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JP2001012404A - ハイブリッド建設機械 - Google Patents

ハイブリッド建設機械

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JP2001012404A
JP2001012404A JP18117599A JP18117599A JP2001012404A JP 2001012404 A JP2001012404 A JP 2001012404A JP 18117599 A JP18117599 A JP 18117599A JP 18117599 A JP18117599 A JP 18117599A JP 2001012404 A JP2001012404 A JP 2001012404A
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Shigeki Murakami
茂樹 村上
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリ等の重量物の蓄電手段を配置する場
合であっても、重心位置を大幅に下げ、車体の安定化を
図る。 【解決手段】 下部走行体1上に上部旋回体2が搭載さ
れ、エンジン10で駆動される発電機11の電力により
蓄電手段12,42に蓄電可能であると共に、これら発
電機11および蓄電手段12,42の少なくとも一方の
電力により電動機6,7を作動させることによって、必
要な作業モードとりうるハイブリッド建設機械に関す
る。この蓄電手段6,7の全部又は一部を、前記下部走
行体1に配置し、車体の重心位置Gを下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部走行体上に上
部旋回体が搭載され、エンジンとバッテリ等の蓄電手段
とを組み合わせて各種の作業を行うハイブリッドショベ
ル等のハイブリッド建設機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ショベル等の建設機械は、一般に、エン
ジンによりアクチュエータを駆動するように構成されて
いるが、この構成では、作業時における大きな負荷変動
に対応するようにエンジン出力を大幅に変動させながら
作業を行う必要があるため、燃費効率が悪いと共に、騒
音や排気ガス等の環境上の点でも問題がある。
【0003】そこで、近年においては、エンジンに電動
機や発電機を連結し、エンジン出力の一部や全部を電力
に変換し、軽負荷の作業時に余った電力をバッテリに充
電しておく一方、重負荷の作業時にバッテリから電力を
取り出して重負荷の作業に利用するというハイブリッド
建設機械およびその制御装置が開発や提案されている
(実開平5−48501号公報等)。そして、この構成
であれば、作業負荷(作業エネルギー)の変動分をバッ
テリの充放電で平滑化することができるため、作業負荷
(作業エネルギー)が大幅に変動した場合であっても、
エンジン出力の変動を最小限に抑制することができ、結
果として良好な燃費効率、低騒音化および排気ガスの低
減化を実現することが可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ように、エンジンとバッテリとを組み合わせたハイブリ
ッド建設機械の制御装置においては、大容量のバッテリ
を搭載する必要がある。エンジン及び発電機は空間的に
余裕のある上部旋回体に配置されるため、前記バッテリ
も上部旋回体に配置されることになる。しかし、ハイブ
リッド方式のバッテリは重量があるため、バッテリによ
り上部旋回体のバランスが崩れる恐れがある。
【0005】そこで、特開平11−21948号公報に
は、重量物であるバッテリを複数に分割し、これらを旋
回軸を囲むように上部旋回体の底部に配置することによ
り、上部旋回体をバランスさせる手段が提案されてい
る。また、重量物であるバッテリに対抗するカウンタウ
ェイトを上部旋回体に配設し、上部旋回体を旋回軸の回
りでバランスさせる手段も考えられる。
【0006】前記特開平11−21948号公報の手段
によると、上部旋回体内のバッテリの均等配置は達成で
きるものの、上部旋回体の位置が高いことから、車体の
重心位置が上がり、車体の安定性が損なわれるという問
題点がある。また、バッテリに対抗するカウンタウェイ
トを配設する手段によると、車体の重心位置が更に上が
り、車体の安定性が損なわれるという問題点がある。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、バッテリ等の重量物の蓄電手
段を車体に配置する場合であっても、重心位置を大幅に
下げ、車体の安定化を図ることができるハイブリッド建
設機械を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、下部走行体上に上部旋回体が搭
載され、エンジンで駆動される発電機の電力により蓄電
手段に蓄電可能であると共に、これら発電機および蓄電
手段の少なくとも一方の電力により電動機を作動させる
ことによって、必要な作業モードとりうるハイブリッド
建設機械であって、前記蓄電手段の全部又は一部を、前
記下部走行体に配置したハイブリッド建設機械である。
上記の構成によれば、重量物である蓄電手段の全部又は
一部を下部走行体に配置するため、車体の重心位置が下
がり、重量物になる蓄電手段を搭載するハイブリッド建
設機械であっても、重心位置が上がらないようにするこ
とができる。
【0009】請求項2の発明は、前記蓄電手段は、前記
上部旋回体に配設した第1蓄電手段と、前記下部走行体
に配設した第2蓄電手段と、からなる請求項1記載のハ
イブリッド建設機械である。上記の構成によれば、前記
上部旋回体に配設した第1蓄電手段と、前記下部走行体
に配設した第2蓄電手段との割合に応じて、車体の重心
位置が下がり、重量物である蓄電手段を搭載するハイブ
リッド建設機械であっても、重心位置を適切に高さにで
きる。
【0010】請求項3の発明は、前記下部走行体には走
行用の電動機が設けられ、この電動機は前記第2蓄電手
段を使用して作動する請求項2記載のハイブリッド建設
機械である。上記の構成によれば、前記下部走行体に配
設した第2蓄電手段を使用して、走行用の電動機が作動
するため、上部旋回体に配置した第1蓄電手段と前記電
動機の接続が何らかの原因で断たれても、同じ下部走行
体に配置した第2蓄電手段を使用して走行できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図2に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る制
御装置は、図1に示すように、ハイブリッド建設機械で
あるハイブリッドショベルに設けられている。尚、以降
の説明においては、シリーズ型ハイブリッド方式を採用
したハイブリッドショベルについて説明するが、パラレ
ル型ハイブリッド方式を採用したハイブリッドショベル
に適用することもできる。
【0012】ハイブリッドショベルは、下部走行体1
と、下部走行体1の上面中心部に旋回可能に設けられた
上部旋回体2と、上部旋回体2の前部に設けられた堀削
アタッチメント3とを有している。下部走行体1は、両
端部に並行配置された一対のクローラフレーム4と、各
クローラフレーム4の周囲に回転可能に設けられ、地面
に対して面状に接地するクローラ5と、クローラ5を回
転駆動する減速機35・36および電動機6・7とを有
している。
【0013】そして、このように構成された下部走行体
1は、各クローラ5を減速機35・36を介して電動機
6・7により個別に正方向および逆方向に回転駆動する
ことによって、ショベル全体を地面に対して前進や後
退、回転、旋回させる。
【0014】上記の下部走行体1の上面中心部には、旋
回軸8aが下部走行体1に対して直交して設けられてい
る。旋回軸8aの上部には、上部旋回体2の一部を構成
する旋回フレーム8が回動自在に設けられている。旋回
フレーム8の上面には、オペレータの操縦室となるキャ
ビン9と、保護カバー40で覆われた機械収容部41と
が設けられていると共に、上述の堀削アタッチメント3
のブーム17およびブームシリンダ18の一端部が上下
方向に回動自在に設けられている。
【0015】機械収容部41内には、旋回用電動機13
および減速機14が設けられていると共に、ブーム用電
動機15とブームポンプ16とを一体化して備えたブー
ム用一体型アクチュエータA1が設けられている。旋回
用電動機13は、減速機14を介して旋回フレーム8を
旋回軸8aを旋回中心として旋回駆動する。また、ブー
ム用一体型アクチュエータA1は、上述のブームシリン
ダ18に図示しない油圧配管を介して接続されており、
ブームシリンダ18のシリンダロッドを油圧により進退
移動させることによって、ブーム17の先端側(他端
側)を上下動させる。
【0016】上記のブーム17の先端部には、アーム1
9が回動自在に設けられている。アーム19の先端部に
は、バケット21が回動自在に設けられている。また、
ブーム17とアーム19とは、アームシリンダ20を介
して連結されており、アーム19とバケット21とは、
バケットシリンダ22を介して連結されている。これら
のシリンダ20・22には、アーム用一体型アクチュエ
ータA2とバケット用一体型アクチュエータA3とがそ
れぞれ設けられており、各アクチュエータA2・A3
は、電動機23・25とポンプ24・26とを一体化し
て構成されている。そして、各アクチュエータA2・A
3は、シリンダ20・22のシリンダロッドを油圧によ
り進退移動させることによって、アーム19およびバケ
ット21をそれぞれ上下方向に回動させる。
【0017】また、上述の機械収容部41内すなわち上
部旋回体2には、旋回用電動機13やブーム用一体型ア
クチュエータA1の他に、エンジン10や、エンジン1
0の回転速度(エンジン出力)に応じた交流電力を生成
する発電機11、第1バッテリ(第1蓄電手段)12等
が配設されている。また、下部走行体1の中央には、第
1バッテリ(第1蓄電手段)42等が配設されている。
下部走行体1の走行用の電動機6,7は、第1電力供給
路51により第1バッテリと接続されるだけではなく、
第2電力供給路52により第2バッテリとも接続され
る。尚、上記の両バッテリ12・42には、鉛蓄電池や
ニッケル水素蓄電池のような電力を繰り返して充放電可
能な二次電池が通常使用される。
【0018】上記の発電機11は、図2に示すように、
制御装置のモータコントローラ37に接続されている。
モータコントローラ37は、上述の各種の電動機6・7
・13・15・23・25に接続されていると共に、第
1バッテリ12および第2バッテリ42にも接続されて
いる。ここで、電動機6,7及び第2バッテリ42は下
部走行体1に配設され、それ以外の機器は上部旋回体2
に配設される。上部旋回体2は下部走行体1に対して旋
回自在であるため、電動機6,7及び第2バッテリ42
は上部旋回体2にあるモータコントローラ37に対して
電気的なロータリージョイント53を介して接続され
る。また、電動機6,7と第2バッテリ42とは、モー
タコントローラ37で制御される切換手段43を介して
直接的に接続可能な構造になっている。
【0019】また、モータコントローラ37には、キャ
ビン9内に設けられた操作レバー45と、電力供給路異
常検知手段46が接続されている。操作レバー4を操作
すると、モータコントローラ37は操作された作業モー
ドを判別し、判別された作業モードに基づいて必要な電
動機を駆動する。電力供給路異常検知手段46は、特に
ロータリージョインを介する電力供給路51の断線等の
異常を検知するために設けられる。電力供給路異常検知
手段46が異常を検知すると、切換手段43により、第
2バッテリ42と電動機6,7を接続して駆動を続け、
建設機械の制御された走行を維持する。
【0020】上記のモータコントローラ37は、発電機
11からの交流電力を直流電力に変換したり、第1バッ
テリ12及び第2バッテリ42からの直流電力を交流電
力に変換する電力変換機能(インバータ機能)や、操作
レバーからの操作信号に基づいて例えば第1バッテリ1
2及び第2バッテリ42から電力変換して得た交流電力
を各電動機6・7・13・15・23・25に出力する
電動機作動機能、発電機11で生成された電力を第1バ
ッテリ12及び第2バッテリ42に充電する通常充電機
構、各電動機6・7・13・15・23・25で生じた
回生電力を第1バッテリ12及び第2バッテリ42に充
電する回生充電機能等の諸機能を備えており、これら諸
機能を第1バッテリ12及び第2バッテリ42の充電量
や発電機11の発電量、作業モード等に基づいて任意に
実行する。
【0021】上記の構成において、ハイブリッドショベ
ルの動作について説明する。図1のキャビン9内のオペ
レータが運転キーを回動させる等の始動操作を行うこと
によって、モータコントローラ37に電源が投入される
と共にエンジン10が運転されると、モータコントロー
ラ37は、先ず、第1バッテリ12及び第2バッテリ4
2の充電量を確認し、充電量が不十分であれば、エンジ
ン10により回転駆動される発電機11で生成された交
流電力を直流電力に変換して第1バッテリ12及び第2
バッテリ42を充電する。
【0022】次に、オペレータが所定の作業を行うよう
に操作レバー45を操作すると、操作レバー45から操
作量に応じた操作信号が出力される。モータコントロー
ラ37は操作信号の特徴を抽出し、抽出した特徴と各作
業モードの負荷特性とに基づいてオペレータの意図する
作業モードを認識する。例えば定期的に大きな負荷と小
さな負荷とが繰り返される操作信号である場合には、土
羽根打ちの作業モードであると認識し、安定した小さな
負荷の操作信号である場合には、吊り作業の作業モード
であると認識する。モータコントローラ37は、操作信
号の操作量でもって操作信号に対応する電動機6・7・
13・15・23・25を作動させることによって、例
えばショベルの走行や堀削、土羽打ち等の各作業を行わ
せる。
【0023】以上のように、本実施形態のハイブリッド
ショベルの制御装置は、エンジン10で駆動される発電
機11の電力により第1バッテリ12及び第2バッテリ
42を充電可能であると共に、これら発電機11および
バッテリ12,42の少なくとも一方の電力により電動
機6等を作動させることによって、複数の作業モードを
任意に選択して作業可能なものである。
【0024】図3に示されるように、各作業モードにお
ける作業負荷(作業エネルギー)が大きいときは、エン
ジン10で駆動される発電機11の電力に加えて、第1
バッテリ12及び第2バッテリ42から放電される電力
の両方で作業し、各作業モードにおける作業負荷(作業
エネルギー)が小さいときは、エンジン10で駆動され
る発電機11の電力のうち余剰分を、第1バッテリ12
及び第2バッテリ42に充電する。すると、作業負荷の
変動分をバッテリの充放電で平滑化することができるた
め、作業負荷(作業エネルギー)が大幅に変動した場合
であっても、エンジン出力の変動を最小限に抑制するこ
とができ、結果として良好な燃費効率、低騒音化および
排気ガスの低減化を実現する。
【0025】図3のような負荷の平滑化を行うとなる
と、第1バッテリ12及び第2バッテリ42の容量が大
きくなって、その重量も大きくなる。しかし、図1のよ
うに、第1バッテリ12は上部旋回体2に配置し、第2
バッテリ42を下部走行体1に配置しているため、車体
の重心位置Gを従来よりも下方に設定できるとともに、
旋回中心付近に位置させることができ、作業時又は走行
時の車体が安定化する。
【0026】特に、上部旋回体2の第1バッテリ12
と、下部走行体1の第2バッテリ42とに区分している
ため、第1バッテリ12と第2バッテリ42との重量比
を重心位置Gが適切な位置になるように決めることがで
きる。
【0027】特に、走行用の電動機6.7は下部走行体
1に配置されているため、この電動機6,7に対する電
力供給路51は旋回中心付近に設けられた電気的なロー
タリージョイント53(図2参照)を有する。このロー
タリージョイント53が摩耗等により破損した場合、電
力供給路異常検知手段46がこの破損を検出し、モータ
コントローラ37は切換手段43を切り換えて、下部走
行体1の第2バッテリ42から直接的に走行用の電動機
6.7に給電する。すると、建設機械の走行が停止する
ことはなく、危険な状態を脱する程度の走行を第2バッ
テリ42からの給電で続けることができる。
【0028】図4は、他の実施形態に係るハイブリッド
ショベルの全体概略側面図である。下部走行体1にスペ
ース的余裕がある場合、下部走行体1に配置したバッテ
リ60だけとすることができる。この場合、車体の重心
Gは更に下がり、車体の安定性が更に増す。図4のハイ
ブリッドショベルの概略的なブロックが図5に示され
る。この場合のバッテリ60は、鉛蓄電池やニッケル水
素蓄電池のような電力を繰り返して充放電可能な二次電
池である。
【0029】図6に示すように、バッテリ60に代え
て、コンデンサー方式ように電力を一時的に蓄えるキャ
パシタ61を蓄電手段として用いることもできる。ま
た、図7のように、バッテリ60とキャパシタ61の両
方を切換手段を有するパワーコントローラ62に接続す
ることもできる。このように、蓄電手段には、バッテリ
に限らず、キャパシタも使用でき、これら両方を併用す
ることもできる。
【0030】なお、本実施形態のハイブリッド建設機械
は、大きな変動幅の作業負荷を有した各種の作業モード
を実施するハイブリッドショベルに対して好適に適用す
ることができるが、これに限定されるものではなく、ブ
ルドーザやクレーンのように複数の作業モードで作業を
行う全てのハイブリッド建設機械に適用することができ
る。また、アクチュエータの形態、配置などについて
は、上述した本実施形態に限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、下部走行体上に上部
旋回体が搭載され、エンジンで駆動される発電機の電力
により蓄電手段に蓄電可能であると共に、これら発電機
および蓄電手段の少なくとも一方の電力により電動機を
作動させることによって、必要な作業モードとりうるハ
イブリッド建設機械であって、前記蓄電手段の全部又は
一部を、前記下部走行体に配置した構成である。上記の
構成によれば、重量物である蓄電手段の全部又は一部を
下部走行体に配置するため、車体の重心位置が下がり、
重量物である蓄電手段を搭載するハイブリッド建設機械
であっても、重心位置が上がらないようにすることがで
きる。その結果、ハイブリッド建設機械の車体の安定性
を増すことができるという効果を奏する。
【0032】請求項2の発明は、請求項1において、前
記蓄電手段は、前記上部旋回体に配設した第1蓄電手段
と、前記下部走行体に配設した第2蓄電手段と、からな
る構成である。上記の構成によれば、前記上部旋回体に
配設した第1蓄電手段と、前記下部走行体に配設した第
2蓄電手段との割合に応じて、車体の重心位置が下が
り、重量物である蓄電手段を搭載するハイブリッド建設
機械であっても、重心位置を適切に高さにできる。その
結果、ハイブリッド建設機械の車体の安定性を確実にす
ることができるという効果を奏する。
【0033】請求項3の発明は、請求項2において、前
記下部走行体には走行用の電動機が設けられ、この電動
機は前記第2蓄電手段を使用して作動する構成である。
上記の構成によれば、前記下部走行体に配設した第2蓄
電手段を使用して、走行用の電動機が作動するため、上
部旋回体に配置した第1蓄電手段と前記電動機の接続が
何らかの原因で断たれても、同じ下部走行体に配置した
第2蓄電手段を使用して走行できる。その結果、下部走
行体と上部旋回体との間の電力接続が損なわれたような
緊急時にも、第2蓄電手段を使用して走行することによ
り、最低限の車体の移動ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッドショベルの全体概略側面図であ
る。
【図2】ハイブリッドショベルの制御装置のブロック図
である。
【図3】ハイブリット方式で作業した場合におけるバッ
テリの充放電の状態を示す説明図である。
【図4】他の実施形態に係るハイブリッドショベルの全
体概略側面図である。
【図5】他の実施形態に係るハイブリッドショベルの第
1ブロック図である。
【図6】他の実施形態に係るハイブリッドショベルの第
2ブロック図である。
【図7】他の実施形態に係るハイブリッドショベルの第
3ブロック図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 堀削アタッチメント 4 クローラフレーム 5 クローラ 8 旋回フレーム 9 キャビン 10 エンジン 11 発電機 12 第1バッテリ(蓄電手段) 13 旋回用電動機 14 減速機 15 ブーム用電動機 16 ブームポンプ 17 ブーム 18 ブームシリンダ 19 アーム 20 アームシリンダ 21 バケット 22 バケットシリンダ 23 アーム用電動機 24 アームポンプ 41 機械収容部 42 第2バッテリ(蓄電手段) 45 操作レバー 60 バッテリ(蓄電手段) 61 キャパシタ(蓄電手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体上に上部旋回体が搭載され、
    エンジンで駆動される発電機の電力により蓄電手段に蓄
    電可能であると共に、これら発電機および蓄電手段の少
    なくとも一方の電力により電動機を作動させることによ
    って、必要な作業モードとりうるハイブリッド建設機械
    であって、前記蓄電手段の全部又は一部を、前記下部走
    行体に配置したハイブリッド建設機械。
  2. 【請求項2】 前記蓄電手段は、前記上部旋回体に配設
    した第1蓄電手段と、前記下部走行体に配設した第2蓄
    電手段と、からなる請求項1記載のハイブリッド建設機
    械。
  3. 【請求項3】 前記下部走行体には走行用の電動機が設
    けられ、この電動機は前記第2蓄電手段を使用して作動
    する請求項2記載のハイブリッド建設機械。
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