JP2001049896A - すべり支承用カバー - Google Patents
すべり支承用カバーInfo
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Abstract
化を図り、密封性を確保しながらすべり面上の通気性を
維持することで結露が生じてもこれを容易に解消させ、
カバーをめくるだけで支承装置のメイテナンスを簡単に
行うことを可能にする。 【構成】基礎12側のすべり面22への水やほこりの侵
入を防ぐために該すべり面を覆うようなシート状を成す
とともに建物10側のすべり支承体21の周囲と密着嵌
合する開口25を有し、裏面を突起26付き面にするこ
とですべり面22とは突起点で略点接触し、さらに、前
記開口25から周縁に至る切れ目27を有する。
Description
り支承体を設け、基礎上に設けられたすべり面により前
記すべり支承体を介して前記建物をすべり可能に支持す
るすべり支承装置において、前記すべり面を覆うために
使用されるすべり支承用カバーに関する。
位を吸収することにより建物に伝達される振動を軽減す
る免震支持装置の一つとして、すべり支承装置を用いる
ことが行なわれている。このすべり支承装置は、建物の
下部にすべり支承体を設け、基礎上に設けられたすべり
面により前記すべり支承体を介して前記建物をすべり可
能に支持するように構成されている。また、このすべり
支承装置は、例えば積層ゴム支承装置など、水平方向に
弾性変位可能な免震支持装置とともに使用されることが
ある。このような建築用のすべり支承装置においては、
摩擦係数を一定に保つために、すべり面に水や埃が付着
することを極力防ぐ必要があり、そのために、防水防塵
用のカバー(すべり支承用カバー)を装着することが行
なわれている。
すべり支承用カバーにあっては、すべり支承装置のほぼ
全体を外側からシートで覆ってしまうように構成されて
いるので、すべり面をシートで覆うための施工が大がか
りになり、建物の取り合いにより適正に取り付けられな
いことがあり、メインテナンス時にカバーを取り外すた
めの作業に多大の手間を要するなどの技術的課題があっ
た。さらに、湿気が侵入してすべり面に結露が生じた場
合に湿気が逃げにくいという課題もあった。
されたものであり、本発明の目的は、すべり支承装置に
対する取り付け取外しが簡単で取扱い性にすぐれ、密封
性を確保しながらすべり面上の通気性を維持することで
結露しても水分を容易に逃がすことができ、カバーをめ
くるだけで支承装置のメイテナンスを簡単に行うことが
できるすべり支承用カバーを提供することである。
成するため、建物の下部にすべり支承体を設け、基礎上
に設けられたすべり面により前記すべり支承体を介して
前記建物をすべり可能に支持するすべり支承装置におい
て、前記すべり面を覆うために使用されるすべり支承用
カバーであって、前記すべり面への水やほこりの侵入を
防ぐために該すべり面を覆うようなシート状を成すとと
もに前記すべり支承体の周囲と密着嵌合する開口が形成
され、該シートの裏面を突起付き面にすることで前記す
べり面とは突起点で略点接触し、該シートには前記開口
から周縁に至る切れ目が形成されていることを特徴とす
る。
て、前記シートの裏面の突起付き面は多数の突起を有す
る面である構成、前記シートの裏面の突起付き面は凹凸
面である構成、前記シートの材質は透水性のない発泡ウ
レタン等の軽量な材質である構成、あるいは、前記シー
トの前記開口から周縁に至る切れ目を略対向する2箇所
に形成することにより、該シートを2分割できるように
する構成とすることにより、上記目的を達成するもので
ある。
の形態を説明する。図1は本発明を適用したすべり支承
用カバーを有するすべり支承装置を使用した建物を模式
的に示す立面図であり、図2は図1中のすべり支承装置
を示す縦断面図である。図1において、建物10は床下
に設置された複数のすべり支承装置20及び複数の積層
ゴム支承装置30によって免震支持されている。図示の
例では、床下は建物10の床面11と地中に構築された
基礎12の上面との間に形成されており、各すべり支承
装置20は建物の柱13の下端部と前記基礎12との間
に構成されている。なお、符号14は地面を例示する。
層ゴム部31の上下端面にフランジ部材32、33を一
体的に固着状態で接合して構成されており、前記積層ゴ
ム部31はゴム層と金属や硬質プラスチック板などの補
強板とを交互に一体的に積層した構造を有する。図示の
例では、前記積層ゴム支承装置30は、上下のフランジ
部材32、33を建物10の柱13及び基礎12に対し
てボルト・ナット等で締結することにより、建物10を
免震支持する状態で取り付けられている。このような積
層ゴム支承装置30は、縦方向には高いばね定数を有
し、横方向(水平方向)には低いばね定数を有してお
り、通常、その縦横ばね定数比は800以上という大き
な値となる。このような積層ゴム支承装置は、例えば、
特開昭60−261845号公報、特開昭61−143
40号公報、特開昭64−48950号公報などに開示
されている。
建物10の柱13の下端部に設けられたすべり支承体2
1を基礎12上に設けられたすべり面22上に水平方向
にすべり(摺動)可能に支持する構成を有している。図
示の例では、基礎12の上面に平板状部材23を固定
し、該平板状部材23の平滑な上面を低摩擦面に仕上げ
ることにより前記すべり面22が形成されている。この
すべり面22を形成する前記平板部材23の材質として
は、金属や焼結合金やPTFE樹脂などが使用され、平
滑性に優れ、かつ耐磨耗性もある低摩擦係数の材料が好
ましい。一方、前記すべり支承体21のすべり面(端面
部材)としても、前記平板状部材23と同様の材質であ
ってすべり面22との組合せにより適度な摩擦係数を得
られるものが使用される。
り特性(免震特性)を一定に保つためには、すべり面2
2に水分やほこりが付着して摩擦係数が変化することを
極力防止することが要請され、その目的のため、図2に
示すように、すべり面22を覆うためのすべり支承用カ
バー24が装着されている。図3は図2中のすべり支承
用カバーの上面を示す斜視図であり、図4は図3のすべ
り支承用カバーの裏面を示す斜視図である。図2〜4に
おいて、前記すべり支承用カバー24は、前記すべり面
22への水やほこりの侵入を防ぐために該すべり面22
を覆うようなシート状を成しており、該すべり支承用カ
バー24の内部(略中央部)には、建物10側の前記す
べり支承体21の周囲と防水防塵性を確保できるように
密着嵌合する開口25が形成されている。また、このす
べり支承用カバー24の外形は、すべり面22の外形よ
りやや大きくされており、その形状はすべり面22の形
状を考慮して四角や円形など所望の形状にされる。
ト裏面(前記すべり面22側のシート内面)は、多数の
突起26が形成された突起付き面にされており、使用時
には前記すべり面22とは突起点(突起26の頂点)で
略点接触状態で接触するように構成されている。そのた
め、図1及び図2の使用状態(すべり面を覆った状態)
でも、すべり面22との間の点接触により、該すべり面
22との間に通気性を確保することができ、例えば内部
の湿気等によりすべり面22上で結露が生じたとして
も、水分を容易に逃がすことができ、前記結露を容易に
確実に解消することができる。
ト)24には、前記開口25から所望の周縁(図示の略
四角形状の場合は所望の辺の端縁)に至る切れ目27が
形成されている。この切れ目27は、建物10のすべり
支承装置20に対して、すべり支承体21がすべり面2
2に当接したそのままの状態で、すべり支承用カバー2
4を簡単かつ容易に取り付け取外しすることができ、保
守点検時の作業性及び取扱い性を向上させるためのもの
である。つまり、図1及び図2の状態でも、すべり支承
用カバー24は前記切れ目27を利用して簡単に取り付
けたり取り外したりすることができる。前記切れ目27
は、単なる分離面であり、使用時には防水防塵性を確保
するため相対する端面が密着したままになるように形成
されている。
性材や軟質プラスチックなど種々の材質で形成できる
が、特に、透水性のない発泡ウレタン等の軽量な材質の
シート状部材で構成することが好ましい。また、前記す
べり支承用カバー24の裏面(突起付き面)は、図示の
ような多数の突起を有する面で形成する他、凹凸面で形
成してもよい。さらに、前記切れ目27は、図示のよう
に開口25から端縁へ1本だけ形成する他、前記シート
24の開口25から周縁に至る切れ目を略対向する2箇
所に形成することにより、該シート(すべり支承用カバ
ー)を完全に2分割できるように構成してもよい。ただ
し、この場合は、すべり支承装置20に装着(組付け)
する際に分割面(切れ目)27の全体が密着して防塵防
水性を確保できるように構成される。
下部にすべり支承体21を設け、基礎12上に設けられ
たすべり面22により前記すべり支承体を介して前記建
物をすべり可能に免震支持するすべり支承装置20にお
いて、前記すべり面を覆うために使用されるすべり支承
用カバー24であって、前記すべり面22への水やほこ
りの侵入を防ぐために該すべり面を覆うようなシート状
を成すとともに前記すべり支承体21の周囲と密着嵌合
する開口25が形成され、該シート24の裏面を突起2
6付き面にすることで前記すべり面22とは突起点で略
点接触し、該シート24には前記開口25から周縁に至
る切れ目27が形成されている構成としたので、すべり
支承装置20に対する取り付け取外しが簡単で取扱い性
にすぐれ、密封性を確保しながらすべり面22上の通気
性を維持することで結露しても水分を容易に逃がすこと
ができ、カバー24をめくるだけで支承装置20のメイ
テナンスを簡単に行うことができるすべり支承用カバー
24が提供される。
ては、前記シートの裏面の突起付き面は多数の突起26
を有する面である構成、前記シートの裏面の突起付き面
は凹凸面である構成、前記シートの材質は透水性のない
発泡ウレタン等の軽量な材質である構成、あるいは、前
記シートの前記開口25から周縁に至る切れ目27を略
対向する2箇所に形成することにより、該シートを2分
割できるようにする構成とすることで、さらに効率よく
上記効果を達成することができる。
(請求項1)によれば、建物の下部にすべり支承体を設
け、基礎上に設けられたすべり面により前記すべり支承
体を介して前記建物をすべり可能に支持するすべり支承
装置において、前記すべり面を覆うために使用されるす
べり支承用カバーであって、前記すべり面への水やほこ
りの侵入を防ぐために該すべり面を覆うようなシート状
を成すとともに前記すべり支承体の周囲と密着嵌合する
開口が形成され、該シートの裏面を突起付き面にするこ
とで前記すべり面とは突起点で略点接触し、該シートに
は前記開口から周縁に至る切れ目が形成されている構成
としたので、すべり支承装置に対する取り付け取外しが
簡単で取扱い性にすぐれ、密封性を確保しながらすべり
面上の通気性を維持することで結露しても水分を容易に
逃がすことができ、カバーをめくるだけで支承装置のメ
イテナンスを簡単に行うことができるすべり支承用カバ
ーが提供される。
1の構成に加えて、前記シートの裏面の突起付き面は多
数の突起を有する面である構成、前記シートの裏面の突
起付き面は凹凸面である構成、前記シートの材質は透水
性のない発泡ウレタン等の軽量な材質である構成、ある
いは、前記シートの前記開口から周縁に至る切れ目を略
対向する2箇所に形成することにより、該シートを2分
割できるようにする構成としたので、一層効率よく上記
効果を達成することができる。
すべり支承装置を使用した建物を模式的に示す立面図で
ある。
る。
図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 建物の下部にすべり支承体を設け、基
礎上に設けられたすべり面により前記すべり支承体を介
して前記建物をすべり可能に支持するすべり支承装置に
おいて、前記すべり面を覆うために使用されるすべり支
承用カバーであって、前記すべり面への水やほこりの侵
入を防ぐために該すべり面を覆うようなシート状を成す
とともに前記すべり支承体の周囲と密着嵌合する開口が
形成され、該シートの裏面を突起付き面にすることで前
記すべり面とは突起点で略点接触し、該シートには前記
開口から周縁に至る切れ目が形成されていることを特徴
とするすべり支承用カバー。 - 【請求項2】 前記シートの裏面の突起付き面は多数
の突起を有する面であることを特徴とする請求項1に記
載のすべり支承用カバー。 - 【請求項3】 前記シートの裏面の突起付き面は凹凸
面であることを特徴とする請求項1に記載のすべり支承
用カバー。 - 【請求項4】 前記シートの材質は透水性のない発泡
ウレタン等の軽量な材質であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載のすべり支承用カバー。 - 【請求項5】 前記シートの前記開口から周縁に至る
切れ目を略対向する2箇所に形成することにより、該シ
ートを2分割できるようにすることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載のすべり支承用カバー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22629899A JP4308377B2 (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | すべり支承用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP4308377B2 JP4308377B2 (ja) | 2009-08-05 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22629899A Expired - Fee Related JP4308377B2 (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | すべり支承用カバー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002285733A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Bridgestone Corp | すべり支承用カバー |
JP2011231459A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Bridgestone Corp | すべり支承構造体用の保護カバー |
JP2014129863A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-10 | Kanazawa Seisakusho:Kk | スライドフロアー |
JP5872728B1 (ja) * | 2015-08-17 | 2016-03-01 | 株式会社ビービーエム | 防水機能を有する構造物用スライド支承装置及びその組み立て工法 |
-
1999
- 1999-08-10 JP JP22629899A patent/JP4308377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4712209B2 (ja) * | 2001-03-26 | 2011-06-29 | 株式会社ブリヂストン | すべり支承用カバー |
JP2011231459A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Bridgestone Corp | すべり支承構造体用の保護カバー |
JP2014129863A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-10 | Kanazawa Seisakusho:Kk | スライドフロアー |
JP5872728B1 (ja) * | 2015-08-17 | 2016-03-01 | 株式会社ビービーエム | 防水機能を有する構造物用スライド支承装置及びその組み立て工法 |
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