である。
【図3】 プログラマブル表示器における送受信回路4
と外部記憶装置6の内部ブロック図を示す図である。
【図4】 アンテナの電界強度と外部記憶装置と表示器
との距離を示す図でレベル検出により送受信可能距離を
設定する図である。
【図5】 外部記憶装置の感度を自動的に調整するため
のフローチャートである。
【図6】 プログラマブル表示器と外部記憶装置との最
長距離を自動的に調整するための設定画面である。
【図7】 プログラマブル表示器と外部記憶装置との最
短距離を自動的に調整するための設定画面である。
【図8】 操作手順の記憶方法を示す図である
【図9】 外部記憶装置に操作手順を記憶するためのプ
ログラマブル表示器の内部処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】 外部記憶装置に格納されたデータを示す図
である。
【図11】 外部記憶装置に格納された操作者の操作を
再現するためのフローチャートである。
【図12】 従来のプログラマブル表示器の構成を示す
ブロック図である。
【図13】 従来のプログラマブル表示器に感熱センサ
を取り付けて操作者の有無を検出し、タッチキーの入力
を制御するブロック図である。
【図14】 従来の非接触で読み書き可能な外部記憶装
置のアンテナから発生する電界強度と送受信可能距離を
示す図である。
【符号の説明】
1 タッチキー、2 表示手段、2a 装置液晶表示デ
バイス、2b バックライト照明、3 制御部、4 送
信回路、5 アンテナ、6 外部記憶装置、7シリアル
パラレル変換回路、8 変調回路、9 増幅回路、10
感度調整回路、11 外部記憶装置アンテナ、12
外部記憶装置増幅回路、13 外部記憶装置変調回路、
14 メモリ、15 外部記憶装置シリアルパラレル変
換回路、16 メモリI/F回路、17 レベル検出回
路、18 赤外線センサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者の保有する外部記憶装置を非接触
    で検出し、該外部記憶装置に格納されている操作者の情
    報を認識する認識手段と、 この認識手段により認識された操作者の情報に基づき、
    プログラマブル表示器を操作可能か否かを判断する判断
    手段と、を備えたプログラマブル表示器。
  2. 【請求項2】 操作者の保有する外部記憶装置を非接触
    で検出する際に、プログラマブル表示器に設けられたア
    ンテナと、上記外部記憶装置のアンテナとの電界強度に
    基づき、双方による送受信可能距離を定めたことを特徴
    とする請求項1に記載のプログラマブル表示器。
  3. 【請求項3】 外部記憶装置側アンテナからの信号を検
    出するための電界強度の検出レベルを設定する感度調整
    回路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプログ
    ラマブル表示器。
  4. 【請求項4】 操作者のプログラマブル表示器に対する
    操作履歴を記憶する記憶手段を有し、外部記憶装置の記
    憶手段に記憶させるべく送信することを特徴とする請求
    項1乃至3いずれかに記載のプログラマブル表示器。
  5. 【請求項5】 外部記憶装置への記憶は、操作者による
    操作画面ごとの操作状況及び操作時間を記憶することを
    特徴とする請求項4に記載のプログラマブル表示器。
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