ストーリーを忘れてしまうほど息を呑む映像、あまりにも衝撃的だった
墨を自在に操っているようだ
影が全てを司っており、光が入っていいタイミングを巧みに手懐けている
枯れ木林
そういうシーンがあるわけ…
このレビューはネタバレを含みます
『血』は血族の意だったのか、勝手に暴力的なものを想像していた
父親と息子と兄弟と叔父、恋人と借金取りとそれらの関係が次第に理解できていく。
序盤は展開を汲み取るのに意識を集中していてどこか掴めずにい…
不安や恐れに苛まれる恋人たち
幻想的な森、黒く光る沼
得体の知れない男たち
闇に呑まれていく若者たち、そして少しの希望はどこへ向かうのだろうか。
暗黒が創る幻想世界に魅せられる。
肌の色も、血の…
ずっとコントラスト100みたいなバキバキの画面。コスタをドライヤー/ブレッソンと安易に混同し難いのは、彼は映画を白と黒ではなくその先の「光」「闇」まで解体して世界を捉え直そうと試みているからだと思う…
>>続きを読む"不安や恐れに苛まれる恋人たち"
"幻想的な森"
"黒く光る沼"
"得体の知れない男たち..."
ひとつひとつの画がとても強烈。
モノクロらしい力強さと、幻想的映像の融合。
この暗黒の世界に魅入ら…
【闇の奥】
珍しくポルトガル版ヌーヴェルヴァーグという雰囲気のある作品。若者が犯罪に手を染め、逃避行するというゴダールの『勝手にしやがれ』やニコラス・レイ『夜の人々』などを想起させる青春✖️犯罪映…
なるほど、よくわからない。とは、ペドロ・コスタのどの作品を見ても思うこと。しっかしデビューからここまでバキバキの映像をキめてくる彼はやはり只者じゃない。まずイネス・デ・メデイロスのこの世のものとは思…
>>続きを読むペドロ・コスタ監督『血』(1989)
あまりにも美しいモノクロの景色…
残酷な話がここまで端麗なことがあるだろうか…まさに映画の魔法にかかったような世界🪄
賑やかな、恍惚とする音楽と壊れていく…