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JP2002122976A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2002122976A
JP2002122976A JP2000313513A JP2000313513A JP2002122976A JP 2002122976 A JP2002122976 A JP 2002122976A JP 2000313513 A JP2000313513 A JP 2000313513A JP 2000313513 A JP2000313513 A JP 2000313513A JP 2002122976 A JP2002122976 A JP 2002122976A
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integrated circuit
circuit device
semiconductor integrated
manufacturing
opening
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修 井上
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昇雄 長谷川
Shuji Ikeda
修二 池田
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターンの解像度を向上させる。 【解決手段】 変形照明による露光光をフォトマスクM
Kを介して半導体ウエハ上のフォトレジスト膜に照射す
ることにより前記半導体ウエハに所定のパターンを転写
する露光処理に際し、前記フォトマスクMKとして、マ
スク基板1上のハーフトーン膜2の一部を除去すること
で形成された開口部であって前記所定のパターンの転写
用の主開口部3および前記ハーフトーン膜2の一部を除
去することで形成された開口部であって前記半導体ウエ
ハ上には解像されない補助開口部4が周期性を持つ状態
で配置されたフォトマスクMKを用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造置技術に関し、特に、半導体集積回路装置の製
造工程において、半導体ウエハ(以下、単にウエハと言
う)にフォトマスク(以下、単にマスクという)を用い
て所定のパターンを転写するフォトリソグラフィ(以
下、単にリソグラフィという)に適用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の製造においては、
微細パターンをウエハ上に転写する方法として、リソグ
ラフィ技術が用いられる。リソグラフィ技術において
は、主に投影露光装置が用いられ、投影露光装置に装着
したマスクのパターンをウエハ上に転写してデバイスパ
ターンを形成する。
【0003】このリソグラフィ技術については、例えば
特開平11−135402号公報に記載があり、マスク
においてメモリデバイスのコンタクトホールを形成する
ための主開口部の周りに解像しない程度の補助開口部を
配置し、露光処理に際して変形照明等を用いる技術が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記リソグ
ラフィ技術においては、以下の課題があることを本発明
者は見出した。
【0005】すなわち、パターンの微細化が進むにつれ
て焦点深度マージンが減少し、パターンの解像度が低下
する問題がある。また、同層にパターンがまばらに配置
される疎領域と、パターンが密集して配置される密領域
とが存在する場合に、その疎領域と密領域とでパターン
寸法に差が生じてしまう問題がある。さらに、疎領域と
密領域との境界に存在するパターンの寸法精度が劣化す
る場合がある。
【0006】本発明の目的は、パターンの解像度を向上
させることのできる技術を提供することにある。
【0007】また、本発明の目的は、疎領域と密領域と
のパターンの寸法差を低減することのできる技術を提供
することにある。
【0008】また、本発明の目的は、疎領域と密領域と
の境界に存在するパターンの寸法精度を向上させること
のできる技術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】すなわち、本発明は、変形照明による露光
光をフォトマスクを介して半導体ウエハ上のフォトレジ
スト膜に照射することにより前記半導体ウエハに所定の
パターンを転写する露光処理に際し、前記フォトマスク
として、マスク基板上のハーフトーン膜の一部を除去す
ることで形成された開口部であって前記所定のパターン
を転写するための主開口部および前記ハーフトーン膜の
一部を除去することで形成された開口部であって前記半
導体ウエハ上には解像されない補助開口部が周期性を持
つ状態で配置されたフォトマスクを用いるものである。
【0012】また、本発明は、変形照明による露光光を
フォトマスクを介して半導体ウエハ上のフォトレジスト
膜に照射することにより前記半導体ウエハに所定のパタ
ーンを転写する露光処理に際し、前記フォトマスクとし
て、マスク基板上の遮光膜の一部を除去することで形成
された開口部であって前記所定のパターンを転写するた
めの主開口部および前記遮光膜の一部を除去することで
形成された開口部であって前記半導体ウエハ上には解像
されない補助開口部が周期性を持つ状態で配置されたフ
ォトマスクを用い、前記主開口部のうちの所定の主開口
部、前記補助開口部のうちの所定の補助開口部またはそ
の両方に近接効果補正を加えたものである。
【0013】また、本発明は、変形照明による露光光を
フォトマスクを介して半導体ウエハ上のフォトレジスト
膜に照射することにより前記半導体ウエハに所定のパタ
ーンを転写する露光処理に際し、前記フォトマスクとし
て、マスク基板上の遮光膜の一部を除去することで形成
された開口部であって前記所定のパターンを転写するた
めの主開口部および前記遮光膜の一部を除去することで
形成された開口部であって前記半導体ウエハ上には解像
されない補助開口部が周期性を持つ状態で配置され、前
記補助開口部の配置領域を、前記主開口部を基準とし
て、前記所定のパターンのピッチの整数倍の長さブロー
デンさせた領域とするフォトマスクを用いるものであ
る。
【0014】また、本発明は、前記半導体ウエハの所定
の領域内の同層には、前記所定のパターンが相対的に疎
に配置された疎領域と、前記所定のパターンが相対的に
密に配置された密領域とが存在するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本願発明を詳細に説明する前に、
本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
【0016】1.マスク(光学マスク):マスク基板上
に光を遮光するパターンや光の位相を変化させるパター
ンを形成したものである。実寸の数倍のパターンが形成
されたレチクルも含む。マスク基板上とは、マスク基板
上面、マスク基板上面に近接した内部領域または上空領
域を含む(上面に近接した別の基板上に配置しても良
い)。マスクの第1の主面とは、上記光を遮蔽するパタ
ーンや光の位相を変化させるパターンが形成されたパタ
ーン面であり、マスクの第2の主面とは第1の主面とは
反対側の面のことを言う。通常のマスク(バイナリマス
ク)とは、基板上に光を遮光するパターンと、光を透過
するパターンとでマスクパターンを形成した一般的なフ
ォトマスクのことを言う。
【0017】2.主開口部:マスク上の開口パターン等
の集積回路パターンで実際にウエハに転写されるデバイ
スのパターンに対応しているものである。
【0018】3.補助開口部:一般にウエハ上に投影さ
れたとき、その開口パターンに対応する独立した像を形
成しないマスク上の開口パターンを言う。
【0019】4.ハーフトーン領域、ハーフトーン膜:
それ自体フォトレジスト膜を感光させない程度の低い光
透過率を持つ領域または膜で、同位相と逆位相(反転)
の区別がある。一般に、光透過率は、3%〜15%であ
るが、遮光領域等を併用することにより20%以上の高
透過率ハーフトーン領域または膜も可能である。
【0020】5.「光透過領域」、「光透過パター
ン」、「透明領域」、「透明膜」または「透明」と言う
ときは、その領域に照射される露光光のうち、60%以
上を透過させる光学特性を有することを示す。一般に9
0%以上のものが使用される。一方、「遮光領域」、
「遮光パターン」、「遮光膜」または「遮光」と言うと
きは、その領域に照射される露光光のうち、40%未満
を透過させる光学特性を有することを示す。一般には、
一般に数%から30%未満のもの(ほぼ0%の光透過率
(典型的には1%以下))が使われる。機能的には、ハ
ーフトーン領域よりも低い光透過率を持つ領域と定義で
きる。
【0021】6.紫外光:半導体分野では400nm前
後から短波長で50nm以下程度までの電磁波を言う
が、300nmより長波長を近紫外域、それ以下の短波
長領域を遠紫外域と呼び、200nm以下を特に真空紫
外域と言う。光源としては水銀アークランプ等のi線
(波長:365nm)、KrFエキシマレーザ(波長:
248nm)、ArF(波長:193nm)及びF
2(波長:157nm)エキシマレーザ等がある。
【0022】7.ウエハまたは半導体基板とは、半導体
集積回路の製造に用いるシリコン単結晶基板(一般にほ
ぼ平面円形状)、サファイア基板、ガラス基板、その他
の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合
的基板を言う。また、本願において半導体集積回路装置
というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半
導体または絶縁体基板上に作られるものの他、特に、そ
うでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin-Film-
Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)
液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるも
の等も含むものとする。
【0023】8.スキャンニング露光:細いスリット状
の露光帯を、半導体ウエハとフォトマスク(又はレチク
ル、本願でフォトマスクと言うときはレチクルも含む広
い概念を示す)に対して、スリットの長手方向と直交す
る方向に(斜めに移動させてもよい)相対的に連続移動
(走査)させることによって、フォトマスク上の回路パ
ターンを半導体ウエハ上の所望の部分に転写する露光方
法。
【0024】9.ステップ・アンド・スキャン露光:上
記スキャンニング露光とステッピング露光を組み合わせ
てウエハ上の露光すべき部分の全体を露光する方法であ
り、上記スキャンニング露光の下位概念に当たる。
【0025】10.ステップ・アンド・リピート露光:
マスク上の回路パターンの投影像に対してウエハを繰り
返しステップすることで、マスク上の回路パターンをウ
エハ上の所望の部分に転写する露光方法。
【0026】11.通常照明とは、非変形照明のこと
で、光強度分布が比較的均一な照明を言う。
【0027】12.変形照明とは、中央部の照度を下げ
た照明であって、斜方照明、輪帯照明、4重極照明、5
重極照明等の多重極照明またはそれと等価な瞳フィルタ
による超解像技術を含む。
【0028】13.解像度:パターン寸法は投影レンズ
の開口数NA(Numerical Aperture)と露光波長λで規
格化して表現できる。解像度Rは、R=K1・λ/NA
で表されるので換算して用いれば良い。ただし、焦点深
度DもD=K2・λ/(NA)2で表されるので、焦点
深度は異なる。K1,K2は定数。
【0029】14.転写パターン:マスクによってウエ
ハ上に転写されたパターンであって、具体的には上記フ
ォトレジストパターンおよびフォトレジストパターンを
マスクとして実際に形成されたウエハ上のパターンを言
う。
【0030】15.フォトレジストパターンは、感光性
の有機膜をリソグラフィの手法により、パターニングし
た膜パターンを言う。なお、このパターンには当該部分
に関して全く開口のない単なるレジスト膜を含む。
【0031】16.ホールパターン:ウエハ上で露光波
長と同程度又はそれ以下の二次元的寸法を有するコンタ
クトホール、スルーホール等の微細パターン。一般に
は、マスク上では正方形またはそれに近い長方形あるい
は八角形等の形状であるが、ウエハ上では円形に近くな
ることが多い。
【0032】17.ラインパターン:所定の方向に延在
する帯状のパターン部分を有する配線等のパターン。
【0033】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0034】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0035】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必須のものではないことは言うまでもない。
【0036】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0037】また、実施の形態を説明するための全図に
おいて同一機能を有するものは同一の符号を付し、その
繰り返しの説明は省略する。
【0038】また、本実施の形態の説明に用いる図面に
おいてマスクまたはそのデータを模式的に示す平面図で
あっても、図面を見易くするために、ハーフトーン領域
(または膜)および所望のパターンにハッチングを付
す。
【0039】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0040】(実施の形態1)半導体集積回路装置の製
造においては、ホールパターンの形成に際し、同層に疎
領域と密領域とが存在する結果、微細化に伴い露光マー
ジンが低下する場合がある。
【0041】そこで、本実施の形態においては、例えば
次のようにした。マスク上において、ホールパターン転
写用の主開口部と、その周囲のそれ自体解像されない補
助開口部とを、互いに交差する仮想線の交点に配置す
る。また、マスク上の主開口部および補助開口部をマス
ク上のハーフトーン膜の一部を除去することで形成す
る。さらに、露光時の照明として、周期性を持つパター
ンで有意性を持つ変形照明を用いる。これにより、疎領
域および密領域の両方で、焦点深度および露光裕度を向
上させることができるので、パターンの解像度を向上さ
せることが可能となる。また、ハーフトーン膜を用いる
ことにより、焦点ずれに起因する寸法変動を低減でき
る。また、パターンの疎密に起因するパターン寸法差を
低減できる。さらに、遮光膜を用いたマスク場合、所定
の露光量に対して、マスクの補助開口部がウエハに解像
してしまう場合があるが、ハーフトーン膜を用いること
で、マスクの補助開口部がウエハに解像しないようにで
きる。
【0042】図1は、ウエハW上の密領域におけるホー
ルパターン(ハッチングを付す)Hの平面配置の一例を
示している。ホールパターンHは、仮想線Xw,Ywの
交点に配置されている。仮想線Xw,Ywは、互いに直
交している。仮想線Xw,YwのピッチDwx,Dwy
は、互いに等しく、双方とも集積回路パターンのピッチ
と等ピッチとなるように配置されている。
【0043】図2は、図1のホールパターンを転写する
ためのマスクMKの一例を示している。図2(a)はマ
スクMKの要部平面図、(b)は(a)のA1−A1線
の断面図を示している。このマスクMKは、例えば実寸
の1〜10倍程度の寸法の集積回路パターンの原画を、
縮小投影光学系等を通してウエハに転写するためのレチ
クルである。このマスクMKのマスク基板1は、例えば
平面四角形に形成された厚さ6mm程度の透明な合成石
英ガラス基板等からなる。マスク基板1の主面上には、
ハーフトーン膜(ハッチングを付す)2が堆積されてい
る。そして、そのハーフトーン膜2の一部が除去されて
主開口部3および補助開口部4が形成されている。この
主開口部3および補助開口部4は、仮想線(第1,第2
の仮想線)Xm,Ymの交点に配置されており、全体的
に周期性を持った状態で規則的に配置されている。仮想
線Xm,Ymは、互いに直交している。仮想線Xm,Y
mのピッチDmx,Dmyは、互いに等しく、上記ウエ
ハでの仮想線Xw,YwのピッチDwx,Dwyの1〜
10倍程度となる。主開口部3は、上記ホールパターン
Hを転写するための開口パターンである。補助開口部4
は、ウエハ上には解像されない開口パターンであり、そ
の平面寸法は、主開口部3の平面寸法よりも相対的に小
さくなっている。このような主開口部3および補助開口
部4を透過した光と、ハーフトーン膜2を透過した光と
では、位相が180度反転するようになっている。この
マスクMKを用いた露光時には露光光源に変形照明を用
いる。露光方法は、上記したスキャニング露光、ステッ
プ・アンド・スキャン露光またはステップ・アンド・リ
ピート露光のいずれでも良い。
【0044】図3は、ウエハW上における疎密混在のホ
ールパターンの平面配置を例示している。例えばDRA
M(Dynamic Random Access Memory)等のようなメモリ
回路と論理回路とを混載する半導体集積回路装置やCM
IS(Complementary MIS)−ロジックを有する半導体
集積回路装置等においては、同層のホールパターンに疎
領域と密領域とが混在する場合がある。図3は、それを
例示している。図3の左側は、ホールパターンHが密集
配置された密領域、図3の右側は、ホールパターンHが
まばらな疎領域を示している。ホールパターンHの配置
条件は、上記したのと同じである。ホールパターンHの
平面寸法は、例えば0.16×0.16μm程度であ
る。ホールパターンHのピッチ(すなわち、仮想線X
w,YwのピッチDwx,Dwy)は、例えば0.32
μm程度である。
【0045】図4は、図3のホールパターンHを転写す
るためのマスクMKを例示している。図4(a)はマス
クMKの要部平面図、(b)は(a)のA2−A2線の
断面図を示している。ハーフトーン膜2の光透過率は、
例えば3%〜20%、7%〜20%または10〜20%
とした。本実施の形態では、例えば7%とした。主開口
部3は、上記と同様、ホールパターンHを転写するため
の開口パターンである。補助開口部4は、主開口部3の
周囲の仮想線Xm,Ymの交点にその中心が重なるよう
に配置されている。本実施の形態においては、露光時に
光強度を増加するために、疎密両方の領域の主開口部3
の寸法に正のバイアスをかけており、そのウエハ上換算
での寸法は、例えば200nm×200nm程度とし
た。また、補助開口部4は、露光時に解像しない程度と
するために、例えば140nm×140nm程度とし
た。
【0046】次に、図4のマスクMKを用いた半導体集
積回路装置の製造方法の一例を図5〜図8により説明す
る。図5〜図8の(b)は、各図(a)のA3−A3線
の断面図である。なお、ここでは、ホールパターンとし
て、例えばコンタクトホールを形成する場合について説
明する。
【0047】まず、図5に示すように、ウエハWは、例
えばシリコン単結晶からなり、その主面(素子が形成さ
れた素子形成面)上には、例えば酸化シリコン等からな
る層間絶縁膜5が堆積されている。この層間絶縁膜5上
には、フォトレジスト膜6が堆積されている。このよう
なウエハWに対して、図4のマスクMKを用いて露光処
理を施す。この際、露光光源に変形照明を用いる。これ
により、マスクMKのパターン(主開口部のパターン)
をフォトレジスト膜6に転写する。
【0048】続いて、ウエハWに対して現像処理等を施
すことにより、図6に示すように、フォトレジストパタ
ーン6Aを形成する。フォトレジストパターン6Aは、
コンタクトホール形成領域はフォトレジスト膜6が除去
されて層間絶縁膜5の上面一部が露出され、それ以外が
覆われるように形成されている。なお、フォトレジスト
パターン6Aにおいて層間絶縁膜5が露出されるコンタ
クトホール形成領域の平面形状は、例えば略円形状とな
っている。
【0049】その後、このフォトレジストパターン6A
をエッチングマスクとして、ウエハWに対してエッチン
グ処理を施す。これにより、図7に示すように、フォト
レジストパターン6Aから露出する層間絶縁膜5を除去
し、上記疎密の両領域の層間絶縁膜5にコンタクトホー
ルCHを穿孔する。その後、フォトレジストパターン6
Aを図8に示すように除去する。コンタクトホールCH
の底部からはウエハWの主面またはウエハWの主面上に
形成されたゲート電極上面の一部が露出されている。コ
ンタクトホールCHの平面形状は、例えば略円形状とな
っている。なお、ウエハWは、最終的に、例えば平面四
角形状の半導体チップに分割される。
【0050】図9は、CMIS−ロジック回路を有する
半導体集積回路装置の密領域の具体的例を示している。
図9(a)は半導体集積回路装置の要部平面図、(b)
は(a)のA4−A4線の断面図を示している。
【0051】ウエハWの主面から所定の深さには、pウ
エルPWLおよびnウエルが形成されている。また、ウ
エハWの主面には、複数の活性領域Lとそれを取り囲む
分離領域Sとが形成されている。活性領域Lには、nM
ISQnおよびpMISQpが形成されている。また、
分離領域Sは、例えば溝型となっている(トレンチアイ
ソレーション)。ただし、分離領域Sは、溝型に限定さ
れるものではなく、例えばLOCOS(Local Oxidizat
ion of Silicon)法を用いたフィールド絶縁膜で形成し
ても良い。
【0052】このウエハWの主面上には、図9の上下方
向に延在する複数の配線7が平行に配置されている。配
線7は、例えば低抵抗ポリシリコンの単体膜、低抵抗ポ
リシリコン上にコバルトシリサイド等のようなシリサイ
ド膜が堆積されたポリサイド膜または低抵抗ポリシリコ
ン上に窒化タングステン等のようなバリア膜を介してタ
ングステン等のような金属膜を堆積してなるポリメタル
膜からなる。互いに隣接する配線7のピッチは、例えば
0.32μm程度である。この配線7において、活性領
域Lと平面的に重なる部分がnMISQnおよびpMI
SQpのゲート電極Gとなっている。ゲート幅は、例え
ば0.1μm程度である。また、配線7において、分離
領域Sと平面的に重なる一部には、他の部分よりも幅広
の領域が形成されている。一方、活性領域Lにおいて、
配線7と平面的に重なる部分がnMISQnおよびpM
ISQpのチャネル領域となっている。また、活性領域
Lにおいて、ゲート電極Gの両側は、ソース・ドレイン
用の一対の半導体領域8となっている。nMISQnの
半導体領域8には、例えばリンまたはヒ素が導入され、
pMISQpの半導体領域8には、例えばホウ素が導入
されている。また、ゲート電極G下面とウエハW主面と
の間には、ゲート絶縁膜9が介在されている。ゲート絶
縁膜9は、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコンと酸化
シリコンとの積層膜または高誘電体膜等からなる。
【0053】このようなウエハWの主面上には、例えば
酸化シリコンからなる層間絶縁膜5aが堆積されてい
る。この層間絶縁膜5aには、複数のコンタクトホール
CH(CH1,CH2)が配置されている。コンタクト
ホールCH1の底面からは半導体領域8の上面が露出さ
れている。このコンタクトホールCH1は、仮想線X
w,Ywの交点にその中心が重なるように配置されてい
る。一方、コンタクトホールCH2の底面からは配線7
の幅広の領域の上面が露出されている。このコンタクト
ホールCH2は、仮想線Xw,Ywの交点には配置され
ておらず、その交点に対して図9の横方向(仮想線Xw
の延在方向)に半ピッチずれた位置、すなわち、図9の
横方向に互いに隣接する交点と交点との中間位置に配置
されている。なお、図9(b)の破線は、第1層配線1
0Aを示している。第1層配線10Aは、例えばアルミ
ニウム、アルミニウム合金、タングステンまたは銅等の
ような金属膜からなり、コンタクトホールCH(CH
1,CH2)を通じて半導体領域8または配線7と電気
的に接続される。
【0054】図10は、図9のコンタクトホールCHを
転写するためのマスクMKを例示している。図10
(a)はマスクMKの要部平面図、(b)は(a)のA
5−A5線の断面図を示している。
【0055】主開口部(第1の主開口部)3a(3)
は、上記コンタクトホールCH1を転写するための開口
パターンであり、仮想線Xm,Ymの交点にその中心が
重なるようにマスクMKに配置されている。また、主開
口部(第2の主開口部)3b(3)は、上記コンタクト
ホールCH2を転写するための開口パターンである。こ
の主開口部3bは、仮想線Xm,Ymの交点上には配置
されておらず、その交点に対して図10の横方向(仮想
線Xmの延在方向)に半ピッチずれた位置、すなわち、
図10の横方向に互いに隣接する交点と交点との中間位
置に配置されている。主開口部3a,3bの平面寸法
は、共に等しく、上記主開口部3の平面寸法と同じであ
る。
【0056】一方、補助開口部(第1の補助開口部)4
a(4)は、仮想線Xm,Ymの交点にその中心が重な
るようにマスクMKに配置されている。また、補助開口
部(第2の補助開口部)4b(4)は、仮想線Xm,Y
mの交点上には配置されておらず、その交点に対して図
10の横方向(仮想線Xmの延在方向)に半ピッチずれ
た位置、すなわち、図10の横方向に互いに隣接する交
点と交点との中間位置に配置されている。補助開口部4
a,4bの平面寸法は、共に等しく、上記補助開口部4
の平面寸法と同じである。
【0057】この変形例として、主開口部3bや補助開
口部4bを、仮想線Ymの延在方向に半ピッチずれた位
置、すなわち、図10の縦方向に互いに隣接する交点と
交点との中間位置に配置する場合を例示できる。
【0058】図11および図12は、DRAM−ロジッ
ク混載回路を有する半導体集積回路装置の密領域の具体
的例を示している。図11は当該半導体集積回路装置の
要部平面図、図12は図11のA6−A6線の断面図を
示している。
【0059】ウエハWは、例えばp型のシリコン単結晶
からなる。ウエハWに形成されたpウエルPWLにDR
AMのメモリセルが形成されている。メモリセルが形成
された領域(メモリアレイ)のpウエルPWLは、ウエ
ハWを構成する半導体基板の他の領域に形成された入出
力回路などからノイズが侵入するのを防ぐために、その
下部に形成されたn型半導体領域11によって上記半導
体基板から電気的に分離されている。
【0060】メモリセルは、メモリセル選択用MISF
ETQsの上部に情報蓄積用容量素子Cを配置したスタ
ックド構造で構成されている。メモリセル選択用MIS
FETQsはnMISで構成され、pウエルPWLの活
性領域L内に形成されている。活性領域Lは、図11の
X方向(上記仮想線Xwの延在方向に相当)に沿って真
っ直ぐに延在する細長い島状のパターンで構成されてお
り、それぞれの活性領域Lには、ソース、ドレインの一
方(半導体領域8)を互いに共有するメモリセル選択用
MIS・FETQsがX方向に隣接して2個形成されて
いる。
【0061】活性領域Lを囲む分離領域Sは、pウエル
PWLに開孔した浅い溝に酸化シリコン膜等からなる絶
縁膜を埋め込んで形成した溝型の素子分離部(トレンチ
アイソレーション)によって構成されている。この溝型
の素子分離領域Sに埋め込まれた絶縁膜は、その表面が
平坦化されている。このような溝型の素子分離領域S
は、活性領域Lの端部にバーズビーク(bird's beak)が
できないので、LOCOS(Local Oxidization of Sil
icon:選択酸化)法で形成された同一寸法の分離領域
(フィールド酸化膜)に比べて活性領域Lの実効的な面
積を大きくすることができる。
【0062】メモリセル選択用MISFETQsは、主
としてゲート絶縁膜9、ゲート電極Gおよびソース、ド
レインを構成する一対のn型の半導体領域8、8によっ
て構成されている。ゲート電極Gはワード線WLと一体
に構成されており、同一の幅、同一のスペースでY方向
(上記仮想線Ywの延在方向に相当)に沿って直線的に
延在している。ゲート電極G(ワード線WL)は、例え
ば上記ポリメタル構造で形成されている。ポリメタル構
造のゲート電極G(ワード線WL)は、多結晶シリコン
膜やポリサイド膜で構成されたゲート電極に比べて電気
抵抗が低いので、ワード線の信号遅延を低減することが
できる。ただし、ゲート電極Gを、多結晶シリコン膜の
単体膜で構成しても良いし、上記ポリサイド構造として
も良い。
【0063】メモリセル選択用MISFETQsのゲー
ト電極G(ワード線WL)の上部には窒化シリコン膜等
からなるキャップ絶縁膜14が形成されており、このキ
ャップ絶縁膜14の上部および側壁とゲート電極G(ワ
ード線WL)の側壁とには、例えば窒化シリコン膜から
なる絶縁膜15が形成されている。メモリアレイのキャ
ップ膜14と絶縁膜15は、メモリセル選択用MISF
ETQsのソース、ドレイン(n型の半導体領域8、
8)の上部に、ゲート電極Gに対してセルフアライン
(自己整合)でコンタクトホールCH3(CH)を形成
する際のエッチングストッパとして使用される。
【0064】メモリセル選択用MISFETQs上に
は、層間絶縁膜5bが形成されている。また、層間絶縁
膜5bのさらに上には2層の酸化シリコン等からなる層
間絶縁膜5c,5dが形成されており、上層の絶縁膜5
dは、その表面が平坦化されている。メモリセル選択用
MISFETQsのソース、ドレインを構成する一対の
n型半導体領域8、9の上部には、層間絶縁膜5d,5
c,5bを貫通するコンタクトホールCH3(CH)が
形成されている。コンタクトホールCH3の平面的な配
置は上記した配置条件に従っている。また、コンタクト
ホールCH3を形成する際に用いるマスクの構造も上記
したのと同じである。また、コンタクトホールCH3の
形成方法も、上記コンタクトホールCHの形成方法と同
じなので説明を省略する。このようなコンタクトホール
CH3の内部には、例えばリン(P)をドープした低抵
抗の多結晶シリコン膜で構成されたプラグ16aが埋め
込まれている。コンタクトホールCH3の底部のX方向
の寸法は、対向する2本のゲート電極G(ワード線W
L)の一方の側壁の絶縁膜15と他方の側壁の絶縁膜1
5とのスペースによって規定されている。すなわち、コ
ンタクトホールCH3は、ゲート電極G(ワード線W
L)に対してセルフアラインで形成されている。
【0065】コンタクトホールCH3,CH3のうち、
一方のコンタクトホールCH3のY方向(図11の上下
方向)の寸法は、活性領域LのY方向の寸法とほぼ同じ
である。これに対して、もう一方のコンタクトホールC
H3(2個のメモリセル選択用MIS・FETQsによ
って共有されたn型の半導体領域8上のコンタクトホー
ル)のY方向の径は、活性領域LのY方向の寸法よりも
大きい。すなわち、そのコンタクトホールCH3は、Y
方向の径がX方向(図11の左右方向)の径よりも大き
い略長方形の平面パターンで構成されており、その一部
は活性領域Lから外れて溝型の分離領域S上に平面的に
延在している。コンタクトホールCH3をこのようなパ
ターンで構成することにより、コンタクトホールCH3
を介してビット線BLとn型の半導体領域8とを電気的
に接続する際に、ビット線BLの幅を一部で太くして活
性領域Lの上部まで延在したり、活性領域Lの一部をビ
ット線BL方向に延在したりしなくともよいので、メモ
リセルサイズを縮小することが可能となる。
【0066】絶縁膜5d上には絶縁膜5eが堆積されて
いる。コンタクトホールCH3上の絶縁膜5eにはスル
ーホールTH1が形成されており、その内部には下層か
ら順にTi(チタン)膜、TiN(窒化チタン)膜およ
びW膜を積層した導電膜からなるプラグが埋め込まれて
いる。スルーホールTH1は、活性領域Lから外れた溝
型の分離領域Sの上方に配置されている。このスルーホ
ールTH1の平面的な配置は上記したコンタクトホール
CHの配置条件と同じである。また、スルーホールTH
1を形成する際に用いるマスクの構造も上記したコンタ
クトホールCH形成用のマスクと同じ構造となってい
る。また、スルーホールTH1の形成方法も、上記コン
タクトホールCHの形成方法と同じなので説明を省略す
る。
【0067】層間絶縁膜5e上にはビット線BLが形成
されている。ビット線BLは溝型の素子分離領域Sの上
方に配置されており、同一の幅、同一のスペースでX方
向に沿って直線的に延在している。ビット線BLは、例
えばタングステン膜で構成されており、上記スルーホー
ルTH1およびその下部の層間絶縁膜5e、5d、5
c、5bおよびゲート絶縁膜9に形成されたコンタクト
ホールCH3を通じてメモリセル選択用MIS・FET
Qsのソース、ドレインの一方(2個のメモリセル選択
用MIS・FETQsによって共有されたn型半導体領
域8)と電気的に接続されている。
【0068】ビット線BL上には、例えば酸化シリコン
からなる層間絶縁膜5f,5gが形成されている。上層
の層間絶縁膜5gは、その表面が平坦化されている。メ
モリセルアレイの層間絶縁膜5g上には窒化シリコン等
からなる層間絶縁膜5hが形成されており、その上には
情報蓄積用容量素子Cが形成されている。情報蓄積用容
量素子Cは、下部電極(蓄積電極)17aと上部電極
(プレート電極)17bとそれらの間に設けられたTa
25(酸化タンタル)等からなる容量絶縁膜(誘電体
膜)17cとによって構成されている。下部電極17a
は、例えばP(リン)がドープされた低抵抗多結晶シリ
コン膜からなり、上部電極17bは、例えばTiN膜か
らなる。情報蓄積用容量素子Cの下部電極17aは、絶
縁膜5hおよびその下層の絶縁膜5g,5f,5eを貫
通するスルーホールTH2内に埋め込まれたプラグ16
bを通じてコンタクトホールCH3内のプラグ16aと
電気的に接続され、さらにこのプラグ16aを介してメ
モリセル選択用MIS・FETQsのソース、ドレイン
の他方(半導体領域8)と電気的に接続されている。
【0069】情報蓄積用容量素子Cの上部には、2層の
酸化シリコン等からなる層間絶縁膜5iが形成され、さ
らにその上部には第2層配線10Bが形成されている。
この第2層配線10B上には2層の酸化シリコン等から
なる層間絶縁膜5j,5kが形成されている。層間絶縁
膜5k上には第3層配線10Cが形成されている。第
2、第3層配線10B,10Cは、例えばAl(アルミ
ニウム)合金を主体とする導電膜で構成されている。
【0070】次に、本実施の形態において用いた露光装
置の一例を図13および図14によって説明する。
【0071】露光装置20の露光条件は、例えば次の通
りである。すなわち、露光光源20aの露光光には、例
えばKrFエキシマレーザ光(露光波長λ=248n
m)を用いた。ただし、露光光は、上記したものに限定
されるものではなく種々変更可能であり、例えば波長が
193nmのArFエキシマレーザや波長が157nm
のF2レーザを用いても良い。光学レンズの開口数NA
は、例えば0.6とした。露光方法は、例えば上記した
スキャニング露光、ステップ・アンド・スキャン露光ま
たはステップ・アンド・リピート露光とした。
【0072】露光光源20aから発する光は、フライア
イレンズ20b、アパーチャ20c、コンデンサレンズ
20d1、20d2及びミラー20eを介してマスクM
Kを照明する。光学条件のうち、アパーチャ20cの開
口部の形状を図14の変形照明の形状で調整した。この
ように変形照明を用い、上記構造のマスクを用いること
により、上記疎領域および密領域の両方で焦点深度およ
び露光裕度を向上させることができるので、解像度を向
上させることができる。また、焦点ずれに対する寸法変
動およびパターンの疎密に起因するパターン寸法差を低
減できる。さらに、所定の露光量に対して、マスク上の
補助開口部がウエハ上に解像しないようにできる。図1
4(a)は4開口照明を示し、(b)は輪帯照明を示し
ている。4開口照明および輪帯照明において、開口部の
中心の光軸からの距離LDは、例えば0.65程度であ
る。4開口照明において開口部の半径は、例えば0.2
程度である。距離LDの最適値は、LD=(1/(2
D))λ/NAである。Dは、上記仮想線Xw,Ywの
ピッチDwx,Dwyである。例えば上記数値を上式に
代入すると、LD=(1/2×0.32)0.248/
0.6=0.645、従って、約0.65程度である。
ここでは、Dwx=Dwyである。4開口照明の場合
は、開口部が必要とされる縦方向・横方向の周期パター
ンピッチに最適化されているので、露光状態を良好にで
きる。また、輪帯照明の場合は、開口部が必要とされる
縦方向・横方向の周期パターンピッチに最適化されてい
る他、それ以外の斜め方向のパターンピッチにも対応し
ているので実用的見地から汎用性がある。
【0073】図13のマスクMK上には異物付着による
パターン転写不良等を防止するためのペリクルPEが設
けられている。マスク26上に描かれたマスクパターン
は、投影レンズ20fを介して試料基板であるウエハW
上に投影される。なお、マスクMKは、マスク位置制御
手段20gで制御されたマスクステージ20h上に載置
され、その中心と投影レンズ20fの光軸とは正確に位
置合わせがなされている。ウエハWは、ウエハステージ
20i上に真空吸着されている。ウエハステージ20i
は、投影レンズ20fの光軸方向、すなわちZ方向に移
動可能なZステージ20j上に載置され、さらにXYス
テージ20k上に搭載されている。Zステージ20j及
びXYステージ20kは、主制御系20mからの制御命
令に応じてそれぞれの駆動手段20n1,20n2によ
って駆動されるので、所望の露光位置に移動可能であ
る。その位置はZステージ20jに固定されたミラー2
0pの位置として、レーザ測長機20qで正確にモニタ
されている。また、ウエハW(基板1)の表面位置は、
通常の露光装置が有する焦点位置検出手段で計測され
る。計測結果に応じてZステージ20jを駆動させるこ
とにより、ウエハWの表面は常に投影レンズ20fの結
像面と一致させることができる。
【0074】ウエハW上に形成された回路パターンに対
してマスクMK上の回路パターンを重ね合わせ露光する
場合、ウエハW上に形成されたマークパターンの位置を
アライメント検出光学系20rを用いて検出し、その検
出結果からウエハWを位置決めして重ね合わせ転写す
る。主制御系20mはネットワーク装置20sと電気的
に接続されており、露光装置20の状態の遠隔監視等が
可能となっている。
【0075】図15は、本発明のマスク(ハーフトーン
マスク)を用いた場合と、本発明者が検討したマスク
(例えば前記特開平11−135402に代表される技
術:バイナリマスク)を用いた場合とで、焦点深度特性
(ホール径の焦点ずれ依存性)をシミュレーションによ
り比較した結果を示している。なお、光近接効果補正
(OPC)については後述の他の実施の形態で説明す
る。
【0076】シミュレーションの露光強度はフォーカス
ずれが零(0)において、密パターンの転写パターン
(ホールパターン)の直径が、例えば0.16μm程度
になる値とした。密パターンに関しては、本発明のマス
クを用いた場合(黒塗りの三角)と本発明者が検討した
マスクを用いた場合(黒塗りの四角)とが重なってお
り、双方間で有意差はない。一方、疎パターンに関して
は、本発明のマスクを用いた場合(白抜きの三角)が、
本発明者が検討したマスクを用いた場合(白抜きの四
角)よりもパターンの寸法差が約7nm程度改善される
ことが分かった。
【0077】また、図16は、露光量に対する疎領域に
おけるホールパターン径のシミュレーション結果を示し
ている。白抜きの三角および四角形状のプロットは、マ
スク上の補助開口部が解像することを示している。補助
開口部が解像するか否かの判定はマージンを考慮して、
非解像のためには補助開口部における露光強度が解像露
光強度の80%以下となるようにした。本発明者が検討
した技術では、ホールパターンの直径が所望の160n
m程度になる露光量でマスクの補助開口部がウエハ上に
解像してしまい適用できない。これに対して、本発明の
マスクでは、マスクの補助開口部がウエハ上に解像せ
ず、適用可能であることが分かる。
【0078】このように、本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (1).露光処理に際して、上記構造のマスクを用い、か
つ、変形照明を用いることにより、パターンの解像度を
向上させることが可能となる。 (2).露光処理に際して、上記構造のマスクを用い、か
つ、変形照明を用いることにより、疎領域と密領域とに
おけるパターンの寸法差を低減することが可能となる。 (3).露光処理に際して、上記構造のマスクを用い、か
つ、変形照明を用いることにより、パターンの寸法精度
を向上させることが可能となる。 (4).上記(1)〜(3)により、半導体集積回路装置の性能お
よび信頼性を向上させることが可能となる。
【0079】(実施の形態2)上記構造の本発明のマス
クの場合、疎密パターン間の寸法差が20nm程度と大
きく、前記図3のホールパターンHを寸法精度±10%
で形成することができない場合がある。
【0080】そこで、本実施の形態においては、近接効
果補正を適用する。この近接効果補正は、上記疎領域の
ホールパターンを転写するマスク上の主開口部、上記密
領域のホールパターンを転写するマスク上の主開口部の
うち周囲に他のホールパターンを転写するための主開口
部が配置されない主開口部、または、その両方の主開口
部に対して行うことが好ましい。それ以外の構成は、前
記実施の形態1と同じである。
【0081】図17は、本実施の形態にかかるマスクを
使用して形成されるホールパターンHを有するウエハの
要部平面図を例示し、図18は、本実施の形態にかかる
ホールパターンHの形成に用いたマスクの一例を示して
いる。なお、図18(a)はマスクの要部平面図、
(b)は(a)のA7−A7線の断面図を示している。
【0082】ウエハW上の仮想線Xw,Ywの交点P1
に配置されたホールパターンHを形成するためのマスク
MKにおける主開口部3のOPC値ΔDopc(Lef
t)は、ウエハ上の仮想線Xw,Ywの交点P2,P
3,P4におけるホールパターンの有無に応じ、それぞ
れの交点P1,P2,P3,P4の相対的位置により決
まる補正値を積算することで求められる。この例では、
交点P2,P3にホールパターンが配置されておらず、
それぞれに応じた補正値を積算する。図18のマスクM
Kの主開口部3a1は、近接効果補正の前の開口パター
ンを示しており、主開口部3a2は、近接効果補正の後
の開口パターンを示している。近接効果補正の後の主開
口部3a2の寸法は、他の主開口部3の寸法よりも大き
くなっている。
【0083】図3の疎領域のホールパターンHを形成す
るための図4のマスクMKの主開口部3に近接効果補正
を適用したときの効果をシミュレーションにより求め
た。補助開口部4のウエハ上換算の平面寸法は、上記し
たように、例えば140nm×140nm程度であり、
近接効果補正ΔDopcを各方向に、例えば10nm程度
とし、主開口部3のウエハ上換算の平面寸法を、例えば
220nm×220nm程度とした。その結果、前記図
15の焦点深度特性に示すように、パターンの寸法精度
が±10%で焦点深度が±0.3μmとなり、図3の疎
領域のホールパターンHを転写することができた。すな
わち、本実施の形態によれば、前記実施の形態1で得ら
れる効果の他に、疎領域と密領域との境界に位置するホ
ールパターンHを寸法精度±10%で形成することがで
きる、という効果が得られる。
【0084】変形例としてマスクMKのハーフトーン膜
2を、例えばクロムの単体膜またはクロムと酸化クロム
との積層膜からなる遮光膜に代える構造を例示できる。
この場合も、上記効果を得ることができる。
【0085】(実施の形態3)前記実施の形態2におい
ては、マスクの主開口部に対して近接効果補正を適用す
る場合について説明したが、本実施の形態においては、
前記実施の形態2と同様の理由からマスクの補助開口部
に対して近接効果補正を行う場合について説明する。
【0086】図19は、本実施の形態にかかるマスクを
使用して形成されるホールパターンHを有するウエハW
の要部平面図を例示し、図20は、本実施の形態にかか
るホールパターンHの形成に用いたマスクMKの一例を
示している。なお、図20(a)はマスクMKの要部平
面図、(b)は(a)のA8−A8線の断面図を示して
いる。
【0087】ここでは、ウエハW上の仮想線Xw,Yw
の交点P5にホールパターンHが配置されていない場合
が例示されている。図20のマスクMKにおいて、図1
9のウエハW上の交点P5に対応する位置には補助開口
部4(4a1,4a2)が配置される。この補助開口部
4a1は、近接効果補正の前の開口パターンを示し、補
助開口部4a2は、近接効果補正の後の開口パターンを
示している。補助開口部4a1に対するOPC値Δdop
c(Left)は、図19のウエハW上の仮想線Xw,
Ywの交点P6,P7,P8におけるホールパターンの
有無に応じ、それぞれの交点P5,P6,P7,P8の
相対的位置により決まる補正値を積算することで求めら
れる。この例では、交点P6,P7にホールパターンが
配置されておらず、それぞれに応じた補正値を積算す
る。近接効果補正の後の補助開口部4a2の寸法は、補
正前よりも若干大きくなっている。この補正により、疎
領域において、ホールパターンを形成するための主開口
部3の周りの補助開口部4が大きくなることから、疎密
差を低減できる。また、密領域での補助開口部4の非解
像に対するマージンに関しても密領域での補助開口部4
が相対的に小さくなることで改善できる。
【0088】本実施の形態3においても変形例としてマ
スクMKのハーフトーン膜2を、例えばクロムの単体膜
またはクロムと酸化クロムとの積層膜からなる遮光膜に
代える構造とすることができる。また、それと前記実施
の形態2で述べた変形例とを組み合わせることもでき
る。これらの場合も、上記効果を得ることができる。
【0089】(実施の形態4)本実施の形態において
は、前記マスク上の補助開口部の配置方法の一例につい
て説明する。
【0090】図21は、ホールパターンHの設計データ
を模式的に示している。ここでは、疎領域(図21の右
側)および密領域(図21の左側)におけるホールパタ
ーンHの配置を例示している。ホールパターンHは、仮
想線Xw,Ywの交点に配置されている。
【0091】本実施の形態においては、ホールパターン
Hが配置されている上記交点を囲む交点をマスク上の補
助開口部の配置領域B(網掛けハッチングを付す)と
し、この配置領域B内において、ホールパターンHが配
置されていない上記交点に補助開口部を配置することと
した。この配置領域Bは、ホールパターンHをパターン
ピッチの2倍の長さブローデンさせて自動的に形成され
る領域である。
【0092】図22は、上記配置方法により作成された
マスクMKを示している。図22(a)は、そのマスク
MKの要部平面図、(b)は(a)のA9−A9線の断
面図を示している。上記ホールパターンHを転写するた
めの主開口部3の周りの仮想線Xm,Ymの交点に、主
開口部3を取り囲むように補助開口部4が配置されてい
る。
【0093】このように、補助開口部4の有効領域を決
め、そこに補助開口部4を配置することにより、無駄な
補助開口部4を形成してしまうのを防止できる。このた
め、マスク製造時において無駄なパターンを描画するこ
とを防止できる。したがって、マスクMKのパターン描
画時間を短縮でき、マスクMKの製造時間を短縮でき
る。その結果、半導体集積回路装置の開発期間や製造期
間を短縮できる。
【0094】このようなマスク上の補助開口部の配置方
法は、遮光膜としてクロムの単体膜またはクロムと酸化
クロムとの積層膜等を用いるマスクにおいても適用でき
る。また、それと前記実施の形態2,3で述べた変形例
とを組み合わせることもできる。これらの場合も上記効
果を得ることができる。
【0095】(実施の形態5)本実施の形態において
は、前記仮想線の配置に一部ずれがある場合について説
明する。
【0096】図23は、複数のホールパターンHが配置
されたウエハWの要部平面図を示している。ウエハWの
領域C,Dにおいて仮想線Xwはずれもなく同一ピッチ
で配置されている。しかし、領域Cの仮想線Yw1と、
領域Dの仮想線Yw2とは、間隔は同じだが、ピッチが
互いに半ピッチずれている。
【0097】図24(a)は、上記図23のホールパタ
ーンHを転写する場合のマスクMKの要部平面図を示し
ている。図24(b),(c)は、パターン配置が密な
場合と疎な場合とにおける主開口部3の補正を示す説明
図である。このマスクMKの断面は前記しているのと同
じである。仮想線Ym1,Ym2も半ピッチずれてい
る。
【0098】この場合、図23の領域C,Dの境界領域
に当たる領域に配置される開口部(主開口部3や補助開
口部4)に対して、前記実施の形態2,3で説明した近
接効果補正を行うことが好ましい。そして、その境界領
域の開口部に対する補正は、上記境界領域以外の領域に
配置される開口部(主開口部3や補助開口部4)に対す
る補正とは異なる補正量となるようにする。例えば境界
領域にあるウエハ上の仮想線Xw,Yw2の交点P9に
配置されたホールパターンHを形成するためのマスクM
Kにおける主開口部3のOPC値ΔDopc(edg
e)はウエハ上の仮想線Xw,Yw1の交点P10,P
11におけるホールパターンの有無に応じ、それぞれの
交点P9,P10,P11の相対位置より決まる補正量
を積算することで求められる。ホールパターンHがパタ
ーンピッチの半分程度の場合(密な配置の場合)、ΔD
opc(edge)の値は上記境界領域以外のOPC値
より小さくすることが望ましい(図24(b))。ま
た、ホールパターンHのX方向のピッチが大きい場合
(疎な配置の場合)は、ΔDopc(edge)の値は
上記境界領域以外のOPC値と同じかまたは大きくする
ことが望ましい(図24(c))。補助開口部4に関し
ても同じようにOPC値を決める。なお、図24(a)
では、1つの主開口部3のみに補正をかけた図を例示し
ているが、実際には、境界領域(破線で囲まれた領域)
内の主開口部3や補助開口部4に補正を行う。
【0099】これにより、上記のようにパターン配置に
ずれがある場合においても良好にパターンの転写が可能
となる。したがって、実際の半導体集積回路装置のパタ
ーン転写に対応することが可能となる。また、半導体集
積回路装置の信頼性および歩留まりの向上を図ることが
可能となる。
【0100】このようなパターンずれに対応する方法
は、遮光膜としてクロムの単体膜またはクロムと酸化ク
ロムとの積層膜等を用いるマスクにおいても適用でき
る。また、それと前記実施の形態2〜4で述べた変形例
とを組み合わせることもできる。これらの場合も上記効
果を得ることができる。
【0101】(実施の形態6)本実施の形態において
は、前記仮想線の縦横のピッチが異なる場合の一例を説
明する。
【0102】図25は、ウエハWの要部平面図を示して
いる。ここでは、仮想線Xw,YwのピッチDwy,D
wxが異なり、ピッチDwxの方が、ピッチDwyより
も長い場合が例示されている。また、図26は、その場
合のマスクMKの要部平面図を示している。仮想線X
m,YmのピッチDmy,Dmxが異なり、ピッチDm
xの方が、ピッチDmyよりも長くなる。また、図27
は、この場合に用いる露光装置の照明系の一例として4
開口照明が示されている。4開口照明における開口部の
中心の光軸からの距離LDは、前記した通りである。こ
こで、前記仮想線のピッチDwx,Dwyは、縦横独立
に決めることができ、それぞれのピッチに応じて上記4
開口照明の開口部中心の光軸からの距離LDx,LDy
の最適値を決めることが可能である。図27では、距離
LDx,LDyが異なり、距離LDyの方が距離LDx
よりも長くなっている。
【0103】また、この場合、上記近接効果補正も、仮
想線Xm,Ymの縦方向と横方向とで独立に行う。図2
5のように、横方向のピッチDxwが大きく、所望のホ
ールパターンHが縦横に同じサイズの場合は、縦方向の
近接効果補正値を横方向の近接効果補正値よりも大きく
することが好ましい。
【0104】これにより、上記のように仮想線の縦横ピ
ッチが異なる場合においても良好にパターンの転写が可
能となる。したがって、実際の半導体集積回路装置のパ
ターン転写に対応することが可能となる。また、半導体
集積回路装置の信頼性および歩留まりの向上を図ること
が可能となる。
【0105】このような仮想線の縦横ピッチの違いに対
応する方法は、遮光膜としてクロムの単体膜またはクロ
ムと酸化クロムとの積層膜等を用いるマスクにおいても
適用できる。また、それと前記実施の形態2〜5で述べ
た変形例とを組み合わせることもできる。これらの場合
も上記効果を得ることができる。
【0106】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0107】例えば前記実施の形態においては、DRA
Mのメモリセルのキャパシタがクラウン型のものを示し
たが、これに限定されるものではなく種々変更可能であ
り、例えばフィン型のものにも適用可能である。
【0108】また、前記実施の形態においては、配線構
造が通常の配線構造の場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、例えば絶縁膜に掘られた溝や
孔内に導体膜を埋め込むことで配線やプラグを形成す
る、いわゆるダマシン配線構造のものにも適用可能であ
る。
【0109】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCMI
S−ロジックを有する半導体集積回路装置またはDRA
M−ロジック混成回路を有する半導体集積回路装置の製
造に適用した場合について説明したが、それに限定され
るものではなく、例えばSRAM(Static Random Acce
ss Memory)またはフラッシュメモリ(EEPROM;E
lectric Erasable Programmable Read Only Memory)等
のようなメモリ回路を有する半導体集積回路装置、マイ
クロプロセッサ等のような論理回路を有する半導体集積
回路装置あるいは上記メモリ回路と論理回路とを同一半
導体基板に設けている混載型の半導体集積回路装置の製
造方法にも適用できる。
【0110】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。 (1).本発明によれば、変形照明による露光光をフォトマ
スクを介して半導体ウエハ上のフォトレジスト膜に照射
することにより前記半導体ウエハに所定のパターンを転
写する露光処理に際し、そのフォトマスクとして、マス
ク基板上のハーフトーン膜の一部を除去することで形成
された開口部であって前記所定のパターンを転写するた
めの主開口部および前記ハーフトーン膜の一部を除去す
ることで形成された開口部であって前記半導体ウエハ上
には解像されない補助開口部が周期性を持つように配置
されたフォトマスクを用いることにより、所定のパター
ンの解像度を向上させることが可能となる。 (2).本発明によれば、変形照明による露光光をフォトマ
スクを介して半導体ウエハ上のフォトレジスト膜に照射
することにより前記半導体ウエハに所定のパターンを転
写する露光処理に際し、そのフォトマスクとして、マス
ク基板上のハーフトーン膜の一部を除去することで形成
された開口部であって前記所定のパターンを転写するた
めの主開口部および前記ハーフトーン膜の一部を除去す
ることで形成された開口部であって前記半導体ウエハ上
には解像されない補助開口部が周期性を持つように配置
されたフォトマスクを用いることにより、前記所定のパ
ターンが相対的に疎に配置された疎領域と、前記所定の
パターンが相対的に密に配置された密領域とにおけるパ
ターンの寸法差を低減することが可能となる。 (3).本発明によれば、変形照明による露光光をフォトマ
スクを介して半導体ウエハ上のフォトレジスト膜に照射
することにより前記半導体ウエハに所定のパターンを転
写する露光処理に際し、そのフォトマスクとして、マス
ク基板上のハーフトーン膜の一部を除去することで形成
された開口部であって前記所定のパターンを転写するた
めの主開口部および前記ハーフトーン膜の一部を除去す
ることで形成された開口部であって前記半導体ウエハ上
には解像されない補助開口部が周期性を持つように配置
されたフォトマスクを用いることにより、前記所定のパ
ターンが相対的に疎に配置された疎領域と、前記所定の
パターンが相対的に密に配置された密領域との境界に存
在するパターンの寸法精度を向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の要部平面図である。
【図2】(a)は図1の半導体集積回路装置のパターン
を転写するのに用いたフォトマスクの要部平面図、
(b)は(a)のA1−A1線の断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の要部平面図である。
【図4】(a)は図3の半導体集積回路装置のパターン
を転写するのに用いたフォトマスクの要部平面図、
(b)は(a)のA2−A2線の断面図である。
【図5】(a)は図4のフォトマスクを用いた半導体集
積回路装置の製造工程中の要部平面図、(b)は(a)
のA3−A3線の断面図である。
【図6】(a)は図5に続く半導体集積回路装置の製造
工程中の要部平面図、(b)は(a)のA3−A3線の
断面図である。
【図7】(a)は図6に続く半導体集積回路装置の製造
工程中の要部平面図、(b)は(a)のA3−A3線の
断面図である。
【図8】(a)は図7に続く半導体集積回路装置の製造
工程中の要部平面図、(b)は(a)のA3−A3線の
断面図である。
【図9】(a)は本発明の一実施の形態であるCMIS
−ロジック回路を有する半導体集積回路装置の密領域の
要部平面図、(b)は(a)のA4−A4線の断面図で
ある。
【図10】(a)は図9の半導体集積回路装置のパター
ン転写用のマスクの要部平面図、(b)は(a)のA5
−A5線の断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態であるDRAM−ロジ
ック混載回路を有する半導体集積回路装置の密領域の要
部平面図である。
【図12】図11のA6−A6線の断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造時に用いた露光装置の一例の説明図である。
【図14】(a)は図13の露光装置の照明系の一例で
あって4開口照明の平面図、(b)は図13の露光装置
の照明系の他の一例であって輪帯照明の平面図である。
【図15】本発明および検討例におけるホール径の焦点
ずれ依存性を示すグラフ図である。
【図16】本発明および検討例における疎領域のホール
パターン径の露光量依存性を示すグラフ図である。
【図17】本発明の他の本実施の形態にかかるフォトマ
スクを使用して形成されるホールパターンを有するウエ
ハの要部平面図である。
【図18】(a)は図17のホールパターンの形成に用
いたフォトマスクの一例の要部平面図、(b)は(a)
のA7−A7線の断面図である。
【図19】本発明のさらに他の本実施の形態にかかるフ
ォトマスクを使用して形成されるホールパターンを有す
るウエハの要部平面図である。
【図20】(a)は図19のホールパターンの形成に用
いたフォトマスクの一例の要部平面図、(b)は(a)
のA8−A8線の断面図である。
【図21】本発明の一実施の形態におけるフォトマスク
上のパターンの配置方法を説明する説明図である。
【図22】(a)は図21の配置方法によってパターン
が配置されたフォトマスクの要部平面図、(b)は
(a)のA9−A9線の断面図である。
【図23】本発明の別の本実施の形態にかかるフォトマ
スクを使用して形成されるホールパターンを有するウエ
ハの要部平面図である。
【図24】(a)は図23のホールパターンの形成に用
いたフォトマスクの一例の要部平面図、(b),(c)
は、パターン配置が密な場合と疎な場合とにおける主開
口部3の補正を示す説明図である。
【図25】本発明のさらに別の本実施の形態にかかるフ
ォトマスクを使用して形成されるホールパターンを有す
るウエハの要部平面図である。
【図26】図25のホールパターンの形成に用いたフォ
トマスクの一例の要部平面図である。
【図27】図25のホールパターンを転写する際に用い
た露光装置の照明系の一例の平面図である。
【符号の説明】
1 マスク基板 2 ハーフトーン膜 3,3a,3b 主開口部 3a1 主開口部 3a2 主開口部 4,4a,4b 補助開口部 4a1 補助開口部 4a2 補助開口部 5,5a〜5k 層間絶縁膜 6 フォトレジスト膜 6A フォトレジストパターン 7 配線 8 半導体領域 8a,8b 半導体領域 9 ゲート絶縁膜 10A 第1層配線 10B 第2層配線 10C 第3層配線 11 n型半導体領域 14 絶縁膜 15 絶縁膜 16a,16b プラグ 17a 下部電極 17b 上部電極 17c 容量絶縁膜 20 露光装置 20a 露光光源 20b フライアイレンズ 20c アパーチャ 20d1,20d2 コンデンサレンズ 20e ミラー 20f 投影レンズ 20g マスク位置制御手段 20h マスクステージ 20i ウエハステージ 20j Zステージ 20k XYステージ 20m 主制御系 20n1,20n2 駆動手段 20p ミラー 20q レーザ測長機 20r アライメント検出光学系 20s ネットワーク装置 Qp pチャネル型のMIS・FET Qn nチャネル型のMIS・FET G ゲート電極 L 活性領域 S 分離領域 MK フォトマスク W 半導体ウエハ H ホールパターン CH,CH1〜CH3 コンタクトホール TH1,TH2 スルーホール Xw,Yw,Yw1,Yw2 仮想線 Xm,Ym,Ym1,Ym2 仮想線 Dwx,Dwy ピッチ Dmx,Dmy ピッチ LD,LDx,LDy 距離 C,D 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 461 H01L 21/30 515F 27/108 21/90 A 21/8242 C 27/10 621C (72)発明者 池田 修二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 2H095 BA02 BA07 BB01 BB02 BB31 4M104 AA01 BB01 BB02 BB03 BB04 BB18 BB40 DD16 DD71 FF14 FF18 GG09 GG10 GG14 5F033 HH19 JJ04 JJ18 JJ33 KK01 LL04 NN06 NN07 QQ01 QQ37 RR04 RR06 TT02 VV16 XX03 5F046 AA21 AA25 BA04 BA05 CB05 CB17 CB23 DA02 DA14 5F083 AD24 AD31 AD48 GA09 JA06 JA36 JA39 JA40 JA53 KA20 MA02 MA06 MA18 NA02 NA03 PR01 PR29 ZA12

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体ウエハ上にフォトレジスト
    膜を堆積する工程、(b)前記半導体ウエハ上のフォト
    レジスト膜にフォトマスクを介して変形照明による露光
    光を照射することにより前記半導体ウエハに所定のパタ
    ーンを転写する工程を有し、 前記フォトマスクは、マスク基板、その主面に形成され
    たハーフトーン膜、前記ハーフトーン膜の一部を除去す
    ることで形成された開口部であって前記所定のパターン
    を転写するための主開口部および前記ハーフトーン膜の
    一部を除去することで形成された開口部であって前記半
    導体ウエハ上には解像されない補助開口部を有し、前記
    主開口部および補助開口部を周期性を持つように配置し
    たことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記主開口部および補助開口部を、互
    いに交差する第1、第2の仮想線の交点に配置すること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記フォトマスク主面の異なる領域に
    おける前記第1、第2の仮想線のピッチ構成が同じであ
    り、前記異なる領域の位置がずれて配置されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1の仮想線のピッチと、前記第
    2の仮想線のピッチとが異なることを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記所定のパターンを転写する露光処
    理に際して、前記第1、第2の仮想線のピッチ構成に応
    じた変形照明を用いることを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記主開口部および補助開口部のう
    ち、第1の主開口部および第1の補助開口部を、前記第
    1、第2の仮想線の交点に配置し、前記主開口部および
    補助開口部のうち、第2の主開口部および第2の補助開
    口部を、前記第1の仮想線の隣接間、第2の仮想線の隣
    接間またはその両方に配置することを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記主開口部のうちの所定の主開口
    部、前記補助開口部のうちの所定の補助開口部またはそ
    の両方に近接効果補正を加えたことを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記補助開口部の配置領域を、前記主
    開口部を基準として、前記所定のパターンのピッチの整
    数倍の長さブローデンさせた領域とすることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記変形照明が4開口照明または輪帯
    照明であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記半導体ウエハの所定の領域内の
    同層には、前記所定のパターンが相対的に疎に配置され
    た疎領域と、前記所定のパターンが相対的に密に配置さ
    れた密領域とが存在することを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記所定のパターンがホールパター
    ンであることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 (a)半導体ウエハ上にフォトレジス
    ト膜を堆積する工程、(b)前記半導体ウエハ上のフォ
    トレジスト膜に対してフォトマスクを介して変形照明に
    よる露光光を照射することにより前記半導体ウエハに所
    定のパターンを転写する工程を有し、 前記フォトマスクは、マスク基板、その主面に形成され
    た遮光膜、前記遮光膜の一部を除去することで形成され
    た開口部であって前記所定のパターンを転写するための
    主開口部および前記遮光膜の一部を除去することで形成
    された開口部であって前記半導体ウエハ上には解像され
    ない補助開口部を有し、前記主開口部および補助開口部
    を周期性を持つように配置し、 前記主開口部のうちの所定の主開口部、前記補助開口部
    のうちの所定の補助開口部またはその両方に近接効果補
    正を加えたことを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記主開口部および補助開口部
    を、互いに交差する第1、第2の仮想線の交点に配置す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記フォトマスク主面の異なる領
    域における前記第1、第2の仮想線のピッチ構成が同じ
    であり、前記異なる領域の位置がずれて配置されている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第1の仮想線のピッチと、前
    記第2の仮想線のピッチとが異なることを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記所定のパターンを転写するた
    めの露光処理に際して、前記第1、第2の仮想線のピッ
    チ構成に応じた変形照明を用いることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項13記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記主開口部および補助開口部の
    うち、第1の主開口部および第1の補助開口部を、前記
    第1、第2の仮想線の交点に配置し、前記主開口部およ
    び補助開口部のうち、第2の主開口部および第2の補助
    開口部を、前記第1の仮想線の隣接間、第2の仮想線の
    隣接間またはその両方に配置することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記補助開口部の配置領域を、前
    記主開口部を基準として、前記所定のパターンのピッチ
    の整数倍の長さブローデンさせた領域とすることを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記変形照明が4開口照明または
    輪帯照明であることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体ウエハの所定の領域内
    の同層には、前記所定のパターンは相対的に疎に配置さ
    れた疎領域と、前記所定のパターンが相対的に密に配置
    された密領域とが存在することを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記所定のパターンがホールパタ
    ーンであることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  22. 【請求項22】 (a)半導体ウエハ上にフォトレジス
    ト膜を堆積する工程、(b)前記半導体ウエハ上のフォ
    トレジスト膜に対してフォトマスクを介して変形照明に
    よる露光光を照射することにより前記半導体ウエハに所
    定のパターンを転写する工程を有し、 前記フォトマスクは、マスク基板、その主面に形成され
    た遮光膜、前記遮光膜の一部を除去することで形成され
    た開口部であって前記所定のパターンを転写するための
    主開口部および前記遮光膜の一部を除去することで形成
    された開口部であって前記半導体ウエハ上には解像され
    ない補助開口部を有し、前記主開口部および補助開口部
    を、周期性を持つように配置し、 前記補助開口部の配置領域を、前記主開口部を基準とし
    て、前記所定のパターンのピッチの整数倍の長さブロー
    デンさせた領域とすることを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記主開口部および補助開口部
    を、互いに交差する第1、第2の仮想線の交点に配置す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第1、第2の仮想線のピッチ
    構成が、前記フォトマスク主面の領域毎に異なることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項23記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第1の仮想線のピッチと、前
    記第2の仮想線のピッチとが異なることを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記所定のパターンを転写するた
    めの露光処理に際して、前記第1、第2の仮想線のピッ
    チ構成に応じた変形照明を用いることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項23記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記主開口部および補助開口部の
    うち、第1の主開口部および第1の補助開口部を、前記
    第1、第2の仮想線の交点に配置し、前記主開口部およ
    び補助開口部のうち、第2の主開口部および第2の補助
    開口部を、前記第1の仮想線の隣接間、第2の仮想線の
    隣接間またはその両方に配置することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項22記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記変形照明が4開口照明または
    輪帯照明であることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項22記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体ウエハの所定の領域内
    の同層には、前記所定のパターンは相対的に疎に配置さ
    れた疎領域と、前記所定のパターンが相対的に密に配置
    された密領域とが存在することを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項22記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記所定のパターンがホールパタ
    ーンであることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
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