JP2001207072A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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Abstract
提供。 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂と、(B)下記の一般式
(I)及び/又は一般式(II)のリン含有重合体を含有する
難燃性樹脂組成物。 【化7】 〔R1〜R3、R5〜R7は同一又は異なるものでフェニレン基
等;R4、R8はC1〜C20の2価の炭化水素基;XはO又は
S;l、m、n、l'、m'、n'は1〜30の整数;pは0又
は1を示す〕
Description
型汚染が発生せず、成形体の耐衝撃性、耐熱性が優れた
難燃性樹脂組成物に関する。
器、電気・電子機器分野においては、安全上の要求を満
たすため難燃性を高めることが望まれているが、最近で
はダイオキシンの発生原因とされているハロゲン系難燃
剤の使用は制限され、非ハロゲン系の難燃剤の使用によ
り難燃性を高める方法が採用されている。
やオリゴマータイプの芳香族リン酸エステル等が知られ
ているが、モノマータイプのものは揮発性が高く、成形
時に金型汚染を引き起こす恐れがあり、オリゴマータイ
プのものは揮発性は低いが成形体の耐熱性を低下させる
という問題がある。
香族リン酸エステルの問題点を解決する方法としてポリ
マータイプのものを使用することが考えられるが、難燃
剤は成形体の燃焼時に揮発することによって難燃性を発
揮するものと考えられているため、上記したモノマーや
オリゴマータイプの問題点を解決するために単に分子量
を高めたポリマータイプを使用しても、肝心の難燃性が
低下するという問題が生じる。
成形時における金型汚染を防止し、成形体の耐衝撃性や
耐熱性を高めることができる難燃性樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
性樹脂と、(B)下記の一般式(I)及び/又は一般式
(II)で示されるリン含有重合体を含有する難燃性樹脂組
成物及びその成形体を提供する。
同一でも異なっていてもよく、
炭化水素基を示す)を示し;R4、R8は炭素数1〜20
の2価の炭化水素基を示し;Xは酸素原子又はイオウ原
子を示し;l、m、n、l'、m'、n'は1〜30の整数を示
し;pは0又は1を示す。〕
塑性樹脂は、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレン
エーテル系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスルホン
系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリケトン系樹脂等から
選ばれる1以上が挙げられる。
脂、ポリフェニレンエーエル系樹脂又はスチレン系樹脂
が好ましく、ポリカーボネート系樹脂とポリフェニレン
エーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂とスチレン系
樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂とスチレン系樹脂
の2種の組合せがより好ましく、ポリカーボネート系樹
脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂及びスチレン系樹脂
の3種の組合せが更に好ましい。
ルとカーボネート前駆体とを、周知の溶液法又は溶融法
により反応させて得られるものが挙げられる。
ドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、レゾルシノール、ヒドロキノン等から選ばれ
る1種以上が挙げられる。これらの中でもビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)アルカン系のものが好ましく、特に
ビスフェノールAが好ましい。
ネート等のジアリルカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボネー
ト、ホスゲン等のカルボニルハライド、2価フェノール
のジハロホルメート等のハロホルメート等から選ばれる
1種以上が挙げられる。
特に限定されるものではないが、組成物から得られる成
形体に実用上要求される機械的強度を付与するために
は、約17000〜32000の範囲が好ましい。
一般式(III)又は(IV)で表される繰り返し単位を有する
単独重合体及び共重合体が挙げられる。
炭素数1〜4のアルキル基(メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、t−ブチル基等)、アリール基(フェニル
基等)又は水素原子を示す。ただし、R15とR16は同時
に水素原子にはならない。〕 ポリフェニレンエーテル系樹脂としては、ポリ(2,6
−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2
−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−メチル−6−n−プロピル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−
プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,
6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル
−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル等の一般式(III)で表される繰り返し単位を有するポ
リ(2,6−ジアルキル−1,4−フェニレン)エーテ
ルが挙げられ、これらの中でもポリ(2,6−ジメチル
−1,4−フェニレン)エーテルが好ましい。
ては、一般式(III)及び(IV)で示される繰り返し単位を
含む共重合体が挙げられ、例えば、2,6−ジアルキル
フェノール(2,6−ジメチルフェノール等)とフェノ
ール類(2,3,6−トリメチルフェノール、o−クレ
ゾール等)との共重合体が挙げられる。
分子量は、好ましくは25000〜60000、より好
ましくは30000〜55000、更に好ましくは40
000〜50000である。
変性スチレン系樹脂及びゴム変性スチレン系樹脂のいず
れでもよい。
は、芳香族ビニル単量体から選ばれる1種以上の単独重
合体又は共重合体、芳香族ビニル単量体及びそれと共重
合可能な非スチレン系ビニル単量体との共重合体が挙げ
られる。
ル置換スチレン、(例えば、o−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、m−メチルスチレン、2,4−ジメチ
ルスチレン、p−tert−ブチルスチレン)、α−アルキ
ル置換スチレン(例えば、α−メチルスチレン、α−メ
チル−p−メチルスチレン)等のスチレン系単量体を挙
げることができる。これらの中でも、スチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレンが好ましく、特にス
チレン、α−メチルスチレンが好ましい。
レン系ビニル単量体は、シアン化ビニル単量体(例え
ば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル)、(メ
タ)アクリル系単量体[例えば、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等の炭素数1〜1
0のアクリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリ
レート等の官能基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリル酸]、無水マレイン酸、N−置換
マレイミド等が挙げられる。これらの中でも、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、炭素数1〜4の(メ
タ)アクリル酸エステル、無水マレイン酸、N−置換マ
レイミドが好ましく、特にアクリロニトリル、メタクリ
ル酸メチルが好ましい。
が共重合体の場合における各単量体の配合割合の例とし
ては、芳香族ビニル単量体が50〜90重量%、好まし
くは55〜85重量%、より好ましくは60〜80重量
%、シアン化ビニル単量体が10〜40重量%、好まし
くは15〜30重量%、より好ましくは20〜30重量
%、(メタ)アクリル酸系単量体等の他の単量体が0〜
40重量%、好ましくは0〜30重量%、より好ましく
は0〜20重量%が挙げられる。
チレン系樹脂との混合物及びゴム成分とスチレン系樹脂
とのグラフト共重合体のいずれでもよい。
−イソプレンゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共重
合体、エチレン−プロピレンゴム、EPDM(エチレン
−プロピレン−非共役ジエンゴム)、イソプレンゴム、
クロロプレンゴム、アクリルゴム、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のスチレン系単位を含まない非スチレン系
ゴム状重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体等のスチレン単位を含
むスチレン系ゴム状重合体から選ばれる1種以上が挙げ
られる。これらの中でも、ブタジエンゴム、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体、エチレン−プロピレンゴ
ム、EPDM、アクリルゴム、スチレン−ブタジエン共
重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体が好ま
しく、特にブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重
合体が好ましい。
好ましくは0℃以下、より好ましく−150〜0℃、さ
らに好ましくは−100〜−10℃である。Tgが0℃
以下であると成形体の耐衝撃強度の低下が防止できる。
05〜5μm、より好ましくは0.1〜3μm、さらに好
ましくは0.1〜1μmである。平均粒子径が0.05
以上であると成形体の耐衝撃強度の低下が防止され、5
μm以下であると成形体の光沢や表面外観の低下が防止
される。なお、このような平均粒子径のゴム成分は、粒
度分布において、2又は3以上のピークを有するもの、
例えば2つの異なる範囲の平均粒子径をもつ2つのゴム
粒子群を用いることができる。
チレン系樹脂と同じ単量体からなるものを用いることが
できる。
とスチレン系樹脂成分との割合(ゴム成分/スチレン系
樹脂成分;重量比)は、耐衝撃性を高めるため、好まし
くは5〜65/35〜95、より好ましくは10〜60
/40〜90、さらに好ましくは10/65〜35〜9
0、特に好ましくは15〜50/50〜80である。
ンにスチレンが共重合した耐衝撃性ポリスチレン(HI
PS)、ポリブタジエンにアクリロニトリルとスチレン
が共重合したABS樹脂、アクリルゴムにアクリロニト
リルとスチレンが重合したAAS樹脂、塩素化ポリエチ
レンにアクリロニトリルとスチレンが共重合したACS
樹脂、EPDMにアクリロニトリルとスチレンが共重合
したAES樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体にアク
リロニトリルとスチレンが共重合したターポリマー、ポ
リブタジエンにメタクリル酸メチルとスチレンが共重合
したMBS樹脂等を用いることができる。
樹脂とゴム変性スチレン系樹脂の混合物が好ましく、そ
の場合の混合割合(重量比)は、成形体の耐衝撃強度を
高めるため、好ましくは0〜75/25〜100、より
好ましくは0〜60/40〜100、更に好ましくは0
〜50/50〜100、特に好ましくは10〜40/6
0〜90である。
する場合のゴム成分の含有量は、好ましくは1〜50重
量%、より好ましくは5〜40重量%、更に好ましくは
10〜30重量%である。1重量%以上であると耐衝撃
強度の低下が防止され、50重量%以下であると溶融流
動性の低下が防止され、成形過程でゲル化や着色劣化が
防止される。
配合割合(重量比)は下記のとおりである。(A−1)
ポリカーボネート系樹脂と(A−2)ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂との組合せの場合は、(A−1)/(A−
2)は好ましくは99.9/0.1〜80/20、より
好ましくは99.5/0.5〜90/10、更に好まし
くは99/1〜95/5である。
−3)スチレン系樹脂との組合せの場合は、(A−1)
/(A−3)は好ましくは30/70〜95/5より好
ましくは50/50〜90/10、更に好ましくは60
/40〜80/20である。
と(A−3)スチレン系樹脂との組合せの場合は、(A
−2)/(A−3)は好ましくは5/95〜30/7
0、より好ましくは5/95〜25/75、更に好まし
くは5/95〜20/80である。
−2)ポリフェニレンエーテル系樹脂及び(A−3)ス
チレン系樹脂との組合せの場合は、(A−1)/(A−
2)/(A−3)は好ましくは94.5/0.5/5〜
30/20/50、より好ましくは90.2/0.8/
9〜50/10/40、更に好ましくは89/1/10
〜65/5/30である。
2種以上からなるものにした場合、必要に応じて相溶化
剤を配合することができる。相溶化剤としては、下記か
ら選ばれる1種以上を挙げることができる。
からなる共重合体又はその水素添加物。芳香族ビニル化
合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、p−t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、p−メチルスチレン、1,1−ジフェニルスチレン
等から選ばれる1種以上が挙げられ、これらの中でもス
チレンが好ましい。共役ジエン化合物としては、ブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル
−1,3−オクタジエン、フェニル−1,3−ブタジエ
ン等から選ばれる1種以上が挙げられ、これらの中でも
ブタジエン、イソプレンが好ましい。このような相溶化
剤としては、SBS(スチレン−ブタジエンブロック共
重合体)等が挙げられる。
からなる共重合体のエポキシ化合物又はその水素添加
物。芳香族ビニル化合物及び共役ジエン化合物として
は、成分と同様のものが挙げられる。このような相溶
化剤としては、ESBS(エポキシ化スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体)等が挙げられる。
合可能なモノマーとの共重合体。芳香族ビニル化合物と
しては、成分と同様のものが挙げられる。共重合可能
なモノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル等の
(メタ)アクリル酸(C1〜C1 0)アルキルエステル、
(メタ)アクリル酸等のα又はβ−エチレン性不飽和カ
ルボン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の不飽和多価
カルボン酸又はその無水物、マレイミド、N−メチルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド等の重合性イミド等
から選ばれる1種以上が挙げられる。このような相溶化
剤としては、MAS(メチルメタクリレートとスチレン
の共重合体)等が挙げられる。
合体を幹ポリマーとし、それに芳香族ビニル化合物及び
前記化合物と共重合可能なモノマーとがグラフト重合し
たグラフト共重合体。ガラス転移点が−30℃以下のゴ
ム状重合体としては、ジエン系ゴム(低シス型又は高シ
ス型ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム等)、エチレン−酢酸ビニルゴム、アクリル
ゴム、エチレン−プロピレンゴム等から選ばれる1種以
上が挙げられる。芳香族ビニル化合物及び前記化合物と
共重合可能なモノマーとしては、成分と同様のものが
挙げられる。このような相溶化剤としては、MBS(メ
チルメタクリレート、スチレン及びブタジエンのグラフ
ト共重合体)等が挙げられる。
量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、より好
ましくは1〜5重量部である。
式(I)及び/又は一般式(II)で表されるリン含有重合
体である。このリン含有重合体は、2価フェノール又は
2価アルコール、炭酸エステル及びリン酸エステルを重
縮合させて得ることができる。
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール
A)、レゾルシノール、ヒドロキノン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルフ
ァイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、レ
ゾルシノール、ヒドロキノン等から選ばれる1種以上が
挙げられる。これらの中でもビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)アルカン系のもの、特にビスフェノールAが好ま
しく、その他にはレゾルシノール、ヒドロキノンが好ま
しい。
ネート等のジアリルカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボネー
ト、ホスゲン等のカルボニルハライド、2価フェノール
のジハロホルメート等のハロホルメート等から選ばれる
1種以上が挙げられ、特にジフェニルカーボネートが好
ましい。
フェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフ
ェート、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ト
リブトキシエチルホスフェート、トリオレイルホスフェ
ート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフ
ェート、トリキシレニルホスフェート、トリス(イソプ
ロピルフェニル)ホスフェート、トリス(o−フェニル
フェニル)ホスフェート、トリス(p−フェニルフェニ
ル)ホスフェート、トリナフチルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホス
フェート、ジフェニル(2−エチルヘキシル)ホスフェ
ート、ジ(イソプロピルフェニル)フェニルホスフェー
ト、o−フェニルフェニルジクレジルホスフェート、ジ
ブチルホスフェート、モノブチルホスフェート、ジ(2
−エチルヘキシル)ホスフェート、モノイソデシルホス
フェート、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホス
フェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホ
スフェート、ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチ
ルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキ
シエチルホスフェート等の正リン酸エステル及びこれら
の混合物から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの
中でもトリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフ
ェートが好ましい。また、その他にもトリフェニルチオ
ホスフェート、トリフェニルクレジルチオホスフェート
等の含イオウリン酸エステルも使用できる。
重量部に対して、好ましくは1〜40重量部、より好ま
しくは3〜20重量部、更に好ましくは5〜15重量部
である。
グ防止作用をなす難燃助剤として、更に(C)ポリテト
ラフルオロエチレン系化合物を配合できる。(C)成分
のポリテトラフルオロエチレン化合物は、下記の(i)〜
(iv)から選ばれる要件を1以上でより多く有しているも
のが好ましい。
ガラス転移温度が−30℃以上、好ましくは100℃以
上のもの (ii)フッ素の含有量が65〜76重量%、好ましくは7
0〜76重量%のもの (iii)平均粒径が0.05〜1000μm、好ましくは
0.08〜20μmのもの (iv)密度が1.2〜2.3g/cm3のもの このような(C)成分は、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体、エチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体が好ましく、特にポリテトラ
フルオロエチレンが好ましい。
重量部に対して、好ましくは0.05〜5重量部、より
好ましくは0.1〜2重量部、更に好ましくは0.2〜
1である。
レフィン系ワックスを配合することができる。ポリオレ
フィン系ワックスとしては、ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス、オレフィン共重合体ワックス、
これらの部分酸化物又はこれらの混合物等が挙げられ、
線状又は分岐状のポリエチレンワックスが好ましい。
常エチレンと他のオレフィン及び重合性モノマーから選
ばれた1以上のモノマーとの共重合体である。オレフィ
ン共重合体としては、オレフィン(エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、デセン−1、4−メチ
ルブテン−1、4−メチルペンテン−1等のαオレフィ
ン等)の共重合体、これらのオレフィンと共重合可能な
モノマー、例えば、不飽和カルボン酸又はその酸無水物
〔無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸等〕、(メタ)
アクリル酸エステル〔(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸C1−C6
アルキルエステル等〕等の重合性モノマーとの共重合体
等が挙げられる。これらの共重合体には、ランダム共重
合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体が含まれ
る。
6〜0.98g/ml程度であるが、好ましくは0.8
6〜0.96g/ml、より好ましくは0.90〜0.
96g/ml、更に好ましくは0.92〜0.96g/
mlである。140℃での溶融粘度は、好ましくは20
0〜600mPas、より好ましくは300〜550m
Pas、更に好ましくは400〜500mPasであ
る。融点は、100〜160℃程度であるが、好ましく
は100〜130℃、より好ましくは105〜125
℃、更に好ましくは110〜120℃である。重量平均
分子量は1000〜12000程度である。
(A)成分100重量部に対して、好ましくは0.01
〜5重量部、より好ましくは0.1〜2重量部(例えば
0.2〜1.5重量部)、更に好ましくは0.1〜1重
量部(例えば、0.3〜1重量部)である。
(流動パラフィン、パラフィン、ミクロクリスタリンワ
ックス及びこれらの部分酸化物)、高級脂肪酸(カプロ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸、リ
シノール酸等の不飽和脂肪酸)、高級脂肪酸エステル
(ステアリン酸トリグリセリド等)、高級アルコール
(ステアリルアルコール等)を配合することができる。
化防止剤、紫外線吸収剤、耐光安定剤、熱安定剤等)、
補強剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、充填剤、色相改良
剤、着色剤、可塑剤等を配合することができる。
の公知の成形方法を適用して、所望形状の成形体にする
ことができ、OA機器、電気・電子機器等の各種分野に
利用できる。
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。なお、実施例、比較例で使用した成分及び各評価試
験の方法は下記のとおりである。 (A)成分 PC:芳香族ポリカーボネート(帝人化成製、パンライ
トL−1225WP) PPE:ポリフェニレンエーテル(GE SPECIALITY CH
EM.INC.、BLENDIX HPP820) ABS:ABS樹脂(ダイセル化学工業(株)製、セビ
アン−V520) MBS:MBS樹脂(鐘淵化学工業(株)製、カネエー
スB−56) MAS:スチレン−メチルメタクリレート共重合体(新
日鐵化学社製、エスチレンMS300) HIPS:ゴム変性スチレン樹脂(東洋スチレン社製、
XL−4) (B)成分 PPC−1:城北化学社製、BISA/DPC/TPP
重縮合物、白色固体、リン含有率6.5%、平均分子量
Mn=10,000〜20,000) (C)成分 PTFE:ポリテトラフルオロエチレン(三井デュポン
社製、テフロン6−J) (その他の成分) ポリエチレンワックス:アライドシグナル社、ACポリ
エチレン9A TPP:トリフェニルホスフェート(大八化学工業社
製) TCP:トリクレジルホスフェート(大八化学工業社
製) 式(V)の化合物:縮合型リン酸エステル(大八化学工業
社製、CR733S)
50MPaの条件で射出成形した後、金型の汚れを目視
で観察し、下記の基準で評価した。 ○:300ショットで金型及び成形体に汚れが認められ
ない △:100ショットで金型及び成形体に汚れが認められ
る ×:10ショットで金型及び成形体に汚れが認められる 2.アイゾット衝撃強度 JIS K7110に準拠して、厚み1/8インチの試
験片(ノッチ付き)のアイゾット衝撃強度を測定した。 3.難燃性 米国UL規格のUL94に規定されている垂直燃焼試験
に準拠して、厚み1/16インチの試験片で測定した。 4.耐熱性(熱変形温度) 1/4インチの試験片に荷重約1.82MPaを作用さ
せて、ASTM D256に準じて測定した。 5.離型性 テストピース用金型を用いて、離型性評価を実施した。
成形条件は、シリンダー温度210℃、金型温度60℃
及び射出時間15秒は一定とし、射出圧力と冷却時間を
変化させて離型性を評価した。 (射出圧力)冷却時間を20秒に固定し、射出圧力をシ
ョートショットの状態から離型不良の状態になるまで徐
々に上げていく。このとき、射出が可能となる最小射出
圧力と射出が不可能となる最大射出圧力を測定し、射出
可能な範囲を求めた。射出可能な圧力範囲が広いほど、
離型性がよい。 (冷却時間)ショートショットにならない最低の射出圧
力を射出圧力1とし、ゲージ圧力が射出圧力1の時のゲ
ージ圧力プラス490kPa(5kg/cm2)になるよう
な射出圧力(射出圧力2)に設定し、冷却時間を20秒
から離型不良の状態になるまで徐々に減少させていく。
このとき、離型不良の状態となる冷却時間を最短冷却時
間とした。最短冷却時間が短くなるほど、離型性はよ
い。 実施例1〜5、比較例1〜4 表1に示す各成分〔(A)成分は重量%表示。他の成分
は(A)成分100重量部に対する重量部表示〕をタン
ブラーブレンダーで混合後、押出機で溶融混練し、ペレ
ット状の樹脂組成物を得た。これらの組成物について各
評価試験を行った。結果を表1に示す。
は(A)成分100重量部に対する重量部表示〕をタン
ブラーブレンダーで混合後、押出機で溶融混練し、ペレ
ット状の樹脂組成物を得た。これらの組成物について各
評価試験を行った。結果を表2に示す。
おいて金型汚染が生じることがなく、得られた成形体は
耐衝撃性、耐熱性及び難燃性が優れている。更に離型剤
を配合した場合は、前記した各性質を損なうことなく離
型性を高めることができるので、製品の品質が向上し、
生産性も高めることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂と、(B)下記の一
般式(I)及び/又は一般式(II)で表されるリン含有重
合体を含有する難燃性樹脂組成物。 【化1】 〔式中、R1〜R3、R5〜R7は、それぞれ同一でも異な
っていてもよく、 【化2】 (ここでR9は、炭素数1〜20の2価の炭化水素基を
示す)を示し;R4、R8は炭素数1〜20の2価の炭化
水素基を示し;Xは酸素原子又はイオウ原子を示し;
l、m、n、l'、m'、n'は1〜30の整数を示し;pは0
又は1を示す。〕 - 【請求項2】 (A)成分が、ポリカーボネート系樹
脂、ポリフェニレンエーエル系樹脂及びスチレン系樹脂
から選ばれる1又は2の組合せである請求項1記載の難
燃性樹脂組成物。 - 【請求項3】 更に(C)ポリテトラフルオロエチレン
系化合物を含有する請求項1又は2記載の難燃性樹脂組
成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1記載の難燃性
樹脂組成物からなる成形体。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP11-323601 | 1999-11-15 | ||
JP32360199 | 1999-11-15 | ||
JP36639699A JP2001207072A (ja) | 1999-11-15 | 1999-12-24 | 難燃性樹脂組成物 |
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---|---|---|---|
JP36639699A Pending JP2001207072A (ja) | 1999-11-15 | 1999-12-24 | 難燃性樹脂組成物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-12-24 JP JP36639699A patent/JP2001207072A/ja active Pending
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