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JP2001277838A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Publication number
JP2001277838A
JP2001277838A JP2000097908A JP2000097908A JP2001277838A JP 2001277838 A JP2001277838 A JP 2001277838A JP 2000097908 A JP2000097908 A JP 2000097908A JP 2000097908 A JP2000097908 A JP 2000097908A JP 2001277838 A JP2001277838 A JP 2001277838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
face
passage
rear seat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000097908A
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English (en)
Inventor
Teruhisa Tanaka
輝久 田中
Toshiaki Nomura
俊彰 野村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000097908A priority Critical patent/JP2001277838A/ja
Publication of JP2001277838A publication Critical patent/JP2001277838A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ユニットの車両前後方向寸法の拡大を生
じることなく、後席用フェイス吹出風量を増加させる。 【解決手段】 空調風を後席乗員の上半身に導く後席用
フェイス通路34と、空調風を後席乗員の足元に導く後
席用フット通路44とを、車両の左右方向に並べて形成
する。これにより、空調ユニットの車両前後方向寸法を
拡大することなく、後席用フェイス通路の車両前後方向
寸法を拡大することができる。従って、後席用フェイス
通路の断面形状が正方形に近い形状になり、後席用フェ
イス通路34の通風抵抗が小さくなって、後席用フェイ
ス吹出風量を増加させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前席および後席に
空調風を吹き出す車両用空調装置において、後席フェイ
ス吹出風量を増加させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、後席側乗員の快適性向上のため
に、後席側にも空調風を吹き出すようにした車両用空調
装置が実用化されている。図6〜8はこの種の空調装置
の例を示すもので、車室内前部に配置される空調ユニッ
ト10内のフェイスドア31の後流側部位で、前席側へ
のフェイス空調風と後席側へのフェイス空調風とを分岐
させ、またフットドア41の後流側部位で、前席側への
フット空調風と後席側へのフット空調風とを分岐させて
いる。さらに、分岐された後席用フェイス通路34およ
び後席用フット通路44は、車両前後方向に並べて配置
されている。
【0003】この方式は、車室内前部の空調ユニット1
0の基本構成を変更せずに、前席側への空調風の一部を
後席側への空調風として分岐できるので、空調ユニット
10の構成を簡素化できるという点で実用上有利であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後席用フェイ
ス吹出口は車室内後席側に設置されるので、車室内前部
のフェイスドア31の後流側部位から後席用フェイス吹
出口までの通路が長くなってしまい、通風抵抗が大きく
なって後席用フェイス吹出風量が減少し、後席乗員に対
する冷房不足が生じる。
【0005】さらに、後席用フェイス通路34と後席用
フット通路44は車両前後方向に並べて配置されている
ため、それらの通路34、44の車両前後方向寸法が小
さくなってしまい、従って、それらの通路34、44の
断面形状は図8に示すように極端に細長い長方形になっ
てしまう。そして、周知のように、通路断面積が同じで
ある場合、断面形状が細長い程通風抵抗が大きくなり、
従って、従来装置においては、この点も後席用フェイス
吹出風量が減少する一因となっている。
【0006】そこで、後席用フェイス通路34の車両前
後方向寸法を増加することが考えられる。しかし、後席
用フェイス通路34を車両前後方向に拡大すると、空調
ユニット10の車両前後方向寸法が拡大するので、車室
内居住スペースを縮小する等の不具合を生じる。実際
に、この車両前後方向寸法は車両側から強く抑制されて
いるので、空調ユニット10の車両前後方向寸法の拡大
を伴う、後席用フェイス通路34の車両前後方向への拡
大は実現が困難である。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、空調ユニットの車両前後方向寸法の拡大を生じるこ
となく、後席用フェイス吹出風量を増加させることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、空調風を前席乗員に向
けて吹き出すと共に、空調風を後席乗員の上半身および
後席乗員の足元に向けて吹き出す車両用空調装置におい
て、空調風を後席乗員の上半身に導く後席用フェイス通
路(34)と、空調風を後席乗員の足元に導く後席用フ
ット通路(44)とを、車両の左右方向に並べて空調ケ
ース(11)内に形成したことを特徴とする。
【0009】これにより、後席用フェイス通路と後席用
フット通路を車両左右方向に並べて配置しているため、
空調ユニットの車両前後方向寸法を拡大することなく、
後席用フェイス通路の車両前後方向寸法を拡大すること
ができる。従って、後席用フェイス通路の断面形状を、
より正方形に近くすることができる。そして、後席用フ
ェイス通路の断面形状を正方形に近い形状にすることに
より、後席用フェイス通路の通風抵抗が小さくなって、
後席用フェイス吹出風量を増加させることができる。
【0010】請求項5に記載の発明では、空調風を前席
乗員の上半身に導く前席用フェイス通路(27)を空調
ケース(11)内に形成した車両用空調装置であって、
空調風の流れを後席用フェイス通路(34)側に案内す
る案内壁(33)を有することを特徴とする。
【0011】これにより、前席乗員の上半身および後席
乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す際に、案内壁に
よって後席用フェイス通路に確実に空調風を導いて、後
席用フェイス吹出風量を増加させることができる。
【0012】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図5に基づいて説明する。なお、図1は空調ユニット
の正面図、図5はフェイスダクトおよび空調ユニットの
側面図である。本実施形態の車両用空調装置の通風系
は、大別して、図示しない送風機ユニットと、空調ユニ
ット10との2つの部分に分かれており、車室内におい
て前方部に配置されている。具体的には、送風機ユニッ
トは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側
へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユ
ニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右
(幅)方向の略中央部に配置されている。
【0014】送風機ユニットは周知のごとく内気(車室
内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切
替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風
する送風機とから構成されている。
【0015】空調ユニット10部は、1つの共通の空調
ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータ
コア(暖房用熱交換器)13を両方とも一体的に内蔵す
るタイプのものである。空調ケース11はポリプロピレ
ンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた
樹脂の成形品からなる。空調ケース11は具体的には複
数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースは、上
記熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した
後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体
に結合されて空調ユニット10を構成する。
【0016】空調ユニット10部は、車室内の計器盤下
方部の車両左右方向略中央部に、車両の前後方向および
上下方向に対して、図1、図2に示す形態で配置されて
いる。空調ケース11の、最も車両前方側部位の側面
(助手席側の側面)には空気入口14が形成されてい
る。この空気入口14には、前述の送風機ユニットから
送風される空調空気が流入する。
【0017】空調ケース11内において空気入口14直
後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器1
2は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通
路を横断するように上下方向に配置されている。従っ
て、蒸発器12の車両上下方向に延びる前面に空気入口
14からの送風空気が流入する。この蒸発器12は周知
のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から
吸熱して、空調空気を冷却するものである。
【0018】そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車
両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配
置されている。このヒータコア13は空調ケース11内
の下方側において、車両後方側に傾斜して配置されてい
る。なお、図示しないが、蒸発器12およびヒータコア
13の車両左右方向の幅寸法は、空調ケース11の幅寸
法と略同等に設計されている。
【0019】ヒータコア13は、蒸発器12を通過した
冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水
(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気
を加熱する温水式熱交換器である。空調ケース11内の
空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、こ
のヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる
冷風バイパス通路15が形成されている。
【0020】また、ヒータコア13と蒸発器12との間
の部位には平板状のエアミックスドア16が配置されて
いる。このエアミックスドア16は、ヒータコア13で
加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒー
タコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整す
る。エアミックスドア16は水平方向(車両幅方向)に
配置された回転軸17と一体に結合されており、この回
転軸17を中心として車両上下方向に回動可能になって
いる。このエアミックスドア16は上記風量割合の調整
により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段
をなす。
【0021】回転軸17は、空調ケース11に回転自在
に支持され、かつ回転軸17の一端部は空調ケース11
の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サ
ーボモータ等を用いたアクチュエータ機構または手動操
作機構に連結され、このアクチュエータ機構または手動
操作機構によりエアミックスドア16の回動位置を調整
するようになっている。
【0022】そして、空調ケース11において、ヒータ
コア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒー
タコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる
壁面18が空調ケース11に一体成形されている。この
壁面18によりヒータコア13の直後から上方に向かう
温風通路19が形成されている。温風通路19の下流側
(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バイ
パス通路15の下流側と合流し、冷風と温風の混合を行
う空気混合部20を形成している。
【0023】一方、空調ケース11の上方部において、
空気混合部20に隣接する部位にデフロスタ開口部21
が開口している。このデフロスタ開口部21は空気混合
部20から温度制御された空調風が流入するものであっ
て、デフロスタ通路22を介して空調ケース11の上端
面のデフロスタ接続口23に至る。このデフロスタ接続
口23から図示しないデフロスタダクトを介して図示し
ないデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出
口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風が吹き
出される。デフロスタ開口部21は平板状のデフロスタ
ドア24により開閉され、このデフロスタドア24は、
空調ケース11の上面部近傍にて水平方向に配置された
回転軸25により回動するようになっている。
【0024】空調ケース11の上方部において、デフロ
スタ開口部21よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に
は、空気混合部20から空調風が流入するフェイス開口
部26が設けられている。このフェイス開口部26の車
両左右方向の幅寸法は、空調ケース11の幅寸法と略同
等に設計されている。フェイス開口部26は前席用フェ
イス通路27を介して空調ケース11の上端面の前席用
フェイス接続口28に至る。ここで、空気混合部20か
らフェイス開口部26に向かう空調風の流れ方向Zの略
延長線上に、前席用フェイス通路27が形成されてい
る。
【0025】そして、この前席用フェイス接続口28に
前席用フェイスダクト29が接続され、この前席用フェ
イスダクト29の下流端に接続された前席用フェイス吹
出口30から空調風(冷風)が前席乗員の上半身に向け
て吹き出される。フェイス開口部26は平板状のフェイ
スドア31により開閉され、このフェイスドア31は、
空調ケース11の上面部近傍にて水平方向に配置された
回転軸32により回動するようになっている。
【0026】前席用フェイス接続口28は、車両左右方
向の両側に1つずつ配置されている。そして、これらの
前席用フェイス接続口28の間、すなわち車両左右方向
の中央部には、壁面33が空調ケース11に一体成形さ
れている。この壁面33は、空気混合部20からフェイ
ス開口部26に向かう空調風の流れ方向Zの延長線上に
対向して形成され、空調風を後席用フェイス通路34側
に案内する案内壁として機能する。
【0027】空調ケース11内に形成された後席用フェ
イス通路34は、空調ケース11において最も車両後方
側で、かつ、壁面33と同様に車両左右方向の中央部に
配置されている。この後席用フェイス通路34の上流端
はフェイス開口部26に開口し、そこから下方に向かっ
て延びている。また、壁面33と後席用フェイス通路3
4の車両左右方向の幅寸法は略同等に設定されている。
【0028】そして、空気混合部20からフェイス開口
部26を通って流入した空調風のうち、フェイス開口部
26の車両左右方向の中央部から流入した空調風は、壁
面33に当たって後席用フェイス通路34側に流れの向
きを変えられ、後席用フェイス通路34の下端部の後席
用フェイス接続口36に至る。そして、その空調風は、
後席用フェイス接続口36に接続された後席用フェイス
ダクト37を介して後席用フェイス吹出口38に至り、
この後席用フェイス吹出口38から空調風が後席乗員の
上半身に向けて吹き出される。
【0029】空調ケース11内には後席用フェイス通路
34の車両左右方向の両側にフット通路39が形成さ
れ、このフット通路39は車両上下方向に延びている。
このフット通路39の上流端であるフット開口部40
は、空気混合部20から空調風(温風)が流入するもの
であって、2つの平板状のフットドア41により同時に
開閉され、この2つのフットドア41は、空調ケース1
1の車両後方側近傍にて水平方向に配置された1つの回
転軸42により回動するようになっている。
【0030】フット通路39は途中で前席用フット通路
43と後席用フット通路44とに分岐されており、従っ
て、フット開口部40から流入した空調風は、フット通
路39を介して前席用フット通路43と後席用フット通
路44とに分かれる。そして、前席用フット通路43に
流入した空調風は、前席用フット接続口45に接続され
た図示しない前席用フットダクトを介して図示しない前
席用フット吹出口に至り、この前席用フット吹出口から
前席乗員の足元に向けて吹き出される。また、後席用フ
ット通路44に流入した空調風は、後席用フット接続口
46に接続された図示しない後席用フットダクトを介し
て図示しない後席用フット吹出口に至り、この後席用フ
ット吹出口から後席乗員の足元に向けて吹き出される。
【0031】ここで、特に図4に示すように、後席用フ
ェイス通路34、前席用フット通路43および後席用フ
ット通路44は、車両左右方向に並べて配置されてい
る。より具体的には、後席用フェイス通路34が空調ケ
ース11において車両左右方向の中央部に1つ配置さ
れ、この後席用フェイス通路34の両側に後席用フット
通路44が1つずつ配置され、さらに、後席用フット通
路44よりも車両左右方向の外側に前席用フット通路4
3が1つずつ配置されている。
【0032】なお、デフロスタドア24、フェイスドア
31およびフットドア41は、吹出モード切替用のドア
手段であって、図示しないリンク機構を介して、サーボ
モータ等からなる吹出モード切替用のアクチュエータ機
構もしくは手動操作機構に連結されて、このアクチュエ
ータ機構もしくは手動操作機構により連動操作されるよ
うになっている。
【0033】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明すると、本実施形態の車両用空調装置は吹出モー
ド切替用のドア手段をなすデフロスタドア24、フェイ
スドア31およびフットドア41の操作位置を選択する
ことにより、以下の吹出モードを設定できる。
【0034】(1)フェイス吹出モード デフロスタドア24を図2、3の実線位置に操作してデ
フロスタ開口部21を閉じるとともに、フットドア41
を図3の2点鎖線位置41aに操作してフット開口部4
0を閉じる。また、フェイスドア31を図2、3の実線
位置に操作してフェイス開口部26を開く。
【0035】このとき、エアミックスドア16を図2、
3の下端位置16aに操作すると、ヒータコア13への
通風路を全閉し、冷風バイパス通路15を全開する最大
冷房状態が設定される。この状態において、図示しない
送風機ユニットおよび冷凍サイクルが運転されると、送
風機ユニットからの送風空気が空気入口14より流入し
た後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
【0036】最大冷房状態ではこの冷風がそのまま、冷
風バイパス通路15を通過し、空気混合部20を経てフ
ェイス開口部26に流入する。そして、フェイス開口部
26の車両左右方向の両側部から流入した空調風は、前
席用フェイス通路27および前席用フェイスダクト29
を介して、前席用フェイス吹出口30から前席乗員の上
半身に向けて吹き出す。
【0037】また、フェイス開口部26の車両左右方向
の中央部から流入した空調風は、壁面33に当たって後
席用フェイス通路34側に流れの向きを変えられ、後席
用フェイス通路34および後席用フェイスダクト37を
介して、後席用フェイス吹出口38から後席乗員の上半
身に向けて吹き出す。
【0038】車室内吹出空気温度の制御のために、エア
ミックスドア16を図2、3の下端位置(最大冷房位
置)16aから図2、3の実線位置(中間開度位置)に
操作すると、エアミックスドア16の開度位置に従って
冷風の大部分が冷風バイパス通路15を通過し、残余の
一部の冷風はヒータコア13に流入して加熱され、温風
となる。この温風は温風通路19を上昇して空気混合部
20に至り、ここで、冷風と合流し、混合される。冷風
と温風との混合により所望温度に調整された空調風が上
記経路にて前席側および後席側の両方の乗員上半身に向
かって吹き出される。
【0039】ここで、本実施形態においては、後席用フ
ェイス通路34と後席用フット通路44を車両左右方向
に並べて配置しているため、それらの通路を車両前後方
向に並べて配置した従来のものと比較して、空調ユニッ
ト10の車両前後方向寸法を拡大することなく、後席用
フェイス通路34の車両前後方向寸法を拡大することが
できる。従って、本実施形態によれば、後席用フェイス
通路34の断面形状を、図8に示す従来の後席用フェイ
ス通路34のように極端に細長い長方形に対して、より
正方形に近くすることができる。
【0040】そして、このように後席用フェイス通路3
4の断面形状を正方形に近い形状にすることにより、後
席用フェイス通路34の通風抵抗が小さくなって、後席
用フェイス吹出風量を増加させることができる。
【0041】また、空気混合部20からフェイス開口部
26に向かう空調風の流れ方向Zに対して、後席用フェ
イス通路34は直交しているため、通常は後席用フェイ
ス通路34側に空調風が流れにくい。しかし、本実施形
態では、前席用フェイス接続口28の間に、上記の空調
風の流れZに対向して壁面33を形成しているため、フ
ェイス開口部26の車両左右方向の中央部から流入した
空調風は、図2に符号Z1で示すように壁面33に当た
って後席用フェイス通路34側に向きを変えられ、後席
用フェイス通路34に流入する。従って、後席用フェイ
ス通路34に確実に空調風を導いて、後席用フェイス吹
出風量を増加させることができる。
【0042】(2)バイレベル吹出モード デフロスタドア24を図2、3の実線位置に操作してデ
フロスタ開口部21を閉じる。また、フェイスドア31
およびフットドア41を図2、3の実線位置と2点鎖線
位置31a、41aとの間の中間位置に操作して、フェ
イス開口部26およびフット開口部40をともに開放す
る。
【0043】従って、フェイス開口部26を通して前席
および後席乗員の上半身側へ空調風が吹き出される。こ
れと同時に、フット開口部40の開放により、フット通
路39、前席用フット通路43および後席用フット通路
44を通して、前席および後席乗員の足元側へ空調風が
吹き出される。なお、バイレベル吹出モードは、通常、
春秋の中間シーズンで用いられるので、エアミックスド
ア16が中間開度位置に操作され、空調風は所望の中間
温度に調整される。
【0044】(3)フット吹出モード デフロスタドア24を図2、3の実線位置からデフロス
タ開口部21を少量開放する位置に操作する。フェイス
ドア31を図2、3の2点鎖線位置31aに操作してフ
ェイス開口部26を全閉する。また、フットドア41を
図2、3の実線位置に操作してフット開口部40を全開
する。
【0045】このとき、エアミックスドア16を図2、
3の上端位置16bに操作すると、冷風バイパス通路1
5を全閉し、ヒータコア13への通風路を全開する最大
暖房状態が設定される。従って、送風機ユニットからの
送風空気は蒸発器12を通過後、その全量がヒータコア
13に流入して加熱され、温風となる。
【0046】この温風は温風通路19を上昇して空気混
合部20に至り、フット開口部40、フット通路39、
前席用フット通路43および後席用フット通路44を通
して、前席および後席乗員の足元側へ吹き出される。ま
た、このとき、温風通路19からの温風の一部は、少開
度開いているデフロスタ開口部21を通して車両前面窓
ガラスに向けて吹き出す。
【0047】フットモードにおける吹出空気温度の制御
も、エアミックスドア16を操作して、冷風と温風の混
合割合の調整により行うことができる。
【0048】(4)デフロスタ吹出モード デフロスタドア24を図2、3の2点鎖線位置24aに
操作して、デフロスタ開口部21を全開する。また、フ
ェイスドア31およびフットドア41を図2、3の2点
鎖線位置31a、41aに操作して、フェイス開口部2
6およびフット開口部40をともに全閉する。
【0049】従って、送風機ユニットからの送風空気は
エアミックスドア16の回動位置により温度調整され、
空気混合部20を通過した後にデフロスタ開口部21に
流入し、デフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスに向け
て吹き出され、前面窓ガラスの曇り止めを行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、空調ユニッ
トの正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図2の要部のC矢視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すもので、一部のダク
トを含む空調ユニットの側面図である。
【図6】従来装置の空調ユニットの正面図である。
【図7】図6のD矢視図である。
【図8】図7のE−E断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、12…蒸発器、13…ヒータコア、
34…後席用フェイス通路、44…後席用フット通路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内において車両前方側に設置され、
    内部に送風通路を有する空調ケース(11)と、 この空調ケース(11)内に設置され、送風空気を冷却
    する冷却用熱交換器(12)と、 前記空調ケース(11)内に設置され、送風空気を加熱
    する加熱用熱交換器(13)とを備え、 前記冷却用熱交換器(12)および前記加熱用熱交換器
    (13)により温度制御された空調風を前席乗員に向け
    て吹き出すと共に、前記空調風を後席乗員の上半身およ
    び後席乗員の足元に向けて吹き出す車両用空調装置にお
    いて、 前記空調風を後席乗員の上半身に導く後席用フェイス通
    路(34)と、前記空調風を後席乗員の足元に導く後席
    用フット通路(44)とを、車両の左右方向に並べて前
    記空調ケース(11)内に形成したことを特徴とする車
    両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記後席用フット通路(44)を前記後
    席用フェイス通路(34)の両側に配置したことを特徴
    とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記後席用フェイス通路(34)を、前
    記空調ケース(11)内において車両の左右方向中央部
    に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記空調風を前席乗員の足元に導く前席
    用フット通路(43)を前記空調ケース(11)内に形
    成した車両用空調装置であって、 前記前席用フット通路(43)を、前記後席用フェイス
    通路(34)および前記後席用フット通路(44)とと
    もに、車両の左右方向に並べて配置したことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調
    装置。
  5. 【請求項5】 前記空調風を前席乗員の上半身に導く前
    席用フェイス通路(27)を前記空調ケース(11)内
    に形成した車両用空調装置であって、 前記空調風の流れを前記後席用フェイス通路(34)側
    に案内する案内壁(33)を有することを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
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