JP2000171181A - ヒートパイプ - Google Patents
ヒートパイプInfo
- Publication number
- JP2000171181A JP2000171181A JP10342178A JP34217898A JP2000171181A JP 2000171181 A JP2000171181 A JP 2000171181A JP 10342178 A JP10342178 A JP 10342178A JP 34217898 A JP34217898 A JP 34217898A JP 2000171181 A JP2000171181 A JP 2000171181A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wick
- heat pipe
- groove
- container
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P80/00—Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
- Y02P80/10—Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウイック3の内部が蒸気相空間となってお
り、この蒸気相空間にアーテリ4を挿入しているため、
ヒートパイプ容器2を小径化できずにスペース効率が悪
く、フレキシブル性が得られず、また、アーテリ4での
圧力損失が大きくなって熱輸送能力低下する。 【解決手段】 ヒートパイプ容器2の内壁面に軸方向の
溝10を形成し、この溝10の溝山11の先端にウイッ
ク3の外周面を密着させて当該ウイック3をヒートパイ
プ容器2内に挿入し、ウイック3内に作動液体5を封入
して当該作動液体5をウイック3に浸透させたものであ
る。
り、この蒸気相空間にアーテリ4を挿入しているため、
ヒートパイプ容器2を小径化できずにスペース効率が悪
く、フレキシブル性が得られず、また、アーテリ4での
圧力損失が大きくなって熱輸送能力低下する。 【解決手段】 ヒートパイプ容器2の内壁面に軸方向の
溝10を形成し、この溝10の溝山11の先端にウイッ
ク3の外周面を密着させて当該ウイック3をヒートパイ
プ容器2内に挿入し、ウイック3内に作動液体5を封入
して当該作動液体5をウイック3に浸透させたものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、宇宙用・工業用
・家庭用などの熱輸送装置として用いられるヒートパイ
プに関するものである。
・家庭用などの熱輸送装置として用いられるヒートパイ
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9(a)は、例えばヒートパイプ工学
(著者:大島耕一外2名,1979年11月30日初
版,株式会社朝倉書店発行)に開示された従来のヒート
パイプを示す軸方向断面図、図9(b)は図9(a)の
H−H線に沿った断面図である。図において、1はヒー
トパイプ、2はヒートパイプ1の本体となる断面円管状
のヒートパイプ容器、3はそのヒートパイプ容器2の内
周面に密着して設けられたウイックであり、このウイッ
ク3は、金網や焼結金属などの多孔質材料からなってい
る。4はウイック3の内底面に接して当該ウイック3内
に挿入設置されたアーテリ(液流路)であり、このアー
テリ4は、金網などで構成され、ウイック3の気孔径よ
り大きな直径の円管状をなしている。5はウイック3お
よびアーテリ4に浸透する作動液体であり、この作動液
体5は、水,アンモニア,アルコールなどからなってい
る。6はヒートパイプ容器2の内部に発生して熱輸送用
の作動流体となる蒸気であり、前記ヒートパイプ容器2
の内部は、前記ウイック3およびアーテリ4以外の部分
が前記蒸気6で満たされた蒸気相空間7となっている。
8はヒートパイプ1の軸方向一端部に設定された蒸発
部、9はヒートパイプ1の軸方向他端部に設定された凝
縮部である。
(著者:大島耕一外2名,1979年11月30日初
版,株式会社朝倉書店発行)に開示された従来のヒート
パイプを示す軸方向断面図、図9(b)は図9(a)の
H−H線に沿った断面図である。図において、1はヒー
トパイプ、2はヒートパイプ1の本体となる断面円管状
のヒートパイプ容器、3はそのヒートパイプ容器2の内
周面に密着して設けられたウイックであり、このウイッ
ク3は、金網や焼結金属などの多孔質材料からなってい
る。4はウイック3の内底面に接して当該ウイック3内
に挿入設置されたアーテリ(液流路)であり、このアー
テリ4は、金網などで構成され、ウイック3の気孔径よ
り大きな直径の円管状をなしている。5はウイック3お
よびアーテリ4に浸透する作動液体であり、この作動液
体5は、水,アンモニア,アルコールなどからなってい
る。6はヒートパイプ容器2の内部に発生して熱輸送用
の作動流体となる蒸気であり、前記ヒートパイプ容器2
の内部は、前記ウイック3およびアーテリ4以外の部分
が前記蒸気6で満たされた蒸気相空間7となっている。
8はヒートパイプ1の軸方向一端部に設定された蒸発
部、9はヒートパイプ1の軸方向他端部に設定された凝
縮部である。
【0003】次に動作について説明する。ヒートパイプ
1の一端の蒸発部8を加熱すると、ウイック3中の作動
液体5が熱を吸収して蒸発することにより蒸気6が発生
し、この蒸気6は蒸気相空間7を通って気相のままヒー
トパイプ1の他端の凝縮部9に到達し、この凝縮部9で
冷却されると、気相の蒸気6は熱を放出して凝縮するこ
とにより液体(作動液体5)となる。そして、凝縮部9
内の作動液体5は、毛細管圧力によりアーテリ4および
ウイック3を伝わって蒸発部8に戻る。以上のサイクル
を繰り返すことにより、蒸発部8から凝縮部9への熱輸
送が行われる。
1の一端の蒸発部8を加熱すると、ウイック3中の作動
液体5が熱を吸収して蒸発することにより蒸気6が発生
し、この蒸気6は蒸気相空間7を通って気相のままヒー
トパイプ1の他端の凝縮部9に到達し、この凝縮部9で
冷却されると、気相の蒸気6は熱を放出して凝縮するこ
とにより液体(作動液体5)となる。そして、凝縮部9
内の作動液体5は、毛細管圧力によりアーテリ4および
ウイック3を伝わって蒸発部8に戻る。以上のサイクル
を繰り返すことにより、蒸発部8から凝縮部9への熱輸
送が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のヒートパイプは
以上のように構成されているので、ヒートパイプ容器2
の内周面に密着したウイック3の内部が蒸気相空間7と
なっており、ウイック3の内底面に接して前記蒸気相空
間7の中にアーテリ4を挿入設置しているため、ウイッ
ク3の内部における前記アーテリ4以外の部分に所定の
蒸気相空間7を維持するためにはヒートパイプ容器2の
径を細くすることができずにスペース効率が悪く、且
つ、フレキシブル性が得られないという課題があった。
また、前記アーテリ4にあっても、上述のように、ウイ
ック3の内部に所定の蒸気相空間7を維持しなければな
らないことから、アーテリ4の外径を大きくすることが
できず、このため、アーテリ4での圧力損失が大きくな
って所定の熱輸送能力が得られないという課題があっ
た。さらに、アーテリ4が蒸気相空間7中にあるため、
アーテリ4の内部にある作動液体5が蒸気6で加熱され
てアーテリ4中に気泡が発生してアーテリ4内部に詰ま
り、その結果、アーテリ4中の液流れが阻害され、所定
の熱輸送能力が得られないという課題があった。
以上のように構成されているので、ヒートパイプ容器2
の内周面に密着したウイック3の内部が蒸気相空間7と
なっており、ウイック3の内底面に接して前記蒸気相空
間7の中にアーテリ4を挿入設置しているため、ウイッ
ク3の内部における前記アーテリ4以外の部分に所定の
蒸気相空間7を維持するためにはヒートパイプ容器2の
径を細くすることができずにスペース効率が悪く、且
つ、フレキシブル性が得られないという課題があった。
また、前記アーテリ4にあっても、上述のように、ウイ
ック3の内部に所定の蒸気相空間7を維持しなければな
らないことから、アーテリ4の外径を大きくすることが
できず、このため、アーテリ4での圧力損失が大きくな
って所定の熱輸送能力が得られないという課題があっ
た。さらに、アーテリ4が蒸気相空間7中にあるため、
アーテリ4の内部にある作動液体5が蒸気6で加熱され
てアーテリ4中に気泡が発生してアーテリ4内部に詰ま
り、その結果、アーテリ4中の液流れが阻害され、所定
の熱輸送能力が得られないという課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ウイックの内部空間全体を液流路
とすることができ、当該液流路での圧力損失が小さくな
って熱輸送能力が大きくなるヒートパイプを得ることを
目的とする。
めになされたもので、ウイックの内部空間全体を液流路
とすることができ、当該液流路での圧力損失が小さくな
って熱輸送能力が大きくなるヒートパイプを得ることを
目的とする。
【0006】また、この発明は、所定の熱輸送能力を得
るのに必要な液流路の断面積を得るためのパイプ径を小
さくすることができるヒートパイプを得ることを目的と
する。
るのに必要な液流路の断面積を得るためのパイプ径を小
さくすることができるヒートパイプを得ることを目的と
する。
【0007】さらに、この発明は、ウイック全域に作動
液体を円滑かつ確実に浸透させることができ、安定した
液流を得ることができて、熱輸送動作が停止するような
ことのない信頼性の高いヒートパイプを得ることを目的
とする。
液体を円滑かつ確実に浸透させることができ、安定した
液流を得ることができて、熱輸送動作が停止するような
ことのない信頼性の高いヒートパイプを得ることを目的
とする。
【0008】さらに、この発明は、フレキシブル性に富
んだヒートパイプを得ることを目的とする。
んだヒートパイプを得ることを目的とする。
【0009】さらに、この発明は、蒸発部および凝縮部
で生じる温度差が小さく、熱コンダクタンスの大きなヒ
ートパイプを得ることを目的とする。
で生じる温度差が小さく、熱コンダクタンスの大きなヒ
ートパイプを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るヒートパ
イプは、ヒートパイプ容器の内壁面に軸方向の溝を形成
し、この溝の溝山先端にウイックの外周面を密着させて
当該ウイックをヒートパイプ容器内に挿入し、前記ウイ
ック内に作動液体を封入して当該作動液体を前記ウイッ
クに浸透させたものである。
イプは、ヒートパイプ容器の内壁面に軸方向の溝を形成
し、この溝の溝山先端にウイックの外周面を密着させて
当該ウイックをヒートパイプ容器内に挿入し、前記ウイ
ック内に作動液体を封入して当該作動液体を前記ウイッ
クに浸透させたものである。
【0011】この発明に係るヒートパイプは、ウイック
の外周面に軸方向の溝を形成し、この溝の溝山先端をヒ
ートパイプ容器の内壁面に密着させて当該ヒートパイプ
容器内に前記ウイックを挿入し、このウイック内に作動
液体を封入して当該作動液体を前記ウイックに浸透させ
たものである。
の外周面に軸方向の溝を形成し、この溝の溝山先端をヒ
ートパイプ容器の内壁面に密着させて当該ヒートパイプ
容器内に前記ウイックを挿入し、このウイック内に作動
液体を封入して当該作動液体を前記ウイックに浸透させ
たものである。
【0012】この発明に係るヒートパイプのウイック
は、径方向外側に比して径方向内側の気孔径が大きくな
っているものである。
は、径方向外側に比して径方向内側の気孔径が大きくな
っているものである。
【0013】この発明に係るヒートパイプのウイック
は、径方向内側に比して径方向外側の熱伝導率が大きく
なっているものである。
は、径方向内側に比して径方向外側の熱伝導率が大きく
なっているものである。
【0014】この発明に係るヒートパイプのウイック
は、弾力性を有する多孔質材料からなっているものであ
る。
は、弾力性を有する多孔質材料からなっているものであ
る。
【0015】この発明に係るヒートパイプは、ウイック
の内周面に周方向溝を形成したものである。
の内周面に周方向溝を形成したものである。
【0016】この発明に係るヒートパイプは、ヒートパ
イプ容器の内壁面の溝山先端に周方向の微小溝を形成し
たものである。
イプ容器の内壁面の溝山先端に周方向の微小溝を形成し
たものである。
【0017】この発明に係るヒートパイプは、ウイック
の外周面の溝山先端に周方向の微小溝を形成したもので
ある。
の外周面の溝山先端に周方向の微小溝を形成したもので
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1(a)はこの発明の実施の形態1に
よるヒートパイプを示す軸方向に沿った断面図、図1
(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図であり、
図9と同一または相当部分には同一符号を付して説明す
る。図において、1はヒートパイプ、2は断面円管状の
ヒートパイプ容器であり、このヒートパイプ容器2は、
銅,アルミニウム,ステンレスなどの金属材料からなっ
ている。10はヒートパイプ容器2の内壁面周方向に所
定の間隔で形成され且つヒートパイプ容器2の軸方向に
延びて蒸気流路を形成するための複数の溝、11はその
溝10の溝山であり、この溝山11の先端にウイック3
の外周面を密着させて当該ウイック3がヒートパイプ容
器2内に挿入されている。
説明する。 実施の形態1.図1(a)はこの発明の実施の形態1に
よるヒートパイプを示す軸方向に沿った断面図、図1
(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図であり、
図9と同一または相当部分には同一符号を付して説明す
る。図において、1はヒートパイプ、2は断面円管状の
ヒートパイプ容器であり、このヒートパイプ容器2は、
銅,アルミニウム,ステンレスなどの金属材料からなっ
ている。10はヒートパイプ容器2の内壁面周方向に所
定の間隔で形成され且つヒートパイプ容器2の軸方向に
延びて蒸気流路を形成するための複数の溝、11はその
溝10の溝山であり、この溝山11の先端にウイック3
の外周面を密着させて当該ウイック3がヒートパイプ容
器2内に挿入されている。
【0019】ここで、前記ウイック3は、例えば多孔質
テフロンチューブなどのような弾力性を持つ円管状の多
孔質材料からなり、その円管状の内部空間は作動液体
(作動流体)5が封入された液流路3aとなっており、
この液流路3aの作動液体5はウイック3に浸透してい
る。一方、前記溝10は、前記作動液体5が熱を吸収し
てウイック3から蒸発することにより発生する蒸気6を
充満させるための蒸気流路(蒸気相空間)をヒートパイ
プ容器2の内周面とウイック3の外周面との間で軸方向
に形成している。
テフロンチューブなどのような弾力性を持つ円管状の多
孔質材料からなり、その円管状の内部空間は作動液体
(作動流体)5が封入された液流路3aとなっており、
この液流路3aの作動液体5はウイック3に浸透してい
る。一方、前記溝10は、前記作動液体5が熱を吸収し
てウイック3から蒸発することにより発生する蒸気6を
充満させるための蒸気流路(蒸気相空間)をヒートパイ
プ容器2の内周面とウイック3の外周面との間で軸方向
に形成している。
【0020】次に動作について説明する。ヒートパイプ
容器2の軸方向一端部の蒸発部8を加熱すると、その熱
がヒートパイプ容器2の溝山11からウイック3に伝達
され、当該ウイック3中の作動液体5が前記熱を吸収し
て蒸発することにより、溝10内には前記蒸発部8の付
近で蒸気6が発生し、この蒸気6は、ヒートパイプ容器
2の蒸発部8側と凝縮部9側との温度差によって、前記
溝10内を図1(a)中の点線矢印で示すように前記蒸
発部8側から前記凝縮部9側に向って軸方向に流れ、気
相のまま前記凝縮部9に到達する。
容器2の軸方向一端部の蒸発部8を加熱すると、その熱
がヒートパイプ容器2の溝山11からウイック3に伝達
され、当該ウイック3中の作動液体5が前記熱を吸収し
て蒸発することにより、溝10内には前記蒸発部8の付
近で蒸気6が発生し、この蒸気6は、ヒートパイプ容器
2の蒸発部8側と凝縮部9側との温度差によって、前記
溝10内を図1(a)中の点線矢印で示すように前記蒸
発部8側から前記凝縮部9側に向って軸方向に流れ、気
相のまま前記凝縮部9に到達する。
【0021】凝縮部9に到達した気相の作動流体である
蒸気6は、凝縮部9で冷却されることにより放熱・凝縮
して作動液体5となり、この作動液体5は凝縮部9でウ
イック3を毛細管圧力により透過し、ウイック3の内部
(液流路3a)を通って蒸発部8に戻る。この蒸発部8
では、ウイック3内部の作動液体5が再びウイック3に
浸透し、浸透した作動液体5は、前記蒸発部8での加熱
による熱を吸収して溝10内に蒸発する。このようにし
て、ヒートパイプ1内を作動流体(作動液体5・蒸気
6)が循環することにより、ヒートパイプ1の蒸発部8
から凝縮部9への熱輸送が行われる。
蒸気6は、凝縮部9で冷却されることにより放熱・凝縮
して作動液体5となり、この作動液体5は凝縮部9でウ
イック3を毛細管圧力により透過し、ウイック3の内部
(液流路3a)を通って蒸発部8に戻る。この蒸発部8
では、ウイック3内部の作動液体5が再びウイック3に
浸透し、浸透した作動液体5は、前記蒸発部8での加熱
による熱を吸収して溝10内に蒸発する。このようにし
て、ヒートパイプ1内を作動流体(作動液体5・蒸気
6)が循環することにより、ヒートパイプ1の蒸発部8
から凝縮部9への熱輸送が行われる。
【0022】以上説明した実施の形態1によれば、ヒー
トパイプ容器2の内周面に軸方向の溝10を形成し、蒸
発部8で蒸発した蒸気6が前記溝10を凝縮部9側に向
って軸方向に流れるので、従来のようにウイック3内に
図9中のアーテリ4を設ける必要がなく、ウイック3の
内部空間全体を液流路3aとして利用できるため、液流
路3aの圧力損失が小さくなってヒートパイプ1の熱輸
送能力が大きくなるという効果がある。また、所定の熱
輸送能力を得るために必要な液流路3aの断面積を得る
ためのパイプ径を小さくすることができ、その結果、ヒ
ートパイプ1に弾力性をもたせることが可能となり、さ
らには、ウイック3が弾力性を有する多孔質材料からな
っていることにより、フレキシブル性に富んだヒートパ
イプ1を得ることができるという効果がある。
トパイプ容器2の内周面に軸方向の溝10を形成し、蒸
発部8で蒸発した蒸気6が前記溝10を凝縮部9側に向
って軸方向に流れるので、従来のようにウイック3内に
図9中のアーテリ4を設ける必要がなく、ウイック3の
内部空間全体を液流路3aとして利用できるため、液流
路3aの圧力損失が小さくなってヒートパイプ1の熱輸
送能力が大きくなるという効果がある。また、所定の熱
輸送能力を得るために必要な液流路3aの断面積を得る
ためのパイプ径を小さくすることができ、その結果、ヒ
ートパイプ1に弾力性をもたせることが可能となり、さ
らには、ウイック3が弾力性を有する多孔質材料からな
っていることにより、フレキシブル性に富んだヒートパ
イプ1を得ることができるという効果がある。
【0023】また、上記実施の形態1によれば、ウイッ
ク3の内部空間全体からなる液流路3aは、ウイック3
によって、溝10中の蒸気6とは隔てられているので、
液流路3aの作動液体5が蒸気6で直接加熱されるよう
なことがなく、このため、液流路3aの作動液体5に気
泡が生じ難くなって、その気泡で液流路3aが塞がれる
ようなことがなく、熱輸送動作上の信頼性が向上すると
いう効果がある。
ク3の内部空間全体からなる液流路3aは、ウイック3
によって、溝10中の蒸気6とは隔てられているので、
液流路3aの作動液体5が蒸気6で直接加熱されるよう
なことがなく、このため、液流路3aの作動液体5に気
泡が生じ難くなって、その気泡で液流路3aが塞がれる
ようなことがなく、熱輸送動作上の信頼性が向上すると
いう効果がある。
【0024】実施の形態2.図2(a)はこの発明の実
施の形態2によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図2(b)は図2(a)のB−B線に沿った断面
図であり、図1および図9と同一または相当部分には同
一符号を付して重複説明を省略する。図において、12
は多孔質テフロンチューブなどのような弾力性を持つ円
管状の多孔質材料からなるウイック3の外周面に設けら
れた軸方向の溝、13はその溝12の溝山であり、この
溝山13の先端面を断面円管状のヒートパイプ容器2の
内周面に密着させて当該ヒートパイプ容器2内に前記ウ
イック3を挿入すると共に、そのウイック3内に作動液
体5を封入することにより、ヒートパイプ1を構成した
ものである。
施の形態2によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図2(b)は図2(a)のB−B線に沿った断面
図であり、図1および図9と同一または相当部分には同
一符号を付して重複説明を省略する。図において、12
は多孔質テフロンチューブなどのような弾力性を持つ円
管状の多孔質材料からなるウイック3の外周面に設けら
れた軸方向の溝、13はその溝12の溝山であり、この
溝山13の先端面を断面円管状のヒートパイプ容器2の
内周面に密着させて当該ヒートパイプ容器2内に前記ウ
イック3を挿入すると共に、そのウイック3内に作動液
体5を封入することにより、ヒートパイプ1を構成した
ものである。
【0025】すなわち、上述した実施の形態1では、断
面円管状のヒートパイプ容器2の内周面に軸方向の溝1
0を形成し、この溝10の溝山11に先端面に断面円管
状のウイック3の外周面を密着させたが、この実施の形
態2では、上記実施の形態1の場合とは逆にウイック3
の外周面に軸方向の溝12を形成し、この溝12の溝山
13の先端面を断面円管状のヒートパイプ容器2の内周
面に密着させたものである。したがって、この実施の形
態2の場合も上記実施の形態1と同様の作用効果を得る
ことができる。
面円管状のヒートパイプ容器2の内周面に軸方向の溝1
0を形成し、この溝10の溝山11に先端面に断面円管
状のウイック3の外周面を密着させたが、この実施の形
態2では、上記実施の形態1の場合とは逆にウイック3
の外周面に軸方向の溝12を形成し、この溝12の溝山
13の先端面を断面円管状のヒートパイプ容器2の内周
面に密着させたものである。したがって、この実施の形
態2の場合も上記実施の形態1と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0026】実施の形態3.図3(a)はこの発明の実
施の形態3によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図3(b)は図3(a)のC−C線に沿った断面
図であり、図1と同一または相当部分には同一符号を付
して説明する。図において、14はヒートパイプ容器2
の溝山11の先端面に外周面を密着させてヒートパイプ
容器2内に挿入された円管状の第1のウイック(ウイッ
ク)、15はその第1のウイック14の内周面に密着さ
せて当該第1のウイック14内に挿入された第2のウイ
ック(ウイック)であり、この第2のウイック15内に
作動液体5が封入されていることにより、第2のウイッ
ク15の内部が液流路15aとなっている。15bはそ
の液流路15aに発生した蒸気相部である。
施の形態3によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図3(b)は図3(a)のC−C線に沿った断面
図であり、図1と同一または相当部分には同一符号を付
して説明する。図において、14はヒートパイプ容器2
の溝山11の先端面に外周面を密着させてヒートパイプ
容器2内に挿入された円管状の第1のウイック(ウイッ
ク)、15はその第1のウイック14の内周面に密着さ
せて当該第1のウイック14内に挿入された第2のウイ
ック(ウイック)であり、この第2のウイック15内に
作動液体5が封入されていることにより、第2のウイッ
ク15の内部が液流路15aとなっている。15bはそ
の液流路15aに発生した蒸気相部である。
【0027】ここで、第1および第2のウイック14,
15は、いずれも上記実施の形態1のウイック3の場合
と同様に弾力性を持つ多孔質材料からなるが、第2のウ
イック15は第1のウイック14に比して気孔径および
気孔率が大きなものとなっている。
15は、いずれも上記実施の形態1のウイック3の場合
と同様に弾力性を持つ多孔質材料からなるが、第2のウ
イック15は第1のウイック14に比して気孔径および
気孔率が大きなものとなっている。
【0028】すなわち、この実施の形態3では、第1の
ウイック14と第2のウイック15とによる二重円管か
らなるウイック構成とし、その径方向の気孔径を外側
(第1のウイック14)が小さく、内側(第2のウイッ
ク15)が大きくなるようにしたものである。ここで、
第1のウイック14と第2のウイック15は1つのウイ
ックに一体成形されたものであってもよく、要するにウ
イックは、単管構成または二重管構成のいずれの場合で
あっても、管状壁の外径側の気孔径および気孔率に比し
て管状壁内径側の気孔径および気孔率が大きくなる多孔
質材料で形成されたものであればよい。
ウイック14と第2のウイック15とによる二重円管か
らなるウイック構成とし、その径方向の気孔径を外側
(第1のウイック14)が小さく、内側(第2のウイッ
ク15)が大きくなるようにしたものである。ここで、
第1のウイック14と第2のウイック15は1つのウイ
ックに一体成形されたものであってもよく、要するにウ
イックは、単管構成または二重管構成のいずれの場合で
あっても、管状壁の外径側の気孔径および気孔率に比し
て管状壁内径側の気孔径および気孔率が大きくなる多孔
質材料で形成されたものであればよい。
【0029】なお、この実施の形態3によるヒートパイ
プ1のその他の構成および作動流体の循環によって熱が
蒸発部8から凝縮部9に輸送される動作は実施の形態1
の場合と同様のため、実施の形態1と同一または相当部
分には同一符号を付して説明を省略する。
プ1のその他の構成および作動流体の循環によって熱が
蒸発部8から凝縮部9に輸送される動作は実施の形態1
の場合と同様のため、実施の形態1と同一または相当部
分には同一符号を付して説明を省略する。
【0030】以上説明した実施の形態3によれば、液流
路15a(第2のウイック15内)に液不足や気泡の発
生などにより蒸気相部15bが発生した場合でも、液流
路15aの作動液体5に直接浸漬している第2のウイッ
ク15の気孔径および気孔率が第1のウイック14の気
孔径および気孔率よりも大きいために、液流路15aの
作動液体5が第2のウイック15をスムーズに透過して
第1のウイック14全域に効率よく確実に浸透し、常に
理想的な液流が得られて熱輸送動作が停止するようなこ
とがなく、その結果、熱輸送動作上の信頼性が向上する
という効果が得られる。
路15a(第2のウイック15内)に液不足や気泡の発
生などにより蒸気相部15bが発生した場合でも、液流
路15aの作動液体5に直接浸漬している第2のウイッ
ク15の気孔径および気孔率が第1のウイック14の気
孔径および気孔率よりも大きいために、液流路15aの
作動液体5が第2のウイック15をスムーズに透過して
第1のウイック14全域に効率よく確実に浸透し、常に
理想的な液流が得られて熱輸送動作が停止するようなこ
とがなく、その結果、熱輸送動作上の信頼性が向上する
という効果が得られる。
【0031】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4によるヒートパイプを示す断面斜視図であり、図に
おいて、3bはウイック3内に液不足や気泡発生などに
よって生じる蒸気相部、16はウイック3の内周面に設
けられた周方向溝である。すなわち、この実施の形態4
では、上記実施の形態1によるウイック3の内周面に周
方向溝16を設け、この周方向溝16に生じる毛細管現
象によって作動液体5を流動させるようにしたものであ
る。なお、この実施の形態4によるヒートパイプ1のそ
の他の構成および熱輸送動作は実施の形態1と同様のた
め、実施の形態1と同一の部分には同一符号を付して説
明を省略する。
態4によるヒートパイプを示す断面斜視図であり、図に
おいて、3bはウイック3内に液不足や気泡発生などに
よって生じる蒸気相部、16はウイック3の内周面に設
けられた周方向溝である。すなわち、この実施の形態4
では、上記実施の形態1によるウイック3の内周面に周
方向溝16を設け、この周方向溝16に生じる毛細管現
象によって作動液体5を流動させるようにしたものであ
る。なお、この実施の形態4によるヒートパイプ1のそ
の他の構成および熱輸送動作は実施の形態1と同様のた
め、実施の形態1と同一の部分には同一符号を付して説
明を省略する。
【0032】以上説明した実施の形態4によれば、ウイ
ック3内部の液流路3aに液不足や気泡発生などにより
蒸気相部3bが発生した場合でも、ウイック3内周面の
周方向溝16を作動液体5が毛細管現象で流動すること
により、その周方向溝16からウイック3の全域に作動
液体5を万遍無く浸透させることができ、上記実施の形
態3の場合と同様に、常に理想的な液流が得られて熱輸
送動作が停止するようなことがなく、その結果、信頼性
が向上するという効果が得られる。
ック3内部の液流路3aに液不足や気泡発生などにより
蒸気相部3bが発生した場合でも、ウイック3内周面の
周方向溝16を作動液体5が毛細管現象で流動すること
により、その周方向溝16からウイック3の全域に作動
液体5を万遍無く浸透させることができ、上記実施の形
態3の場合と同様に、常に理想的な液流が得られて熱輸
送動作が停止するようなことがなく、その結果、信頼性
が向上するという効果が得られる。
【0033】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5によるヒートパイプの軸方向断面図である。図にお
いて、17はヒートパイプ容器2の溝山11の先端面に
外周面を密着させてヒートパイプ容器2内に挿入された
円管状の第1のウイック(ウイック)であり、このウイ
ック17は、例えばステンレスやニッケルなどの円管状
の金属製多孔質チューブ(金属製多孔質材料)からなっ
ている。18は第1のウイック17の内周面に密着させ
て当該ウイック17内に挿入された第2のウイック(ウ
イック)であり、このウイック18は、例えばポリエチ
レンなどのように第1のウイック17よりも熱伝導率の
小さな非金属製多孔質材料からなっている。そして、第
2のウイック18内には作動液体5が封入され、その第
2のウイック18の内部が液流路18aとなっている。
18bはその液流路18aに発生した場合の蒸気相部で
ある。
態5によるヒートパイプの軸方向断面図である。図にお
いて、17はヒートパイプ容器2の溝山11の先端面に
外周面を密着させてヒートパイプ容器2内に挿入された
円管状の第1のウイック(ウイック)であり、このウイ
ック17は、例えばステンレスやニッケルなどの円管状
の金属製多孔質チューブ(金属製多孔質材料)からなっ
ている。18は第1のウイック17の内周面に密着させ
て当該ウイック17内に挿入された第2のウイック(ウ
イック)であり、このウイック18は、例えばポリエチ
レンなどのように第1のウイック17よりも熱伝導率の
小さな非金属製多孔質材料からなっている。そして、第
2のウイック18内には作動液体5が封入され、その第
2のウイック18の内部が液流路18aとなっている。
18bはその液流路18aに発生した場合の蒸気相部で
ある。
【0034】すなわち、この実施の形態5では、第1の
ウイック17と第2のウイック18とによる二重円管か
らなるウイック構成とし、その外側(第1)のウイック
17を熱伝導率の大きな多孔質材料で形成し、且つ、内
側(第2)のウイック18を熱伝導率の小さな多孔質材
料で形成したものである。ここで、第1のウイック17
と第2のウイック18は1つのウイックに一体成形され
たものであってもよく、要するにウイックは、単管構成
または二重管構成のいずれの場合であっても、管状壁の
外径側の熱伝導率が大きく、且つ、管状壁の内径側の熱
伝導率が小さくなる多孔質材料で形成されたものであれ
ばよい。
ウイック17と第2のウイック18とによる二重円管か
らなるウイック構成とし、その外側(第1)のウイック
17を熱伝導率の大きな多孔質材料で形成し、且つ、内
側(第2)のウイック18を熱伝導率の小さな多孔質材
料で形成したものである。ここで、第1のウイック17
と第2のウイック18は1つのウイックに一体成形され
たものであってもよく、要するにウイックは、単管構成
または二重管構成のいずれの場合であっても、管状壁の
外径側の熱伝導率が大きく、且つ、管状壁の内径側の熱
伝導率が小さくなる多孔質材料で形成されたものであれ
ばよい。
【0035】なお、この実施の形態5によるヒートパイ
プ1のその他の構成および作動流体の循環によって熱が
蒸発部8から凝縮部9に輸送される動作は実施の形態1
の場合と同様のため、実施の形態1と同一または相当部
分には同一符号を付して説明を省略する。
プ1のその他の構成および作動流体の循環によって熱が
蒸発部8から凝縮部9に輸送される動作は実施の形態1
の場合と同様のため、実施の形態1と同一または相当部
分には同一符号を付して説明を省略する。
【0036】以上説明した実施の形態5によれば、ヒー
トパイプ容器2の溝山11に密着している第1のウイッ
ク17が熱伝導率の大きな多孔質材料で形成されている
ので、作動液体5の蒸発およびその蒸発で生じた蒸気6
の凝縮を行うヒートパイプ容器2から第1のウイック1
7に浸透している作動液体5への熱流移動がスムーズに
安定して行われ、実施の形態1の場合と同様にヒートパ
イプ容器2に設定された蒸発部8や凝縮部9において、
ヒートパイプ容器2と第1のウイック17とに生じる温
度差が小さくなり、このため、ヒートパイプ1の熱コン
ダクタンスが大きくなるという効果がある。しかも、第
1のウイック17に内接する第2のウイック18は熱伝
導率が小さいため、液流路18aの作動液体5が溝10
内の蒸気で加熱され難くなり、液流路18aの作動液体
5に気泡が生じることがないので、液流路18aが気泡
で塞がれるようなことがなくなって、熱輸送動作上の信
頼性が向上するという効果がある。
トパイプ容器2の溝山11に密着している第1のウイッ
ク17が熱伝導率の大きな多孔質材料で形成されている
ので、作動液体5の蒸発およびその蒸発で生じた蒸気6
の凝縮を行うヒートパイプ容器2から第1のウイック1
7に浸透している作動液体5への熱流移動がスムーズに
安定して行われ、実施の形態1の場合と同様にヒートパ
イプ容器2に設定された蒸発部8や凝縮部9において、
ヒートパイプ容器2と第1のウイック17とに生じる温
度差が小さくなり、このため、ヒートパイプ1の熱コン
ダクタンスが大きくなるという効果がある。しかも、第
1のウイック17に内接する第2のウイック18は熱伝
導率が小さいため、液流路18aの作動液体5が溝10
内の蒸気で加熱され難くなり、液流路18aの作動液体
5に気泡が生じることがないので、液流路18aが気泡
で塞がれるようなことがなくなって、熱輸送動作上の信
頼性が向上するという効果がある。
【0037】実施の形態6.図6(a)はこの発明の実
施の形態6によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図6(b)は図6(a)のD−D線に沿った断面
図であり、図において、19はヒートパイプ容器2内周
面の溝山11の先端面に設けられた周方向の微小溝であ
り、この微小溝19は、各溝山11の先端面軸方向に所
定の間隔で複数個が設けられ、溝山11で仕切られた各
溝10の相互間を連通している。すなわち、この実施の
形態6では、上記実施の形態1によるヒートパイプ容器
2の溝山11の先端面に軸方向の微小溝19を設けたも
のである。なお、この実施の形態6によるヒートパイプ
のその他の構成および熱輸送動作は実施の形態1と同様
のため説明を省略し、実施の形態1と同一の部分には同
一符号を付しておく。
施の形態6によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図6(b)は図6(a)のD−D線に沿った断面
図であり、図において、19はヒートパイプ容器2内周
面の溝山11の先端面に設けられた周方向の微小溝であ
り、この微小溝19は、各溝山11の先端面軸方向に所
定の間隔で複数個が設けられ、溝山11で仕切られた各
溝10の相互間を連通している。すなわち、この実施の
形態6では、上記実施の形態1によるヒートパイプ容器
2の溝山11の先端面に軸方向の微小溝19を設けたも
のである。なお、この実施の形態6によるヒートパイプ
のその他の構成および熱輸送動作は実施の形態1と同様
のため説明を省略し、実施の形態1と同一の部分には同
一符号を付しておく。
【0038】以上説明した実施の形態6によれば、ヒー
トパイプ容器2において、ウイック3の外周面に密着す
る溝山11の先端面に周方向の微小溝19を設けたこと
により、前記ウイック3と前記溝山11との接触辺長が
長く(ヒートパイプ容器2とウイック3との間での作動
流体の接触面積が大きく)なって、熱伝導効率が向上
し、蒸発部8では、作動液体5が蒸発し易くなってヒー
トパイプ容器2とウイック3との温度差が小さくなるた
め、ヒートパイプ1の熱コンダクタンスが大きくなると
いう効果がある。また、凝縮部9においても、溝10と
溝山11とからなる凝縮面積が前記微小溝19によって
大きくなり、ヒートパイプ容器2とウイック3との温度
差が小さくなるため、ヒートパイプ1の熱コンダクタン
スが大きくなるという効果がある。
トパイプ容器2において、ウイック3の外周面に密着す
る溝山11の先端面に周方向の微小溝19を設けたこと
により、前記ウイック3と前記溝山11との接触辺長が
長く(ヒートパイプ容器2とウイック3との間での作動
流体の接触面積が大きく)なって、熱伝導効率が向上
し、蒸発部8では、作動液体5が蒸発し易くなってヒー
トパイプ容器2とウイック3との温度差が小さくなるた
め、ヒートパイプ1の熱コンダクタンスが大きくなると
いう効果がある。また、凝縮部9においても、溝10と
溝山11とからなる凝縮面積が前記微小溝19によって
大きくなり、ヒートパイプ容器2とウイック3との温度
差が小さくなるため、ヒートパイプ1の熱コンダクタン
スが大きくなるという効果がある。
【0039】実施の形態7.図7(a)はこの発明の実
施の形態7によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図7(b)は図7(a)のE−E線に沿った断面
図であり、図において、20はウイック3外周の溝山1
3の先端面に設けられた周方向の微小溝であり、この微
小溝20は、各溝山13の先端面軸方向に所定の間隔で
複数個が設けられ、溝山13で仕切られた各溝12の相
互間を連通している。すなわち、この実施の形態7で
は、上記実施の形態2によるウイック3の溝山13の先
端面に軸方向の微小溝20を設けたものである。なお、
この実施の形態7によるヒートパイプのその他の構成お
よび熱輸送動作は実施の形態2と同様のため説明を省略
し、実施の形態2と同一の部分には同一符号を付してお
く。
施の形態7によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図7(b)は図7(a)のE−E線に沿った断面
図であり、図において、20はウイック3外周の溝山1
3の先端面に設けられた周方向の微小溝であり、この微
小溝20は、各溝山13の先端面軸方向に所定の間隔で
複数個が設けられ、溝山13で仕切られた各溝12の相
互間を連通している。すなわち、この実施の形態7で
は、上記実施の形態2によるウイック3の溝山13の先
端面に軸方向の微小溝20を設けたものである。なお、
この実施の形態7によるヒートパイプのその他の構成お
よび熱輸送動作は実施の形態2と同様のため説明を省略
し、実施の形態2と同一の部分には同一符号を付してお
く。
【0040】以上説明した実施の形態7によれば、ヒー
トパイプ容器2の内周面に密着するウイック3の溝山1
3の先端面に周方向の微小溝20を設けたので、ヒート
パイプ容器2と前記溝山13との接触辺長が前記微小溝
20により長く(ヒートパイプ容器2とウイック3との
間での作動流体の接触面積が大きく)なって、熱伝導効
率が向上し、蒸発部8では、作動液体5が蒸発し易くな
ってヒートパイプ容器2とウイック3との温度差が小さ
くなるため、ヒートパイプ1の熱コンダクタンスが大き
くなるという効果がある。また、凝縮部9においても、
溝12と溝山13とからなる凝縮面積が前記微小溝20
によって大きくなり、ヒートパイプ容器2とウイック3
との温度差が小さくなるため、ヒートパイプ1の熱コン
ダクタンスが大きくなるという効果がある。
トパイプ容器2の内周面に密着するウイック3の溝山1
3の先端面に周方向の微小溝20を設けたので、ヒート
パイプ容器2と前記溝山13との接触辺長が前記微小溝
20により長く(ヒートパイプ容器2とウイック3との
間での作動流体の接触面積が大きく)なって、熱伝導効
率が向上し、蒸発部8では、作動液体5が蒸発し易くな
ってヒートパイプ容器2とウイック3との温度差が小さ
くなるため、ヒートパイプ1の熱コンダクタンスが大き
くなるという効果がある。また、凝縮部9においても、
溝12と溝山13とからなる凝縮面積が前記微小溝20
によって大きくなり、ヒートパイプ容器2とウイック3
との温度差が小さくなるため、ヒートパイプ1の熱コン
ダクタンスが大きくなるという効果がある。
【0041】実施の形態8.図8(a)はこの発明の実
施の形態8によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図8(b)は図8(a)のF−F線に沿った断面
図、図8(c)は図8(a)のG−G線に沿った断面図
である。図において、1はヒートパイプ、2は断面円管
状のヒートパイプ容器であり、このヒートパイプ容器2
は、銅,アルミニウム,ステンレスなどの金属材料から
なるもので、実施の形態1の場合と同様に、軸方向一端
側に蒸発部8を有し、且つ、軸方向他端側に凝縮部9を
有している。
施の形態8によるヒートパイプを示す軸方向に沿った断
面図、図8(b)は図8(a)のF−F線に沿った断面
図、図8(c)は図8(a)のG−G線に沿った断面図
である。図において、1はヒートパイプ、2は断面円管
状のヒートパイプ容器であり、このヒートパイプ容器2
は、銅,アルミニウム,ステンレスなどの金属材料から
なるもので、実施の形態1の場合と同様に、軸方向一端
側に蒸発部8を有し、且つ、軸方向他端側に凝縮部9を
有している。
【0042】10aはヒートパイプ容器2の内壁面にお
ける蒸発部8側に設けられた軸方向の溝、10bはヒー
トパイプ容器2の内壁面における凝縮部9側に設けられ
た軸方向の溝、11aは蒸発部8側の溝10aの溝山、
11bは凝縮部9側の溝10bの溝山、31aは蒸発部
8側の溝山11aの先端面に外周面を密着させてヒート
パイプ容器2内における蒸発部8の領域にのみ挿入され
た蒸発部8側の第1のウイック(ウイック)、31bは
凝縮部9側の溝山11bの先端面に外周面を密着させて
ヒートパイプ容器2内における凝縮部9の領域にのみ挿
入された凝縮部9側の第1のウイック(ウイック)であ
り、第1のウイック31a,31bは、例えばステンレ
スやニッケルなどの円管状の金属製多孔質チューブ(金
属製多孔質材料)からなっている。
ける蒸発部8側に設けられた軸方向の溝、10bはヒー
トパイプ容器2の内壁面における凝縮部9側に設けられ
た軸方向の溝、11aは蒸発部8側の溝10aの溝山、
11bは凝縮部9側の溝10bの溝山、31aは蒸発部
8側の溝山11aの先端面に外周面を密着させてヒート
パイプ容器2内における蒸発部8の領域にのみ挿入され
た蒸発部8側の第1のウイック(ウイック)、31bは
凝縮部9側の溝山11bの先端面に外周面を密着させて
ヒートパイプ容器2内における凝縮部9の領域にのみ挿
入された凝縮部9側の第1のウイック(ウイック)であ
り、第1のウイック31a,31bは、例えばステンレ
スやニッケルなどの円管状の金属製多孔質チューブ(金
属製多孔質材料)からなっている。
【0043】32は第1のウイック31a,31bのそ
れぞれに跨ってそれらの内壁面に両端側外周面を密着さ
せた第2のウイックであり、このウイック32は、例え
ば多孔質テフロンチューブなどの弾力性を持つ円管状の
多孔質材料からなっている。33aは第2のウイック3
2の蒸発部8側にのみ内接された蒸発部8側の第3のウ
イック(ウイック)、33bは第2のウイック32の凝
縮部9側にのみ内接された凝縮部9側の第3のウイック
(ウイック)であり、第3のウイック33a,33b
は、第1のウイック31a,31bおよび第2のウイッ
ク32のそれぞれよりも気孔径や気孔率が大きく、且
つ、第1のウイック31a,31bよりも熱伝導率が小
さな、例えばポリエチレンなどの円管状の非金属製多孔
質材料からなっている。したがって、第1のウイック3
1a,31bは、第2のウイック32および第3のウイ
ック33a,33bよりも熱伝導率が大きな円管状の金
属製多孔質材料からなっている。
れぞれに跨ってそれらの内壁面に両端側外周面を密着さ
せた第2のウイックであり、このウイック32は、例え
ば多孔質テフロンチューブなどの弾力性を持つ円管状の
多孔質材料からなっている。33aは第2のウイック3
2の蒸発部8側にのみ内接された蒸発部8側の第3のウ
イック(ウイック)、33bは第2のウイック32の凝
縮部9側にのみ内接された凝縮部9側の第3のウイック
(ウイック)であり、第3のウイック33a,33b
は、第1のウイック31a,31bおよび第2のウイッ
ク32のそれぞれよりも気孔径や気孔率が大きく、且
つ、第1のウイック31a,31bよりも熱伝導率が小
さな、例えばポリエチレンなどの円管状の非金属製多孔
質材料からなっている。したがって、第1のウイック3
1a,31bは、第2のウイック32および第3のウイ
ック33a,33bよりも熱伝導率が大きな円管状の金
属製多孔質材料からなっている。
【0044】34は第2のウイック32および第3のウ
イック33a,33bのそれぞれの内部空間からなる一
連の液流路であり、この液流路34には作動液体5が封
入され、この作動液体5は前記全てのウイック31a,
31b,32,33a,33bに浸透している。
イック33a,33bのそれぞれの内部空間からなる一
連の液流路であり、この液流路34には作動液体5が封
入され、この作動液体5は前記全てのウイック31a,
31b,32,33a,33bに浸透している。
【0045】35は蒸発部8と凝縮部9との間でヒート
パイプ容器2の内周面と第2のウイック32の外周面と
の間に形成された蒸気流路であり、この蒸気流路35に
は、蒸発部8側の溝10aと凝縮部9側の溝10bが連
通している。
パイプ容器2の内周面と第2のウイック32の外周面と
の間に形成された蒸気流路であり、この蒸気流路35に
は、蒸発部8側の溝10aと凝縮部9側の溝10bが連
通している。
【0046】次に動作について説明する。ヒートパイプ
1の蒸発部8を加熱すると、その熱がヒートパイプ容器
2の蒸発部8側の溝山11aから第1のウイック31a
に伝達され、当該ウイック31aに浸透している作動液
体5が前記熱を吸収して蒸発することにより、蒸発部8
側の溝10a内には蒸気6が発生する。この蒸気6は、
ヒートパイプ容器2の蒸発部8側と凝縮部9側との温度
差によって、前記溝10aから蒸気流路35を図8
(a)中の点線矢印で示すように凝縮部9側に向って軸
方向に流れ、気相のまま前記凝縮部9に到達する。
1の蒸発部8を加熱すると、その熱がヒートパイプ容器
2の蒸発部8側の溝山11aから第1のウイック31a
に伝達され、当該ウイック31aに浸透している作動液
体5が前記熱を吸収して蒸発することにより、蒸発部8
側の溝10a内には蒸気6が発生する。この蒸気6は、
ヒートパイプ容器2の蒸発部8側と凝縮部9側との温度
差によって、前記溝10aから蒸気流路35を図8
(a)中の点線矢印で示すように凝縮部9側に向って軸
方向に流れ、気相のまま前記凝縮部9に到達する。
【0047】凝縮部9に到達した気相の蒸気6は、前記
凝縮部9で冷却されることにより放熱・凝縮して作動液
体5となり、この作動液体5は凝縮部9で第1のウイッ
ク31b,第2のウイック32,第3のウイック33b
のそれぞれを毛細管圧力により透過し、液流路34を通
って蒸発部8側の第3のウイック33a内部に戻る。そ
して、蒸発部8側に戻った作動液体5は、第3のウイッ
ク33a,第2のウイック32,第1のウイック31a
のそれぞれに再び浸透する。浸透した作動液体5は、前
記蒸発部8での加熱による熱を吸収して溝10a内に蒸
発する。このようにして、ヒートパイプ1内を作動流体
(作動液体5・蒸気6)が循環することにより、ヒート
パイプ1の蒸発部8から凝縮部9への熱輸送が行われ
る。
凝縮部9で冷却されることにより放熱・凝縮して作動液
体5となり、この作動液体5は凝縮部9で第1のウイッ
ク31b,第2のウイック32,第3のウイック33b
のそれぞれを毛細管圧力により透過し、液流路34を通
って蒸発部8側の第3のウイック33a内部に戻る。そ
して、蒸発部8側に戻った作動液体5は、第3のウイッ
ク33a,第2のウイック32,第1のウイック31a
のそれぞれに再び浸透する。浸透した作動液体5は、前
記蒸発部8での加熱による熱を吸収して溝10a内に蒸
発する。このようにして、ヒートパイプ1内を作動流体
(作動液体5・蒸気6)が循環することにより、ヒート
パイプ1の蒸発部8から凝縮部9への熱輸送が行われ
る。
【0048】以上説明した実施の形態8によれば、蒸発
部8で蒸発した蒸気6が蒸発部8側の溝10aから蒸気
流路35を通って軸方向に流れるので、液流路34中に
蒸気流路を設ける必要がなく、第3のウイック33a,
33bの内部およびそれらの内部を連通する第2のウイ
ック32の内部からなる一連のウイック内部空間全体が
液流路34となるため、当該液流路34での圧力損失が
小さくなり、ヒートパイプ1の熱輸送能力が大きくなる
という効果がある。また、所定の熱輸送能力を得るため
に必要な前記液流路34の断面積を得るためのパイプ径
を小さくすることができ、その結果、ヒートパイプ1に
弾力性を持たせることが可能になるという効果がある。
さらには、第2のウイック32が弾力性を有する多孔質
材料からなっているため、より一層フレキシブル性に富
んだヒートパイプ1を得ることができるという効果があ
る。
部8で蒸発した蒸気6が蒸発部8側の溝10aから蒸気
流路35を通って軸方向に流れるので、液流路34中に
蒸気流路を設ける必要がなく、第3のウイック33a,
33bの内部およびそれらの内部を連通する第2のウイ
ック32の内部からなる一連のウイック内部空間全体が
液流路34となるため、当該液流路34での圧力損失が
小さくなり、ヒートパイプ1の熱輸送能力が大きくなる
という効果がある。また、所定の熱輸送能力を得るため
に必要な前記液流路34の断面積を得るためのパイプ径
を小さくすることができ、その結果、ヒートパイプ1に
弾力性を持たせることが可能になるという効果がある。
さらには、第2のウイック32が弾力性を有する多孔質
材料からなっているため、より一層フレキシブル性に富
んだヒートパイプ1を得ることができるという効果があ
る。
【0049】また、この実施の形態8によれば、液流路
34と蒸気流路35とが第2のウイック32で隔てら
れ、さらに蒸発部8および凝縮部9では、前記液流路3
4が熱伝導率の小さな第3のウイック33a,33bで
囲まれていることにより、前記液流路34を流れる作動
液体5が蒸気6で直接加熱されるようなことがなく、そ
の結果、液流路34の作動液体5に気泡が発生し難くな
り、液流路34が気泡で塞がれるようなことがなくなっ
て、ヒートパイプ1の熱輸送動作上の信頼性が向上する
という効果がある。
34と蒸気流路35とが第2のウイック32で隔てら
れ、さらに蒸発部8および凝縮部9では、前記液流路3
4が熱伝導率の小さな第3のウイック33a,33bで
囲まれていることにより、前記液流路34を流れる作動
液体5が蒸気6で直接加熱されるようなことがなく、そ
の結果、液流路34の作動液体5に気泡が発生し難くな
り、液流路34が気泡で塞がれるようなことがなくなっ
て、ヒートパイプ1の熱輸送動作上の信頼性が向上する
という効果がある。
【0050】さらに、この実施の形態8によれば、液流
路34に液不足や気泡発生などで蒸気相部が発生した場
合でも、上記実施の形態3の場合と同様に、液流路34
の作動液体5は、蒸発部8において、気孔径および気孔
率が大きな第3のウイック33aを通って第2のウイッ
ク32および第1のウイック31aのそれぞれに順次浸
透するため、常に理想的な液流が得られて熱輸送動作が
停止するようなことがなく、その結果、ヒートパイプ1
の信頼性が向上するという効果がある。
路34に液不足や気泡発生などで蒸気相部が発生した場
合でも、上記実施の形態3の場合と同様に、液流路34
の作動液体5は、蒸発部8において、気孔径および気孔
率が大きな第3のウイック33aを通って第2のウイッ
ク32および第1のウイック31aのそれぞれに順次浸
透するため、常に理想的な液流が得られて熱輸送動作が
停止するようなことがなく、その結果、ヒートパイプ1
の信頼性が向上するという効果がある。
【0051】さらに、この実施の形態8によれば、蒸発
部8側および凝縮部9側の第1のウイック31a,31
bが他のウイック32,33a,33bよりも熱伝導率
の大きな多孔質材料で円管状に形成されているので、作
動液体5の蒸発およびその蒸発で生じた蒸気の凝縮を行
うヒートパイプ容器2から前記第1のウイック31a,
31bに浸透している作動液体5への熱流移動がスムー
ズに安定して行われ、蒸発部8および凝縮部9におい
て、ヒートパイプ容器2と第1のウイック31a,31
bとに生じる温度差が小さくなるため、ヒートパイプ1
の熱コンダクタンスが大きくなるという効果がある。し
かも、第2のウイック32に内接する第3のウイック3
3a,33bは熱伝導率が小さいため、液流路34の作
動液体5が蒸気6で加熱され難くなり、液流路34で作
動液体5に気泡が生じるようなことがないので、液流路
34が気泡で塞がれるようなことがなくなって、熱輸送
動作上の信頼性が向上するという効果がある。
部8側および凝縮部9側の第1のウイック31a,31
bが他のウイック32,33a,33bよりも熱伝導率
の大きな多孔質材料で円管状に形成されているので、作
動液体5の蒸発およびその蒸発で生じた蒸気の凝縮を行
うヒートパイプ容器2から前記第1のウイック31a,
31bに浸透している作動液体5への熱流移動がスムー
ズに安定して行われ、蒸発部8および凝縮部9におい
て、ヒートパイプ容器2と第1のウイック31a,31
bとに生じる温度差が小さくなるため、ヒートパイプ1
の熱コンダクタンスが大きくなるという効果がある。し
かも、第2のウイック32に内接する第3のウイック3
3a,33bは熱伝導率が小さいため、液流路34の作
動液体5が蒸気6で加熱され難くなり、液流路34で作
動液体5に気泡が生じるようなことがないので、液流路
34が気泡で塞がれるようなことがなくなって、熱輸送
動作上の信頼性が向上するという効果がある。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ヒー
トパイプ容器の内壁面に軸方向の溝を形成し、この溝の
溝山先端にウイックの外周面を密着させて当該ウイック
をヒートパイプ容器内に挿入し、前記ウイック内に作動
液体を封入して当該作動液体を前記ウイックに浸透させ
る構成としたので、ウイックの内部に従来のようにアー
テリを設ける必要がなく、ウイックの内部空間全体が液
流路となり、このため、液流路での圧力損失が小さくな
って、ヒートパイプの熱輸送能力が大きくなるという効
果がある。また、上述のように、ウイックの内部空間全
体が液流路となり、且つ、ヒートパイプ容器の内壁面と
ウイックの外周面との間の溝が蒸気流路となるので、所
定の熱輸送能力を得るのに必要な液流路の断面積を得る
ためのパイプ径を小さくすることができ、その結果、ヒ
ートパイプに弾力性を持たせることが可能になるという
効果がある。さらには、ウイックの内部空間からなる前
記液流路を流動する作動液体と、蒸気流路を形成する前
記溝とは、ウイックで隔てられているので、前記液流路
の作動液体が蒸気で直接加熱されるようなことがなく、
このため、液流路の作動液体に気泡が発生し難く、その
気泡で液流路が塞がれるようなことがなくなって、熱輸
送動作上の信頼性が向上するという効果がある。
トパイプ容器の内壁面に軸方向の溝を形成し、この溝の
溝山先端にウイックの外周面を密着させて当該ウイック
をヒートパイプ容器内に挿入し、前記ウイック内に作動
液体を封入して当該作動液体を前記ウイックに浸透させ
る構成としたので、ウイックの内部に従来のようにアー
テリを設ける必要がなく、ウイックの内部空間全体が液
流路となり、このため、液流路での圧力損失が小さくな
って、ヒートパイプの熱輸送能力が大きくなるという効
果がある。また、上述のように、ウイックの内部空間全
体が液流路となり、且つ、ヒートパイプ容器の内壁面と
ウイックの外周面との間の溝が蒸気流路となるので、所
定の熱輸送能力を得るのに必要な液流路の断面積を得る
ためのパイプ径を小さくすることができ、その結果、ヒ
ートパイプに弾力性を持たせることが可能になるという
効果がある。さらには、ウイックの内部空間からなる前
記液流路を流動する作動液体と、蒸気流路を形成する前
記溝とは、ウイックで隔てられているので、前記液流路
の作動液体が蒸気で直接加熱されるようなことがなく、
このため、液流路の作動液体に気泡が発生し難く、その
気泡で液流路が塞がれるようなことがなくなって、熱輸
送動作上の信頼性が向上するという効果がある。
【0053】この発明によれば、ウイックの外周面に軸
方向の溝を形成し、この溝の溝山先端をヒートパイプ容
器の内壁面に密着させて当該ヒートパイプ容器内に前記
ウイックを挿入し、このウイック内に作動液体を封入し
て当該作動液体を前記ウイックに浸透させる構成とした
ので、ウイックの内部に従来のようにアーテリを設ける
必要がなく、ウイックの内部空間全体が液流路となり、
このため、液流路での圧力損失が小さくなって、ヒート
パイプの熱輸送能力が大きくなるという効果がある。ま
た、上述のように、ウイックの内部空間全体が液流路と
なり、且つ、ヒートパイプ容器の内壁面とウイックの外
周面との間の溝が蒸気流路となるので、所定の熱輸送能
力を得るのに必要な液流路の断面積を得るためのパイプ
径を小さくすることができ、その結果、ヒートパイプに
弾力性を持たせることが可能になるという効果がある。
さらには、ウイックの内部空間からなる前記液流路を流
動する作動液体と、蒸気流路を形成する前記溝とは、ウ
イックで隔てられているので、前記液流路の作動液体が
蒸気で直接加熱されるようなことがなく、このため、液
流路の作動液体に気泡が発生し難く、その気泡で液流路
が塞がれるようなことがなくなって、熱輸送動作上の信
頼性が向上するという効果がある。
方向の溝を形成し、この溝の溝山先端をヒートパイプ容
器の内壁面に密着させて当該ヒートパイプ容器内に前記
ウイックを挿入し、このウイック内に作動液体を封入し
て当該作動液体を前記ウイックに浸透させる構成とした
ので、ウイックの内部に従来のようにアーテリを設ける
必要がなく、ウイックの内部空間全体が液流路となり、
このため、液流路での圧力損失が小さくなって、ヒート
パイプの熱輸送能力が大きくなるという効果がある。ま
た、上述のように、ウイックの内部空間全体が液流路と
なり、且つ、ヒートパイプ容器の内壁面とウイックの外
周面との間の溝が蒸気流路となるので、所定の熱輸送能
力を得るのに必要な液流路の断面積を得るためのパイプ
径を小さくすることができ、その結果、ヒートパイプに
弾力性を持たせることが可能になるという効果がある。
さらには、ウイックの内部空間からなる前記液流路を流
動する作動液体と、蒸気流路を形成する前記溝とは、ウ
イックで隔てられているので、前記液流路の作動液体が
蒸気で直接加熱されるようなことがなく、このため、液
流路の作動液体に気泡が発生し難く、その気泡で液流路
が塞がれるようなことがなくなって、熱輸送動作上の信
頼性が向上するという効果がある。
【0054】この発明によれば、ウイックの径方向外側
に比して径方向内側の気孔径が大きくなるようにウイッ
クを構成したので、ウイックの内部空間からなる液流路
に液不足や気泡発生などで蒸気相部が発生した場合で
も、前記液流路の作動液体は、ウイックの気孔径が大き
な内壁面に接していることにより、当該ウイックの全域
に前記作動液体がスムーズに浸透する安定した液流が得
られ、このため、熱輸送動作が停止するようなことがな
くなって、熱輸送動作上の信頼性が向上するという効果
がある。
に比して径方向内側の気孔径が大きくなるようにウイッ
クを構成したので、ウイックの内部空間からなる液流路
に液不足や気泡発生などで蒸気相部が発生した場合で
も、前記液流路の作動液体は、ウイックの気孔径が大き
な内壁面に接していることにより、当該ウイックの全域
に前記作動液体がスムーズに浸透する安定した液流が得
られ、このため、熱輸送動作が停止するようなことがな
くなって、熱輸送動作上の信頼性が向上するという効果
がある。
【0055】この発明によれば、ウイックの径方向内側
に比して径方向外側の熱伝導率が大きくなるようにウイ
ックを構成したので、ヒートパイプ容器からウイックへ
の熱伝導効率が向上し、ヒートパイプ容器からウイック
に浸透している作動液体への熱流移動(熱伝達)が安定
して行われ、蒸発部や凝縮部で生じるヒートパイプ容器
とウイックとの温度差が小さくなるため、ヒートパイプ
の熱コンダクタンスが大きくなるという効果がある。
に比して径方向外側の熱伝導率が大きくなるようにウイ
ックを構成したので、ヒートパイプ容器からウイックへ
の熱伝導効率が向上し、ヒートパイプ容器からウイック
に浸透している作動液体への熱流移動(熱伝達)が安定
して行われ、蒸発部や凝縮部で生じるヒートパイプ容器
とウイックとの温度差が小さくなるため、ヒートパイプ
の熱コンダクタンスが大きくなるという効果がある。
【0056】この発明によれば、弾力性を有する多孔質
材料でウイックを構成したので、フレキシブル性に富ん
だヒートパイプを得ることができるという効果がある。
材料でウイックを構成したので、フレキシブル性に富ん
だヒートパイプを得ることができるという効果がある。
【0057】この発明によれば、ウイックの内周面に周
方向溝を形成してヒートパイプを構成したので、ウイッ
クの内部空間からなる液流路に液不足や気泡発生などで
蒸気相部が発生した場合でも、ウイック内周面の前記周
方向溝を作動液体が毛細管現象で流動することにより、
その周方向溝からウイック全域に作動液体を万遍無く効
率的に浸透させることができ、常に安定した理想的な液
流が得られて熱輸送動作が停止するようなことがなく、
このため、熱輸送動作上の信頼性が向上するという効果
がある。
方向溝を形成してヒートパイプを構成したので、ウイッ
クの内部空間からなる液流路に液不足や気泡発生などで
蒸気相部が発生した場合でも、ウイック内周面の前記周
方向溝を作動液体が毛細管現象で流動することにより、
その周方向溝からウイック全域に作動液体を万遍無く効
率的に浸透させることができ、常に安定した理想的な液
流が得られて熱輸送動作が停止するようなことがなく、
このため、熱輸送動作上の信頼性が向上するという効果
がある。
【0058】この発明によれば、ヒートパイプ容器の内
壁面の溝山先端に周方向の微小溝を形成してヒートパイ
プを構成したので、ウイックとヒートパイプ容器の溝山
との接触辺長が前記微小溝により長くなって熱伝導効率
が向上し、蒸発部では作動液体が蒸発し易くなり、ま
た、凝縮部においても、ヒートパイプ容器の内壁面の溝
と溝山とからなる凝縮面積が前記微小溝によって大きく
なるため、蒸発部および凝縮部に生じる温度差が小さく
なってヒートパイプの熱コンダクタンスが大きくなると
いう効果がある。
壁面の溝山先端に周方向の微小溝を形成してヒートパイ
プを構成したので、ウイックとヒートパイプ容器の溝山
との接触辺長が前記微小溝により長くなって熱伝導効率
が向上し、蒸発部では作動液体が蒸発し易くなり、ま
た、凝縮部においても、ヒートパイプ容器の内壁面の溝
と溝山とからなる凝縮面積が前記微小溝によって大きく
なるため、蒸発部および凝縮部に生じる温度差が小さく
なってヒートパイプの熱コンダクタンスが大きくなると
いう効果がある。
【0059】この発明によれば、ウイックの外周面の溝
山先端に周方向の微小溝を形成してヒートパイプを構成
したので、ヒートパイプ容器とウイックの溝山との接触
辺長が前記微小溝により長くなって熱伝導効率が向上
し、蒸発部では作動液体が蒸発し易くなり、また、凝縮
部においても、ヒートパイプ容器の内壁面の溝と溝山と
からなる凝縮面積が前記微小溝によって大きくなるた
め、蒸発部および凝縮部に生じる温度差が小さくなって
ヒートパイプの熱コンダクタンスが大きくなるという効
果がある。
山先端に周方向の微小溝を形成してヒートパイプを構成
したので、ヒートパイプ容器とウイックの溝山との接触
辺長が前記微小溝により長くなって熱伝導効率が向上
し、蒸発部では作動液体が蒸発し易くなり、また、凝縮
部においても、ヒートパイプ容器の内壁面の溝と溝山と
からなる凝縮面積が前記微小溝によって大きくなるた
め、蒸発部および凝縮部に生じる温度差が小さくなって
ヒートパイプの熱コンダクタンスが大きくなるという効
果がある。
【図1】 (a)はこの発明の実施の形態1によるヒー
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のA−A線に沿った断面図である。
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のA−A線に沿った断面図である。
【図2】 (a)はこの発明の実施の形態2によるヒー
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のB−B線に沿った断面図である。
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のB−B線に沿った断面図である。
【図3】 (a)はこの発明の実施の形態3によるヒー
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のC−C線に沿った断面図である。
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のC−C線に沿った断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるヒートパイプ
を示す断面斜視図である。
を示す断面斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態5によるヒートパイプ
の軸方向断面図である。
の軸方向断面図である。
【図6】 (a)はこの発明の実施の形態6によるヒー
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のD−D線に沿った断面図である。
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のD−D線に沿った断面図である。
【図7】 (a)はこの発明の実施の形態7によるヒー
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のE−E線に沿った断面図である。
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のE−E線に沿った断面図である。
【図8】 (a)はこの発明の実施の形態8によるヒー
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のF−F線に沿った断面図、(c)は(a)のG−G線
に沿った断面図である。
トパイプを示す軸方向に沿った断面図、(b)は(a)
のF−F線に沿った断面図、(c)は(a)のG−G線
に沿った断面図である。
【図9】 (a)は従来のヒートパイプを示す軸方向に
沿った断面図、(b)は(a)のH−H線に沿った断面
図である。
沿った断面図、(b)は(a)のH−H線に沿った断面
図である。
1 ヒートパイプ、2 ヒートパイプ容器、3 ウイッ
ク、5 作動液体(作動流体)、6 蒸気(作動流
体)、8 蒸発部、9 凝縮部、10,10a,10
b,12 溝、11,11a,11b,13 溝山、1
4,17,31a,31b 第1のウイック(ウイッ
ク)、15,18,32 第2のウイック(ウイッ
ク)、16 周方向溝、19,20 微小溝、33a,
33b 第3のウイック(ウイック)。
ク、5 作動液体(作動流体)、6 蒸気(作動流
体)、8 蒸発部、9 凝縮部、10,10a,10
b,12 溝、11,11a,11b,13 溝山、1
4,17,31a,31b 第1のウイック(ウイッ
ク)、15,18,32 第2のウイック(ウイッ
ク)、16 周方向溝、19,20 微小溝、33a,
33b 第3のウイック(ウイック)。
フロントページの続き (72)発明者 山蔭 久明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 辻森 淳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 蒸発部と凝縮部が設定されたヒートパイ
プ容器と、このヒートパイプ容器内に挿入された円管状
の多孔質材料からなるウイックと、このウイックに浸透
させる作動液体とを備え、前記蒸発部で前記作動液体を
蒸発させ、その蒸気を前記凝縮部で冷却して前記ヒート
パイプ容器内で作動流体を循環させるヒートパイプにお
いて、前記ヒートパイプ容器の内壁面に形成された軸方
向の溝と、この溝の溝山先端に外周面が密着するように
前記ヒートパイプ容器内に挿入されたウイックと、この
ウイックの内部に封入されて当該ウイックに浸透させる
作動液体とを備えたヒートパイプ。 - 【請求項2】 蒸発部と凝縮部が設定されたヒートパイ
プ容器と、このヒートパイプ容器内に挿入された円管状
の多孔質材料からなるウイックと、このウイックに浸透
させる作動液体とを備え、前記蒸発部で前記作動液体を
蒸発させ、その蒸気を前記凝縮部で冷却して前記ヒート
パイプ容器内で作動流体を循環させるヒートパイプにお
いて、前記ウイックの外周面に形成された軸方向の溝
と、この溝の溝山先端が内壁面に密着するように前記ウ
イックが挿入されたヒートパイプ容器と、前記ウイック
の内部に封入されて当該ウイックに浸透させる作動液体
とを備えたヒートパイプ。 - 【請求項3】 ウイックは、径方向外側に比して径方向
内側の気孔径が大きくなっていることを特徴とする請求
項1または請求項2記載のヒートパイプ。 - 【請求項4】 ウイックは、径方向内側に比して径方向
外側の熱伝導率が大きくなっていることを特徴とする請
求項1または請求項2記載のヒートパイプ。 - 【請求項5】 ウイックは、弾力性を有する多孔質材料
からなっていることを特徴とする請求項1から請求項3
のうちのいずれか1項記載のヒートパイプ。 - 【請求項6】 ウイックの内周面には周方向溝が形成さ
れていることを特徴とする請求項1から請求項3のうち
のいずれか1項記載のヒートパイプ。 - 【請求項7】 ヒートパイプ容器の内壁面の溝山先端に
は周方向の微小溝が形成されていることを特徴とする請
求項1または請求項3記載のヒートパイプ。 - 【請求項8】 ウイックの外周面の溝山先端には周方向
の微小溝が形成されていることを特徴とする請求項2ま
たは請求項3記載のヒートパイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342178A JP2000171181A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | ヒートパイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342178A JP2000171181A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | ヒートパイプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000171181A true JP2000171181A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18351728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10342178A Pending JP2000171181A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | ヒートパイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000171181A (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100334930C (zh) * | 2005-07-18 | 2007-08-29 | 华中科技大学 | 一种用于cpl的平面式毛细芯蒸发器 |
CN100334931C (zh) * | 2005-07-18 | 2007-08-29 | 华中科技大学 | 用于cpl的带散热片的平面式毛细芯蒸发器 |
CN100480611C (zh) * | 2005-11-17 | 2009-04-22 | 富准精密工业(深圳)有限公司 | 热管 |
JP2010505383A (ja) * | 2006-09-28 | 2010-02-18 | ローズマウント インコーポレイテッド | フィールドプロセス装置のための熱電発電機アセンブリ |
KR101019975B1 (ko) * | 2002-12-12 | 2011-03-09 | 소니 주식회사 | 열수송 장치 및 전자 기기 |
JP2011242061A (ja) * | 2010-05-18 | 2011-12-01 | Fujitsu Ltd | ループ型ヒートパイプ及び電子機器 |
JP2012037097A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Hosei Nagano | ループ型ヒートパイプ及び電子機器 |
US9184364B2 (en) | 2005-03-02 | 2015-11-10 | Rosemount Inc. | Pipeline thermoelectric generator assembly |
JP2017048780A (ja) * | 2015-05-28 | 2017-03-09 | フィンメッカニカ・ソシエタ・ペル・アチオニFinmeccanica S P A | 二相流体を使用する除氷システムを備えた航空機エンジンのためのナセル |
CN106949763A (zh) * | 2017-04-06 | 2017-07-14 | 中国科学院理化技术研究所 | 一种平板热管 |
WO2018055944A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | 株式会社デンソー | 機器温調装置 |
WO2018097131A1 (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | 株式会社フジクラ | ヒートパイプ |
US10003001B2 (en) | 2015-09-10 | 2018-06-19 | Hyundai Motor Company | Thermoelectric module |
JP2019158269A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社リコー | 多孔質弾性体及びその製造方法 |
JP2019161785A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 本田技研工業株式会社 | ヒートパイプ、ロータおよび回転電機 |
JP2020038032A (ja) * | 2018-09-04 | 2020-03-12 | セイコーエプソン株式会社 | 冷却装置及びプロジェクター |
JP2021099176A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 株式会社リコー | 蒸発器及びループ型ヒートパイプ |
KR20210129780A (ko) * | 2020-04-20 | 2021-10-29 | 한국원자력연구원 | 열전도관의 윅 구조물 |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP10342178A patent/JP2000171181A/ja active Pending
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101019975B1 (ko) * | 2002-12-12 | 2011-03-09 | 소니 주식회사 | 열수송 장치 및 전자 기기 |
US9184364B2 (en) | 2005-03-02 | 2015-11-10 | Rosemount Inc. | Pipeline thermoelectric generator assembly |
CN100334930C (zh) * | 2005-07-18 | 2007-08-29 | 华中科技大学 | 一种用于cpl的平面式毛细芯蒸发器 |
CN100334931C (zh) * | 2005-07-18 | 2007-08-29 | 华中科技大学 | 用于cpl的带散热片的平面式毛细芯蒸发器 |
CN100480611C (zh) * | 2005-11-17 | 2009-04-22 | 富准精密工业(深圳)有限公司 | 热管 |
JP2010505383A (ja) * | 2006-09-28 | 2010-02-18 | ローズマウント インコーポレイテッド | フィールドプロセス装置のための熱電発電機アセンブリ |
JP2011242061A (ja) * | 2010-05-18 | 2011-12-01 | Fujitsu Ltd | ループ型ヒートパイプ及び電子機器 |
JP2012037097A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Hosei Nagano | ループ型ヒートパイプ及び電子機器 |
JP2017048780A (ja) * | 2015-05-28 | 2017-03-09 | フィンメッカニカ・ソシエタ・ペル・アチオニFinmeccanica S P A | 二相流体を使用する除氷システムを備えた航空機エンジンのためのナセル |
US10003001B2 (en) | 2015-09-10 | 2018-06-19 | Hyundai Motor Company | Thermoelectric module |
WO2018055944A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | 株式会社デンソー | 機器温調装置 |
JPWO2018055944A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2019-03-14 | 株式会社デンソー | 機器温調装置 |
WO2018097131A1 (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | 株式会社フジクラ | ヒートパイプ |
JPWO2018097131A1 (ja) * | 2016-11-22 | 2019-06-24 | 株式会社フジクラ | ヒートパイプ |
CN109964093A (zh) * | 2016-11-22 | 2019-07-02 | 株式会社藤仓 | 热管 |
CN106949763A (zh) * | 2017-04-06 | 2017-07-14 | 中国科学院理化技术研究所 | 一种平板热管 |
JP7013285B2 (ja) | 2018-03-09 | 2022-01-31 | 本田技研工業株式会社 | ヒートパイプ、ロータおよび回転電機 |
JP2019161785A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 本田技研工業株式会社 | ヒートパイプ、ロータおよび回転電機 |
JP2019158269A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社リコー | 多孔質弾性体及びその製造方法 |
JP7024523B2 (ja) | 2018-03-14 | 2022-02-24 | 株式会社リコー | 多孔質弾性体及びその製造方法 |
JP2020038032A (ja) * | 2018-09-04 | 2020-03-12 | セイコーエプソン株式会社 | 冷却装置及びプロジェクター |
JP2021099176A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 株式会社リコー | 蒸発器及びループ型ヒートパイプ |
JP7415540B2 (ja) | 2019-12-20 | 2024-01-17 | 株式会社リコー | 蒸発器及びループ型ヒートパイプ |
KR20210129780A (ko) * | 2020-04-20 | 2021-10-29 | 한국원자력연구원 | 열전도관의 윅 구조물 |
KR102349444B1 (ko) * | 2020-04-20 | 2022-01-11 | 한국원자력연구원 | 열전도관의 윅 구조물 |
US11940223B2 (en) | 2020-04-20 | 2024-03-26 | Korea Atomic Energy Research Institute | Wick structure of heat pipe |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000171181A (ja) | ヒートパイプ | |
JP3450148B2 (ja) | ループ型ヒートパイプ | |
JP5720338B2 (ja) | ループ型ヒートパイプ | |
JP3591339B2 (ja) | ループ型ヒートパイプ | |
WO2011007604A1 (ja) | ループ型ヒートパイプ及びその起動方法 | |
WO2012049752A1 (ja) | ループ型ヒートパイプ及び電子機器 | |
JP2018185110A (ja) | ヒートパイプ | |
JP2017072340A (ja) | ヒートパイプ | |
JP5370074B2 (ja) | ループ型ヒートパイプ及びこれを備えた電子機器 | |
JP6433848B2 (ja) | 熱交換器、蒸発体、および電子機器 | |
JP5664107B2 (ja) | ループ型ヒートパイプ及びそのようなループ型ヒートパイプを備えた電子機器 | |
JPS5816187A (ja) | 熱伝達装置 | |
JP2009041825A (ja) | ループヒートパイプの蒸発器 | |
KR102442845B1 (ko) | 베이퍼 체임버 | |
JP3552395B2 (ja) | ループヒートパイプ | |
JP2012037098A (ja) | ループ型ヒートパイプ及び電子機器 | |
JP2904199B2 (ja) | キャピラリポンプループ用蒸発器及びその熱交換方法 | |
WO2024203124A1 (ja) | ヒートパイプ | |
JP4705840B2 (ja) | ループ型ヒートパイプ | |
JPS5919899Y2 (ja) | ヒ−トパイプ | |
JP2016133287A (ja) | ループ型ヒートパイプ | |
JP2007147194A (ja) | ヒートパイプ及びその製造方法 | |
WO2024210182A1 (ja) | ヒートパイプ | |
JP7458243B2 (ja) | 熱輸送デバイス | |
KR200344926Y1 (ko) | 에어로 핀을 채용한 히트파이프 난방유닛 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040511 |