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JP2001295873A - ケーブル操作型ディスクブレーキ - Google Patents

ケーブル操作型ディスクブレーキ

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JP2001295873A
JP2001295873A JP2001073910A JP2001073910A JP2001295873A JP 2001295873 A JP2001295873 A JP 2001295873A JP 2001073910 A JP2001073910 A JP 2001073910A JP 2001073910 A JP2001073910 A JP 2001073910A JP 2001295873 A JP2001295873 A JP 2001295873A
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disc brake
brake
cam
operated disc
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Tatsuya Matsushita
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクブレーキのリターンスプリングの付
勢力を簡単に調節し得るように構成されたケーブル操作
型ディスクブレーキを提供する。 【解決手段】 キャリパハウジングと、ブレーキ解除位
置とブレーキ位置との間を移動し得るようにキャリパハ
ウジングに移動自在に連結された第1摩擦部材と、第1
摩擦部材との間にロータ受入スロットを形成すべく、該
第1摩擦部材と略平行に配設されるようにキャリパハウ
ジングに連結された第2摩擦部材と、第1摩擦部材をブ
レーキ位置へ移動させるように、キャリパハウジングに
移動自在に連結されたケーブル作動機構と、第1端部及
び第2端部がそれぞれキャリパハウジング及びケーブル
調節機構に位置調節自在に連結され、該ケーブル作動機
構をブレーキ解除位置へ向けて付勢する付勢部材とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルによって
操作される自転車用ディスクブレーキに関する。より具
体的には、本発明は、ブレーキパッドをブレーキ位置か
らブレーキ解除位置へ向けて付勢する戻しスプリングの
付勢力を調節可能なケーブル操作型ディスクブレーキに
関する。
【0002】
【従来の技術】自転車に乗ることは、輸送手段としてだ
けではなく、レクレーションの1形態としてますます人
気を集めてきており、またスポーツ競技としても非常に
人気がある。自転車をレクレーション、運搬または競技
の何れの用途に使用するかに関わらず、自転車の業界は
常に自転車の各種部品の改良を行っている。これまで繰
り返し再設計がなされてきた部品の1つに自転車のブレ
ーキシステムがある。特に、ブレーキシステムの制御力
は一貫して上昇している。
【0003】現在、市販されている自転車用ブレーキ装
置には数種のものがある。一般的な自転車用ブレーキ装
置には、リムブレーキ,キャリパブレーキ及びディスク
ブレーキなどの種類がある。例えば、高性能なブレーキ
装置を望むライダーは、ディスクブレーキシステムを選
択する。該ディスクブレーキシステムは、ブレーキレバ
ーに付加される操作力の大きさに対して、かなり強力な
制動力を提供する。また、該ディスクブレーキシステム
は、種々の天候及び走行条件下において、高レベルな確
実性を提供する。もちろん、ライダーは、ディスクブレ
ーキシステムに対し、より大きな制動力等のより良い性
能を常に要求している。当然のことながら、ライダーは
ディスクブレーキシステムに高機能を求めている。
【0004】一般的に、ディスクブレーキは、キャリパ
ハウジングに移動自在に装着される一対のブレーキパッ
ドを備えている。該ブレーキパッドは、車輪に固定され
ているディスク又はロータに圧接されることで、ディス
クの回転、即ち車輪の回転を停止させる。該ブレーキバ
ッドは、カム機構等によって油圧的又は機械的にディス
クへ向かって移動される。油圧式ディスクブレーキシス
テムは、通常、構造が複雑であり、製造費が高価なもの
となる。従って、油圧式ディスクブレーキシステムは、
多くの場合、構造上非常に高重量となる。
【0005】他方、機械式ディスクブレーキシステム
は、一方のブレーキパッドが固定され、且つ、他方のブ
レーキバッドがカム機構によって移動自在に装着される
キャリパハウジングを有している。カム作用によって可
動パッドを移動させるべく、前記カム機構には揺動アー
ムが連結されている。通常、前記揺動アームを移動さ
せ、これにより、前記カム機構を操作する為に、ブレー
キレバーには一般的なブレーキケーブルが連結されてい
る。一般的に、該機械式ディスクブレーキシステムは前
記油圧式ブレーキシステムに比して安価で且つ軽量では
あるが、該機械式ディスクブレーキシステムも構造が複
雑であり、さらに、多くの部品を要し、その結果、油圧
式ブレーキシステムと同様に製造コストが高いという問
題がある。
【0006】前述のように、ブレーキレバーに連結され
る従来のブレーキケーブルは揺動アームを移動させるた
めに用いられており、従って、該揺動アーム及びカム機
構をブレーキ位置からブレーキ解除位置まで復帰させる
ための1以上の戻しスプリングを有する機械式ディスク
ブレーキを備える必要がある。通常、該戻しスプリング
は調節不能である。さらに、該戻しスプリングは、ブレ
ーキパッドを互いに離間させることを保証するだけでは
なく、カム機構,揺動アーム及びケーブルの全てをブレ
ーキ解除位置まで効率的に復帰させることを保証するも
のでなければならない。当然のことながら、戻しスプリ
ングによって生じる付勢力は、ライダーがブレーキパッ
ドをブレーキ位置まで移動させることが困難とならない
ように、あまりに高く設定することはできない。従っ
て、ディスクブレーキの戻しスプリング用の調節機構の
存在が望まれる。
【0007】前記観点から、従来のディスクブレーキの
問題点を解消し得る調節自在な戻しスプリングを備えた
ディスクブレーキに対する要望が存在する。本発明は、
従来技術における該要望、及び本明細書中に開示された
内容から当業者にとって自明な他の要望に鑑みなされた
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一の目的は、
ディスクブレーキにおけるリターンスプリング用の調節
機構を備えたケーブル操作型ディスクブレーキを提供す
ることである。本発明の他の目的は、制動力の大きさに
比して、比較的小型で且つ軽量なケーブル操作型ディス
クブレーキを提供することにある。さらに、本発明の他
の目的は、製造コストが比較的安価なケーブル操作型デ
ィスクブレーキを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的は、キャリパハ
ウジングと、第1摩擦部材と、第2摩擦部材と、ケーブ
ル作動機構と、付勢部材とを備えたケーブル操作型ディ
スクブレーキを提供することによって達成される。前記
第1摩擦部材は、ブレーキ解除位置とブレーキ位置との
間を移動し得るように、前記キャリパハウジングに移動
自在に連結されている。前記第2摩擦部材は、前記第1
摩擦部材との間にロータ受入スロットを形成すべく、該
第1摩擦部材と略平行に配設されるように前記キャリパ
ハウジングに連結されている。前記ケーブル作動機構
は、前記第1摩擦部材をブレーキ解除位置から前記第2
摩擦部材へ向かってブレーキ位置まで移動させるよう
に、前記キャリパハウジングに移動自在に連結されてい
る。前記付勢部材は、前記キャリパハウジングに位置調
節自在に連結された第1端部と前記ケーブル作動機構に
位置調整自在に連結された第2端部とを有し、前記ケー
ブル作動機構をブレーキ解除位置へ向けて付勢するよう
になっている。
【0010】本発明のこれらの及び他の他の目的,特
徴,形態及び効果は、添付の図面を参照しつつなされ
る,以下の本発明の好ましい実施の形態の説明から当業
者にとって明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、図1〜図3を参照すると、
本発明の実施の形態1に係る一対のケーブル操作型ディ
スクブレーキ12a,12bが連結された自転車10の
前方及び後方部分が図示されている。図示の自転車10
を含み自転車は当業界において周知であり、従って、自
転車及び各種構成部品についてはここでは詳細には説明
又は図示しない。自転車10が、例えば、マウンテンバ
イク,ハイブリッドバイク又はロードバイク等の種々の
タイプの自転車とされ得ることは、当業者にとって明ら
かであろう。図示の自転車10は、ハンドルバー14
と、フロント及びリアフォーク15a,15bと、前輪
及び後輪16a,16bと、ドライブトレーン17とを
備えた一般的な自転車である。
【0012】図2及び図3に示すように、フロント及び
リアケーブル操作型ディスクブレーキ12a,12b
は、自転車10との連結機構、及び各ブレーキ操作機構
18a,18bを除き、実質的に同一構成を有してい
る。即ち、フロントケーブルディスクケーブル12a
は、フロントフォーク15aに装着され且つフロントブ
レーキケーブル19aを介してフロントブレーキ操作機
構18aに作動的に連結されている。一方、リアケーブ
ル操作型ディスクブレーキ12bは、リアフォーク15
bに装着され且つリアブレーキケーブル19bを介して
リアブレーキ操作機構18bに作動的に連結されてい
る。前記フロント及びリアブレーキ操作機構18a,1
8bは当業界において周知であり、従って、ここでは詳
細には説明又は図示しない。
【0013】前記フロントブレーキ操作機構18aは、
前輪16aの回転を停止させる為に、フロントディスク
ブレーキ12aを作動させるように構成されている。よ
り詳しくは、該フロントブレーキ操作機構18aは、前
輪16aに固着されたフロントディスクブレーキロータ
20aに強制的なグリップ力を付加すべく、フロントブ
レーキケーブル19aを介してフロントディスクブレー
キ12aに作動的に連結されている。同様に、前記リア
ブレーキ操作機構18bは、後輪16bの回転を停止さ
せるべく、リアディスクブレーキ12bを作動させるよ
うに構成されている。より詳しくは、該リアブレーキ操
作機構18bは、後輪16bに固着されたリアディスク
ブレーキロータ20bに強制的なグリップ力を付加すべ
く、リアブレーキケーブル19bを介して、リアディス
クブレーキ12bに作動的に連結されている。
【0014】好ましくは、両ブレーキ操作機構18a,
18bはハンドルバー14に装着される。詳しくは、図
2に示すように、前記フロントブレーキ操作機構18a
は、装着部22a及びレバー部23aを有するブレーキ
レバー21aを備えている。装着部22aは、一般的な
方法でハンドルバー14に締結されるように構成されて
いる。前記レバー部23aは、ブレーキ解除位置とブレ
ーキ位置との間で移動し得るように、前記装着部22a
に揺動自在に連結されている。通常、該レバー部23a
は、戻しスプリング(図示せず)等の一般的な方法によ
ってブレーキ解除位置に保持されている。同様に、図3
に示すように、前記リアブレーキ操作機構18bは、装
着部22b及びレバー部23bを有するブレーキレバー
21bを備えている。前記装着部22bは、一般的な方
法でハンドルバー14に締結されるように構成されてい
る。前記レバー部23bは、ブレーキ解除位置とブレー
キ位置との間で移動し得るように、前記装着部22bに
揺動自在に連結されている。通常、レバー部23bは、
戻しスプリング(図示せず)等の一般的な方法によって
ブレーキ解除位置に保持されている。
【0015】前記フロント及びリアブレーキケーブル1
9a,19bは当業界において周知であり、従って、こ
こでは詳細には説明又は図示しない。該フロントブレー
キケーブル19aは、アウターケーシング24a及びイ
ンナーワイヤ25aを有している。該アウターケーシン
グ24aは、ブレーキレバー21aの装着部22aとフ
ロントケーブル操作型ディスクブレーキ12aに装着さ
れた調節ユニット26aとの間に延びている。前記イン
ナーワイヤ25aは、ブレーキレバー21aのレバー部
23aと、後述するフロントケーブル操作型ディスクブ
レーキ12aとに連結されている。同様に、リアブレー
キケーブル19bは、アウターケーシング24b及びイ
ンナーワイヤ25bを有している。該アウターケーシン
グ24bは、ブレーキレバー21bの装着部22bと、
リアケーブル操作型ディスクブレーキ12bに装着され
た調節ユニット26bとの間に延びている。前記インナ
ーワイヤ25bは、ブレーキレバー21bのレバー部2
3bと、前記フロントケーブル操作型ディスクブレーキ
12aと同様の方法でリアケーブル操作型ディスクブレ
ーキ12bの一部とに連結されている。
【0016】図2及び図3に示すように、前記フロント
ケーブル操作型ディスクブレーキ12aは、装着ブラケ
ット28a及び4本のボルト29aによって、フロント
フォーク15aに連結されている。同様に、前記リアケ
ーブル操作型ディスクブレーキ12bは、装着ブラケッ
ト28b及び4本のボルト29bによって、リアフォー
ク15bに連結されている。当然のことながら、種々の
他のタイプの装着機構又は装着アッセンブリが適用され
得ることは本明細書から当業者にとって明らかである。
前記両ケーブル操作型ディスクブレーキ12a,12b
は互いに実質的に同一構成を有しているから、ここで
は、フロントケーブル操作型ディスクブレーキ12aの
みについて詳細に説明又は図示する。
【0017】フロントケーブル操作型ディスクブレーキ
12aは、図5及び図6に示すように、キャリパハウジ
ング30と、一対のブレーキパッド又は摩擦部材32
と、カムアッセンブリ34と、作動アッセンブリ36と
を備えている。前記カムアッセンブリ34及び作動アッ
センブリ36は共働して、前記ブレーキパッド32をブ
レーキ解除位置とブレーキ位置との間で移動させるケー
ブル作動機構を形成している。前記キャリパハウジング
30は、ブラケット28a及びボルト29aによって、
自転車のフレーム13に装着される。前記ブレーキパッ
ド32は、カムアッセンブリ34及び作動アッセンブリ
36(ケーブル作動機構)によって、ブレーキ解除位置
とブレーキ位置との間を移動させられるように、前記キ
ャリパハウジング30に移動自在に連結されている。詳
しくは、前記両ブレーキパッド32は、ブレーキ解除位
置においては、ディスクブレーキロータ20aが回転自
在となるように、該ロータ20aから離間されている。
他方、該両ブレーキパッド32は、ブレーキ位置におい
ては、自転車の車輪16a及びディスクブレーキロータ
20aの回転を停止させる為に、該ロータ20aの両側
面に押圧される。
【0018】ここで、図4〜図6を参照すると、前記キ
ャリパハウジング30は、一対のボルト41によって互
いに固定連結された左キャリパ部38及び右キャリパ部
40を備えている。前記左右のキャリパ部38,40が
互いに連結されると、後述するように、前記ブレーキパ
ッド32及びカムアッセンブリ34を移動自在に支持す
る為の内部空洞部が形成されるようになっている。該両
キャリパ部38,40は、好ましくは、金属材料等の高
剛性材料で形成される。当然のことながら、該両キャリ
パ部38,40を他の適当な材料で形成することも可能
である。
【0019】図7〜図12に示すように、前記左キャリ
パ部38は、本体部42と、一対の装着フランジ43
と、ケーブル支持フランジ44とを有している。前記本
体部42は、長手方向に延びるパッド支持孔45と、左
キャリパ部38の第1開口端部48及び第2開口端部5
0間に亘って長手方向に延びる軸線方向延在の内部孔4
6とを有している。前記パッド支持孔45は、後述する
ように、キャリパハウジング30内にブレーキパッド3
2を支持する為に用いられる。
【0020】前記内部孔46は、後述するように、一対
のカムアッセンブリ34を支持する為に、3つの部位5
1,52,53に分割されている。該内部孔46の第1
部位51は、最少径の円筒状孔とされる。該第1部位5
1は、左キャリパ部38の第1端部48のところに配置
されている。左キャリパ部38の第1端部48には、後
述する作動アッセンブリ36が連結されている。好まし
くは、左キャリパ部38の第1端部48の端面には、互
いに異なる平面上に位置する一対の環状端面54,55
を形成する環状段部が設けられている。前記内部孔46
の第1部位51に近接した内側の端面55には、好まし
くは、後述するように、作動アッセンブリ36の一部を
受け入れるように構成された3つの貫通孔56が備えら
れている。好ましくは、該3つの貫通孔56のそれぞれ
の中心線は、周方向に約20度の間隔で離間されてい
る。該貫通孔56は、後述するように、作動アッセンブ
リ36の調節を可能とする。該貫通孔56のうちの真ん
中に位置する貫通孔は、好ましくは、ディスクブレーキ
装置21aの中央平面P1から周方向に約4度だけ離間
されている(図7参照)。
【0021】前記第2部位52は、前記第1部位51と
第3部位53との間に配置された円筒状孔とされてい
る。該第2部位52は、前記第1部位51よりも大径と
されている。従って、前記内部孔46の第1部位51と
第2部位52との間には、径方向に延びる内側当接面又
は内側端部壁65が形成されている。
【0022】前記第3部位53も同様に円筒状に形成さ
れているが、前記第1部位51及び第2部位52とは異
なり、非連続な円筒状孔とされる。即ち、該第3部位5
3は、一対の長孔65と、環状溝66とを有している。
該一対の長孔65は、互いに180度離間して設けら
れ、前記環状溝部66を2つに分割している。
【0023】前記左キャリパ部38の第2端部50に
は、左右のキャリパ部38,40を互いに固定連結する
為のボルト41を受け入れる一対のネジ付孔69が設け
られている。左キャリパ部38の第2端部50には、ブ
レーキパッド32の外周と略同一のブレーキパッド装着
リセス67が設けられている。該ブレーキパッド装着リ
セス67の底部は外部に開いており、且つ、左キャリパ
部38の第2端部50の両側面はディスクブレーキロー
タ20aの一部を収容する為の一対の切欠部68を有し
ている。
【0024】左キャリパ部38の装着フランジ部43
は、好ましくは、前記ディスクブレーキロータ20aに
対する軸方向位置を調節可能とする為の長孔70を有し
ている。該長孔70は、左キャリパ部38をフロントブ
ラケット28aに締結する為の装着ボルト29aが挿通
される。
【0025】図2,図4,図7及び図8に示すように、
ケーブル支持部材又はフランジ部44は、前記内部孔4
6の中心軸上に中心が位置する仮想円の略接線方向に沿
って、本体部42から外方に延びている。ケーブル支持
フランジ部44の自由端部は、図2及び図4に示すよう
に、ケーブル調節ユニット26aのケーブル調節ボルト
73が螺入されるネジ付孔72を有している。前記ケー
ブル調節ユニット26aは、アウターケーシング24a
とインナーワイヤ25aとの間の相対張力を調節する。
即ち、図13〜図15に示すように、ケーブル調節ボル
ト73は、頭部73a及びネジ付軸部73bを有してお
り、該頭部73a及びネジ付軸部73bには、双方を貫
通する軸線孔73cが形成されている。該軸線孔73c
は、通常の方法によってアウターケーシング24a及び
インナーワイヤ25aを収容する段付き形状とされてい
る。前記頭部73aは、表面処理が施された外表面を有
する管状部材とされる。
【0026】前記ネジ付軸部73bは、外表面に、前記
ネジ付孔72の雌ネジと螺合する雄ネジを有している。
従って、前記ケーブル調節ボルト73を回転させると、
該ケーブル調節ボルト73がケーブル支持フランジ部4
4に対して軸方向に移動する。図2及び図4に示すよう
に、前記ケーブル調節ボルト73は、ネジ付軸部73b
上にケーブル調節ナット74を有している。該ケーブル
調節ボルト73(図13〜図15参照)及びケーブル調
節ナット74(図16及び図17参照)は、ブレーキケ
ーブル19aの張力を制御するケーブル調節ユニット2
6aを形成する。
【0027】ここで、図6及び図18〜図20を参照す
ると、右キャリパ部40は、ボルト41によって左キャ
リパ部38の第2端部50に固定されている。該右キャ
リパ部40は、ディスクブレーキロータ20aを収容す
る為の長孔を除き、左キャリパ部38の第2端部50の
開放端部を実質的に閉塞している。さらに、該右キャリ
パ部40は、ボルト41を受け入れる為の一対の貫通孔
75を有している。好ましくは、該一対の貫通孔75
は、ボルト41の頭部が右キャリパ部40の外面から突
出しないように、段付形状とされる。
【0028】さらに、前記右キャリパ部40は、パッド
軸77を受け入れる為のネジ付孔76を有している。好
ましくは、図23及び図24に示すように、パッド軸7
7は、頭部77aと該頭部77aから外方に延びる軸部
77bとを備えたネジ付ボルトとされる。該軸部77b
のうち,前記頭部77aに近接した部位には、右キャリ
パ部40のネジ付孔76と螺合するネジ部77cが設け
られている。一方、該軸部77bの自由端部には、好ま
しくは、保持クリップ78が係入される環状リセス77
dが設けられている。
【0029】前記右キャリパ部40の内表面には、ブレ
ーキパッド32の外形と略同一形状を有するブレーキパ
ッド装着リセス80が設けられており、これにより、右
側ブレーキパッド32が右キャリパ部40の内表面によ
ってしっかりと保持されるようになっている。該ブレー
キパッド装着リセス80は、右側ブレーキパッド32が
回転又は移動しないような大きさ及び形状に設定され
る。前記右キャリパ部40の側縁部には、ディスクブレ
ーキロータ挿通用スロットの半分を形成する切欠部82
が設けられている。
【0030】図5及び図6に示すように、前記左右のブ
レーキパッド32は、実質的に同一構成を有しており、
好ましくは、相互に交換可能とされている。図21及び
図22に示すように、該左右のブレーキパッド32のそ
れぞれは、硬質支持プレート83と、ブレーキロータ2
0aと係合するように、該硬質支持プレート83に取り
付けられた摩擦部材84とを有している。該硬質支持プ
レート83は、パッド軸77が挿通される孔86を備え
た装着タブ85を有している(図6,図23,図24参
照)。前記ブレーキパッド32がパッド軸77に装着さ
れた場合、該ブレーキパッド32はパッド軸77上を軸
線方向に移動自在ではあるが、左右のキャリパハウジン
グ部38,40におけるブレーキパッド装着リセス6
7,80の構成の為に、回転不能となる。
【0031】図6及び図25〜図28に示すように、左
右のブレーキパッド32を互いに離間する方向へ付勢す
る為に、該両ブレーキパッド32間にはパッドスプリン
グ87が備えられている。該パッドスプリング87は、
好ましくは、バネ鋼等の薄肉弾性材料によって形成され
る。該パッドスプリング87は、中央連結部87aと、
該中央連結部87aの両端部からそれぞれ外方に延びる
一対の付勢部87bとを有している。該中央連結部87
aは、好ましくは、パッド軸77を受け入れ得るよう
に、軸線方向に沿って配置された一対の孔87cを備え
た逆U字状部材とされる。前記付勢部87bは、前記連
結部87aを二等分する中心線を基準にして、それぞれ
の自由端部に向けて外方へ分岐された逆U字状部材とさ
れている。
【0032】ここで、図5及び図6を再度参照すると、
前記カムアッセンブリ34は、入力カム90と、出力カ
ム91と、一組の転動部材92と、戻しスプリング93
と、出力カム回転停止部94と、保持部95と、ブッシ
ュ96とを備えている。該カムアッセンブリ34は、左
キャリパ部38の内部孔46内に配設されており、且
つ、ブレーキ操作機構18aによる作動アッセンブリ3
6の作動によって軸線方向に伸長するように構成されて
いる。詳しくは、作動アッセンブリ36によって入力カ
ム90が回転させられると、出力カム91が戻しスプリ
ング93及びパッドスプリング87の付勢力に抗して軸
線方向に移動して、左右のブレーキパッド32の双方を
ディスクブレーキロータ20aに向けて押圧する。
【0033】図29〜図33に示すように、前記入力カ
ム90はカム部材90aを有している。該カム部材90
aの一端部からは操作軸90bが延びており、且つ、該
カム部材90aの他端部からはガイドピン90cが延び
ている。該カム部材90aは、3個の転動部材92(例
えば、ボール)を受け入れる3つのカム長溝90eを備
えた軸線方向を向くカム面90dを有している。前記3
つのカム長孔90eは、好ましくは、入力カム90の中
心回転軸線A回りに湾曲した弓状の長溝とされる。これ
らのカム長溝90eは傾斜形状とされており、詳しく
は、入力カム90の回転軸線Aに直交する平面に対して
好ましくは約17度傾斜された傾斜底面を有している。
従って、入力カム90が回転すると、転動部材92はカ
ム長溝90e内において周方向に移動し、これにより、
全ての転動部材92が対応するカム長溝90e内の同一
位置に配置されて、出力カム91を軸線方向へ移動させ
る。
【0034】前記操作軸90bは、好ましくは、第1円
筒部90fと、第2非円筒部90gと、第3非円筒部9
0hとを有する段付形状軸とされる。該第1円筒部90
fは、左キャリパ部38の内部孔46の第1部位51内
に受け入れられる大きさに設定されている。好ましく
は、前記ブッシュ96は、図5に示すように、第1円筒
部90fを囲むように配置される。前記操作軸90bの
第2円筒部90gは、後述するように、作動アッセンブ
リ36の一部を回転不能に支持し得るように構成されて
いる。好ましくは、前記操作軸90bの第3非円筒部9
0hには、作動アッセンブリ36を該第3円筒部90h
に固定すべく、ナット97に螺入されるネジが設けら
る。
【0035】前記ガイドピン90cは、好ましくは、入
力カム90の長手軸上に配設され、且つ、該入力カム9
0に対して出力カム91が滑らかに移動することを保証
するように該出力カム91と係合するショートピンとさ
れる。
【0036】ここで、図34〜図38を参照すると、前
記出力カム91は、カム部材91a及びスラスト軸91
bを有している。該カム部材91aは、好ましくは、前
記入力カム90のカム面90dと対向するカム面91c
を備えた円筒部材とされる。該カム面91cには、好ま
しくは、前記入力カム90のカム長孔90eと略同一形
状とされ、且つ、前記入力カム90の回転運動に応じて
出力カム91を軸線方向に移動させるべく前記転動部材
92と係合するように構成された3つのカム長孔91d
が備えられる。
【0037】図5,図34及び図38に示すように、出
力カム91のカム面91cには、ガイドピン90cを受
け入れるように構成された閉塞孔91eが中央に設けら
れている。好ましくは、前記ガイドピン90c及び閉塞
孔91eは、前記入力カム90に対する出力カム91の
軸線方向への相対移動中の如何なる場合にも、該入力カ
ム90及び出力カム91が互いに脱離しないような、長
さに設定されている。前記出力カム91のスラスト軸9
1bは、好ましくは、左キャリパ部38と係合している
前記出力カム回転停止部94と係合する非円形部材とさ
れ、これにより、該出力カム91が左キャリパ部38に
対して相対回転不能となっている。
【0038】詳しくは、前記回転停止部94は、図39
〜図41に示すように、前記出力カム91のスラスト軸
91bを受け入れるように構成された非円形孔94bを
備えた環状中央部94aを有しており、これにより、該
回転停止部94と前記出力カム91とが相対回転不能と
なっている。一対のタブ94cが、前記回転停止部94
の中央部94aから径方向外方に延び、且つ、互いに1
80度離間されるように配設されている。該一対のタブ
94cは、前記回転停止部94が左キャリパ部38に対
して相対回転不能となるように、該左キャリパ部38の
長孔65内に収納される。このように、前記回転停止部
94が左キャリパ部に対して相対回転しないようになっ
ており、従って、前記出力カム91も回転しない。該回
転停止部94は、前記保持部95によって出力カム91
のスラスト軸91b上に固定されている。該保持部95
は、好ましくは、C字状スナップリングとされる。該C
字状スナップリング又は保持部95は、左キャリパ部3
8の内部孔46に形成された環状溝66内に挿入され
る。
【0039】図5に示すように、前記出力カム91の戻
しスプリング93は、該出力カム91と出力カム回転停
止部94との間に配設されている。好ましくは、該戻し
スプリング93は、小径端部93aが出力カム91のス
ラスト軸91bの外径と略等しい内径を有し、且つ、大
径端部93bが左キャリパ部38の第2部位52の内径
と略等しいか若しくはやや小さい外径とされた円錐形状
の圧縮バネ(図42及び図43参照)とされる。ケーブ
ル操作型ディスクブレーキ12aの組立時においては、
前記戻しスプリング93は非圧縮状態か、若しくは、僅
かな量だけ圧縮された微圧縮状態とされている。なお、
該微圧縮状態は、戻しスプリング93が、前記パッドス
プリング87の付勢力より大きな付勢力を生じない範囲
とされる。換言すれば、通常の非作動状態におけるパッ
ドスプリング87の付勢力に抗して、出力カム戻しスプ
リング93が前記パッドスプリング87を圧縮しないよ
うに設置される。
【0040】前記作動アッセンブリ36は、作動アーム
98と、戻しスプリング99と、カバー100とを備
え、これらの部材は、ナット97によって左キャリパ部
38の第1端部48に固定されるようになっている。前
記作動アーム98は、入力カム90の操作軸90bの第
3部位90hに固定されている。
【0041】図44〜図48に示すように、作動アーム
98は、外方に延びたケーブル装着部98bを備える円
筒状本体部98aを有している。該円筒状本体部98a
は、第1円筒部98d及び第2非円筒部98eを備えた
貫通段付孔98cを有している。前記第1円筒部98d
と第2非円筒部98eとの間には当接面98fが形成さ
れている。該当接面98fには、前記戻しスプリング9
9を該当接面98fに装着する為の3つの孔102が設
けられている。好ましくは、これらの3つの孔102の
それぞれの中心は、周方向に約25度ずつ離間される。
【0042】図2,図4及び図44〜図48に示すよう
に、前記ケーブル装着部98bは、ケーブル19aのイ
ンナーワイヤ25aの端部を固定する為のクランププレ
ート104付クランプボルト103を受け入れるネジ付
孔98gを、自由端部に有している。好ましくは、ケー
ブル装着部98bは、さらに、前記クランププレート1
04を受け入れる為のリセス98hを前記ネジ付孔98
g回りに有しており、これにより、クランププレート1
04の相対回転を防止している。前記作動アーム98の
自由端部には、ケーブル19aのインナーワイヤ25a
の長手方向に沿った突起98iが形成されている。該突
起98iは、作動アーム98の回転中に、ケーブル19
aのインナーワイヤ25aと当接する湾曲面を有してい
る。
【0043】図5,図6及び図49〜図51に示すよう
に、前記戻しスプリング99は、好ましくは、コイル部
99aと、該コイル部99aの両端部から軸線方向両側
に延びる第1端部99b及び第2端部99cとを備えた
トーションスプリングとされる。前記第1端部99cは
左キャリパ部38の孔56の一つに挿入され、他方、前
記第2端部99cは作動アーム98の孔102の一つに
挿入される。該第1及び第2端部99b,99cは、好
ましくは、非作動状態において、長手方向に沿って位置
合わせされている。
【0044】前記孔56,102は、作動アーム98に
掛かる前記戻しスプリング99の付勢力を制御する調節
機構を構成している。即ち、前記キャリパハウジング3
0と作動アーム98との間に掛かる前記戻しスプリング
99の付勢力は、孔56,102の組み合わせを種々選
択することで調節され得る。即ち、前述の通り、左キャ
リパ部38の内側端面55に形成された3つの孔56は
回転軸A回りに周方向に約20度の間隔で配設されてい
る。一方、前記作動アーム98の当接面98fに形成さ
れた3つの孔102は回転軸A回りに周方向に約25度
の間隔で配設されている。従って、仮に、前記戻しスプ
リング99の第1及び第2端部99b,99cを、現在
係合しているそれぞれの孔56,102から前記回転軸
A回り同方向に隣接する他の孔56,102へ移動した
とすると、該戻しスプリング99の第1端部99bと第
2端部99cとの角度変位は、約5゜だけ変更されるこ
とになる。このように、前記戻しスプリング99の第1
及び第2端部99b,99cを前記孔56,102に選
択的に係入させることによって、該戻しスプリング99
の初期荷重を適宜調節することができる。例えば、第1
及び第2端部99b,99cが、それぞれ、中央に位置
する孔56,102に係入されている場合、両端部99
b,99cを周方向一方側又は他方側の同方向の孔5
6,102へ移動させると、戻しスプリング99の初期
荷重は前記第1端部99b及び第2端部99c間の角度
変位5゜に対応した大きさだけ変化する。当然のことな
がら、大幅な調節を行うために、第1端部99b及び第
2端部99cのそれぞれを独立して所望の孔56,10
2へ移動させることも可能である。
【0045】さらに、別の孔56,102を追加するこ
とによって、追加の調節が可能になることは、本開示か
ら当業者にとって明らかであろう。また、孔56及び1
02の周方向の間隔を、必要に応じ及び/又は所望によ
り変更することも可能である。戻しスプリング99の付
勢力を小刻みに調節し得るように、孔56の周方向間隔
と孔102の周方向間隔とを互いに異なるように設定す
ることも可能である。なお、図4においては、孔56の
一つが孔102の一つと軸線方向に沿って整列されてお
り、従って、孔56及び102が見掛け上5つで図示さ
れている。
【0046】ケーブル操作型ディスクブレーキ12aが
組立状態にある場合、戻しスプリング99は、通常、入
力カム90及び作動アーム98をブレーキ解除位置へ向
けて付勢している。ライダーが、ブレーキレバー21a
を狭持すると、ケーブル19aのインナーワイヤ25a
がアウターケーシング24aに対して相対移動し、これ
により、作動アーム98及び入力カム90が前記戻しス
プリング99の付勢力に抗して共に回転する。斯かる回
転によって、転動部材92は、カム長孔90e,91d
の深端部から浅端部へ移動する。該転動部材92がカム
長孔90e,91d内を移動するに応じ、出力カム91
は出力カム戻しスプリング93の付勢力に抗して軸線方
向に移動する。該出力カム91の軸線方向移動によっ
て、左側のブレーキパッド32がパッドスプリング87
の付勢力に抗して移動し、ロータ20aと係合する。そ
して、該ロータ20aは、右側のブレーキパッド32に
押圧される。斯かるブレーキパッド32のディスクブレ
ーキロータ20aとの係合によって、ケーブル操作型デ
ィスクブレーキ12aのブレーキ作用が発生する。
【0047】ここで、図5,図52及び図53を参照す
ると、前記カバー100は、作動アーム98と左キャリ
パ部38の第1端部48との間に配置されている。好ま
しくは、該カバー100は、作動アーム98と左キャリ
パ部38との間のスペースを閉塞するように、左キャリ
パ部38の第1端部48の外側環状端面54と係合す
る。
【0048】本発明を説明する為に一つの実施の形態の
みを選択したが、特許請求の範囲によって画される本発
明の範囲から逸脱すること無く、種々の変更及び改良が
可能なことは本開示内容から当業者にとって明白であろ
う。即ち、本発明に係る前記実施の形態の説明は本発明
の理解の為だけのものであり、請求項によって画される
本願発明の技術的範囲及びその均等範囲を、制限するも
のではない。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るケーブル操作型ディスクブ
レーキによれば、ディスクブレーキにおけるリターンス
プリングの付勢力を簡単に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る一対のケ
ーブル操作型ディスクブレーキが連結された自転車の側
面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施の形態に係るフロント
ケーブル操作型ディスクブレーキが連結された自転車前
方部分の側面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施の形態に係るリアケー
ブル操作型ディスクブレーキが連結された自転車後方部
分の側面図である。
【図4】図4は、図2に示すフロントケーブル操作型デ
ィスクブレーキの部分拡大側面図である。
【図5】図5は、図4に示すフロントケーブル操作型デ
ィスクブレーキの5-5線断面図である。
【図6】図6は、図2,図4及び図5に示すフロントケ
ーブル操作型ディスクブレーキの分解図である。
【図7】図7は、図2及び図4〜図6に示すフロントケ
ーブル操作型ディスクブレーキの左キャリパ部の正面図
である。
【図8】図8は、図2及び図4〜図6に示すフロントケ
ーブル操作型ディスクブレーキの左キャリパ部の底面図
である。
【図9】図9は、図7及び図8に示す左キャリパ部の背
面図であり、図2及び図4〜図6に示すフロントケーブ
ル操作型ディスクブレーキ用左キャリパ部を示してい
る。
【図10】図10は、図7〜図9に示す左キャリパー部
の左側面図であり、図2及び図4〜図6に示すフロント
ケーブル操作型ディスクブレーキ用左キャリパー部を示
している。
【図11】図11は、図7〜図10に示す左キャリパ部
の右側面図であり、図2及び図4〜図6に示すフロント
ケーブル操作型ディスクブレーキ用左キャリパー部を示
している。
【図12】図12は、図7における12-12線に沿ったフ
ロント左キャリパー部の横断面図である。
【図13】図13は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキのケーブル調節ユニ
ットにおけるケーブル調節ボルトの側面図である。
【図14】図14は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキのケーブル調節ユニ
ットにおけるケーブル調節ボルトの端面図である。
【図15】図15は、図13及び図14に示すケーブル
調節ボルトの部分縦断面図である。
【図16】図16は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキのケーブル調節ユニ
ットにおけるケーブル調節ナットの側面図である。
【図17】図17は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキのケーブル調節ユニ
ットにおけるケーブル調節ナットの端面図である。
【図18】図18は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキの右キャリーパ部の
内面図である。
【図19】図19は、 図2及び図4〜図6に示すフロ
ントケーブル操作型ディスクブレーキの右キャリーパ部
の側面図である。
【図20】図20は、図18及び図19に示す右キャリ
ーパ部の底面図であり、図2及び図4〜図6に示すフロ
ントケーブル操作型ディスクブレーキ用右キャリパー部
を示している。
【図21】図21は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキの一方のブレーキパ
ッドの側面図である。
【図22】図22は、図21に示すブレーキパッドの端
面図であり、図2及び図4〜図6に示すフロントケーブ
ル操作型ディスクブレーキ用ブレーキパッドを示してい
る。
【図23】図23は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用のパッド軸の側面
図である。
【図24】図24は、図23に示すパッド軸の端面図で
ある。
【図25】図25は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用のパッドスプリン
グの外形図であり、該パッドスプリングの折り曲げ前の
状態を示している。
【図26】図26は、図25に示すパッドスプリングの
側面図である。
【図27】図27は、 図25及び図26に示すパッド
スプリングの平面図である。
【図28】図28は、図25〜図27に示すパッドスプ
リングの端面図である。
【図29】図29は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用の入力カムの側面
図である。
【図30】図30は、図29に示す入力カムの端面図で
ある。
【図31】図31は、図29及び図30に示す入力カム
の端面図である。
【図32】図32は、図31における32-32線に沿っ
た,図29〜図31に示す入力カムの部分横断面図であ
る。
【図33】図33は、図29〜図32に示す入力カムの
部分縦断面図である。
【図34】図34は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用の出力カムの側面
図である。
【図35】図35は、図34に示す出力カムの端面図で
ある。
【図36】図36は、図34及び図35に示す出力カム
の端面図である。
【図37】図37は、図35における37-37線に沿った
部分横断面図である。
【図38】図38は、図34〜図37に示す記載の出力
カムの部分縦断面図である。
【図39】図39は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用の出力カム回転停
止部の端面図である。
【図40】図40は、図39に示す出力カム回転停止部
の側面図である。
【図41】図41は、図39及び図40に示す出力カム
回転停止部の,図39における41-41線に沿った横断面
図である。
【図42】図42は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用の出力カム戻しス
プリングの側面図である。
【図43】図43は、図42に示す出力カム戻しスプリ
ングの端面図である。
【図44】図44は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用の作動アームの端
面図である。
【図45】図45は、図44に示す作動アームの側面図
である。
【図46】図46は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキ用の作動アームの底
面図である。
【図47】図47は、図44〜46に示す作動アーム
の,図44における47-47線断面図である。
【図48】図48は、図44〜図47に示す作動アーム
の内部端面図である。
【図49】図49は、図2及び図4〜図6に示すフロン
トケーブル操作型ディスクブレーキの作動アッセンブリ
用戻しスプリングの端面図である。
【図50】図50は、図49に示す戻しスプリングの側
面図である。
【図51】図51は、図49及び図50に示す戻しスプ
リングの端面図である。
【図52】図52は、図2及び図4〜図6に記載のフロ
ントケーブル操作型ディスクブレーキのカバーの端面図
である。
【図53】図53は、図52に示すカバーの側面図であ
る。
【符号の説明】
30 キャリパハウジング 32 ブレーキパッド 34 カムアッセンブリ 36 作動アッセンブリ 56 第1孔 90 入力カム 91 出力カム 92 転動部材 98 作動アーム 99 リターンスプリング 102 第2孔

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパハウジングと、 ブレーキ解除位置とブレーキ位置との間を移動し得るよ
    うに、前記キャリパハウジングに移動自在に連結された
    第1摩擦部材と、 前記第1摩擦部材との間にロータ受入スロットを形成す
    べく、該第1摩擦部材と略平行に配設されるように前記
    キャリパハウジングに連結された第2摩擦部材と、 前記第1摩擦部材をブレーキ解除位置から前記第2摩擦
    部材へ向かってブレーキ位置まで移動させるように、前
    記キャリパハウジングに移動自在に連結されたケーブル
    作動機構と、 前記キャリパハウジングに位置調節自在に連結された第
    1端部と、前記ケーブル作動機構に位置調整自在に連結
    された第2端部とを有し、前記ケーブル作動機構をブレ
    ーキ解除位置へ向けて付勢する付勢部材とを備えている
    ことを特徴とするケーブル操作型ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル作動機構はケーブル取付部
    位を有していることを特徴とする請求項1に記載のケー
    ブル操作型ディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記付勢部材はトーションスプリングで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル
    操作型ディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記キャリパハウジングは、前記付勢部
    材の第1端部が選択的に係入される複数の第1孔を有
    し、 前記ケーブル作動機構は、前記付勢部材の第2端部が選
    択的に係入される複数の第2孔を有していることを特徴
    とする請求項1から3の何れかに記載のケーブル操作型
    ディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記第1孔は、前記第2孔とは異なる角
    度で周方向に離間されていることを特徴とする請求項4
    に記載のケーブル操作型ディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】 前記第1孔は周方向に20°の間隔で離
    間されており、 前記第2孔は周方向に25°の間隔で離間されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載のケーブル操作型ディス
    クブレーキ。
  7. 【請求項7】 前記第1孔及び第2孔は、それぞれ、少
    なくとも3つ設けられていることを特徴とする請求項4
    から6の何れかに記載のケーブル操作型ディスクブレー
    キ。
  8. 【請求項8】 前記付勢部材の第1及び第2端部は軸線
    方向に延び、且つ、長手方向に沿って整列されているこ
    とを特徴とする請求項4から7の何れかに記載のケーブ
    ル操作型ディスクブレーキ。
  9. 【請求項9】 前記ケーブル作動機構はカムアッセンブ
    リを備えていることを特徴とする請求項1から8の何れ
    かに記載のケーブル操作型ディスクブレーキ。
  10. 【請求項10】 前記カムアッセンブリは第1カム面セ
    ットを有する第1カム部材と、第2カム面セットを有す
    る第2カム部材とを備え、該第1及び第2カム面の間に
    は転動部材が配設されることを特徴とする請求項9に記
    載のケーブル操作型ディスクブレーキ。
  11. 【請求項11】 前記転動部材はボールであることを特
    徴とする請求項10に記載のケーブル操作型ディスクブ
    レーキ。
  12. 【請求項12】 前記第1カム部材は、前記キャリパハ
    ウジングに回転自在且つ軸方向移動不能に装着され、 前記第2カム部材は、前記キャリパハウジングに軸方向
    移動自在且つ回転不能に装着されていることを特徴とす
    る請求項10又は11に記載のケーブル操作型ディスク
    ブレーキ。
  13. 【請求項13】 前記ケーブル作動機構は、前記第1カ
    ム部材に連結された作動アームを備えていることを特徴
    とする請求項10から12の何れかに記載のケーブル操
    作型ディスクブレーキ。
  14. 【請求項14】 前記付勢部材は、第1端部が前記キャ
    リパハウジングに連結され且つ第2端部が前記作動アー
    ムに連結されたトーションスプリングであることを特徴
    とする請求項13に記載のケーブル操作型ディスクブレ
    ーキ。
  15. 【請求項15】 前記作動アームは、ケーブル取付部材
    を有していることを特徴とする請求項14に記載のケー
    ブル操作型ディスクブレーキ。
  16. 【請求項16】 前記キャリパハウジングは、該キャリ
    パハウジングに連結されるケーブル調節ユニットを有し
    ていることを特徴とする請求項1から15の何れかに記
    載のケーブル操作型ディスクブレーキ。
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