JP2001094039A - 絶縁膜の形成方法および半導体チップの接続方法ならびに半導体チップの製造方法、半導体装置、接続用基板、電子機器 - Google Patents
絶縁膜の形成方法および半導体チップの接続方法ならびに半導体チップの製造方法、半導体装置、接続用基板、電子機器Info
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Abstract
互に電気的に接続し、電気的信号の遅延防止および小型
化を図る。 【解決手段】 突起電極26が片面に形成された半導体
チップ24を積み重ね、この積み重ねられた半導体チッ
プ24の突起電極26を貫通するよう縦穴28を形成す
る。そしてこの縦穴28の形成後は、当該縦穴28の内
壁に絶縁膜30を形成するとともに、突起電極26に接
する絶縁膜30の除去を行う。そして絶縁膜30の除去
後は、前記突起電極26が露出する縦穴28に導電部材
34を形成し、積層された半導体チップ24の突起電極
26間の導通を図るようにする。このように半導体チッ
プ24を重ねれば、複数の半導体チップ24間の突起電
極26の導通を確実に図ることができるとともに、半導
体チップ24の積層により信号経路の短縮化を図ること
ができ、信号の遅延を防止することができる。
Description
および半導体チップの接続方法ならびに半導体チップの
製造方法、半導体装置、接続用基板、電子機器に係り、
特に電気信号の遅延防止と小型化を図る絶縁膜の形成方
法および半導体チップの接続方法ならびに半導体チップ
の製造方法、半導体装置、接続用基板、電子機器に関す
る。
って1つのパッケージ内に複数の半導体チップを配置し
てマルチチップパッケージとすることにより、半導体装
置の高機能化と小型化とが図られている。そして、マル
チチップパッケージには、複数の半導体チップを平面的
に並べたものと、複数の半導体チップを厚み方向に積層
したものとがある。半導体チップを平面的に並べたマル
チチップパッケージは、広い実装面積を必要とするた
め、電子機器の小型化への寄与が小さい。このため、半
導体チップを積層したスタックドMCPの開発が盛んに
行われている。
Pは、例えば特開平6−37250号公報に記載されて
いるように、積層した半導体チップを相互に電気的に接
続する場合、各半導体チップの周縁部に端子部を形成
し、各チップの端子間をワイヤによって接続している。
このため、半導体チップ相互の電気的接続が煩雑となる
ばかりでなく、積層する半導体チップは、上にいくほど
サイズを小さくしなければならず、集積効率、実装効率
が低下する。また、半導体チップの集積度が向上する
と、ワイヤ間の間隔が小さくなってワイヤ間で短絡を生
ずるおそれがある。
は、積層した半導体チップを接着剤によって相互に接合
するようにしており、接着剤の塗布などを必要として工
程が煩雑となる。
ためになされたもので、ワイヤを用いずに積層した半導
体チップを相互に電気的に接続することを目的としてい
る。
めに、請求項1に係る絶縁膜の形成方法は、半導体チッ
プの表面に形成された凹凸と噛み合わせを可能とする型
の表面に絶縁樹脂を塗布するとともに、半導体チップの
表面に形成された前記凹凸に前記型を噛み合わせ、当該
型の表面に塗布された前記絶縁樹脂を前記半導体チップ
の表面側に転写させこれを絶縁膜としたことを特徴とし
ている。請求項1に記載の絶縁膜の形成方法によれば、
絶縁樹脂は半導体チップ側に転写される。このためCV
D等の手法を用いなくとも簡単に、且つ早く半導体チッ
プの表面に絶縁層を形成することができる。
前記型の表面に非濡性表面処理を施したことを特徴とし
ている。請求項2に記載の絶縁膜の形成方法によれば、
型の表面に非濡性表面処理を施したことから、型の表面
に絶縁樹脂を塗布しても、当該絶縁樹脂は型の表面との
密着力が弱い。このため絶縁樹脂の型から半導体チップ
側への転写を容易に行うことができる。
は、前記半導体チップと前記型は、単結晶シリコンから
なることを特徴としている。請求項3に係る絶縁膜の形
成方法によれば、両者の単結晶シリコンの結晶構造を同
一にすることにより、エッチングにより同一の断面形状
が形成されるので、隙間のない両者の噛み合わせが可能
になす。このため絶縁樹脂の型側への転写を一層確実に
行うことができる。また両者が同一材料であれば熱膨張
も一定になるので、周囲の温度に変化が生じても両者の
噛み合わせを確実に行うことができる。
は、電極が形成された半導体チップを積み重ね、この積
み重ねられた前記電極を貫通するよう貫通穴を形成し、
当該貫通穴の内壁に絶縁膜を形成するとともに前記電極
に接する前記絶縁膜を除去し、前記電極が露出する前記
貫通穴に導電部材を形成し、積層された前記半導体チッ
プの前記電極間の導通を図るようにしたことを特徴とし
ている。請求項4に記載の半導体チップの接続方法によ
れば、導電部材によって積層された半導体チップの電極
同士の導通を図ることができる。また貫通穴に形成され
た導電部材は、絶縁膜を接していることから導電部材と
半導体チップにおける基材厚みに相当する部分とが短絡
することを防止することができる。このため複数の半導
体チップ間の電極の導通を確実に図ることができる。
は、前記貫通穴の内部を減圧させるとともに、前記絶縁
膜に代えて絶縁シートを前記貫通穴の内壁に貼り付け、
前記貫通穴の内壁と絶縁シートとの間の気泡を除去する
ようにしたことを特徴としている。請求項5に記載の半
導体チップの接続方法によれば、減圧下の状態で絶縁シ
ートを貫通穴の内壁に貼り付けるので、絶縁シートと貫
通穴の内壁との間に気泡が進入することがなく、確実な
貼り付けを行うことができる。また絶縁シートの幅を半
導体チップの基材厚みに相当するだけの幅に設定すれ
ば、前記絶縁シートが電極に重なることがない。このた
め導電部材を電極に確実に密着させることができる。
は、電極が形成された半導体チップを積み重ね、この積
み重ねられた前記電極を貫通するよう貫通穴を形成し、
この貫通穴の内壁に露出する前記電極の端面にメッキ部
を成長させるとともに、このメッキ部を覆うよう前記貫
通穴の内壁に絶縁膜を形成した後、前記メッキ部が露出
するよう前記絶縁膜を削り、露出した前記メッキ部を接
続するよう前記貫通穴に導電部材を形成し、積層された
前記半導体チップの前記電極間の導通を図るようにした
ことを特徴としている。請求項6に記載の半導体チップ
の接続方法によれば、電極に電圧を印加させつつメッキ
処理(電解メッキ)を行うことで電極の端面にメッキ部
を成長させることができる。そして当該メッキ部を覆う
ように絶縁膜を形成するとともに、この絶縁膜を削るよ
うにすれば、貫通穴の内壁に絶縁膜とメッキ部とを露出
させることができる。このため複数の半導体チップ間の
電極の導通を確実に図ることができる。
は、電極が形成されるとともに当該電極の下部に縦穴を
有した半導体チップと、前記縦穴への挿入を可能とし導
電部材からなる棒材とを、交互に積み重ね、積層された
前記半導体チップの前記電極間の導通を図るようにした
ことを特徴としている。請求項7に記載の半導体チップ
の接続方法によれば、導電性部材からなる棒材の片側端
部は、縦穴に挿入され当該縦穴の底部となる電極に接触
する。一方棒材の他方端部は、縦穴の下側より積層され
る半導体チップの電極に接触され棒材の両端に接触する
電極は導通がなされる。このため半導体チップの間に棒
材を挟むようにすれば、複数の半導体チップ間の電極の
導通を確実に図ることができる。
は、前記棒材は、前記半導体チップ間の絶縁をなす絶縁
性部材に取り付けられていることを特徴としている。請
求項8に記載の半導体チップの接続方法によれば、絶縁
性部材によって積層される半導体チップ間の絶縁を図る
ことができる。さらにこの絶縁性部材に棒材を取り付け
れば、当該絶縁性部材を半導体チップの表面に置くだけ
で棒材を縦穴に挿入させることが可能になり、半導体チ
ップ間の接続を容易に行うことができる。
は、前記絶縁性部材の表面に導通面を設け、これを接地
面としたことを特徴としている。請求項9に記載の半導
体チップの接続方法によれば、半導体チップ間の電位を
接地状態にすることができる。このため半導体チップ間
の電位差を吸収することができるとともに、半導体チッ
プに外来ノイズが進入するのを防止することができる。
は、半導体ウェハに形成された貫通穴に絶縁部材を充填
させた後、当該絶縁部材を覆うよう前記半導体ウェハの
表面に電極を形成し、この電極とともに絶縁部材への穴
あけを行い、前記半導体チップにおける前記電極が形成
された反対側より前記電極との導通をなす背面側電極を
形成したことを特徴としている。請求項10に記載の半
導体装置の製造方法によれば、電極と背面側電極との間
に形成された導電部材は、貫通穴に充填された絶縁部材
の内側に形成されることから、電極に加わる電位がチッ
プ基材側に漏れることがない。そして半導体チップの両
面に電極が形成されていることから、これら電極を付き
合わせるように半導体チップを積層させるだけで積層さ
れた半導体チップ間の導通を図ることができる。
は、電極が形成された半導体チップの背面側より当該電
極を底面とする縦穴を形成し、この縦穴の内壁に絶縁膜
を形成した後、前記半導体チップの背面側より前記電極
との導通をなす背面側電極を形成したことを特徴として
いる。請求項11に記載の半導体チップの製造方法によ
れば、半導体チップの背面側から電極が露出するまで縦
穴を形成し、この縦穴の壁面に絶縁層を設けたことか
ら、この縦穴の開口部分に背面側電極を設けるととも
に、縦穴に導電部材を設けることで、電極と背面側電極
との導通を図ることができる。
法は、前記電極に高融点金属を用いるとともに前記縦穴
をレーザ加工により行うことを特徴としている。請求項
12に記載の半導体チップの製造方法によれば、高融点
金属は、融点が高いため半導体チップの基材に対してレ
ーザの加工速度が低下する。このため電極の露出をレー
ザの加工速度を目安として判断することが可能になり、
もって縦穴の加工を容易に行うことが出来る。
法は、前記電極は多層構造からなり、前記半導体チップ
に密着する最下層に前記高融点金属を用いたことを特徴
としている。請求項13に記載の半導体チップの製造方
法によれば、レーザ加工を用いて縦穴の底面(天井面)
に電極を露出されるには最下層に高融点金属を用いれば
よい。そしてこの高融点金属の上層に融点の比較的低い
通常の金属(アルミ等)を形成すれば、半導体チップ間
の突き合わせ接続を容易に行うことができる。
法は、半導体チップの表面に電極を形成するとともに前
記半導体チップの背面側から当該電極を底面とする縦穴
を形成し、この縦穴と前記半導体チップの背面側とを覆
うよう絶縁膜を形成した後に、前記電極が露出するよう
前記絶縁膜を削るとともに、前記絶縁膜の表面に配線を
形成し、露出した前記電極に前記配線を導通させたこと
を特徴としている。請求項14に記載の半導体チップの
製造方法によれば、電極が形成される半導体チップの裏
側に配線を形成することができる。このため配線が形成
される側、すなわち絶縁膜の上に電極を形成すれば、半
導体チップの両面に電極を形成することができ、半導体
チップを積層させるだけで、各半導体チップ間の導通を
図ることができる。
電極が形成された複数の半導体チップを積層した半導体
装置であって、積層された前記半導体チップの前記電極
を貫通する貫通穴を有し、前記半導体チップの基材厚み
に相当する前記貫通穴の内壁に絶縁膜を設けるととも
に、前記貫通穴に導電部材を形成し、積層された前記半
導体チップの前記電極間の導通を図るようにしたことを
特徴としている。請求項15に記載の半導体装置によれ
ば、貫通穴に形成された導電部材を介して積層された電
極間の導通を図ることができる。このため電極間の経路
を短くすることができるとともに、装置本体の小型化を
達成することができる。
形成されるとともに当該電極の下部に縦穴を有した半導
体チップと、この縦穴に挿入可能であるとともに当該縦
穴深さより長く設定された導電部材からなる棒材とから
なり、前記半導体チップの前記縦穴に前記棒材を差し込
み挿入するよう、前記半導体チップと前記棒材とを積層
させ前記半導体チップの前記電極間の導通を図るように
したことを特徴としている。請求項16に記載の半導体
装置によれば、棒材の端部を電極に突き合わせることで
当該棒材を介して電極同士の導通を図ることができる。
このため電極間の経路を短くすることができるととも
に、装置本体の小型化を達成することができる。
導体チップの間に絶縁性部材を設けるとともに、この絶
縁性部材に前記棒材を取り付けたことを特徴としてい
る。請求項17に記載の半導体装置によれば、絶縁性部
材が半導体チップ間の絶縁をなすので、半導体チップ間
に電位差があっても、両者の間に短絡が生じるのを防止
することができる。また絶縁性部材に棒材を取り付けれ
ば、絶縁性部材を半導体チップの表面に置くだけで棒材
と縦穴との位置決めを行うことが可能になり、半導体チ
ップ間の接続を容易に行うことができる。
15または請求項16に記載の半導体装置を用いたこと
を特徴としている。請求項18に記載の接続用基板は、
電極間の経路を短くすることができるとともに、装置本
体の小型化を達成することができる半導体装置を用いて
いるので、接続用基板本体も信号が遅延することなく、
さらに小型化を達成することができる。
8に記載の接続用基板を用いたことを特徴としている。
請求項19に記載の電子機器によれば、信号が遅延する
ことなく、さらに小型化を達成することができる接続用
基板を有しているので、本電子機器においても、信号の
遅延防止と小型化とを達成することができる。
方法および半導体チップの接続方法ならびに半導体チッ
プの製造方法、半導体装置、接続用基板、電子機器に好
適な具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明を行
う。
方法を示した工程説明図である。同図に示すように、半
導体チップ10においては、電極等を形成する際にエッ
チングを施し、その表面に凹凸を形成する。そして凹凸
が形成された後、その表面に絶縁層を形成し、半導体チ
ップ10の基材となる単結晶シリコンとの絶縁を図るよ
うにしている。
層を形成する手順として以下に示す方法が存在する。
チップ10の表面12に形成された凹凸形状と噛み合わ
せが可能な型14を用意する。そしてこの型14の表面
には非濡性表面処理を施しておき、この非濡性表面処理
面16に絶縁膜の原材料となる絶縁樹脂18を塗布可能
にしておく。なお型14の基材は、半導体チップ10と
同様の単結晶シリコンとし、その結晶方位を前記半導体
チップ10と同一のものとしておく。
型14とで同一にしておけば、両者に異方性エッチング
を施した際、同一の角度を有した溝部および凸部が形成
されるので、隙間が生じることなく確実に半導体チップ
10に型14を噛み合わせることができる。また本実施
の形態では、型14の表面に施す非濡性表面処理15と
してSiコートあるいはフッ素コートを用い、型14の
表面が絶縁樹脂18で濡れるのを防止するするようにし
ている。なお非濡性表面処理については、Siコートあ
るいはフッ素コートだけでなく、非濡性を有するもので
あれば、他の表面処理を用いるようにしてもよい。
上方には、移動式の樹脂供給器20が取り付けられてお
り、この樹脂供給器20から絶縁樹脂18を供給させつ
つ、前記樹脂供給器20を移動させることで型14の表
面に絶縁樹脂18を塗布するようにしている。なお樹脂
供給器20の先端の形状を変更し、絶縁樹脂18を霧状
にして型14の表面に吹き付けるようにしてもよい。
縁樹脂18を塗布した後は、同図(2)に示すように半
導体チップ10の表面12に型14を噛み合わせる。な
おこの状態では、絶縁樹脂18は、半導体チップ10の
表面12と、型14の表面の両方に密着した状態となっ
ている。そして半導体チップ10と型14とを噛み合わ
せた後、同図(3)に示すように両者を離反させれば、
前述の通り型14の表面には、非濡性表面処理面16が
形成されているので、絶縁樹脂18は非濡性表面処理面
16から半導体チップ10の表面12側に転写される。
そして絶縁樹脂18が表面12に付着した半導体チップ
10を、乾燥工程に投入し、絶縁樹脂18を乾燥させ、
これを絶縁膜とすれば、CVD等の工程を得なくとも半
導体チップ10の表面12に容易に絶縁膜を形成するこ
とができる。
チップの接続方法を用いて積層した半導体チップの構成
説明図である。同図(1)に示すように本実施の形態に
係る半導体チップの接続方法を用いて積層した半導体装
置22は、複数の半導体チップ24が積層された形態と
なっており、半導体チップ24の表面に形成された電極
となる突起電極26同士を導通させることで、積層され
た半導体チップ24間の接続を行うようにしている。
4における突起電極26の電気的導通状態を示す要部断
面拡大図を示す。同図(2)に示すように積層された半
導体チップ24の突起電極26を貫通するように縦穴2
8が設けられている。そしてこの縦穴28において、半
導体チップ24の基材厚みに相当する範囲にのみ絶縁膜
30が形成されており、半導体チップ24の基材部分3
2が後述する導電部材に接触するのを防止するようにし
ている。ここで基材部分32に絶縁膜を形成する方法と
しては、前記基材部分32に絶縁樹脂を塗布し、その後
乾燥させて絶縁膜とする方法や、前記絶縁樹脂に代えて
シート状の絶縁膜を縦穴28における基材部分32に巻
き付けるようにしてもよい。なおシート状の絶縁膜を基
材部分32に巻き付ける場合には、縦穴28の内側を減
圧(真空状態)させ、基材部分32と絶縁膜との間の気
泡を除去するようにすれば、シート状の絶縁膜を基材部
分32に密着させることができる。
26の露出面および絶縁膜30の内側には、導電部材3
4が形成され、この導電部材34によって積層された半
導体チップ24に設けられた突起電極26間の導通を図
るようにしている。なお導電部材34の材質は、半田や
銅あるいはタングステンであってもよい。また縦穴28
に埋め込み可能とし、突起電極26間の導通が図れれば
他の部材であってもよい。
させることで突起電極26間の最短経路が形成され、装
置自体の高クロック化による信号の遅延を防止すること
ができる。さらに配線経路を短くすることができるので
抵抗値も低減させられることはいうまでもない。また、
半導体チップ24の間に介在物が無いことから、半導体
装置22の小型化を図ることが可能になる。
接続方法を用いて半導体チップを接続する過程を示した
工程説明図である。
極26が形成された半導体チップ24を複数用意し(図
中では3つの半導体チップ)、次いで同図(2)に示す
ように突起電極26が重なり合うよう半導体チップ24
を積層させる。そして複数の半導体チップ24を積層さ
せた後は、同図(3)に示すように最上段の突起電極2
6側から縦穴28を形成する。なお当該縦穴28は、レ
ーザ加工にて行ったり、あるいはエッチングにより行う
ようにしてもよい。また本実施の形態では、最下段の突
起電極26を底面とし、最下段の突起電極26の穴あけ
加工を行わなかったが、この形態に限定されることもな
く、縦穴28を貫通穴として、最下段の突起電極26に
穴あけを施し、導電部材34との導通を図るようにして
もよい。さらに本実施の形態では最上段の突起電極26
側から縦穴28を形成したが、最下段側から縦穴28を
形成するようにしてもよい。
8を形成した後は、図4(1)に示すように前記縦穴2
8の内壁に絶縁膜30を形成する。なお本実施の形態で
は絶縁膜30をSiO2膜とし、当該SiO2膜の厚み
を、5000〜20000オングストローム程度とす
る。なおSiO2膜の形成は、例えばCVD法によって
堆積したBPSG(Boron−Phospho−Si
licate Glass)によって形成したり、ドラ
イ熱酸化またはウェット熱酸化等を用いて形成すればよ
い。
形成した後は、同図(2)に示すように半導体チップ2
4の基材部分32だけに絶縁膜30を残す。この絶縁膜
30を基材部分32だけに残すには、例えば縦穴28を
形成した半導体チップ24を濃硝酸液中に浸漬、酸化雰
囲気中で加熱し、縦穴28の内壁を酸化してSiO2に
する。その後、突起電極26に形成されている金属酸化
膜(不動態)をアルカリ等によって除去すればよい。
残した後は、同図(3)に示すように縦穴28の内側に
導電部材34を充填させればよい。そして導電部材34
を縦穴28に充填させるためには、まずスパッタリング
によりTi膜を70〜200オングストローム、その上
にTiN膜を反応性スパッタリングにより300〜10
00オングストローム形成する。その後、六フッ化タン
グステン(WF6 )を主剤ガスとするプラズマCVDを
行い、縦穴28を高融点金属であるタングステンによっ
て埋め、これを導電部材34とすればよい。また本実施
の形態においては縦穴28を導電部材34で充填させる
ことにしたが、この形態に限定されることもなく、例え
ばタングステンを充填させる代わりに、まず蒸着や無電
解メッキなどにより絶縁膜を形成した縦穴28の壁面に
導電部材となる金属膜を形成する。そしてメッキによっ
て金属膜を形成する場合、Ti(チタン)などの下地金
属を真空蒸着やCVD法によって形成し、その後に無電
解メッキによって銅などの金属膜を形成するようにして
もよい。
チップの接続方法を用いて積層した半導体チップの構成
説明図である。
る半導体チップの接続方法を用いて積層した半導体装置
36は、複数の半導体チップ38が積層された形態とな
っており、半導体チップ38の表面に形成された電極と
なる突起電極40同士を導通させることで、積層された
半導体チップ38間の接続を行うようにしている。
8における突起電極40の電気的導通状態を示す要部断
面拡大図を示す。同図(2)に示すように貫通穴39の
内壁を構成する端子電極40の側面からは、メッキ部4
2が成長しているとともに、このメッキ部42の間を埋
めるよう絶縁膜44が形成されている。また積層された
半導体チップ38の突起電極40から成長したメッキ部
42をつなぐように、導電部材46がメッキ部42およ
び絶縁膜44の上方に形成されている。
させ、突起電極40に貫通穴39を設けるとともに、こ
の貫通穴39を用いて突起電極40間の導通を図るよう
にすれば、突起電極40間の距離を最短にすることがで
き、半導体装置を高クロックで動作させた場合でも、電
気信号の遅延が生じるのを防止することができる。また
半導体チップ38を積層させたことから小型化が図れ、
もって半導体装置36の小型化を達成することができ
る。
接続方法を用いて半導体チップを接続する過程を示した
工程説明図である。
0が形成された複数(本図においては3段)の半導体チ
ップ38を積層させる。次いで同図(2)に示すように
レーザ加工や機械加工あるいはエッチング等により突起
電極40を貫通させるように、貫通穴39を設ける。な
お貫通穴39が空けられる突起電極40からは、金属配
線48が引き出される形態となっている。そしてこのよ
うに貫通穴39を形成した後は、同図(3)に示すよう
に前記金属配線48を用いて突起電極40に電圧を印加
し電解メッキを施す。このように突起電極40の端面を
水溶液に浸しつつ突起電極40に電圧を印加すると、当
該突起電極40の端面にメッキがなされ、時間の経過と
ともにメッキ厚みが増加し、(成長して)メッキ部42
となる。
に形成した後は、図7(1)に示すように前記メッキ部
42を覆うように絶縁膜44を形成する。なお本実施の
形態では絶縁膜44をSiO2膜とし、当該SiO2膜の
厚みを、5000〜20000オングストローム程度と
する。なおSiO2膜の形成は、例えばCVD法によっ
て堆積したBPSG(Boron−Phospho−S
ilicate Glass)によって形成したり、ド
ライ熱酸化またはウェット熱酸化等を用いて形成すれば
よい。
た後は、再度レーザ加工等で貫通穴39について穴あけ
を行う。なおこの時の穴あけは貫通穴39の形成時より
も小径とし、内壁面には、切削されたメッキ部42の一
部と、これらメッキ部42間の隙間を埋める絶縁膜44
とが露出する形態になる。この状態を同図(2)に示
す。
れらメッキ部42間の隙間を埋める絶縁膜44とを露出
させた後は、この内壁面に導電部材46を形成し、メッ
キ部42同士の導通を図るようにする。なおこの導電部
材46は、蒸着や無電解メッキなどによりメッキ部42
の一部と絶縁膜44とが露出した内壁面に形成した形態
となっている。なおメッキによって導電部材46を形成
する場合には、Ti(チタン)などの下地金属を真空蒸
着やCVD法によって形成し、その後に無電解メッキに
よって銅などの金属膜を形成するようにしてもよい。
チップの接続方法を用いて積層した半導体チップの構成
説明図である。同図(1)に示すように、第3の半導体
チップの接続方法を用いて積層された半導体装置50
は、複数の半導体チップ52と、これら半導体チップ5
2の間にサンドイッチ状に挟まれる絶縁性部材となる絶
縁性フィルム54とで構成されている。
材としており、その表面には図示しないトランジスタや
コンデンサあるいは抵抗といった素子が形成されてい
る。そしてこのような表面には前記素子に接続される突
起電極56が形成され、この突起電極56に導電部材を
接触させることで、電気的導通を図れるようにしてい
る。また半導体チップ52の背面側からは、突起電極5
6の形成領域と重なるよう縦穴58が形成されている
が、当該縦穴58は突起電極56まで貫通しておらず、
基材となる単結晶シリコンだけが除去された形態となっ
ている(すなわち突起電極56は、貫通穴の片側をふさ
ぐ底部(天井)となっている。)。
まれる絶縁性フィルム54は、その片面または両面に図
示しない金属製の導通面が形成されている。そしてこの
導通面を接地(アース)させることで電位を安定させ、
シールド効果により半導体チップ52への外来ノイズの
進入を防止するようにしている。そしてこうした絶縁性
フィルム54には、半導体チップ52の縦穴58に挿入
を可能とする棒材60が、前記縦穴58の位置に相当す
るよう複数取り付けられている。当該棒材60は導電性
で且つ円柱形状の金属材料からなり、その直径は、縦穴
58に挿入可能なように当該縦穴58の内径より小径に
設定されているとともに、その全長は、縦穴58に挿入
した際に、棒材60の端部が縦穴58の底面(天井)と
なる突起電極56に確実に接触するだけの長さに設定さ
れている。
プ52と絶縁性フィルム54とを交互に積層させ、これ
を圧縮させれば、棒材60の両側端面が突起電極56に
接触するので、絶縁性フィルム54を挟み込む半導体チ
ップ52同士の導通を図ることが出来る。なお本実施の
形態では絶縁性フィルム54を用いて半導体チップ52
間の絶縁を行うようにしたが、この形態に限定される必
要もなく、たとえば前記絶縁性フィルム54に代えて表
面に絶縁処理(SiO2膜)を施した単結晶シリコンを
用いるようにしてもよい。このように絶縁性フィルム5
4の変わりに単結晶シリコンを用いれば、半導体チップ
52との熱膨張係数を同じにすることができるので外気
の温度が変化しても半導体装置50間で歪みが生じるの
を防止することができる。
チップの製造方法を用いて製造された半導体チップを積
層させた半導体装置の構成説明図である。同図の半導体
装置61に示すように第1の半導体チップの製造方法を
用いて製造された半導体チップ62は、その両面に互い
に導通をなす突起電極64が形成されており、これら突
起電極64を突き合わせるよう積層させることで、半導
体チップ62間の導通を図るようにしている。すなわち
半導体チップ62においては、その表裏面を貫通するよ
うに貫通穴66が形成されており、この貫通穴66の内
側には、絶縁膜68と導電部材70とが内壁面から順に
形成されている。このため導電部材70に電圧が印加さ
れても、当該導電部材70は絶縁膜68を介して半導体
チップ62の基材部分と接しているので、導電部材70
と半導体チップ62の基材部分との間に短絡が生じるの
を防止することができる。また導電部材70は、半導体
チップ62の表裏面に形成された突起電極64に接続さ
れた形態となっており、半導体チップ62の表裏に形成
された突起電極64間で導通を図ることが可能になって
いる。
を用いて半導体チップを製造する過程を示した工程説明
図である。同図(1)に示すように、半導体チップ62
に貫通穴66を形成し、当該貫通穴66に絶縁材料を充
填させた後は、半導体チップ62の表裏面に絶縁層72
(SiO2膜)を5000〜20000オングストロー
ム程度形成する。なおSiO2膜の形成は、CVD法に
よって堆積したBPSG(Boron−Phospho
−Silicate Glass)によって形成した
り、ドライ熱酸化またはウェット熱酸化等を用いて形成
すればよい。そして半導体チップ62の表裏面に絶縁膜
68を形成した後は、同図(2)に示すように半導体チ
ップ62の片面に且つ貫通穴66の上部に突起電極64
を形成する。そして突起電極64を形成した後は、レー
ザ加工や機械加工あるいはエッチング等により絶縁膜6
8および突起電極64に加工を施し、貫通穴66の中央
部に貫通部分を形成する。この状態を同図(3)に示
す。そして同図(4)に示すように突起電極64が形成
された反対面側からメッキ等により同様の突起電極64
を形成するとともに、露出した絶縁膜68の表面に導電
部材70を形成し、半導体チップ62の表裏面に形成さ
れた突起電極64の導通を図るようにする。このように
半導体チップ62の表裏面に突起電極64を形成したこ
とから、半導体チップ62を積層させるだけで積層され
た半導体チップ62間の電気的導通を図ることができ
る。
体チップの製造方法を用いて製造された半導体チップを
積層させた半導体装置の構成説明図である。同図の半導
体装置73に示すように第2の半導体チップの製造方法
を用いて製造された半導体チップ76は、その両面に互
いに導通をなす突起電極74A、74Bが形成されてお
り、突起電極74Aを他半導体チップ76の突起電極7
4Bに突き合わせるよう積層させることで、半導体チッ
プ76間の導通を図るようにしている。すなわち半導体
チップ76においては、突起電極74Aの下方に当該突
起電極74Aを底面(天井面)とする縦穴78が形成さ
れており、この縦穴78の内側には、絶縁膜80と導電
部材82とが内壁面から順に形成されている。このため
導電部材82に電圧が印加されても、当該導電部材82
は絶縁膜80を介して半導体チップ76の基材部分と接
しているので、導電部材82と半導体チップ76の基材
部分との間に短絡が生じるのを防止することができる。
また導電部材82は、半導体チップ76の表裏面に形成
された突起電極74A、74Bに接続された形態となっ
ており、半導体チップ76の表裏間で電気的導通を図る
ことが可能になっている。
電極74Aはタングステン74Cの上面にアルミ74D
を形成した2層構造になっており、縦穴78を後述する
レーザで形成するのを容易にしている。
を用いて半導体チップを製造する過程を示した工程説明
図である。同図(1)に示すように、半導体チップ76
の表裏面に絶縁層84を形成した後に、その片側表面に
突起電極74Aを形成する。ここで突起電極74Aは、
タングステン74Cとアルミ74Dの2層構造になって
いるが、これはまず六フッ化タングステン(WF6 )を
主剤ガスとするプラズマCVDを行い、タングステン7
4Cを形成する。そしてタングステン74Cの形成後
は、アルミをCVDや真空蒸着によってタングステン7
4Cの上面に形成し、2層構造にすればよい。
極74Aを形成した後は、同図(2)に示すように前記
突起電極74Aが形成される背面側から縦穴78をレー
ザ加工にて形成する。ところで半導体チップ76の基材
である単結晶シリコンは融点が1410℃であるのに対
し、突起電極74Aを形成するタングステン74Cは、
その融点が3400℃となっている。このため半導体チ
ップ76の背面側からレーザ加工を行っていくと、半導
体チップ76の基材である単結晶シリコンへの加工は容
易に行われ、加工速度も比較的速い。これに対してタン
グステン74Cへの加工は、タングステン74C自体の
融点が高いことからレーザ加工は困難であり、加工速度
も単結晶シリコンと比較して遅くなっている。この性質
を利用すれば、すなわち単結晶シリコンに接する突起電
極の材質を高融点のものにすれば、レーザ照射の時間管
理などをおこなうことによってレーザ加工にて、タング
ステン74Cを確実に露出させた縦穴78を形成するこ
とができる。
した後は、同図(3)に示すように縦穴78の内壁に絶
縁膜80を形成する。なおこの絶縁膜80については、
本実施の形態ではSiO2膜とするとともに当該SiO2
膜の厚みを、5000〜20000オングストローム程
度とする。そしてSiO2膜の形成は、例えばCVD法
によって堆積したBPSG(Boron−Phosph
o−SilicateGlass)によって形成した
り、ドライ熱酸化またはウェット熱酸化等を用いて形成
すればよい。
形成した後は、同図(4)に示すように半導体チップ7
6における突起電極74Aの反対面側からメッキや蒸着
を行い、突起電極74Aとの導通をなす導電部材82を
絶縁膜80の表面に形成するとともに端子電極74Bを
形成する。
体チップの製造方法を用いて製造された半導体チップを
積層させた半導体装置の構成説明図である。同図に示す
ように第3の半導体チップの製造方法を用いて製造され
た半導体チップ86を積層させた半導体装置88は、前
記半導体チップ86の表裏面にそれぞれ形成された突起
電極90A、90Bに積層される他の半導体チップ86
の突起電極90A、90Bのそれぞれを突き合わせ、接
続を行うことで電気的導通を図るような形態となってい
る。
トランジスタや抵抗あるいは容量といった素子が形成さ
れており、半導体チップ86の表面には絶縁層92を介
して前記素子に接続される突起電極90Aが形成されて
いる。
ち突起電極90Aが形成される反対面側には、突起電極
90Aの下方側となる第1縦穴94が形成されており、
この第1縦穴94の内壁94Aおよび底面94Bの一
部、そして半導体チップ86の背面には、前記半導体チ
ップ86の表面と同様に絶縁層92が形成され、半導体
チップ86の基材となる単結晶シリコンに短絡が生じな
いようにしている。そして半導体チップ86の背面側に
おける絶縁層92の上層には、金属配線96が形成され
ており、この金属配線96は、半導体チップ86の背面
側から第1縦穴94の内壁94Aおよび底面94Bを経
由し、絶縁層92の形成されていない底面94Bの一部
にで突起電極90Aと接続されるようになっている。
起電極90Bが形成されており、積層される下側の半導
体チップ86における突起電極90Aとの突き合わせ接
続を可能にしている。
起電極90A、90Bを形成し、半導体チップ86を積
層させれば、小型化が達成された半導体装置88を構成
することができる。また信号経路も最短で済むために半
導体装置88を高速で動作させても、信号の遅延が発生
するのを防止することができる。
を用いて半導体チップを製造する過程を示した工程説明
図である。同図(1)に示すように半導体チップ86の
表面に絶縁層92を形成した後は、その上層に突起電極
90Aを形成する。そして突起電極90Aの形成後は、
半導体チップ86の背面側よりレーザ加工や機械加工あ
るいはエッチング等により第1縦穴94を形成する。な
おレーザ加工で縦穴94の形成を行う際には、突起電極
90Aに高融点金属を用い、半導体チップ86の基材で
ある単結晶シリコンとの加工速度差を持たせれば縦穴9
4の底面(天井面)に金属を確実に露出させることがで
きる。
絶縁層92を一様に形成し、背面側の短絡防止を図るよ
うにする。この絶縁層92の形成後の形態を同図(2)
に示す。このように絶縁層92の形成後は、再び縦穴9
4の底面94Bにレーザ加工を施す。ここでレーザ加工
の口径は底面94Bの一部とし、この結果底面94Bに
おける面積の一部に突起電極90Aが露出するととも
に、その他の範囲(残りの面積)には絶縁層92が覆っ
ているようにする。
を行い、縦穴94に突起電極90Aを露出させた後は、
背面側より金属配線96を形成する。なおこの金属配線
96の基になる金属膜の形成は、絶縁層92が設けられ
た半導体チップ86を圧力2〜5mTorr、温度15
0〜300℃のアルゴン雰囲気中に配置し、Al−C
u、Al−Si−Cu、Al−Si、Ni、Cr、Au
などをターゲットとし、DC9〜12kWの入力電力で
スパッタを行い、これらのターゲットと同じ組成を有す
る金属配線96を形成するための金属膜を4000〜2
0000オングストローム程堆積すればよい。このよう
な工程を経て金属配線96を形成した状態を同図(4)
に示す。
して金属配線96の形成後に、当該金属配線96上に突
起電極90Bを上記記述のいずれかの方法で形成する。
このように半導体チップ86の背面側に突起電極90B
を形成すれば、半導体チップ86を積層させた半導体装
置88を構成することが可能になる。
を用いて半導体チップを製造し、この半導体チップから
なる半導体装置を接続用基板に実装すれば、当該接続用
基板は、電極間の経路を短くすることができるととも
に、装置本体の小型化を達成することができる半導体装
置を用いているので、接続用基板本体も信号が遅延する
ことなく、さらに小型化を達成することができる。
においては、信号が遅延することなく、さらに小型化を
達成することができる接続用基板を有しているので、本
電子機器においても、信号の遅延防止と小型化とを達成
することができることはいうまでもない。
プの接続方法を用いて他の形態の半導体チップを接続す
る過程を示した工程説明図である。図15(1)に示す
ように片面側に突起電極98が形成された半導体チップ
100を一対用意する。そして一対の半導体チップ10
0を用意した後は、同図(2)に示すように突起電極9
8を貫通するように貫通穴102を形成する。なお当該
貫通穴102は、レーザ加工にて行ったり、あるいはエ
ッチングにより行うようにしてもよい。
02を形成した後は、同図(3)に示すように貫通穴1
02を基準として一対の半導体チップ100を重ね合わ
せを行う。
縁膜104を形成する。なお本実施の形態では絶縁膜1
04をSiO2膜とし、当該SiO2膜の厚みを、500
0〜20000オングストローム程度とする。なおSi
O2膜の形成は、例えばCVD法によって堆積したBP
SG(Boron−Phospho−Silicate
Glass)によって形成したり、ドライ熱酸化また
はウェット熱酸化等を用いて形成すればよい。そして縦
穴102の内壁全てに絶縁膜104を形成した後は、図
16(1)に示すように半導体チップ100の基材部分
106だけに絶縁膜104を残す。この絶縁膜104を
基材部分106だけに残すには、例えば貫通穴102を
形成した半導体チップ100を濃硝酸液中に浸漬、酸化
雰囲気中で加熱し、貫通穴102の内壁を酸化してSi
O2にする。その後、突起電極98に形成されている金
属酸化膜(不動態)をアルカリ等によって除去すればよ
い。
4を残した後は、同図(2)に示すように縦穴28の内
側に、蒸着や無電解メッキを用いて導電部材となる金属
膜110を形成する。なおメッキによって金属膜110
を形成する場合には、Ti(チタン)などの下地金属を
真空蒸着やCVD法によって形成し、その後に無電解メ
ッキによって銅などの金属膜110を形成するようにし
てもよい。
合わせ接続が終了した後は、これら一対の半導体チップ
100同士を積層させ、同図(3)に示すように半導体
装置108を形成すればよい。
た半導体チップ100を、前記突起電極98が形成され
た反対側を密着させるようにしても、半導体チップ10
0に設けられた突起電極98間の電気的導通を図ること
ができる。
膜の形成方法によれば、半導体チップの表面に形成され
た凹凸と噛み合わせを可能とする型の表面に絶縁樹脂を
塗布するとともに、半導体チップの表面に形成された前
記凹凸に前記型を噛み合わせ、当該型の表面に塗布され
た前記絶縁樹脂を前記半導体チップの表面側に転写させ
これを絶縁膜としたことから、容易に、且つ早く半導体
チップの表面に絶縁層を形成することができる。
法によれば、電極が形成された半導体チップを積み重
ね、この積み重ねられた前記半導体チップの前記電極を
貫通するよう貫通穴を形成し、当該貫通穴の内壁に絶縁
膜を形成するとともに前記電極に接する前記絶縁膜を除
去し、前記電極が露出する前記貫通穴に導電部材を形成
し、積層された前記半導体チップの前記電極間の導通を
図るようにしたことから、複数の半導体チップ間の電極
の導通を確実に図ることができるとともに、半導体チッ
プの積層により信号経路の短縮化を図ることができ、信
号の遅延を防止することができる。
方法によれば、電極が形成された半導体チップを積み重
ね、この積み重ねられた前記電極を貫通するよう貫通穴
を形成し、この貫通穴の内壁に露出する前記電極の端面
にメッキ部を成長させるとともに、このメッキ部を覆う
よう前記貫通穴の内壁に絶縁膜を形成した後、前記メッ
キ部が露出するよう前記絶縁膜を削り、露出した前記メ
ッキ部を接続するよう前記貫通穴に導電部材を形成し、
積層された前記半導体チップの前記電極間の導通を図る
ようにしたことから、複数の半導体チップ間の電極の導
通を確実に図ることができるとともに、半導体チップの
積層により信号経路の短縮化を図ることができ、信号の
遅延を防止することができる。
方法によれば、電極が形成されるとともに当該電極の下
部に縦穴を有した半導体チップと、前記縦穴への挿入を
可能とし導電部材からなる棒材とを、交互に積み重ね、
積層された前記半導体チップの前記電極間の導通を図る
ようにしたことから、複数の半導体チップ間の電極の導
通を確実に図ることができるとともに、半導体チップの
積層により信号経路の短縮化を図ることができ、信号の
遅延を防止することができる。
方法は、半導体ウェハに形成された貫通穴に絶縁部材を
充填させた後、当該絶縁部材を覆うよう前記半導体ウェ
ハの表面に電極を形成し、この電極とともに絶縁部材へ
の穴あけを行い、前記半導体チップにおける前記電極が
形成された反対側より前記電極との導通をなす背面側電
極を形成したことから、これら電極を付き合わせるよう
に半導体チップを積層させるだけで積層された半導体チ
ップ間の導通を図ることができる。
造方法は、電極が形成された半導体チップの背面側より
当該電極を底面とする縦穴を形成し、この縦穴の内壁に
絶縁膜を形成した後、前記半導体チップの背面側より前
記電極との導通をなす背面側電極を形成したことから、
電極と背面側電極とを付き合わせるように半導体チップ
を積層させるだけで積層された半導体チップ間の導通を
図ることができる。
造方法は、半導体チップの表面に電極を形成するととも
に前記半導体チップの背面側から当該電極を底面とする
縦穴を形成し、この縦穴と前記半導体チップの背面側と
を覆うよう絶縁膜を形成した後に、前記電極が露出する
よう前記絶縁膜を削るとともに、前記絶縁膜の表面に配
線を形成し、露出した前記電極に前記配線を導通させた
ことから、配線が形成される半導体チップの反対側に電
極を形成することができる。このため配線側にも電極を
形成すれば、半導体チップを積層させるだけで積層され
た半導体チップ間の導通を図ることができる。
面に電極が形成された複数の半導体チップを積層した半
導体装置であって、積層された前記半導体チップの前記
電極を貫通する貫通穴を有し、前記半導体チップの基材
厚みに相当する前記貫通穴の内壁に絶縁膜を設けるとと
もに、前記貫通穴に導電部材を形成し、積層された前記
半導体チップの前記電極間の導通を図るようにしたこと
から、電極間の経路を短くすることができるとともに、
半導体チップが積層された装置本体の小型化を達成する
ことができる。
電極が形成されるとともに当該電極の下部に縦穴を有し
た半導体チップと、この縦穴に挿入可能であるとともに
当該縦穴深さより長く設定された導電部材からなる棒材
とからなり、前記半導体チップの前記縦穴に前記棒材を
差し込み挿入するよう、前記半導体チップと前記棒材と
を積層させ前記半導体チップの前記電極間の導通を図る
ようにしたことから、電極間の経路を短くすることがで
きるとともに、半導体チップが積層された装置本体の小
型化を達成することができる。
求項15または請求項16に記載の半導体装置を用いた
ことから、電極間の経路短縮による信号遅延防止と、接
続用基板本体の小型化を達成することができる。
求項18に記載の接続用基板を用いたことから、接続用
基板の効果と同様に、電極間の経路短縮による信号遅延
防止と、接続用基板本体の小型化を達成することができ
る。
工程説明図である。
方法を用いて積層した半導体チップの構成説明図であ
る。
チップを接続する過程を示した工程説明図である。
チップを接続する過程を示した工程説明図である。
方法を用いて積層した半導体チップの構成説明図であ
る。
チップを接続する過程を示した工程説明図である。
チップを接続する過程を示した工程説明図である。
方法を用いて積層した半導体チップの構成説明図であ
る。
方法を用いて製造された半導体チップを積層させた半導
体装置の構成説明図である。
体チップを製造する過程を示した工程説明図である。
造方法を用いて製造された半導体チップを積層させた半
導体装置の構成説明図である。
体チップを製造する過程を示した工程説明図である。
造方法を用いて製造された半導体チップを積層させた半
導体装置の構成説明図である。
体チップを製造する過程を示した工程説明図である。
形態の半導体チップを接続する過程を示した工程説明図
である。
形態の半導体チップを接続する過程を示した工程説明図
である。
Claims (19)
- 【請求項1】 半導体チップの表面に形成された凹凸と
噛み合わせを可能とする型の表面に絶縁樹脂を塗布する
とともに、半導体チップの表面に形成された前記凹凸に
前記型を噛み合わせ、当該型の表面に塗布された前記絶
縁樹脂を前記半導体チップの表面側に転写させこれを絶
縁膜としたことを特徴とする絶縁膜の形成方法。 - 【請求項2】 前記型の表面に非濡性表面処理を施した
ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜の形成方法。 - 【請求項3】 前記半導体チップと前記型は、単結晶シ
リコンからなることを特徴とする請求項1に記載の絶縁
膜の形成方法。 - 【請求項4】 電極が形成された半導体チップを積み重
ね、この積み重ねられた前記半導体チップの前記電極を
貫通するよう貫通穴を形成し、当該貫通穴の内壁に絶縁
膜を形成するとともに前記電極に接する前記絶縁膜を除
去し、前記電極が露出する前記貫通穴に導電部材を形成
し、積層された前記半導体チップの前記電極間の導通を
図るようにしたことを特徴とする半導体チップの接続方
法。 - 【請求項5】 前記貫通穴の内部を減圧させるととも
に、前記絶縁膜に代えて絶縁シートを前記貫通穴の内壁
に貼り付け、前記貫通穴の内壁と絶縁シートとの間の気
泡を除去するようにしたことを特徴とする請求項4に記
載の半導体チップの接続方法。 - 【請求項6】 電極が形成された半導体チップを積み重
ね、この積み重ねられた前記電極を貫通するよう貫通穴
を形成し、この貫通穴の内壁に露出する前記電極の端面
にメッキ部を成長させるとともに、このメッキ部を覆う
よう前記貫通穴の内壁に絶縁膜を形成した後、前記メッ
キ部が露出するよう前記絶縁膜を削り、露出した前記メ
ッキ部を接続するよう前記貫通穴に導電部材を形成し、
積層された前記半導体チップの前記電極間の導通を図る
ようにしたことを特徴とする半導体チップの接続方法。 - 【請求項7】 電極が形成されるとともに当該電極の下
部に縦穴を有した半導体チップと、前記縦穴への挿入を
可能とし導電部材からなる棒材とを、交互に積み重ね、
積層された前記半導体チップの前記電極間の導通を図る
ようにしたことを特徴とする半導体チップの接続方法。 - 【請求項8】 前記棒材は、前記半導体チップ間の絶縁
をなす絶縁性部材に取り付けられていることを特徴とす
る請求項7に記載の半導体チップの接続方法。 - 【請求項9】 前記絶縁性部材の表面に導通面を設け、
これを接地面としたことを特徴とする請求項8に記載の
半導体チップの接続方法。 - 【請求項10】 半導体ウェハに形成された貫通穴に絶
縁部材を充填させた後、当該絶縁部材を覆うよう前記半
導体ウェハの表面に電極を形成し、この電極とともに絶
縁部材への穴あけを行い、前記半導体チップにおける前
記電極が形成された反対側より前記電極との導通をなす
背面側電極を形成したことを特徴とする半導体チップの
製造方法。 - 【請求項11】 電極が形成された半導体チップの背面
側より当該電極を底面とする縦穴を形成し、この縦穴の
内壁に絶縁膜を形成した後、前記半導体チップの背面側
より前記電極との導通をなす背面側電極を形成したこと
を特徴とする半導体チップの製造方法。 - 【請求項12】 前記電極に高融点金属を用いるととも
に前記縦穴をレーザ加工により行うことを特徴とする請
求項11に記載の半導体チップの製造方法。 - 【請求項13】 前記電極は多層構造からなり、前記半
導体チップに密着する最下層に前記高融点金属を用いた
ことを特徴とする請求項12に記載の半導体チップの製
造方法。 - 【請求項14】 半導体チップの表面に電極を形成する
とともに前記半導体チップの背面側から当該電極を底面
とする縦穴を形成し、この縦穴と前記半導体チップの背
面側とを覆うよう絶縁膜を形成した後に、前記電極が露
出するよう前記絶縁膜を削るとともに、前記絶縁膜の表
面に配線を形成し、露出した前記電極に前記配線を導通
させたことを特徴とする半導体チップの製造方法。 - 【請求項15】 表面に電極が形成された複数の半導体
チップを積層した半導体装置であって、積層された前記
半導体チップの前記電極を貫通する貫通穴を有し、前記
半導体チップの基材厚みに相当する前記貫通穴の内壁に
絶縁膜を設けるとともに、前記貫通穴に導電部材を形成
し、積層された前記半導体チップの前記電極間の導通を
図るようにしたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項16】 電極が形成されるとともに当該電極の
下部に縦穴を有した半導体チップと、この縦穴に挿入可
能であるとともに当該縦穴深さより長く設定された導電
部材からなる棒材とからなり、前記半導体チップの前記
縦穴に前記棒材を差し込み挿入するよう、前記半導体チ
ップと前記棒材とを積層させ前記半導体チップの前記電
極間の導通を図るようにしたことを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項17】 前記半導体チップの間に絶縁性部材を
設けるとともに、この絶縁性部材に前記棒材を取り付け
たことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。 - 【請求項18】 請求項15または請求項16に記載の
半導体装置を用いたことを特徴とする接続用基板。 - 【請求項19】 請求項18に記載の接続用基板を用い
たことを特徴とする電子機器。
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