突然ですが、「太陽のトマト麺」をご存じですか? 東京都と神奈川県を中心にチェーン展開するラーメン店で、イタリアンとラーメンが融合したトマトラーメンが特徴。ほかにはない味わいとして多くのファンを獲得している同店ですが、実はECサイトで、二郎インスパイアなラーメンを販売しているのです。その名も「〜二郎インスパイア系〜太陽の“トマ”二郎」(以下、「トマ二郎」)。超気になったのでさっそく実食してみました!
「トマ二郎」を作る前に、まずはスタンダードな味をチェック! 「太陽のトマト麺」の店舗で、トマトラーメンを食べてきました。今回食べたのは、定番の「太陽のラーメン」。さらに、ラーメンを食べた後は、残ったスープをご飯にかけて食べる「らぁリゾ」が人気とのことで、サイドメニューの「らぁリゾ」も注文しました。
右前が「太陽のラーメン」。左奥が「らぁリゾ」です
まずは「太陽のラーメン」から! スープをすすってみると、トマトの酸味とコクがきいた、イタリアンな雰囲気あふれる本格派なトマトスープです。そして麺は博多ラーメンのような細麺。この麺がスープと相性抜群で、適度にスープがからみ、トマトの旨みだけが味わえます。具材はトマトスープと相性がいいチキンと、小松菜の品種改良エコ野菜・江戸菜。特にチキンは結構ボリュームがあり、歯ごたえもよかったです。
そして、〆の「らぁリゾ」。メニュー表では、ご飯が入ったお椀にスープをかけて食べるのがおすすめの食べ方のようです。よく混ぜて食べると、確かにほぼリゾット! ご飯にのったフライドオニオンとバジル、チーズがトマトスープを味変してくれて、「太陽のラーメン」とはまた違う味わいになり、食欲を刺激します。
〆のご飯でカロリーが気になる人もいると思いますが、ご飯は玄米とマンナンヒカリを25%配合しており、カロリーが25%カットされています。うれしいポイントですね
店舗の味を確認したところで、次は「トマ二郎」にチャレンジ! 公式サイトである「太陽のトマト麺オンラインショップ」のほか、Amazonでも購入できます。今回はAmazonで注文してみました。
同梱されているのは、生麺、具入りスープ、辛茄子、ニンニクみじん、背脂、海苔。このほかに、モヤシとキャベツを合計で200g、自分で用意する必要があります。また、お好みで粉チーズとご飯を用意してもいい旨が記載されていました。
このセットがクール便で届きました
作り方が書かれた用紙も付いているので初心者でも安心です
それでは、「トマ二郎」を作っていきます! まずはモヤシとキャベツの下ごしらえ。キャベツはざく切りにしました。ちなみに、今回のレシピではタイマーが必須です。作る際は、スマホでもいいので用意しておきましょう。
モヤシとキャベツは多めに買って、自分で量をカスタマイズしてもよさそう
次はスープを温めます。深型のフライパンが推奨とのことで、それにならってみました。沸騰したお湯で、具入りスープのパックを13分温めます。ここでタイマーON!
具入りスープはボリュームがあります
別の鍋で、麺を茹でるためのお湯を沸かし、麺を茹でていきます。たっぷりのお湯で茹でることが、麺をよりいっそうおいしく仕上げる秘訣だそう。お湯を沸かす時間を短縮するため、鍋と同時進行で電気ケトルでもお湯を沸かしました。麺をお湯に入れるタイミングは、具入りスープを茹でる時間が残り4分20秒〜4分40秒になったとき。茹で上がったらザルでしっかり湯切りをします。
生麺を入れた直後。少し湯温が下がっています
麺を茹で始めた後、最初に湯煎していた具入りスープの茹で時間が残り3〜4分になったら、具材の辛茄子と背脂のパックも投入。残り時間が1分になったら、ニンニクみじんのパックも入れて一緒に温めていきます。
具材がたくさん入ってお湯がこぼれないよう注意
さらに、麺を茹でている間に手鍋に湯を沸かし、モヤシとざく切りにしたキャベツを30秒茹でて、水気を切ります。ガスコンロやIHが2口しかない場合は、麺を少し早めに茹でて、火元を空けるのがよさそう。
すべて茹で上がったら、盛り付けです! 盛り付けにも順番があります。【1】まずは麺を入れて、【2】スープを注ぎ、【3】箸で麺を整えた後に、【4】もやしとキャベツをこんもりと盛り付け、【5】辛茄子、ニンニクみじん、背脂、海苔を盛り付ければ完成!
背脂をキャベツやモヤシの上にのせると、二郎系ラーメンっぽくなりますね
まずはスープを飲んでみます。店舗で食べた「太陽のラーメン」と似ていて、トマトのコクと酸味が濃厚に味わえる本格派のイタリアンスープです。しかし、ニンニクみじんや背脂を混ぜてから麺をすすると味わいが一変! 一気に二郎系ラーメンの味になりました。麺が二郎系っぽいワシワシとした食感の中太麺なことと、背脂とニンニクが二郎系らしさを強調しているようです。
トマトの風味は残るので、全体的にはトマトの酸味がきいたマイルドな二郎系といった印象。ニンニク&背脂とトマトスープの相性が意外なほどよかったのには驚きました! 中太麺が腹にたまるのはもちろん、大きいチキンと、モヤシとキャベツもあるので、一杯で満腹に。大ボリュームなのも、二郎系らしいですね。
チキンがかなり大きかった!
正直、かなり満腹ですが……(笑)、せっかくなので「らぁリゾ」も試してみました。ご飯に、残ったスープと少しの具材を入れて、粉チーズをふって食べてみます。ニンニクがきいたスープによって、より刺激的なリゾットになっていました! もしかしたら、店舗で食べる「らぁリゾ」より好きな人が多いかも!?
「トマ二郎」の「らぁリゾ」が最高でした
店舗の「太陽のラーメン」と、今回作った「トマ二郎」を食べ比べてわかったのは、二郎系ラーメンに寄せるため、さまざまな工夫がされていることでした。麺を中太麺に変えるだけでなく、背脂とニンニクみじんを入れて二郎系らしさを演出していますが、トマトスープの味を残すため、バランスは綿密に計算したはず。モヤシとキャベツを合計200g使うことで、スープの味が薄まるのではと思いましたが、そのあたりも計算されていたのか、最後までスープが薄まることなく楽しめました。調理時間が合計約18分かかったのと、手順が結構複雑なので、作り方の用紙をしっかり読んでから作るのがよさそう。変化球な一杯ではありますが、二郎系としての完成度はかなり高いと思うので、二郎ファンの方にも、ぜひ一度食べてほしいです!