JP2000221391A - 魚眼レンズを用いた撮像装置および画像表示装置ならびに情報記録媒体 - Google Patents
魚眼レンズを用いた撮像装置および画像表示装置ならびに情報記録媒体Info
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Landscapes
- Lenses (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
- Accessories Of Cameras (AREA)
- Image Input (AREA)
- Image Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 魚眼レンズを用いて全視野方向の撮影を行い
それを平面画像に変換する際、画像の周辺部ととする
と、魚眼レンズの光軸を中心とした90度の画角付近の
画像データの欠落が多くなる。 【解決手段】 ある点における像の像高をh、焦点距離
をf、画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距離
f、画角θが、h=nf・tan(θ/m)(ここで
m,nは、1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦m+0.
4)の関係を有する魚眼レンズ1を用いてカメラ2で撮
像し、このカメラ2にから出力された画像データを画像
データ処理部3で平面画像に変換してモニタ装置4に出
力する。
それを平面画像に変換する際、画像の周辺部ととする
と、魚眼レンズの光軸を中心とした90度の画角付近の
画像データの欠落が多くなる。 【解決手段】 ある点における像の像高をh、焦点距離
をf、画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距離
f、画角θが、h=nf・tan(θ/m)(ここで
m,nは、1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦m+0.
4)の関係を有する魚眼レンズ1を用いてカメラ2で撮
像し、このカメラ2にから出力された画像データを画像
データ処理部3で平面画像に変換してモニタ装置4に出
力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚眼レンズを用い
て撮像された画像を平面画像に変換する場合に、その変
換画像を高品質とできる魚眼レンズを用いた撮像装置お
よび画像表示装置ならびに情報記録媒体に関する。
て撮像された画像を平面画像に変換する場合に、その変
換画像を高品質とできる魚眼レンズを用いた撮像装置お
よび画像表示装置ならびに情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、工場内での製品検査や工事現場で
の工事箇所を、遠隔で監視可能なカメラを用いた監視シ
ステムが開発されてきている。このような監視システム
においては、監視内容にもよるが、限られた台数のカメ
ラで広い範囲を監視できることが要求される。これを実
現するために、最近では、光軸を中心とした全視野方向
に、その光軸を基準として少なくとも各方向90度の画
角での撮影が可能な魚眼レンズを用いた監視システムの
開発が進められている。
の工事箇所を、遠隔で監視可能なカメラを用いた監視シ
ステムが開発されてきている。このような監視システム
においては、監視内容にもよるが、限られた台数のカメ
ラで広い範囲を監視できることが要求される。これを実
現するために、最近では、光軸を中心とした全視野方向
に、その光軸を基準として少なくとも各方向90度の画
角での撮影が可能な魚眼レンズを用いた監視システムの
開発が進められている。
【0003】このような魚眼レンズを用いれば、1台の
カメラで空間内全体の映像を得ることも可能である。す
なわち、空間を1つの球体と考えて、その球体の中心に
カメラを据え付けて、魚眼レンズによって半球画像の撮
像を行ったのち、その位置からカメラを180度回動さ
せて、最初に撮影を行った方向と反対方向の半球画像の
撮影を行い、両者の画像を合成することによって、36
0度の空間上における全視野方向の撮影すなわち球体画
像の撮影が行える。そして、それを平面画像に変換する
ことも行われている。
カメラで空間内全体の映像を得ることも可能である。す
なわち、空間を1つの球体と考えて、その球体の中心に
カメラを据え付けて、魚眼レンズによって半球画像の撮
像を行ったのち、その位置からカメラを180度回動さ
せて、最初に撮影を行った方向と反対方向の半球画像の
撮影を行い、両者の画像を合成することによって、36
0度の空間上における全視野方向の撮影すなわち球体画
像の撮影が行える。そして、それを平面画像に変換する
ことも行われている。
【0004】このような魚眼レンズを用いた従来のシス
テムとしては、たとえば、特表平6ー501585公報
で示されるシステム(以下、従来技術という)がある。
この従来技術は、全視野方向の撮影を可能とするもので
あるが、それに使用しているレンズは、その魚眼レンズ
によって得られる被写体のある点における像の像高を
h、その魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたと
き、これら像高h、焦点距離f、画角θが、h=f・θ
の関係を有する魚眼レンズである。これは、上述の特表
平6ー501585公報において、魚眼レンズとして、
ニコン社製の8mm,F2.8のものを使用していることか
ら明らかである。従来、魚眼レンズといえばh=f・θ
の関係を有するのが普通であり、ニコン社製の8mm,F
2.8の魚眼レンズも、そのh=f・θの関係を有するレ
ンズである。
テムとしては、たとえば、特表平6ー501585公報
で示されるシステム(以下、従来技術という)がある。
この従来技術は、全視野方向の撮影を可能とするもので
あるが、それに使用しているレンズは、その魚眼レンズ
によって得られる被写体のある点における像の像高を
h、その魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたと
き、これら像高h、焦点距離f、画角θが、h=f・θ
の関係を有する魚眼レンズである。これは、上述の特表
平6ー501585公報において、魚眼レンズとして、
ニコン社製の8mm,F2.8のものを使用していることか
ら明らかである。従来、魚眼レンズといえばh=f・θ
の関係を有するのが普通であり、ニコン社製の8mm,F
2.8の魚眼レンズも、そのh=f・θの関係を有するレ
ンズである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このh=f・θの関係
を有する魚眼レンズを用いて撮像し、それを平面画像に
変換する方法は、等距離射影と呼ばれるもので、このよ
うな特性を有する魚眼レンズによって撮影した画像は、
画像の周辺部(魚眼レンズの光軸を基準として画角90
度の付近)の画像データ量が少なく、その画像を平面画
像として変換すると、画像の周辺部の画像データの欠落
部分が多くなり、その欠落部分を補間しなければならな
いという問題がある。しかも、このような特性を有する
魚眼レンズによって撮影された画像は、画像の周辺部で
歪みが生じるという問題もある。
を有する魚眼レンズを用いて撮像し、それを平面画像に
変換する方法は、等距離射影と呼ばれるもので、このよ
うな特性を有する魚眼レンズによって撮影した画像は、
画像の周辺部(魚眼レンズの光軸を基準として画角90
度の付近)の画像データ量が少なく、その画像を平面画
像として変換すると、画像の周辺部の画像データの欠落
部分が多くなり、その欠落部分を補間しなければならな
いという問題がある。しかも、このような特性を有する
魚眼レンズによって撮影された画像は、画像の周辺部で
歪みが生じるという問題もある。
【0006】本発明は、魚眼レンズを用いて、光軸を中
心とした全視野方向にその光軸を基準として少なくとも
90度の画角での撮影を行ったのち、それを平面画像に
変換する場合、光軸を中心とした90度の画角付近の画
像のデータ量を多く取り出すようにして画像データの欠
落を極力小さく抑え、その欠落部分の補間を少なくする
ことができ、かつ、自然な平面画像が得られる魚眼レン
ズを用いた撮像装置および画像表示装置ならびに情報記
録媒体を提供することを目的とする。
心とした全視野方向にその光軸を基準として少なくとも
90度の画角での撮影を行ったのち、それを平面画像に
変換する場合、光軸を中心とした90度の画角付近の画
像のデータ量を多く取り出すようにして画像データの欠
落を極力小さく抑え、その欠落部分の補間を少なくする
ことができ、かつ、自然な平面画像が得られる魚眼レン
ズを用いた撮像装置および画像表示装置ならびに情報記
録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、魚眼レンズの光軸を中心とした全視野方
向に、光軸を基準として少なくとも各方向90度の画角
での撮影を行う魚眼レンズを用いた撮像装置であって、
魚眼レンズは、その魚眼レンズによって得られる被写体
のある点における像の像高をh、その魚眼レンズの焦点
距離をf、画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距
離f、画角θが、h=2f・tan(θ/2)の関係を
有するものとしている。
め、本発明は、魚眼レンズの光軸を中心とした全視野方
向に、光軸を基準として少なくとも各方向90度の画角
での撮影を行う魚眼レンズを用いた撮像装置であって、
魚眼レンズは、その魚眼レンズによって得られる被写体
のある点における像の像高をh、その魚眼レンズの焦点
距離をf、画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距
離f、画角θが、h=2f・tan(θ/2)の関係を
有するものとしている。
【0008】また、他の発明では、魚眼レンズの光軸を
中心とした全視野方向に、光軸を基準として少なくとも
各方向90度の画角での撮影を行う魚眼レンズを用いた
撮像装置であって、魚眼レンズは、その魚眼レンズによ
って得られる被写体のある点における像の像高をh、そ
の魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたとき、こ
れら像高h、焦点距離f、画角θが、h=nf・tan
(θ/m)(ここでm,nは、1.6≦m≦3,m−
0.4≦n≦m+0.4)の関係を有することとしてい
る。
中心とした全視野方向に、光軸を基準として少なくとも
各方向90度の画角での撮影を行う魚眼レンズを用いた
撮像装置であって、魚眼レンズは、その魚眼レンズによ
って得られる被写体のある点における像の像高をh、そ
の魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたとき、こ
れら像高h、焦点距離f、画角θが、h=nf・tan
(θ/m)(ここでm,nは、1.6≦m≦3,m−
0.4≦n≦m+0.4)の関係を有することとしてい
る。
【0009】また、他の発明では、上述の各発明に加
え、魚眼レンズは、既存の撮像装置に設けられたマスタ
ーレンズと、このマスタレンズに取り付けられるアタッ
チメントレンズとによって構成されるようにしている。
え、魚眼レンズは、既存の撮像装置に設けられたマスタ
ーレンズと、このマスタレンズに取り付けられるアタッ
チメントレンズとによって構成されるようにしている。
【0010】さらに、本発明の画像表示装置は、請求項
1,2または3記載の撮像装置によって得られた画像か
ら平面画像に変換する画像データ処理部と、変換された
平面画像を表示する表示部とを有している。
1,2または3記載の撮像装置によって得られた画像か
ら平面画像に変換する画像データ処理部と、変換された
平面画像を表示する表示部とを有している。
【0011】また、本発明の情報記録媒体は、被写体の
ある点における像の像高をh、その魚眼レンズの焦点距
離をf、画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距離
f、画角θが、h=nf・tan(θ/m)(ここで
m,nは、1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦m+0.
4)の関係を有する魚眼レンズによって得られる画像か
ら平面画像に変換するステップと、変換された平面画像
の所定部分を表示部に表示するステップと、所定部分を
指示手段によって連続的に変更するステップとを少なく
とも有するプログラムを記録している。
ある点における像の像高をh、その魚眼レンズの焦点距
離をf、画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距離
f、画角θが、h=nf・tan(θ/m)(ここで
m,nは、1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦m+0.
4)の関係を有する魚眼レンズによって得られる画像か
ら平面画像に変換するステップと、変換された平面画像
の所定部分を表示部に表示するステップと、所定部分を
指示手段によって連続的に変更するステップとを少なく
とも有するプログラムを記録している。
【0012】本発明で用いられる魚眼レンズは、h=n
f・tan(θ/m)(ただし、1.6≦m≦3,m−
0.4≦n≦m+0.4)の関係を有するものであり、
このような関係を有する魚眼レンズは、h=f・θであ
る通常の魚眼レンズに比べると、周辺部(魚眼レンズの
光軸を基準とした90度の画角付近)での画像が拡大さ
れたものとなり、その周辺部分の画像データの欠落を極
力抑えることができる。これによって、撮像された画像
を平面画像に変換する場合に画像データの補間を少なく
することができ、より自然な平面画像を得ることができ
る。
f・tan(θ/m)(ただし、1.6≦m≦3,m−
0.4≦n≦m+0.4)の関係を有するものであり、
このような関係を有する魚眼レンズは、h=f・θであ
る通常の魚眼レンズに比べると、周辺部(魚眼レンズの
光軸を基準とした90度の画角付近)での画像が拡大さ
れたものとなり、その周辺部分の画像データの欠落を極
力抑えることができる。これによって、撮像された画像
を平面画像に変換する場合に画像データの補間を少なく
することができ、より自然な平面画像を得ることができ
る。
【0013】また、本発明は、既存のカメラに設けられ
たマスターレンズに対しアタッチメントレンズを取り付
けることにより魚眼レンズを構成するようにすると、既
存の殆どのカメラに取り付けることが可能となり、しか
も、アタッチメントレンズだけを新たに製造すればよい
ことから安価なものとすることができる。
たマスターレンズに対しアタッチメントレンズを取り付
けることにより魚眼レンズを構成するようにすると、既
存の殆どのカメラに取り付けることが可能となり、しか
も、アタッチメントレンズだけを新たに製造すればよい
ことから安価なものとすることができる。
【0014】さらに、上述の魚眼レンズを有する撮像装
置で撮像された画像から変換された平面画像を表示部に
表示する画像表示装置は、表示される画像が見易いもの
となり、装置の価値が高まる。また、上述のステップを
記録した情報記録媒体をコンピュータで読み取り、その
プログラムを実行させると、より自然な平面画像が表示
部に表示されると共に、その表示部分を撮影された画像
の範囲内で自由に移動させることが可能になる。
置で撮像された画像から変換された平面画像を表示部に
表示する画像表示装置は、表示される画像が見易いもの
となり、装置の価値が高まる。また、上述のステップを
記録した情報記録媒体をコンピュータで読み取り、その
プログラムを実行させると、より自然な平面画像が表示
部に表示されると共に、その表示部分を撮影された画像
の範囲内で自由に移動させることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図1から図11に基づき説明する。
図1から図11に基づき説明する。
【0016】図1は、本発明の魚眼レンズを用いた撮像
装置を利用して構成した画像処理システムを概略的に示
すものである。この画像処理システムは、魚眼レンズ1
を備えた撮像装置となるカメラ(ビデオカメラなど)
2、このカメラ2からの画像データを処理する画像デー
タ処理部3、この画像データ処理部3で処理された画像
を映し出すモニタ装置4から構成されている。なお、画
像データ処理部3は、いわゆるCPUやメモリ手段2等
を有しており、カメラ2から出力される画像データを用
いて、様々な処理を行うが、本発明について考えた場
合、魚眼レンズ1によって取り込まれた画像を平面画像
に変換する動作をも行う。
装置を利用して構成した画像処理システムを概略的に示
すものである。この画像処理システムは、魚眼レンズ1
を備えた撮像装置となるカメラ(ビデオカメラなど)
2、このカメラ2からの画像データを処理する画像デー
タ処理部3、この画像データ処理部3で処理された画像
を映し出すモニタ装置4から構成されている。なお、画
像データ処理部3は、いわゆるCPUやメモリ手段2等
を有しており、カメラ2から出力される画像データを用
いて、様々な処理を行うが、本発明について考えた場
合、魚眼レンズ1によって取り込まれた画像を平面画像
に変換する動作をも行う。
【0017】この実施の形態で用いられる魚眼レンズ1
は、図2に示すように、大きく分けると、カメラ2に備
えられているレンズ部(マスターレンズ部という)10
と、このマスタレンズ部10に着脱自在に取り付け可能
なレンズ部(アタッチメントレンズ部という)20とで
構成され、マスターレンズ部10にアタッチメントレン
ズ部20を取り付けることで本発明の魚眼レンズ1とし
ての働きをする。
は、図2に示すように、大きく分けると、カメラ2に備
えられているレンズ部(マスターレンズ部という)10
と、このマスタレンズ部10に着脱自在に取り付け可能
なレンズ部(アタッチメントレンズ部という)20とで
構成され、マスターレンズ部10にアタッチメントレン
ズ部20を取り付けることで本発明の魚眼レンズ1とし
ての働きをする。
【0018】アタッチメントレンズ部20は、第1レン
ズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ
24、平面板25から構成されている。また、マスター
レンズ部10は、第5レンズ11、第6レンズ12、第
7レンズ13、第8レンズ14、第9レンズ15、さら
に、第6レンズ12と第7レンズ13の間に介在された
絞り26により構成されている。
ズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ
24、平面板25から構成されている。また、マスター
レンズ部10は、第5レンズ11、第6レンズ12、第
7レンズ13、第8レンズ14、第9レンズ15、さら
に、第6レンズ12と第7レンズ13の間に介在された
絞り26により構成されている。
【0019】ここで、この実施の形態における各レンズ
の曲率R(=レンズの曲面の径)と間隔D(=レンズ厚
さまたはレンズ間隔)は、次のとおりとなっている。す
なわち、図2の最も左側の第1レンズ21の左の曲面の
曲率R1から順に示すと、第1レンズ21の曲率R1、
R2は、40.0mmと9.0mm、第2レンズ22の
曲率R3、R4は、−26.0mmと80.0mmとな
っている。第3レンズ23の曲率R5、R6は、−3
6.0mmと−20.0mmで、第4レンズ24の曲率
R7、R8は、−81.0mmと−27.0mmとなっ
ている。
の曲率R(=レンズの曲面の径)と間隔D(=レンズ厚
さまたはレンズ間隔)は、次のとおりとなっている。す
なわち、図2の最も左側の第1レンズ21の左の曲面の
曲率R1から順に示すと、第1レンズ21の曲率R1、
R2は、40.0mmと9.0mm、第2レンズ22の
曲率R3、R4は、−26.0mmと80.0mmとな
っている。第3レンズ23の曲率R5、R6は、−3
6.0mmと−20.0mmで、第4レンズ24の曲率
R7、R8は、−81.0mmと−27.0mmとなっ
ている。
【0020】さらに、第5レンズ11の曲率R9、R1
0は、14.0mmと68.0mmで、第6レンズ12
の曲率R11、R12は、9.0mmと3.0mmとな
っている。また、第7レンズ13の曲率R13、R14
は、0.0mmと−8.0mmで、第8レンズ14の曲
率R15、R16は、10.0mmと−6.0mmで、
第9レンズ15の曲率R17、R18は、11.0mm
と−9.0mmとなっている。
0は、14.0mmと68.0mmで、第6レンズ12
の曲率R11、R12は、9.0mmと3.0mmとな
っている。また、第7レンズ13の曲率R13、R14
は、0.0mmと−8.0mmで、第8レンズ14の曲
率R15、R16は、10.0mmと−6.0mmで、
第9レンズ15の曲率R17、R18は、11.0mm
と−9.0mmとなっている。
【0021】一方、図2の最も左側の第1レンズ21の
厚さD1は、1.2mm、第1レンズR21と第2レン
ズ22との間隔D2は、10.0mm、第2レンズ22
の厚さD3は、1.2mmとなっている。また、第2レ
ンズ22と第3レンズ23との間隔D4は、14.0m
mで、第3レンズ23の厚さD5は、2.0mmで、第
3レンズ23と第4レンズ24の間隔D6は、3.0m
mで、第4レンズ24の厚さD7は、5.0mmとなっ
ている。
厚さD1は、1.2mm、第1レンズR21と第2レン
ズ22との間隔D2は、10.0mm、第2レンズ22
の厚さD3は、1.2mmとなっている。また、第2レ
ンズ22と第3レンズ23との間隔D4は、14.0m
mで、第3レンズ23の厚さD5は、2.0mmで、第
3レンズ23と第4レンズ24の間隔D6は、3.0m
mで、第4レンズ24の厚さD7は、5.0mmとなっ
ている。
【0022】さらに、第4レンズ24と第5レンズ11
との間隔D8は、7.0mmで、第5レンズ11の厚さ
D9は、2.0mmで、第5レンズ11と第6レンズ1
2との間隔D10は、0.3mmで、第6レンズ12の
厚さD11は、0.8mmとなっている。第7レンズ1
3、第8レンズ14、第9レンズ15は、倍率を変更す
るため光軸方向に移動可能となっており、以後の各レン
ズの間隔は、最大間隔を示すものとする。絞り26と第
7レンズ13の間隔D12は、4.0mmで、第7レン
ズ13の厚さD13は、1.0mmで、第7レンズ13
と第8レンズ14の間隔D14は、1.0mmで、第8
レンズ14の厚さD15は、4.0mmとなっている。
との間隔D8は、7.0mmで、第5レンズ11の厚さ
D9は、2.0mmで、第5レンズ11と第6レンズ1
2との間隔D10は、0.3mmで、第6レンズ12の
厚さD11は、0.8mmとなっている。第7レンズ1
3、第8レンズ14、第9レンズ15は、倍率を変更す
るため光軸方向に移動可能となっており、以後の各レン
ズの間隔は、最大間隔を示すものとする。絞り26と第
7レンズ13の間隔D12は、4.0mmで、第7レン
ズ13の厚さD13は、1.0mmで、第7レンズ13
と第8レンズ14の間隔D14は、1.0mmで、第8
レンズ14の厚さD15は、4.0mmとなっている。
【0023】第8レンズ14と第9レンズ15の間隔D
16は、2.0mmで、第9レンズ15の厚さD17
は、4.0mmとなっている。第9レンズ15の図2で
右方には、平行平面板16,17が配置されている。
16は、2.0mmで、第9レンズ15の厚さD17
は、4.0mmとなっている。第9レンズ15の図2で
右方には、平行平面板16,17が配置されている。
【0024】このような構成において、第1レンズ21
に入力した光は、第1〜第4レンズ21〜24を通過
し、さらに、第5〜第9レンズ11〜15を通過してカ
メラ2内のCCD撮像素子30に入力される。また、こ
のアタッチメントレンズ部20は、その第1レンズ21
に入ったそれぞれの平行光は第4レンズ24からも平行
光として出力される。したがって、このアタッチメント
レンズ部20は、殆どのカメラに取り付け可能となって
いる。ただし、アタッチメントレンズ部20の第4レン
ズ24から出力されるそれぞれの平行光の光束の幅(図
中、wで表している)は、取付対象とするカメラのマス
ターレンズ10の有効径の1/2内に収まるように設定
されている。なお、図2において、第1レンズ21の前
方にある球面40は、仮想的な撮像対象面を表してい
る。
に入力した光は、第1〜第4レンズ21〜24を通過
し、さらに、第5〜第9レンズ11〜15を通過してカ
メラ2内のCCD撮像素子30に入力される。また、こ
のアタッチメントレンズ部20は、その第1レンズ21
に入ったそれぞれの平行光は第4レンズ24からも平行
光として出力される。したがって、このアタッチメント
レンズ部20は、殆どのカメラに取り付け可能となって
いる。ただし、アタッチメントレンズ部20の第4レン
ズ24から出力されるそれぞれの平行光の光束の幅(図
中、wで表している)は、取付対象とするカメラのマス
ターレンズ10の有効径の1/2内に収まるように設定
されている。なお、図2において、第1レンズ21の前
方にある球面40は、仮想的な撮像対象面を表してい
る。
【0025】このように、マスターレンズ部10とアタ
ッチメントレンズ部20とで、所望とする魚眼レンズ1
が構成される。そして、本発明は前述したように、その
魚眼レンズ1は、被写体のある位置における像の像高を
h、その魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたと
き、これら像高h、焦点距離f、画角θが、h=nf・
tan(θ/m)(1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦
m+0.4)となるもので、特にh=2f.tan(θ
/2)の関係を有するときに好ましいものとなる。
ッチメントレンズ部20とで、所望とする魚眼レンズ1
が構成される。そして、本発明は前述したように、その
魚眼レンズ1は、被写体のある位置における像の像高を
h、その魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたと
き、これら像高h、焦点距離f、画角θが、h=nf・
tan(θ/m)(1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦
m+0.4)となるもので、特にh=2f.tan(θ
/2)の関係を有するときに好ましいものとなる。
【0026】従来から一般的に用いられている魚眼レン
ズはh=f・θの関係を有していることは前述したが、
これらの関数は、球面画像を極座標変換された画像とし
て写像するために用いられる関数であり、この他に、h
=2f・sin(θ/2)、h=2f・sinθ、h=
f・tanθなども考えられる。
ズはh=f・θの関係を有していることは前述したが、
これらの関数は、球面画像を極座標変換された画像とし
て写像するために用いられる関数であり、この他に、h
=2f・sin(θ/2)、h=2f・sinθ、h=
f・tanθなども考えられる。
【0027】図3は、魚眼レンズを、 h=2f・tan(θ/2) h=f・θ h=2f・sin(θ/2) h=f・sinθ h=f・tanθ h=3f・tan(θ/3) h=2f・tan(θ/1.6) の関係を有する魚眼レンズとしたときのそれぞれ画角θ
と像高hの関係を示す図である。なお、ここでのθ=9
0度は光軸(光軸上の画角を0度とする)を基準とした
画角を示している。
と像高hの関係を示す図である。なお、ここでのθ=9
0度は光軸(光軸上の画角を0度とする)を基準とした
画角を示している。
【0028】図3において、曲線C1は、h=2f・t
an(θ/2)の関係を有する上述の実施の形態の魚眼
レンズ1における画角θと像高hの関係を示すものであ
り、曲線C2は、h=f・θの関係を有する魚眼レンズ
における画角θと像高hの関係を示すものである。ま
た、曲線C3は、h=2f・sin(θ/2)の関係を
有する魚眼レンズにおける画角θと像高hの関係を示す
ものであり、曲線C4は、h=f・sinθの関係を有
する魚眼レンズにおける画角θと像高hの関係を示すも
のである。また、曲線C5は、h=f・tanθの関係
を有する魚眼レンズにおける画角θと像高hの関係を示
すものである。
an(θ/2)の関係を有する上述の実施の形態の魚眼
レンズ1における画角θと像高hの関係を示すものであ
り、曲線C2は、h=f・θの関係を有する魚眼レンズ
における画角θと像高hの関係を示すものである。ま
た、曲線C3は、h=2f・sin(θ/2)の関係を
有する魚眼レンズにおける画角θと像高hの関係を示す
ものであり、曲線C4は、h=f・sinθの関係を有
する魚眼レンズにおける画角θと像高hの関係を示すも
のである。また、曲線C5は、h=f・tanθの関係
を有する魚眼レンズにおける画角θと像高hの関係を示
すものである。
【0029】また、曲線C1’は、h=3f・tan
(θ/3)の関係を有するものを示し、曲線C1”は、
h=2f・tan(θ/1.6)の関係を有するものを
示している。これらの曲線C1’,C1”は、本発明の
h=nf・tan(θ/m)(ただし、1.6≦m≦
3,m−0.4≦n≦m+0.4)の関係を満足する種
々の例を示すものである。
(θ/3)の関係を有するものを示し、曲線C1”は、
h=2f・tan(θ/1.6)の関係を有するものを
示している。これらの曲線C1’,C1”は、本発明の
h=nf・tan(θ/m)(ただし、1.6≦m≦
3,m−0.4≦n≦m+0.4)の関係を満足する種
々の例を示すものである。
【0030】この図3からもわかるように、画角θが9
0度に近い部分での像高hの増加の度合いは、h=f・
tanθの関係を有する魚眼レンズが最も大きく、h=
2f・tan(θ/1.6)のものが2番目に大きく、
h=2f・tan(θ/2)の関係を有する魚眼レンズ
1が3番目に大きい。また、h=f・θの関係を有する
魚眼レンズは、画角θの変化に対して像高hの変化が直
線的な変化となり、さらに、h=2f・sin(θ/
2)、h=f・sinθの関係を有する魚眼レンズは、
画角90度に近くなるにしたがって像高hの増加の度合
いが小さくなる傾向にあることがわかる。
0度に近い部分での像高hの増加の度合いは、h=f・
tanθの関係を有する魚眼レンズが最も大きく、h=
2f・tan(θ/1.6)のものが2番目に大きく、
h=2f・tan(θ/2)の関係を有する魚眼レンズ
1が3番目に大きい。また、h=f・θの関係を有する
魚眼レンズは、画角θの変化に対して像高hの変化が直
線的な変化となり、さらに、h=2f・sin(θ/
2)、h=f・sinθの関係を有する魚眼レンズは、
画角90度に近くなるにしたがって像高hの増加の度合
いが小さくなる傾向にあることがわかる。
【0031】しかし、h=f・tanθの関係を有する
魚眼レンズは、確かに、周辺部(画角90度)に近くな
ると像高は増加の度合いが大きくなり、より多くの画像
データ量を得ることができるが、θ=90度ではtan
θが無限大となってしまう。魚眼レンズは、光軸を中心
とした全視野方向に、その光軸を基準として少なくとも
90度の全視野方向の画像を得ることが必要であるの
で、このh=f・tanθは魚眼レンズとしては適さな
いといえる。
魚眼レンズは、確かに、周辺部(画角90度)に近くな
ると像高は増加の度合いが大きくなり、より多くの画像
データ量を得ることができるが、θ=90度ではtan
θが無限大となってしまう。魚眼レンズは、光軸を中心
とした全視野方向に、その光軸を基準として少なくとも
90度の全視野方向の画像を得ることが必要であるの
で、このh=f・tanθは魚眼レンズとしては適さな
いといえる。
【0032】そこで、魚眼レンズとしては、h=2f・
tan(θ/1.6)、h=2f・tan(θ/2)、
h=f・θ、h=2f・sin(θ/2)、h=f・s
inθの関係を有する魚眼レンズということになる。図
4は、この実施の形態の魚眼レンズ(h=2f・tan
(θ/2))とその他の魚眼レンズの光軸を基準にして
画角θを10度単位で変化させたときの像高hを、それ
ぞれの魚眼レンズの光軸を中心とした同心円で表したも
のであり、(A)はh=2f・tan(θ/2)の関係
を有する本実施の形態の魚眼レンズ1、(B)はh=f
・θの関係を有する魚眼レンズ、(C)はh=2f・s
in(θ/2)の関係を有する魚眼レンズ、(D)はh
=f・sinθの関係を有する魚眼レンズについてそれ
ぞれの示すものである。なお、図4において、hoはそ
れぞれの魚眼レンズにおける光軸付近の像Moの像高、
heは画角90度付近の像Meの像高である。
tan(θ/1.6)、h=2f・tan(θ/2)、
h=f・θ、h=2f・sin(θ/2)、h=f・s
inθの関係を有する魚眼レンズということになる。図
4は、この実施の形態の魚眼レンズ(h=2f・tan
(θ/2))とその他の魚眼レンズの光軸を基準にして
画角θを10度単位で変化させたときの像高hを、それ
ぞれの魚眼レンズの光軸を中心とした同心円で表したも
のであり、(A)はh=2f・tan(θ/2)の関係
を有する本実施の形態の魚眼レンズ1、(B)はh=f
・θの関係を有する魚眼レンズ、(C)はh=2f・s
in(θ/2)の関係を有する魚眼レンズ、(D)はh
=f・sinθの関係を有する魚眼レンズについてそれ
ぞれの示すものである。なお、図4において、hoはそ
れぞれの魚眼レンズにおける光軸付近の像Moの像高、
heは画角90度付近の像Meの像高である。
【0033】この図4からもわかるように、h=2f・
sin(θ/2)の関係を有する魚眼レンズやh=f・
sinθの関係を有する魚眼レンズでは、画角90度付
近の像高は光軸付近の像高よりも小さく、少ない画像デ
ータしか得られない。また、従来から一般的に用いられ
るh=f・θの魚眼レンズでも魚眼レンズの周辺部の像
Meの像高heは光軸付近の像Moの像高hoと同じで
あり、しかも、ゆがんだ状態となる。
sin(θ/2)の関係を有する魚眼レンズやh=f・
sinθの関係を有する魚眼レンズでは、画角90度付
近の像高は光軸付近の像高よりも小さく、少ない画像デ
ータしか得られない。また、従来から一般的に用いられ
るh=f・θの魚眼レンズでも魚眼レンズの周辺部の像
Meの像高heは光軸付近の像Moの像高hoと同じで
あり、しかも、ゆがんだ状態となる。
【0034】これらのことから、画角90度あるいはそ
の付近で如何に多くのデータ量を得るかという観点から
見ると、h=2f・sin(θ/2)、h=f・sin
θの関係を有する魚眼レンズは好ましくないと言え、従
来から一般的に用いられるh=f・θの魚眼レンズであ
っても十分なものではない。
の付近で如何に多くのデータ量を得るかという観点から
見ると、h=2f・sin(θ/2)、h=f・sin
θの関係を有する魚眼レンズは好ましくないと言え、従
来から一般的に用いられるh=f・θの魚眼レンズであ
っても十分なものではない。
【0035】これに対して、本実施の形態のh=2f・
tan(θ/2)の関係を有する魚眼レンズ1では、魚
眼レンズ1の周辺部の像Meの像高heは光軸付近の像
Moの像高hoに対し拡大された状態となり、従来のも
のに比べてより多くの画像データを得ることができ、し
かも、像にゆがみは生じない。
tan(θ/2)の関係を有する魚眼レンズ1では、魚
眼レンズ1の周辺部の像Meの像高heは光軸付近の像
Moの像高hoに対し拡大された状態となり、従来のも
のに比べてより多くの画像データを得ることができ、し
かも、像にゆがみは生じない。
【0036】なお、像高hと画角θの他の関係式で示さ
れる例を図5に示す。図5には、図3で示した曲線C2
(これはh=f・θに対応)と、曲線C1”(これは2
f・tan(θ/1.6)に対応)とが併せて示されて
いる。図5には、本発明の他の例として、曲線C10,
C11,C12,C13が示されている。曲線C10
は、h=1.6f・tan(θ/2)を、曲線C11
は、h=1.2f・tan(θ/1.6)を、曲線C1
2は、h=3.4f・tan(θ/3)を、曲線C13
は、h=2.4f・tan(θ/2)をそれぞれ示して
いる。
れる例を図5に示す。図5には、図3で示した曲線C2
(これはh=f・θに対応)と、曲線C1”(これは2
f・tan(θ/1.6)に対応)とが併せて示されて
いる。図5には、本発明の他の例として、曲線C10,
C11,C12,C13が示されている。曲線C10
は、h=1.6f・tan(θ/2)を、曲線C11
は、h=1.2f・tan(θ/1.6)を、曲線C1
2は、h=3.4f・tan(θ/3)を、曲線C13
は、h=2.4f・tan(θ/2)をそれぞれ示して
いる。
【0037】ところで、魚眼レンズ1の光軸を中心とし
た全視野方向に、その光軸を基準として90度の画角で
撮影された2つの半曲面画像を合わせて得られる1つの
球面画像を、画像データ処理部3で平面画像に変換する
際、画像の周辺部(光軸を基準として画角90度の付
近)において欠落した画像データを補間することが必要
となるが、本発明によれば、周辺部の画像は拡大された
画像となり、その周辺部のデータ量を多く取り出すこと
ができるので、補間する画像データ量を従来の方式に比
べて大幅に少なくすることができる。
た全視野方向に、その光軸を基準として90度の画角で
撮影された2つの半曲面画像を合わせて得られる1つの
球面画像を、画像データ処理部3で平面画像に変換する
際、画像の周辺部(光軸を基準として画角90度の付
近)において欠落した画像データを補間することが必要
となるが、本発明によれば、周辺部の画像は拡大された
画像となり、その周辺部のデータ量を多く取り出すこと
ができるので、補間する画像データ量を従来の方式に比
べて大幅に少なくすることができる。
【0038】また、このような光軸を中心とした全視野
方向にその光軸を基準として少なくとも90度の画角で
の撮影を行ったのち、それを極座標変換された画像とす
る方法は以下にようにして行う。
方向にその光軸を基準として少なくとも90度の画角で
の撮影を行ったのち、それを極座標変換された画像とす
る方法は以下にようにして行う。
【0039】まず、被写体空間に図6に示すようなX,
Y,Z座標系を考える。このとき、魚眼レンズ1の光軸
をZ軸とする。そして、ある点pの座標を(X1,Y
1,Z1)とし、この点pを座標の原点Oから仰ぐXZ
平面に対する角度をθとする。また、Z軸上のZ1の位
置から点pを仰ぐXZ平面に対する角度をφとする。
Y,Z座標系を考える。このとき、魚眼レンズ1の光軸
をZ軸とする。そして、ある点pの座標を(X1,Y
1,Z1)とし、この点pを座標の原点Oから仰ぐXZ
平面に対する角度をθとする。また、Z軸上のZ1の位
置から点pを仰ぐXZ平面に対する角度をφとする。
【0040】次に、図7に示すように、CCD撮像素子
30面上に光軸(Z軸)を原点oとするxy座標系を考
え、魚眼レンズ1の焦点距離をfとすると、点pに対す
る結像点(p’とする)は、図7に示すような位置とな
る。なお、図7において、φに+πされているのは、点
p’に結像される像が被写体面の像(点p)に対して上
下左右反転するためである。また、図7における光軸は
xy座標の原点oから紙面に直交する方向に存在する。
30面上に光軸(Z軸)を原点oとするxy座標系を考
え、魚眼レンズ1の焦点距離をfとすると、点pに対す
る結像点(p’とする)は、図7に示すような位置とな
る。なお、図7において、φに+πされているのは、点
p’に結像される像が被写体面の像(点p)に対して上
下左右反転するためである。また、図7における光軸は
xy座標の原点oから紙面に直交する方向に存在する。
【0041】ここで、点p’の位置は、原点oと点p’
間の長さ(hとする)と、op’とx軸のなす角φ+π
によって極座標として表される。この極座標をxyの直
交座標上で表すと、xyの直交座標上における位置(x
1,y1)は、 x1=h・cos(φ+π) (1) y1=h・sin(φ+π) (2) で表され、点p’の像高hは、h=2f・tan(θ/
2)で表されるので、このh=2f・tan(θ/2)
を(1)式および(2)式に代入すると、CCD撮像素
子30面上の結像点p’の座標(x1,y1)は、 x1=2f・tan(θ/2)・cos(φ+π) (3) y1=2f・tan(θ/2)・sin(φ+π) (4) となり、結局、 x1=−2f・tan(θ/2)・cosφ (5) y1=−2f・tan(θ/2)・sinφ (6) で表される。ただし、上式においてθおよびφは、
間の長さ(hとする)と、op’とx軸のなす角φ+π
によって極座標として表される。この極座標をxyの直
交座標上で表すと、xyの直交座標上における位置(x
1,y1)は、 x1=h・cos(φ+π) (1) y1=h・sin(φ+π) (2) で表され、点p’の像高hは、h=2f・tan(θ/
2)で表されるので、このh=2f・tan(θ/2)
を(1)式および(2)式に代入すると、CCD撮像素
子30面上の結像点p’の座標(x1,y1)は、 x1=2f・tan(θ/2)・cos(φ+π) (3) y1=2f・tan(θ/2)・sin(φ+π) (4) となり、結局、 x1=−2f・tan(θ/2)・cosφ (5) y1=−2f・tan(θ/2)・sinφ (6) で表される。ただし、上式においてθおよびφは、
【数1】 である。
【0042】以上のようにして、被写体面上の点pに対
するCCD撮像素子30面上の位置p’を求めることが
できる。
するCCD撮像素子30面上の位置p’を求めることが
できる。
【0043】次に、魚眼レンズ1を使用したカメラ2で
球面(=全方位)を撮影し、その画像を表示部となるモ
ニタ装置4に表示する場合のステップについて、図8に
基づいて説明する。
球面(=全方位)を撮影し、その画像を表示部となるモ
ニタ装置4に表示する場合のステップについて、図8に
基づいて説明する。
【0044】まず、魚眼レンズ1付きカメラ2で一方向
の半球面を撮影する(ステップS1)。これによってC
CD撮像素子30面上には半球面画像が極座標変換され
た画像として撮影される。次に、カメラ2を180度回
転させて反対方向の半球面を撮影する(ステップS
2)。これによってCCD撮像素子30面上に、残りの
半球面画像が極座標変換された画像として撮影される。
の半球面を撮影する(ステップS1)。これによってC
CD撮像素子30面上には半球面画像が極座標変換され
た画像として撮影される。次に、カメラ2を180度回
転させて反対方向の半球面を撮影する(ステップS
2)。これによってCCD撮像素子30面上に、残りの
半球面画像が極座標変換された画像として撮影される。
【0045】次に、画像データ処理部3によって2つの
画像を結合し、さらに平面画像とする(ステップS
3)。この際、半球面の結合部分に相当する領域の補正
が必要となるが、この魚眼レンズ1で得られた極座標変
換された画像は、周辺部の情報量が多く結合処理が容易
となる。この後、平面処理化されて得られた平面画像の
所定部分を切り出してモニタ装置4に表示する(ステッ
プS4)。
画像を結合し、さらに平面画像とする(ステップS
3)。この際、半球面の結合部分に相当する領域の補正
が必要となるが、この魚眼レンズ1で得られた極座標変
換された画像は、周辺部の情報量が多く結合処理が容易
となる。この後、平面処理化されて得られた平面画像の
所定部分を切り出してモニタ装置4に表示する(ステッ
プS4)。
【0046】使用者は、表示された所定部分を変更した
いとき、マウス等の指示手段によってその画面を移動さ
せる。この移動は、モニタ装置4に表示されている部分
の周囲360度の方向のいずれの方向にも連続的に可変
させることができる(ステップS5)。
いとき、マウス等の指示手段によってその画面を移動さ
せる。この移動は、モニタ装置4に表示されている部分
の周囲360度の方向のいずれの方向にも連続的に可変
させることができる(ステップS5)。
【0047】以上のステップでは、360度全方向の球
面を撮影したときの場合を説明したが、1つの半球面の
みを撮影したときも同様なステップとなる。ただし、ス
テップS2が不要となると共にステップS3中の2つの
画像の結合処理が不要となる。
面を撮影したときの場合を説明したが、1つの半球面の
みを撮影したときも同様なステップとなる。ただし、ス
テップS2が不要となると共にステップS3中の2つの
画像の結合処理が不要となる。
【0048】本実施の形態では、魚眼レンズ1や本発明
の他の魚眼レンズで得られる画像の周辺部の情報量が多
くなり、すなわち周辺部の画像が拡大されるので、製品
の検査などに用いる場合に好都合なものとなる。たとえ
ば、図9に示すような円筒形状物体51の中心軸上に本
発明による魚眼レンズ1の光軸を一致させた状態で円筒
形状物体51の内側面52を撮影した場合、本発明で
は、画像の周辺部が中心部よりも情報量の多い画像とし
て取り出すことができるので、その内側面52に生じて
いる傷などを発見しやすくできる。したがって、これを
水道管やガス管などパイプ上の物体の検査にも使うこと
ができ、さらに、トンネルなど壁面に生じる亀裂の監視
などにも使うことができる。
の他の魚眼レンズで得られる画像の周辺部の情報量が多
くなり、すなわち周辺部の画像が拡大されるので、製品
の検査などに用いる場合に好都合なものとなる。たとえ
ば、図9に示すような円筒形状物体51の中心軸上に本
発明による魚眼レンズ1の光軸を一致させた状態で円筒
形状物体51の内側面52を撮影した場合、本発明で
は、画像の周辺部が中心部よりも情報量の多い画像とし
て取り出すことができるので、その内側面52に生じて
いる傷などを発見しやすくできる。したがって、これを
水道管やガス管などパイプ上の物体の検査にも使うこと
ができ、さらに、トンネルなど壁面に生じる亀裂の監視
などにも使うことができる。
【0049】また、IC等の小さな部品の接続状況を検
査する場合にも利用できる。すなわち、図10に示すよ
うに、部品61がその側面62,62で半田63によっ
て基板24に固定されている場合、従来では、側方から
その半田付け状態を確認しなければならなかった。とこ
ろが、側方に他の部品65が存在するような場合、その
部品65側の半田63の部分はカメラでは視認できず、
検査の自動化が困難となっている。しかし、本発明の魚
眼レンズ1を使用したカメラ2では、図10(A)に示
すように、部品61の真上に魚眼レンズ1を配置したと
きでも、部品61の側方を十分被撮像でき、カメラ2で
の自動検査が可能となる。
査する場合にも利用できる。すなわち、図10に示すよ
うに、部品61がその側面62,62で半田63によっ
て基板24に固定されている場合、従来では、側方から
その半田付け状態を確認しなければならなかった。とこ
ろが、側方に他の部品65が存在するような場合、その
部品65側の半田63の部分はカメラでは視認できず、
検査の自動化が困難となっている。しかし、本発明の魚
眼レンズ1を使用したカメラ2では、図10(A)に示
すように、部品61の真上に魚眼レンズ1を配置したと
きでも、部品61の側方を十分被撮像でき、カメラ2で
の自動検査が可能となる。
【0050】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。たとえば、マスターレンズ部10
を除いたアタッチメントレンズ部20のみで魚眼レンズ
を構成したり、逆にマスターレンズ部10とアタッチメ
ントレンズ部20を一体不可分とした魚眼レンズとして
も良い。また、上述の実施の形態で示した魚眼レンズ1
のレンズ構成および各レンズの数値は、1実施例であ
り、他の構成および数値のものを採用しても良い。
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。たとえば、マスターレンズ部10
を除いたアタッチメントレンズ部20のみで魚眼レンズ
を構成したり、逆にマスターレンズ部10とアタッチメ
ントレンズ部20を一体不可分とした魚眼レンズとして
も良い。また、上述の実施の形態で示した魚眼レンズ1
のレンズ構成および各レンズの数値は、1実施例であ
り、他の構成および数値のものを採用しても良い。
【0051】さらに、上述の実施の形態の魚眼レンズ1
や本発明の他の魚眼レンズを使用したシステムとして、
図11に示す画像処理システム71を採用しても良い。
この画像処理システム71は、魚眼レンズ1または本発
明の他の魚眼レンズが付いたカメラ2と、このカメラ2
にケーブルで接続される画像データ処理部兼モニタ5と
から主に構成される。画像データ処理部兼モニタ5は、
いわゆるモニタ付きのパーソナルコンピュータとなって
おり、指示手段となるキーボード5aやマウス5bが接
続される。
や本発明の他の魚眼レンズを使用したシステムとして、
図11に示す画像処理システム71を採用しても良い。
この画像処理システム71は、魚眼レンズ1または本発
明の他の魚眼レンズが付いたカメラ2と、このカメラ2
にケーブルで接続される画像データ処理部兼モニタ5と
から主に構成される。画像データ処理部兼モニタ5は、
いわゆるモニタ付きのパーソナルコンピュータとなって
おり、指示手段となるキーボード5aやマウス5bが接
続される。
【0052】また、この画像データ処理部兼モニタ5
は、図8に示したステップS3,S4,S5を行わせる
ためのプログラムを記録した情報記録媒体(フロッピー
ディスク)6の内容がインストールされるハードディス
ク(図示省略)を有している。そして、このプログラム
がインストールされることによって、先に示した画像デ
ータ処理部3と同様な機能を果たすこととなる。
は、図8に示したステップS3,S4,S5を行わせる
ためのプログラムを記録した情報記録媒体(フロッピー
ディスク)6の内容がインストールされるハードディス
ク(図示省略)を有している。そして、このプログラム
がインストールされることによって、先に示した画像デ
ータ処理部3と同様な機能を果たすこととなる。
【0053】なお、カメラ2から画像データ処理部兼モ
ニタ5への撮像データの転送は、ケーブル以外にフラッ
シュカード等のメモリカードで行ったり、赤外線通信等
の無線で行うようにしても良い。さらに、フロッピーデ
ィスク6によってプログラムをインストールするのでは
なく、CD−ROM等の他の記録媒体で行ったり、ネッ
トワークを介して他の記憶部からプログラムを転送する
ようにしても良い。ネットワークを介してプログラムを
転送する場合、送信元の記憶部または画像データ処理部
兼モニタ5内のハードディスク(記憶部)が本発明の情
報記録媒体となる。
ニタ5への撮像データの転送は、ケーブル以外にフラッ
シュカード等のメモリカードで行ったり、赤外線通信等
の無線で行うようにしても良い。さらに、フロッピーデ
ィスク6によってプログラムをインストールするのでは
なく、CD−ROM等の他の記録媒体で行ったり、ネッ
トワークを介して他の記憶部からプログラムを転送する
ようにしても良い。ネットワークを介してプログラムを
転送する場合、送信元の記憶部または画像データ処理部
兼モニタ5内のハードディスク(記憶部)が本発明の情
報記録媒体となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
記載の魚眼レンズを用いた撮像装置では、魚眼レンズ
は、像高h、焦点距離f、画角θとしたとき、h=nf
・tan(θ/m)(ここでm,nは、1.6≦m≦
3,m−0.4≦n≦m+0.4)の関係を有するよう
にしている。これは、像高h、焦点距離f、画角θの関
係がh=f・θである通常の魚眼レンズに比べると、周
辺部(魚眼レンズの光軸を基準とした90度の画角付
近)での画像が拡大され情報量が多くなるものとなり、
その周辺部分の画像データの欠落を極力抑えることがで
きる。これによって、撮像された画像を平面画像に変換
する場合に画像データの補間を少なくすることができ、
より自然な平面画像を得ることができる。
記載の魚眼レンズを用いた撮像装置では、魚眼レンズ
は、像高h、焦点距離f、画角θとしたとき、h=nf
・tan(θ/m)(ここでm,nは、1.6≦m≦
3,m−0.4≦n≦m+0.4)の関係を有するよう
にしている。これは、像高h、焦点距離f、画角θの関
係がh=f・θである通常の魚眼レンズに比べると、周
辺部(魚眼レンズの光軸を基準とした90度の画角付
近)での画像が拡大され情報量が多くなるものとなり、
その周辺部分の画像データの欠落を極力抑えることがで
きる。これによって、撮像された画像を平面画像に変換
する場合に画像データの補間を少なくすることができ、
より自然な平面画像を得ることができる。
【0055】また、請求項3記載の発明は、既存の撮像
装置(カメラ)に設けられたマスターレンズに対しこの
マスタレンズとは異なるアタッチメントレンズを取り付
けることにより、このマスタレンズとアタッチメントレ
ンズとによって魚眼レンズを構成するようにしたので、
既存の殆どの撮像装置(カメラ)に取り付けることが可
能であり、しかも、アタッチメントレンズだけを新たに
製造すればよいことから安価なものとすることができ
る。
装置(カメラ)に設けられたマスターレンズに対しこの
マスタレンズとは異なるアタッチメントレンズを取り付
けることにより、このマスタレンズとアタッチメントレ
ンズとによって魚眼レンズを構成するようにしたので、
既存の殆どの撮像装置(カメラ)に取り付けることが可
能であり、しかも、アタッチメントレンズだけを新たに
製造すればよいことから安価なものとすることができ
る。
【0056】さらに、請求項4記載の画像表示装置は、
球面画像から平面画像への変換が容易で、かつ、より自
然な平面画像を表示できるものとなる。加えて、請求項
5記載の情報記録媒体では、その内部のプログラムをコ
ンピュータで読み取り実行させると、より自然な平面画
像を生成できることとなる。
球面画像から平面画像への変換が容易で、かつ、より自
然な平面画像を表示できるものとなる。加えて、請求項
5記載の情報記録媒体では、その内部のプログラムをコ
ンピュータで読み取り実行させると、より自然な平面画
像を生成できることとなる。
【図1】本発明の魚眼レンズを用いた撮像装置を利用し
て構成した画像処理システムの概略的な構成図である。
て構成した画像処理システムの概略的な構成図である。
【図2】図1で示した魚眼レンズの構成図と、それに対
応した各レンズ間の幅(レンズ間隔とレンズの厚さ)を
模式的に示す図である。
応した各レンズ間の幅(レンズ間隔とレンズの厚さ)を
模式的に示す図である。
【図3】h=f・θ、h=2f・sin(θ/2)、h
=f・sinθ、h=f・tanθの関係を有するそれ
ぞれの魚眼レンズと、h=2f・tan(θ/2)、h
=3f・tan(θ/3)、h=2f・tan(θ/
1.6)の関係を有する本発明の魚眼レンズについて、
それぞれ画角θと像高hの関係を示す図である。
=f・sinθ、h=f・tanθの関係を有するそれ
ぞれの魚眼レンズと、h=2f・tan(θ/2)、h
=3f・tan(θ/3)、h=2f・tan(θ/
1.6)の関係を有する本発明の魚眼レンズについて、
それぞれ画角θと像高hの関係を示す図である。
【図4】図3で示したそれぞれの魚眼レンズ(本発明の
魚眼レンズはh=2f・tan(θ/2)のみ)の光軸
を基準に画角を10度単位で変化させたときの像高の変
化をそれぞれの魚眼レンズの光軸を中心とした同心円で
表したものである。
魚眼レンズはh=2f・tan(θ/2)のみ)の光軸
を基準に画角を10度単位で変化させたときの像高の変
化をそれぞれの魚眼レンズの光軸を中心とした同心円で
表したものである。
【図5】h=f・θの関係を有する魚眼レンズと、h=
2f・tan(θ/1.6)、h=1.6f・tan
(θ/2)、h=1.2f・tan(θ/1.6)、h
=3.4f・tan(θ/3)、h=2.4f・tan
(θ/2)の関係を有する本発明の各魚眼レンズ(図3
に示す魚眼レンズの一部を併せて示す)について、それ
ぞれ画角θと像高hの関係を示す図である。
2f・tan(θ/1.6)、h=1.6f・tan
(θ/2)、h=1.2f・tan(θ/1.6)、h
=3.4f・tan(θ/3)、h=2.4f・tan
(θ/2)の関係を有する本発明の各魚眼レンズ(図3
に示す魚眼レンズの一部を併せて示す)について、それ
ぞれ画角θと像高hの関係を示す図である。
【図6】魚眼レンズにより得られた半球面画像を極座標
変換する方法を説明する図である。
変換する方法を説明する図である。
【図7】図6の極座標変換におけるCCD撮像素子面の
結像点の位置を求める方法を説明する図である。
結像点の位置を求める方法を説明する図である。
【図8】図1で示した画像処理システムを使用して行う
画像処理のステップを説明するためのフローチャートで
ある。
画像処理のステップを説明するためのフローチャートで
ある。
【図9】本発明の撮像装置を利用する他の例を示す図
で、(A)は側面から見た模式図で、(B)は、(A)
の矢示B方向から見た図である。
で、(A)は側面から見た模式図で、(B)は、(A)
の矢示B方向から見た図である。
【図10】本発明の撮像装置を利用するさらに他の例を
示す図で、(A)は側面から見た模式図で、(B)は、
(A)の矢示B方向から見た図である。
示す図で、(A)は側面から見た模式図で、(B)は、
(A)の矢示B方向から見た図である。
【図11】本発明の魚眼レンズを用いた撮像装置を利用
して構成した画像処理システムの他の例を示す図であ
る。
して構成した画像処理システムの他の例を示す図であ
る。
1 魚眼レンズ 2 カメラ(撮像装置) 3 画像データ処理部(画像表示装置の一部) 4 モニタ装置(画像表示装置の一部、表示部) 10 マスターレンズ部 20 アタッチメントレンズ部 30 CCD撮像素子
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月2日(2000.5.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成する
ため、本発明は、魚眼レンズの光軸を中心とした全視野
方向に、光軸を基準として少なくとも各方向90度の画
角での撮影を行い、その後その撮影したデータを用いて
平面画像に変換するために用いられる魚眼レンズを用い
た撮像装置であって、魚眼レンズは、その魚眼レンズに
よって得られる被写体のある点における像の像高をh、
その魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたとき、
これら像高h、焦点距離f、画角θが、h=2f・ta
n(θ/2)の関係を有するものとしている。
ため、本発明は、魚眼レンズの光軸を中心とした全視野
方向に、光軸を基準として少なくとも各方向90度の画
角での撮影を行い、その後その撮影したデータを用いて
平面画像に変換するために用いられる魚眼レンズを用い
た撮像装置であって、魚眼レンズは、その魚眼レンズに
よって得られる被写体のある点における像の像高をh、
その魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたとき、
これら像高h、焦点距離f、画角θが、h=2f・ta
n(θ/2)の関係を有するものとしている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 また、他の発明では、魚眼レンズの光軸
を中心とした全視野方向に、光軸を基準として少なくと
も各方向90度の画角での撮影を行い、その後その撮影
したデータを用いて平面画像に変換するために用いられ
る魚眼レンズを用いた撮像装置であって、魚眼レンズ
は、その魚眼レンズによって得られる被写体のある点に
おける像の像高をh、その魚眼レンズの焦点距離をf、
画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距離f、画角
θが、h=nf・tan(θ/m)(ここでm,nは、
1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦m+0.4)の関係
を有することとしている。
を中心とした全視野方向に、光軸を基準として少なくと
も各方向90度の画角での撮影を行い、その後その撮影
したデータを用いて平面画像に変換するために用いられ
る魚眼レンズを用いた撮像装置であって、魚眼レンズ
は、その魚眼レンズによって得られる被写体のある点に
おける像の像高をh、その魚眼レンズの焦点距離をf、
画角をθとしたとき、これら像高h、焦点距離f、画角
θが、h=nf・tan(θ/m)(ここでm,nは、
1.6≦m≦3,m−0.4≦n≦m+0.4)の関係
を有することとしている。
Claims (5)
- 【請求項1】 魚眼レンズの光軸を中心とした全視野方
向に、前記光軸を基準として少なくとも各方向90度の
画角での撮影を行う魚眼レンズを用いた撮像装置であっ
て、上記魚眼レンズは、その魚眼レンズによって得られ
る被写体のある点における像の像高をh、その魚眼レン
ズの焦点距離をf、画角をθとしたとき、これら像高
h、焦点距離f、画角θが、h=2f・tan(θ/
2)の関係を有することを特徴とする魚眼レンズを用い
た撮像装置。 - 【請求項2】 魚眼レンズの光軸を中心とした全視野方
向に、前記光軸を基準として少なくとも各方向90度の
画角での撮影を行う魚眼レンズを用いた撮像装置であっ
て、上記魚眼レンズは、その魚眼レンズによって得られ
る被写体のある点における像の像高をh、その魚眼レン
ズの焦点距離をf、画角をθとしたとき、これら像高
h、焦点距離f、画角θが、h=nf・tan(θ/
m)(ここでm,nは、1.6≦m≦3,m−0.4≦
n≦m+0.4)の関係を有することを特徴とする魚眼
レンズを用いた撮像装置。 - 【請求項3】 前記魚眼レンズは、既存の撮像装置に設
けられたマスターレンズと、このマスタレンズに取り付
けられるアタッチメントレンズとによって構成されるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の魚眼レンズを用
いた撮像装置。 - 【請求項4】 請求項1,2または3記載の撮像装置に
よって得られた画像から平面画像に変換する画像データ
処理部と、変換された平面画像を表示する表示部とを有
することを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項5】 被写体のある点における像の像高をh、
その魚眼レンズの焦点距離をf、画角をθとしたとき、
これら像高h、焦点距離f、画角θが、h=nf・ta
n(θ/m)(ここでm,nは、1.6≦m≦3,m−
0.4≦n≦m+0.4)の関係を有する魚眼レンズに
よって得られる画像から平面画像に変換するステップ
と、変換された平面画像の所定部分を表示部に表示する
ステップと、上記所定部分を指示手段によって連続的に
変更するステップとを少なくとも有するプログラムを記
録した情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11244441A JP2000221391A (ja) | 1998-11-25 | 1999-08-31 | 魚眼レンズを用いた撮像装置および画像表示装置ならびに情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35075198 | 1998-11-25 | ||
JP10-350751 | 1998-11-25 | ||
JP11244441A JP2000221391A (ja) | 1998-11-25 | 1999-08-31 | 魚眼レンズを用いた撮像装置および画像表示装置ならびに情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000221391A true JP2000221391A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=26536744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11244441A Pending JP2000221391A (ja) | 1998-11-25 | 1999-08-31 | 魚眼レンズを用いた撮像装置および画像表示装置ならびに情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000221391A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7173776B2 (en) | 2004-06-30 | 2007-02-06 | Pentax Corporation | Fisheye lens system |
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-
1999
- 1999-08-31 JP JP11244441A patent/JP2000221391A/ja active Pending
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010522 |