JP2000177890A - コンタクトロール - Google Patents
コンタクトロールInfo
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- B65H23/02—Registering, tensioning, smoothing or guiding webs transversely
- B65H23/022—Registering, tensioning, smoothing or guiding webs transversely by tentering devices
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Abstract
ルの溝へのシート落ち込みを軽減し、適度の空気をかみ
込ませながら、巻姿の良好なシートロール体を得る。 【解決手段】コンタクトロールの表面にらせん状溝を設
け、このらせん状溝をロール軸方向の中央部から両端部
にかけて対称に連続したものとし、かつ、ロール周方向
に計測した上記らせん状溝の溝幅eを30mm以下とす
る。
Description
ルムや紙、布、箔などのシートを巻き取るに際し、良好
な巻姿のシートロール体を得ることができるコンタクト
ロールに関する。
ンタクトロールを用いてフィルムの巻口からフィルム層
間にかみ込む空気の量を調節して行われる。この空気か
み込み量は、少なすぎるとフィルム同士が接合するブロ
ッキング現象を誘発し、また、多すぎるとしわが発生し
てフィルムロール体の巻姿不良を引き起こす。
は、コンタクトロールに溝を設けて、空気かみ込み量を
適正に制御し、上記した問題点を解決することが開示さ
れている。しかし、たとえば、図1に示すように、コン
タクトロールに設けられた溝3のリード角θが小さい場
合には、ロール周方向で計測した溝幅eが大きくなっ
て、フィルム6の端部が溝3に落ち込み、フィルムが折
れた状態で巻き取りが行われるため、フィルムロール体
の巻姿が悪化する問題があった。
は、コンタクトロールの表面に設けたらせん状溝のリー
ド角θを適正化し、空気の排出量を最大にする旨が開示
されているが、依然として、ロール周方向で計測した溝
幅eが大きくなる場合があり、上述と同様にフィルムの
端部が折れる問題が発生していた。
は、コンタクトロールに断続的にらせん状の溝を設け、
その溝のリード角θを端部ほど大きくする旨が開示され
ている。しかし、これはシートに生じたしわを延ばす効
果は認められるものの、溝が断続的であるために、空気
の排除効率が悪く、コンタクトロールとして使用するに
は不十分であった。
のような問題点に鑑み、シートロール体の製造に際し、
コンタクトロールの溝へのシート落ち込みを軽減し、適
度の空気をかみ込ませながら、巻姿の良好なシートロー
ル体を得ることにある。
の本発明は、表面にらせん状溝を有するコンタクトロー
ルであって、前記らせん状溝は、ロール軸方向中央部か
ら両端部にかけて対称に連続して設けられており、か
つ、ロール周方向に計測した溝幅eが30mm以下であ
るコンタクトロールを特徴とするものである。
測した溝幅bと、溝ピッチpとが式0.1≦(b/p)
≦0.8を満たしていることも好ましく、らせん状溝の
リード角θ(rad)の絶対値が0.17〜0.7の範
囲にあることも好ましい。
れてなることも好ましい。
の絶対値および溝深さd(mm)と、エラストマーの硬
度H(゜)との関係が次式の範囲にあることも好まし
い。
取加工されていることも好ましく、ロール表面の摩擦係
数が0.6以下であることも好ましい。
シートロール体の製造方法も好ましい。
クトロール1は、図2に示すように、らせん状溝3がロ
ール軸方向の中央部から両端部にかけて対称に連続して
設けられ、らせん状溝3にはさまれた部分が突条2を形
成している。フィルムなどのシートは、コンタクトロー
ルと接触しながら、矢印A方向に走行する。
続して設けられることにより、シートロール体にかみ込
んだ空気を端部の方向へ移動させ、シートロール体の外
部へ排出する役割を果たしている。さらに、コンタクト
ロールの軸方向の中央部を基準として左右対称にらせん
状溝を設けることにより、かみ込んだ空気を最短距離に
てシートロール体の外部へ排出することができる。上記
中央部においては、シートロール体の巻姿不良を生じな
い程度に、らせん状溝を設けないでおくと、コンタクト
ロールの回転振れを測定しやすくなり好ましい。
計測したらせん状溝の溝幅eを30mm以下とする。3
0mm以下とすることにより、シートの端部がらせん状
溝に落ち込みにくくなり、折れたりすることなく、良好
な巻姿でシートロール体を得ることができる。上記の溝
幅eは、30mm以下であれば巻き取るシートの厚みや
弾性率に応じて適宜調節すればよく、厚みが薄く弾性率
の低いものほど溝幅eを小さくする。
ん状溝を2条以上設けることもできる。
た溝幅bと、溝ピッチpとが式0.1≦(b/p)≦
0.8を満たしていることが好ましい。らせん状溝は、
シートの層間に一定の空気をかみ込ませる役割があり、
コンタクトロール表面においてらせん状溝が占める割合
の指標であるb/p値を上記した範囲とすることによ
り、シートロール体の巻姿を良好にすることができる。
b/p値が0.1を下回ると、空気かみ込み量が少なく
なりブロッキングを誘発しやすく、また、0.8を超え
ると、空気かみ込み量が多くなってしわなどの巻姿欠点
を発生しやすくなる。上記のb/p値は、フィルムなど
のシートの巻取速度が高速なほど小さくすると、空気か
み込み量が適度に少なくなり、より良好な巻姿を得るこ
とができる。
値は、0.17〜0.7の範囲にあることが好ましい。
ここでリード角θとは、図2に示すように、コンタクト
ロールの周方向とらせん状溝とのなす角をいい、コンタ
クトロールの周方向を基準として計測する。らせん状溝
によって形成された突条は、かみ込んだ空気の一部をシ
ートロール体の端部方向へ排除する機能があり、リード
角θを上記した範囲内とすることにより、その排除能が
適正化され、空気かみ込み量を適度に調節することがで
きる。リード角θの絶対値が0.17を下回ると、溝幅
eが大きくなる傾向があり、シート端部の傾斜溝への落
ち込みが発生しやすくなる。また、0.7を超えると、
かみ込み空気の排除能が小さくなり、しわなどの巻姿欠
点を生じやすくなる。
であることが好ましい。リード角θが、端部にかけて大
きくなっていると、シートロール体の中心部付近でかみ
込んだ空気を端部へ移動させて、シートロール体の外部
に逃しにくくなる。
マーで形成されていると好ましい。これにより、振動な
どを吸収したり、シートの幅方向で均一に押圧したりす
ることができ、より巻姿の良いシートロール体を得るこ
とができる。ここで、エラストマーとはJIS K69
00に記載の高分子材料のことをいい、たとえば、NR
(天然ゴム)やIR(イソプレンゴム)、SBR(スチ
レンブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、CR
(クロロプレンゴム)、IIR(イソブチレンイソプレ
ンゴム)、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴ
ム)、EPDM(エチレンプロピレンジエン樹脂)とい
ったゴム材料を使用することができる。
面をエラストマーで形成した場合、図3に示すように、
らせん状溝3の傾斜角α(rad)の絶対値が0.5〜
1.5の範囲にあり、かつ、溝深さd(mm)が1〜2
0の範囲にあり、かつ、上記エラストマーの硬度H
(゜)が20〜60の範囲にあることが好ましい。αの
絶対値、dおよびHを上記の範囲とすることにより、突
条2が安定して同方向に一定量だけ変形し、シートロー
ル体へ付与される面圧の幅方向における均一性を保持す
ることができ、より巻姿の良好なシートロール体を得る
ことができる。ここで、傾斜角αとは、図3に示すよう
に、らせん状溝の縦断面において、コンタクトロールの
軸方向とらせん状溝とのなす角をいい、コンタクトロー
ルの軸方向を基準として計測する。また、硬度Hとは、
JIS K6301A級に規定されているゴム硬さをい
う。
図3に示すように、エッジRの部分が曲面加工されてい
たり、図4に示すように、エッジCの部分が面取加工さ
れていると好ましい。らせん状溝のエッジが上記のよう
に加工されていることにより、フィルムなどのシートに
発生しがちな擦り傷を低減することができる。また、面
取り加工を複数回にわたって行ったり、面取加工をする
ことにより生じたエッジをさらに曲面加工したりするこ
とにより、擦り傷の発生をより低減することもできる。
以下であることが好ましい。摩擦係数が0.6を超える
と、シートとコンタクトロールの接触部位におけるわず
かな周速差によって、シートが過大な張力を受けて巻姿
不良となったり、シートに擦り傷が生じたりしやすくな
る。
示した装置によって測定した値をいう。図5において、
シート6は矢印B方向に走行しており、被測定ロール
(コンタクトロール)9を出側ロール8と入側ロール1
0との間に配して、矢印X方向の出側張力T1と、矢印
Y方向の入側張力T2と、巻付角βとから下記式により
摩擦係数μを算出する。
際し、たとえば、切削や転造といった方法を用いること
ができ、さらに、突条を円筒に巻き付けてらせん状溝を
形成するといった方法も用いることができる。中でも、
加工が容易で高精度な溝を形成することのできる切削加
工を用いると好ましい。
は、図6に示すように、シート6をコア7に巻き取って
シートロール体5を製造するのに好適に使用することが
できる。特に、フィルムを巻き取り、フィルムロール体
を製造するのに好適に使用することができる。
(スリッタ)を用いてコンタクトロールの性能を評価し
た。シートとして、厚み15μmのPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)フィルムを用い、巻取速度を200
m/分、巻長を10,000mとして、ガラス繊維強化
樹脂製のコアにフィルムロール体として巻き取った。巻
取条件は、いずれも面圧を300N/m、張力を50N
/mとした。また、コンタクトロールの共通仕様とし
て、外径を150mm、面長を3.1m、表面材料を硬
度Hが30゜のNBR、傾斜角αを1.2radとした
ものを使用した。上記のフィルムとの摩擦係数はいずれ
も0.3であった。
トロール体の巻姿不良であるしわの発生状態をもって行
った。このしわは、過大なかみ込み空気量やその不均一
性による縦しわと、フィルム端部がコンタクトロールの
溝に落ち込んで発生する折れしわとに分類された。しわ
発生率は、それぞれ10回巻き取りを行ったうちの、上
記両者のしわ欠点発生回数をもって算出した。
e、溝幅b、b/p、リード角θ、らせん状溝の条数の
コンタクトロールを使用した。結果を表1にあわせて示
す。いずれも、かみ込み空気量が少なすぎる場合に生ず
るブロッキングは発生せず、しわ発生率も40%以下に
抑えることができた。
したコンタクトロールの仕様と結果を表1に示す。比較
例1、2はいずれも、溝幅eが大きいために端部折れし
わが発生した。比較例3は、コンタクトロールの軸方向
中央部と両端部でらせん溝の形態を変化させた例であ
る。この場合、端部で溝幅eを小さくしたため端部折れ
しわは発生しなかったが、リード角θが端部で中央部に
比べて大きくなっているため、かみ込み空気の排除量が
不足し、縦しわが発生した。
面にらせん状溝を有し、このらせん状溝は、ロール軸方
向中央部から両端部にかけて対称に連続して設けられ、
かつ、ロール周方向に計測した溝幅が30mm以下なの
で、シートの端部がらせん状溝に落ち込みにくく、折れ
の少ない巻姿の良好なシートロール体を得ることができ
る。
た溝幅bと、溝ピッチpとが式0.1≦(b/p)≦
0.8を満たしている場合には、シートロール体にかみ
込む空気の量を適度に調節することができるので、しわ
やブロッキングが発生しにくいシートロール体を得るこ
とができる。
が0.17〜0.7radの範囲にある場合には、かみ
込んだ空気を均一に分布させることができるので、しわ
などが発生しにくい、さらに巻姿の良好なシートロール
体を得ることができる。
れている場合には、振動などを吸収したり、シートの幅
方向で均一に押圧したりすることができ、より巻姿の良
好なシートロール体を得ることができるさらに、らせん
状溝の傾斜角や、らせん状溝の深さや、エラストマーの
硬度が一定の範囲内にある場合には、シートロール体に
かみ込む空気の量をより均一に分布させることができ、
シートロール体の巻姿を良好に保つことができる。
取加工されている場合には、シートにらせん状溝の鋭角
な部分が接触しにくくなるので、シートに擦り傷が発生
しにくい良好な品質のシートロール体を得ることができ
る。
下である場合には、シートに過大な張力がかかったり、
滑りが生じたりしにくくなるので、破れや擦り傷の少な
いシートロール体を得ることができる。
である。
概略正面図である。
部を示す概略縦断面図である。
のらせん状溝の一部を示す概略縦断面図である。
ある。
製造に用いたときの一実施態様を示す概略側面図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】表面にらせん状溝を有するコンタクトロー
ルであって、前記らせん状溝は、ロール軸方向中央部か
ら両端部にかけて対称に連続して設けられており、か
つ、ロール周方向に計測した溝幅eが30mm以下であ
ることを特徴とするコンタクトロール。 - 【請求項2】らせん状溝の、ロール軸方向に計測した溝
幅bと、溝ピッチpとが式0.1≦(b/p)≦0.8
を満たしている、請求項1に記載のコンタクトロール。 - 【請求項3】らせん状溝のリード角θ(rad)の絶対
値が0.17〜0.7の範囲にある、請求項1または2
に記載のコンタクトロール。 - 【請求項4】ロール表面がエラストマーで形成されてな
る、請求項1〜3のいずれかに記載のコンタクトロー
ル。 - 【請求項5】らせん状溝の傾斜角α(rad)の絶対値
および溝深さd(mm)と、エラストマーの硬度H
(゜)との関係が次式の範囲にある、請求項4に記載の
コンタクトロール。 0.5≦|α|≦1.5 1≦ d ≦20 20≦ H ≦60 - 【請求項6】らせん状溝のエッジが曲面加工および/ま
たは面取加工されている、請求項1〜5のいずれかに記
載のコンタクトロール。 - 【請求項7】ロール表面の摩擦係数が0.6以下であ
る、請求項1〜6のいずれかに記載のコンタクトロー
ル。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載のコンタク
トロールを用いることを特徴とするシートロール体の製
造方法。
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- 1998-12-10 JP JP35125498A patent/JP3823576B2/ja not_active Expired - Fee Related
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