JP2002103463A - 管状成形体、同成形体を用いたゴルフクラブ用シャフト及び竿体、並びに管状成形体の製造方法 - Google Patents
管状成形体、同成形体を用いたゴルフクラブ用シャフト及び竿体、並びに管状成形体の製造方法Info
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Abstract
なくし、周方向での剛性分布が均一である管状体と、か
かる管状体を簡単な方法で且つ高効率に製造できる製造
方法とを提供する。 【解決手段】マンドレル(10)の周方向に繊維を配向させ
てプリプレグ(2a)を一周巻き回す。その外側に長手方向
に繊維を配向させてプリプレグ(3a)を一周以上巻き回
し、その巻き終わり端縁に長手方向に繊維を配向させて
他のプリプレグ(3b)を、先のプリプレグ(3a)の巻き始め
端縁と、前記他のプリプレグ(3b)の巻き終わり端縁と
を、前記成形体の長手方向に沿った同一の縦断面上に実
質的に配するよう巻き回す。他のプリプレグ(3b)は樹脂
含有量が前記先のプリプレグ(3a)の1.1 〜1.4 倍であり
同一の厚みをもつ。更にその外側に周方向に繊維を配向
させてプリプレグ(4a)を一周巻き回してから硬化させ
る。
Description
の各種竿体、ゴルフのシャフト、テニスラケットなどに
使用される各種の管状成形体及びその製造方法に関し、
具体的には、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させた
プリプレグを使用して製造される各種の管状成形体及び
その製造方法に関する。
する複合材料は、軽量で、且つ強度及び弾性率にも優れ
ていることから、日用品やスポーツ、レジャー用品など
の構成部材として、或いは宇宙航空機用部材として幅広
い分野にわたり用途開発がなされ、また、実用化されて
いる。
種の管状成形体を複合材料により製造するにあたって
は、通常、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させたプ
リプレグをマンドレルに巻き回し、その上にPPテープ
を巻き回して安定させた後、これを加熱炉にて加熱し前
記樹脂を硬化させ、その後、冷却して成形脱型、脱PP
テープを行う。その後、用途に応じて研磨、各種塗装等
の工程が施される。
合には、特にその長さ方向及び周方向での強度が重要で
あるため、強化繊維をそれら二方向に延在させることが
必要となる。一般に、管状成形体に用いられるプリプレ
グは、一方向に引き揃えられた強化繊維にマトリックス
樹脂を含浸させたものが使用されている。そのため、管
状成形体には、強化繊維が管状成形体の長さ方向(0°
の方向)に配向するように巻き回されたプリプレグの層
と、強化繊維が管状成形体の周方向(90°の方向)に
配向するように巻き回されたプリプレグの層とが存在す
る。
して、強化繊維を90°の方向に一周巻き回した最内層
と、強化繊維を0°の方向に複数周巻き回した中間層
と、強化繊維を90°の方向に一周巻き回した最外層と
の3層構造の管状体が知られている。
にプリプレグを二周以上巻き回しているが、一枚のプリ
プレグを複数周巻き回して構成すると、シワの発生など
により管状体の周方向に中間層の肉厚が変化することが
ある。また、特に、前記成形体が長さ方向に径が漸増す
るようなテーパ状の場合には、プリプレグの巻き始めに
おいて繊維を0°の方向にしていても、巻き終わりでは
繊維が斜めの方向となってしまい、管状体の長さ方向で
の強度が不十分となる。
公報に開示された釣竿では、1周ごとに1枚のプリプレ
グシートを用いて複数周巻き回すことにより、各周での
繊維の方向を0°の方向に維持している。
プレグシートが互いにその巻き始め端縁と巻き終わり端
縁とが正確に一致するようプリプレグを裁断することは
困難であり、そのため、巻き始め端縁と巻き終わり端縁
とが一部重なってしまうこともある。この重なりによ
り、得られる成形体には肉厚が局部的に大きくなり、繊
維の密度も局部的に高い部分が形成されてしまい、表面
の平滑性が低下するばかりでなく、周方向における強度
にバラツキが生じる。
開平10−291265号公報に開示された管状体で
は、強化繊維が0°の方向のプリプレグを1周ごとに1
枚、複数周、巻き回す際に、一枚目のプリプレグシート
の巻き始め端縁と巻き終わり端縁とが重合せずに所望の
目開き部が形成されるよう、意図的に寸法を短くして巻
き回し、その外周面に、一枚めの目開き部の位置で端縁
同士が重合するように2枚目のプリプレグシートを巻き
回している。
熱して硬化される際に内周側のプリプレグの前記目開き
部に外周側のプリプレグシートの重合部分のマトリック
ス樹脂及び繊維が流動し、前記目開き部により不足する
前記樹脂及び繊維を補うことができるため、得られる管
状体は周方向での肉厚変化をなくすことができるとして
いる。
トリックス樹脂の含有量を低下させる様々な技術の進歩
により、樹脂含有量が25%以下のプリプレグが釣竿等
の管状成形体に使用されるようになっている。
いプリプレグを用いて、上述した特開平10−2912
65号公報に開示されたように、樹脂を硬化させる成形
工程において樹脂及び繊維の流動を利用して成形体を製
造しようとする場合に、樹脂含有量の少ないプリプレグ
では流動する樹脂量も少なくなり、そのため樹脂の流動
と同時に発生する繊維の流動性も低下する。その結果、
管状成形体の表面にプリプレグの段差に起因する凹凸が
目立つようになっている。この表面平滑性の低下によ
り、塗装に斑を生じ、製品の品質も低下する。また、成
形体の周方向における繊維の密度にも斑が生じ、周方向
での剛性分布が大きく変化するという問題も生じる。
では二周、手元部では三周巻き回すという従来から用い
られてきた巻付けパターンで巻き回す場合に、中央部で
は二周半程度の半端な巻き回し回数となるため、全ての
層の巻き回し回数を一致すべく、上記特開平10−29
1265号公報に開示されているような、各周ごとに1
枚のプリプレグシートを巻き回す方法を採用することが
できない。
公報にあっても、一枚目の前記目開き部と二枚目の重合
部との寸法を一致させる必要があるため、依然としてプ
リプレグを精密な寸法でカットしなければならない。こ
のように精密な寸法にカットされた小さいプリプレグシ
ートを多数枚用意しなければならず、生産能率が低下す
る。また、前記目開き部の位置と重合部の位置を正確に
一致させて二周目のプリプレグを巻き回す必要があるた
め、その作業も煩雑となり作業効率が著しく低下する。
更には、相対的に高価な薄物のプリプレグを多層に巻く
必要が生じるため、そのロス部分も多くなり、価格にも
影響を与える。
たものであり、その目的は、周方向での偏肉及び強化繊
維密度のバラツキが少なく、周方向での剛性分布が略均
一である管状成形体と、かかる管状成形体を簡単な方法
で且つ高効率に製造できる製造方法とを提供することに
ある。
めに、本件請求項1に係る発明は、繊維強化複合材料か
らなる管状成形体であって、周方向における強化繊維の
密度及び曲げ剛性の分布が略均一であることを特徴とし
ている。このように、周方向における強化繊維の密度及
び曲げ剛性の分布が略均一である管状成形体は、強度に
方向性がないため、ゴルフシャフトや釣竿等の製品に仕
上げる場合にも、周方向の特性を考慮せず製作が可能と
なり、また任意の向きで使用することもでき、製造効率
及び使い勝手が向上する。また、同管状成形体を使用し
た各種製品は均一な強度を有するため、撓みや歪も均一
であり、品質に優れたものとなる。更には、局部的に脆
弱な部位もなく、使用にあたっての安全性も高い。
向に略均一であり、曲げ剛性の分布も周方向に略均一で
ある管状成形体は、多様な用途に利用可能である。特
に、本件請求項2及び3に係る発明は、上記請求項1に
係る管状成形体からなることを特徴とするゴルフクラブ
用シャフトや竿体である。
に、本件請求項4に係る発明は、マンドレルにプリプレ
グを所要の繊維角度をもって複数層に巻き回した後、前
記プリプレグを硬化させてなる管状成形体の製造方法に
おいて、前記管状成形体の長手方向に繊維を配向させて
一周以上を巻き回されたプリプレグ(P1)の巻き終わり端
縁に、同プリプレグ(P1)と実質的に同一方向に繊維が配
向された他のプリプレグ(P2)の巻き始め端縁を突き合わ
した状態で配すること、及び先のプリプレグ(P1)の巻き
始め端縁と、前記他のプリプレグ(P2)の巻き終わり端縁
とを、前記管状成形体の長手方向に沿った同一の縦断面
上に実質的に配するよう巻き回すことを含み、前記他の
プリプレグ(P2)の樹脂含有量が前記先のプリプレグ(P1)
の1.1〜1.4倍であり同一の厚みをもつことを特徴
としている。
している層を構成するプリプレグとして一周以上を巻き
回すプリプレグ(P1)と、その巻き終わり端縁に同プリプ
レグ(P1)と実質的に同一方向に繊維が配向された他のプ
リプレグ(P2)とを、同他のプリプレグ(P2)の巻き始め端
縁を突き合わした状態で巻き回している。更には、先の
プリプレグ(P1)の巻き始め端縁と、前記他のプリプレグ
(P2)の巻き終わり端縁とを、前記管状成形体の長手方向
に沿った同一の縦断面上に実質的に配するよう巻き回し
ている。
上巻き回されるため、特に一周目の巻き始め端縁に二周
目のプリプレグが乗り上げる部分において、わずかに隙
間が生じ、段差も生じる。ここで本発明にあっては、上
述したように前記先のプリプレグ(P1)の巻き始め端縁位
置と、前記他のプリプレグ(P2)の巻き終わり端縁位置と
を実質的に一致させる、つまり先のプリプレグ(P1)の巻
き始め端縁位置と、前記他のプリプレグ(P2)の巻き終わ
り端縁位置とを、その巻き方向における同一位相上にく
るように配することにより、前記隙間の直上位置に繊維
の配向を同じくする前記他のプリプレグ(P2)が存在する
こととなる。
レグ(P2)は、その肉厚を先のプリプレグと略一致させる
と共に、前記先のプリプレグ(P1)よりも樹脂含有量を多
くしている。従って、前記他のプリプレグ(P2)は、加熱
硬化時の樹脂及び繊維の流動性が高く、外側から絞られ
る状態で成形させる際に、樹脂含有量の多い前記他のプ
リプレグ(P2)の樹脂及び繊維の流動が円滑になされ、前
記隙間に十分量の樹脂及び繊維が充填され、切り替え部
分の段差が相殺されて均一な肉厚となり、表面が平滑に
なる。また、このとき、重なり合う2つのプリプレグ(P
1,P2) は繊維の配向方向が同一であり互いに繊維同士が
平行であるため、両者は互いが同一周面上になじみ易く
一体化し易い。
量の少ないプリプレグであっても、複数周を単一枚の先
のプリプレグ(P1)を連続して巻き回し、従来のように各
周ごとに重合部分や比較的大きな隙間を意図的に形成し
ていないため、前記隙間の形成されている部分以外の部
位では、樹脂や繊維を積極的に流動させる必要が少な
く、その均一な繊維密度が成形時に損なわれることもな
い。その結果、強化繊維の密度が周方向に一定となり、
得られた成形体も周方向に均一な曲げ剛性が得られる。
プレグ(P2)をその厚みの30〜50倍の長さで巻き回す
ことを特徴とする。かかる長さで巻き回すことにより、
流動に十分な樹脂量を確保できると共に、強化繊維の密
度分布を略均一に維持することができる。
プレグ(P1)と、前記他のプリプレグ(P2)とは、それぞれ
を構成する強化繊維のTMの比(P1)/(P2) が0.5〜1
であることを特徴とする。
て、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
の好適な実施形態による管状成形体の断面図である。
が異なる3つの層2,3,4から構成されている。最内
層2及び最外層4は同成形体1の周方向(90°の方
向)に強化繊維が配向しており、中間層3では同成形体
1の長さ方向(0°の方向)に強化繊維Fが配向してい
る。前記最内層2及び最外層4は薄肉であり、中間層3
は前記最内層2及び最外層4の2倍以上の肉厚に形成さ
れている。
示す断面図、図3は成形前の前記管状成形体1を周方向
に開いた分解説明図である。同成形体1を製造するに
は、先ず、管状成形体1の内周面形状と同一の外周形状
をもつマンドレル10を準備する。
枚のプリプレグ2a,4aから構成されている。前記プ
リプレグ2a及び4aは、前記成形体1が例えばその長
さ方向にわたって同一の径をもつ筒体である場合には、
繊維延在方向に直交する方向の長さが前記管状成形体1
の長さ寸法であり、同繊維延在方向の長さが前記管状成
形体1の周寸法の長方形に裁断されている。
び3bから構成されている。2枚の前記プリプレグ3
a,3bのうち1枚のプリプレグ3aは、繊維延在方向
の長さが前記管状成形体1の長さ寸法であり、同繊維延
在方向に直交する方向の長さが前記管状成形体1の周寸
法の2倍よりも僅かに短い寸法の長方形状に裁断されて
いる。他のプリプレグ3bは、繊維延在方向の長さが前
記管状成形体1の長さ寸法であり、同繊維延在方向に直
交する方向の長さが同プリプレグ3bの厚みの略30〜
50倍の長さ寸法の長方形状に裁断されている。そし
て、これら2枚のプリプレグ3a,3bを繊維延在方向
の端縁を突き合わせて連結したときに、その繊維延在方
向に直交する方向の寸法が、前記管状成形体1の周寸法
の2倍の長さとなるようにしている。従って、長尺なプ
リプレグ3aに続いて短尺なプリプレグ3bを巻き回す
と、前記短尺なプリプレグ3bの巻き終わり端縁が前記
長尺なプリプレグ3aの巻き始め端縁と同一径上にく
る。
リプレグ3bが、長尺な前記プリプレグ3aよりも樹脂
含有量が1.1〜1.4倍であることが重要である。ま
た、両プリプレグ3a,3bに使用されている強化繊維
は、同質で同寸法であることが好ましい。
漸増させるテーパ状の筒体である場合には、前記最内層
2のプリプレグ2aは、上底が短径端の周寸法、下底が
長径端の周寸法であり、高さが前記管状体の長さ寸法で
ある台形状に裁断される。また、中間層3のプリプレグ
3a,3bは、両者3a,3bを連結したときの形状
が、上底が短径側の最内層2の外周寸法の複数倍、下底
が長径側の最内層2の外周寸法の複数倍であり、高さが
前記管状体の長さ寸法である台形状に裁断される。更に
最外層4のプリプレグ4aは、上底が中間層3の外周寸
法、下底が長径側の中間層3の外周寸法、高さが前記管
状体の長さ寸法である台形状に裁断される。
グ2a,3a,3b,4aのうち、先ず、最内層2を構
成するプリプレグ2aを、同プリプレグ2aの強化繊維
の配向方向をマンドレル10の周方向に向け、すなわち
90°の方向で1周、巻き回す。
a,3bのうち長尺なプリプレグ3aを、強化繊維の配
向方向をマンドレル10の長手方向、すなわち0°の方
向に向けて90°の方向の前記プリプレグ2aの外周
に、略2周弱巻き回す。続いて短尺で樹脂含有量の多い
前記プリプレグ3bを、その巻き始め端縁を前記プリプ
レグ3aの巻き終わり端縁に突き合わせて巻き回す。
レグ4aを、その強化繊維の配向方向を90°の方向に
向けて1周、巻き回す。更に、その外側にPPテープを
巻き付けてから、その巻き体を加熱し、前記プリプレグ
の樹脂を硬化させる。その後、成形脱型及び脱PPテー
プを常法により行い、筒状成形体が得られる。なお、前
記成形体の用途に応じて、研磨、塗装等の後処理がなさ
れる。
層のプリプレグとして長尺なプリプレグ3aの巻き終わ
り端縁に、樹脂含有量の多い短尺なプリプレグ3bの巻
き始め端縁を付き合わせた状態で連結している。前記長
尺なプリプレグ3aは連続して複数周、巻き回され、こ
のとき、特に1周目の巻き始め端縁に2周目のプリプレ
グ3aが乗り上げる切り替え部分において、わずかに隙
間5が生じ、段差も生じる。
たように、長尺なプリプレグ3aの巻き終わり端縁3a
に上述したように樹脂含有量の多い端尺なプリプレグ3
bを連結し、同プリプレグ3bの巻き終わり端縁がプリ
プレグ3aの巻き始め端縁と同一径上にくるようにして
いる。そのため、上述したように最外層4のプリプレグ
4aとPPテープとにより外側から押えられた状態で成
形される際に、前記隙間の形成されている部分では、特
に樹脂含有量の多いプリプレグ3bが存在しているた
め、樹脂及び繊維の流動が円滑になされ、前記隙間に十
分量の樹脂及び繊維が充填され、切り替え部分の段差が
相殺されて均一な肉厚となり、表面が平滑になる。ま
た、このとき、重なり合うプリプレグ3a,3bは繊維
の配向方向が同一であり互いに繊維同士が平行であるた
め、両者は互いになじみ易く一体化し易い。
少ないプリプレグであっても、複数周を単一枚のプリプ
レグ3aを連続して巻き回しており、従来のように各周
ごとに重合部分や比較的大きな隙間を意図的に形成して
いないため、前記隙間の形成されている部分以外の部位
では、樹脂や繊維を積極的に流動させる必要が少なく、
その均一な繊維密度が成形時に損なわれることもない。
したがって、得られた成形体は周方向に均一な曲げ剛性
が得られる。
比較例を挙げて更に詳しく説明する。なお、実施例及び
比較例において以下に示す条件は同一とした。 <マンドレル>長さ方向に同一径をもつ、直径が10m
mのストレートマンドレル <プリプレグの巻き回しパターン> 最内層:強化繊維が90°の方向に1周 中間層:強化繊維が0°の方向に2周 最外層:強化繊維が90°の方向に1周
プレグ> 1.最内層(プリプレグ2a) 三菱レイヨン(株)製炭素繊維プリプレグ「HRX330E032
S 」 炭素繊維:HR40(繊度0.1g/m、弾性率40t
/smm ) 炭素繊維目付:32g/m2 樹脂:#330 樹脂含有量:30% 厚さ:0.029mm 繊維延在方向の寸法32mm×繊維直交方向の寸法70
0mm 2.最外層(プリプレグ4a) 三菱レイヨン(株)製炭素繊維プリプレグ「HRX330E032
S 」 炭素繊維:HR40(繊度0.1g/m、弾性率40t
/smm ) 炭素繊維目付:32g/m2 樹脂:#330 樹脂含有量:30% 厚さ:0.029mm 繊維延在方向の寸法36mm×繊維直交方向の寸法70
0mm
3b,4aを順に巻き回した上から10mm巾のPPテ
ープをピッチ5mmで巻き回し、150℃2時間で硬化
した。その後、成形脱型脱PPテープを常法により行っ
た。両端各25mmをカットして、成形体の長さを65
0mmとした。
レックスの違いを測定した。 2.厚み分布の測定 管状成形体の壁の厚み斑をノギスで測定した。 3.偏肉の度合い 目視で確認すると共に、前記成形体を塗装してから、そ
の塗装斑の有無により品質を確認した。
プレグとして以下のものを用いた。 プリプレグ3a:三菱レイヨン(株)製の炭素繊維プリプレグ「HSX350B160S 」 炭素繊維:HS40(繊度 0.43 g/m 、弾性率 46 t/smm ) 炭素繊維目付:150g/m2 樹脂:#350 樹脂含有量:20% 厚さ:0.111mm 繊維延在方向の寸法700mm×繊維直交方向の寸法65mm プリプレグ3b:三菱レイヨン(株)製の炭素繊維プリプレグ「HSX350C150S 」 炭素繊維:HS40(繊度 0.43 g/m 、弾性率 46 t/smm ) 炭素繊維目付:139g/m2 樹脂:#350 樹脂含有量:25% 厚さ:0.113mm 繊維延在方向の寸法700mm×繊維直交方向の寸法5mm
プレグとして、上記実施例の炭素繊維をHS40からH
R40へ変更したものを用いた以外は、上記実施例1と
同一のものを用いた。
プレグのうち、樹脂含有量が多くて短尺なプリプレグ3
bの樹脂含有量を30%とし、同プリプレグ3bの厚み
が0.113mmとなるように炭素繊維目付を調整した
ものを用いた。
レグとして、実施例1の長尺なプリプレグ3aと同一の
プリプレグを、繊維延在方向の寸法700mm×繊維直
交方向の寸法70mmに裁断したものを1枚、使用し、
樹脂含有量の多い短尺なプリプレグ3bは用いずに成形
体を製造した。
の表面を手で触って凹凸を確かめたところ、凹凸は感知
できなかったが、比較例の管状成形体では、中間層のプ
リプレグの巻き終わり部分がはっきり感知できた。
周方向の曲げ剛性の分布を調べたところ、実施例1〜3
ではその曲げ剛性の差は殆どわからなかったが、比較例
は曲げ剛性の高い方向があるのが判った。
面図である。
解説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 繊維強化複合材料からなる管状成形体で
あって、 周方向における強化繊維の密度及び曲げ剛性の分布が略
均一であることを特徴とする管状成形体。 - 【請求項2】 請求項1記載の管状成形体からなること
を特徴とするゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項3】 請求項1記載の管状成形体からなること
を特徴とする竿体。 - 【請求項4】 マンドレルにプリプレグを所要の繊維角
度をもって複数層に巻き回した後、前記プリプレグを硬
化させてなる管状成形体の製造方法において、 前記管状成形体の長手方向に繊維を配向させて一周以上
を巻き回されたプリプレグ(P1)の巻き終わり端縁に、同
プリプレグ(P1)と実質的に同一方向に繊維が配向された
他のプリプレグ(P2)の巻き始め端縁を突き合わした状態
で配すること、及び先のプリプレグ(P1)の巻き始め端縁
と、前記他のプリプレグ(P2)の巻き終わり端縁とを、前
記管状成形体の長手方向に沿った同一の縦断面上に実質
的に配するよう巻き回すことを含み、 前記他のプリプレグ(P2)の樹脂含有量が前記先のプリプ
レグ(P1)の1.1〜1.4倍であり同一の厚みをもつこ
とを特徴とする管状成形体の製造方法。 - 【請求項5】 前記他のプリプレグ(P2)をその厚みの3
0〜50倍の長さで巻き回すことを特徴とする請求項4
記載の管状成形体の製造方法。 - 【請求項6】 前記先のプリプレグ(P1)と、前記他のプ
リプレグ(P2)とは、それぞれを構成する強化繊維の引張
弾性率TMの比(P1)/(P2) が0.5〜1であることを特
徴とする請求項5又は6記載の管状成形体の製造方法。
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