JP2000043173A - コア材とそれを用いたfrp構造体およびその製造方法 - Google Patents
コア材とそれを用いたfrp構造体およびその製造方法Info
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 FRP構造体の成形を全体としてより安価に
効率よく行うことができるFRP構造体およびその製造
方法とそれに用いるコア材を提供する。 【解決手段】 溝付きコア材の少なくとも片面に強化繊
維基材を配置し、全体をバッグ基材で覆った後バッグ基
材で覆われた内部を真空状態にし、樹脂を注入して該樹
脂を前記コア材の溝を介して前記強化繊維基材の面方向
に拡散させつつ強化繊維基材の厚み方向に含浸してFR
P構造体を一発成形するに際し、前記コア材として、溝
がコア材の成形と同時に形成されたコア材を用いること
を特徴とするFRP構造体の製造方法、およびそれに用
いるコア材、そのコア材を用いたFRP構造体。
効率よく行うことができるFRP構造体およびその製造
方法とそれに用いるコア材を提供する。 【解決手段】 溝付きコア材の少なくとも片面に強化繊
維基材を配置し、全体をバッグ基材で覆った後バッグ基
材で覆われた内部を真空状態にし、樹脂を注入して該樹
脂を前記コア材の溝を介して前記強化繊維基材の面方向
に拡散させつつ強化繊維基材の厚み方向に含浸してFR
P構造体を一発成形するに際し、前記コア材として、溝
がコア材の成形と同時に形成されたコア材を用いること
を特徴とするFRP構造体の製造方法、およびそれに用
いるコア材、そのコア材を用いたFRP構造体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コア材とそれを用
いたFRP構造体およびその製造方法に関し、とくにコ
ア材の製造を含めたFRP構造体製造の全体コストを低
減できるとともにFRP構造体の製造を効率よく行うこ
とができ、しかも成形時の樹脂の流れを最適化可能な、
コア材とそれを用いたFRP構造体およびその製造方法
に関する。
いたFRP構造体およびその製造方法に関し、とくにコ
ア材の製造を含めたFRP構造体製造の全体コストを低
減できるとともにFRP構造体の製造を効率よく行うこ
とができ、しかも成形時の樹脂の流れを最適化可能な、
コア材とそれを用いたFRP構造体およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量で高強度な素材として、FRP(繊
維強化プラスチック)が各種産業分野で注目されてお
り、中でもCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が、
その優れた機械特性等から注目されている。
維強化プラスチック)が各種産業分野で注目されてお
り、中でもCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が、
その優れた機械特性等から注目されている。
【0003】このFRPは、比較的大型の部材に成形す
る場合には、FRPのスキン材と軽量のコア材との組み
合わせ構造、とくにコア材の両面にFRPスキン板を配
置したサンドイッチ構造を採ることがある。このような
構成により、大型でありながら軽量で、必要な強度、剛
性を備えたFRP構造体が得られる。
る場合には、FRPのスキン材と軽量のコア材との組み
合わせ構造、とくにコア材の両面にFRPスキン板を配
置したサンドイッチ構造を採ることがある。このような
構成により、大型でありながら軽量で、必要な強度、剛
性を備えたFRP構造体が得られる。
【0004】また、未だ出願未公開の段階であるが、本
出願人により、上記のような比較的大型のFRP構造体
の成形を効率よく行うために、溝付きコア材の少なくと
も片面に強化繊維基材を配置し、全体をバッグ基材で覆
った後バッグ基材で覆われた内部を真空状態にし、樹脂
を注入して該樹脂をコア材の溝を介して強化繊維基材の
面方向に拡散させつつ強化繊維基材の厚み方向に含浸し
てFRP構造体を一発成形する方法を提案している(た
とえば、特願平9−340694号、特願平9−340
695号)。
出願人により、上記のような比較的大型のFRP構造体
の成形を効率よく行うために、溝付きコア材の少なくと
も片面に強化繊維基材を配置し、全体をバッグ基材で覆
った後バッグ基材で覆われた内部を真空状態にし、樹脂
を注入して該樹脂をコア材の溝を介して強化繊維基材の
面方向に拡散させつつ強化繊維基材の厚み方向に含浸し
てFRP構造体を一発成形する方法を提案している(た
とえば、特願平9−340694号、特願平9−340
695号)。
【0005】このような一発成形においては、コア材、
たとえば発泡体からなるコア材には、成形時に樹脂の流
路となる溝が形成されているが、この溝は、コア材を矩
形等の所定形状に成形した後(あるいは作製した後)、
機械加工等によって所定のパターンとなるように形成さ
れている。
たとえば発泡体からなるコア材には、成形時に樹脂の流
路となる溝が形成されているが、この溝は、コア材を矩
形等の所定形状に成形した後(あるいは作製した後)、
機械加工等によって所定のパターンとなるように形成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如く
コア材形成後に溝を後加工する方法では、その後加工に
労力と費用がかかり、コア材の数が多い場合には、FR
P構造体の製造全体に占めるコア材の加工時間と加工費
用が極めて大きくなり、ひいてはFRP構造体の製造コ
ストを増大させることとなっていた。
コア材形成後に溝を後加工する方法では、その後加工に
労力と費用がかかり、コア材の数が多い場合には、FR
P構造体の製造全体に占めるコア材の加工時間と加工費
用が極めて大きくなり、ひいてはFRP構造体の製造コ
ストを増大させることとなっていた。
【0007】また、コア材の溝を機械加工により後加工
する場合、加工機の機能に限界があるため、形成すべき
溝のパターンも限定される。そのため、複雑なパターン
や任意の自由なパターンの溝を形成することができない
ことがあり、FRP構造体成形時の最適な樹脂の流路パ
ターンが得られないことがある。このコア材の溝パター
ンは、均質なFRP構造体を効率よく成形するために重
要な要件となり、溝パターンの最適化によって、より優
れた特性のFRP構造体を効率よく一発成形できるよう
になる。
する場合、加工機の機能に限界があるため、形成すべき
溝のパターンも限定される。そのため、複雑なパターン
や任意の自由なパターンの溝を形成することができない
ことがあり、FRP構造体成形時の最適な樹脂の流路パ
ターンが得られないことがある。このコア材の溝パター
ンは、均質なFRP構造体を効率よく成形するために重
要な要件となり、溝パターンの最適化によって、より優
れた特性のFRP構造体を効率よく一発成形できるよう
になる。
【0008】そこで本発明の課題は、FRP構造体の一
発成形を全体としてより低コストでかつ効率よく行うこ
とのできる、FRP構造体の製造方法およびその方法に
用いるコア材並びにそのコア材を用いたFRP構造体を
提供することにある。
発成形を全体としてより低コストでかつ効率よく行うこ
とのできる、FRP構造体の製造方法およびその方法に
用いるコア材並びにそのコア材を用いたFRP構造体を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のFRP構造体の製造方法は、溝付きコア材
の少なくとも片面に強化繊維基材を配置し、全体をバッ
グ基材で覆った後バッグ基材で覆われた内部を真空状態
にし、樹脂を注入して該樹脂を前記コア材の溝を介して
前記強化繊維基材の面方向に拡散させつつ強化繊維基材
の厚み方向に含浸してFRP構造体を一発成形するに際
し、前記コア材として、溝がコア材の成形と同時に形成
されたコア材を用いることを特徴とする方法からなる。
に、本発明のFRP構造体の製造方法は、溝付きコア材
の少なくとも片面に強化繊維基材を配置し、全体をバッ
グ基材で覆った後バッグ基材で覆われた内部を真空状態
にし、樹脂を注入して該樹脂を前記コア材の溝を介して
前記強化繊維基材の面方向に拡散させつつ強化繊維基材
の厚み方向に含浸してFRP構造体を一発成形するに際
し、前記コア材として、溝がコア材の成形と同時に形成
されたコア材を用いることを特徴とする方法からなる。
【0010】また、本発明に係るコア材は、溝付きコア
材の少なくとも片面に強化繊維基材を配置し、樹脂によ
り一体化されたFRP構造体の成形に用いられるコア材
であって、溝がコア材の成形と同時に形成されているこ
とを特徴とするものからなる。
材の少なくとも片面に強化繊維基材を配置し、樹脂によ
り一体化されたFRP構造体の成形に用いられるコア材
であって、溝がコア材の成形と同時に形成されているこ
とを特徴とするものからなる。
【0011】また、本発明に係るコア材は、溝付きコア
材の少なくとも片面に強化繊維基材を配置し、樹脂によ
り一体化されたFRP構造体の成形に用いられるコア材
であって、該コア材の溝表面が主にスキン層であること
を特徴とするものからなる。すなわち、コア材の溝は、
その全部あるいは少なくとも一部が、後加工によって形
成されるものではなく、コア材の成形と同時に形成され
るものであるから、溝表面がコア材の材質によるスキン
層として形成され、空孔等が表面に現れない滑らかな面
に形成される。溝表面におけるスキン層の面積比率は、
好ましくは50%以上であり、より好ましくは90%以
上である。
材の少なくとも片面に強化繊維基材を配置し、樹脂によ
り一体化されたFRP構造体の成形に用いられるコア材
であって、該コア材の溝表面が主にスキン層であること
を特徴とするものからなる。すなわち、コア材の溝は、
その全部あるいは少なくとも一部が、後加工によって形
成されるものではなく、コア材の成形と同時に形成され
るものであるから、溝表面がコア材の材質によるスキン
層として形成され、空孔等が表面に現れない滑らかな面
に形成される。溝表面におけるスキン層の面積比率は、
好ましくは50%以上であり、より好ましくは90%以
上である。
【0012】上記のようなコア材は、軽量性の点から、
発泡体からなることが好ましく、発泡体からなる、所定
の溝パターンを有する成形型内で発泡させることによ
り、所望の溝を有するコア材が容易に効率よく成形され
る。また、所定の凸型パターンを有する押型でホットプ
レスにより所定の溝パターンを形成したコア材としても
よい。
発泡体からなることが好ましく、発泡体からなる、所定
の溝パターンを有する成形型内で発泡させることによ
り、所望の溝を有するコア材が容易に効率よく成形され
る。また、所定の凸型パターンを有する押型でホットプ
レスにより所定の溝パターンを形成したコア材としても
よい。
【0013】上記のようなコア材を用いて上記方法によ
りFRP構造体を製造する場合、コア材の溝は、コア材
自身の成形時に実質的に同時に成形されるので、機械加
工等により後加工する必要がなくなり、所定の溝パター
ンを有するコア材が安価に効率よく製作される。しか
も、溝表面を容易にスキン層に形成できる。したがっ
て、多数のコア材を使用する場合にあっても、コア材の
製作時間と費用は少なくて済み、究極的には、FRP構
造体の製造全体でみた場合、その製造時間と費用が大幅
に低減される。
りFRP構造体を製造する場合、コア材の溝は、コア材
自身の成形時に実質的に同時に成形されるので、機械加
工等により後加工する必要がなくなり、所定の溝パター
ンを有するコア材が安価に効率よく製作される。しか
も、溝表面を容易にスキン層に形成できる。したがっ
て、多数のコア材を使用する場合にあっても、コア材の
製作時間と費用は少なくて済み、究極的には、FRP構
造体の製造全体でみた場合、その製造時間と費用が大幅
に低減される。
【0014】また、コア材の溝は成形によって形成され
るので、溝パターンには実質的に制約がなくなり、成形
型に所望の溝パターンさえ形成しておけば、実質的に任
意のあらゆるパターンが自由に設定可能となる。したが
って、一発成形により製造するFRP構造体に応じて、
成形時の最適な樹脂の流路パターンが得られることにな
る。その結果、FRP構造体の成形の効率化はもちろん
のこと、より均質な、かつ機械特性により優れたFRP
構造体が得られる。
るので、溝パターンには実質的に制約がなくなり、成形
型に所望の溝パターンさえ形成しておけば、実質的に任
意のあらゆるパターンが自由に設定可能となる。したが
って、一発成形により製造するFRP構造体に応じて、
成形時の最適な樹脂の流路パターンが得られることにな
る。その結果、FRP構造体の成形の効率化はもちろん
のこと、より均質な、かつ機械特性により優れたFRP
構造体が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
おいて対象とするFRP構造体は、コア材と、該コア材
の少なくとも片面に配置されたFRP板とを有するもの
である。必要に応じて、たとえば、コア材の少なくとも
一端部に配置されるFRP製の補強部材を備えていても
よい。このFRP板と補強部材は、強化繊維とマトリッ
クス樹脂とを含む複合材料である。これらFRP材の強
化繊維としては、炭素繊維の織物、マット、ストランド
や、ガラス繊維の織物、マット、ロービングを単独ある
いは混合して使用することが好ましい。特に軽量化効果
を最大限に発揮するためには炭素繊維の使用が好まし
い。そして、その炭素繊維も、炭素繊維糸1本のフィラ
メント数が通常の10,000本未満のものではなく、
10,000〜300,000本の範囲、より好ましく
は50,000〜150,000本の範囲にあるトウ状
の炭素繊維フィラメント糸を使用する方が、樹脂の含浸
性、強化繊維基材としての取扱い性、さらには強化繊維
基材の経済性において、より優れるため、好ましい。ま
たFRP構造体の表面に炭素繊維の織物を配置すると、
表面の意匠性が高められ、より好ましい。また、必要に
応じて、あるいは要求される機械特性等に応じて、強化
繊維の層を複数層に積層して強化繊維基材を形成し、そ
の強化繊維基材に樹脂を含浸する。積層する強化繊維層
には、一方向に引き揃えた繊維層や織物層を適宜積層で
き、その繊維配向方向も、要求される強度の方向に応じ
て適宜選択できる。
形態を、図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
おいて対象とするFRP構造体は、コア材と、該コア材
の少なくとも片面に配置されたFRP板とを有するもの
である。必要に応じて、たとえば、コア材の少なくとも
一端部に配置されるFRP製の補強部材を備えていても
よい。このFRP板と補強部材は、強化繊維とマトリッ
クス樹脂とを含む複合材料である。これらFRP材の強
化繊維としては、炭素繊維の織物、マット、ストランド
や、ガラス繊維の織物、マット、ロービングを単独ある
いは混合して使用することが好ましい。特に軽量化効果
を最大限に発揮するためには炭素繊維の使用が好まし
い。そして、その炭素繊維も、炭素繊維糸1本のフィラ
メント数が通常の10,000本未満のものではなく、
10,000〜300,000本の範囲、より好ましく
は50,000〜150,000本の範囲にあるトウ状
の炭素繊維フィラメント糸を使用する方が、樹脂の含浸
性、強化繊維基材としての取扱い性、さらには強化繊維
基材の経済性において、より優れるため、好ましい。ま
たFRP構造体の表面に炭素繊維の織物を配置すると、
表面の意匠性が高められ、より好ましい。また、必要に
応じて、あるいは要求される機械特性等に応じて、強化
繊維の層を複数層に積層して強化繊維基材を形成し、そ
の強化繊維基材に樹脂を含浸する。積層する強化繊維層
には、一方向に引き揃えた繊維層や織物層を適宜積層で
き、その繊維配向方向も、要求される強度の方向に応じ
て適宜選択できる。
【0016】FRPの樹脂としては、エポキシ、不飽和
ポリエステル、フェノール、ビニルエステルなどの熱硬
化性樹脂が、成形性・コストの点で好ましい。ただし、
ナイロンやABS樹脂等の熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂の混合樹脂も使用可能である。
ポリエステル、フェノール、ビニルエステルなどの熱硬
化性樹脂が、成形性・コストの点で好ましい。ただし、
ナイロンやABS樹脂等の熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂の混合樹脂も使用可能である。
【0017】なお、FRPの樹脂を無機材料に換えた複
合材料、すなわち、繊維強化無機材料は、とくに耐火材
への応用などに好ましい。したがって、繊維強化無機材
料の板状物を用いた繊維強化無機材料の構造体は、かか
る観点から好ましいものである。好ましい無機材料の例
としては、セメント、モルタル、コンクリートやアルカ
リ珪酸塩、石膏などが挙げられる。とくにセメントやモ
ルタルがより好ましい。
合材料、すなわち、繊維強化無機材料は、とくに耐火材
への応用などに好ましい。したがって、繊維強化無機材
料の板状物を用いた繊維強化無機材料の構造体は、かか
る観点から好ましいものである。好ましい無機材料の例
としては、セメント、モルタル、コンクリートやアルカ
リ珪酸塩、石膏などが挙げられる。とくにセメントやモ
ルタルがより好ましい。
【0018】コア材としては、発泡体や木材等を使用で
きるが、軽量化の点で発泡体が好ましい。発泡体の材質
としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、PVC、シリコンなどを用い、そ
の比重は0.02から0.2の間で選択することが好ま
しい。比重が0.02未満のものを用いると、十分な強
度が得られなくなる恐れが生じる。また、比重が0.2
を超えると、強度は高くなるが、重量が嵩み軽量化とい
う目的に反するものになってしまう。
きるが、軽量化の点で発泡体が好ましい。発泡体の材質
としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、PVC、シリコンなどを用い、そ
の比重は0.02から0.2の間で選択することが好ま
しい。比重が0.02未満のものを用いると、十分な強
度が得られなくなる恐れが生じる。また、比重が0.2
を超えると、強度は高くなるが、重量が嵩み軽量化とい
う目的に反するものになってしまう。
【0019】コア材の表面の溝は、たとえば、断面積の
異なる少なくとも2種の溝であることが好ましく、さら
に好ましくは、断面積0.5〜10cm2 の溝と、それ
に繋がるそれよりも断面積の小さな溝との少なくとも2
種からなるものである。
異なる少なくとも2種の溝であることが好ましく、さら
に好ましくは、断面積0.5〜10cm2 の溝と、それ
に繋がるそれよりも断面積の小さな溝との少なくとも2
種からなるものである。
【0020】FRP構造体においては、FRP板の体積
繊維含有率が35%以上65%以下であり、ボイド率が
5%以下であることが好ましく、より好ましくは、体積
繊維含有率が40%以上55%以下、ボイド率が3%以
下である。このような高体積繊維含有率、および低ボイ
ド率は、溝付きコア材と上記一発成形により容易に達成
される。
繊維含有率が35%以上65%以下であり、ボイド率が
5%以下であることが好ましく、より好ましくは、体積
繊維含有率が40%以上55%以下、ボイド率が3%以
下である。このような高体積繊維含有率、および低ボイ
ド率は、溝付きコア材と上記一発成形により容易に達成
される。
【0021】本発明においては、FRP構造体は、真空
バッグ法による一発成形法によって成形される。この一
発成形の例を図1に示す。図1では、サンドイッチ構造
を有するFRP構造体の成形について説明する。
バッグ法による一発成形法によって成形される。この一
発成形の例を図1に示す。図1では、サンドイッチ構造
を有するFRP構造体の成形について説明する。
【0022】図1に示す方法においては、型21内に、
発泡体等からなるコア材22が配置されるとともに、少
なくともその両面に強化繊維基材23が配置される。コ
ア材22は、本実施態様では複数の分割構成とされ、複
数のコア材22が平面的にみて縦横に配列されている。
配列されたコア材22の列の端部は、上記強化繊維基材
23がコア材22を包み込むように配置されてもよい
し、図1に示すように、コ字状のキャップ状強化繊維基
材28を配置してもよい。
発泡体等からなるコア材22が配置されるとともに、少
なくともその両面に強化繊維基材23が配置される。コ
ア材22は、本実施態様では複数の分割構成とされ、複
数のコア材22が平面的にみて縦横に配列されている。
配列されたコア材22の列の端部は、上記強化繊維基材
23がコア材22を包み込むように配置されてもよい
し、図1に示すように、コ字状のキャップ状強化繊維基
材28を配置してもよい。
【0023】各コア材22はたとえば図2に示すように
構成されており、樹脂の通り道となる大溝24と、該大
溝24から分岐した多数の小溝25を有している。この
大溝24および小溝25を介して樹脂が強化繊維基材2
3の面方向に拡散されつつ、拡散された樹脂が強化繊維
基材23の厚み方向に基材23に含浸される。この実施
態様では、コア材22自身に、溝部分により、樹脂を基
材面方向に拡散するための拡散路を付与してあるが、こ
の構造とともに、別部材からなる、樹脂を強化繊維基材
の面方向に拡散するシート状の媒体を設けてもよい。こ
の媒体は、強化繊維基材23の上面側に、あるいは上下
両面側に配置することができる。媒体の構造は特に限定
されないが、図2に示したと同様の溝構造を有するシー
ト状部材、あるいは縦横に溝を有するシート状部材、さ
らには網状部材等から構成できる。
構成されており、樹脂の通り道となる大溝24と、該大
溝24から分岐した多数の小溝25を有している。この
大溝24および小溝25を介して樹脂が強化繊維基材2
3の面方向に拡散されつつ、拡散された樹脂が強化繊維
基材23の厚み方向に基材23に含浸される。この実施
態様では、コア材22自身に、溝部分により、樹脂を基
材面方向に拡散するための拡散路を付与してあるが、こ
の構造とともに、別部材からなる、樹脂を強化繊維基材
の面方向に拡散するシート状の媒体を設けてもよい。こ
の媒体は、強化繊維基材23の上面側に、あるいは上下
両面側に配置することができる。媒体の構造は特に限定
されないが、図2に示したと同様の溝構造を有するシー
ト状部材、あるいは縦横に溝を有するシート状部材、さ
らには網状部材等から構成できる。
【0024】そして図2に示した実施態様では、コア材
22の両側部(または四辺部)に切り欠き凹部26が形
成されており、該切り欠き凹部26に図1に示すように
断面コ字状のリブ用補強部材を形成するための強化繊維
基材27が配置されている。パネルの中央部ではこのリ
ブを形成するコ字状強化繊維基材27同士が突き合わさ
れており、配列されたコア材22の端部部分では、コ字
状のキャップ用強化繊維基材28が配置されており、こ
れらがコア材22とともに、両面に配置した強化繊維基
材23で覆われている。但し、配列されたコア材22の
端部部分を強化繊維基材23で覆うようにする場合等に
は、該端部部分のコ字状のキャップ状強化繊維基材28
は必ずしも設ける必要はない。
22の両側部(または四辺部)に切り欠き凹部26が形
成されており、該切り欠き凹部26に図1に示すように
断面コ字状のリブ用補強部材を形成するための強化繊維
基材27が配置されている。パネルの中央部ではこのリ
ブを形成するコ字状強化繊維基材27同士が突き合わさ
れており、配列されたコア材22の端部部分では、コ字
状のキャップ用強化繊維基材28が配置されており、こ
れらがコア材22とともに、両面に配置した強化繊維基
材23で覆われている。但し、配列されたコア材22の
端部部分を強化繊維基材23で覆うようにする場合等に
は、該端部部分のコ字状のキャップ状強化繊維基材28
は必ずしも設ける必要はない。
【0025】上記強化繊維基材23の型の上面側が、バ
ッグ基材、たとえばバッグフイルム29で覆われ、内部
が真空ポンプ30による吸引によって真空状態にされ
る。次いで、バルブ31を開いて、液状の樹脂32が上
記真空状態に保たれた型21内に注入される。注入は、
多孔質材等からなるエッジブリーザ33を介して行わ
れ、ポンプ30への吸引も同様のエッジブリーザ34を
介して行われる。樹脂の注入位置、真空吸引位置、エッ
ジブリーザは33、34の設置位置は、適宜変更でき
る。たとえば、FRP構造体の中央部から樹脂を注入す
るようにすることもできる。また、本実施態様では、強
化繊維基材23の上面を直接バッグフイルム29で覆う
ようにしたが、必要に応じて、間に成形後に剥離される
離型資材(図示略)を介装してもよい。上記実施態様で
は、バッグフイルム29自身が離型資材の機能を備えて
いる。必要に応じて設ける離型資材としては、樹脂は通
過できるが硬化後に剥がされFRP構造体から取り除く
ことが可能な離型資材(たとえば、ナイロン製タフタ織
物シートなど)が好ましい。さらにまた、バッグフイル
ム29と強化繊維基材23の型の上面側との間に、鉄板
等の剛性板を配置してもよい。
ッグ基材、たとえばバッグフイルム29で覆われ、内部
が真空ポンプ30による吸引によって真空状態にされ
る。次いで、バルブ31を開いて、液状の樹脂32が上
記真空状態に保たれた型21内に注入される。注入は、
多孔質材等からなるエッジブリーザ33を介して行わ
れ、ポンプ30への吸引も同様のエッジブリーザ34を
介して行われる。樹脂の注入位置、真空吸引位置、エッ
ジブリーザは33、34の設置位置は、適宜変更でき
る。たとえば、FRP構造体の中央部から樹脂を注入す
るようにすることもできる。また、本実施態様では、強
化繊維基材23の上面を直接バッグフイルム29で覆う
ようにしたが、必要に応じて、間に成形後に剥離される
離型資材(図示略)を介装してもよい。上記実施態様で
は、バッグフイルム29自身が離型資材の機能を備えて
いる。必要に応じて設ける離型資材としては、樹脂は通
過できるが硬化後に剥がされFRP構造体から取り除く
ことが可能な離型資材(たとえば、ナイロン製タフタ織
物シートなど)が好ましい。さらにまた、バッグフイル
ム29と強化繊維基材23の型の上面側との間に、鉄板
等の剛性板を配置してもよい。
【0026】注入された樹脂は、前述の如く、コア材2
2の大溝24、小溝25に沿って強化繊維基材23の表
面の面方向に速やかに拡散しつつ、強化繊維基材23の
厚み方向に徐々に含浸される。このとき同時に、リブや
キャップを形成するコ字状強化繊維基材27、28にも
樹脂が含浸され、リブやキャップが一体に成形される。
含浸された樹脂が、常温で、場合によっては加熱によっ
て硬化され、FRP構造体が完成する。硬化後にバッグ
フイルム29が取り除かれ、硬化したFRP構造体が型
21から取り出される。このように、FRP構造体が一
発成形される。
2の大溝24、小溝25に沿って強化繊維基材23の表
面の面方向に速やかに拡散しつつ、強化繊維基材23の
厚み方向に徐々に含浸される。このとき同時に、リブや
キャップを形成するコ字状強化繊維基材27、28にも
樹脂が含浸され、リブやキャップが一体に成形される。
含浸された樹脂が、常温で、場合によっては加熱によっ
て硬化され、FRP構造体が完成する。硬化後にバッグ
フイルム29が取り除かれ、硬化したFRP構造体が型
21から取り出される。このように、FRP構造体が一
発成形される。
【0027】上記成形において、コア材に設けられた溝
は、成形の際の樹脂の通り道となる。この溝は、今ま
で、コア材本体を形成した後に、機械加工による後加工
で形成されていたが、本発明においては、コア材本体の
成形と実質的に同時に成形により形成される。
は、成形の際の樹脂の通り道となる。この溝は、今ま
で、コア材本体を形成した後に、機械加工による後加工
で形成されていたが、本発明においては、コア材本体の
成形と実質的に同時に成形により形成される。
【0028】コア材が軽量な樹脂からなる場合には、コ
ア材の成形型に予め所望の溝パターンを形成しておき、
その型内に樹脂を注入することにより、コア材の成形と
同時に所定パターンの溝が成形される。
ア材の成形型に予め所望の溝パターンを形成しておき、
その型内に樹脂を注入することにより、コア材の成形と
同時に所定パターンの溝が成形される。
【0029】コア材が発泡体からなる場合には、コア材
の成形型に予め所望の溝パターンを形成しておき、発泡
剤を含む樹脂等が型内に注入され、型内で発泡させるこ
とにより、所定パターンの溝を有する発泡体からなるコ
ア材が一発で成形される。
の成形型に予め所望の溝パターンを形成しておき、発泡
剤を含む樹脂等が型内に注入され、型内で発泡させるこ
とにより、所定パターンの溝を有する発泡体からなるコ
ア材が一発で成形される。
【0030】したがって、溝形成のための後加工が不必
要になり、溝付きコア材の製作時間と費用が大幅に低減
される。これは、FRP構造体の製造全体でみた場合に
も、FRP構造体の製造時間とコストの両方の大幅な低
減につながる。とくに、比較的大型のFRP構造体の製
造、使用するコア材の数の多いFRP構造体の製造の場
合に効果が大きい。
要になり、溝付きコア材の製作時間と費用が大幅に低減
される。これは、FRP構造体の製造全体でみた場合に
も、FRP構造体の製造時間とコストの両方の大幅な低
減につながる。とくに、比較的大型のFRP構造体の製
造、使用するコア材の数の多いFRP構造体の製造の場
合に効果が大きい。
【0031】また、溝がコア材自身とともに成形により
形成されるので、実質的にあらゆる溝パターンが自由に
かつ容易に形成される。したがって、FRP構造体成形
の際の樹脂の流路パターンが容易に最適化され、均質
で、部分的にも全体的にも特性の優れたFRP構造体が
得られる。
形成されるので、実質的にあらゆる溝パターンが自由に
かつ容易に形成される。したがって、FRP構造体成形
の際の樹脂の流路パターンが容易に最適化され、均質
で、部分的にも全体的にも特性の優れたFRP構造体が
得られる。
【0032】このコア材の溝パターンの最適化は、製造
すべきFRP構造体等に応じて適宜決めればよい。図3
に、コア材の溝パターン部の各種例を示す。もちろん、
図3に示したパターン以外の、任意の溝パターンとする
ことができる。
すべきFRP構造体等に応じて適宜決めればよい。図3
に、コア材の溝パターン部の各種例を示す。もちろん、
図3に示したパターン以外の、任意の溝パターンとする
ことができる。
【0033】図3(イ)は、前述の図2に示したコア材
と同等の溝パターンを有するコア材1を示しており、大
溝(メイン溝)2の両側に実質的に直角方向に複数の小
溝(サブ溝)3が分岐されたパターンを示している。
と同等の溝パターンを有するコア材1を示しており、大
溝(メイン溝)2の両側に実質的に直角方向に複数の小
溝(サブ溝)3が分岐されたパターンを示している。
【0034】図3(ロ)は、大溝2に対し小溝4が斜め
方向に分岐し、かつ、互いに平行に延びるパターンを有
するコア材5を示している。
方向に分岐し、かつ、互いに平行に延びるパターンを有
するコア材5を示している。
【0035】図3(ハ)は、大溝2の両側に、山形形状
の小溝6が連通したパターンを有するコア材7を示して
いる。
の小溝6が連通したパターンを有するコア材7を示して
いる。
【0036】図3(ニ)は、複数の溝8が波状に延びる
ように形成されたパターンを有するコア材9を示してい
る。
ように形成されたパターンを有するコア材9を示してい
る。
【0037】図3(ホ)は、溝10が直交格子状に形成
されたパターンを有するコア材11を示している。
されたパターンを有するコア材11を示している。
【0038】図3(ヘ)は、溝12が斜め格子状に形成
されたパターンを有するコア材13を示している。
されたパターンを有するコア材13を示している。
【0039】このように、コア材の溝は、成形によって
形成することにより、実質的に任意のパターンに形成さ
れ、製造すべきFRP構造体等に応じて、成形の際の樹
脂流路パターンが最適化される。
形成することにより、実質的に任意のパターンに形成さ
れ、製造すべきFRP構造体等に応じて、成形の際の樹
脂流路パターンが最適化される。
【0040】また、コア材が発泡体の場合には、図4に
示すように、成形前の発泡体コア材16に対し、所定の
凸型パターン15aを有する押型15をホットプレスを
用いて押し付け、所定の溝パターン17aを形成して所
望のコア材17を成形するようにしてもよい。この方法
によっても、コア材17に最適な溝パターン17aを、
機械加工の制限を受けることなく、形成することが可能
である。
示すように、成形前の発泡体コア材16に対し、所定の
凸型パターン15aを有する押型15をホットプレスを
用いて押し付け、所定の溝パターン17aを形成して所
望のコア材17を成形するようにしてもよい。この方法
によっても、コア材17に最適な溝パターン17aを、
機械加工の制限を受けることなく、形成することが可能
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコア材、
FRP構造体、その製造方法によれば、コア材の溝をコ
ア材自身の成形と同時に形成するようにしたので、コア
材の製作、準備を含めたFRP構造体の製造全体につい
てみて、FRP構造体をより安価にかつ効率よく一発成
形することができる。
FRP構造体、その製造方法によれば、コア材の溝をコ
ア材自身の成形と同時に形成するようにしたので、コア
材の製作、準備を含めたFRP構造体の製造全体につい
てみて、FRP構造体をより安価にかつ効率よく一発成
形することができる。
【0042】また、コア材の溝を容易に最適化できるの
で、FRP構造体成形の際の樹脂の流路パターンを最適
化でき、より均質で特性に優れたFRP構造体を一発成
形できる。
で、FRP構造体成形の際の樹脂の流路パターンを最適
化でき、より均質で特性に優れたFRP構造体を一発成
形できる。
【図1】本発明に係るFRP構造体の一発成形方法の一
例を示す概略構成図である。
例を示す概略構成図である。
【図2】図1の方法で用いられるコア材の拡大斜視図で
ある。
ある。
【図3】コア材の溝パターンの各種例を示すコア材の溝
パターン部の平面図である。
パターン部の平面図である。
【図4】コア材の別の成形例を示す概略側面図である。
1、5、7、9、11、13 コア材 2、3、4、6、8、10、12 溝 15 ホットプレス押型 15a 凸型パターン 16 加工前の発泡体(コア材) 17 加工後のコア材 17a 溝パターン 21 型 22 コア材 23 強化繊維基材 24、25 溝 27、28 コ字状強化繊維基材 29 バッグフイルム(バッグ基材) 30 真空ポンプ 31 バルブ 32 樹脂 33、34 エッジブリーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 44/00 B32B 3/02 B32B 1/06 5/18 3/02 B29C 67/14 L 5/18 67/22 // B29K 105:04 105:08 307:04 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AD11A AD11C AD11H AE01A AE01C AE06A AE06C AK04B AK07B AK12B AK15B AK33A AK33C AK44A AK44C AK51B AK52B AK53A AK53C BA03 BA06 BA10A BA10C BA13 DB05 DC11B DC14B DC15B DG01A DG01C DG01H DH02A DH02C DJ01B EC051 EC182 EH312 EJ591 JL02 YY00A YY00C YY00H 4F204 AA04 AA11 AA13 AA15 AA31 AA33 AA37 AA39 AA41 AC03 AD02 AD05 AD16 AD17 AG02 AG03 EA05 EB01 EB13 EB24 EK09 EK17 EK19 4F205 AA04 AA11 AA13 AA15 AA31 AA33 AA37 AA39 AA41 AC03 AD02 AD05 AD16 AD17 AG02 AG03 GA15 GB01 GB13 GB26 GC06 GD07 GF30 HB01 HC05 HC16 HC17 4F212 AA04 AA11 AA13 AA15 AA31 AA33 AA37 AA39 AA41 AC03 AD02 AD05 AD16 AD17 AG02 AG03 UA13 UB01 UG02
Claims (14)
- 【請求項1】 溝付きコア材の少なくとも片面に強化繊
維基材を配置し、全体をバッグ基材で覆った後バッグ基
材で覆われた内部を真空状態にし、樹脂を注入して該樹
脂を前記コア材の溝を介して前記強化繊維基材の面方向
に拡散させつつ強化繊維基材の厚み方向に含浸してFR
P構造体を一発成形するに際し、前記コア材として、溝
がコア材の成形と同時に形成されたコア材を用いること
を特徴とする、FRP構造体の製造方法。 - 【請求項2】 前記コア材が発泡体からなる、請求項1
のFRP構造体の製造方法。 - 【請求項3】 前記コア材が、所定の溝パターンを有す
る成形型内での発泡により成形される、請求項2のFR
P構造体の製造方法。 - 【請求項4】 溝付きコア材の少なくとも片面に強化繊
維基材を配置し、樹脂により一体化されたFRP構造体
の成形に用いられるコア材であって、溝がコア材の成形
と同時に形成されていることを特徴とするコア材。 - 【請求項5】 溝付きコア材の少なくとも片面に強化繊
維基材を配置し、樹脂により一体化されたFRP構造体
の成形に用いられるコア材であって、該コア材の溝表面
が主にスキン層であることを特徴とするコア材。 - 【請求項6】 発泡体からなる、請求項4または5のコ
ア材。 - 【請求項7】 所定の溝パターンを有する成形型内での
発泡により成形されている、請求項6のコア材。 - 【請求項8】 所定の凸型パターンを有する押型でホッ
トプレスにより溝パターンが形成されている、請求項6
のコア材。 - 【請求項9】 請求項1ないし3のいずれかに記載の方
法により製造されたFRP構造体。 - 【請求項10】 請求項4ないし8のいずれかに記載の
コア材を用いて成形されたFRP構造体。 - 【請求項11】 コア材の表面に断面積の異なる少なく
とも2種の溝が形成されている、請求項10のFRP構
造体。 - 【請求項12】 FRP層の体積繊維含有率が35%以
上65%以下であり、ボイド率が5%以下である、請求
項10または11のFRP構造体。 - 【請求項13】 FRP構造体の強化繊維として、1本
当たりのフィラメント数が10,000〜300,00
0本の範囲にある炭素繊維を用いることを特徴とする、
請求項10ないし12のいずれかに記載のFRP構造
体。 - 【請求項14】 請求項4ないし8のいずれかに記載の
コア材と、該コア材の少なくとも片面に配置された繊維
強化無機材料物とからなる繊維強化無機材料の構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10217025A JP2000043173A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | コア材とそれを用いたfrp構造体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP10217025A JP2000043173A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | コア材とそれを用いたfrp構造体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000043173A true JP2000043173A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16697666
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---|---|---|---|
JP10217025A Pending JP2000043173A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | コア材とそれを用いたfrp構造体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000043173A (ja) |
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1998
- 1998-07-31 JP JP10217025A patent/JP2000043173A/ja active Pending
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