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「番勝負」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 番勝負とは

2025-01-05

今日囲碁の日、おまいら囲碁の日くらい囲碁に触れてみないか? 2025

新年だし新しいことでも始めてみようかと思ってる人はのんびり囲碁でも始めよう

2024年の総括

2024年日本棋院100周年でまさに記録づくめの年となった

主な囲碁ニュースとして

・一力遼が日本人27年ぶりの国際大会優勝・世界一応氏杯

上野愛咲美が日本人女流として初めて国際大会優勝(呉清源杯)

・仲邑菫が二大会連続決勝進出。崔精と金彩瑛に敗れどちらも準優勝

・芝野虎丸、国際棋戦ベスト4春蘭杯

かなりビッグニュースが立て続いたが以前として囲碁界に吹く風は厳しい

衝撃的だったのが毎年恒例だった新春番組将棋はあったのに囲碁オミットされたこである

去年は豪華な装いだったのに(https://x.com/hibiki_0202_15/status/1730535711986864191

物語から入る

名作『ヒカルの碁』が10巻分無料公開中(10日まで)

https://x.com/shonenjump_plus/status/1872809694756048929

2024年公開、草彅剛主演の『碁盤斬り』がアマプラで公開中

なんと井山や藤沢里菜など棋士たちも多数映画出演しているぞ!

物語を楽しむ他に、棋士がどこに出演しているかウォーリーを探せ的な楽しみ方もできる

https://www.amazon.co.jp/%E7%A2%81%E7%9B%A4%E6%96%AC%E3%82%8A-%E7%99%BD%E7%9F%B3%E5%92%8C%E5%BD%8C/dp/B0D957GL6L

ザ・グローリーNetflix

高校生時代残酷いじめによって自主退学まで強いられ、魂まで壊されたムン・ドンウン。

主導者のパク・ヨンジンをはじめとする加害グループに向け、生涯をかけて緻密に準備した凄絶な復讐と、その渦に陥る人々のストーリーを描いた復讐

囲碁キーアイテムとして活用した恋愛+リベンジ物語

魅惑の人(Netflix

朝鮮の王イ・ソンの弟であるイ・イン(チナン大君)は、臣下として仕えてきたが、清での人質から戻ると政権争いによって心身ともに病んだ兄に冷遇され居場所をなくしていた。一方、領議政の娘カンヒスは、得意の囲碁を使い、男装をして「賭け囲碁師」として暗躍し、得た資金によって人助けをしていた。ひょんなことで出会った2人は、身分と年齢を超越した友人として関係を築くが、王権政治的権力をめぐる争いに巻き込まれていく。

なんか知らんが囲碁漫画の新連載が始まるらしい

https://news.yahoo.co.jp/articles/578e3054cd5db9b8f922b6aebfe0bbb8f5770469

デバイスから入る

自律囲碁ロボットがRentioでなんと月額たった5000円でレンタルできる

https://www.rentio.jp/products/rg2w-j

情報から入る

この人をフォローしておけば囲碁界の情報が全て入ってくる

棋士自分の対局日をよしろーさんのTwitterから知ることもあるのだとか

https://twitter.com/yoshiro_kaba

2025年囲碁界の見どころ

日中韓5人勝ち抜きチーム農心杯、ビリ脱出なるか

もうすでにあと一人でピンチ日本が優勝したのは2005年最後で、26回中20回がビリ

2021年は井山の4連勝もあり16年ぶりに最下位を脱した。

https://www.nihonkiin.or.jp/match/noshin/026.html

一力遼、七冠なるか!?

国際棋戦は応氏杯以外敗れてしまったが、棋力が心身ともに充実してきている一力は飛ぶ鳥を落とす勢い。

以前はメンタル面に脆さがあったが最近メンタルトレーナーもつけて克服してきている。

無冠になってしまった虎丸の復冠にも期待したい。

福岡くん七大タイトル初挑戦なるか

院生時代に114連勝してストレートプロ入りした福岡航太朗だが

15歳で史上最年少で棋聖戦Cリーグ入りするも(3日後に仲邑菫が12歳でリーグ入りし更新

19歳となり井山、一力、虎丸は同年齢時点ですでに結果を出していたので、中々結果が出ず伸び悩みが危惧されていた

しか2024年に大きく躍進。碁聖戦ベスト4名人戦は初のリーグ入りと一定の結果を出した

そして特筆すべきは竜星戦

史上初の一回戦から勝ち上がり、虎丸に勝った藤沢、一力に勝った広瀬、そして井山竜星を破り初タイトルとなった

https://x.com/yoshiro_kaba/status/1871495232455578061

2025年は七大タイトル挑戦が期待される

2年連続世界メジャー制覇なるか

数十年に一度しか優勝できないようでは盛り上がらない

二年連続で結果を出してほしいところだ

仲邑菫、韓国タイトルなるか

2024年は2大会連続で決勝の番勝負進出するも惜しくもどちらも敗れた

2025年さらなる結果を求めたい

世界の最高棋士リーグ戦が始まる

女流では黄竜士杯が世界トップ女流の集うリーグ戦となったが男女無差別の国際棋戦でリーグ戦は初めてだ

トップ棋士たちがリーグ戦を競う大注目リーグとなる

これは野球で喩えるならドジャースヤンキースソフトバンク巨人ロッテ・ジャイアンツ統一ライオンズ等が集うペナントトレースといったところだ

第一回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦』

韓国4(申眞諝九段、朴廷桓九段、申旻埈九段、姜東潤九段

中国2(屠暁宇九段、許嘉陽九段

日本1 未定

台湾1 未定

ワイルドカード1 未定

隔年開催。9人のリーグ戦で1, 2位の3番勝負韓国4, 中国2, 日本1, 台湾1, ワイルドカード1。1時間+フィッシャー30秒。

過去囲碁の日

2023年版 20240105002215

2024年20230107144115

2024-12-18

増田藤井聡太に挑戦する!

世間では西山朋佳女流三冠プロ入り挑戦2勝2敗が話題だが、同日将棋界ではもう一つのビッグニュースがあった。増田がついにタイトル(棋王戦)初挑戦を決めたのだ。

増田と言ってもはてな匿名ダイアリーの著者のことではない。増田康宏八段27歳である。16歳でプロになり直後から高い勝率を誇った天才であるが、中学生棋士に最年少の座を明け渡して以降、将棋界の天才といえばすっかり藤井聡太のことになってしまった。大天才藤井にアッという間に抜き去られて前人未到の八冠と大きく突き放された増田であったが彼もやはり天才A級棋士八段まで上り詰め、さらには棋王戦挑戦者決定トーナメントで優勝し、ついに悲願のタイトル初挑戦を決めたのだ!

史上最強棋士である藤井聡太に五番勝負で勝ち越すのは厳しいかもしれないが、同じ増田のよしみ、みんな応援しよう!

2024-11-10

囲碁史上、最も重要棋士人物16選

1. 吉備真備日本囲碁の始祖)

中国囲碁を学び、日本に伝えたとされる。

大宝律令の中に碁に関する項目があること、隋書倭国伝に「好棋博、握槊、樗蒲之戯(囲碁、握槊、樗蒲(さいころ)の競技を好む)」との記載があることから、実際にはさらに以前から伝わっていた説もある。

2. 本因坊算砂(初代本因坊

囲碁四家の筆頭・本因坊家の始祖。

信長秀吉家康等に仕え囲碁指南する。

後の幕府保護に繋がる礎を築いた。

初代碁所であると同時に初代将棋所でもあった。

3. 徳川家康囲碁保護

本因坊安井井上・林の四家を召し抱え囲碁庇護した。

幕府庇護のもと囲碁に専念する職業棋士誕生し四家の互いの切磋琢磨により日本での囲碁技術が飛躍的に向上、多くの名手が生まれる土壌が整えられた。

朝鮮通信使で来た囲碁の名手と日本棋士との差は3子であったという。

近世囲碁の発展、振興に絶大な貢献。囲碁殿堂表彰にも第一回で選ばれている。

4. 本因坊道策(段位や手割りの発明

囲碁史上最も偉大な棋士の一人。

いまや囲碁以外でも用いられている段位制度発明し、棋士同士の実力差を可視化囲碁競技性を高めた。

手割りも彼の発明であり囲碁局面評価技術発展に大きな影響を与えた。

その卓越した棋力は「棋聖」「実力十三段」と称された。(当時の実力最高段位は七段、九段名人

5. 大倉喜七郎日本棋院創設)

帝国ホテル、およびホテルオークラ創設者である大倉喜八郎の息子で大倉財閥2代目総帥

明治維新により幕府後ろ盾を失い混迷と貧窮を極める囲碁界に対し経済面で多大な援助を行い、本因坊家、方円社、裨聖会等乱立する各派閥大同合意させ日本棋院を設立

1946年まで日本棋院副総裁を務めて名誉総裁となる。

財界の力を背景に棋士たちをまとめ、混乱を収拾し碁界合同に物心両面で貢献し現在囲碁界の礎を築いた。

現在でもホテルオークラには高級囲碁サロンがあるという。

6. 喜多文子女流囲碁の母)

女流棋士として初の実力四段となり、また多くの女流棋士を育てたこから現代女流碁界の母」と呼ばれる。

女性囲碁界で活躍する道を切り開いた。

喜多は杉内寿子を始め多くの女性棋士の育成にも尽力し、女流囲碁界の興隆に貢献した。

彼女情熱努力により、女性囲碁参加が増え、囲碁界の多様性が高まった。

NHK朝ドラあさが来た」のヒロインモデル広岡浅子とも交流があり二人の棋譜が残っている。(明治41年朝日新聞掲載

https://kajimaya-asako.daido-life.co.jp/column/15.html

7. 本因坊秀哉(家元最後本因坊、終身名人最後名人

本因坊名跡日本棋院に譲渡し、選手権制の本因坊戦創設に導いた。

川端康成小説名人』のモデルとしても知られる。

8. 木谷實(新布石・後進の育成)

囲碁常識を変えた「新布石理論提唱者として知られる。呉清源と共に伝統的な布石にとらわれない大胆な構想で囲碁戦略革新をもたらした。

また多くの内弟子を取って育成し、大竹英雄名誉碁聖加藤正夫名誉王座・二十四世本因坊秀芳・武宮正樹九段小林光一名誉棋聖・二十五世本因坊治勲など「木谷門下」として知られる多くのトップ棋士を輩出した。

木谷の教育と熱意は、日本囲碁界のレベルを大きく引き上げ、現代囲碁の礎を築いた。

9. 呉清源(新布石

道策に匹敵する囲碁史上最も革新的な棋士の一人。

木谷實とともに革新的な布石を開発し、囲碁戦術戦略革命を起こした。

呉の卓越した棋力は「昭和棋聖」と称され、多くの名勝負を残した。

彼の影響は日本のみならず世界囲碁界に及び、囲碁の深みと可能性を広げた。

10. 岩本薫海外普及)

私財を投じて海外囲碁普及に尽力。ヨーロッパアメリカを訪れ、講演や指導を通じて囲碁の魅力を世界に伝えた。

岩本活動により、海外での囲碁人口が増加し、国際的囲碁交流の基盤が築かれた。

原爆下の対局」でも知られる。

11. 武宮正樹囲碁常識を覆す宇宙流)

宇宙流」と呼ばれる独特の打ち方で知られる。

陣地の多い方が勝ちであるゲームにも関わらず、地を取りに行かず盤上全体を大きく使い従来の囲碁常識を覆す。

武宮の革新的な戦法は多くのファンを魅了し、囲碁可能性を広げた。

国際棋戦でも活躍し、日本囲碁の強さを世界に示した。

12. 藤沢秀行中韓棋士の育成・強化)

独特の棋風と人柄で多くの人々に影響を与えた。中国韓国棋士との交流を深め、彼らの育成と強化に貢献した。

藤沢自身経験技術を惜しみなく伝え、国際的囲碁レベル向上に寄与した。

13. 曺薫鉉(日本修行自身弟子世界一の棋士に)

日本修行を積み、後に帰国韓国囲碁界の発展に大きく貢献した。

また、彼の弟子である李昌鎬を育成し、共に世界一の座を競い合った。

韓国囲碁の飛躍的な成長を支え、国際囲碁界に大きな影響を与えた。

日本囲碁トップの座から降り、囲碁界の勢力図が塗り替わる大きなきっかけとなった。

14. 李昌鎬世界一の棋士

史上最強棋士の一人とされる。曺薫鉉の弟子として才能を開花させ、圧倒的な強さを誇り多くの国際棋戦で優勝した。

国際棋戦の優勝回数は歴代最多であり、2位以下に大きな差をつけている。

15. ほったゆみ小畑健ヒカルの碁

ヒカルの碁』のヒットにより少年少女たちの囲碁人口を増加させる。

低迷極まる囲碁界に一筋の光をもたらした。

ヒカルの碁がなければ日本囲碁界は今よりもっと厳しい状況に置かれていただろうことは想像に難くない

16. デミス・ハサビスAlphaGoAIおよび囲碁革命

DeepMind社の創設者。ハサビスのチームが開発したAIAlphaGo」が2016年世界トップ棋士李世ドルを破り囲碁界に衝撃をもたらす。

AlphaGoの登場は人間思考を超えるAI可能性を示し囲碁戦略研究にも新たな視点提供した。

今まで悪手とされていた手が見直されたり人間には全く思いつかない手を編み出す等、囲碁常識AI前とAI後では大きく変わった。

2024年にはノーベル賞を受賞した。

追記

芮廼偉(見えない天井を破る)

韓国で当時世界トップ棋士の曺薫鉉を番勝負で破り女性で初めて男女混合棋戦でのタイトルを取る。

囲碁性別関係なく戦える競技であることを示した。

2024-11-03

LIVE韓国女子囲碁リーグ仲邑菫チーム、初年度で優勝しそう

仲邑菫所属の創設初年度の平沢ブレインティレギュラーシーズンを1位通過(anond:20241031231711)しポストシーズン優勝決定戦

番勝負で一昨日勝ち、昨日負けで1-1。

本日勝ったチームが優勝

仲邑菫チームは本日仲邑菫勝ち、高ミソ負けの1勝1敗

キム・ダヨン(保寧)とキム・ジュア(平沢)の対決で優勝が決まるが現在大優勢

https://www.youtube.com/watch?v=dSY8XeFMNBs

2024-09-19

昨日起きた将棋界史上初(多分)の快挙について

2024/9/18の対局結果

伊藤園お~いお茶杯 王位戦 予選1回戦

福間香奈女流五冠○-●☖安用寺孝功七段

王座戦 一次予選1回戦

西山朋佳女流三冠○-●☖神谷広志八段

大島綾華女流二段○-●☖豊川孝弘七段

9/18の対局で女流棋士3名全員が一般棋戦で勝利を収めた。同日に3名勝利はおそらく将棋界史上初の快挙だと思われる。

相手棋士たちも全盛期は過ぎているとはいえ神谷八段・豊川七段は順位戦B級1組、安用寺七段はB級2組を経験してきた経験豊富棋士だ。

王座戦一次予選では先月福間村田智弘七段に勝ち2回戦に駒を進めている)

女流棋士の現トップ層は一般棋戦の予選で当たるクラス棋士には普通に勝てるレベルに達していると言ってよいと思う。清水中井らの世代ではそれすらも難しかった。

女流トップと言っても福間西山だけじゃねーかという意見もまあ分かるが、昨日の対局で彼女らに並んで大島女流二段も棋士相手の初勝利を挙げたことはとてもポジティブ出来事だと思う。

かに福間西山女流棋士の外れ値かもしれないが、女流棋士全体のレベルも確実に上がっている。

福間旧姓里見)や西山は知ってるけど大島ってダレ?という人も多いと思われるので軽く紹介

名伯楽で知られる森信雄門下で奨励会受験するも不合格関西研修会で研鑽を積み、2021年女流2級でデビュー

昨年度は公式戦32勝9敗の好成績を挙げてブレイクマイナビ女子オープンでは福間加藤桃子女流強豪を連破して西山との初タイトル戦五番勝負に臨み0-3でスイープされたものの、今急速に力をつけている若手女流棋士の1人。

プロ将棋世界において男女の棋力の違いは度々取り沙汰されるが、羽生善治九段らによると主要因は競技人口の差との見方が強いようだ。実際、6級から三段まである奨励会において、中七海三段が年齢制限で退会された今、女性会員竹内優月6級(女流2級)ただ1人となっている。

奨励会を勝ち抜いて棋士になれる会員の割合が全体の1~2割とされる一方で、トップ女流棋士一般棋戦予選で勝ち星を挙げているのであれば、男女の棋力差は現状性差よりも競技人口ボトルネックになっていると見るのが自然だと思う。

生物学的な性差がある可能性も否定はしないが、それ以上に人口差による影響が大きすぎるため、今はまだそれを語る段階に達していないというのが私の意見だ。

あ、先に言っておくと囲碁囲碁でそれなりに男女差はあるからな。そもそも将棋棋士囲碁棋士は別制度から安易比較には気を付けた方がいい

いずれにせよ、奨励会員の皆さん…男がどうとか女がどうとかじゃなくてさ…その…みんな頑張ってほしいね…(口下手)

2024-09-09

【結末】囲碁応氏杯、続報&詳報

【続報】ガチのマジで35年越しの偉業が成し遂げられるかもしれない囲碁...の続報。

なんとか無事世界一大会初優勝を飾ることができました

応援していただいた方々本当にありがとうございました

日本囲碁界悲願の優勝

今回の優勝は長らく優勝から遠ざかっていた日本囲碁界の悲願だった

日本所属棋士としては2005年LG杯 張栩以来19年ぶり

日本人としては1997年富士通杯 小林光一以来27年ぶり

本当に久々に優勝となった

そもそも国際棋戦の決勝進出ですら2018年LG杯の井山以来6年ぶりという快挙だった(決勝では謝爾豪に1勝2敗で敗れる)

試合内容

中央ポイントを上げ優勢を築き、一時は楽勝ムードが漂うも下辺でミスをし逆転を許し敗勢濃厚という形勢になった

囲碁は1目でも上回れば勝ちなので、形勢に余裕がある時はできるだけ局面を難しくせず簡単になるほうを選ぶのだが

1戦目と2戦目でやられている謝科は形勢に自信がなかったのか思いの外頑張ってきてそれが綻びとなった

終盤絶望ムードの中、相手ミスを見逃さず大逆転勝利となった。

詳しい内容についてはridoやJKGO氏の動画が出ているのでそちらを参照されたい

後々フワ氏が出す予定の解説動画がおそらく初心者でも一番なんとなくわかった気持ちになれるのでそちらをオススメしたい

大会総評

正直に言うと今大会日本棋士には全く期待していなかった

またどうせ見所なく一回戦、二回戦目で全滅だろう。そう思っていた

ところが蓋を開けると予想を裏切る展開の連続だった

結果的最後最後ミスして負けてしまったが、日本女性棋士きっての打ち手である上野愛咲美は世界大会で何度も優勝し現在でもレート3位の朴廷桓(パク・ジョンファン相手ほとんど勝利という大熱戦を見せファンを沸かせた

ヨセはあと3つだけ、上野半目勝ちか【応氏杯】上野愛咲美五段VS朴廷桓九段 28強戦

しか上野は並行して行われていた別の国際棋戦でも、日本棋士では井山しか土をつけたことがない謝爾豪相手大金星を挙げている(朝日新聞囲碁取材班ツイート))

準決勝番勝負では、元世界チャンプ、あのAlphaGoとも熱戦を見せた柯潔が相手で初戦で完敗し、ここまでかと覚悟したが見事に二連勝し今回の大会優勝まで成し遂げた

囲碁界の期待を一身に背負って見事ここまでたどり着いたのは本当にすごかった

海外からも祝福のコメントが続々

国際棋戦での優勝、世界一の座奪還は日本囲碁界の悲願であったが、日本だけの想いとは限らなかったようだ

【第3局】第10回応氏杯世界選手権決勝五番勝負【一力遼九段 vs 謝科九段】

【9.8 LIVE】우승 40만달러 응씨배 결승 0%에서 기적의 대역전~ 일본 이치리키료 응씨배 첫 우승 제10회

こちらのコメント欄、あるいは他の動画でもそうだが中韓台湾囲碁ファンからも一力の優勝に対して祝福のコメントが続々と寄せられている

競争相手勝利、それも(台湾はともかく)彼らにとって友好の相手とも呼べない日本勝利をなぜ喜ぶのか

本来的には競争相手ではあるが、中韓ばかりの決勝戦が行われるよりも日本がまた強くなったほうが業界は盛り上がる

中韓台の囲碁ファン日本囲碁を牽引していた時代を懐かしみ日本復権に期待してもいるのだ

中韓の人々が日本選手勝利を祝福するなど、他の分野では中々見られない光景

競いながらもナショナリズムの発露だけに終始しない国家間の真の友好の姿が囲碁にはあると思う

ここ最近台湾も力をつけてきていて2023年杭州アジア大会では台湾の八冠王・許皓鋐が世界1位の申眞諝(シンジンソ)、中国ナンバーワンの柯潔を破り堂々の金メダルに輝いた。

今年の国手山脈杯でも賴均輔が申眞諝を破り優勝するなど、長らく並走していた日本を置き去りにしていた

日本棋士は幼少期を除いて、申眞諝にまだ勝てたことがない)

そんな中での今回の一力の勝利であった

残念ながら報道限定的

度々ワイドショー特集してもらえる将棋界と違って、残念ながら数十年ぶりの快挙でもワイドショーでは取り上げてもらえずニュース社会面での限定的報道となりそうだ

プロフィールキャラ立ちしまくっている一力が世間女子に見つかればもっと人気が出ると思うのだが残念である

そもそも第一報を書いた動機としては、この異例の快挙をいつものように内輪の盛り上がりだけでは終わらせたくないという思いがあったからだ

望むような反響にはならなかったが、何もしないよりは一抹の助けにはなれたかと思う

まだまだ戦いは続く

今回本当に久しぶりに優勝を果たしたがもちろんこれで戦いは終わりではない

現在開催中の日中韓5人チーム勝ち抜き戦である農心杯』では2005年の初優勝を最後に優勝から遠ざかっている

そしてすでに日本広瀬、井山が敗れ二連敗中だ

残りは応氏杯通訳として同行した許さん、虎丸名人、そして一力遼である

(ところで農心杯はそろそろ台湾チームも混ぜてほしい。(日本チームが実質的日本台湾連合チームではあるが))

春蘭杯という棋戦では虎丸がベスト8に残っていて続きは12月に行われる

スター不在、人口・人気の低迷、賞金の低下、スポンサー離れ、PRの下手さ

ご存知の通り囲碁界には多くの課題が山積している

今回の優勝を機に日本囲碁復権し、もう少し盛り上がってくれることを祈るばかりである

2024-09-07

【続報】ガチマジで35年越しの偉業が成し遂げられるかもしれない囲碁応氏杯

【速報追記】一力遼、優勝

いま日本の囲碁界で35年越しの偉業が成し遂げられるかもしれないのでも...の続報

前回はたくさんのブクマありがとう

おかげで、なんとあの後一力が二連勝して優勝まであと一勝というところまで来てしまった

8月12日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

8月14日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

9月8日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

9月10日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

9月12日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

もう一力の負けパターンがここから三連敗しかなくなった

これはもう優勝間違いなしだろう!

優勝をぜひ見届けてほしい

対局内容振り返り

囲碁がわからない人でもわかる表現で対局を振り返る

一局目対局内容

中盤でAI超えの一手を放ち形勢を突き放す。

内容的にはそのまま圧勝で終わるはずだったのだが応氏杯特殊ルールに苦しめられ終わってみれば辛勝となった

特殊ルールというのは持ち時間が切れたら2目(2ポイント相手に与えて持ち時間35分をもらえるというルール

最大3回まで罰点払いができる(つまり全部使い切ったら6目も損する)

普通の碁であれば完全に負けなところを相手はクソ粘りを見せて錯乱させ一力の時間を奪っていった

しかし一力は6目払い罰点を全て使い切った上で半目残した

半目、つまり最小のリードでなんとか勝つことができた

フワちゃんによる初心者でもなんとなくわかる丁寧な解説動画

二局目対局内容

二局目は一局目とは打って変わって終始劣勢だった

局面的にも劣勢だったが、時間でも圧倒的な差がついてしま応氏杯ルール的にもう誰もが逆転は困難

この日は負けだと思っていた

しかし白の右辺からの動き出しがとてつもない勝負手だった

右辺グズんだところに謝科は時間攻めの意味合いもあったのか軽率に受けてしまった

ところがこれが大失着

一力はこの局でもAIの気付かない手を放ち見事右辺を手にして時間切れの罰点を2回払っても勝てるほどの大差勝ちの大逆転勝利となった

フワちゃんによる初心者でもなんとなくわかる丁寧な解説動画

一力遼プロフィール

改めて一力のプロフィールを記そう

地元有力紙・河北新報御曹司取締役

記者棋士二刀流早稲田大学卒。

日・英・中・韓の四ヵ国語を喋れるというスーパー超人

趣味はGeoGuesser。特技は素因数分解

好きな食べ物ラーメン

子供の頃から数字が好きで電卓を叩くのに夢中になっていたところ祖父から囲碁を教えられる

小5で東京へ移り院生となり13歳でプロへ。

16歳で棋聖戦リーグ入りを果たし19歳でタイトル初挑戦。

特に早碁であるNHK杯の実績はすさまじく、10回出場中実に8回が準優勝以上、優勝4回という脅威の成績となっている。

第62回 準優勝(初出場)

第63回 2回戦敗退

第64回 準優勝

第65回 3回戦敗退

第66回 優勝

第67回 準優勝

第68回 優勝

第69回 優勝

第70回 準優勝

第71回 優勝

2017年、いずれもタイトルホルダーは井山である王座天元棋聖戦挑戦者となり、

史上初の3棋戦連続同一カード「十七番勝負」が実現し情熱大陸も注目

しかし全ての番勝負で井山相手に1勝もできず10連敗を喫し情熱大陸カメラの前で涙する。

2020年、6度目のタイトル挑戦で初タイトル碁聖位を獲得。(相手羽根直樹

仙台では一力のタイトル獲得を記念して白松が囲碁モナカが発売された。(現在販売中)

近年の急成長はすさまじく日本ランキングは井山を抜いて1位になり、現在棋聖天元本因坊阿含桐山杯・NHK杯三冠+二冠。

挑戦中の名人戦も2勝0敗と絶好調

世界ランキングも25位に急上昇中だ。(もう一方のサイトではついにトップ10の8位にランクイン。)

いよいよ運命の決戦

日本勢の大会初優勝、日本人として27年ぶりの優勝をかけた、応氏杯決勝3戦目はついに明日8日🔟時30分から行われる

ぜひまた注目、応援ブクマしてもらいたい!

第3局】第10回応氏杯世界選手権決勝五番勝負【一力遼九段 vs 謝科九段】

SNS応援タグ#一力遼世界一らしい

#応氏杯もつけるといいか

2024-08-12

いま日本囲碁界で35年越しの偉業が成し遂げられるかもしれないのでもっと知られて欲しい

日本囲碁江戸時代以来、囲碁家元四家が俸禄をもらう立場となり、切磋琢磨をしてきて長らく囲碁の本場となっていた。

しか1980年代韓国に追いつかれると、1990年代では抜き去られ、以後差が縮めることをできずここ30年ほど後塵を排してきた

その差は依然として大きく、世界戦が開催されては日本棋士は大体二回戦までに全滅する、ということが続いてきていた

しかしここに来て最近日本勢の調子がいい

井山が爛柯杯にてベスト4まで進出すると、なんと応氏杯という4年に1度開催される囲碁オリンピックで一力遼が元世界1位棋士現在でもトップクラス棋士・柯潔を三番勝負で破り決勝へ進出したのだ!

これは1996年依田紀基以来、実に28年前ぶりの快挙だ

そして日本棋士はまだこの大会で優勝したことがなく

10回にして日本勢初の優勝がかかった決勝なのである

しかしこの快挙と大一番が全く日本中に知れ渡っていない

せっかく日本棋士が頑張っているのだからぜひこの快挙をもっと多くの人にしってほしいし、注目してもらいたい!

決勝は五番勝負8月12、14日 / 1024、26、28日に行われる

ぜひ、この決勝だけでもいいので注目してみてほしい

中継はYoutube日本棋院チャンネルで行われる

https://www.youtube.com/watch?v=_SBgCCOr1nQ

ぜひ拡散ブクマ頼む!!

パリオリンピックの次は囲碁オリンピックを楽しもう!

日本人が国際棋戦の決勝に行くなんて次いつあるかわからないよ!(ちなみに今回6年ぶり)

追記

8月12日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国 終始優勢を崩さず進めるも相手の猛追を受け薄氷勝利

8月14日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国 絶望局面から大逆転勝利を収め、日本28年ぶりの優勝へ王手

 9月8日※ 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

 9月10日※ 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

 9月12日※ 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

(※日程変更反映)

日本勢、日本最後メジャー国際棋戦優勝

日本棋士最後の優勝→1997年 富士通杯 小林光一

日本所属棋士最後の優勝→2005年 LG杯 張栩

日本チーム最後の優勝→2005年 農心杯(各国5人勝ち抜き団体戦

日本勢19年ぶり、日本人として実に27年ぶりの優勝を懸けた戦いなのだ

応氏杯とは?

4年に一度開催される囲碁オリンピックワールドカップのような大会

応昌期という台湾富豪が始めた。

賞金は40万ドル(約6000万)

持ち時間が切れたら秒読みではなく、2目(ポイント相手にあげて代わりに時間をもらうという独自ルールあり(回数上限あり)

歴代決勝カード

第1回 1989年 曺薫鉉(韓国) 3-2 聶衛平(中国

第2回 1993年 徐奉洙(韓国) 3-2 大竹英雄日本

第3回 1996年 劉昌赫(韓国) 3-1 依田紀基日本)←この時以来の決勝進出

第4回 2001年 李昌鎬韓国) 3-1 常昊中国

第5回 2005年 常昊中国) 3-1 崔哲瀚韓国

第6回 2009年 崔哲瀚韓国) 3-1 李昌鎬韓国

第7回 2013年 范廷鈺(中国) 3-1 朴廷桓(韓国

第8回 2016年 唐韋星(中国) 3-2 朴廷桓(韓国

第9回 2023年 申眞諝(韓国) 2–0 謝科(中国

決勝カード プロフィール

一力遼(25位 10.081)河北新報御曹司取締役記者棋士二刀流日本1位。現在棋聖天元本因坊三冠

VS

謝科(16位 10.261)二大会連続決勝進出強者

一力遼VS謝科 対戦成績

2020-04-27 黒番 敗北

2021-01-10 黒番 敗北

2021-01-12 白番 敗北

2024-06-19 白番 敗北

通算 0勝4敗

勝率 0.000

レート差 .346

期待勝率 約 .410

一力遼、応氏杯ここまでの歩み

◯一力遼(339.882)vs 王元均(139位 8.759)台湾

◯一力遼(339.882)vs 屠暁宇八段(26位 10.023)中国

◯一力遼(339.882)vs 劉宇航(29位 9.986)中国

◯一力遼(339.882)vs 許嘉陽(1010.389)中国大会連続準決勝進出

●一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611)中国 準決勝番勝負#1

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611)中国 準決勝番勝負#2

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611)中国 準決勝番勝負#3 ←28年ぶり決勝進出

柯潔は、イ・セドルVSAlphaGoの1年後にさらなる強化をされたAlphaGoと打った元世界ナンバーワン棋士

世界トップ棋士を破っての堂々の決勝進出となった。

また柯潔相手に二連勝は日本棋士で初。

2024-07-09

anond:20240709154955

決勝五番勝負

一力遼(339.882)vs 謝科(18位 10.228)中国 決勝五番勝負#1 (8月12日)

一力遼(339.882)vs 謝科(18位 10.228)中国 決勝五番勝負#2 (8月14日)

一力遼(339.882)vs 謝科(18位 10.228)中国 決勝五番勝負#3 (10月24日)

一力遼(339.882)vs 謝科(18位 10.228)中国 決勝五番勝負#4 (10月26日)

一力遼(339.882)vs 謝科(18位 10.228)中国 決勝五番勝負#5 (10月28日)

anond:20240709123110

応氏杯ここまでの歩み

◯一力遼(339.882)vs 王元均(139位 8.759)台湾

◯一力遼(339.882)vs 屠暁宇八段(26位 10.023)中国

◯一力遼(339.882)vs 劉宇航(29位 9.986)中国

◯一力遼(339.882)vs 許嘉陽(1010.389)中国大会連続準決勝進出

●一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#1 (6日)

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#2 (8日)

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#3 (9日) ←28年ぶり決勝進出

一力VS柯潔 戦績

2014-11-01 白番 負け

2016-02-09 白番 負け

2018-02-06 黒番 負け

2019-04-11 白番 勝ち

2019-04-13 黒番 負け

2023-09-25 白番 負け

2023-09-28 黒番 負け

2024-07-06 黒番 負け ←New

2024-07-08 白番 勝ち ←New

2024-07-09 白番 勝ち ←New

通算 3勝7敗

勝率 0.300

レーティング差による期待勝率 0.317

囲碁応氏杯準決勝番勝負】一力遼(日本1位)VS柯潔(中国1位)今日勝てば日本勢として1996年以来28年ぶりの決勝進出

番勝負1勝1敗最終局

勝てば

応氏杯としては1996年以来、日本28年ぶりの決勝進出

・他大会含めると2018年LG杯の井山以来6年ぶりの決勝進出

https://www.youtube.com/watch?v=XMhPqdl9pqo

応氏杯とは?

4年に一度開催される囲碁オリンピックのような大会

応昌期という台湾富豪が始めた。

賞金は40万ドル(約6500万)

一力遼(339.882)河北新報御曹司取締役記者棋士二刀流日本1位

VS

柯潔(3位 10.611アルファ碁ZERO)とも打った元世界1位棋士中国1位

歴代大会優勝者

https://i.imgur.com/2DpaEVi.png

応氏杯ここまでの歩み

◯一力遼(339.882)vs 王元均(139位 8.759)台湾

◯一力遼(339.882)vs 屠暁宇八段(26位 10.023)中国

◯一力遼(339.882)vs 劉宇航(29位 9.986)中国

◯一力遼(339.882)vs 許嘉陽(1010.389)中国大会連続準決勝進出

●一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#1 (6日)

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#2 (8日)

一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#3 (9日) ←今ここ

一力VS柯潔 過去の戦績

2014-11-01 白番 負け

2016-02-09 白番 負け

2018-02-06 黒番 負け

2019-04-11 白番 勝ち

2019-04-13 黒番 負け

2023-09-25 白番 負け

2023-09-28 黒番 負け

2024-07-06 黒番 負け ←New

2024-07-08 黒番 勝ち ←New

通算 2勝7敗

勝率 0.222

レーティング差による期待勝率 0.317

2024-07-05

朗報日本囲碁棋士さん、最近強い。井山に続いて一力も国際棋戦ベスト4進出

第二回爛柯杯 賞金4000万(180万元)

井山裕太(43位 9.747)vs 許皓鋐(2410.112台湾

井山裕太(43位 9.747) vs 楊冬(推定75~85位 推定9.2付近中国

井山裕太(43位 9.747)vs 范廷鈺(16位 10.314)中国

井山裕太(34位 9.807)vs 卞相壹(8位 10.467)韓国 ベスト8

井山裕太(34位 9.807)VS 辜梓豪(1210.359)中国 ベスト4敗退

10応氏杯(4年に一度開催) 賞金6500万(40万ドル

◯一力遼(339.882)vs 王元均(139位 8.759)台湾

◯一力遼(339.882)vs 屠暁宇八段(26位 10.023中国

◯一力遼(339.882)vs 劉宇航(29位 9.986)中国

◯一力遼(339.882)vs 許嘉陽(1010.389)中国大会連続準決勝進出←New!

応氏杯ベスト4メンバー

柯潔(3位 10.611)中国 アルファ碁ZERO)とも打った中国ナンバーワン

謝科(18位 10.228)中国

許皓鋐(2310.084)台湾 アジア大会シンジンソや柯潔を破り金メダル強者台湾ナンバーワン

一力遼(339.882)日本 河北新報御曹司取締役記者棋士二刀流日本ナンバーワン

準決勝番勝負7月6、8、9日)組み合わせ

一力遼(日本) vs 柯潔(中国日中ナンバーワン対決

謝科(中国) vs 許皓鋐(台湾

2024-03-04

令和のライダー基本的ダメだな

独創性に欠ける(無いとは言わない)

もう完全にパターン化して惰性で作ってる感じ

平成初期の「シリーズが続くかどうかわからない」という危機感がないからそうなる

Wのとき

新しい10年を切り開くという心意気を感じた

そういう気合みたいなものが令和ライダーからは感じられない

01はちょっと面白かったけどそれくらい(お仕事5番勝負を除く)

ここらでひとつカンと毛並みの違う作品が欲しい

でないとシリーズしりつぼみに終わってしま

まあオモチャが売れてるうちは終わらんのだろうけどさ

2024-01-21

令和のライダーはだいたいダメだな

ゼロワンちょっと面白かったくらいで(お仕事番勝負を除く)

ギーツも一応完走した

あとはパッとしないなあ

完全にネタ切れやん

もう一回龍騎的な破壊作品を期待したいが

もう無理なんだろうなあ

惰性で作ってる感

戦隊はここのところチャレンジングな作品が続いているのに

どうして差がついた

慢心、環境の違い、、、

2023-09-29

anond:20230929163410

底歩はあれで難しかったらしいし、みんなが言っているように時間の使い方が課題だったんだろう

藤井の先手番2局とれそうってのは期待したけど、結局は……

個人的伊藤匠が一番近そうとは思うけど現状ではまだ番勝負で五分になるレベルではないね

anond:20230929161434

3局の飛車打ちで俺は泣いて、失着に気付いて焦って動かした歩で俺はむせび泣いた

藤井君の八冠を見たくないわけではないけど、誰かが死ぬ気で藤井君を止めるとこを見たいぞ

誰も藤井君には勝てないじゃん、単発ならともかく番勝負で勝つことは無理じゃん、ってのはあまりにさみしい

2023-09-25

anond:20230925114420

狙いすまして研究して勝ちに来たらチャンスあるやつだな

番勝負での勝ち越しは誰もできないけど、ここで一本みたいなのはわりと決めれるやつ

トーナメントリーグ番勝負

2023-09-12

囲碁】仲邑菫が韓国でこれから戦っていく相手

仲邑菫(14)日本国内95位、女子3位→韓国200位、女子13位

韓国女子1位(=女子世界1位) 崔精九段(26)

対戦成績 0勝2敗 内1敗は10歳時。直近ではSENKO CUP 2023であわや勝利と肉薄。

女子最強棋士韓国の男女混合一般棋戦でも番勝負に進むなど実力を発揮。

もし日本移籍したら一般タイトルを取れるであろう実力

https://i.imgur.com/LdLqYPp.png

韓国女子2位 金恩持六段(16)

対戦成績 0勝4敗

年齢が近く最大のライバルであり打倒目標カンニング事件過去がありアンチが多い

https://i.imgur.com/uOK2Kx6.jpg

韓国女子3位 呉侑珍九段(25)

対戦成績 1勝0敗 直近9月10日勝利

https://imgur.com/By1yU0r.jpg

https://imgur.com/0BpHle8.jpg

https://imgur.com/1MiwEa1.jpg

韓国女子4位 金彩瑛七段(27)

対戦成績 0勝4敗 内3敗は11歳時。直近9月11日に新たに1敗を喫する

https://i.imgur.com/Wm3nbX6.jpg

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韓国12位 許瑞玹四段(21)

対戦成績 1勝0敗

この人のひとつ下の順位が仲邑菫(日本女子3位、韓国女子13位)

https://i.imgur.com/k4uNBR6.jpg

https://i.imgur.com/MFOvg2x.jpg

https://i.imgur.com/98jsuiG.jpg

日中韓天才少女

韓国天才少女 金恩持(16) 対戦成績0勝4敗

中国天才少女 呉依銘(16) 対戦成績0勝4敗

日本天才少女 仲邑菫(14)

この3人がそれぞれ各国の天才少女って呼ばれてる

この二人への追撃が今後の楽しみ

2023-06-02

渡辺明という時代

 死んだように寝た。

 渡辺明が敗れて、私は死んだように寝た。

 第81期名人戦番勝負第5局。18時53分藤井聡太竜王が決め手となる一手を放つと、名人渡辺明はすぐさま頭を下げ、駒を投じた。この瞬間、名人戦番勝負が決着。藤井名人位を奪取し、史上最年少名人、そして七冠を達成した。一方の渡辺は、唯一のタイトルだった名人を失冠。2004年以来、約18年半ぶりに無冠へと転落した。

 重苦しい沈黙が対局室を支配した後、対局者へのインタビューが行われた。まずは勝者の藤井。いつもどおり、慎重に、丁寧に言葉が紡がれていく。一方、座して待つの渡辺藤井へのインタビューがひとしきり終わった後、ようやくマイクは向けられた。この将棋のこと、名人失冠のこと、そして無冠のこと。待ち続けた後に投げかけられる問いは、どこまでも厳しく、容赦がない。それでも渡辺は、こちらもいつもどおり、きっぱりと、はっきりと言葉を発していた。

 対局後の儀式を、半ば虚空を見つめるように眺めていた私だが、しばらくしてニュースに現れた「渡辺九段」の文字に心は決壊した。体と心の全部がそれを拒絶した。到底受け入れられないと思った。あらゆる思考強制的に断ち切りたいと思った。布団をかぶって、枕に顔をうずめた。そのまま、死んだように寝た。渡辺明が敗れて、私は死んだように寝た。

 翌朝になって、渡辺ツイッターを見た。なんと渡辺は、終局直後にツイートをしていた。しかもそれは、私を含む将棋ファンへの言葉だった。「長い間、タイトル保持者として充実した時間を過ごすことができたのは、将棋ファンのみなさまのおかげです。ありがとうございました」。

 どうして、終局直後に当人がこれだけの発信をできるのだろうか。無冠になった夜に。ただの一ファンがショックで不貞寝していた夜に。その胆力に打ち震え、「あなたファンでよかった」と思うとともに、無冠への転落もまた現実であることを同時に突き付けられるのだった。

 2004年に、弱冠20歳で初タイトルとなる竜王を獲得した渡辺。以降現在まで、一度も無冠となることなタイトルを守り続けてきた。渡辺の同世代に、渡辺ほど突出した棋士はいない。若き頃は、最強と呼ばれる羽生世代相手にまさしく孤軍奮闘、その剣を振るった。2015年になって、ようやく年下の棋士タイトル戦を戦うようになるが、ここも譲らない。奪取や防衛を重ね、後輩の棋士を寄せ付けなかった。渡辺は、「たった一人」を除いて、年下の棋士タイトル戦で敗れたことがない。竜王9連覇、棋王10連覇。圧倒的な戦績で、2つの永世称号資格を獲得。通算タイトル獲得数は31で、歴代4位を誇る。

 これだけの戦績を残す渡辺だが、早い段階から、自らの立ち位置を冷静に見つめていた。「羽生藤井の間」。つまり時代を築く絶対王者系譜に自らはいないということを公言して憚らなかった。時代のいわば谷間で、孤独に闘い続けた。残酷な言い方をすれば、「次の時代の到来を待っていた」そういうことになるのかもしれない。

 渡辺言葉裏付けるように、その「たった一人」がタイトル戦の舞台に現れたのは2020年の夏だった。それから今日まで、思い返せば一瞬のように過ぎた。「すごい人が出てきた」の棋聖戦自身初のストレート負けで散った翌年のリターンマッチ。2日制七番勝負王将戦で並んだ4つの黒星。「冬将軍」と呼ばれ、10連覇の強さを誇った棋王の失冠。そして名人戦。この間、ただ座して死を待っていた渡辺ではない。研究を深め、自らの将棋アップデートさせてきた。悲願の名人位を獲得し、3連覇を達成。「第二の全盛期」とも呼べるような充実ぶりだったが、たった一人、藤井がそれをあっという間に塗り替えていった。

 藤井20勝、渡辺4勝。気付けば、圧倒的な星の差が付いていた。藤井渡辺の対戦には、星の差が信じられないような名局が多い。中盤から終盤にかけての、白熱の競り合いと斬り合い。しかしそれらは、渡辺の敗局となっていった。星の差は、勝負の運で生まれものでないこと。紙一重の差は、とてつもなく大きなものであること。不思議の勝ちはあっても、不思議の負けはないこと。そのことは、渡辺自身が一番よく分かっているはずで、だから渡辺言い訳をしなかった。「実力不足」そうきっぱりと言い残して、名人戦舞台を去った。

 今回の名人戦渡辺が唯一勝利した第3局が忘れられない。終盤、渡辺が勝ちの局面になり、決め手となる一手が生まれた。その手自体は一瞬で見えていた渡辺だが、なかなか盤上に手が伸びない。勝利の一手を決断するまで、実に93分を要した。これは渡辺の勝局だが、ファンにとってはまるで負けを味わわされているような、非常に重たく、苦しい時間だった。藤井という圧倒的な存在。目の前にいる「時代」。そこに一矢でも報いるのはこれ程までに過酷ことなのかと、勝利したことで逆に思い知らされる一局となった。

 壮絶な戦いを終え、無冠となってしまった渡辺に、今どんな言葉がかけられるというのだろう。自分では、なかなか言葉を見つけることができなかった。しかし、しっくりくる言葉があった。今回、藤井に最年少名人の記録を破られた谷川浩司十七世名人言葉だ。

 「藤井さんを盤上で孤独にさせてはいけない」。

 将棋とは、対局者二人で創り上げるものである。そして、藤井に真の力を引き出させることができるのは、渡辺を含むほんの一部のトップ棋士しかいない。トップ棋士が諦めたとき藤井は盤上で孤独になる。七冠達成とは、類まれなる偉業であり、それと同時に、プロ将棋にとって存亡の機でもあるのではないだろうか。

 しっくりくる言葉とは言ったが、よく考えてみれば、こんなに残酷言葉はなかったかもしれない。なぜなら、これまで孤独に闘い続けてきた渡辺に、これからは「藤井さんを孤独にさせてはいけない」と言っているのだから。どれだけ過酷ものを背負わせようとしているのだろうか。残酷な響きに後ろめたさを覚えつつ、それでもなお、私はこの言葉を選ぶ。「無冠になったことで将棋への向き合い方が変わるわけではない」。失冠の日、こう言い残した渡辺にすがる。

 何が好きかと問われれば、その将棋の質、それに人柄と振る舞いだ。理路整然とした勝ちへの道筋。細い攻めをつなげ、厚い攻めをさらに分厚くしていく技術。「将棋仕事」とドライに割り切りながらも、その仕事できっちりと結果を出す仕事人ぶり。本質を包み隠すことのないきっぱりとした物言い。画面の向こうにいる将棋ファンのために行われる明朗快活な感想戦ツイート。そこにある第一人者としての責任感。弱さも含めて自分さらけ出す強さ。それらの全てだ。

 将来、将棋歴史がどう定義付けられようと構わない。渡辺明は、私にとっての「時代」だ。過去形にはしない。今はただ、渡辺次の一手が見たい。

 

2023-03-13

勝負師羽生善治

 第72期ALSOK王将戦7番勝負は、藤井聡太王将羽生善治九段を4勝2敗で破り、王将位の防衛を決めた。本当に、本当に面白かった。手に汗握る、ヒリヒリするような名勝負連続名実ともに歴史に残ることとなったこシリーズを振り返っていきたい。

 棋士は「勝負師」「研究者」「芸術家」の顔を持つ。そう唱えたのは永世名人谷川浩司である。この3要素は、どれか1つが10割というものではない。一流棋士は、これら全ての要素を持ち合わせ、盤上において切り替えながら戦っていく。それが、一流棋士の一流棋士たる所以である。そうはいっても、棋士によって個性、より強く出てくる要素というものは確実に存在する。私見だが、藤井聡太にとってのそれは「研究者」、羽生善治にとってのそれは「勝負師」だと考える。そして、羽生の「勝負師」としての側面が、何よりもこの番勝負を白熱させたように思う。

 6局が指された番勝負で、羽生勝利した第2局と藤井勝利した第5局は特に名局だった。第2局は羽生の先手番で相掛かり。59手目、盤上のそっぽに放たれた金が驚きの一手。どこから飛び出てきたのかという異筋の金打ちだが、浮かび上がってくるとこれがべらぼうに厳しい。簡単に指せる一手ではないが、羽生はこの手をノータイムで着手。凄まじい事前準備、乾坤一擲番勝負に懸ける決意をみた一手だった。しかし、この一手だけでノックアウトされる藤井ではなく、将棋はその後も難解な進行を辿る。羽生の本当に凄かった一手は、その後の銀打ちだ。盤上の中央で威張る藤井の馬にアタックする一手。理屈としては分かるが、それにしても怖い。この手を指すと、自らの玉頭に風穴が空く。無傷では済まされない変化だが、それでも羽生は果敢に飛び込んでいった。対する藤井、「許さん」とばかりに猛攻に出る。銀をかち込み、馬と角の睨みで羽生玉を一気に仕留めにかかる。危険まりない羽生玉だが、ここでほとんど唯一といってよい、絶妙な凌ぎの手順が存在していた。そして、羽生はそれを読みきっていた。これが本局のハイライト藤井の猛攻を正確にかわし続けた羽生が、シリーズ勝利ものにした。何という勝ち筋か。銀打ちの一手は、藤井をこの変化に誘い込んだ渾身の勝負手だったのかもしれない。羽生最後に放った香車は唯一の正解手である。持ち駒も打ち場所も多いが、ここにこの駒を打たなければ助からないのだ。傍目には怖すぎる変化にも果敢に飛び込んでいった勇者羽生投了図は、勝負師が生んだ最高の芸術であり、羽生の名局である

 第5局は藤井の先手番。戦型は羽生誘導して横歩取りとなった。飛車角が空中を乱舞するスリリングな戦型で、かくして本局も華々しい展開となる。激しいやり取りがあり、羽生陣は空中分解の寸前。玉が露出し、またしても危険まりない状態となった。戦況は藤井有利から優勢へ。このままじっくり勝ちを固めてもよさそうなところだったが、本局の藤井アクセル全開。防御を完全に放棄する驚愕の手順で、一目散に羽生玉に襲い掛かっていった。このまま押し切れば藤井の快勝譜だったが、その先で羽生が放った金が受けの妙手。藤井の攻めから逃れるために作った即興の囲いだが、この懐が妙に深い。アクセル全開だった藤井の手はパタリと止まり、戦況は混戦へともつれていった。本当に、妙なところに懐はあるものだ。将棋の奥深さ、恐ろしさ。羽生がどこまで狙っていたのかは分からないが、藤井の快勝に思われた一局は一気に混迷を深めていった。形勢は逆転し、むしろ羽生がよくなった局面もあったようだが、あまりに難解で、羽生はこれをつかみきれなかった。最後藤井が抜け出し、シリーズを一歩リードする3勝目。攻めの藤井と受けの羽生。互いの特徴がよく出た名局で、深淵羽生の受けは藤井の手をも止めさせた。藤井にとっては薄氷勝利だったといえるだろう。

 最終的には、4勝2敗で藤井が制した番勝負しかし、星の差以上に競っていた、紙一重局面が多かったように感じる。ここで冒頭の話題に戻るが、これは「研究者」と「勝負師」による名シリーズだったように思う。藤井は「研究者」。盤上の真理、最善を追求し、そのためには持ち時間を一気に注ぎ込むことも惜しまない。相手の戦法は全て受けて立ち、相手によって戦い方を変えるということをしない。横綱王者の戦い方である。一方の羽生は「勝負師」。もちろん将棋研究も超一級品には違いないのだが、羽生相手によって戦い方を変えることも多いように思う。相手を見て、その相手有効と思われる勝負手を果敢に仕掛けていく。勝負への抜群の嗅覚であり、勝負勘。「羽生マジック」と呼ばれる絶妙手の数々はまさにそれで、時には善悪を超越した一手で勝利をつかみ取ってきた。そして、本シリーズでもそんな「勝負師」としての一面を遺憾なく発揮した。特徴的だったのは羽生の戦型選択である。今期の藤井は、先手番で圧倒的な勝率を誇り、なんと一時は28連勝を記録。特に角換わりは絶対的エース戦法であり、付け入る隙がないという強さを誇っていた。これを踏まえた羽生は、後手番で戦型を工夫していく。第1局は一手損角換わり、第3局は雁木、第5局は横歩取り。苦しいとされる後手番で、羽生藤井絶対的エース戦法を避け、様々なコースボールを散らすことを選択した。何を投げるかというところから勝負は始まっている。球種の多さで、狙いを絞らせない。羽生勝負術は、「次は何を繰り出すのか」と将棋ファンを魅了し、この番勝負を白熱させた。もちろん、角換わりを避けたからといって簡単に勝たせてくれる藤井ではない。どこにボールを投げてもその応手は的確で、結果として羽生藤井から後手番で白星を挙げることはできなかった。それでも、羽生が後手番で繰り出した3種類のボールはどれも見応えがあり、複雑なねじり合いを生んだ。後手番で必死に食らいつきながら、先手番の2局では会心の内容で勝利をもぎ取った。心から、素晴らしい番勝負だったと思う。

 防衛を果たした藤井王将は、羽生九段との番勝負について問われ、「羽生先生の強さだったり自分課題を感じたところがあった」と振り返った。藤井インタビューで対戦相手名前を出すことは非常に珍しい。なぜなら藤井は、前述のように盤上の真理を追究するタイプであり、対戦相手がどうこうというタイプではないかである。今回、藤井が「羽生先生の強さ」と述べたのは、それを肌で強く感じたところがあったのではないかと推察する。羽生の強さ。すなわち、勝負術であり勝負勘。これまで何度も目にしてきたつもりだったが、本シリーズではその真骨頂を見せられた気がした。そんな羽生相手防衛を果たした藤井王将のことを、心から讃えたいと思う。

 五冠を堅持し、さらなる頂に向かって突き進む藤井王将将棋界の絶対王者であることは全く疑いようがない。その他の棋士は、極めて厳しい戦いを強いられている。しかし、厳しいからといって戦うことをあきらめてしまえば、その時に将棋界は終わる。今回、52歳の羽生がこれだけの戦いをみせた。勝負を仕掛けた。このことが、将棋界に良い化学反応を起こしてほしいと願う。選ばれしプロ棋士たちには、藤井という絶対王者に対し、果敢に「勝負」を仕掛けていってほしい。必死に戦い続けてほしい。そのように願う。

 羽生さん。敗れはしたが、あなたは本当にかっこよかった。藤井王将は、その勝負術に正面から触れ、この番勝負で吸収した。今後は「勝負師」としての要素も強め、さらに手が付けられなくなるほど強くなるのではないか。そういう確信に近い予感がある。それでも言う。さらに強くなった彼に再び挑むのは、あなたであってほしい。

2023-02-10

anond:20230210160601

タイトル通算100期に注目が集まる羽生善治九段が2勝目です。初防衛を目指す藤井聡太王将羽生九段が挑む王将戦7番勝負第4局は、先手番の羽生九段が勝ち、シリーズの成績を2勝2敗のタイに戻しました。第5局は25、26日、島根県大田市で行われます

https://twitter.com/bunkakobenp/status/1623940846012993538

もう、将棋は先手の勝ちってことでオワコンだろ

2023-01-15

anond:20230115085441

れい

マガポケでしか読めないFGOスピンオフ英霊剣豪番勝負」を不定期連載中

自由自在アングル漫画としてのケレンみは十分、メリハリもあってアクションで状況がわかりやす

画力が異常なのでFGOがわからなくても読んでて心地よい

主線がかすれているのはペンを寝かせてこするように少しずつ伸ばしているから(動画あり)

2023-01-08

anond:20230108011433

プロ将棋界の2023年は、藤井聡太王将羽生善治九段が挑戦する第72期王将戦挑戦手合七番勝負事実上の開幕を迎える。

1/3に上州将棋祭りやってたし順位戦竜王戦トーナメントも始まってるのだが。

何が事実上の開幕だよ。お前が考えてるのは藤井羽生のことだけでプロ将棋界には何一つ興味ないだろ。

羽生善治の「初」挑戦を前に

プロ将棋界の2023年は、藤井聡太王将羽生善治九段が挑戦する第72期王将戦挑戦手合七番勝負事実上の開幕を迎える。

2017年藤井デビューからの29連勝を達成した時、羽生は「檜舞台で顔を合わせる日を楽しみにしています」という言葉を贈った。

その時は、誰もが王者羽生に若き挑戦者藤井が立ち向かう構図を思い浮かべたはずだが、そこから5年半、ずいぶんと形を変えたものの、いよいよ1月8日静岡県掛川市でその幕が開こうとしている。将棋タイトル戦としては極めて珍しい、両対局者への前日記者会見がネットで中継され、ニュースに様々な記事が踊り、メディア空気はずいぶんとそわそわしている。

視聴法

先にこちらを書いておいたほうがいいかもしれない。王将戦は普段のようにabema将棋チャンネル無料で対局を見ることができない。CS囲碁・将棋チャンネルが独占放映権を持っているからだ。以下の方法のいずれかを選択することになる。

スカパー、またはCATV囲碁・将棋チャンネル契約する

すでにチューナーアンテナを持っている人、またはCATVに加入している人にとってはこれが一番確実だろう。CATVによっては、契約の基本セットに入っていて追加料金無しで視聴できるかもしれない。

abemaのPPVを購入する

今回はabemaでは「1局ごとの有料課金」というかたちで囲碁・将棋チャンネル番組をそのまま配信している。abemaのチャット欄が好きだという人はこれを選ぶのがよいかも。

YouTubeの「囲碁将棋プラス」で視聴する

囲碁・将棋チャンネルYouTubeの有料チャンネルhttps://www.youtube.com/@igoshogiplus 囲碁将棋プラス」でも月額390円の課金で視聴ができる。こちらは第1局が無料配信のため、おすすめできる。

番勝負展望

これについては、率直に言えば多くの将棋ファンはそこに期待していない。羽生の奪取を「信じている」ファンはもちろんそれなりの数がいるが、他方でそれを「期待している」ファンの数はそこまで多くない。メディアが沸き立つこの番勝負に、ファンが大きな楽しみを抱きつつも、熱量が沸騰しそうになっていないのもそこが理由である。両者の現在の実力を示す指標であるeloレーティングによる期待勝率が示す番勝負結果のケース別発生確率にそれがよく現れている(出典:第72期王将戦(シミュレーション) 将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)2023/1/7 現在)。

藤井聡太4-0羽生善治47.00%
藤井聡太4-1羽生善治32.34%
藤井聡太4-2羽生善治13.91%
藤井聡太4-3羽生善治4.78%
藤井聡太3-4羽生善治0.99%
藤井聡太2-4羽生善治0.60%
藤井聡太1-4羽生善治0.29%
藤井聡太0-4羽生善治0.09%

もしブックメーカーがこの勝敗で賭けをしようと思ったら、仮に本命である藤井4勝0敗のオッズを1.05倍に設定したとしても、控除率を50%にしないと儲けが期待できないことになる。もちろん本場イギリスブックメーカーはそんなに高い控除率は設定しないので、これはやるだけ胴元が損するたぐいの賭けにしかならない。

だが、往年の絶対王者が、競合揃いの王将リーグを6戦全勝で勝ち上がったのに、これほど圧倒的な差が本当にあるものなのだろうか?

2022年度、羽生復調の理由

2021年度にプロ入り後初の年度での負け越し経験した羽生が、2022年度に勝率を6割5分にまで戻してきた理由については様々な考察がされているが、ここでは明確な説明がされているものとして、プロ棋士https://www.youtube.com/watch?v=6PYg7IpYucg 中村太地解説を紹介したい。要約すれば次のようになる。

不利な後手番では、敢えて勝率が低いとされる戦術採用する
その上で、相手方に難しい選択を迫らせるようにしてミスを待ち討ち取る

スポーツファンなら、モハメド・アリジョージ・フォアマン相手に自らロープを背負う不利を負いながら、フォアマンの疲れを待って一気に逆襲に転じて勝った「キンシャサ奇跡」を想起するかもしれない。いかに自らが有利な条件にあるからといって、アリや羽生ほどの実力者を相手に有利をそのまま拡大していくのは極めて難しい。そこに逆転の余地が生じる。

羽生がこういう戦法を選択するようになったのは、「将棋AIが強くなった時代において、プロ棋士はいかに自らの身を処すべきか」というテーマに向き合った末のひとつの答えに辿り着いたという意味合いがある。将棋AIの示す最善を追求するだけではなく、敢えて不利とされる順に自ら入っていっても、それでも勝負に勝つことができる程度には将棋自由ものであるし、それを示すのが人間の生きる道であろうということを、自ら結果を出すことで証明しているようにすら見える。

藤井聡太の凄味

ところが、この方法藤井聡太には通じない。デビューから6年を過ぎてなお生涯勝率が8割3分を保つ藤井の強みは、たまに話題になる「AI超え」ではなくて、むしろ選択の難しい局面AIが最善とする手を正しく選び取っていくその確実さにある。こうなると、わざわざ自分を不利にしてまで複雑な場面を作っても意味がない。そのまま有利を拡大されて押し切られてしまう。

羽生2022年度、藤井と2局戦って2敗している。1局は後手番で、上記動画解説されていた「横歩取り」戦法を採用し、1手の疑問手を正確に咎められて完敗した。もう1局は先手番で正攻法を挑んだが、中盤戦の何気ない自然に見える1手、ただしAIに言わせれば選ばない、そんな手をきっかけにじわりじわりと藤井が優勢を拡大し押し切られてしまった。

かつて「コンピュータ人間」の対決として行われた電王戦ときに「コンピュータに勝つための準備は人間に勝つための準備と全く違う」と言われた。今、同じことが藤井について言われている。曰く「藤井さんに勝つには他の棋士に勝つのと全く異なる準備が必要になる」と。あくまでも現段階においては、羽生藤井相手にどういう手札を切ってくるのか、そこが最大の興味になっているのは、自然ことなである。もちろん、この先の成り行き次第で、そこは大きく変わることになる。

羽生の「初めての」挑戦

なので、あくまでも現段階では、勝敗以外のところにそれぞれの楽しみを見出すような状況になっている。私が楽しみにしているのは、138回目のタイトル戦にして、初めて羽生が「明確な挑戦者」として迎える、というそシチュエーションのものである

羽生は、タイトルを獲得する前の段階において、すでに実力では棋界でトップであった。以来、同格の相手と争うことはあっても、自分よりはるかに強い相手と戦うということはついぞここまでなかった。つまり、もうすぐ40年に届こうとする羽生の棋歴の中で、これはまぎれもなく初めての状況なのである。そういう未知の状況にあっては、過去のことを材料にした分析はそこまで意味をなさない、むしろ真っ白な頭でこの誰も見たことのない景色を楽しむに尽きる、そういう姿勢でこの第1局を見てみたいと思っている。

なお、逆のシチュエーション、つまり羽生が実力的に懸絶していると見られていた状況でタイトル戦に負けたことがあるか、というと、これがある。以下に、タイトル戦が始まった日において羽生が対戦相手よりeloレーティングで250以上上回っていて敗れた例を示したい(なお現在藤井羽生のレート差が273である)。

1996年度第67期棋聖戦:対三浦弘行(レート差272 )

羽生が七冠を独占し無人の野を進むがごとくの進撃を続け、誰が羽生の牙城を崩すのかに興味が集まっていた中、それをなしたのは当時としては意外な伏兵三浦弘行だった。2年連続羽生棋聖位に挑戦しており、すでに単なる有望な若手の域ではなかったにせよ、羽生に勝つにしてもここではないだろうという見方一般的な中での快挙だった。

2012年度第70期名人戦:対森内俊之(レート差283)、2013年度第71期名人戦:対森内俊之(レート差255)

前年の2011年度に羽生から4勝3敗で名人位を奪取した森内だったが、この年度は名人戦以外の成績が全くふるわず、年度勝率.345を記録して2ch将棋板では「3割名人」なる蔑称をつけられるに至った。これに対し捲土重来を期す羽生A級順位戦を9戦全勝で制して森内の名人位に襲いかかる。結果は火を見るよりも明らかと思われていたが、名人防衛の準備を進めていた森内が4勝2敗で防衛する。羽生は翌2013年も森内に挑戦するが1勝4敗で名人戦で3年連続で森内に敗れる。星数だけでなく年々内容も悪くなる一方で羽生の威光に翳りかとも見られたが、翌2014年に4年連続の顔合わせで羽生は4勝0敗のスイープで名人位を奪還する。

絶対的強者に対して「失うものがない」立場で応じる側が強者であるということを、羽生ほど経験してきた棋士はほかにいない。その立場羽生は今回初めて逆転して勝負に臨むことになる。これはきっと面白いことになる、それは間違いないだろう。

id:BigHopeClasicでした。

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