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JP2000515197A - Hfc―134を含む独立気泡の熱可塑性フォーム - Google Patents

Hfc―134を含む独立気泡の熱可塑性フォーム

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JP2000515197A
JP2000515197A JP10507235A JP50723598A JP2000515197A JP 2000515197 A JP2000515197 A JP 2000515197A JP 10507235 A JP10507235 A JP 10507235A JP 50723598 A JP50723598 A JP 50723598A JP 2000515197 A JP2000515197 A JP 2000515197A
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hfc
foam
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resin
pressure
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JP10507235A
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クレアッゾ,ジョーゼフ,アンソニー.
ハメル,ハワード,エス.
ヨーク,ロバート,オー.
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イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 実質的にフッ素以外のハロゲン置換基のない、しかもHFC−134(1,1,2,2−テトラフルオロエタン)を含む不燃性の発泡剤によって製造された、独立気泡のスチレン系またはエチレン系熱可塑性樹脂フォームを開示している。

Description

【発明の詳細な説明】 HFC−134を含む独立気泡の熱可塑性フォーム 関連出願への相互参照 本出願は、1996年7月24日に出願した米国仮出願60/022575の 優先権の恩恵を要求する。 発明の分野 本発明は熱可塑性フォームの製造にHFC−134(1,1,2,2−テトラ フルオロエタン)を使用することに関する。 発明の背景 一般に、熱可塑性フォームは、可塑化された樹脂−発泡剤混合物を形成し、そ の混合物を未発泡の状態に維持するに十分な温度と圧力に制御した条件の下で、 揮発性発泡剤を溶融した熱可塑性樹脂と混合することによって製造される。その 後、その混合物を、温度を制御して適当なダイを通して低圧ゾーンに押出し、望 ましい形と形態を持つ実質的に独立の気泡構造を得る。 独立気泡のフォームを満足に製造するために、発泡剤の溶解度を十分高くする べきである。一方その混合物はダイを通って低圧膨張ゾーンへ入る。したがって 膨張が円滑に進み独立気泡状態になる。さもないと、もし溶解度が低すぎて発泡 剤の揮散が早まると―そして気泡壁が完全に生成する前に、非常に速く、しかも その結果生じるフォームが高い割合の破裂した気泡(空隙)を含むほどに―その ことは、そのフォームの、例えば、断熱または負荷のかかった構造材としての有 用性に悪影響を及ぼす。大きな断面のダイを通して押出す時は、樹脂へのその発 泡剤の溶解度が特に重要である。これは、押出される混合物の処理量は一般に従 来通りの方法で利用される押出機によって決まり、そしてへり(開口部)での背 圧は低いからである。ダイの開口部の面積が大きくなればなるほど、混合物に加 えられる背圧は小さくなり、その結果生成するフォームの空隙の数が多くなる。 熱可塑性フォームを造るには従来から沢山の方法がある。Siraux等の欧州特許 出願第0406206A2号には、ジクロロメタンとハイドロクロロフルオロカ ーボン(HCFC)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)およびフルオロカー ボン(FC)のうち1つ以上とを含む発泡剤の混合物で、ジクロロメタンがその 5〜25重量%を占める混合物を含むポリスチレン系フォームおよびその製法が 開示されている。その開示された系には、環境上好ましくない(例えば、オゾン を破壊する)塩素含有揮発物質を発泡剤組成物の一部として利用する、しかも必 要とするという不利な点がある。 Suh等のカナダ特許第1,086,450号は、ポリスチレン系の独立気泡の 断熱フォームおよびその製法に関するものであり、フォーム製造のために浸透性 の高い発泡剤と浸透性の低い発泡剤の混合物を利用している。これらのフォーム は望ましくない。なぜならば、好ましくない可燃性のおよび/または塩素含有の 高浸透性の発泡剤を高い割合で必要とするからである。 Suhの米国特許第5,011,866号には、数ある特性の中で特に小さい独 立気泡、低密度(1立方フィート当たり1〜6ポンド(453.6g〜2721 .6g))そして高い寸法安定性を有するポリスチレン系断熱フォームの調製の ために、少なくとも70重量%のHFC−143a(1,1,1−トリフルオロ エタン)またはHFC−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)を 含む発泡剤が開示されている。HFC−143aは可燃性のゆえに好ましくない 。そしてHFC−134aは、Yorkの米国特許第5,146,896号および第 5,204,169号に示されているように加工が難しい。 Omire等の米国特許第5,145,606号には、ポリスチレンおよびポリエ チレンなどの熱可塑性物質を発泡させるために、11種類の混合発泡剤が開示さ れている。その発泡剤混合物の中に、1つ以上の選ばれたハイドロクロロフルオ ロカーボン(HCFC)と混合した1つのテトラフルオロエタンを含んでいるの が4種類ある。そのテトラフルオロエタンは、HFC−134aおよび/または HFC−134(1,1,2,2−テトラフルオロエタン)であることもある。 しかし、Omireは、HFC−134およびHFC−134aは熱可塑性物質の発 泡剤として単独には都合よく使えないということと、テトラフルオロエタンは少 なくとも1つの塩素含有発泡剤と組み合わせて使うべきであるということを教え てい る。 Rubin等の米国特許第5,314,926号には、ポリスチレンおよび他の非 イソシアヌル酸エステルベースの発泡性プラスチック用の、1,1,1,2,3 ,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)を、1つ以上の炭化 水素または部分的にハロゲン化された脂肪族飽和炭化水素と組み合わせて含んで いる発泡剤が記述されている。それは塩素置換基を含有しているかもしれないし 、または塩素を含んでいないかもしれない。この開示された系には、組成物の一 部として、HGWPが高い(0.6)材料である、すなわち環境的上好ましくな いHFC−227eaを必要とするという不利な点がある。 Volcker等の米国特許第5,334,337号には、アルコールまたはケトン 、二酸化炭素(CO2)、C3〜C5の炭化水素およびフッ素化炭化水素類を含む 発泡混合物を5〜16重量%含むポリスチレンから調製された、圧縮強さの高い フォーム板が開示されている。この開示された技術は、揮発性有機化合物(VO C)でもある可燃性成分を少なくとも1つ含んでいるという点で不利である。な ぜならば、揮発性有機化合物の使用は多くの国で規制されているからである。 Bartlett等の米国特許第5,182,040号には、HFC−134とHFC −152a(1,1−ジフルオロエタン)、ジメチルエーテル(DME)、また は選ばれたハロカーボン類または冷媒、エーロゾル噴射剤およびポリマーフォー ムの発泡剤として有用なハイドロカーボン類との、共沸および共沸に似た二成分 組成物が開示されている。 発明の概要 我々は、1,1,2,2−テトラフルオロエタン、すなわちHFC−134は 、HFC−152aと比べて、不燃性および熱可塑性樹脂への低い浸透性を与え るというもう1つの長所を持ち、熱可塑性樹脂の発泡剤として実質的にHFC− 152aと同様に効果的であることを発見した。当業者はHFC−134単独、 およびそれとHFC−152aの共沸混合物は本質的に固体ポリスチレンに効果 がないと考えているので、これは驚くべき、しかも予想外の結果である。さらに 、HFC−134はその異性体であるHFC−134aよりも、そのようなフォ ー ム用の発泡剤として優れている。HFC−134は、押出し段階で低い溶出圧を 加えることが可能であり、それによってHFC−134が従来のフォーム製造設 備で利用可能になる。 前述の発見は、効果的な環境に優しいしかも不燃性の発泡剤を使用して、好ま しくは従来設備で、製造された改善された熱可塑性断熱フォームを提供すること によって、この分野での問題を解決する。本発明は、発泡剤も熱可塑性樹脂への 許容できる程度に低い、つまり改善された長期間にわたる断熱値に十分な浸透性 を発揮する断熱および構造部品として使用するのに適したフォームを提供するこ とによって、もう1つの問題を解決する。本発明は、食品包装および食品サービ ス用のフォーム材料を製造するための効果的な環境に優しいしかも不燃性の発泡 剤を提供する、つまり従来のフォーム製造設備に普通に利用することによって、 これらの問題を解決する。 一つの態様では、本発明は、約70重量%を超えるHFC−134を含み、且 つフッ素以外のハロゲン置換基を有する成分を実質的に全く持っていない、環境 に優しい不燃性でしかも低浸透性のポリフルオロカーボン発泡剤組成物を使用し て製造された、独立の、すなわち相互につながっていない気泡の熱可塑性樹脂の フォーム本体を含んでいる。広範囲の特徴を有する独立気泡のフォームを得るた めに本発明を利用することができる。本体の最小断面寸法を測定すると、そのフ ォームは一般的に約0.1から約1.5ミリメートル(mm)の平均気泡サイズ を有している。フォーム本体は一般的に、少なくとも約0.04インチ(1mm )の最小断面寸法(厚さ)、少なくとも約2平方インチ(13平方センチメート ル)の断面積および1立方フィート当たり約0.75〜15ポンド(pcfまた は1立方メートル当たり12〜240キログラム)の密度を有する。普通、フォ ームは少なくとも約0.5インチ(1.27cm)、一般的には少なくとも約1 .0インチ(2.54cm)、そして通常は少なくとも約1.5インチ(3.9 cm)の厚さを有する。フォーム本体の断面積は、少なくとも約4平方インチ( 26平方センチメートル)、通常は少なくとも約8平方インチ(52平方センチ メートル)、そして普通は少なくとも約16平方インチ(104平方センチメート ル)である。一方、フォーム本体の密度は、多くの変動要因に左右される。密 度は一般的に少なくとも約1.5pcf(24kg/m3)、普通は少なくとも 約3pcf(48kg/m3)そして通常は少なくとも約6pcf(96kg/ m3)である。 フォーム本体は、任意の熱可塑性樹脂から成ることができる。一方、HFC− 134は事実上制限のない一連の樹脂に利用でき、熱可塑性樹脂は普通ポリスチ レン系であるが、ポリエチレン系またはポリプロピレン系も利用できる。さらに 、フォーム本体の組成ならびにフォーム本体を発泡するのに使用される成分/シ ステムに関する詳細は、「Modern Plastics Encyclopedia'92」68巻、第11 号の「Primary Processing」および「Chemicals and Additives」の章を見れば わかる。その開示を本明細書に参照として援用する。 フォーム本体を普通、(a)発泡しない高温および高圧で、普通固体の熱可塑 性樹脂と発泡させるのに効果的な量の発泡剤との実質的に均一な溶融混合物を作 る、(b)その混合物を、独立気泡の実質的に空隙のないフォーム本体を形成す るのに効果的な制御された速度で、ダイから制御された発泡温度および低圧で膨 張ゾーンに押出す、(c)フォーム本体を、周囲温度および大気圧で上記に明示 したような気泡サイズの寸法および密度を有する実質的に独立気泡のフォーム本 体を得られるような温度および圧力で冷却し粘度を増加させることによって製造 する。当業者は実質的に独立気泡の本体を得るための特定のプロセス条件を理解 している。 一つの態様では、本発明は、食品包装材料を製造するための熱成形可能な材料 としての使用に適した比較的低密度の独立気泡のフォーム本体のシートを含んで いる。そのようなフォームを製造するのに適した一つの技術は米国特許第5,2 04,169号に記載されている。その開示を本明細書中で参照として援用する 。もう一つの態様は、断熱材として適した、例えば、建設物を建設するときのボ ードストックの形での比較的厚く、しかも密度の高いフォーム本体を含んでいる 。さらにもう一つの態様では、本発明は、構造部材として使用するのに適した高 密度の独立気泡の断熱フォームを含んでいる。本発明の断熱フォーム本体はさら に、発泡剤が低い浸透性を示す、例えば、発泡剤のロスが少なく、それによりK ファクターで測定されるフォームの時間に対する断熱値を改善すると見なされて いる。 本発明で使用する発泡剤組成物はHFC−134だけを、または、実質的に不 燃性で環境に優しいその混合物として、フッ素以外のハロゲン置換基を持たない 他の相溶性のある発泡剤を約30重量%未満含むHFC−134を含んでいる。 そのような発泡剤は普通1〜2の炭素原子を持っており、光化学的に還元するV OCs(揮発性有機化合物)としては分類されない。すなわち、その発泡剤組成 物は実質的に不燃物であり、オゾン破壊係数(ODP)はゼロであり、ハロカー ボン地球温暖化係数(HGWP)、すなわち「温室効果」は小さい。ある場合に は、HFC−134を1つ以上の添加物、すなわち、特に、HFC−134a( 1,1,1,2−テトラフルオロエタン、CF3CH2F)、HFC−152a( 1,1−ジフルオロエタン、CF2HCH3)、HFC−143a(1,1,1− トリフルオロエタン、CF3CH3)、HFC−32(ジフルオロメタン、CF2 2)、HFC−125(ペンタフルオロエタン、CF3CF2H)から成る群か ら選ばれた共発泡剤と共に使用するのが好ましいかもしれない。普通は、重量パ ーセントに換算して、添加する発泡剤の量は発泡剤組成物の総重量に基づいて約 22%未満、通常は約13%未満、そして典型的にはゼロになる。本発明の発泡 剤には、HFC−134と前記共発泡剤との共沸混合物および共沸混合物に似た 混合物が含まれる。そのような共沸混合物の例には、HFC−134が78重量 %以上でHFC−152aが22重量%以下の、そして普通はHFC−134が 87重量%以上でHFC−152aが13重量%以下の範囲内のHFC−134 とHFC−152aの耐炎性で且つ不燃性混合物が含まれる。そのような不燃性 混合物の例もまた、前述のWatanabe等のEP483573A1およびBartlett等 の参考資料に開示されている。 「効果的な発泡剤の発泡量」とは、ここに述べたような特性を有するフォーム 本体になるに十分な量の意味である。普通、効果的な量は、樹脂発泡剤組成物の 総量に基づいて約1から約30重量%、通常は約2から約20重量%、そして典 型的には約2から約10重量%の範囲になる。発泡剤の特別に効果的な量は、使 用される特定の種類およびグレードの樹脂と結果として望ましい特性によって決 まる。 「独立気泡の実質的に空隙のないフォーム本体」とは、ASTM D2856 −70で測定して約50%より多い独立気泡、好ましくは90%より多い独立気 泡を有する実質的に均一な気泡構造を持つフォームの意味である。 「不燃性」というのは、ASTM委員会E27、すなわちまたはASTM E 918によって1993年11月に草案の形で記載された修正のあるASTM E6871−85に述べられている基準を満たすとみなされることを意味する。 その基準を本明細書に参考として援用する。 「低いハロカーボンの地球温暖化係数(HGWP)効果」とは、NATURE、344,19 90年、p.513にD.A.Fisher等が記載している方法で測定されたHGWP値が約0 .50以下、通常約0.32未満そして典型的には約0.30未満である発泡剤 を意味する。その方法を本明細書に参考として援用する。 そのフォームの気泡の寸法は、ASTMの方法D2842−69によって、そ してフォームの寸法安定性は、ASTM D2126/C758によって測定さ れる。 フォームの密度は、ASTM D1622−83によって測定される。 本発明は、HFC−134に関する予期に反しての発見に基づいている。すな わち、(1)HFC−134およびその混合物は、その組成物をフォームとして 押し出すのに使用する温度および圧力の範囲全体にわたって、実質的に空隙のな い独立気泡を作るためにHFC−134を従来の設備を改造することなく使用で きるほど、実質的に低い溶出圧(樹脂相への高い溶解度)を出すという点で、熱 可塑性フォーム用発泡剤として異性体のHFC−134aに優る、(2)単独ま たはその混合物は、広範囲の密度にわたる望ましい小さな気泡サイズ、寸法安定 性および熱可塑性フィルムへの低い浸透性を有する高品質の独立気泡のフォーム を作り出し、そうして長寿命断熱および構造フォームを提供する、(3)HFC −134およびその混合物は熱可塑性フィルムへの浸透性が低く、それにより不 燃性であるというもう一つの長所を提供しながら断熱性を改良するという点で、 熱可塑性断熱フォーム製造に使用することが当業界で勧められているHFC−1 43aおよびHFC−152aに優る、(4)もし単独または他の環境に優しい ハイドロフルオロカーボンと組み合わせれば、その発泡剤で、CFC−11、C FC−12、HCFC−22およびHCFC−142bのような今まで工業的に 利用されてきた熱可塑性フォーム用発泡剤を十分置き換えることができる。 図面の簡単な説明 図1は、一般的な通常固体のポリスチレン系樹脂への、本発明のHFC−13 4の溶解度を、本発明のフォーム製造プロセスに有用な押出し温度を包含する広 範囲の温度にわたりHFC−134a、HFC−152aおよびHFC−143 aと比較して、グラフで表している。 図2は、ポリスチレンとHFC−134、HFC−134a、HFC−152 aおよびHFC−143aとの相互関連パラメータを20〜220℃の温度範囲 にわたってグラフで表している。 図3、4、5および6は、20〜220℃の温度範囲にわたる、ポリスチレン 樹脂への過熱蒸気としての、HFC−134、HFC−134a、HFC−15 2aおよびHFC−143aそれぞれの溶解度に関する両対数プロットである。 詳細な説明 本発明の一つの態様は、その気泡は約70重量%を超えるHFC−134を含 む、残りは、たとえあるとしても、フッ素以外のハロゲン置換基を持たない1つ 以上の成分を含む発泡剤である、実質的に不燃性の発泡剤で事実上完全に満たさ れており、しかもHGWP値が低い、実質的に固体の独立気泡の熱可塑性断熱フ ォーム本体を包含している。HFC−134と併用するのに適した発泡剤成分の 例としては、特に、HFC−134a、HFC−143a、HFC−152a、 HFC−32、HFC−125、HFC−134との共沸混合物および共沸に似 た混合物、例えば、前述のような混合物、の少なくとも1つを含むハイドロフル オロカーボンが含まれる。他のHFC成分と一緒か或いは一緒でなく、HFC− 134と共に使用できる他の受容できる発泡剤成分には、特に、N2、CO2、ア ルゴン、他の希ガスの少なくとも1つが包まれる。炭化水素と他のVOC化合物 はない方が望ましい。 普通は、発泡剤組成物のHFC−134含有量は、重量で少なくとも約78% 、通常は少なくとも約87%、そして望ましくは約100%である。一般的には 、 平均の気泡サイズは約1.5mm未満であり、通常約1.2mm以下である。フォ ームを断熱材本体として利用する場合、厚さは約0.04から約6インチの間( 1〜152mm)、フォームの密度は1立方フィート当たり約0.75から約1 5.0ポンド(1立方メートル当たり12〜240キログラム)にすることがで きる。従って、本発明のフォームは、オゾンを破壊するハロカーボンおよびスモ ッグを発生させる揮発性有機化合物の大気中への放出を排除すると共に、小さな 気泡を提供し、浸透性の低い環境に優しい発泡剤を使用することによって得られ 、しかも熱可塑性フォーム本体に長期間の断熱特性を提供する。 時には当業界で「スチレン系樹脂」と呼ばれる本発明のフォーム製品のポリス チレン系樹脂組成物は、化学組成が広範に変わる可能性がある。本発明で使用で きる樹脂として広く含まれているのは、重合可能な1つ以上の芳香族アルケニル 化合物の固体の熱可塑性ポリマーである。そのポリマーまたはコポリマーは、化 学的に結合した形で、一般式Ar−C(R)=CH2、ここで、Arはベンゼン 系の芳香族炭化水素ラジカル、一般的にはフェニルを表し、Rは普通水素(好ま しくは)またはメチルラジカルを表す、を有する少なくとも1つの芳香族アルケ ニル化合物を含んでいる。同時に、任意の適当な芳香族アルケニル樹脂を使用す ることもできる。例としては、スチレン、アルファ−メチルスチレン、オルト− メチルスチレン、メタ−メチルスチレンおよびパラ−メチルスチレンの固体ホモ ポリマーが含まれる。さらに、特に、2つ以上のそのような芳香族アルケニル化 合物の固体コポリマーも含まれる。そのポリマーには、共重合した形で、比較的 少ない比率で他の重合可能なオレフィン化合物、例えば、特にメチルメタクリレ ート、アクリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸などを含 むこともできる。任意の理論または説明によって決めたいという願いとは関係な く、非スチレン系モノマーは、発泡に先立ってポリスチレン系樹脂発泡剤配合物 を混合する段階中に、酸素および窒素含有部分によって、HFC−134(およ び発泡剤の他のハイドロフルオロカーボン組成物)を溶媒和するポリマーの位置 を提供すると考えられる。望ましいポリスチレン系樹脂には、低コストおよび容 易に利用できることから、固体ホモポリマーのポリスチレンが含まれる。ポリオ レフィン化合物、例えば、特にポリエチレン、ポリプロピレンおよびその混合物 を含む HFC−134を基にした発泡剤組成物で、他の熱可塑性樹脂を発泡させること ができる。 本発明の熱可塑性フォーム本体は、都合がいいことには、押出機と、(1)樹 脂を溶融する、(2)発泡剤組成物をその溶融樹脂と均一に混合して、発泡しな い温度および圧力で可塑化された塊を生成する、(3)その可塑化された塊を、 制御された速度、温度および圧力で、望ましい形状を有するダイ、例えば、希望 する厚さと表面積を有する長方形スラブのフォーム板を作るためのスリットを持 つダイから膨張ゾーンヘ通す、(4)その押出し物を適当な温度と低圧に維持で きる膨張ゾーンで発泡させる、(5)その膨張する押出し物を、そのフォームの 気泡サイズおよび密度が、周囲の温度、例えば、25℃および大気圧で、実質的 に変化せずしかも実質的に破壊された気泡のない状態にとどまるような温度と圧 力の下に、その押出し物の粘度が増加するに十分な時間維持する、そして(6) 押出されたフォーム本体を回収するための関連手段を備えた従来の設備で製造さ れる。 本発明の一つの態様では、発泡剤の発泡量は、樹脂プラス発泡剤混合物の総重 量に基づいて約1から約30重量パーセント、一般的には約2から約20重量パ ーセント、そして普通は約2から約10重量パーセントの範囲である。発泡剤の 濃度が比較的少なくなればなるほど、その結果できるフォームの密度は高くなる 。任意の望ましい末端用途用のフォームの発泡剤の適正量またはその結果として の特性を決めることは、本発明をよく調べ理解した当業者には容易なことである 。樹脂は使用したそのグレードにより約200から約235℃の温度、そして約 600psig以上の発泡しない圧力で溶融する。可塑化した樹脂−発泡剤混合 物は発泡しない圧力の下で約115〜150℃、通常は130℃に冷却され、そ して周囲温度以下および大気圧以下で膨張ゾーンに押出される。 本発明のフォームを調製する場合、核となる物質または他の添加物を樹脂に加 えることが望ましいことが多い。核となる物質は基本的に、フォームの中に気泡 数を増加させ、しかも気泡サイズを小さくする働きをし、樹脂の重量100部に 対して重量で約0.1から約4部の量使用される。一般的な核となる物質は、特 に、タルク、重炭酸ナトリウム−クエン酸混合物、ケイ酸カルシウム、二酸化炭 素から成る群から選ばれた少なくとも1つを含んでいる。また樹脂にしばしば混 合される他の添加物には、その樹脂の末端用途により、特に、例えば、着色剤、 酸化防止剤、潤滑剤、安定剤、防火剤が含まれる。 本発明に従って作られる代表的な発泡製品には、(1)例えば、Yorkの米国特 許第5,204,169号に開示されているような使い捨ての熱成形した包装材 を製造するポリスチレンのフォームシート、(2)住宅用のおよび工業用の外装 および屋根葺き材料として使用される押出し成形したポリスチレンフォーム板で 、厚さが約0.5から6インチ(1.25〜15cm)、幅が4フィート(12 2cm)まで、断面積が0.17から3平方フィート(0.016〜0.28平 方メートル)、そして長さが27フィート(8.13メートル)までで、密度が 1立方フィート当たり約1.5から10ポンド(pcf)(1立方メートル当た り25〜160キログラム(kg/m3))のもの、(3)厚さ約2フィート( 61cm)まで、少なくとも1.5フィート(46cm)の厚さが多い、幅が4 フィート(1.22メートル)まで、長さが16フィート(4.8メートル)ま でで、断面積が約2から8平方フィート(0.19〜0.74平方メートル)そ して密度が6〜15pcf(96〜240kg/m3)を有することができる大 きなビレットの形をした拡張できるフォームが含まれる。そのような発泡製品は 、StochdopoleとWelshによって、Encyclopedia of Polymer Science and Engine ering,vol.16,pages 193-205,John Wiley & Sons,1989により詳細に記載さ れており、本明細書に参考として援用する。 本発明のある態様を図によって示す。添付図はHFC−134の適性を、ポリ スチレン系フォーム本体製造用発泡剤として示しており、そこに表されているデ ータは、以下に記載の周知のFlory-Hugginsの式(Flory,P.J.:“Principles of Polymer Chemistry”;Cornell University Press,Ithaca,N.Y.)を使用して得 られたものである。 さて、図によれば、図1はポリスチレン樹脂に溶解する材料の重量%対温度の プロットであり、他のHFC類と比較してのHFC−134の代表的なポリスチ レン樹脂(85℃のガラス転移温度および105℃の融点を有する)への溶解度 は、その混合物の平衡圧で測定すると、温度が上昇するにつれて増大することを 示している。これらの平衡圧は、押出し工程で発泡剤が樹脂と混合する点に関係 している。従って、これらの圧力では発泡は起きない。図1は、その選ばれた樹 脂へのHFC−134およびHFC−152aの溶解度は、全温度範囲にわたっ て似ていること、そしてその両者の溶解度はHFC−134aおよびHFC−1 43aよりもかなり大きいことを示している。HFC−134およびHFC−1 52aはまた押出し条件でも優れた溶解性を示す。そんな溶解性を実証するデー タを図3、4、5および6に示し、表1および2の下に要約してある。 さて、図3〜6によれば、図3〜6は、次の選ばれた温度20、60、140 、180および220℃で、約3000psiaもの圧力での、ポリスチレン樹 脂へのHFC−134の過熱蒸気の溶解度に関するものである。図3〜6に表さ れているデータは、ポリマー溶液の相平衡に関するFlory-Hugginsの式を使用し て決められたものである。この式は次のパラメータ[(1)−(4)]の値を使 用する。その値は次の様にして得られた。 (1)発泡剤の液体密度、g/ccは、−50℃から50℃の液体密度データ( National Instltute of Standards and Technology,NIST,の実験データに基づ いている、すなわちModified Benedict-Webb-Rubin,MBWR,の状態式に基づいた式 による)を通して直線を引き、温度の関数として液体密度を計算する標準方法を 使用して求められた。その密度(d)式は詳述すると、d=AT+Bである。こ こでAはその線の傾斜、Bはその線の定数、そしてTは温度(℃)。その液体密 度(グラム/立方センチメートル、g/cm3)は以下の通りである。液体密度 成分 50 85 100 120 150 HFC-134 1.214 1.104 0.994 0.888* HFC-134a 1.108 0.983 0.749 HFC-152a 0.819 0.655 0.572 HFC-143a 0.804 0.645 0.553** 0.460 樹脂*** 1.056 1.051 1.041 1.025 1.011* 160℃** 125℃*** Arco Dylene(登録商標)8Gポリスチレン、ガラス転移温度=85℃、融点1 05℃。 (2)下に作表した発泡剤の過熱蒸気の密度は、その熱力学特性の既知の蒸気デ ータ(National Institute of Standards and Technology,NIST,の実験データ の基づいている、すなわちModified Benedict-Webb-Rubin,MBWR,の状態式に基づ いた式による)から計算した。 過熱蒸気密度(g/cm3 成分 50 85 100 120 150 HFC-134 0.04379 0.04497 0.03830 0.04867* HFC-134a 0.03390 0.02975 0.03158 HFC-152a 0.02495 0.02281 0.03850**0.02942 HFC-143a 0.04611 0.04386 0.03204**0.04349 * 160℃ ** 125℃ (3)発泡剤の活性係数は以下の表の通り: 活性係数 温度℃ HFC-134 HFC-134a HFC-152a HFC-143a 50 0.877 0.605 0.728 0.537 85 0.447 0.273 100 0.277 0.238 120 0.218 125 150 0.112 0.174 0.133 160 0.116 これらの係数は、発泡剤の実験分圧をその温度での標準蒸気圧で除して決めた。 (4)相互作用パラメータ、X1は4つの温度で測定された。そして次の式およ び式定数を使って温度の関数として図2にグラフで表されている: X1=A/T+B(ここで、T=°K=℃+273.2) 成分 A B HFC-134(<85℃) 2553.95 -5.75256 HFC-134(>85℃) 2075.829 -4.44256 HFC-143a(<85℃) 4641.477 -11.5113 HFC-143a(>85℃) 2450.138 -5.40252 HFC-152a(<85℃) 1944.713 -4.51260 HFC-152a(>85℃) 2013.858 -4.64595 代表的X1値は: 温度℃ HFC-134 HFC-134a HFC-152a HFC-143a 50 2.2 2.80 1.50 2.90 100 1.1 1.50 0.75 1.20 125 0.75 1.10 0.40 0.75 150 0.50 0.80 0.10 0.40 200 -0.05 0.20 0.40 -0.25 さて、図2によれば、これらのデータから、発泡剤の限界および過熱溶解度を、 前述の(1)−(4)の値を利用してFlory-Hugginsの式で計算することが可能 になる。そのようなデータを図3、4、5および6にグラフで示す。図3〜6は 、温度の関数としての「樹脂に溶解した発泡剤の重量%対溶液の圧力」のプロッ ト である。押出しプロセスの様々な温度でおよび大気圧(14.7psia)での 発泡剤の所定の樹脂への代表的な溶解度を表1の下に列挙してある: 表1 樹脂に溶解した発泡剤の重量% 表1のデータは、フォーム製造の押出し発泡の段階中、HFC−134および HFC−152aのそれぞれの樹脂への溶解度それ自体が、その結果としてのフ ォームの気泡中のそのような物質の量とは全然異なっているので、所定の発泡圧 力での温度の低下につれて徐々に増加する。同じ傾向が、他の圧力で、例えば、 100psiaでそれらの図からのデータを調べると明らかである。 この樹脂溶解度の効果は、より良い、より均一なフォームが生じるということ を表している。HFC−134(およびHFC−152a)の樹脂への溶解度が 増大すると、すなわち、溶出圧が低下すると、その結果押出し中の温度が低下す る。これらの特徴は、膨れた/破壊した気泡生成の可能性を最小にすると同時に 、広範囲の密度にわたり独立気泡の生成を促すフォーム生成条件を提供すること によって有利である。 これらの図のデータは、HFC−134/HFC−134aの溶解度比は、樹 脂−発泡剤組成物が実質的に溶融している200〜100℃の温度範囲にわたっ て約2/1の比で実質的に一定であることを示している。しかし、その溶解度比 は、樹脂の融点およびガラス転移温度より低い約60℃と20℃の温度で大きく なる。これらの溶解度は、驚くべきことでありしかも予想外である、そして 独立気泡のフォーム製品になる時に、膨れた/破壊した気泡の少ない広範な密度 範囲と符号する。 次の表2は、(1)限界が高い、すなわち、押出し温度で溶解度が最大である 、(2)樹脂への10重量パーセントの溶解度でのHFCs134および152 aの蒸気圧がより低い、および(3)180℃の押出し温度および25℃という 停止時の最終温度の両温度および1気圧の圧力で、溶解度がより好ましいと言う 点から見て、180℃の押出し温度で、HFC−134およびHFC−152a が他の発泡剤よりも優れていることを実証している同様の溶解度データを表して いる。 表2 同様の結果が、より高い押出温度およびより低い押出温度、例えば、200℃ および130℃で得られる。 表3 ポリスチレン樹脂中の発泡剤の140℃での溶出圧 *モル等量を達成するように調整した重量% Quantum「Petrothene」グレードの低密度ポリエチレンについて上記に詳述し た手順と同じ手順を使用して、次の表4は、(1)限界が高い、すなわち、押出 し温度で溶解度が最大である、(2)樹脂への10重量パーセントの溶解度での 蒸気圧がより低い、および(3)180℃の押出し温度および25℃という停止 時の最終温度の両温度および1気圧の圧力で、溶解度がより好ましいと言う点か ら見て、180℃の押出し温度で、HFC−134が他のフッ素化発泡剤よりも 優れていることを実証している同様の溶解度データを表している。 表4 #6 *HFC−161は1−フルオロエタン(CFH2CH3) #7 **HCFC−114は1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオ ロエタン(CClF2CClF2実施例1 次の実施例は、細かく均一な気泡構造、長期の断熱値および良好な寸法安定性 を備えたポリスチレン断熱フォームを製造するためにHFC−134を使用する ことができることを示すのに役立つ。 使用した押出機は、CFC−12(CCl22)で使用するために設計され、 そしてHCFC−142b(CFCl2CH3)/HCFC−22(CHClF2 )が60/40重量%の発泡剤混合物用に改造された。HCFC−142b/H C FC−22の混合物は、CFC−12と同様のポリスチレンにおける溶出圧を示 す。 実施例1のデータは、HFC−134がHCFC−142b/HCFC−22 の混合物に非常によく似ている(ダイ圧力、フォームの厚さ、フォームの幅およ びフォームの密度に注目)ことを表している。HFC−134aについては、プ ロセスを制御するためにダイの間隙を閉じなければならず(1.9mmから1. 7mmに)、そのために高い作動圧(2483psig)が生じた。ダイの中で の早すぎる発泡を減らすために、樹脂の溶融温度を下げる(129℃から116 ℃へ)ことも必要であった。しかしながら、たとえこうした変更をしても、HF C−134aで破裂したフォームは重く(43kg/立方メートル)、表面が荒 れており、必要な厚さと幅を達成できなかった。 高い圧力操作用に設計された実験用ダイを備えた工業用タンデム式押出機を使 用して、ポリスチレンのフォーム断熱材を製造するための発泡試験を行った。 第一の押出機直径=120mm 第二の押出機直径=200mm ポリスチレン樹脂=Shell NX606汎用品、メルトインデックスは2. 5 核形成物=ケイ酸マグネシウムタルク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,HU,IL,IS,JP,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV ,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL, RO,RU,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,US,UZ,VN,YU (72)発明者 ヨーク,ロバート,オー. アメリカ合衆国 19808 デラウェア州 ウィルミントン ドラモンド ドライブ 20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.70重量パーセントを超える1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HF C−134)を含み、しかもフッ素以外のハロゲン置換基を有する成分を持って いない実質的に不燃性のハイドロフルオロカーボン発泡剤組成物を用いて、約0 .1から約1.5mmの平均気泡サイズを有する独立気泡の実質的に空隙のない 、1立方フィート当たり約0.75から15ポンド(1立方メートル当たり12 から240キログラム)の密度を有するスチレン系またはエチレン系樹脂のフォ ームを製造する方法であって、 (a)通常固体の前記熱可塑性樹脂と効果的な発泡量の発泡剤の実質的に均一な 溶融混合物を発泡しない高い温度および圧力で生成させるステップと、 (b)前記混合物を、発泡する高い温度および圧力で、しかも独立気泡のフォー ム本体を得るのに効果的な制御された速度で、ダイを通してゾーンに押出すステ ップと、 (c)前記の気泡サイズおよび密度を有する実質的に堅い独立気泡のフォーム本 体を得られるほどの温度および圧力で、前記フォーム本体を冷却させて、粘度を 増加させるプロセスとを含み、ジクロロジフルオロメタン(CFC−12)、ま たは1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCFC−142b)とクロロジ フルオロメタン(HCFC−22)の混合物などの従来の熱可塑性フォームの発 泡剤が使用される従来の熱可塑性フォーム調製用装置で実施することを特徴とす る方法。 2.前記フォームは、樹脂−発泡剤組成物の総重量に基づいて約2〜約10重量 %の発泡剤によって製造され、しかも前記フォームの密度が少なくとも1.5p cf(24kg/m3)であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記フォームの密度が少なくとも6pcf(96kg/m3)であることを 特徴とする請求項2に記載の方法。 4.発泡剤組成物はさらに、HFC−134a、HFC−152a、HFC−1 43a、HFC−32およびHFC−125から成る群から選ばれた少なくとも 1つを、総計して約30重量パーセント未満になる量を含むことを特徴とする請 求項1に記載の方法。 5.発泡剤組成物は少なくとも78重量パーセントのHFC−134を含むこと を特徴とする請求項1に記載の方法。 6.発泡剤は少なくとも87重量パーセントのHFC−134を含むことを特徴 とする請求項1に記載の方法。 7.発泡剤は本質的にHFC−134から成ることを特徴とする請求項1に記載 の方法。 8.等しい温度でそして前記ダイを通しての押出しに先だって比較すると、前記 溶融混合物の蒸気圧とHFC−134の代わりにHFC−134aを含む同じ溶 融混合物の蒸気圧の比がHFC−134とHFC−134aの普通の蒸気圧の比 よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
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