バッチ支払: SEPA口座振替(SDD)

SEPA、単一ユーロ決済圏は、ユーロ建ての銀行送金を簡素化するための欧州連合の決済統合システムです。SEPA口座振替 (SDD)を利用すると、顧客は銀行口座から将来の支払いを回収することを承認する委任状に署名することができます。これは、サブスクリプションに基づく定期的な支払に特に便利です。

Odooで顧客委任を記録し、SDD委任状で行われた未決済の支払を含む .xml ファイルを生成することができます。

注釈

SDDは、EU加盟27カ国とその他の国を含む、全てのSEPA加盟国でサポートされています。

設定

会計アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に進み、 SEPAダイレクトデビット(SDD) を有効にし、 保存 をクリックします。貴社の 債権者識別子 を入力します。この番号は、銀行機関または銀行口座の開設を担当する機関から提供されます。

Odoo会計にSEPA債権者識別子を追加する

SEPA口座振替委任

委任を作成

SDD 委任は、貴社が顧客の銀行口座から直接代金を回収することを顧客が承認するために署名するドキュメントです。

新しい委任を作成するには、 会計アプリ ‣ 顧客 ‣ 口座振替委任 に行き、 作成 をクリックし、フォームに記入します。印刷 をクリックしてPDFファイルをエクスポートします。このドキュメントに署名するのは顧客です。署名が完了したら、署名されたファイルをアップロードし、検証 をクリックして委任の実行を開始します。

重要

債務者の連絡先フォームの 会計 タブの下と、あなた自身の 銀行口座 設定に、IBAN 銀行口座の詳細 が正しく記録されていることを確認して下さい。

SEPA口座振替を支払方法にする

SDDを**決済プロバイダー** として有効にすると、eコマース でも 顧客ポータル でも、SDDを支払方法として使用できます。この方法で、顧客は委任を作成できます。顧客から提供された情報の正当性を確認するために、顧客は各委任を、予想される金額の銀行振込で1度確認する必要があります。

そのためには、 会計アプリ‣ 設定 ‣ 決済プロバイダ に行き、 SEPA口座振替 をクリックします。

重要

ステータス`フィールド を :guilabel:`有効化済 に変更し、プロバイダーを "公開済 "に設定して、顧客が利用できるようにして下さい。

SDDを支払方法として使用する顧客は、IBAN、Eメールアドレスを追加し、SEPA口座振替委任状に署名するよう求められます。

委任のクローズまたは撤回

口座振替の委任は 終了日 を過ぎると自動的に終了します。このフィールドが空白の場合、委任状は クローズ済 または* 撤回済* とされるまで 有効 であり続けます。

クローズ をクリックすると、委任の終了日が現在の日付に更新されます。これは、現在日以降に発行された請求書はSDD支払で処理されないことを意味します。

撤回 をクリックすると、委任は直ちに無効になります。請求書の日付に関係なく、SDDによる支払は登録できなくなります。ただし、すでに登録されている支払は、次のSDD .xml ファイルに含まれます。

警告

一度 クローズ済 または 撤回済 となった委任状は、再び有効にすることはできません。

SEPA口座振替によるバッチ支払

顧客請求書

SDD委任状が有効な顧客に発行された請求書のSDD支払を登録できます。

そのためには、請求書を開いて 支払登録 をクリックし、支払方法として SEPA口座振替 を選択します。

SEPA口座振替 .XML ファイルを生成して支払を送信する

SDDの全ての支払方法が記載された`.xml` ファイルをオンラインバンキングのインターフェイスにアップロードすると、全ての支払を一度に処理できます。

注釈

Odooによって生成されたファイルは、SEPA顧客銀行間取引 `導入ガイドライン<https://www.europeanpaymentscouncil.eu/document-library/implementation-guidelines/sepa-credit-transfer-customer-psp-implementation>`_ によって要求されるSEPA口座振替 PAIN.008.001.02 の仕様に従っており、銀行との互換性が保証されています。

保留中の複数のSDD決済の`.xml`ファイルを作成するには、バッチ支払を作成します。そのためには、 会計アプリ ‣ 顧客 ‣ 支払 に行き、必要な支払を選択し、 アクション をクリックし、最後に バッチ支払を作成 をクリックします。検証 をクリックすると、.xml ファイルが直接ダウンロードできるようになります。

Odoo会計でSDD支払い用の.XMLファイルを生成する

最後に、このファイルをオンラインバンキングのインターフェイスにアップロードして支払を処理します。

ちなみに

生成されたすべての SDD .xml ファイルは、 会計アプリ ‣ 顧客 ‣ バッチ支払 で取得できます。