JP2000299149A - 接続端子及びその製造方法 - Google Patents
接続端子及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2000299149A JP2000299149A JP11105028A JP10502899A JP2000299149A JP 2000299149 A JP2000299149 A JP 2000299149A JP 11105028 A JP11105028 A JP 11105028A JP 10502899 A JP10502899 A JP 10502899A JP 2000299149 A JP2000299149 A JP 2000299149A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- metal film
- opening
- connection terminal
- passed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気密性を高めることができ、高温,高真空で
使用しても外部へのガスの発生がないコネクタ1を提供
する。 【解決手段】 リード線14を通すためのセラミックス
板11に形成された開口部33に銅膜13aがIBAD法で
蒸着され、銅膜13aが蒸着された開口部33にリード
線14が通される。リード線14が通された開口部33
近傍にさらに銅メッキ16が形成される。
使用しても外部へのガスの発生がないコネクタ1を提供
する。 【解決手段】 リード線14を通すためのセラミックス
板11に形成された開口部33に銅膜13aがIBAD法で
蒸着され、銅膜13aが蒸着された開口部33にリード
線14が通される。リード線14が通された開口部33
近傍にさらに銅メッキ16が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品と電子部
品とを接続する接続端子及びその製造方法に関し、特
に、気密性を高めることができる接続端子及びその製造
方法に関する。
品とを接続する接続端子及びその製造方法に関し、特
に、気密性を高めることができる接続端子及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置が搭載された電子機
器が普及している。このような電子機器では、外部接続
用コネクタが備えられており、このコネクタにより外部
の電子機器に接続される。
器が普及している。このような電子機器では、外部接続
用コネクタが備えられており、このコネクタにより外部
の電子機器に接続される。
【0003】図13(a)は、従来のコネクタ201を
示す図である。従来のコネクタ201は、複数のリード
線214が通された上側のセラミックス板211と下側
のセラミックス板211’、左右のセラミックス板22
1とセラミックス板222、及び図中、前後から取り付
けられる2枚のセラミックス板(不図示)の内部に接着
剤215が注入されてリード線214が固定されてい
た。
示す図である。従来のコネクタ201は、複数のリード
線214が通された上側のセラミックス板211と下側
のセラミックス板211’、左右のセラミックス板22
1とセラミックス板222、及び図中、前後から取り付
けられる2枚のセラミックス板(不図示)の内部に接着
剤215が注入されてリード線214が固定されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コネク
タ201を電子機器内で使用する際、電子機器内は、気
圧が約10-10 [Pa]程度で真空に近いため、コネクタ2
01内部の気圧とコネクタ201外部(電子機器内)の
気圧差により、図13(b)に示すように、コネクタ2
01内部の接着剤215がコネクタ201の外側方向に
移動し(分子流が発生し)、セラミックス板211及び
セラミックス板211’とリード線214との間にクラ
ック231が生じたり、接着剤215が外部(電子機器
内)に漏れ出したりする課題があった。
タ201を電子機器内で使用する際、電子機器内は、気
圧が約10-10 [Pa]程度で真空に近いため、コネクタ2
01内部の気圧とコネクタ201外部(電子機器内)の
気圧差により、図13(b)に示すように、コネクタ2
01内部の接着剤215がコネクタ201の外側方向に
移動し(分子流が発生し)、セラミックス板211及び
セラミックス板211’とリード線214との間にクラ
ック231が生じたり、接着剤215が外部(電子機器
内)に漏れ出したりする課題があった。
【0005】特に、温度が上昇し、約350℃くらいに
なると、さらに、コネクタ201内部の気圧とコネクタ
201外部の気圧の差が大きくなるため、接着剤215
のコネクタ201外部への漏れ出し、及びセラミックス
板211, セラミックス板212におけるクラック23
1の発生がさらに大きくなり、またコネクタ201内部
からガスが発生する課題があった。
なると、さらに、コネクタ201内部の気圧とコネクタ
201外部の気圧の差が大きくなるため、接着剤215
のコネクタ201外部への漏れ出し、及びセラミックス
板211, セラミックス板212におけるクラック23
1の発生がさらに大きくなり、またコネクタ201内部
からガスが発生する課題があった。
【0006】このため、電子機器内部において上述した
真空度が保てないため、装置不良の原因となっていた。
また、真空炉に装着され、真空炉内部の電子部品と真空
炉外部の電子機器とを接続するための接続端子において
も、真空炉内は超高真空(〜10-12 [Pa]程度)であるた
め、上述した課題と同様の課題が発生すると考えられ
る。
真空度が保てないため、装置不良の原因となっていた。
また、真空炉に装着され、真空炉内部の電子部品と真空
炉外部の電子機器とを接続するための接続端子において
も、真空炉内は超高真空(〜10-12 [Pa]程度)であるた
め、上述した課題と同様の課題が発生すると考えられ
る。
【0007】本発明は、上記した課題に鑑みてなされた
ものであり、気密性を高めることができると共にガスの
発生のない接続端子及びその製造方法を提供することを
目的とする。
ものであり、気密性を高めることができると共にガスの
発生のない接続端子及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の接続端子は、電子部品と電子部品
とを接続する接続端子であって、接続線が通されている
基板の開口部に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨張
係数に近い第1の金属膜が形成され、接続線が通された
基板の開口部近傍に第1の金属膜と同一の第2の金属膜
が形成されていることを特徴とする。
に、請求項1に記載の接続端子は、電子部品と電子部品
とを接続する接続端子であって、接続線が通されている
基板の開口部に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨張
係数に近い第1の金属膜が形成され、接続線が通された
基板の開口部近傍に第1の金属膜と同一の第2の金属膜
が形成されていることを特徴とする。
【0009】即ち、請求項1に記載の接続端子は、接続
線が通されている基板の開口部に、接続線及び基板の原
子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜が形成さ
れ、接続線と基板が、開口部に形成された第1の金属膜
により強固に密着されている。さらに、接続線が通され
た開口部近傍に第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形
成されており、接続線と基板が、第1の金属膜及び第2
の金属膜により強固に密着されている。また、請求項1
に記載の接続端子では、温度が上昇した場合、接続線、
基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、それぞれの
原子間距離及び熱膨張係数が近いため、強固に密着され
つつ、ほぼ同様に膨張する。
線が通されている基板の開口部に、接続線及び基板の原
子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜が形成さ
れ、接続線と基板が、開口部に形成された第1の金属膜
により強固に密着されている。さらに、接続線が通され
た開口部近傍に第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形
成されており、接続線と基板が、第1の金属膜及び第2
の金属膜により強固に密着されている。また、請求項1
に記載の接続端子では、温度が上昇した場合、接続線、
基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、それぞれの
原子間距離及び熱膨張係数が近いため、強固に密着され
つつ、ほぼ同様に膨張する。
【0010】また、上記課題を解決するために、請求項
2に記載の接続端子は、請求項1に記載の接続端子にお
いて、接続線は、基板と同一の第1の基板及び第2の基
板の開口部に通されていて、第1の基板、第2の基板、
及び4枚の板により箱体が形成され、内部に接着剤が封
入されていることを特徴とする。
2に記載の接続端子は、請求項1に記載の接続端子にお
いて、接続線は、基板と同一の第1の基板及び第2の基
板の開口部に通されていて、第1の基板、第2の基板、
及び4枚の板により箱体が形成され、内部に接着剤が封
入されていることを特徴とする。
【0011】即ち、請求項2に記載の接続端子は、請求
項1に記載の接続端子において、接続線は、基板と同一
の第1の基板及び第2の基板の開口部に通されていて、
接続線と第1の基板又は第2の基板は、第1の金属膜及
び第2の金属膜により強固に密着されて、第1の基板、
第2の基板、及び4枚の基板により内部に接着剤が封入
されている。また、請求項2に記載の接続端子では、温
度が上昇した場合、内部に封入されている接着剤は膨張
するが、接続線、第1の基板、第2の基板、第1の金属
膜、及び第2の金属膜は、それぞれの原子間距離及び熱
膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ同様に
膨張する。
項1に記載の接続端子において、接続線は、基板と同一
の第1の基板及び第2の基板の開口部に通されていて、
接続線と第1の基板又は第2の基板は、第1の金属膜及
び第2の金属膜により強固に密着されて、第1の基板、
第2の基板、及び4枚の基板により内部に接着剤が封入
されている。また、請求項2に記載の接続端子では、温
度が上昇した場合、内部に封入されている接着剤は膨張
するが、接続線、第1の基板、第2の基板、第1の金属
膜、及び第2の金属膜は、それぞれの原子間距離及び熱
膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ同様に
膨張する。
【0012】また、上記課題を解決するために、請求項
3に記載の接続端子は、請求項1に記載の接続端子にお
いて、接続線は、基板と同一の第1の基板及び第2の基
板の開口部に通されていて、第1の基板と第2の基板と
の間に第3の基板が挿入され、接続線が通された第3の
基板の開口部に、第1の金属膜が形成されていることを
特徴とする。
3に記載の接続端子は、請求項1に記載の接続端子にお
いて、接続線は、基板と同一の第1の基板及び第2の基
板の開口部に通されていて、第1の基板と第2の基板と
の間に第3の基板が挿入され、接続線が通された第3の
基板の開口部に、第1の金属膜が形成されていることを
特徴とする。
【0013】即ち、請求項3に記載の接続端子は、請求
項1に記載の接続端子において、接続線は、基板と同一
の第1の基板及び第2の基板の開口部に通されていて、
接続線と第1の基板及び第2の基板は、開口部に形成さ
れた第1の金属膜により強固に密着され、内部に封入さ
れた第3の基板の開口部にも第1の金属膜が形成されて
接続線が通されており、接続線と第3の基板は、開口部
に形成された第1の金属膜により強固に密着されてい
る。また、請求項3に記載の接続端子では、温度が上昇
した場合、第1の基板、第2の基板、第3の基板、第1
の金属膜、及び第2の金属膜は、それぞれの原子間距離
及び熱膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ
同様に膨張する。
項1に記載の接続端子において、接続線は、基板と同一
の第1の基板及び第2の基板の開口部に通されていて、
接続線と第1の基板及び第2の基板は、開口部に形成さ
れた第1の金属膜により強固に密着され、内部に封入さ
れた第3の基板の開口部にも第1の金属膜が形成されて
接続線が通されており、接続線と第3の基板は、開口部
に形成された第1の金属膜により強固に密着されてい
る。また、請求項3に記載の接続端子では、温度が上昇
した場合、第1の基板、第2の基板、第3の基板、第1
の金属膜、及び第2の金属膜は、それぞれの原子間距離
及び熱膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ
同様に膨張する。
【0014】また、上記課題を解決するために、請求項
4に記載の接続端子の製造方法は、電子部品と電子部品
とを接続する接続端子の製造方法であって、接続線を通
す基板の開口部に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨
張係数に近い第1の金属膜を形成した後に、第1の金属
膜が形成された基板の開口部に接続線を通し、接続線が
通された基板の開口部近傍に第1の金属膜と同一の第2
の金属膜を形成することを特徴とする。
4に記載の接続端子の製造方法は、電子部品と電子部品
とを接続する接続端子の製造方法であって、接続線を通
す基板の開口部に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨
張係数に近い第1の金属膜を形成した後に、第1の金属
膜が形成された基板の開口部に接続線を通し、接続線が
通された基板の開口部近傍に第1の金属膜と同一の第2
の金属膜を形成することを特徴とする。
【0015】即ち、請求項4に記載の接続端子の製造方
法は、接続線を通す基板の開口部に、接続線と基板の原
子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形成した
後に、第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続線
を通し、接続線、基板、及び第1の金属膜を強固に密着
させる。そして、接続線が通された基板の開口部近傍に
第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成し、接続線、
基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に密着さ
せる。また、請求項4に記載の接続端子の製造方法によ
り製造された接続端子は、温度が上昇しても、接続線、
基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、原子間距離
及び熱膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ
同様に膨張する。
法は、接続線を通す基板の開口部に、接続線と基板の原
子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形成した
後に、第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続線
を通し、接続線、基板、及び第1の金属膜を強固に密着
させる。そして、接続線が通された基板の開口部近傍に
第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成し、接続線、
基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に密着さ
せる。また、請求項4に記載の接続端子の製造方法によ
り製造された接続端子は、温度が上昇しても、接続線、
基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、原子間距離
及び熱膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ
同様に膨張する。
【0016】また、上記課題を解決するために、請求項
5に記載の接続端子の製造方法は、請求項4に記載の接
続端子の製造方法において、接続線を基板の開口部に通
す際、基板上に後に除去可能な除去膜を形成し、除去膜
が基板よりも内側に残留されるように開口部を形成し、
開口部及び除去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を
除去して開口部に接続線を通すことを特徴とする。
5に記載の接続端子の製造方法は、請求項4に記載の接
続端子の製造方法において、接続線を基板の開口部に通
す際、基板上に後に除去可能な除去膜を形成し、除去膜
が基板よりも内側に残留されるように開口部を形成し、
開口部及び除去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を
除去して開口部に接続線を通すことを特徴とする。
【0017】即ち、請求項5に記載の接続端子の製造方
法は、請求項4に記載の接続端子の製造方法において、
接続線を基板の開口部に通す際、基板上に後に除去可能
な除去膜を形成した後、除去膜が基板よりも内側に残留
されるように開口部を形成する。そして、開口部及び除
去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を除去して、開
口部近傍に第1の金属膜を残留させる。開口部近傍に残
留された第1の金属膜は、他の開口部近傍に残留された
第1の金属膜と隔離される。そして、接続線が通された
開口部近傍に第2の金属膜が形成され、形成された第2
の金属膜により、既に形成されている第1の金属膜及び
接続線の開口部近傍を密着させる。
法は、請求項4に記載の接続端子の製造方法において、
接続線を基板の開口部に通す際、基板上に後に除去可能
な除去膜を形成した後、除去膜が基板よりも内側に残留
されるように開口部を形成する。そして、開口部及び除
去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を除去して、開
口部近傍に第1の金属膜を残留させる。開口部近傍に残
留された第1の金属膜は、他の開口部近傍に残留された
第1の金属膜と隔離される。そして、接続線が通された
開口部近傍に第2の金属膜が形成され、形成された第2
の金属膜により、既に形成されている第1の金属膜及び
接続線の開口部近傍を密着させる。
【0018】また、上記課題を解決するために、請求項
6に記載の接続端子の製造方法は、請求項5に記載の接
続端子の製造方法において、第1の金属膜が形成された
基板の開口部に接続線を通す際、基板と同一の工程によ
り形成された第1の基板及び第2の基板の開口部に接続
線を通した後に、第1の基板及び第2の基板並びに4枚
の板により形成される箱体の内部に接着剤を封入し、接
続線が通された第1の基板及び第2の基板の開口部近傍
に第2の金属膜を形成する。
6に記載の接続端子の製造方法は、請求項5に記載の接
続端子の製造方法において、第1の金属膜が形成された
基板の開口部に接続線を通す際、基板と同一の工程によ
り形成された第1の基板及び第2の基板の開口部に接続
線を通した後に、第1の基板及び第2の基板並びに4枚
の板により形成される箱体の内部に接着剤を封入し、接
続線が通された第1の基板及び第2の基板の開口部近傍
に第2の金属膜を形成する。
【0019】即ち、請求項6に記載の接続端子の製造方
法は、請求項5に記載の接続端子の製造方法において、
第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続線を通す
際、基板と同一の工程により形成された第1の基板及び
第2の基板の開口部に接続線を通し、接続線、第1の基
板、第2の基板、及び第1の金属膜を強固に密着させ
る。そして、第1の基板、第2の基板、及び4枚の板に
より形成される箱体の内部に接着剤を封入する。その
後、接続線が通された第1の基板及び第2の基板の開口
部近傍に第2の金属膜を形成し、接続線、第1の基板、
第2の基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に
密着させる。また、請求項6に記載の接続端子の製造方
法により製造された接続端子では、温度が上昇した場
合、接続線、第1の基板、第2の基板、第1の金属膜、
及び第2の金属膜は、強固に密着されつつ、ほぼ同様に
膨張する。
法は、請求項5に記載の接続端子の製造方法において、
第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続線を通す
際、基板と同一の工程により形成された第1の基板及び
第2の基板の開口部に接続線を通し、接続線、第1の基
板、第2の基板、及び第1の金属膜を強固に密着させ
る。そして、第1の基板、第2の基板、及び4枚の板に
より形成される箱体の内部に接着剤を封入する。その
後、接続線が通された第1の基板及び第2の基板の開口
部近傍に第2の金属膜を形成し、接続線、第1の基板、
第2の基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に
密着させる。また、請求項6に記載の接続端子の製造方
法により製造された接続端子では、温度が上昇した場
合、接続線、第1の基板、第2の基板、第1の金属膜、
及び第2の金属膜は、強固に密着されつつ、ほぼ同様に
膨張する。
【0020】また、上記課題を解決するために、請求項
7に記載の接続端子の製造方法は、請求項5に記載の接
続端子の製造方法において、第1の金属膜が形成された
基板の開口部に接続線を通す際、基板と同一の工程によ
り形成された第1の基板及び第2の基板とは異なる第3
の基板上に後に除去可能な除去膜を形成し、第3の基板
及び除去膜に同様な形状に開口部を形成し、開口部及び
除去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を除去し、そ
の後、第1の基板及び第2の基板の間に第3の基板を挟
んで、第1の基板、第2の基板、及び第3の基板の開口
部に接続線を通すことを特徴とする。
7に記載の接続端子の製造方法は、請求項5に記載の接
続端子の製造方法において、第1の金属膜が形成された
基板の開口部に接続線を通す際、基板と同一の工程によ
り形成された第1の基板及び第2の基板とは異なる第3
の基板上に後に除去可能な除去膜を形成し、第3の基板
及び除去膜に同様な形状に開口部を形成し、開口部及び
除去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を除去し、そ
の後、第1の基板及び第2の基板の間に第3の基板を挟
んで、第1の基板、第2の基板、及び第3の基板の開口
部に接続線を通すことを特徴とする。
【0021】即ち、請求項7に記載の接続端子の製造方
法は、請求項5に記載の接続端子の製造方法において、
第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続線を通す
際、第1の基板及び第2の基板とは異なる第3の基板上
に後に除去可能な膜を形成する。そして、第3の基板及
び除去膜に同様な形状に開口部を形成し、開口部及び除
去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を除去し、第3
の基板の開口部内側に第1の金属膜を残留させ、接続
線、第3の基板、及び第1の金属膜を強固に密着させ
る。その後、第3の基板を第1の基板と第2の基板の間
に挟んで、第1の基板、第2の基板、及び第3の基板の
開口部に接続線を通し、第1の基板、第2の基板、第3
の基板、及び第1の金属膜が強固に密着される。さら
に、接続線が通されている第1の基板及び第2の基板の
開口部に、第2の金属膜を形成し、接続線、第1の基
板、第2の基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜が強
固に密着される。また、請求項7に記載の接続端子の製
造方法により製造された接続端子では、温度が上昇した
場合、接続線、第1の基板、第2の基板、第3の基板、
第1の金属膜、及び第2の金属膜は、強固に密着されつ
つ、ほぼ同様に膨張する。
法は、請求項5に記載の接続端子の製造方法において、
第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続線を通す
際、第1の基板及び第2の基板とは異なる第3の基板上
に後に除去可能な膜を形成する。そして、第3の基板及
び除去膜に同様な形状に開口部を形成し、開口部及び除
去膜上に第1の金属膜を形成し、除去膜を除去し、第3
の基板の開口部内側に第1の金属膜を残留させ、接続
線、第3の基板、及び第1の金属膜を強固に密着させ
る。その後、第3の基板を第1の基板と第2の基板の間
に挟んで、第1の基板、第2の基板、及び第3の基板の
開口部に接続線を通し、第1の基板、第2の基板、第3
の基板、及び第1の金属膜が強固に密着される。さら
に、接続線が通されている第1の基板及び第2の基板の
開口部に、第2の金属膜を形成し、接続線、第1の基
板、第2の基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜が強
固に密着される。また、請求項7に記載の接続端子の製
造方法により製造された接続端子では、温度が上昇した
場合、接続線、第1の基板、第2の基板、第3の基板、
第1の金属膜、及び第2の金属膜は、強固に密着されつ
つ、ほぼ同様に膨張する。
【0022】また、上記課題を解決するために、請求項
8に記載の接続端子の製造方法は、請求項5乃至請求項
7に記載の接続端子の製造方法において、開口部及び後
に除去可能な除去膜上に第1の金属膜を形成する際、開
口部及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させ
た第1の金属膜をイオンビームでスパッタすることを特
徴とする。
8に記載の接続端子の製造方法は、請求項5乃至請求項
7に記載の接続端子の製造方法において、開口部及び後
に除去可能な除去膜上に第1の金属膜を形成する際、開
口部及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させ
た第1の金属膜をイオンビームでスパッタすることを特
徴とする。
【0023】即ち、請求項8に記載の接続端子の製造方
法は、請求項5に記載の接続端子の製造方法において、
開口部及び除去膜上に第1の金属膜を形成する際、開口
部及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させた
第1の金属膜をイオンビームでスパッタし、開口部及び
除去膜上に第1の金属膜を強固に密着させる。そして、
除去膜を除去し、基板の開口部近傍にのみ強固に密着さ
れた第1の金属膜を残留させる。
法は、請求項5に記載の接続端子の製造方法において、
開口部及び除去膜上に第1の金属膜を形成する際、開口
部及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させた
第1の金属膜をイオンビームでスパッタし、開口部及び
除去膜上に第1の金属膜を強固に密着させる。そして、
除去膜を除去し、基板の開口部近傍にのみ強固に密着さ
れた第1の金属膜を残留させる。
【0024】また、請求項8に記載の接続端子の製造方
法は、請求項6に記載の接続端子の製造方法において、
除去膜が第1の基板及び第2の基板よりも内側に残留さ
れるように形成された開口部及び除去膜上に第1の金属
膜を蒸着させ、蒸着させた第1の金属膜をイオンビーム
でスパッタし、開口部及び除去膜上に第1の金属膜を強
固に密着させる。そして、除去膜を除去し、第1の基板
及び第2の基板の開口部近傍にのみ強固に密着された第
1の金属膜を残留させる。その後、第1の基板及び第2
の基板の開口部に接続線が通され、接続線、第1の基
板、第2の基板、及び第1の金属膜が強固に密着され
る。
法は、請求項6に記載の接続端子の製造方法において、
除去膜が第1の基板及び第2の基板よりも内側に残留さ
れるように形成された開口部及び除去膜上に第1の金属
膜を蒸着させ、蒸着させた第1の金属膜をイオンビーム
でスパッタし、開口部及び除去膜上に第1の金属膜を強
固に密着させる。そして、除去膜を除去し、第1の基板
及び第2の基板の開口部近傍にのみ強固に密着された第
1の金属膜を残留させる。その後、第1の基板及び第2
の基板の開口部に接続線が通され、接続線、第1の基
板、第2の基板、及び第1の金属膜が強固に密着され
る。
【0025】また、請求項8に記載の接続端子の製造方
法は、請求項7に記載の接続端子の製造方法において、
第3の基板及び除去膜に同様な形状に形成された開口部
及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させた第
1の金属膜をイオンビームでスパッタし、開口部及び除
去膜上に第1の金属膜を強固に密着させる。そして、除
去膜を除去し、第3の基板の開口部内側にのみ強固に密
着された第1の金属膜を残留させる。その後、開口部内
側に第1の金属膜が形成された第3の基板が、第1の基
板及び第2の基板に挟まれ、第1の基板及び第2の基板
並びに第3の基板の開口部に接続線が通され、接続線、
第1の基板、第2の基板、第3の基板、及び第1の金属
膜が強固に密着される。
法は、請求項7に記載の接続端子の製造方法において、
第3の基板及び除去膜に同様な形状に形成された開口部
及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させた第
1の金属膜をイオンビームでスパッタし、開口部及び除
去膜上に第1の金属膜を強固に密着させる。そして、除
去膜を除去し、第3の基板の開口部内側にのみ強固に密
着された第1の金属膜を残留させる。その後、開口部内
側に第1の金属膜が形成された第3の基板が、第1の基
板及び第2の基板に挟まれ、第1の基板及び第2の基板
並びに第3の基板の開口部に接続線が通され、接続線、
第1の基板、第2の基板、第3の基板、及び第1の金属
膜が強固に密着される。
【0026】また、上記課題を解決するために、請求項
9に記載の接続端子は、電子部品と電子部品とを接続す
る接続端子であって、接続線が通されている基板の開口
部に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い
第1の金属膜が形成され、接続線が通された基板の開口
部近傍に第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形成され
ている接続端子の外部がエポキシ系樹脂で覆われ、接続
端子の外部にフランジが装着されていることを特徴とす
る。
9に記載の接続端子は、電子部品と電子部品とを接続す
る接続端子であって、接続線が通されている基板の開口
部に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い
第1の金属膜が形成され、接続線が通された基板の開口
部近傍に第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形成され
ている接続端子の外部がエポキシ系樹脂で覆われ、接続
端子の外部にフランジが装着されていることを特徴とす
る。
【0027】即ち、請求項9に記載の接続端子は、外部
がエポキシ系樹脂で覆われ、さらに、その外部にフラン
ジが装着されている接続端子の接続線が通されている基
板の開口部に、接続線及び基板の原子間距離及び熱膨張
係数に近い第1の金属膜が形成され、接続線と基板が、
開口部に形成された第1の金属膜により強固に密着され
ている。さらに、接続線が通された開口部近傍に第1の
金属膜と同一の第2の金属膜が形成されており、接続線
と基板が、第1の金属膜及び第2の金属膜により強固に
密着されている。また、請求項9に記載の接続端子で
は、温度が上昇した場合、接続線、基板、第1の金属
膜、及び第2の金属膜は、それぞれの原子間距離及び熱
膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ同様に
膨張する。従って、請求項9に記載の接続端子では、超
高真空中においても、接続線、基板、第1の金属膜、及
び第2の金属膜は、強固に密着される。
がエポキシ系樹脂で覆われ、さらに、その外部にフラン
ジが装着されている接続端子の接続線が通されている基
板の開口部に、接続線及び基板の原子間距離及び熱膨張
係数に近い第1の金属膜が形成され、接続線と基板が、
開口部に形成された第1の金属膜により強固に密着され
ている。さらに、接続線が通された開口部近傍に第1の
金属膜と同一の第2の金属膜が形成されており、接続線
と基板が、第1の金属膜及び第2の金属膜により強固に
密着されている。また、請求項9に記載の接続端子で
は、温度が上昇した場合、接続線、基板、第1の金属
膜、及び第2の金属膜は、それぞれの原子間距離及び熱
膨張係数が近いため、強固に密着されつつ、ほぼ同様に
膨張する。従って、請求項9に記載の接続端子では、超
高真空中においても、接続線、基板、第1の金属膜、及
び第2の金属膜は、強固に密着される。
【0028】また、上記課題を解決するために、請求項
10に記載の接続端子の製造方法は、電子部品と電子部
品とを接続する接続端子の製造方法であって、接続線を
通す基板の開口部に、接続線と基板の原子間距離及び熱
膨張係数に近い第1の金属膜を形成した後に、第1の金
属膜が形成された基板の開口部に接続線を通し、接続線
が通された基板の開口部近傍に第1の金属膜と同一の第
2の金属膜を形成して製造された端子の外部をエポキシ
系樹脂で覆い、さらに、接続端子の外部にフランジを装
着することを特徴とする。
10に記載の接続端子の製造方法は、電子部品と電子部
品とを接続する接続端子の製造方法であって、接続線を
通す基板の開口部に、接続線と基板の原子間距離及び熱
膨張係数に近い第1の金属膜を形成した後に、第1の金
属膜が形成された基板の開口部に接続線を通し、接続線
が通された基板の開口部近傍に第1の金属膜と同一の第
2の金属膜を形成して製造された端子の外部をエポキシ
系樹脂で覆い、さらに、接続端子の外部にフランジを装
着することを特徴とする。
【0029】即ち、請求項10に記載の接続端子の製造
方法は、接続線を通す基板の開口部に、接続線と基板の
原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形成し
た後に、第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続
線を通し、接続線、基板、及び第1の金属膜を強固に密
着させる。そして、接続線が通された基板の開口部近傍
に第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成し、接続
線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に密
着させる。このようにして製造された接続端子の外部を
エポキシ系樹脂で覆い、さらに、その外部にフランジを
装着する。製造された接続端子は、温度が上昇しても、
接続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、原
子間距離及び熱膨張係数が近いため、強固に密着されつ
つ、ほぼ同様に膨張する。従って、請求項10に記載の
接続端子の製造方法により製造された接続端子では、超
高真空中においても、接続線、基板、第1の金属膜、及
び第2の金属膜は、強固に密着される。
方法は、接続線を通す基板の開口部に、接続線と基板の
原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形成し
た後に、第1の金属膜が形成された基板の開口部に接続
線を通し、接続線、基板、及び第1の金属膜を強固に密
着させる。そして、接続線が通された基板の開口部近傍
に第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成し、接続
線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に密
着させる。このようにして製造された接続端子の外部を
エポキシ系樹脂で覆い、さらに、その外部にフランジを
装着する。製造された接続端子は、温度が上昇しても、
接続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、原
子間距離及び熱膨張係数が近いため、強固に密着されつ
つ、ほぼ同様に膨張する。従って、請求項10に記載の
接続端子の製造方法により製造された接続端子では、超
高真空中においても、接続線、基板、第1の金属膜、及
び第2の金属膜は、強固に密着される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のコネ
クタの構造について、添付の図面を用いて説明する。図
1は本実施の形態のコネクタの構造を示す斜視図であ
り、図2は図1のA−A’線での断面図である。
クタの構造について、添付の図面を用いて説明する。図
1は本実施の形態のコネクタの構造を示す斜視図であ
り、図2は図1のA−A’線での断面図である。
【0031】本実施の形態の接続端子であるコネクタ1
は、図1では省略しているが、セラミックス板11及び
セラミックス板11’に約80本程度のリード線14が
通されている。このリード線14は、タングステンから
形成されている。そして、セラミックス板21、セラミ
ックス板22、セラミックス板23、及びセラミックス
板24により箱体が形成され、内部に接着剤15が封入
されて、リード線14が固定されている。リード線14
が通されているセラミックス板11及びセラミックス板
11’の近傍には、それぞれ銅膜13a及び銅膜13’
aが形成され、さらに銅メッキ16が形成されている。
は、図1では省略しているが、セラミックス板11及び
セラミックス板11’に約80本程度のリード線14が
通されている。このリード線14は、タングステンから
形成されている。そして、セラミックス板21、セラミ
ックス板22、セラミックス板23、及びセラミックス
板24により箱体が形成され、内部に接着剤15が封入
されて、リード線14が固定されている。リード線14
が通されているセラミックス板11及びセラミックス板
11’の近傍には、それぞれ銅膜13a及び銅膜13’
aが形成され、さらに銅メッキ16が形成されている。
【0032】その詳細な断面構造は、図2に示されてお
り、セラッミクス板11の開口部33及びセラミックス
板11’の開口部33’と、開口部33及び開口部3
3’に通されたリード線14との間が、それぞれ銅膜1
3a及び銅膜13’aにより挟まれた構造となってお
り、セラミックス板11及びセラミックス板11’の外
側で、開口部33及び開口部33’のリード線14の近
傍の銅膜13a及び銅膜13’aの上部には、銅メッキ
16が形成され、リード線14が通されたセラミックス
板11,11’の開口部33,33’の近傍が銅膜1
3,13’a、及び銅メッキ16により覆われた構造と
なっている。以下、セラミックス板11,11’のこと
をセラミックス基板11,11’とも称する。
り、セラッミクス板11の開口部33及びセラミックス
板11’の開口部33’と、開口部33及び開口部3
3’に通されたリード線14との間が、それぞれ銅膜1
3a及び銅膜13’aにより挟まれた構造となってお
り、セラミックス板11及びセラミックス板11’の外
側で、開口部33及び開口部33’のリード線14の近
傍の銅膜13a及び銅膜13’aの上部には、銅メッキ
16が形成され、リード線14が通されたセラミックス
板11,11’の開口部33,33’の近傍が銅膜1
3,13’a、及び銅メッキ16により覆われた構造と
なっている。以下、セラミックス板11,11’のこと
をセラミックス基板11,11’とも称する。
【0033】次に、本実施の形態のコネクタ1の製造方
法について、図3及び図4を用いて説明する。まず、図
3(a)に示すように、セラミックス基板11上にペン
キ層12が塗布される。
法について、図3及び図4を用いて説明する。まず、図
3(a)に示すように、セラミックス基板11上にペン
キ層12が塗布される。
【0034】次に、図3(b)に示すように、ペンキ層
12上から矢印に示すようにエキシマレーザが照射さ
れ、ペンキ層12及びセラミックス基板11に開口部3
1が形成される。形成された開口部31の形状は、ペン
キ層12が、セラミックス基板11よりも内側に小さく
形成され、ペンキ層12とセラミックス基板11とで階
段状の形状になるようにする。
12上から矢印に示すようにエキシマレーザが照射さ
れ、ペンキ層12及びセラミックス基板11に開口部3
1が形成される。形成された開口部31の形状は、ペン
キ層12が、セラミックス基板11よりも内側に小さく
形成され、ペンキ層12とセラミックス基板11とで階
段状の形状になるようにする。
【0035】そして、図3(c)に示すように、銅膜1
3をイオンビーム支援型真空蒸着IBAD(Ion Beam Assist
ed Deposition)法により、開口部31の形状に沿って膜
厚が均一になるように蒸着させる。IBAD法とは、銅分子
をセラミックス基板11及びペンキ層12に蒸着させた
後に、イオンビームでスパッタして、セラミックス基板
11及びペンキ層12に、銅分子をめり込ませて密着さ
せる蒸着法である。
3をイオンビーム支援型真空蒸着IBAD(Ion Beam Assist
ed Deposition)法により、開口部31の形状に沿って膜
厚が均一になるように蒸着させる。IBAD法とは、銅分子
をセラミックス基板11及びペンキ層12に蒸着させた
後に、イオンビームでスパッタして、セラミックス基板
11及びペンキ層12に、銅分子をめり込ませて密着さ
せる蒸着法である。
【0036】その詳細は、図5に示すように、真空炉6
0の下方に設置された、銅溶液を蓄えたるつぼ61がヒ
ータ62により加熱されて銅分子が蒸発され、蒸発され
た銅分子が、真空炉60の上方に設置されている、セラ
ミックス基板11及びペンキ層12に蒸着される。そし
て、ビームガン63によりイオンビームが発射され、発
射されたイオンビームが加速電極64により加速され
て、セラミックス基板11及びペンキ層12に蒸着され
ている銅分子がスパッタされ、銅分子がセラミックス基
板11及びペンキ層12にめり込まされて密着される。
そのため、蒸着された銅膜13は、セラミックス基板1
1及びペンキ層12に強固に密着されて形成される。
0の下方に設置された、銅溶液を蓄えたるつぼ61がヒ
ータ62により加熱されて銅分子が蒸発され、蒸発され
た銅分子が、真空炉60の上方に設置されている、セラ
ミックス基板11及びペンキ層12に蒸着される。そし
て、ビームガン63によりイオンビームが発射され、発
射されたイオンビームが加速電極64により加速され
て、セラミックス基板11及びペンキ層12に蒸着され
ている銅分子がスパッタされ、銅分子がセラミックス基
板11及びペンキ層12にめり込まされて密着される。
そのため、蒸着された銅膜13は、セラミックス基板1
1及びペンキ層12に強固に密着されて形成される。
【0037】次いで、図3(d)に示すように、ペンキ
層12がシンナーなどの溶剤により溶解される。このと
き、ペンキ層12の上部に形成されている銅膜13は、
IBAD法により蒸着されており、ペンキ層12に強固に形
成されているため、ペンキ層12が溶解されるときに同
時に剥離され、開口部33の内側及びセラミックス基板
11の開口部33近傍にのみ銅膜13aが残留される。
このとき、絶縁性を保つため、セラミックス基板11の
開口部33の近傍だけに銅膜13aが形成された状態と
なるようにし、他の開口部33の近傍に蒸着させられた
銅膜13aと隔離されていることを確認する。この状態
のセラミックス基板11及び銅膜13aを合わせたもの
を、便宜上、第1の中間部材40と称することにする。
層12がシンナーなどの溶剤により溶解される。このと
き、ペンキ層12の上部に形成されている銅膜13は、
IBAD法により蒸着されており、ペンキ層12に強固に形
成されているため、ペンキ層12が溶解されるときに同
時に剥離され、開口部33の内側及びセラミックス基板
11の開口部33近傍にのみ銅膜13aが残留される。
このとき、絶縁性を保つため、セラミックス基板11の
開口部33の近傍だけに銅膜13aが形成された状態と
なるようにし、他の開口部33の近傍に蒸着させられた
銅膜13aと隔離されていることを確認する。この状態
のセラミックス基板11及び銅膜13aを合わせたもの
を、便宜上、第1の中間部材40と称することにする。
【0038】そして、図4(a)に示すように、第1の
中間部材40の開口部33と、この第1の中間部材40
と同様の方法で形成された他の第1の中間部材40’の
開口部33’にリード線14が通される。なお、他の第
1の中間部材40’の開口部31’と開口部32’の形
成過程は省略されているが、第1の中間部材40の場合
と同様である。
中間部材40の開口部33と、この第1の中間部材40
と同様の方法で形成された他の第1の中間部材40’の
開口部33’にリード線14が通される。なお、他の第
1の中間部材40’の開口部31’と開口部32’の形
成過程は省略されているが、第1の中間部材40の場合
と同様である。
【0039】次いで、図4(b)に示すように、セラミ
ックス板21がセラミックス基板11及びセラミックス
基板11’に、右側(図4(b)中では)から取り付け
られた後に、内部に接着剤15が注入され、その後、セ
ラミック板22が左側(図4(b)中では)から取り付
けられる。さらに、図4(b)では不図示のセラミック
ス板23及びセラミックス板24が、前後から取り付け
られ、第2の中間部材50が組み立てられる。
ックス板21がセラミックス基板11及びセラミックス
基板11’に、右側(図4(b)中では)から取り付け
られた後に、内部に接着剤15が注入され、その後、セ
ラミック板22が左側(図4(b)中では)から取り付
けられる。さらに、図4(b)では不図示のセラミック
ス板23及びセラミックス板24が、前後から取り付け
られ、第2の中間部材50が組み立てられる。
【0040】そして、図4(c)に示すように、第2の
中間部材50の銅膜13a上及び開口部33近傍のリ−
ド線14側部、並びに銅膜13’a上及び開口部33’
近傍のリ−ド線14側部に銅メッキ16が形成される。
中間部材50の銅膜13a上及び開口部33近傍のリ−
ド線14側部、並びに銅膜13’a上及び開口部33’
近傍のリ−ド線14側部に銅メッキ16が形成される。
【0041】最後に、リード線14の切断及び研磨など
が行われ、図1に示したコネクタ1が完成される。な
お、コネクタ1の用途に応じて、リード線14の折り曲
げなどの各種変形は可能である。また、リード線14の
本数も用途に応じて変更可能である。
が行われ、図1に示したコネクタ1が完成される。な
お、コネクタ1の用途に応じて、リード線14の折り曲
げなどの各種変形は可能である。また、リード線14の
本数も用途に応じて変更可能である。
【0042】以上のように、本実施の形態のコネクタ1
の製造方法によれば、セラミックス基板11の開口部3
2に、銅膜13aを蒸着させて、リード線14を通し、
銅膜13a上及び開口部33近傍のリード線14側部に
銅メッキ16を形成し、セラミックス基板11、リード
線14、及び銅膜13aと銅メッキ16の材料に原子間
距離及び熱膨張係数に近い材料を用いた(セラミック
ス、タングステン、及び銅の原子間距離は、それぞれ約
3Å, セラミックス、タングステン、及び銅の熱膨張係
数は約〜10-6/ ℃)ので、セラミックス基板11、リー
ド線14、及び銅膜13aと銅メッキ16の密着度を向
上することができ、コネクタ1の気密性を高くすること
ができる。
の製造方法によれば、セラミックス基板11の開口部3
2に、銅膜13aを蒸着させて、リード線14を通し、
銅膜13a上及び開口部33近傍のリード線14側部に
銅メッキ16を形成し、セラミックス基板11、リード
線14、及び銅膜13aと銅メッキ16の材料に原子間
距離及び熱膨張係数に近い材料を用いた(セラミック
ス、タングステン、及び銅の原子間距離は、それぞれ約
3Å, セラミックス、タングステン、及び銅の熱膨張係
数は約〜10-6/ ℃)ので、セラミックス基板11、リー
ド線14、及び銅膜13aと銅メッキ16の密着度を向
上することができ、コネクタ1の気密性を高くすること
ができる。
【0043】また、セラミックス基板11及びペンキ層
12に銅膜13aを蒸着させる際、IBAD法により蒸着さ
せるため、銅膜13aは、セラミックス基板11に強固
に密着させて形成させることができ、銅膜13aの剥離
を抑止することができ、コネクタ1の気密性をさらに向
上することができる。
12に銅膜13aを蒸着させる際、IBAD法により蒸着さ
せるため、銅膜13aは、セラミックス基板11に強固
に密着させて形成させることができ、銅膜13aの剥離
を抑止することができ、コネクタ1の気密性をさらに向
上することができる。
【0044】さらに、ペンキ層12上部に銅膜13が強
固に蒸着されているため、ペンキ層12を溶解する際、
ペンキ層12上部に蒸着させられた銅膜13も除去する
ことができ、銅膜13aを開口部33近傍にのみ残留さ
せることができ、他の開口部の銅膜と隔離することがで
きるため、ショ−トを防止することができる。
固に蒸着されているため、ペンキ層12を溶解する際、
ペンキ層12上部に蒸着させられた銅膜13も除去する
ことができ、銅膜13aを開口部33近傍にのみ残留さ
せることができ、他の開口部の銅膜と隔離することがで
きるため、ショ−トを防止することができる。
【0045】このように構成されたコネクタ1は、超高
真空の高温時に内部の接着剤15でガスが発生しないの
で、コネクタ1外部へのガスの発生がなく、液晶などに
悪影響を与えない。
真空の高温時に内部の接着剤15でガスが発生しないの
で、コネクタ1外部へのガスの発生がなく、液晶などに
悪影響を与えない。
【0046】なお、以上においては、コネクタ1は、セ
ラミックス基板11,11’の外側にのみ銅膜13a,
13’aを形成したが、セラミックス基板11,11’
の両側に銅膜を形成すれば、さらにコネクタ1の気密性
を向上することができる。
ラミックス基板11,11’の外側にのみ銅膜13a,
13’aを形成したが、セラミックス基板11,11’
の両側に銅膜を形成すれば、さらにコネクタ1の気密性
を向上することができる。
【0047】また、以上においては、コネクタ1は、セ
ラミックス基板11,11’、セラミックス板21,2
2,23,24により囲むような構造としたが、構造の
各種変形は可能であり、例えば、全てを球形若しくは一
枚の板を変形させた形状の板で囲むようにして、内部に
接着剤15を封入する構造としてもよい。
ラミックス基板11,11’、セラミックス板21,2
2,23,24により囲むような構造としたが、構造の
各種変形は可能であり、例えば、全てを球形若しくは一
枚の板を変形させた形状の板で囲むようにして、内部に
接着剤15を封入する構造としてもよい。
【0048】図6は、本実施の形態のコネクタの他の構
造を示す斜視図であり、図7は、図6のB−B’線での
断面図である。図6のコネクタ70は、図1のコネクタ
1において、セラミックス板23,24を取り除いて、
セラミックス基板11,11’の間にセラミックス板7
1−1,71−2,71−3,71−4の隙間が接着剤
15により接着されて積層された構造となっている。
造を示す斜視図であり、図7は、図6のB−B’線での
断面図である。図6のコネクタ70は、図1のコネクタ
1において、セラミックス板23,24を取り除いて、
セラミックス基板11,11’の間にセラミックス板7
1−1,71−2,71−3,71−4の隙間が接着剤
15により接着されて積層された構造となっている。
【0049】そして、セラミックス基板11,11’及
びセラミックス板71−1,71−2,71−3,71
−4に開口部が形成され、その開口部にリード線14が
通されている。そして、図1のコネクタ1と同様に、セ
ラミックス基板11,11’のリード線14が通されて
いる開口部近傍に銅膜13a,13’a及び銅メッキ1
6が形成されている。
びセラミックス板71−1,71−2,71−3,71
−4に開口部が形成され、その開口部にリード線14が
通されている。そして、図1のコネクタ1と同様に、セ
ラミックス基板11,11’のリード線14が通されて
いる開口部近傍に銅膜13a,13’a及び銅メッキ1
6が形成されている。
【0050】その断面構造は、図7に示されており、セ
ラミックス板71−1,71−2,71−3,71−4
のリード線14が通されている開口部93−1,93−
2,93−3,93−4にも、銅膜73a−1,73a
−2,73a−3,73a−4がそれぞれ形成されてい
る。
ラミックス板71−1,71−2,71−3,71−4
のリード線14が通されている開口部93−1,93−
2,93−3,93−4にも、銅膜73a−1,73a
−2,73a−3,73a−4がそれぞれ形成されてい
る。
【0051】このコネクタ70の製造方法は、図8及び
図9に示されており、図8はセラミックス板71−1乃
至71−4の製造方法を示す断面図であり、図9はその
後の、コネクタ70の製造方法を示す断面図である。以
下、セラミックス板71−1乃至71−4を特に区別す
る必要のない場合、セラミックス板71と称し、セラミ
ックス板71のことをセラミックス基板71とも称す
る。
図9に示されており、図8はセラミックス板71−1乃
至71−4の製造方法を示す断面図であり、図9はその
後の、コネクタ70の製造方法を示す断面図である。以
下、セラミックス板71−1乃至71−4を特に区別す
る必要のない場合、セラミックス板71と称し、セラミ
ックス板71のことをセラミックス基板71とも称す
る。
【0052】図1のコネクタ1のセラミックス基板1
1,11’と同様に、まず、図8(a)に示すように、
セラミックス基板71上にペンキ層72が塗布される。
次に、図8(b)に示すように、図8(a)のように形
成されたセラミックス基板71及びペンキ層72に、点
線で示されるようにエキシマレーザが照射され、開口部
91が形成される。この開口部91は、コネクタ1の開
口部31と異なり、セラミックス基板71及びペンキ層
72に同様な形状となるように形成される。
1,11’と同様に、まず、図8(a)に示すように、
セラミックス基板71上にペンキ層72が塗布される。
次に、図8(b)に示すように、図8(a)のように形
成されたセラミックス基板71及びペンキ層72に、点
線で示されるようにエキシマレーザが照射され、開口部
91が形成される。この開口部91は、コネクタ1の開
口部31と異なり、セラミックス基板71及びペンキ層
72に同様な形状となるように形成される。
【0053】そして、図8(c)に示すように、セラミ
ックス基板71とペンキ層72の開口部91及びペンキ
層72上に銅膜73がIBAD法により蒸着され、セラミッ
クス基板71及びペンキ層72に強固に密着される。
ックス基板71とペンキ層72の開口部91及びペンキ
層72上に銅膜73がIBAD法により蒸着され、セラミッ
クス基板71及びペンキ層72に強固に密着される。
【0054】次いで、図8(d)に示すように、ペンキ
層72がシンナ−などの溶剤により溶解される。ペンキ
層72に蒸着されている銅膜73は、ペンキ層72に強
固に密着しているため、ペンキ層72が溶解される際、
同時に剥離され、セラミックス基板71の開口部93内
側にのみ、銅膜73aが蒸着された状態となる。このと
きのセラミックス基板71を便宜上、第1の中間部材1
00と称する。
層72がシンナ−などの溶剤により溶解される。ペンキ
層72に蒸着されている銅膜73は、ペンキ層72に強
固に密着しているため、ペンキ層72が溶解される際、
同時に剥離され、セラミックス基板71の開口部93内
側にのみ、銅膜73aが蒸着された状態となる。このと
きのセラミックス基板71を便宜上、第1の中間部材1
00と称する。
【0055】そして、図9(a)に示すように、図1の
コネクタ1と同様の製造方法により形成された第1の中
間部材40,40’(セラミックス基板11,11’)
の間に、上述した製造方法により形成された第1の中間
部材100−1,100−2,100−3,100−4
の隙間が接着剤15により接着されつつ積層される。
コネクタ1と同様の製造方法により形成された第1の中
間部材40,40’(セラミックス基板11,11’)
の間に、上述した製造方法により形成された第1の中間
部材100−1,100−2,100−3,100−4
の隙間が接着剤15により接着されつつ積層される。
【0056】次いで、図9(b)に示すように、図中右
側及び左側からセラミックス板21,22が取り付けら
れ、第2の中間部材110が形成される。最後に、図1
のコネクタ1と同様に、第2の中間部材110のセラミ
ック板11,11’のリード線14が通されている開口
部33,33’及び銅膜13a,13a’上に銅メッキ
16が形成され、図7に示すコネクタ70が完成する。
なお、図9(b)に示すようなセラミックス板21,2
2を取り付けずに、セラミックス基板11,11’のリ
ード線14が通されている開口部及び銅膜13a,13
a’上に銅メッキ16を形成して、コネクタを完成させ
てもよい。
側及び左側からセラミックス板21,22が取り付けら
れ、第2の中間部材110が形成される。最後に、図1
のコネクタ1と同様に、第2の中間部材110のセラミ
ック板11,11’のリード線14が通されている開口
部33,33’及び銅膜13a,13a’上に銅メッキ
16が形成され、図7に示すコネクタ70が完成する。
なお、図9(b)に示すようなセラミックス板21,2
2を取り付けずに、セラミックス基板11,11’のリ
ード線14が通されている開口部及び銅膜13a,13
a’上に銅メッキ16を形成して、コネクタを完成させ
てもよい。
【0057】以上のように、図7のコネクタ70によれ
ば、セラミックス基板11,11’の間に接着剤15を
封入せずに、セラミックス基板71を積層したので、接
着剤15の使用料を減少することができ、コネクタ70
の内部と外部の気圧差があっても、接着剤15の外部へ
の漏れ出し、セラミックス基板11,11’,71での
クラックの発生を防止することができる。
ば、セラミックス基板11,11’の間に接着剤15を
封入せずに、セラミックス基板71を積層したので、接
着剤15の使用料を減少することができ、コネクタ70
の内部と外部の気圧差があっても、接着剤15の外部へ
の漏れ出し、セラミックス基板11,11’,71での
クラックの発生を防止することができる。
【0058】また、コネクタ70の温度が上昇しても、
コネクタ70の内部での接着剤15の使用料を減少し、
セラミックス板71という固体を使用したので、温度変
化による、コネクタ70内部の変化を防止することがで
き、接着剤15から発生するガスの外部への漏れ出し、
接着剤15の外部への移動に伴うセラミックス板でのク
ラックの発生、さらに外部へのガスの漏れ出しを回避す
ることができる。
コネクタ70の内部での接着剤15の使用料を減少し、
セラミックス板71という固体を使用したので、温度変
化による、コネクタ70内部の変化を防止することがで
き、接着剤15から発生するガスの外部への漏れ出し、
接着剤15の外部への移動に伴うセラミックス板でのク
ラックの発生、さらに外部へのガスの漏れ出しを回避す
ることができる。
【0059】従って、本実施の形態のコネクタ1,70
を各種電子機器に搭載しても、コネクタ1,70を構成
するセラミックス基板11のクラックの発生及びコネク
タ1,70内部に封入又は接着されている接着剤15の
漏れ出しなどを防止することができ、各種電子機器に搭
載された各部品に悪影響を及ぼすことがない。
を各種電子機器に搭載しても、コネクタ1,70を構成
するセラミックス基板11のクラックの発生及びコネク
タ1,70内部に封入又は接着されている接着剤15の
漏れ出しなどを防止することができ、各種電子機器に搭
載された各部品に悪影響を及ぼすことがない。
【0060】また、コネクタ1,70を装着した電子機
器の温度が上昇しても、コネクタ1,70を構成するセ
ラミックス基板11,71でのクラック、コネクタ1,
71内部に封入又は接着されている接着剤15の漏れ出
し、及びコネクタ1,70内部からのガスの発生を抑止
することができ、コネクタ1,70の気密性を維持する
ことができる。
器の温度が上昇しても、コネクタ1,70を構成するセ
ラミックス基板11,71でのクラック、コネクタ1,
71内部に封入又は接着されている接着剤15の漏れ出
し、及びコネクタ1,70内部からのガスの発生を抑止
することができ、コネクタ1,70の気密性を維持する
ことができる。
【0061】ここで、図10に示すように、本実施の形
態のコネクタ1,70を液晶表示装置120に搭載し、
温度を約350℃程度に上昇させてみて、本実施の形態
のコネクタ1,70の気密性が向上しているかどうかに
ついて確かめた。図10は、本実施の形態のコネクタ
1,70が搭載された液晶表示装置120の上部を開け
て示しており、液晶パネル121の側部に搭載された液
晶駆動用IC122がリード線14によりコネクタ1,7
0に接続され、さらにコネクタ1,70からリード線1
4が液晶パネル121の外部に延び出している様子を示
している。
態のコネクタ1,70を液晶表示装置120に搭載し、
温度を約350℃程度に上昇させてみて、本実施の形態
のコネクタ1,70の気密性が向上しているかどうかに
ついて確かめた。図10は、本実施の形態のコネクタ
1,70が搭載された液晶表示装置120の上部を開け
て示しており、液晶パネル121の側部に搭載された液
晶駆動用IC122がリード線14によりコネクタ1,7
0に接続され、さらにコネクタ1,70からリード線1
4が液晶パネル121の外部に延び出している様子を示
している。
【0062】このような液晶表示装置120で、温度を
約350度に上昇させてみても、本実施の形態のコネク
タ1,70には、クラックが生じず、接着剤15の外部
への漏れ出し、コネクタ1,70の外部へのガスの発生
もなく、コネクタ1,70の気密性が向上していること
がわかった。
約350度に上昇させてみても、本実施の形態のコネク
タ1,70には、クラックが生じず、接着剤15の外部
への漏れ出し、コネクタ1,70の外部へのガスの発生
もなく、コネクタ1,70の気密性が向上していること
がわかった。
【0063】本実施の形態のコネクタ1,70は、上述
した液晶表示装置120のみならず、パーソナルコンピ
ュータなどの各種電子機器に用いられるコネクタに使用
することが可能であり、電子機器内部の温度が上昇して
も、コネクタの気密性を保ち、電子機器内部の各部品に
悪影響を与えることはない。
した液晶表示装置120のみならず、パーソナルコンピ
ュータなどの各種電子機器に用いられるコネクタに使用
することが可能であり、電子機器内部の温度が上昇して
も、コネクタの気密性を保ち、電子機器内部の各部品に
悪影響を与えることはない。
【0064】図11は、本実施の形態のコネクタ1,7
0をエポキシ系樹脂132で覆い、フランジ131に装
着した接続端子130を示している。図12は、この接
続端子130を真空炉140の開口部141との間に、
気密性を保つためOリング142を装着し、ネジ穴13
3にネジ143を通して取り付けた様子を示している。
接続端子130は、リード線14により真空炉140内
部の電子部品と、外部の電子機器とを接続している。
0をエポキシ系樹脂132で覆い、フランジ131に装
着した接続端子130を示している。図12は、この接
続端子130を真空炉140の開口部141との間に、
気密性を保つためOリング142を装着し、ネジ穴13
3にネジ143を通して取り付けた様子を示している。
接続端子130は、リード線14により真空炉140内
部の電子部品と、外部の電子機器とを接続している。
【0065】図12のように、接続端子130を真空炉
140等に搭載し、外部の電子機器の接続に用いても、
真空炉140内が超高真空にもかかわらず、コネクタ
1,70からの接着剤15の漏れ出し、及びセラミック
ス基板1,71でのクラックの発生は起こらず、コネク
タ1,70の気密性が向上していることが分かった。
140等に搭載し、外部の電子機器の接続に用いても、
真空炉140内が超高真空にもかかわらず、コネクタ
1,70からの接着剤15の漏れ出し、及びセラミック
ス基板1,71でのクラックの発生は起こらず、コネク
タ1,70の気密性が向上していることが分かった。
【0066】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の接続端
子によれば、接続線が通されている基板の開口部に、接
続線と基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金
属膜が形成され、接続線が通された基板の開口部近傍に
第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形成され、接続
線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜が強固に密
着されているため、接続端子の気密性を高めることがで
き、接続端子の内部と外部の気圧差があったとしても、
基板でのクラックの発生を防止することができる。ま
た、請求項1に記載の接続端子の温度が上昇しても、接
続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、それ
ぞれの原子間距離及び熱膨張係数が近く、強固に密着さ
れつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子の気密性を
維持することができ、接続端子の内部と外部の気圧差が
大きくなったとしても、基板でのクラックの発生を防止
することができる。
子によれば、接続線が通されている基板の開口部に、接
続線と基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金
属膜が形成され、接続線が通された基板の開口部近傍に
第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形成され、接続
線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜が強固に密
着されているため、接続端子の気密性を高めることがで
き、接続端子の内部と外部の気圧差があったとしても、
基板でのクラックの発生を防止することができる。ま
た、請求項1に記載の接続端子の温度が上昇しても、接
続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、それ
ぞれの原子間距離及び熱膨張係数が近く、強固に密着さ
れつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子の気密性を
維持することができ、接続端子の内部と外部の気圧差が
大きくなったとしても、基板でのクラックの発生を防止
することができる。
【0067】また、請求項2に記載の接続端子によれ
ば、請求項1に記載の接続端子において、接続線が第1
の基板及び第2の基板の第1の金属が形成されている開
口部に通され、接続線、第1の基板、第2の基板、第1
の金属膜、及び第2の金属膜が強固に密着されているた
め、内部に接着剤が封入されていても、接続端子の気密
性を高めることができ、接続端子の内部と外部の気圧差
が大きくなったとしても、基板でのクラックの発生、内
部に封入されている接着剤の外部への漏れ出し、及び接
続端子の外部へのガスの発生を防止することができる。
また、請求項1に記載の接続端子の温度が上昇しても、
内部に封入されている接着剤は膨張するが、接続線、第
1の基板、第2の基板、第1の金属膜、及び第2の金属
膜は、それぞれの原子間距離及び熱膨張係数が近く、強
固に密着されつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子
の気密性を維持することができ、接続端子の内部と外部
の気圧差が大きくなったとしても、基板でのクラックの
発生、内部に封入されている接着剤の外部への漏れ出
し、及び接続端子の外部へのガスの発生を防止すること
ができる。
ば、請求項1に記載の接続端子において、接続線が第1
の基板及び第2の基板の第1の金属が形成されている開
口部に通され、接続線、第1の基板、第2の基板、第1
の金属膜、及び第2の金属膜が強固に密着されているた
め、内部に接着剤が封入されていても、接続端子の気密
性を高めることができ、接続端子の内部と外部の気圧差
が大きくなったとしても、基板でのクラックの発生、内
部に封入されている接着剤の外部への漏れ出し、及び接
続端子の外部へのガスの発生を防止することができる。
また、請求項1に記載の接続端子の温度が上昇しても、
内部に封入されている接着剤は膨張するが、接続線、第
1の基板、第2の基板、第1の金属膜、及び第2の金属
膜は、それぞれの原子間距離及び熱膨張係数が近く、強
固に密着されつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子
の気密性を維持することができ、接続端子の内部と外部
の気圧差が大きくなったとしても、基板でのクラックの
発生、内部に封入されている接着剤の外部への漏れ出
し、及び接続端子の外部へのガスの発生を防止すること
ができる。
【0068】また、請求項3に記載の接続端子によれ
ば、請求項1に記載の接続端子において、第1の基板及
び第2の基板の内部に第3の基板が挿入され、第3の基
板の開口部に第1の金属膜が形成されて接続線が通さ
れ、接続線、第3の基板、及び第1の金属膜が強固に密
着され、さらに第1の基板及び第2の基板の開口部に第
1の金属膜が形成されて接続線が通され、接続線が通さ
れた第1の基板及び第2の基板の開口部近傍に第2の金
属膜が形成され、接続線、第1の基板、第2の基板、第
1の金属膜、及び第2の金属膜が強固に密着されている
ので、接続端子の気密性を高めることができ、接続端子
の内部と外部の気圧差が大きくなったとしても、基板で
のクラックの発生、接続端子の外部へのガスの発生を防
止することができる。また、請求項3に記載の接続端子
の温度が上昇しても、挿入された第3の基板は、接続
線、第1の基板、第2の基板、第1の金属膜、及び第2
の金属膜の原子間距離及び熱膨張係数に近く、強固に密
着されつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子の気密
性を維持することができ、接続端子の内部と外部の気圧
差が大きくなったとしても、基板でのクラックの発生、
及び接続端子の外部へのガスの発生を防止することがで
きる。
ば、請求項1に記載の接続端子において、第1の基板及
び第2の基板の内部に第3の基板が挿入され、第3の基
板の開口部に第1の金属膜が形成されて接続線が通さ
れ、接続線、第3の基板、及び第1の金属膜が強固に密
着され、さらに第1の基板及び第2の基板の開口部に第
1の金属膜が形成されて接続線が通され、接続線が通さ
れた第1の基板及び第2の基板の開口部近傍に第2の金
属膜が形成され、接続線、第1の基板、第2の基板、第
1の金属膜、及び第2の金属膜が強固に密着されている
ので、接続端子の気密性を高めることができ、接続端子
の内部と外部の気圧差が大きくなったとしても、基板で
のクラックの発生、接続端子の外部へのガスの発生を防
止することができる。また、請求項3に記載の接続端子
の温度が上昇しても、挿入された第3の基板は、接続
線、第1の基板、第2の基板、第1の金属膜、及び第2
の金属膜の原子間距離及び熱膨張係数に近く、強固に密
着されつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子の気密
性を維持することができ、接続端子の内部と外部の気圧
差が大きくなったとしても、基板でのクラックの発生、
及び接続端子の外部へのガスの発生を防止することがで
きる。
【0069】従って、請求項1乃至請求項3に記載の接
続端子を電子機器に搭載すれば、温度が上昇し、接続端
子の内部と外部との気圧差が大きくなったとしても、接
続端子の気密性を維持することができ、基板でのクラッ
クの発生、及び接続端子の外部へのガスの発生を防止す
ることができるため、電子機器に搭載されている各部品
に悪影響を与えることがない。
続端子を電子機器に搭載すれば、温度が上昇し、接続端
子の内部と外部との気圧差が大きくなったとしても、接
続端子の気密性を維持することができ、基板でのクラッ
クの発生、及び接続端子の外部へのガスの発生を防止す
ることができるため、電子機器に搭載されている各部品
に悪影響を与えることがない。
【0070】また、請求項4に記載の接続端子の製造方
法によれば、接続線を通す基板の開口部に、接続線と基
板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形
成し、接続線、基板、及び第1の金属膜を強固に密着さ
せ、接続線が通された基板の開口部近傍に第1の金属膜
と同一の第2の金属膜を形成し、接続線、基板、第1の
金属膜、及び第2の金属膜を強固に密着させるため、接
続端子の気密性を高めることができ、接続端子の内部と
外部の気圧差があったとしても、基板でのクラックの発
生を防止することができる。また、請求項4に記載の接
続端子の製造方法により製造された接続端子の温度が上
昇しても、接続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金
属膜は、原子間距離及び熱膨張係数が近く、強固に密着
されつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子の気密性
を維持することができ、接続端子の内部と外部の気圧差
が大きくなったとしても、基板でのクラックの発生を防
止することができる。
法によれば、接続線を通す基板の開口部に、接続線と基
板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形
成し、接続線、基板、及び第1の金属膜を強固に密着さ
せ、接続線が通された基板の開口部近傍に第1の金属膜
と同一の第2の金属膜を形成し、接続線、基板、第1の
金属膜、及び第2の金属膜を強固に密着させるため、接
続端子の気密性を高めることができ、接続端子の内部と
外部の気圧差があったとしても、基板でのクラックの発
生を防止することができる。また、請求項4に記載の接
続端子の製造方法により製造された接続端子の温度が上
昇しても、接続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金
属膜は、原子間距離及び熱膨張係数が近く、強固に密着
されつつ、ほぼ同様に膨張するため、接続端子の気密性
を維持することができ、接続端子の内部と外部の気圧差
が大きくなったとしても、基板でのクラックの発生を防
止することができる。
【0071】また、請求項5に記載のコネクタの製造方
法によれば、請求項4に記載の接続端子の製造方法にお
いて、除去膜が基板よりも内側に残留されるように開口
部を形成し、第1の金属膜を開口部近傍に残留させるの
で、他の開口部近傍に残留された第1の金属膜と隔離さ
れ、接続端子でのショートを防止することができる。
法によれば、請求項4に記載の接続端子の製造方法にお
いて、除去膜が基板よりも内側に残留されるように開口
部を形成し、第1の金属膜を開口部近傍に残留させるの
で、他の開口部近傍に残留された第1の金属膜と隔離さ
れ、接続端子でのショートを防止することができる。
【0072】また、請求項6に記載の接続端子の製造方
法によれば、請求項5に記載の接続端子の製造方法にお
いて、基板と同一の工程により形成された第1の基板と
第2の基板の開口部に第1の金属を形成して接続線を通
し、接続線、第1の基板、第2の基板、及び第1の金属
膜を強固に密着させるので、接続端子の気密性を高める
ことができ、内部に封入された接着剤の接続端子の外部
への漏れ出し、及び基板でのクラックの発生を防止する
ことができる。また、請求項6に記載の接続端子の製造
方法により製造された接続端子の温度が上昇しても、接
続線、第1の基板、第2の基板、第1の金属膜、及び第
2の金属膜が強固に密着されつつ、ほぼ同様に膨張する
ため、接続端子の気密性を維持することができ、内部に
封入された接着剤の接続端子の外部への漏れ出し、及び
接続端子の外部へのガスの発生を防止することができ
る。
法によれば、請求項5に記載の接続端子の製造方法にお
いて、基板と同一の工程により形成された第1の基板と
第2の基板の開口部に第1の金属を形成して接続線を通
し、接続線、第1の基板、第2の基板、及び第1の金属
膜を強固に密着させるので、接続端子の気密性を高める
ことができ、内部に封入された接着剤の接続端子の外部
への漏れ出し、及び基板でのクラックの発生を防止する
ことができる。また、請求項6に記載の接続端子の製造
方法により製造された接続端子の温度が上昇しても、接
続線、第1の基板、第2の基板、第1の金属膜、及び第
2の金属膜が強固に密着されつつ、ほぼ同様に膨張する
ため、接続端子の気密性を維持することができ、内部に
封入された接着剤の接続端子の外部への漏れ出し、及び
接続端子の外部へのガスの発生を防止することができ
る。
【0073】また、請求項6に記載の接続端子の製造方
法によれば、請求項5に記載の接続端子の製造方法にお
いて、基板と同一の工程で形成された第1の基板及び第
2の基板の間に、第3の基板を挟み、第3の基板の開口
部に第1の金属膜を形成して接続線を通し、接続線、第
1の基板、第2の基板、第3の基板、第1の金属膜、及
び第2の金属膜を強固に密着させるので、接続端子の気
密性を高めることができ、接続端子の内部と外部の気圧
差があったとしても、基板でのクラックの発生を防止す
ることができる。また、請求項6に記載の接続端子の製
造方法により製造された接続端子の温度が上昇しても、
第3の基板は、第1の基板、第2の基板、接続線、第1
の金属膜と強固に密着されつつ、ほぼ同様に膨張するの
で、接続端子の気密性を維持することができ、接続端子
の内部と外部の気圧差があったとして、基板でのクラッ
クの発生を防止することができ、接続端子の外部へのガ
スの発生がない。
法によれば、請求項5に記載の接続端子の製造方法にお
いて、基板と同一の工程で形成された第1の基板及び第
2の基板の間に、第3の基板を挟み、第3の基板の開口
部に第1の金属膜を形成して接続線を通し、接続線、第
1の基板、第2の基板、第3の基板、第1の金属膜、及
び第2の金属膜を強固に密着させるので、接続端子の気
密性を高めることができ、接続端子の内部と外部の気圧
差があったとしても、基板でのクラックの発生を防止す
ることができる。また、請求項6に記載の接続端子の製
造方法により製造された接続端子の温度が上昇しても、
第3の基板は、第1の基板、第2の基板、接続線、第1
の金属膜と強固に密着されつつ、ほぼ同様に膨張するの
で、接続端子の気密性を維持することができ、接続端子
の内部と外部の気圧差があったとして、基板でのクラッ
クの発生を防止することができ、接続端子の外部へのガ
スの発生がない。
【0074】また、請求項8に記載の接続端子の製造方
法によれば、請求項5又は請求項6に記載の接続端子の
製造方法において、開口部及び除去膜上に第1の金属膜
を形成する際、開口部及び除去膜上に第1の金属膜を蒸
着させ、蒸着させた第1の金属膜をイオンビームでスパ
ッタし、開口部近傍にのみ強固に密着された第1の金属
膜を残留させるので、製造された接続端子の気密性をさ
らに向上することができる。
法によれば、請求項5又は請求項6に記載の接続端子の
製造方法において、開口部及び除去膜上に第1の金属膜
を形成する際、開口部及び除去膜上に第1の金属膜を蒸
着させ、蒸着させた第1の金属膜をイオンビームでスパ
ッタし、開口部近傍にのみ強固に密着された第1の金属
膜を残留させるので、製造された接続端子の気密性をさ
らに向上することができる。
【0075】また、請求項8に記載の接続端子の製造方
法によれば、請求項7に記載の接続端子の製造方法にお
いて、第3の基板及び除去膜に同様に形成された開口部
及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させた第
1の金属膜をイオンビームでスパッタし、第3の基板の
開口部内側にのみ強固に密着された第1の金属膜を残留
させるので、製造された接続端子の気密性をさらに向上
することができる。
法によれば、請求項7に記載の接続端子の製造方法にお
いて、第3の基板及び除去膜に同様に形成された開口部
及び除去膜上に第1の金属膜を蒸着させ、蒸着させた第
1の金属膜をイオンビームでスパッタし、第3の基板の
開口部内側にのみ強固に密着された第1の金属膜を残留
させるので、製造された接続端子の気密性をさらに向上
することができる。
【0076】また、請求項9に記載の接続端子及び請求
項10に記載の接続端子の製造方法によれば、外部がエ
ポキシ系樹脂で覆われ、さらに、その外部がフランジに
装着されている接続端子の接続線を通す基板の開口部
に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第
1の金属膜を形成し、接続線、基板、及び第1の金属膜
を強固に密着させ、接続線が通された基板の開口部近傍
に第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成し、接続
線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に密
着させるため、接続端子の気密性を高めることができ、
接続端子の内部と外部の気圧差が大きくなったとして
も、基板でのクラックの発生、及び接続端子の外部への
ガスの発生を防止することができる。また、請求項9に
記載の接続端子及び請求項10に記載の接続端子の製造
方法により製造された接続端子の温度が上昇しても、接
続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、原子
間距離及び熱膨張係数が近く、強固に密着されつつ、ほ
ぼ同様に膨張するため、接続端子の気密性を維持するこ
とができ、接続端子の内部と外部の気圧差が大きくなっ
たとしても、基板でのクラックの発生、及び接続端子の
外部へのガスの発生などを防止することができる。
項10に記載の接続端子の製造方法によれば、外部がエ
ポキシ系樹脂で覆われ、さらに、その外部がフランジに
装着されている接続端子の接続線を通す基板の開口部
に、接続線と基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第
1の金属膜を形成し、接続線、基板、及び第1の金属膜
を強固に密着させ、接続線が通された基板の開口部近傍
に第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成し、接続
線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜を強固に密
着させるため、接続端子の気密性を高めることができ、
接続端子の内部と外部の気圧差が大きくなったとして
も、基板でのクラックの発生、及び接続端子の外部への
ガスの発生を防止することができる。また、請求項9に
記載の接続端子及び請求項10に記載の接続端子の製造
方法により製造された接続端子の温度が上昇しても、接
続線、基板、第1の金属膜、及び第2の金属膜は、原子
間距離及び熱膨張係数が近く、強固に密着されつつ、ほ
ぼ同様に膨張するため、接続端子の気密性を維持するこ
とができ、接続端子の内部と外部の気圧差が大きくなっ
たとしても、基板でのクラックの発生、及び接続端子の
外部へのガスの発生などを防止することができる。
【0077】従って、請求項9に記載の接続端子及び請
求項10に記載の接続端子の製造方法により製造された
接続端子を真空炉に装着しても、接続端子の気密性を維
持することができ、基板でのクラックの発生、接続端子
の外部へのガスの発生などを防止することができ、真空
炉内の電子部品に悪影響を与えることがない。
求項10に記載の接続端子の製造方法により製造された
接続端子を真空炉に装着しても、接続端子の気密性を維
持することができ、基板でのクラックの発生、接続端子
の外部へのガスの発生などを防止することができ、真空
炉内の電子部品に悪影響を与えることがない。
【図1】本発明の実施の形態のコネクタ1の構造を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のコネクタ1のA−A’線での断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施の形態のコネクタ1の製造方法の
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態のコネクタ1の製造方法の
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態のコネクタ1の製造方法で
使用される真空炉60を示す図である。
使用される真空炉60を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の他の構造を有するコネク
タ70の構造を示す斜視図である。
タ70の構造を示す斜視図である。
【図7】図6のコネクタ70のB−B’線での断面図で
ある。
ある。
【図8】本発明の実施の形態のコネクタ70のセラミッ
クス基板71の製造方法の工程を説明する断面図であ
る。
クス基板71の製造方法の工程を説明する断面図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態のコネクタ70の製造方法
の工程を示す断面図である。
の工程を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態のコネクタ1,70を液
晶表示装置120に搭載した例を示す斜視図である。
晶表示装置120に搭載した例を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態のコネクタ1,70を用
いて接続端子130を製造した例を示す正面図である。
いて接続端子130を製造した例を示す正面図である。
【図12】図11の接続端子130を真空炉140に搭
載した例を示す断面図である。
載した例を示す断面図である。
【図13】図13(a)は従来のコネクタ201の構造
を示す断面図であり、図13(b)は従来のコネクタ2
01のクラック231の発生を説明する断面図である。
を示す断面図であり、図13(b)は従来のコネクタ2
01のクラック231の発生を説明する断面図である。
1,70 コネクタ 11, 11’,71 セラミックス基板(板) 21, 22,23,24 セラミックス板 12,72 ペンキ層 13,13a,13’,13’a,73,73a 銅膜 14 リード線 15 接着剤 16 銅メッキ 31,31’,32,32’,33,33’,91,9
2,93 開口部 40,100 第1の中間部材 50,110 第2の中間部材 60 真空炉 61 るつぼ 62 ヒータ 63 ビームガン 64 加速電極 120 液晶表示装置 121 液晶パネル 122 液晶駆動用IC 130 接続端子 131 フランジ 132 エポキシ系樹脂 133 ネジ穴 140 真空炉 141 開口部 142 Oリング 143 ネジ 201 コネクタ 211,211’,221,222 セラミックス板 214 リード線 215 接着剤 231 クラック
2,93 開口部 40,100 第1の中間部材 50,110 第2の中間部材 60 真空炉 61 るつぼ 62 ヒータ 63 ビームガン 64 加速電極 120 液晶表示装置 121 液晶パネル 122 液晶駆動用IC 130 接続端子 131 フランジ 132 エポキシ系樹脂 133 ネジ穴 140 真空炉 141 開口部 142 Oリング 143 ネジ 201 コネクタ 211,211’,221,222 セラミックス板 214 リード線 215 接着剤 231 クラック
フロントページの続き (72)発明者 山田 義和 東京都西多摩郡瑞穂町高根651−6 東成 エレクトロビーム株式会社内 (72)発明者 田中 康仁 東京都西多摩郡瑞穂町高根651−6 東成 エレクトロビーム株式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA29 BB03 BB22 CC02 CC22 EE36 FF20 GG02 GG11 HH16 HH25 5E077 BB01 BB31 CC02 DD19 GG29 JJ30
Claims (10)
- 【請求項1】 電子部品と電子部品とを接続する接続端
子であって、 接続線が通されている基板の開口部に、前記接続線と前
記基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜
が形成され、前記接続線が通された前記基板の開口部近
傍に前記第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形成され
ていることを特徴とする接続端子。 - 【請求項2】 前記接続線は、前記基板と同一の第1の
基板及び第2の基板の開口部に通されていて、 前記第1の基板、前記第2の基板、及び4枚の板により
箱体が形成され、内部に接着剤が封入されていることを
特徴とする請求項1に記載の接続端子。 - 【請求項3】 前記接続線は、前記基板と同一の第1の
基板及び第2の基板の開口部に通されていて、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に第3の基板が
挿入され、前記接続線が通された前記第3の基板の開口
部に、前記第1の金属膜が形成されていることを特徴と
する請求項1に記載の接続端子。 - 【請求項4】 電子部品と電子部品とを接続する接続端
子の製造方法であって、 接続線を通す基板の開口部に、前記接続線と前記基板の
原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形成し
た後に、前記第1の金属膜が形成された基板の開口部に
前記接続線を通し、前記接続線が通された基板の開口部
近傍に前記第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成す
ることを特徴とする接続端子の製造方法。 - 【請求項5】 前記接続線を基板の開口部に通す際、前
記基板上に後に除去可能な除去膜を形成し、前記除去膜
が前記基板よりも内側に残留されるように開口部を形成
し、該開口部及び前記除去膜上に前記第1の金属膜を形
成し、前記除去膜を除去して前記開口部に前記接続線を
通すことを特徴とする請求項4に記載の接続端子の製造
方法。 - 【請求項6】 前記第1の金属膜が形成された基板の開
口部に前記接続線を通す際、前記基板と同一の工程によ
り形成された第1の基板及び第2の基板の開口部に前記
接続線を通し、前記第1の基板及び前記第2の基板並び
に4枚の板により形成される箱体の内部に接着剤を封入
し、前記接続線が通された前記第1の基板及び前記第2
の基板の開口部近傍に前記第2の金属膜を形成すること
を特徴とする請求項5に記載の接続端子の製造方法。 - 【請求項7】 前記第1の金属膜が形成された基板の開
口部に前記接続線を通す際、前記基板と同一の工程によ
り形成された第1の基板及び第2の基板とは異なる第3
の基板上に後に除去可能な除去膜を形成し、前記第3の
基板及び前記除去膜に同様な形状に開口部を形成し、該
開口部及び前記除去膜上に前記第1の金属膜を形成し、
前記除去膜を除去し、 その後、前記第1の基板及び前記第2の基板の間に前記
第3の基板を挟んで、前記第1の基板、前記第2の基
板、及び前記第3の基板の開口部に前記接続線を通すこ
とを特徴とする請求項5に記載の接続端子の製造方法。 - 【請求項8】 前記開口部及び前記除去膜上に前記第1
の金属膜を形成する際、前記開口部及び前記除去膜上に
前記第1の金属膜を蒸着させ、前記蒸着させた第1の金
属膜をイオンビームでスパッタすることを特徴とする請
求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の接続端子の
製造方法。 - 【請求項9】 電子部品と電子部品とを接続する接続端
子であって、 接続線が通されている基板の開口部に、前記接続線と前
記基板の原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜
が形成され、前記接続線が通された前記基板の開口部近
傍に前記第1の金属膜と同一の第2の金属膜が形成され
ている接続端子の外部がエポキシ系樹脂で覆われ、前記
接続端子の外部にフランジが装着されていることを特徴
とする接続端子。 - 【請求項10】 電子部品と電子部品とを接続する接続
端子の製造方法であって、 接続線を通す基板の開口部に、前記接続線と前記基板の
原子間距離及び熱膨張係数に近い第1の金属膜を形成し
た後に、前記第1の金属膜が形成された基板の開口部に
前記接続線を通し、前記接続線が通された基板の開口部
近傍に前記第1の金属膜と同一の第2の金属膜を形成し
て製造された接続端子の外部をエポキシ系樹脂で覆い、
さらに、前記接続端子の外部にフランジを装着すること
を特徴とする接続端子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11105028A JP2000299149A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 接続端子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11105028A JP2000299149A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 接続端子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000299149A true JP2000299149A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14396589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11105028A Pending JP2000299149A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 接続端子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000299149A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100420096C (zh) * | 2003-05-21 | 2008-09-17 | 安普泰科电子有限公司 | 电连接结构、连接器及电连接系统 |
CN104670614A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-06-03 | 东莞市鸿展纸品有限公司 | 一种一体成型包装盒及其成型工艺 |
KR101605562B1 (ko) | 2008-09-05 | 2016-03-22 | 쇼오트 아게 | 안전 탱크용 전기 관통 접속 장치 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11105028A patent/JP2000299149A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100420096C (zh) * | 2003-05-21 | 2008-09-17 | 安普泰科电子有限公司 | 电连接结构、连接器及电连接系统 |
KR101605562B1 (ko) | 2008-09-05 | 2016-03-22 | 쇼오트 아게 | 안전 탱크용 전기 관통 접속 장치 |
CN104670614A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-06-03 | 东莞市鸿展纸品有限公司 | 一种一体成型包装盒及其成型工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5452182A (en) | Flexible high density interconnect structure and flexibly interconnected system | |
KR960006763B1 (ko) | 배선기판과 그 제조방법, 박막 캐리어, 반도체 장치 및 그 장착구조와 반도체 장치장착 방법 | |
US5637536A (en) | Method for interconnecting semiconductor chips in three dimensions, and component resulting therefrom | |
JP4032954B2 (ja) | 冷却装置、電子機器装置、音響装置及び冷却装置の製造方法 | |
RU2553144C2 (ru) | Способ пайки, гироскоп и паяный узел | |
JPS58164249A (ja) | 金属の選択的被覆方法 | |
CN101276693B (zh) | 电子元件的制备方法 | |
US20110215429A1 (en) | Manufacturing method of electronic device package, electronic device package, and oscillator | |
JP2007184859A (ja) | 気密封止構造および圧電デバイスとその製造方法 | |
US20200388579A1 (en) | Electronic device module and method of manufacturing the same | |
JP2001094039A (ja) | 絶縁膜の形成方法および半導体チップの接続方法ならびに半導体チップの製造方法、半導体装置、接続用基板、電子機器 | |
JP2002026489A (ja) | バンプ付き配線回路基板及びその製造方法 | |
JPH1155069A (ja) | 樹脂封止表面実装型電子部品 | |
JP2009118034A (ja) | 直接接合用ウェハ | |
JP2000299149A (ja) | 接続端子及びその製造方法 | |
JP2000294685A (ja) | 基板素片、及びフレキシブル基板 | |
JPS60241244A (ja) | ピングリッドアレイ型半導体装置の製造方法 | |
JP4214068B2 (ja) | 多層ガラス基板の製造方法 | |
TW200803661A (en) | Circuit substrate and method of manufacture | |
US20110048954A1 (en) | Enhanced solderability using a substantially pure nickel layer deposited by physical vapor deposition | |
JP2023516935A (ja) | 極薄マイクロバッテリのパッケージング及びハンドリング | |
JPS582822A (ja) | 液晶表示素子の製造方法 | |
JP2006203112A (ja) | 電子素子用基板とその製造方法 | |
JP2000151331A (ja) | 圧電振動子及び圧電振動素子の封止方法 | |
JP2002217506A (ja) | 回路用成形基板 |