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JP2000121725A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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Publication number
JP2000121725A
JP2000121725A JP10288073A JP28807398A JP2000121725A JP 2000121725 A JP2000121725 A JP 2000121725A JP 10288073 A JP10288073 A JP 10288073A JP 28807398 A JP28807398 A JP 28807398A JP 2000121725 A JP2000121725 A JP 2000121725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical system
lens
receiving
distance measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10288073A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kitazawa
賢次 北沢
Eiji Yanagi
英治 柳
Takahiro Yamanishi
高広 山西
Seiji Morino
誠治 森野
Masahiko Kato
正彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takata Corp
Olympus Corp
Original Assignee
Takata Corp
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takata Corp, Olympus Optical Co Ltd filed Critical Takata Corp
Priority to JP10288073A priority Critical patent/JP2000121725A/ja
Publication of JP2000121725A publication Critical patent/JP2000121725A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱的、機械的な外的影響を受けにくくコンパ
クトな車載の距離測定装置を提供する。 【解決手段】 箱状ホルダ150内に隔壁153により
送光空間112と受光空間113とに画成する。送光空
間112の後部壁に光源103が取り付け、光源素子1
03から発した光束を監視領域内の測距対象まで送光す
るための送光光学系を、送光空間112の前部壁151
に形成された送光開口に配置する。さらに測距対象から
反射した光束を、受光空間113内に取り込む受光光学
系を、受光空間113の前部壁151に形成された受光
開口に配置する。受光空間113内に取り込まれた受光
光束を検知する受光素子105が受光空間113の後部
壁152に設ける。このように構成された装置におい
て、光束の光源素子103、測距対象、受光素子105
間の行程時間をもとに測距対象までの測距を行うように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載され
目標物に対して光束を照射し、その反射光から目標物ま
での距離を測定する距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる車間距離センサにおいて、固定
光ビームあるいは光走査型のいずれのタイプも水平方向
に扁平なビーム形状あるいは探査領域を有している。こ
の場合、光源としては高出力の半導体レーザが用いら
れ、その発光領域は極めて扁平な形状を有している。ま
た光源は送光レンズのほぼ焦点位置に設置され、光源の
幅hと送光レンズの焦点距離fから定められるω=ar
ctan(h/f)の発散角を有する。たとえば光源の
活性層が水平となるように設定すれば、水平方向に横長
のビーム形状が得られる。さらに送光レンズとして単レ
ンズではなく、円柱レンズ(シリンドリカルレンズ)あ
るいはトーリックレンズを併用した複合レンズを採用す
ることにより、ビーム形状の縦横比を設計する自由度を
向上させている。
【0003】この種の従来技術の一例としてビーム投光
用光学系(特開平8−15412号公報参照)がある。
このビーム投光用光学系では水平方向と垂直方向の直交
2方向で互いに異なる屈折力を有する送光光学系を用意
して、ビーム形状の縦横比を独立に選択できる手段を提
案している。また、この種の受光光学系では、限定した
監視領域を効率よく検出するために、受光角を狭く(約
2〜4°)設定することが多い。このため送光光学系の
光軸と受光光学系の光軸とのずれを、例えば0.1〜
0.2°以内に収めるとともに、車間距離センサを車体
の一部に取り付ける際の取付誤差も受光角の少なくとも
50%以内に収めることが求められる。このとき光軸の
軸出しは通常調整により行なわれ、また送光光学系の光
源は不可視光である赤外光が用いられる。このため、レ
ーザレーダ装置における光軸合わせのための技術とし
て、特開平7−225271号に開示された技術等が開
発されている。このレーザレーダ光軸合わせ装置では、
作業者が装置の送光光学系と平行な軸をもつ着脱式の可
視光源を目印として、取付作業を行う方法が提案されて
いる。また、太陽光の影響を軽減するために、受光光学
系の外側にハニカムフィルタが取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車間距離セ
ンサが普及するためには、その信頼性の向上とコストの
低減が重要である。中でも送光光ビームの形状と送光方
向は、移動体の安全走行にとって、障害物検出の効率を
左右する要因となる。送光光ビームの形状は前述のよう
に、水平方向に扁平の形状を有しているが、その強度分
布も重要な因子となる。送光方向は移動体の走行方向と
正確に一致するように設定され、熱的に(−40〜+8
5℃)あるいは機械的擾乱(例えば振動)に対して影響
を受けにくい構造を有することが望まれる。
【0005】また、送光光ビームの強度分布は、光源の
発光強度分布を反映して中心から周辺に向かって漸減す
るが、その形状が光源ごとに、あるいは時間的に変化す
る傾向がある。障害物が送光光ビームの縁に掛かったと
き、できるだけ速やかにこの障害物を検出することが必
要である。このためにはその強度分布がゼロ値まで漸減
するのではなく、シャープなエッジを持つ方が速やか
に、かつ十分な散乱光信号が得られる。
【0006】さらに、製造コスト低減のためには、コン
パクトで組み立てが容易なことと、無調整であることが
重要な因子となる。そこで、送光光ビームの形状をシリ
ンドリカルレンズやトーリックレンズ等の高価なレンズ
を使用せずに構成したい。また、そのような装置におい
て、送光方向を正確に安定した状態で車体等の車軸に合
わせる手段も必要となってくる。
【0007】加えて、車間距離センサを車体に取り付け
る際に目印として用いられる可視光ビームに対する問題
もある。光源としてLEDでは輝度が低く、半導体レー
ザは作業者の眼の安全性を考慮してレーザ製品としての
安全基準をクリアしなければならない。たとえば、対象
となるレーザ可視光に対しては通常まばたきを含む回避
行動も考慮し、作業者の目に入る可視光ビームの出力が
1mW以下としてレベル2の適用を受けることが要請さ
れている。
【0008】そこで、本発明は熱的、機械的擾乱に対し
て影響を受けにくく、コンパクトで組み立てが容易で、
また送光光ビームの好適な形状と送光・受光方向が距離
測定装置の基準面に対して正しい方向に無調整で組み立
てることができ、さらに作業者の眼に対する安全性を配
慮した簡便な構成と太陽光の影響を軽減でき、加えて、
受光光学系の汚れ検出と受信信号処理回路のセルフチェ
ック機能とを兼ねたコンパクトな距離測定手段を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、箱状をなすホルダの前部壁と後部壁とを
連結するように形成された隔壁により内部空間を隣接し
た送光空間と受光空間とに画成し、該送光空間の後部壁
に光源素子が取り付けられた送光基板を配置するととも
に、前記光源素子から発した光束を監視領域内の測距対
象まで送光するための送光光学系を、前記送光空間の前
部壁に形成された送光開口に配置する一方、前記測距対
象から反射した光束を、前記受光空間内に取り込む受光
光学系を、前記受光空間の前部壁に形成された受光開口
に配置するとともに、該受光空間内に取り込まれた受光
光束を検知する受光素子が前記受光空間の後部壁に配置
された受光基板に取り付けられ、前記光束の前記光源素
子、前記測距対象、前記受光素子間との行程時間をもと
に前記測距対象までの測距を行うようにしたことを特徴
とする。
【0010】このとき前記光源素子に、直交する2方向
の発散角が異なる光源素子を用い、2方向の発散角う
ち、発散角の大きい方向を水平方向に設定し、該光源素
子と前記送光光学系の送光レンズとの位置関係をデフォ
ーカス状態に設定することを特徴とする。
【0011】前記受光光学系内の受光レンズと、前記受
光素子との間に円錐台形状のブレード群を装着したこと
を特徴とする。
【0012】前記受光光学系内の受光レンズの中心を照
明する照明手段と、該照明手段をパルス駆動する駆動回
路と、散乱光を受光する受光素子と、該受光素子からの
光電変換された出力のピーク値を検出するピーク値検出
回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】前記受光素子のサイズdは、監視領域まで
の距離s、監視領域でのエリアA、受光レンズの焦点距
離f、設定誤差e、送光光学系と受光光学系の軸ずれ量
βとして d≧A・f/s+2(e+f・tanβ) の不等式を満足することを特徴とする。
【0014】前記受光基板は、自己参照法による受信信
号処理回路を備えたことを特徴とする。
【0015】前記送光光学系は、その瞳の水平方向およ
び垂直方向の開口をそれぞれ独立に制限する絞りを備え
たことを特徴とする。
【0016】前記送光光学系内の送光レンズは、焦点距
離f、該送光レンズと光源との軸ずれ量ε、受光光学系
の受光角ω、0.1以下の定数をkとしたとき、 f≧ε/tan(kω) を満足するように焦点距離fが設定されたことを特徴と
する。
【0017】前記送光光学系は、該送光光学系の瞳を垂
直方向に2分し、それぞれを透過する光束が監視領域の
遠点において、送光光学系の光軸上でほぼ重なるように
偏向させるプリズムを備えたことを特徴とする。
【0018】前記送光光学系は、前記光源素子が取り付
けられた送光基板上に並設された可視光源素子と、前記
送光光学系の光軸と平行に可視光源素子からの可視光を
コリメートし、前記送光用レンズとほぼ同じ焦点距離を
有してインフォーカス状態の位置に設置された可視光送
光レンズと、可視光送光光学系の瞳の開口を制限する絞
りとを備えたことを特徴とする。
【0019】前記ブレード群の受光レンズ光軸側の面に
反射性塗料が施されたことを特徴とする。
【0020】前記可視光送光レンズは、フレネルレンズ
が使用されたことを特徴とする。
【0021】前記可視光送光レンズは、その一面にリン
グ状ないし十字状の刻線が施されたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図
1は距離測定装置の全体構成を分解して示した概略分解
斜視図である。同図に示したように、本発明の距離測定
装置は各部品がホルダ150をベースとして統合的に組
み上げられ、ホルダ150がアッパーケース15A、ロ
アケース15Bからなるカバーケース15内に上下から
挟まれるように収容されている。さらにカバーケース1
5は、不図示の取付け用ブラケットを介して車体の一部
に取付けられるようになっている。
【0023】ホルダー150は箱状構造体からなり、図
2に概略構成を示したように、前部壁151と後部壁1
52との間には内部空間を二分する隔壁153が一体成
形されている。隔壁153で二分された送光空間11
2、受光空間113に対応した位置の後部壁152には
送光基板101と受光基板104とが取り付けられてい
る。さらにそれぞれの基板101、104は独立して送
光基板シールドケース120と受光基板シールドケース
121とで覆われている。一方、前部壁151には光学
系開口を構成する送光開口117、可視光開口116及
び受光開口119が形成されている。さらにそれぞれの
開口116、117、119には後述する送光光学系と
受光光学系のレンズ群(106、107、108)が押
さえプレート121とレンズカバー112とにより固定
された状態で保持されている。各部品はホルダ150に
一体的に組み立てられた後にアッパケース15A、ロア
ケース15Bからなるカバーケース15内に固定した状
態で収容される。アッパーケース15Aの前面に形成さ
れた窓15a、15bには受光ガラス172と送光ガラ
ス171が取り付けられ、ビーム光路となる窓を保護す
るようになっている。
【0024】ここで、図3を参照して光学系開口の構成
について説明する。図3はホルダ150の前部壁151
を示した正面図である。この前部壁151には前述した
ように光学系開口を構成する送光開口116、可視光開
口117及び受光開口119が形成されている。そし
て、図1に示したように、各開口には送光レンズ10
6、可視光レンズ107、受光レンズ108が取り付け
られている。本実施の形態では、各開口の大きさ及び配
置は図3に示したように決定されているが、各レンズの
配置および大きさは装置の機能を有効に引き出すために
任意に設定することができる。図1に示したように、送
光レンズ106と受光レンズ108とは左右に分離され
た構造となっているが、ホルダ150を収納するアッパ
ーケース15Aの窓も左右に分離した同様の形状に設定
されている。
【0025】このように、本発明では送光光学系の窓と
受光光学系の窓とは機械的に分離された構造となってい
る。これは光学的にも窓が分離されていることを意味し
ている。「光学的に」の意味は、送光光学系の窓での送
光ビームの散乱光が窓材の中を反射、伝播して受光光学
系に侵入することがないことを意味する。このようにホ
ルダ150を主体とした本体構成は、前述のように内部
に隔壁170を有する断面矩形のボックス状構造体から
なり、機械的、熱的に剛性の高い構造を有し、光学的に
は送光光学系と受光光学系とが分離された構造となって
いる。
【0026】次に、図4、図5を参照してホルダー15
0の後部壁152に取り付られた光源について説明す
る。図4は光源103の取付高さでのホルダ150の平
断面図、図5は可視光源102の取付高さでのホルダ1
50の平断面図である。ホルダー150の内部空間は隔
壁153で二分され、それぞれ送光用空間112と受光
用空間113とに区画されている。後部壁152の一部
には凹所形状をなす送光基板収納部160と受光基板収
納部161とが設けられている。これらのうち送光基板
収納部160には送光基板101が収容されている。送
光基板101上には可視光源102と光源103とが上
下位置となるように取り付けられている。
【0027】本実施の形態では、光源103には直交す
る2方向の発散角が異なる性質をもつ所定出力のレーザ
ーダイオードが採用されている。この光源103は、ホ
ルダ150に形成された貫通孔114に機械的に嵌合さ
れた状態で取り付けられている。図6(a)はこの取付
状態を示した部分拡大図である。同図に示したように、
送光基板101に固定された光源103の基準側面30
1は貫通孔114の内周面302とクリアランスCをも
って嵌合するようになっている。基準側面301は、距
離測定装置の基準面(図示せず)に対して直交あるいは
平行といった一定の位置関係に設定されている。このよ
うに光源103はクリアランスCを有する精度の高い機
械的嵌合をもってホルダ150に固定されることから、
その位置および方向は機械的に正確に定めることができ
る。クリアランスCは5/100mm程度の精度を有す
る。
【0028】一方、図5に示した可視光源102には直
交する2方向の発散角がほぼ同一となるレーザーダイオ
ードが採用されている。この可視光源102も後部壁1
52に形成された貫通孔115に嵌合されている。この
可視光源102の取付部では光源103の取付部に比べ
精度の高い嵌合は必要とされない。
【0029】受光基板収納部161内には受光素子10
5が固定された受光基板104が収納、固定されている
(図4参照)。受光基板収納部161とホルダ150の
受光用空間113との間の後部壁152には貫通孔11
8が形成されている。この貫通孔118の所定位置に受
光素子105が機械的嵌合されている。さらに図1にも
示したように、送光基板シールドケース120により送
光基板収納部160全体が、受光基板シールドケース1
21により受光基板収納部161全体が外側から覆われ
ている。これらのシールドケースにより送光基板10
1、受光基板104は電磁気的にシールドされる。
【0030】次に、前部壁151に形成された光学系開
口の構成について説明する。図4、図5に示したよう
に、前部壁151には送光開口116、可視光開口11
7、受光開口119が形成されている。さらに送光開口
116、可視光開口117、受光開口119の前面には
それぞれ開口寸法よりわずかに大きな寸法の凹所が形成
された送光レンズ保持部116a、可視光レンズ保持部
117a、受光レンズ保持部119aが設けられてい
る。
【0031】送光レンズ保持部116aの凹所には凹所
とほぼ同寸法の送光レンズ106が嵌合され、ゴム製の
押さえプレート121、レンズカバー122を介して凹
所内に固定されている(図1参照)。本実施の形態では
送光レンズ106にはフレネルレンズが使用されてい
る。光源103および送光レンズ106はそれぞれ機械
的嵌合によりホルダ150に固定された状態で送光光学
系を構成しているので、ホルダ150に対する送光光学
系の送光方向は正確に定めることができる。本実施の形
態では送光光学系において、光軸調整のために送光レン
ズ106と所定の離隔をとって扁平なプリズム120が
装着されている。受光レンズ108、後述する可視光レ
ンズ107も同様の押さえ部材を用い機械的嵌合により
それぞれ受光開口、可視光開口位置に固定されている。
【0032】なお、図4、図5には、このように設定さ
れた送光光学系の送光ビームの光路、可視光光学系の可
視光ビームの光路、受光光学系の受光ビームの光路がそ
れぞれ符号130、131、132で示されている。
【0033】このとき送光レンズ106、可視光レンズ
107、受光レンズ108などの各種レンズは組み立て
の簡易化と誤り防止のために、図7に示したように非対
称性に仕上げられている。たとえば送光レンズ106に
おいて、同図(a)はレンズ106の四隅のうち一隅1
06aの角をとらずに残すようにした例を、同図(b)
はレンズ106の一辺にキー溝106bを設けた例を示
している。
【0034】図6(b)、図6(c)は送光基板101
への光源103の取付構造の変形例を示したものであ
る。図6(b)において、符号303は取付け部での逃
げ、符号304は逃げ303に装着されるスペーサ、符
号305は光源103のリード線306を基板101に
固定するハンダ付け部を示している。光源103はハン
ダ付け部305を介して送光基板101に固定されると
ともに、内周面302を介して貫通部114に嵌合され
ている。送光基板101はホルダ150にネジ(図示せ
ず)などの固定手段により固定されている。このため外
部からの熱的擾乱が加えられた場合、各部分の膨張係数
の相違は光源103のリード線306に加えられた熱応
力として現れる。この影響を軽減するために、逃げ30
3、スペーサ304でリード線306の長さを長くして
熱応力に対応させている。図6(c)はリード線306
を湾曲させて発生応力に対応させたものである。
【0035】次に、送光ビームの形成方法について図8
を参照して説明する。光源A(装置の光源103に相
当)と送光レンズ106の位置関係を図8に示す。同図
において、符号510は送光レンズ106の光軸、符号
Fは焦点、符号Aは焦点Fの内側に設定された光源、符
号Bはその虚像、符号130は光源Aから光軸510に
対してθの開き角で発散する光線を表わし、符号130
Bはこの光線130が送光レンズ106により屈折さ
れ、虚像Bから発散する仮想光路を表わす。送光用レン
ズ106から光軸上の距離sだけ離れた所でのビーム径
2w、送光レンズ106の焦点距離f、送光レンズ10
6から光源Aまでの距離aとすると、 w=(s(1−a/f)+a)tanθ …(1) 光源Aをa<fの位置、すなわちデフォーカス位置に設
定すれば、ビーム径2wは送光レンズ106からの距離
sとともに増大し、光源Aからの開き角θが大きいほど
大きくなる。たとえばf=35.5mm、a=32.3
mm、s=30m、光源Aの発散角が大きい方向を水平
方向に設定して、θ(水平)=30°とすると水平方向
のビーム径2wは3.2mとなり、θ(垂直)=10°
とすると垂直方向のビーム径2wは1.0mとなる。図
9に示したように、ビームの投影形状550は水平方向
を長辺とした扁平な楕円形状となる。以上の説明では光
源Aを送光レンズ106の焦点fの内側にデフォーカス
させた場合について述べたが、外側にデフォーカスさせ
ても同様の効果を得ることができる。
【0036】ところで、以上で使用されている送光レン
ズ106は、本実施の形態ではフレネルレンズが使用さ
れている(図10参照)。その送光レンズ106の周囲
はレンズ枠520によって押さえられ、送光系開口に固
定されている。レンズ枠520は光源Aからの光束を規
制することにより送光光学系の瞳の開口を制限する絞り
の役目も果たしている。すなわち、レンズ枠520の水
平方向(横)幅は光源Aの発散角に対応する幅よりも狭
く、光源Aから水平方向に発散する光束をレンズ枠52
0が蹴るように設定されている。この結果、送光レンズ
106を透過した光強度分布は、図11に示したように
中央から漸減する波形530の両端にエッジ540が形
成された形状となる。
【0037】このように送光レンズ106として単レン
ズを用いた場合でも、光源をデフォーカス位置に設定す
ることにより、横長の光ビーム形状を形成することがで
き、さらにレンズ枠520の形状を規定することによ
り、送光光ビームの強度分布を、両端にエッジを有する
形状に整形したり、縦横の比を変更したりすることが可
能となる。両端にエッジを有する分布形状により、障害
物が送光光ビームをよぎったときに、より速やかに障害
物を検出することができるようになる。
【0038】さらに図1、図12に示したように、プリ
ズム120を送光レンズ106と併用して、より好適な
光ビーム形状を形成することも可能である。図12にお
いて、符号120はプリズム、符号560は監視領域の
遠点にある障害物、符号130は、光源Aから発散する
光束のうち光軸510より上半分が送光レンズ106で
コリメートされ、プリズム120で下側(光軸側)に偏
向された光束を表わす。同様に光源Aから発散する光束
130Bのうち、光軸510より下半分の光束は送光レ
ンズ106でコリメートされ、プリズム120で上側
(光軸側)に偏向される。両光束が監視領域の遠点にあ
る障害物560で重なるようにプリズム120の頂点1
20aの位置が調整される。このようにすると、図9に
示したビーム形状550の垂直方向の広がりを1/2に
するとともに、強度分布の空間的平均化を可能とし、監
視領域の遠点まで高いS/N比での障害物の検出を可能
とする。
【0039】装置の測定精度を高めるためには、送光光
ビーム130の方向を受光光学系の光軸にできるだけ平
行に設定することが必要である。すなわち送光光ビーム
130の方向は光源103の位置と送光レンズ106の
中心の位置で定められるが、両者は前述のようにホルダ
150に機械的嵌合により位置決めされ、特に光源10
3については厳しいクリアランス(たとえば5/100
mm)の下で位置決めされ、ホルダ150の不図示の基
準面に対してほぼ定められた方向に送光することができ
る。受光光学系の受光角ω(片側)は、受光素子105
の径をφ、受光レンズ108の焦点距離をfとしたと
き、ω≦arctan(φ/(2f))として与えられ
る。一方、送光ビーム130の方向の誤差は、送光レン
ズ106と光源103の光軸に直交する方向の総合され
た軸ずれ量εと送光レンズ106の焦点距離f(受光レ
ンズ108の焦点距離fとほぼ同じに設定する)とから
arctan(ε/f)として与えられる。この方向誤
差が受光光学系の受光角ωの10%ぐらいの範囲に収め
ることが受信信号のS/N比の点から好適である。 arctan(ε/f)≦0.1ω≦0.1arcta
n{φ/(2f)} あるいはkを比例定数として、arctan(ε/f)
≦kωが要請される。これを変形して受光角ωと軸ずれ
量εが与えられたときに、送光レンズ106の焦点距離
fに対する要請として、 f≧ε/tan(kω) …(2) 式(2)において、例えばε=0.12mm、k=0.
1、ω=2°としてf≧34.4mmが得られる。従来
例では数mm以下の焦点距離が選ばれていることを考え
ると、送光光学系、受光光学系を機械的精度のみに依存
して組み立てて、無調整で必要なS/N比が得られるた
めには、10倍近く長い焦点距離の送光レンズを選択す
ることが求められる。高出力の半導体レーザは、その発
光領域が極めて扁平な形をしており、活性層に平行な長
さがたとえば300μm、直交する方向の幅が2μmと
いった数値が知られている。このため送光レンズの焦点
距離をf、発光領域の長手方向の長さをpとすると、a
rctan(p/f)の拡がり角を本質的に有し、デフ
ォーカスで拡がり角αを制御しようとすれば、arct
an(p/f)<<αを満足するようにパラメータを選
択しておく必要がある。例えばp=300μm、α=4
°とすればf>>p/tanα=4.3mmとなる。5
〜6倍から10倍ぐらいの余裕をみると焦点距離fとし
て20〜40mm程度は必要となる。
【0040】距離測定装置を車両に取付ける際の目印と
する可視光ビームの眼に対する安全性でもっとも厳しい
条件は、可視光ビームの中に眼を置いて直接ビームをみ
る場合である。特に可視光送光レンズの射出口付近に眼
を置いた場合が厳しい。この場合でも限界開口(7mm
φ)に拡がった瞳に入射する光量が1mW以下であれ
ば、クラス2の安全性が適用される。また可視用ビーム
を装置の取り付けのための目印とするためには、ビーム
の中心がどこかを容易に特定できる必要がある。これら
の条件を満足する構成として、可視光源を可視光送光レ
ンズの焦点距離(インフォーカス)に置き、可視光送光
レンズの焦点距離を赤外送光レンズの焦点距離と同じく
長くして、送出される可視光ビームの径をできるだけ拡
大しておくことが考えられる。たとえばf=40mmと
し、光源からのビームの拡がり角をθ(垂直)=25
°、θ(平行)=8°とすれば、可視光送光レンズの出
口では37×11mmに拡大、コリメートされたビーム
となる。この位置に限界開口の瞳を置くと、拡散が小さ
い場合でも光源から送出される光量の1/4以下とな
る。このため、可視光源として3mW程度の出力の可視
半導体レーザを用いてもクラス2が適用される。
【0041】さらに、装置の位置決めのためにはビーム
径の中心を特定できることが好ましい。このため、可視
光レンズとしてフレネルレンズを用いることが好まし
い。フレネルレンズは同心円状に刻まれた溝での散乱光
成分が同心円状のパターンを描くので、ビーム中心を特
定することが容易に行える。また、通常のレンズでも同
心円状あるいは十字線などの指示線を出力側に形成して
おくことにより容易にビーム中心の特定が行える。
【0042】次に、受光素子の好ましいサイズについて
説明する。図13において、矢印で示したエリアAは距
離測定装置から距離sだけ離れたところでの監視領域を
表わしている。エリアAと受光レンズ108を挟んで反
対側のレンズ焦点位置の近傍には表面実装タイプの受光
素子105が配置されている。本実施の形態では、受光
素子105はハンダ付けにより受光基板104上に固定
されている。この受光素子105のサイズは、エリアA
を監視するのに十分な大きさに加え、設定誤差eを考慮
した寸法とすることが好ましい。設定誤差eとしては、
送光基板の固定ビス孔の公差、送光基板の固定ビス孔と
基板のパターン公差、受光素子のハンダ付け位置公差、
受光素子のケースと受光素子チップの心ずれなどを考慮
した値とすることが好ましい。具体的には受光レンズ1
08の焦点距離をfとしたとき、受光素子のサイズdは
次の不等式を満足することが望ましい。 d≧A・f/s+2e さらに、送光光学系と受光光学系の軸ずれ量βを考慮す
ると d≧A・f/s+2(e+ftanβ) この制限は受光光学系を無調整で組み立てるために重要
な因子となる。数値例を挙げれば、A=2m、f=35
mm、s=30mm、e=0.5mm、β=2°として
d≧3.6mmとなる。
【0043】次に、小型化された庇によって太陽光の影
響の軽減する方法について図14を参照して説明する。
図14において、符号Fは受光レンズ108の焦点を表
わし、符号132は、受光レンズ108の光軸に平行に
きた到達した受光光束が受光レンズ108により焦点F
に集光される様子を示している。符号801は受光光束
132を蹴らないように構成されたブレード群である。
本実施の形態ではブレード群は、それぞれが頂角の異な
る同心円状に配置された複数の円錐台形状をなしたブレ
ードからなる。これらのブレード群は枠状のブレード支
持部803で支持されるようになっている。このブレー
ド支持部803は、受光光学系保持部119に挿入さ
れ、一体的に固定されている。
【0044】このようなブレード群を装着したブレード
支持部803をホルダ150内に収めることにより、受
光レンズ108の光軸に対して傾いて入射する光束は、
焦点Fと異なる点に収束されるため、ブレード群801
により蹴られる。
【0045】図15(a)、図15(b)は受光光学系
の汚れ検出と受信信号処理回路のセルフチェック機能を
合わせた構成を示した模式構成図である。図15(a)
に示したように、符号170は赤外発光ダイオードで、
カバーケース(図示せず)の受光ガラス172に水滴、
汚れ等の散乱物体173が付着し、あるいは受光レンズ
108が結露による散乱物体を表わす。赤外発光ダイオ
ード170を不図示の駆動回路によりパルス的に駆動
し、受光レンズ108、受光ガラス172を照射し、そ
の散乱光を受光素子105で検出するようになってい
る。
【0046】図15(b)は受光レンズ108の内側に
ブレード保持部803を装着したときの汚れ検出方法を
説明したものである。ブレード801は通常庇の役割を
持たせるためにつや消しの黒色塗料が施されている。さ
らに、ブレードの一部の内側面(受光レンズ108の光
軸側)には反射性の塗料が施され、外側面にはつや消し
の黒色塗料が塗布されている。これにより、図中矢印で
示した光線は反射して受光レンズ108、あるいは不図
示のケース窓を照射することができる。なおケース窓に
は超親水性膜が形成されており、付着水滴の影響を軽減
する処置がなされている。
【0047】図16は、受光素子105に接続された受
信信号処理回路1000を示している。この受信信号処
理回路1000は、受信した光パルスに対する高性能の
信号増幅系を有し、汚れや水滴などからの微弱な散乱光
成分を増幅してピーク値検出部により、その出力信号の
ピーク値を検出できる。これにより汚れの程度や結露の
弁別が可能であるとともに、信号処理回路自身のセルフ
チェック機能をも兼ねることができる。この汚れ測定あ
るいは信号処理回路のセルフチェックは、本来の距離測
定の合間に行われるのがよい。図16において、符号1
05は受光素子、符号1102は抵抗、符号1103は
プリアンプ、符号1104はコンデンサ、符号1105
は遅延素子、符号1106は交点検出回路、符号110
7はシフト・線形変換回路、符号1108はコンパレー
タ、符号1109は出力端子、符号1110はピーク値
検出回路、符号1111はピーク値出力端子を表わす。
【0048】図17(a)、図17(b)は処理信号波
形の概念を示したものである。図17(a)の波形図に
おいて、波形1200は受信信号、波形1201は遅延
された受信信号、波形1202は受信信号1200と遅
延された受信信号1201との和信号、波形1203は
交点検出回路1106によりホールドされた交点値、パ
ルス波形1205は遅延された受信信号1201とホー
ルドされた交点の値1203とをコンパレータ1108
で比較して得られるパルス幅Wの2値信号を示す。図1
7(b)の波形図において、波形1204はシフト・線
形変換回路1107で変換されたしきい値信号で、受信
信号1201に対して差分1210とシフトした位置関
係にある。パルス波形1211は遅延された受信信号1
201としきい値信号1204とをコンパレータ110
8で比較して得られる2値信号を表わす。
【0049】ここで、図16、図17によって、回路動
作の一実施の形態を説明する。受信された光パルス信号
は受光素子105により光電変換され、抵抗1102、
プリアンプ1103を介して増幅され、その出力の一部
はピーク値検出回路1110により、そのピーク値がピ
ーク値出力端子1111に出力される。プリアンプ11
03の出力の残りはコンデンサ1104を経て二分さ
れ、その一方は遅延素子1105に供給される。
【0050】図17(a)に示した受信信号1200は
コンデンサ1104を経た後の波形であり、遅延された
受信信号1201は遅延素子1105を経た後の波形を
表わす。交点検出回路1106は受信信号1200と遅
延された受信信号1201とからホールドされた交点値
1203を生成する。この交点値1203は、たとえば
両信号の和信号1202を生成し、係数1/2を乗じた
ものをピーク値ホールドすることにより得られる。シフ
ト・線形変換回路1107はホールドされた交点の値1
203にシフト1210と線形係数を施すことによりし
きい値信号1204を得るものである。遅延された受信
信号1201とホールドされた交点の値1203とをコ
ンパレータ1108で比較して得られる2値信号パルス
1205の立ち上がりは、受信信号1200と遅延され
た受信信号1201との交点に対応し、遅延素子110
5により与えられる遅延量が一定であれば、受信信号1
201のピーク位置と一定の関係にあり、受信された光
パルス信号の受信時刻を知ることができる。2値信号1
205のパルス幅Wの半分の位置が遅延された受信信号
1201のピーク位置に相当する。シフト・線形変換回
路1107の役割は差分1210を与えることにより、
遅延された受信信号1201をホールドされた交点の値
1203でコンパレートするときに信号の0レベル付近
で生ずる不安定な2値信号の発生を抑制することにあ
る。
【0051】なお、ピーク値検出回路1110の代わり
に、交点検出回路1106が有する、ホールドされた交
点値1203を生成する機能を利用して、ピーク値の代
わりにホールドされた交点値を使うことも可能である。
図16の受信信号処理回路は、受信信号1200と遅延
された受信信号1201との交点をホールドして利用す
る(これを自己参照法と呼ぶ。)この自己参照法は、受
信信号の振幅に影響されにくい性質をもっている。本発
明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、
種々の変更あるいは機能の追加が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように熱的、機
械的擾乱に対して影響を受けにくく、コンパクトで組み
立てが容易で、また送光光ビームの好適な形状と送光・
受光方向が距離測定装置の基準面に対して正しい方向に
無調整で組み立てることができ、さらに作業者の眼に対
する安全性を配慮した簡便な構成と太陽光の影響を軽減
でき、加えて、受光光学系の汚れ検出と受信信号処理回
路のセルフチェック機能とを兼ねたコンパクトな距離測
定手段を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の距離測定装置の一実施の形態における
内部の構成を示した概略分解斜視図。
【図2】ホルダの内部空間の概略構成を示した平面図。
【図3】図2に示したホルダの前部壁の光学系開口を示
した正面図。
【図4】図3のIII−III断面線に沿ってホルダ内の光源
及び光学系を示した平断面図。
【図5】図3のIV−IV断面線に沿ってホルダ内の光源及
び光学系を示した平断面図。
【図6】送光用光源の取付状態を示した部分拡大図。
【図7】レンズに施された組み立ての簡易化、誤り防止
例を示した説明図。
【図8】送光ビームの形成方法を示した説明図。
【図9】送光ビームの光束形状を投影して示した模式
図。
【図10】送光レンズの形状例を示した説明図。
【図11】送光レンズを透過した光束の光強度分布を模
式的に示した説明図。
【図12】送光レンズとプリズムとを併用したときの送
光ビームの形成方法を示した説明図。
【図13】受光素子の好ましいサイズを模式的に示した
説明図。
【図14】受光レンズの光軸に対して傾いて入射する光
束を除去するブレード群の配置例を示した説明図。
【図15】受光光学系の汚れ検出方法のための構成を示
した説明図。
【図16】受光素子に接続された受信信号処理回路を示
した回路図。
【図17】図16に示した処理回路により信号処理され
た信号の波形図。
【符号の説明】
15 カバーケース 102 可視用光源 103 光源 105 受光素子 106 送光レンズ 107 可視光レンズ 108 受光レンズ 112 送光空間 113 受光空間 116 送光開口 117 可視光開口 120 プリズム 130 送光ビーム光束 520 レンズ枠 530 光強度分布図 801 ブレード群 1000 受信信号処理回路
フロントページの続き (72)発明者 柳 英治 滋賀県愛知郡愛知川町愛知川658番地 タ カタ株式会社愛知川製造所内 (72)発明者 山西 高広 滋賀県愛知郡愛知川町愛知川658番地 タ カタ株式会社愛知川製造所内 (72)発明者 森野 誠治 滋賀県愛知郡愛知川町愛知川658番地 タ カタ株式会社愛知川製造所内 (72)発明者 加藤 正彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2−43−2 オリンパ ス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2F112 AA02 BA10 CA05 DA04 DA10 DA25 DA28 5J084 AA05 AB01 AC02 AD01 BA04 BA11 BA32 BB02 BB06 BB11 CA03 CA22 DA01 DA05 DA09 EA31

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状をなすホルダの前部壁と後部壁とを連
    結するように形成された隔壁により内部空間を隣接した
    送光空間と受光空間とに画成し、該送光空間の後部壁に
    光源素子が取り付けられた送光基板を配置するととも
    に、前記光源素子から発した光束を監視領域内の測距対
    象まで送光するための送光光学系を、前記送光空間の前
    部壁に形成された送光開口に配置する一方、前記測距対
    象から反射した光束を、前記受光空間内に取り込む受光
    光学系を、前記受光空間の前部壁に形成された受光開口
    に配置するとともに、該受光空間内に取り込まれた受光
    光束を検知する受光素子が前記受光空間の後部壁に配置
    された受光基板に取り付けられ、前記光束の前記光源素
    子、前記測距対象、前記受光素子間との行程時間をもと
    に前記測距対象までの測距を行うようにしたことを特徴
    とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】前記光源素子に、直交する2方向の発散角
    が異なる光源素子を用い、2方向の発散角うち、発散角
    の大きい方向を水平方向に設定し、該光源素子と前記送
    光光学系の送光レンズとの位置関係をデフォーカス状態
    に設定したことを特徴とする請求項1記載の距離測定装
    置。
  3. 【請求項3】前記受光光学系内の受光レンズと、前記受
    光素子との間に円錐台形状のブレード群を装着したこと
    を特徴とする請求項1記載の距離測定装置。
  4. 【請求項4】前記受光光学系内の受光レンズの中心を照
    明する照明手段と、該照明手段をパルス駆動する駆動回
    路と、散乱光を受光する受光素子と、該受光素子からの
    光電変換された出力のピーク値を検出するピーク値検出
    回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の距離測
    定装置。
  5. 【請求項5】前記受光素子のサイズdは、監視領域まで
    の距離s、監視領域でのエリアA、受光レンズの焦点距
    離f、設定誤差e、送光光学系と受光光学系の軸ずれ量
    βとして d≧A・f/s+2(e+f・tanβ) の不等式を満足することを特徴とする請求項1記載の距
    離測定装置。
  6. 【請求項6】前記受光基板は、自己参照法による受信信
    号処理回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の距
    離測定装置。
  7. 【請求項7】前記送光光学系は、その瞳の水平方向およ
    び垂直方向の開口をそれぞれ独立に制限する絞りを備え
    たことを特徴とする請求項2記載の距離測定装置。
  8. 【請求項8】前記送光光学系内の送光レンズは、焦点距
    離f、該送光レンズと光源との軸ずれ量ε、受光光学系
    の受光角ω、0.1以下の定数をkとしたとき、 f≧ε/tan(kω) を満足するように焦点距離fが設定されたことを特徴と
    する請求項2記載の距離測定装置。
  9. 【請求項9】前記送光光学系は、該送光光学系の瞳を垂
    直方向に2分し、それぞれを透過する光束が監視領域の
    遠点において、送光光学系の光軸上でほぼ重なるように
    偏向させるプリズムを備えたことを特徴とする請求項2
    記載の距離測定装置。
  10. 【請求項10】前記送光光学系は、前記光源素子が取り
    付けられた送光基板上に並設された可視光源素子と、前
    記送光光学系の光軸と平行に可視光源素子からの可視光
    をコリメートし、前記送光用レンズとほぼ同じ焦点距離
    を有してインフォーカス状態の位置に設置された可視光
    送光レンズと、可視光送光光学系の瞳の開口を制限する
    絞りとを備えたことを特徴とする請求項2記載の距離測
    定装置。
  11. 【請求項11】前記ブレード群の受光レンズ光軸側の面
    に反射性塗料が施されたことを特徴とする請求項3記載
    の距離測定装置。
  12. 【請求項12】前記可視光送光レンズは、フレネルレン
    ズが使用されたことを特徴とする請求項10記載の距離
    測定装置。
  13. 【請求項13】前記可視光送光レンズは、その一面にリ
    ング状ないし十字状の刻線が施されたことを特徴とする
    請求項10記載の距離測定装置。
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